2017-12-31 05:10:54 更新

概要

初投稿です。思いつきで作ったのでグダグダです。文章力ないのはご了承ください(_ _)
タイトル空母忍法帖だけど普通に空母以外もでるし、忍法はつかいません(・∀・)


前書き

キャラ崩壊あり。









第一話  [相機相堕]








艦娘達「はあぁぁぁぁ」


ドゴォォン ギィィン ガギィン


そこでは艦娘たちによる大本営御上覧の演習が行われていた。


「「そこまで」」


統帥「呉鎮守府」


赤城「はっ」


統帥「佐世保鎮守府」


加賀「はっ」


統帥「此度の演習見事であった。」


赤城&加賀「ははぁー」(平伏)


統帥「時に双方よ。わが海軍の未来の為に本当の演習をしてはくれぬか?」


加賀「と、いいますと?」


統帥「まぁなんだ やることは今やってもらった演習と何ら変わらない。ただ…」


赤城「ただ?」


統帥「なぁに 使う弾薬が《実弾》になるだけよ」


赤城&加賀「!!!!!?」


統帥「どうした?怖じ気づいたか?」


加賀「いいえ」


赤城「頼まれずとも」


加賀「四年前に交わされた。鳳翔様による呉と佐世保の不戦の約定」


赤城「お解きいただければすぐにでも…‥」


統帥「鳳翔よ」


鳳翔「かまいません」


統帥「うむ。よくぞ申した。」


赤城と加賀に巻物が手渡される


統帥「さればその巻物に各々呉と佐世保十人の名を記せ。双方あい戦い殺し合った末にこの秘巻をもった者を勝者といたしそのものの所属する鎮守府にはさらなる軍備拡大 資材増量 ボーキ食べ放題を約束せん」


赤城&加賀(ジュルリ…(゜▽、゜)ノ)











赤城「呉鎮守府へ」


蒼龍「はっ」



加賀「佐世保鎮守府へ」


飛龍「はいっ」


蒼龍と飛龍は巻物を受け取ると互いの鎮守府へ戻って行った…










赤城「時に加賀さん?」



加賀「なにかしら赤城さん?」


赤城「加賀さんは呉の十人衆の事をあまり知らないんじゃないですか?」


加賀「赤城さんこそ佐世保の十人衆をあまり知らないのではなくて?」


赤城「十人?」


艦載機(バルバルバルバルッ)



加賀「ぐはぁっ!!!」


赤城「九人の間違いじゃないんですか?加賀さん♪」(・∀・)


加賀「くっ」


加賀(油断しました。私の索敵範囲外からの攻撃。赤城さんは最初から私を…‥‥)


加賀「赤城さん…」ドサッ


赤城「これで残り9人。呉の皆の為にも頑張らないといけませんね♪」


赤城(加賀さんごめんなさい。これも艦娘として生まれた定めなのです。)


赤城「さて呉に戻って皆と合流しないと」




ブロロロロ





赤城「あれは!?加賀さんの艦爆機!!!」



ヒュー ドッガァァァアン


赤城「キァァァァァァ!!」



加賀の爆撃機の攻撃は赤城に直撃。赤城は大破はおろか轟沈は免れない状態になってしまった。



赤城「加賀さん…私はあなたを‥‥‥」トサッ






















 






        

…一週間後…一航戦の赤城加賀二人が寄り添うようにして深海で漂っているのが発見された。互いに大破の状態。だが2人の顔には安心しているかのような笑顔があったという。





赤城と加賀が大本営にて演習を行っている間、とある鎮守府にて呉と佐世保二つの未来を担う

男女が密かに出会っていた……




 【横須賀鎮守府】








大和「提督」


タッタッタッタッタ ガッ


大和「あっ」トサッ


提督「どうしたんだ大和?」


大和「すッ すみません木の根に足が絡まってしまって」(顔赤)


提督「大和も意外とおっちょこちょいな所があるな」


大和「もう提督は意地悪です(〃'▽'〃)」


提督「こうしてこの横須賀で密かに会うのも今日までだな…」


大和「そうですね」ウルウル


提督「大和?」


大和「提督!」


次の瞬間大和は提督にすがりつくようにして抱きついていた……その瞳は涙に濡れていた。


提督「大和どうしたんだ?」  


大和「申し訳ございません。加賀さんが大本営に行かれてからずっと胸騒ぎがして…提督の顔を見ることができてとても安心してしまって…お許しください」


提督「安心するんだ大和。我ら呉と佐世保憎みあったのは昔の事。四年前のイベント海域終了後に取り交わされた呉と佐世保の不戦の約定があるかぎり再び争いが起こることはない」


