2017-08-08 01:41:15 更新

概要

平和な幻想郷に、突如"バケモノ"が出現した。
"バケモノ"は、出会った幻想郷の住人を襲っていった。
ついには、死人が出て――――

!CAUTION!二人キャラが死にます!デレレレデレレデレレデレレデレレデレレレ←霊地の太陽信仰

初投稿です!はい!
けっこう日本語おかしいと思います!
生暖かい目で見ていただけると嬉しいです!
最初はキャラが死ぬ予定は無かったんですが…、シリアス度を増やすために入れました。
後すんごい更新遅いというか、不定期です!すいません!

※キャラ崩壊有ります
※暴力シーンが苦手な人・キャラが死ぬところが無理な人は見ない方がいいです
※いろいろ原作の設定無視してます

それでもおk!という方はどうぞ!


前書き

とある画像を見て思い付いたSSです。
描写してない設定を少しだけ。
チルノは、霊夢によってピチュった後復活した、という設定で、
復活の際の体の再構築の時に突然変異的なやつで強くなった、みたいな感じです。


バケモノ、誕生



チルノは頭を抱えた。


今までのアタイ、いや、"私"はなんでこんなにも愚かだったのだろうか。


そもそも一人称のアタイとかなんなんだ。アホそうにしか聞こえないではないか。


もうこれからは"私"と言おう。


それにしても、なんであんな馬鹿みたいに、自分の目の前を疎かにしたのか。←紅魔郷Easyのやつ


あまりの愚かさに、自分で自分を殴りたくなる。


もう同じ過ちは繰り返さないよう、何度も振り返った。



―――――そして、自分の異変に気付いた。


よくわからないが、力が増している気がする。


頭脳は、妖精を軽く凌駕するほど良くなっている。


そして、力が強くなっている。


試しに、近くにあった岩を思い切り殴る。


すると、拳が当たった瞬間、岩が砕け散った。


これは流石にチルノ本人も驚いた。


今度は、全力で飛んでみる。


すると、前とは比べものにならないほど、速く飛べた。


想像以上の力だ。


今の自分なら、妖怪など雑魚同然だ。


あの人間どもとも、タメを張れる。


だが、油断は禁物だ。同じ過ちは繰り返さない。絶対に。


考えろ。力の使い方を、応用を、効果を。完璧に使いこなせ。



――――――さあ、復讐の時だ。



――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――

一人目の被害者



~数ヶ月後~


魔理沙「ふー…。危なかったぜ…。パチュリーもあそこまでキレなくてもいいのによー…」


魔理沙は、いつものように、一生借りていくという名目で、パチュリーから本を強奪したばかりだった。


魔理沙「ま、いっか!早く帰って読もう!」



?「あれっ、魔理沙じゃん」


魔理沙「ん?誰か呼んだか?」


チルノ「私よ!ちょうどいいわ!今までの負けた分を、返させてもらうわ!あなたをボッコボコにしてあげる☆」


魔理沙「はあ!?いきなり何言いやがんだ!勘弁してくれ…。…まあ、いいけどな」(テキトーに懲らしめればいっか。…ん?"私"?)


チルノ「じゃあ、いくよ?」ヒュッ


魔理沙「うわっ!ちょっ…。…ほいっ。そらっ。あらよっと」



チルノが弾幕を放ち、魔理沙がそれを避ける。これを数分間繰り返していた。


魔理沙(また前ががら空きだぞ…やれやれ…)


