2017-11-18 21:14:13 更新

前書き

※キャラ崩壊注意です。


・ぷらずまさん
深海棲艦の壊-ギミックを強引にねじ込まれ、精神的にダークサイドに落ちた電ちゃん。

・わるさめちゃん
深海棲艦の壊-ギミックを強引にねじ込まれ、精神的にダークサイドに落ちた春雨ちゃん。

・神風さん
提督が約束をすっぽかしたために剣鬼と化した神風ちゃん。やってるソシャゲはFGO。

・悪い島風ちゃん
島風ちゃんの姿をした戦後復興の役割を持った妖精さん。

・明石君
明石さんのお弟子。

・陽炎ちゃん
今の陽炎の前に陽炎やっていたお人。前世代の陽炎さん。


※やりたい放題なので海のような心をお持ちの方のみお進みくださいまし。


【1ワ●:いい加減にするのです!】



電「……」



悪い島風【やべ、電ちゃんがげきおこですよ】



提督「どうしました?」



電「司令官さん、そろそろいい加減にして欲しいのです」



電「戦争は終わりましたよね……?」



提督「はい」



電「戦争終わってやっと日常が来ると思ったのに!」



電「私は司令官さんと昔の続きを、私が海に行って途切れた日々の続きが訪れると思ってたのに」



電「悪い島風とかいうダボが戦争延長戦みたいな真似を初めてこの有り様なのですよ! 司令官さんもまた戦争のことごちゃごちゃとほじくり返すように考え事していますし!」



電「長月さん菊月さんとは保護者みたいな真似して! 陽炎さんと不知火さんとは仲良くするどころか不健全行動を! 苺みるくさんが天国へ行ってしまった時も私も響雷お姉ちゃんもかなしかったのに、暁お姉ちゃんばっかり構って! 今日に榛名さんをお姫様抱っこしていたのを見たのです!」



電「ええ、ええ、電は我慢してきましたとも! お友達が司令官さんと遊んでいる間も私は被りたくもないぷらずまさんの仮面をかぶって悪い島風とかいうダボが指定した支援艦隊として渋々がんばっていましたとも!」



電「挙げ句の果てに」



電「神風!?」



神風「……なんですか」



電「司令官さんとの約束あったからって、急に現れては昔の女気取りしてんじゃねーのですよ!? 北国で隠居してろなのです!」



神風「は? どこに昔の女気取り要素があったの?」



電「ありかなしでいえば」



神風「……さ、さあ」



電「ほらほらすでにラブ勢の兆しあるじゃないですか! 私はテメーと会った時から一目で司令官さんの見る目があれなことに気づいてはいたのですよ! 可愛さ余って憎さ百倍が反転! 憎しみ余って可愛さ百倍みたいなオーラが出ているのです!」



電「いっておきますが!」



電「私と司令官さんの付き合いはお前より長いんですからね!?」



北方提督「ん? この鎮守府で知り合ったのではないのかい?」



電「私と司令官さんは小学校の同級生なのです!この場にいる誰よりも私が一番、早く出会っているのです!」



神風「だからなによ……別にあなたの司令官さん取ったりしないってば……」



電「このゲームで司令官さんの旗艦やる気満々だろーが!?」



電「司令官さん!」



提督「は、はい。ですが、まあ、神風さん旗艦適性ないわけではなく、約束を忘れていた自分が悪いので、ええとこの件に関しては」



電「ああ、ああ、もう司令官さんがそういう態度ならばもういいのです! とことん付き合ってこの神風とかいう速いだけのダボの指揮下にでも入ってやりますが、もうこの場で答えてもらいますよ! 私の胸に秘めておくつもりでしたがこの場でいうのです!」



電「最終作戦の時、お花畑であなたはいったはずです!」



電「私が『初恋』でした、と口説いたじゃないですか………!」


ガチャリ


北方提督「午後10時35分、大英雄を未成年者に対しての淫行容疑にて確保。詳しくは署で聞かせてもらおうか」



神風「大の男が暁型を口説くとか引く……」



提督「」



提督「」







提督「」



電「今はもう違うともいわれましたけど、それでも私は嬉しかったのですよ! あなたが私の体と心に対してもたらした救済はあまりにも大きいですから、そんな過去形でも嬉しかった!」



電「あれは死亡撃沈する可能性を減らすための方便で、狙っていたのは私の戦意高揚(キラ付け)だったの? と疑いたくなってくるまでに戦争終結しても距離感が変わらないのです!」



電「そこのところどうなのです!?」



卯月「修羅場だぴょんw」



提督「い、いや、嘘ではありませんよ。あの少年の自分はあなたに好意を抱いてその形も伝えた通りですし、海の傷痕戦は本当に電さんが殉職してしまう可能性も高かったです。今までのこともありましたし、腹を割って話しておくべきだと……」



悪い島風【ま、私のせいでもありますから、この場は私の話術でなんとかしてあげますよ!】



悪い島風【ちゃんと司令官さんは電のことも考えているよ。あなたとわるさめはトランスタイプの兵士で精神面が少しイカれちまっている部分があるので】



悪い島風【わるさめちゃんと同じくこの人が身元引き受け人になるよう、話を進めています。もちろんあなたがそれを望めば、の話ですけどね。そういう風に日常に戻る日は見通し立って来てるので、もうちょっと司令官さんを信用してあげてもいいんじゃないかな。あなたとわるさめさんが巣立つまで面倒見ようってのは結構な男気だよ?】



電「!?」



わるさめ「司令官がお兄ちゃん、わるさめお姉ちゃん、末っ子電の3P暮らしってことでおk?」



電「お前は黙っているのです!」


ドンドンドン!!


わるさめ「」



電「司令官さん、それはどういう意味なのです?」



提督「まだ先の話ですが、あなた達の精神影響面は成りを潜めているに過ぎないので、そこのところをよく知る自分が適任ですし、あなた達さえ望めば、という条件がありますが」



提督「ゆっくり時間も取れますし、良い形かと」



電「……」



提督「あの時から歩みを止めたあなたにしてあげたいことです」



電「ま、まあ、それならこの件は水に流してやるのです」



卯月「ちょろー。もともと軍所属の孤児駆逐の管理責任なんか提督任せだし、今の鎮守府暮らしと同じようなもんだぴょん。もっとふんだくればいいし」



悪い島風【卯月、お前は営業性能高いぞ! 頭の回転速い悪童って性質悪いですよねー!】



悪い島風【さて、そんな未来の日常のお話はおしまい!】



悪い島風【艦隊これくしょんの説明の前にメモリーも渡したことだし、私の目的についてお話したいと思いまーす!】



【2ワ●:メンテナンスしたい】



丙乙「……」



悪い島風【目的からいいますが】



悪い島風【『生死の苦海式契約履行装置』のメンテナンスです。ここに戦後復興妖精である私の願いを書き込みたい。それが出来ないようになっている制限の解除のためにこのゲームの製作に目をつけました】



悪い島風【あ、後で総指揮の丙少将にその願いの内容は教えます。こっそりと、そして秘密にして欲しいので今は勘弁しておいてください】



悪い島風【それと、私の装備は擬似ロスト空間、まあ、ロスト空間消失によって本来のゲームサーバーからデータを取れなくて本来の性能を引き出せておりません】



悪い島風【榛名さん達の旅でやって見せた時間空間的な操作はこれ、スロット2のwelcome to my homeです】



悪い島風【時代を変革する戦後復興の世界創成力】



悪い島風【なぜパーパが私をトランスタイプとして作り直したかもメモリーにありますのでそちらを参照してください】



悪い島風【さて今の丙少将の秘書官設定は大鳳さん】



悪い島風【乙中将は扶桑さん】



悪い島風【甲代理の明石君は山風ちゃん】



明石君「それって途中で代えたりも出来るのか?」



悪い島風【ええ、はい。ただ初期メンバーは他の鎮守府艦隊に異動は出来ません。絆を深めてくださいねえ。そういう想も欲しいので】



悪い島風【准将は神風。メンバーに電は固定として】



悪い島風【北方さんの設定はまだですね】



北方提督「神風が抜けたから准将、そちらのメンバーを一人貸してもらいたい。実はすごく気に入った子がいるんだ」



提督「誰です?」



北方提督「わるさめちゃん。私と相性がすこぶる良さそうだ」



わるさめ「司令官、わるさめちゃんが他のやつに奪られちゃう!」



提督「いえ、まあ、わるさめさん今回はそちらでお願いします」



わるさめ「ったく、しょーがないなー。私は電みたいにガキじゃないから1つ返事で愛と忠誠をアピールしちゃいます♪」



電「……ぐっ」



乙中将「アクセルしかない車に更にアクセルを積んだか……」



悪い島風【じゃあ、北国さんはわるさめちゃんで】



悪い島風【それと二人のトランスタイプはここで没収です。駆逐艦電と春雨としての艤装をお渡しします。神風は事情が事情ですから特例でそのままです。お二人は適性率関係なく艤装を扱えるように設定しておきますので】



丙少将「へえ、そんな事まで出来るのか」



悪い島風【パーパの艦隊これくしょんはマーマの欲しい想をこれくしょんするためだったので適性率が設定されていたんです。そんなのにこだわらなければ適性に限らず、大抵はどうとでもなりますから】



悪い島風【さて、他のメンバーですが、希望異動、つまりシャッフルしてもらいたいんです。ゲームなので楽しく好きなようにやろうよ。みたいなノリでの参加をお願いしたいので♪】



丙少将「……」



悪い島風【なんならいくらでも私に制限かけるための契約をしても構いませんよ。信用してもらうためです。何回もいいましたけど、人間さん達に危害を加える気なんてありませんので】



悪い島風【それやるなら戦争中にやってます】



丙少将「まあ、皆あそこの鎮守府で出撃してみたいなー、とかそういう話もよく聞くし、好きなところに入ってもらおう。戦力的なことは希望を見て偏った時に考えようぜ」



悪い島風【それじゃ各提督さんはそれぞれ『こういう感じでやってくんで』的な演説アピールしてもらいまっしょい!】



北方提督「滾る。我が艦隊に加えたい人がたくさんいるんだ」



悪い島風【じゃあ食堂に集合で!】



【3ワ●:スカウトアピール】



丙少将「えー、俺んところはそんな気張らずにリアル優先でやって行きたいと思う。方針は今までと変わらずに被害を抑える方向で行くつもりだ。やる時はもちろんやるけども、一人に負担が行かないようにシフトは組む」



丙少将「以上だ。聞いての通りあんまり気乗りじゃない」



悪い島風【まあ、もう艤装つけるのかったりーみたいに緩い気分でやりたいリアル優先! 安全策の英断が冴える丙少将の鎮守府メンバー募集演説でした♪】



悪い島風【乙中将、行きましょうか】



乙中将「えー、僕のところは真面目に程ほどに攻略していきたいと思う。まったりでもなければガチでもない。ただ抜錨する以上は皆のやる気に応える指揮は執るし、作戦も真面目に考えて行けると踏んだら高難易度の海にも出撃する」



乙中将「以上だね。海にまだ思い残したことがあって、だけど、程ほどにやりたいなって感じの人はおいでー」



悪い島風【聞いての通り、せっかく戦うなら歯応え欲しいけど、そこまでガチで攻略していくのはなんだかなーって人はここ。無理しない範囲で敢闘をお望みの方は乙中将の指揮下にどうぞ!】



悪い島風【じゃあ明石君どぞー♪】



明石君「甲の代理だけど俺が真似したらただの無謀だし、そもそもやる気は全くない。俺の指揮下に入りたい人はいねえだろうしな。だから、ほとんどなにもしねえ。他のところが行き詰まったりしたら、ちょこっとその海域の情報を集めたり、他鎮守府に行ってもらったり他の鎮守府んところの演習相手を請け負ったり。そんな支援的な動きオンリーで行く。そんな認知でよろしく」



悪い島風【ゲームでいえばログイン勢! お付き合いでこのゲーム始めてみましたが、正直ポチポチやるならリアルで酒飲んでゲームやっていてーよー、とかいう奴等はここっきゃねえ!】



悪い島風【じゃあ、北国の提督さんどうぞ!】



北方提督「初顔合わせも多いんだ。長くなるけど、自己紹介を兼ねても?」



悪い島風【構いませんよ!】



北方提督「北国の鎮守府の提督だ。過去にヴェールヌイとして戦っていた過去もある。この海の秘密は私もこの場に混ざることで情報を得た。予想はしていたが、確信を持った」



北方提督「私には夢がある。そのために力を貸してもらいたい」



北方提督「想力というのは、要は『短縮』の力だ。なんでもできる。何故ならばそのなんでも出来るが、人間の頭で想像出来ることに限られるからだ。人間の時間は限られているからこそ、魅力的な効率の魔法といえるだろう。堕落の力ともいえるから、正しく用法要領を守って使わなければならない」



北方提督「過去に、私は過去に、囮を使用して暁と響、雷を殉職させてしまった咎人だ。その時から私は弱さと傷を隠すように戦いの日々に明け暮れた。怒りの余り時にはサンマも乱獲した。あんな子達が死なない世界を」



北方提督「戦争終結とは違う意味で追い求めていた」



北方提督「様々な文化や価値観が世界には入り交じり、どこもかしこも常識が縛りをかけて、自由を歌いながら自らを鎖で縛るようなイカれた呪いの世界だ。本当のフリーダムなんかどこにもない」



