2018-04-17 23:50:20 更新

概要

お堅い提督とマイペース北上様の談話。巻き込まれる大井っち。
そんな小話です。


第1話



北上「やっほー提督、演習終わったよー」


提督「ご苦労。報告用紙はそこに頼む」


北上「はーい」


提督「本日の業務はそれで終わりだ。ゆっくり休むといい」


北上「よっしゃぁー」


提督「……」


北上「……」


提督「……」


北上「……」


提督「……何かあったか?」


北上「……あのさー提督、少しいい?」


提督「何だ」


北上「うーん。なんかさぁ、もっとない?」


提督「ないとは?」


北上「なんかこう、さぁ。抑揚がないんだよね。抑揚」


提督「そう言われてもな」


北上「うん。まあ提督はどうもそういう人っぽいから仕方ないとは思うんだ。でもさー、こうも冷たいと不満持つ子も出るよ?」


提督「何だと……それは、考えないとな」


北上(そこで真剣に反応する辺りやっぱ提督はいい人なんだろうねぇ)


提督「支障がなければでいいが、ちなみにそれは誰が言っていた?」


北上「んー、そうだねぇ。誰とは言わないけど、スーパーな重雷装艦様とかね」


提督「……それはきt」


北上「誰とは言わないけどねぇ」


提督「……どうしたらいいと思う?」


北上「まずね、もっと褒めるべきだよ提督は」


提督「しているつもりだが」


北上「提督のは"誉める"じゃん。そう軍事的じゃなくて、個人的に見てほしいのさ」


提督「むむ」


北上「例えばほら。私いつもと変わってるんだけど、分かる?」


提督「リボンのことか? 今日は赤色だが」


北上「っ……」


提督「違ったか」


北上「……いや、合ってるよ。すごいね提督」


北上(いかんいかん、普通にどきっとしてしまった)


提督「これでも提督だからな」


北上「だったらちゃんと言ってあげないと」


提督「そうなのか?」


北上「そうなの。女の子は些細な変化も見つけて、褒めてもらえると嬉しいんだから」


提督「じゃあ、北上は今嬉しいのか?」


北上「む……ま、まあ、少しはね?」


北上(なんでそういうこと聞いてくるかなぁ……恥ずかしいじゃん)


提督「そうか……わかった。次からちゃんと言葉にするとしよう」


北上「うんうん。あ、でもやり過ぎると気持ち悪いって思われるかもだから注意してね」


提督「なん……だと……? どうしろと言うんだ」


北上「んー、そこは正直人によるかなぁ」


提督「難しいな」


北上「まあ慣れだね。提督自身、気付いてもらえたらどう思うかも大切」


提督「わかった。ありがとう北上」


北上「いえいえどういたしまして。それじゃあ北上様はゆっくりしてくるよ」


提督「あぁ」


北上「……あ、そうだ提督」


提督「今度はなんだ?」


北上「その香水、結構私好きだよ」


提督「!」


北上「にひひ、じゃね~」


提督「……なるほど。こういうことか」






□■□■□■□■





大井「北上さんっ!!」


提督「ここは執務室だ」


大井「分かってるわよ。北上さんはどこにいるの?」


提督「今は演習中だ。もうすぐ終わると思うが」


大井「じゃあ北上さんはここに来るのね」


提督「ああ」


大井「……仕方ないわね。入れ違いになるのも嫌だからここで待つことにするわ」


提督「まあいいが」


大井「ふん」


提督「……」


大井「……何? ジロジロ見てきて」


提督「ん……あー、あー。よし」


大井「何よ」


提督「いや、今日は首のスカーフがいつもの物とは違うのだな、と」


大井「……へ、へえ? よく見てるわね」


提督「まあな。似合ってると思うぞ」


大井「……」


提督「……」


大井「……何か変なものでも食べた?」


提督「それはどういう意味だ」


大井「そのままの意味よ。あぁやだやだ。ジロジロ見てくる変態とは一緒にいれないわね」


提督「ちょっと待て、変態とは何だ」


大井「待つなんて性に合わないわ。今そちらに向かいます北上さーん!!」


提督「おい……」


提督「……」


提督(´・ω・`)






