2017-12-16 22:11:42 更新

概要

電の恋焦がれる切ないお話です。

まだまだ初心者ですが読んで頂ければ幸いです


前書き

短編第二作品目となります

いろいろ、ショッキングな内容が含まれているかもです。
無理というお方はブラウザーバッグをお勧めします。

前回のssにコメント評価して頂いたお方々
ありがとうございました。

脱字がありましたので訂正しました。


電「司令官さん...!お茶がはいりました」


提督「お、ありがとな、そこに置いといてくれ」


電「はい、なのです」コトッ



私は特型駆逐艦、暁型末っ子の電なのです。


司令官さんの秘書艦としてお手伝いしています。



提督「電ー、今日の遠征の報告書全部あるか?」


電「ちょっと待っててくださいなのです」ペラペラ


電「っと、これと...」ペラッ


電「...あれ」


提督「どうした?」


電「東京急行の報告書がないのです」


提督「やっぱりか...すまん、旗艦の深雪に提出するように催促かけてくれ」


電「はい、なのです!」



秘書艦の仕事は大変だけど


辛くはないのです。


司令官さんのお役に立てる…それだけで


嬉しいのです!



電「報告書、貰ってきました」


提督「ご苦労さん、後で深雪にしっかり叱っとくよ」


提督「っし、これで全部揃ったな」


提督「あとはサイン書くだけだから、電は下がっていいぞ」


電「いえ、終わるまでここにいるのです」


提督「そうか?じゃ、早く終わらせなきゃな」



提督「」カキカキ


電「...」ジ-


提督「」カキカキ


電「...」ニッ



真剣に執務している司令官さん


かっこいい...。


いつも、真面目で電やみんなの事を家族だと言って、大切に思ってくれている人。


一緒にいるだけで胸がポカポカして


とっても幸せな気持ちになれるのです。


私は...電は...司令官さんの事が好き...。


でも、気持ちは伝えられない...のです


私は臆病だから...。


怖いのです...。


もし振られたら、どうしようって


今の様に普通に接してくれるのかって


だから...。


今のままでいいと思ってしまっています。





提督「どうした?そんなに見つめて」


電「い、いえ、なんでもないのですっ」


提督「...そうか?」




でも、いつかは絶対に


気持ちを伝えてみせるのです…!


司令官...さん!




提督「終わったー!!」


電「お疲れさまでした」


提督「おう、電もお疲れさま」ニコッ


電「!...ぃぇ///」ポッ



提督「そうだ、これから夕飯だし、良かったら一緒しないか?」


電「...喜んで」


提督「っし...んじゃ、行こうか」


電「なのです!」



執務が終わったらいつも食事に誘ってくれる


本当に優しいのです…。





提督「電はメニューは何にする?」


電「今日は金曜日なのでカレーライスにします」


提督「お、いいね〜」


提督「俺は...どうしようかな」



おまかせ定食。


絶対にそう。


司令官さんはいつも頼むのです。




提督「やっぱり、おまかせ定食にしよう」



ふふっ。


思った通りなのです。



提督「電、何でニヤニヤしてるんだ?」


電「いえ、なんでもないのです」


提督「そ、そうか」





提督「今日は豚のしょうが焼きと...うげっ...」


提督「しめじのサラダ...」


提督「」チラッ


電「好き嫌いはダメなのです、司令官さん」


提督「えーーー」


提督「じゃあ、お前、ナス食べれるのか?」


電「ナスは嫌いなのです」


提督「ほらみろ!電も人のこと言えないなぁ」


電「電は嫌いでも頑張って食べてるのです」


提督「うっ...」


電「しめじにはカルシウムを吸収しやすくするビタミンDの他、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどが含まれていて、 また、うまみの素でもあるリジンは、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸の一種なのです」ペラペラ