北方提督「ならば」



北方提督「私がやるしかないじゃないか……!」



北方提督「そうだ! この北国に自由の旗を立てよう!」



提督・丙少将・乙中将・明石君(自由通り越してただの奇行種……)



北方提督「そのために勲章が欲しかった。海の傷痕を撃沈したという勲章が欲しかったんだが、それは逃してしまった。そこの戦争終結ド変態のせいでね」



北方提督「真実を語るものは機知のないものだ、とはロシアの文豪ドエトフスキーの言葉だが、あなたを見ているとそう思う」



提督「ふ、最近はユーモアも成長しているんですよね」



北方提督「つまらない返しだな。故に気のせいだろう」



提督「=(´□`)⇒グサッ!!」



北方提督「自由への道はいまだ無限大。私は想力を利用し、『北方自由共和国』を建国するつもりだ」



響「自由、共和、国……」キラキラ



丙少将「いかん! 小さいほうの響が共鳴を始めてる!」



北方提督「やはり君もフリーダムの素質を持つ者か。ならば私と行き着く理想は同じだ。前々世から僕は君を探し続けたよ~♪」



北方提督「そして政治世界にも影響力を持った共栄自律教団の力さえあれば建国への障害は短縮される」



北方提督「雷、頼りないお姉ちゃんに力を貸してくれ」



雷「頼りに? あ、そう、な、なら仕方ないわねえ……」テレテレ



乙中将「ずるくない!? 元響ちゃんだからか扱いを心得た上でさっきから狙撃してるんだけど!?」



北方提督「……」テレテレ



乙中将「褒めてないよ。この人の取り扱い説明書はよ……」



悪い島風【まあまあ、所属を決めるのはこの人ではないですから】



北方提督「鎮守府名は『北方自由共和国(仮)』だ」



北方提督「海の傷痕が残したまだ見ぬ宝を探すがごとく、私の鎮守府が甲の役割を果たそう。この海に残された自由を求める戦士は私のもとへ来るといい。まだ見ぬ景色を拝ませてあげる」



北方提督「以上だ」



悪い島風【えー、聞いての通りここはガチ勢です。自由の御旗のもとに我こそが皆のために道を切り開く! という方や、このクソゲーとっとと終わらせたいから全力出すぜ! って方もここ! その先にあるのは苦労に見合った最高峰の栄誉(カタルシス)!】



悪い島風【さて、ラストに准将! 行きましょうか!】



提督「ええ、ではそうですね……」



神風「青山司令補佐」



神風「ここは私にお任せを。あなたがいわんとしていることは私に分かります。しかし、あなたが効果的な口説き文句をいえるとは思いません。なので、この場は第1旗艦の私にお任せを」



提督「……なら、お願いします」



神風「すー……はー……」



神風「(☼ Д ☼) クワッッ!!!」



神風「廃課金の領域に踏み込む覚悟を求めます」



神風「私達は司令官の延長した手足、然るに我欲など不要なり。司令官が殺れといえば殺る。そうでなければもはやその手足は病気です」



神風「際限なく財産(命を含む)を差し出し、海に投げ捨てられる者、仲間を盾にしてまでも勝つ気概のある者はここへ。喜び勇み、深海棲艦の血肉を餓狼のごとく喰らい、精根尽き果てるまで刃を海に突き立てる。その覚悟がある者に限り、海軍の大英雄の指揮下に加わり屍を晒す栄誉をお約束致しましょう」



神風「生きて帰投する度に死ねなかったことを恥と思いなさい」



神風「以上」



提督「」



提督「神風さん」



神風「この程度のこと造作もなく。誉めるには至らないわ」



提督(めっちゃ自慢気な顔だよ……怒れないよ……)



悪い島風【人生終わってもいいかな。最後に自らの血肉を栄養とした一花咲かせてやろう、という心中上等の最上位な廃課金どもにはここが最適。あまりにあれなのでいっておきますが、ここは面白いと思いますよー!】



悪い島風【私のオススメでっす!】



神風「イメージダウンするから止めてもらえない……?」



悪い島風【さすがの私もこいつからいわれたら動揺ですよ……】



提督(この有り様だし、気を回してくれる優しいお姉さん達の獲得はなくもないかな……)



悪い島風【あ、そうそう! 後で面白い情報を公開しときますね!】



悪い島風【とのことで、はい、アピールタイム終わりです! 寝る前に希望を書いて意見箱にぶちこんでおいてくだっさい!】



悪い島風【もちろん希望は必ず通るわけでもないので、第2希望の欄もあります。詳しくはお渡しした資料を読んでくださいね!】



悪い島風【それでは皆さん良い夢を♪】



丙少将「よし、提督勢はちっと執務室で会議だ会議」



【4ワ●:好感度システム☆数値公開】


1 食堂



明石さん「あは、はー……」



明石さん(とりあえず笑っとけー……)



明石さん(艦これに備え付けた好感度システムの数値が公開されたけど、誰がこの結果を予想したでしょうか……故障を疑いたい……)



悪い島風【故障じゃなくて真実でっす! 現実は残酷ですよね、想いを数値にするって不粋にも程がありますよねー!】



明石君「はい、兄さんラブ勢はちょっと俺のところに集合な。区切りとしては金剛さんから上って感じかね」


コツコツ


金剛「……」←8位



榛名「……」←同着8位


コツコツ


わるさめ「……」←7位


コツコツ


秋月「……」←6位


コツコツ


間宮「……」←5位


コツコツ


明石君「4位の初霜さんは不在と」


コツコツ


神風「……」←3位


コツコツ


電「……」←2位















明石君「そ の 程 度 な の?」↑1位





電「俄然納得行くわけがねーのです! この私が司令官さんを愛する心が明石君以下とかバグとしか思えないのです! 明石君なんか司令官さんのために命を捨てる覚悟なんてないくせに!」



明石君「……はあ、これが2位の時点でお察しだな」



明石君「兄さんのために命を捨てて、兄さんが喜ぶとでも思ってんの? 『あくまで目的のために兵士の気構えを求めていた』だけだし、戦争終わってからそんなんして兄さんどう思うんだ?」



明石君「そんなんだから、お前はクソガキなんだよ」



電「……ぐ、」



明石君「死ぬことは簡単なんだ。全てを諦めちまえばいいだけだからな。だから、悲しいことなんだよ。今まで俺はあんたらのことは不干渉だったけどさ、なにも分かってねえ」



明石君「分からねーや」



明石君「兄さんから俺と同じ救いを受けたアッキーがなんでその順位だよ!? あのまま街にいたら俺ら近い未来に野垂れ死んでただろーが! 今周りにある幸せは元を辿れば兄さんのお陰だぞ!? お兄ちゃんはアッキーがそこまで薄情なやつだとは思わなかった!」



秋月「あ、秋月だって秋月なりに最大限の愛をですね……!」



秋月「愛を、ですねえ……!」ウルッ



明石君「……っち、ここは甘やかしてやらねえぞ」



明石君「金剛さんなんか露骨に好き好きオーラ出している代表的なオープン勢のくせに8位とかいう中間ですよ!?」



金剛「私も、ちょっと、し、信じられないデース……!」



金剛「正直、妄想ではすでに老後、共に入るお墓を見に行くところまで進んでいたくらいデス……私より上位はそれ以上ってことデスカ!? 皆さん普段はどんな妄想してるんデース!? 提督と一緒にこの世の終わりを見届ける世界終末エンドくらいまで行ってまセンカ!?」



神風「……ねえ、明石君だっけ? あなたってそっち?」



明石君「うっざ。俺の重巡から上の女好きはそのうち分かる。兄さんに対してはあくまで敬愛だ。だからこそガチでラブってる勢の想いの程度に思うところがあるんだよ刀馬鹿!」



明石君「大体、神風お前なんなの!? いきなり現れて電の下につくとかどれだけ会わない間に好きを蓄積してたの!? 会えないと妄想進んで想いが強くなりまくる妄想系文学少女なの!?」



神風「初対面で呼び捨てとか馴れ馴れしいですね……」



明石君「そんなやつだからな。あ、実年齢も俺のが年上だぜ。軍艦としての浸水日とかは知らねーけど」



神風「生意気な小僧ね……私より浸水日的な歳上はこの中では金剛さんくらいよ」



金剛「誰がおばあちゃん?」



神風「いってませんから。というか私が驚いているわよ……」



神風「この鎮守府の伝説、世界の教科書に載るレベルのことなの。そんな最高なまでに無欠の指揮下に入って海の傷痕を沈めたのに、その青山司令補佐への好感度が私より低い? 私はあなた達の感性を疑うわ……」



明石君「俺は俺が1位ってことに嬉しい以上に腹が立つ。あれだけオープンに愛だのなんだのと、結局は恋に恋する乙女ですか」



明石君「なあ、間宮さん!」



間宮「泣きそう……! 異性であることの好意も含めても明石君より下とかあああ……!」


コツコツ


秋雲「やっぱりさ、男のことは男のほうが理解出来るし、BLってそこんとこの理があると思うんだよね」



明石君「秋雲先輩はちょっとあっち行ってて!」



秋雲「うぃ~っす……」



わるさめ「ということはだ」



わるさめ「少なくとも間宮さんから上は」



わるさめ「Bくらいは行っちゃえるレベル」



わるさめ「……神風、お前さ」



神風「ないないない……」



わるさめ「自分にいい聞かせている風だけど……こいつ物理的には攻めるやつでも恋愛的なもんには奥手か」



わるさめ「でもまあ、はっつんや明石君は敬愛が強いだろーから一概には決めつけられなくて、要は深度のレベルで明石君が一番司令官へ忠誠誓ってるってことだね。そう考えりゃ順位的にはわるさめちゃんも納得だよ」



わるさめ「あれ? でもそれで司令官に肉体関係ばっちこい的な発言してたわるさめちゃんってビッチじゃねーか!?」



電「うちの痴女枠がなにを今更いっているのです……」



響「待ってくれ。私が暁と同着なのはともかく、9位なのが納得行かない」



響「へこむ」



暁「だからこそ言えるけど、これ別に下だからって嫌いって意味ではないわねっ!」



悪い島風【そうですね。闇に関しては普通より好き以上しかいませんし、准将が関係に気を回してくれていたからこその今の形ですね。ま、なんだかんだで中間管理職は向いてる人ですよ】



悪い島風【……他の鎮守府でも割と旗艦や秘書官が思いの外、低かったり】



………………


………………




伊勢「……」←4位



日向「まあ、その、なんだ……」←2位



プリンツ「ご、ごめんなさい」←1位



大和「落ち込まないでください。ええと、私が最下位に近いですし……いや、私に関しては納得している面もあるのですが」



伊勢「大和さんって本当にあれだよね。家だと顔合わせても挨拶せずに通りすぎるだけなリアルな感じの仲だよね」



大和「あ、はい。実家ではそんな感じでした」



…………………


…………………



神通「そんな……」←3位



夕立「イッチバーン!」ッポイ



白露「ガーン……! 夕立に負けた!」



山城「夕立の愛は純粋だけど、その愛に全員負けるとは以外ね。これは私達が不幸なのか乙中将が不幸なのか……」←4位



時雨「いやいや、別に僕も嫌いなわけじゃないしむしろ乙中将のことは好きだから、これって上位が強すぎるだけのパターンだ」



………………


………………




木曾「俺が2位かよ。大将相手じゃ1位かと思ってたわ」



江風「認めねーぞ! なんで江風が4位なンだよ!? こいつが1位っておかしいだろーが!」



漣「漣が1位ですか! いやー! 大将への愛は大きすぎましたね! あなた達はちょっと付き合いが長すぎて愛が更年期的なあれで冷めてしまっているのかと! そこでフレッシュな漣が1位に、ね!」



