2017-10-24 21:18:17 更新

概要

デレマスキャラによるバトロワものです
出来るだけ多くのアイドルを出せたらなと思っています


前書き

設定上名前のついたオリキャラと原作キャラとが絡みます
半分ほど地の文あり
それが許容できるなら見ていってください


灰かぶり姫は1人だけ 起



第1章『ガチャと戦争とシンデレラ』

巧翔「あー、終わったー!」


課題が終わり全身で伸びをする。めんどくさいか事から開放されるのはいつだって気持ちがいい。


巧翔「デレマスしなきゃ!」


一年ほど前に始めたこのゲーム、アイドルマスターシンデレラガールズ、通称デレマス、モバゲーのアイマスなのでモバマスとも呼ばれてたりする。


巧翔「あ、ログボでガチャチケ10枚貯まったわ引こ」


やっぱりというかなんというかソシャゲである以上ガチャはあるわけで、非課金勢である俺はガチャチケが10枚ためて引くのが楽しみのひとつでもあった。


巧翔「そういえば、今まゆの新SRきてたな!これ引かなきゃ!」


佐久間まゆ、俺がデレマス中で一番好きなキャラである。

それが新規SR追加は引かずにはいられない。ガチャ画面にいき引こうとする、が何故かボタンが押せない。


巧翔「どうした?不調か?」


試しに色々なとこをタッチしてみる、何故かガチャを引くボタンだけが押せない。


巧翔「変なバグだな」


気にしててもしょうがないし妖精さんが今引くべきではないと言ってるものだと思い後にしようと思う。


巧翔「飯買いにコンビニにでも行くかな」


この時の俺は知らなかった。この考えがほとんど当たっていることを。そして、これからおかしな戦いに巻き込まれていくことを。





巧翔「今日のご飯はハンバーグ~」


コンビニでお気に入りのハンバーグ弁当を買いゴキゲンに歌なんか歌っていた。すると、

バン!

何かが思いっきり壁に激突したような音が聞こえた。


巧翔「なんだ?」


人通りの少ない路地からさらに細い道。先ほどの音はそこから聞こえてきたようだ。そこに何があるのか、少しの不安と非日常への期待を込め道を進んでいく。そこには、


巧翔「え?」


二人の少女が戦っていた。

幻かと思い目をこするが消えない。そしてその二人の少女には見覚えがあった。


巧翔「小日向美穂と多田李衣菜?」


そう、その2人はまるでゲームの中から飛び出てきたかのような姿をしていた。その二人の後ろ、そこには知らない男と女の子がたっている。


男「もうそっちに勝ち目ないっしょ?諦めなよ」


男が煽るようにいう。


美穂「美夜さん!私はまだ行けます!」


少女「だめ!それ以上美穂ちゃんが傷ついてる姿みたくないよ!」


それを聞き、小日向美穂のような少女とその後の女の子が話している。


李衣菜「甲斐斗さんもう終わらせてもいい?」


男「そうだな、終わらせるか 」


李衣菜「OK!ロックに行くよ!【Twilight Sky】!!」


李衣菜のような少女がそう言うと、周りの建物が消え、すっかり暗くなっていた空が夕暮れのような明るさになっていた。


巧翔「な、なんだよこれ」


あまりの衝撃に口から言葉が漏れてしまった。


男「あっちゃー、人に見られてたかー、ミスったな」


李衣菜「あっちの方が処理は先かな?」


男「そうだな」


李衣菜のような少女と、その後の男はこちらへ向き直る。


美穂「逃げてください!」


そう言われてもどこに逃げればいいんだこれ。逃げ場なんかありませんよ?

だんだんと近づいてくる2人。あぁ、短い人生だったな、こんな良く分からない終わり方すんのか。


まゆ「まだ、終わりませんよ」


まゆの声でそんな幻聴まで聞こえてきた。死に際って好きなキャラの幻聴聞こえるんだな。


まゆ「まゆに会いたくないですか?」


会えるんだったら会いたいなぁ。


まゆ「うふ、それじゃあ会いましょうか」


え?

