2017-10-19 01:14:47 更新

【第2話】恋する吸血鬼姉妹




幻想郷に太陽が昇り始める頃。深紅の館、紅魔館で働くたった1人執事、その執事の朝は早い。


星矢「んぁ…」


彼の名前は岩村星矢。突然この幻想郷に飛ばされ、成り行きとはいえ憧れだった吸血鬼の執事という肩書きを手にした彼も、遂に働き始めてから1ヶ月以上が経っていた。

更に、紅魔館のメイド長である十六夜咲夜の手助け無しで仕事をこなし、手際の良さや仕事の丁寧さにも定評のある彼は、既に館内に居るほぼ全ての者達の信頼を勝ち取っていた。


星矢「さて、可愛い吸血鬼姉妹の為に、目覚めの紅茶の準備をしなきゃな…」


新たに支給された手袋と謎のブローチを左胸付近に付けた星矢は、これから起こす吸血鬼姉妹の為に目覚めの紅茶を準備しようと紅魔館の厨房へ向かった。



紅魔館(レミリアの部屋)



星矢「レミリアお嬢様。起床のお時間ですよ?」


ティーワゴンを部屋の前に止め、ノックと共に紅魔館の主人である少女の名前を呼びながら起床の時間である事を告げる星矢。

しかし扉の向こうからは彼の呼び掛けに対しての返事は返ってこず、星矢は小さく溜息を吐き、部屋の扉をゆっくりと開けた。


星矢「レミリアお嬢様。レミリアお嬢様起きて下さい。起床のお時間ですよ?」


レミリア「う〜…」


部屋のベッドで眠る1人の少女に歩み寄り、星矢は顔を近付けて起床を促す。だが返ってきたものは唸り声だけで、その少女は彼とは反対方向へと寝返りを打ってしまう。


星矢「……仕方がありませんね。レミリアお嬢様は朝のデザートと軽食、並びに夜のデザートはお食べにならないのですね。残念です」


一瞬考える素振りを見せた星矢は、今日作る事を予定している朝と昼、そして夜のデザートの話題を持ち出し、彼女を起床させようとする。

これは朝が弱い彼女とその妹にのみ用いる手法で、殆どの場合はこの一言で飛び起きるのだ。


レミリア「デザートっ…」


今回もまた例に漏れず彼の策に嵌った紅魔館のご主人様。

彼女の透き通るような水色の髪は寝癖でボサボサになっており、さっきまで眠っていたからか服も少々乱れているようだった。


レミリア「え、やっ…せ、星矢っ…見ないでっ…」


星矢「ご安心下さい。見ていませんよ」


自分の服装の乱れに即座に気付いたレミリアは、両腕で自らの体を隠し、彼に見ないよう注意を呼び掛ける。

時既に遅しかと思いきや、流石は執事を名乗るだけはあり、彼は彼女が注意を呼び掛ける前に視線を逸らし、とにかく冷静な岩村と化していた。


レミリア『よ、夜中に星矢の事を考えながらしていて…そのまま寝ちゃったのね…し、下着も履いてないし…ど、どうすれば…』


昨晩。どうやらレミリアは彼の事を想いながら自分の体を慰めていたようで、果てた後に疲れてそのまま眠ってしまったようだ。

因みに、今の彼女は上しか身に付けておらず、下の寝間着は疎か下着すら身に付けていなかった。


レミリア「せ、星矢…着替えるから、暫く向こうを向いててちょうだい…」


星矢「いえ、お着替えになられるのでしたら私は一旦退室致しますが…」


ベッドシーツで体を隠し、視線を逸らしている星矢に暫く此方を見ないよう命令するレミリア。今の彼女のあられもない姿を彼が見た場合、どうなってしまうのかは男性ならば容易に想像する事が出来る。

だが星矢は、着替えるのなら自分は一旦退室し、着替えを終えた後に再び部屋に入るとレミリアに提案した。


レミリア「い、いいのよ…直ぐに着替え終わるから、そこに居てちょうだい…」


星矢「か、畏まりました…」


直ぐに着替え終えるからと口にし、星矢も彼女の言い分に賛成すると、レミリアはベッドから抜け出す。

そして、タンスの中から自分が普段着ているピンクを基調とした可愛らしい服を取り出すと、レミリアは着替えを始めた。


星矢『い、今俺の後ろでは、あのレミリアが生着替えしてるんだよな…?やべぇ超見たい…見たいけど見たら殺される…バラバラにされる…』


レミリア『い、今…私のこの姿を星矢が見たら…どうなっちゃうのかしら……いきなりベッドに組み敷かれて❤︎乱暴に犯されて❤︎…星矢の、精液で❤︎…妊娠❤︎…』


振り向いた向こう側には自分の望む世界が…振り向かれたらどんな風に乱暴されてしまうのか…

2人は顔を真っ赤にしながらそんな事を想像し、星矢は自己嫌悪と共に頭を抱えて項垂れ、レミリアは涎を垂らして彼を欲する。


レミリア「お、終わったわ…」


星矢「で、では私は紅茶をお淹れ致しますので、其方に腰掛けてお待ち下さい…」


結局、両者共に変わった事はせず、レミリアは着替えを終え、星矢は彼女の紅茶を淹れ始めた。


レミリア「そういえば星矢、私と2人きりの時は普通に話しなさいって言ってるわよね?」


紅茶を淹れる彼を見詰めながら、レミリアは2人きりの時は敬語ではなく標準語で話すよう命令する。

実は、レミリアとフランが彼の取り合いに似た言い争いをした後、妹に対抗心を燃やした姉のレミリアは、とうとう彼に敬語を使うのを禁止するよう命令していたのだ。


星矢「い、いや…その…慣れなくて…」


それを受け、星矢は急に標準語で話しをし始め、彼女の命令に背いてしまっているのは慣れないからだと言葉を返した。


レミリア「うー…何よ、あの子とは普通に話してる癖に…」


星矢『可愛いなぁ…寝起きのレミリア、超可愛いなぁ…朝起こす係に任命されて良かったわ…』


口先を尖らせ、慣れないと口にした星矢をジト目で睨み付けながら不貞腐れてしまうレミリア。

一方星矢は、彼女が不機嫌になっているにも関わらず己の心の中でだらしの無い言葉を繰り返し、ベッドの上で自分を見詰める彼女を横目で只々眺め、愛でていた。


星矢「そ、そう機嫌を損ねるなよ…ほら、レミリアが気に入ってくれたFORTNUM&MASONのアッサムだ。今朝はミルクティーにしたが…」


しかしそれも一瞬の出来事で、星矢は直ぐ様我に返ると、彼女がお気に入りだというFORTNUM&MASONの紅茶が入ったティーカップを渡し、機嫌を取ろうと試みる。


レミリア「……ありがとう…」


彼からカップを受け取り、納得のいかない表情を浮かべていたレミリアだったが、小首を傾げて笑顔を浮かべる彼には勝てず、彼女は感謝の言葉と共にティーカップに口を付けた。