朧「漣と私が3位なのはどうなんだろ……木曾さんや江風さんには負けると思ってただけに漣の主張に理がある気がしないでもないね……」



北上「うちと大井っちは5位と6位か。そんなもんかなあ。大将はこういうチャラい話題振るとうざがるから、胸に秘めとけよー」



漣「ええ、これネタにしてイチャイチャしたいー……」



…………………


…………………




望月「来てみたらなんだこれ……」



望月「また引きこもりがMVPかよ」←1位



三日月「私が2位で島風さんと天津風さんが3位と5位」



島風「望月はなんか意外だねー。うざがってた感じあるし」



天津風「素行不良が目に余る。さっきも建国とかいってたし、あれが本気としか思えないのがヤバいと思うわ」



望月「うちの司令官、人望ねーなあ……」


コツコツ


神風「あら、望月、来たんだ。1位おめでとう。私はこっちでは4位でした。おっかしーなあ、あの司令官にはかなり感謝してるのに……」



三日月「神風さん……あなたは准将よりもこっちの司令官のほうのトップ3に食い込んで欲しかったです……!」



神風「私は食い込むと思ってたけど……」



望月「神風は着任してから最後まで准将にお熱だったし、仕方ねーわ……」



…………………


…………………



卯月「あ! 望月――――!」



望月「おー、卯月……」



卯月「色々と遠くから情報流してくれたのありがとっぴょん!」



弥生「……卯月が素直にお礼いってる。偉い」



望月「お前ら生きてたんだよな……」



望月「……あー、夢じゃねーか」



長月「だな。心配かけて済まなかった」


フニフニ


望月「ほお、ぴっはるにゃ……」



長月「部屋は睦月型で固めてあるから、アカデミーの時と同じく私達と同部屋だぞ」



菊月「三日月は私と弥生と一緒な」



三日月「あ、はい。部屋割りは聞いてます。アカデミーの時と同じですよね。懐かしいです」



菊月「そーだな。なんか修学旅行みたいな感じで気分が高揚しないでもない。望月、夜は寝ろよ」



望月「嫌じゃ。夜こそ起きてやることあるだろ。テレビとかも夜中のがおもしれーじゃんか」



卯月「一理あるぴょん」



三日月「目に余るならゲーム壊しちゃってもいいので」



望月「やっぱミカはこえーよ……」



【5ワ●:陽炎ちゃん】



提督「ようこそおいでくださいました」



瑞鶴「よ」



加賀「……元気そうですね」



陽炎ちゃん「あー、うん。お互い生きててなによりです」



陽炎ちゃん「あれ陽炎と不知火はいないの?」



提督「ええ、大本営に」



陽炎ちゃん「ああ、初霜と入れ換えで此方の護衛か」



瑞鶴「つーかあんた変わったわねえ。陽炎特有のフレッシュさがないというか」



陽炎ちゃん「……」←手で陽炎の髪型にしてみる。



瑞鶴「あ、面影はある」



陽炎ちゃん「瑞鶴さんが私の立場だったら、瑞鶴特有のフレッシュさがなくなると思うの……」



瑞鶴「街でなにがあったんだ……」



陽炎ちゃん「戦後復興妖精と一悶着あったのよ。私の適性なくなったのあいつのせいだからね……」



瑞鶴「そんなことが……」



加賀「……准将」



提督「把握してますので大丈夫ですよ」



提督「陽炎ちゃんには個室を用意してますので、御願いできますか」



陽炎ちゃん「ちゃんは止めて……まあ、でもなんかもうそれでいいや」



陽炎ちゃん「想パイプのハッキングは経験あるだけだからね。その艦これの攻略ホームページは私がまとめてあげるけど、海域の報告書はなるべく詳細にお願いね」



提督「そのつもりです」



提督「あ、なにか食べます?」



陽炎ちゃん「今日は部屋に荷物卸して酒飲んで寝る」



陽炎ちゃん「とりあえず丙少将と乙中将には挨拶しといたほうがいいか。艦娘時代に色々と世話になったし」



瑞鶴「なんだか大人にはなった感じするわね」



陽炎ちゃん「瑞鶴さんはあんまり変わらないよね。落ち着きが翔鶴さんと加賀さんの半分くらいは欲しいところ」



加賀「無理よ」



瑞鶴「うるへー」



コツコツ



神風「あら、あなたは……」



陽炎ちゃん「その見た目、なんか適性なくなっても頑張ってたとかいう神風だっけ? 前世代陽炎です。今回のゲームのサポーター役として召喚されましたよろしくー」



神風「過去最強の素体の駆逐艦……陽炎艤装にてその栄光を手にしたというのは伝説の1つに違いなく。神風刀が勇んでいます」



神風「私と死合っていただけませんか」



陽炎ちゃん「」



瑞鶴「神風……あんた程ほどにしときなさいよ。確かにこいつの兵士時代はなにやらせても頭おかしいほど強かったけどさ」



加賀「悲しいまでに才能に溢れた子でしたね……」



提督「まあ、陽炎ちゃんも艤装を身に付けられなくもないですが」



陽炎ちゃん「嫌よ……勝つまで挑んできそうだし」



神風「そこをなんとか」



提督「……」←秘書官タップ



神風「んきゃ……!」



神風「ふ、ふふ、な、なんか急に脇腹辺りがくすぐっ……!」



瑞鶴「あ、知らないの? 第1旗艦が秘書官でゲームの画面に置かれるのよ。リアル連動しているから画面の神風を触ると、現実の神風にもその感触が伝わる仕様。あいつの遊び心らしいわ」



提督「(*>ω<*)σ)Д`*)ゞ」



神風「……」ハイライトオフ


カチャ


神風「鐘の音が聞こえるか? ………首を出せい」



提督「すみません調子乗ってました。その刀を首から退けて……」



神風「間宮さんと恋仲でありながら、陽炎との不純異性交遊、青山司令補佐は私が思っていたよりたらしなのは把握しましたが」



神風「サンポゼットウ!」



提督「新撰組じゃないか……」



神風「時代が時代だからと」



神風「誰も彼もが婚前交渉当たり前だと思わないでくれますか……?」



陽炎ちゃん「なるほど、適性無くして面白い感じになっちゃってるのか」



瑞鶴「あーあ……別に間宮さんとお付き合いしてるわけじゃないし、1度きっちりお断りしているからね? そこ教えておかないと酷い評価が流れそうだから一応ね?」



陽炎ちゃん「陽炎とのあれは戦後復興妖精が能力で事故起こしただけじゃん。あの陽炎は人前であんな真似するほど男に積極的じゃないし。暴走した不知火ならやりそうだけど」



神風「……む、私の目が曇っていましたか。ならば、この場は収めます」



提督「どうも……」



神風「が、私の好感度なんてあげても軍公式データの通りです。精々頑張って水着を着る程度ですよ。そのくらい神風が異性間に対して潔白気味なのは提督なら知っていますよね?」



加賀「そもそもなんで准将があなたの好感度あげる前提なのかしら?」



陽炎ちゃん「加賀さん、そこは純情駆逐あるあるで聞かぬが花ですよ。つか、神風さんはなにしに門前まで来たの?」



神風「あ、そうそう。間宮さんには許可もらったんですけど明日の仕込みを任せてもらいまして、と一応報告に」



提督「了解。人数だけに間宮さんだけでは回りませんからね」



陽炎ちゃん「それで私の部屋どこ。長旅で疲れたから瑞鶴さんそこまでおぶってって……」



瑞鶴「なんだかんだで駆逐っぽいわねー……」



【6ワ●:アズライール】


深夜2時


暁「……とふぃれー……」ムクリ


トコトコ


暁(ふぇ、庭に誰かいる……)



暁(苺みるくさんいないのに、誰だろ……みんな寝ているし、ここから声出すと迷惑よね。降りようかな……)



2 中庭小屋



「ありがとう。その血の1滴にさえ、感謝を捧ぎます。その命、余すことなく頂戴させていただきます」



鶏「コケコケケ……」



「生とは罪の積み重ね……あなた達は罪の業から解き放たれ、私が更なる罪を背負い」



暁(あれ? 小屋から鳴き声が……鶏さんが3羽かな……?)



暁(なんで逆さ吊りに)




――――聴くがよい。









晩鐘は汝の名を指し示した。






告死の羽、首を断つか――――








ア ズ ラ イ ー ル








暁「ぴ……」



暁「ピギャアアアアアアアアアアアアア!!!」



2



提督「悲鳴あげてどうしました……?」



暁「ふ、ふええ、司令官、さっき、あ、あの小屋で……」ポロポロ



提督「小屋、誰もいませんが……」



暁「鶏抱えてどこかに……」



提督(……その前に)



提督「失礼、よいしょっと……」



……………


……………



暁「……ふぇ、お風呂とか着替えとか色々ありがとう」



提督「セーフセーフ。服は洗ってみんなのと一緒に干しておきましたよっと、ま、6駆は遠征仕様で寝てますし、自分以外、見ていなかったですから」



暁「……」


ナデナデ


提督「よしよし」



提督(小屋に血の跡とか張った湯があったし、暁さんの証言からして犯人とかもう確定的……)



提督「館内放送は使えないし、まあ、ゲームのシステム利用して呼び出しますか」


タッチタッチタッチタッチタッチタッチタッチタッチ



タタタタタタタ


神風「遠隔タッチは止めろっていって」


キョロキョロ


神風「ドコダアアアア? ……ヤツの気配感知!」



提督「完全にホラーですよこれは」



タタタタタタタ、バタン



神風「一歩音超え二歩無間三歩絶刀……!」



提督「あなたもしかして小屋で鶏を捌きましたか?」



神風「……ん? まあ、明日のご飯の仕込みに」



提督「とう!」



神風「そのような手刀が当たるはずがないです。というか青山司令補佐! そのゲームで私に触らないでっていいましたよね!? 刃物扱ってたんだから危ないじゃないですか!」



提督「暁さんが目撃して大層、怯えてました」



暁「……」プルプル



神風「……………う」



提督「あなた、鎮守府内で帯刀するの禁止です。ということで刀は預かります。神さん、あなたも相当アレな感じに育ってしまったようなので非常識、デリカシーに欠ける言動は諌めていきます」



神風「い、いや、しかしですね、あの鶏は食用で」



提督「百歩譲ってだとしても、ここは養鶏場ではなく、そのような真似をしてそれを皆が目撃したら暁さんのように怖がる子も出てきます。鶏の命を奪うのが鎮守府内である必要はありますか」



神風「も、申し訳ありません……」



提督「よろしい。刀はあなたの素行がマシになれば返してあげます。そもそも疑似ロスト空間以外で持つ必要もなしですし」



暁「というか神風さん怖いのよっ! なんか深海棲艦みたいに常時殺気振り撒いてるし! あなたは神風さんの皮をかぶった野獣みたいでレディーどころか人間だとも思えないし!」



神風「」


コツコツ


北方提督「私の部屋の近場でなにを騒いで……ん?」



三日月「……あれ、准将さんと暁さんに、神風さん?」



北方提督「神風から猛禽類のような血の臭いがする」



提督「よいところに……神さんが生きた鶏を刀で捌いてたんで叱ってたのです」



三日月「」



北方提督「あー……神風、気持ちは分かるけど迂闊だね」



提督「とにかく刀は預かります。次に変なことやったら説教では済ましません。反省してくださいね」



神風「はい……必ずや名誉挽回を……」



北方提督「やれやれ、私の銃ならともかく鎮守府で刀を持ち歩くなんて普通に考えて許されるはずがないだろう」



提督「神さん名誉挽回のチャンスです」



神風「了解しました」



北方提督「ちょ、私のFN ブローニングM1910が奪われてしまった。これ1つしかないんだよ。神風は私より男を取るということか? これだから女の友情なんて……!」



提督「銃なんかもっとアウトです。っと電話をかけねば」


プルプル


提督「明石君ですか? 夜分遅くすみませんが、ちょっとバラして欲しい武器がありまして……ええ、はい。ありがとうございます」



北方提督「」



提督「あなた達、懲りてくださいよ……普通に考えれば危険なものだと分かるでしょうに……」



北方提督「ふて寝させてもらう」



提督「おやすみなさい」



タタタ


神風「青山司令補佐、私は鶏さんのために仕込みに戻りますね」



提督「ええ……行ってらっしゃい」



三日月「……、……」



三日月(と、とても常識のある人な上、あの司令官と神風さん相手に臆すことなくこうも正しく諭してみせるだなんて……)



三日月(やはり人は会ってみなければ分かりませんね……! あの卯月の面倒を見ている司令官なだけはあります……!)



提督「?」



三日月「……」キラキラ



※三日月の評価がググンと上がりました。



3 翌朝



提督「いただきます……」パクパク



神風「……」ジーッ



神風「美味しいですか」



提督「え、ええ」



青葉「いやー! おはようございます! 朝から女の子の手作り料理を食べられるなんて幸せ者ですねえ! 胃袋つかんじゃえば大体の男は落ちると古事記にも書いてあります!」



神風「まあ、美味しいのならいいんです。その一言を聞くために3世代前の遺伝子から鶏を選別し、手法も煮詰めた挙げ句に夜にばっちり生きたヤツを捌いた甲斐があったというもの」



青葉「こんなのもう惚れるしかないです……」



間宮「あれ提督さん、辛いもの食べられたんですね? 前にお出しした時は少し苦手な感じだったような……甘いものが好きだといって皆さんと甘味を召し上がっていたような」



神風「あれ? 私が聞いた時は辛くて柔らかいものが好きと」



間宮・神風「……」



提督「……あっ」



神風「どっちに対してテキトーに答えました?」



提督「は、早とちりですよ。食べ物に好き嫌いはなく、全て美味しく頂けますので、はい、ごちそうさまでした」



青葉「色々と過去のツケが回ってきてますねえ……」



ピンポンパンポーン


ぷらずま《お友達のみなさん起きるのです!》



大淀「えー、皆さまおはようございます。食堂の廊下に組分けが張り出してあるので朝食の後にご覧になって、各教室にてブリーフィングです。その後、提督さん達は皆のシフト調整を組み立てますので各執務室までお越しくださいね」



提督「む」



神風「全く、食事は日常的なことですから、嗜好があったほうが毎日の楽しみが出来ると思うのですが……」



提督「分かるんですけどね……」



間宮「まあ、提督さんがこんな感じなのも分かってはいましたけどね」



提督「うーん、確かに毎日の楽しみに繋がるのでなにか嗜好を探しておきますかね……」



間宮「楽しみといえば組分けどうなるんでしょうね。私は出撃出来ないので炊事当番ですが、あの希望表は確か所属をバラけさせたいから第1希望のところに現所属書くのは禁止されてましたし」



提督「うーん、丙少将と大淀さんで組分けたらしいので知りませんけども、人気どころは恐らく丙少将、乙中将、明石君のところかと思いますが、うちと北方はガチ勢だし……分かんないですね」



