2015-03-09 07:28:16 更新


グロ 死亡あり


穂乃果「みんな、大丈夫?」


海未「みなさん、大丈夫ですか?」


6人「なんとか…。」


凛「あれ!かよちんが、いないにゃ!」


真姫「ヴェェェ!たしかに!そこにいたわよ!」


絵里「それより、ここはどこなの…?」


ことり「うぅ…。暗くてジメジメしてるよ…。」


にこ「に、にこを誘拐したっていいことなんかないん   たから!」


??「レディース アンド ジェントルメーン!って、ここには

お嬢さん方しかいないんだけどね!」


突然、目の前のモニターに電源が着くとピエロの仮面をかぶった人物が現れた。


海未「ここはどこですか!私達をかえしてください!」


??「おやおや。威勢がいいですね!しかし!あなた方の運命は今私たちがにぎっています!あは!アハハハ」


ピエロは、気味の悪い声で笑い始めた。


希「海未ちゃん。ここは、このピエロの言う事を聞いた方がいい気がするんよ…」


海未「希…」


??「さすがは!µ’sの母!話が通じて私感激です!」


凛「かよちん…」


絵里「凛…きっと花陽は、はぐれてるだけよ。どこかにいるわ。」


穂乃果「そうだよ!µ’sは、全員でつながっているんだから!」


??「あー!あー!友情ゴッコの途中申し訳ありません。アナタガタガ サガシテイルノハ コノカタデスカ…? 」


画面に写ったのは音ノ木の制服をきた誰かも判別のつかない屍だった…。

??「ショックですよね…?ショックですよね?!アハハハ!さあ!本題です!皆さん!これから、ここで殺し合いをしてもらいます!」


希「なんやて!」


ことり「そ、そんな!」く


??「ま、断ることなんてできないんですけどね?ステージは!この島全体!ひっろいですねぇ!三日後の正午になるまで!殺しあってもらいます!」


穂乃果「私達は!そんなことしない!」


真姫「そ、そうよ?そんなことするわけないじゃない!」


にこ「部長としてさせないわ!」


??「おやおや…。これは、心強いですね。まあ、殺しあわなくても結構です。大事なのは、三日間ここに極限状態でいてもらうことですから。さて、前置きが長くなりましたね!これからあなた方をランダムな場所へ飛ばします。そして!この島の至るところにあるリュックを探してください、中には僅かな食料と水、そして…これは、内緒です。頑張って生き延びてくださいね!アハハハ!それでは!アデュ!」


突然、白い煙が部屋に満たされていくと8人は意識を失った。


day1


高坂 穂乃果


穂乃果「う、うーん…あれ?みんないない…。」


私は、あたりを見回した。そこは鬱蒼と樹木がはえている森のようだった。


穂乃果「みんなを…探さなきゃ!」


ファイトダヨ!私は、つぶやくと歩き始めた。こういうときに、海未ちゃんがいればな「サバイバルデス!」とか言うのかなぁ…


穂乃果「アハハハ…。」


そんな私の目の前に、森には異質な迷彩柄のリュックが目に入りました。

…これが、あのピエロの人が言ってた…。

私は、あたりを確認しなからリュックの元へ歩くと中を覗きました。


穂乃果「うわぁ!」


中には、ランチパックと小さい缶のお茶…そして、少し赤い大きめのナイフがありました。


穂乃果「ほ、本当に殺し合いをさせるの…?」


私は、ビクビクしながらカバンを背負うとその場をはなれました。


南 ことり


ことり「うーん…背中がいたいよ…。」


目覚めると、そこはホコリ塗れのコンクリートの上でした。


ことり「あれ…みんなどこ行っちゃったの…?」


チュン…私は、なにげなく上を見上げました。するとタイミングを見計らったようにリュックが落ちてきました。


ことり「いたい!うぅ…これって…。」


そっと中を開けると当たりと赤い文字で書いてあるのが見えました。中には、小さい缶のお茶と丸い機械がありました。


ことり「レーダー…?これをもったあなたは、5分ごとに更新される熱探知を頼りにどこまでも逃げれるでしょう…?」


私は声に出して読んでみまし。そして、ひらめきました 。そっか!この8つの赤はみんなの場所なんだ!これなら探せる!私はゆっくり、階段を降りました。


矢澤 にこ


にこ「全く…ここどこなのよ…。」


私が目覚めたのは、なにもないただ草だけがはえている草原だった。ゆっくりと起きると少しさきに建物がみえた。私はまさに、そこに向かっていた。


にこ「にしても、よくこんな場所をみつけたわね。」


いけないいけない、感心してどうする。愛すべき私の仲間、家族のためにも生きてかえらなきゃ。にこ!頑張りなさい!

そんな、私の目にポツンと置かれたリュックが目に入った。


にこ「これが…あのピエロが言っていた…。…」


にこ「…!なによこれ!」


そこには、カップラーメンと包帯、消毒液に隠れて拳銃が入っていた。


にこ「トカレフ…。ご丁寧に説明書までつけて…。」


私は、しばらく考えると拳銃をリュックから取り出して背負いました。


ー私はみんなを信じるのよ!こんなもの必要ないもの!