魔理沙「そろそろ終わりにさせてもらうぜ!」



がら空きの前に突っ込む魔理沙。


今まで何回も繰り返してきたことだったから、魔理沙は油断していた。


だから、チルノの"罠"に気付けなかった。



チルノはそれを驚愕の表情で見つめ――――


チルノ「ありがとう」ニヤァ


魔理沙「―――え?」


次の瞬間、魔理沙の目の前にチルノがいて――――


チルノ「騙されてくれて♪」ヒュッ



魔理沙「ぇ」







バゴッ







――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


ミスティアはその光景を、呆然と見ていた。


遠くに戦闘の音がするから見に来れば、これは一体なんなんだ。


あんなに強かった人間、霧雨魔理沙が一方的に痛めつけられている。


魔理沙の悲痛な叫びが、夜の森にこだまする。あまりにも痛々しい。


助けたい、そう思ったが、動けない。


下手に動くと、自分も襲われる。そうミスティアは直感していた。


自分には、どうすることも出来なかった。



では、あの紅白の巫女はどうだろうか。


彼女なら、魔理沙を救えるかもしれない。


一刻も早く、霊夢に伝えなければ。


ミスティアは、バレないよう、静かに博麗神社に向かった。




しかし、チルノはミスティアに気付いていた。だが、気にせず魔理沙を嬲る。


チルノは、誰かに見つかるのを想定していた。


それどころか、それを利用する計画を立てていた。


今まで、計画通り。


もう魔理沙も、敵ではない。


そろそろ魔理沙の反応も面白くなくなってきた。


終わりにしよう。



魔理沙「あ"……ぃ…ぃやあ"…もう許じでぇ…」


改めて、魔理沙を見てみる。


頭から血を流し、右頬は晴れ、左腕はひしゃげ、指は一部が潰れ、爪が剥がれ、右足はありえない方向に曲がり、


体のところどころに青アザがあり、氷の破片が刺さっている。


それを見て、チルノはニヤリと笑う。


魔理沙にはもう、チルノがバケモノにしか見えなくなっていた。



チルノ「もう飽きたから、最後にするね。それじゃ、バイバーイ☆」


魔理沙「っ!!…ぃ…い"やだぁ…い!いや、いやああぁぁあぁぁあぁ!?」


死なない程度の力で、腹部を一発殴る。


ボゴッ


魔理沙「ぁがあっ……はっ……ぅ………」ドサッ


魔理沙の意識は、闇に落ちていった。


――――――――――――――――――


魔理沙が白目を剥いて気絶した。凄惨な光景だった。


それを見てチルノは、狂笑した。


チルノ「ハ、ハハ、キャハハハハハハハハハハハハ!!本当にあの魔理沙に勝てた!プププッ!あー楽しかった!」


チルノ「後は、アイツに会うまで、出会ったやつ全員ボコるだけだけか」


楽しみだ。油断している相手を叩き潰すのはとても気持ちいい。



「―――――もっと私を、楽しませてよ?」ニヤァ



――――――――――――――――――



それから、チルノの"お遊び"が始まった。


通りすがりの妖怪を見つけては、人形のように弄んだのだ。


四肢を潰したり、片目を抜りたり、氷漬けにしたり、氷の破片を体中に刺したり…。殺さずに痛めつけることを繰り返した。


繰り返すにつれ、チルノはどんどん、体を返り血で汚し、凶悪な笑顔をさらに深めていく。



チルノはいつしか、とんでもないことに目覚めていた。


生き物を嬲ることに、快感を覚えてしまった。


チルノは、"バケモノ"に成り果ててしまった。



気付いたら、妖怪すら近寄らなくなっていた。


チルノ「えー、もう終わり?つまんなーい…」


チルノ「まあいいや。じゃあ今度は、今まで弱いと言われてきたやつらに仕返ししに行きますか!」ニヤァ



――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――

間に合って…!



