2018-01-02 03:12:28 更新

概要

穂乃果ちゃんが自分の国の王様に命令されて世界中に散らばる7人の王に戦いを挑む物語


むかーしむかしの物語


この世界にまだ何も無かった頃のお話


世界には強大な魔力を持った7人の王様がいました


普通の人達も魔法を使えましたが、その中でも特に強い魔力を持つものが国をおさめだし王となり、七つの国ができました


丁度その頃神様は【色】というものを作り出しそれぞれの国と王様に与えました


一つは赤 燃え上がる炎の色 情熱と【支配】の色


一つは青 冷たい水の色 冷静さと【礼儀】の色


一つは黄色 明るい光の色 楽しさと【笑顔】の色


一つは緑 安らぎの草の色 優しさと【慈悲】の色


一つは紫 魔法の象徴の色 愛情と【誘惑】の色


一つは白 何色にも染まらない色 潔白と【正義】の色


一つは黒 孤高に佇む色 欲望と【悪】の色



色が与えられた事により、それぞれの国は【個性】を持ちやがて戦争が起きました


沢山の人が死に、それを乗り越えて今の平和な世界になりました


そして今では平和な七つの国がこの世界に残っているのです


傲慢な赤の王が支配する【鉄の国 アイアンベルグ】


礼儀正しい青の王率いる 【海の国 竜宮王国】


ワガママな黄色の王がいる【宴の国 エリージョア】


優しい緑の王が治める 【食の国 ハウスグリーン】


魔性の紫の王が操る 【魔女の国 ラブスピリット】


信頼されし白の王が守る 【朝の国 サン・タ・レア】


強欲な黒の王が笑う 【常世の国 ブラックムーン】


人々は今日も平和に暮らしています


めでたしめでたし



~〜~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エリーチカ「おもしろかったチカ!!やっぱり絵本の読み聞かせは楽しいチカ!!」


穂乃果「いえいえ、王様が喜んでくれてよかったですよ!!また暇なら読んであげます!!」


エリーチカ「褒めてつかわすチカ!!」


私は穂乃果、この黄色の国の王様の側近メイドをしている人間の中の一人


黄色の王様って昔はとってもかしこくてみんなの憧れの的だったんだけど……


黄色の王様はどこかの悪い魔女に騙されて


【頭がポンコツになる呪い】をかけられてしまったの


それっきりワガママでポンコツな王様になっちゃって


黄色の国は衰退し、七つの国の中でも1番下の領土になっちゃったんだ


王様昔はとってもクールだったのに……


エリーチカ「おやつの時間チカ!!おやつをいっぱい持ってこいチカ!!」


今はこんなんです……


千歌「王様!!おやつをお持ちしました!!って、うわぁぁぁ」ガシャーン


エリーチカ「何をしてるチカ!!そんな事ばっかりしてたら、お家へ帰らすチカよ!!」


千歌「ひえぇぇ、ごめんなさーい!!」


この子は私と同じように側近のメイドをしている千歌ちゃん


新入りでいつも怒られてばっかりだけど、伸び代のある素直な子


梨子「もう……だからあれだけ分けて運びなさいと言ったのに……」


千歌「あはは……ごめん……」


この子は私達をまとめるメイド長をしている梨子ちゃん、とてもしっかり者で頼れるお姉さん!!


エリーチカ「早くおやつを食べたいチカ!!エリチカお腹減ったチカー!!チカチカチカー!!」


マリー「ハァーイ!!今日はデリシャスなケーキでございマース♡」


エリーチカ「おおっ!!美味しそうチカ!!ぜーんぶ私のものチカー!!」


マリー「喜んでくれてハッピィなのデェ~ス♡」


この人は王様専属で料理を作っている料理長のマリーさん


どこか異国の地から来た人みたいで喋り方はちょっと変だけど、明るくて私達まで元気にしてくれるいい人


エリーチカ「ごちそうさまチカ!美味しかったチカ」


千歌「もう食べたんだ……」


穂乃果「………………早い」


エリーチカ「お腹がいっぱいになったから寝るチカ」


梨子「こーら、食べ終わったら歯磨きですよー」


エリーチカ「やだチカ!!寝るチカ!!」


梨子「ダメです!!歯磨き!!」


エリーチカ「寝るチカ!!」


梨子「歯磨き!!」


マリー「捕まえました!!今のうちにウォッシュタイムデース!!」ガシッ


エリーチカ「こら!!話すチカ!!クビにするチカよ!!」


梨子「ハイハイ、アーン」ゴシゴシ


エリーチカ「むぐぐぐ……」ウォシャウォシャ


千歌「今日も平和ですねぇ……」


穂乃果「そうだねぇ……」


この国は今日も平和です


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


次の日


エリーチカ「おはようチカ!!暇だからなんかするチカ!」


千歌「いきなりそんな事言われても……」


穂乃果「また絵本でも読みましょうか?」


エリーチカ「おおっ!!早く読むチカ!!」


梨子「その前に、朝ごはんの後の歯磨き!!」


エリーチカ「絵本チカ!!」


梨子「歯磨き!!」


マリー「がっしりロックしまーしたぁ!!」ガシッ


梨子「ナイス」ゴシゴシ


エリーチカ「むぐぐぐ」ウォシャウォシャ


千歌「やっぱり平和ですね」


穂乃果「そうだねぇ……」


エリーチカ「歯磨き嫌いチカ……やっと終わったチカ……」


穂乃果「そうだ、絵本絵本っと」


エリーチカ「今日は何を読むチカ?」


穂乃果「今日の絵本はとある王様のお話だよ」


エリーチカ「裸の王様?おもしろい題名チカ」


穂乃果「読みますね、裸の王様 むかーしむかしある所に……」


1時間後


エリーチカ「いい話チカ!!教訓になるチカ!!」


穂乃果「喜んでくれて何よりだよ!!」


エリーチカ「て、事で、私も裸になるチカ!!」スポーン


穂乃果「………………へ?」


あらかじめ言っておくが、王様は頭はポンコツだとしても、身体はしっかり美人の女性である


千歌「…………//////」カアー


マリー「オーマイガッ!!ナイスなバディですね!」


梨子「…………はぁ」


穂乃果「王様、その姿はちょっとまずいですよ!!」


エリーチカ「いやチカ!!今日から裸で生きるチカ」


千歌「大事な所が全部丸見えだよぉ////////////」


梨子「風邪ひきますよ、下着ぐらいは着ましょう」


エリーチカ「いやチカ!!立派な王様になるチカ!」


梨子「立派どころかあられもない姿ですよ!!」


エリーチカ「へっくしゅん!!寒いチカー!!」


梨子「ほら、言わんこっちゃない……」


千歌「梨子ちゃんってお母さんみたいだよね……」


穂乃果「逆に王様は子供みたい」


千歌「あはは……」


1時間後


梨子「はぁ、はぁ、やっと捕まえた……」


エリーチカ「捕まったチカ」


マリー「お着替えタ~イム!!」シュパ


エリーチカ「チカー!!」


梨子「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ」


マリー「お疲れ様デース!!梨子さん!!」


エリーチカ「そういえば、皆の者に話があるチカ!」


エリーチカ「至急、集まるチカー!!」


穂乃果「もう集まってるよ……」


エリーチカ「はっ!?」


穂乃果「……あはは」


エリーチカ「エリチカ思ったチカ、なんでこの国はこんなに小さいチカ?」


千歌(言えない、あなたのせいなんて言えない……)


