2018-06-16 21:44:45 更新

概要

艦娘が母親の提督のお話し


病院に産声が響く。


赤子を抱いているのは黒髪の美しい若い娘だ。

落ち着いたころに、夫が様子を見に来る。

赤城「提督っ…!」

提督「赤城…よく頑張ってくれたな…!」

赤城「ええ…♪見てくださいこのかわいらしい娘…」

提督「赤城似で凛々しい娘になるといいな…!」

赤城「提督似でしっかりした娘になってほしいです」

窓の外の満開の桜を見る。

赤城(そういえば…提督と出会ったのも桜が満開のころだったわね…)


提督(新しい娘が着任したらしいが…どんな娘なんだろうか…)

コンコン

提督「入ってくれ」

ガチャ

赤城「初めまして提督。航空母艦赤城です。よろしくお願いします」

提督(か…可愛いな…)

赤城「提督…?」きょとん

提督「あ…ああ。よろしく頼む」


一か月たったころ。

赤城「秘書艦…ですか?」

提督「ああ。今日から秘書艦を頼みたい」

赤城「私でいいんですか…?」

提督「もちろんだ」

赤城「…わかりました。頑張りますね」


ある日の夜

提督「多いな執務…」

赤城「ですね…」うつらうつら

提督「ただもう少しで終わりそうでよかった。赤城のおかげだな」

赤城「…」すやすや

提督「おや…疲れたのか…当然だな。もう終わるし私が片付けよう」

そっと赤城に毛布を掛ける。

数時間後

赤城「ん…私…寝てた…?」

ゆっくりと身を起こすと隣には提督が机に突っ伏して眠っていた。

赤城「あらら…かわいい…じゃなくて風邪ひいちゃうからなんか被せないと…」

そこでかけられていた毛布に気がつく。

赤城「あら…これ…。ふふっ ありがとうございます提督…」

そっと提督に掛け直す。


またまたある日

提督「そろそろ帰って来る頃だろうか…」

そわそわしている。

コンコン

提督「入ってくれ!」

赤城「ただいま戻りました。提督」

ススだらけで怪我もしている。

提督「怪我してるじゃないか!早く入渠してこなきゃ!」

赤城「ご心配には及びません。そこまで深くないので…」

提督「そういうことじゃなくて…!いいから早く入渠してきて!怪我治して!」

赤城「わかりました…ありがとうございます」

赤城が入渠へ向かう。


提督「赤城さん経験値もうちょっと…で99…」


暫くして赤城が入渠から戻ってくる。

提督「おかえり」

赤城「ありがとうございます提督」

提督「そういえば…赤城さんもう少しで練度最大になる…ね」

赤城「そういえば…そうですね」

提督「すごいね…赤城さん」

赤城「提督のおかげですよ。提督がいるから…みなさんがいるからここまでこれたんです」


またある日

赤城「大本営からお手紙が届いていますよ提督」

提督「ん?なんだろう」受け取ってガサゴソ

書面にはこう書いてある。

簡単に言うと

『練度が最大となったものと強い絆を結ぶことができる。疑似的に結婚という形をとる』

提督「なるほど…へぇ…」

赤城「何が書いてあったのですか?」

提督「んー…もう少し秘密!」

赤城「もう…わかりました」


提督(99になったら言おう…!)


そして

とある海域にて

加賀「敵艦隊撃滅を確認。勝利です」艦載機からの通信を聞く。

赤城「やりましたね加賀さん!」

加賀「ええ。今回もうまくいきました」

金剛「お疲れさまネ~!」

利根「さあ早く帰投するのじゃ!」

赤城「ええ。そうしましょう」


帰投中

鈴谷「そういえば赤城さん今の戦闘で練度最大になったんじゃないですかー?」

赤城「そういえば…そうですね」

鈴谷「おめでとうございま~す!」

加賀「おめでとうございます…!」

赤城「ありがとうございます」


全員無事に母港へ帰投する。

赤城「私先に報告に行ってきますね」

鈴谷「は~い!」

加賀「よろしくお願いします」


赤城(練度最大になったこと言ったら提督褒めてくれるかしら…だといいなぁ♪)

執務室の前に来るが改めて練度最大になったことを思い、一つの区切りになったのでで少し緊張してしまう。

コンコン

提督「入ってくれ」

ガチャ

赤城「失礼します…」

提督「作戦お疲れさま赤城さん」

赤城「ありがとうございます」

提督「ついに練度最大になったんだね…」

赤城「ええ…!みなさんのおかげで…ここまで来れました…」

提督「おめでとう…赤城さん!」

赤城「提督…ありがとうございます!」

提督(よし…渡すぞ!)

提督「あの、赤城さん!」

赤城「はい?」

提督「言いたいことがあるんだけどいいかな…」

赤城「もちろんです」

提督「今まで一緒にいて私を支えてくれてありがとう。いっつも凛々しくて優しい赤城さんを見てて思った。


好きだよ赤城さん。結婚してほしい!」


そう言って指輪の入った箱を開けてこちらに見せる。

赤城「て…提督?!結婚!?」いきなりのことで混乱し、赤面している。

提督「うん。結婚してほしい」

赤城「わ…私なんかでいいんですか…?!」

提督「赤城さんがいいの!日常で見てる赤城さんすべてが好きなの!」

赤城「提督…ありがとうございます…!」


赤城「これからよろしくお願いします…!!」目に涙を少し浮かべながら笑顔で答える。


その日のうちに鎮守府内にこのことは伝わった。

加賀「赤城さん…おめでとう…!」

赤城「加賀さんありがとう…!」


隼鷹「提督やるじゃ~ん!おめでとさん!」

提督「あぁ…ありがとな!」


甘味処では

間宮「赤城さんおめでとうございます!めでたいので特盛にしておきますね!」

特盛あんみつドン

赤城「間宮さん…!ありがとうございます!!!!」


明石「それで提督結婚式いつにしますー?」

提督「そーだなぁ…いつがいいだろうか」

明石「んー…この日なんていかがでしょう」

提督「確かにその日なら予定が合いそうだ」

明石「じゃあこれで企画しますね」

提督「頼む」


結婚式当日

加賀「とても綺麗ですよ…赤城さん」

赤城「ありがとうございます…加賀さん」


そして提督と強い絆を結んだ。


赤城(ケッコンした後少ししてこの子を授かったのよね…)