~少し前・博麗神社~


霊夢「あー疲れた~…。掃除面倒だわ本当に~…。紫も手伝ってくれていいのに…ハァ…」


霊夢「もう眠いし、寝るとしましょうか…。…「レイムサーン!」…?…誰か…呼んでる?」


?「霊夢さーん!!」バサッ


霊夢「…どっかの夜雀じゃないの。どうしたのよそんなに急いで。もう寝たいんですけど…」


ミスティア「ハァ…ハァ…ま…魔理…沙…さん…が…ハァ…魔理沙さんが…!」


霊夢「…え?魔理沙が?またアホなことやらかしたの?」


ミスティア「ち…ちが…!早く行かないと…死んじゃう…!」


霊夢「…は?」


ミスティア「説明は…後でしますから…!早く!!じゃないと…!魔理沙さんがぁ…!」


霊夢「!!…分かったわ。案内して」


ミスティア「!!…こっちです!」


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


二人は魔理沙のもとへ急いだ。


夜はとても危険なのだ。


人食い妖怪が活発に活動する。


霊夢はミスティアの様子からそうとう魔理沙は弱っていると感じた。


いつもだと妖怪など襲われても返り討ちできる。しかし、弱っている場合は…。


嫌な想像が頭に浮かぶ。ともかく襲われていないことを祈るばかりだ。


霊夢(お願い…間に合って…!)




ミスティア「もうすぐです!」


霊夢「どこよ!?」


ミスティア「あの大きな木の近くでっ…!?」


霊夢が急に速度を上げた。とても追い付けない。


霊夢「どこなの魔理「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!」…沙…!?」


その時、誰かの叫び声が聞こえた。声が聞こえた方に急ぐ。



そして、見つけた。魔理沙がいた。


しかし、妖怪に襲われていた。


魔理沙「アアァァァ!?イヤアァァアアアァアア!!」


霊夢「!!!!!クソッ…!」ヒュッ


すぐに霊夢は御札を妖怪に放つ。


妖怪は御札が当たり、怯んで逃げていった。


霊夢「よし…!魔理沙!!!!!大丈…夫!?」



魔理沙は、生きているのが不思議なくらい程ボロボロだった。


血塗れで、頬を腫らして、足が折れていて、指が潰れ…。


妖怪に食われたのか、左腕は肘から先が無くなっていた。


魔理沙「ひぃっ!?…あ"…来ない…でぇ……来ないでぇ…!」ガタガタ


霊夢「魔理沙!!これ以上喋らないで!!今すぐ永琳とこに連れていくから!!」ガシッ


魔理沙「…ひっ…!ゃ…ぃや"…あ"…やめでぇ…!!?………ぅぁ………」ドサッ


霊夢「!!?…気を失っただけか…!早く永遠亭に行かないと!!」


ミスティア「私も付いていきます!!でも…すいません追い付けません!!置いていかれると行けないです!」


霊夢「竹林の近くにある小屋に住んでいる長い銀髪の妖怪に頼めばなんとかなる!じゃあ後で!!」


言うなり霊夢は、魔理沙を抱えて全速力で飛び立った。


ミスティア「ちょっ!!それって…あっ…行っちゃった…」


ミスティア「うぅ…怖いなぁ…。焼き鳥屋とか怖いなぁ…」


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


~永遠亭~


駆け込んだ(というか飛び込んだ)霊夢は、永琳を大声で呼んだ。


永琳は、魔理沙を見た瞬間、何も言わずにすぐ治療に取り掛かった。


かなり状態が酷かったらしく、緊急で手術が行われた。



今霊夢は別室で待たされていた。


霊夢 (魔理沙…!本当に何が…!左腕以外は明らかに襲っていた妖怪のせいじゃない…じゃあ誰が…)