神風「来るのは覚悟を決めたものだけで十分です。私は少数精鋭もこれまた趣があると思っていますが、あなたの指揮下に入りたい人は必ず大勢いることでしょう」



提督「まあ、サムライソードに惹かれた空母さんが一人確定で来るとは思いますので……」



【7ワ●:丙・組分け後、初顔合わせ】



丙少将「とりあえず、この場のメンバーでやっていく」



丙少将「秘書官大鳳、白露、時雨、曙、朧、榛名、比叡、瑞鳳、飛龍、蒼龍、秋月、イク、ゴーヤだな。よろしく!」



大鳳「皆さんよろしくお願いいたします」



一同「よろしくお願いしまーす!」



丙少将「1ついいたい」



丙少将「平和だヨッシャアアアアア!」



丙少将「あ、旗艦は瑞鳳で頼むわ」



瑞鳳「この面子を私が、ですか……?」



丙少将「自信持て。データ的に瑞鳳がこの中で最も旗艦適性が高いから任せる。その次に、比叡榛名かな。大鳳は唯一の装甲空母だし、秘書官の仕事もあるから、今回はこの3人が核としてみんなを支えてやってくれっつーことで」



瑞鳳「まあ、比叡さんと榛名さんもいるなら大丈夫かな。お二人ともよろしくお願いしますね」



比叡「ええ、はい、頑張らせていただきます! こちらこそよろしくお願いしますね!」



榛名「榛名もやれることはやろうと思いますので!」



飛龍「まあ、確かにここは当たりと見る」



蒼龍「ぶっちゃけ全員が常識人枠、癒し枠も多いし」



曙「でも2航戦は出撃前にお酒飲むじゃない」



飛龍「気付けというか、ジンクス的な意味合いで、戦闘に支障は出さないから!」



朧「鉢巻きは巻かないですからね……」



蒼龍「ええ? 気合い入るよ」



時雨「いや、でも本当に良かった。このメンバーなら安心安全に戦えそうだ」



白露「なにより適材適所で働けそうだしね! 防空には秋月ちゃんいるし!」



秋月「ええ! 飛んでいるものならお任せください! 前に丙少将のスカウトをお断りしてしまいましたので、この機会に、と思いまして!」



丙少将「そりゃ振られた甲斐もあったっつーもんだ」



丙少将「潜水艦の私服って新鮮でこれまたいいねえ。伊19も伊58も可愛いぞ」



伊19「ど、どうもなのね……」



伊58「なんか嫌な予感がするでち……」



丙少将「だが、やはりスク水だよな。というわけで資材のほうも心配なし、だ! クルージングランキング2位と3位だし!」



伊19「まったり詐欺なのね……」



伊58「まー、丙少将には色々とお世話になったから、その恩返しにやってきたでち。なので限界オリョバシクルしても構わないよー」



大鳳(……平和って素敵ね)



【8ワ●:乙・組分け後、初顔合わせ】



乙中将「扶桑、霧島、金剛、伊勢、初霜、卯月、弥生、翔鶴、瑞鶴、伊26、伊401、利根、筑摩、龍驤、漣、潮」



乙中将「よっろしく―――――!」



乙中将「この中で旗艦適性が一番高いのは龍驤さんかな! 」



龍驤「うちかー。とねちくー、進化したうちのお手前、指揮ともどもみせたるでー」



利根「我輩はぶっちゃけそんなに肩の力を入れてやる気はないがなー。龍驤が妙なプライドでヘマせんければそれでいいぞ」



筑摩「うーん、私も戦争終結してやる気はないのですけども、あの海でもう少し戦果を挙げたかった、という名残の気持ちとのジレンマでほどほどの乙中将のところです」



乙中将「とんでもない! 軍でも希少な航巡がうちに二人も来てくれるとは嬉しい誤算としか!」



乙中将「空母は翔鶴さんも来たし! 妹のほうフォローしてあげてね!」



翔鶴「はい。でも、私より瑞鶴のほうが空母としてはもう実力的に上ですよ?」



瑞鶴「その通り。私、最後には翔鶴姉と同レベルには戦えるまでに空母の腕も成長してるからねー」



乙中将「なら助かる! 距離詰めて殴りに行くの禁止ね!」



乙中将「漣ちゃんはあんまりはっちゃけないでね!」



漣「いやー! 漣のノリ的には乙中将がベストだと思いまして!でも7駆一人じゃ寂しいので潮ちゃん連れてきちゃいましたー!」



潮「漣ちゃんあんまり迷惑かけないようにね……私はほどほどでのんびり過ごしたいなあって」



乙中将「漣ちゃんのために来てくれてありがとね! 潮ちゃんというブレーキもいるから大丈夫でしょう!」



乙中将「そして伊401ちゃんと伊26ちゃんもようこそ! わざわざ南の海からよく召集に応じてくれました!」



伊401「んー、私は久しぶりにクルージングしたいかなーって、長いお暇だしね」



伊26「同じくですー!」



乙中将「健康的で元気なお二人! これは備蓄も捗りそうだ! この鎮守府にいる人達は癖の多い人達いるし、特に北方勢とわるさめちゃんには気を付けてね!」



乙中将「そして戦艦勢が手堅い! 四人もいる!」



金剛「イエース! 乙ちゃんのところに舞い戻ってきたヨー! 霧島と扶桑と、この中で素質的には伊勢が最高峰カナ!」



霧島「性能的にも戦艦が上手いバランスですよね。これは任される仕事に集中できそうですね。まあ、金剛お姉様と組めるだけで私は満足ですが、そこそこ頑張ります」



伊勢「そうだねー。高速戦艦二人に扶桑さんと私は低速の航戦だし、使い分けできそうで良いバランスだね」



扶桑「不幸で足を引っ張らないよう頑張りますね……」



金剛「その不幸を吹き飛ばしてくだサーイ! と私が扶桑に柔術教えてあげたじゃないですかー!」



霧島「最もです。このメンバーに恵まれたのが幸運ですよ。扶桑さんも解体されて艤装の呪いから解放されて運気上昇中かと」



扶桑「幸の運気とは無縁かと思いましたが、確かにその通りですね」



タタタタ



初霜「すみません遅れました!」



一同「はっつん、ひっさしぶりー」



初霜「はい、大本営からの任務、陽炎不知火さんに引き継いで帰投しました。苺みるくさんのお墓に線香をあげてから来ました! 事前にラインで提出しておいた希望通りですね!」



初霜「乙中将! みなさん、よろしくお願いします!」



一同「よろしくー」



乙中将「疑似ロスト空間な以上」



乙中将「切り札だよね」



金剛「はっつん、此方との戦いではホントにすごかったデース」



初霜「いえ、皆さんのお力あってこそでしたから」



伊勢「私としては弥生ちゃんが卯月に引っ張られてきたのは分かるけど、卯月がここを希望したのが意外」



乙中将「確かに。しかも第1希望だよね」



卯月「弥生、乙中将といえば」



弥生「鉢巻き?」



伊勢「……まさか」



卯月「乙中将、全員分の鉢巻き用意するよね?」



龍驤「把握した」



瑞鶴「営業か……」



翔鶴「孝行者ですね……」



乙中将「なるほど、構わんさ」



卯月「お安くしておくぴょん! 毎度あり! BRRどうぞよろしく!」



【9ワ●:明石君・組分け後、初顔合わせ】



明石君「いやー……正直、ログイン勢力の俺んとこは艦隊1つ組めれば上等って気持ちだったんだが……」



明石君「ええと、まだ来てない人もいるけど」



明石君「山風、ガングート、リシュリュー、長門、陸奥、武蔵、大和、山城、速水、明石さん、秋雲、大淀、阿武隈、由良、天城、陽炎ちゃん、黒潮(陽炎ちゃんサポ)、青葉、隼鷹、ポーラ、香取、鹿島、球磨、多摩、陽炎、不知火、北上、大井、秋津洲」



明石君「お姉様方やる気なさすぎじゃないスか!?」



北上「戦争終わったじゃんかよー。定年退職してなぜ働かねばならないのって」



大井「その通りです」



明石君「いや、大先生と大井さんはまあ、なんとなくここに来るかなって分かってたんですわ。大淀さんも、まあ」



大淀「私は主に執務のほうもありますから」



明石君「秋雲先輩も趣味のほうに時間割きたいんだよな?」



秋雲「そんな感じー」



山風「というかアッシー、これだけいるなら私を秘書官から降ろしてよ……このメンバーまとめるなんて、無理だよ……」



明石君「仕方ないなー。あ、大淀さんこの中で秘書官のオススメって誰です? 俺自体、執務とか向いてないんでそれ考慮した人選をお願いします」



大淀「速水さんですかね」



速水「速水が秘書官ですか?」



明石君「おっけ! なんかいい! 学生時代にこんなマネージャーいたらその部活入っちゃうよね! って感じで素晴らしいです! ということで速水さん、お願いします!」



速水「ま、秘書官経験はあるので大丈夫です! お任せくださいね!」



明石君「ああ、ジャージって実に素晴らしい……」



明石さん「弟子よ、勘違いしないで欲しいのですが別に秘書官にした子を侍らせられる訳じゃないですからね?」



明石君「違うの!? 提督って秘書官とイチャイチャできるイメージなんだけど!?」



速水「ふふ、その気なら指名料とボトルサービスしてくれても速水は一向に構いません」



明石君「もちろん労いはしますよ! 期待しててくださいね!」



隼鷹「それなら私とポーラも秘書官やるぞー」



ポーラ「なにげに秘書官経験ありますからねー」



明石君「ウェルカム! といいたいですが、あなた達、すでに酒飲んでますし、一目で秘書官向きじゃないって分かるんだけどね!」



明石君「そして愛しの鹿島さん!」



鹿島「い、いとしの……?」



明石君「そ、そのお隣の人が香取さんで鹿島さんの」



鹿島「ええ、姉妹艦です」



香取「ふふ、よろしくお願いします」



明石君「練巡最高っスね!?」



香取「刺があるタイプですよ?」



明石君「刺さりに行くレベルの甲斐性はあるんで!」



香取「このような可愛いタイプの提督さんは初めてで楽しそうではありますね。鹿島からも聞いていた通り楽しそうな子です」



鹿島「楽しい……ふふ、そうですね♪」



明石君「後、多摩さん球磨さんはマジでログイン勢な感じでいいんですよね? 多摩さんとか眠そうにごろってるし」



多摩「にゃー……」



球磨「まー、ログイン勢クマー」



球磨「というかツッコミたいクマ」



球磨「大和武蔵長門陸奥山城ガングートとかいう戦艦戦力がログイン勢っておかしいとしか思えないクマ!?」



球磨「最前線でドンパチしてこいクマ!」



武蔵「資材が飛ぶぜ?」



球磨「いや、それはそうだけど……」



大和「うーん、私と武蔵は青ちゃんのところに行こうかなって思ったんですけど、システム的にはここがベストかなって」



明石君「システム?」



長門「む、配られたものも目を通してないのか?」



明石君「すみません……読もうとしたけど途中で寝ちまったんだよなー。速水さん、早速だけど、俺に説明お願いできますか」



速水「えっと、このメンバー全員が明石君の指揮で出撃も出来るんですけど、解放された友軍艦隊枠でもあるんですよ。とのことで他の提督さん達に戦力としてお貸しできるんです」



速水「との理由でここは他よりも人が多く配置されたとのことです。ほら、水上機母艦って秋津洲ちゃん一人ですし、そういうのは共有でってことですね」



明石君「なるほど。でもあれ秋津洲さんって」



秋津洲「工作艦じゃないよ! あくまでお手伝いとしてやっていただけで本職じゃないかも!」



明石君「ああ、そうだったそうだったな。工廠で一緒に仕事してた日々が長くて水上機母艦ってこと忘れてたわ……」



明石君「だから明石の姉さんや補給艦の速水さんとかの希少艦がここに集まっているわけね、納得」



明石君「長門さんに陸奥さん、それにガングートさんも、要は色々なところに行きたいって理由?」



ガングート「その認識で構わない」



陸奥「ガングートさんは甲さんいればそこに希望してそうよね」



ガングート「ああ。甲大将の指揮下に入ってみたくはあった。准将のところと迷ったんだが、あそこは神風がいる。私はあそこ行くと下手に水差しそうだから自重した」



明石君「意外と気は回せる感じの人なんだ……」



明石君「山城さんがここに来た理由も分かった」



山城「所属鎮守府の第1希望がダメだからね。ここをパイプにして扶桑お姉様のところに送りなさいよってことだからね? 間違ってもあんたの指揮で出撃なんかしたくないわよ……」



明石君「そういわれると燃えるのが俺だ。山城さん出撃の際はよろしく」



山城「絶対ろくなことにならないわ……お互い不幸体質でしょーが……」



明石君「悲しいけどそーですね……」



明石君「阿武隈さんと由良さんは戦艦の人達みたいじゃなくて、北上大先生達みたいにノリ気じゃない感じか?」



阿武隈「ですです。どこかであたし達が入り用な場合は駆けつけますが、基本的にのんびりしたいので」



由良「阿武隈と同じかな。ピエロットマンでの精神的ダメージがまだ残ってるから……」



明石君「了解。天城さんは?」



天城「やる気ないというか、今回は人手が足りていない炊事を。間宮さんをお手伝いしたいかなって思いまして。大淀さん、その旨を書いたのですが、許可していただけたのですか?」