レミリア「…美味しい…」


星矢「そっか…そりゃあ良かった………やっぱ超可愛い…」


口内に広がる味と香りに、レミリアは自然と笑みを浮かべ、美味しいと言葉を漏らす。

それを間近で見ていた星矢は、機嫌が直ってくれた事に安堵し、夢中で紅茶を飲むレミリアを眺め鼻の下を伸ばしていた。


レミリア「星矢…その…今日も、お仕事忙しいの?」


すると突然、紅茶を飲んでいたレミリアが頰を染めながら、ベッドの下に隠しておいたある物に目線を落とし、今日の仕事が忙しいのかと星矢に質問した。


星矢「ん?あー…どうだろうな…今日も今日とて仕事の量次第、って所かな…」


彼にとってレミリアの提案は願ったり叶ったりだが、彼はこの館の執事である為、当然仕事に忙しい身である。

その事を一切誤魔化さず口にした星矢は、先程紅茶を淹れる為に使用したティーポットなどをティーワゴンの上で片付けている最中だった。


星矢「ていうか、どうしてそんな事聞くんだ?」


彼女が何故、自分にそのような質問を投げ掛けたのか不思議に思った星矢は、疑問を解消しようと面と向かって彼女に質問をぶつける。


レミリア「えっと…この前咲夜が香霖堂に行った時、ボードゲームを買って来て貰ったのよ…だから、今日はそれを、貴方と2人で遊びたいなって…」


彼の質問に対し、レミリアは自らの両手人差し指を軽くぶつけ合いながら、顔を真っ赤にして彼と遊びたいとハッキリと口にした。

どうやらレミリアは星矢に自分の相手をして貰いたいと前々から思っていたらしく、最近彼女が咲夜に頼み込んで香霖堂でボードゲームを買って来て貰ったらしい。


星矢「午前中に全ての仕事を終わらせる」


レミリア「へ…?」


自分と遊びたい。彼女がそう言葉にした瞬間、星矢は体の動きをピタリと止め、真面目な声色で午前中に仕事を終わらせると明言する。

彼がつい先程何と言ったのか。それをしっかり聞いていたレミリアだが、彼女はその言葉の意味を理解するまでには至らない。


レミリア「む、無理をしなくてもいいのよ?また時間がある時にでも…」


星矢「いーや駄目だ。全身全霊を賭けて、昼食が終わるまでに仕事を終わらせる…だからレミリア、それまで待っててくれないか?」


漸く彼の言葉の意味を理解したレミリアだったが、彼女はそれが不可能に近いという事を知っている為、星矢に無理をしないで欲しいと告げる。

しかし、星矢はそれを断固として拒否し、全身全霊で仕事に望む事を彼女に伝えると、同時に仕事が終わるまで待っていて欲しいと言葉にした。


レミリア「じゃ、じゃあ…昼食を済ませた後、私の部屋に来てちょうだい…待ってるわ…」


心の底から彼の心配をしていたレミリアだが、彼女の本音は彼と一緒に時間を過ごしたいという事であり、最終的な目標は彼とより親密になり、恋人同士になる事なのだ。

それを彼自身も望んでいるのだと感じたレミリアは、頰を染め、身を捩らせながら喜びを露わにしている。


星矢『まさかレミリアの方から誘ってくれるとは!これはちょっとぐらい分不相応な期待をしてもバチは当たらないんじゃないか…?』


自分の目の前で可愛らしい反応をするレミリア。それを眺めていた星矢は、僅かに邪な感情を抱き、急にそわそわし始めていた。


レミリア『まさか私の為にあそこまで言ってくれるなんて…早くお昼にならないかしら…そうすれば、誰にも邪魔をされず星矢と2人きりで❤︎』


昼食を終えるまでに仕事を片付けると豪語した星矢。彼のその言葉を思い出し、レミリアは胸の奥がギュッと締まるのを感じる。


レミリア『星矢と、2人きり❤︎…だ、だめっ❤︎…考えちゃいけないのに❤︎…星矢が目の前に居ると、止まらないわっ❤︎』


それと同時に、彼女はお腹の奥の方が悦ぶのを感じ、両手でお腹を抑え、星矢に熱い視線を送る。すると、いけない事だと分かっているにも関わらず、彼女は自分の創り出した甘い妄想の世界へと浸り始めてしまった。


レミリア『貴方の味を、私の体にしっかりと教え込んで欲しいわ❤︎…私の体の❤︎奥の奥まで、貴方で満たして欲しいっ❤︎…』


だらし無く口を開け、口の端から唾液を垂らしながら星矢との妄想に浸るレミリア。

既に彼女の体は、彼と一緒に居るだけで快感を覚えるようになってしまい、体の疼きを鎮める回数も日に日に増すという深刻な状況に陥っていたのだ。


星矢「レミリア?どうかしたのか?」


レミリア「ひゃあぅ!?」


一瞬耐え切れず両瞼を強く閉じたレミリアは、彼の声を聞くと瞬時に閉じた両瞼を開く。すると其処には、自分の最愛の男性が顔を覗き込むような形で目の前立っていた。

突然の事で気が動転したのか、レミリアは素っ頓狂な声を上げて後ろに倒れそうになる。


星矢「おっと…」


レミリア「ぁ❤︎…」


それを防ごうと、星矢は彼女の右手を取り、左手を腰に回して彼女の体を支える形を取った。

彼と自分の顔が間近に迫り、レミリアの胸の奥が1度だけ強く跳ね上がる。その後、彼女の胸の鼓動は喧しく騒ぎ立て始めた。


レミリア「あ、ありがとう…」


自分の体を支える彼を見詰め、彼の右手を握り返しながらレミリアは小さな声でお礼の言葉を述べる。


星矢「ど、どどっ…どう致しましへっ…」


潤んだ瞳で見詰められ、微かに開いた口から漏れる甘い吐息に心臓が破れそうになる星矢は、彼女以上に顔を真っ赤にして歯切れの悪い返事を返した。


星矢「お、起き上がれるか?レミリア」


握り返された手を引っ張り、彼女を一旦起き上がらせベッドに座らせようと試みる星矢。しかし、彼女は座り直そうとも起き上がろうともせず、只々彼の右手を握り、顔を俯かせていた。


レミリア「星矢っ…」


星矢「うおっ!?」


だが次の瞬間、レミリアは逆に彼の右手を思い切り引っ張り、彼に自分を押し倒させようとする。

咄嗟の出来事に一瞬思考が回らず焦りを見せる星矢。それでも彼は、彼女を押し倒さぬよう瞬時に体を捻り、彼女を抱き抱えるような体勢を取った。


レミリア「///」


星矢『や、ヤバい…咄嗟の事でつい…』


丁度ベッドに座る形になってしまい、尚且つ今の星矢はレミリアの事を抱き抱えている状態である。この幸福感溢れる状況を満喫しながらも、星矢の心は徐々に恐怖によって侵食されていく。


レミリア「せい、や❤︎…」


星矢『な、なにぃぃぃッ!?』


最早生きてこの部屋を出られないと死を覚悟していた星矢だったが、レミリアが取った行動はそれを全て塗り替える結果となる。なんと彼女は、星矢の事を強く抱き締めたのだ。

侵食されていた心が再び幸福感で溢れ、星矢は心の中で雄叫びにも似た叫びを上げる。その声が聞こえないレミリアは、目の前に居る最愛の人物にこれでもかと擦り寄り、甘えていた。


星矢『れ、レミィの事を対面座位で抱き締めるだけじゃ飽き足らず、まさかの抱き締め返されてしまったぁぁッ…これはマズい…何がマズいって…こんな光景咲夜に見られたら殺されるッ…』


恐怖に怯える対象がレミリアから咲夜に変わり、星矢は大量の汗を浮かべて色々な意味で動揺する。


レミリア『星矢に、犯されちゃってるみたいで❤︎…凄く、興奮しちゃう❤︎…ほらっ❤︎星矢❤︎早く責任を取って、私を貴方のお嫁さんにしなさいっ❤︎』


彼の心境などお構い無しに、レミリアは自らの体を何度も何度も彼の体に擦り付け、必死のアピールをしていた。


レミリア「んっ❤︎…ん、はぁ❤︎…あなたは、わたしだけのモノよっ❤︎…絶対、だれにもっ❤︎…渡さ、ないわっ❤︎…せいやっ❤︎…」


星矢「れ…レミリアっ…」


レミリア「んぁああっ❤︎」


両腕を首の後ろに回し、顔を彼の左肩に乗せて懇願するように甘い言葉を吐き散らすレミリア。

それに耐えられず、星矢は彼女の名前を呼ぶと、とうとう自らの意思で彼女の事を強く抱き締め返した。彼に抱き締められ、レミリアは途端に大口を開けて喘ぎ声にも似た悲鳴を上げる。


レミリア「せ、星矢❤︎…も、もう少しだけ❤︎…優しく抱き締めてちょうだい❤︎…」


星矢「っ!!わ、悪いレミリアっ…俺、つい…」


星矢に全身を預け、レミリアはもう少しだけ優しく抱き締めて欲しいと彼にお願いする。

それを聞き我に返った星矢は彼女の体を離すと、何か言い訳をしなければと必死になって言葉を探す。


レミリア「っ…い、嫌っ…離れないでっ…私の事、抱き締めてちょうだいっ…星矢っ…」


星矢『なにゃぁぁぁあああッ!!?』


星矢から体を離され、切なさを胸に抱いたレミリアは直ぐ様彼に抱き着き直し、彼に自分を抱き締めるようもう1度お願いした。当然、星矢は心の中で絶叫する。


レミリア「私の事を優しく抱き締めて…頭を撫でて…忠誠の証を示しなさい…そしたら、いつまでも貴方を、私の傍に居させてあげるわ…だから…」


服を掴み、顔を見られぬよう彼の肩に頭を乗せて強がるレミリア。しかしこの強がりは彼女の愛情の裏返しであり、彼女はずっと自分の傍に居て欲しいという大事な部分はしっかりと口にしていた。


星矢「……髪、梳かしてやるからそのままで居てくれ…レミリア…」


レミリア「っ❤︎…ええ❤︎…お願い❤︎…」


すると星矢はレミリアの要望通り彼女の体を優しく抱き締め、頭を撫でながら髪を梳かすから大人しくしていて欲しいと耳元で囁く。

脳内に溶け出す彼の甘い声に快感を覚え、レミリアはより深く彼に抱き着くと、体を1度だけ大きく擦り付け、頷いた。


星矢『もういいよね…?これエンディングでいいよね…?まさかこの展開以上の事があるの…?恋人エンドがあるの…?』


表情と態度だけは冷静さを保ち、脳内では緊急会議が行われる程の動揺を見せる星矢。

彼はこれ以上の幸せは無いと判断しているのか、レミリアの髪を梳かしながら本来ならば有り得ない妄想を膨らませ、顔を真っ赤にしていた。


レミリア『幸せだわ❤︎…こんなに幸せな気持ち、生まれて初めて❤︎…でも、お腹の奥が切ないっ❤︎…このまま星矢に、めちゃくちゃにされたいっ❤︎…強引に犯されて、中出しされたいっ❤︎…』


今までに無い幸福感に満たされながらも、レミリアは彼とそれ以上の関係・展開を夢見ており、強引に彼に犯される妄想に耽る。


レミリア『だ、だめっ❤︎…もう、むりぃ❤︎…お腹、いっぱいなのっ❤︎…これ以上は、入りっ❤︎…切らないわっ❤︎…』


星矢『そんな事言ってても、下の口は未だにおねだりを続けてるぞ?レミリア』


レミリア『ひっ❤︎…ん、んんぅっ❤︎…アッ❤︎ひゃあっ❤︎…』


流し込まれた精液が逆流し、ベッドを汚すまで自らの身体を穢されるレミリア。それでも尚彼は止まらず、彼女の体を激しく貪り、弄ぶ。


星矢『すっかり中も俺の形になったな…こんなにちっこい体してるのに、奥までズッポリ咥え込んで…』


レミリア『そ、それはっ❤︎…あなたが、毎日毎日っ❤︎…わたしを、犯すからぁ❤︎…』


幾度となく体を重ねた2人は、既に互いが感じてしまう部分を熟知し、レミリアの幼い体は彼好みの体へと変えられてしまっていた。

それをレミリアは心の底から喜び、どんなに乱暴な振る舞いをされようと彼の全てを受け入れた。


レミリア『せいやっ❤︎…おねがいっ❤︎…絶対に、浮気はしないでっ❤︎…どんなことでもするから、わたしをっ❤︎…わたしだけをっ❤︎…愛してっ❤︎…』


彼に突かれる度、頭の中が真っ白になるような錯覚を覚え、顔を涙と涎で汚す。それでもレミリアは喘ぎ声を必死に堪え、代わりに彼女は愛の言葉を彼に伝える。


レミリア『んむっ❤︎…ん、ちゅ❤︎…んぅ❤︎…せぃ、や❤︎』


突然彼に唇を塞がれ、レミリアは深いキスに酔い痴れながら彼の名前を口にする。

この行動が自分の願いに対する彼の答えなのだと悟り、彼女はゆっくりと彼の頰に触れ、更に深く自らの舌を彼の口内へと侵入させた。


レミリア『ぷはっ❤︎…せいや❤︎…』


星矢『レミリア…』


そして彼の方から唇を離され、レミリアは力が抜けたのか全身を彼に預ける。すると星矢は彼女の頭に手を乗せ、そのまま優しく撫でると、彼女の髪に軽いキスをした。


レミリア『う〜❤︎…もしも星矢にこんな乱暴な子作りを要求されたら、私❤︎…』


星矢『嗚呼…幸せ…』


漸く現実に戻り、レミリアは彼の匂いを堪能しながら自分の妄想が現実になったらと夢を膨らませる。

一方星矢は、彼女の髪を梳かしながらこの夢のような現実を満喫している最中であった。



紅魔館地下(フランの部屋)



此処は紅魔館の地下にあるフランドール・スカーレットの部屋。

フランはこの紅魔館の主人であるレミリアの妹で、幻想郷でも名の通った魔法少女兼吸血鬼の少女だ。しかし、彼女も500近い年齢であってもやはり女の子。そして最近は好きな男性が出来たようで…


フラン「せーやっ❤︎…せーやぁ❤︎…も、もっと❤︎…もっと激しくしてぇ❤︎…」


こうして意中の男性のシャツを鼻に押し当てながら、自分の体を慰める日々が続いていた。

彼のシャツを盗み、自慰を覚えたあの日を境に、フランは今まで全くと言っていい程興味の無かった性への興味を持ち始め、図書館でその類の本を読み漁り、知識を増やしていたのだ。


フラン「せいやに❤︎…せいやに私のココっ❤︎…ぐちょぐちょって、して貰いたいっ❤︎…いっぱいいっぱい❤︎…えっちな事されたいっ❤︎…」


止め処なく溢れる液体が指を濡らし、部屋の中には何かが液体を掻き混ぜるかのような妙な音が響き渡る。


星矢『フランっ…中に出して、いいかっ?』


フラン「うんっ❤︎…中でいーよっ❤︎…いっぱい出してっ❤︎赤ちゃん、作ろっ❤︎…せーやっ❤︎…」


妄想によって創り出された彼の幻影に激しく犯され、それを受け入れながらフランは彼と子供を作りたいという意思を表す。

ある程度の性知識を蓄えたフランは、この行為が子供を作る為の行為であるのだと知り、彼の子供を産みたいと思う自分が居る事に気付いてしまったいた。


星矢『う、ぁ…や、ばッ…』


フラン「ふにゃぁああっ❤︎❤︎❤︎で、でてるっ❤︎せーやのせーし、中にいっぱい❤︎…でてるよぉ〜っ❤︎…」


自分の膣内に射精される妄想に浸っていたフランは、体を激しく痙攣させながら甘い叫び声を上げて絶頂を迎える。


フラン「ふ、にゅぅ❤︎…せいやに、キスして貰いたい❤︎…私のはじめて、せいやに全部あげたい❤︎…」


背中から生える綺麗な虹色の宝石が付いた羽を僅かに動かし、フランは自分の親指を舐めながら自分の初めてを彼に捧げたいと口にした。


「フランもレミリア同様寝坊かねぇ…ま、だからこそこうやって起こしに来れる訳なんだが…」


フラン「ふにゃっ!?」


自分の想い人の声を足音。それを聞き、フランは大きく体を跳ねさせると素っ頓狂な声を上げ、咄嗟にシーツで体を覆い隠した。


フラン『ど、どうしよ…さっきまでエッチな事してたから、匂いが……せ、星矢に嫌われちゃう…』


つい先程まで自分の体を慰めていた為、彼女の密閉された部屋には熱気や匂いが部屋から抜けずこもってしまっていた。それをどうにかしようとフランは必死に考えるが、彼女は彼に嫌われてしまうかもとパニックに陥り、真面な案が浮かばない。


フラン「えいや!そいやっ!ふんにゃあっ!!」


その結果。フランは枕を用いて部屋にこもった匂いを飛ばそうと画策する。

しかし前述の通り彼女の部屋には窓が無い密閉空間である為、熱気や匂いが逃げる事は決してない。それに気付かず、フランは自分の名前の通り一心不乱に枕を振り回す。


フラン「よいしょっ!うんしょっ!とりゃあっ!」


星矢『……何なんだ一体…』


フランを起こす為彼女の部屋の前へと訪れた星矢は、そのまま彼女の部屋の前で呆然と立ち尽くし、部屋の中から聞こえてくる奇声に疑問を抱いていた。


フラン「つ、疲れたよぉ…でも!まだまだぁ!」


星矢『暫くそっとして置くか…』


部屋の向こう側から一生懸命に声を出し、息を切らして小休憩を取るフランだったが、彼女は再び枕を振り回して部屋の換気に尽力する。

それを見ている訳ではないのだが、星矢は声を掛ける事が出来ず彼女の奇声が止むまで暫くその場で待つという選択をした。


星矢「おーいフラーン…起きてるかー?」


あれから2.3分が経った頃、彼女の奇声が止んだ事を確認した星矢は彼女の部屋をノックし、白々しくも彼女が起きているかの確認を取る。


フラン「う、うん…起きてるから入っていーよ…」


彼の声が聞こえてからノックをするまでの時間。それに大きな差がある事に気付かないフランは、彼の声が聞こえると彼に自分が起きている事を伝え、部屋に入るよう促した。


星矢「おぅふ…今日も変わらず散らかってるな…」


フラン「むぅー…普通最初に会ったらおはようでしょ…」


部屋に入って来た彼が最初に取るリアクション。それは彼女の部屋が散らかっている事についての指摘である。

それが不満なのか、フランは可愛らしく両頬を膨らませ、軽く彼を睨み付けて朝の挨拶を要求する。


星矢「そ、そうだな…おはよう、フラン…」


フラン「っ…う、うん…おはよ……えへへっ❤︎」


フランに朝の挨拶を要求され、照れているのか頭を掻きながら彼女に向かって朝の挨拶を口にする星矢。

そんな彼の反応を間近で見たフランは、胸が高鳴るのを感じながら挨拶を返し、喜びを噛み締めるとだらしなく頰を緩ませた。


フラン「星矢ぁ❤︎」


溢れ出る喜びに耐え切れず、フランは何の脈絡もなく星矢の腰に抱き着くと、両手を回すして甘い声を出しながら頰と体を擦り付け始める。


星矢「っ!!?ど、どうしたんだよフラン…今朝はやけに甘えん坊だな…」


突然抱き着かれた事に驚き、星矢は戸惑いを見せながらも彼女の頭に手を乗せ、優しく撫で始めた。


フラン「えへっ❤︎えへへ〜❤︎」


彼に頭を撫でられる事が余程気持ち良いのか、フランは抱き着く力を強めると同時に、甘い声を出して更に彼に甘える。


星矢「ほ、ほら…レミリア達が待ってるから、早くダイニングルームに行くぞ…」


フラン「えー…もうちょっとだけ…ね?いーでしょ?」


内心非常に名残惜しいと感じながらも、星矢はダイニングルームで待つレミリアや他の者達の為にグッと堪え、フランの体をそっと離す。

しかし彼の決死の決断も虚しく、フランは離された彼の体に再び抱き着き、上目遣いでもう少しだけこのままで居たいと懇願した。


星矢『もうヤバいっ…俺、生きててよかったっ…照、俺は幸せだぞっ…幸福感で満たされてるぞっ…』


右手を強く握り、自分の身に起こっている幸福な出来事が未だに信じられず、星矢は嘗て自分と共に過ごしていた少女の名前を心の中で呟いて感動のあまり男泣きをしてしまう。


フラン「ねぇねぇ星矢…」


星矢「ん?なんだ?」


彼の言動に不信感など一切持たず、フランは自分に気付いて貰おうと無邪気に彼の執事服を僅かに引っ張る。

その動作に気付き、我に返った星矢は彼女を見下ろしながら要件を伺う。するとフランは…


フラン「あ、あのさ…ベッドの方、行こ…?」


顔を紅潮させ上目遣いで彼の事を見詰めたまま、自分のベッドの方へ行こうと提案し、もう1度だけ体を強く擦り付けた。


星矢『……ッ!!!?なぁぁにぃぃ!?やっちまったなぁ!!』


彼女の提案を聞き、一瞬思考が追い付かずフリーズしてしまう星矢だったが、彼は目ん玉が飛び出すという古典的な表現を織り交ぜ、一昔前に流行ったギャグを心の中で声高らかに叫び散らす。