遅れてミスティアも着いた。


ミスティア「霊夢さん…!」


霊夢「!!…説明、してくれるわよね…?」


ミスティア「はい…。実は―――」


それからミスティアは見ていたことをすべて話した。


遠くで戦闘音が聞こえたから見に行くと、チルノが魔理沙を一方的に痛め付けていたことを。


霊夢「……え?…本当に…あのバカが…?」


魔理沙「はい…!あれは間違いなくチルノでした…」


霊夢「おかしい…おかしいわ…チルノが魔理沙を…?そんなこと…!」


ミスティア「私も目を疑いましたよ…でも、本当に…」


霊夢「そんな…何が…!!!」



? 「霊夢さん…!ミスティアさん…!」タタッ


ミスティア「鈴仙さん!魔理沙さんは…!?」


鈴仙「峠は越しました。怪我もすぐに治ります」


霊夢「腕は…腕は大丈夫なの!?」


鈴仙「はい。千切れた腕も元通りに治ります!」


霊夢「!!!!…そう…良かった…」


鈴仙「ええ…。もう少し遅ければ助からなかったですよ…」


鈴仙「体は大丈夫です…。………ですが……その……」


霊夢・ミスティア「…ぇ?」



鈴仙「実は――」



――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


後遺症



霊夢とミスティアは、妹紅と一緒に移動していた。


3人の間には、重苦しい空気が流れている。


原因は、少し前の出来事だった。


――――――――――――――――――


鈴仙「実は、魔理沙さんには後遺症が残ります…」


霊夢「…どういう…こと…?」


鈴仙「体自体は問題ないんです。ですが…………心がですね……かなりダメージを受けてまして…」


二人「」


鈴仙「……症状はですね、…幻覚、幻聴、対人恐怖症…それに、記憶喪失、が出ていてまして…、おそらく、不眠症も出ると思われます…」


ミスティア「そ…そんな…」


鈴仙「魔理沙さんは今、誰を見ても恐怖で怯えている状態です。…特に妖怪は…」


鈴仙「誰も分からないから、いつ襲われるか分からなくて、怯えているんです…」


霊夢「……治るわよね…?」


鈴仙「…大分時間が掛かると思います…。いつになるか、わかりません…」


霊夢「…そう…」


ミスティア「……今、霊夢さんだけでも魔理沙さんに会わせてもらえませんか?」


鈴仙「え……師匠に聞かないと…私には判断しかねます…」


ガシッ


霊夢「会わせなさい。今すぐ」ゴゴゴゴ


鈴仙「ヒッ…!?確認してきますから!!離して下さいぃ!」ドタタタ


――――――――――――――――――


コンコンコン


魔理沙「ひっ…だ、だ、誰…?」ビクッ


霊夢「私よ、霊夢よ。入るわね」スッ


魔理沙「えっ…?だ、誰!?こ、来ないで!」フルフル


霊夢 (本当に…記憶が…口調もおかしいし…)


霊夢「…私は博麗霊夢。あなたのお友達よ」


魔理沙「えっ…?と、友達…だったの…?」


霊夢「そうよ。とても仲が良かったわ」


魔理沙「ほ、本当に…?わたしのこと、ぉ、襲わない…?」


霊夢「…ええ、絶対に。あなたは私の、友達だもの」ニコ


魔理沙「!…ぁ、ありがとう…」ニコ


霊夢「っ…ええ。当然よ…」


霊夢 (こんな笑顔見たことない…凄い…寂しそうで…)


霊夢「何かあったら、私に頼るといいわ。」


魔理沙「ん…ありがとう…」


霊夢「…それじゃ、私は用事があるから、帰るわね」


魔理沙「…ま、また、来てくれる…?」


霊夢「…ええ。必ず。じゃあね」スッ



魔理沙「…なんだろう…どこか懐かしい感じがする…」


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


~冒頭に戻る~


妹紅「…で、魔理沙は、大丈夫なの…?」


霊夢「…記憶がね…飛んじゃって…体は大丈夫だけど…」


妹紅「そ、そんな…」


ミスティア「…本当に…なんでこんなことに…!」ギリッ


霊夢「…私が、どうにかしないと…」


妹紅「許せない…!」グッ


そんなときに――――



ウワアアァアアアアアァアァァァアァ!!