その瞬間ズボンのポケットが光だした。

正確にはポケットの中のスマホだ。


男「新規プレイヤー………」


男が何か言っているが頭に入ってこない。


まゆ「ガチャを引いてください」


ポケットからスマホを取り出し画面を見るとそこはガチャ画面だった。

声に導かれるままにスマホをタップする。


巧翔「これって……」


確定演出。スマホの光がどんどん明るくなっていく。そして目を開けられないほどに明るくなった。


まゆ「やっと会えましたねぇ」


光が収束し目を開けるとそこには


巧翔「ま…ゆ…?」


まゆ「はい、あなたのまゆですよぉ」


佐久間まゆが立っていた。


男「李衣菜、俺らもしかしてすごく運良くない?」


李衣菜「新規プレイヤー誕生の瞬間に立ち会えるとは思ってもいなかったかなー」


なんなんだこの状況は、一体何がどうなってるんだ。


まゆ「プロデューサーさんを攻撃しようとしてるのはそこの2人みたいですねぇ、うふ、うふふ」


男「新規プレイヤーに負けるわけがない、行くぞ李衣菜!」


李衣菜「OK!」


全くピンチを抜け出せている気がしない。


まゆ「大丈夫ですよプロデューサーさん、何があってもまゆが指一本触れさせませんから」


そう言ってまゆはどこからか赤いリボンを取り出す。


李衣菜「リボンだけで何が出来るってのさ!」


李衣菜のような、いや彼女は李衣菜なのだろう、彼女はこちらへと走ってくる。

しかしそのスピードは正常ではない。人間の出せるようなスピードを超えている。


まゆ「プロデューサーさんと話がしたいのでここはすぐに終わらせますね?」


そういってまゆは動き出す。

刹那―――


「え?」


李衣菜の至る所にリボンが巻きついていた。


男「なにをした!?」


まゆ「まだ何も、リボンをまいてあげただけですよぉ」


驚愕に満ちた顔をしている男に、まゆは言い放つ。


まゆ「やっとプロデューサーさんに会えたんです。邪魔、しないでもらえますか?」


今まで平和な暮らしを送ってきた俺にでもわかるほどの殺気、少し敵がかわいそうなレベルだな。


まゆ「もう、終わらせますね?……【エブリデイドリーム】」


まゆの声とともに李衣菜に巻きついてリボンが動き出す。体をはうように伸びていき全身を包んだかと思うと大きなまゆ......蛹のようになって静止した。


まゆ「さぁプロデューサーさん、プロデューサーさんのお家にいきましょう?」


巧翔「え?アレほっといていいの?」


まゆ「はい、そういうものですので」


そういうものと言われるとそうするしかない


巧翔「まゆ」


まゆ「どうしましたか?」


巧翔「あのふたり連れていってもいいかな」


そうして俺は美穂と少女を指さす。


まゆ「むぅ、本来なら二人っきりがいいですがあのままにしておくのは抵抗がありますし今回だけですよ?」


巧翔「あぁ、ありがとう。というわけで、この状況についての説明も兼ねてうちに来ませんか?」


美穂「はい、お願いします!」


少女「美穂ちゃん!」


美穂「大丈夫です、美夜さん。あの人はいい人です、多分」


多分かぁ、まあ初対面だしなぁ


まゆ「どちらにせよ放置はできませんので連れていきますからね?」


女の子は渋々と言った様子で立ち上がった。


美穂「わたしは小日向 美穂です。こちらがわたしの契約者(プロデューサー)の桜 美夜さんです」


巧翔「俺の名前は…ムぐぅ」


不意に口を塞がれる


まゆ「プロデューサーさん、自己紹介はまゆに先にしてください、ね?」


そういえば美穂も李衣菜も名前で呼んでいたのに、まゆだけプロデューサーさんとしか言っていない。こんな状況にだったとはいえ失敗だったな。


巧翔「そうだな、俺は蕣 巧翔だ。」


まゆ「佐久間まゆです。よろしくお願いしますねぇ、巧翔さん」


巧翔「あぁ、よろしくなまゆ」




第2章『ルールと偶像と契約者』


巧翔「それで一体これはどういうとこなんだ?」


自己紹介のあとすぐに俺の家へと向かった。傷ついている女の子を連れて歩いてる状況に少しビクビクしていたが、家が近いことをも幸いし誰にも見られずに家に帰る事が出来た。


まゆ「とりあえず今置かれている状況についてはまゆが説明しますねぇ」


美夜と美穂を少し見てまゆが立ち上がる。


まゆ「今、巧翔さんはとある戦いに巻き込まれています」


巧翔「んまぁ、それはそこはかとなく理解している」


まゆ「名前とかないのですが仮に総選挙としましょう」


少し貯めたあとまゆは続ける


まゆ「この総選挙には戦う力を持った私たち偶像(アイドル)と私たちの協力者の契約者(プロデューサー)がいます」


巧翔「俺や桜さんみたいなやつか」


まゆ「そうですね、そして総選挙は偶像が最後のひとりになるまで終わりません」


ほうほう


まゆ「そして最後のひとりになった偶像とその契約者は1つ願い事が叶えられます」


んん?なんか聞いたことあるようなルールだな?


