2017-08-19 18:49:38 更新

概要

おっさん提督と艦娘の、オープンエロな日常を描きます。
提督は凡人です。TUEEE分ゼロです。
中二要素はありません。大二要素マシマシです。


就任挨拶


    ・・・ コツ コツ コツ カッ


提督 「んあー、本日付けでこの鎮守府に配属になった、提督だ。 以後よろしく」


    ワー パチパチパチ


提督 「・・・と言っても、ここの連中とはもうみんな顔見知りだな」


    マーネー


提督 「先日は前提督の退役祝いパーティー、みんなご苦労だった」


提督 「前提督も、『こんな大事にせんでええのに・・・』と見事なツンデレを披露してくださった」


    ハハハハハ・・・


提督 「前提督は日本でもトップクラスの指揮者であった。 そして君達は、そんな前提督が育てた精鋭だ」


提督 「一方で自分は、提督の中では中堅程度の経験しかない」


提督 「至らぬ点も多々あるかと思うが、ご指導のほどお願いする」


    マカセテヨー


提督 「あそれと、前提督のじいさんは、奥さんに連れられて実家に戻っている」


提督 「と言っても、丸一日休暇があればここから往復できなくもない距離だし、連絡先も預かっている」


提督 「暇ができたら、会って愚痴でも聞かせてやるといい」


提督 「退役したとはいえ、いざとなったらコネで俺のクビひとつくらい簡単に飛ばせるからなあの人」


    イイコトヲキイタ コラッ


提督 「あとは・・・そうだな・・・年配提督が引退して、後任は活きの良い若手提督だろうと思った奴」


提督 「残念だったな! 後任は見ての通りのおっさんだ」


    ブーブー オッサンッテホドジャ・・・


提督 「ここの艦娘はベテラン揃いだからな。 それなりに経験があって、伸び代もある後任、ということで、俺に白羽の矢が当たった」


提督 「若いツバメに手取り足取り教えたい奴は異動希望を出してくれ。 どこか新設の鎮守府の指導役として推薦してやろう」


足柄 「」 ガタッ


妙高 「落ち着きなさい足柄」


提督 「・・・まあ他にも、じいさんの部下たちだ。 ある程度は融通が利く。 なんか希望があれば受け付けよう」


提督 「とりあえずしばらくは大きな出撃はない。 まずは数日かけて新体制に慣れていってほしい」


    ハーイ


提督 「以上、解散!」


    ・・・ ・・・ ・・・


羽黒 「足柄姉さん、異動希望出しちゃうの・・・?」


足柄 「出さないわよ。 なんかやんなきゃって思っただけよ」


羽黒 「よかった・・・」 ホッ


足柄 「しばらくは提督の手腕でも見させてもらうわ」


妙高 「ふふっ、みんなそんな感じでしょうね」


就任挨拶後


提督 「ふぃ~・・・おつかれ~」 グテー


長門 「ああ、お疲れ様だ。 新提督」


提督 「挨拶、あんなもんでよかった?」


大淀 「まあ、いいんじゃないでしょうか」


長門 「若干弛みすぎている気がするが・・・」


提督 「新任の挨拶っつっても、俺1ヶ月くらい前からここにいるからなあ・・・」


大淀 「引き継ぎ作業、ご苦労様でした。 お陰様で滞りなく業務が継続できそうです」


提督 「こんなにきっちりできるのは珍しいよ」


大淀 「ですね」


長門 「そうなのか?」


提督 「ああ、提督の交代なんて大抵ロクなもんじゃないからな」


大淀 「前線の後退、拠点の破棄、不祥事による失脚から殉職まで・・・」


提督 「だからこういうちゃんとした引き継ぎってのは滅多にない」


大淀 「軍らしいと言えば軍らしいですね」


長門 「そうか。 ならば今回のは、提と・・・もとい、前提督ならでは、といった感じなのだな」


大淀 「ええ・・・。 前提督も急に『まずい、鈍った』とか言い出して後任探し出すんですから・・・」


長門 「一体何が『鈍った』のだろうな? 勘か、頭か、腕か・・・。 見る限り何も衰えていないようだったが・・・」


提督 「たぶん、本人にしか分からない何かしらの衰えを感じたんだろう。 職人か板前みたいな人だな」


大淀 「・・・それにしても、提督も随分と前提督と打ち解けられましたね」


長門 「ここに来た当初はもっとキビキビとしていたはずだが・・・」


提督 「いやだって、じいさん=大将。 俺=大佐。 そらシャキッともするさ」


長門 「それが今や3階級上の上官をじいさん呼ばわりとは。 ・・・いや、これは我々も悪いか・・・」


提督 「まあね。 じいさんは常時艦娘とじゃれ合ってるし、お前らの手前、俺にもやたらフレンドリーだし・・・。 やっぱお前ら軍隊として規格外すぎ」


長門 「致し方あるまい。 駆逐艦に懐かれて正気でいられようはずもない」


提督 「いや正気は保てよ・・・」


    ガチャ


卯月 「ぷっぷくぷー! 新しいしれいかぁ~ん、就任おめでとうぴょ~ん♪」


提督 「見ろ。 お偉いさんの威厳を台無しにする艦娘筆頭が・・・」


大淀 「卯月、ノックくらいしなさい」


卯月 「気にしちゃダメぴょん。 間宮さんから伝言でっす! しれいかん歓迎パーティーは定刻通りで準備整いそうです。 びしっ!」


提督 「おう。 あんがとさん」


卯月 「は~い」


    タタタッ


長門 「・・・退役パーティーの次は歓迎パーティーか。 忙しないな」


提督 「そんな大したもんじゃないぞ。 まあアレだ、節目を口実に飲んだり食ったり騒いだりするだけだ」


大淀 「予算あんまり残ってないですからね」


長門 「そうか・・・」


提督 「・・・・・・」


提督 「・・・なあお前ら、っていうかここの艦娘全員、こんなポッと出の俺とは比べもんにならんくらい、じいさんのこと好きだったろ?」


長門 「・・・まあな」


大淀 「一応は、艦娘一同、引き止めて、やっぱり駄目で、渋々納得して・・・と一連のやり取りをする時間は十分にあったのですが・・・」


提督 「・・・ま、会えなくなったわけじゃない。 しばらくはちょい寂しくなると思うが、ゆっくり慣らしていこう、みんなで」


長門 「ああ・・・」


大淀 「はい・・・」


1ヶ月でこのザマだよ!