大淀「もちろんです」



明石君「了解です。丙甲演習の後に天城さんが作ってくれた料理美味しかったですし、飯のグレードは大事」



明石君「……で、見慣れねえ人がいるんだけど」



陽炎ちゃん「ああ、お初ー」



大淀「あ、前世代の陽炎さんです。今回は執務的な方面でお力を貸していただく予定です。攻略において、の情報収集役として准将が協力を取り付けてくれました」



黒潮「うちは陽炎ちゃんのサポートなんでよろしゅー」



明石君「ってことは黒潮さんはあの陽炎さんとこの陽炎さんの両方知り合い?」



黒潮「せやな。うちにとって最初の陽炎やなあ。ちょっとトラブルあって海から去った時から連絡ガン無視されとったけど」



陽炎ちゃん「謝って事情話したじゃん。ごめんってば……」



長門「この陽炎、抜錨させないのか? 最後の海でも艤装は2つ用意出来ただろう? 正直こいつが裏方はもったいないと思うが」



ガングート「強いのか?」



長門「ああ、一時期教官をやったことがあるんだがその時の教え子だな。アカデミー生の個人演習で私を中破させたのは後にも先にもこいつだけだぞ」



ガングート「へえ、長門がそういうからには興味が湧くな」



陽炎ちゃん「勘弁してよ……今はもう引きこもりだから」



陽炎ちゃん「素質最強はそっちの阿武隈だから。阿武隈さん脳筋達の相手してあげて」



阿武隈「イヤイヤイヤ! 北方勢と戦うのは嫌です!」



陽炎ちゃん「なにがあったし……」



陸奥「いや、まあ、あんな速度で嗤いながら猪突猛進してきたり潜水してきたりの神風ちゃんと戦ったらトラウマが出来るのも分かるわね」



阿武隈「間近で見た時の神風さん、深海棲艦なんか目じゃないくらいの静かな殺気を剥き出しにしてますからね! 金縛りにあったみたいに動けなくなって……!」



ガングート「ああ……神風は嗤いながら猛スピードで突撃してきて刀で身体を切り落としてくるからな。あれは恐ろしい」



武蔵「お前が怖がるってことは実際に相手したら相当ヤベーんだろうな……」



ガラッ



リシュリュー「Bonjour♪」



リシュリュー「ガングートがいるし、ここが明石君のところでいいのよね?」



ガングート「よう」



リシュリュー「意外よね、あなたと神風は准将のところに行くかと思ってたわ」



明石君「………あなた、は仏の」



明石君「オオオオオオオオオ!」



明石君「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!」



山風「うるさい……」



大淀「明石さん、あまりに目に余るなら、しつけてくださいね……」



明石さん「はい……」



明石君「よろしくお願いします! 甲代理の野郎の明石です!」



リシュリュー「あら、可愛らしい男の子ね」



chu♪



明石君「!!?」



リシュリュー「amiral,こんな感じで割と砕けたリシュリューよ。よ・ろ・し・く・ね?」



大和「わー……文化の違いを感じますー」



明石さん「ちょ、リシュリューさん!」



リシュリュー「あら明石さん、お久しぶりですね。お弟子さんへのただのbiseですけど、問題ありました?」



明石さん「歳上に惚れっぽいんやつなんでその手のコミュは弟子をダメにするんですよ! 」



秋雲「もともとダメじゃん」



明石さん「そうではあるんですけど!」



リシュリュー「Aucun problème(問題ないわ」



明石君「明石の姉さん、大至急翻訳して!」



明石さん「全く問題ないって……」



明石君「……」プルプル



明石君「速水さん、日本って鎖国してたことあったよな」



速水「え、あ、はい」



明石君「バッカじゃないのオオオオオオオオオ!?」



山風「馬鹿はお前だよ……」



【10ワ●:北方自由共和国・組分け後、初顔合わせ】



北方提督「わるさめ、日向、江風、夕立、神通、木曾、暁、雷、響、赤城、加賀、イヨ、ヒトミ」



北方提督「起立」



北方提督「フリーダムの旗に」



北方提督「敬礼」



伊14(んっふふー……)



伊13(……嫌な予感は、してた……)



伊14・伊13(完全に間違えた)



伊14(ヒトミ、どうしよう……第2希望適当に書いちゃったせいだよね)アイコンタクト



伊13(……うん、もう祈るしか……)アイコンタクト



北方提督「ハハハハハハ! スパスィーバ!」



北方提督「甲の旗艦、木曾! 乙の旗艦、神通! 丙の旗艦、日向! 将の艦隊旗艦が自由の旗の元に募るとはね! さすがは日の丸が誇る歴戦勇者の選別眼といえよう!」



北方提督「さいっこうにハイってやつだ!」



神通「ええと、失礼ながら私は第2希望を適当に選んでしまって」



伊13・伊14「他にもいた……!」



木曾「バッキャロー! 潜水艦の双子に神通、テンションあげろ! そんなんで漁運が恵って来るかよ!」



木曾「北方といえばアルフォンシーノ!」



木曾「アルフォンシーノといえば、なんだ江風!」



江風「木曾さんのマントの大漁旗仕様みりゃ分かるよ……」



木曾「サンマだろーが! 漁なら俺に任せとけ!」



日向「おいおい、我々はサンマ漁のために集まったわけではないぞ」



江風「全くだ。アゲてこーっところは同感だけどな。日向さんはここの戦艦主戦力だ。頼むよ」



日向「任せろ。ところで北方の、持ちかけてきたあの話は本当だろうな?」



北方提督「ああ日向、君は全スロットに瑞雲を積んでくれ」



日向「やはり私の目に狂いはない。あなたは丙さんにはないものを持っている御方のようだ」



江風「」



江風「夕立の姉貴、無理してついてこなくていいからな!」



夕立「なに? 面白い艦隊で嬉しいっぽい!」



江風「適応力高いな!」



わるさめ「ぽいぬ姉はこっち側なのだよ!」



わるさめ「いい! この好き勝手感、滾る! 実にわるさめちゃん好みの艦隊だ! 闇丙乙甲の提督勢にはないこのノリに合わせるのもまた一興! わるさめちゃん、とりあえず脱ぎます!」



響「……」ウズウズ



暁・雷「響はそっちいっちゃダメ!」



加賀「響さん暁さん雷さんは私と赤城さんで護ります」



赤城「まあ、ノリについていけない方へのお世話係が必要かと思いまして希望したのですが……」



北方提督「暁、響、雷。君達は毎晩私の部屋に来るといい。皆で一緒に寝よう。もふもふと可愛がってあげる」



暁・雷「遠慮するわ!」



北方提督「航空戦は1航戦に任せるとして……戦力的には十二分に戦える。栄光までの道は現実的だ」



わるさめ「おいおい提督さんよ、この程度で満足してるのか?」



北方提督「……なに?」



わるさめ「中枢棲姫勢力はもっともっとイカれていたさあ! レッちゃんネッちゃんスイキちゃんセンキ婆の狂乱のノリは正しく【Rank:SSS】だ! その次元にはまだまだ程遠い! 」



わるさめ「だってここには血が流れない! ツッコミ役のツッコミで誰も内臓ぶちまけないんだもんよお!」



伊14「ヒトミー! この人全裸で怖いこといってる! 噂通りに壊れてるよ! こんなの全然春雨さんじゃないよ……!」



伊13「スタイルは、いいですね……」



わるさめ「春雨ちゃんなんか違法建造してわるさめちゃんになった時点でおなくなりになったのだよ!」



加賀「伊14に伊13、なにナマモノと会話しているんですか。変な病気に感染する前に早くこっちに来なさい」



伊13「イヨ、早く安全地帯に……」



伊14「うん……!」



北方提督「全くゲームなのだから弾ければいいものを」



北方提督「まあ、いい」



北方提督「実は私だが、後二回の変身を残している元響さんだ!」



江風「突飛なうえに意味がわかンない……!」



江風「面白そうだと思ったけど、江風とノリが違う……!」



北方提督「ふふ、江風もいずれ馴染むさ。まずはアルフォンシーノで今晩のおかずも確保がてらに気付けの出撃といこうか。旗艦は木曾に任せるよ」



木曾「請け負った」



木曾「野郎ども! 抜錨だア!」



わるさめ「あー、お待ちください」



木曾「なんだよ、お前にしちゃ珍しく空気読まないストップだな」



北方提督「だがそれもまたフリーダム」



わるさめ「わるさめちゃんさ」



わるさめ「フレデリカに騙されてトランスタイプにされた時から人を見るようにしてきたんだ。悪い島風はどちらかというとチューキちゃん達と似てる。悪役だけどいいやつみたいな」



赤城・日向・神通「……」



わるさめ「だけど元ヴェールヌイさん」



わるさめ「この面子の意味、分かるよねー?」



北方提督「分かるさ。この性格、経歴からして私は信用されないだろうし、丙少将も乙中将も准将も平和ボケするほどあの海でなにも学んでいない間抜けではないだろうし」



北方提督「真面目にいえばそんなこと思われて将の各艦隊の旗艦や1航戦がここに配属されたとはなんとなく察している」



わるさめ「ふむふむ、ただの面白自由人ってわけではないのか。ならばよろしい! 秘書艦の役目にも指揮にも従ってやろう!」



北方提督「君こそなかなか人を見る目があるようで驚いたよ。ま、今は疑問も置いておけばいいさ。性格は嘘でもない。私はこういうやつなのさ」



わるさめ「りょかい! みんなノリを妨害してごめんね♪」



木曾「……ま、なんかあったその時はそん時だ」



木曾「今は楽しくいこーぜ!」



【11ワ●:闇・組分け後、初顔合わせ】



神風「あそこの1-A教室ですよね」



提督「はい」



神風「教室が静かなんですが。丙少将、戦力を均等に分けなかったんですか……?」



提督「まさか……教室に置いてあるメンバー表を確認すれば分かりますね。まだ予定の時間まで少しありますから、そろってないだけかもしれません」



ガラッ



神風「選ばれし戦士の皆さまおはようござ、」



ろー「おはよー!」



神風「ろーちゃん! あなたは来てくれると信じていました……!」



電「……司令官さん」



提督「ええ……ですがまだ集合時間より早いので希望はあると思います」



サラトガ「神風さん准将さん、グッモーニンです! サラはサムライソードのお側に………!」キラキラ



提督「ぐっもーにん」



提督「サ ラ さ ん は 知 っ て た」



神風「サラトガさんと電さんね。よろしくお願いします」ペコリ



神風「でも、4人……まさか、ね」



提督「学級閉鎖かな?」



ろー「んー、その紙に書いてある、ですって!」



提督「ん、この紙切れですか」



《神風、電、サラトガ、グラーフ、ろー、長月、菊月、三日月、望月、雪風、島風、天津風、ビスマルク、プリンツ》



提督「……、……」



ガラ



長月「司令官すまん、遅れた! 主に望月のせいでな!」



望月「ええ、あたしのことはほっとけって……」



菊月「新編成初日くらいしっかりしろ!」



三日月「その通りです。夜中に無理やり寝させたのに、12時間も寝ないと無理ってなにをいってるんですか……」



神風「睦月型……望月、ここに来るだなんてあなたやっぱりやる気あるんじゃない!」



提督「これは北方のエースが来ましたか」



望月「あたしはやる気ねーぞ、明石君のところ希望したのに通らなかったんだよ……」



望月「それに最後のMVPはたまたまだよ。だりーからあたしに期待すんな……」



提督「いや、望月さんは遠征のエースなので。遠征すると自動で眠りにつくんです。12時間といわず、毎日20時間くらい寝させてあげますから」



三日月「そうなんですか。望月、良かったですね!」



望月「」



プリンツ・グラーフ「Guten Morgen」



グラーフ「希望が通ったようだ。准将、よろしく頼む」



提督「お二人ともよくおいでくださいました」



プリンツ「ビスマルク姉様も来るとのことなので!」



提督「なるほどー……」



神風「グラーフさん、相性検査1位でしたよね……?」



グラーフ「みたいだな。安心しろ。お前がよほど間抜けではない限り、秘書官をやろうなどととは思わない」



神風「む」



プリンツ「ろー!」



ろー「久しぶりだね! 一緒にがんばろー、ね!」


キャッキャ


グラーフ「准将、ビスマルクは今、部屋に荷物を置いている。寝坊していた雪風と一緒に直に来るはずだ」



提督「了解……っと、来ましたね」



雪風「准将さん! おはようございます!」



提督「おはようございます。ビスマルクさんは初めまして、ですね」



ビスマルク「ええ、おはよう。帰国していたから遅くなったわ」



ビスマルク「……」



神風「なんです?」



ビスマルク「あなた、なんか楽しそうだなって思ったけれど、それもそうか。念願の准将の旗艦だものね」



神風「まだ形だけですけれど」



電「たりめーなのです。私はお前に旗艦適性あるとは思ってないのです。下手なことしたら即交代でそこは妥協しないのですよ。神風さんもお情けの旗艦ポジションなんて嫌でしょう?」