美夜「どう聞いても聖杯戦争よね」


今まで黙って聞いていた桜さんが口を挟む。というか言いたかったのに言わなかったことを言いやがった。


まゆ「そうですねぇ、わかりやすく言うとそうなります」


お前はなんでわかるんだよ


まゆ「ただ聖杯戦争と違ってこっち(偶像)がそっち(契約者)を選びます」


巧翔「俺はまゆに選ばれたってわけか」


まゆ「はい、ずっと巧翔さんのことを探してました」


巧翔「ずっと?」


まゆ「気にしなくて大丈夫ですよ?言葉の綾ですから」


ととそんなことより


巧翔「もうちょい総選挙のについて詳しい事教えてくれよ」


美穂「あ、まゆちゃん伝えなきゃいけないこともたくさんあるし、メモ書きにして明日見てもらったらどうかな?」


まゆ「そうですねぇ、巧翔さんも美夜さんもお疲れでしょうし、その方がいいかもしれません」


巧翔「了解した、桜さんと美穂はそっちの部屋を使ってくれ、客室だから自由に使ってくれて問題ない」


美夜「美夜でいいわ、こっちも巧翔って呼ぶから」


巧翔「OK、美夜」


美夜「それで巧翔、この家結構広いけどあんたしかいないの?」


巧翔「ん?あぁ、そうだぞ」


美穂「ご両親は遠くに住んでるんですか?」


巧翔「そうだな、遠くに住んでるよ」


美夜「一人暮らしの息子にこんないい部屋与えるなんてどんな家なのよ」


巧翔「元々ここに住んでたんだけど親が遠くに行くことになっちゃってさ、俺だけそのまま残ったんだよ」


言い終えたのと同時に静かに俺の話を聞いていたまゆが喋り出す。


まゆ「……そういえば巧翔さんご飯まだでしたよね、まゆが作りますのでお風呂はいってきてください」


巧翔「でも、飯なら買ってきたぞ?」


まゆ「そのグチャグチャのハンバーグ弁当ですか?」


言われて机の上に置いた弁当を見る。

どう見ても残飯だった。


巧翔「………頼んだ」


まゆ「はぁい」


風呂に入って考える。襲われていた美夜と美穂。襲ってきた李衣菜と男。現れたまゆ。全てを信じるには証拠が足りない気もするが信じるしかないのだろう。体に感じる疲労がこれは現実だと物語っている。