穂乃果「うーん、しょうがないんじゃない?小さくてもこの国は平和だし……」


エリーチカ「こーんなに偉い王様がいるのにこんなに小さいなんて!!気に食わないチカ!!」


梨子「…………王様ワガママが過ぎまs」


マリー「じゃあ、私達は何をトライしろと言うデースか?」


梨子「ちょっと、マリー!?」


マリー「「おもしろそうデース、最近私も退屈してまぁーした!!」」ゴニョゴニョ


梨子「「……もう」」


エリーチカ「そこ!!こそこそ話はクビにするチカよ!!」


マリー&梨子「はーい」


穂乃果「それで、私達にどうしろと?」


エリーチカ「偉い王様の私から命令チカ!!」


エリーチカ「他の6人の王様をやっつけて、この国を1番にするチカ!!命令は絶対チカ!!」


千歌「……ほえ?」


梨子「!?」


マリー「わぁお」


穂乃果「王様、もうこの世界は周りと休戦協定を昔から結んでいて、それは不可能なんですよ」


エリーチカ「いやチカ!!エリチカ1番がいいチカ!!チカチカチカー!!」


穂乃果「…………」


梨子「また始まった、王様のワガママが……」


マリー「オー!!わかぁりました!!私は王様の料理をクッキングしなくてはいけないので、梨子さんたちにまかせマース!!」


エリーチカ「ご飯係は行っちゃだめチカ!!他のやつがやっつけにいくチカ!!」


穂乃果(マリーさん、うまく逃げたなぁ……)


マリー「「もしもーし」」チョンチョン


穂乃果「「ん?」」


マリー「「とりあえず旅に出るふりをして、夜になったらこっそり戻ればいいデース!!」」コソコソ


穂乃果「「了解」」グッ


エリーチカ「早くこの国を1番にしたいチカ!!チカチカチカー!!」


穂乃果「わかりました王様、私達3人で王を倒す旅に行ってまいります」


千歌「……!?」


梨子「は?正気?」


穂乃果「「カクカクシカジカ」」ゴニョゴニョ


千歌「私も、6人の王を倒し、この国を1番にしてまいります!!」


梨子「わっ……私も頑張ります……」


エリーチカ「褒めてつかわすチカ!!早速行ってこいチカ!!」


3人「ハ━━━━━━イ」


マリー「頑張ってくださいデース!!(誤魔化すのを)」


こうして王様のワガママを聞き入れるために、私達は小さな小さな旅に出た、それがまさかあんな長旅になるきっかけになってしまうなんて、今の私達は考えちゃいなかった……


~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


千歌「お城を出たはいいものの、夜まで何をしよう」


穂乃果「とりあえず旅っぽい服に着替えてみたよ!」


梨子「その服……勇者?」


穂乃果「そうだよ、この世界に伝わる伝説の勇者様のお洋服なんだよ!!」


梨子「勝手に持ってっちゃって良かったの?」


穂乃果「うーん、王様の命令だからいいんじゃないかなぁ?」


千歌「私の服は魔法使いだ……」


梨子「私は僧侶ってわけね……」


穂乃果「二人とも似合ってるよ!!」


梨子「穂乃果、あなたが右腕に付けてる高そうなものはなあに?」


穂乃果「ん?これ?なんか王様がくれた伝説の腕輪」


千歌「げっ、それ、国宝レベルの……」


梨子「あなた、無くしたらどうする気?」


穂乃果「大丈夫!!肌身離さず付けるから安心して」


千歌「とりあえずお昼寝でもしようか……」


穂乃果「さんぜーい!!」


梨子「そうね、夜まで寝ましょう、野宿は嫌だけどしょうがないわ」


千歌「おやすみなさぁ~い」


穂乃果「おやすみ!!」


梨子「おやすみなさい」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜〜〜〜


その夜


穂乃果「ない!!腕和が無いよ!!」


千歌「むにゃむにゃ……なあに?もう夜だよ……」


梨子「もう朝だよみたいに言わない、お城に帰る時間ですよ」


穂乃果「梨子ちゃん聞いてよ!!腕輪が無いの!!」


梨子「………………は?」


千歌「ええっ!?無いの!!?」


穂乃果「寝てた場所からバックの中まで探したのに、腕輪が無いんだよ!!」


千歌「あれめちゃくちゃ大切な国宝なんだよ!!私達クビじゃ済まなくなっちゃうよ!!」


穂乃果「なんでぇー!!無いよー!!」


梨子「………………盗賊」ボソッ


穂乃果「盗賊?」


千歌「ほえ?」


梨子「考えられる可能性よ、もしかしたら寝てる間に盗賊に取られたんじゃないかってこと」


千歌「まさかぁ!!こんなご時世に、ねぇ?」


穂乃果「………………」


千歌「穂乃果ちゃん?」


穂乃果「メイド仲間の噂で、最近盗賊の被害が多いって聞いたの思い出した……」


千歌「うぇ!?そんなぁ!!」


梨子「穂乃果、ポッケに入ってるその紙はなあに?」


穂乃果「ん?あれ?いつの間にこんな紙が……」


千歌「ちょっと見して!!」




ーーーお宝は頂いた、大怪盗ヨハネよりーーー




梨子「ビンゴ……ね……」


穂乃果「どうしよう……」カタカタ


千歌「うわーん、これじゃあお家に帰れないよぉ!」


梨子「とりあえずこのまま国へは戻れないから、近くの街に行ってみましょう、そこで聞き込みよ!!」


千歌「近くの街って確か……」


穂乃果「始まりの街【オトノキタウン】だよね?」


梨子「そう、こうなったら意地でも腕輪を返してもらうわ」


千歌「返してもらうって戦うの!?」


穂乃果「一応穂乃果、固有魔法なら使えるよ!!」


梨子「私も使えるわ、この世界には【固有魔法】と【習得魔法】と言うのがあるの、【習得魔法】は修行を積まないと使えないけど【固有魔法】は生まれつき自分が使えるたった一つの魔法なのよ、使えるようになるのは個人差があるけど……」