□■□■□■□■





北上「大井っちなんか赤くない?」


大井「きっ、気のせいですわ!」



第1話END











第2話



北上「ただいま帰還しました~」


提督「ご苦労」


北上「はいこれ報告。今日も北上様は大活躍だよ」


提督「そのようだな」


北上「……」ジー


提督「……?」


北上「……」ジー


提督「……よくやった」


北上「だはぁー」


提督「な、なんだ」


北上「違うんだよねーそうじゃないんだよねー」


提督「いつもと同じつもりだが」


北上「だーかーらー、それが違うってこと。ダメだーって言う子も多いよ」


提督「なん……だと……」


北上「抑揚がないんだよねぇ、抑揚」


提督「……支障がなければでいいが、ちなみにそれは」


北上「どこかのスーパーな重雷装艦だねぇ」


提督「……やっぱりきt」


北上「誰とは言わないけどねぇ」


提督「……」


北上「だ、か、ら。北上様が皆を代表して提督にご教授するけどいいかな?」


提督「頼む」


北上「そうだねぇ……まず何より思ってることがあるんだけど」


提督「それは?」


北上「笑顔がない」


提督「……」


北上「……あっ、何か事情があった?」


提督「いや、元来のものだ」


北上「そう? よかったー、掘り返しちゃまずいものでもあるのかと思った」


提督「そんなに笑っていないか」


北上「まっっったく」


提督「……そんな、ためるほどにか」


北上「青葉も言ってたよ。どれだけ盗撮しても笑ってる写真がないって」


提督「そうか……ん?」


北上「まあそれはそれとして」


提督「今盗撮と」


北上「言ってないよ?」


提督「いや、はっきりと」


北上「言 っ て な い よ ?」


提督「……わかった」


北上「うんうん。ということで笑ってみようか」


提督「む」


北上「写真撮る感じで、ニコッと。さすがにそれぐらいできるでしょ?」


提督「……こ、こうか?」ニ゙ゴッ゙


北上「ひえっ」


提督「」ガーン


北上「あ、ご、ごめん提督!」


提督(´・ω・`)


北上「ちょっとびっくりしちゃっただけだから、ごめんね?」


提督「……だめか」


北上「う、うーん」


提督「正直にいってくれて構わない」


北上「……ごめん。想像以上に怖い」


提督「そうか……」


北上「見慣れてないせいもあるとは思うけど、なんか悪魔的と言うか。私達見つけたときの深海棲艦みたいというか」


提督「」


北上「無理に笑おうってしてるからかな……」


提督「……反論するようだが北上」


北上「うむ?」


提督「私は提督だ。皆の規範、模範でなければならない」


北上(別にそんなことはないと思うけど)


提督「そして、戦闘にも参加せず安全な場所から命令するだけの男にすぎない」


北上(えぇー……)


提督「そんな私が、へらへらと笑顔を見せていいものだろうか」


北上「ここまで来ると堅物じゃないよ提督」


提督「む」


北上「私、少し怒ってる」


提督「なっ」


北上「あのさぁ、私達艦娘がなんで深海棲艦との戦いに出てると思ってるの」


提督「それは……艦娘としての」


北上「それもあるけど。一緒に、私達は提督に喜んでほしいから頑張ってるんだよ」


提督「!」


北上「提督が『よくやった』って誉めてくれるから、また頑張ろうって思う。なのにそんな、笑っちゃだめなんて言い方しないでほしいよ」


提督「……すまない」


北上「……いや、ごめんね提督。これは私達のワガママ。艦娘は兵器なのに」


提督「北上」


北上「!」


提督「……その言葉は、私が怒る」


北上「……そっか。じゃあ、言わない」


提督「うむ。だから私も笑おうと思う。私が向かっているのは艦娘なのだから」


北上「うん。ありがとう提督」


提督「いや、こちらこそありがとう。今一度大切なことを見つめ直せた」


北上「そのためにも笑顔練習しないとねー?」


提督「」



しばらくして―――



提督「こ、これならどうだ?」サワヤカスマイル


北上「!」


北上(……ふう、危ない危ない。やっぱ素材はいいよねぇ提督)


