2017-09-29 18:59:18 更新

概要

初投稿ですので、ご指導ご鞭撻よろしくです。
暇つぶしで書いてるので、更新したりしなかったり、それでも良ければどうぞ♪

※地の文を含みます。そんなにないかも...


前書き

岩手県宮古市、その海岸線はリアス式海岸となっており、敵の進行を受けにくいという...
そこに大本営は鎮守府を建設する計画を立て、実行に移した。
出来た鎮守府の名は、「浄土ヶ浜鎮守府」
浄土ヶ浜一帯を全て更地に戻し開発された防衛の要衝...
そこに着任した提督の深海棲艦撲滅ライフが今
、始まる。




深海棲艦。


それは突如として深い海の底から現れ、海洋国を攻撃し始めた謎の存在。


こいつらのせいで、各国のシーレーンはズタボロにされ、海路による貿易で機能していた海洋国家は、無政府状態になった。


ついこの間も、ニュースでオーストラリアが無政府状態になったという情報が流れ込んできた。


世界は巨大な国家の元に集約され、何とか維持していた。



アメリカ合衆国はカナダとメキシコを含む中央アメリカを併合、《大アメリカ帝国》を建国。

これにより、世界からアメリカ合衆国という国は消え去った。(なお首脳はちょっと鬱ってる人です)



ロシアは『労働者宣言』を発布し、《ソヴィエト社会主義共和国》の復活を宣言する。


同時にソ連周辺国家郡、ウクライナやベラルーシなどの社会主義国家の併合により、アメリカに次ぐ軍事大国へ変貌した。(なお首脳は綺麗なスターリンっぽい豚みたいな人です)



ヨーロッパは、ドイツが海外に逃れていたスーパー指導者の帰還で再びファシズム国家へと変わっていった。


今となってはグレート・ブリテン島を除き全てハーケンクロイツの旗を掲げている状態にまでなった。(なお、首脳は、マジ○チの戦争狂である)


小アジアでも動きがあった。

トルコの首都イスタンブールでクーデターが起こった。


クーデターは見事成功し、トルコ共和国はオスマン帝国へと名前を変えた。(なお、首脳はホモである)



流石にソ連とアメリカもいがみ合っている暇ではないと気づいたのか、この2国で5年の月日を掛けベーリング海を埋め立て、そこに鉄道を作り、貿易を開始した程である。





無論、日本も例外ではない。


日本も、一時は国家首脳が麻痺する所まで切迫していた。


日本の軍艦は精一杯深海棲艦を攻撃し、食い止めた。


だが、奴らは人間の形をしているのに対し、こちらは奴らから見れば、ただの鉄くず。


戦闘にすらならなかったのだ。





が、そんな日本に希望の光が差した。


軍が秘密裏に動かしていた計画、


「K作戦」の試作機が5機生まれた。


特型駆逐艦一番艦、吹雪

同じく五番艦、叢雲

暁型駆逐艦四番艦、電

白露型駆逐艦六番艦、五月雨

特Ⅱ型駆逐艦九番艦、漣


この人の形を模した試作兵器を軍はこう呼んだ










『艦娘』と。










軍艦の魂が宿ったこの5機は、日本沿岸を深海棲艦から奪還することに成功した。

人類初の反攻作戦である。

...さすが日本の変態技術



その間に海軍はこの5機の量産計画を立案、採用される。同時に鎮守府の整備、及び新規建設計画を進めた。


この計画によって、五つの鎮守府が活動可能になった。


横須賀鎮守府。

呉鎮守府。

佐世保鎮守府。

舞鶴鎮守府。


そして、浄土ヶ浜鎮守府の五つである。


軍は、各鎮守府に艦娘と、士官を1人ずつ配備。



これは、浄土ヶ浜鎮守府に配属された1人の士官と、1人の艦娘から始まる物語である...


1 鉄の防衛線


提督「ここか...」



THE・普通の鎮守府だ...



士官学校を卒業して間もなく此処に配属されるとはな...



提督「さてと、んじゃまぁ早速中に入るとしますかねぇ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「ほーん...」



さすがは新築だな、綺麗なもんだ。



これからこの鎮守府が俺の城になるのか...



ドキがムネムネしてくんなおい!



提督「...ん?」



あれ?おかしいな?ここは新築のはずだぞ?



提督「なんで花瓶割れてんの?」



見事に砕け散ってる。あーあ。床に傷も付いちまってる。



???「わぁ〜!着任早々ドジっちゃったぁ!

提督が来る前に片付けなきゃ...」



???「あ」



提督「あ」



完全に目が合った。気まずい。何でいるの?みたいな顔でこっち見てる。ごめん。



???「えっと、あなたは此処に着任予定の提督ですか?」



提督「あ、あぁ。そうだが...君は?」



五月雨「申し遅れました!私は白露型六番艦の五月雨って言います!どうぞよろしくお願いします!」



提督「あぁ、よろしく。...ところで、その花瓶は...?」



五月雨「あぁ!ごめんなさい!提督が来るまで掃除をしていたんですけど、この花瓶が落としちゃって...本当ごめんなさい!」



あぁ、そういうことね。俺が来るまで掃除していてくれたなんて、いい子じゃないか...!



提督「あぁ、大丈夫大丈夫。むしろ掃除していてくれて、そっちの方ご嬉しいよ。次は気をつけてな」



五月雨「はいぃ...気をつけます...」



提督「ところで...」



五月雨「はい?どうしましたか?」



提督「執務室はどこだい?」



五月雨「あぁ!それならもうちょっとで掃除が終わるので、その後に鎮守府を案内しますね」



提督「あぁ、よろしく頼むよ」





それから俺はその五月雨って子と一緒に鎮守府を見て回った。


工廠や入渠施設(見たところただの風呂にしか見えなかったが、生身の人間が入ると塩酸に浸かっている様な痛みが出るんだとか…)などを見て回った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<食堂>


五月雨「ここが食堂になります!」



提督「結構広いな...」



五月雨「今はまだ私しかいませんけど、増えてくると賑やかになりますよ!」



提督「俺もここで食事をとった方がいいのか?」



五月雨「そこは自由ですけど、1人で食べるよりもみんなで食べた方が美味しいですよ!」



提督「じゃ、そうするよ」



提督「ところで、あの人は誰だい?」



五月雨「あの人はご飯を作ってくれる給糧艦の間宮さんですね」



間宮「この鎮守府の提督さんですね。私は、間宮と申します。よろしくお願いしますね」スタスタ



提督「あぁ、ご丁寧にどうも。ご飯、期待していますね。」ペコリ



間宮「はい!任せておいてください♪」



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<執務室>


五月雨「以上が、この鎮守府の設備になりますね」



提督「案内してくれてありがとうな」



五月雨「いえいえ!当然ですよ!」



提督「では、早速執務に入ろうと思うが...その前に建造しておこうか」



五月雨「了解しました!」


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<工廠>


??「あ!あなたはこの鎮守府の提督さんですよね?」スタスタ



提督「そうだが...君は?」



五月雨「彼女は明石さんですね。明石さんは、装備開発のスペシャリストなんですよ!」



明石「明石って言います!よろしくお願いしますね!提督!」



提督「あぁ、よろしく頼む。では、早速だが建造をお願いできるかい?」



明石「お任せ下さい!資材の方はどういたしますか?」


提督「うーむ......オール100で頼む」



明石「了解しました!」



明石「妖精さん達、お願いしますよ!」


マカセロヨ- オレタチヲダレダトオモッテイル サクットシアゲテヤルゼ!



提督「お、おう。頼んだ...」



いろいろ見渡してみると、どう使うのか分からない機械ばかりだ。


その機械が大きな音を立てて、妖精さん達の持ってきた資材を粉々にしていく。


その機械に着いているタイマーらしきメーターに〔00:20:00〕と表示された。


どうやらこの数字が0になった時に、建造が終了みたいだ。


ポッポー 20分経過 ポッポー


提督「さぁて、どんな子が出てくるのかな?」 ワクワク



五月雨「楽しみですね!」


機械の中央部分のハッチのような場所が開き、

中にいた艦娘が外へと出てきた。



響「響だよ。その活躍ぶりから、不死鳥の通り名もあるよ。あなたがこの鎮守府の司令官だね。よろしくね」



提督「こちらこそよろしく頼む」



五月雨「じゃあ響ちゃん!これから鎮守府の案内をするから着いてきてね!」テクテク



響「хорошо。よろしく頼むよ」スタスタ



提督「ん〜...じゃあ俺はもう一回建造しておこうかなー」



明石「次の資材はどうしましょうか?」



提督「さっきと同じ量でお願いするよ」



明石「お任せ下さい!」



ガッテンダイ! ツクッテワクワク! モクヒョウヲセンターニイレテスイッチ!



提督「た、頼んだ...」



再び指定された量の資材がデカい機械の中に投入された。


ガッションガッション音を立てながら資材が砕かれ、その先のマグマっぽい中へとベルトコンベアによって運ばれていく。


そしてタイマーに建造時間が表示された。


〔00:22:00〕


どんな子が来るのだろうとワクワクしながらその時を待った。


そして...ハッチが開き中から艦娘が出てきた。


村雨「はいはーい!白露型駆逐艦村雨だよ〜!

みんな、よろしくね!」



もう、なんか、もう、運命を感じた。


うん、それしか言えないわ。



村雨「あなたがここの提督よね?」



提督「」



村雨「あれ?えっと...」



提督「」



村雨「提督?」



明石「ちょっと!提督!どうしたんですか?

さっきからずっとぼーっとしてましたけど...」



提督「へ?...どうした明石。そんな大きな声を出して...」



明石「建造終了しましたよ!ほら、そこに村雨ちゃんが来てるでしょ!」



提督「え、あ、村雨、か...よろしく頼むよ」



村雨「んもう!提督、しっかりしてくださいね〜!」



提督「あぁ、大丈夫だ。任せてくれ」



提督「あ、それと明石」



明石「はい?何ですか?」



提督「君は、装備開発のスペシャリストだって言ってたよな」



明石「えぇ、自分で言うのもあれですけど...