一同「!?!?」



――――静かな竹林に叫び声が響いた。


妹紅「…あっちだ!着いてきて!」


霊夢・ミスティア「!!」


まただ、嫌な予感がする。


3人は、悲鳴が聞こえた方へ急いだ。


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――

続く惨劇



果たしてそこには、うずくまる妖怪がいた。


?「あ…あぁ…な、なんで…」


長い白髪で、青い服を着ていて、特徴的な帽子で…


妹紅「!?慧音じゃないの!!大丈夫!?」


慧音がいた。


慧音「ぁ…?…あ…妹紅…霊夢達もか……なあ、どうしてこんなことになったんだ…?」プルプル


慧音が指を差す。


ミスティア「何…が……ぇ…」


――――慧音の指の先は、目を覆いたくなるような惨状だった。


大量の血で汚れた巨大な岩。


地面に出来た血溜まり。


その中心にあるヒトガタの"何か"。


辺りには、血の臭いが充満し、"何か"に近付くにつれて、より濃くなっていく。



近付くと、遠くからだと分からなかった"何か"がよく見えてきた。


ほとんど血で汚れているが、服を着ている。


片方しかないが、兎のような耳を持っているから、人ではない。


そう、特徴的な兎のような耳。この耳を持つものは知る限り二人いる。


一人は永遠亭にいた。では、もう一人はどこか。


――――もう、彼女以外に考えられない。


それでも信じきれなく、彼女が肌身離さず持っていた、アクセサリーを探す。


見つからないように祈りながら探したがしかし…


―――現実は、皮肉なものだった。


血溜まりに浮かぶ、アクセサリー。


血溜まりの中心にある"何か"は、因幡てゐである。それが、嫌でも認識させられる。



妹紅「…なんで、なんでこんなことになったのよ…」ポロポロ


妹紅「…許せない…!」ギリッ


ミスティア「…!まさか、そんなこと…!」


ミスティアは、恐ろしい可能性を想像した。


―――あの"バケモノ"を止めなければ、大変なことになる。



霊夢「…」ギュ


霊夢は、静かに彼女を抱き抱える。


ただただ、冷たかった。


霊夢「…」


半開きの目が、長い年月を過ごした彼女の、壮絶な最後を物語っている。


霊夢「…絶対、許さない…」


心の奥底からどす黒い"何か"が込み上げてくる。


霊夢「…許さない…絶対に…」


彼女を、妹紅に預ける。


私はこれから、断罪しなければならない。


博麗の巫女として、幻想郷に住むものとして、彼女の友人として。


平和を乱す愚か者は、絶対に叩きのめす。


霊夢「妹紅…頼むわね…」


妹紅「…えぇ……お願い…てゐの仇を、取って…!」


霊夢は頷くと、凄まじい速度で飛び立った。


妹紅「…慧音、立てる?」


慧音「…あぁ…」


妹紅「すまないが、ついてきてくれる?今から、永遠亭に行くのよ」


慧音「…いや、それは出来ない。私は、村を守らなければならないんだ」


妹紅「…そうか。分かったよ。早く行って。村もヤバいかも…!」


慧音「!!分かった!」タタタタ…


ミスティア「…私は、新たな被害者がいないか、探してきます。」


妹紅「…ええ、よろしく。生きていたら、助けてあげて…」


ミスティア「はい…!」バササ


妹紅「行ったか……よし、行くわよ……てゐ……」


―――月に照らされる二人の姿は、儚く哀しいものだった。


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


発症



――――気付いたら、森の中で寝転んでいた。


魔理沙「…ぁれ…?なんで、わたしは森にいるの…?部屋で寝てたのに…」


どこにいるのか分からない――――筈なのに、どこかで見た気がする。


しかし、思い出そうとしても、思い出せなかった。



暫く、森をさまよう。いくら歩いても、同じような景色だ。


そして、魔理沙が歩き疲れ始めた頃に――――



フフ…



魔理沙「あれ…?何か聞こえたような…」



アハハ…



魔理沙「!?だ、誰!?」ビクッ


笑い声が聞こえる。心の奥底から恐怖を掻き立てられる声。



アハハハハハ…



魔理沙「ヒッ…!」


笑い声が、徐々に近付いてくる。



キャハハハハハハハ!



