2017-12-19 00:15:18 更新

概要

これは本編では語られなかったノビスケの記録そして可能性

それは大きな夢であり、束の間の休息なのかもしれない


前書き

安定の気に入らない方は戻るを押すんだよ?


【第二部】短編集 第⒐5話 戻らない時間


第三章の刑務所にて


これはまだノビスケが脱出をする前の刑務所での話


刑務所編


【クッキーマイスター】


刑務所での労働作業でラインから流れてくるクッキーの選別をしていた


師匠「馬鹿野郎!!」ドゴッ


ノビスケ「ぐぁ!!」


師匠「これはなんだ?あぁ?」


ノビスケ「焦げたクッキーです」


師匠「たわけ!!」ドゴッ


ノビスケ「ぐはっ!」


「そんな殴らなくても」


ノビスケ「いいんです大丈夫ですから」


師匠「この黒焦げのクッキーがそのまま流れてきたが?危うく箱に入りかけていたが?あぁ?」


ノビスケ「はい・・・・」


師匠「お前は自分から弟子にしてくれと言ったよな?」


ノビスケ「はい・・・」


師匠「強制はしてない、辞めるなら今だ」


ノビスケ「俺は師匠を見た時凄いと思った・・かっこいいって思った!憧れだけじゃ終わらせたくないんです!やります!俺はやります!」


師匠「ふっ、では、ラインスピードを二倍にするぞ」


ノビスケ「はい!」


高速で流れてくるクッキー


その中から形の悪いクッキーや焦げているクッキーを取り除いていく


ノビスケ「ぐっ!(間に合わない!)」


師匠「ストップだ!!」


「へい」


ラインが止まる・・それは他のみんなも手を止めてしまう事だ


そうなれば遅れに遅れ・・責任者の師匠が怒られる


みんなにも迷惑をかけて師匠にまで・・・


ノビスケ「くっ・・・」


師匠「今日はここまでだ」


ノビスケ「俺はまだやれます!」


師匠「今日は終わりだチャイムが鳴ってるだろうが」


師匠「それとも?みんなに残業してくださいって頼むか?」


ノビスケ「・・・・すみません」


ー食堂ー


ノビスケ「・・・・・」


看守A「どうした?元気ないな食わないなら俺が貰うぞ」スッ


ノビスケ「・・・・・」バシッ


看守A「いてっ・・何かあったのか?」


ノビスケ「仕事が上手くいかなくて・・」


看守A「確か、あのおっさんの所だったな。あの人そんな厳しい人ではないと思うが?」そぉ〜と


ノビスケ「厳しいのは厳しいでいいんです。問題は出来ない自分にあるんですよ。師匠にもみんなにも迷惑をかけてしまって・・」バシッ


看守A「いっ、迷惑かける事が悪いことなのか?」


ノビスケ「何を言ってるんですか?当たり前じゃないですか」


看守A「迷惑なんてかけてなんぼだろ?迷惑のかからない奴ほどつまらない奴はいない」


看守A「きっとあのおっさんもお前にはかなり期待してるんじゃないか?じゃなきゃ厳しくはしない」


ノビスケ「そうでしょうか・・・俺には邪魔にしかなってないような」


看守A「はぁ・・ちょっと来な」


言われるがまま着いて行くともう誰もいないはずの仕事場に一人師匠がいた


師匠は一人仕事をしていた


黙々と流れるクッキーを取り分けていた


ノビスケ「っ!遅れた分をやってるんだ・・手伝わなきゃ!」


看守A「待て」グイッ


ノビスケ「うげっ!何するんですか!行かないと」


看守A「よく見てな」


ノビスケ「ん?」


よく見ると仕切りにラインを止めてはなにかメモをとっていた


師匠「やはりこの癖を直せば早くなるか後これをこうすれば・・」


師匠「ならこうすればいいか・・うむ」


ノビスケ「あれって・・・もしかして」


看守A「最近はいつもああやってんだよ。まるで誰かに教える為にメモまでとって」


ノビスケ「師匠・・・・」


看守A「あの人なノビスケが来るまではたまに仕事して後はサボってばかりだったんだ。だけどなノビスケが来てから人が変わったように仕事をしだしたんだ」


看守A「何ていうか目が違うんだよな」


ノビスケ「目?」


看守A「前と違って輝いてんだよあのおっさん何か生きがいでも見つけたのかね?」


ノビスケ「師匠・・師匠」


看守A「焦ることはないゆっくり一緒に頑張っていけばいい。そうだろ?」


ノビスケ「はい!ありがとうございます!師匠ぉおおお!!」ダッ


看守A「あ、行っちゃったよ」


看守A「・・・・・・・」


看守A「頑張れよ」


その後刑務所を脱出する前までには四倍の速さのラインスピードで仕事をしていた


みんなからはクッキーマイスターなんて呼ばれていたな・・


あと少し・・あと少しだけ時間があったならきっと師匠を越えていただろう・・いや、越えられるわけないか




【諦め】


歓迎会・・・


文字通り今俺は歓迎会の会場(トイレ)にいた凄く臭い


どうしてこうなったかと言うと・・


刑務所にいるみんなは良い人ばかりだ


やはり元極道だったりする人が多いだけはある


ちゃんと自分のルールというものを持っている


でも、そんな人ばかりではない


俺みたいな新人をよく思わない人達もいる


いつもこっちを気に入らないって顔で見ている二人がいる


でも不思議と怖くはなかった


刑務所の中だから向こうも迂闊に動けるわけもないだろう


それに万が一呼ばれても殺されはしない


そう思ってるからなのかな? それとも色々と諦めているからなのかもしれない


まぁ、どちらにせよ睨んでくれているだけなら害はない


それだけなら良かったのにね


自由時間に数人のおじさん達と将棋をやっていた時その一人から声をかけられる


舎弟「ちょっと来いや」


ノビスケ「え?嫌ですけど」


舎弟「あぁ?逆らうのか?」


ノビスケ「俺今将棋してるし」


舎弟「将棋?誰と」


ノビスケ「この人達と・・っていない」


気づくと向こうで将棋をしていた


こっちをチラチラと見ながら目で謝っているようだった


舎弟「暇なんだろ?来いよ」


ノビスケ「・・・・・・」


道行く道でみんなが怯えたようにこちらを見てくる


なんだろう女子校の時と少し似てるかもしれない


あの時のみんなの嫉妬が怯えに変わっただけだ


ここで大きな声で助けを呼べばどうにかなるかもしれないが


やめておこう・・・


あまり使われていないと思われる凄く汚いトイレに案内された


てか、入り口から臭い


いつか呼ばれるとは思っていたがトイレとは・・


舎弟「ここだ入れ」


ノビスケ「うわっ・・すげぇ臭え」


舎弟「おら!早く入れや!」ドン


背中を押される


ノビスケ「いっ、なんでこんな明らかに臭そうなトイレになんか入らないといけない」


舎弟「兄貴が待ってんだよ!早く行け!」


ノビスケ「なんで・・こんな」


舎弟「早く行けや!!」ドン


もう一度さっきより強く背中を押される


ノビスケ「わかったよ!」


仕方なくトイレの中へと入る


そこは小便器が四つと個室が二つある普通に学校や公共施設などにあるトイレだ


ただ、凄く汚い


何度も言うが汚い


その汚いトイレの一部でも違和感のないくらい臭そうなおっさんがいた


兄貴「よう」


ノビスケ「・・・・・・」


舎弟「兄貴が挨拶してるだろうが!返事しろや!」ドン


またまた背中を押される


痛みに耐えながら挨拶と思われる掛け声を返す


ノビスケ「よう」


舎弟「兄貴にそんな口きいてんじゃねぇぞ!!」ドン


背中がわりと痛い


ノビスケ「はぁ・・何の用なんですか?」


兄貴「お前が気に入らない」


なんとも率直で分かりやすい理由だ


バカな俺でも分かりやすい


だからこそ言える


ノビスケ「ふざけんな・・帰る」


そんなふざけた遊びに付き合ってる暇もない


舎弟「待てよ!」ガシッ


ノビスケ「触んな!!」バシッ


舎弟「この!!」


帰ろうとする俺を掴みそれを反射的に殴った


でも、相手は大人だ、俺の攻撃なんて痛くもかゆくもないだろう


やり返しに殴られた


ノビスケ「ぐぁ!」


凄く痛い


舎弟「兄貴!」


兄貴「やれ」


そこからは一方的に殴られ蹴られ


途中からもう一人も加わり


叩きつけられ 踏みつけられ、罵倒され


抵抗しようにも二人掛かりではどうにもならない


でも、途中で抵抗をやめた


俺はもう・・この刑務所に入った時から諦めていたんだ


信じる事も抗う事もやめてしまったんだ


人生に諦めていたんだ


このままここで歳をとって刑務所を出た頃にはもう俺の知ってるみんなは遠くに行っている


俺の経歴も何もかもボロボロだ


その中でもう一度やり直そうなんて思えなかった


一度の失敗でもう分かってしまった


もう俺は


変わる事なんて出来ない


身体から力が完全に抜けていく


???「それでいいのか?小僧」


兄貴、舎弟「っ!」


二人の攻撃が止んだ


兄貴「お、お前は・・」


???「お前?誰に口聞いてんだ?」


兄貴「極道さんどうしてこんな所に」


極道「ちょいと小耳に挟んでなつまらん事をしてる奴がいるってな」ギロ


兄貴「っ!」


舎弟「うっ!」


極道「小僧立てるか?」


ノビスケ「・・・・・」


痛む身体をゆっくりと立ち上がった


極道「うむ・・・・」


極道「汚ねえ目だ・・」


ノビスケ「・・・助けてくれてありがとうございます。これで失礼します」


極道「逃げるのか?」


ノビスケ「・・そうですね」


極道「俺は助けてやったわけじゃない勘違いするなよ?」


ノビスケ「貴方も殴りたいんですか?どうぞ」


極道「弱い者いじめはしない主義でな、ただ、喧嘩なら一対一でやれって事だ」


極道「おい、お前もそう思うよな?」


兄貴「は、はい!よし!かかってこいよ」


ノビスケ「・・・・・」


こんなのは言ったもの勝ちだ


公平に言っているように思えるが所詮あの男も向こうの仲間だ


よくいるいじめっ子とかでタイマンだとか言いながら仲間うちで囲みそれを一対一とか言うんだから呆れるを通り越して爽快だ


極道「小僧俺も弱い者がいじめられるのは見たくない。助けてくれというならー」


弱いか・・その通りだ


俺は・・弱い


でも・・・言われるのは腹が立つ


気付いたら俺は


ノビスケ「弱い?いじめ?俺が?黙れよお前」


極道「ほう・・・・」


弱さを否定した


何がしたいんだろう俺は


俺は・・・


俺は・・


俺は!!


ノビスケ「あああああ!!もう馬鹿らし!!」


極道「どうした?弱い者なら逃げてもいいんだぞ?怯えてもいいんだぞ?助けてやる」


色々と考えていたのが馬鹿らしくなってきた


と言うよりさっきからこの男の言ってる事が心にグサッとくる


いじめ、弱い、怯え、逃げ


俺がまだ荒れていた時嫌いだった言葉だ


どうやら俺はまだ昔の俺に未練があるようだ


昔の俺が言っているようだ


ノビスケ『考える前に動けよ!うだうだ考えて勝手に諦めてんじゃねぇぞ!』


変わろうとするばかりで昔の自分を全て否定してしまったんだ


前を見ようとして大事なものを置いてきてしまったようだ


この先辛いことが待ってるだろう


それこそ生きているのが嫌になるほどに


それでも・・・


後の事なんてその時に考えればいい


今があるから先がある


なら今を!!


全てはまだ許せないけど少しだけほんの少しだけ許せたかもしれない


ノビスケ「ふぅーーー」


極道「目つきが変わったな」


ノビスケ「来いよ歓迎会だろ?歓迎してくれよ」


兄貴「こいつ!!」


お互いが殴りかかろとする


相手の拳と俺の拳が当たろうとした時しゃがんだ


最初から正面から殴りあう気はない


悔しいけど正面からやりあうには今は部が悪い


兄貴「なっ!」


相手の拳がスカリ前のめりになる


そこですかさず膝後ろを蹴る


これをダイナミック膝カックンと呼ぼう


膝をついた奴の目の前には最高に汚れた小便器


やるなら今しかない!!