そうですね」



提督「3人分の小口径主砲と魚雷を明日までに用意して置いてくれ。資材は300ずつまでなら自由に使ってくれて構わない」



明石「分かりました!ではまた明日来てくださいね」



提督「了解した。じゃあ行こうか、村雨」



村雨「はい♪ってどこに行くんですか?」



提督「鎮守府の案内をしようと思ってな。どうする?行くか?」



村雨「はい♪行きまーす!案内、お願いしますね♪」



提督「OK。任された」




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<執務室>


五月雨「そして最後にこの執務室だよ!」



響「普通の部屋だね。机と椅子と本棚と...」



五月雨「どこの執務室もこんなものですよ。

えっと、これで案内は終わりですけど何か質問とかってありますか?」



響「いや、大丈夫だよ。案内してくれてありがとう」



五月雨「いえいえ!どういたしまして!」



「さてと、ここで最後になるが...」



響「おや、司令官の声だね」



「どんな部屋なのかちょっと楽しみです♪」



五月雨「あれ、この声は...」



提督「さぁ、よく見てみるといい!これが私の執務室だ!」バタン



村雨「提督、うるさいです」



提督「アッハイ」



五月雨「あ!村雨姉さんだ!」



村雨「ええ、久しぶりね♪五月雨」



提督「姉妹艦が来て良かったな!」ハッハッハ!



五月雨「はい!嬉しいです!」



響「……?」



響「ちょっと、五月雨」チョンチョン



五月雨「はい?どうしたんですか響ちゃん?」



響「提督、やけにテンション高いと思わないかい?」ヒソヒソ



五月雨「え?あー...言われてみれば確かに...」ヒソヒソ



響「もしかして提督、村雨に一目惚れでもしたのかな?」ヒソヒソ



五月雨「う〜ん... どうなんでしょうね?」ヒソヒソ



提督「んぉ?どうしたどうした、何の話だ?」



響「別に大したことじゃ無いよ」



提督「そうか、それならいいが...」



提督「ところで響。どうだこの鎮守府は!凄いだろう!俺が作った訳では無いけどな」



響「うん。立派なものだね」



五月雨「他の鎮守府は改築とか作り直したりして動かしているのに対して、ここは1から作った鎮守府ですからね」



村雨「他の鎮守府よりも設備もいいみたいですし」



提督「うむ、そうだな」



提督「あ、そうだ。何か質問等はあるか?あればこの五月雨に聞いてくれ。間違っても私には聞くなよ?」



五月雨「なんで私!?」



提督「花瓶の罰だ」



五月雨「うっ...」



村雨「なぁに五月雨?また何か事件でも起こしちゃったの?」



五月雨「いえ!そんなことは決して...」



提督「私が来るまでの間、掃除していたのはいい事だと思うが、花瓶を割ったことでプラマイゼロになってしまったな」



村雨「あなたは、いつもそうね...。まぁいいわ。これから直していきましょ」



五月雨「うぅ...はい...」



提督「では、今日はこれにて解散!これからは自由時間とする!と言っても、時間も遅い。鎮守府の外には出るんじゃないぞ」



提督「あと、それと、明日は早速出撃してもらう事にする。10:00までにはしっかりと準備して工廠へ集合!以上だ」



一同「「「はい!」」」


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<翌日・10:00>


提督「よし!予定通り全員居るな?」



一同「「「はい!」」」



提督「では、今回の作戦の説明をする。と言ってもまずは鎮守府正面海域の深海棲艦の殲滅だ。恐らくだが、注意する様な敵はいないだろうと考える。だが、常にイレギュラーがある事も想定して作戦行動に入れ。いいな?」



五月雨「了解しました!」



響「いい戦果を期待していてね」



村雨「はいはーい!村雨に任せて♪」



提督「よし!では、旗艦、五月雨を先頭に海域の解放に向かってくれ。暁の地平線に勝利を刻んでこい!」



一同「「「はい!」」」



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<鎮守府正面海域>


ブツッ ザー ザー



提督「こちらHQ、CP聞こえるか?」ブツッ



五月雨「こちらCP、回線は良好です」



提督「首尾はどうか?」



五月雨「まだ敵艦隊を発見できていません」



提督「了解。そのまま単縦陣で進んでくれ、オーバー」



五月雨「CP了解、引き続き敵艦隊の捜索を...」



村雨「アルファ2よりCPへ!右舷!敵艦隊発見です!軽巡1、駆逐2です!」ティウン



五月雨「CPよりHQへ!敵艦隊と接敵!これより攻撃を開始します!」



提督「HQよりCPへ、まずは敵軽巡の取り巻きの駆逐2隻から落としていけ。その後に軽巡だ」



五月雨「CPからHQへ!了解しました!これより無線封鎖します!オーバー」ブツッ





五月雨「CPより各員へ!まずは連携攻撃で駆逐イ級を倒します!」



響「アルファ1了解。ジェットストリームアタックだね」



村雨「ジェット...なに?」



五月雨「皆さん!行きます!着いてきてください!」


響・村雨「「了解!」」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


五月雨「当たってくださ〜い!」ドォン ドォン



イ級1「ウグゥ、マダダ、マダオワランヨ!」バチバチ



響「Урааааааааааааа!」ドォン



イ級1「コレガワカサカ...」チュドーン



イ級2「ヤラレタトイウノカ!オノレ!」



村雨「村雨のちょっといいとこ、見せたげる♪

」つ魚雷



イ級2「ヤッパオレハフカノウヲカノウニ...」ドカーン



響「あとは軽巡だけだね」



五月雨「油断せずに行きましょう!」



ホ級「イキゴミハヨシ!ダガ、アイテガヒヨッコデハナァ!」ドォンドォン



五月雨「きゃあ!」小破



響「くっ...相手もやるみたいだね...」中破



村雨「2人とも!大丈夫!?」



五月雨「大丈夫です!まだ行けます!」



響「ダメージコントロール...うん、大丈夫、行けるよ」プスプス



村雨「響は余り無茶しないでね!」



響「分かってるさ、少し下がって援護するよ」



村雨「五月雨!行くよ!」



五月雨「はい!村雨姉さん!」



ホ級「ナオモムカッテクルカ!」ドォンドォン



五月雨「当たりません!」ヒラリ



ホ級「ナカナカヤル!」



村雨「こんどはこっちよ!」ドォン



ホ級「ヌゥゥゥ!」



響「援護するよ」ドォンドォン



ホ級「ココデオチルワケニハ...」バチバチ



村雨「これで、トドメ!」



ホ級「ヌゥゥゥォォォォ!」チュドーン



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五月雨「こちらCP。HQ応答願います」



提督「こちらHQ。作戦はどうだった?」



五月雨「敵艦隊撃沈です!やりましたよ!」



提督「よぉし!良くやった!報告は帰ってきてから聞こう、まずは無事に鎮守府にまで帰投すること!オーバー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<鎮守府正面ハッチ>


村雨「提督〜!」フリフリ



提督「よーし!お前達!お疲れ様だったな!じゃあまずは五月雨と響は入渠してきなさい。

村雨は執務室で細かい報告を聞くから、私と一緒に執務室へ来るように」



五月雨「分かりました!」テクテク



響「了解したよ、司令官」スタスタ



村雨「じゃあ行きましょ、提督?」



提督「あぁ、行こう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<執務室>


村雨「――軽巡ホ級を十字砲火で沈めたので、深海棲艦からこの海域を取り返したことになります。以上で報告を終了致します」



提督「あぁ、報告ご苦労。今日は出撃もしたから疲れたろう、ゆっくり休むといい」



村雨「はい、ありがとうございます♪」



村雨「提督はこの後どうするんですか?」



提督「俺も今日は1日中気を張っててな...正直俺も疲れた。眠い」



村雨「ではその机の上に溜まっている書類はどうなされるおつもりですか?」



提督「」



村雨「何を言っているのか分からない、なんて顔しないでください」



提督「い、いやぁ、これはだな、明日やろうと思っていたんだよ!」



村雨「それ、絶対明日やりませんよね...?」



提督「……」



村雨「はぁ、仕方ないですね。私も手伝いますからせめて今日の分は終わらせましょう」



提督「いや!それは申し訳ない!大丈夫だ、一人でやるから...村雨は休んでくれ!」



村雨「いいんです!2人でやればすぐに終わりますからサクッと片付けてしまいましょ♪」



提督「……」



提督「すまないな。手間をかけさせて...」



村雨「私がやりたいからやっているんですから謝らないでくださいよ」



提督「ありがとう、助かるよ」



村雨「そう言ってくれた方が嬉しいです♪」


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同時刻<執務室前>














五月雨「」ドア|ω・`)チラッ



響「ふふふふふ...」ドア|ω・`)チラッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


<執務室>


提督「終わったー!」



村雨「お疲れ様です♪提督」



提督「村雨のおかげで早く終わったよ。ありがとう」



村雨「どういたしまして!提督♪」



提督「そうだ!何かお礼をさせてくれ!何か欲しいものとか、して欲しいこととか、何かないか?」



村雨「いえいえ!そんな気にしなくてもいいんですよ!」



提督「いや、ダメだ。それじゃ俺の気が済まないんだ。なんでもいいから何かないのか?」



村雨「うーん...そうですねぇ...」



提督「……」



村雨「あ!じゃあ一緒にご飯食べましょ!」



提督「へ?そんなことでいいのか?」



村雨「はい!提督の事とかもっと知りたいので、いろいろ話しながらご飯が食べたいなって思ったので...」



提督「あ!それなら五月雨と響も呼んで4人で食べるか!」



村雨「え?...別に構いませんけど...」



提督「よし、決まりだ!じゃあ早速行くぞ!