巧翔「願いが叶う、ね」


勝ち残って得られる報酬。いきなりそんなことを言われてもなぁ。

全身をくまなく洗い、風呂から上がる。いい匂いがする。


まゆが何か作ってくれると言っていたが、うちには米しかないはずだ。一体何を作ったのだろう。


まゆ「あ、巧翔さんご飯出来てますよぉ」


今まで一人で使っていたテーブルを囲んでいる四人。そしてそのテーブルの真ん中に置かれていたのは、


巧翔「なにこれ?米?」


まゆ「お米しかなかったので、具なしのチャーハンです」


美夜「あんたねぇ、流石に一人暮らしとはいえ米しかないってどうなの?」


匿ってもらって(こっちが勝手にだが)さらに飯まで頂こうとしてるのにその言い草はない、断じてありえない。


美穂「ま、まぁ美夜さん匿ってもらってご飯もいただけるんですから」


美穂タンまじ天使。なんかまゆの方から何かを感じる。


巧翔「すまん、最近色々あったんだ親に会いに行ったりしててさ。明日休みだから買出しに行こうと思ってたんだ」


美夜「まあ、明日からは関係ないんだし、どうでもいいけど」


流石にイラってきた、一切表には出さないけど。


まゆ「美夜さん、そろそろまゆが怒りますからね?」


見なくてもわかる威圧感、正面から受けてる美夜は一瞬にして顔が青くなる。


美夜「すいませんでした!」


結論、まゆを怒らせてはいけない。

この後は具なしのチャーハンを食べて寝た。具なしチャーハンはマジで美味しかった。



朝、全てが夢であることを願いながら目を開けると何故か別の部屋に分けたまゆがいた。ベットの横で正座して座っていて正直怖かった。


ここからはメモ書きに書いてあった総選挙にかんする情報だ。

・総選挙に出る偶像、契約者はちひろさんが決める。

・しかしどの偶像がどの契約者に当てられるかは偶像自身が選ぶ

・何人のアイドルが出るかちひろさん次第

・総選挙に出るアイドルには二種類いる

・一つは契約を結んでいるアイドル

・もう一つは契約者を持たないはぐれのアイドル

・はぐれ偶像はちひろさんによって決められた契約者候補の中にアイドル自身に合う人がいないとなった場合の特別措置

・はぐれは自身で実際に人を見て契約者を決められる

・その際の絶対条件としてモバマスをプレイしていること

・偶像は特別な力を持っていて、特技と歌と呼ばれる

・特技とは偶像が戦うための力でまゆのリボンを自在に扱っていた力がそれにあたる

・歌は強力な必殺技のようなもので一日二何度も何度も使うことは難しい

・はぐれの偶像はこの二つの力を弱められる

・偶像はアイドルとしての力がなくなってしまった時に消滅する、それが敗北である

・原則として契約者1人につき偶像は1人である

・最後の1人になるまで消滅しなかった契約者と偶像は唯一の例外を除いて願いが叶えられる


こんなところか

俺はこれからどうするべきなのだろう、やはりまゆも願い事があるのだろうか、そして唯一の願いとはなんなのだろうか。


巧翔「やっぱり人を生き返らせるとか?」


まゆ「それは普通に無理ですね」


ん?


まゆ「流石に願いを叶える側にも限界があります」


流石に万能じゃないってことか、別に期待していた訳じゃないが少しがっかりした。


巧翔「それじゃ、叶えられない唯一の願いってなんなんだ?」


まゆ「私たちアイドルをこの世界にとどめておくことです」


なるほど、こうやって現実世界にいるわけだから無理ではないのか。でも叶えられない。何でなんだろう

というかルール聞いてたらちひろさんの掌の上だよな完全に。


巧翔「最後の質問だまゆ、俺はこれからどうすればいい」


まゆ「まゆの願い事は一つ巧翔さんの隣にいること、でもそれは叶えられない。だから巧翔さん、勝たずに負けないでください」


なかなか難しいお願いだ、でも、


巧翔「それがまゆの願いなら叶えなきゃな、二回目になるけどよろしくなまゆ」


まゆ「こちらこそお願いしますねぇ、巧翔さん」




第3章『現状とチートと協力者』

巧翔「そうだ、まゆ」


まゆ「どうしましたか?」


巧翔「最初プロデューサーさんって呼ばれたときさ、なんか懐かしくしっくりくる感じがしたんだよね。できればこれからも呼んでくれないか?」


そう言うとまゆは嬉しそうな顔になり


まゆ「はい!」


と、かなり元気よく答えてくれた。


美夜「はいそこ、その呼び方はあんた達二人のだけのときにしなさい」


巧翔「なんで?」


美夜「これから説明するわ」


美穂「実は今回の総選挙から契約者も二通りいるんです。一つが美夜さんや巧翔さんのようにわたしたちに選ばれたプレイヤーです」


巧翔「もう一つは?」


美夜「チートプレイヤーよ」


チート?そんなもんあんのかよ


美夜「アイドルを強制的にこっちの世界に引きずり出して正規ではない契約をしたり、正規プレイヤーの偶像を奪ったりとやりたい放題してるわ」


はぁ?