ノビスケ「掃除の時間だ」頭ガシッ


兄貴「や、やめ!」


ノビスケ「うぉおおおらぁああ!」


ガシャーーン


ふきふきふきふきふきふき


ノビスケ「・・・・」ふきふきふき


兄貴「ちょっ!やめっ!うえ!臭!」


舎弟「や、やめろ!!」ダッ


後ろから殴りかかってくる舎弟


ああいう感情的になってる奴は楽だ


身体を少し捻らせ避けると自分から小便器へ突っ込んでいった


そこをすかさず頭を掴み


ノビスケ「さぁ行こう」ガシッ


今度はゆっくりと小便器へと顔を近ずけさせる


ゆっくり


ゆっくり


小便器が迫る恐怖を味わう


舎弟「い、いやだ!いやだ!」


ピタッ


舎弟「いやぁあああ!!」


小便器が鼻へとソフトタッチ


そこからゆっくりと上下に動かし


ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


ノビスケ「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


それはまさに大根おろしのように


数分後ーー


ノビスケ「掃除完了」


極道「綺麗になったな」


ノビスケ「あの、ありがとうございます」


極道「なんのことだ?」


ノビスケ「いえ、なんでもありませんとにかくありがとうございます」


極道「よくわからんがまぁいいだろう。それより行くぞ」


ノビスケ「え?何処へ?」


極道「実はお前に用があったんだ」


ノビスケ「まさか・・」


極道「安心しろこいつらみたいな馬鹿な事はしない」


兄貴「うぅ・・うぇええ」


舎弟「がばがばがば!」


極道「俺もよここを出たら真っ当に暮らそうと思ってな・・娘にも会いたいしな・・」


極道「だからよ手伝ってくれないか?更生プログラムをよ」


ノビスケ「更生プログラムって確か日常生活をシュミレートしたゲームでしたよね?」


ノビスケ(まぁ、エロゲーだけどね)


極道「そうだ!それだ。どうしても先に進めなくてなお前の噂は知ってるぞ。一日でクリアしたんだってな」


ノビスケ「え、えぇ・・まぁ」


他の人達があまりに酷い選択肢ばかりを選び進まなくなってしまった時俺にコントローラーがまわってきた


思うままに選択肢を選んでいたらクリアはした


クリアは・・ね


最後に主人公がホモになってしまったが


ノビスケ「まぁ、いいですよ」


極道「おお!助かるぞ」


こうして何故か大勢の中でエロゲーの解説をしている俺がいた


これで本当にこの人達はここを出てやっていけるのか?別の意味で諦めという文字がまた出てきた


ノビスケ「ここで!男友達を選べ!友情大事!」



「「「おおおお!!」」」




【最高のクソゲー】


ノビスケ「・・・・・・・」


たくさんの人たちが今この大人数教室にいる


目の前には大きなディスプレーがありその前に立つ


ノビスケ「特別講師のノビスケです。よろしくお願いします」


手にはコントローラーを持ち


ノビスケ「それでは早速だが始めよう」


どうしてこうなったのかと言うと


看守A「ノビスケちょっといいか?」


ノビスケ「はいなんでしょう?」


看守A「聞いたぞ?更生プログラムで稀に見るいい成績をだしたとか」


ノビスケ「あ〜まぁ・・」


看守A「流石最近までは普通に暮らしてただけはあるか」


ノビスケ「それで何のようなんですか?貴重な自由時間を無駄にしたくないんで」


看守A「今日これから別の班の更生プログラムがあるんだが俺が担当なんだよな?でも、俺正直ああ言うの苦手でな・・それを言ったら給料減らすぞって言われてな」


ノビスケ「減らされたら?」


看守A「前に刑務所の中を案内したろ?そのせいでかなり減らされたんだぞ」


看守A「他の班には教えてやったらしいじゃないか」


ノビスケ「あれは・・・」


看守A「トイレでの件は見なかったことにしてやるからな?」


ノビスケ「気づいていたんですか!」


看守A「まぁなでも気づいたのは終わった後だったからな?」


ノビスケ「むぅ・・・」


看守A「とにかく頼むな!仕事場には言っておくから、これソフトな」


ノビスケ「はぁ・・・・・」


そして今にいたる


このゲームソフトは俺が初めて更生プログラムに参加した時にやっていたゲームの続編らしい


これの前作をクリアした所為でこうなってしまったのだが


ノビスケ「これからシュミレートしつつ解説をしていきます」


このゲームはジャンルが首かっきり系女子と言うよくわからないジャンルだ


一応恋愛シュミレーションゲームだ


ホラーではない


多分


主人公は高校二年生らしく


攻略対象キャラは四人いる


一人目が主人公の幼馴染みの


田中 美咲(たなか、みさき)


主人公が幼少期の頃からの仲で勉強に家事も一通り出来る


主人公が大好き


欠点と言えば事あるごとに首をかっきろうとすることぐらいだ


今の今までよく生きてこれたな主人公よ・・・


二人目が日本人と外国人のハーフの金髪美女


名前が・・


ヤローブッ、コロ、シャア


名付け親は出てこい!


前世の記憶を持っているらしい厨二病女子主人公の一つ上の高校三年生だ


鉄パイプを異様に嫌がるらしい


三人目が主人公の友人の妹で一つ下の高校一年生の


首屁 詩織(くびへ、しおり)


結婚したらマシの名前にはなるか


友人を通じて出会うらしいのだが事あるごとに首へし折っていい?と聞いてくる


みんな主人公の首に恨みでもあるのだろうか


そして四人目が主人公の妹で2つ下の中学三年生


佐藤 真由香(さとう、まゆか)


主人公の父は一度離婚しており再婚相手の連れ子だ


血の繋がりはないが兄妹だ


口癖が近親相姦ダメ絶対らしいがそれしか言わない


選択肢も近親相姦ダメ絶対しかなく主人公も妹には、そうだな、ダメだな絶対としか言わない


攻略出来るのか?無理だろ


初めて会った瞬間から、近親相姦ダメ絶対て言う子をどうしろと


隙あれば首に噛み付く


主人公は獲物か?


そして、エロゲーやギャルゲーなどでお馴染みの親友キャラは


首屁 棐(くびへ、しおる)


兄妹揃って恐ろしい名前だ


説明文には男のように見えて実は男であると言う意味不明な説明があった


必要か?その説明


彼は女の子の好感度やアドバイスをくれるいい奴なのだが、事あるごとに首へし折ると言う


まだ、聞いてくる妹の方が可愛く思える


てか、それは・・本当に親友ですか?


と、簡単に説明したところでゲームを始めた


どれを攻略しようか迷ったがここは唯一首への恨みがないヤローブッ、コロ、シャアさんにしよう


名前はあの名作映画を連想させるがそれは些細な事だ


金髪だしそれにデカイ!


ゲームは主人公が学校に遅刻しそうになり急いで向かっているところ曲がり角でおっさんとぶつかるところから始まった


佐藤『遅刻だぁ!!』


ドン


おっさん『あふん』パンチラ


おっさんって・・てかなんでスカートなんだよ!


ちなみに主人公の名前は


佐藤 砂糖(さとう、さとう)だ


親はきっと主人公の事が嫌いなのだろう糖尿になれと心を込めてつけたのかな?


主人公の名前は変えられるようなので変えることにした、このままだと苗字から名前で呼ばれるようになっても意味がない


それはこのシュミレートの仲良くなる過程をやる上であまりよくない


何よりも主人公の将来の為に


佐藤 一樹(さとう、かずき)


まぁ、こんなもんだろう


名前を決めたあと再び画面を見ながらプレイを再開する


おっさんの見たくもないパンチラを目撃した主人公は朝から最悪の気分で学校へ向かうのだった


そこへ後ろから幼馴染み田中美咲がやってくる


手にはカッターが握られている


美咲『一樹、おはよう!』シュッ


一樹『ん?』


ここで選択肢が出る


☆避ける


☆受け止める


☆舐める


この選択が出る事すらおかしいが一応みんなに聞いてみる


「嬢ちゃんの気持ち受け止めてやろうぜ」


「あぁ」


「舐めようぜあの子も一緒によ、ぐへへへ」


「避けてからの押し倒しだ!」


みんな論外ですね


勿論避けるを選んだ


批判の声が上がる中ゲームは進む


次の選択肢が来るのにそう時間はかからなかった


幼馴染み田中美咲との死闘で学校を遅刻してしまった佐藤一樹は門前にいる体育教師に叱られていた


体育教師『これで何度目だ?あぁ?佐藤よ!』


一樹『いや、その・・・』


選択肢が出た


☆素直に謝る


☆先生は今まで食べたパンの枚数を覚えてるか?っとドヤ顔で人差し指を立てて言う


☆木を伝って学校へ入ろうとする同士(田中美咲)を先生に報告する


☆先生を倒して通る(なお、女の子の好感度が友達以上だと一緒に戦ってくれるぞ)


これだったらやはり素直に謝るが正解だろう


「戦え!!」


「そうだ!」


「先生を冥土へ連れて行け!」


「この小僧嫌いじゃないぜ?やれ!」


どうやら闘争心の高い人ばかりのようです


俺は素直に謝るにカーソルを合わせボタンを押そうとする


「小僧!逃げるな!この画面の主人公の目を見ろ!」


「ああ、こいつは謝る玉じゃねぇな!」


ノビスケ「・・・いや、でも」


「逃げるな!」


ノビスケ「わかりましたよ!」


先生を倒すを選んだ


するといきなり主人公佐藤一樹の服がビリビリに破れ高校生とは思えない筋肉モリモリのマッチョマンになる


一樹『先生来いよ・・終わらせようぜ?』


先生『よかろう!いざ参る!』


ファイナルラウンド


ファイ!!


ノビスケ「格ゲーになった!」


適当にコントローラーを押しまくった


先生『虚空陣奥義・・・』ギュン


一樹『昇◯拳』ドゴッ


先生『うわぁ・・うわぁ・・うわぁ』


KO!!


一樹『安らかに眠ってくれ』


見事先生を冥土へ送った主人公は元の体に戻り何故か無事だった制服を着て教室へ


服・・破れてたよね?


ノビスケ「ん?」


ほらな?俺達の言った通りだと言わんばかりの視線でこちらを見てくる


これ正解のルートなのか?主人公犯罪者になったが


ノビスケ「こっちじゃなくてみんな画面見てくださいね」


教室の席に着いてひと段落する主人公


ここで友人の首屁棐が登場する


棐『遅かったな』


一樹『ちょっとゴミ掃除をしていたんだよ』


棐『へぇ〜そうなんだご苦労さん。それはともかく首へし折る!』


一樹『っ!』


選択肢が出るんだろうな・・


先生『そこ!うるさいぞ!』シュッ


先生の手から放たれた高速のチョークが友人首屁棐の眉間を貫通した


力なく倒れる友人に対して


一樹『すみません廊下に立ってます』


その一言で済んでしまった


昼休みになり屋上へ流れるように行った


普通に閉まってる鍵を主人公佐藤一樹は数秒で解鍵


そして何故かその閉まっていた屋上に人影が


なんか色々と無理矢理感が否めない


それは今回の攻略キャラ


ヤローブッ、コロ、シャアさんだ


そこで何故か一緒にご飯を食べて仲良くなる


お互い屋上に来た理由は触れないのな


放課後になり保健室に友人の見舞いに行った


ここから行きたい場所を選択出来るようだ


そこには友人の他に女の子がいた


友人の妹との首屁詩織だ


詩織『っ!』


棐『やぁ、来てくれたのか』


一樹『まぁな、大丈夫か?』


棐『これくらい平気さ、それより首へし折る!』


詩織『お兄ちゃん今は大人しくする!』


一樹『ははは、可愛い妹さんだね』


詩織『可愛いだなんて・・その・・佐藤さん首へし折ってもいい?』


選択肢が出る


☆いいよ


☆痛くしないでね


☆帰宅部の練習の時間だ帰ろう


☆木から降りられなくなってる馬鹿(田中美咲)を助けに行く


ノビスケ「うむ・・・・」


普通に考えればマシなのが帰宅部かな?