きっと五月雨達も入渠終わっただろうからな」



村雨「……」ムスッ



提督「え?村雨?どうした、そんな顔して...」



村雨「何でもないですっ!」プンスカ



提督「あ、おい!村雨!待てって!なぁ!」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<食堂>


響「いいね、今来たって感じを装うんだ」ヒソヒソ



五月雨「オーケーです!」ヒソヒソ



―――直してくれー。俺が何かしたなら謝るから!



―――通りですって!



提督「絶対怒ってるじゃないか...」スタスタ



村雨「だから!怒ってないって――あ!五月雨に響!今からご飯?」タッタッタッ



響「おや?村雨じゃないか。どうしたんだい?何か提督と揉めてたみたいだけど...」ニヤニヤ



五月雨「あ...む、村雨姉さん、こんばんは」ビクビク



村雨「別に揉めてた訳じゃないけど...って何でニヤニヤしてるの?五月雨もちょっと様子がおかしい気がするけど...」



響「いいや?私はいつも通りだよ?」ニヤニヤ



村雨「ほら、やっぱりニヤついてる...」



五月雨「そ、それより!ご飯、注文しに行きましょう!」



響「そうだね。ほら、村雨も。置いて行っちゃうよ」



村雨「あ!ちょっと待っててばぁ〜!」



提督「………」



提督「(途中から話に上手く入り込もうとしたのだが...ダメだこりゃ)」



提督「(仕方ない...一人で食うか...)」



村雨「ちょっと〜!提督!来ないんですか?」



提督「(村雨...お前...!)」



提督「お、おう!今行く!」


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提督「ちょうどここに全員いる訳だし、明日の予定を伝えておこう」



提督「と言っても明日は、建造と装備開発をしてから書類とにらめっこするだけだがな」



提督「それに当たって秘書艦を決めたいと思うのだが...」



響「村雨が適任だと思うよ」



五月雨「村雨姉さんがいいと思います!」



村雨「なんで私なのよ!私とかよりも響の方が仕事出来るでしょ!」



響「何言ってるんだい?私はちょっと頭が弱いからさ。そういう仕事には向いてないよ」



提督「えっと...じゃあ、村雨。秘書艦の任、頼めるか?」



五月雨「ほら、姉さん、どうするんですか?」



響「提督直々のご指名だよ」



村雨「えぇと、その、分かりました。秘書艦の任、やらせていただきます。これからもよろしくお願いしますね!提督♪」ペコリ



提督「あ、あぁ。よろしくな」



提督「じゃあみんなまた明日な。まんまり夜更かしするなよー」



村雨「おやすみなさい!」



響「おやすみ、司令官」



五月雨「おやすみなさい、提督!」


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響「それで村雨、どうなんだい?」



村雨「どうってなにが?」



五月雨「提督との関係になにか進展はあったんですか?って事ですよ」



村雨「初めてあった時よりも仲は良くなったって思ってるよ」



響「そういう事じゃないよ...」



五月雨「はぁ...」



村雨「???」



響「まぁいいや、じゃあ私はそろそろ寝ることにするよ」



五月雨「じゃあ私もそうします!」



村雨「じゃあ、今日はここでおやすみね」



響「そうだね。おやすみ」



五月雨「おやすみなさい!」


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こうして鎮守府正面海域制圧作戦は、無事に開放された。


同時期に他の4つの鎮守府も、鎮守府一帯の海を制圧に成功したと連絡が来ている。





だが...





この人類初の反攻作戦が成功した裏では、各主要な国々によってとある場所で会談が行われていた...。




EX 秘密外交


各主要な国々――アメリカ、ソ連、ドイツ、オスマン帝国、そして日本――のトップが一堂に会して行われているこの会議は、国民はおろか閣僚にすら秘匿されている...。



理由はこの会議では、各国の技術をはじめ、国内の状況などを包み隠さず話し、それを共有して助け合っていく...という理念のもと、行われているから。



ここではその一部始終を語っていこう...





<????>


ドイツ「さてと...世界も結構綺麗になったところで、『各国協力して』深海棲艦を駆逐していこうじゃないか」



ソ連「せやな、これからの敵は人類やない。あの訳分からんエイリアンや」



アメリカ「その点に関してはぁ〜アメリカとしても同意」



オスマン「とりあえず俺は自国領だけ守れればそれでいいんだよね」



日本「は?お前だって多少は奴らに攻撃されたろ?その報いはしっかり受けてもらうべきだろうよ」



オスマン「いやでも、イスタンブールが一時奪われた時は絶滅させてやろうって考えてたけどさぁ...」



ドイツ「ていうか、今、イスタンブール何もねぇじゃん」



オスマン「は?放射能と死骸ならいくらでもあるぞ」



アメリカ「やっぱお前マジ○チだろwww」



ソ連「おう、今日のお前が言うなスレはここかな?」



アメリカ「ん?何のこと言ってるのかさっぱりだな」



アメリカ「俺はアメリカの民を愛するものだぞ。俺は国民為になる事をしているゾ」



日本「女遊び」



オスマン「建国戦争の間に女と遊んでばっかいただろうが」



アメリカ「そんな昔の話はどうでもええねん」



ドイツ「おう、一旦黙れや。話が進まねぇ」



ソ連「お、そうだな」



日本「本題に入ろうぜ」



アメリカ「では、これより会議を始めたぁ〜いと思います」



オスマン「議題はなんや?」



ドイツ「各国で行わている技術開発の進捗具合や、開始予定の計画などの開示だな」



オスマン「じゃあまずワイから」



ソ連「機密書類持ち出してるのかよww」



日本「俺もてっきりベルカ式防衛術した時に、一緒に消し飛んだと思ってたぞ」



オスマン「そんなドジは踏まへん」



オスマン「開発したものはないな。始動予定は、ジェットを使用した次期航空機の開発やな」



ドイツ「報告ご苦労。次は誰や?」



アメリカ「じゃあ、俺で」



アメリカ「開発したものは特になし。計画の方は、レーダー系の装備を整える計画を近々行う予定だ」



ドイツ「分かった。次、ソ連」



ソ連「おし、ワイ達は魚雷の研究が終わって、そん次はタービン周りの研究を計画しとる」



ドイツ「了解。次、俺。」



ドイツ「改良型V2ミサイルの研究が終わった。敵の泊地攻撃の際に使えるだろう。この次は、特に予定はない」



日本「最後、行くぜ」



日本「前回話した、例の計画が終了した」



ドイツ「でかした!それで、首尾は?」



日本「まぁまぁ、焦るなって」



日本「アレならば奴らに対抗出来ることが分かった。これからも研究していくつもりだ。とりあえずまずはドイツに研究員を派遣する」



ドイツ「分かった...助かる。これで我が軍も奴らに対抗出来る...」





この後も半日程会議は続いた...




目的は様々だが、今は目の前の深海棲艦を海から駆逐するため、水面下で協力しあっていた...



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2 反撃の狼煙




鎮守府正面海域制圧作戦の成功から2週間...


浄土ヶ浜鎮守府の面々は資材備蓄に勤しんでいた...


理由は簡単、戦力増強のためである。


建造には莫大な資源を要する、よって、建造を行っても艦隊が活動できるだけの資材を貯めることが不可欠なのだ。




提督「ん〜...まぁこれだけあれば大丈夫かな」



村雨「提督、こちらの書類にサインをお願いします♪」



提督「ん、分かった。ほい」



村雨「ありがとうございます♪」



村雨「ところで、さっきは何を言っていたんですか?」



提督「資材備蓄の事さ。そろそろ建造かな、と思ってね」



村雨「みんな頑張ってましたからね」



提督「あぁ、とても感謝している。あ、せっかくだからあいつらにも建造を立ち会ってもらおうかな?」



村雨「いいと思いますよ♪その場で顔を合わせれば、後が楽ですからね」



提督「んじゃ、早速放送を掛けて〜っと」






ピンポンパーン

「駆逐艦、五月雨、響。執務室まで出頭するように。以上」


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<自室>


響「おや、なんの用だろう?」



五月雨「建造でもしたんじゃないんですか?」



響「ありそうだね。最近やけに資材を貯めているようだからね」



五月雨「何はともあれ、まずは行ってみましょう!」



響「うん、そうだね」


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<執務室>


提督「さてと、もうちよっとだけ書類仕事しましょうかね」



村雨「一緒に頑張りましょ♪」



<5分後>


五月雨「お待たせしました!」



響「何の用だい?司令官」



提督「なに、資源が大分集まってきたからな。そろそろ建造をすることにしたのだが...。

五月雨と響にも遠征を頑張って貰ったわけだから、建造に立ち会ってもらおうかなと思って呼んだわけなんだ」



五月雨「いいんですか!ありがとうございます!」



響「Спасибо。こいつは楽しみだ」



村雨「じゃあ、全員揃いましたし行きましょうか♪」



提督「おっ、そうだな」


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<工廠>


明石「あっ!提督!っとみんな!今日はどうしたんですか?」



提督「建造だ」



明石「やったぁ〜!建造だよ!妖精さん達!」


\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!! モヤセモヤセェ!

オラオラァ! ハヤクヤッチマオウゼ!


提督「(テンション高ぇな...)」



響「いつもこんな感じなのかい?」



五月雨「そうですね...いつもやたらテンションが高いんですよね...」ハハッ



村雨「これは大変ね...」ヤレヤレ



提督「頼めるか?」



明石「はい!もっちろんですっ!それでそれで資材の方はどうしますか?」



提督「おまかせで」



明石「了解しまし...はい?おまかせ?」



提督「あぁ、おまかせで」



明石「おまかせって本当におまかせでいいんですか?」



提督「おう、特に希望がないからな。ただし、3人建造予定だから使いすぎて建造出来ません――なんて事がないようにな」



明石「はい!分かりました!さぁ、やりましょう、妖精さん!」


ウゥォォォリィィャァァァ! フハハハハハハ! モエロォォォ!