青葉「号外です号外です!赤城さんが提督との子を身籠ったそうです!!!」

鎮守府内が騒然となる。


赤城「やりました・・・提督!私たちの子供です…!」

提督「やったな…!大切に育てよう」

赤城「ええ!」



提督「どうした赤城?ぼーっとして」

赤城「ああいえ提督。提督と出会ったときのことを思い出してて…」

提督「なるほどな。そういえばあの時も桜満開だったな」

赤城「ええ・・・きれいですね」

提督「うんうん」

赤城「そういえばこの子の名前はどうします?」

提督「一応いくつか候補はあるんだが…」

赤城「教えてください!」

提督「緋城…なんてどうだろうか」

赤城「緋城…いい名前だと思います!」

提督「じゃあこの子は緋城で決定だな」

赤城「はいっ!」


数日して

提督「そうだ。写真とってもいいか?」

赤城「もちろんです!」緋城を抱いて。


パシャッ


満開の桜をバックに二人の写真を撮った。


赤城「元気な子に…育ってね」


提督「そういえば…先に必要になりそうな物買っておくか」

赤城「よろしくお願いしますね提督」

提督「任せてくれ!」


さらに数日後

赤城が退院して鎮守府に戻ってくる。

赤城「ただいま帰りました」

提督「赤城おかえり!」

加賀「赤城さんおかえりなさい」

赤城「提督、加賀さん、ありがとう」

加賀「可愛い赤ちゃんですすね」

赤城「でしょう?今度加賀さんにも抱っこさせてあげますね」

加賀「ありがとうね」


こうして、提督と赤城の赤ちゃんは鎮守府で大切に大切に育てられた。

皆が皆この赤ちゃんを可愛がっていた。

そして数年の月日がたった。


緋城「ままー!」

赤城「なーにー緋城?」

緋城「だっこ!」

赤城「だっこね。よいしょ」緋城をだっこする。

緋城「わーい!」


加賀「緋城ちゃんはあまえんぼですね」微笑む

赤城「そこが可愛いんですよ~」

緋城「あー!加賀ねぇー!」

加賀「久しぶりね。元気そうで何よりだわ」

緋城「えへへ~!」

加賀「可愛いわ…」


加賀「来年は小学校でしたっけ?」

赤城「ええ。もう少ししたら学習用品をそろえなきゃですね」

加賀「楽しみです」

赤城「みんなで選びに行きましょうか」

加賀「それがいいと思います」


提督「さっき加賀と何を話してたんだ?」

執務をしながら赤城に尋ねる。

赤城「ああ、見ていらしたんですね。みんなで緋城の学習用品をそろえに行こうと話してまして」

提督「なるほどな。確かに皆で選ぶのは良さそうだ。私はあまりセンスないしなぁ」

赤城「ふふっ。センスはあまり関係ないと思いますよ」

提督「そうかなぁ。」

赤城「そうですとも!」

提督「そっか。じゃああと予定を組んでおいてもらえるか?」

赤城「わかりました。声かけてみますね」

提督「頼む」


数か月後

赤城「加賀さんと二航戦の二人、金剛さんと榛名さんに声をかけてみましたが構いませんね?」

提督「もちろんだ」

赤城「では次の日曜に皆で行きましょうね」

提督「ああ!」


日曜


赤城「いい天気…!」

加賀「晴れてよかったです」

赤城「早く着替えて行きましょう!」

加賀「ええ」


提督「おお…今日の私服も可愛いな!」

赤城「ふふっ。ありがとうございます提督」

蒼龍「お熱いねぇ…」ボソッ

飛龍「だねぇ…」


緋城「やったー!加賀ねーにそーりゅーねえとひりゅーねえもいる!!!!」

金剛「私たちもいるデスよー!」

榛名「緋城ちゃんおはようございます」

緋城「わぁ!こんごーねーにはるにゃねえ!」


赤城「じゃあ行きましょうか」


大きい街に出ていろいろな商店が入ってるビルに入る。

赤城「ここならいろんな文房具が売ってそうね」

提督「だなぁ…早速あそこに新年度用のコーナーがあるな」

赤城「行ってみましょう」


コーナーには所狭しと文房具がおいてある。

主に小学生用のものが多い。

提督「いろんなものがあるんだなぁ…子供のころこんなに種類なかったからなぁ」

赤城「そうなんですか?」

提督「ああ。みんな同じような文房具を使っていたなぁ」

赤城「へぇ~…」


蒼龍「緋城ちゃんこれなんてどうかなぁ~?」

蒼龍の手には、緋城くらいの年の娘に人気のキャラが描いてある筆箱がある。

緋城「それ可愛いね!」

飛龍「こっちも良くない?」

赤系の色を基調とした筆箱を見せられる。

緋城「可愛い色…!」