星矢「あ、あぁ…」


フラン「やった❤︎じゃあ早くこっち来て❤︎」


フランの誘いに思わず条件反射をしてしまい、快く彼女の誘いを受け入れてしまう星矢。しかしフランは誘いを受けて貰った事が嬉しく、彼の右手を両手で掴むと自分のベッドの方へ彼を誘導し始めた。


フラン「ほら星矢!早く座って座って!」


星矢「お、おう…」


ベッドの前へとフランに誘導され、そのままベッドに座るよう促された星矢は、頭の中に多数の疑問を抱きながらも彼女に促されるままベッドの上に腰を下ろす。


フラン「よいしょ…よいしょっ…ぎゅ〜っ❤︎」


星矢「あ、ああああああっ…!!」


彼がベッドに腰を下ろしたのを確認したフランは、乱暴に彼の太腿の上に跨がると、そのまま両腕を彼の首に回して強く抱き締める。

その瞬間、星矢の脳内には先程レミリアにして貰った抱き着き攻撃がまるで走馬灯のように蘇り、フランの甘い匂いが鼻腔を擽ぐると我を忘れて声を上げた。


フラン『星矢に抱き着いちゃったぁ❤︎少し彼奴の匂いするけど、その分私が星矢に匂い付けちゃうもんねっ❤︎』


彼に抱き着く事が出来た幸福感と達成感に満たされ、笑顔を浮かべるフラン。だが彼女は、彼の執事服に染み込んだ姉の匂いが気に入らないようで、今度は自分の匂いを染み込ませようと必死に彼の体に自らの体を擦り付け始めた。


フラン「ねぇ星矢…私、星矢にもぎゅってして貰いたいな…」


星矢「はひっ!?」


自分にされるがままで何もして来ない彼に少し不満を抱いたのか、フランはこれでもかと自分の体を彼に押し付けると、自分を抱き締めるよう要求した。

既に暴発寸前の状態なのにも関わらず追い打ちを掛けられ、星矢は素っ頓狂な声を上げると恐る恐る彼女の瞳を見詰める。


フラン「私とぎゅってし合うの、やだ…?」


両手を首に回し上目遣いで自分を見詰め、フランは真紅の瞳を潤ませながら弱々しい声色でそう呟く。そんな彼女を目にした瞬間…


星矢「い…嫌なもんかぁぁぁ!!」


フラン「ふぇっ❤︎…や、ぁ❤︎んんっ❤︎」


頭の中で何かが弾け飛び、星矢は思い切りフランの事を抱き締め返した。

念願叶って漸く彼に抱き締め返して貰ったフランは、余りの幸福感と快感に体を痙攣させ、喘ぎ声を漏らしながら更に強く彼の事を抱き締める。


星矢『フラン…フランっ…』


フラン『これ❤︎星矢とエッチしてるみたいで、すっごく気持ちぃよぉ❤︎…もっと❤︎もっと星矢に、気持ちくして貰いたいっ❤︎』


お互いに抱き締め合い、幸福感で心と体が満たされていくのを感じる星矢とフランの2人。

しかしフランは、彼との深い肉体的接触を要求しており、その想いは留まる事を知らず、自らの体を何度も何度も彼の体を擦り付ける。彼女も姉と同様、彼に向ける愛情は非常に強いようである。


フラン「星矢ってすっごくあったかいね❤︎」


星矢「ふ、フランも温かいぞ…」


互いの体温を感じ合いながら、星矢とフランは抱き合うのをやめようとはせず、それどころか抱き締める力をより強くする。


星矢『レミリアも柔らかくて温かかったが…フランも負けず劣らずだ…滅茶苦茶いい匂いするし…体も柔らかい…』


先程のレミリアとの出来事を再び思い出す星矢。

すると彼はレミリアとフランを比べだし、何方も魅力的である事を再認識すると、両腕で包み込んでいる彼女の体を堪能し始める。


フラン「むふふ❤︎…ねぇ星矢ぁ❤︎もっと❤︎もっとぎゅってしよぉ❤︎」


星矢「えっ…も、もっとか…?」


フラン「うん❤︎」


彼の視線と手つきに気付いたフランは、これをチャンスと読み更に自分を強く抱き締めるよう要求する。

一瞬その要求に戸惑った星矢だが、彼もそれを望んでいるのか嫌な素振りなどは一切見せず、彼女に今一度確認を取った。


星矢「こ、こうか…?」


フラン「ひゃうっ❤︎…そ、それっ❤︎…それ好きぃ❤︎…も、もっとぉ❤︎…もっと強くしてぇ❤︎…」


確認を取りフランが快く了承すると、星矢は彼女の事を深く抱き寄せ、先程よりも強く抱き締めた。

彼がフランを抱き締めた瞬間、彼女の体が跳ね上がり、喘ぎ声が漏れる。それを機に、フランは彼に体を擦り付けながら必死におねだりをする。


星矢『か、可愛過ぎるッ…気を抜いたら一瞬で理性が吹っ飛ぶぞッ…』


彼女のおねだり攻撃に精神を揺さぶられ、理性が崩壊しないよう懸命に耐える星矢。彼の自制心は半端ではなく、これが童貞の意地というものなのだろう。


フラン「ねーねー星矢ぁ❤︎…もっと〜❤︎…」


一方、彼の理性が崩壊寸前である事を知らないフランは、追い打ちを掛けるように体を擦り付けて彼におねだりをする。その仕草はまるで子猫そのもので、彼の猫好きが災いしてか、今の彼の目には既に十分魅力的な彼女が更に魅力に映っていた。


星矢「よ、よしよし…いい子いい子…」


フラン「ふにゃ〜ん❤︎…星矢のなでなで❤︎気持ちぃよぉ〜❤︎…それにぃ❤︎…星矢の匂い❤︎独り占めっ❤︎」


フランの事を抱き締めながら頭を撫で、星矢は至福のひと時を過ごす。しかしそれはフランも同じようで、彼女は猫撫で声を出して嬉しさを表すと、両腕でしっかりと彼の体に抱き着き、鼻を押し当て匂いを嗅ぎ始める。


フラン「私、星矢とこうしてるのが1番好きだなぁ❤︎すっごく幸せっ❤︎」


彼の胸に鼻を押し当て、匂いを堪能しながらフランはこうしている事が1番好きであり、幸福感を感じると口にした。


フラン「星矢とずぅ〜っとこうして居られるなら、私どんな事だってしちゃうよ❤︎星矢だぁいすきっ❤︎」


今まで他人との接触が許されず、自分自身も諦めかけていた時に彼女は星矢と出逢い、他人と接する喜びと誰かを好きになるという感情を抱いた。

そんな感情を自分に与えてくれた彼にフランは感謝すると共に、彼女は彼をずっと自分の傍に置きたいという欲求にも駆られていた。


星矢「そ、それ本気で言ってるのか…?壊したい的な意味じゃなくて…?」


自分に擦り寄り、甘い声で自分の事を好きだと口にしたフランに、星矢は驚愕の表情を浮かべて思わず聞き返してしまう。


フラン「うんっ❤︎ずっと星矢と一緒に居たいって意味の好きだよっ❤︎」


その聞き返しに対し、フランは【好き】という単語の本当の意味を理解した上で言っているのだと、無邪気な笑顔で彼に微笑みかけながら断言した。


星矢『か、感動だッ…まさかそんな事を思ってくれてたなんてッ…俺、今まで生きてて本当に良かったッ…恋愛感情が無いとしても、この言葉が聞けただけで俺は満足だッ…』


感動のあまり涙を流す星矢だが、彼は結局フランの想いには気付いていないようで、先程の彼女の言葉に恋愛感情が一切無いと勝手に決め付けてしまっているようだ。

それでも彼は、自分を好きだと言ってくれたフランを抱き締め、思いの丈をぶつけていた。


星矢「あ、ありがとな…?因みに俺も…その…フランの事…大好きだぞ…?」


そして星矢は、自分の想いを言葉にしてくれた彼女に敬意を払う為、自らも抱いていた想いを言葉にした。


フラン「う、うん…ありがと❤︎…」


彼の言葉を聞き、一瞬驚いて戸惑ってしまったフランだったが、嬉しさが込み上げて来るのにそう時間は掛からず、彼女は彼に擦り寄ってお礼の言葉を述べる。


フラン『え、えへへ❤︎…星矢が私の事、大好きって言ってくれた❤︎…嬉しいなぁ❤︎…』


星矢の言葉が頭の中で何度も響き渡り、言いようのない高揚感と幸福感に身を捩らせるフラン。


フラン『そうだ!今夜星矢と2人きりで一緒に寝よっ❤︎星矢にならエッチな事されても平気だし❤︎…むしろ…星矢にエッチな事、されたい❤︎…』


すると彼女は、お互いの好意を確認し合った事を受け、今日の夜は2人きりで過ごそうと決心し、甘い展開を期待し始めた。


星矢『上の口にもっ…下の口にもっ…濃厚なキスを欲しがるなんてっ…フランは、エロいなっ…』


フラン『キスっ❤︎…キス好きぃ❤︎…もっとしたいっ❤︎星矢ともっとっ❤︎えっちなキスしたいよぉっ❤︎』


フラン「えへへ〜❤︎」


何度も頭の中で妄想していたシチュエーションが再び脳内で繰り広げられ、激しく乱暴に自分の体を弄ぶ星矢を思い浮かべると、彼女は口の端から涎が垂らした。


星矢「?…どうしたんだ?フラン」


フラン「何でもないよぉ〜❤︎」


涎を垂らす彼女に気付き、星矢は彼女の頭を撫でながら質問をぶつけた。しかし、フランは彼の質問に答える事はせず、胸の中に留め、チャンスを待つという選択肢を選んだのであった。