魔理沙「ヒィッ!?た、たす、助けて…!」タタタッ


声から必死で逃げる。


なのに、笑い声は徐々に近付いてくる。


いくら逃げても、近付いてくる。


魔理沙「ヤダヤダヤダァッ…!?」ドテッ


何かに躓いて転ぶ。


無意識に躓いた"モノ"を見る。いや、見てしまった。


―――そこにあったのは、白くて綺麗な、人間の手。


魔理沙「ぇ…?え…?」


理解出来ない。なんでこんなところに手が。


ふと、自分の左腕に違和感を覚え、自分の左腕を見る。


肩から伸びる、スラッとした白くて綺麗な腕。


それが、肩から始まり――――肘で終わる。


魔理沙「えっ…?…………ぁ…ぁあ……ああ…!」ガタガタ


欠けた腕はどこへいったのか。


その答えは、足元にある"モノ"だ。


間違いなく、自分の左手。


なぜ、なんで、おかしい、なにがおきて、こんな、ああ、どうして…


魔理沙「ひっいいやぁあああぁぁぁあぁ!?!?!?」


腰が抜けて立てない。


這いつくばるように、匍匐前進で逃げる。


魔理沙の顔は、恐怖で歪み、体は震えが止まらない。


魔理沙「ひぃぃ…やだぁ…ゆ、許して…もう嫌ぁ…!」



ザッ



後ろに気配を感じる。その気配は、魔理沙に形容しがたい恐怖を掻き立てた。


魔理沙「ぁ…あぁ……ああ……!」ガタガタ


ゆっくり、震えながら振り向く。


――――そこにいたのは、笑い声の主。


顔は凶悪な笑顔を浮かべ、血で汚れ…


二つの、狂気を孕んだ目を、魔理沙に向けていた。


魔理沙「やっ…やめてぇ…許して…!」ジリ…


"バケモノ"から離れようとするが、徐々に近付いてくる。


もう、手を伸ばせば触れる程の距離におり、


"バケモノ"は、手を振りかざして――――――


魔理沙「ひっ…!ぃやっ…やだ…やだぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁあ!?」


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


魔理沙「嫌あぁぁああぁぁ!?」ガバッ


魔理沙「はぁ…はぁ…」


気付いたら、元の部屋にいた。


なくなったはずの左腕も、ちゃんとある。


そして、隣に影を見つける。


魔理沙「ひっ…!?…なっ、なんだ、鈴仙さんか…」


鈴仙「だ、大丈夫ですか!?だいぶうなされていましたけど…」


魔理沙「っ……とても、とても、怖い夢を、見た…」ガタガタ


鈴仙「怖い…夢…」


魔理沙「誰か分からない…バケモノに…襲われてっ…」ガタガタ


その時――――



アハハ!



――――またあの笑い声が聞こえた。


魔理沙「ひいっ…!?ま、まさか…!」ビクッ


鈴仙「えっ…?」



アハハハハハ!



魔理沙「やっ…やめて…ゆ、許してぇ…ひぃ…!」ガタガタ


鈴仙「魔理沙さん!?」


耳を押さえても、聞こえてくる。



キャハハハハハハハ!!