大淀 「・・・とか言ってたのに、ずいぶん早く馴染みましたね提督」


提督 「・・・言うな・・・」


文月 「しれいかーん、なんのはなしぃ?」


提督 「文月さんや、ちょっと膝から降りてはくれまいか?」


文月 「えぇ~? なんで~?」


提督 「いや見てみ。 今書類仕事してるやん」


文月 「文月ねー、この報告書書いたことあるよー」


提督 「お、マジ? じゃあ任せていい?」


文月 「んーやだ。 司令官が書く。 あたしここで見る。 おーけー?」


提督 「・・・おーけー。 チェックお願いね」 ナデナデ


文月 「うんー♪」


愛宕 「あらぁ~、チェックなら私もしてるから大丈夫よー」 ポヨンッ


提督 「・・・愛宕さん、俺の肩をおっぱい置き場にするのやめてもらっていいすかね?」


愛宕 「えー? だってこのくらい近くないと書類見えないじゃない」


提督 「今日の秘書官でしょ? 自分の仕事やってよ」


愛宕 「私の分はもう終わったわよ。 今は提督のお仕事の見物」


提督 「・・・あかん。 じいさん勢は化物揃いや」


島風 「おっそーい! てーとく、あなたって遅いのね!」 グイグイ


提督 「やめろ島風。 その台詞は俺に効く」


時津風 「しれー! あそぼー!!」 グイグイ


提督 「お前この状況見てよく言えるね! めっさ執務中なんだけど」


大淀 「・・・毎日楽しそうで何よりです」


提督 「うっさいわ」


愛宕 「提督は反応があるから楽しいわぁー」 ポヨンポヨン


提督 「俺アブラの乗った30代やぞ。 そらおっぱい乗せられたら反応するわ」


愛宕 「やっぱりお年の問題かしら。 前のおじいちゃんも素敵だったけど、そのへん淡白だったのよねぇー」


提督 「そらしゃあない。 じいさんだし。 あと奥さん出来てからずっと一穴主義だって言ってたぞ」


大淀 「言い方・・・」


文月 「しれいかーん。 『ひとあなしゅぎ』ってなーにー?」


提督 「あー・・・なんでもないぞー。 奥さん大好きって言いたかっただけだぞー」 ナデナデ


愛宕 「奥さんって確か民間の方よね。 やっぱり艦娘じゃダメなのかしら・・・?」


提督 「それはない。 じいさんと呑みに行った時とかお前らを肴にド下トークしてたし」


提督 「『若い娘に囲まれると滾るもんがある』とか言ってたぞ」


愛宕 「えー? 私達にはよく『孫娘みたいなもんだ』って言ってたわよー」


提督 「どっちも本心だよ。 男なんてそんなもんだ」


愛宕 「うーん、もうちょっと押しとけばよかったかしら・・・」


時津風 「しれー! しれーも『たぎる』のー?」


大淀 「おい、そこまでにしとけよ」


演習準備


翔鶴 「提督、以前から打診のあった、北提督との演習の件ですが・・・」


提督 「ああ、そろそろお受けしようと思っている。 こちらの戦力もある程度把握したし」


翔鶴 「はい。 じゃあ私が先方とスケジュール調整しますね」


提督 「北提督とは知り合いだったか?」


翔鶴 「ええ。 前提督の後輩に当たる方で、若い頃よりお互い切磋琢磨しつつ、個人的に交友もあった仲だそうです」


翔鶴 「この鎮守府にも時々遊びにいらしてたので、ここの艦娘とは全員ご縁がありますよ」


提督 「じいさんと並ぶ大先輩か・・・参ったな・・・」


翔鶴 「鎮守府同士でも交流がありますので、配下の戦力はお互い把握しているのですが・・・お強いですよ」


翔鶴 「おそらく今回の演習も、前提督の後任である提督の見極め、もしくは指導の意図もあるかと・・・」


提督 「やっぱりか・・・。 まあ、指揮官としては格上相手だ。 全力で当たらせていただこう」


翔鶴 「いいですね。 私も出してもらえますか?」


提督 「うーん・・・今回は空母よりも戦艦を軸にしようと思う。 すまんな」


翔鶴 「いえ。 それが提督のご判断ならば。 また今度呼んで下さいね」 クルクル


提督 「ああ、期待してるよ。 ・・・人の胸でのの字を書くな。 キャバ嬢か」


(戦闘描写は)ないです


北提督 「ほう・・・君が前提督の後任か」


提督 「はい! 厚かましくも身に余る艦隊の後釜を頂いております!」


北提督 「そんな畏まらんでもええよ。 ただの演習じゃ。 お互い全力で楽しむとしようの」


提督 「はい! 胸をお借りする気持ちで、全力で当たらせて頂きます!」


北提督 「ええ返事じゃ!」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「北提督! 本日はありがとうございました!」


北提督 「うむ。 ええ勝負じゃったぞ」


提督 「いえ、完敗です。 大変勉強になりました」


北提督 「・・・浮かん顔じゃの。 たかが演習で負けたくらいで」


提督 「いえ! そのような・・・」


北提督 「ああ、言わんでも分かっとる。 ・・・ええ娘らじゃな。 あとでちゃんと労ったれよ」


提督 「・・・・・・はい」


北提督 「・・・さて、アドバイスがいるかの?」


提督 「はい! お願いします!」


北提督 「ふむ、例えば・・・お前さん、中盤で金剛が中破したとき、動揺したな?」


提督 「・・・はい」


北提督 「慌てて対潜担当の五十鈴、雷撃担当の大井を引き戻して、カバーに入らせようとした」


提督 「・・・はい」


北提督 「しかし下策と思い直し、1分足らずで命令を撤回した。 おそらく指揮のミスと告白し、謝罪の意を伝えた上で」


提督 (そこまで・・・・・・)


北提督 「結果として、編隊自体は持ち直した。 士気もむしろ若干上がったの」


提督 「・・・・・・」


北提督 「さて、ここから分かることが多くある」


北提督 「まず、この隊の指揮官はまだ経験が浅く、近視眼的」


提督 (中堅提督を自称していたが、この方にかかると形無しだな・・・)


北提督 「・・・しかし、それを認め、命令を撤回する度量もある」


北提督 「そして艦隊は、指揮官の能力を知り、思いを知り、その上で従ってみせるだけの能力と信頼がある」


提督 「・・・はい」


北提督 「なあ提督さんや、この高々1分にも満たぬ小さな波紋ひとつとっても、実に多くの情報を敵さんに漏らしたと思わんか?」


提督 「・・・そこまで、読んでおられたのですか・・・」


北提督 「場数が違うからの」


提督 「感服致しました」


北提督 「安心せえ。 こんな真似ができるのはわしや前提督、あと海軍には数えるほどしか残っておらん」


提督 (いてたまるか)


北提督 「・・・じゃがの提督さん。 『姫』は・・・読むぞ」


提督 「」 ゾクッ


北提督 「精進せえよ」


提督 「はいっ! ありがとうございました!!」


The 反省会


提督 「みんな、お疲れ様」


大和 「あっ、お疲れ様です提督」


武蔵 「いやー負けた負けた! 見事だったな向こうの長門は! 何発かいいのをもらってしまったぞ!」 ハッハッハ


伊19 「むー・・・もうちょいだったのに見つかっちゃたのね」


五十鈴 「まっ、運もあるわよね。 こっちも相手の潜水艦見つけたわよ。 轟沈まで持っていけなかったけど」


金剛 「Oh テートク、Sorry ネ! この高速戦艦を狙い撃ちするなんて、あっちもタダ者じゃないネー」


提督 「いやいや、頑張ってくれてありがとな。 負けたけど惜しかったよ」


大井 「完っ全に作戦が悪いのよ! 北上さんもいないし」


提督 「うわぁ~ん大井がいじめるよ大和ぉ~」 ダキッ


大和 「わっわわっ! 提督、恥ずかしいですよ」 オロオロ


大井 「いっ、いじめてるわけじゃないのよ?」


金剛 「Hey テートク! なんで大和の方に行くネ!?」


提督 「・・・・・・」


大和 「・・・提督?」


提督 「・・・ごめんな」


武蔵 「・・・流石は提督だな。 よく分かっているようだ」


大和 「提督・・・。 言わなくてもいいと思いますが、言って欲しそうなのでやっぱり言いますね」


提督 「・・・うん、お願い」


大和 「まず、此度の演習、同じ編成でも、前提督の指揮なら勝てていました」


大和 「加えて言いますと・・・その・・・」


提督 「お前達が各自の判断で動いても勝てていた。 ・・・そうだな?」


武蔵 「・・・我々はこれでも、前提督の教育を受けた精鋭だからな」


提督 「で、今回は敢えて俺の指示に従って、敗北を甘んじて受け入れてくれた」


大井 「・・・意外とちゃんと見えてるようね」


伊19 「提督の指揮は人間味があって好きなの! 前提督のはときどき「なんで?」ってなったの」


五十鈴 「あれは経験と勘による読みよ。 私も時々ついていけなかったわ・・・」


提督 「・・・みんなありがとな。 俺頑張ってじいさんに追いつくよ」


武蔵 「ふむ、こういうのは一朝一夕で身に付くものでもないからな。 気長にやるといい。 協力しよう」


大和 「ふふっ、がんばってくださいね」 ナデナデ


大井 「・・・で、いつまで大和さんに抱きついてんのこれ? 魚雷撃っていい?」


提督 「よっし! 今夜は呑むぞ! 奢るからみんな付き合え!」 パッ


大和 「あっ、はい (残念・・・)」


大井 「北上さんも呼んでいいなら・・・」


五十鈴 「長良と名取も呼んだら来るかな?」


武蔵 「面子増やしてもいいのか? なら隼鷹とポーラも呼んでやるか。 また呑み比べだ」


大和 「一航戦のお二方も喜びそうですね♪」


提督 「あの・・・ほどほどにしていただけると・・・」


そして1年後――


    ―――― そこには、稀代の智将と謳われながらも自ら艤装を駆って姫級を薙ぎ倒す


    インテリムキムキマッチョパーフェクトハイパー提督の姿が・・・!!


提督 (んなわけない) ガバッ


    チュンチュン チチチ・・・


提督 (・・・起床ラッパ30分前か。 コーヒーでも淹れてやろう)


    コポコポ・・・


加賀 「・・・ん・・・ (コーヒーの匂い・・・)」


    ムクッ


提督 「おはよう加賀。 コーヒー飲む?」


加賀 「・・・おはようございます。 頂きます。 ついでにあっちの棚から戴き物のクッキーも出していいですか?」


提督 「いいけど、寝起きでよく食えるな・・・。 あとなんで知ってんだよ・・・」


加賀 「ちょっと贅沢なクッキーですね。 さすがに気分が高揚します」 キラキラ


提督 「とりあえずなんか着て顔洗ってこい。 見えてるぞ」


加賀 「・・・少し、恥ずかしいわね (////)」


    ・・・ ・・・ ・・・


天津風 「♪ふふんふふんふん (うん! 今日もいい風吹いてるわね!)」


天津風 「♪ふーれでーりかー (たまたま提督の部屋の前まで来ちゃったし、提督の朝イチの顔でも拝んでやろうかしら)」


    ガチャッ バタン


天津風 (!!) サッ


提督 「うっし! じゃあ今日も1日、頑張るぞい!」


加賀 「ええ。 ・・・その、提督・・・、昨夜はありがとうございました」


提督 「ん? いやいや、こちらこそありがとう。 ごちそうさまでした」


加賀 「・・・それはちょっと、下品だと思うわ」


提督 「ははは・・・。 ほら食堂行くんだろ? 今日は加賀は出撃ないからゆっくりしてきな」


加賀 「そうするわ。 じゃあ失礼します」


    テコテコ・・・


天津風 (お、思わず隠れちゃったわ・・・) サッ


天津風 (加賀さんが・・・提督の部屋から・・・? しかも、あの会話・・・)


天津風 (・・・確かめなくちゃ!)