千歌「そんなの初めて知ったよ……私その固有魔法ってのすら使えたこと無いのに……」


梨子「学校の授業中に寝てるからよ」


千歌「ふぇぇ//////」


穂乃果「穂乃果の魔法は【自分の身体能力を1時間の間だけ底上げする魔法】だよ!!」


千歌「なにそれ、すごい」


穂乃果「穂乃果はこれをファイトの魔法って読んでるの、1時間経って魔法が切れると、身体が疲れて動かなくなっちゃうけど……」


千歌「なにそれ、怖い」


千歌「でもいーなぁ!!私も魔法使ってみたーい!」


穂乃果「いつか千歌ちゃんも使えるようになるよ!!個人差ってやつだね!!」


千歌「はぁ……いつになるやら……」


梨子「ちなみに、私の魔法は【瞬間移動】よ」


千歌「おおっ!!便利!!オトノキタウンまでお願いします!!」


梨子「……それは無理よ」


千歌「ええっ!?なんで!?」


穂乃果「まさか、行ったことある場所じゃないと行けないとか……」


梨子「……その通りよ、私オトノキタウン行ったことないの、とゆうか自分の国しか行ったことないわ」


千歌「なにそれ!!ドラ〇エじゃん!!」


梨子「申し訳ないわ……」


穂乃果「今の所、私達の国【宴の国 エリージョア】しか行けないんだね」


千歌「まあ、オトノキタウン近いし、歩こうか……」


梨子「そうね、そう遠くはないはずよ」


穂乃果「レッツゴーだね!!」


千歌「エイエイオー!!」


梨子「おー!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


1時間後


千歌「ついたー!!ここが始まりの街、オトノキタウン!!」


穂乃果「建物がおっきい!!私の国じゃ考えられないよ!!」


梨子「タウンより小さい国もそれはそれでどうかと思うけどね……」


穂乃果「とりあえずこの街で聞き込みだよ!!」


千歌「よーし!!頑張るぞー!!」




梨子「あのー、ここら辺で盗賊の噂って聞いた事ありませんか?ちょっとした話でもいいので……」


???「盗賊?聞いた事ないわね……あなた達の勘違いじゃないかしら?」


白いメイド服を着た、紺色のお団子ヘアーの女性がそう答える


千歌「盗賊についてしってる事ありますか?最近被害に遭われたとか?」


???「うーん、私は知らないわねぇ……」


お酒を飲んでいるブラウンヘアーの女性も、そう答える


穂乃果「盗賊の被害に遭ってしまったんです!!何か情報をください!!」


???「知っているが、タダでとは言えないな、何か対価を払って貰わないと……」


紫色のロングヘアーの女性がそう答えた


千歌「対価って……何をすれば……」


エレナ「私の名前はエレナだ、よろしくな」


エレナ「君たちには対価として、とってきてほしいお宝があるのだ」


梨子「それはどこにあってどんなものなんですか?」


エレナ「ふふ……そう焦るな、お宝に足が生えて逃げるわけじゃあるまいよ」


千歌「は……はぁ……?」


エレナ「この近くに【ホシノウラ海域】と言われてる海があるのだが、その海の海岸にいるモンスターが宝を守っているのだ」


エレナ「そのモンスターを倒し、お宝を持ってきてくれたら、知ってる情報を君たちに与えよう……」


梨子「そんな!!危険すぎるわ!!」


エレナ「心配ご無用、ちょっとした護衛はこちらで用意させてもらうよ」


エレナ「さあ、セイラ、リア、出番だ」


そうエレナが掛け声をした途端、バーのカウンターの後ろから姉妹と思われる二人組が現れる


片方は濃い紫色の髪を二つ結びにしツインテールを作っている、装備はとても豪華でキラキラとした氷を思わせるような鉄のドレスを着ている


もう片方は同じ髪色でポニーテール、装備はそれほど豪華では無いものの、着古したその古布と鎧は熟練者を思わせるような風格だ、腕には見たこともないような輝く腕輪をしている、何かの証だろうか……


エレナ「この二人は護衛専門チーム【セイントスノー】のリーダーをしている二人だ、実力は申し分ないだろう……ふふふ……頑張りたまえ……」


リア「よろしくお願いします、せいぜいお姉様の足だけは引っ張らないように……」


セイラ「足でまといだけはごめんよ、頑張りなさいね」


千歌「何この二人、なんかムカつく……」


エレナ「まあまあ、金で雇われる職業柄上、好感度は期待しない事だ……」


梨子「わざわざ護衛までありがとうございます」


エレナ「ふふ……なあに、情報の対価を欲しているまでだ……」


こうして私達は、ホシノウラ海域のモンスター狩りにエレナさんの用意してくれた護衛の二人組、セイラさんとリアさんと、行くことになったの



リア「ほら!!歩くのが遅いわ、さっさと歩きなさいよ!!」


千歌「ひぇぇ!!すいませんん!!」


セイラ「言ったはずよ……足でまといだけはごめんと……」


リア「そういえば、そこの歩くのが遅いあなた」


千歌「へ?私?」


リア「そうよ、あなたよ、あ、な、た!!」


セイラ「あなた、固有魔法すら使えないそうじゃない……モンスター相手にその魔法使いの装備で大丈夫なのかしら?魔法が使えないあなたが付けると何も効果を発揮しないわよ……」


リア「モンスターにガブっと食べられるわよ!!」


千歌「ひぇぇ!!嫌だよそんなの!!」


リア「仕方ないわね……余ってる装備を貸してあげるわ、感謝しなさい!!」


千歌「え?いいんですか、?ありがとうございます!!」


リア「別に、あんたの為じゃないし……」


セイラ「リアは意外と優しいのよ、私とは違って……」


リア「ちょっと!!お姉様まで!!」


千歌「えへへ……ありがとう!!」


リア「…………ふん!!」


着替えを終えた千歌ちゃんと私達は、海岸の洞窟 通称【ホシノウラ洞窟】に足を踏み入れた


千歌ちゃんはちゃっかり鉄と布を縫い合わせたお古の装備を装備している


穂乃果「ここがホシノウラ洞窟……ちょっと不気味だね……」


梨子「気を引き締めて行きましょう!!」


千歌「うわぁ、絶対なんかいるよ……」


リア「ふん……こんな所で怖がってちゃまだまだね」


セイラ「まあ……リアの言うとうりだな、世界中にはもっと強いモンスターがうじゃうじゃいるぞ」


穂乃果「世界中を旅して回ってるんですか?」


不意に私がそう聞いたら、自慢げに返事を返してきた


セイラ「ふふ……聞きたいか?」


穂乃果「はい!!ちょっと興味がありますから!!」


セイラ「これは私がリアと護衛の仕事を始めたばかりの時の話なのだがな……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