電「ちなみにリジンは日本人に不足がちな栄養素なのでなるべく取り入れた方が良いのです」ペラペラ


提督「へぇー、よく知ってるな」


提督「じゃあさじゃあさ、この豚肉に含まれてる栄養素を教えてくれ」


電「知らないのです」


提督「え...じゃあ、このほうれん草は?」


電「知らないのです」


提督「じゃあ、これは?」


電「知らないのです」


提督「これも?」


電「知らないのです」


提督「電...お前...」


提督「俺の嫌いな、しめじだけ調べたな!?」


電「なのです」


提督「こんにゃろー!」


電「分かったら、しめじを食べるのです」


提督「うっ...」


提督「...しょうがねぇなぁ」パクパク


提督「あっ、そうそう...電」


電「何ですか?司令官さん」


提督「お前、好きな人いるか?」


電「えっ...」



そ、そんな突然に...!?


どうしよう...どうしよう...どうしよう


言うべきなのでしょうか


あなたが好きですって



電「...///」カァァ



やっぱり、無理なのです


言えないよぉ...。


胸がバクバクするのです、熱いのです!


心が沸騰しちゃって、顔から火が出そう...。

で、でも、言わなきゃなのです!


いつかは告白するって


そのいつかは今なのです!


言ってやるのです


あなたが好きって...!



提督「どうなんだ?」


電「え...とっ」


電「電は...電は...」








電「...いないのです」








提督「...そうか」



あぁ...電のバカ...。


せっかくのチャンスだったのに...。


恥ずかしさに押し負けてしまったのです...。

でも、まだ気持ちを伝える機会はあるはずなのです。




いつかは...絶対に...








いつかは...絶対









いつかは...







いつかは




いつかは



いつか



いつか



いつか



いつ



いつ...



いつ...?



あれから、半年が過ぎたのです


どうしても...気持ちを伝えられない...。


何度か告白しようとしたけど...


言葉が喉に詰まって出てこない...。


「何でもない」その言葉だけが簡単に出てくる


情けないのです...。


電は...どうしたらいいのでしょうか...



提督「電ー?なにボーッとしてるんだ?」


電「!」ハッ


電「なんでもないのです」


提督「そうか?具合悪かったら休んでもいいぞ」


電「いえ、大丈夫なのです」



このまま、進展もせずに毎日が過ぎてくのかな...。




そう思い始めてから、間もないとある日



電「やっと、深雪さんに報告書を出してもらったのです」


電「早く、執務室に戻らないと」







電「着きましたのです」



私がドアノブを回そうとした時



「ーーーーっ」


「ーーーーーー...」


電「(司令官さんと誰かが喋ってるのです)」


気になったのでドアに耳を澄ましてみました。



「...督...私......提...の事...好きです...」


電「!」


はっきりとは聞こえなかったけど


わかってしまったのです


誰かが司令官さんに告白したと。



…嫌。


…嫌っ!


...嫌っ!!!





私はその人への司令官さんの返事を聞かず、私室に駆け込みました。


そして、布団にくるまり


電「嫌...なのです...」


電「そんな...そんな...司令官...さん」




悔やみ続けました。


私がいつまでも気持ちを伝えなかったから


誰かに先を越されてしまった。


弱い自分が憎いのです...


憎い...憎いっ...憎いっ!!


布団の中で泣いて泣いて泣いて...


呼吸が乱れて、頭がクラクラして...


それでも涙は止まらない...



そんな時、ドアが開いた音がしました。


「電?」


電「!」


電「...しれぃかん..さん」ポロリ



司令官さん...。


そうでした...報告書を届けずに部屋に駆け込んだんでした。


...心配して探してくれたのですか?


やっぱり、優しいのです。


でも、今日で司令官さんは他の誰かのものになってしまう...。



提督「どうした!?どこか痛いのか!?」



お願いなのです...優しくしないで...