大和「はい。提督」


提督「さて、今日はもう遅い。日が暮れては危ない 途中まで送るよ」


大和「ありがとうございます提督♥」











その頃 佐世保の帰路にて……


飛龍「もうそろそろで迎えの娘がいるはず。」



北上「お~い飛龍さ~ん」


飛龍「あれ?北上あなたが迎えの娘?」


北上「まぁねー でどうだった?大本営での演習は?」


飛龍「まぁ結構楽しかったよ。呉の正規空母とやったんだけどね」


北上「へぇ~空母同士だったんだ。で、結果は?」


飛龍「まぁまぁかな。いいところでストップかかっちゃんだけどね(´・ω・`)」


飛龍「それよりこれ」


北上「何これ?巻物?」


飛龍「うん。北上は四年前に交わされた呉と佐世保の不戦の約定おぼえてる?」


北上「うん。互いに戦闘するのを禁止して資材の確保や備蓄に専念して次のイベントに備えるためだよね~」


飛龍「そう。その約定が今回の演習の場で………………解かれたんだ」


北上「!!!!!!!!!!」


北上「このこと呉の皆は知ってるの?」


飛龍「いや まだしらないとおもう。この巻物は2つあってその中にこの内容がかいてるんだけど、中身を知ってるのは大本営と加賀さんと私。あとは向こうの赤城と蒼龍だけかな」


北上「そっかこれからどうするの?」


飛龍「とりあえず佐世保の皆に合流しよう加賀さんもあとから来るだろうし」


北上「わかった。」


飛龍「あと はいこれ」スッ


北上「え 私が持ってていいの?」


飛龍「うん。私はやる事があるからね」


北上「そう。じゃあ先に佐世保に戻ってるね~」


飛龍「うんお願い。」


飛龍(蒼龍…ごめんね後ろからだけど討たせてもらうよ…)


 



呉     残り9人


佐世保   残り9人


2話へ続く















第二話  [空道二航]






タッタッタッタッタ


黄昏時の森の中、どこか不気味な雰囲気を感じながら蒼龍は呉へと向かっていた。


蒼龍「まさか呉と佐世保の不戦の約定が解かれるなんてね。一刻も早く呉に戻って皆に知らせないと」


蒼龍(赤城さんどうか無事に帰ってきてくださいね)


ピピピピピピッ


蒼龍「レーダーに反応!?」


???(バルバルバルバルバルバル)


蒼龍「キャァァァァ」


蒼龍(完全に後ろからの攻撃…しかも正確に滑走路を狙いにきてる。いったいどこの艦娘の仕業なの?)


蒼龍「あれは!?九七式艦攻!!!友永隊!!」


飛龍「おっ 直撃したようだね。」


蒼龍「飛龍…あなた…」


飛龍「あれ?どうしたの蒼龍。まさか後ろから卑怯とか言わないよね?言っとくけどもう不戦の約定は解かれたんだよ(^∇^)」


蒼龍(飛龍の攻撃完全に殺意があった。本気だ…でもこのままじゃマズい。なんとかしないと………)


飛龍「おっどうやら滑走路が使えないみたいだね(・∀・)」


艦爆機(まだまだイクゼ)


蒼龍「え?」


ドッガァァァアアァアン


蒼龍「アアアァァァァァァァァ」


蒼龍(くっ滑走路は完全に使えない。装甲もボロボロ…)


蒼龍(せめてこの巻物だけでも呉に持って行かないと)


飛龍「あっそうだ!ねぇ 蒼龍もあの巻物持ってるよね?あれ頂戴」


蒼龍「だれが渡すもんですか。私は絶対あなたを許さないッ」


飛龍「ふ~んじゃいいや サヨナラ」


艦爆(オワリダゼ♪)


蒼龍「あっ」


ドッガァァァアァァァァァァァァァァァァァァン


飛龍「あっちゃー(;゚ロ゚) これじゃ巻物も消し飛んだかな。」


飛龍「まぁいいか これで呉の連中が約定が解かれた事を知るのはできなくなったね」




江草隊(まだだぁ!!)