てか、幼馴染みは木から降りられなかったのかよ


助けに行くと幼馴染みルートになりそうだ


ここは


「助けに行かないとな」


「困っとる人がおったら助けたらなな」


ノビスケ「やはりみなさんはそう思いますか」


ノビスケ「ですが、ここは帰りましょう」


「小僧見捨てるのか」


ノビスケ「何かを成すために何かを犠牲にしなければいけない」


ノビスケ「貴方達ならわかりますよね?」


「・・・・・・・」


「小僧・・好きにせえや」


ノビスケ「はい」


ゲームだから言える事だか本当に・・現実でそうなったなら俺は多分選べない


これがゲームで良かった


その後ヤローブッ、コロ、シャアさんとの仲を深めていった


妹の佐藤真由香はまず意思疎通から不可能なので基本無視


部屋に行かない限りイベントが進む事はない


真由香『・・・・・』じーーー


そして遂にヤローブッさんとデートの約束をする事に成功した


ノビスケ「はぁ・・疲れてきた」


「小僧変わろうか?」


ノビスケ「いえ、大丈夫ですよ」


なんやかんやで少し続きが気になってきていたりする


今変わればきっとノーマルルートかバットルートだろう


俺はなんとしてもヤローブッ、コロ、シャアさんとゴールインしたい


ゴールインって卑猥な意味じゃないからね?


そこからもどうにか順調に進んでいった


妹が引きこもりになったり首屁兄妹との死闘を繰り広げ


やっとここまで来た


ヤローブッ、コロ、シャアさんを名前の呼び捨てで呼ぶくらいまで仲良くなり


遂に彼女の核心に触れる


ここで失敗したならきっとバットルートだ


気合を入れてコントローラーを持つ


今なら2フレームで昇◯拳が出せる気がする


彼女のグリンベレー同好会が潰れかけた時彼女はトラウマの前世の記憶で今まさに押し潰されそうになっている


ヤローブッ『怖い・・怖い・・一樹』


このままでは駄目になってしまう


ここで彼女の前世の話を聞いた


彼女の前世は傭兵だった


それはそれは強い傭兵で


瞬きする間に一瞬で終わらせるほどに


しかし、彼は大きな失態をおかしてしまった


それはある100万ドルポンっとくれた依頼主から少女を拉致るように言われ拉致ってしまった


依頼主からは大金を貰い、その少女の父親にも恨みがあった彼は


喜んだ


しかし・・・それは彼にとっての鬼を生み出す・・いや、復活させてしまったのだ


その父親は元コマ○ドー部隊の一員


依頼主は殺され部下達も失い


その父親と一対一になった


それは彼が望んだ事だ


銃を捨て人質を捨てた


彼なりのプライドがそうしたのだ


片手に握られたナイフを構える


結果は酷いものだった


電話ボックスを投げられる狂人に勝てる筈もなく


最後には


鉄パイプで


ズサッ


『大佐・・・・・・』バタッ


死んだ


彼女は毎日その夢を見る


どんなに頑張っても最後は鉄パイプを投げられる


そして腹を貫き己が血肉がパイプから流れ出る


でも、彼女は耐えた


だって彼女にはグリンベレー同好会(何をするかは本人も分からない)があったからどうにか耐えてこれた


しかし、そのグリンベレー同好会も部員は彼女と主人公だけだ


潰れる事になり彼女は唯一の在りどころを無くした


今彼女は不安で怖くて何処から鉄パイプが飛んでくるか怯えている


あと電話ボックスも


そんな彼女に答える最後の選択肢


一樹『・・・・・・・』


みんなが息を飲む


俺も手に汗を握った


昇◯拳のコマンドを何度も何度も頭の中で練習する


てか、これしか出来ない


いつ始まっても大丈夫だ


開始早々かましてやる


最後の選択肢が出る


最後というだけあり選択肢はたくさんあった


この中から・・正解を選ぶのはむずか・・・・


☆ビールでも飲んでリラックスしなよと言いながら彼女のポケットに20円入れる


☆筋肉モリモリマッチョマンの変態になる


☆甘ったれるな!と鉄パイプで殴る


☆大丈夫、俺が守るから・・絶対にと言いつつ抱きしめる


☆首屁兄妹との最終決戦に備える


☆木から降りられなくなっている遭難者(田中美咲)をいい加減に助けに行く


☆鉄パイプを持ち全てを終わらせる


ノビスケ「これってどう見ても抱きしめるが正解だよね」


「小僧本当にそれでいいのか?」


ノビスケ「え?」


「それは彼女の為の選択なのか?」


ノビスケ「彼女は今苦しんでる!なら、手を差し伸べてあげるのが!」


「手を差し伸べて?一生守るのか?ん?」


「本当にそれがいいと思うならそれでもいいさ。それもまた一つのあり方だ」


「だけどな?俺たちの世界じゃこんなのはただの甘えだ!その場しのぎにしかならない事を覚えておけ」


ノビスケ「・・・・・・・・」


本当にこれが正解なのか・・・みんなはどうして駄目だと思うんだ?


考えろ・・・・


彼女の為の選択


その場しのぎ


甘え・・・


ノビスケ「っ!」


確かに抱きしてやれば彼女は安心するだろう喜んでくれるだろう


でも、その後はどうなる?


トラウマがなくなったわけじゃない彼女は一人になるたびにそれに怯えるようになり


結果・・主人公に依存してしまう


ノビスケ「これは・・酷いな」


「小僧時間はまだある一つ一つ考えてみな」


看守B「あの〜そろそろ時間で・・」


「なんか言ってるな」


「あぁ?」


「聞こえんぞ?あぁ?」


看守B「あ、まだ時間あった〜はははは」


「小僧まずは一番上の選択肢からだ」


ノビスケ「一番上・・」


☆ビールでも飲んでリラックスしなよと言いながら彼女のポケットに20円入れる


ノビスケ「一見ふざけた選択だ。だけど!」


どんな選択肢にもそれなりの意味がある


ゲームだからと舐めていたのかもしれない


考えろ俺は今主人公の気持ちになるんだ!


ノビスケ「そうか!確かこの時主人公の父親は会社が上手くいかず帰ってはビールを浴びるように飲んでいた描写があった筈だ!」


ノビスケ「あれはアルコールに頼った現実逃避!主人公は彼女にビールを飲んで全てを忘れろと言っているんだ!」


ノビスケ「でも、家にないかもしれない。だから主人公は今持ってる全財産20円をあげたんだ」


ノビスケ「値段はあれだけど全財産をあげるこの意味」


「全財産をあげるそれはこの先の人生をかけるも同然それほど心配してる」


ノビスケ「それを悟られたくないからわざと気さくに言ってるのか!」


「そうだ、分かってしまえば彼女はまた傷ついてしまうからな」


ノビスケ「主人公の覚悟と優しさに俺は・・・」


「泣くのは早いぞ!」


ノビスケ「あぁ、そうだな。でも、これは違う」


「何故だ」


ノビスケ「抱きしめるのと同じさその場しのぎにしかならない。下手したらそうやって酒に逃げるようになって・・酒に依存してしまう」


「待っているのはアル中の道だな」


「かつて俺がそうだった・・・小僧辛いぞ?」


「酒飲みてぇ・・・」


ノビスケ「あぁ、答えはまだ見つかってないけど分かるこれではない!」


ノビスケ「そんな事はさせない!次だ!」


☆筋肉モリモリマッチョマンの変態になる


ノビスケ「これは・・・・」


どういう意味だ?筋肉モリモリマッチョマンの変態ってなんだ?


言葉通りだと筋肉モリモリでマッチョマンでパンツでも被ってればいいのか?


それになんの意味が・・・


分からない


ノビスケ「主人公の気持ちになるんだ」


筋肉モリモリマッチョマンこれはやはり強さを意味している


何処から鉄パイプが飛んでこようと守ってやる!この筋肉で防いでやるって意味だろう


でも、変態はなんだ?


ノビスケ「っ!」


紳士だ!!


ある人が言っていた


変態とは紳士であると


変態紳士になれと


そう、あれは数年前に家のベランダで下着を漁っているい人が言っていた


「男なら誰でも変態と言う名の紳士なのさ!変態紳士にな、ちょっ!やめっ!ぎゃあああ!」


問答無用でボコボコにして通報したけど


ノビスケ「うん、これも違うね」


紳士になったところで彼女は変わらないだろう


主人公が通報されて終わるだろう


ノビスケ「次だ・・・」


☆甘ったれるな!と鉄パイプで殴る


ノビスケ「これは駄目だろ・・人として」


何人か「え?」と言っていたが当たり前だろ


暴力は何も生まないし生んだとしてもそれは復讐心くらいだろう


ノビスケ「次だ」


☆首屁兄妹との最終決戦に備える


ノビスケ「もうあの兄妹には関わりたくない」


何度首屁兄妹の所為で死んだか


一々意味のない、はい、いいえの選択肢が多すぎる


たまに、はい、いいえの選択肢の順番が変わってる時もあったし


お陰でよく見ないで押して何度死んだか


ノビスケ「うん、これはないね」


ノビスケ「はぁ・・次」


段々と疲れてきた


もうこの手でリセットボタンを押したいが


この人達の視線がそれを許さない


☆木から降りられなくなっている遭難者(田中美咲)をいい加減に助けに行く


ノビスケ「・・・・ずっと木の上にいるのかよ」


この田中美咲は好感度でいうと最初の時点でもうカンストしてるらしい


だから、田中美咲のルート以外は基本木の上にいないと他のヒロインとのイベントを壊してしまうらしい


だけど今までも所々の選択肢で彼女を助ける選択肢が出てくる


その度に彼女の呼び方が変わる


最初は馬鹿から始まり今では遭難者になっていたりする


そろそろ助けてあげたいが


ノビスケ「助けたら美咲ルートだろうな」


これもなしだ


そしてこれが最後だ


☆鉄パイプを持ち全てを終わらせる


ノビスケ「全てをか・・」


俺は何故かこの選択肢にカーソルを合わせて


「それにするのか」


ノビスケ「あぁ・・全てを終わらせよう」


押した


彼女のトラウマも全てを終わらせよう


一樹『全てを終わらせる!!』


何処から出したか分からない鉄パイプを持ち


地面に刺した


ノビスケ「ん?」


一樹『うぉおおおおお!!』


地面が大きく揺れ鉄パイプが光に包まれ


やがて地面が割れ龍のようなものが出てくる


ノビスケ「んん?」


一樹『お前の!トラウマもしがらみも過去も前世の記憶もついでに期末テストの結果も全て終わらせてやる!!』


ノビスケ「・・・・・・・」


ヤローブッ『一樹やめて!そんな事をすれば』


一樹『覚悟の上さ!』


ノビスケ「・・・・・・」


一樹『ぐっ!力が足りねぇ!』


ヤローブッ『私の私の力を使って!』


一樹『いいのか?』


ヤローブッ『いいの使って一樹』


一樹『ふっ、分かった』


???『いけません!そんな事はさせません』


一樹『お前は!』


???『私は学校の前にある木の精霊よ』


一樹『みさきぃいいいい!!』


木の精霊『田中美咲という名はもう捨てました。それより今すぐやめなさい!この世界を壊す気ですか?』


一樹『この世界に未練などないわ!』


ヤローブッ『邪魔するなら容赦しない!』


木の精霊『そうですか・・ならもう終わらせるしかありませんね。貴方達を!』


一樹『小賢しい!大人しく木の上で生涯を全うしておればいいものを!』


ヤローブッ『もう殺っちゃおうぜ』


ノビスケ「・・・・・・」


一樹『さぁ!始めよう世界をかけた戦いをよ!』


木の精霊『これは私の不始末・・もっと早く貴方を殺せる事が出来たならこんな事にはならなかった・・もっと本気であったなら・・・いえ、言っても仕方ありませんね・・一樹!!』


一樹『美咲!!やろー!!』


ヤローブッ『ブッコロッシャァアア!!』


ノビスケ「だぁあああ!!もう無理だ!!」


プツン


今まさに戦いが始まろうとした瞬間画面と俺がプツンと二つの意味で切れた


みんなはなんだ!と騒ぎ出す


いいところだったのによ、などという奴までいる


もう限界だった


ノビスケ「なんだよこれ!!ふざけんな!!こんなクソゲーやってられるか!!」


ノビスケ「なんでいきなり鉄パイプで地面割れてんだよ!いきなりファンタジーいれてんじゃねえよ!青春学園ラブコメとかじゃないのかよ!」


ノビスケ「いや、ファンタジーはいいよ。学園ファンタジーとか結構さ?良さげな感じではあるよ」


ノビスケ「いきなり過ぎるだろ!なに?いきなり世界を股にかけた戦いが始まってんの?いきなり最終決戦?おかしいだろ?」


ノビスケ「てか、なんで主人公魔王みたいになってんの?ヒロインの子はその側近みたいになってるしさ?性格悪そうだし!主人公に何があったの?あの鉄パイプを地面に刺す数秒に何があったの?確かにあのくらいの歳は色々と変わっていく時期ではあるけど変わるってレベルじゃないんだよ!もう別人だ!どうしてこうなったの?凄く知りたいよ!」