    バッ


天津風 「ちょっ、ちょっとあなた!」


提督 「・・・ん? 天津風か。 おはよう」


天津風 「おはよう。 ・・・じゃなくて! 今! 加賀さんと!」


提督 「・・・・・・あー・・・・・・見た?」


天津風 「ええ・・・。 その・・・もしかして、加賀さんと、その・・・そういうことする仲なの?」


提督 「えっと・・・うん」


天津風 「・・・いつから付き合ってたの?」


提督 「・・・・・・んとな、たぶんお前イヤな顔するだろうけどな、加賀とは別に付き合ってはいない」


天津風 「・・・・・・は?」


提督 「アレだ、大人の関係というやつだ」


天津風 「ウソ・・・信じられない・・・。 不潔! 最低!」


提督 「やっぱこうなるよなあ・・・」


赤城 「提督、おはようございます」


提督 「赤城か。 おはよう」


天津風 「あっ、赤城さん! 聞いて下さい! 提督が加賀さんと――」


赤城 「(スンスン) うん。 提督から加賀さんの匂いがします」


提督 「わかるの?」


赤城 「ええ。 同じ部屋ですから」


天津風 「えっと・・・赤城・・・さん?」


赤城 「天津風さん。 状況は大体把握してます。 加賀さんもあなたが隠れてることに気づいてたから、今頃たぶんこうなってるって予想してたわ」


天津風 「索敵能力高っ!?」


提督 「なんで加賀は分かってて放置してったんだよ・・・」


赤城 「お腹が空いてたんだそうです。 だから私が入れ替わりで食堂から来ました」


提督 「また朝イチから食堂にかじりついてたのかお前。 フリーダム一航戦どもめ・・・」


赤城 「それはそうと、天津風さんをブリーフィングルームへご案内です」


天津風 「えっ? えっ?」


提督 「まあ、しょうがないか・・・」


講習!


天津風 「何? 何なの一体!?」


提督 「まあまあ」


赤城 「とりあえず、こちらをお読み下さい」 サッ


天津風 「・・・・・・『鎮守府内恋愛服務規定』? こんな規則あったの!?」


提督 「いわゆる裏マニュアルだ。 恋愛に興味のあるお年頃になったら渡すようにしている」


赤城 「まだそういうの早い子もいますからね。 変に刺激を与えるのはよくないです」


天津風 「・・・とりあえず、読めばいいのね?」


天津風 「『その1、業務に支障のない限り、自由恋愛を許可する』」


天津風 「・・・ねえ、この鎮守府で男って、あなたくらいなんだけど・・・」


提督 「一応いるだろう。 憲兵さんとか資材運搬の方々とか。 あと街の人でもいいぞ」


天津風 「・・・民間人もアリなの?」


提督 「・・・ウチの自慢の艦娘が選んだ相手なら極力応えてあげたい。 まあ身体検査はさせてもらうけど」


天津風 「え、身体検査?」


提督 「あ、政治用語の方な。 身元調査とかスパイ対策」


天津風 「ふーん」


赤城 「興味なさそうね」


提督 「戦地だし、本能的な欲求不満はなるべく解消された状態でいてほしい」


提督 「ただ、男女比の関係で出会いの場が極端に少ないのは心苦しく思っている。 そこでそれ以降の項目だ」


天津風 「えっと・・・『その2、自由恋愛は、艦娘同士、姉妹艦同士のものも含む』。 うわぁ・・・」


赤城 「幾人か喜びそうですね」


提督 「これも自由意志を尊重する。 でもお互いの合意は取ってくれな。 あと編成で離れても文句言うなよ」


天津風 「まあいいわ」


赤城 「あら、これも興味なさそうね」


天津風 「・・・次、『その3、健やかなナイトライフをサポートする商品、書籍等は明石が取り扱っているので相談されたし』」


提督 「裏メニューというやつだな。 プライバシーは守るらしい。 俺でも立ち入れない」


赤城 「私利用したことないです。 今度聞いてみます」


天津風 「・・・『その4、男性を派遣するサービスも明石が取り扱っている。 応相談』。 なによこれ!」


提督 「ホストとか男娼とかだな。 すまないがこれも軍で身体検査済みの者を派遣してもらう」


天津風 「ないわー・・・」


提督 「そう言うな。 ハマる娘もいるかもしれんだろ? 実態知らんけど」


赤城 「ピュアですね~」


赤城 (・・・まあぶっちゃけ、『その1~4』はおまけみたいなもんなんですが・・・)


天津風 「『その5、必要であれば提督もサービス業務を行う ※付記参照』」


天津風 「はぁっ!?」


提督 「うん・・・まあ、そういうことだ・・・」


天津風 「ちょちょ・・・ふ、付記読ませてね」


天津風 「『付記・提督によるサービス業務について』」


天津風 「『付記その1、艦娘が望み、提督が承諾した場合にのみ、艦娘は提督からの性的または非性的なサービスを受けられるものとする』」


天津風 「うん。 もうおかしい」


赤城 「うーん、そうですか?」


天津風 「ちなみに非性的とは?」


提督 「なでなでとか、添い寝とか・・・」


天津風 「・・・『付記その2、提督が承諾する基準として、艦娘がサービスと明確に割り切れることが条件となる』」


天津風 「あ、これか加賀さんの」


提督 「そう。 これ」


天津風 「『付記その3、恋人関係や婚姻関係の強要、艦娘同士の不和等が見られた場合は、提督の判断でサービスを拒否することができる』」


天津風 「厳しいわね」


提督 「大事大事」


天津風 「『付記その4、「割り切る」という行為自体よく理解していないと判断した場合、提督または他の艦娘によりサービスを中止させることができる』」


天津風 「・・・つまり?」


提督 「無知シチュ、ダメ。 ゼッタイ」


赤城 「ロリコン、ダメ。 ゼッタイ」


提督 「ロリコン言うたらお前ら全員アウトだぞ。 俺おっさんだもん」


天津風 「『付記その5、提督の体調とスケジュールに余裕が無い場合は予約制とする。 管理は大淀が行う』」


天津風 「大淀さんなにやってんすか・・・」


提督 「ごめんやけど、本当に助かってる」


天津風 「『付記その6、提督から艦娘に関係を迫ることは決してない。 もしあれば至急憲兵に通報されたし』」


提督 「これは俺が無理矢理ねじ込んだ」


赤城 「ブーイング多かったんですよこれ」


提督 「女性の側からお誘いする形になるのは本当に申し訳ないと思う。 でもさすがに俺から誘ったらアウトだわ」


赤城 「別にいいのに・・・」


天津風 (別にいいのに・・・)


天津風 「・・・『以上』、と」


赤城 「はい」 ニコニコ


天津風 「・・・随分と物々しい規則を作ったものね。 これじゃあまるであなたが引く手数多みたいじゃない」 ピラピラ


提督 「・・・その規則な、全部過去の教訓を元にできたんだ・・・」


天津風 「えっと・・・つまり・・・?」


提督 「その規則一つ一つにまつわる事件があったってことだよ」


天津風 「・・・」 ゾワッ


赤城 「そういうわけですので、加賀さんのこと許してあげて下さい」


天津風 「・・・ええ、もうそういう次元じゃないのはわかりました」


天津風 (悠長に朝の挨拶とか狙ってる場合じゃなかったわ・・・)


赤城 「ちなみに、このシステムに文句をつけると、私なんかよりもっと怖い娘達が出てきます」


天津風 「わかりました。 わかりましたよもう!」


赤城 「次にあなたと同じような娘を見かけたら、同じように説明してあげてくださいね」


天津風 「知らなきゃよかった・・・」


意外と納得してた


天津風 「・・・それで、その・・・た、例えば・・・そう、例えばの話なんだけど!」


提督 「ん?」


天津風 「これ・・・私でも利用できるのよね?」 ペシペシ


提督 「待て待て待て! 重要なのはそっちの付記じゃない! こっちの自由恋愛のほう!」


天津風 「うん。 でどうなのよ提督サービス?」


赤城 (ナイススルーです)


提督 「・・・天津風には、まだちょっと・・・早いかなって・・・」


天津風 「は? なによそr」


    バーン!