飛龍「うるさいよ」


友永隊(バルバルバルバル)


江草隊(クッ ムネン)墜落


飛龍「さて。やることやったしとりあえず佐世保に帰りますか。もうお腹がペコペコだよ」


飛龍「今日は美味しいご飯が食べられそうだね(^o^)」








《呉鎮守府》


霧島「遅いですね‥」


磯風「どうしたのだ霧島?」


霧島「いえ…私の計算では今頃蒼龍と赤城さんが帰ってきていてもおかしくないのですが一向にその知らせがこないのです」


磯風「まさか!大本営で何かあったのでは?」


霧島「いえそれはないでしょう。大本営からの書類にも[演習をやる]としかかいてありませんでした」


大鳳「嫌な予感がします。」


千歳「確かに帰りが遅すぎるわね」


千代田「大丈夫でしょ赤城さんの事だからどこかで寄り道しながらご飯でもたべてるんじゃないの?」


千歳「千代田!」


千代田「ご ごめんお姉」ビクッ


霧島「それに提督の帰りも遅い。」


磯風「全く何をしておるのだ司令は…佐世保の大和と祝言が近いとはいえ少々浮かれすぎなのではないか」


霧島「まあ気持ちはわからなくともないですが。」


愛宕「もう皆心配性ね。大丈夫ようちの提督はそう簡単にやられる男じゃないわ」



霧島「だといいのですが」


霧島「愛宕 千代田」


愛宕「は~い」


千代田「なに?」


霧島「あなた達2人で提督を迎えに行って頂戴」


愛宕「わかったわ~」


千代田「もう、なんで私が( -_-)」


霧島「天龍」


天龍「おう、なんだ?」


霧島「あなたは大本営に行って赤城さんと蒼龍の安否を確かめに行って」


天龍「了解だ」


霧島「皆どうか無事でいて…」





















《佐世保鎮守府》


北上「ただいま~」


大井「北上さん!」ダキッ


北上「ちょ、大井っち痛いよ~」


大井「もう心配しましたよ北上さん。帰りが遅いんですもの。」


北上「いや飛龍を迎えにいってただけだしぜんぜん心配することじゃないよ~( ̄∇ ̄)」


長門「帰ったか北上」


北上「長門さんただいま~」


長門「疲れている所悪いが報告を頼む。もう皆は集めている」



北上「わかった」


長門「むっ そういえば飛龍はどうした?」


北上「あぁなんかやることあるって、もう少ししたらもどるんじゃないかな」


長門「そうか」












大井「まさかそんなことが…」


北上「そうらしいよ。でこれがその巻物ね」



時雨「ふ~ん。お互いの鎮守府十人の名前が記されてるんだね」


夕立「これから戦いがはじまるっぽい?」


時雨「そうだね。僕と夕立がいれば負けないけどね♪」


雪風「雪風は沈みません!」


長門「クックックックッ」


榛名「長門?」



長門「ついに解かれたか、あの忌まわしい約定が」


長門「北上この巻物は2つあると言ったなもう一つはだれがもっている?」


北上「あーえっとねー」


飛龍「誰ももってないよ~」ガラッ


榛名「飛龍!」


長門「飛龍か よくぞ帰った。で、もってないというのは?」


飛龍「その巻物呉と佐世保で一つずつ渡されたんだけどもう一つは向こうの蒼龍が持ってたんだけどね」


飛龍「もうないよ♪蒼龍も巻物も(゜∀゜)」


長門「そうか よくやった」


長門(ということは呉の連中は約定が解かれた事を知らぬわけか)