提督「任せた」



村雨「大丈夫なんですか...この人たち?」



提督「腕は確かだろうから心配ないよ」





そんな妖精さんたちがでかい溶鉱炉っぽい機械の中に資材を放り込み色々と作業をしている。


そしていつものメーターに時間が表示される...


<02:40:00>



提督「これは...何が出来る時間なんだ?」



明石「いや、分かりませんよ」



提督「あ、分かんないのか...」



提督「とりあえず、バーナー使うか。遠征とかしてくれて余ってるし」



提督が高速建造材の使用を許可すると、妖精さん達がゴツいガスバーナーを持ち出してきた。


そいつの中に固形燃料を入れてから、ドックのハッチを開放する。


中は真っ暗闇。


その暗闇の中にバーナーで火炎放射し始めた!


10秒ほど放射した後勝手にドックのハッチが閉まる。


手際よくバーナーを片付けている妖精さん達。


そこに建造か終了事を知らせるチャイムがなった。



提督「これ、ホントに出来てんの?」



明石「腕は確かです...」



響「腕というか...」



五月雨「ただバーナーで炎出してただけじゃないですか...」



村雨「ま、まぁいいじゃない!そんな事より、ほら、新しい子が出てきますよ」



ドックのハッチが開き、中の艦娘の姿がはっきりと見えるようになる。




瑞鳳「瑞鳳です。軽空母ですが、練度が上がれば正規空母並の活躍をお見せできます!」



提督「私がこの鎮守府の提督だ。君の着任を嬉しく思う。以後よろしく頼む」



村雨「あらぁ〜?私が来た時はそんな事言ってましたっけ〜?」



提督「やっぱさ、態度もしっかりしておいた方が良いかなって思ってな」



村雨「まぁいいですけど...」



響「やったね、司令官。艦隊初の空母だよ」



提督「あぁ、これで俺達の艦隊も更なる戦果を挙げることが出来る」



瑞鳳「よろしくお願いしますね、提督」



五月雨「では、私が案内しますね。付いてきてください!」



瑞鳳「ありがとねっ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督「さぁ、次だ」



明石「資材は適当に使いますよ!頑張って妖精さん達!」



サァケンゾウダ! ケンゾウケンゾウット! ターノシー!



村雨「ずっとこのテンションなんですか?ちょっとうるさく感じてきてますけど...」



提督「さぁ、どうだろうな」



響「まぁいいじゃないか。賑やかなのはいい事だよ」




そんな事を話している間に妖精さん達は、手順通りに工程を済ましていく。


メーターには<00:18:00>の表示が。



提督「ん〜これは駆逐艦かな?時間的に」



村雨「18分くらいなら待ちましょうか」



響「そうだね。それがいいと思うよ」



提督「それじゃあ...」



〜18分経過〜 チーン


提督「さてと、どんな子が来るかな?」



三日月「あなたが司令官ですね?三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします」



響「ミカァ!」



提督「ミカァ!」



村雨「やりませんからね。ほら、三日月ちゃん困ってるじゃないですか!」



提督「ははは、すまんすまん。私がこの鎮守府を預かっている提督だ。以後よろしく頼む」



三日月「は、はい。よろしくお願いします...」



提督「いやほんと、ごめん。なんかやらなきゃいけない衝動に駆られてしまったんだ」



響「そうだね。むしろこれは義務になってきたんじゃないかな」



村雨「怒りますよ...」



提督「ゴメス」



響「すまなかった」



村雨「もぅ...ごめんね、三日月ちゃん。早速鎮守府を案内していくから...」



響「君は秘書艦だろう。私が案内するよ」



村雨「そう?じゃあお願いするね♪」



三日月「よ、よろしくね。響ちゃん」



響「うん、よろしく。三日月」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「さて、今日最後の建造だ。頼んだぞ、明石」



明石「もう建造開始してますよ!」



提督「流石だ。初動が早いな」



明石「褒められることじゃありませんよ」フフッな



村雨「えっと、メーターは、っと」



メーターには<01:22:51>と表示されている。



提督「次は、どんな子が出てくるのか...?」



村雨「楽しみですね♪」



提督「よし!明石!バーナーの使用を許可する!派手にやれ!」



明石「はい!了解しましたぁ!」



というわけで、たま例のデカいバーナーが持ち出される。


先程と同じ手順で準備し、ドックのハッチに向かって構える。


そして、一気に放射。


程なくして、建造終了のチャイムが鳴った。




摩耶「よ!アタシ、摩耶ってんだ、よろしくな!」バァーン



提督「あぁ、私がこの鎮守府の提督をやっている者だ。どうぞよろしく頼む」



摩耶「おう!よろしくな!」



村雨「では、提督。案内をしてきますね♪」



提督「分かった。終わったら食堂にいてくれ。後で全員に集合をかけるから」



村雨「了解しました。じゃあ、また後でね♪」テクテク



摩耶「じゃあな!」スタスタ



提督「さてと、仕事、しますかな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<30分後>


提督「ふぅ、よし。今日の分は終わったな。じゃ、放送を掛けて...っと」



ピンポンパーン

「鎮守府内の艦娘全員は、食堂に集合されたし、以上」



提督「俺も行くかな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


五月雨「何の用なんでしょうか?どう思います?」



響「さぁ?出撃に関することかもね」




スタスタ

提督「全員揃っているな?では、会議というより今後の予定を伝えていこう」



提督「明日の10:00より南一号作戦を開始する。これは、南西諸島の制海権を奪還するための戦いだと思っててくれていい。沖縄を初めとしたあの地域は補給も滞り、住民は飢えに苦しんでいるだろう。南西諸島に屯している深海棲艦を撃滅して南西諸島の人々を助けるのが、今回の目的だ」



摩耶「って言ってもよぉ〜、どうやって解放するんだ?」



提督「説明しよう。まず、瑞鳳と摩耶を中心に輪形陣を組み諸島の周りを航行する。おそらくは奴らは誘き出されて戦闘になるだろう。それを瑞鳳の艦載機で攻撃、残存した敵艦隊を瑞鳳以外の艦で撃滅する、という算段だ」



提督「『私達の』作戦は、な」



瑞鳳「?どういう事ですか?」



提督「今回の作戦は佐世保鎮守府の艦隊との共同作戦だ。向こうも6隻ずつの艦隊を編成してくるらしい。向こうは諸島を北回りに、私達は南回りに周回、その後諸島内部の敵艦隊を叩く」



提督「これが今回の作戦の全てだ。作戦は明日だ。今日はこのまま解散するが、射撃場や演習場は開けておく。自由に使ってくれ」



提督「では、解散!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<執務室>


提督「確か俺は解散と言ったはずだが?」



村雨「まだ今日の分の仕事が残ってますから」



提督「だがな村雨、君は明日出撃だろう。体を休めるなり、鍛錬を積むなりした方がいいんじゃないのか?」



村雨「でも、私は秘書艦ですから♪秘書艦が提督の補佐をしないでどうするんですか」



提督「しかしなぁ...」



村雨「もう!そんな事言わないで早く仕事してしまいましょ!こんなペースじゃいつまでたっても終わりませんよ!」



提督「村雨...」



提督「ありがとな」ボソッ



村雨「え?何か言いました?」



提督「いいや?さぁ、そうと決まればさっさと仕事に取り掛かろう!早く終わらせて休みにしよう」



村雨「了解しましたぁ〜♪」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<40分後>


提督「よし、終わったな」



村雨「はい♪あ、提督。晩ご飯はどうしますか?」



提督「これから少しやる事があるんだ。後で食べるよ」



村雨「そうですか...分かりました。じゃあ私はこれで失礼しますね♪」



提督「あぁ、手伝ってくれてありがとな」











提督「さて、と」



提督は携帯を取り出し、電話をかけた。


数回のコールの後、相手は出る。




提督「もしもし、夜分遅くに申し訳ありません。私、浄土ヶ浜鎮守府の提督ですが...」



佐世保提督「はい。佐世保の提督です。どうかしました?」



提督「いえ、大したことじゃないんですよ。明日の編成を聞きたいと思いまして」



佐世保提督「そんな事ですか。良いですよ、お教えしましょう」



佐世保提督「旗艦に翔鶴、暁、白露、霧島、如月、そして陽炎だ」



提督「ありがとうございます。こちらは旗艦村雨、響、五月雨、瑞鳳、摩耶、三日月です。どうぞよろしく頼みます」



佐世保提督「こちらこそ、では」



提督「ええ、これで失礼します」ピッ




提督「さて、寝るか」



提督はそのまま眠りについた...