紅魔館《ダイニングルーム》



星矢「お、お待たせしてしまい大変申し訳御座いませんでした」


フラン『星矢の体っ❤︎匂いっ❤︎』


フランの部屋で抱き合い、親睦を深め合う事約40分。漸く星矢とフランの2人はレミリア達が待つダイニングルームに到着し、星矢はフランを抱き抱えたまま待たせてしまった無礼を彼女達に詫びた。

当然、フランは負い目など一切感じていない為、只々自分をお姫様抱っこする星矢に甘え、匂いを堪能している。


レミリア「〜〜っ!星矢っ!これはどういう事かしら!?」


席に座っていたレミリアが立ち上がり、彼女は怒号をダイニングルームに響かせながら妹をお姫様抱っこする星矢の方へと一直線に歩み寄って行く。その表情はとても険しく、怒りを募らせている事が容易に想像できる程である。


星矢「れ、レミリアお嬢様誤解ですっ…私は何も…」


レミリア「フランをお姫様抱っこしているじゃない!貴方は私だけの執事なのよ!?もっとその自覚を持ちなさい!」


レミリアが怒りを募らせている事に逸早く気付いた星矢は、彼女を宥めようと言葉を探る。だが、彼の思惑はアッサリと打ち砕かれ、レミリアの怒号が再びダイニングルームへと響き渡った。


レミリア「それに…貴方の傍は、私だけの特等席よ…」


星矢「れ、レミリア…お嬢様…」


彼の着る執事服を掴み、レミリアは彼の事を悲しげな表情で下から見詰め、ゆっくりと自分の体を彼に寄せる。

そんな彼女の愛らしい仕草に心打たれ、星矢は頰を染めながら彼女の行動を受け入れた。


星矢「ふ、フランお嬢様…お着きになられた事ですし、そろそろ降りて頂けないでしょうか…」


レミリアの反応と行動に参ってしまった星矢は、両腕で抱き抱えるフランに自らの意思で降りて貰おうと言葉を掛ける。


フラン「えー…やだよー…もう少しだけー❤︎」


しかし、フランは彼から降りる気など一切無いようで、もう少しだけと言いつつ彼女は彼の体にしっかりと掴まった。


レミリア「ふ、フラン!好い加減にしなさい!星矢が迷惑しているでしょ!?」


星矢『こ、怖いな…』


フランの我が儘に痺れを切らしたレミリアは、星矢の体に擦り寄りつつ彼女を引き離そうと声を荒げる。

段々と怒りの臨界点に近付いている事に星矢は気付いているようで、彼は額に汗を浮かべながら抱き抱えるフランの反応を待つ。


フラン「べーっ…星矢は迷惑なんてしてないもんね〜っだ♪」


レミリア「〜〜ッ!!」


それを知らず、フランは必死に自分を引き離そうと試みる姉の反応を面白がり、舌を出して彼女の事を挑発するような言動を取った。

この瞬間、レミリアは募らせていた怒りを一気に爆発させ、フランの事を鋭い眼光で睨み付ける。


星矢「お、落ち着いて下さいレミリアお嬢様…フランお嬢様も…」


2人の間に只ならぬ雰囲気を感じ、取り返しの付かない事になる前に手を打とうと、星矢は2人の間に入り纏めて宥めに掛かる。


レミリア「何よ…フランばかり贔屓して…」


だがそれが裏目に出てしまい、レミリアは不貞腐れて彼から視線を外してしまう。そんな彼女の行動に、星矢は内心ショックを受け、心の中で血を吐き散らす。


星矢「さぁフランお嬢様…朝食のお時間ですし、そろそろ降ろしますよ?」


フラン「えーーーっ…」


それでも星矢は曲げず、両腕で抱えていたフランを降ろそうと腰を落とし、地面に足を付けるよう促した。

しかし、未だに彼から降りる気がないフランは、声を上げて頑なに降りようとはしない。


星矢「こんな私で宜しければ、朝食を食べ終えた後思う存分甘えて下さい…ですから今は、ね?」


フラン「むぅ〜…」


それを受け、星矢は食事を終えた後にとフランに優しく言い聞かせると、両足を持って半ば強引に彼女の事を降ろした。

当然、フランがこんなやり方で納得する訳もなく、彼女は頰を膨らませながら俯いてしまう。


星矢「私の分のデザートも差し上げますから…機嫌を直して下さい…フランお嬢様…」


フラン「ふぁ❤︎…ぅ、ぅん…」


流石にやり方がマズかったと思った星矢は、即座に思考を切り替え朝食のデザートを彼女に譲ると言い、同時に頭を撫で始める。すると、先程まで機嫌を損ねていたフランは柔らかい表情に戻り、彼の言い分を聞き入れ納得した。


星矢「フランお嬢様はお利口さんですね。さ、朝食を食べる前に手を洗いましょうか」


フラン「はーいっ❤︎」


最終的に自分の言い分を聞き入れたフランに、星矢は頭を撫でながら笑顔で彼女の事を褒める。そしてフランは彼に褒められた事に喜びを感じ、彼に促されるまま手を洗いにダイニングルームを飛び出した。


レミリア「どうして…あの子ばかり星矢と…私だって…私だって星矢と、もっと親密になりたいのに…」


ダイニングルームを飛び出したフランを見送り、レミリアは実の妹に対して激しい憤りを覚えていた。

自分が最もしたい事、言いたい事を無邪気に笑顔で実行し、彼に笑顔を向けられる。それがレミリアにとっては耐え難い苦痛であった。


星矢「レミリアお嬢様…」


レミリアが苦痛を感じていた正にその時、星矢はそっと彼女の元へと歩み寄ると、彼女の名前を呼びながら膝を突き、自らの視線を彼女の視線に合わせた。


レミリア「…何…」


真面に顔を合わせる事が出来ず、レミリアは彼に合わせた視線を逸らすと、要件が何かを聞き出そうとたった一言だけそう呟く。

自分の取ってしまう無愛想な態度に嫌気が差し、レミリアの心には再び深い傷痕が刻まれる。


星矢「レミリア…」


レミリア「え…?ちょ、やっ…」


その最中、星矢は彼女の名前を呼び捨てで小さく呟くと、徐に彼女のトレードマークであるナイトキャップを取り、無神経にも頭を撫で始めた。

突然の事で驚き、動揺を隠せず顔を真っ赤にしながらアタフタと慌てるレミリア。そんな彼女を見て、星矢は優しい笑みを浮かべた。


星矢「ちょっと怖かったが、やっぱりお姉さんだな…レミリアは…もしも俺に妹が居たら、あんなに厳しく叱るなんて出来ないわ…」


彼女が何故憤りを覚え、胸に痛みを抱えているのか。それが自分の所為である事を理解していない星矢は、フランの事を姉として叱ったのだと勘違いし、彼女の事を褒めた。愛情によって押し潰されそうになっていた、彼女の事を…優しい声と笑顔で…


レミリア「う〜❤︎…も、もっと強く撫でてもいいわよ…?」


星矢「ぅ…そ、それじゃあ遠慮なく…」


嬉しさの余り声が漏れ、レミリアは更に彼に撫でて貰えるよう自分の頭を撫でてもいいという許可を彼に与えた。

突然訪れた嬉しい誤算に、星矢は抗う事などせず自分の感情に身を任せ、彼女の頭を撫で続ける。


レミリア『星矢❤︎』


星矢『俺、今日1日で全ての幸運を使い果たすのだろうか…』


自分の腰に抱き着き、頬擦りをし始めたレミリアを見下ろしながら、星矢は今日1日で己が持つ幸運全てを使い果たすのではないのかと不安に怯えていた。だが結局、それはそれと割り切り、思う存分レミリアの頭を撫でる事に専念する。


レミリア「そ、それじゃあ…そろそろ席に着きましょ…お腹が空いたわ…」


顔を真っ赤にし体の底から込み上げてくる欲求に耐えながら、レミリアは彼の手を優しく握り、上目遣いで見詰めると自分の席へと彼を引っ張って行く。


星矢「もう…無理だ…」


レミリア「え?…ひゃあっ!?」


余りにも可愛らしいレミリアの仕草・言動を見た星矢は、ずっと耐えて来た欲求が爆発してしまい、許可を得ずに彼女の手を引いてお姫様抱っこをしてしまう。


レミリア『わ、私…今、星矢にお姫様抱っこをされているの…?う、嬉し過ぎて❤︎お腹の奥から、感じちゃうっ❤︎』


そんな彼の行動に驚愕し、頭から大量の湯気を立ち昇らせたレミリアは、心の中で抑えていた欲求が段々と溢れ出ていくのを感じていた。


星矢「私が責任を持って、貴女を席へとご案内致します。どうか許可を…」


レミリア「っ❤︎…え、ええ❤︎…お願い❤︎…」


ある意味で覚醒へと至った星矢は、冷静な表情と言動で彼女に席へ案内する許可を得ようと試みる。

するとレミリアは、戸惑いながらも彼に許可を出し、段々と力を抜いて心と体の全てを彼に委ねた。


レミリア「せ、星矢…」


星矢「何でしょうか…」


淡々と自分を抱き抱えながら席へと向かう星矢に、レミリアはある疑問をぶつけようと彼の名前を呼ぶ。それに反応し、ジッと彼女の瞳を覗き込むかのような眼差しで見詰める星矢に、レミリアは胸を強く高鳴らせた。