私は再び目的地に向かって歩き始めた。


園田 海未


海未「弓ですか…。」


まるで私が拾うことを事前にわかっていたかのようなリュックに私は、少しめまいがしました。


海未「わたし達は…たしか、みんなで遊ぶ約束をしていて…気がつくと…こんな場所にいたのでしたっけ…。」


私は、念のため弓を手元に置くとそばの樹の幹に腰掛けました。


海未「みなさん…大丈夫なのでしょうか…。穂乃果…ことり…。」


私は、親友の名前を呼ぶとため息をつきました。

すると、足音が聞こえてきました。

私は、タイミングを見計らい、弓を構えながら後ろを振り向きました。


綾瀬 絵里


絵里「いったいどこなのよ。」


私は、デパートの中で目を覚ました。こんな、島にデパートがあることに驚き、この状況でも生き延びるためとリュックを探している自分に嫌悪した。


絵里「大丈夫…。3日。3日生き残ればみんなと帰れるわ。」


私は、淡い希望を抱きながら、探索をした。

しばらくすると、買い物かごのなかに隠すように置かれたリュックを、見つけた。


絵里「これね。あのピエロがいっていたのわ。」


中をあけると、カセットコンロ、ヘアースプレー、カンパン、そして…手榴弾がはいっていた。


絵里「本当に殺し合わせるつもりなの…?」


私は、その場でペタンと座り込んだ。

ーきっとこれは、夢だ。そう、日本で手榴弾?µ’sが、誘拐?現実味がないわ。


私は、そのままゆっくりと瞼をとじた。


東条 希


希「スピリチュアルやね…。」


ウチが見つけたのはリュックっていうよりは、ボストンバッグやったんよ。

中には、ライター、2リットルの水、そして、ピアノ線と丸い機械が2つやった。そして…説明書…。


希「このボストンバッグは、当たり。よく研ぎ澄まされたピアノ線に地雷。あなたの周囲にしかければ、あんせ全は間違いなし!」


こんなもの、捨ててしもたほうが…。ウチは考えていくうちに、もしピエロが襲ってきたらと思った。


希「いちお、もっていかべきなんかな…。」


私は、背負いなおすと森を抜けるように歩き出した。


西木野 真姫


真姫「まったく!なんなのよ!」


私は、よってくる蚊を潰しながら毒づいた。

ーこのマッキーの血を吸うなんて!