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<翌日・10:00>


提督「全員居るな?では、これより作戦を開始する。誰も沈むんじゃないぞ!」



村雨「誰ひとりとして沈ませる気はありませんからっ!」



村雨「第一艦隊、旗艦村雨!抜錨します!」



響「いってくるよ」



五月雨「出撃します!」



瑞鳳「期待していてくださいね!」



摩耶「摩耶様の力を見せてやらぁ!」



三日月「行ってきますね♪」



提督「諸君らの検討を祈る。暁の水平線に勝利を刻め!」



一同「はい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<第一艦隊>


村雨「よしっ!合流地点に到着!周囲の索敵を!」



五月雨「分かりました!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<執務室>


提督「どうだ、敵艦隊は見つかったか?」



村雨「いえ、恐らくこの辺りにはいないみたいですね」



提督「分かった。引き続き索敵しつつ待機」



村雨「了解しました♪」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<10分後>


瑞鳳「ん?索敵機から通信!佐世保鎮守府の艦隊を発見。こちらに向かっているようです」



村雨「分かりました!」



摩耶「それにしても、随分と時間が掛かったんじゃないか?」



響「何かトラブルでも起きたのかな?」



五月雨「どうなんでしょうね...向こうには向こうの事情があるのかもしれませんし...」



村雨「そんな事言ってても仕方ないでしょ、とりあえず向こうの旗艦と話してみなきゃ分からないわ」



??「遅れて...申し訳ありません...」



翔鶴「佐世保鎮守府の旗艦を務めています、翔鶴です。よろしくお願いします…」



村雨「いえいえ!大丈夫ですよ♪浄土ヶ浜鎮守府の旗艦、村雨です。どうぞよろしくお願いしますね♪」



翔鶴「はい......ありがとう...ございます...」



村雨「じゃあまずはお互いの自己紹介でもしましょうか!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


響「まさか暁がそっちにいるとはね。会えて嬉しいよ」



暁「私だって驚いたわよ...こっちにはね、あと電も…」



響「え?電もいるのかい?」



暁「!………いえ、なんでもないわ」



響「?そうなのかい?まぁ、今回の作戦は一緒に頑張ろう」



暁「ええ、そうね...」




雷「あ!響じゃない!久しぶりね!」



響「雷もそっちにいたのか。会えて嬉しいよ。雷も元気にしてるかい?」



雷「ええ!当然よ!ねぇねぇ、聞いてよ!暁ったら、まだ――」



暁「そっ!そんなことは今は関係ないでしょ!」



響「楽しく過ごしているみたいで良かったよ」



響「(電は……向こうにいるのかな…?でも暁は隠そうとしているみたいだね……)」



響「(何か裏がありそうだね…)」





村雨「白露姉さん!元気にしてる?」



白露「あ...村雨...そっちこそ元気にしてた?」



村雨「え、えぇ。私、こっちでは秘書艦してるんですよ!」



白露「本当!すごいじゃん...」





白露「私も...頑張らなきゃ...そうして助けてあげなきゃ...私が一番お姉ちゃんなんだから...」ボソッ



村雨「……?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


村雨「提督、聞こえますか?」



提督「あぁ、聞こえている。どうした?」



村雨「向こうの...佐世保鎮守府を...調べてもらってもいいですか?」



提督「何?どういう事だ?」



村雨「向こうの艦娘達の様子が少しおかしいんです。物凄く疲れているような娘もいれば、守らなきゃとかブツブツ呟いていたり、そういうのが気になっちゃって...」



提督「..........」



提督「分かった。佐世保に密偵を送り込む。すぐに結果は出ないかもしれないが、構わないだろうか?」



村雨「ありがとうございます、提督。では、これより作戦を開始します!」ブツッ



提督「了解。生きて帰ってきてくれ」ブツッ



提督「(艦娘の酷使は重罪だ......こんな早い段階から軍内部に腐った輩が...)」



提督「.........」ピッ ポッ パッ prprpr



提督「もしもし、私です。いえ、大した用じゃ無いんですが...」



提督「あなたの力を、私に貸していただきたいと思いまして...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<南西諸島海域>


村雨「では私達は南回りに周回します。翔鶴さん達は北回りを」



翔鶴「ええ、分かったわ...じゃぁ、また後で会いましょう...」



村雨「はい、了解しました」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜作戦開始より2時間後〜


響「やっぱり敵主力は内部にいるみたいだね。巡回している敵が弱すぎる」



瑞鳳「そうみたいですね。艦載機も殆どが無傷なんですよ!」



村雨「艦隊のみんなも被害は小破も一人もいないし...とりあえず今後の指示を提督に聞いてみるわね」



摩耶「おう!任せたぜ!」





提督「――ふむ。状況は分かった。では、そのまま再合流地点に向かってくれ」



村雨「分かりました。では、作戦に...」



提督「ああ、それと...中破になったら撤退だ。お前達を沈めさせるわけにはいかん」



村雨「そちらの方も分かりました。それじゃあね、提督♪」



提督「あぁ、気を付けてな」






五月雨「それで提督はなんて言ってましたか?」



村雨「このまま合流地点に向かってくれって」



響「なら、早速向かおうよ」



村雨「そうね...」



瑞鳳「待ってください!!警戒に出していた偵察機から入電!合流地点にて佐世保艦隊が敵艦隊と交戦しています!」



瑞鳳「!そんな......なんで!?」



村雨「どうしたの!」



瑞鳳「佐世保艦隊が敵主力艦隊と戦闘しています!空母ヲ級1、軽母ヌ級1、重巡リ級1、軽巡へ級1、駆逐二級2です!」



村雨「!?...よし!合流地点へ急行します!輪形陣を維持したまま移動!」



五月雨「でも...提督に連絡しないと.....」アセアセ



村雨「移動しながらするわ!さぁみんな、急いで!」




「「「「「了解!」」」」」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<合流地点>


翔鶴「くぅっ........」小破



霧島「翔鶴さん!これ以上はやらせないわ!」



雷「でも...このままじゃあ...!」中破



如月「!......そういえばそろそろ合流時刻よね?」



翔鶴「えぇ、そうですね。皆さん、もう少しで援軍が来ますので、それまで耐えましょう」



陽炎「そうは言っても...――きゃぁぁぁ!!」ドォーン



白露「陽炎ッッッ!!!」



陽炎「うぐぅッッ!......はぁ...はぁ...まだ、大丈夫よ...戦えるわ......」大破



白露「何言ってんの!こんなダメージじゃいつ沈むかもおかしくないんだよ!?」



陽炎「でも...今度この作戦に失敗したら......不知火が...!」



霧島「でも、あなたがここで沈んだら不知火は悲しみます!」



陽炎「じゃあどうしろっていうのよ!!!」



翔鶴「救援を...待ちましょう。私だって、この作戦に失敗してしまったら――」







村雨「翔鶴さん!みんなも無事!?」



陽炎「ぁぁ、よかった......助け.....が........」



如月「か、陽炎!!起きて!!沈んじゃダメよ!」



白露「あたしが曳航して、後方に下がります!」



翔鶴「ええ、任せましたよ、白露さん」



如月「陽炎ちゃんをお願いねぇ」




村雨「翔鶴さん!戦況は?」



翔鶴「霧島さんの砲撃で敵軽空母が大破、雷ちゃんと如月ちゃんが駆逐艦を撃沈。こちらは私が小破、雷ちゃんが中破、陽炎ちゃんが大破です」



村雨「分かりました!翔鶴さん、再攻撃は出来ますか?」



翔鶴「ええ...第二次攻撃隊は編成済みです。補給が終われば発艦出来ます...」



村雨「了解。瑞鳳さん!いけますか?」



瑞鳳「いつでもいけるよぉ〜!」



村雨「よしっ!では、翔鶴さんの準備が完了次第、艦載機による攻撃を行ってください!それと――」



響「村雨!敵空母から艦載機が発艦したよ!」



村雨「行動可能な艦は瑞鳳さんと翔鶴さんを護衛して!対空砲、撃ち方―」



村雨「始めっ!!!」バババババ







村雨「よしっ!乗り切った!」



五月雨「うぅぅ...すみません...被弾しちゃいましたぁ......」中破



三日月「私はまだまだ行けますっ!」miss!



響「私も行けるよ」小破



摩耶「あたしも全然行けるぜ!」miss!



瑞鳳「ありがとう、みんなっ!」miss!



暁「はぁ.....はぁ.....ごめんなさい...みんな...迷惑かけちゃうわね...」大破



響「暁ッ!」



霧島「暁ちゃんッ!」



村雨「くぅ......響、暁と五月雨を連れて白露姉さんの居る安全圏まで下がって」



響「な!?待ってくれ、私はまだ...!」



村雨「いま暁ちゃんや五月雨を助けられるのはあなたしかいないのよ!」



響「!」



響「.........」



響「分かった。だけど、白露の所に送り届けたら戻ってくるからね」



村雨「ええ、待ってるわ♪」



響「暁、五月雨、行こう」



暁「うん、ありがとうね...」



五月雨「迷惑掛けてごめんなさい...」





村雨「さぁ、みんな!ここが正念場よ!全員で生きて帰りましょ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翔鶴「第二次攻撃隊、発艦してください…!」



瑞鳳「さぁみんなっ!お仕事だよっ!」



2人の空母より発艦した艦載機が容赦なく重巡リ級に襲いかかり、数秒後には蜂の巣へとクラスチェンジさせた。



摩耶「てめぇは……ぶっ殺すッ!」



重巡洋艦は戦艦ほどの火力は無い。


駆逐艦や軽巡洋艦ほどの雷撃能力も無い。


いわば中途半端な艦種なのである。


しかし摩耶は重巡洋艦である事を忘れさせるかのように空母ヲ級を中破にまで追い込んだ。



三日月「三日月、突貫します!」



駆逐艦の機動力を活かした三日月の高速戦闘により、手負いの軽母ヌ級が撃滅された。



如月「!三日月ちゃん!危ないわっ!」



雷「三日月ちゃん!避けてぇっ!!」



三日月「え? なっ!」



へ級「カッタゾォ!!」



三日月「(だめ……避けられない…!)」



霧島「させませんよぉッ!」ネキパンチ!




三日月「え?」




如月「え?」



霧島「ふぅ…間にあったわ。三日月ちゃん、怪我はないかしら?」



三日月「え?あ、はい!助かりました!ありがとうございます!霧島さんの方こそ大丈夫ですか?」



霧島「私は戦艦だから、あんな柔な攻撃じゃダメージなんか受けないわ。だから気にしないでいいのよ」



村雨「敵軽巡と駆逐艦より雷撃!こっちに向かってきています!」



三日月「こんな所で沈みはしない!」



如月「三日月ちゃん、次は気を付けてねぇ」



三日月「分かってます!右舷に魚雷、3つ見えました!」



村雨「各自、回避してください!」



摩耶「よし!回避したぜ!」miss!