30分後……


セイラ「そこで私は言ってやったのだ!!私の妹に手を出すやつは切り捨てると!!」


穂乃果「おお!!かっこいい!!」


リア「当たり前よ!!お姉様だもの!!」


千歌「凄い話だったねー、梨子ちゃん」


千歌「あれ?梨子ちゃん?おーい?」


穂乃果「ちょっと憧れちゃいます!!私もそんなふうになれるかなぁ……」


千歌「ねぇねぇ、梨子ちゃんがいないよ!!」


セイラ「ふふ……努力すればなれるわよ……」


千歌「おーい!!梨子ちゃんがいないよー!!」


リア「まあ、お姉様と同じレベルになるには程遠いですけど!!」


千歌「ねーねー!!聞いてよー!!」


リア「なによ!!今いい所なのよ!!」


不意に、叫び声が聞こえる……


梨子「きゃあああああ!!助けてぇえええええええええええ!!」


リア「!?」


穂乃果「えっ!?」


セイラ「洞窟の奥の方だ!!急ぐぞ!!」


千歌「……」ムスッ


セイラ「何をすねている?早く助けに……」


千歌「人の話聞かない人のゆうことなんて聞かない!!」


穂乃果「……ありゃりゃ、ごめんって、行こ、私達が悪かったよ……」


千歌「ふん!!いいもん知らない知らない!!」


穂乃果「拗ねちゃった……」


セイラ「ほおっておけ!!行くぞ!!」


リア「時間の無駄ですわ!!」


穂乃果「行っちゃうよー、ちゃんとまっててね!!」


そうして私達は、洞窟の奥の方へと駆けていった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「なにこれ!!うっ、気持ち悪い……!!」


セイラ「……っ!?なぜこのレベルのモンスターがこの洞窟にいるのだ!?まさか、エレナのやつ、騙したな!!」


梨子「助けて!!死ぬ死ぬ!!くるっ……しい……」


洞窟の奥に蠢くそれは、タコのような触手を梨子ちゃんの首に絡ませ、巨大な髑髏を被った頭をカラカラと鳴らして笑っていた


穂乃果「梨子ちゃんが死んじゃう!!」


リア「いきますわよお姉様!!私達【セイントスノー】の力の見せ所ですわ!!」


セイラ「リア!!固有魔法を使うんだ!!」


リア「了解しました!!」


リア「私の固有魔法【スノーガトリング】で蜂の巣にしてあげる!!」




【氷雪のリア】固有魔法


【スノーガトリング】


自身の周りに硬度の高い雪玉を作り出し、異国の地に存在する銃器のように連続で打ち出す固有魔法

彼女自身は様々な氷の習得魔法を覚えており、氷の結晶と雪玉を併せて打ち出す事で威力を増して使用している


リア「おらぁ!!!撃て撃て撃て撃て!!ヒャッハー!!」


穂乃果「っ!?……リア……さん?」


セイラ「言ってなかったか、リアは戦闘になると性格が打って変わって凶暴になるんだ……」


穂乃果「…………怖い……」


リア「このタコ野郎がぁ!!蜂の巣にしてタコ焼きになっちまいな!!ヒャハハハ!!」


タコのようなモンスターは顔を隠すように怯んでいる、しかし


穂乃果「やめてよ!!梨子ちゃんにも当たっちゃう!!」


リア「うるせぇぞ!!あたしの殺りたいように殺るんだよォおおおぉ!!」


氷塊と雪玉が梨子ちゃん目掛けて飛んでいる、案の定タコが触手をガードにしてくれているお陰で直撃は避けられているものの、このままでは当たるのも時間の問題だろう


穂乃果「なにか他に方法は無いんですか?このままじゃ!!」


セイラ「仲間を助けたいのなら自分で助ける事ね、私の出る幕じゃないわ。私が倒すのはあくまでもあのモンスターだけ、勝手にモンスターに捕まった人間の救出ではないもの……」


穂乃果「そんな……あんまりです!!」


セイラ「私が助けてやる事もできるけどな、しかし……」


穂乃果「……?」


セイラ「あなた自身の力を見定めてみたくなったの」


穂乃果「……!?」


セイラ「仲間を助けに、行きなさい、私の期待を裏切る前に……」


穂乃果「…………」


穂乃果「そうだよね、私も頑張らなきゃ!!」


穂乃果「ファイトだよ!!助けて私の魔法!!」




【メイド戦士 穂乃果】固有魔法


【ファイトの魔法】


使用すると一定時間だけ自身の身体能力が底上げされる魔法、連続で使い続け一定時間が過ぎると身体が限界を迎え動かなくなってしまう、しかしその分強力な戦闘力を持つことが出来る魔法、途中でファイトマジックを解除した場合のみその限りではない




穂乃果「力が漲ってくる!!まっててね!!梨子ちゃん!!」


私はそう呟くと足を前に突き出し助走を付けて宙を舞う、この力を使ってる時だけ高いジャンプ力を出すことができる


穂乃果「うああああぁぁぁ!!届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


自分のジャンプ力に押し潰されそうになる自分自身を声で押し潰し、身体を反らせて剣を抜き取る


穂乃果「やぁァァァァァ!!」


剣を前方に振り下ろし邪魔な触手を切り捨てるとともに、勢いよく着地し四つん這いの体制を蹴り上げ梨子ちゃんに足を勢いよく踏み込み突っ込む、足に雪玉の当たる痛みが走るがそれさえも気にせず走り出す