私か目覚めると小川の流れる音が耳にはいった。

そこまで歩いていくと、まるで私をまっていたかのようにリュックがおいてあった。


真姫「あーあー…。食べ物は入ってないし。こんなもの捨ててしまった方が良かったのかしら。」


真姫「そもそも、マシンガンなんて…使う機会あるのかしら。」


私は、そう思いながらもマシンガンを手放せない自分を知っていた。

怖い。私は怖い。ないとは思っていても、もしµ’sで殺しあったら…。


真姫「ないって信じてるのに…。」


私は、泣きながら座り込んだ。


星空 凛


凛「かよちん…。どこ行ったにゃ…。」


私は、寝転がったまま動けないでいた。


凛「わかってるよ…。わかってるよ…かよちん。凛がいいこにすればいいんだよね…?」


凛「にしてもー!お腹すいたにゃー!ご飯たべたいにやー!」


すると、どすんと音と共にリュックが私の隣に落ちてきた。


凛「な、なんだ!って…リュックにゃ。」


私は、手際よくチャックを開けると中からかんぱん、小さい缶のサイダー、やけに本数のおおいナイフをだした。


凛「投げナイフ…?刃をもってなげればいいんだにゃ?」


すると、リュックの奥底が光だすとコール音が聞こえてきた。

勇気を振り絞って出るとあの、ピエロの声が聞こえた。


??「うほー!星空さんがひろったんですか?!うっれしいなぁ!」


凛「かよちんを!かよちんを!かえすにゃ!」


??「まあまあ。そんな怒鳴らずに小泉さんなら生きてますよ?」


花陽「凛ちゃん…怖いよ…」


凛「かよちん!どこにゃ!たすけにいくにゃ!」


??「ターイムアップー!フフ!親友のこえがきけてよかったですねぇ。そんなあなたに!ラッキーチャーンス!」


凛「ラッキーチャーンス…?」


??「ええ!お題をクリアしていく事に小泉さんがいる場所へのヒントをあげちゃいまーす!」


凛「ヒントでもいいにゃ!どうすれば!どうすれば!」


??「そ・れ・は!µ’sのメンバーを一人ずつ殺していくことです!」


凛「みんなを…ころす…?」


??「ええ!ころす度に連絡くれればヒントを差し上げまーす!ただし!嘘をついたら…どうなるかわかりますね?」


凛「みんなを殺す…。」ゴクリ


??「簡単なことでしょー!まあ、どうするかは、お任せしますよ。それではアデュ!」


凛「…。」


私は、麓に向かって歩き始めた。


高坂 穂乃果


穂乃果「うわわ!待って待って!穂乃果だよ!海未ちゃん!」


海未「穂乃果!無事だったんですね!」


穂乃果「へへー!って!海未ちゃん?」


私は、突然抱きついてきた海未を反射的に抱きつき変えきた。

ーそっか…。やっと会えたんだもんね…。私も不安だったよ…。


穂乃果「もう!海未ちゃんに弓でバーンってされちゃうところだったよー!」


海未「ふふ。弓を射ってもバーンと音はしませんよ。」


穂乃果「あー!海未ちゃん!そこは、突っ込まないでー!」


私も達は、しばらく休もうと雨風がしのげそうな洞穴をさがすと、なかに入った。そこには、リスの先客がいたが、私も達が入ると逃げてしまった。


穂乃果「あぁ…。リスさん…。」


海未「穂乃果…。お互いリュックも持ってますし、その…なにを持っているのか見せ合いませんか?もちろん、嫌ならいいんですよ?」


穂乃果「もう!海未ちゃんを信じてないわけ無いじゃん!それに、お互いになにを持っているかわからないと大変だしね!」


海未「ええ…。そうですね…。」


穂乃果「海未ちゃん…?どうして、泣いているの?」


海未「こんな状況でも人の優しさに触れられ、穂乃果は穂乃果だと思うと…。つい…。」


穂乃果「もう!穂乃果は穂乃果だよ!」


私達はリュックの中身を出しました。


〜ランチパック、小さい缶のお茶、弓(矢が8本)、大きめのナイフ〜


海未「ランチパックですか…。」


穂乃果「うん!まるで、穂乃果が拾うのをわかってたみたいだよね!」


海未「そうですね…。そういえば私も…。」



綾瀬 絵里


??「おきて!…おきて!おきて!」


絵里「ん…。んー?希?」


希「よかった。まったく寝るなんてエリチも、あんがい図太いんやね。」


絵里「逆よ。不安でたまらなくて寝てしまったのよ。」


絵里「それより、よく私に気づいたわね。」


希「うーん。気づいたっていうよりは、デパートみたいなのが見えてもしかして必要なもの揃うかなとおもって来てみたらエリチがいた、が正しいかな。」


絵里「なるほど。案外希も図太いじゃない。」


??「そこにいるのは、誰!」


絵里「この声…。」


希「どう考えても。」


私達はゆっくりそちらに進むとにこが、鉄パイプをもっていた。


にこ「何よ。希と絵里じゃない。」


希「なんだ、とは。なかなかの言いようやねぇ。これは、お仕置きワシワシMAXやなぁ。」


にこ「バカ言わないで。それより、他のメンバーはみたの?」


絵里「いいえ。私も、さっき希とあったばかりなの。」


希「そうやねぇ。にこっちも会ってないやろ?」


にこ「そうよ。デパートみたいなのがあったからいい目印だし来てみただけよ。」


絵里「にこもか…。案外ここにいた方がいいのかもしれないわね。」


希「そうやなぁ。」


にこ「なに?希も私と同じ理由でここにきたってことね。」


私達は、しばらくお互いの無事を祝うとリュックの話をした。


絵里「やっぱり、中身を店あった方がいいと思うの。」


にこ「べつにいいわよ。」


希「ウチもかまわんよ。」


私達は、中身を出した。


・カセットコンロ

・ヘアースプレー

・カンパン

・ライター

・2リットルの水

・カップラーメン

・包帯&消毒液

・手榴弾

・ピアノ線

・地雷


希「エリチ…手榴弾なんて。ロシアの血がさわがんの?」


絵里「希は、ロシアをなんだとおもってるのよ。」


にこ「やっぱり、みんなもらってるんだ…。」


希「にこっちのは、なんなん?」


にこ「拳銃が入ってたの。たしか…。トカレフ…?けど、捨てたわ。こんなものもってるなら争うのだし。」


絵里「にこ。たしかに、間違ってはないけどあのピエロから襲われるかもしれない。やっぱり、武器は必要よ。」


希「今回ばかりは、ウチも思うしカードつげてるよ。」


にこ「おおげさよ。それに、またリュックを拾うかもしれないんだし、その時はとっておくわ。」


にこ「それより…カップラーメンは綺麗に作れるわね…。」


絵里「みんなで食べましょうか。」


希「そうやねぇ。」


南 ことり


ことり「ふぇぇ…。5分ごとじゃ追いつかないよ…まってー…。」


私は、5分前で2つの赤い印があったところに座り込んだ。すると、後ろから足音が聞こえてきた。


ことり「だ、だれ…?」


凛「ことりちゃんだにゃ!」


ことり「凛ちゃん?!」


ことり「よかったー!会いたかった!」


凛「凛もあいたかったにゃ!」


ことり「う、うん…。」


なぜか、私は凛ちゃんから異様な殺気を感じました。


凛「どうしたの?ことりちゃん。こっちにきてよ。」


ことり「凛ちゃん…なんか、変だよ…?」


凛「凛は、凛だにゃ!」


ことり「そ、それじゃ…どうしてナイフをもってるの…?」


凛「ことりちゃん。µ’sは9人いなきゃダメだよ。誰かが知らない場所にいるなんてだめだよ!凛は!凛は!µ’sが好きにゃ!だけど!凛は!」


ことり「きゃっ!」


凛ちゃんは、突然ナイフを投げた。ナイフは、私の少し上を通っていった。

ーし、死にたくない!


私は一目散に走った。凛ちゃんは、さらに2本投げると走り出した。


凛「まつにゃー!」


ことり「だ!だめ!助けて!穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」


しばらくすると、リュックが落ちていた。私は、リュックを拾うと中をみた。

ーぶ、武器なんてはいってないよ!


ことり「た、たす…。」


私の足は地面をけることなく空を切るとゆっくり落ちていった。


??


??「アハハ。いいですねぇ。けど、もうすこーし面白みがあってもいいんですけどねぇ。」


??「おっやー?おや?おや?これはー?誰から?アハハ!あなたからでしたか…!」


高坂 穂乃果、園田 海未


海未「穂乃果。その、すみません。貴重な食料をわけて頂いて…。」


穂乃果「もっうー!海未ちゃん!気にしすぎー!あんまりいうとワシワシするよ!」


海未「な!破廉恥です!」


??「だから!いってるでしょ!こんなこと聞いてない!なんでなんの相談もしないのよ!」


穂乃果「真姫ちゃんのこえかな…?」ダッ


私達は走って声の聞こえた灯台までいった。すると、見覚えのある赤髪がみえてきた。


穂乃果「おーいー!真姫ちゃんー!」


真姫「ほ、穂乃果!海未まで!」


海未「おや?真姫一人ですか?さっきまで誰かの話していませんでしたか?」


真姫「な、なんのはなよ!私はズッと一人よ!」


海未「そうですか…。」


穂乃果「ことりちゃんに、絵里ちゃんに希ちゃんににこちゃんに凛ちゃんに花陽ちゃんは…どこにいるんだろ…。」


真姫「わからないわ。なにせ、島なんていったら広すぎてなかなか会えないわよ。」


海未「ふむ…。そうですね。それより、真姫はマシンガンですか。」


真姫「な!これは!別に!その…!かさないわよ!」


海未「いえ、私にはこれがあるので。」


穂乃果「あー!ずるい!穂乃果だけなんでナイフなのー!弱そう!」


海未「まったく。遊びにきたんじゃないのですからね。少しは、緊張感をもってください。」


真姫「待って!あれ!凛じゃない?!」ダッ


海未「ま、真姫!1人は危険です!」


私達は、真姫ちゃんを追いかけた。斜面を上り下り、しばらくすると突然わたしの足元が光った。


穂乃果「うわわ!なに!」


ドーン…。


海未「穂乃果!穂乃果!返事をしてください!」


穂乃果「海未ちゃん…。手が…。穂乃果の手が。」


わたしの目には、肘から先のきえた穂乃果の右手がうつっていた。


海未「穂乃果!今!止血します!」ビリ


穂乃果「海未ちゃん…。穂乃果このまま死ぬのかな…?」


海未「何を言っているのですか!死にませんよ!死なせません!」


穂乃果「なんだか…眠くなってきたよ…。」


海未「穂乃果!寝ては行けません!あそこの、建物にはいりましょう!真姫てつだってください!」


そこには、真姫の姿はなかった。



西木野真姫


真姫「う、うそよ!こ、こんなの!」ダッ


ーまた逃げてしまった。また!私は!仲間を!


真姫「なんで弱虫なの…。」


凛「真姫ちゃんみーつけたー!」


真姫「り、凛!…?」


凛は、突然ナイフを、投げてきた。それは、綺麗な放物線を描くとブスリと私の肩にささった。


真姫「な、なにするのよ!凛!」


凛「真姫ちゃんは、ずるいにゃ。そうやって逃げて。」


凛「忘れて…。」ボソ


真姫「私が、忘れる…?なんの話よ!」


凛「やっぱり!おぼえてないにゃ!真姫ちゃんは!真姫ちゃんは!」


真姫「きゃぁ!」


凛「フフ…。これだけ近づけば…もう投げる必要なんてないよね…?」


真姫「り、凛…。やめて…」カヒュ…


凛「ねぇ。真姫ちゃん。凛はいつの間に人をやめたんだろうね。」


凛「凛は、いつの間に…………。」


真姫「え?!ちょ!そういえば…!」


凛「おそいにゃゃゃゃゃゃゃ!」


綾瀬 絵里、東条 希、矢澤 にこ


にこ「もう、夜みたいね。」


希「そうやねぇ。結局誰もこなかったけど、明日も待つ?」


絵里「ええ…。闇雲に動き回っても入れ違いになるだけな気がするわ。」


ワオ-ン…。


絵里「ひゃ!ここ!オオカミでるの?!」


にこ「あっれー?」ニシシ


希「まさか、エリチ狼こわいんやないの?」 ニシシ


絵里「ば、ばかいわないでよ!」


ワオ-ン…


絵里「ひゃ!」


にこ「本当絵里ってかわいいわね。」


希「にこっちも、そうおもうん?」


絵里「もう!馬鹿にしないでってば!」


絵里「それより、ここ野生動物でるのね…どうしましょう…。」


希「とりあえず、メインゲートだけにでもピアノ線張っておこうか。」


にこ「そうね。幸いにも2階にもリュックはありそうだし。あと2日はもつでしょ。」


絵里「そうね…。」



ーみんな。無事でいて…。


Day1 end

高坂 穂乃果→右手を負傷


園田 海未 →穂乃果を介抱


南 ことり→不明


矢澤 にこ→3年組でデパート


綾瀬 絵里→同上


東条 希→同上


星空 凛→花陽を助けるためµ’sを探している…?


西木野 真姫→死亡


小泉 花陽→行方不明


持ち物


高坂 穂乃果、園田海未

・ランチパック

・小さい缶のお茶

・弓(矢が8本)

・ナイフ


南 ことり

・かんぱん

・包帯

・レーダー


綾瀬 絵里、東条 希 、矢澤 にこ

・ヘアスプレー

・ライター

・残り1、5ℓの水

・カセットコンロ

・缶詰

・ピアノ線

・地雷

・手榴弾

・救急セット


星空 凛

・投げナイフ(残り5本)

・マシンガン

・缶詰



私は気づいて欲しかった。

私は、忘れてしまったことに腹をたてた。


Day2


南 ことり


ことり「う、うーん…。」


私は目を覚ますと自分の体を確かめた、幸いなの足には異常はないが、左腕を動かそうとするとジンジンする。


ことり「ひび…。入ったのかも…。」


こういう応急処置には、慣れている。

近くにあった手頃なサイズの枝を左手にそえると包帯で固定した。


ことり「凛ちゃん…。どうしちゃったのさ…。」


ことりは、ゆっくり瞼をおろした。


高坂 穂乃果、園田 海未


穂乃果「……ん。」


あぁ、私の右手はなくなってるんだった…。

前を見ると、弓を抱えたまま海未ちゃんが寝ていた。

ー一晩中守ってくれたのかな…。このほうたいも…海未ちゃんかな。


海未「…。穂乃果?起きたのですか?」


穂乃果「海未ちゃん…!」


海未「おはようございます。その…穂乃果…。」


穂乃果「仕方ないよ。まさか、爆発するとは思わなかったなぁ。」ハハハ


海未「…。それで、今日なのですが…。あそこに大きい建物があるのでそこまで移動したいのですが… 。」


穂乃果「海未ちゃん。穂乃果なら、大丈夫だから。早く行こ?」


海未「そうですか。あぁ、あと、これを。」


穂乃果「…!これって!拳銃… ?」


海未「ええ。さっき見回りをしていたら落ちていたので

。」


穂乃果「でも…こんなの使えないし…いらないよ…。」


海未「穂乃果…!こうなったいじょう自分の身は自分で守ることを考えなくてはいけません。」


穂乃果「わかった。ありがとう。海未ちゃん…。」



綾瀬 絵里、東条 希、矢澤 にこ


ゴト…


絵里「ヒィィ!なんの音!」


希「メインゲートからみたいやなぁ。」


にこ「まったく。なにか倒れたおとじゃないの?」


絵里「で、でも!な、なんのおとなの?!」


希「まったく、仕方ないなあ。にこっち。いくよ。」


にこ「なーんで、にこまで!」


希「はいはい。」


にこ「クソー!この!おっぱいー!」ズルズル


希「に、しても。なんの音なんやろな。」


にこ「だから、なにか倒れた音でしょ?」


希「まぁ…それならそれでいいんやけど。」


にこ「…。」


希「にこっち?」


そこには、首と体が離れて見覚えのある人影がある。


希「う!うそ!あれは!」


にこ「…し。」


希「な、なんや!」


にこ「人殺し!」


希「な、なんでそうなるんや!それより!助けないと!」


にこ「な、なにいってるの人殺し…どうみたって…もう、無理じゃない…。嘘よ…。真姫ちゃん…。」ワナワナ


希「にこっち…。」


にこ「触らないで!希が!希が!こんのトラップしかけなかったら!うわー!」ダッ


希「ちょ!にこっち!一人で行動は!」


凛「あーあ。にこちゃん。どこか行っちゃったね。」


希「り、凛…ちゃん…?」


凛「えへへ。そうだよ?凛がこのナイフで真姫ちゃんの首を切り離したの。」ヒュッ


希「ちょ!あぶな!」


凛「もーう!これのせいで、入れないんだからおとなしくしててよ…。まあ、いいや。凛は本気だよ。かよちんのためにµ’sを、全員殺す。」


希「だ、だめや!凛ちゃん考え直して!」


凛「凛がどうしてこうなったか!希ちゃんならわかってるんじゃない!」


希「…。」


凛「理不尽だよ。どうして?凛は…。凛は!絶対許さない!」ダッ!