長門「フフッ」


飛龍「どうしたの?長門」 


長門「仕掛けるぞ」


一同「!!!!!!!!!!」


長門「おそらく約定の解禁はまだ向こうは知らぬはず。我々は佐世保よりの使いとして呉に赴き十人衆を討ち取るのだ」


飛龍「なるほどねー ねえ加賀さんは?」



榛名「まだ帰ってこられてませんがどうしましたか?」


長門「おそらく……死んだな」


一同「!!!!!!!!!!???」


長門「おそらく相討ち相手は赤城だろう」


榛名「赤城ってあの一航戦の?」


長門「ああ 2人とも本望だろうな」


榛名「本望というのは?」


長門「うぶなおまえにはまだ早い」


榛名「?」


夕立「で、いつやるっぽい?」


長門「夜は向こうも警戒が強いだろう明日の朝決行する。幸い呉の方はいま霧が濃くてレーダーや索敵機が力を発揮できん」ニヤリ


時雨「さすが長門。考え方がちがうね」


長門「飛龍 北上 大井 雪風」


長門「お前たちは我らが不在の間留守を頼む」


飛龍「了解」


北上「はいよ~」


大井「当たり前よ北上さんとは一時も離れたくないわ(〃'▽'〃)」


雪風「かしこまりました!」


長門「それと皆この事は大和には伏せておくように。」


長門「あいつが知ると一悶着おこしかねん」


長門「大和が帰ってきても絶対に気取られるな いいな?」


飛龍「わかってるって」


長門「榛名 時雨 夕立 準備は万全にすませておけよ」


時雨「わかってるよ」


榛名「はい。榛名は大丈夫です!」


夕立「悪夢をみせてあげる(・∀・)」





時雨「明日はいい雨が降りそうだね…」







横須賀からの帰路にて…



提督「ずいぶん暗くなったな。」


大和「提督」モジモジ


提督「ん?」


大和「今晩はもうおそうございます。よろしければこのまま佐世保にこられませんか?」


提督「しかし祝言が近いとはいえ未だ呉と佐世保は憎みあう中。呉者が佐世保にくるのをよくないと思うものもいるだろう」


大和「私の未来の旦那様を皆に一目見せておきたいのです(〃'▽'〃)」


提督「大和…」


提督「わかった今晩は世話になろう」


大和「はい(^∇^)」



呉     残り8人


佐世保   残り9人


三話へ続く


  












第三話  [天龍無惨]







天龍「たくっ、赤城と蒼龍は何やってんだ?」


大きな胸騒ぎと不安を抱きながら天龍は赤城と蒼龍の安否を確かめるべく大本営へと向かっていた。



天龍「にしても静かすぎる。大本営への道がこんなに静かな事が今まであったか?」


しばらくすると広い所へ出た。だがもとから広かった訳ではない。まるで大きな爆発で空間が削り取られたかのような場所だった。


天龍「オイオイ 何だよこれ。」


天龍(すげぇ爆発の跡だ。まるで軍艦一隻が丸ごと吹っ飛んだあとみてえだ)


天龍「ん?なんだあれ」


爆発跡の中に天龍はあるものを見つける。


天龍「これは!?蒼龍のハチマキ!!」


天龍「まさかこの爆発の跡は!」


天龍(まさか蒼龍が?なんでだ。大本営では演習を行うだけだと赤城も言っていた。)


天龍(嫌な予感がする)


天龍は大本営へ急ぐ。自分が感じていた不安は確かなものであった。






《横須賀鎮守府》



愛宕「提督~」


千代田「どこにいるのよ。」


愛宕「こんなに探してもいないなんて」


千代田「大和と離れたくなくて佐世保まで行っちゃったとか?」


愛宕「う~ん。うちの提督に限ってそんなことはないとおもうけど。あの人自分には厳しいから。」


千代田「どうでしょうね。」


千代田(索敵機には反応なし。本当に佐世保まで行ってるんじゃないかしら)


愛宕「千代田。一度出直す?」


千代田「いいえ。このあたりまで来てしまったんだもの。佐世保まで行きましょう」


愛宕「でも私達の間には不戦の約定があるのよ?」


千代田「何も戦争をしにいく訳じゃないわ。うちの提督が鼻の下伸ばして向こうの大和型とイチャイチャしてないか確かめにいくだけよ」


愛宕「もう いちいちトゲのある言い方ね」


千代田「いいから行くわよ。」


千代田(もたもたしてられない。暗い中艦載機は使えない。もし今佐世保の人が現れたら…)










不戦の約定が解かれた事を知る。長門 榛名 時雨 夕立は未だ約定の解禁をしらぬ呉の十人衆を打つべく。暗躍していた。



タッタッタッタッタッタッタッタッタッタ



ピピーピピーピピーピピー


長門「なんだ!?」


榛名「レーダーに艦あり。これは…計巡です。」


長門夕立時雨「!!!!!!!」





榛名「長門どうしますか?」


長門「ここは大本営へと続く道の一端。呉者がいてもおかしくはないが……」




長門「時雨 夕立」


時雨「何だい?」


長門「お前たちで調べてこい。もし呉者であるなら捕らよ」


時雨「わかったよ。もし向こうが抵抗してきたら?」


長門「その時はかまわぬ。殺せ」


時雨「了解」


夕立「やっと遊べるっぽい?」


時雨「夕立あまりはしゃぎすぎたらダメだよ?」



夕立「わかってるっぽい~」


長門「榛名」


榛名「はい」


長門「我らは先を急ぐぞ。艤装を用意しておけすぐに戦えるようにな。」







《佐世保鎮守》



大和「ただいまもどりました。」


提督「お邪魔する」



飛龍「大和さんおかえりなさい」


飛龍「って え!?何で呉の提督と一緒何ですか!?」



大和「ごめんなさい。もう暗くなってしまったから今晩は佐世保に泊まらないかと私が誘ったの。それに提督と私は祝言も控えてるしおかしくはないでしょう?」


飛龍「祝言が近いって……でも大和さん、さすがに呉の人間を佐世保にいれるのは。」


飛龍(待てよ…提督は不戦の約定が解かれた事を知らないのか。なら)