ノビスケ「それに!美咲!どうした美咲!何があった!ずっと木の上で放置されてたから精霊になっちゃったの?受け入れちゃったの?他にやり方あったでしょ?」


ノビスケ「しかも美咲が主人公を隙あらば首を狙ってた理由がここで回収されるのかよ!まぁ、そこはとりあえず納得はするよ!一応理由はあったんだな!て事は・・あれ?一番まともなのって美咲じゃねぇか!」


ノビスケ「一人でもまともなのがいてよかったよ!ってまともなわけないだろう!」


ノビスケ「こんだけプレイヤーを置いてけぼりにするゲームなんて初めてだよ!」


ノビスケ「クソゲーだ!こんなのやってられるか!ハァ・・ハァ・・」


コントローラーを叩きつけてその場を後にする


言いたいことがあり過ぎておかしくなりそうだった


この時の俺は完全に危ない人だ


ここが刑務所で良かった・・


ノビスケ「もう頭がいてぇえええ!!」ダッ


「・・・・・・なんだ?今のは」


「最近の若者はわからんな」


後から聞いた話だとこのゲームを作った会社はとっくの昔になくなっておりその残ったゴミ(クソゲー)を独自のツテで譲り受けたらしい


そしてそれを捨てるのも勿体無いので有効活用しようという事になったらしい


いわゆるゴミ処理である


全くもってふざけている


この一日で俺は講師を降りた


この後シュミレーターを受けてはいないが


あの一件もありましなものにはなったと聞くが


まぁもう関係のない話だ


やはりゲームは一日一時間という事だ


それから脱出後


ノビスケ「・・・・こんなクソゲーでも捨てられないんだな・・」


とある部屋にはそのゲームがあった


在庫セールでただにも等しい値段で売ってあり


気付いたら買っていた


やる事もなくただそこに飾られていた


クソゲーでも何故か心に残っているから


まぁ、プレイはもうしないがな


いや、出来ないと言った方がいいだろう


命の危険に関わるからな・・・本当に




【あったかもしれない未来・・】


「行きな小僧生きろ」


ノビスケ「なにを言ってるんだ!俺も戦う」


「邪魔なんだよさっさと行け!」


メイド「みんなの思いを無駄にするんですか?」


ノビスケ「っ!・・ありがとうございます・・絶対死なないでください!」ダッ


メイド「・・・・・私は」


「ふっ!お前もまだ若いこんなおっさんはほっとけこれからだろ?行け」


メイド「ありがとう・・」ダッ


「行ったか・・当初の作戦とは違うが・・気合入れろお前ら!」


おおおおおおおおお!!


メイド「ノビスケさんこっちです!急いで」


ノビスケ「くっ!・・・」


メイド「みんな貴方に託したんですよ前を見なさい!」


ノビスケ「なんで・・俺なんか」


メイド「その答えは今見つけなくてもいいんです。ゆっくり探せばいいのです。その為の人生だから」


ノビスケ「・・メイド・・そうだな!まだ、時間はある探すよ」


メイド「はい貴方なら見つけられます」


メイド「ここを曲がってください!」


ノビスケ「はい!」


メイド「次は広場を通った方が近いです!」


ノビスケ「広場だな!」


ーー広場ーー


ノビスケ「・・見逃してはくれないよな」


メイド「・・・・・読まれていたのね」


看守A「めんどくさい事しやがってよ・・囚人共全員を使うとは」


ノビスケ「全員?そんな筈はない逆に俺を殺そうとしている奴らもいた」


メイド「気づかなかったのですか?」


メイド「あれは全部演技だったんです」


ノビスケ「・・・・え?」


看守A「知らないのかよ・・」


メイド「ああやって騒動を起こしてノビスケさんが逃げる時間を稼いでいたんです。争っていたように見せたのは看守長の判断を遅らせるため」


ノビスケ「判断って・・」


メイド「邪魔者の排除です。こっち側の人間がいたら排除は出来ませんからね・・まぁそれも時間の問題です」


ノビスケ「じゃあ!あいつらは死ぬのをわかって!」


メイド「はい・・そうです」


ノビスケ「なんで言わなかった!」


メイド「言ったらついて来ましたか?」


ノビスケ「戦った!」


メイド「そして仲良く犬死ですか?」


ノビスケ「犬死って!メイド!」


メイド「あの時逃げなかったら皆なんの為に命をかけた事になるの?犬死させたかったの?」


ノビスケ「っ!・・それは」


メイド「ノビスケさん戻りますか?」


ノビスケ「くっ!・・・進むよそれしか出来ないんだ」


ノビスケ「だから!どけ!看守A!」


看守A「無理だ!はははは」


ノビスケ「看守Aさん!あの時言ってたあやめってもしかしてー」


看守A「言うな!何も言うな!」


ノビスケ「あやめは!」


看守A「黙れ!」シャキン


ダッ


メイド「来ます!」


ノビスケ「無事です!病気も治って元気にしてます!今度会いにー」


看守A「っ!俺にそんな資格はない!」シュッ


メイド「あぶない!」サッ


ノビスケ「っ!資格?ふざけやがって!!」


ノビスケ「どけ!メイド邪魔だ!兄貴なら会いに行ってやれよ!!」シュッ


スパッ


看守A「なっ!」


メイド「っ!」


ノビスケ「ぐっ・・」


メイド「ノビスケさん!!」


看守A「馬鹿か・・お前は馬鹿か!ナイフ相手に素手で!」


ノビスケ「ちょっと手が切れただけだ」


メイド「よくも!!」


ノビスケ「メイド落ち着いてくれ大丈夫だから」


メイド「くっ!」


看守A「次は急所に当てるぞノビスケ!」


ノビスケ「・・・・・」


看守A「ほら、拾え!そいつで俺を殺してみろ」


ナイフが床に投げられる


何故敵に武器を渡すんだ?


やはりおかしい


冷静に考えろ


ノビスケ「いらないそれより話を聞け」


看守A「うるさい!!」ダッ


シュッ


ナイフが近づいてくる


正直怖いもし刺さったら痛いだろうな


死ぬのかな・・・


でも、こんなのあやめが・・今まで頑張ってきたあやめが!


ノビスケ「っ!!」サッ


看守A「避けただと!」


わざとらしい・・・


素人の俺が見ても慣れているのが分かる


ノビスケ「聞き分けの悪いお前はぁああ!!」


もし今のが本気なら避けられはしなかっただろう


やはり看守Aさんは殺す気はないんだ


良かった・・


でも


隙の出来た看守Aに大きく振りかぶり


看守A「あ、やべ」


その拳を振り下ろした


ドゴォン!


看守A「ぐはっ!!」


大きくぶっ飛び倒れる


一発ぶん殴らせろ


それで俺は許す


ノビスケ「残りはあやめさんから説教だ」


看守A「・・・・・ははは」


看守A「そりゃあ・・怖いな」


ノビスケ「生きてください看守Aさん生きてあやめさんに会ってやってください。頑張ってきたんです。たった一人で」


看守A「・・・俺はもう・・汚れてしまってる今更・・」


ノビスケ「それでも!たった一人の家族でしょ!兄貴が妹に会うのに権利なんて資格なんていらない!」


ノビスケ「会ってこれからを支えてあげてください」


ノビスケ「他でもない貴方しか出来ない」


看守A「・・・・・・」


ノビスケ「・・・・・・」


ノビスケ「メイド行こう」


メイド「ですが・・」


ノビスケ「大丈夫さ看守Aさんならね」


メイド「そうですね」


ノビスケ「とにかくここを出なきゃ・・でも」


メイド「皆さんが心配ですか?」


ノビスケ「時間稼ぎにしかならないなら時期にみんな殺される・・それを知って逃げるなんて」


メイド「ですが・・皆さんの想いを無駄にするつもりですか?」


ノビスケ「無駄か・・いや、無駄にはしない!」


メイド「では、早く逃げましょう」


ノビスケ「まだ、看守長はまだ迷ってるんだよな?なら!」


メイド「まさか・・看守長を」


ノビスケ「まだ間に合う看守長がみんなを殺す前に捕まえてぶん殴ってやる!」


メイド「無茶です!こうなった今簡単に姿を現したりしません!」


メイド「何処にいるかも分からない」


ノビスケ「無茶でもなんでもやる!まだ間に合うんだ!なのに逃げるのかよ!そんなの嫌だ!」


メイド「では、聞きます・・どうするのですか?」


ノビスケ「手当たり次第に部屋という部屋へ行けば、この刑務所の何処かにいることは確かなんだ」


メイド「あれが見えます?」


ノビスケ「ん?所々にあるパイプのような穴か?まさか!その中に!」


メイド「違います。真面目に答えてくださいあれはなんだと思いますか?」


ノビスケ「ん〜換気線か何かかな?やっぱりこういう場所ってどうしても空気が悪くなるから」


メイド「半分正解です。確かに空気を入れ替えて換気をするパイプですがそれだけではありません」


ノビスケ「分かった!抜け穴だ!」


メイド「中は空気が通れるくらいの細い網が何重もしてあります。まず入る事は無理です」


ノビスケ「う〜ん・・なら」


メイド「毒ガスです。これはいざという時にボタン一つで刑務所内を全て毒ガスで満たします」


ノビスケ「っ!」


メイド「そして監視カメラ強行手段しようものならボタン一つでみんな死にます」


ノビスケ「そんな・・・」


メイド「やるなら迅速かつ的確に一発で看守長のいる所へ行きボタンを押す前に看守長のボタンを踏み潰すしかありません」


ノビスケ「え?看守長ってロボットなの?ボタン付いてるの?」


メイド「察してください比喩です」


ノビスケ「ん〜比喩ね・・・」


メイド「ですから逃げましょう」


ノビスケ「・・・出来ないよ」


メイド「何度も言わせないでください!みんなの死を無駄にー」


ノビスケ「まだ死んでない!その言い方やめろ!!」


メイド「っ!・・やめません!無理矢理でも連れて行きます!」


ノビスケ「メイド・・頼むよ」


メイド「私は死なんて怖くありません、もうこの世に未練はないと言えば嘘になりますが、それはいつか向こうで果たせば良いことです。彼も天国なんかに行くはずはありませんから先に地獄で待ちます。ですがここではあまりに・・あまりに!報われません・・」


メイド「私じゃないノビスケさん貴方です。私はここで死ぬ事があってもノビスケさんが生きていればそれでいいんです」


メイド「死なせませんノビスケさん!」


ノビスケ「・・・・メイド」


看守A「ちょいとお話中失礼しますよ」


ノビスケ「看守Aさん」


メイド「まだやりますか?」ギロ


看守A「やめとくよ。それよりここで毒ガスが出るのを待つのか?」


メイド「看守Aさんノビスケさんを連れて行くのを手伝ってください二人掛かりならすぐに」


看守A「ん?嫌に決まってんだろ?それより行くんだろ?」


看守A「看守長のボタンだっけか?比喩にしてもボタンはないだろそんなに丸くねぇぞ?縦長だぞ?見るか?」


メイド「潰しますからどうぞ見せてください」シャキン


看守A「じょ、冗談だからな?」


ノビスケ「看守Aさん看守長の居場所知ってるんですか?」


看守A「あぁ、行くんだろ?奴を潰しによ」


ノビスケ「潰すまではしたくないけど・・はい!」


メイド「はぁ・・・」


看守A「お前は先に外に出てろ」


メイド「命令するなゲス野郎」


看守A「うわ、口悪!」


ノビスケ「メイドさん」


メイド「着いて行きます。それが嫌ならさっきの続きです」


ノビスケ「ありがと・・」


看守A「よし、全力ダッシュだ!鍵かけられる前に走れ!」ダッ


ノビスケ「よっしぁ!!」ダッ


メイド「先が思いやられます」ダッ


看守A「こっちを右だ!」


ノビスケ「はい!」


看守A「あ、違った!左だ!左!引き返すぞってうわ!」ドン


ノビスケ「いきなり止まらないでくれ!ぐはっ!」ドン


メイド「おっと!」ドン


ノビスケ、看守A「「ぐえっ!」」


メイド「失礼しました」


ノビスケ「お、おもー(女性に重いは言ってはいけないんだった)か、軽いぞ〜ははは」


メイド「ノビスケさん」


看守A「重いんだよ!早くどけ!」


メイド「あぁ?」


看守A「んだよ!」


ノビスケ「早く・・・お、重いよ(軽いよ〜)」


それから先へ進むと


ピーーー


メイド「走って!」ダッ


ノビスケ「え?」


看守A「くそっ!ドアが閉まるぞ!走れ!!」ギリギリセーフ


メイド「ノビスケさん早く!」ギリギリセーフ


扉が閉まる


ノビスケ「閉まったぁああ!!」


看守A「くそっ!」


メイド「ノビスケさん!」


ノビスケ「うぉおおおおお!!」


こんな所で!立ち止まってなんていられないんだ!