神風「分かってるわ……やってみせるから……!」



神風「命に代えても……!」



電「私が認めているのはそこと速さくらいなのです」



電「さてお集まりの皆さんに電から一言あるのです。皆さん、悪い島風さんこと戦後復興妖精についての資料は読みましたよね」



電「電の司令官を選んだことは正しく英断といえましょう」



電「……おそらくこの人、悪い島風さんのことは全部読んでいるので、このゲームを一番有利に進められます。丙少将にも話していないことがあるはずです」



電「例えば確定的な情報じゃないから、とかいう言い訳で隠しているはずなのです」



提督「……そうですね。メモリーは後で皆にも開示致しますし、悪い島風さんは【殲滅:メンテナンス】という目的も大体、メモリー1を見た時から予想はしていました」



提督「なので皆さんにはまず自分の見解を伝えて、その目的に沿って動いてもらいたく、それがきっとこのゲームのクリアにも繋がりますから……」



提督「……悪い島風さんのことも大体、見当がついたので詳しいお話をしたいと思います」



………………


………………


………………



提督「お手元の資料にあることですが、黒板に注目です」



・悪い島風ちゃん(戦後復興妖精)装備項目


【Srot1:ハピネスガン&カタストロフガンver自律式】


・別名 悪い連装砲君

戦後復興妖精の力と想でリンクしているため、Srot4を除いたSrot1~5の機能を独自に所有している。使用自体は戦後復興妖精認可がいる模様。

・金剛さん青葉さん秋津洲さんの証言により、『なにかの想が入っている』と思われる。その想は『女性口調』だったとのこと。



【Srot2:ご都合主義☆偶然力】


・想による強制運命力権の行使。あくまで起こり得ることしか起こせず、その範囲は定かではないが、例がある。

・『長月&菊月さんの証言からタクシーを目前まで導く』、『陽炎さんとの一件で出現させた鋼材で足をつまずかせる』等々のことが確認出来ている。



【Srot3:welcome to my home】


・疑似ロスト空間へと意思疎通なしに人間を飛ばす深海妖精のようなパスポート譲渡機能。本来の妖精の力を自身の力で扱えるための能力だと思われる。



【Srot4:生死の苦海式契約履行装置】


・本来の戦後復興妖精の核機能。

・海の傷痕当局が製作した装備。

・これが最も想力を制限なしに扱えるが、

『戦後復興に役立つ範囲でないと契約できない』とし、

『現在は戦後復興の見解において、なぜか艦の兵士を幸福する』という基準に設定されている。

そして製作秘話ノートから『直接的に人間に危害を加えることは禁止されている』とのこと。

・また『本来はその設定に言動を準拠させるため、当局と想でリンクし、契約の合否が判断されていたが、今回はその制限がない』と思われる。

・そして『この装備そのものに施されているロックで自身が願いを書き込み、契約をすることは出来ない』。悪い島風さんいわく、これを【殲滅:メンテナンス】し、自身の願いを書き込みたいとのこと。



【Srot5:想力工作補助施設】


・小手先の技は全てコレが原因。疑似ロスト空間形成と維持、想力の変換を担当し、想力を加工して応用する際の技術担当。

・想の生産は能力上不可能なため、我々とリンクすることで得ている想で存在と疑似ロスト空間を保っている状態。ここらの事情が『我々に好意的かつ親切である理由』だと思われる。

・この力によって艤装を作れるのは戦後復興妖精自体が仕官妖精と同じく特別な妖精であり、全ての妖精の機能を保持させてあるためと思われる。



提督「現段階では以上です」



グラーフ「む、さすがだ。なんだか今回は准将も遊んでいるだけのように見えたがしっかりしているではないか」



提督「……悪い島風さんの目的からして遊び、どちらかといえば協力するつもりだったんですが、北方提督……元ヴェールヌイさんが想の力を私利私欲で入手しようとしているので、本気に成らざるを得なかったのです」



提督「……神さん、あの提督、建国だのなんだのとどこまで本気なのか分かりますか?」



神風「少なくともあの場で語ったことは本気だと思います」



ビスマルク「建国ねえ。そういったのなら確かに本気なのかもね」



望月「そう思わせるだけの人ではあるよな……」



提督「……ここからは自分の見当になります」



提督「皆さん、これはなるべく胸に秘めておいて欲しいのですが、よろしいでしょうか?」



電「大丈夫なのです? それなら話しておく必要がなければ話さないほうがいいと思うのです」



提督「……まあ、その時はその時で構いませんので」



神風「皆、いい?」



一同「……」コクリ



提督「結論からいいますと」



提督「あの元ヴェールヌイですが」



提督「……自分より早く海の傷痕の存在を察していたか」



提督「または海の傷痕:当局と繋がっていたか」



提督「過去に戦後復興妖精と接触している可能性が高い」



電・神風「!?」



グラーフ「……それ、危険な案件なのでは」



ビスマルク「……まあまあグラーフ、根拠を聞いてからね。あるんでしょ? 見当っていうのはある程度の予測に基づくものよ」



望月「乙中将はその予測を嗅ぎ付けるから、この人と乙中将って組ませるとヤバいのよねっていう話はしたことあるな……」



提督「……あの人の経歴は不審すぎる点がいくつもあります」



提督「あれ、と思ったのですが」



提督「あの人、資料では『ヴェールヌイの適性が30から85%まであがった』という資料があることです」



電「……?」



電「それのどこがおかしいのです? 響お姉ちゃんがヴェールヌイになった時、それどころではない『170%』とかいう驚異的な数字を叩き出したはずなのです」



提督「此方さんいわく『適性後のほうが適性の高い響はあの子が初めて』だと。それらの担当は此方さんだったので信じてよいかと。つまり、認知してないんですよね」



電「……!」



グラーフ「待ってくれ。そもそもヴェールヌイは海の傷痕が探知できない真白だからこそ、経過程想砲が通用しないと」



グラーフ「……、……」



グラーフ「済まない。自己解決した。適性率があがった、ということ自体が稀有だ。そしてその情報は秘匿される類のものではないからその他の艦の兵士にもその情報は伝わるな。資料が残っているなら、尚更だ。海の傷痕の探知可能範囲内ではあるか」



提督「ええ、此方さんのほうは想の解釈はかなり得意な人でして、此方さん自体もあり得ないというほどです」



提督「此方さんが担当していたはずの分野の驚異的なことを知らない。つまり当局か戦後復興妖精が関わっていたとしか思えず。機能を記した通り、戦後復興妖精の仕業でも当局には伝わる仕様ですから、少なくとも此方さんは知らなくても当局は知っていた、または戦後復興妖精が当局の探知を逃れてなにかをしたというのが自分の読みです」



グラーフ「……、……」



神風「ごめんなさい。この機会だから聞きたいんですけど、私が出会った離島棲姫は知ってますか? 疑似ロスト空間で私の記憶が流れたんですよね?」



提督「ああ、あなたが出会ったとかいう離島棲姫ですが」



神風「艦爆を地雷として応用するとか驚きましたよ……」



望月「あー、あいつか……」



提督「思考機能付与能力を与えられた深海棲艦です」



電「まさか、中枢棲姫勢力にもう一人いたということなのです……?」



提督「違いますよ。これは此方さんが知ってまして、当局の仕業みたいですね。妖精工作施設の調整のためにロスト空間で製作した深海棲艦に逃げられたとか。経過程想砲を喰らわしたみたいですが、バグゆえに探知に手こずったそうです。まあ、現海界時点で落ちたポイントの大体は把握していたそうですが」



提督「そこにたまたま神風さん達が来たそうなので、丸投げしたとのこと。定められた仕事以外はほんっと適当な人ですよ」



神風「……なるほど、思考能力付与機能ね。海の傷痕の仕業ならあそこにポツンといたのも勝手に大破していたのも納得ね」



提督「そこまでなんですよ」



提督「ここらが疑問なんです。それを鹵獲されたらどうなるか。少なくとも海の傷痕に辿り着く情報となり得ますから、海の傷痕が確信なく艦の兵士に委ねる案件だと思いません」



提督「その明らかに違和感を覚える深海棲艦を」



提督「殺せ、と命令したのは?」



神風「……司令官ね。私も殺せ、と指示をすぐに出されたわ。トドメを指したのは望月ね」



望月「司令官から命令されたからなあ」



三日月「ちょっと待ってください。あの状況で抹殺命令なんて当たり前です。放置しておくのはもちろん、あそこは完全に人里に深海棲艦艦載機が届く範囲内でしたから、鹵獲なんて指示を出すのがおかしいです。あの頃はまだ想力関連の情報なんて公開されていませんし、市民の命を優先して然りです」



三日月「それにお言葉ですが、司令官をそういわれるのは少しだけ不愉快です」



ビスマルク「子供ねえ……」



提督「いえいえ、自分は怪しいと思っているだけで、怪しくないと思う根拠がなかっただけです」



提督「すみません、北方の皆さんには謝罪します」



提督「あなた達がそう思うのならきっとあの人は良い人なのでしょう。そう認識できる根拠になり得ますが」



提督「自分はあのヴェールヌイを信頼していないということだけは把握しておいてください。北方の皆さんと齟齬が起きるところなので」



三日月「了解です。こちらこそ、す、すみません。今はこのゲームに関する作戦会議なので准将に謝ってもらうこともないです」



電「三日月さん、この司令官さんのこういうとこはろ慣れるしかないです」



神風「全くね。こういうところは変わってないですね」



電「そういうのほんっとうざいのです。昔の女気取り」



神風「心外ですね! 本当に司令補佐は昔から作戦会議ではこんな感じだったんです!」



提督「あのー、自分や他の皆さんからしたらそういうやり取りのほうがあれなので自重してくださいね?」



電「……ごめんなさい、なのです」



神風「でもこの感じは普通のことじゃないかしら。むしろ北方のほうが異常だったのよ……」



提督「そこで北方勢の方に任務です。あの方の資料をお渡しするので、お配りした資料になにか疑問点があったり、元ヴェールヌイさんの言動に不審点があればご報告ください」



三日月・望月「………」



提督「本当に北国に新しい国が出来るのは困りますよね。あの人はあの人でこの海で思い残しがあるというのならば、ちょっとくらいの利用方法なら自分を目を瞑ろうと思いましたが」



提督「どうもあなた達の意見を総括するとガチでアレな方なので」



提督「嫌なら今からでも異動希望をどうぞ。通るかは分かりませんが打診はしてもらえるかと」



三日月「なんというか、妥協と甘さがないですね……」



望月「長月&菊月、この人こんな感じが普通なのか?」



菊月「私も長月も最後の海では途中参加でこれといった指示をもらって戦っていない。だから今回が初めてのようなものだ」



長月「普段はもうちょっと柔らかいと思うが、作戦自体にシビアなのは聞いてるし、丁将席にいる時点で分かるだろ」



ビスマルク「……」



神風「ビスマルクさんはどうです?」



ビスマルク「良いと思うわよ。私はもともとこういう規律的なアトミラールとは相性良いし、聞いている限りは目的のために身内を率先して疑うのも必要と判断しただけでしょう。まあ、機械的だって評価も納得したけどね」



グラーフ「ビスマルクお前、dreiになってIQあがったのか。てっきり旗艦を栄光のドイツ戦艦である私がー、などと騒ぎを起こすと思っていたことを謝罪する」



ビスマルク「失礼ね……」



ろー・雪風・島風・プリンツ「zz……」



神風「無邪気勢が長々とした理屈の話で眠ってしまったわね……」



提督「いえいえ、構いませんよ。その人達にはその人達の役割がありますので、そこさえがんばって頂ければ自由に。という北方の風潮に合わせると致しましょう」



三日月「そういえば天津風さん、ずっと黙りこんでいますが……どうかしたのですか?」



天津風「神風さんのスカウトアピールは司令官の表情からして意に沿ってないと思ったのだけど、難易度的にいえば『丁』ではなく、真剣な艦隊の認識でいいのかしら?」



提督「先の神風さんのあれはいい過ぎですが、まあ、ガチですね。難易度的にいえば北方提督さんのところより一つ上の『史』です。気概的にいえば、ですが」



天津風「目的はゲームクリア、つまり、イベント海域のラスダンであの偽島風の撃沈することでいいのよね?」



提督「はい」



提督「サラトガさん、やっと真面目な感じになってくれましたね」



サラトガ「No problem」



サラトガ「確かに真面目にやる人達が必要ですね、と思うと、少しだけ真面目な気分になりました」



電「頼もしいのです。記録的には今世代の最強空母ですからね」



神風「もっと大人っぽいイメージあったんだけどなあ。なんかこのサラトガさんイメージより子供っぽいというか」



長月「そんなことはない。とても母性的な人だぞ」



菊月「ああ、抱き締められた時は母のような安心感があった」



サラトガ「ふふ、街の子達と仲直り出来て良かったですね」



提督「あの件でそのようなことが起きてましたか……」



提督「こほん」



提督「皆さん、悪い島風さんがあんな感じなので誤認しがちですが、とりあえず、メモリー1は皆さん視聴したかと思います」



提督「普段の言動からして、わるさめさんのようなふざけた奴という認識もあると思います」



長月・菊月「全くだ」



提督「それ撃沈に繋がるので、この場で釘を指しておきますね」



提督「今からいうことは嘘偽りのない事実です」



提督「悪い島風さんは人間を知り尽くしている」



提督「初代島風さんと同化することで人間に対する情を覚えたために」



提督「最初期の地獄をこちら側の軍人として奮戦し、いくつもの死から最初期の兵士を救った」



提督「この海の歴史『艦隊これくしょん』の顔といえる存在」



提督「海では高速修復材、高速建造材、開発資材を対深海棲艦海軍にもたらし」



提督「陸では戦後復興の創世力により、世界の生活水準向上に貢献し」



提督「数々の功績を人知れず残してきた」



提督「艦の兵士歴150年の大英雄です」



神風・電「……!」



提督「本官さんは第二次世界大戦の軍人でしたが、あの人と同格とされている妖精なだけあって相応の偉人です」



提督「その莫大な経験的に練度や素質も最上位だとお考えください。その上、提督の戦略、艦の兵士の戦術的なことも熟知しているはずです」



提督「加えてあの装備、今はまだふざけたことにしか使ってませんが戦闘用にフルで機能させたのなら、海の傷痕の装備はもちろん、それ+アルファで未知の兵器が作れます。戦闘する際は想力工作補助施設が一番に潰しておきたい装備ですね」