提督「北上?」


北上「え、あぁうん。今スッゴい良かった」


提督「本当か!」


北上「うん、これなら大丈夫だよ」


提督「それを聞いて安心した」


北上「北上さまも安心して戻れるね。皆にその笑顔見せてあげて」


提督「ああ、ありがとう北上」


北上「……」


提督「?」


北上「……」


提督「……あ、ありがとう」スマイル


北上「ほい、どういたしまして」ニコー






□■□■□■□■






大井「これで最後かしら?」


提督「……ああ。今日の分は終わりだな」


大井「やっと解放される……まったく、なんで私が秘書艦なんか」


提督「すまない、私がもっと効率良くできたら良いのだがな」


大井「別に提督は責めてないわ。勘違いしないで」


提督「む」


大井「謝るんじゃなくて、そういう時は感謝するものよ」


提督「!」


大井「ま、あんたのものなんか―――」


提督「―――その通りだな。ありがとう大井、今日も助かった」サワヤカ


大井「……」


提督「……」


大井「……落ちてるものでも食べた?」


提督「それはどういう意味だ」


大井「言葉の通りよ。あぁやだやだ。急にニヤついてくる変態とは一緒にいれないわね」


提督「ちょっと待て、変態とは何だ」


大井「長い間働いて北上さん成分が不足してるわ。待っていてください北上さーん!!」


提督「おい……」


提督「……」


提督(´・ω・`)






□■□■□■□■






大井「~~! ~~!」


北上「何あれ」


球磨「さあ? 戻ってきたと思ったらずっと枕抱いて転がってるクマ」


北上「……ああ、うん」




第2話END





第3話



北上「提督ー、北上さんによる講義のお時間だよ」


提督「……?」


北上「いや、そんな『何いってんだこいつ』みたいな顔しないで?」


提督「すまない、何のことなのか本当に分からない」


北上「ちょっとー、北上様は今まで提督に何を伝授してきましたかー」


提督「……コミュニケーションスキル」


北上「そういうこと。今日はlesson3だよ」


提督「今までのものでも上手くやってるつもりだが」


北上「まあね? 着任したての提督と比べたら全然違うよ、でも足りない」


提督「なんと」


北上「この程度で満足してたら艦娘全員から好印象は得られないよ」


提督「……それはつまり、まだ不満を持つものがいる。ということだろうか」


北上「うん」


提督「なん……だと……」


北上「抑揚だよねぇ、やっぱり」


提督「ちなみそr」


北上「スーパーな重雷装」


提督「わかった、よろしく頼む」


北上「いいよぉ」


提督「それで、私は何をしたらいい?」


北上「ずばり―――」


提督「ずばり……?」


北上「―――ボディタッチ!」


提督「……」


北上「え、何でそこで黙るのさ」


提督「いや……中々、難易度の高いものを伝えられてしまった、と」


北上「へ?」


提督「ボディタッチとはあれだろう、一歩間違えるとセクハラとなり憲兵に連れ出される……」


北上「いやいやいや、確かにそういうこともあるかもしれないけどさ」


提督「それが原因で後藤中佐はしばらく減棒を命じられた」


北上「えっ、何その話? 後藤中佐って○○鎮守府の提督だよね?」


提督「ああ、私の同期でもある」


北上「そうだったんだ。何しちゃったの?」


提督「……彼のプライドのためにも私からは言えない」


北上「むう、真面目な」


提督「それより私自身のことだろう」


北上「いいねぇストイックだねぇ」


提督「それで、ボディタッチといっても何をすればいい?」


北上「んー、まあとりあえず無難な……いや……」


提督「ん?」


北上「……よし、提督」


提督「?」


北上「こいっ」ダイノジ


提督「……」


北上「さあさあっ」


提督「……うん?」


北上「……いや、だからさ。触ってよ」


提督「ああ。そういうことか」


北上「何でわざわざ言わせちゃうかなー」


提督「すまない」


北上「ほらどうぞ」ダイノジ


提督「……と、言われてもだな」


北上「私、提督にだったらどこ触られても良いからさ」


提督「……」


北上「およ? 何かイケナイこと考えた?」


提督「考えていない」


北上「提督だと本当に考えてなさそうだし、からかいがいが無いなぁ」


提督「おい」


北上「じょーだんだよ。それより早く~」


提督「……」


北上「握手とかだめだからね」


提督「!」


北上「……提督?」


提督「わ、分かっている」


北上(あれ、まさか奥手だったりしちゃう?)