邪魔だ!邪魔なんだよ!!


こんな所で終われねぇよ!


『そうだ!こんな所で終わる玉じゃねぇよな!』


『合わせるよ!!』


ノビスケ「「「邪魔だぁああああああ!!」」」シュッ


ドォオオオン


看守A「え!!扉が吹っ飛んだ!」


メイド「えぇ、そうですね(少し漏らしたかも)」


ノビスケ「セーフだ!行くぞ」


看守A「あ、あぁセーフなのか?」


メイド「セーフに程遠いアウトのセーフです」


看守A「ノビスケ身体は平気か?」


ノビスケ「大丈夫です。頑丈なのが取り柄ですから」


メイド「扉が閉まっているという事はもう毒ガスが・・」


看守A「それはまだ大丈夫だ。あれを作動するのには少し時間が掛かる。トイレ休憩を入れてもまだ間に合う・・わけもない!」


ノビスケ「とにかく急がないといけないというのは確かなんですね」


看守A「すまんが寄り道をしたい良いか?」


ノビスケ「トイレですか?」


メイド「男性なら何処でも出来ると思いますが?」


看守A「は、恥ずかしいだろ・・って!違う!」


看守A「間に合うか分からんが一人多分死のうとしてる奴がいる食堂へ行きたい」


ノビスケ「っ!節子さん!」


看守A「あの毒のプリン一番傷ついているのはあいつだ。人の食べる姿が笑顔が好きなあいつだ。もしかしたら」


看守A「いや、一番はお前だなすまん・・それでも気になるんだ・・頼む」


メイド「ノビスケさん決断なら早く!時間がありません」


ノビスケ「食堂へ行く!節子さん俺は貴女の作るご飯が好きなんです!それは今も変わりません!確かにやった事は許されません今回が初めてではない事も分かる。それでも償わず死ぬなんてそんな事させるか!」


ノビスケ「節子さんのご飯はみんなを笑顔に出来る。これからもきっと」


看守A「ノビスケ・・・ありがと」


メイド「二人ともこっちへ!」


ー女子トイレー


ノビスケ「メイドさん?」


看守A「外で待つってのは駄目か?」


メイド「勘違いしないでください!貴方になど見せませんしそういう用事でもありません」


看守A「頼まれても見るか・・くそ」


メイド「ノビスケさんは・・命令とあらば」


ノビスケ「え、遠慮しておくよ」


メイド「そうですか、それではこの一番奥の個室へ」


ノビスケ「え?いや、だから」


看守A「まさか?天井のダクトか」ガタッ


メイド「そうですここから行けば早く行けます。扉もありませんし監視カメラもありませんから少しなら時間が稼げます」


メイド「私が先導します着いてきてください」


ノビスケ「ダクト内は四つん這いにならないと通れないけど・・やばくないか?」


メイド「私はここのダクトの迷路を熟知しています。私が先頭でないと迷いますよ」


ノビスケ「いや、その・・・(スカートの中見えるんじゃ・・)」


看守A「ノビスケ急ぐぞ!俺がメイドの次に行こう」


メイド「ノビスケさん私の次に来てください」


ノビスケ「あ、はい」


看守A「ちっ」


ー食堂天井ダクト内ー


メイド「ここから降りたら丁度業務用冷蔵庫の真上に出ます。まずは冷蔵庫の上へ降りてください」


看守A「節子は」


ノビスケ「いました。食堂の席に一人座ってます」


看守A「あれは・・ゆっくり降りるぞばれないように」


メイド「はい」


ノビスケ「わかりました」


看守A「お前らはここに隠れていてくれ最悪の事態を想定しておく」


メイド「そうですね、その可能性もありますしその方がいいでしょう」


ノビスケ「最悪の事態って?」


メイド「今節子さんの座ってる席の机にあるのが何か分かりますか?」


ノビスケ「あれって・・まさか」


メイド「そう言うことです。ですからもしもの時は」


ノビスケ「その時は仕方ありません」


看守A「では、行ってくる、ノビスケ」


ノビスケ「ん?」


看守A「これからする事に対して先に言っておく信じてくれ」


ノビスケ「分かった、こっちも最悪の事態の為に行動をする」


看守A「頼もしい奴だ」


看守A「おい、節子なにやってんだ?」


節子「っ!看守A!」


節子「看守Aこそなにしてるのさ今何か騒動が起こってんだろ?止めに行かなくていいのかい?」


看守A「いや〜お腹減っちゃってさ?動くに動けないわけよ悪いんだけどなんか作ってくれよ」


節子「何かって言われても・・」


看守A「・・・・・」


看守A「お!そこにあるのはプリンか?」サッ


節子「っ!看守A!返して!」


看守A「いいじゃんこれ食ったらさっさと仕事に戻りますよって」


節子「駄目!それは・・とにかく駄目よ。何か別に作ってあげるから」


看守A「いつもの節子なら飯の時間まで待ての一点張りでこんな事しようものならゲンコツ・・そうだろ?いいよ、準備とかあるだろ?」


節子「き、今日は特別よ・・・」


看守A「あれ?そう言えばこの時間ならそろそろ飯の準備とかで忙しいのにな?何もないな?」


節子「・・・・・・じゃあ、食べればいいじゃない。もう知らない!」


看守A「そうさせてもらうよ」


スプーンいっぱいに乗ったプリンが看守Aの口へ入った


看守A「・・・・・」モグモグ


節子「っ!!」


節子「は、吐き出しー」


ノビスケ「吐き出せぇえええ!!」ドゴッ


看守A「グボラァ!!!!」


口からプリンが飛び出す


ノビスケ「メイド!!」


メイド「はい!」消毒液


メイド「飲め」グイ


看守A「っ!!!」


メイド「ゆすげ」グラグラ


看守A「(@_@)ブルブル」


メイド「吐き出せ!!」ドゴッ


看守A「うぇええ!!」


メイド「終わりました」


ノビスケ「うん、ありがと」


看守A「お、お前ら・・・うぇ・・不味っ・・信じろって言ったろ」


ノビスケ「信じたさ」


メイド「えぇ、信じました」


ノビスケ、メイド「「馬鹿なことするんだろうなって」」


看守A「うぐっ・・・」


節子「ノビスケ!・・良かった・・生きてて」


ノビスケ「節子さん言いたい事はたくさんあります」


ノビスケ「でも、それはこれが終わってからにします」


節子「・・・・・・・」


ノビスケ「メイド頼みがある」


メイド「なんなりと」


ノビスケ「節子さんを連れて先に外へ行っててくれ」


メイド「それは出来ません!私は!」


ノビスケ「メイドだろ?主人の言うことくらい聞いてくれ」


メイド「それでも!」


ノビスケ「メイド・・頼む」


ノビスケ「信じてくれ」


メイド「っ・・・分かりました」


ノビスケ「ありがとう、看守Aさん」


看守A「よし、口の中もだいぶマシになった・・まだ消毒臭えけど」


看守A「節子飯の準備して待ってろ」


節子「・・・・うん」


メイド「行きましょう節子さん(外に台所ってあるのかな?)」


ノビスケ「さてとこっちも行きますか」


看守A「ノビスケお前も」


ノビスケ「野暮なこと聞かないでくださいよ?」


看守A「馬鹿な奴だ」


ノビスケ「これでも最近はあやめさんに少し頭良くなったんじゃない?って褒められたくらいですよ?」


看守A「ほう・・簡単にはやらんぞ?」


ノビスケ「姉みたいなものだからそれはないけどあやめさんもう好きな人いるし」


看守A「俺に勝てるくらいじゃないと認めんぞ!」


ノビスケ「勝てると思うよ?勝てる人が想像できません」


ノビスケ(スネ夫さんには負けたって聞いた事あるけど本当かな?)


看守A「え?まじ?」


ノビスケ「まじ!」


看守A「むむむ・・・・」


ノビスケ「まぁ、向こうはそう言う目では見ていませんが」


看守A「あやめ・・厄介な奴を好きになったのか・・・」


ノビスケ「いい人ではあるんですけどね」


看守A「帰ったら色々と聞かないとな・・・」


ノビスケ「えぇ、だから早く終わらせて帰りましょう。管理室か・・」


看守A「あぁ、この先に看守長がいるはずだ」


ノビスケ「開かないね」


看守A「確定だな」


看守A「離れてろ」ガチャ


ノビスケ「看守Aさん銃は必要ありませんよ」


看守A「え?」


ー管理室ー


看守長「くそっ!あのガキめ!小癪な真似をしやがって」


看守長「ここの奴らも馬鹿ばかりだ!もう限界だ毒ガスを使う!」


看守長「誤作動をしないようにとロックをかけ過ぎたか」カタカタ


看守長「まぁいい10分もあれば終わる」


看守長「ふふふ、逆らったらどうなるか思い知ればいい」


看守長「中には使えそうな奴も居たがああいう奴は探せばたくさんいる」


看守長「作動させたら秘密通路で逃亡だ」


看守長「・・そう言えばあのガキの姿が見えなくなったな監視カメラのない所で死んだか?」


看守長「まぁいい出られはせんのだ。隠れていようが苦しんで死ぬだけだ」


看守長「ふふふふ、これで完了だ!後はこのボタンを押せば」


ドォオオオン!!


