2017-11-28 22:12:14 更新

概要

皆の経歴を見て、不安に駆られる海未。
果たして、彼女たちの社会人としての実力(モラル)はいかに?


前書き

μ's解散後9年後の物語、管理職園田海未(3話)です。拙い文章ですがよろしくお願いします。コメディーの予定をしています。
最後の方はことり回です


皆の経歴を見た海未は経歴書を持って事務所に戻った。


何から話そうか思い悩む海未

しばらく、沈黙した後、意を決して喋り始めた


海未「皆、久しぶりですね」


静まり返る事務所


海未「ことり」


・・・


沈黙の後、ことりは海未を伺うよう見つめ、弱弱しく返事をした


ことり「はい」


海未「久しぶりですね」


ことり「そうだね」


海未「名目上は皆の上司になっていますが、昔のように和気あいあいとやりたいと思っています」

「もちろん仕事はしっかりしてね」


凛「本当にいいの?」


海未「羽目の外し過ぎは駄目ですよ」


目を輝かせる凛

凛「じゃあ、」


勢いよくドアが開いた

黒のサングラス、黒のシャツ、黒のスカートを履いた雪穂が現れた


雪穂「駄目よ!!」


一同の視線が雪穂を向く


雪穂「海未さん!!あなたが率先して遊ばせようとしてどうするんですか!!」


海未「う、、、すいません」


雪穂「あなた達は雇ってるのよ」

「きちんと働いてもらわなきゃ困るわ」


希「働くってことはきちんと給料はもらえるん?」


雪穂「助けてもらった身分でその上、お金を貰おうなんて」

「甘ったれるんじゃないわよ!!」


周りを睨み付ける雪穂


雪穂「あなた達はぎりぎりの所を私たちが助け出したんですからね」

「きちんと助けた分は働いて私たちに返してもらわなきゃ困るわ」


海未「穂乃果はいら」


雪穂「やかましいわ!!」


穂乃果が金を要らないと言っていたと海未が言おうとしたが、雪穂は勢いで黙らせた


希「働かないと言ったらどうするん?」


雪穂「また、戻りたいんですか?」

「懲役を付けますよ?」


苛立つ希


雪穂「ここから出たかったら、早く、稼ぐことですね」

「うちが請け負っている借金は何が何でも返してもらいますからね」

「・・・まあ、うちは成果でみるので、実績を出せば、給料に反映しますよ」


にやりと笑う希

希「その言葉忘れんといて」


雪穂「ええ」


心配そうな顔で見る絵里

その視線に気づいた雪穂が絵里のもとに向かう


絵里「その、、、あの時はごめんなさい」

「後、ありがとう」

意を決して言う絵里

「何かあったら何でも相談に」


雪穂(小声)「亜里沙に迷惑かけてたのに偉そうなこと言わないでください」


雪穂は耳元に近寄り


雪穂(もう、亜里沙に迷惑をかけないで下さいね)

(後、余計なことを言わないように)

小さく力強い声で

(破ったら容赦しませんよ)


佇む絵里


雪穂(お返事は?)


絵里「・・・解ったわ」


雪穂「じゃあ、海未さん、後はよろしく」

「業務は海未さんのパソコンに入っています」

「私は静岡の沼津に用事があるんで」


立ち去る雪穂


海未「雪穂、何であんな性格に、、、」

海の記憶の中の雪穂は穂乃果の不甲斐なさを指摘していた記憶

「会社を大きくしようとするあまり、あんな性格になってしまったのでは」


絵里「違うわ」


海未「え?」


勢いよくドアが開く


雪穂「言い忘れたことがあるわ」

「何の成果もあげられないようじゃ、元の生活に逆戻りよ」


絵里を睨む雪穂

目で余計なことは言うなと訴え、絵里だけがそのことを理解した


去っていく雪穂


・・・


・絵里(21歳)時の回想


亜里沙(18)が電話をしている

電話の女性は泣いていた


絵里は別室で話を聞くことしかできなかった


・・・


・現在に戻る


暫く考え、気を取り直す海未


海未(確かに雪穂の言う通り、働きに来てるんですからTPOは弁えないといけませんね)


T.P.O(Time.Place.Occasion)

