2017-11-06 17:46:27 更新

概要

アズールレーン総司令官の孫の指揮官が対セイレーンの鎮守府に着任。所属していた陣営の違いなどから、時には争う艦娘達を諌め、仲良くなりながら共に戦っていくお話。


前書き

アズールレーンの二次創作が書きたくなったので、まったり書いていきます。暫くはストーリーを進めなきゃなので、ある程度話が進んだらキャラリクとか受け付けようかな〜と。
ストーリーに関しては完全オリジナルなので、どうぞよろしく。一応ネタバレ注意のタグは付けましたが。
どうぞごゆっくり。キャラ崩壊注意です。




最寄り駅から徒歩数十分。



こんなに遠いならタクシーでも拾えばよかった、などと思っていると、目的の建物が俺の目に入った。



指揮官「ぬうん、やっと着いたか。たかが数十分でも、荷物持ってると結構キツいな〜」



季節は春。気温は高くないにしても、運動からくる火照りが体に纏わり付く。



そこからもう少し歩き、建物の敷地に入り、大きめの扉を叩いた。



指揮官「横須賀海軍基地所属、〇〇一等海佐、ただ今着任した」コンコン



扉「……」



指揮官「あれ? おーい」コンコン



扉「……」



指揮官「おっかしいなぁ……もう1人、艦娘? とかいうのが着任済みってじーちゃん言ってたが……」



扉「ガチャリ」



指揮官「お」



???「……」



扉からひょっこりと顔を出したのは、まだ中学生くらいだろうか、無表情の少女だった。



指揮官「えっ、子供? おいおい、ここは遊ぶところじゃないぞ〜?」



???「むっ……そんなことは分かっているのです。指揮官、5分の遅刻です」



少女は少し不満げな顔をして、そう言った。



指揮官「え、指揮官って……もしかして君が、じーちゃんの言ってた艦娘か?」



綾波「そうです。綾波……です。『鬼神』とよく言われるのです。よろしくです」



指揮官「お、おう。よろしく……」



こ、こんな女の子が対セイレーンの艦娘、だって……?

噂に聞くことはあったが、こりゃ参ったな……。



綾波「とりあえず、中に入るのです。綾波がこの鎮守府を案内します」



指揮官「ああ、助かる」



指揮官(広いなぁ……人の気配は全く無いから、まだこの子、綾波しかいないみたいだが)



綾波「……と、以上がこの鎮守府の主要機関になるのです」



提督「ああ、ありがとう。それじゃあ一旦執務室に行こうか」



〜指揮官移動中〜



指揮官「さて、と……着任報告書に資材、人材申請書、それに作戦要項書も……やることは山積みだな、ちくしょー」



綾波「指揮官は……」



指揮官「ん?」



綾波「指揮官は、横須賀海軍基地にいたのですか?」



指揮官「ああ、そうだぞ。こんなんでも駆逐艦長をやってたんだ」



綾波「駆逐艦……」



指揮官「そう言えば、綾波たち艦娘にも艦艇分類はあるのか?」



綾波「あります。普通の艦艇と同じように」



指揮官「ほう、じゃあ綾波は駆逐艦なのか?」



綾波「そうです」



指揮官「ほ〜……」



指揮官(見た目は完全に人間だが……艦艇分類、なぁ……)



指揮官「ま、とりあえず俺がここに寄越された目的は分かってるつもりだ。これからよろしく頼む」



綾波「はい、よろしくです」



指揮官(ぶっきらぼうだけど話はしっかり聞いてるし、俺より書類作業も進んでるんだよな……見た目は幼いけどしっかりしてるし、いい子そうで良かった……)



〜しばらくして〜



指揮官「んぐぁ〜、疲れた……」



俺はようやく書類仕事を終わらせ、一息ついていた。



綾波「お疲れ様です。お茶をお持ちしました」



指揮官「お、ありがとう……緑茶か、美味い」ズズ〜ッ



綾波「指揮官、この後はどうするのです?」



指揮官「ん〜、そうだなぁ……司令部からもなるべく早く作戦準備を整えろって言われてるし、まずは仲間と装備を揃えないと……」



綾波「なるほど……では建造しに工廠に行きますか?」



指揮官「あー、それなんだけどな……司令部からは『派遣する』って言われてるんだ。だから、とりあえず詳しい指示があるまでは待機でいいと思う。急かされたらそれを言っておけば大丈夫だろ」