看守長「え?ドアが吹っ飛んだ?」


ノビスケ「ふぅ・・」


看守A「何者だよお前は」


ノビスケ「・・・・・・」


看守長「なんなんだ!看守A!どういう事だ!」


看守A「看守長もうお終いにしようや」


看守長「なんだと!今まで積み上げてきた物を壊せと言うのか!ふざけるな!」


看守長「それに貴様も同罪なんだぞ!」


看守A「分かってるさ、だがもう潮時だ」


看守A「俺もあんたも負けたんだノビスケに」


看守長「ま、まだ!負けてねぇ!ここまで来たからって調子に乗るな」ガチャ


ノビスケ「拳銃!」


看守A「看守長!!」ガチャ


ノビスケ「こっちもあったのか!」


看守長「撃つのか?恩人を撃つのか!」


看守A「なら撃たせないでくれよ」


看守長「ふふふ、ははは!!」ガチャ


バンッ


ノビスケ「っ!」


看守長「ぐぁ!!」


看守A「残念だ・・」ガチャ


バンッ


看守長「ぐぁあ!」


看守A「これで最後だ!」


ガシッ


ノビスケ「もういいだろ!殺す事はない」


看守A「甘すぎるぞノビスケそんなんじゃあ足元をすくわれるぞ!」


ノビスケ「でもダメなんです!それを許したらこいつと同じだ」


看守A「お前は見て見ぬ振りをすればいいんだ!これは俺一人の犯行だ」


ノビスケ「もう見てる」


看守A「あのな!少しは俺の言う事を!」


看守長「ぐぉおおおお!!」ダッ


ノビスケ「あ、逃げた!」


看守A「ちっ!まだ動けんのかよ!」


看守A「待てや!!ノビスケそこは頼んだぞ」ダッ


ノビスケ「え?」


看守A「ボタンが押されてる!あと少し経てば毒ガスが出るぞ!止めといてな!」


ノビスケ「ええ!!いや、どうやって?てっ!もう行ったし!止めないと看守Aさんも死ぬのに・・」


ノビスケ「信用されてんだよな・・なら!やる前から諦めるなんてダメだよな!」


ノビスケ「これだな・・えっとたくさんボタンがあって分からないな」


機械「毒ガス発射まであと一分です」


ノビスケ「っ!!」


あと一分で毒ガスが刑務所内に噴出されてしまう


適当にボタンを押していけばもしかしたら止まるかもしれないが


そんな時間もない


それにそんな事をして噴出を早めてしまう場合もある


あと、一分だ


考えろ


このたくさんのボタンから止める為のボタンを探すんだ


ふと横を見るとキーボードがあった


ノビスケ「あ、無理なやつだ・・」


俺はパソコンにあまり詳しくなく


最近ローマ字入力が出来るようになったくらいだ


テレビとかで見るようにキーボードをカタカタやって止めるタイプなら


まず無理だ


ノビスケ「でも・・でも!」


機械「毒ガス噴出まで後三十秒」


ノビスケ「最後まで足掻いてみるよ!」カタカタカタカタ


キーボードを縦横無尽に叩く


ノビスケ「ここか!」ポチッ


ボタンも押しまくる


ノビスケ「おりゃぁあああ!!」カタカタカタカタカタカタ


機械「5・・4・・」


ノビスケ「うぉおおおお!!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


機械「3・・2・・1」


ノビスケ「止まれぇえええ!!!」


もうダメだ・・そう思った時


『仕方ない・・・』


ノビスケ「っ!」カタカタ、タン


機械「停止します」


一瞬だけ身体が勝手に動いた


その身体はパソコンのキーボードのボタンを数個押して


最後を溜めるようにして押した


少しうざい押し方だが


機械は止まった


ノビスケ「なんだ・・何が起きたんだ・・」


扉をぶち破った時もそうだがやはり俺は


ノビスケ「スーパーマンなのか!」


ノビスケ「なわけないわな・・気の所為であって欲しいが・・」


でも、普通ではない事は分かる


今は助かってるけどいつかこの力が暴走でもしたら


そう思うと怖くなった


ノビスケ「・・・もう使わないようにしなきゃ」


使い方が分からないから使わないようにするのも少し難しかったりする


まぁ、後で考えればいい


ノビスケ「それより今は」ダッ


看守Aさん達がどうなったか


出口へ向かって走る


その途中他の囚人達が歓喜の声を上げる声が聞こえてきた


その声は出口へ向かうほど大きくなっていた


そして出口へ近づく程周りが明るくなり


温かくそして悲しくなってきた


身体が止まる・・これ以上先に行こうとしない


ノビスケ「っ!」


行くな・・そう言ってるように思えた


後ろを振り返るともうさっきまでいた場所はなくなっていた


立ち止まってはいけない・・・そう決めたじゃないか


もう、後戻りも出来ない


ノビスケ「苦しみも悲しみも全てを受け入れるよ・・なんて口だけかも知れない・・でも、そうあれるようにこれから歩んでいくさ」


今はこれでいいんだ


動かなかった身体が動くようになった


ノビスケ「・・・・・行くよ」


ガチャ


ドアを開けて外へ


ノビスケ「看守Aさん!」


そこで見たのは


看守Aさんや節子さんそれに俺を助けてくれた囚人達だった


「小僧負けんなよ」


ノビスケ「はい!」


師匠「行けノビスケ元気でな」


ノビスケ「師匠・・おす!!」


看守B「お宝DVD大切にしろよ?」


ノビスケ「はい!一生の宝物にします!(まみに捨てられたな・・あのゲームと一緒に)」


看守A「よくやったなノビスケ」


ノビスケ「看守Aさん・・・俺」


節子「いいんだよ。これでいいんだよ」


ノビスケ「節子・・さん・」ポロポロ


看守A「あやめの事頼んだぞ」


節子「ちゃんと食べなさいよ」


ノビスケ「はい、看守Aさん、節子さんさようなら」


その夢は俺が望んでいた現実だったのかもしれない


だけど所詮これは夢なのだ・・・


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーー


北条家編


セリナの屋敷


ーノビスケの部屋ー


ノビスケ「はっ!」ガバッ


ノビスケ「・・・・夢か」


ハル「嫌な夢でも見たの?」


ノビスケ「嫌な夢・・か」


ノビスケ「って、なんでここに?」


ハル「泣いてたから一人に出来なかったの」


ノビスケ「本当だ・・泣いてるな」


ハル「過去に後悔でもしてる?」


ノビスケ「してる・・かな」


ハル「それは失礼だよ過去を生きた人達に」


ノビスケ「・・・・・分かってるさ」


ハル「まぁ、でも」ギュッ


ノビスケ「ハル・・さん?」


ハル「今は後悔していいからね?」


ノビスケ「・・ありがと・・ありがと」


ハル「よしよし」ナデナデ


ー部屋の外ー


セリナ「先を越されちゃったかな・・はぁ」


セリナ「ノビスケも辛い事があったんだね・・気づいてあげられなくてごめんね」


執事長「今夜は静かに眠れそうだな」


メイド長「そうですね」


執事長「なんで絵本なんて持ってんだ?」


メイド長「さぁ?なんででしょうか執事長こそ何故アルバムを?」


執事長「さぁな?なんでだろうな」


セリナ「二人とも、もう少し選ぶのもがあったでしょうに・・・ノビスケは幼稚園児ではないわよ?メイド長、絵本って今時の子供でも喜ぶか怪しいし、執事長、アルバムなんて見せてどうするの?過去でも語るの?私から言わせれば他人の過去なんて知ったことではないわ」


執事長、メイド長「「っ!!」」


執事長「お嬢様が手に持ってるのは?」


セリナ「これ?睡眠薬よ私も使ってるし眠れないならこれを使えば」


執事長「それは・・・」


メイド長「一番駄目だと思いますが?」


セリナ「え?なんで?」


メイド長「没収ですね」


執事長「そうだな」


セリナ「なんで!」


ノビスケ「ごめん・・みんな」


ハル「大丈夫だからね寂しくないよ苦しくないよ」ナデナデ


ハル「私達は家族なんだから」


その時のハルの笑顔にはなにか他の感情があるような笑顔だった


でも、それを見た人は誰もいない


ハル「偽物でもね・・・」




北条家編


従兄とのあの事件が終わった後のつかの間の日常


【過去で失われた物】


俺のいた時代ではもう亡くなっている人がいるがまだこの時代では生きている


それと同じようにこの時代ではあった物が俺のいた時代ではなくなっている物がある


例えば食べ物だ


それは結構あったりする


一番の理由はやはり戦争を挟んでの原材料の調達困難や製造方法を知ってる人がいなくなったりで戦争前と戦争後では当たり前の物が当たり前じゃなくなった


そうなるとその後に産まれてくる人からしたら当たり前じゃないが当たり前になるのだ


現に今俺はビックリしていた


話には聞いた事があるがまさか簡単にこんな所にあるなんて


いつもは食材の買い出しは業者に頼み持って来てもらっているが


今回は頼み忘れがあったりでメイド長と二人で近くのスーパーまで買い物に行った


執事服を着た俺とメイド服を着たメイド長


周りの視線が痛い・・・


それもスーパーに着くまでに慣れてしまった


ノビスケ「スーパーはあまり変わらないんだな」


メイド長「何を言ってるのですか?スーパーなど何処も似たようなものです。それより買い物を済ませてしまいましょう」


ノビスケ「だな」


メイド長と二人でいると何故かメイドといるように思えてしまう


だからたまに口調が雑に変わってしまうが本人は気にしていないらしい


メイド達は無事だろうか・・・


ノビスケ「今は信じて待つだけだ」


メイド長「ノビスケさんもう少し見ていても?」


ノビスケ「え?俺を?」


メイド長「店内をです」


ノビスケ「お目当ての物は?」


メイド長「もうカゴに入れましたが・・その・・」


ノビスケ「いいんじゃないかな?少しくらい時間が掛かっても何かあれば俺の所為にすればいいし」


メイド長「ありがとうございます。それでは少し失礼します」


ノビスケ「はいよ〜気をつけてね」


ノビスケ「やっぱりメイド長も女性なんだね」


女性は買い物が大好きで店内を隅から隅まで見るらしい


まぁ、それが女性だけか?と聞かれればそうではないが


女性に多いというのもまた事実だ


この時男のする事は満足するまで待つ事だ


ノビスケ「まぁ、変わらないとは思うけど俺も店内を見てみるか」


待つのもいいが折角だし俺も買い物を楽しませてもらおう


ノビスケ「う〜んパッケージは変わってるけど見た事ある物が多いな」


ノビスケ「まぁ、無い物もあるけどね」


ノビスケ「少し喉が渇いてきたな」


メイド長「ノビスケさん」


ノビスケ「ん?終わったの?」


メイド長「はい、もう充分です」


ノビスケ「そうかなら帰ろうか」


メイド長「喉が渇いたんですか?」


ノビスケ「まぁ・・そうだけど屋敷まで我慢できるよ」


メイド長「いいですよ。一本くらいならカゴに入れてください」


ノビスケ「いや、一本でも予算を使うのは駄目だよ」


メイド長「安心してください。それは私の奢りです」


ノビスケ「いや・・でも・・」


メイド長「いつも頑張っているお礼です。それとも私からのお礼は要りませんか?」


ノビスケ「その言い方はずるいな分かったよ言葉に甘えさせてもらうよ」


メイド長「若いのだから遠慮はしないでくださいね」


ノビスケ「メイド長もそんなに歳とってるとは思えないがあまり変わらないんじゃ?」


メイド長「お、煽てても何も出ませんよ!2リットルタイプでもかまいませんよ」ニヤニヤ


ノビスケ(凄くにやけてるこれはレアだ。2リットルもいらないけど折角だし)


メイド長「どうぞ選んでください」


ノビスケ「じゃ、遠慮なく。う〜ん、お茶にしようかな」


その時


ノビスケ「ん?」


見つけた


ノビスケ「これは・・・」


当たり前で当たり前じゃない物を


ノビスケ「こ、この黒い液体に赤いラベルそして名前」


メイド長「コーラがどうかしましたか?」


ノビスケ「コーラだと!!」


メイド長「ここではあまり大声を出すと良くありませんよ?ほら、小さい子供が哀れみの目で見てますよ」


子供「・・・・・・・」ジー


母親「こら、あの人達を見ては駄目よ」


メイド長「・・・・・・」


ノビスケ「ご、ごめん、でもコーラがあるなんて・・」


メイド長「大袈裟ですね何処にでもありますが?初めて見たわけではないでしょうに」


ノビスケ「いや、それが初めてなんですよ」


メイド長「本当ですか?」


ノビスケ「はい、だからこれにします。いいですか?」


メイド長「もしかしてノビスケさんは・・・」


ノビスケ「ん?」


メイド長「そうですよね・・ハルから外で倒れていたと聞きましたがやはり前の家でなにかあったのですね」


メイド長「きっとコーラも買えない程の貧乏で・・それが嫌で抜け出してそのせいで記憶喪失になって」


ノビスケ「メイド長?あの落ちついてください」


メイド長「前の家では虐待をされていて思い出そうとするだけで苦しくて」


最近になって分かった事なのだがメイド長は妄想癖があるようで


スイッチが入ると自分の世界へ行ってしまうのだ


セリナの前や執事長の前では発動しないのだが最近よく二人でいる時にだけ発動している


この時の解除方法は


メイド長「それでそれでノビスケさんは!」


ノビスケ「てい!」トン


メイド長「ふぎゃ」


頭を軽く斜め45度で叩けば戻る


メイド長「はっ!・・失礼しました。・・さてと買い物を終わらせましょうか」


カゴいっぱいにコーラが入れられる


ノビスケ「メイド長?一本でいいんですよ?そんなにたくさんは」


メイド長「遠慮はしなくていいのですよ」


ノビスケ「いや、遠慮とかではなくて」


メイド長「思う存分飲んでくださいね」


ノビスケ「本当に遠慮とかじゃなくてですね?あれ?いない」


メイド長「さぁ、お会計は済みましたので帰りましょう」


メイド長「あ、帰ったらすぐ仕事ですね?近くの公園にでも行きましょう」


ノビスケ「・・・・・・」


どうやらメイド長の中では俺は貧乏で虐待を受けていた可哀想な子供だったと思われているようだ


この一件のあとすぐに誤解は解けたから良かったよ


ー公園ー


この公園の噴水を見ると肌寒くなってくる


一応死にかけていたんだトラウマにでもなってるのだろう


いい気分ではない


メイド長はこの公園で倒れていたとは知らないようだ


もし知っていたらここに行こうとは言わないだろうし


公園ベンチに座ってコーラを渡される


メイド長「さぁ、どうぞ!」


そしてまたこの公園で新たなトラウマが生まれそうだ


後に控えた大量のコーラ達がそう予感させていた


ノビスケ「と、とりあえず一本だけ頂きます」


メイド長「全部どうぞ」


ノビスケ「全部はちょっと・・」


メイド長「遠慮はいけませんよ?」


ノビスケ「と、とにかく一本だけ飲ませてもらうよ。飲み過ぎるのもほらいけないしさ?」


メイド長「確かにそうですね。私としたことが・・」シュン


見るからに落ち込んでいる


こうなると数分はこのままだ


ほっておくのが一番だ


コーラの残りは帰って冷蔵庫にでも詰め込んでおけばいいだろう


ノビスケ「やっと・・話しでしか聞いたことのない飲み物が飲めるんだ」


感激と言っても過言ではない


たけしさん達がよくコーラが飲みたいと言っていたので気にはなっていた


アーニャさんとアンリさんはあまり好きではないと言っていたが


アンリさんが言うには骨が溶けるとか


アーニャさんが言うにはやばい薬が入ってるとか


もはや兵器覚せい剤だ


まぁそんなのはガセに決まっている


ただのジュースだろう


それなのに闇の取引などでも使われているとかないとか


あの戦争でレシピを知ってる人間が亡くなってから


市場からコーラが消えた


普通に考えれば一人くらい知ってる奴がいるだろうと思うが


このコーラという飲み物は極秘レシピらしく知ってる人間はコーラの会社の上の人間でも信頼における人達でその中の一人くらいしかいなかったらしい


なのでトップの人間と最も信頼されている人間の二人しか知らないのだ


つまり世界中に二人しか知らないレシピなのだ


レシピも残っておらず何度も試行錯誤を繰り返したが結局コーラを復活させる事は出来なかった


コーラを作ろうとした会社が生まれ潰れていく


そんな幻のコーラが今まさに俺の口へと


キャップを捻り開ける


プシュッ!と爽快に炭酸の音がする


メイド長「一気にゴクッといってくださいコーラとはそういう飲み物です」


いつの間にか回復していたメイド長が言う


ノビスケ「一気に?」


成る程炭酸はそんなにきつくないのかな?一気にゴクッといけるのか


それはいい


あまり炭酸系のジュースを飲まない俺には丁度いい


自分の時代にはもうないのが悔やまれる


ノビスケ「頂きます!!」ゴクゴクゴク


シュワァアアア!!