穂乃果「えい!!」


梨子ちゃんを拘束する触手を剣で切り捨て梨子ちゃんの腕を取ると、身を回転させて梨子ちゃんを遠心力を使い外に投げ飛ばす


穂乃果「はぁ、はぁ、やった!!」


と、思ったのもつかの間


私の首を触手が掴んだ、数分前に見た梨子ちゃんのように


穂乃果「ぐっ!!?はぁ、はぁ、苦しいっ!!」


梨子ちゃんの痛みを身をもって知る


セイラ「よくやった!!あとは私に任せなさい!!」




【雪解けのセイラ】固有魔法


【サンタマリアの雪解け】


この魔法にかかった生物を雪が溶けていくように弱体化させる魔法。全ての生物に有効であり、かかったものは力が抜けるように、サンタマリアの雪解けは相手の力を奪っていく




セイラ「くらえ!!サンタマリアの雪解け!!」


そうセイラさんが唱えると、タコの怪物のが怯み私を拘束している触手が解かれる


セイラ「早くこっちへ!!」


穂乃果「はぁ、はぁ、助かった!!」


セイラ「リア!!早くトドメを!!」


リア「ヒャッハー!!了解だ!!」


リア「氷結魔法詠唱!!【氷針】!!」


リアさんがそう唱えると、無数の氷の針が出現し、タコのようなモンスターを襲う


リア「串刺しにしてやんよ!!おらァ!!」


セイラ「ふっ、終わったわね……」


梨子「ゲボっ!!ゲホッ!!」


穂乃果「大丈夫?梨子ちゃん!!」


梨子「はぁ、だ、大丈夫……よ」


リア「ふぅ……終わりましたわお姉様……」


セイラ「タコの後ろに何かあるな」


そうセイラさんが指さす先にはエレナさんの言ってたものと思しき宝が輝いている


リア「やりましたわねお姉様!!依頼完了ですわ!!」


穂乃果「やった……これでエレナさんも盗賊について教えてくれる……」


セイラさんがタコを踏みつけながら宝を取る


穂乃果「ありがとうございます!!」


リア「ふふ……」


セイラ「ククク……」


不意に二人が不敵な笑みを浮かべる


穂乃果「あれ?セイラさん、お宝をこっちへ……」


セイラ「クク……護衛を頼まれただけで、私達はお宝をあげるなんて一言も言ってないわよ……」


穂乃果「……!?セイラ……さん……」


裏切りは、いつも唐突に起こるものである


リア「氷結魔法詠唱!【雪牢】!!」


そうリアさんが唱えると、巨大な雪柱が私と梨子ちゃんの周りに現れ、文字通り雪の牢獄に閉じ込められてしまった


リア「あはっ♡お宝は頂いたわ!!あなた達は無様にその檻の中で朽ち果てなさい!!」


セイラ「クク……馬鹿みたいだったわ……本当にあなた達、私達を仲間だと思ってるのだもの。ちょっと助けてあげただけでね!!」


梨子「くっ!!出しなさい!!こんな事して許されると思ってるの!!」


穂乃果「そうだよ!!エレナさんが許すわけないよ!!」


セイラ&リア「あーっはっはっはっ!!」


リア「エレナのやつまで仲間だと思ってるなら、あなた達の頭の中はお花畑ね!!」


リア「ねぇ、エレナ」


そう呼んだ場所の奥から人影が現れる


エレナ「ふふふ……よくやったぞ、リア、セイラ。これでこの洞窟の宝は私達のものだ……」


穂乃果「……っ!?」


梨子「まさか、グルだったなんて!!」


そう叫んだのもつかの間、エレナさんの後ろから3人の人影が更に現れ、喋り出した


一人はおでこの広いショートカットの少女、白い水兵の様な帽子をかぶっており、水兵を思わせる装備を着ている


一人は街でお酒を飲んでいた女性、ブラウンのセミロングをなびかせ、薔薇の花をあしらった鎧をつけている


一人は街で聞き込みの時に「知らない」と答えていた女性、メイド服ではなく、全身を真っ黒に統一した、黒い羽の生えたドレスを着ており異彩を放っている


穂乃果「あっ!!街で出会った……!!?」


梨子「私達はとんでもない勘違いをしていたみたいね



梨子「まさか、〝冒険を始めて出会った人全員がグルだった〟なんて!!」


黒いドレスの女性が声をあげる


ヨハネ「我が名は、ヨハネ」




〜お宝は頂いた、大怪盗ヨハネより〜




穂乃果「!?ヨハネ、あなたが!?」


ヨハネ「ふふ……その通りよ!!」


ヨハネ「このおでこちゃんが〝ツバサ〟そして酒を飲んでいたこの子が〝アンジュ〟よ、覚えておきなさい、いずれ世界に轟く名前なのだから」


梨子「……っ!!腕輪……」


ヨハネ「なあに?」


梨子「腕輪を返しなさいっ!!」


ヨハネ「あら?あなた達のものだったのね、呑気に道端で寝てたから、盗ませて貰ったわ」


梨子「くっ!!」


ヨハネ「何を隠そう、私達は……」


そうヨハネが語り出すと、残った5人が声を合わせて語りだした




エレナ「一つ!!宝あれば我らあり!!」



アンジュ「二つ!!盗む姿は一輪の花!!」



ツバサ「三つ!!黒き翼は天を凪ぎ!!」



リア「四つ!!大胆不敵な声が轟く!!」



セイラ「五つ!!何者なんだと聞かれたら!!」



ヨハネ「答えてあげるが堕天の命よ!!」



ヨハネ「我ら!!」



一同「ヨハネ怪盗団!!」ババーン





みんながみんなそれぞれ決めポーズをしている




梨子「……何この人たち」


穂乃果「あいたたたた……」



ヨハネ「そこ!!笑わない!!」


ヨハネ「とりあえずお宝は盗ませて貰ったわ!!さらば!!」


穂乃果「ちょっとまって!!洞窟のお宝じゃなくて!!私達の腕輪は!?」


ヨハネ「ああ、あの腕輪なら、質屋に売ってしまったわ」


ヨハネ「めちゃくちゃ高く売れたわよ、ありがとうね」


梨子「返しなさい!!私達の国の腕輪!!」


ヨハネ「無駄よ、もうお金になってしまったもの、質屋に行けばきっと売ってるわよ」


ヨハネ「まあ、あなた達に買うお金があればだけど」


ヨハネ「あっはっはっ♪」


梨子「この!!このぉ!!」


エレナ「さあ、団長、行きましょう」


ヨハネ「そおね、新たな宝を求めて♪」


ツバサ「じゃあねー、ばいばーい♡」


そう彼女が別れを告げるとともに、黒い煙幕が張られ煙幕が消える頃にはヨハネ怪盗団のメンバーも消えていた


梨子「くっ!!またしてやられた!!悔しすぎる〜!!」


穂乃果「それよりこの雪の檻どうしよう……助けも呼べないし……」


梨子「こんな洞窟に来る人なんてそうそういないわよ……」


千歌「おーい、誰かー!!」


穂乃果「そうだよね、こんな所に人なんて……」


千歌「うわーん!!怖いよー!!誰かぁぁ!!」


梨子「……」


穂乃果「いたっ!!人いたよ!!」


穂乃果「千歌ちゃんこっちこっち!!」


千歌「その声は……穂乃果ちゃん!?」


千歌「あれ?リアさんとセイラさんは?」


梨子「実はかくかくしかじかで……」


千歌「ええっ!?みんな盗賊だった!?何それ!!」


穂乃果「とりあえず炎とか出せない?」


千歌「焚き火用のライターならあるよ!!」


穂乃果「おおっ!!いいものもってるじゃん!!」


千歌ちゃんがライターで雪を炙ると小さな抜け穴が出来て脱出する事が出来た


穂乃果「ナイス!!」


千歌「えへへ……」


梨子「とりあえず街まで戻りましょう、急いで質屋にむかうわ」


千歌「こんどこそ瞬間移動の出番だね!!」



【メイド長 梨子】固有魔法


【ル〇ラ】


一度行ったことがある場所まで瞬間移動できる魔法

決してドラ〇エではない、移動以外にも戦闘で相手の懐まで一瞬で飛び込んだり瞬間移動で攻撃を避けたりと用途は様々だが、持ち主の力量による



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「ふう!!街に付いたね!!」


周りを見渡すと、少しだけ違和感を覚える


街に人がいないのだ


千歌「あれー、みんなはどこ行っちゃったのー?」