三日月「私も回避できました!」



霧島「当たったけど、不発弾みたいね。爆発しなかったわ」1damage!



如月「問題ないわぁ」miss!



雷「私はちょっとダメみたい…」大破



翔鶴「これ以上の戦闘は出来なさそうです...自力での航行は出来ます」中破



瑞鳳「当たったけど、まだ行けるよ〜!」小破



村雨「分かりました!翔鶴さんと雷ちゃんは後退、残りの全員で一斉射撃します!用意を!」



摩耶「摩耶様OKだぜ!」



三日月「三日月!準備できました!」



霧島「砲撃準備出来ました!いつでもどうぞ」



如月「私もいけるわ!」



村雨「では!撃ち方――」



村雨「始めぇッッ!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<執務室>


提督「………」カリカリ



提督「………」ソワソワ



無線機「ティルルン ティルルン」



提督「!」ブツッ



提督「もしもし、こちら―」



????「…合言葉は?」



提督「らり○れろ」



????「調査結果だ。結果から言えば、クロだ。施設外部から双眼鏡で偵察したが、大破状態で放置されている艦が3、4人。内部へ潜入して鎮守府の運営書類らしき物を奪取した。後でそちらに送る」



提督「分かりました。ご協力感謝します。報酬金はそちらの基地へ送ります」



????「分かった。では――」



提督「あぁ、あとそっちのボスに伝えてくれ。『また、頼む』ってな」



????「分かった。それでは」



提督「あぁ」ブツッ




提督「やはりクロか……たまげたなぁ…」



提督「(こんな早い時期からそういった輩が出てくるとはなぁ…)」



提督「(たとえ国の事を思っての行動でも、やっていい事と悪い事ぐらいの分別はついていると思っていたが…)」



無線機「ティルルン ティルルン」



提督「こちら提督だ」



村雨「第一艦隊旗艦、村雨です」



提督「作戦はどうなった?」



村雨「こちらも大きな被害を受けましたが、作戦は成功しました!」



提督「被害状況を知らせてくれ」



村雨「はい。響と瑞鳳さんが小破、五月雨が中破、それ以外の私を含めた艦は損傷は軽微です」



提督「そうか…大した被害が無くて良かったよ……。向こうの艦隊はどうだ?」



村雨「先に戦闘を行っていたからか、被害がこちらよりも甚大です。このまま、帰還させてしまっては、もし帰りに深海棲艦に襲われてしまったら…」



提督「分かった。だが、そこからなら佐世保の方が近いはずだ。そこまで送り届けてやってくれ。こっちから、補給と軽い整備をしてやってくれと頼んでおくよ。だから、全員無事に帰ってくるんだぞ!」



村雨「はい!了解しました。ありがとうございます。提督♪」ブツッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<佐世保鎮守府>


佐世保提督「私の艦隊をここまで送り届けてくれて、どうもありがとう。すぐ補給と軽い整備をさせるからちょっと待っていてくれ」



村雨「はい。ありがとうございます」



摩耶「いや〜!良かった良かった!作戦は成功したな!」



村雨「ええ!きっと提督も喜びますよ♪」



瑞鳳「みんなも無事ですしっ!」



響「そうだね。私はそれが1番嬉しいよ」



三日月「私もです!誰1人沈んでいなくて良かったですよ!」



村雨「五月雨がドックから出てきたら、ここを離れましょうか」



響「了解したよ。それまでは暁や雷と少し話をしているよ」スタスタ



三日月「私も如月姉さんとお話してきますね」スタスタ



村雨「じゃあみんな、五月雨が帰ってくるまで邪魔にならないように、自由にしていてね♪」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<佐世保鎮守府・ドック前>


響「暁。雷も大丈夫かい?」



暁「あ…響。ええ、大丈夫よ。何ともないわ」



雷「私も何とも無いわよ!」



響「それは良かったよ。それで、少し質問してもいいかな?」



暁「この鎮守府のこと?」



響「うん、そう…なのかな……」



響「暁。それに雷。答えてほしい」



響「この鎮守府に、電はいるのかい…?」





暁・雷「!」








響「いるんだね。どこにいるの?顔を見てから帰りたいんだ」



暁「いえ、だめよ。それは絶対にさせられない!」



響「どうしてさ!?妹にも会えないのかい!?」



雷「違うの!そうじゃないの…」



響「じゃあどういうことだい?説明してよ」



暁「そ、それは……」






佐世保提督「やっと見つけた。暁、雷。これから作戦の報告を聞くから、執務室まで一緒に来てくれ」



暁・雷「……はい、分かりました」




響「!まだ話はっ!」



佐世保提督「すまない、響ちゃん。2人を借りていってもいいかな?」



響「………。」



響「すいませんでした…どうぞ…」



佐世保提督「こちらこそ悪いね。あ、そうそう。村雨さんに五月雨ちゃんがドックから出たら勝手に帰ってくれて構わないって伝えておいてくれるかな?」



響「…分かりました」



暁「………」



雷「………」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<佐世保鎮守府・ドック前>


村雨「――そうなの。分かったわ、ありがとね、響」



響「あぁ、うん…」



村雨「………?」



村雨「…何か、あったのね?」



響「え?ぁ……」



村雨「話してみて、村雨で良ければ力になるから♪」



響「うん、ありがとう。村雨」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


村雨「つまり、この鎮守府には電っていうあなたの妹がいるけど、恐らく鎮守府全体で隠しているって事ね?」



響「うん…多分そうだと思う…」



村雨「やっぱりこの鎮守府には秘密があるみたいね…」



村雨「今日一緒に戦ったあの艦隊の様子もなんとなくおかしいとも思ったし…」





摩耶「お?どうしたんだ、そんな暗い顔して。何かあったのか?」



響「あ、摩耶……」



三日月「そうですよ!何かあるなら私達にも教えてくださいよ!」



瑞鳳「同じ艦隊の仲間でしょっ!」



五月雨「もっと私達を頼ってください!力になりますからっ!」スッパダカー



村雨「ちょっ!五月雨!あなたドックの中で聞いてたの!?」



五月雨「何か話してるなぁ、と思って聞き耳を立ててましたっ!」



村雨「まったくもう……」



響「三日月、瑞鳳、五月雨も……ありがとう…」



響「みんな聞いてほしいんだ!――」






摩耶「なるほどな。なんとなく分かったぜ!でもよ、居場所が分からねぇんなら手当り次第探すしかねぇなぁ…」



三日月「しかし、ここは私達の鎮守府ではありません。ここの関係者に気づかれないように且つ、なるべく早く電ちゃんを見つけるのは難しいですね」



響「でも、私はっ……助けたいんだ!」



村雨「それはみんな同じ気持ちよ。焦っちゃダメだよ、響」



響「ぁ…。うん、ごめん」



村雨「五月雨、あと何分で完全回復する?」



五月雨「30分もあれば万全ですね」



村雨「タイムリミットは30分、その間に電ちゃんを見つけなきゃ…」



瑞鳳「短いけど、やらなきゃ!」



三日月「手分けして探してみましょう!」



村雨「そうね…。じゃあ摩耶さんは鎮守府の1階、三日月は2階、響はここのドック辺りから工廠の方まで、瑞鳳さんは2、3機ほどの艦載機で、鎮守府外周や離れの方の捜索、私は瑞鳳さんが怪しいって言った所を捜索してみるから!」



五月雨「え!?私は!?」



村雨「あなたは休んでなさい!なるべく時間を掛けて、ね♪」



五月雨「あっ……はいっ!頑張って休みます!」



摩耶「おう!任せろ!」



三日月「30分も掛けないように迅速に見つけて見せます!」



瑞鳳「ごめんね、パイロットさん達。もうちょっとだけ頑張ってくれる?」



パイロットs「オウ!マカセロヨ!ゼッタイミツケテヤルカラナ!」



響「みんな……ありがとう…」ウルウル



村雨「はいはいっ!今は、泣いちゃダメ!泣く時は見つけた時、だよ♪」



響「うん……分かったよ…!」



響「絶対に…絶対に見つけてみせる!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<佐世保鎮守府・執務室>


翔鶴「――これが今回の報告になります」



佐世保提督「なんだこの戦果はッッ!」机パン



佐世保提督「しかも、お前ら被害ばかり被って来たくせに、お前ら6人で1隻しか撃沈できんとは一体どういう事だ!」



陽炎「全ては真っ先に大破した私の責任ですっ!許してください!お願いします!」



佐世保提督「はぁ?許すわけねぇだろうがッ!この野郎ッ!クズッ!役立たずがッ!」ドゴッ ドスツ パンッ



陽炎「ウグッ!ぐふぅッ!許しっ…て、くださっ…」ドサッ



佐世保提督「いいや、ダメだなァ!」



翔鶴「もうやめてくださいっ!」ツカミカカリー



佐世保提督「そうだなァ、艦隊旗艦であるお前にも罰を与えなきゃなァ…!」パンッ ドゴッ デュクシ



翔鶴「あがぁっ!がはぁっ!ていとっ…!やめっ!」



如月「違うのよ提督!私が行けないの!私がダメダメだったからっ!」



佐世保提督「本来ならお前の戦果も罰則対象だが、まぁ今回は唯一敵を沈めたらしいからな。お前は今日は罰は無しだ。メシでも何でもしてていいぞ」



如月「そっ……そんなぁ…」



雷「もう我慢出来ないわッ!」



暁「雷っ!ダメェッ!!」



佐世保提督「お前が攻撃してくる事は予測済みだ」スッ



雷「あ……あぁ、そ…それだけは、それだけはやめてぇ…」



佐世保提督「なんだよ、ただのボタンだぜェ?俺を殺しに来ればいいじゃないか」



雷「そのボタンは、電のっ!」



佐世保提督「あぁ、あいつに付けてる首輪の起動スイッチだ。俺がこれを押せばどうなるか…分かってるよな?」



雷「ぁぁぁ……ダメよ、それは、それだけはダメなのよぉ…」



暁「雷、下がりなさい。ごめんなさい提督!私がしっかり教育するから――」



佐世保提督「あぁ、いいよ別に。でも、次こんな事があったら、誤ってボタン押しちゃいそうになるなァ。ま、気を付けてくれよな!」



佐世保提督「アッハッハッハッハッハッ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<佐世保鎮守府・敷地内>