笑い声が近くで聞こえる。


気が付くと、鈴仙の後ろに、あのバケモノの"影"が見えた。


魔理沙「ぁ…あぁ……あああぁ……!」ガタガタ


鈴仙「魔理沙さん!?誰もいないですよ!!安心してください!!!」


必死で鈴仙が魔理沙を落ち着かせようとする。


しかし、頭を抱えて怯える魔理沙には、逆効果だった。



魔理沙「き、来ちゃっ…い、ぃ嫌あぁぁああぁああぁあぁぁぁあぁあぁあぁあ!?」


――――――――――――――――――

――――――――――――

――――――


そして、邂逅する



あれから、幻想郷中を見て回ったが、奴は見つからない。


なぜ見つからない。もう探してないところは、博麗神社しかない。


――――神社、気付かなかった。灯台もと暗しとはこの事か。



霊夢は、博麗神社へ急いだ。


――――――――――――――――――


~博麗神社~


神社に着いた。


霊夢「………!?!?」


そして、衝撃の光景を目にする。


境内に血溜まりができている。


血溜まりの中心には"黒い塊"がある。


その血溜まりを起点に、鳥居の方に血痕が延びている。


そして、境内に散っている、黒い羽根。


烏が落としたとは考えにくい。落ちている羽根の量が多すぎる。


誰かが暴れて落ちたのだろう。


では、誰が落としたのか。――――あの文屋以外考えられない。


霊夢「文…」


そして彼女を探しに行こうとしたとき――――





グシャ





鳥居の上から、黒い塊が突然落ちてきた。


そして広がる、赤い流動物。


重い水音を立てて落ちてきたそれは――――射命丸文だった。


霊夢「!?文!!大丈夫!?」タタタ


慌てて駆け寄る霊夢。


文は、ボロボロだった。


その姿に、魔理沙を重ねる。2人とも、致命的な傷を負っている。


文は翼をもがれてもいた。飛べなくなっていたのである。


境内の血溜まりの"黒い塊"は、彼女のもがれた翼だったのだ。


文「ぇ……い……む…」


霊夢「喋っちゃ駄目!!!喋っちゃ…」


文「れ…いむぅ…さん……き……気を………付けてぇ…」


霊夢「だから駄目よ喋っちゃぁ!!そうじゃないと…!!」


文「もぅ……ぃいです……から…ゲホッ……もう……」


霊夢「もうって…駄目よ!!気をしっかりして!!!そんなこと言っちゃ駄目よあやぁ…!」


文「霊夢…さん……フグッ……ゴボッ……聞いて……下さい…!」


霊夢「な、何よ!?」


文「絶対……油断…駄目です……はぁっ……あれは…妖精とかじゃない……です…」


文「あれは……妖怪でもない……"バケモノ"です…!」


文「ぐっ!?ゴホッゴボッゴボッ…」


霊夢「分かった…分かったからもう喋っちゃ駄目ぇ!」


文「ぁ……もぅ……霊夢…さん…ぐっ……最後の、お願いですぅ…!」


霊夢「最後だなんてっ…!!」


文「…奴を……チルノを……



  やっつけてぇ…!!



霊夢「!!えぇ!!!絶対に!!」


文の、最後の力で伝えたお願いに、霊夢はしっかり、力強く頷く。


文「…ぉ願い…します…………ぇへへっ………後は……お願いしますね……霊夢さん………ぁ…………………」フッ


霊夢の反応に、満足したような笑顔を浮かべたあと、それきり彼女が喋ることはなかった。


霊夢「ぇ……ぁや……?ねぇ……ちょっと……」ユサユサ


何度揺すっても、頬に触れても、彼女は喋らない。


霊夢「ぁ…そんな……ぅそ、でしょ……ぁ…」フルフル


どんどん、どんどん彼女は冷たくなっていく。てゐと同じように。


霊夢「ぁ…………グスッ…」ポロポロ


静かに、ただ静かに、涙を流し彼女の死を哀しむ。


何故、どうして、彼女が、こんな、ああ、何故、何故、何故――――






アハハッ!






――――その時、哀しみに暮れている霊夢の耳に、場違いな、無邪気な笑い声が聞こえた。


霊夢「!!」ガバッ


声のした方を向く。



――――果たしてそこには、"バケモノ"がいた。


血で染まった服。


返り血で汚れた顔。


狂気を孕んだ目。


凶悪な笑み。


妖精の面影など、微塵もない。






チルノ「やあ、気分はどうだい?」ニヤ






――――――――――――――――――


後書き

紅魔郷のEasyネタ分かる人いるかな…?
それはおいといて、下手くそなのに読んでいただきありがとうございました!
酷評でも、大丈夫です。豆腐メンタルだけど、しっかり受けとめたいと思います。
更新頑張ります!

やっべ妹紅の口調全然違ったorz
修正しますた


このSSへの評価

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SS好きの名無しさんから
2017-10-11 23:25:55

sasuke204102さんから
2017-08-29 17:07:15

SS好きの名無しさんから
2017-08-01 00:49:35

戦艦れきゅーさんから
2017-07-21 15:40:30

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sasuke204102さんから
2017-08-29 17:07:12

SS好きの名無しさんから
2017-08-01 00:49:44

戦艦れきゅーさんから
2017-07-21 15:40:31

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-08-01 00:50:31 ID: 3gaRuGAW

いいねぇ~痺れるねぇ~(ゲス顔)


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