梨子「……おかしいわね、まるで人が消えてしまったみたい」


そう言って辺りを見渡すと、みすぼらしい服を着た黒髪でツインテールの少女が、目に入ったので声をかけてみる


穂乃果「あのー!!ほかの人はどこへ行ってしまったんですか?」


???「……!?」


少女は驚いたような仕草で話す


???「あんた達!!ここでなにしてんのよ!!」


とても慌てている様子だ


穂乃果「いや、えーと、旅の途中ってゆーか」


???「今この街で何が起きてるか知らないの!?」


???「こんな所で道草食ってたんじゃあんた達タダじゃ済まないわよ!!」


穂乃果「この街でなんか起きたんですか?」


???「今この街にはね……」


???「【鉄の国アイアンベルグ】から」


???「〝赤の王様〟が来てるのよ!!」


千歌「ほえー!!それって一大事なの?」


???「赤の王様は傲慢だから気に入らないものはすぐ処刑しちゃうのよ!!赤の王様が来るとなって失礼の無いようにしなきゃって街は大騒ぎよ!!」


穂乃果「あらあら、そんな事が……」


???「呑気に返事してる場合じゃないわ!!みんな赤の王様の所にお出迎えの列を作ってるの、遅れたらあんた達の首が飛ぶわよ!!」


梨子「お言葉ですが」


???「なによ……」


梨子「みんなで列を作ってるのに、あなたは何をしているのですか?」


???「っ!!」


???「仕方ないわね、言わなきゃダメ?」


梨子「ちょっとばかり気になってしまったものですから……」


ニコ「私はニコ、赤の王様の【奴隷】……よ」


ニコ「赤の王様の命令で街の人間を集めてるの、だからあんた達が王様のお出迎えをすっぽかしたら私の首まで飛ぶのよ!!」


千歌「そんな……奴隷なんて可哀想……」


ニコ「アイアンベルグでは奴隷なんてそこらじゅうにいるわよ、こっちの国では当たり前なの!!」


梨子「とりあえずあなたの話では王様のお出迎えをした方が良さそうね、案内を頼めるかしら」


ニコ「お安い御用よ、そのための奴隷なんだから」


穂乃果「………………」


ニコ「私も昔は普通の人間だったけど、奴隷なんてもう慣れたわ」


ニコ「ついてきなさい、こっちよ」


そう案内してもらったのは、本来の私達の目的場所である、質屋だった


梨子「なにこれ!?こんなの普通じゃないわ!!」


質屋の通りの前では、道の両端に街の人々が土下座して震えながら青い顔をしていた


向かい側から赤の王様と思われる女性が、戦車なのか神輿なのか分からないような鉄の乗り物に乗り、奴隷と思われる女の子達に縄を付けて引かせながらゆっくりとこっちへ向かっていた


穂乃果「こんなのって……許せない!!」


ニコ「許せるか許せないかの問題じゃないのよ、赤の王様は自分がルールなの、私達にとっては首が飛ぶか飛ばないかの問題なの!!」


ニコ「私だって……こんなの……」


千歌「……好きでやってる訳じゃないよね」


ニコ「……!!」


ニコ「ええ、わかってるじゃないの……」


梨子「……!!あの子!!危ない!!」


梨子ちゃんが声をあげる


指を指している方向では


おもちゃのボールを追いかけて赤の王様の乗り物の前に飛び出してしまった女の子が、護衛と思われる兵士に捕まってる所だった


ニコ「あの子、無事じゃ済まないわ……」


ニコが諦めの混じった様な声で淡々と話す


梨子「そんな!!あれだけで!!?わざとじゃないのに!!」


女の子「あ……ご、ごめ……ごめんな……さぃ……」


赤の王「イミワカンナイ、その無礼者の首を跳ねよ」


護衛兵士「……いや、王様……さすがにやりすぎでは……」


赤の王様「ふーん、私に逆らうのね、なら、貴方の首から跳ねましょう……」」


護衛兵士「しっ!!失礼しました!!今すぐこの少女の首を跳ねます!!だ、だからお許しをっ!!」


護衛兵士がそう慌てながら剣を構える


穂乃果「……!!行かなくちゃ!!助けなくちゃ!!」


ニコ「無駄よ、あなたの首無し死体が出来るだけよ!!」


穂乃果「だからって!!そんな!!」


そう、言い合ってるのもつかの間、女の子のお父さんが王様の前に飛び出して女の子に覆いかぶさる


女の子「あぁ……パパ……うわぁぁぁぁぁぁぁん!!うわぁぁぁぁぁん!!」


父親「この子の首を跳ねるくらいなら!!私の首を跳ねてください!!」












「覚悟は……出来ていますっ……!!」













女の子「パパぁ……あぃ……あぁ……」













そう言った父親の首は、次の瞬間、















消えていた


















女の子「うあ……パパ…………」














女の子がポロポロと声にならない涙を流す













赤の王様「そこの下民、邪魔だから早くどきなさい」













穂乃果「ちょっと!!いい加減にしてよ!!」




ニコ「っ!!……バカ!!」


赤の王様「あなたは誰よ、名乗りなさい」


穂乃果「私は穂乃果!!この子に何でこんな事するのさ!!」


赤の王様「ふん……だからなに?」


穂乃果「よくもっ!!よくもっ!!」


赤の王様「皆の者、この無礼者を捕らえよ」


梨子「まちなさい!!」


千歌「赤の王様!!今のはやりすぎですよ!!」


千歌「この人は!!なんで死ななくちゃならなかったの!!なんにもしてないのに!!」


赤の王様「知らないわよ、どうでもいいもの」


千歌「あなたがどうでも良くてもね!!この子にとっては……」
















千歌「たった一人の……お父さんだったんだよ……」













千歌ちゃんは泣いていた













千歌「こんなのって……あんまりだよ!!」







ニコ「ちょっとあんた達!!そろそろおしまいにっ……」




千歌「ニコちゃんだって!!なんであんな事言ったの!!?」



ニコ「っ!!」



千歌「ニコちゃんは、見て見ぬフリしてただけじゃない!!」


千歌「方法はいくらでもあった!!」


ニコ「……っ!!」


赤の王様「ニコ、また、あなたがやったのね」




赤の王様「この4人を捕らえよ、私に逆らった罪として、こいつらを死ぬまで奴隷とする!!」




穂乃果「離せっ!!離せったら!!」


千歌「うっ!!うっ、うっ、……」


梨子「…………」


ニコ「おしまいね、私もアンタらも……」



赤の王様「あら、そこにいい腕輪があるわね。質屋さん、タダで寄越しなさい……」


質屋「いえ……これは……あの……」


赤の王様「死にたい?」


質屋「どうぞ!!持っていってください!!」


穂乃果「……私達の国の腕輪……」


ニコ「そんな事些細な事よ、私達死ぬまで奴隷の刑じゃない、」


穂乃果「……」


ニコ「今更どうでもいいわ」


穂乃果「……」








こうして私達は、赤の王様に捕まって、腕輪と一緒に赤の国へ運ばれてしまったのだった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「ここは……どこ……?」


赤の王様に捕まって、馬車に乗せられた所までしか記憶が追いつかず、混乱しながら目覚める


穂乃果「……みんなは……?」


あの女の子の酷い1件があってから、千歌ちゃんと泣きながら手錠をかけられ、4人とも服まで脱がされて奴隷用の服に着替えさせられてしまったのだ、それでもあの女の子は大丈夫かなと、まだ心配している自分がいる……。


穂乃果「みんな、どこ……」


辺りを見渡す、どうやらここは奴隷専用の牢屋みたいだ、みすぼらしい二段ベッドにトイレ用のオマル、そして牢屋らしい鉄格子が聳えたっている。ニコちゃんや、千歌ちゃん、梨子ちゃんの姿は見当たらない。