ノビスケ「っ!!」


味それは・・甘く・・甘く・・不思議な味だ


でも、嫌いじゃない


ただ、この強烈な炭酸に俺の慣れていない口は拒否反応を起こした


それでもなお頑張って飲み込んだ


ゴクリ


喉に染みるような大きな音ともに


コーラは胃へは行くことはなく肺の方へ


肺「そこちゃう!!」


コーラ「ええやん」


シュワァアアア!!


ノビスケ「ぶはっぁああ!!」


盛大に口からコーラが噴き出た


メイド長「あ、虹が・・・・じゃなくて!!」


ノビスケ「ゲホッ・ゲホッ・・ゴホッ」


これは一気に飲むものではない


危険過ぎる


メイド長「私としたことが!北条家の執事も命が狙われててもおかしくないのに!失態です・・コーラに毒を入れるなんて」


なにか大きな間違えをしているようだ


違うと言いたいがそれどころではないほど苦しい


ノビスケ「ハァ・・ちが・・う・ゲホッゲホッ」


メイド長「すぐに医療班を!」


「なんだ?どうした?」


「救急車呼びましょうか?」


公園にいた人達が何事かと寄ってくる


メイド長「っ!」シュッ


寄ってくる一人の男性の足元にナイフが刺さる


ギリギリナイフは足ではなく地面を刺していた


「ひ、ひぃ!!」


メイド長「それ以上近寄ると当てますよ?」


「た、助けてぇええ!」ダッ


ノビスケ「な・・なにをしてるんですか・・」


メイド長「喋らないで横になって大丈夫よすぐに良くなる」


メイド長「きっと毒を入れた奴は近くにいる」


メイド長「近寄ってくる奴は信用しちゃダメよ」


ノビスケ「あのだから俺はー」


メイド長「喋らないで!!お願いだから」


手で強引に口を塞がれる


ノビスケ「うう!!」


メイド長「お願い・・・・」


ノビスケ「・・・・・・」


メイド長「大丈夫絶対に助かるからね?」


ノビスケ「・・・・・・」


もうどうにでもなれ


その後すぐに北条家医療チームのヘリが来て


怒られた


ーセリナの屋敷ー


玄関ホールで今日も俺は吊るされている


もう専用のロープまである


ちゃんと名前も書いてある便利だね


いつも俺の隣にはハルが吊るされているけど今日は違った


メイド長「高いですね」


ノビスケ「もう俺は慣れましたよ」


メイド長が吊るされている


その下ではドヤ顔でハルが見ていた


ハル「反省してくださいよ!二人とも」


ノビスケ「はぁ・・なんだろお前にだけは言われたくない感が凄い」


メイド長「悪くありませんね」ボソッ


アーニャさん、アンリさん、俺もコーラは好きにはなれないですよ


残ったコーラは医療チームの人にあげました


プシュ


医療チーム「・・・・・・」ゴクゴク


医療チーム「・・・・はぁ」




【帰るべき場所】


ーセリナの部屋ー


ノビスケ「失礼します。お呼びでしょうか?セリナお嬢様」キリッ


セリナ「ノビスケどうしたの?貴方までおかしくなったの?」


ノビスケ「少しは執事らしくしてみようと思ったのに・・」


セリナ「似合わないからやめときなさい。ノビスケはノビスケのままでいいの」


ノビスケ「うん・・ありがと、じゃあこれで失礼します。やっほーー!」


セリナ「うるさい、でも最低限は執事はやってよ?」


ノビスケ「ですよね〜」


セリナ「っと、こんな話するために呼んだんじゃないのよ」


ノビスケ「なにかあったんですか?」


セリナ「執事長の事なんだけどなにかおかしくなかった?」


ノビスケ「ん?いつもおかしいですよ?俺にばかり怒るとか・・そう言えば今日は一度も怒られてない!確かにおかしいですね」


セリナ「やはり貴方もおかしいのね」


ノビスケ「俺は俺だよ」


セリナ「はいはい、そうですね。話を戻すわよ。実際どう?」


ノビスケ「まぁ、確かに執事長はいつもと違って元気がないですね」


セリナ「実はねハルが執事長の部屋を掃除してる時にゴミ箱から見つけたー」


ノビスケ「くしゃくしゃのテイッシュに関しては触れてあげないでください」


セリナ「ノビスケいい加減に怒るよ?」


ノビスケ「はい・・・・」


セリナ「これよ見て」


ノビスケ「ハガキですか母親と赤ちゃんが写っていて産まれましたって書いてるね」


ノビスケ「執事長宛てにって事は」


セリナ「多分娘さんよ」


ノビスケ「娘?孫とかじゃなくて?若すぎなような」


セリナ「結婚したのが遅かったらしいから仕方ないわよ」


ノビスケ「てか、してたんだ」


セリナ「可愛いわよね」


ノビスケ「うん、執事長の血を引いてるなんて嘘のようだ」


セリナ「本人の前では言っちゃだめだからね」


ノビスケ「わかってますよ。それでこのハガキがなにか?」


セリナ「多分だけどそれが理由なんじゃないかな?」


ノビスケ「喜ぶべき事だと思うけど?なんでそれで元気がないんですか?そんなに嫌だったんですか?」


セリナ「そうなのかもしれないけど私はそうだとは思わないのだからね?ノビスケに頼みたいの」


ノビスケ「要は元気がない理由を探れって事ですか?」


セリナ「そう、執事長貴方になら心を開いてるみたいだからお願い」


ノビスケ「それはないと思うけど」


セリナ「私だとどうしても主従関係と言うか上司部下のようになってしまうの・・こんな時なにも出来ないんだから・・」


ノビスケ「分かった!任せてくれ俺もあんな執事長を見てるのは嫌だからね」


セリナ「ありがとノビスケ期待してるわよ」


ノビスケ「おう!」


ー執事長の部屋ー


ノビスケ「というわけで見ててイライラするからさっさと言え」


執事長「貴様には優しさというものはないのか!」


ノビスケ「そりゃ普通なら時間でもかけてさ?執事長の過去とか知ってしんみりして一度諦めて復活とかあるけど・・それって」


執事長「それって?」


ノビスケ「可愛い女の子とかの話でおっさんましてやおじいちゃんとか誰得?正直面倒いさっさと話せ」


執事長「上司に向かって!貴様は!ふん!いらんお世話だ向こう行け!」


イラッ!