如月 「しれいかーん! ここねぇ~! うふふっ♪」


天津風 「なっ、如月!? (資料隠さないと・・・!)」


如月 「ん? (チラッ) あーいいわよぉ天津風ちゃん。 私それ先輩だから」


天津風 「うぇっ!?」


如月 「それでぇ、今夜とかど~お? 司令官」


提督 「如月、前にも言ったがお前にはまだ早い」


天津風 (あ、実体験はまだなんだ) ホッ


如月 「ん~じゃあ添い寝だけでいいから。 最近不安で寝付きが悪いの。 ほら、メンタルケア。 お願いよ~」


提督 「いいけど、添い寝と決めたら絶対それ以上のことはしないぞ? 手出しちゃったら自首する」


如月 「えぇ~!? それは困るわ (プランA失敗・・・プランBに移行!)」


如月 「・・・ねぇ司令官、私ってそんなに魅力ない?」 ウルッ


提督 「・・・いや、如月はそのままでもじゅうぶん魅力的だよ」


如月 「私、大人の女を目指してるの。 それが私の兵器じゃない部分のアイデンティティなの。 司令官、私、自信が欲しい」


提督 (・・・芝居がかってるけど、ちょっと本音入ってるな・・・)


提督 「・・・ (しゃあないか・・・)」 フゥ


提督 「わかった。 気が変わってなかったら、今夜おいで」


如月 「やった♪ かならず行くわ!」 グッ


提督 (・・・まあちょっと・・・泣いてもらうか)


天津風 (出遅れた・・・あとで感想聞こう・・・)


赤城 (お腹空きました・・・)


言わんこっちゃない


如月 「・・・ひっく・・・ひっく・・・」


提督 「如月ー、大丈夫かー?」 ナデナデ


如月 「・・・ひっく・・・ごめっ・・・なさっ・・・ひっく・・・」


提督 「こっちこそごめんなー。 怖かったろ?」 ナデナデ


如月 「・・・ひっく・・・あのね・・・ひっく・・・わがんなく・・・なっちゃって・・・ひっく・・・」


提督 「・・・うん」 ナデナデ


如月 「・・・キス・・・してもらって・・・いろんなとこ・・・さわられて・・・ひっく・・・」


提督 「・・・うん・・・うん」 ナデナデ


如月 「・・・あそこも・・・さわられて・・・」


提督 「痛かった?」 ナデナデ


如月 「・・・ううん。 でも・・・ふわぁ~ってなって・・・ぎゅ~ってなって・・・」


提督 「うん・・・うん・・・」 ナデナデ


如月 「・・・だんだんこわくなって・・・なんかもう・・・いっぱいになって・・・」


提督 「・・・そっかー・・・よくがんばったなー・・・」 ナデナデ


如月 「・・・うぅぅぅぅ・・・」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「落ち着いた?」


如月 「ごめんなさい・・・。 みっともないところを見せたわ。 恥ずかしい・・・」


提督 「気にすんな。 可愛かったぞ」 ナデナデ


如月 「う~ぁ~死にたいわ・・・」 モゾモゾ


如月 「外っかわ触られただけでこれだなんて、何やってるのよ私・・・」


提督 「如月、こんなもんイヤイヤ経験しなくたって、お前にはお前の魅力があるんだからな。 それを大事にしろよ」


如月 「・・・うん」


提督 「大人の女性ってのも、ゆっくりなりゃあいいからな」


如月 「・・・うん」


提督 「とりあえず今日はもう何もしないけど、ここで寝てくか?」


如月 「・・・うん」


提督 「よし、じゃあ寝んべ」 モゾモゾ


如月 「・・・ねえ」


提督 「ん?」


如月 「・・・ぎゅってして」


提督 「・・・いいけど、当たるぞ? 怖くない?」


如月 「ううん。 慣れとく」


提督 「そか」 ギュッ


如月 「・・・ (////)」 ギュッ


提督 「おやすみ」


如月 「おやすみなさい・・・」


提督 (概ね予想通りの展開だった・・・)


提督 (背伸びしてキャラ作ってるくらいが一番かわいいよお前は)


    ・・・ ・・・ ・・・


天津風 「で、ど、どうだったの如月!?」


如月 「えっ!? う、うふふっ。 司令官ったら、すごかったわぁ~♪」


天津風 「ど、どうすごかったの?」 ドキドキ


如月 「これ以上はちょっと言えないわねぇ~ (ごめんなさい天津風ちゃん・・・)」


天津風 「そっか・・・ (やっぱり自分で経験しないとダメね)」


如月 「うん・・・ (私のバカ!)」


天津風 「・・・ (次こそは!)」


如月 「・・・ (次こそは!)」


ガチ勢(意味違)


朝潮 「朝潮型駆逐艦、朝潮、本日より着任しました!」 ビシッ


大潮 「大潮です! 司令官、お久しぶりです! アゲアゲですか!?」 ビシッ


満潮 「ふん! 来てやったわよ司令官」 ビシッ


荒潮 「また会えて嬉しいわ提督。 うふふっ」 ビシッ


霰 「司令官・・・んちゃ」 ビシッ


霞 「あ~ぁ、またクズ司令官と一緒かー」 ビシッ


提督 「おう、みんなよく来てくれた。 長旅お疲れ様」


陸奥 「えっと、確か提督の前の鎮守府の娘達よね。 よろしく」


大潮 「はいっ! お世話になりますっ!」


提督 「ちゃんと後腐れなくあっちの鎮守府を任せたつもりだったんだけどな。 追ってきちゃったかー・・・」


霰 「・・・異動届け、出した。 ・・・あと・・・ちゃんと・・・つっこんで」


提督 「おう、んちゃ。 すっかり持ちネタだなそれ。 お前ら遠征の要だったじゃん。 抜けてあっち大丈夫なの?」


満潮 「新造の私達に任せてきたから安心なさい。 アンタの面倒はやっぱり私達が見てやんないとね」


提督 「・・・えっと・・・もしかして、後任の提督なんかまずかった? 一応ちゃんとした後輩選んだつもりなんだけど・・・」


朝潮 「いえ! 後任の司令官も素晴らしい方でした。 軍人として、その、優れたお方です」


荒潮 「んー平たく言うとねぇ、お硬かったのよぉ~」


提督 「あ~、あいつ艦娘の前でもお硬いままだったかー。 こんなのに囲まれてりゃすぐに柔らかくなると思ったんだけどな・・・」 ナデナデ


霞 「なでないでよ! ・・・まっ、アンタほどクズじゃないけど、ちょっと事務的だったかもね (やった! 久しぶり////)」


提督 「でもお硬いってんなら、朝潮あたり喜ばない?」


提督 「俺、馴れ馴れしいし雑だし、朝潮って俺のことあんまり良く思ってないんじゃないかなーって思ってたんだけd」


朝潮 「そんなことないです!!」


提督 「(ビクッ) アッハイ」


朝潮 「その、個人的な意見で恐縮ですが、司令官のほうが、その・・・好ましいと・・・」


提督 「お、おう・・・ありがとな・・・」 ナデナデ


朝潮 「・・・・・・ (朝潮、がんばりました////)」 ムフー


陸奥 「提督知ってる? 柴とかの一部の犬種はね、二君に仕えない忠犬の性質があるそうよ」


提督 「なんで今それ言った!?」


霞 「まあ、こっちでもせいぜい活躍してやるわ。 感謝しなさいクズ司令官!」


提督 「言っとくけどな、こっちは強者揃いだぞ?」


大潮 「強者ですか!? 大潮、負けませんよー!」


提督 「とりあえずしばらくは遠征組に付いてってもらうから、先輩方から技術を盗んでこい」


荒潮 「いいけどぉ~、ごほうびはあるのぉ~?」


提督 「・・・前と同じで良ければ」


満潮 「司令官、アンタこっちでもおんなじことやってるわけ?」


霰 「・・・じゃあ・・・提督サービスも・・・復活・・・?」


    ガタッ


陸奥 「提督・・・あなたまさか・・・」


提督 「待て待て! 添い寝までだから! それ以上手出してないから!」


朝潮 「? それ以上? なにかあるのでしょうか?」


提督 「ないよーないない! 添い寝なでなでは最高だろー? なー朝潮ー」 ナデナデ


荒潮 「それ以上はぁ~、私達には~、ちょぉ~~っと早いかもねぇ~? うふふふふっ」


提督 「荒潮ワレェ!」 ワシワシ


荒潮 「きゃ~~~♪ (////)」


朝潮 「早い? ・・・もしかして、朝潮の練度がまだ足りないのでしょうか? それで司令官は気を遣って・・・」


提督 「考えすぎだぞ~ (斜め上だけど、ある意味ちょっとカスってるわ・・・)」


霞 「見てなさいよ! 練度なんて簡単に上げてやるんだから!」


提督 「言ってること正しいけどタイミング悪いなお前!」


大潮 「大潮、添い寝のその先へ向かってアゲアゲします!」


提督 「もうわけがわからないよ!」


満潮 「はぁ・・・みんなまだまだね・・・ (結局子供扱いのままかぁ・・・)」


提督 (満潮も知識はあるのか。 なんかショック・・・)


陸奥 「提督も大変ねぇ・・・」 フゥ


提督 「あ、今ちょっとイラッとした。 陸奥爆発しろ」


陸奥 「あ゛!?」


提督 「・・・ごめんなさい」


    コンコン ガチャッ


長門 「提督、聞きたいことがあるのだが、先程搬入された資zブフォッ!!」


提督 「・・・長門が爆発した」


陸奥 「あーもうこっち来なさい。 はいとんとん」


朝潮 「戦艦の長門さんですね。 本日付よりこちらに配属になりました。 朝潮型6名です。 あの・・・大丈夫ですか?」


長門 「ああ、問題ない。 よろしく頼む」 キリッ


陸奥 (気合いで体液を止めた!?)