村雨「みんなどうかしら!?見つかった?」



摩耶「1階には居ないみたいだ!三日月は!?」



三日月「こっちもダメです…響ちゃんは?」



響「すまない、私もだよ…」



瑞鳳「村雨ちゃん!この倉庫は?」



村雨「行ってみます!みんなは引き続き捜索を!」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<空き倉庫>


村雨「はぁ、はぁ、はぁ」タッタッタ



村雨「ここね!鍵が掛かってる!」ガチャガチャ



村雨「窓は……あったぁ!」



村雨「ブラインドで中は見えないけど、行くしかないよねっ!」



村雨「よ〜し…。タッタッタッ やぁっ!」パリーン



村雨「ブラインドが頭に引っかかった!うーん…えいっ!」



村雨「電ちゃん!どこ!?」



村雨「くぅ……いない…」



村雨「でも、この建物には人1人隠せそうな場所なんて…」



村雨「!あれは床下の扉!あそこね!」



村雨「だっ……だめぇ!硬すぎて壊せない!」



摩耶「どうしたんだ!見つかったのか!」



村雨「摩耶さん!多分この下にいます!でも、この扉が硬すぎて壊せないんです…!」



摩耶「よぅし、やってみるぞ!」



摩耶「おらぁッ!おらおらぁッ!」ガンッ ガンガンッ



摩耶「ちぃ!ビクともしねぇ!爆弾でも何かありゃあな…」



村雨「爆弾…」



村雨「爆弾!瑞鳳さんの艦載機!」



摩耶「それだっ!早く連絡するぞ!」




村雨「お願い……早く出て…!」



瑞鳳「瑞鳳ですっ!どうかしましたか!」



村雨「今すぐ五月雨をドックから出して出発の準備をさせて!他のみんなにも準備をさせておいて!もちろん瑞鳳さんも!」



村雨「それと、指定したポイントを爆撃機1機だけで爆撃してください!」



瑞鳳「え!?どういう事?」



村雨「そのポイントには電ちゃんがいると思うんだけど、その前に障害があるの!それを爆撃機で壊してほしいの!頼めますか!?」



瑞鳳「任せてよ!1機だけくだね!」



村雨「それと電ちゃんを救出したら、ここを直ぐに離れます。これもみんなにも伝えておいてください!」



瑞鳳「わかったよっ!そっちは任せたからね!」


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摩耶「お、早速来たぞ!」


爆撃機 ブロロロロ



村雨「摩耶さんもドックに戻って、出発の支度をしてきて下さい!電ちゃんは私に任せて!」



摩耶「分かったぜ!村雨の艤装も持ってきてやるから、ここで待ってろよー!」



村雨「あ、ありがとうございます!了解しました♪」


爆撃機 バクゲキスルゾ!ハナレテロヨー!



ヒューン ドガーン!!


ド ア



村雨「やった!ありがとね!」



爆撃機 オレニカカレバチョチョイノチョイヤデ!




村雨「電ちゃん!!いる!?」



電「」



村雨「電ちゃん!」スタッ



村雨「息は…………ある!!」



村雨「よし、じゃあこのまま運んで……」



村雨「一人じゃぁ……持ち上げられない……」



響「村雨!!電は!?」



摩耶「どうだ?居たか!?」



村雨「見つかったけど、1人じゃ上に引っ張り出せないの!手伝ってくれる!」



響「任せてっ!!」



摩耶「おっしゃっ!せーのっ!」



村雨「うっ……ふぅぅっー!」



摩耶「よしっ!受け取ったぞ!」



電「…………」



響「良かった……電…無事で……」



村雨「感傷に浸るのは後よ!まずはこの鎮守府を脱出します!」



響「うん…分かったよ…!」





村雨『電ちゃんは確保しました!なのでこれからこの鎮守府を脱出します!至急港へ集合してください!』ブツッ


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三日月「電ちゃんが……よかったぁ!」


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瑞鳳「私も役に立てたみたいだねっ!!」


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五月雨「ふぅ〜♪いいお湯だったぁ〜!え、通信が来てる?電ちゃんが見つかった!脱出するの!急がなきゃ!あれれ?服がないっ!!あわわわ!!」


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<佐世保鎮守府・港>


村雨「全員揃ったみたいね、このまま脱出しますっ!着いてきて!!」



「「「「「了解!!」」」」」


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<佐世保鎮守府・食堂>


陽炎「翔鶴さん、大丈夫ですか?」



翔鶴「私は大丈夫。陽炎ちゃんの方こそ、どう?殴られた所、痛むでしょう?」



陽炎「こんなのどうってことありません!いや、そんなことより!」



陽炎「雷っ!何であそこであいつに突っかかったりしたの!あんたの行動一つで電がどうなっちゃうか分かるでしょっ!」



雷「分かってる…分かってるけど、みんなが苦しんでいる姿を見てて我慢なんて出来るわけないじゃない!!」



陽炎「なら、あんたにとって電と私ってどっちの方が大事なの!?」



雷「そ、それは……」



陽炎「電でしょう!!それなら何で――」




暁「二人共やめて!!」



雷・陽炎「!?」ビクッ



暁「今はこんな事で争ってる場合じゃないはずよ!そうでしょっ!?」



雷「………そうよね。ごめん、陽炎、それに暁」



陽炎「……こっちも言い過ぎたわ。ごめんね、雷」



「「「「「「………」」」」」」



白露「き、今日の当番は誰だったけ?」



如月「暁ちゃんと雷ちゃんよぉ」



暁「そっ、そうね!任せておいて!」



雷「じゃあみんな!このトレーに食べないものとか、上げてもいいっていう物を載せていってね!」



翔鶴「私はこのハンバーグを半分くらい…」



陽炎「じゃあ私はご飯ね!」



如月「なら、私はポテトサラダにしようかしら」



暁「うーん、私は野菜にしよっと!」



雷「暁!野菜全然食べてないじゃない!」



暁「ピーマンなんて、食べられる物じゃないわ!」



雷「少しは食べなさいよ!あなたレディーなんでしょ!」



暁「うぐっ」



雷「レディーは好き嫌いなんてしないのよ!少しでも良いから食べて?」



暁「うぅ〜。わ、わかったわよ!少しは食べるわ!でも残りは――」



雷「はいはい!分かったわ。いいから食べなさい」



陽炎「もうどっちが姉か分かんないわね」クスッ



暁「あ!笑ったわね陽炎!私が雷のお姉さんなんだからっ!」



雷「暁、まずは野菜を食べなさい。陽炎との口喧嘩は後よ」ゴゴゴゴ



暁「ひうぅっ!」



翔鶴「ふふっ」



白露「あっはははははははっ!!」



暁「んもう!みんな笑わないでったら!」



雷「あ・か・つ・きぃ」ゴゴゴゴ



暁「」



陽炎「はやく食べて届けに行ってあげて。あんた達の大切な妹なんでしょ」



暁「分かってるわ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<空き倉庫>


暁「電、今日は私達が来た……わ」キョトン



雷「暁?どうしたの、前に進んでよ」



暁「電の床下の扉が破られているわ!!」



雷「うそっ!どうして……」



雷「ま、まだ中に電がいないと決まった訳じゃないわ!中も探しましょ!」



暁「そ、そうね…!」






暁「嘘よ…こんなの嘘よ…!」



雷「そんな……電がいなくなっちゃった……」



暁「どうしよう…どうしたら……」



雷「ま、まずは!みんなに伝えなきゃ…!」



暁「え、ええ!そうね!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<再び食堂へ>


雷「みんなみんな!大変よ!!」



陽炎「ど、どうしたのよ。そんなに慌てて…」



暁「電が……居なくなったのよ…」



翔鶴「!!」



如月「なんで!どうして!」



雷「わからないわ…。みんな、何か心当たりはいる!?」



白露「私は気になったことはないよ」



翔鶴「私もです」



如月「残念だけど、私も」



陽炎「私もないわね」





暁「――きたちよ……」



翔鶴「え?いま何て…」



暁「響たちよ!!きっとそうよ!」



雷「!!…確かに、電の事をしつこく聞いてきたわね。でもだからってそうとは……」



白露「そうだよ!決めつけは良くないよ!」



暁「じゃあどうしたらいいのよ!電はどこに行っちゃったのよ!」



如月「落ち着いて暁ちゃん。まずは向こうの艦隊に連絡してみましょう?翔鶴さん、お願いしてもいいかしら?」



翔鶴「今、掛けているんだけど……」



翔鶴「あ、村雨ちゃん!今大丈夫かしら?」







翔鶴「そちらに、電ちゃんはいるかしら?」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<同時刻・浄土ヶ浜鎮守府近海>


