2017-11-28 17:18:51 更新

概要

秋月に頼まれたVRを渡して・・・


前書き

注:超短編です。


年々進化していく世界・・・鎮守府にも進化した家電やらゲーム機やらが置かれるようになり、生活は豊かになって行く中で、


「ほら、秋月。 お前が欲しかったVR・・・今日手に入ったところだ。」


「あ、ありがとうございます!」


秋月は喜んで受け取った。


「使い方は知ってるか? オレもゲーム機系はあまり知らないけど・・・」


「大丈夫です! 同じ駆逐艦の子に教えてもらっているので!」


「そうなんだ・・・まぁ、すぐに壊さないようにな。」


「はい! それでは失礼します!」


秋月は執務室から出て行った。


「それにしても・・・」


提督は考える。


「なぜ秋月はVRを欲しがったんだ? そもそもあのVRって何?」


「ああ、あれは確か・・・」


霧島が説明する。


「あれを顔に装着して電源を入れたら、目の前に立体画像が見られる装置だったはずです。」


「ふ~ん、そうなんだ。」


「テレビやゲームで見られる画面があの装置を使う事であたかも目の前にいるような光景になるんです。」


「なるほど・・・最近駆逐艦の子達があの装置を装着して騒いでるのはそのためか。」


「はい・・・敵が目の前に近づいてくる恐怖や、リアルな画像で盛り上がっているんです。」


「・・・でも、秋月ってゲームやったっけ? あの子がゲームする所を見たことが無いんだが・・・」


「私も気になりました・・・秋月さんに限ってどうしたのでしょう・・・」


「・・・・・・」


2人は気になって、


「後で、秋月の部屋を覗くとするかな・・・」


提督の提案に霧島も賛同したのだった。


・・・・・・


「遂に・・・遂に、手に入りました!」


秋月はドキドキしている。


「これで・・・私の願いが・・・遂に!」


どうやらVRを使って何かをやりたかったようだ。


「まずは・・・準備ですね・・・え~っと・・・これを・・・こうやって・・・次は・・・こう?」


ゲームをやった事が無い秋月にとってこの装置の準備は難題であったが・・・


「私の願いを満たすため・・・ここは何とか乗り越えないと!」


必死にVR起動に精を出す秋月だった。


・・・・・・


「なるほど・・・これがVRか・・・」


駆逐艦寮でゲームをしている駆逐艦の子からVRを借りて装着してみる。


「おお・・・画面の敵が目の前にいるようだ。」


画面の敵が攻撃をしてくる・・・提督は思わず体を動かす。


「ふむ、確かに反射神経が鍛えられるかもしれないな・・・でも、そんなに長くやっていると目を悪くするからほどほどにな。」


提督の忠告を聞いた駆逐艦たちはまたVRをやり出すのだった。


・・・・・・


「お、村雨どうした? その部屋は秋月だったよな?」


秋月の部屋前で立ちすくんでいる村雨、


「提督、秋月さんに何かあったのですか?」


「ん?」


急に言われて困惑する提督、


「どうしたの、そんな真顔で?」


村雨の表情は険しく、いつも笑顔な表情が一変していた。


「秋月さん・・・とてもひもじい思いをしているのですか? 提督は今まで気づかなかったのですか?」


「・・・・・・」


ますます訳が分からない・・・秋月は普段からおにぎりとみそ汁しか食べておらず、他の食べ物を食している姿を


見たことが無い。


「秋月さんを見ていたら泣けてきました・・・どうして現実逃避するまで気づかなかったのかと・・・」


「・・・・・・」


現実逃避? ああ・・・VRのことかな・・・秋月はのめりこんでいるってこと?


「・・・すいません、提督に当たる必要はないのに・・・ごめんなさい。」


そう言って、村雨は立ち去った。


「・・・・・・」


何が何だかわからない提督・・・取りあえず秋月の部屋に入ってみることに・・・


「秋月、入るぞ。」


扉を開けて提督が見た光景は・・・


「ああ・・・目の前にステーキ・・・ああ、やっぱりダメです・・・箸で掴めません。」


VRを装着しながら片手に箸を目の前に摘まむ行為をしつつ口から涎を出しながら何かをしている? 秋月の光景が・・・


「秋月・・・おい、秋月!」


提督が叫んで、


「!? わわっ、司令! ど、ど、どうしましたか!?」


慌てふためく秋月。


「・・・・・・」


提督は置いてあるVRを覗くと・・・


「あ、あの・・・そ、それ・・・は・・・(汗)」


秋月は慌てている。


「・・・・・・」


提督が見た光景・・・それは目の前に高級な料理が並んでいる光景・・・


「あの・・・その・・・司令・・・(汗)」


秋月は涙目だ。


「・・・・・・」


選択肢があり、ステーキやらフルコース、普段鎮守府で食べている定食など多種類のメニューが表記されていて、


「秋月・・・お前・・・」


「ご、ご、ご・・・ごめんなさい! ごめんなさい司令!!」



秋月のために取り寄せたVR・・・そのVRをこともあろうに自身の食欲を満たすために使用した事を


怒っていると思ったようだ・・・秋月は必死で何度も謝る。



「ごめんなさい! 私の欲望のために・・・変な事に使ってしまって・・・申し訳ありません!!」


「秋月・・・少し・・・付き合え。」


「あわ・・・あわわわ・・・(泣)」



これはきっと怒っている・・・絶対に怒っている・・・提督の表情がいつになく真剣な事に恐れをなした秋月。



「あわわ・・・あわわわわ・・・(号泣)」


・・・・・・

・・・



「そんなにひもじいなら早く言えよ、全く・・・」


連れて行かれた場所は・・・高級料理店。


「・・・え、え~っと・・・あの・・・(汗)」


秋月はたじたじ。


「何もVR使わなくてもオレに一言言えば、どこでも連れて行ってやるのに・・・店員さん、ステーキよろしく!」


「あ、あの・・・その・・・司令。」


「遠慮するな! 秋月が今まで我慢していたことはよくわかった。 これからオレが秋月を満足させてやる、存分に食え!!」


秋月の前にステーキや丼ぶり等が出されて・・・


「はうう・・・こ、こんなに高価な物を・・・(汗)」


秋月は涙目で提督を見つめる。


「心配するな! VRと比べたら、この料理の値段なんて安いもんだ! さぁどんどん食え!! 食べたら今度は居酒屋にでも行くか?


 どうする? 中華料理店でもいいぞ!!」


「・・・・・・」


緊張のあまり、秋月が口をつけれなかったのは言うまでもない・・・









「秋月にVRを買ってあげたら・・・」 終










このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-12-16 03:32:06

Abcdefg_gfedcbAさんから
2017-11-28 17:36:35

このSSへの応援

1件応援されています


Abcdefg_gfedcbAさんから
2017-11-28 17:36:36

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: Abcdefg_gfedcbA 2017-11-28 17:37:28 ID: N_U3sGo7

分かってはいたけど秋月が可愛いすぎてにやけてしまいました...

お疲れ様です

2: SS好きの名無しさん 2017-11-28 18:48:06 ID: jJbl95fA

VRの本質は医療分野の進歩。
此で難しい手術の事前の訓練も出来る。
だが食い物の味覚や匂いの聴覚は無理だよw

3: キリンちゃん 2017-11-28 19:09:29 ID: TT95UQEg

コメントありがとうございます♪ 秋月を頭の中で思い浮かべていたら、
思いついたので書いてみましたw


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください