2017-11-07 02:43:41 更新

概要

むかーし、むかし。

ここは偏狭にある小さな鎮守府。

海流の流れが複雑でほとんど敵がやってこないため、配備されている艦娘もほとんど出撃することがない。

その為支給が少なく裕福ではなかったが、皆協力しあい、楽しく暮らしていたのだった…。

…あの提督がくるまでは。

出世争いに負けて左遷されてきた一人の提督が、自暴自棄になり配属されていた艦娘達に補給もせず、無理な遠征や単騎出撃に始まり、性的虐待をし、飽きたり孕んだ艦娘を解体するなど、最低最悪な提督であった。

半年程で、内情を軍部が発見しその提督を逮捕、処刑したのであったが…気付くのが遅かった。

配属されていた艦娘のほとんどが解体や自殺し、残っていた僅かな艦娘もボロボロの状態で発見された。

非情にも、軍部はその鎮守府を見捨てることにしたようで、正式な指令官を置かず、提督等から暴力を受けて精神が病み戦闘不能になった艦娘や、バケツの過剰使用で修復が困難な程負傷し、本来の力を出せなくなった艦娘がそこに左遷されるようになり…。

今では…【艦娘の墓場】と呼ばれるようになった。

そんな鎮守府に異動希望を出した一人の変わった提督がいた。

これはその提督と艦娘の物語…。


前書き

地の文少し入りますが、基本的台本です。

苦手な人はバック推奨。


適当な出会い



~集会場~


ざわざわ…



阿武隈「…ねぇねぇきいた?新しい提督が来るらしいわ…」


北上「あー、なんか自分からここへの異動願いを出したって青葉の広報に載ってたっけ…」


山風「なんでわざわざこんなところに…もう私達なんてほっとけばいいのに…」


曙「そうよね…あ、きたみたいだわ」


大井「えー…では司会は最古参である私が務めます…といってもここには二桁すらみたいない艦娘しかおりませんが…。新しい提督、挨拶をどうぞ…」


トントン…アーアー…マイクチェック…マイクチェックのお時間だこらぁ…(小声)


阿武隈「それキリシm」


曙「それ以上はダメよ」


適当なマイクチェックをして壇上にあがった、見た目は20代後半といったところか、やや長い黒髪で前髪は目に少しかかっているが、眼差しが鋭いものの、寄せ付けない雰囲気といった感じではなく全てのものに怠惰な感情を出しているといった印象を艦娘達は受けた。



黒提督(以下黒)「こほん、さて…今日からここに着任にした提督です。名前は長いので黒で構いません。若輩ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします」


パチ…パチパチ…


大井「はいありがとうございました…では歓迎会は夜を予定して…」


黒「え?いやいいよ資源持ったいないし」


大井「い、いや…そういう訳には…」


黒「いいのいいの、それに着任したらやりたかったことがあったんだ、せっかくだし今発表するね」


ザワザワ…


大井「えっとそれはどういう…」


黒「とりあえず君たち…うん」


黒「全部解体するから」


大井「!?それはどういうっ!!」


ざわざわ


北上「あー…ついにお偉いさんはここを潰すのか」


曙「…ほんっとに人間てクソばっかね」


山城「…あぁ、やっと姉さまに会える…」


大井「…提督、私達を解体するとはどういうことか説明して頂けますか…返答によっては、私はあなたに魚雷を撃つかもしれません」ジャキン


黒「…ん?あぁ、違う違うそういう意味じゃなくて」


大井「…は?」


黒「いや、君たちの装備ボロボロじゃん?だからさ」


黒「装備全部解体ってか、廃棄ね」


大井「へ?装備…?」


黒「うん、てか大井ちゃんの魚雷さ、実際もうそれ撃てないでしょ」


大井「う…それは…」


黒「…ほんと何考えてんだかな、俺達みたいなクズの為に働いてくれてる君たちにこの仕打ち。マジ胸糞悪ぃ~…」


阿武隈「…なんか、提督口調変わってない?」


黒「あ、ごめんね~、ほんとは俺敬語苦手なんだわ。お堅いのはお偉いさんの使えねぇ脳ミソだけで十分だしぃ」


ざわざわ


黒「…とにかく、俺がきたからには最低限ちゃんとした鎮守府にして…えーっと、後はお前らを守ってやるわ。別に期待されてねぇんだしまあ楽しくやろうや、よろしく~、はいじゃあ解散!」スタスタ…


大井「あ、提督!?待ってください!」バタバタバタ…





シーン…。



艦娘達(なんだ、あの提督…でも…)


北上「…まあ、少しは…ね」


阿武隈「…マシになるかもね」


曙「…まだ信じた訳じゃないわ」


山風「…ほっといてくれていいのに」


山城「…運命はまだ姉さまのところにいかせてくれないのかしら…」



突然現れた適当な態度を取る提督に不安を隠しきれなかったが、今まで誰からも守ってもらえなかった艦娘達にとって適当な口調だったとしても「守る」と言われたことに、多少なりとも希望を持たずにはいられなかった…。


後書き

読んでくれてありがとございます。

鈍亀更新ですが、温かく見守ってくださいませ。


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かきのたねさんから
2017-11-07 06:11:38

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SS好きの名無しさんから
2017-11-13 19:39:34

SS好きの名無しさんから
2017-11-08 22:44:51

SS好きの名無しさんから
2017-11-07 16:56:58

かきのたねさんから
2017-11-07 06:11:40

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-11-07 06:14:38 ID: Odq5Kjg9

虐待を受けた動物に対して無理に接せず。
ある程度の距離を保ちながら接した結果。
半年で心を許してたワンちゃんが居たよ。

2: SS好きの名無しさん 2017-11-19 02:34:58 ID: 2Mg6mMZB

のんびりまっとるで~


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