希「凛ちゃん…。」


園田 海未、高坂 穂乃果


海未「穂乃果。あと少しの辛抱です。頑張ってください。」


穂乃果「うん…。」


海未「…。」


ー出血のせいか穂乃果がフラフラしています…誰が…助けてください…。


海未「…!誰か…走ってくる?」


??「ハァ…ハァ…。」


穂乃果「にこちゃん…?どうしたの?」


にこ「ヒッ!穂乃果!どうしたのよ!」


海未「それが…」


にこ「まさか!海未!あんた!なにしてんのよ !」


穂乃果「にこちゃん…違うよ…海未ちゃんは…。」


にこ「無理しないで!嘘はつかないでよ!海未!あんた!」


海未「落ち着いてください、にこ!冷静に…。」


にこ「そうやって!油断させて!殺すつもりなんでしょ!ハッ…。わかってるんだから!そんなこと!」


海未「いったいどうしたのですか、にこ!普段のあなたとは大違いですよ!」


にこ「大違い?当たり前じゃない!こんな状況になって!騙されてるの!約束だって、守られるかどうか。」


海未「どういう意味ですか…?」


にこ「うるさい!あんたたちもつぐないなさい!」チャキ


にこは、私に銃口をむけました。パンと乾いた音が響くの私は、痛みがくるととっさに目をつむりました。しかし、いつまでたって痛みはきません。


穂乃果「カハッ…。」


海未「穂乃果!にこ!あなた!」


にこ「ハ、ハハハ…。私は生きて帰るの。生きて帰らなきゃいけないの!こんなはずじゃ!当然の酬いよ!」


海未「あなたは!最低です!」


私は、弓をとっさに射ました。矢はにこの頬をかすめると赤い線をつくっていきました。


にこ「ヒッ!や、やめて!」ダッ


海未「待ちなさい!」


穂乃果「海未ちゃん…」カヒュッ…


海未「あぁ!穂乃果!いま!いま!たすけますから!」


南 ことり


パン…。


ことり「な、なんのおと?!」


ー誰かいるのかな…?