提督「やはりまだ呉と佐世保の溝は深いのだな。大和今晩はやめておくよ。飛龍とやら夜遅くにすまなかった。」


大和「提督…」


飛龍「ちょーとまった」


提督「?」



飛龍「提督さん。やっぱり今夜は泊まっていってよ」


大和「どうしたのですか飛龍?いきなりそんな」


飛龍「いやぁ こんな遅くに訪ねてきた人を呉に送り返すのは佐世保者の品が下がるというもの。提督さん今夜は歓迎させてもらうよ♪」


大和「良かったですね提督(〃'▽'〃)」


提督「そうか。それはありがたい飛龍とやら感謝する」スッ


飛龍「そんないいっていいって。大和さんと結ばれる方なんだもの。それに私も早く未来の頭領の顔が見たいしね。」


大和「もう飛龍ったら」(〃▽〃)


飛龍(とりあえず北上大井雪風に知らせないと。そしてあわよくば……)


大和「どうしたの?飛龍」


飛龍「何でもないよ。さぁさぁはいってはいって」







時雨「榛名に教えられたポイントはこのあたりだけど……」


夕立「なんかいるっぽい」


時雨「!!!!!夕立隠れて」


ガサッ


二人は草陰に身を潜める。するとそこに一人の計巡があらわれた。


時雨「あれは……」


夕立「敵っぽい?」


時雨「いやまだわからない。」


ガサガサ


天龍「!誰だっ」



天龍「おまえ等は…」


時雨「はじめまして。僕は時雨こっちは夕立」


夕立「ぽい?」


天龍「時雨夕立?聞かねえな。おまえ等なんのようだ?俺は急いでるんださっさとそこをどきな」


時雨「せめて名前ぐらい名乗ったらどうだい?」


天龍「天龍だ。フフッ怖いか?」



時雨夕立「!!!!!!!!!!」


時雨(夕立この人…)



夕立(うん。巻物に名前があったっぽい)


時雨「天龍さんちょっとお話でもどうだい?」



天龍「あぁ?こっちは話なんてねえよ」


夕立「こっちはそうはいかないっぽい」


ガシャンッ


二人は艤装を装備して天龍の前後に回る。退路を塞ぐかのように…


天龍「おっなんだやるのか?」


時雨「フフッ行こうか夕立」


夕立「悪夢をみせてあげる」



















《佐世保鎮守府付近》


愛宕「やっと着いたわね」


千代田「ええ 長かったわ」


愛宕(おかしいくらいに静かね。まるで来る者拒まずって感じ)


千代田(でも、見張りはいるわねそれも結構な数)


千代田「愛宕」


愛宕「なぁに?」


千代田「二手に別れましょう。私は索敵機で空から探してみる。あなたは裏からお願い」


愛宕「わかったわ」



千代田(提督ったら。見つけたら絶対アイス奢ってもらうんだから)









時雨「はぁぁぁ」


ギィン ガギィン


天龍「オラオラァ」


ドガァン ババババ


夕立「敵さん結構やるっぽい~」


時雨「夕立」


夕立「?」


時雨「もう身体は暖まったかな?」


夕立「うん。準備オーケーよ」




天龍「ん なんだ?」



次の瞬間二人の体が眩い光に包まれたそして…


時雨「ふぅ」


夕立「成功ー」


天龍「ん、なんだおまえ等犬の耳みたいなの生やしやがって(笑)」


夕立「夕立は犬じゃないっぽい~」バンッ


天龍「え?」


チュドォォン


天龍「ぐわぁぁ」


天龍(何だこいつの攻撃!?さっきと威力が違いすぎる)


天龍「ハアッハアッハアッハア」


時雨「どうしたの?さっきより遅いんじゃない?」


天龍「チッ てめえ等」


天龍(くっそ足に力が入らねえ推進系がいかれてやがる…)


時雨「話を聞いてくれる気になったかな?」


夕立「やっぱり佐世保の方が強いっぽい~」


天龍(佐世保だと!?なんで佐世保がこんな事。不戦の約定があるのにどうしてだ)


時雨「蒼龍って人もこの程度だったのかな…」


天龍「てめぇ何で蒼龍を知ってる!!まさか」


夕立「飛龍さんが倒してくれたっぽい~」


天龍「!!!!!!!!!!」


天龍(クッソ。ならあの爆発の跡は本当に蒼龍の…)


天龍「てめぇら許さねえ!!!!!!!!!!」


天龍が砲身を二人へ向ける。だが改二となった二人にはもはや当てる事は不可能だった。


時雨「遅いよ」ドンッ


天龍「ぐぁ」


夕立「血祭りにしてあげる」パシュッ


天龍(魚雷!?マズイッ!!!!!)