余計に貴方を諦めきれなくなります



電「...なんでもないのですっ」


提督「何でもないわけがないだろ!?」


提督「心配なんだよ!隠さないで言ってくれ!」


電「っ!」グイッ


提督「!?」


私は無意識のうちに彼をベッドに引き込んでました。


提督「電...?」


もう、後戻りは出来ないのです


どうせ無駄でも...せめて気持ちだけは伝えたい...いえ、伝えなきゃ!


電「しれぃかんさん...わたしは...いなずまは...」


電「ずっとずっと、あなたのことが好きでした!!」


提督「!」


ようやく言えたのです...!


ようやく...。


でも、司令官さんには...


電「...ごめんなさい...司令官さん...私...」





提督「...よかった」





えっ?


提督「俺、片想いじゃなかったんだ...!」


それってどういう...。


提督「電にその気がなかったら、どうしようって、ずっと告白できなかったんだ」


電「し、司令官さん...どういう事ですか?」


提督「そのまんまだよ、俺はお前の事が好き」


提督「それだけだ」


電「で、では、さっきのは...?」


提督「さっきの?...あぁ、聞いてたんだな」


提督「...断ったよ、俺にはお前しかいないからな」


電「...!」


…よかった。


よかったよぉ...。


しれいかんさん...!




提督「じゃ、先に執務室に戻ってるから、良くなったら来てくれ」


電「...はい、なのですっ!」




やっと、司令官さんを...!







その後、彼とケッコンをしました。




電「司令官さん、お茶なのです」コトッ


提督「ん、ありがとな」


電「...司令官さん、その...膝に乗ってもいいですか?」モジモジ


提督「おう、ばっちこい!」


電「では、失礼して...」


トスッ


電「〜♪」


提督「電は甘い匂いがするなぁ」スンスン


電「!...し、司令官さん、そんなに嗅がないでなのですっ///」


提督「俺たち、もう、夫婦なんだから、これ位いいだろ?」


電「...」


電「...はい///」




毎日が楽しくて



もう1日が経ったのかと思う程に充実してて



電は...とっても、幸せなのです。









いつまでも、続くと思っていたこの幸せ。








しかし、ある日を突然に途絶えてしまう...。







提督「っ...」




司令官さんはさっきから、険しい顔つきで手を握りしめています。


まるで神頼みをしてるかのよう


そうなった理由は輸送作戦中の皐月さんが大破したと報告があったからです。


大破と言ってもそれ以上と言っていいほどの激しい損傷を受けたみたいなのです。


そして、先ほどドックに運ばれました。




プルルルルルプルルルルルル



少し経つと一本の電話がなり



提督「!」


ガチャッ


提督「もしもし、俺だ!皐月は...」


提督「......そうか...」


ガチャッ


彼は苦虫を噛み潰したような表情で電話を置きました。


提督「...」


電「司令官さん、皐月さんは...」


提督「」フルフル


電「!...」


提督「...行くぞ」


電「はい...」


そう、艦娘は大破しても大体の場合は治ります、しかし、修復できないほどの損傷を負うと、もうどうすることも出来ず死を待つだけなのです。






提督「皐月...すまない...俺が至らなかったばっかりに...」


皐月「__」


電「...」


彼女は死んだように眠っていました。


植物状態に陥ったらしいのです。


身体は生きているのに皐月さんの心は死んでいます。


あんまり、接したことがあまりない人でしたが性格は陽気で、周りまで明るくしてくれる...そんな人でした。


今では...もう、その顔に明るさはありません。




提督「本当にすまない...」スッ



司令官さんは致死薬の入った注射器を手に持ち


提督「今までご苦労さま、ありがとう」


ツプッ


そういい、彼女に投与しました。



すると、みるみる顔が青くなり


呼吸は浅くなり、心臓は鼓動を辞め




一つの命が絶えました。



私達は戦争をしているんだ...。


そう改めて実感させられました。







それから、深海棲艦の勢力は増し


戦況は悪化しました。


仕事も忙しくなり、司令官さんと雑談する暇さえ無くなりました。



それでも、私達は懸命に戦い...戦って...