時と場所、場合に応じた方法・態度・服装と対応のことである


海未「さあ、皆」


振り返った瞬間目にしたものは


机に座る絵里、ことり、花陽、にこ

頬杖をつく真姫


携帯ゲームで遊ぶ凛

それに乗っかる希


凛「これで最後にゃ!!」

希「行けー!!」


凛は先ほどまで落ち込んでいたが、海未の和気あいあいという言葉で仲間となかよくできる喜びで元気が戻ったようだ


海未「何をやってるんですか!!」

声を荒げる海未


動じない絵里とにこ


苦笑いすることりと花陽


びっくりする真姫

笑いながら見つめる希


驚きの余り、椅子からおちる凛


海未「あなた達はTPOを弁えなさい!!」


真姫「TPO?何それ、イミワカンナイ」


驚く海未


小ばかにしたように笑う凛

凛「真姫ちゃん知らないんだー」


ムッとする真姫

真姫「何よ!!」

「じゃあ、凛は知ってるの!?」


凛「知るわけないじゃん」

「ねー?かよちん」


苦笑いしながら答える花陽

花陽「時と場所、場合に応じた態度のことだよ」


驚く凛と真姫


凛「流石、かよちん!!」

「どっかの世間知らずのお嬢さんとは違うにゃ」


真姫「な、何よ。あなただって知らなかったでしょ!!」


凛「かよちんと凛は一心同体みたいなもの」

「だから、かよちんが答えたら、それは凛が答えたも一緒にゃ!!」


真姫「どういう理屈よ!!」


心底疲れた様子で

凛「はあ、負け惜しみは見苦しいにゃ」


真姫「な」


海未「二人ともそこまでです」


真姫「海未!!」

「だって凛が!!」


海未「海未呼びはやめてください」


真姫「な」


海未「さっき、高坂副社長(雪穂)が言っていた通り、私たちは、ここの会社に雇われています」

「勤務中は、社会人らしい言葉を使いましょう」


真姫「解ったわ」

「・・・解りました」


海未「星空さん」

「知らないことを馬鹿にするのはいけないことです、あなたも解らなかったんでしょう?」


星空「ゴメンナサイ」


海未(どうしましょう、社会人の初歩から教えなきゃいけないみたいですね)


悩んでいる海未に絵里が席から咎めるように声をかけた


絵里「園田さん」


海未「はい?」


絵里「勤務時間が始まっているので、仕事は何をやればいいか、教えてください」


海未「少し待ってください」


海未はパソコンを起動した


中に仕事と書かれたフォルダを開いた


海未(ありました)


中に仕事の内容が書かれた文章があった


プログラミング

占い

宅配

服飾

医療関係

販売

集計(稼ぎ)



園田さんを除く、他の人達は契約社員として雇いました。

ノルマが達成できない場合は、契約打ち切りです。

残りの借金は返済してもらいますのでご了承ください


海未(なるほど、ノルマを達成できるように仕事を割り振ればいいんですね)

(私が実力に見合わない仕事を振ってノルマが達成できないと契約打ち切りになるということですね)

(・・・比較的販売が空いていますね)

(・・・ことりは服飾はまだ、やめておいたほうがいいかもしれませんね)

(医者とは・・・ここの会社が病院でも買収したのでしょうか)

(先ほどの書類で、真姫は詳しいことは本人にお伺いくださいと言っていましたから、聞いたほうがいいですね)


海未「皆さん、少しお待ちください」

「西木野さん、ちょっと」


真姫を別室に連れて行く海未

完全防音で室外には誰も聞こえない部屋に鍵をかけ、外部に漏れないようにし、経歴書を机の中に入れた


海未「西木野総合病院を辞職されましたが何があったのですか?」


ため息をつく真姫

真姫「大したことじゃないわ」


海未「よければ、お話しいただけませんか?」


真姫「医大に入れなかったから医師免許持ってなかったの」


重大な事実を平然と言ってのける真姫


困惑する海未

海未「え?どういうことです」


だってその筈、西木野西木野総合病院の付属学校に行っていたというのを見たから

高卒という事態を飲み込めなかった


海未「西木野総合病院の付属学校に通っていたのでは?」


真姫「通ってたわ」


混乱する海未は疑問を口にした


海未「なんで、高卒なんですか?」


真姫「落ちたの」

「決まってるじゃない」

落ちて、他の大学も受けていないから、高卒。当然のことを理解できない海未に真姫は少し、イラッとした


普通ならありえない現実を平然と言う真姫に海未は自分の正気を疑った


海未(どういうことです?高卒だけど、西木野総合病院に一時勤めていたって)


もだえる海未を見て


真姫「くす、、、園田さん、面白いわね」

「何年も会ってないんだから、悩みぐらいできるわよね」


海未(誰のせいだと思ってるんですか!!)