ドガァァァン


天龍「ガッ…ハァ…ぁあぁ」


もはや龍に昇る力は残っていない。そこにあるのは二匹の犬が龍を喰らうところであった。




時雨「結構楽しかったよ。」


時雨「夕立」


夕立「もう終わりっぽい?」


時雨「うん。早く戻らないと長門が心配するからね」


夕立「もっと遊びたかったっぽい~」


時雨「今は我慢して。これからもっとたくさん遊べるから」ニヤリ


天龍「てめぇら…俺を…無視してんじゃ…ハァハァ…ねえよっ」


時雨「うるさい雨は嫌いだよ」バシュッ


天龍「!!!!!!!!!!」


龍の瞳に最期に映ったのは自分へと迫る一発の魚雷であった………










《呉鎮守府》


長門「着いたな」


榛名「ええ」


長門「向こうが約定の解禁を知らぬとはいえ油断はするな。常に戦闘に入れるよう準備しておけ」


榛名「はい。榛名は大丈夫です」


長門「夕立と時雨ももう少しで合流するだろう。」


榛名「はい。今日こそ呉を倒します!」


長門「よしっ参るぞ!」





呉    残り7人


佐世保  残り9人





四話へ続く…


























第四話  [妖獲夜空]












時雨「お待たせ。長門」


夕立「待ったっぽい?」




呉へと奇襲をかけようとする長門 榛名のもとに時雨夕立が合流した。


長門「時雨夕立か。二人ともよくやった。

   例の計巡はどうした?」


時雨「うん。結構強かったけど僕達にはかなわなかったよ」


夕立「夕立はもっと遊びたかったぽい~」


時雨「ちなみに天龍っていう十人衆の一人だったよ」


長門「そうか。捕らえて呉のやつらの情報を吐かせたかったがしかたあるまい。」







《呉鎮守府司令室》


霧島「!!!!!」


磯風「どうした?霧島」


霧島「呉に不審な者の気配が…」


一同「!!!!!!!!!!」


磯風「大本営にいっていた赤城と蒼龍が帰ってきたのでは?」


霧島「いえ。頭数があいません。一 二…三…いや四。うち二つは戦艦」


磯風「なに!!?」


霧島「足取りに殺気を感じます。呉者ではありません」


大鳳「千歳」


千歳「ええ」


二つの空母は不審艦を何者なのか確かめるべく立ち上がった。


大鳳(今は霧が濃い。できることなら艦載機は…)


千歳(すごく嫌な予感がする。千代田どうか無事でいて。)






《佐世保鎮守府》



千代田「全く提督はどこにいるのよ」


一人提督を探す千代田の下に一人の艦娘が現れる。


千代田(!!!!!)


千代田「あれは…佐世保の艦娘」


北上「はぁ~(´ヘ`;)」


北上「私も戦いに行きたかったな~」


飛龍「北上ー」


北上「あっ飛龍さ~ん」


千代田(もう一機きた。あれは正規空母!?)


飛龍「北上。大井と雪風は?」


北上「二人なら今食堂にでもいるんじゃない?」


飛龍「すぐに呼んでもらえる?皆に話す事があるんだ。」


北上「わかった」


千代田(あの正規空母なんかたくらんでそう…)