提督 「朝潮、長門は少しその・・・病気でな。 あまり近付かないでほしいのだそうだ」


長門 「そんなことはない」 キリッ


提督 「長門、くれぐれも問題を起こさないように」


長門 「・・・貴方がそれを言うのか?」


陸奥 「提督、私も今改めて見返してみたのだけれど、ご自分の姿をよく確認したほうがいいと思うわ」


提督 「うん。 この全身に6人がへばりついたJSアーマーのことを言っているのなら、さしておかしなことではない。 じきに見慣れる」


陸奥 「・・・・・・そう」


長門 「お の れ 提 督」


マジエレファント


提督 「こんちゃー」


    ハーイ! パタパタ・・・


伊良湖 「あっ、提督さん。 いらっしゃいませ! ご休憩ですか?」 コトッ


提督 「うん。 一段落したんでおやつタイム。 羊羹と緑茶ちょうだい」


伊良湖 「はい喜んで!ちょっとお待ち下さいね。 間宮さーん!」


    パタパタ・・・


提督 「ふぅ・・・。 おしぼりで顔を拭くとかナシエッティ・・・とかいう年齢は終わった!」 ゴシゴシゴシゴシ


電 「おっさんです! おっさんがいるのです!」


暁 「レディーとして失格ね!」


響 「レディーじゃないと思うが・・・」


雷 「もうダメじゃない司令官! ホラ、新しいおしぼりと取り換えてあげるから」 サッ サッ


提督 「おう、六駆もおやつタイムか。 昨日は遠征お疲れさん」


電 「なのです! 今日はオフだから、姉妹でゆっくりしてるのです」


提督 「パフェか・・・。 食いすぎてお腹壊すなよ」


響 「司令官も一口どうだい?」 スッ


提督 「(パクッ、モムモム) うん、うまい。 さんきゅ」


雷 「あっ! 私だってやるんだから! 司令官、あ~ん」 スッ


響 「ハラショー。 後の楽しみにとっておいたチェリーをためらいなく差し出したね」


電 「お世話焼きポジションの防衛に必死なのです」


提督 「・・・」 パクッ、モゴモゴ


雷 「はい、種こっち」 スッ


提督 「(プッ) ありがと。 うまかった」


雷 「そう。 よかったわ」 ポイッ、フキフキ


響 「流れるような夫婦劇。 私じゃなきゃ見逃しちゃうね」


電 「躊躇なく手皿で種を受けたのです。 手慣れすぎてて怖いのです・・・」


提督 「やだ電ちゃんったら。 種を受けるだなんて・・・ (////)」


電 「しねくそ司令官さんなのです」 ニッコリ


暁 「やれやれ・・・。 『あ~ん』だなんて、みんなまだまだコドモね」


暁 「(ズズッ) ふぅ・・・」 チラッ


提督 「ん? ・・・おぉ暁、 ブラックコーヒーなんて飲んでるのか! 大人だなぁ~!」


暁 「(ピクッ) ふっ・・・まあね・・・」 ドヤァ


雷 「・・・ (司令官・・・分かってるわね?)」


提督 「・・・ (ああ・・・。 『砂糖いくら入れてもブラックはブラック』。 まだ信じてるんだな・・・)」


雷 「・・・ (みんな合わせてるんだから協力してよね)」


響 「・・・ (しかし、いずれはバレるのでは?)」


電 「・・・ (それはそれで楽しみなのです)」


暁 「エレファントなティータイムね・・・」 ドヤァァ


提雷電響 「「「「・・・」」」」 ホッコリ


鎮守府台所事情


間宮 「お待たせしました。 羊羹と緑茶です」 コトッ


提督 「お、 ありがと」


間宮 「折角なのでご一緒してよろしいですか? 今ちょうど手が空いてる時間なので・・・」


伊良湖 「えへへ、私もご相伴させて下さい。 最中もサービスしますので」


提督 「もちろん。 じゃあこっちでもお茶会と洒落込もうか。 いただきます」


間伊 「「召し上がれ♪」」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「あ~、ぼかぁ~、しあわせだなぁ~・・・」 モムモム


間宮 「やりますね伊良湖ちゃん」 モムモム


伊良湖 「間宮さんにはかないませんよ」 モムモム


提督 「ところでお二方、手は足りてる? 負担かけてない?」


伊良湖 「大丈夫ですよ。 これでも給糧艦ですから♪」


間宮 「もっと艦娘が増えても対応できますから、こちらのことは気になさらないで下さい」


提督 「そっか・・・。 全品無料にしてるからさ、みんなバカスカ注文してないか少し心配だったんだよ」


間宮 「皆さんいい娘達ですよ。 お出ししたものはお残ししませんし」


提督 「『食う母』の連中は?」


間宮 「むしろすごく気を遣って下さいます」


提督 「ウソぉ!?」


伊良湖 「『メニューのここからここまで』とかじゃなくて、メガ盛りの方向で妥協してもらってますからね。 手間暇が段違いです♪」


提督 「あかん。 基準が違った・・・」


間宮 「・・・それにしても、前提督の時からそうでしたが、全品無料って珍しいんですよね?」


提督 「うん。 たいていは有料にした上で、間宮券とか特別メニューとかで釣って艦娘の戦意を鼓舞する」


伊良湖 「提督はそうしないんですか? ・・・いえ、今ウチでそんなことしたら暴動が起きると思いますけど・・・」


提督 「やっぱさ、好きなもん好きなだけ食いたいじゃん」


間宮 「シンプルな回答ですね」


提督 「だいたい卑劣だよ。 艦娘達がほとんど鎮守府から出れないのをいいことに、数少ない娯楽である『食』を盾にとって・・・」


提督 「予算全体から見りゃ大した出費でもないのに、カルテルかよって話」


提督 「戦果考えたら、艦娘一人ひとりに専属のシェフと執事とボディーガードつけてもバチは当たらんぞ」


伊良湖 「どこぞの超お嬢様学校みたいですね」


間宮 「私、戦果とかないのですが・・・」


提督 「出撃回数や撃墜数だけで評価はせんよ。 後衛あっての前衛だ。 いつも感謝してる」


間宮 (あ、ちょっとかっこいい)


提督 「だから間宮さんにもシェフをつける」


間宮 「私の仕事取らないで~!」


    ・・・ ・・・ ・・・


電 「今の話、聞いたのです?」


暁 「専属の執事ですって。 このレディーにふさわしいわね!」


響 「これで夜中にトイレに行けるね」


暁 「ひとりで行けるし!」


雷 「専属の司令官はないのかしら?」


電 「『艦隊ひとり』を指揮するのです?」


雷 「私がお世話するのよ!」


響 「雷は執事に世話される側だと思うのだが」


雷 「は? お世話される? 私が? なにそれ意味わかんない」


暁 「だめだわこの子・・・」


あとのまつり


    スゥーーーー・・・・・・


叢雲 「起きろーーーー!!!!」


    ガンガンガンガン!!