ことり「うぅ…痛いし…お腹すいたよ…。」


ことり「あれ…?あんな建物あったんだ…。」


ことり「あ!赤い点も3つある!」


ことり「うーん…。」


私は木にもたれかかった。すると、ピンと音がして突然丸太が振り子のように襲ってきた。


ことり「うわわ!」


私はとっさに真横に飛んだ。着地の時左をまたひねってしまったが痛みはあまり感じなかった。


ことり「こ、こんなのもあるの…?」


ことり「ゆ、ゆっくりいかなきゃ…。」



私は近くの斜面を登っていった。



矢澤 にこ


にこ「真姫ちゃん…。真姫ちゃん…。」


凛「にこちゃん、みーつけた!」


にこ「凛!どういうことよ!」


凛「どうもこうもないにゃ!凛が真姫ちゃんを殺したにゃ。」


にこ「殺した…?なんでよ!真姫ちゃんがなにをしたっていうの…?」


凛「真姫ちゃんには、不適合だった。それだけにゃ。」


にこ「星空ー!!!!覚悟はできてんだろうな!殺す!死んでも殺す!呪い殺す!」


凛「うるさいにゃ!」


凛は私に向かってマシンガンをうってきた。


にこ「ヒィ!死にたくない!」


凛「やっばり…。にこちゃんも何もできない!おくびょうものだにゃ!それとも?武器でもないからなんにもできないの?」


凛が私に捨てたはずのトカレフをなげてきた。

私はゆっくり拾うと凛に標準を定めた。


…パン


……。


凛「にこちゃんも腰抜けにゃ。」


凛にはなった弾丸は大きくそれ木の幹に当たっていた。


にこ「ごめんなさい…ヒック…真姫ちゃん…ごめんなさい…死にたくない…」


私は凛に背を向け走り出した。、


凛「また!逃げるにゃ!にこちゃんは!あの時から何にも変わってない!成長してないにゃ!」


ーなんとでもいいなさい!私はひたすら走った。景色が目まぐるしく流れていく。そんな私を止めたのが穂乃果だった。私の理性を飛ばしたのも穂乃果だった。



穂乃果「にこちゃん…?どうしたの?」


にこ「ヒッ!穂乃果!どうしたのよ!」


私の目に写ってきたのは片腕のない穂乃果とナイフを持った海未が対峙しているところだった。

ー海未が!あの海未が穂乃果を!あぁ…もうみんな狂ってたんだ。ずっと前から。


私の中の何かが音を立て始めた。

海未「それが…」


にこ「まさか!海未!あんた!なにしてんのよ !」


穂乃果「にこちゃん…違うよ…海未ちゃんは…。」


ーああ、かわいそうに。脅されてるのね。


パキ…

にこ「無理しないで!嘘はつかないでよ!海未!あんた!」


海未「落ち着いてください、にこ!冷静に…。」


にこ「そうやって!油断させて!殺すつもりなんでしょ!ハッ…。わかってるんだから!そんなこと!」


パキパキ…


海未「いったいどうしたのですか、にこ!普段のあなたとは大違いですよ!」


にこ「大違い?当たり前じゃない!こんな状況になって!騙されてるの!約束だって、守られるかどうか。」


パキパキパキ…

海未「どういう意味ですか…?」


にこ「うるさい!あんたたちもつぐないなさい!」チャキ


パリ-ン…


パン…


穂乃果「カハッ…。」


海未「穂乃果!にこ!あなた!」


にこ「ハ、ハハハ…。私は生きて帰るの。生きて帰らなきゃいけないの!こんなはずじゃ!当然の酬いよ!」


ーあぁ、私も一線を超えてしまったのね…。


海未「あなたは!最低です!」


海未が怒りの目つきで弓を射ってきた。


にこ「ヒッ!や、やめて!」ダッ


海未「待ちなさい!」


私は、また逃げ出した。


綾瀬 絵里、東条 希


絵里「希?今、にこがすごい勢いで入って外に行ったけどどうしたの?」


希「えりち!来ちゃだめや!」


絵里「う、うそ…?」


驚きに見開かれた目。 ウチはただ呆然と立ち尽くしていた。


絵里「の、希…。まさか。」


ー悲しい。こうやって勘違いの連鎖を起こして絆をこわしていくんやね…。


希「…。」


絵里「希!何とか言ってよ!」


希「えりちは、ウチがやったと本当におもってるん?」

絵里「え…?」


希「えりちは!本当にウチが!真姫ちゃんを殺したとともうてるん?!」


気がつくとウチは泣いていた。

止めようと思っても止まらなかった。


絵里「思わないわ…。ごめんなさい…。あなたを攻めてしまって…。」


希「いいんよ…。この状況を見たら誰しもウチが仕掛けたトラップで真姫ちゃん殺したように見えるよ…。」


絵里「…。」


絵里「何があったか教えてくれる?」


希「凛ちゃんや…。さっきまで、反対側に凛ちゃん側にいたんや。自分で言ってたんや…。真希ちゃんを殺したって…。」


絵里「それで…?」


希「にこっちは、真希ちゃんをみて…パニックを起こして…どこかいってしもた…。」


希「なぁ、えりち…。ウチなにもできなかった…。ウチどうしたらいい…?」


絵里「希…!ごめんなさい!」


どれくらいぶりだろうか。絵里に抱きつかれたのは…。


絵里「私も…。もう…ヒック…誰にも死んで欲しくない。」


ーそうや…。えりちも我慢してたんやね…。


希「えりち…ウチはえりちの味方やで。」


絵里「私も希の味方よ。2人で生きましょう…。」


ーあぁ…神様…どうしてウチらをこんな目にあわすのですか…。


南 ことり


ことり「ふぇぇ…。意外遠いよ…。手も痛いし…。」サスサス


ことり「あ!リュックみーつけた!今度こそ!」


・チーズケーキ

・ペンチ

・はさみ


ことり「うー、うん?チーズケーキ…?それに、ペンチにはさみ…。武器になるのかな…?」


ザッザッザッ


ことり「ピィ!足音?!隠れなきゃ!」


ザッザッザッ



ピタ。



にこ「ことり。隠れてないで出てきなさいよ。」


ことり「な、なんだ!にこちゃんか!」


ホッとしたのもつかの間にこが突然、銃を撃ってきた。


ことり「え…?え…?な、なにするの…?」


にこ「…。」