提督「……」


北上「……」


提督「……」アタマポン


北上「お」


提督「……」ナデナデ


北上「おぉ~」


提督「……どうだ?」


北上「あ、続けて」


提督「む」ナデナデ


北上「ふへへ~」


提督(……満足してもらえているようだ)ナデナデ


北上「あ~癒される~」


提督「こんな感じでいいのか」ナデナデ


北上「いいよ~」


提督「……気に障ったら申し訳ないが」ストップ


北上「ん?」


提督「この程度のことでいいのか?」


北上「この程度のことも出来なかったのは誰だっけー?」


提督「う」


北上「ちょっとしたことでもいいんだよ、こういうのは」


提督「そうか」


北上「……すこーし真面目な話するとね?」


提督「うん?」


北上「艦としての魂を持つ私達にとって、人の温もりってすごい素敵なものなの」


提督「……」


北上「だからさ、こうやって暖かさを分け合えているのがとっても幸せなんだ」


提督「……そうか」


北上「うん」


提督「分かった。これからは多少積極的に触れていこう」


北上「セクハラにはならないようにね」


提督「もちろんだ」ナデナデ


北上「えへへ~」






□■□■□■□■






提督「今回のMVPは大井か」


大井「当然の結果よ」


提督「そうかもな、いつもありがとう」スマイル


大井「っ……ふん」


提督「あ、それでだな。ちょっとそのまま立っていてくれるか」


大井「何よ?」


提督「……」アタマポン


大井「!?」


提督「お疲れ様。つまらない褒美だが受け取ってくれ」ナデナデ


大井「」


提督(大丈夫、だよな? 大井が許してくれるなら他の艦娘でも大丈夫だろうと期待を込めたが……)


大井「……」


提督「……」ナデナデ


大井「……提督、賞味期限の切れた缶詰でも盗み食いした?」


提督「それはどういう意味だ」


大井「文字通りの意味よ。そういえば、この活躍を早く北上さんに知らせないと!」


提督「ちょ、ちょっと待て」


大井「北上さーん!! 大井は頑張りましたー!!」


提督「おい……」


提督「……」


提督(´・ω・`)







□■□■□■□■






大井「ふふっ……うふふ……」


木曾(大井姉さん頭抱えてずっとにやついてやがる……)


球磨(変なものでも食べたクマ……?)


木曾「……」チラッ


球磨「……」チラッ


大井「ふふ……えへ……」


木曾・球磨((気持ち悪い……))