提督「準備は出来たか?」


艦娘s「はい!」


提督「では、これより、敵中枢艦隊の撃滅作戦開始する」



ようやく最後の戦いにこぎつけたのです。




提督「電...頑張れよ」


電「なのです!」



この戦いに勝てば平和が訪れる...


負けるわけにはいかないのです!





私達は敵の護衛部隊をくぐり抜け


ボス...戦艦棲姫の所へたどり着きました




戦いは夜まで続き





そして...。




金剛「全砲門ファイヤーッ!!」ドォン



戦艦棲姫「っ...」



やりました...!


やっと、戦争は終わったのです...!



私達は勝利に喜びました。



あとは帰還するだけなのです。





ジャキッ





なんの音でしょうか?



私は振り向きました。



戦艦棲姫「...」ガクガク


電「!」



戦艦棲姫が最後の力で金剛さんに砲身を向けて



戦艦棲姫「...シズメ」ドォン


電「金剛さん、危ないのです!!」ガバッ


金剛「What!?」






ドカァン!!













...あれ...。



私...どうなって...。



たしか...金剛さんをかばって...



ここは...どこなのです?



ベッド...?



瞼が開かないから真っ暗でよく分からないのです...


それに、さっきから耳が痛くて何も聞こえないのです...。



あれ...身体も動かない...?



ゾクッ





こ...これって...





わ、私...私は...皐月さんみたく植物状態に...?




い、嫌っ...。




何も見えないよぉ...。




何も聞こえないよぉ...。




怖いよぉ...。




司令官さん...




司令官さん...どこ...?



どこ...?



司令官さん...司令官さん...司令官さん...



司令官さん...司令官さん...




司令官さん...。







司令かんさん...。






しれいかんさん...。





助けて...。



寂しい...そばにいて...。



司令官さん...。















ニギッ









誰...?



誰か...私の手を握って...



!...司令官さん?



傍にいるのですか...?




嬉しい...




手がすごく震えてる...。



それに、温かい水がポタポタ私の腕に...



泣いてるのですか...?



こんな...私のために泣いてくれるなんて...



本当に司令官さんは優しいのです...。








チクッ








痛っ...何...?




液体が私の体に入って...?




致死薬...?




そう...私...死ぬんですね...。




心臓の鼓動が弱くなっていくのがわかります...。



このまま...本当に...死ぬんですね




死ぬ...。




死ぬ...?



死...?




嫌...!



........い




......たい



...見たい...



...見たい



...どうしても見たい!




司令官さんの顔を一回だけでもいい...



...最後に一回だけでもいいから見たい



せめて最後に司令官さんの顔を見て死にたい



このまま死ぬなんて嫌なのです!!






開いて...!開いて...!



私の目...お願い...開いて...!



開いて...開いて...




開いて...




...開いてよぉ...。





お願い...開いて...。









...開いて............。














電「...」パチリ









開い...た?






提督「!!」





司令官さん...の顔...よかったぁ...






提督「ーーーーっ!!!」


提督「ーーー...ーー...」




...何て言ってるか聞こえないよぉ...




でも...本当に...よかった...。







最後に...司令官...さ...ん...の...顔...






...見...れ...て...







よ...か...っ............た...。








-the end-






後書き

一番辛いのは提督さんだったり...


鬱な終わり方になってしまいました。
甘いお話を期待され読まれた方
本当にすみませんでした。

思い浮かぶストーリーがシリアス系ばっかりなんですよね。(ネタ系書きたい、出来ればえっちぃssも)オォン!

読んでいただきありがとうございました
コメントや評価していただけると幸いです。

誤字脱字等ございましたらご指摘お願いします。


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-12-21 21:40:35

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1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2017-12-21 21:40:37

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-12-28 10:52:26 ID: DJzfOGSI

此は庇われた責任を感じて金剛君がアタックし
産まれた子供の名前がまあ電にいや
稲妻というふうになりそうやね。


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