美穂「彼らには契約制限がないためアイドルをたくさん確保してコレクション化してる人もいるみたいです」


巧翔「アイドルは基本自由に動けるだろ!?なんで反抗しないんだよ!」


美夜「出来ないらしいのよ」


美穂「チートプレイヤーの行う契約は洗脳の効果もあるようで…………」


なんだよ…それ…


巧翔「まゆ、ごめん約束守れそうにないや」


まゆ「いえ、まゆも約束の内容変えようと思っていたので大丈夫です」


「「チートプレイヤーだけには勝つ(勝ってください)」」


巧翔「どうやったらチートプレイヤーを判別できるんだ?」


美夜「ここで最初の注意なのよ」


巧翔「その呼び方は二人だけの時にってやつ?」


美夜「そう」


美穂「チートプレイヤーはちゃんとした契約ではないため偶像が契約者の名前を呼ぶことが出来ないみたいです」


まゆ「だからチートプレイヤーはアイドルからプロデューサーさんと呼ばれるわけですね?」


なるほど、俺とまゆのこのやりとりを知らないプレイヤーが見たら俺のことをチートプレイヤーと思うわけか


巧翔「わかった、気をつける。それとは別でいくつか質問いいか?」


美夜「私達に答えられる範囲なら」


巧翔「んじゃ、一つ美穂の特技はなんだ?」


美穂「え?わ、わたしですか?」


なんでそんなに動揺してるんでしょうか


巧翔「無理ならいいんだが」


美穂「………です」


巧翔「え?」


美穂「みほたんビームです!」


なにそれ可愛い


美夜「名前に反して威力は可愛くないわよ、最大まで貯めて撃てばビルを粉々に出来るわ」


巧翔「え?まゆの特技と差ありすぎない?」


美夜「そうでもないわ、最大限貯めるには五分必要だから。全く貯めなかったらただのパンチぐらいの威力」


確かにそれならそうでもないな、人によっては足止めすらできない


巧翔「二つ、もし自分が見てない時に何かあってアイドルがやられてしまったら分かるのか?」


美夜「詳しくわわからないけどちひろさんからメールが来るみたいよ」


本格的にやつの手のひらの上じゃないですか。


巧翔「ありがとう、助かったよ」


美夜「こちらこそ、じゃあ次あった時は敵だから」


巧翔「俺とまゆの敵はチート野郎だけだ」


美穂「ありがとうございました」


余りやり取りもせずに二人は帰っていく。まあこの戦いを続けていればそのうち会うこともあるだろう


巧翔「よし、まゆ買い物行くか」


まゆ「はい」







美夜「助けて!」


巧翔「会うのはやくない?」


まゆと買い物にでた直後昨日戦っていたはずの美夜さんとその相手の男にあった。


巧翔「なんで昨日戦ってた敵同士で一緒に逃げてんの?」


「チートプレイヤー相手に正規プレイヤー同士は協力する、これは基本中の基本っすよ!」


ああ、チートと戦ってんのね


美夜「協力すれば行けると思ったけど敵は偶像3人で厳しくて逃げてるのよ!」


美穂「3対3ならまだ勝ち目はあります、だから力を貸してください!」


なるほど、これはチャンスか


巧翔「まゆ」


まゆ「いいと思いますよぉ」


巧翔「心読んだ?」


まゆ「読んでませんが多分同じことを考えてると思います」


巧翔「そ、そっか」


少し怖い


巧翔「助けるのはいいが条件がある」


「「条件?」」


巧翔「あぁ、簡単な条件だ、これからも俺と協同プレイをしてくれってだけ」


「やるっす、やらせて下さい!」


こいつ必死だな、叶えたい願い事でもあんのか


美夜「まあ、わたしは叶えたい願い事もないしいいわ」


巧翔「決まりだな」


甲斐斗「俺、黒松甲斐斗って言います!年齢は19っす」


年上かよ、何かやりづらいな、まあいいか


巧翔「で、敵のアイドルは?」


甲斐斗「大和亜季、脇山珠美、神谷奈緒っす」


李衣菜「亜季さんは銃撃系特技で、珠美ちゃんは刀系の特技だっけど……」


美穂「奈緒ちゃんだけは全然わからなくて………」


ん?大和亜季と脇山珠美?