提督 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」


隼鷹 「の゛~! の゛~! 」


Pola 「しにます・・・しにますぅ~~・・・」


龍驤 「あかんて工藤~~・・・」


千歳 「や~め~て~・・・」


千代田 「お姉・・・千歳お姉・・・!」


    ウネウネウネウネ・・・


叢雲 「怖っ! なんか怖っ!!」


鳳翔 「エクソシストの気分ですね」


    ・・・ ムクッ ムクッ ムクッ ・・・


提督 「う゛~あ゛~~・・・」


叢雲 「はい司令官、ここはどこ? あなたは誰? なんでここにいるか分かる?」


提督 「・・・ここは食堂、わたしは提督、ここにいるのは昨夜の酒盛りでノックダウンしたから・・・」


叢雲 「はいよろしい。 ついでに言うと起床時刻過ぎてるわ。 もうすぐ他の娘達も朝ごはん食べにここに来るわよ」


提督 「・・・みんな~・・・無事か~・・・?」


龍驤 「・・・なんとかな~・・・」


鳳翔 「とりあえず、全員洗面所に行って、お口をゆすいで、お水を飲めるだけ飲んできて下さい。 あとでしじみのお味噌汁をお出しします」


Zara 「ザラはこの惨状の後始末でもします。 はぁ・・・」


千歳 「あ、後片付けくらいは自分で・・・」 ヨロヨロ


Zara 「そんな状態で無理しないの。 大丈夫、こういう役回り慣れてるから・・・」


隼鷹 「鳳翔さん、頭痛いから迎え酒を・・・」


鳳翔 「・・・怒りますよ」 スゥッ


隼鷹 「ヒッ! 顔洗ってきます!!」


    バタバタ・・・


    ・・・ ・・・ ・・・


叢雲 「揃ったわね。 じゃあ全員、今日は午前いっぱい、食堂の隅っこで正座!」


Pola 「え゛!?」


叢雲 「まったく、軍務に差し支えるまで深酒するなんて・・・。 恥を知りなさい恥を!」


龍驤 「堪忍やで・・・」


提督 「あの~叢雲さん、本日の業務とかは・・・」


叢雲 「私がやるだけやっといてあげるわよ。 今日の秘書艦だし」


叢雲 「どのみちアンタ達しばらく使いものにならないでしょ? そこで食堂の晒し者にでもなって、みっちり反省してなさい!」


提督 「面目ないです・・・・・・」


記憶なくしたい失態ってあるよね


Pola 「てーとく~ポーラ死にますぅ~・・・。 セーザとか拷問ですよ~ぅ」


提督 「こっそり崩しとけ。 海外艦ならある程度大目に見てもらえるから」


龍驤 「なーなー、提督は昨夜のこと覚えとるん? ウチちょっと曖昧やわ」


提督 「ああ、気絶するまでのことは覚えてるぞ。 俺呑んでも記憶飛ばないタチだから」


提督 「特に印象に残ってるのは・・・ポーラのおっぱいがとても綺麗だった。 あれは眼福だった」


Pola 「んふー提督も好きですねぇ~♪ ポーラ、いいお酒があればいくらでもサービスしますよ~♪」


提督 「酒乱め・・・。 千歳も張り合わんでよかったのに・・・。 千代田も姉に合わせることなかったのに・・・」


提督 「でもごちそうさまでした。 お二人とも大変結構なものをお持ちです。 ちとちよサンド最高でした」


千歳 「おっ覚えてませんね (////)」 フイッ


千代田 「ゆうべはなにもなかったはずです (////)」 フイッ


提督 「一方で龍驤は・・・とても気さくで気立ての良い子だと思います」


龍驤 「露骨に胸の話題から逸らすなや!!」


提督 「隼鷹は・・・もう少し艶のある呑み方を覚えろ。 っていうか慎みを持て」


隼鷹 「なっ、なんのことやら・・・」 アセアセ


提督 「思い出させてやろうか? 『あたしのこともちゃんと見ろ!』とか言ってテーブルに乗って、足をおっp」


隼鷹 「わーわー! はいこの話ヤメヤメ!!」


酒税法


隼鷹 「いやぁ~しっかし、その歳で酒に呑まれるたぁ提督もまだまだだねぇ~!」


提督 「お前が言うな! っていうか、お前の持ってきた怪しげな酒が原因だろうが!」


千歳 「変わった味のお酒でしたね。 しかも何故かピッチャーに入ってましたし」


Pola 「量だけはありましたねぇ~。 ポーラはそれだけで満足です~!」


提督 「今までにない変な悪酔いしたわ。 あれ絶対怪しいぞ」


千代田 「うーん、なんでしょう・・・なんていうかこう、市販されてるお酒の感じがしなかったような・・・」


隼鷹 「(ギクッ) あ、あれはな・・・そう、梅酒だよ! 自家製の!」


龍驤 「全然梅の味せえへんかったで」


提督 「人工的でフルーティーな香りがしたな。 混ぜものっぽい感じの」


千代田 「隼鷹、あなた千歳お姉に変なもん呑ませたんじゃないでしょうね?」


隼鷹 「・・・・・・」 ダラダラ・・・


提督 「ん~・・・。 おーい鳳翔さーん!」


鳳翔 「はいはい。 これのことですね。 ちょっと中身残ってました。 たぶん密造酒です」 チャプッ


隼鷹 「違うんだよ鳳翔さん! これはちょっとその・・・戴き物で・・・!」


鳳翔 「提督。 鎮守府内の飲酒に関する規則どうなってましたっけ?」


提督 「・・・『アルコール類は、正規品を酒保と鳳翔さんの店でのみ取り扱う』」


提督 「『艦娘ごとの酒量は大まかに把握されており、適量を超える場合は指導がある』」


鳳翔 「隼鷹さん。 確かこの前、『今月はもうお出しできない』って酒保で断られてましたよね?」 ドドドドド・・・


隼鷹 「それは・・・その・・・たまたま今月だけ・・・」 メソラシ


鳳翔 「・・・提督、常習犯の可能性があります」


提督 「ふむ・・・センダイ=サン!」 ピシッ


    シュタッ


川内 「ドーモ、テイトク=サン」 ペコリ


提督 「隼鷹の密造酒ルートについて暴いてほしい。 できるな?」


川内 「・・・報酬は?」


提督 「夜戦・・・と言いたいところだけど確約はできん。 戦況は水モノだからな」


川内 「・・・夜戦(意味深)でもいい (////)」


提督 「・・・わかった。 明日の夜な (////)」


    シュッ


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「・・・まさか、現物が2樽も出てくるとはなぁ・・・」


隼鷹 「あぁ・・・あたしの毎晩の楽しみが・・・」


提督 「これは廃棄処分とする」


隼鷹 「てっ提督待ってくれよ!」


提督 「うむ。 申してみよ」


隼鷹 「確かに怪しげなところから仕入れたのは悪かったよ。 もうしない。 でも、もう作られちまった酒自体に罪はないだろォ!」


龍驤 「なんや不法滞在の一家みたいなこと言い出したでこの娘」


提督 「密造酒とわかった以上、廃棄以外の選択はないぞ」


Pola 「どうせ捨てるならポーラの胃袋に捨ててもいいじゃないですかぁ~」


Zara 「ポーラあなたね・・・」


提督 「・・・まあ確かに、どぶろくまがいとは言え、呑める酒を下水に流すのも、日本人としてなんか忍びない」


隼鷹 「だろ!? な? な?」


提督 「だから、この酒は海に散ったすべてのものにでも呑んでもらおうと思う。 明日の朝礼の折にでも」


隼鷹 「・・・・・・は?」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「総員、海に向かって・・・黙祷!」


    トクッ トクッ トクッ トクッ ・・・


隼鷹 「あぁあぁあぁあぁ・・・」


Pola 「い~や~! ポーラがの~む~の~!」


提督 「そこうるさいぞ!」


♪あ~いにいきるひと~


西提督 「提督、はじめまして。 西提督と申します。 まだまだ若輩者ですが、よろしくお願いいたします」


提督 「提督です。 こちらこそよろしくお願いいたします。 本日はお互い実りある演習にしましょう」


西提督 「はいっ!」


提督 (おー爽やか真面目系イケメンだ。 スペック高ぇな)


    ・・・ィトクー ・・・タッタッタッタッ ダキッ!


榛名(西) 「西提督! 探しました! 」 ギュー


西提督 「こらこら、先方の手前だぞ? まったくしょうがないなあ榛名は・・・」 ナデナデ


榛名(西) 「今日は榛名を旗艦にしてくださって、ありがとうございます!」


榛名(西) 「榛名の練度上げを最優先にしてくださっているのですね!? 榛名感激です!!」


西提督 「お安い御用さ! 早く練度を上げて、ケッコンしような榛名!」


榛名(西) 「(キュン) 西提督・・・その言葉だけで、榛名は・・・榛名はもう・・・」 ハアハア


西提督 「アハハおいおい、こんなところdハッ!? しっ失礼しました提督! お見苦しいところを・・・」


提督 「あーいえいえ・・・お構いなく・・・」


    ・・・タッタッタッ


榛名 「提督~。 準備整いましたよ~」


提督 「あいよー」


榛名 「あ、そこにいらっしゃるのは西提督とそちらの榛名ですね? 本日はよろしくお願いいたします」


西提督 「よろしくお願いします」


榛名(西) 「こんにちは、そちらの榛名。 うふふっ♪」 ギュッ


榛名 「お二人は仲がよろしいですね♪ お付き合いされているんですか?」


西提督 「ええ、まあ・・・。 ついこの間ですがめでたく結ばれまして・・・ (////)」


榛名(西) 「はい! 榛名、今とっても幸せです! (チラッ) あなたも頑張って!」


榛名 「あーいや、ウチは・・・ハハハ・・・。 ええ」


提督 「ハハハ・・・」


榛名(西) (うーん反応悪いですね・・・。 あちらの提督、奥手なのかしら? それとも本命が別にいるのかしら?)