第3話END





第4話



北上「つかれたー」


提督「まだ半分も終わってないぞ」


北上「休憩しようよ休憩。より良い労働はより良い休息からっていうでしょ」


提督「それは一理あるがな」


北上「まあ私が今作ったんだけど」


提督「……」


北上「きゅーけー!」


提督「はぁ、分かった。一旦おやつにでもするか」


北上「いぇーいさっすが提督。大好きー」


提督「軽々しくそういう言葉を使うんじゃない」


北上「むぅ、真面目な」


提督「日本男児たるもの、普通のことだと思うが」


北上「……」ピコーン


提督「?」


北上「それに不満を持っている子がいるとしても?」


提督「なんだと」


北上「おやつ片手に始めるよーはい準備準備」


提督「む、むう……」




□■□■□■□■




北上「あーお団子おいしいねぇ」


提督「それで北上。さっきの話だが」


北上「うん。スーパーな」


提督「よろしく頼む」


北上「はーい」


提督「……とはいえだな。好きなどと容易には言えないぞ」


北上「恥ずかしいから?」


提督「それはない、とは言い切らんが。そういう言葉は真に愛している相手にのみ伝える言葉だと考えている」


北上「でも、私は提督のこと好きだよ?」


提督「……だから」


北上「本当だよ」


提督「……」


北上「……あはは。すっごい恥ずかしいね、これ」


提督「赤面している北上とは珍しいものを見たな」


北上「あー、乙女の告白を流すんだー」


提督「勘弁してくれ。そうでもしないとこちらも赤くなりそうなんだ」


北上「実は余裕ないと」


提督「……そうだ」


北上「まあ、それが聞けただけでも言って良かったかなー」


提督「……どうしたんだ急に」


北上「いやーね、提督って私のことどう思ってるのかなーって」


提督「うん?」


北上「色々と提督に伝えてきたけど、余計なお世話で実は面倒なやつと思われてないかなぁ、とか。実は怖かったんだ」


提督「そんなこと」


北上「分かってるよ。提督はそんな人じゃないって、それでもやっぱり怖くなるの」


提督「……そうか」


北上「めんどくさい?」


提督「いや。飄々としながら相手のことを考える、北上らしい優しさだ」


北上「……ありがとね」


提督「こちらこそ」


北上「……」


提督「……」


北上「……」


提督「……」


北上「……そっか。私には、言えないか」


提督「……すまない」


北上「謝らないでよ。その方がみじめじゃんか」


提督「……分かった、ならば言葉を変える。ありがとう」


北上「うん、どういたしまして」


提督「私には、ずっと私の態度に不満を持っている先客がいてな」


北上「知ってるよ」


提督「やはり知っていてわざと言っていたか」


北上「重雷装艦様がねぇ」


提督「まったく……じゃあ、行ってくる」


北上「やっとその気になった?」


提督「ああ。何から何までありがとう。私がこう思えているのも、行動しようとするのも、北上のおかげだろう」


北上「返事は終わってからでいいのに」


提督「そう、だな。その時また改めて伝えよう」


北上「うん。それじゃあ、いってらっしゃい」


提督「いってきます」


北上「……ああ、そうだ提督」


提督「?」


北上「二番目でも全然待ってるからね?」


提督「……きっと、その気も変わる」


ガチャッ


北上「提督……?」




□■□■□■□■




ガチャッ


北上「ん、今提督は休憩中で席をはずして……って」


提督「待たせたな」


北上「提督? なんで帰ってきて」


大井「北上さん」


北上「えっ、大井っち? なんで?」


大井「私も提督からついてきてくれ、としか」


提督「……さてと」


提督「球磨型3番艦北上、同じく4番艦大井」


大井「はい」


北上「は、はーい」


提督「……"俺"は、未熟者だ。だからこんな答えしか出せなかった。だがどうか最後まで聞いてほしい」


北上・大井「?」


提督「俺は、二人を心から愛している」


大井「へっ」


北上「えっ」


提督「男として一人の女性を愛し、家族を守って行くのが道理だろう」


提督「だが俺にはそれが出来なかった。二人から選ぶことができない半端者だったんだ」


提督「この答えに二人は軽蔑し蔑むだろうことは容易に想像できた」


提督「それでも、二人に嘘をつきたくなかった」


提督「だから改めて俺はここに告白する」


提督「俺は北上と大井、二人が好きだ」


北上「……」


大井「……」


提督「……私からは、これだけだ。後はもう何も言わない」


提督「お前達がどのような行動をとろうと、全て私の責任として処理しよう」


北上「……」


大井「……」


提督「……」


大井「全部、提督の責任になるのですね?」


提督「ああ半端者だが、二言はない」


北上「……じゃあ、目をつむって」


提督「分かった」


北上「……」


大井「……」


提督「……」


チュッ


提督「っ!?」


大井「浮気を前提として話しているのに、一切恨み言が出ないほど貴方が好き」


北上「普通じゃありえないことも、提督なら大丈夫だと思うほど好き」


大井「全部提督のせいですから」


北上「全部提督のせいだから」


大井「私達は悪くありません」


北上「そうだね大井っち。提督の責任だよね」


大井「はい。私達はすけこましを許容するほど優しくありません。提督の責任です」


提督「お、お前達……」


北上「最後まで責任とってもらわないと」


大井「戦争が終わってからもずっとです」


提督「……」


北上「……さて提督。まだ艦娘から不満を持つ声が上がっているよ」


提督「それは」


大井「とある重雷装艦の二人からですわ」


提督「……どうしたらいい、とは言わない」


北上「にひひ、そっか」


大井「ようやく堅物から卒業できそうね」


提督「ああ。自分の手で解決する」






提督「二人とも。受け取ってほしいものがある」




Happy End


後書き

こんなオチになるとは李白の眼をもってしても分からなかった。勢いで書いちゃうのでレールから外れるのが常という短所。
それに応じてタイトルも変えました。
ps:重雷装艦が他にもいる? 知らないキソですね。


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2018-04-26 01:22:02

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2018-01-10 14:37:09

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このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-01-11 14:18:43 ID: e7bfxHfI

北上さん可愛い。大井さんも可愛い。でも提督が一番可愛い

2: Newton 2018-04-26 01:21:44 ID: TSTdZazh

...素敵やん


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