千代田は飛龍と北上の後を追って奥へと進むのであった。




提督「佐世保に泊めてもらった事感謝するよ大和。本当に佐世保の皆には迷惑ではないか?」


大和「いいえ。大和は提督といられる時間が増えて嬉しいです(〃'▽'〃)それに佐世保の皆は優しい娘ばかりですよ」


提督「そうか。佐世保の統領に是非礼を言いたいのだがどこにいるのだ?」


大和「加賀さんはまだ大本営から戻られておりません。なのでそのあいだは私が統領でございます。」


提督「なに?加賀さんが戻っておられぬのか。大本営での演習はもう終わってるはずであろう」


大和「はい。本来なら私達が佐世保にくる頃には加賀さんが戻ってきてもおかしくはないのですが」


提督「………」



提督は嫌な胸騒ぎがしていた。もちろん今自分がいるのは敵の陣の中の中心ともいえる場所である。違和感があってもおかしくない。だが‥‥‥


大和「提督?」


提督「ん?あぁなんでもない」


大和「寒くなってきましたね。お茶をいれてまいります。」


提督「ありがとう」


お茶を入れにいく大和の姿を見ると少しだけい安心するのであった。







飛龍「こういう事なんだ。」


大井「なるほど大和と向こうの提督がね…」


雪風「向こうの提督がお泊まりなのですか?」



北上「このこと長門たちはしってるの?」


飛龍「知ってるよ。さっき連絡の艦をおくったからね。長門たちが呉に向かってから丁度入れ替わりだったんだ。」


北上「で、どうするの?」


雪風「長門さんからは留守番を頼まれています」


大井「今提督は何をしているの?」


飛龍「大和とイチャイチャ中」


北上「熱いね~(笑)」


飛龍「話しを戻すよ。それで皆に相談だけどもし、機があれば提督を打とうとおもう。」


一同「!!!!!」


千代田(なんですって!!? この空母何を言ってるの?呉と佐世保には不戦の約定があるのに…)


北上「いいんじゃないの~」


大井「私は北上さんが良ければ其れでかまわないわ」


雪風「雪風は沈みません!」


飛龍「決まりだね。それじゃ決行は提督が一人になったときで」


大井「大和には何て説明するの?」




飛龍「不戦の約定が解かれた事を教えるのは

提督を打ってからにしよう。少し心が痛むけど仕方ないね」


北上「了解」


飛龍「大人数でやると気取られる可能性があるから。サクッとおわらせるよ。大井頼める?」


大井「まぁ確かに私がやった方が早く終わりますしね。」


大井「わかったわ」


飛龍「北上雪風私達は大和に気取られないように警戒しておくこと。」


大井「わかったわ。」


北上「長門たち帰ってきたらびっくりだね~」




千代田(なんて事なの…早く愛宕と合流して呉の皆に知らせないと。)



ガタンッ


千代田(しまった!)


飛龍「だれ!!?」


千代田「クッ」


雪風「逃がしません」バシュッ



千代田「魚雷!!!?」



ドガァァン


千代田「キャァァァ」


大井「あらあらこれは」


北上「なんで呉の空母がここにいるんだろうね」ニヤニヤ




飛龍「まちなよ皆。せっかくの呉からの客人だ丁重にあつかわないと」ニヤリ



千代田(千歳姉……)












愛宕「今何か音が?」


愛宕(随分奥からね。まさか千代田が!?)






《呉鎮守府》





長門「静かすぎる。」



榛名「レーダーに艦無し。」



時雨「嫌な感じだね」


夕立「なんか匂うっぽい~」


時雨「夕立犬みたいだね」


夕立「む~夕立は犬じゃないっぽい」



長門「皆気を抜くな。囲まれておる……」



!!!!!!!!!!