???「お目覚めずらか?」


後ろから声が響く


???「昨日はお疲れ様ずら、おらも横で見ていたから、何があったかは大体わかるずら」


牢屋の響きやすい造りのせいか、声が大きく聞こえる


穂乃果「……?あなたは?」


???「おっと、自己紹介が遅れたずらね」


ニコちゃんと同じような服を着た、セミロングヘアの美少女が寝ている私を覗き込むように喋っていた


ずら丸「おらの名前はずら丸っていうずら、これから一緒に生活する仲間だから覚えてほしいずらよ」


不意に浮かんだ疑問を投げかける


穂乃果「これから……一緒に生活?」


ずら丸「そうずら、穂乃果ちゃん達は赤の王様に奴隷にされてしまったずらよ、だからここにいるずら」


わかっていたはずの事実が重くのしかかる


穂乃果「なんで……私の名前……」


ずら丸「赤の王様の前で、大声で叫んでたずらよ、自分の名前を、だからおらも知ってるずら」


〜私は穂乃果!!この子になんて事するのさ!!〜


そう言えばそうだったなと、思い出す


穂乃果「今は夜?昼?」


この暗い牢獄では、夜か昼かすら分からない


ずら丸「穂乃果ちゃん昨日からまる1日起きなかったずらよ、だから今は、昨日から数えて次の日の夜ずら」


穂乃果「そっか……ずっと寝てたんだ……」


ずら丸「奴隷は使われる時しかここから出られないずら、だからもうちょい寝てても大丈夫ずら」


ずら丸「穂乃果ちゃんが怒られない用に、ここで看守を見張っておくずらよ」


穂乃果「もしかして……昨日も見張っててくれたの?」


ずら丸「……バレちゃったずらか」


初対面でも判った、この人はいい人だと


穂乃果「……ありがとう」


ずら丸「どういたしましてずら」


穂乃果「ずら丸ちゃんは、どうしてここにいるの?」


ずら丸「どうしてって、奴隷だからずら、変な事を聞くずらね……」


穂乃果「ううん、なんでもない、ごめんね」


ずら丸「…………」


ずら丸ちゃんが悲しそうに口を開く


ずら丸「教えてあげても良いずらよ、おらが奴隷の理由……」


穂乃果「……!!」


ずら丸「おらの家は、先祖代々続くお寺だったずらよ」


淡々と話し始める、顔はいっそう悲しくなるように感じた


ずら丸「でも、おらのお父さんはお寺を維持するために国に借金をしていたらしいずら」


ずら丸「借金のカタに、まだ小さかったおらは、奴隷として国に引き取られてしまったんだずら」


ずら丸「だからここでの生活は慣れっこずらよ」


穂乃果「…………」


ずら丸「小さかったおらでも判ったずら」


ずら丸「お父さんお母さんにはもう2度と会えないんだなって」


穂乃果「…………もういいよ、話させて、ごめんね」


ずら丸「……気にしないでほしいずら」


ずら丸「穂乃果ちゃんもこれから大変だと思うけど、一緒にがんばろうずら」


ずら丸「ちなみに部屋が同じだから、多分奴隷の仕事とか食事からお風呂まで一緒ずら」


穂乃果「あはは……プライベートな所まで一緒なんだね……」


ずら丸「奴隷にプライベートなんて用意されてないずら」


穂乃果「……あはは」


ずら丸「悲しまないでほしいずら……おらじゃ嫌ずらか?」


穂乃果「全然いいよ!!むしろ美人だし!!大好きだよ!!」


ずら丸「……大好きって……穂乃果ちゃんはそっちずらか?」


穂乃果「ちっ、違うよ!!友達としてだよ!!」


ずら丸「奴隷同士でザラにあるから、怖くなったずら、怖がらせないでほしいずらよ」


穂乃果「……そーゆーのやっぱりあるんだ」


ずら丸「あるずら、襲われたりとか」


穂乃果「あはは……」


ずら丸「とにかく!!これからおら達は友達ずら!!」


穂乃果「うん!!よろしくねっ!!」


ずら丸「もうすぐほかのルームメイトが仕事が終わって帰ってくるころずら!!」


穂乃果「ほかのルームメイト?」


ずら丸「おらだけじゃないずらよ、この部屋にいるのは」


穂乃果「ほえー!!」


ずら丸「大丈夫、みんな優しい仲間ずら!!」


しばらくすると、ピンク色の髪の子が看守に牢に入れられて入って来た


???「ピギィ……今日も疲れたなぁ……」


少しだけ牢屋の中が狭くなる


ずら丸「狭いなぁって思っても我慢するずら、あとこの子の他に3人いるずらよ」


穂乃果「なんで考えてる事分かったの……?」


ずら丸「顔を見ればわかるずら」


穂乃果「あはは……」


ずら丸「ルビィちゃん、この子が新入りの穂乃果ちゃんずら」


ピンク髪の子は少し挙動不審に答える


ルビィ「あ……あの……えっと……」


ルビィ「よっ、よろしく……ね……」


恐らく恥ずかしがり屋さんの様だ


???「あー、終わった終わった!!」


???「赤の王様私達の扱い荒いよねー」


???「しっ、看守に聞かれたらヤバいって」


後から3人組も入ってくる、何となくトリオの様だと察しがついた


ずら丸「ヒデコちゃん、フミコちゃん、ミカちゃんの仲良し3人トリオずら、ヒフミってまとめて覚えるといいずら」


ヒデコ「おっ、噂の新入り!!すごーい!!」


フミコ「赤の王様に一泡吹かせたんだって?」


ミカ「奴隷仲間の噂になってるよ!!」


穂乃果「……あはは、大したことしてないよ、結局捕まってるし……」


ルビィ「ピギィ!!おぉ……おかえりなさい!!」


ミカ「ただいま♡ルビィちゃん!!」


穂乃果「みんな仲がいいんだね」


ずら丸「当たり前ずら!!おら達だもの!!」


穂乃果「穂乃果も仲良く出来るかな……」


ルビィ「あ、あの……」


穂乃果「あ、なあに?」


ルビィ「私も初めてここへ入った時不安だったんです!!」


ルビィ「でも、みんな優しくて」


ルビィ「だから、私ももう自分にされたみたいに優しくしてあげますから!!」


ルビィ「だから、大丈夫です!!」


ずら丸「ルビィちゃんよく言ったずら!!」


フミコ「そそ!!私達わ!!」


ミカ「仲間!!」


ヒデコ「助け合いの精神よ!!」


ずら丸「そうずら!!」


ヒデコ「あ、そうそう」


そう言ったヒデコさんが何か取り出す


ヒデコ「食料庫からお酒とパン……持って来ちゃった♡」


ルビィ「ピギィ!!そそんな、バレたら……」


ミカ「大丈夫!!ヒデコはこーゆーの得意だからね」


ヒデコ「にしし……」


穂乃果「お酒……私未成年だし」


フミコ「ちょっとくらいいいってことよ!!」


ずら丸「おらもちょっと頂くずら」


穂乃果「まぁ、ちょっとくらいなら……」


フミコちゃんがお酒を配りパンを床に広げる


ちょっとした宴会みたいだ


ヒデコ「じゃあじゃあそれでは」


フミコ「新しい新入りの」