提督「あの頃は想力が未知の塊だったことも踏まえて、人間を改装することで第2の海の傷痕誕生を阻止しようとした海の傷痕:当局ほどの危険度ではないものの」



提督「単純な戦闘力では」



提督「海の傷痕:当局を凌ぐとご認識ください」






長月・菊月「燃えてきた……!」



神風「今まで神風艤装にしがみついていた甲斐があったというもの」



神風「首を凪ぎ払って司令補佐にプレゼントしますね♪」ニタニタ



電「……」



提督(……島風さんは寝ているので後で話しますか)



提督「神風さん、あなたを運用するに当たっては策も色気もあまり出せないです。『刀で撃沈できる相手を狙う』というわっかりやすい弱点が筒抜けになってしまうので」



提督「それを踏まえてなお予想を越える一手が必要になってきます。その戦闘スタイル、もっと研ぎ澄まします。これが恐らく勝敗に関わってくる部分だと思っていますので」



神風「!」



ビスマルク「待って。神風ってまだ強くなれる余地があるの?」



提督「はい。感覚で凌いできたようですが、その感覚ですら今は理屈ですよ。彼女がそれを知らなかっただけです。幸いにも想力というにおいてこの海の戦争での分野は把握しておりますので」



提督「疑似ロスト空間内においては」



提督「訓練次第でもっと速くなれます」



神風「最強の兵士になれるってことですか……!」



提督「ロスト空間内で本気になった初霜さんと張り合える素質はありますよ。ただ想いですのであなたの心次第です。覚悟とかそういうのではなく、『あなたがここまで強くなった理由』の部分を入れ換えて、もっと伸ばします」



提督「さて神風さん、自分との約束のためだったのは分かっています。が、その望みは現状で多方面からの圧力もあり叶っています。その理由なくして、今までの向上心は維持できそうですか?」



三日月「むしろ叶っている現状だからこそ頑張れるのではありませんか?」



提督「ブースト的なものかと」



提督「叶わなかったからこそ、あそこまで頑張ることができたと思いますので、自分はこの形で神さんと再会出来て良かったとも思ったのです」



三日月「……なるほど」



神風「……、……」



神風「…………、…………」



電「なさそうなので成長は頭打ちなのです」



提督「『悪い島風さんの首を斬ってください』」



提督「それが自分があなたに」



提督「兵士として求めるものです」



神風「……」



神風「御意」



神風「あの日が、再び相成りましたね」



神風「今度は私が」



神風「お約束します」



グラーフ「いい顔だ。やはり准将はこの手の問題児の扱いはこなれているか」



提督「わるさめさんは本当に気分で生きているので相当ガチな状況じゃないとアレですけどね……」



提督「さてぷらずまさんは神風さんの補助をお願いします。ともにろーちゃんをつけると思いますが、鹿島さんの指導もあって全ての技術は電艤装でも並みより上、基本的に神風さんの護衛艦についてください」



電「了解なのです。クレームは容赦なくつけますし、我慢の限界もありますが、司令官さんの指示には従うのです」



提督「長月さんと菊月さんも基本的に護衛の役割です」



長月・菊月「了解」



提督「この艦隊は神風さんを特攻させるための部隊のようなものです。なので軸の神風さんが旗艦であり、その旗艦能力の訓練も行いますが、どうしても懐に飛び込む特攻仕様のため、別の指示系統が艦隊にもう一つ必要です」



提督「6名で動くのではなく、3:3、4:2で動くというイメージで構いません。幸いながら空母のサラトガさんとグラーフさんなら自身の露払いはある程度なら支障なくこなせますから」



提督「その別の指示系統ですが、その役割は……」



提督「天津風さん、よろしくお願いします」



天津風「わ、私!?」



提督「ビスマルクさんとグラーフさんは主戦力なので指示系統のほうに余計な気を使わせたくありませんし、今までの問答であなたが一番適任と判断しました。必ず出来ます」



天津風「そ、そう。私、ぱっとしない戦果しか挙げてないけれど、あなた程の人がいうのならば自分の能力を信じてみる価値はありそうね」



三日月「初霜さんもあそこまで育て上げた方ですし、信頼して大丈夫だと思います!」



望月「……」



提督「望月さんもやる気になったらいってもらえれば、活躍の場を与えてあげられますからいつでもどうぞ」



望月「あたしゃまったり勢遠征要員でよろしく……」



提督「了解。そちらも重要ですからね」



提督「ま、ゲーム仕様的に自分がやれるのは『準備』と『陣形選択』と『進撃または撤退』程度で、現場の動きが重要です。作戦自体もある程度は現場でなんとかしてもらう必要が出てくるかもしれません。各自、今までの戦いとは違い、提督の存在を頼らず、抜錨したら艦隊のお仲間を当てにしてくださいね」



提督「ここらは実際にやってみたほうがいいですかね」



提督「神風さん、電さん、天津風さん、サラトガさん、ビスマルクさん、三日月さん」



提督「とりあえずこのメンバーで一度、抜錨しますか」



【12ワ●:『艦隊これくしょん ver android』の海域へ】


1 悪い島風ちゃん 運営施設



北方提督「やあ、君達も来たんだね」


ポンポン


北方提督「隣に座るといい」



提督「ええ、ですが、なにここ……」



電「ゲーセン跡地が改装されているのです」



悪い島風【Welcome♪ 見ての通り、想力工作補助施設で製作した次々々世代くらいの未来機能でっす♪】



悪い島風【今まではβ版だったからね、わるさめちゃんプレゼンツの時間で製作したnew-versionをご説明しましょう!】



悪い島風【そのアーケードの筐体、ああ、元ヴェールヌイさんの隣が闇の席ですからね。その筐体にあるスマホケースにお手持ちのスマホをセットしてください】



提督「はい……おお、勝手に起動して艦これが起動して」



提督「筐体の画面に反映された」



悪い島風【うす。もうスマホは取っても大丈夫ですが、その端子は充電機能もあります。充電なんか無線で出来ますが、想力の節約ってことで電池が切れそうな時は充電してくださいね】



提督「……筐体からなにか出てきましたが」



悪い島風【編成されている艦の兵士のカードです。スマホから編成メンバーの情報を抽出してカードにしてあります。これは私のWelcome to my homeのようなパスとお考えを】



悪い島風【神風、電、サラトガ、グラーフ、ろー、長月、菊月、三日月、望月、雪風、島風、天津風、ビスマルク、プリンツのカードが出てきましたね?】



提督「ええ、間違いありません」



提督「神さんのカードだけキラキラしてますが」



悪い島風【戦意高揚状態です。その状態だと想力で少し能力にブーストかかる仕様にしてあります!】



悪い島風【その中から出撃させる6名のカードを読み取り口に入れてください。全員でも構いませんが、海域に出撃出来るのは6名、そして連合艦隊を組める海域では12名、+支援艦隊となりますね。ああ、読み取らせたカードの人は疑似ロスト空間に飛びますので無闇に飛ばす意味はなっしんでっす!】



提督「……了解」



悪い島風【ゲームといえど練度数値は最後の海域データであり、特別な仕様の艦の兵士もあります。例えば最終世代の響改二とか、神風とかね。あ、資材は各3000ずつに今までの報酬を上乗せした分となっています】



悪い島風【じゃ実際にやってみてください】



提督「質問しても?」



悪い島風【なに?】



提督「あなたの性格からして安全安心設計とは思えません。このゲームにおいてのロスト仕様は存在しますか。するのなら、ロストしたら死亡なのかという点と」



提督「この舵は……」



悪い島風【画面で艦隊の位置を俯瞰できるのでその舵を操作すれば海域のルート指定が艦隊に伝わります。あ、Android仕様そのままで羅針盤回すしかない海域もありますねー。艦隊航行中はそこらのボタン偵察機とか魚雷を飛ばせーとかも指示可能です】



悪い島風【ロストですが】



悪い島風【あるよ♪】



悪い島風【条件は教えてあげませんが】ニヤニヤ



悪い島風【ああ、そうだ】



悪い島風【これはゲームですが、あなた達のためのゲームなので、海域解放については『丙乙明石君北方闇の誰かが突破さえすれば誰でも次の海域に出撃可能』です】



悪い島風【そしてイベント海域には『戦争終結から残っていた残滓を回収して、特別な報酬』を用意してあります。まあ、なにがもらえるかはクリアしてからのお楽しみ♪】



悪い島風【その他の機能も色々と弄ってね♪】



提督「そこの両替機は……」



悪い島風【攻略に手こずるようなら、お気持ち次第でお助けをね?】



提督「了解……」



提督「ではかなりの人数で協力して攻略できますね」



北方提督「准将、2-4に来てくれ。アルフォンシーノまで行きたいんだけど、そこの突破が難しくてね。協力プレイといこう」



北方提督「闇の戦力があれば行けるさ」



提督「初出撃の手探りですし、うちはあなたのところのように血気盛んではないので安全策を取りますからね……」



提督「さて皆さん、よろしいですね?」



一同「はい!」



…………………


…………………


…………………



提督「……っと装備はこれでいいか。あんまりないから、後で開発しとかないと」



提督「マップ、この仕様は」



提督「スマホ版と同じく羅針盤方式ですか」



グラーフ「……准将、運はあるのか? こういう場面で雪風やプリンツをこちら側で使うのも策だと思うが」



提督「確かに。でもあの二人の運頼みに関しては別の運用を考えてますので、とりあえず……よし、ポチっとな」






三日月「艤装も久々って感じがしますね」



天津風「海も穏やか、ではないわね。うじゃうじゃ反応がある。でも、こいつら動かないわね。こっちの固定された進路に待機している感じ」



ビスマルク「ま、私がいるから大丈夫よ」



電「自信があるのはいいですが、根拠が根拠になっていないのです……」



ビスマルク「言葉が足りなかったわね。北方自由共和国の連中がある程度食い散らかした跡があるから、私の火力があればあなた達の紙装甲が足を引っ張らない限りボスマスまで行けるってこと」



サラトガ「うーん、偵察機を飛ばしてみましたが、ルート固定が機械的ですね。視界的に見えない壁があるかのように、進路が制限されています。羅針盤に従う他ありませんね」



神風「勅命が出たわ」



神風「すー……はー……」



神風「往きましょう」



……………


……………



三日月「あっ、身体が勝手に動いて……!」



電「……陣形選択で司令官さんが単横陣を選択したのです。なぜ火力重視の単縦ではなく、潜水警戒陣なのかは……ああ、これは司令官の心を汲み取る必要がありますね」



天津風「単縦だと旗艦の神風さんが最前列になるからじゃないのかしら?」



サラトガ「……なるほど、ある程度神風さんの補助をしなけらばならないので最前線に位置取りをさせて、かつどの位置からでも飛び出せる単横を取らせたというわけですね」



電「……複縦陣ではない以上、対空は私と天津風さんと三日月さんの駆逐勢の実力を期待されていますね。装備的には私と三日月さん、でしょう。それとサラトガさん、早く制空権をお願いします。向こうはもう始めているのです」



ビスマルク「あなたが仕事果たせば、後は私が戦艦を弾着で沈めてあげるわよ。あんなのル級の1発が怖い程度のありふれた水上打撃部隊じゃない」



サラトガ「それでは、発艦です」



電(しかし、こうも司令官さんの出番が少ないのですね……通信できない以上、司令官さんの意思を汲み取り、迅速な対処と現場の判断が求められますが、急造の艦隊ではむずかしいと思うのです……)



電(……木曾とかならこういう状況の舵取り上手そうですね。加えて未知の海であることを踏まえると、やはり甲の連中が得意とする性質の海なのです)



電(今回は感じをつかんで戻ったら演習でそこらを補完してから再度抜錨するべきだと司令官に進言しますか……)



電「天津風さん、指示はお願いするのです」



天津風「電さんは神風さんの護衛でビスマルクさんは昼戦の駆逐の火力で貫けない戦艦狙いで、サラトガさんは空母の相手をしながら神風さんと電さんも見てあげてください。今後の戦術面で大きく影響するからリアルでの海の深海棲艦と習性が差異するかの確認もしておくべきよね。私と三日月ちゃんで陽動しましょうか」



天津風「神風さんの神風タイミングはあなたの感覚に任せるから、敵艦隊の旗艦を狙うことね。以上!」



電(……ふむふむ、なかなか合理的な判断を素早く出せますね。特に焦っている風でもないですし、神風と折り合いの悪い私がやるよりも天津風さんのほうが適任……かな)