提督 「・・・そろそろ始めましょうか」


西提督 「ですね。 では後ほど」


    テコテコ・・・


榛名(西) 「榛名、今日は西提督に勝利を捧げちゃいます!」


西提督 「あんまり張り切って無茶しちゃダメだよ、僕の榛名」


榛名(西) 「西提督・・・」 キュンキュン


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「いや~鎮守府も色々だなぁ~」


榛名 「ああいうのもいいものですね」


提督 「そう?」


榛名 「ええ。 ちょっと羨ましくなっちゃいました。 だから今夜可愛がって下さい提督♪」


提督 「それでこそウチの榛名だ。 でもごめん。 その・・・先約があって・・・。 明後日の夜なら・・・」


榛名 「ちぇ~・・・。 つれないです提督。 じゃあ明後日でいいです」


提督 「すまんな。 助かる」


榛名 「確か今夜が浦風、明日が那智でしたね。 あとで感想でも聞いときますから」


提督 「おまっ!? ・・・え、お前らそういう情報共有してんの?」


榛名 「もちろんです♪ なんだかんだで提督の愚痴が一番盛り上がりますから♪」


提督 「ねぇどんな悪口言ってるの!?」


榛名 「ふふっ、それは秘密です♪」


提督 「言っとくけど、下手だとか小さいとか早いとか、すげえダメージあるんだからな男は」


榛名 「それより、ほらあっち」


提督 「それよりっておま・・・ん? あっち?」


    テイトクーダイスキー ヨセヨハルナー キャッキャッ・・・


時雨(西) 「・・・・・・」 ギリッ


夕立(西) 「・・・・・・ッポイ」 ギリッ


提督 「・・・うわぁ・・・。 鎮守府も色々だなぁ・・・」


勝ちました~(白目)


西提督 「ありがとうございました」


提督 「ありがとうございました」


提督 「・・・その・・・大丈夫ですか? フレンドリファイアとか色々あったようですが・・・」


時雨(西) 「・・・・・・」 ニヤリ


夕立(西) 「・・・・・・」 ニヤニヤ


西提督 「ご心配おかけして申し訳ありません。 このところ事故が多いもので・・・。 僕も浮かれてないでしっかりしないと・・・!」


榛名(西) 「西提督、榛名は大丈夫です! でも、演習に勝てなくてごめんなさい・・・」 グスッ


西提督 「いいんだよ榛名、君が無事なら。 別に勝てなくたっていい。 僕に笑顔を見せてほしいな」 ナデナデ


榛名(西) 「西提督・・・はいっ!」 ニコッ


西提督 「ああ榛名、君の笑顔が僕は大好きだよ」


榛名(西) 「そんな西提督・・・榛名、嬉しいです (////)」


榛名(西) 「・・・・・」 チラッ


榛名(西) 「・・・・・」 フフン


時雨(西) 「・・・・・・」 ギリィッ


夕立(西) 「・・・・・・ッポイィィィ~~~」 ギリィッ


    ・・・ ・・・ ・・・


榛名 「提督~、あの娘たち怖いですよぅ~!」 ガクガクブルブル


榛名 「あっちに何か言ってあげないんですか?」


提督 「榛名、世の中にはな、提督の数だけ運用方針があるし、人の数だけ愛の形がある」


提督 「赤の他人の演習相手が偉そうな講釈を垂れるわけにはいかんさ」


榛名 「でもあれ、たぶんもうすぐ揃って悲しみの向こうへと辿り着きますよ?」


提督 「ハハハ。 んなバカな」


後日談


大淀 「西鎮守府が壊滅しました」


提督 「ハハハ・・・んなバカな・・・」


大淀 「報告によりますと、ある日突然、西提督、時雨(西)、夕立(西)が失踪」


大淀 「周りの証言から、この艦娘二人による西提督の拉致とほぼ断定されています」


提督 「あの二人・・・目にハイライトなかったなぁ・・・」


大淀 「この事実を知った、当時西提督と恋人関係にあった榛名(西)が発狂」


大淀 「施設を手当たり次第に破壊し、西提督の行方を追って単独で鎮守府を出ようとしたところを取り押さえられ、処分を受けました」


提督 「NTRなんて可愛げのあるもんじゃないな・・・」


大淀 「また、西提督と榛名(西)が恋仲になって以降、西鎮守府全体の雰囲気が著しく悪化しており、他の艦娘にも奇行が目立つようになっていました」


大淀 「大本営による検査の結果、西鎮守府に所属する艦娘の8割以上が任務継続困難と判断され、解体が決定しています。 事実上の壊滅ですね」


提督 「ホントに鎮守府一個崩壊しちゃったよ・・・。 大当たりだわ榛名・・・」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「・・・ってことがあってさー。 いやーこえーのなんのって」


時雨 「提督、僕、怖い話苦手なんだ。 急にしないでほしいな・・・」 ギュッ


提督 「ははっごめんごめん。 お前ら見て思い出しちゃって・・・」 ナデナデ


時雨 「・・・ん (////)」


夕立 「みんな仲良くすればいいっぽい! それで全部解決っぽい!」


提督 「せやな。それが一番やな」 ナデナデ


夕立 「ぽい~♪」 ギューッ


提督 「お前らもあんまり悩み事を抱え込むなよ。 軍人たるもの、どんな苦境でも、心も体も陽気に身軽に、だ」


夕立 「任せるっぽい! 駆逐艦夕立、高速と高火力が自慢っぽい!」


提督 「色恋沙汰も・・・まあするなとは言わんが、あんまりドロドロするなよ。 あんなもんとりあえずエッチすりゃどうにでもなる」


時雨 「・・・こんなふうにかい?」 キュッ


提督 「・・・もう勃たんぞ。 二人して搾り取りやがって・・・」


夕立 「提督さんの次弾装填はいつになるっぽい?」 コロコロ


提督 「今日はもうむ~りぃ~・・・」


時雨 「止まない雨はないさ」 チョンチョン


提督 「よくわからんけど、今そいつをいじりながら言うセリフではないな」


提督 「・・・まあ、お前ら見て安心したよ。 ウチは俺絡みでああなる心配はなさそうだ」


時雨 「・・・分からないよ? 提督がこういうこと止めて誰か一人と結婚したら・・・」


提督 「安心しろ。 お役御免になるまでは独り身ハーレム王を続けてやるさ。 役得だし」


夕立 「提督さんは結婚とか考えてないっぽい?」


提督 「ここまで好き勝手やっといてそれは卑怯ってもんだろ。 戦争が終わってお前らが退役するまではお前らに付き合っちゃる」


時雨 「その後は?」


提督 「そんな先のことは知らん。 もう寝るぞ。 おやすー・・・」


時雨 「おやすみ・・・・・・」


夕立 「ぽい~・・・・・・」


    ・・・ ・・・ ・・・


提督 「zzz」


時雨 「・・・・・・」 ジーッ


夕立 「・・・・・・」 ジーッ


時雨 「・・・・・・」 コクン


夕立 「・・・・・・」 コクン


生活共同体


提督 「そういやーさー・・・」


漣 「おっ! これはまた、ご主人様が変なこと言い出すパティーンですね!」


潮 「漣ちゃん・・・」


提督 「まあ正解なんだけどさ・・・。 ウチの炊事洗濯掃除ってどう回してんの? 俺あんま気にしたことなかったけど」


漣 「すっごい今更ですね」


提督 「炊事はまあ分かる。 鳳翔さん間宮さん伊良湖ちゃんが食堂を回してる」


漣 「時間帯で甘味処っぽくなったり居酒屋っぽくなったりしますね」


潮 「あ、でも、他にも色んな娘がしょっちゅうお手伝いしてますよ」


提督 「そうなの?」


潮 「はい。 お役に立ちたかったり、お料理を教えてもらいたかったりで、出撃のない娘がよく出入りしてます」


漣 「ほっといてもヘルプが集まるんで、わざわざ当番を割り振るみたいなことはしないですね」


提督 「おーさすが。 人徳だなぁ~」


潮 「私もお料理全然だったんですけど、お手伝いしてたら肉じゃがくらい自分で作れるようになりました」


提督 「ホント? 今度食わせてよ」


潮 「えっ!? あっ、あの・・・まだ全然人様に食べていただくようなものではないので・・・。 もっ、もう少し時間を下さいっ!」


提督 「ん、そか。 楽しみにしてる」


潮 (が、頑張らないと・・・!)