悩みの張本人の一言がさらに海未を疲れさせた

これ以上聞いていても解らないので一つずつ、紐解いていくことにした


海未「西木野総合病院の付属学校には何しに?」


真姫「もちろん講義を受けに行くためよ」


海未「教授は何も言わなかったんですか?」


真姫「授業初日に誰だ君は!!って言われたけど」

「西木野真姫ですって答えて、西木野総合病院の令嬢かって聞かれたから、そうよって答えたの。そしたら急に大人しくなっちゃって、そのあとは何も」


海未「なるほど、そういうことでしたか」

「合格してないことをお母さまは?」


髪の毛くるくる


自慢げに

真姫「もちろん知らないわよ」


頭を抱える海未

海未「はあ、、、何故ですか」


真姫「不合格が決まった時にお母さんに結果を伝えようとしたら、あなたは受かって当然よ、だから確認しないわって言って、確認しなかったのよ」


海未「その後は?」


真姫「合格祝いに高級レストランのディナーを食べに行ったわ」


海未「違います!!入学手続きとかはどうしたかって聞いているのです!!」


真姫「もう、そんな怒らないでよ」

「お母さんが忙しいから自分でやってって言ったから、やってない」


海未「なるほど事情は分かりました」

「なんで発覚したのですか?」


真姫「怪我を負った患者を手術しようとしたら、お母さんに怒られたの」

「で、こうなってるわけ」

「私も何でここにいるか解らないのよ」


海未には真姫の言っていることが理解できなかった

「あ、お母さんからメールだ、ついさっきお母さんに今から上と話すってメールしたのよ」

「何々」


携帯を差し出す真姫


真姫「お母さんが携帯を見せてだって」


海未が携帯を見ると真姫母から海未に向けて連絡が来ていた


文面には軽いけがを手術で治療しようとしたことから、疑問を抱き、調査した結果、医師免許がないことが発覚。不祥事が発覚し、困っていたところに穂乃果と雪穂が来て、真姫を発覚前に引き取るということで合意。