レミリア「わ、私の事を…貴方はどう思っているの…?」


彼女の投げ掛けた疑問は、至極簡単な類の物だった。

しかし彼女は、この質問の意味をしっかりと理解した上で、彼の口から答えて貰いたかったのだ。嘘偽りの無い、彼の本心を…


星矢「……愚問ですね…」


暫しの間を空け、星矢は口を開く。彼女の望んだ答えを、自らの口から述べる為に…


星矢「当然、愛していますよ…レミリアお嬢様」


レミリア「っ❤︎」


笑顔でそう答える星矢に、レミリアは今まで類を見ない程の喜びを心の底から感じていた。

愛しているという言葉の響きと、その言葉が彼の口から語られたという事実。この2つが、レミリアの心を急速に満たし、潤していった。


星矢「私は貴女の為に尽くし、貴女の為に果てる…それが、私の喜びです故…」


レミリア「星矢…嬉しいわ…私も、貴方と同じ気持ちよ…」


星矢「勿体無き御言葉…」


言葉を続ける星矢に抱き着き、レミリアは自分も彼と同じ気持ちである事を伝える。そして星矢は、抱き抱える彼女の頭に自らの頭を当て、小さな声で喜びを露わにした。


フラン「星矢ぁーっ❤︎ちゃんと手ぇ洗って来たよぉーっ❤︎褒めて褒めてーっ❤︎」


ダイニングルームが甘い雰囲気で包まれていた正にその時、手洗いを終えたフランが星矢の腹部に勢い良く突っ込み、彼にクリティカルダメージを与えた。


星矢「ぐほぉぅっ!?」


レミリア「星矢っ!?」


すると星矢は、抱き抱えていたレミリアと先程突っ込んで来たフランと共に後方へと吹っ飛び、ダイニングルームの床に後頭部を強打する。


星矢「」


フラン「お姉様邪魔!退いてよ!」


レミリア「私と星矢の邪魔をしているのは貴女でしょう!?貴女が退きなさい!」


後頭部を強打し無残にも気絶してしまった星矢に覆い被さり、言い争いを繰り広げるレミリアとフラン。

もしもこの状況を彼が直視していたら、一体どのような対応をするのだろうか。


星矢「ん、ぁ……あ、あれ?俺は一体何を…」


レミリアとフランが暫く言い争いという名の姉妹喧嘩を繰り広げていると、気絶していた星矢が強打した後頭部を抑えながら目を覚ました。


レミリア「星矢っ!フランに何か言ってあげてちょうだい!」


フラン「ねぇ星矢!お姉様に何か言ってよ!」


目を覚ました星矢に気付き、レミリアとフランはほぼ同時に彼に詰め寄ると、相手の事を指差しながら何か言って欲しいと彼に言い放つ。


星矢「な、何がなんだか…」


自分に覆い被さるレミリアとフランを交互に見回し、額に汗を浮かべて困惑した表情を見せる星矢。どうやら彼は気絶したショックで記憶が飛んでしまい、この状況に至るまでの経緯がすっぽり抜け落ちてしまっているようだ。


星矢「ま、まぁまぁ2人共落ち着いて…ほら、朝食の準備するから…」


一触即発の危機的状況。選択肢を間違えれば即BAD ENDであろうこの状況で、星矢は2人を宥めながら頭を撫でるという選択肢を取る。


レミリア「う〜❤︎気持ちいいわ❤︎」


フラン「ふにゃ〜❤︎星矢のなでなでぇ❤︎」


しかしこの選択肢を選んだのが功を奏し、レミリアとフランは甘い声を出しながら更に自らの体を彼に擦り付けた。

女の子特有の甘い香り。そして幼い四肢が自分の体に絡み付く感覚に、星矢の脳には衝撃が走る。


星矢『嗚呼ッ…これがレミリアとフラン、2人の温もりッ…』


2人の温もりを堪能し、星矢は再び理性崩壊の危機を迎えるが、彼は必死に耐えていた。

自分のような人間がレミリアとフランの頭を撫でる。それを恐れ多いと感じている彼だからこそ、彼はそれ以上の事を実行しないのだと言える。因みに、彼は自分が理性を崩壊させたという事実を知らない。


フラン「ねぇ星矢ぁ❤︎抱っこして〜❤︎」


するとフランが、自分の頭を撫でる彼の左手を掴みながら抱っこを要求する。勿論、擦り付け攻撃のオマケ付きだ。


星矢「えっ…あ、あぁ…」


突然のフランの要求に星矢は一瞬戸惑ったが、結局彼女の誘惑には勝てず、彼は要求を飲んでしまう結果となった。


フラン「やったーっ❤︎星矢大好きぃ❤︎」


星矢「うっ…」


無邪気に喜びを露わにしたフランは、掴んだ彼の左手を抱き締め笑顔を浮かべる。だがこの時、星矢の左手は彼女の胸に当たっており、星矢はその微かな感触を味わって鼻血を噴き出しそうになった。


フラン「ひゃっ❤︎…んぅ❤︎…」


鼻血が噴き出さぬよう踏ん張る形で体全体に力を入れた星矢だったが、それは裏目に出てしまい、フランの胸に当たっていた左手にまで力が入ってしまう。


フラン「むぅ…せいやのえっち……でも、せいやなら…いーよ…?」


星矢「ガハッ!!」


頰を染め、口を尖らせる反応を見せながらも、フランは彼ならばいいと口にし、更に自分の胸に彼の左手を押し付ける。

先程よりも感じるフランの柔らかい感触に、星矢は堪らず宙に向かって血を吐き散らし、目を泳がせた。


レミリア「ず、ズルいわっ…わ、私の事も抱っこしてちょうだいっ…星矢っ…」


星矢「ゴホッ…そ、それは勿論っ…」


フランの言動を見ていたレミリアは、自分も抱っこするよう彼に要求し、空いている右手を掴んだ。当然、星矢はこの要求を快く受け、左手に伝わる柔らかい感触の方へと意識を向けた。


レミリア「それなら先に…ご褒美をあげるわ…」


星矢「え…?」


だが、レミリアの行動はそれだけでは終わらなかった。

彼女は顔を真っ赤にしながら自分の妹同様、彼の右手を自分の胸に当て、しっかりと固定する。そして…


レミリア「ほ、ほら…早く、貴方のしたい事をしなさい…どんなえっちな事でも、必ず私が…受け止めてあげるから…」


星矢「ッ!!!!??」


身を捩らせ、憂いを帯びた瞳で彼を見詰めながら、レミリアは彼の欲望全てを受け止めると宣言した。

微かに伝わる彼女の柔らかい感触と鼓動を感じ、初々しくも愛らしいその仕草に、とうとう星矢は顔面の穴という穴から鮮血を噴き出した。


レミリア・フラン「「えぇぇぇぇぇっ!?」」


いきなり顔面から鮮血を撒き散らすという星矢のビックリ仰天な現象に驚き、レミリアとフランは目を見開きながら声を上げる。


星矢「我が生涯に…一片の悔い、無し…」


そして、星矢は知る人ぞ知る名言を残すと果てるべくして果てた。鮮血を撒き散らし、自分の愛する吸血鬼2人に囲まれながら…


パチュリー「朝食はまだかしら…」


小悪魔「はわ〜…お嬢様も妹様も大胆ですねぇ…」


その光景をダイニングルームのテーブルで眺めていたパチュリーと小悪魔。

しかしパチュリーだけは、生き絶えた彼に寄り添うレミリアとフランを見て呆れた表情を浮かべ、星矢に対しては軽蔑にも似た眼差しを向けていた。






星矢「本日の朝食は生ハムとマリネのサラダ。カボチャのポタージュスープ。そして焼き立てのトーストとなっております。トーストにはお好みのジャムを乗せてお召し上がり下さい」


出血多量で1度は命を落とした星矢だったが、レミリアとフランの必死の呼び掛けにより死の淵より蘇り、彼は今テーブルに朝食の用意を済ませ、笑顔を浮かべたままレミリアの背後に立っている。

だが、彼は生還と等価交換で先程まで堪能していた夢のような出来事の一切が記憶から消去されており、それを知る者はレミリアとフラン、パチュリーと小悪魔の4人だけであった。


レミリア『うー…惜しかったわ…後少しだったのに…』


食前の挨拶を済ませ、彼が用意した朝食を口に運びながら、レミリアは彼の記憶が消えてしまった事を悔やんでいた。


レミリア『でも、段々と星矢に甘えるのが慣れてきたわ…早く星矢にも慣れて欲しいものね…』


決死の覚悟で彼を誘惑したにも関わらず、それが実らなかったレミリア。それでも彼女はメゲる事無く、自分は次の段階に進んでいるのだとポジティヴな思考を心掛ける。


レミリア『星矢が慣れてくれれば、後はもう愛を確かめ合うだけ……つ、つまり❤︎…星矢と、子作りを❤︎』


レミリアがしたのは部屋で2人きりという甘いシュチュエーション。そんなシュチュエーションの中、自分は星矢と体を重ね、愛を確かめ合っていた。


レミリア『せ、星矢っ❤︎中に、出してちょうだいっ❤︎貴方の子供をっ❤︎産みたいわっ❤︎』


星矢『ああっ…妊娠するまでっ…中に出し続けるからなっ…レミリアっ…』


密着させた体からお互いの体温を感じ、星矢は自らの意思で何度もレミリアに腰を打ち付け、陰茎を出し入れする。

彼に突かれる度、レミリアには耐え難い快感が迸り、それに身を委ねながら彼の体にしがみ付く。


星矢『出す、ぞッ…孕め!レミリアッ!』


腰を打ち付ける速度を速め、星矢はレミリアの頭を優しく抱き締めると、力強い声で彼女に射精する事を告げる。

その瞬間、妊娠を強く望むレミリアの膣奥で果てた星矢の陰茎は、彼女の子宮に勢い良く大量の精液を流し込んだ。


レミリア『ひゃああああっ❤︎❤︎❤︎アッ❤︎熱いのっ❤︎出て、るわっ❤︎星矢のっ❤︎星矢の精液っ❤︎〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎』