緋城「んー…筆箱は…こっち!」

結局選んだのは青系を基調としたキャラ物の筆箱だ。

赤城「青かぁ…確かに緋城にも似合いそうだわ」

提督「とってもよく似合ってる!」


一行は次にノートを見に行った。

赤城「ノートといっても大体買うノートってこのノートですよね?」

赤城の手には某緑色の学習帳がある。

提督「だろうなぁ…ただほかにもあるっぽいし見てみるか」


赤城「こういうシンプルなノートならシールとかでデコりやすそうですね」

提督「シールか…緋城そういうのもやるのかな…」

赤城「緋城~」

緋城「なにままー?」

赤城「緋城ってシールとかペタペタするの好き?」

緋城「好きだよ?」

赤城「じゃあこのノートでいろいろペタペタしてみる?」

緋城「…!楽しそう!」

赤城「じゃあこのノート買っておこっか」

緋城「うん!」


飛龍「おお!このペン使いやすいなぁ~」

蒼龍「こっちも良くない?」

赤城「ボールペンも一本くらいあると便利ですかね」

飛龍「ですね!」

赤城「色は多いほうがいいかしら…」

蒼龍「赤と黒と青のやつでいいんじゃないんでしょうか?」

赤城「まぁ基本使うのはその色でしょうしね…」

提督「ついでに切れてたインクも買っておこう」


緋城「この消しゴム可愛い!!!!」

緋城が飛龍と一緒に消しゴムコーナーを見ている。

飛龍「いろんなカバーあるんだねぇ」

蒼龍「だねぇ…緋城ちゃんこれなんてどうかな?」

蒼龍がカラフルな消しゴムを差し出す。

緋城「これもいい!!」


このほかにも皆で様々な文房具をみて、最後にランドセルを見に来る。


緋城「ランドセルだ!!!!」

提督「うお…カラフルだなぁ…」

赤城「鮮やかですね…」

飛龍と蒼龍は緋城と一緒にランドセルの近くまで寄って行っていろいろ見始める。

提督「基本は縦なんだろうけど横型もいいなぁ」

緋城「縦がいいー!」

赤城「縦のほうが色も多いものね」

緋城「からふる…」

飛龍「緋城ちゃんは…やっぱ赤とか?」

蒼龍「青もいいと思うけど…」

緋城「青赤どっちもきれい…」

赤城「試しにしょってみる?」

緋城「うん!!!」


緋城が試着スペースから青いランドセルを背負って出てくる。

緋城「どう!?」

赤城「結構可愛いわね」

蒼龍「やっぱ青似合ってるよ!」

緋城「えへへ~」

飛龍「こっちもしょってみて!」

と言って赤いランドセルを渡してくる。

緋城「うんっ!」


緋城「…よいしょ!どー?」

くるりと一回転して飛龍に見せる。

飛龍「ほあああ!可愛いい!!!」

赤城「緋城はどっちがよかった?」

緋城「うーん…そうだなぁ…」

赤城「ゆっくり決めていいからね?」

緋城「青!」

蒼龍「おお緋城ちゃんわかってるー!」

飛龍「まぁ青も十分似合ってたからね!」

赤城「じゃあこれにする?」

緋城「うん!!!!」


赤城「じゃあだいたい決まったかしらね…」

緋城「かなぁ~?」

蒼龍「あと適当にまわりながら足りないものは買っていけばいいんじゃないですか?」

赤城「そうね…」


緋城が選んだものだけとりあえず買って後はぶらぶら店を回った。

赤城「もうお昼の時間ですね…」

提督「だな…緋城何か食べたいものあるか?」

緋城「うーん…何でもいいよ!」

赤城「なんでもいいかぁ…この人数ならファミレス安定かしら…」

蒼龍「ファミレス!いいですね!」

榛名「ちょうどこの建物にありますしね」

赤城「じゃあ行きましょうか」


赤城「結構いい雰囲気のファミレスね」

飛龍「いいですよね~このチェーン店!」

蒼龍「私達も良く来るんですよ~!」

緋城「おいしそうな料理いっぱい…」

提督「何を食べる?」

緋城「スパゲッティ!」

赤城「私はハンバーグご飯大盛りで」

加賀「私も同じものでお願いします」

飛龍「私ステーキ!」

蒼龍「スパゲッティかなぁ」


皆注文して蒼龍たちが緋城を連れてドリンクバーのほうへ向かう。

赤城「緋城もみんなと仲良くてよかったですね」

提督「だな。これからもずっとああいう景色が見れるといいな…」

赤城「ですね」


瑞鶴「あと十年したらほんとに姉妹みたいになってそうだよね」

翔鶴「自分がお姉ちゃんって言われたいんでしょう?」

瑞鶴「それを言われちゃ…そうなんだけどさ…」


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