ついでに真姫を働かせてくれとのことだった。


海未は大変なことに巻き込まれたことに気づき、聞くんじゃなかったと後悔した

事情を聴取した海未は、真姫を戻し、事務所に戻り、契約書の作成をし、皆に渡した


綾瀬絵里・・・集計


東條希・・・・占い


矢澤にこ・・・販売


南ことり・・・販売


星空凛・・・・配達


小泉花陽・・・販売


西木野真姫・・販売


各々、契約書をじっと見ていた時、不平があるものが声を上げた


真姫「ちょっと、話が違うじゃない!!」


真姫が鼻息を荒くし、海未に詰め寄った

真姫の後ろでことりが不満な目で海未を見つめている


真姫「私はここに来るときに医者として、紹介されたのよ!!」

ことり「私も聞いた話と違うかな」


海未「二人の話は分かりますが、私は認められません」

「特に真姫、あなたは」


真姫「何よ!!医師免・・・」


医師免許がないくらいと言いかけた真姫の口を海未は防いだ


真姫は海未の手を振りほどき


真姫「高坂副社長に聞いてよ!!」


海未「いいですが、変わらないと思いますよ」


電話をするために事務所から出る海未


・・・


雪穂「どうしたのかしら?」


海未「西木野さんから話を聞きました」

「西木野さんは医師免許がないことは解りました」

「西木野さんに医者として誘ったらしいですが、どういうつもりですか?」


雪穂「何って意味が解らないわ」

「西木野さんは医療関係者として迎え入れたそれだけよ」


一瞬考える海未

海未「医師免許がないのに医者なんて」


雪穂「・・・なるほど、勘違いしてるわね」

「医療関係者としてよ、医者じゃないわ」


海未「どういうことです」


雪穂「医師免許がない人に流石に医者は任せられないわ」

「うちが買い取った病院に本当の医者がいて、その人に治療させるわ」

「あくまでも西木野さんは手術時のアドバイザーとして雇うのよ」


海未「そんなの認められるわけが」

「個人情報にも関わってきますし」


雪穂「その件は大丈夫よ」


海未「はあ」


雪穂「うちに来るのは表ざたにできない人たちが来るの、ばれる心配はないわ」


海未「そういう問題じゃ」


雪穂「もっとも、失敗したら身の安全は保障できないけどね」

「何、それだけ?」


海未「責任は、だれがとるんです?」


雪穂「勿論、園田さんよ」

「何言ってるのよ。上司だから当然でしょ」

「もっとも、失敗したら、園田さんも西木野さんも生きてないでしょうけど」


海未「そんな」


雪穂「南さんはデザイナーとして雇ったけど、園田さんと社長(穂乃果)のほうが付き合いが長いから、どうするか任せるわ」

「じゃあね」



海未「まだ、話」

ガチャン


ツーツーツー


再度かけなおす海未


雪穂「あと、社長(穂乃果)が起きるの遅くて困ってるから、起こしてあげてください」


海未「はあ」


雪穂「じゃあ」


海未「まだ話が」


ツーツー


再度電話を掛けるが留守電になって繋がらなかった


とんでもないことになってしまったと理解した海未


助けてもらった恩義でやめることができない。

会社の方針に逆らうことができない海未は契約書を作り直すべく、事務所に向かった


事務所


海未がドアを開けると、真姫の中心にことりを除く皆が集まっていた


凛「西木野さん、大学行ってないんだ」


真姫「ふん、そうよ。向こうから来ても断ってやるわよ」


花陽「医師免許は?」


真姫「持ってるわけないでしょ」


海未の気遣いに気付かなかった真姫は早速ばらしていた


早くその場をきりぬけたかった海未は真姫の契約書を作り直し、渡した


周りを見渡した海未はことりがいないことに気が付いた


海未(ことりは?)

「あ」


海未の突然の声に周りは一瞬静まり返った。


絵里「いきなり、大声を出すのはやめてください」

海未「すいません」


皆の個人情報が入った紙は会議室の中に置いてあったことを思い出したは会議室に行った


海未「もし、あれをことりが見たら」


会議室


書類を見ていることりがいた


海未「ことり・・・」


ことり「見られちゃったんだね」

「私、デザイナーとして雇われたんだよ」

「おバカな私じゃ、デザイナーはダメかな?」


海未「そんなつもりは」


ことり「じゃあ、なんで?」


海未「まだ、心の準備期間が必要だと思いまして」


ことり「海未ちゃんはなんでここに来たの?」


海未「皆と同じで社長と副社長に助けてもらいました」


ことり「何で、一人だけ役職が違うの?」


海未「それは」


ことり「優越感に浸ってるんでしょ?」


海未「違います」


嗚咽が混じりながら

ことり「じゃあ、なんで、ことりはデザイナーやらしてくれないの?」


ことり「会社辞めてから、皆に頼らず自分でやらくちゃいけないと思って大変だったんだよ?」

「会社の経営も解らず、大変だったんだよ?」

「ことりはもう、海未ちゃんと穂乃果ちゃんに迷惑をかけた。あの時のことりとはちがうんだよ」


海未は反省した。ことりも大変なことがあったけど、自分で何とかしようと努力して、ここまで頑張ってきていたこと、ことりの成長を見誤っていたことに


海未「すいませんでした」

「水臭いですね。仲間なんだから困ったら、頼ってください」


海未の胸に飛び込むことり、今までため込んでいたものが堰を切ったように流れ込んだ

ことり「怖かった、怖かったよ」


泣きじゃくることりを胸に抱えたまま、、優しく頭を撫でた


ことりが落ち着いてから海未とことりは事務所に戻った。


戻ってきたふたりの様子に皆は静かに席に着き、海未はことりの契約書を作り直した


翌日


AM 8:00

社長室のドアをノックする海未

横にはことりがいた


ことり「出ないね」

海未「全く、ことりも一緒に来たというのに」


再度ノックする海未


海未「社長!!」

「ことりも来ましたよ!!」


ノックしつづる海未、しばらくして


ガチャ


寝ぼけ眼の穂乃花が出てきた

穂乃果「うるさいな、まだ8時だよ」


海未「な」


穂乃果はことりを見たら、急に元気になった


穂乃果「ことりちゃん!!」


ことり「おはよう!!」


穂乃果「いやあ、よかった元気になって」


ことり「うん!!」


穂乃果は落ち込んでいたことりを元気づけたのは誰か、解っていた

それはかつて、穂乃果が生徒会長時に副会長として穂乃果を支えた人物

園田海未


穂乃果「海未ちゃんありがとう」


海未「社長、就業時間は8:30からですよ」


穂乃果「だって社長だよ」


海未「雪穂が起きるのが遅くて困ってるって言ってましたよ」

「何か、仕事があるんじゃないですか?」


穂乃果「二度寝してからやるよ」


海未「あなたという人は」


穂乃果「はは、園田さん怖いよ」


海未「誰のせいだと思ってるんですか!!」


ことり「はは」


それはかつて、穂乃果が生徒会長時に副会長として穂乃果を支えた人物

園田海未

後、怒ると怖いことで有名だった


続く


後書き

ご覧になっていただき、ありがとうございました
今後も宜しくお願いいたします


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