村雨「電ちゃん?どうして?」



翔鶴『私達の鎮守府から居なくなってしまったの。何か知らないかしら?』



村雨「もしかして、あの使われていなさそうな倉庫の床下に居た、あの電ちゃんかしら?」



翔鶴『!!!』



村雨「その電ちゃんなら今私達が『保護』していますよ。そちらの鎮守府では何か事情があるみたいなので、ね」



翔鶴『村雨さん、あなたどこまで知っているの!?」



村雨「翔鶴さんの鎮守府が、俗に言うブラック鎮守府っていうものだってことくらいですよ。

私達はそれしか知らないんです。だから……」



村雨「話してください。翔鶴さんの鎮守府の全てを」



村雨「私達が力になるから…」



村雨「私達が翔鶴さん達を助けるから…!」



翔鶴『……村雨ちゃん…』


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翔鶴『これが全てよ……』



村雨「………」



翔鶴『私が情けないばっかりに…』



村雨「そんなに自分を卑下しないで下さい!翔鶴さんのお陰で今の今まで他のみんなは頑張って来れたんだと私は思ってますから…」



翔鶴『本当にそうならいいんですけど……』



村雨「あ、それと、ひとつ聞いていいですか?」



翔鶴『答えられる範囲で受け付けるわ』



村雨「電ちゃんの首に付いている首輪ってどういうものなんですか?」



翔鶴『あいつが付けたものよ』



翔鶴『あいつがいつも持っているボタンが押されれば、その首輪からは電気ショックが流れるようになっているわ』



村雨「解除の仕方は分かりますか?」



翔鶴『ごめんなさい…わからないわ……』



村雨「分かりました。もうすぐ私達の鎮守府に到着します。そこで解除をしてみます」



翔鶴『お願いします……』



村雨「翔鶴さんたちは電ちゃんが逃げた事は知らなかったことにしておいて下さい。いいですか?」



翔鶴『分かったわ。みんなにも伝えておくわ』



村雨「それと、この回線は常に空けておいてください。また指示をする事があるかも知れませんので」



翔鶴『そっちも方も了解しました』



村雨「では、これで失礼しますね」



翔鶴『ええ、ありがとうね』ブツッ


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<浄土ヶ浜鎮守府>


提督「村雨達、やたら遅いな……。もしや、何かあったんじゃ…!」



村雨『提督!聞こえますか!?』



提督「どうした、何か問題が?」



村雨『入渠ドックを空けておいてください!』



提督「誰が被害を受けた!?」



村雨『佐世保の艦娘です!酷く衰弱しています!」



提督「分かった。ドックの用意をしておく。あとどれ位で着くんだ?」



村雨『十分もかかりません!』



提督「早いな…。分かった、任せておけ」



村雨『助かります!』


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<浄土ヶ浜鎮守府>


提督「やっと帰ってきたか!ドックは空いているぞ!早く入渠させてやるんだ」



村雨「ありがと!提督!」



摩耶「搬送は私に任せな!直ぐに運んでチャッチャと戻ってくる!」



村雨「お任せします!」



摩耶「任されたぜっ!」



提督「じゃあ、他のみんなは報告を頼むよ。着いてきてくれ」




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<執務室>


提督「さて…。長い話になるだろうからお茶でも出そうか。ソファがあるから各自座っていてくれ」カチャカチャ



村雨「あ!いえ、私がやりますよ!」



提督「大丈夫だ。座っていてくれて構わない」トポポ



村雨「……はい。わかりました」




提督「お茶が入った。飲んでみてくれ」コトッ



三日月「紅茶ですね」



提督「ああ、そうだ。こう見えて私は紅茶には結構うるさくってな、色々こだわりを持ってるんだ」



瑞鳳「いただきますね」ゴクッ



瑞鳳「!!美味しいっ!自分で入れるのとは比べ物にならない位においしい!」



響「しかも、不思議と気持ちが安らいでいくような、妙な安心感があるよ」ゴクッ



提督「今、俺が入れたのは『アールグレイ』という種類だ。知ってるやつもいるだろうな。このアールグレイには『ベルガモット』と呼ばれる柑橘類の香りが含まれていてな、精神安定を促したり、ストレス解消、疲労回復の効果があるんだ」



五月雨「はぁぁ〜。落ち着くなぁ……」コクッ



提督「おいおい!五月雨!寝るんじゃないよ!」



五月雨「ふぇ?あ、はい!大丈夫です!」



提督「……まぁ、いいか」



提督「じゃあ、本題に入ろう。一体向こうで何があった?教えてくれ」



村雨「作戦が終了した後、補給と軽い整備をしてもらうために佐世保鎮守府に向かいました」



五月雨「そこで私は被害が大きかったので入渠させてもらうことになったんです」



響「その間に、私は向こうの艦隊にいた暁と雷が作戦前に気になる事を言っていたからはそれが気になって問いただしに行ったんだ」


提督「気になる事、とは?」



響「電の事だよ。電がこの鎮守府にいる事を隠そうとしていたんだ。目的は分からないけど…」



響「その後、村雨にこの事を話したらみんなで電を探すことになったんだ」



村雨「電ちゃんが見つかった後は、向こうの艦隊から連絡が来てね、電ちゃんはいるかしら、ってね」



提督「それで、なんて答えたんだ?」



村雨「ホントの事を言いましたよ。この鎮守府のみんなも助けるって約束してきましたから!」



提督「………」



提督「…そうか、分かった。こうなったら、佐世保の提督を……」


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提督「――状況は分かった。それじゃぁ、作戦も成功したことだ!佐世保鎮守府の『みんな』を誘って、祝勝会でもするか!」



一同「!?」



響「提督、そのみんなの中には当然……」



提督「あぁ、無論だ。まだ奴はこの事を知らない。なら、仕掛けるなら今しかない」



提督「日時は明明後日、内容は追って伝える事にしよう」



提督「さぁ、質問がなかったら休んでくるといい。暫くは出撃は無しだぞ!好きに使うといい」



村雨「えっと、提督。その…少し話が……」



提督「ん、分かった。みんなが行ったら聞こう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…それで、どんな問題だ?」



村雨「電ちゃんだけじゃないかもしれません……」



提督「!まだあの鎮守府に監禁されている艦娘がいるっていうのか!?」



村雨「確証はありません……。でも、向こうの艦隊にいた白露が『守らなきゃ』とか、なんとか言ってたんです…。それがどうも気になっちゃって……」



提督「………」



提督「分かった。とりあえず、こちらで出来るだけ調べてみるが…、手掛かりが見つかるとも限らん。酷なことを言うが、期待はするな、いいな?」



村雨「はい…。分かりました」シュン



提督「……だぁぁ!そんな顔をするな!全力で探すから!必ず見つけ出してやるさ!」



提督「だから、笑っていてくれ!」



村雨「!……はい、期待しています」



提督「今日はもう休みなさい。明日も秘書艦の仕事はあるんだからな」



村雨「えっと、あの、提督。少しお願いがあるんですけど…」



提督「んお?まだ何かあるのか?」



村雨「あの、今日は…一緒に寝てくれませんか?」カァァァ



提督「」ポカン



村雨「………」



提督「」ホヘー



村雨「……あのぉ、提督?」



提督「ぁ、ぅぇ?今、なんて?」



村雨「今夜は一緒に寝てください!」カオマッカ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「(どうしてこうなった)」



村雨「あの、提督。狭く無いですか?」



提督「あ、え?お、おう!大丈夫だぞ!」アセアセ



村雨「ふふっ♪そうですかぁ〜♪」



提督「む、村雨ぇぇ!遊んでるなぁ!?」



村雨「かわいい♪」



村雨「……本当にありがとね、提督」



村雨「私の提督があなたで本当によかった…」



提督「………」



村雨「……提督?」



提督「………」



村雨「ふふっ♪もう寝ちゃってる、提督も疲れてたのかしら」



村雨「大好きよ、提督♪」チュ





提督「」ドキドキドキドキ


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<深夜>


提督「………」



提督「(村雨は……、寝たか)」



提督「今日はまだやる事があるんだ…」モゾモゾ




ガチャ バタン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「………」prprpr prprpr



???「…こんな夜遅くに何の用だ?」



提督「また、少し頼み事があってな…」



???「また例の鎮守府関係か?」



提督「話が早くて助かるよ。明後日、俺達は向こうの鎮守府の面々を読んで祝勝会をする事にした。その間に、佐世保鎮守府に監禁されているという白露型の駆逐艦を助け出してやって欲しい」



???「よし、あの人に話を付けてみる。先にそっちが出せる報酬の話をしよう」



提督「報酬は何が欲しい。いつも通り金か?」



???「いや、今回は食糧が欲しい。深海棲艦とかいうわけわからん奴らがいるお陰で、なかなか物資の輸送が出来ん。あと少しで家でも食糧が足りなくなってしまう」



提督「分かった。とりあえず1ヶ月分あればいいだろう。良いように取り計らってくれ」



???「任せろよ、俺とお前の仲だ!悪いようにはしないさ」



提督「助かるよ。それじゃあ、な」ブツッ



提督「ふぅ、それじゃ次だ」



提督「………」prprpr prprpr



提督「もしもし!お勤めご苦労様です!」





提督「私は浄土ヶ浜鎮守府の提督であります!お一つご報告を、と思いまして」





提督「佐世保が違反行為を冒しました。艦娘の酷使です。このような事態を見逃す理由にはいきません!」





提督「なので、こちらから一つご提案があるのですが…」





提督「ハッ!明後日に佐世保との合同作戦が成功したので、祝勝会を催そうと思ってもおります。その途中で憲兵隊を使って奴を逮捕して頂きたいのであります。いかがでしょうか?」



提督「………」



提督「………」



提督「ハッ!ありがとうございます!では明後日はよろしくお願いします」



提督「はい、失礼致します」



提督「…ふぅ」



提督「上にペコペコするのも疲れるもんだ。だが、一先ずはこれでいいかな…」



提督「さ、早く寝ようかな」ガチャ バタン


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<翌朝>


村雨「…ぅぅん、うん?」



提督「………」カタカタ カチッ



村雨「提督って早起きなのね」



提督「お、村雨。やっと起きたか。今日はいくら出撃が無いと言っても寝すぎだぞ」



村雨「え…?今何時?」



提督「……10時だ」ハァ



村雨「えぇ!?嘘でしょ!?」



提督「マジだ。まったく、いっつもこんな感じなのか?」



村雨「いつもはもっと早く起きてるよ!でも、今日はどうしたのかな…」



提督「まぁ、いいよ。きっと疲れが溜まってたんだろう」