突然子宮に精液を流し込まれたレミリアは目を見開き、大きな喘ぎ声を上げながら果て、彼の出す精液全てを受け入れる。


レミリア『ん、ちゅ❤︎…は、む❤︎んぅ❤︎…』


星矢『んっ…は、ぁ…ちゅ…』


絶頂の余韻に浸る星矢とレミリアは、未だ冷めぬ事の無いお互いの感情をぶつけ合う為、舌を絡ませる深いキスを楽しんでいた。


レミリア『ぷはっ❤︎…せいや❤︎好き❤︎…愛してるわ❤︎…』


星矢『俺もだ…レミリア、愛してる…』


お互いの愛を確かめ合い、行為を終えた2人は強く抱き締め合うと、今度は言葉にする事でお互いの愛を確かめ合う。

だが、それでも満足出来なかった2人は、再び深く舌を絡ませ合うと、ベッドを軋ませる音を部屋に響かせ始めた。


レミリア『も、もしかしたら今夜❤︎…理性を失った星矢に、こんな風に❤︎…う〜っ❤︎…』


最近は妄想に耽る事が多くなった彼女は、星矢との甘い関係を夢見るばかり、ついついこうして妄想の世界に旅立ってしまう。

そして妄想に耽る度、彼女の心に募る彼への想いは増大し、抑え切れない程の大きさへと膨れ上がっていく。


フラン「ふにゅ〜っ…」


実の姉が妄想の世界に旅立っている中、妹のフランは星矢が用意したサラダと格闘している最中であった。

どうやら彼女は野菜が苦手なようで、フランはフォークとスプーンを巧みに使い野菜のみを皿の端に寄せ、ハムだけを口にしていた。


星矢「フランお嬢様!貴女はまた野菜だけを避けて!しっかり食べなければ大きくなれませんよ!」


フランが一生懸命野菜を皿の端に寄せる光景をレミリアの背後から見ていた星矢は、足音を立てながら彼女の元へと歩み寄り、意外にも彼女の事をしっかりと叱り付けた。


フラン「むぅ〜っ…だって野菜美味しくないんだもん…」


星矢「美味しく無くても食べて下さい。まったく…食材を調達する咲夜さんの身にもなって頂きたいものです」


頰を膨らませ、野菜が美味しくないと駄々を捏ねるフラン。しかし星矢は、有無を言わさず彼女の駄々を一刀両断し、食材を調達する咲夜の気持ちを理解して欲しいとまで口にする。


パチュリー「こればかりはいつ見ても驚くわね。いつもはあんなにレミィとフランを甘やかしているのに」


小悪魔「そうですねぇ…」


その光景を眺めながら食事を進めているパチュリーと小悪魔の2人は、このやり取りが日常的に繰り広げられている事を暗に示すと、普段聞かされている彼の言動とにギャップがあると言葉を漏らした。


星矢「私はフランお嬢様に人を労る事が出来る、そんな女性に育って頂きたいだけです。過剰に甘やかしては教育とは言えませんからね」


フラン「むぅ…」


パチュリーと小悪魔の声が聞こえていたのか、星矢は姿勢を正すと、こうして彼女を叱り付けるのは立派な女性に育って欲しいという気持ちがあるからだと告げ、小さくお辞儀をする。


星矢「私に出来る事があれば、何なりとお申し付け下さい。それでフランお嬢様が救われるのでしたら、私は喜んで力になりましょう。


そして星矢は徐にフランの横に跪くと、自分の気持ちを嘘偽りなく語り、その上で彼女の為ならば喜んで力になると断言した。


フラン「じゃあねぇ❤︎星矢の血が欲しいなっ❤︎このお皿の上にブシューって❤︎」


星矢『ま、まさかの鮮血ドレッシングーーーーッ…』


だが次の瞬間、フランが口にした要望は、彼の血液をサラダの上にぶっ掛けて欲しいというものであった。

それを聞いた星矢は心の中で雄叫びにも似た声を上げ、彼女の無邪気さ故の残酷な仕打ちに、嬉しさよりも若干恐怖心の方が優っていた。


フラン「ねぇねぇいいでしょ〜?私、星矢の血が掛かってたら絶対全部食べられるよっ!だから、ね?」


星矢『か、可愛過ぎるぅ!やっぱりレミリアとフランは俺の嫁だぁぁぁぁっ!!』


自分の目の前で跪く彼に抱き着き、甘い声を出しながら可愛らしくお強請りをするフラン。

するとやはりというか何というか、星矢はだらしの無い表情でフランに抱き着かれたまま彼女の甘い匂いを堪能し、心の中でスカーレット姉妹を勝手に俺の嫁認定していた。


星矢「私の血で宜しければ、喜んで捧げましょう」


フラン「やったーっ❤︎」


又しても理性が崩壊するかと思われたその時。星矢は瞬時に懐からナイフを取り出し、そのナイフを自らの右手首に当てがうと、嬉々としてフランの為に血を捧げると明言した。


パチュリー「ちょ!?貴方、それ以上血を出したら死ぬわよ!?」


彼が右手首にナイフをあてがった瞬間、パチュリーは咄嗟に席を立ち、自殺行為に等しい事をしようとしている星矢を止める為声を荒げる。


星矢「フランお嬢様の為に死ぬのならば、私は本望です…何より!彼女の口内に私の血が入るその瞬間が見られる!それだけでッ…嗚呼っ…ゾクゾクするぅ!!」


パチュリー『きもちわ類…』


しかし、星矢はパチュリーの言葉に聞く耳など全く持たず、フランの為に命を投げ打つ事に興奮してさえいた。これが忠誠心から来るものだとしたら、歪んでいるにも程がある。

当然、パチュリーはそんな彼を見てドン引きし、心の中できもちわ類と呟くのだった。


星矢「禁止カード発動!血の代償!」


パチュリーの制止を振り切った星矢は、躊躇う事なく掛け声と共に自らの右手首をナイフで切り付け、ゆっくりとお皿の上に右手首を移動させた。


フラン「わぁ〜いっ❤︎星矢の血だぁ〜っ❤︎」


彼の右手首から流れ出る大量の血液。それを眺めながら、フランは自らの両頬に手を当てとても嬉しそうな表情を浮かべている。


レミリア「う〜❤︎……はっ!これは、星矢の血の匂い❤︎」


星矢と2人きりというシチュエーションで妄想に耽っていたレミリアは、自分が今1番好きな好物の匂いがすると、瞬時にそれが星矢の血である事を見抜く。


星矢「さ、さぁ…お召し上がり、下さいっ…フランお嬢様…」


フラン「いっただっきまーすっ❤︎」


彼女の視線の先には、右の手首から大量の血を流しそれを更にぶっかける星矢の姿だった。

そしてレミリアは悟る。自分の妹が性懲りも無く彼に我が儘を言い、困らせているのだと…


レミリア「フランっ!貴女はまた星矢を困らせて!好い加減にしなさいっ!」


テーブルを両手で叩きながら立ち上がり、レミリアは声を荒げる。当然、その声に真っ先に反応したのは顔を真っ青にした状態で血を流す星矢だ。


星矢「レミリアお嬢様…フランお嬢様に、落ち度は御座いません…私が、勝手に…実行に移した次第で…」


血を掛け終わった星矢はこれ以上出血せぬよう直ぐ様手首を抑え、理由を説明しながらレミリアの方へと歩み寄る。


レミリア「……手首を見せなさい…」


血を流し過ぎて衰弱しているのか、星矢は足取りが覚束無い様子で彼女の前に立つ。するとレミリアは、右手を前に出しながら彼に手首を見せるよう命令した。


星矢「え…?」


レミリア「早く手首を見せなさいっ…」


疑問を持った星矢は彼女に聞き返そうとするも、レミリアはそれを許さず今度は強めの口調で半ば強引に彼の手を取り、自分の方へと引っ張る。


レミリア「貴方の血は❤︎…私だけの、モノよ❤︎…んっ❤︎」


傷口から溢(あふ)れる彼の血を憂いを帯びた真紅の瞳で見詰めたレミリアは、頰を染めながら舌を出し、彼の手首を優しく舐め始めた。


星矢「れ、れれっ…レミリアお嬢様っ…何をっ…」


レミリア「ん、はっ❤︎…んっ、ちゅぅ❤︎…」


突然傷口を舐められ、星矢は顔を真っ赤にすると彼女に理由を尋ねようと声を出す。

しかし、レミリアは彼の手首から止め処なく溢(あふ)れる血を舐め取る事に必死で、彼の声は聞こえていなかった。


レミリア『瓶で飲むのとは比較にならない程美味しいわ❤︎脳が、溶けそうっ❤︎』


口内に広がる今まで味わった事のない血の味に、レミリアは理性を抑える事が出来ず彼の右手を離そうとはしない。


星矢「れ、レミリアお嬢様…これ、以上は…」


レミリア『今の星矢、いつも以上に魅力的だわ❤︎んんっ❤︎❤︎またっ❤︎きちゃいそうっ❤︎』


体を震わせ、理性が崩壊しないよう必死に堪える星矢を見たレミリアは、そんな彼の全てが欲しいという衝動に駆られ、彼に欲情してしまう。


レミリア「星矢❤︎…私を、抱きなさい❤︎…」


漸く彼の右手首から口を離したレミリア。だが次に彼女が彼に下した命令は、自分を抱けというものだった。


星矢「えッ…ぁ、はい…」


一瞬別の意味に捉えてしまった星矢だが、彼はレミリアが何を訴えているのかを直ぐに理解し、彼女の体をゆっくりと持ち上げると、先程まで彼女が座っていた椅子に腰掛け、自分の膝の上にそっと彼女を下ろした。