ミカ「入居をいわって!!」


ルビィ「これからよろしくね」


穂乃果「うん!!よろしく!!」


ずら丸「乾杯ずら!!」


一同「かんぱーい!!」


こうして不安な夜はずら丸ちゃん達のおかげで楽しい夜になり、少しだけ幸せな気がした


これからどうするかは不安だし千歌ちゃんや梨子ちゃん、ニコちゃんの事も心配だけど


そんな不安を幸せに変えてくれる、ちょっとした仲間が穂乃果に出来たのだった


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千歌「うう・・・ここは・・・どこ?」


ふと目を開けると天井が見える、そして自分は寝ていたんだなと理解が追いつく


千歌「はっ!!梨子ちゃんは!?みんなは!?」


ニコ「何一人で騒いでんのよ・・・ここにいるわよ・・・」


梨子「・・・・国へ・・・帰りたい・・・」


寝ぼけ気味の私を、呆れ顔のニコちゃんと、部屋の隅で暗い顔をして体育座りをしている梨子ちゃんがお出迎えしてくれた


しかし、そこまで嬉しい状況ではない


先程の1件があったせいで暗い雰囲気が漂っている


千歌「あれ?穂乃果ちゃんは!!?」


先程のメンバーの中で、いない人物に気がつく


千歌「穂乃果ちゃーん!!どこー!?」


ニコ「ちょっと、静かにしなさい、看守に怒られたいの?」


千歌「でも!!穂乃果ちゃんが!!」


梨子「おそらく、私達の部屋にいないって事は、別の部屋に連れていかれたって考えるのが妥当ね……」


千歌「そんな……一緒にここを抜け出さなくちゃいけないのに……」


ニコ「さっきまでグースカ寝てたあんたがよく言うわ、死ぬまで奴隷の刑はここから出られないの!!次に赤の王様に逆らったら殺されるじゃすまないわよ!」


千歌「だからってこんな所で旅が終わるなんてヤダヤダ!!方法はあるはずだよ!!」


ニコ「っ!!そんなこと出来るなら私がとっくにしてるわよ!!逃げられないからここに居続けてるんじゃない!!奴隷として!!」


ニコちゃんの声が荒くなる


千歌「……ごめん」


ニコ「わかりゃいいのよ」


???「あの……お話中すいません……」


ニコちゃんの後から、ピンクの髪をした不思議な少女が顔を覗かせる


千歌「なにそれ……?ボード?」


その少女は顔に、顔文字の書いてあるボードを貼り付けており、この牢屋にはそぐわないほど異彩を放っていた


???「こっ、これは、私は表情を顔に出すのが苦手なので、この璃奈ちゃんボードを魔法で顔に貼っているのです……」


至って不思議な女の子だ


璃奈「私は璃奈っていいます、よろしくお願いしますなのです……」


千歌「あ、えっと、あはは……よろしくね……」


ニコ「さっきから周りをこそこそしてるけど、私はこの子を信用はしてないから」


璃奈「……」


ニコ「顔を見せないやつを信用しろって方が無理だわ」


璃奈のボードが笑顔の顔文字から泣いている顔文字に変わる


千歌「ニコちゃんひどい!!」


千歌「こんなに可愛いのに!!このボードはこの子が少しでも私達とコミニケーションを取ろうとしてくれてる証拠でしょ!!」


璃奈「…………!!」


千歌「璃奈ちゃん、こっちおいで!!ニコちゃんなんて気にしなくていいよ!!」


璃奈ちゃんのボードが笑顔に変わった、案外わかりやすい


璃奈「……」チョンチョン


璃奈ちゃんが奴隷服の裾を引っ張る


璃奈「私、穂乃果さんの脱獄に協力したくて話しかけました!!」


璃奈「私もちょっと前に入ってきたばかりですが、こんな所もう沢山です!!脱獄しましょう!!」


千歌「おおっ!!みんなでこんな所抜け出して、みんなで輝こう!!」


璃奈「エイエイオー」


千歌「おー!!」


梨子「少なくとも、私達二人に迷惑はかけないでね」


ニコ「そうよ、またなんか起こして大迷惑かかられるとか、たまったもんじゃないわ!!」


千歌「いいもん!!二人は一緒にここにいればいいじゃん!!私達は逃げ出して幸せな生活を送るもんねー」


璃奈「ねー!!」


ニコ「ぬぁによ!!なんか気に食わないわ!!その言い方!!」


千歌「今更謝ったって遅いからー!!べー!!」


ニコ「ふん!!どうせ近いうちにその気力すら無くなるわ」


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奴隷の夜は、少しだけ外に出る自由時間が存在する


私は璃奈ちゃんと空の星を眺めに来ていた


千歌「璃奈ちゃん、星が綺麗だねー」


璃奈「わかります!!その気持ち……」


千歌「こんな所早く抜け出して、あの星みたいに輝きたいよ!!」


璃奈「おおっ!!璃奈も輝くです!!」


千歌「そういえばさ、璃奈ちゃんはなんで奴隷になっちゃったの?」


璃奈「話さなきゃ、ダメですか?」


千歌「うん、なんとなく、知っておきたいなって」


璃奈「璃奈はここに来る前は、捨て子だったんです」


璃奈ちゃんのボードが、泣き顔に変わる


璃奈「ほかの家に拾われたのですけど」


璃奈ちゃんが服を脱ぎ始める


千歌「何このあざ……!?酷い……!!」


璃奈「璃奈のお母さんは、本当のお母さんじゃありません、お父さんも、本当のお父さんじゃありません、だからこんな事されたんです……」


千歌「……辛かったよね」


璃奈「さんざんいじめられた挙句に、ここに連れてこられました……」


彼女が表情を作るのが苦手な理由が、わかった気がした


どんなにいたぶられても、彼女は無表情を貫いたのだろう


私は、そっと璃奈ちゃんを抱きしめた


璃奈「あの……千歌さん……」


千歌「ん?なあに?」


璃奈「もし脱獄出来たら、璃奈と友達になってくれますか?」


璃奈「璃奈の初めての友達になってほしいのです!!」


千歌「もう、友達じゃん!!」


璃奈「あはは……ありがとうなのです……」


後からニコちゃんの声がかかる


ニコ「あんた達、こんな所にいたのね!!もう戻る時間よ!!」


千歌「ごっ、ごめん」


璃奈「ごめんなさいなのです」


その日は璃奈ちゃんと同じベットで、ぐっすりと寝たのだった


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2017-12-21 17:02:51

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1: 午前零時のコロンブス 2018-01-02 03:29:21 ID: W5eT96ks

いやー、いいSSだなー


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