綾波「でしたら、今日はもう予定は……?」



提督「ん、特に無いな」



綾波「分かりました。それでは綾波は自室にいますので、何かあったら呼んでください」



提督「あ、分かった」



そう言って、綾波はさっさと執務室を後にした。



提督「ん〜、別に嫌われてるわけじゃないとは思うが……女の子ってのは難しいんだろうな」



指揮官「暇だ……とりあえずじーちゃんに電話でもしてみるか……」



指揮官「……」プルプルプル



総司令官「もしもし」



指揮官「あ、じーちゃん?」



総司令官「おお、指揮官か。鎮守府には到着したか?」



指揮官「ああ、少し前にな」



総司令官「どうだ、そこでは上手くやっていけそうか?」



指揮官「うーん、まだ何とも……とりあえず綾波を見た時は驚いたが」



総司令官「まあそれも仕方あるまい。だが、これからはお前が先頭立って彼女たちと共に戦うんだぞ」



指揮官「うん、分かってる。あ、それとさ」



総司令官「どうした?」



指揮官「資材と人材ってのは、どうすればいいんだ? 勝手に建造とかしていいのか?」



総司令官「ああ、それならもう手配済みだ。どちらも明日になればそっちに届くだろう」



指揮官「なるほど。ありがとう」



総司令官「指揮官」



指揮官「ん?」



総司令官「くれぐれも、無理はしないでな」



指揮官「はは……じーちゃんもな」



総司令官「また何か困ったことがあったら、いつでもかけてこい」



指揮官「分かった。ありがとう」ガチャン



指揮官「先頭立って戦う、か……俺にそんなこと出来るのかね……」



〜またしばらくして〜



指揮官「くああ……もうフタサンマルマルか……」



指揮官「明日からはトレーニングも再開だな……とりあえず今日は寝よう……」テクテク



指揮官「あ、そう言えば綾波は……流石にもう寝たか?」



こっそりと綾波の部屋の前まで来ると、ドアの隙間から電気の光が見えていた。



指揮官(まだ起きてるのか……って、あれ?)



綾波「くぅ、くぅ……」



綾波は電気のつけっぱなしになっていた部屋で、壁にもたれ掛かる形で座ったまま眠っていた。



指揮官「寝てるじゃんか……しかもこの部屋、家具どころか布団も無いし……」



指揮官「こりゃあ全部注文しないとダメだな。綾波もこんなところに寝かせちゃおけないし」ヨッコラセ



指揮官「軽っ……やっぱり普通の女の子にしか思えね〜……」テクテク



〜指揮官の部屋にて〜



指揮官「よっ、と……」



綾波「すぅ、すぅ……」



指揮官「ぐっすり寝てるな……こいつ、俺が来るまで1人でここにいたのか?」



だったら結構寂しかったんだろうな……。

嫌われない程度に、構ってやるか……。



綾波「ん……」



指揮官「あ、悪い。起こしたか?」



綾波「いえ……綾波は、なぜ指揮官の部屋に……?」



指揮官「そりゃお前、電気つけっぱなしであんな風に寝てりゃ気にもなるさ」



指揮官「家具は明日にでも揃えるから、とりあえず今日はそこで寝てろ。俺は床でいいから」



綾波「ありがとう、です。っていうか、それだったら指揮官も入るです」



指揮官「え? ベッドにか?」



綾波「そうです。指揮官に寒い思いをさせる訳にはいきません」



指揮官「いやでも、年頃(たぶん)の女の子が簡単にそういうのは……」



綾波「え?」



指揮官「え?」



綾波「綾波は……艦、ですよ?」



指揮官「いや、まあ、そうだけど……」



綾波「……指揮官は変な人です」



指揮官「すみません」



綾波「いいから入るです。2人なら暖かいし、それに……」



指揮官「……?」



綾波「2人なら、寂しくありません」



指揮官「……そうか」



指揮官「だったら、失礼するぞ」モゾモゾ



綾波「それじゃ、おやすみなさい、指揮官」



指揮官「ああ、おやすみ」



指揮官(寂しくない、か……)



指揮官(結局、こいつらも大事な部分は俺たちと同じなんだろうな。けど、そういう扱いをされてこなかった。だからそれが普通だと思っちまってる)



指揮官(変えてやらないとな……少なくとも、ここに来たやつらくらいは)






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