巧翔「てっきり歌があるアイドルだけだと思ってたんだがそうじゃないのか?」


まゆ「はい、歌がないアイドルが偶像になった場合、特技がかなり強化されるんです」


それは早く行って欲しかった


まゆ「聞かれなかったので」


巧翔「やっぱり心読んでるよね?」


まゆ「そんなことありませんよ?うふふ。ところで特技がわからなかったとわどうゆうことですか?」


美夜「なんか色んなことをやってきたのよ、物を反射したり、魔法みたいなの使ってきたり、挙句の果てはめっちゃ伸びてたわ、思わずルフィかよって言っちゃったぐらい」


特技の傾向からして本人と何らかの関係があるはず、しかし今挙げられたのに関連性はほぼ無い。

でも答えは出てるんだよなぁ。なぜならすべて見たことがあるから


巧翔「多分それが答えだと思うぞ」


美夜「え?ルフィかよ?」


甲斐斗「分かったんすか!?」


巧翔「ってか美夜も考えればすぐわかると思うぞ」


美夜「うそっだぁ」


ぶん殴りたいこの顔


美穂「教えてください!」


巧翔「それは無理だな」


李衣菜「何で!?」


巧翔「前を見ろ時間切れだ」


四人が前を向くそこには大和亜季、脇山珠美、神谷奈緒と知らない男が立っていた



第4章 『悪と解放と開幕戦』

巧翔「あいつがチートプレイヤーか」


男「なんだ?獲物が獲物を増やしてくれたのか?けひひ、最高だなぁ、おい」


スッゲェ、イラッとする


巧翔「まゆ、あいつの動きを止めろぶん殴ってくる」


まゆ「はい」


まゆがリボンを伸ばし、男の体を縛る。俺がそこに向かって走り出すと


タタタッ


巧翔「うおっ」


亜季「そうはさせないであります」


大和亜季の銃撃により足止めをくらい、


珠美「そりゃぁ!」


脇山珠美によってリボンを切られてしまった


まゆ「まゆのリボンそこそこの硬度があるはず何ですが切られてしまいました」


巧翔「なるほど、多分あの刀で斬れないものはない的な特技か」


それが本当だとしたら厄介だな


甲斐斗「俺達はどうすればいいッスか!」


前に見た戦闘スタイルから考えると多分李衣菜は肉弾戦のはず


巧翔「李衣菜と大和亜季を抑えろ!美夜は美穂と脇山珠美を!」


美穂「分かりました!」


李衣菜「りょーかい!」


四人がそれぞれの相手へ向かっていく


巧翔「さてじゃあ、俺とまゆで神谷奈緒の特技の回答編と行きますか」


男「あぁん?そこのふたりに聞いた話だけでわかったての?」


巧翔「簡単すぎるだろ」


俺が聞いたのは魔法、反射、手が伸びるだったな


巧翔「魔法ならいろんなアニメに出てるし、反射も割とあるな、一方通行とか。手が伸びるのはまんまルフィだろ?アニメの力を使える特技。でもそれだけなら歌の力まであるにしては強すぎる、だから回数制限あり、そんな所じゃないか?」


男「けひひ、ほぼ正解」


そう言うと男はまゆの方に目をやる


男「キュートかぁ、俺はいらねえなぁ。まぁ土産に持って帰るか、けひひ」


男のセリフが終わるのを待たずに俺とまゆはそれぞれ動き出す


巧翔「何もう勝った気でいるんだよっ!」


男を殴ろうとすると奈緒が止めに入る。それをまゆがリボンを使い牽制する、しかしそのリボンも奈緒が手刀で切ってしまう。


巧翔「おいおいおい、なんであんな殺戮マシーンみたいになってんだよ」


まゆ「さっき言ってた洗脳の効果じゃないですか?」


まぁ、それ以外に心当たりはないしな。他のメンツはどうだ?

美穂チームの方を見ると美夜が撹乱を行いながら美穂がビームを溜めている

李衣菜チームを見ると李衣菜と亜季の2人で肉弾戦が行われていた。李衣菜まじロック


巧翔「隣は順調か、そういやチートの解放方法聞いてねえな」


まゆ「多分ですがスマホを壊せばいいと思います」


巧翔「理由は ?」


まゆ「私達偶像はスマホを起点に契約者と繋がっています」


巧翔「なるほど、その起点を崩せばチートも切れるはず、と。やってみる価値はあるな」


まゆ「ただそのまでの間…………」


巧翔「奈緒を抑えないといけない、か」


その役はまゆに頼むしかないが、あの状態の奈緒を抑えられるのか


巧翔「まゆ、やってもらえるか」


まゆ「正直できるか分かりませんが、やるしかありません」


巧翔「ありがとう」


まゆ「お礼は終わったあとでお願いしますね」


巧翔「そうだな、その通りだ。じゃあ行くぞ」


まゆ「はい!」


二人で同時にダッシュし始める、と同時にまゆは2本のリボンを奈緒へと伸ばす

軽くリボンをいなす奈緒、しかし時間稼ぎとしては十分。俺はチート野郎と、まゆは奈緒と対峙する


男「けひひ、サシでやる気か?無謀だな」


巧翔「無謀でもやらなきゃいけないんでね!」


殴る蹴るを繰り返すがすべて躱されてしまう、殴り合いに慣れてるのかコイツ


男「オラオラどうした?一発も当たってねえぞ?けひひ、けひひひひ」


挑発だ、のってはいけない。冷静に冷静に行かなくてはチャンスがあるまで耐えるんだ。相手の隙を待て、確実に彼女達を助けるにはそれが正解だ!