神風「感覚が告げました……ここね! 私、出陣するわ!」



電「判断もですが、色々と速すぎなのです!? 神風お前、護衛艦の私が追い付けない速度を始めから出すんじゃねーのです!」



………………


………………


………………



《旗艦 大破》



《旗艦 神風が大破しました。進撃は困難です……迅速に帰投します》



提督「」



グラーフ「……神風と電が旗艦に向かって突撃して、電が敵旗艦のル級eliteにダメージを10与えて、神風がターンして電に引きずられるように自陣に戻り……」



提督「それを振り払った神風さんが再度突撃して、電さんが神風さんに砲撃ぶちこんで大破させましたね」



グラーフ「仲 間 割 れ」



北方提督「スパシーバ。実に自由な艦隊だ」



提督「やかましいです……」



提督「とりあえず神風さん入渠させてこっちに戻しますか……」






神風「なんで邪魔したのよ! 切り刻まれたいのオ!?」



電「機転なのです! お前ル級に完全に弾着でロックオンされてたから、電がル級に撃ってあげて助けてあげたんじゃないですか! 」



神風「必要ありません。あんなの避けられます!」



電「じゃあ! 仕留めたその後は!?」



電「あのタイミングで至近距離に突撃なんかするから敵艦隊全員がお前狙いに切り替えてましたよ!? それも全て感覚でどうにかしようとするただの運ゲに巻き込まないで欲しいのです! そんなの引っ張って退かせるに決まっているのです!」



電「それを振り払って再度突撃して被弾したダボの極み! 電モードの私でもぶちっと来るのですよ!」



神風「護衛艦が旗艦である私の判断に従わないとか! 天津風ちゃんだって私のタイミングでいいっていったでしょう! それに味方を後ろから撃つだなんて噂通りのやつね! 信じられないわ!」



神風「司令補佐の初陣に泥を塗った罪、この場で償え! 首を出せ首を!」



グラーフ「……呆れ返る他ないな」



提督「二人は仲良くなるまで出撃禁止です」



電・神風「!?」


ガチャリ


北方提督「さすがに准将と他の皆が気の毒だ。手錠で繋げて過ごしてもらうのが手っ取り早い。鍵は准将に渡しておこう」



提督「ありがとうございます」



提督「それが罰です。それまで旗艦は天津風さんに変更ですね。お二人とも自分が艦隊の戦闘に支障を来さないと判断するまで海域への出撃はなしです。まずは絆を深めてください」



三日月「連携の訓練不足な面もありましたが、それ以前の問題もありますからね……」



天津風「こんな様子じゃ指示を出しても意味がないわ……」



ビスマルク「准将、もうこの二人抜きで進めたら?」



グラーフ「それも視野に入れるべきだと私も思う」



サラトガ「うーん、この件はサラにお任せください。お二人が仲良くできるよう取り計らいます♪」



提督「お願いします……」


タタタ


初霜「提督っ!」



提督「! びっくりした、突然突撃してこないでください」



初霜「お久しぶりです! 会いたかったです! 」スリスリ



提督「はい。長らくの任務、お疲れ様でした」ナデナデ



初霜「あ、皆さん、初めましてとお久しぶりです」



初霜「初霜ことはっつんと申します」



初霜「なんか電さんが怖い顔をしてますが……」



電「お久しぶりなのです。気にしないで欲しいのです……」



初霜「?」



北方提督(初霜ってこんな風に提督に抱きつくような子だっけ……)



北方提督(……うちでは暁や響、暁にわるさめ、江風もか。この人)



北方提督(駆逐から異様に人気あるよなあ……)



北方提督「……准将」



提督「なんです?」



北方提督「どうも私は酷く迫害を受けているようでね。話がしたい。気持ちよく今後を協力するために」



提督「ああ……了解です」



【13ワ●:仲良くするための訓練 1】



神風「お風呂もお手洗いも着替えもなにもかもがめんどくさ……! 抜刀してなにか切り刻みたいわ……!」



電「お前は気に喰わねーのですが、もう少しその脳禁さえどうにかしてくれたのなら上手くやれると思っているのですが……」



サラトガ「Why?」



電「……」



サラトガ「准将がお気に入りなのは同じですものね。そこでお二人は仲良くできるとサラは思います」



電「分かっているのなら聞くんじゃねーのです……」



サラトガ「なので、お二人で納得する戦い方を考案するのはどうですか? それならケンカもしないで済みます。もちろん私もその輪に加わりますよ。幸い皆が実力者でその戦術は有効です」



神風「……、……」



神風「電さん、飛び出すタイミングよね?」



電「……その通りなのです。お前の感覚が壊れ性能なのは演習して分かりましたが、それはその他からしたら狂気の沙汰なのです。そんな博打に艦隊を付き合わせるのはどうなのです?」



サラトガ「優秀な練巡がいますし、演習で訓練ですかね?」



電「なのです。そこさえなんとかすれば、司令官さんのため、という目的の合致もあってシナジーは悪くないとも思うのです」



サラトガ「北方で艦隊組んだ時は?」



神風「自由にやらせてもらっていました。皆もそれを信頼してくれていたので。しかし、記録通りに深海棲艦の撃沈数は0です。ある程度戦えるようになってから艦の兵士相手では無敗だったのですが……深海棲艦となると難易度は跳ねあがる私なので」



サラトガ「うーん、准将に旨を報告して許可をもらいましょう」



【14ワ●:響の適性率100%越えの真実】



大淀「乙中将は海域に出撃中。後で教えて、とのことです。卯月さんが探照灯を大漁に持ち出して、木曾さん達と北方海域でなんか遊んでいる模様です」



丙少将「それで元ヴェールヌイちゃんはなんて?」



北方提督「いやー、私のところに各将の旗艦に1航戦を寄越しただろう。人事的に私は疑われているようでね」



北方提督「まどろっこしいのさ。悪い島風さんもいるし、彼女の力を借りてまでも潔白を証明したい。まずなぜ私が疑われているのかもよく分からないし、隠そうと思っていることなんてない。そこらのために質疑応答しよう、ということかな」



丙少将「俺らで話し合った限り、完全に信用出来ないというのが結論だよ。あんた、自分の性格分かってないのか?」



北方提督「それでも性格的に信頼されないというのは好きじゃなくて」



丙少将「ここは准将か。どうなんだ?」



提督「あー……疑ってはいますけど、悪い島風さんが協力してくれるなら自分が疑惑に思っているところは晴れますかね……」



提督「ほら、あの情報の塊である離島棲姫を始末しろ、といったところとか、1度不祥事がきっかけで提督降ろされてまたその席に着くのも珍しいですよね。提督は候補たくさんいるのに」



提督「北方の皆さんがあなたを疑うべきではないという意見もありましたし、そこも納得自体は出来るので……」



提督「唯一の妖精にある軍の保管庫にある響さんの艤装を調べていただければ、です。あの響さんの適性率100%越えの現象」



提督「自分あの現象は戦後復興妖精と元ヴェールヌイさんが発端だと考えますから」



悪い島風【私の記憶にないよ? 北国さんの適性が30%から85%にあがった件だよね?】



提督「ええ、そしてこの元ヴェールヌイさんがヴェールヌイとして過ごしたのは僅か3日です。その後に軍から退いています。所属鎮守府の提督がご結婚された時でしょうかね」



北方提督「まあ……私は初恋が司令官な故に耐えられなかったから、子供の暴走で兵士を辞めたよ。数年は自由気ままに過ごしたかな。提督のほうの学は妖精可視の才もあったから響の頃に修めていた。役立つ場面もあるのは龍驤や初霜の戦果を見たら分かるはずだ」



丙少将「……悪い島風、調べてもらえるか?」



悪い島風【北国さんと私が出会っていたというのは私の記憶にないことなので、気にはなるので。それに私の記憶には空白の部分とあるはずの記憶が欠けていますからね。まあ、サービスです!】



丙少将「……ロストしたな。それで今の響のヴェールヌイの適性率は170%だろ。本来あり得ない数値なのは分かるし、艤装製作者の海の傷痕の此方ちゃんも当局のほうもぶったまげたとか」



大淀「100%越えの例はありませんからね……」



提督「あくまで仮説の域を出ないですし、長くなります」



大淀「あ、お茶用意しますね」



丙少将「頼むわ」



悪い島風【調べて戻ってきました!】



悪い島風【驚き桃の木山椒の木です! あの響改二の艤装、色々と本来のスペックを凌駕してましたね! 耐久数値なんか50は越えていると思われまっす!】



北方提督「本来のヴェールヌイではあり得ない数値だね」



丙少将「最後の海では中枢棲姫勢力が全滅するような死地で生き残ったほどの艤装だからな……100%越えなら本来の艤装の性能を凌ぐことを意味するからあり得なくもないんだろうが」



悪い島風【准将さん、なにか知ってるなら教えて? ちょっとさすがの私もびびってます!】



悪い島風【改修用のネジを皆に5つプレゼントとして配付しますので!】



提督「オーケー」



提督「まだ艦隊の皆さんには公開していませんが、悪い島風さんって当局のことを恨み始めていて、島風さんに感化することで戦後復興の役割に支障を来すようなバグを起こしていきましたが」



提督「陽炎ちゃんの話を聞く限り、彼女と契約した頃には役割に忠実な妖精の路線に戻っていました」



悪い島風【そこだよね。恐らくパーパとケンカして『殲滅:メンテナンス』されたのかと私は考えていますが】



提督「同じく。そしてあなたは本官さんこと仕官妖精とは違って海の傷痕に1から作られた存在です。陸と海の関係上、艦隊これくしょんのシステムについても知識を与えられていたはずです」



悪い島風【はい。もちろん響艤装のこともでっす】



提督「悪い島風さんが当局を憎悪するに至って、親子喧嘩勃発、その一杯喰わしてやろうと考えで、響艤装に目をつけてギミックを仕組んだ。そこはメンテナンスにより忘却しているのかと」



提督「彼女の適性率があがったという時期は、あなたの記憶が抜けている時期かと思います」



悪い島風【そうだね。それで北国さんの適性率があがったとかいう件について私はざっぱにしか知らないから詳しく教えて?】



北方提督「ヴェールヌイ時代に救助作戦に参加した。その時の救助対象は艤装を損傷して航行不可だったからドラム缶に資材を、妖精も連れていった。その場で直してやってくれ、と司令官からの指示だ」



北方提督「目的地に向かっている途中に、響の艤装に改造してくれ、と妖精さんにお願いした。まあ、響時代と比べて適性率故に響のほうが戦果をあげていたからね。ただの気まぐれだし、出来ないのも知ってた。ヴェールヌイから響になるには艤装を完全に壊すしか方法がないから」



北方提督「その時、妖精さんは困ったような顔で『カーンカーン』と音を立て始めた。その後に仲間のもとに到着して、仲間の艤装を直した。ああ、その時の妖精さんはまだヴェールヌイの艤装を見つめていたね。帰投の途中で辞めた。 まあ、響に戻せなかったからだろう」



北方提督「その時かな。なんとなく適性率を聞いてみたら、85%だと教えてくれた。なんかの間違いだと思っていたから、後で詳細を確認しようとした。ああ、その帰投の時のことなんだが」



北方提督「運悪く北方棲姫に出くわして艤装を沈めてしまった。後日に回収されて再び艤装を身につけた時は30%に戻ってた。そんな感じかな」



提督「……順を追いますと、響改二艤装の探知不可能な点に目をつけて悪い島風さんは海の傷痕に一杯食わせる方法を思いついた。ヴェールヌイ艤装だからこそ海の傷痕は探知できなかった。それに加えて当局のほうは想の解釈は得意ではなかったみたいですね。ここは此方さんが最も上手で此方さんなら気付けていたかと」



提督「仕組んだギミックはIFコンバート」



提督「響改二は悪い島風さんによりコンバート可能となっていましたが、そのコンバートデータは艤装にはあってもロスト空間メインサーバーにデータにはないため、システムとして未実装のデータ上だけの存在になっていたと思われます」



提督「ヴェールヌイから更に改造されたんですよ。その妖精はその未実装のデータで改造を試みた。だから困ったような顔をしたのだと思います。つまり『ヴェールヌイとして適性があがった』のではなく、『ヴェールヌイとは別の適性を求められたため、適性があがった』のであって、だから『再びヴェールヌイとしての適性を測った時には元の30%に戻っていた』という見解ですね」



悪い島風【……、……】



提督「あなた、香取さんから教官の才能がおありだと褒められていたそうですね。あなたの訓練は確かにこの海の想力を知る人からしたらなかなか効果的なものです。特に鶏の件は素晴らしいと自分もそう思います」



提督「練巡」



北方提督「まさか……そのコンバートというのは」



北方提督「響経由の練習艦なら……」



北方提督「『декабристы』」



提督「ええ、декабристыの適性が85%だったのかと」



丙少将「でもそれこじつけ解釈っぽくねえか? 何の確証もない話だし、本当にその時だけなぜかヴェールヌイの適性が上がった線とか妖精さんが測り間違えた線もある。あいつら成功もすれば失敗もするだろ。だから過去の適性者のデータ解析したのを機械化して、適性施設ではそれ使うようになったわけだし」