気がつくと長門たち4人を囲むようにして大勢の呉の艦娘たちが現れた。


千歳「これはこれは呉へなんのご用ですか?佐世保の皆さん」



長門「クッなぜ気づかれた……」


榛名「レーダーに反応はなかったのに…」



長門「フフフフフ」


千歳「?」


長門「これは失礼した。我ら佐世保よりの使いの物にござる。」



千歳「フフ 何故佐世保の皆さんがわざわざ北から来るのかしら?」


大鳳「艤装まで用意してこれからどこかへ演習にいかれるのですか?」


長門「チッ」


佐世保と呉の間に戦慄走る



千歳「行きなさい呉の名にかけて捕らえるのです。」



呉の軍勢が佐世保の四人へ迫る。そして……



ドゴオォォォン


大鳳「なに!!!?」


二隻の戦艦の主砲から煙が上がる。


呉一同「!!!!!!!!!!」


長門「これは失礼。呉の皆さんの気が強いので恐怖のあまり暴発してしまった。」ニヤ


大鳳「クッあれは…41㎝連装砲!!!!!」


千歳「まさか佐世保にあれを撃てる艦がいるなんてね……」


時雨「フフッうるさい雨が静かになったね」ニヤニヤ


夕立「長門いいな~夕立もあそびたいっぽい~」


大鳳「皆怯んではなりません。攻撃隊発艦初め!!!!!」




霧島「待ちなさい!」




大鳳「霧島…」


霧島「佐世保の皆さん何故呉を襲うのです?」




長門「これはこれは人聞きの悪い。始めに申した通り我らは佐世保よりの使いとして参っただけのこと。」



榛名「フフッ」


長門「呉のやり方はよくわかった」



長門「もしやり返そうと佐世保へ攻めいってくるようならその時は……」



長門「貴様等の客人が亡き者になると思え。」



霧島千歳大鳳磯風「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



磯風「貴様等まさか提督をっ」


千歳「クッ」


大鳳「卑怯な…」



霧島「……」


長門「フフッではまた会おう。親愛なる呉の艦娘たちよ」



時雨「そうだ土産をおいてかないとね。夕立」


夕立「ぽい~」



夕立は懐から小さな箱を取り出すとその場に置いた。


磯風「なんだあの箱は?」


長門「フフッ佐世保よりの土産じゃ」


長門達は霧島達に背を向けると堂々と呉の中を帰っていった。



大鳳「霧島その箱にはなにが?」



霧島「……」


霧島は箱を開けたそして悟った。此度の大本営の演習でなにがあったのか。なにが始まっているのか……いくつ失っているのか










箱の中身は呉の面々がよく知る者の《眼帯》と《ハチマキ》であった…………








《佐世保鎮守府》



ドシャャァン


千代田「クッ」


飛龍「君よくみたら空母なんだね」


千代田「あなたたち提督に何かしたら絶対許さないんだからっ」


大井「フフッ私と北上さんの愛の巣にはいって無事に帰れると思わないことね。」


北上「ねえねえ君って十人衆の一人なの?」


飛龍「みたところ空母みたいだけど…」



飛龍「まあいいや。雪風」


雪風「はい!」


飛龍「魚雷はもってる?」


雪風「はいっ左右に三発ずつあります。」


飛龍「わかった。じゃあ早速だけど一発撃っちゃって」


雪風「了解です。」バシュッ


千代田「え…」


ドガァァン


千代田「あぁあぁぁぁああ」



飛龍「もうウルサいな~ほら沈みたくなかったらさっさと呉の十人衆の情報吐いた方がいいよ」


千代田「誰があんたたちなんかに…」


飛龍「それとも君もこうなりたいの?」


飛龍はボロボロの艦載機を千代田の前に放り投げた。その瞬間千代田の顔から血の気が消えた。


千代田(うそっこれって蒼龍の…)


飛龍「雪風」


雪風「はいっ」バシュッ



ドガァァァァァァァン


千代田「キャァァァァァァ」


千代田「あ…あぁ…が…はっあぁぁ」


飛龍「本当空母って中破するとなにもできないよね~私も空母だけどw」


千代田(千歳姉私もう…)


飛龍「こりゃ六発使い終わる前に沈んじゃうね‥」



千代田(千歳姉 提督どうか無事でいて。愛宕あとは頼んだわよ‥)


千代田は最後の力を振り絞りあらかじめ飛ばしていた索敵機に伝言を残すと意識を失っていくのだった。





































愛宕「また大きな爆発音だわ」


愛宕「どこかで戦闘がおきてるの?」




爆発音の方から一機の索敵機がふらふらと飛んできて愛宕の前で墜落した。


愛宕「これは千代田の!!!!!」


妖精(アトハタノンダゼ)



妖精は千代田からの伝言を愛宕に伝えると小さな光となってきえていった。


愛宕「うっうぅ…千代田っ」ポロポロ


だがいつまでも悲しんではいられない千代田からの伝言が本当だと提督の身が危ない。愛宕は急ぎ提督の寝所へとむかうのであった。





提督「何だ今の音は?」



大和「嫌な予感がします。私見てきます」ガラッ


提督「……」


提督(赤城と蒼龍はまだ呉に戻ってないという。加賀さんも帰られていない。いくらなんでも遅すぎる。そしてさっきの爆発音この佐世保で一体何が…)




大井「失礼いたします。」スッ


提督「君は…」


大井「私佐世保の大井と申します。提督何か不便などはございませんか?」ニヤリ









呉    残り6人


佐世保  残り9人






第五話へ続く…


後書き

十人衆


赤城×  提督  霧島  千歳 千代田  
大鳳  愛宕  蒼龍×  磯風  天龍×


佐世保

加賀× 大和  長門  飛龍 榛名 

北上 大井  時雨 夕立 雪風  


×は死亡した娘


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SS好きの名無しさんから
2017-12-18 06:19:25

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1: SS好きの名無しさん 2017-12-17 14:53:15 ID: UcrnShzG

霞刑部な愛宕・・・


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