レミリア「はぁ❤︎はぁ❤︎…んむ❤︎…ちゅる❤︎…チュッ❤︎…」


星矢『や、ヤバいッ…意識、がッ…』


彼の膝の上に乗ったレミリアは即座に彼の右手を手に取り、再び口を付け、流れ出る血を舐め取り始める。

そして、彼女の要求と行動に只々従うばかりの星矢は、極度の貧血と興奮で意識が朦朧とし、気絶してしまう一歩手前まで来ていた。


レミリア「せいやっ❤︎…せいやぁ❤︎…んちゅぅ❤︎」


星矢『だが、こんなエロ可愛いレミリアに此処までして貰える機会なんて、もう絶対訪れない…ッ!!燃え上がれッ!!俺の小宇宙(コスモ)よッ!!』


体を密着させた状態で手首を舐められる。この夢のようなシチュエーションを逃さまいと、星矢は根性を入れ直し、気合いで乗り越える事を誓う。


レミリア「星矢❤︎…頭、撫でて欲しいわ❤︎…」


星矢「はい喜んでーっ!」


レミリアに体を擦り付けられながら撫で撫でを要求され、星矢は嬉々としてそれを受け入れる。今、彼の中にある小宇宙(コスモ)は計り知れない程燃え上がっており、血液の限界を超えて体を動かしていた。


レミリア「んっ❤︎んぅ❤︎…幸せ❤︎…」


星矢の胸に頭を寄せ、その頭を撫でて貰いながら彼の溢れ出る血を舐め取る。それを繰り返し、レミリアは小さな声で幸せだと言葉にした。


星矢『幸せなのは俺の方ですぅーっ!神様仏様レミリアお嬢様ぁーっ!!』


彼女の小さな呟きを聞き逃さず、星矢は体全体に伝わるレミリアの小さく柔らかい感触、甘い匂いを今一度堪能し、心の中で大絶叫を上げて天にも昇る心地を味わった。


フラン「ふぅ〜っ…ご馳走様ぁ…」


星矢の血液がたっぷりと掛けられた朝食を食べ終え、フランはお腹を摩りながら満足げな表情を浮かべている。

結局、彼女はサラダだけではなくパンやポタージュスープにも彼の血液を掛け、おかわりの為に置いてあったパンにまで手を出してしまった。


フラン「あー美味しかったぁ!ねぇ星矢!デザートh…」


レミリア「ねぇ星矢❤︎もっと、私の体を触って❤︎」


星矢「気が高まるぅ…!溢れるぅ…!!」


それだけでは足りず、フランはいつも彼が居るレミリアが座る席へと目を向けデザートを要求しようとする。だが、そこには姉を膝の上に乗せ、だらしの無い表情を晒す彼の姿が在った。


フラン「むぅ〜っ…お姉様何やってんの!ズルいよっ!私も星矢の膝の上乗りたいっ!」


2人の仲睦まじい様子を見たフランは、頰を膨らませると即座に席を立ち、自分も彼の膝の上に乗せて貰おうと2人の元に駆け寄る。


フラン「私もっ!私も膝の上乗せてよーっ!!」


難無く2人の元に辿り着いたフランは、空かさず彼の背後に回り込み抱き着くと、自分も膝の上に乗せるよう目の前の彼に必死に頼み込む。


星矢「ふ、フランっ!?」


フランに抱き着かれ、漸く他の事に目が向くようになった星矢は、驚きのあまりフランの名前を呼んで声のする方へと顔を向けた。


フラン「お姉様だけ可愛がるなんて酷いよ!私の事も可愛がってくんなきゃやだっ!」


星矢「まさかの姉妹丼ルート突入っ!?」


抱き着く力を強め、姉のレミリアだけではなく自分の事も可愛がって欲しいと懇願し、体を擦り付け始めるフラン。

それを受け、星矢は分不相応だとずっと諦めていた夢を再燃させる。そう、それはスカーレット姉妹丼という贅沢過ぎる夢だった。


フラン「星矢ぁ…」


星矢「よ、よしよし…じゃあこっち空いてるから、座ってくれるか?フラン」


目尻に涙を浮かべ、フランは今にも消え入ってしまいそうな小さな声で彼の名前を呼ぶ。その瞬間、星矢の脳内には彼女を蔑ろにするなどという選択肢は消え去り、頭を撫でながら自分の右側部分に来るよう彼女を促した。


フラン「う、うんっ❤︎やったー❤︎」


彼の許可を得たフランは一瞬で明るさを取り戻し、嬉しそうに彼の右側部分に寄ると、姉の足を強引に退かして彼の右太腿に自らのお尻を付けた。


レミリア「ちょっと星矢っ…」


星矢「そ、そんなに怒るなよ…な?」


彼を独占し、優越感と幸福感に満たされていたレミリアはこの状況に納得がいかないようで、彼に体を擦り付けながら抗議の声を上げようとする。

しかし、星矢はレミリアに体を擦り付けられながらも自分の意見は曲げず、彼女の頭を撫でて機嫌を取ろうとした。


レミリア「んっ❤︎や、ぁ❤︎…ひゃんっ❤︎」


星矢『ぐっ…が、我慢するのってやっぱ辛いなッ…』


星矢に頭を撫でられ、一気に幸福感で満たされたレミリアは小さな口から喘ぎ声を漏らし、体をビクつかせて彼に縋り付く。その一方で、彼女の頭を撫でている星矢も欲望に駆られないよう懸命に耐えていた。


レミリア「はぁ〜❤︎はぁ〜❤︎…も、もう❤︎…仕方が、ないわね❤︎…ん❤︎…ぁんっ❤︎」


結果。レミリアは星矢の愛が自分の方に傾いていると確信し、フランが彼の膝の上に乗る事を許可する。

だが同時に、レミリアはこれ以上彼の心が妹に傾かないよう策を講じ、彼の首に両腕を回すとこれでもかと体を密着させ、自分の執事服に匂いを擦り込み始めた。


フラン「あ!お姉様ズルい!私も星矢にギュッてするぅ〜❤︎」


レミリアの行動を傍で見ていたフランは、自分も彼に抱き着こうと体を反転させ、抱き着いたかと思えば今度は無我夢中で彼に甘え始めた。


星矢『え、えっ…エクスタスィーーーッ!!』


レミリアとフランの2人とこれでもかと体を密着させ、匂いを擦り付けられた彼の気分は最高潮に達し、星矢は心の中で自分の今の心境を叫び散らす。


パチュリー「結局レミィの事もフランの事も甘やかしてるじゃない」


小悪魔「2人共嬉しそうですねぇ…」


3人の様子を只々眺めているだけのパチュリーと小悪魔は、既に食事を済ませ星矢が食前に入れた水を優雅に飲んでいた。


パチュリー「あの様子だと当分レミィだけをって訳にはいかなさそうね」


小悪魔「そうですね。見ている限りだと、星矢さんはお嬢様の事も妹様の事も好きみたいですし…」


どうやらこの2人は星矢がレミリアとフランに惚れている事を知っているようで、その節操の無さに呆れながらレミリアとフランの事を心配しているようだった。

だが、パチュリーの場合は何方かというとレミリアだけの事を心配しているようにも伺える。


星矢「れ、レミリア…フラン…その、俺…デザート用意したら美鈴に朝食届けて、仕事に戻らなきゃならないんだ…だからそろそろ…」


自ら切り出すことを恐れ、幸せを放棄してしまう行いに戸惑いを感じながらも、星矢は勇気を出して仕事が残っているという事を彼女達に告げる。


レミリア「駄目よ❤︎私が許可を出すまで、私の傍に居なさい❤︎星矢❤︎」


フラン「絶対ダメっ❤︎まだまだ足りないもんっ❤︎」


しかし星矢の決意とは裏腹に、レミリアとフランは彼を離そうとはせず今まで以上の力で彼の事を抱き締め、自分達から離れられないようにした。


星矢『HAHAっ★もう仕事なんてどうでもいいや★』


脳が正常な判断を下せず職務放棄をした星矢は、急に積極的になり右腕でレミリアを、左腕でフランを強く抱き締めて理性の限界を超えようとする。


レミリア『きゅ、急に星矢が積極的にっ❤︎遂に私と付き合う決心が付いたのねっ❤︎』


フラン『えへへ〜❤︎星矢にギュッてされちゃったぁ〜❤︎』


ある意味で吹っ切れた星矢の行動に、レミリアとフランは互いに別の事を考えてはいたものの、幸せを噛み締めているという意味合いでは何方も同じであった。


レミリア「ふふっ❤︎積極的な貴方も素敵よ❤︎星矢っ❤︎」


フラン「ぎゅ〜っ❤︎」


星矢「ああぁ〜っ…」


彼の愛に応える為、レミリアとフランは殆ど同時に彼を強く抱き締めると、彼の体に目一杯頬擦りをし始める。そんな可愛らしい攻撃を受けた星矢は、天井を見詰めながら力無い声を漏らし、再び天にも昇る心地を味わう。


星矢『嗚呼…スカーレット姉妹とお昼寝したい…』


脳裏を過る素直な願望。星矢はそれを決して口には出さず、彼女達の頬擦り攻撃を受けながら只ひたすらに願った。

だが、願いとは自分が行動を起こさぬ限り絶対に叶わない…星矢はそう思っていた。今日という夜が来るまでは…



to be continued…


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