漣 「相変わらずナンパ野郎ですねぇご主人様。 漣の手作りカップ麺いります?」


提督 「いらんわ。 ・・・まあ飯はいいとして、じゃあ掃除は?」


漣 「あ、それはローテです。 業者入れらんないので、共有スペースは持ち回りで当番決めてます」


提督 「サボる奴とかいそうだな漣ィ」


漣 「・・・なんですかその疑いの目は?」


潮 「漣ちゃん、よく曙ちゃんに引っ張られてますよ」 クスクス


漣 「おのれうしおん・・・。 ご主人様もお掃除手伝って下さいよぅ!」


提督 「いいよ。 つうか任せっきりだったのな。 すまん」


漣 「うぇっ!? 冗談ですマジレスしないで下さい。 ご主人様はご主人様しか触れない資料とかあるんで、やるならそっちの整理をお願いします」


提督 「それもそうか」


潮 「工廠とか演習場とかも、事実上の『主』がいますので、当番制と言ってもちょっと変則的です」


潮 「あと、私室は各自自己責任です。 でもときどき苦情処理とか抜き打ち検査とかやります」


提督 「女子寮っぽいな。 自治もしっかりしてそうだし、下手に立ち入らないほうが良さそうだ」


漣 「女の園ですよ? wktkしません?」


提督 「どうせジャージ姿でゴロゴロしてるんだろ?」


漣 「いいえ。 基本裸族です」


提督 「マジでっ!?」 ガタッ


潮 「嘘です嘘! もー漣ちゃん・・・」


提督 「ちぇっ・・・。 じゃあ洗濯は?」


漣 「んー・・・。 タオルとかシーツ、洗濯籠に出してもらった物とかは、非番組の中から当番決めて一括でやっちゃいます」


潮 「シーツを一気に干すのとか気持ちいいですよね。 一応乾燥機もありますけど」


提督 「楽しそうだな。 俺も洗濯物干すの手伝いたい」


潮 「・・・えぇ~~・・・・・・」


提督 「ち、違うよ! ボクはただ、大空にはためくパンツとブラを眺めていたいだけなんだ!!」


漣 「ご主人様、ぶっ飛ばしますよ♪」


提督 「フヒヒwwwサーセンwww」


潮 「・・・えっと、一応洗濯機とかは誰でも使えるので、自分の分は自分で洗濯するっていう娘も結構います」


漣 「漣は気にしませんけど、うしおんはいつもこっそりやってますね」


提督 「潮のブラは他のと一緒にはためかないのか。 それはとても残念だ・・・」


潮 「・・・あの・・・潮、もう戻ってよろしいでしょうか?」


漣 「ご主人様、これマジセクハラ案件です」


提督 「すみませんでした!」 ドゲザ


おにぱん


提督 「いやね、こんな話したのもさ、ちょっと気になることがあって・・・」


漣 「なんでっしゃろ?」


提督 「俺の洗濯物どうなってるのかなって」


潮 「えっと・・・今までずっとご存じないままだったんですか?」


提督 「お恥ずかしながら・・・。 風呂場で汚れ物用の籠に入れとくとさ、綺麗になって俺の部屋の箪笥に収まってるんだよ」


提督 「なんかそういう業者さんがやってくれたんだろうと思ってたけど、冷静に考えるたらお前らの中の誰かしかいないじゃん」


漣 「お察しの通りです。 当番になった娘が洗濯してくれてますよ。 ・・・もちろん、ご主人様のだけ別にね!」


提督 「チクショウ当たり前だけどちょっと傷つくわ!」


提督 「そうと分かったら、今日から自分で洗濯することにするよ。 お年頃の娘さんにさせていいこっちゃない」


潮 「あっ、いえ、それは・・・」


提督 「ん?」


潮 「・・・・・・」 フイッ


漣 「・・・・・・」 フイッ


提督 「・・・・・・ひとつ、気になることがあってさ・・・」


提督 「最近、俺のシャツとかパンツとかが新品に替わってるんだよ。 なんか心当たりない?」


潮 「・・・・・・」 フイッ


漣 「・・・・・・」 フイッ


提督 「往生際が悪いぞ」


漣 「タハハ・・・。 そりゃやっぱアレっすよご主人様。 『おにーちゃんのぱんつなんかせったい盗んでないんだからね!!』・・・的な?」


提督 「やっぱりか! やめろよ怖えよ! !」


漣 「ご主人様の使用済みパンツが裏オークションで流れてたり・・・」


提督 「3枚1000円のトランクスだよバカヤロウ! 晒しものっぽいんでマジ勘弁して下さい」


漣 「考えてもみて下さいご主人様。 例えば・・・潮ちゃんの使用済みパンツ・・・欲しくないですか?」


提督 「・・・・・・」 チラッ


潮 「ひぅっ!? (><)」


提督 「俺はパンツより中身派だ。 ・・・でも、言わんとしていることは分かる」


潮 「・・・・・・ (><////)」


漣 「じゃあいいじゃないですか♪」


提督 「あれ? そうか、別にいいのか・・・いやよくねえよ!」


提督 「勝手に持ってくなよ! 欲しけりゃやるから言いに来い。 っていうかむしろ、本体の方を嗅ぐだの舐めるだのしに来いよ」


漣 「ぶっちゃけましたね。 でもそれができないピュアな乙女もいるんですよ?」


提督 「パンツもらって喜ぶピュアな乙女がいてたまるか!!」


潮 「・・・・・・ (ちっ違うんです! あれは出来心だったんです! ><////)」 プルプル


提督 「・・・・・・」


漣 「・・・・・・」


潮 「・・・・・・ (気づかれないでー! ><////)」 プルプル


提督 「・・・まあアレだ。 そういう内気で可愛い子もいるかもしれんな」


漣 「・・・ソーデスネ」


潮 (ホッ)


提督 「思春期パワーってすげえな・・・」


モノより、思い出


漣 「ちなみにご主人様、洗濯物の他になんか盗られてるものとかは?」


提督 「えっ? う~ん・・・」


提督 「・・・赤ペンと、消しゴムが新品になってたな。 あっ、あと歯ブラシも。 ・・・安物の消耗品ばっかだな。 良心的だ」


漣 「うわぁ・・・。 その感想もどうかと・・・」


漣 「それにしてもザルですねー。 好き勝手され放題じゃないですか」


提督 「洗濯物もそうだけど、俺の私室って鍵かけてないから誰でも入り放題なんだよね。 この前卯月がいたずら仕掛けてたし」


潮 「えっと、その・・・いいんですかそんなんで?」


提督 「別に弄られて困るようなもんは私室にはないよ。 業務関連は執務室で厳重に保管してあるし」


提督 「むしろ最近は客人をもてなす環境が着々と整ってる」


漣 「客人って・・・ああ・・・」


提督 「あと、俺のじゃない私物も何故か増えてたりする」


潮 (それって・・・・・・)


提督 「そんなわけで、今や自分の私物って境界自体が曖昧でなぁ・・・。 もう代わりの新品置いてってくれたらそれでいいよ」


漣 「大らかすぎやしませんかねぇ」


提督 「あでも、いくつか思い入れのある品はあるから、それは持って行かないでほしいな」


漣 「ほうほう。 教えてくださいな。 漣が謎の鎮守府内ネットワークで周知しておきましょう」


提督 「なんじゃそら・・・。 例えば、この万年筆だな」


提督 「俺が提督に初就任した時に恩師から賜ったものでな、今までずっと愛用している」


提督 「就任当初の志を思い出させてくれる品なので、壊れるまでずっと使っていこうと思っている」


漣 「なるほど。 そんなご主人様入魂の品を使って、しっぽりむふふといきたいものですなぁ」


提督 「おいやめろこの鬼畜淫乱ピンク」


潮 (漣ちゃん・・・なんて発想を・・・) ドキドキ


漣 「冗談ですってば!」


提督 「他には・・・この文鎮も思い出の品だな」


漣 「なんかハイソな一品ですね。センスが感じられます」


提督 「これは俺が士官学校時代に初彼女にプレゼントされたものでな」


提督 「あの頃よく書庫で一緒に勉強した甘酸っぱい思い出が蘇ってくる一品だ」


提督 「まあいろいろあって別れたんだけど、今でもちょっと遠いところにある鎮守府で提督やってて、連絡もたまに取り合うなk」


漣 「あっと手が滑ったっしょぉ~~い!」 ガシッ ポーイ


提督 「あ゛~~~~!!」


潮 (・・・グッジョブです漣ちゃん!)


こういうところが大二病


漣 「ところでご主人様って、漣達に好かれてるって自意識満々ですよね」


提督 「当たり前だ。 俺をそこらの難聴系童貞主人公と一緒にするなよ」


漣 「俺様系ですか?」


提督 「違う。 俺はただのおっさん。 問題はお前らだ」


提督 「お前ら艦娘は人懐っこいわりに男慣れしてない。 あと惚れっぽい。 要するにクッソちょろい」


漣 「ひどっ!」


提督 「なので、俺っていうか『提督』に好意を持つのが自然な流れなんよ」


潮 (実際その通りなので反論できません・・・)


提督 「で、それをいいことに食っちゃったわけよ。 こんなおっさんが」


漣 「身も蓋もねえ・・・」


提督 「そんなわけで、お前らの中で『恋人っぽい男性=俺』みたいな図式ができあがってるのな」


提督 「ここから先はお前ら次第だ。 このおっさんの呪縛を解き放ってみせい! フハハハハ!」


漣 「みんなの笑顔のために・・・私達は・・・負けないっ!」


潮 (ノリいいなあ・・・)



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1: SS好きの名無しさん 2017-08-13 18:24:58 ID: DWuy1MNE

忠犬あしゃしおw

2: ムフロン 2017-08-16 21:26:19 ID: _P26DBIa

刺激的とまではいかないけど、ちょうどよい塩梅の楽しさ、気に入ってます。頑張って下さい!


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