男「けひひ、隙待ちか。あのふたりは論外だがお前はそこそこやるな。奈緒!珠美!亜季!撤退だ!」


男の合図とともに戦闘を放棄し走り出す3人


巧翔「な!ちょ待てこら逃げんな!」


男「けひひ!また遊んでやるよ」


美夜「追わない方がいいわ」


甲斐斗「賛成っすね」


巧翔「まあ、あいつなら罠とか張って待ってそうだし俺もそれがいい気がする」


まゆ「亜季さんも、珠美ちゃんも手加減してる気がしました」


李衣菜「え?ほんと?」


美穂「そんな!じゃわたしたち押せてる気がしてたのにわざとだったんですか!?」


とことんふざけた野郎だな、開幕戦だってのにまともに戦えず逃げられちまったし


まゆ「とりあえず巧翔さん、買出しに行きませんか?」


巧翔「ん?あぁ、そういえば買出しに行く所だったな」


あぶねえあぶねえ、今の戦闘で忘れて帰るとこだった


巧翔「そうだ別れる前に甲斐斗さん」


甲斐斗「どうしたっすか、てかタメ口でいいっすよ」


巧翔「いやオレまだ高校生なんで」


甲斐斗「気にすることないっすよ。で、なんすか」


巧翔「いいなら、じゃあ………今後も連携取れるように連絡先が欲しいんだがメアド教えてくれない?」


甲斐斗「お安い御用っす」


巧翔「美夜もな」


美夜「分かってるわ」


2人と連絡先を交換する


巧翔「そうだ甲斐斗はこのたたかいにかけてる願い事とかあるのか?」


甲斐斗「それは…まああるっすけど」


巧翔「別に中身までは言わなくていいんだ、だけど一つだけ約束してくれないか?」


李衣菜「約束?」


まゆ「えぇ、約束です」


巧翔「俺とまゆの前では偶像を倒さないでもらいたい」


李衣菜「それって!」


まゆ「落ち着いて、李衣菜ちゃん」


巧翔「願い事があるなら願いを叶えるのは大分先まで伸びるかもしれない、それでも構わないなら俺と協力関係を続けてくれ」


李衣菜「甲斐斗さん……」


甲斐斗「別にいいっすよ」


李衣菜「でも甲斐斗さん、そしたら」


甲斐斗「何も倒すなって言ってるわけじゃない、巧翔達の前だけっす。なら大変な時は協力してもらって強くなってやり返せばいいだけ」


巧翔「いいのか?」


甲斐斗「もち、巧翔達はこの戦いを終わらせたくない派ってことっしょ?なら、表で協力して裏で倒しまくって最後にまゆと美穂を倒せばいいだけっすからね」


まゆ「うふふ、倒せればの話ですがね」


甲斐斗「まぁ今後共ヨロシクお願いするっす、じゃあ俺らはこの辺で」


巧翔「あぁ、またな」


美夜「またチートプレイヤーに見つかって逃げ帰ってこないようにね」


そう美夜が言うと二人は振り返って


李衣菜、甲斐斗「「その言葉そっくりそのまま返します」」


巧翔「言われてやんの」


美夜「か、数の不利があっただけよ!1対1なら負けないから!」


巧翔「最初一対一で李衣菜たちに負けてただろ」


美夜「ぐぬぬ、ふん!帰ろう、美穂ちゃん!」


美穂「はい、ではまた」


巧翔「さて、俺らも行くかまゆ」


まゆ「お昼は何が食べたいですか?」


巧翔「パスタ」


まゆ「いいですね、まゆ頑張っちゃいます」









暗く光も届かない場所に二人の影があった


男「けひひ、佐久間まゆを発見しました」


一方は先ほど巧翔たちと対峙したチートプレイヤー


青年「本当か?プレイヤーの情報は?」


そしてもう一方は高校生ほどの顔立ちの青年であった


男「名前は確か巧翔と呼ばれていました」


青年「タクト?………たくと、巧翔なるほど蕣巧翔、お前か。おもしろい、おもしろいな!は、はは、はははははは


後書き

Twitterで上げているものをまとめたものです
#灰かぶり姫は1人だけ
で検索すると現在の進行がみられます


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