ノビスケ「そうですか!ならそうしますよ!」


ーセリナの部屋ー


セリナ「アホ」


ノビスケ「ひど!」


ー台所ー


メイド長「興味ないですね。仕事はちゃんとしてますし」


ノビスケ「まぁそうなんだけどね?」


メイド長「ノビスケさん私から言える事は一つです」


メイド長「彼は産まれてくる命を喜べる人間です。そして亡くなる命を悲しむ人間だということです」


メイド長「それが身内なら・・どうでしょうか?」


ノビスケ「・・・・・・」


ー玄関ホール上部ー


ハル「会いたいんじゃないかな?その孫に」


ノビスケ「娘な、ならなんで会いに行かないんだ?休みだってもらえてるのに」


ハル「娘かよ!ノビスケくん人に歴史ありだよ!無駄に歳はとってないよ」


ノビスケ「それて・・」


ハル「男の子っていうのはねどんなに歳をとっても子供って事」


ノビスケ「うむ・・・・」


ハル「周りから見たらくだらない事でもムキになって無駄なプライドを持っちゃうものなの私から言えるのはここまで」


ノビスケ「ハルありがと」


ハル「頑張ってね」


ノビスケ「吊るされてなかったらカッコよかったのに」


ハル「それは言わない」ブラ〜ン


ー執事長の部屋ー


執事長「・・・・」写真を見つめ


執事長「今更会いになんて行けない・・か」


執事長「ノビスケにも心配させてしまったし・・よし、明日から気を引き締めるか」


ー天井裏ー


ノビスケ「・・・・・・」


ハル「ここ秘密にしててよ」


ーセリナの部屋ー


セリナ「もう夜なんだからあまり女の子の部屋に何度も入るのは感心しないわよ」


ノビスケ「うん・・・ごめん」


セリナ「どうしたの?俯いて」


ノビスケ「いや、その・・後にしようかなって」


セリナ「もう入ってきたんだから言いなさいよ」


ノビスケ「あの、執事長の件で」


セリナ「顔を見て話しなさい失礼になるわよ」


ノビスケ「分かった・・ぶっ!ははははは!」


セリナ「なんで笑ってんのよ!」


ノビスケ「だって顔にパック着けててそれがおかしくて、はははは!」


セリナ「あ、ほら外したわよ!」


ノビスケ「ははは、それが悪いわけじゃないんだけどね」


セリナ「仕方ないでしょ最低限肌の手入れはしないと」


ノビスケ「いや、それはいいんだよこんな時間に入ってきた俺も悪いし」


セリナ「それで?執事長の事何か分かった?」


ノビスケ「確信はないけど今度二日ほど休みを貰えませんか?出来るなら早目に」


セリナ「それはノビスケのって事?」


ノビスケ「俺と執事長です。今こんな時に屋敷を離れるのは危険だとも分かっています。だから、無理でもいいです」


セリナ「いいわよ。明日にでも二日間休みをあげる」


ノビスケ「いいんですか?もし屋敷に攻めこまれたら」


セリナ「これは殺戮じゃないのゲームなのゲームなんてふざけてると思うけどそれでも助かってる部分はあるの」


セリナ「ゲームにはルールがある。そのルールには次期当主に関わる戦いが起こったらどちらが勝つにせよ二ヶ月のインターバル期間が設けられるの」


セリナ「これはもし守りきってもその後他の勢力にやられてしまわないようにするためよ」


セリナ「じゃないと勝っても勝ってもどんどん敵が来ちゃって時期にやられてしまうのは目に見えているからよ」


セリナ「従兄との戦いから二ヶ月は向こうも手出しは出来ないから動くなら早目にね」


ノビスケ「みんなそんなのを守るのか?」


セリナ「じゃないと勝っても次期当主の座は動かないし、それにその前にお爺様に消されるわ」


セリナ「悔しいけど今はゲームっていうふざけた遊びのルールに守られてる」


セリナ「だからこんなクソみたいなルールでも使っておいて損はないわ」


セリナ「だから安心よ。外にはボディーガード達もいるし」


ノビスケ「じゃあ、明日から二日間お願いします」


セリナ「うん、そっちこそお願いね」


ノビスケ「はい、それでいくつか聞きたいことがあります」


セリナ「なに?スリーサイズは教えないわよ」


ノビスケ「ははは、そんなの興味なんてないですよ」


セリナ「なんかムカつく・・早く言え」


ノビスケ「はい、それではー」


ー翌朝ー


ー執事長の部屋ー


朝四時


執事長「さて、ノビスケを起こして庭の掃除でもさせるか」


トントン


執事長「ん?誰だ?」


トントン


執事長「入っていいぞ」


トントン


執事長「だから入っていいと言ってるだろ」


トントン


執事長「一体誰なのだ!」


ドアへ近づき開けようとドアノブに手をかけた瞬間


執事長「殺気!」サッ


瞬時にドアから離れる


ドアの先から溢れ出る殺気に構えながら向こうが開けるのを待つ


ガチャ


ドアノブが回る


執事長「誰なんだ!」


そしてゆっくりと


ドスッ


背後からの攻撃


執事長「っ!(前ばかり気にして後ろを気にしてなかった!こんな所でお嬢様申し訳ありません)」


バタッ


執事長は気絶した


ノビスケ「ふぅ・・ばれるかとひやひやした」



ノビスケ「ハルは何をしたんだ?全くこっちに気づかなかったけど。まあいいかハルもういいよ」


ドアが開きハルが出てくる


ハル「終わった?」


ノビスケ「うんありがと。こうでもしないと真っ向から勝負しても勝てないからね」


ハル「私がドアの前で囮になってその隙に後ろから執事長を殺すでしたね」


ノビスケ「殺してはないから気絶させただけだから」


ハル「そうだっけ?」


ノビスケ「そうなんだよ。大体そんな事本気で頼んだらやらないだろ?」


ハル「え?やるよ?」


ノビスケ「そういう冗談はさておきばれるのは覚悟してたけど全くばれなかったよ何をしたんだ?執事長もただ事ではない感じだったけど」


ハル「乙女の秘密ってやつよ!それとも・・嫌いなった?怖い?」


ノビスケ「なんでだ?怖くもなければ嫌いにもならないよ。改めて手伝ってもらってありがと」


ハル「また何かあったら言ってね」


ノビスケ「その時は頼むよ」


ハル「うん、任せてね!さてと早く起きたし朝ご飯の支度しようっと」


ノビスケ「あ、ハル!」


料理は大丈夫なのだろうか


とりあえずセリナとメイド長ごめんなさい止められませんでした


執事長の服を適当にバックに入れて


始発の時間を確認する


これから駅まで執事長を担ぐわけだが


まぁなんとかなるだろう


外へ出ようとした時には台所から何か変な匂いがしたが見なかった事にした


ノビスケ「お、重い・・・」


ボディーガード「ノビスケさん駅まで送りましょうか?」


ノビスケ「頼めるかな?ははは」


駅から執事長を担いで電車を待つ


始発なのであまり人がいないと思ったが結構いた


流石日本は働き過ぎと言われるだけはある


周りの人達はこっちに目もくれず黙々と歩いて行く


これが日本のサラリーマンだ


将来はこの中の仲間入りになると思うと先が思いやられる


それから数分後時間通りに来た電車へ乗り一息つく事が出来た


ノビスケ「ここから二時間か・・少し寝るか・・」


何時もより早く起きたので寝てしまうのにそう時間は掛からなかった


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーー


執事長「うぅ・・・あれ?ここは何処だ?」


周りを見るとどうやら電車内のようだ


窓からは知らない景色が見えるちかくではないようだ


執事長「なんで?電車に?ん?」


肩に重みを感じる


ノビスケ「ぐがぁーーー!」寄りかかり


大体の察しはついた


ここにいる原因はこいつだと


執事長「理由は分からんが今ならこのマヌケ顔に一発どころか二発三発と殴ってやりたいが一応理由を聞いてやるか」


ノビスケ「ふぁ〜〜」爆睡中


執事長「・・・」イラ


バシッ


ノビスケ「うぎゃあ!なんだ!」


グキッ


ノビスケ「ぎゃぁあああ!!」


執事長「折ってはないが説明してもらおうか!こんなふざけた真似をしやがって」


執事長「あの時の拷問よりも痛いぞ?あぁ?それとも!」ギュッ


ノビスケ「執事長落ち着いてください!ぐぇええ!締め付けないでくれ!」


執事長「説明してくれるよな?ノビスケ」


ノビスケ「します!しますから!手を離して〜!死ぬ」


執事長「よし、言え」


ノビスケ「はぁ、はぁ、・死ぬかと思った」


執事長「ここは何処だ?何故あんな真似をした」


ノビスケ「ここは電車です。そして今向かってるのは執事長さんの娘さんの所です」


執事長「っ!!」


執事長「貴様!!」シュッ


ノビスケ「おっと、電車内は静かにお願いしますよ」サッ


執事長「くっ!帰るぞ」


ノビスケ「逃げるんですか?」


執事長「なんだと!」


ノビスケ「最近元気がなかったのってやはり娘さんの事ですよね?あ、違うって言っても信じませんけど」


執事長「何がしたい・・・」


ノビスケ「娘さんとあって産まれたお孫さんを抱いてあげてください」


執事長「セリナお嬢様がー」


ノビスケ「休みは二日間取ってありますし向こうには連絡済みです」


執事長「今更・・会う資格なんて」


ノビスケ「そんな資格は何の役にもたたないので捨ててください」


ノビスケ「資格なんていりませんよ娘に会うそれだけです」


執事長「娘よりセリナお嬢様を選んだのに・・・」


ノビスケ「娘さんから大体は聞きましたよ。執事長さんは奥さんが亡くなって生きがいがなくなり娘さんもぐれてしまい家出。一人で寂しくてその時北条家の執事だった執事長はセリナの教育を任され」


執事長「家に帰らなくなった・・あの時はセリナお嬢様だけが生きがいだった・・妻とはお互い歳をとって出会ったからな・・病気も持っていたし・・長くは続かないだろうなっとは覚悟していた」


ノビスケ「高齢結婚ですか?」


執事長「そこまでではないわい!まぁでもお互い若いとは言えなかったな・・・覚悟はしていたがいざ居なくなると・・何もする気にならなくて」


執事長「娘には愛想を尽かされて・・そして娘より他人のセリナお嬢様を取った・・結婚式も行かずセリナお嬢様の側にいた」


ノビスケ「それで会えないと?」


執事長「あぁ・・今までほっておいたのに今更会えるわけがない・・娘に父親だって・・孫にお爺ちゃんだなんて・・・言えるわけがない」


ノビスケ「もうお互い許してあげましょうよ。少なくとも娘さんはそうしようとしてます。ハガキがその証拠です」


ノビスケ「そうじゃなかったらわざわざハガキなんて送りません」


執事長「・・・いいのかの」


ノビスケ「役立たずですけど俺もいますから」


執事長「・・いや、ノビスケ一緒に来てもらえるか?」


ノビスケ「勿論行きましょう!」


執事長「・・・・・」


まだ、時間はある


残り一時間できっと執事長は覚悟を決めてくれる筈です


俺は眠いから後一時間寝るか


ノビスケ「と言うことで目的地の駅まで寝てるんで着いたら起こしてください。やっぱり朝は早く起きるもんじゃないな。誰が考えたんでしょうね?」


早起きは三文の得と言うがそんな迷信は信じない事にした


ノビスケ「執事長さん聞いてる?」


執事長「娘よ・・・・・」


ノビスケ「聞いてないか」


それから一時間後目的地の駅に着き電車から降りた


ちなみに電車賃は俺のポケットマネーだ


結構お財布に痛い


ノビスケ「ここから少し歩きますよ」


執事長「あ、あぁ・・」


ノビスケ「タクシー呼びます?」


執事長「い、いや歩こう・・そうしよう」


ガチガチに緊張してるな


「・・・・・・」


ノビスケ「ん?」


サッ


ノビスケ「今誰かこっちを見ていたような・・執事長さん」


執事長「落ち着け・・落ち着くんだ・・」


ノビスケ「気のせいか」


怪しい奴なら俺が気付く前に執事長が気付くし


ノビスケ「じゃあ、行きますよ」


執事長「わ、わかっとる」


「・・・・・・」


ノビスケ「もうすぐ着くはずですよ」


執事長「ここらへんなのか・・全然知らない場所だ」


ノビスケ「家出してから会ってないんですよね?知らない場所でも仕方ありませんよ」


執事長「そうだな・・ノビスケ」


ノビスケ「はい?」


執事長「ありがと・・上手くいくかは分からんが死ぬ前には願いが叶って良かった」


ノビスケ「っ!」


執事長「まぁ聞けよ。別に死ぬわけではない。この歳であの仕事だいつ死んでもおかしくないだろ?正直言うと昔の事で会えないって理由は半分だ」


ノビスケ「え?」


執事長「もう半分は会うことでこのふざけたゲームに巻き込まれてしまう事を恐れたんだ」


執事長「俺が関わらない事で平和に暮らせるならそれでいいんだ」


ノビスケ「俺・・余計な事を」


執事長「いや、これも俺の望んだ事だ・・背中を押してくれてありがと・・」


ノビスケ「はい」


「・・・・・」ガチャ


ノビスケ「っ!」


誰もいない


ノビスケ「気のせいなのか?」


執事長「ノビスケ置いていくぞ」


ノビスケ「あ、はい、って場所知らないでしょ!」


この時俺は思った


執事長も一人のただの人間なんだということを


ただの娘に会いたい父なのだと


だとするなら・・・


ー近くの物陰ー


サングラス「予定通りやるぞ。ふふふふ、北条セリナ自身への攻撃または屋敷への攻撃でなければ戦いは成立しない」


サングラス「つまりここであの執事長を殺してもなんの違反にもならない。執事長がいなくなれば北条家はすぐに崩れるだろう。そうなれば勝つのは簡単だ」


サングラス「そうなれば我が主が北条家当主にそうなれば・・きっと」


サングラス「おっと、そろそろ屋敷に戻らねば」


それをさらに向こうの物陰から見る人影が


とある男性「どうするか」


とある女性「独り言の多い人ね。とにかく二人に知らせないと」


とある男性「待て」


とある女性「どうしたの?まさか怖気ついたの?」


とある男性「怖気つく?冗談をノビスケに助けられた命だぞ?決めただろ?裏からノビスケを守るって」


とある女性「うん!きっと彼は頼んでも側には置いてくれない」


とある男性「でも、この恩を無駄には出来ない」


とある女性「今彼らに危険が迫っている私達だけではどうする事も出来ない」


とある男性「何人いるかわからないからね」


とある男性「あの二人に手伝ってもらえればすぐにで終わらせる事が出来る」


とある女性「なら早く知らせましょ?」


とある男性「会話聞こえただろ?」


とある女性「それは・・・」


とある男性「執事長がこの事に気づけばきっと二度と娘に会おうとは思わなくなる・・それはノビスケのやってきた事を無駄にしてしまう。それどころか自分を責めるかもしれない」


とある女性「じゃあどうすれば」


とある男性「ノビスケだけに知らせよう。でも僕達だとばれないようにね元メイド何か案はあるか?」


とある女性「う〜〜ん・・ん?」


若者1「やべ!デパートのヒーローショーのバイトに遅れる!」


若者2「だからあれほど早く寝ろと言ったのに!」


若者1「くそ〜!」


若者2「衣装は忘れてないよな!」


若者1「ここにあるよ!お前のピンクと俺のレッドのな」


若者2「なら急ぐぞ!」


とある男性「どうするか・・・」


とある女性「ふふふ、いい案を思いついたよ元執事」


とある男性「え?」


ー店ー


ノビスケ「手ぶらじゃいけないよね何かお土産でも買おうかな」


ノビスケ「何にしようかな?」


執事長「・・・・・・・」ドキドキ


ノビスケ「う〜〜ん」


執事長「は、早くしてくれ心臓に悪い」ドキドキ


ノビスケ「まぁ落ち着いてね?お、コーラだ」


執事長「う、うむ・・・・」


ノビスケ「まぁまぁ緊張しても仕方ないってなるようになる」


執事長「他人事だと思って・・」


ノビスケ「他人だなんて思ってませんよ思ってたらこんな事しません」


執事長「・・・お前俺の事嫌いじゃなかったのか?」


ノビスケ「いえ?全くむしろ感謝してます」


執事長「そ、そうか」


ノビスケ「こんなもんでいいだろうレジ行ってくるんで先に店の外で待っててください」


執事長「わ、わかったぞい・・」


ノビスケ「ぎこちない歩き方だな」


ノビスケ「・・・・・・さてと」


やはり誰かに見られている


ノビスケ「なんでこんな時に・・」


レジを済ませて人気のない場所へ行く


ここらで人気のない所と言えば・・


地元でもないのに分かるはずもなく


とりあえずスーパーの男子トイレだ


掃除中の看板を置いてひとが入れないようにする


ノビスケ「これでよしっと」


まだいるのだろうか言ってみるか?流石にトイレにまでは着いてこないか


まぁ一応言ってみるか