ことり「嫌だ…。嫌だ…。ことり死にたくないよ!」


にこ「…。」


ことり「にこちゃん!」


にこ「…。今でもたまに、見るわ。私達3年の卒業式が終わって中庭で撮ったµ’sの集合写真を。」


ことり「にこちゃん…?」


にこ「ねぇ!ことり!私達もう戻れないのかな!もう…ダメなのか…。」


ことり「だ、ダメなんかじゃないよ!」


にこ「いいえ…。ごめんなさい。忘れて。そうよ、µ’sは9人で1つ。1人でも欠けちゃいけない。それなら!もう!私達は!」


ことり「にこちゃん!どうしたの?なにがあったの?」



にこ「あぁ…。ことりは、そっち側の人なのね。そうよね…忘れてたわ…。」


ことり「にこちゃん…。」


にこ「来ないで!お願い!にこを!もう…もう…惨めにしないで。」


ことり「にこちゃんは、1人じゃないよ!だから、戻ろう?私と一緒に行こう?」


にこ「無理よ!私にはやるべきことがあるの!」


にこ「さようなら…。」


ことり「にこちゃん…。」



私は追いかけることが出来なかった。


園田 海未、高坂 穂乃果


海未「誰か…誰か…いませんか…?」


私は穂乃果を連れてなんとか、目的地であるデパートにつきました。


絵里「海未?!」


海未「絵里!助けてください!穂乃果が…グス…穂乃果が…グス」


絵里「穂乃果!ひどい怪我!希!救急セットもってきて!」


絵里「あとで、何があったかきかせなさいよ。」


希「穂乃果ちゃん!今手当しるからなぁ。まっててくれや!」


希は、手際よく包帯を外すと消毒をしようとしました。


その時私の裾を引っ張る穂乃果に気がつきました。


海未「穂乃果!今、希が手当しています!お願いです!頑張ってください!」


穂乃果「海…未…ちゃん…。あり…が…とう…。みんな…もあり…が…とう…。ごめ…ん…ね、全部…穂…乃…果…の…せいなん…だよ。」


海未「穂乃果!なにを!」


希「脈がない…。」


海未「う、嘘ですよね?!穂乃果!穂乃果!おいていかないでください!穂乃果!私を…1人にしないで…!」


ーあれ…前にどこかでこんな場面があった気がする…。私はこんな時に何を考えているのでしょう。


絵里「海未…もう…。」


海未「嫌です…ヒック…穂乃果…ヒック…。」


希「海未ちゃん…グス…もう辛いだけや。」


絵里「グス…。海未が泣くことなんて穂乃果は望んでないは…。」


海未「でも!穂乃果は…グス…私をかばって…。」



海未「穂乃果ーーーーー!」



私は叫ぶと意識を失いました。


星空 凛


かよちん!いやだよ!かよちん!目を覚まして!

死んだふりだよね?

凛馬鹿だから気づかないかもよ…?

ねぇ!かよちん!起きて!かよちん!


凛「かよちん!」


私は虚空を掴むと、一瞬にして目が冴えた。


ー嫌な夢を見たな…。


凛「かよちん…。どこにいるの?凛はいいこにしてるよ?」


凛「それとも、みんなを殺すことは、かよちんの望みじゃないの?」


凛「かよちん…でも、凛はもう許せないにゃ。それに、後戻りもできないにゃ…。」


凛「かよちん…会いたいよ…。」



綾瀬 絵里、東条 希


絵里「海未…。疲れてたのね。」


希「そうみたいやねぇ…。それに…。」


希の視線を追うように私もそこをみる。毛布をかけてあるが、そこにはµ’sの太陽が冷たい姿で横たわっていた。


絵里「海未達も…襲われたのかしら…。」


希「そうやねぇ…。ちゃんと話聞いてみないとなぁ…。」


…。


絵里「もう、日も暮れて暗くなったわね…。」


希「昨日みたいにトラップ張る…?」


絵里「いいえ、もしかして…誰か生き残っている人が来るかもしれないし…。」


希「そうやねぇ。」


絵里「…。」モジモジ


希「…?」


絵里「…。」モジモジ


希「…」ピン!


絵里「…。」モジモジ


希「トイレやろ?」


絵里「…?!」


希「一緒に行こか?」


絵里「いや、いいわ。海未が心配だし1人で行くわ。」


希「こんな、暗いのに…?」


絵里「ひ、一人で行くわ!」


希「おばけでるかもよ…?」ホソ


絵里「…!」ゾク


希「…?」


絵里「1人でいくわ!」フンス


希「わかったよ。何があったら叫ぶんやで?すぐ行くから。」


絵里「ええ。ありがとう。希。」


ーー


絵里「 いちお…デパートだし…トイレくらいあるわよね…?」


絵里「あ、あったけど、こんなに暗いの?」


…お化けですかもしれんよ?


絵里「…。」ブル


絵里「だ、大丈夫よ!そ、そんな非科学的な!」


絵里「とりあえず…個室個室と…。」



キィ…。


突然手前の個室の扉か開くと足音が聞こえてきた。


絵里「ヒィッ!だ、だれ!」


??「…。」


絵里「だ、だれなのよ!」


??「…。私よ。絵里。」


絵里「なんだ、にこじゃない。こんな所にいたの?とどろ…かさないで…よ?」


にこ「…。」


絵里「にこ…?大丈夫…?そんなに血がついてて。それに、ボロボロじゃない…。」


にこ「…。」


絵里「…?」


にこ「…。絵里。これをみて?」


絵里「これって…。確かわたし達の卒業式の後撮った写真よね?」


にこ「ええ。µ’sは、9人。誰か1人でもかけてはいけない。そうよね?」


絵里「そうよ。µ’sは、9人よ?」



にこ「なら!それを見て、何か変に思わないの?」


絵里「大丈夫…?にこ?疲れてるんじゃない?」


にこ「答えて!絵里!お願いです…。信じさせてください…。」


絵里「何言ってるのよ?まあ、いいわ。見て変なところね?」




絵里「よくわからないわ。だって…












ちゃんと、8人で写ってるじゃない。」



にこ「…。」



絵里「…。」



にこ「…。」スッ


絵里「…?」




にこ「…。」



絵里「…?にこ?」




にこ「なんにも変わってないじゃなィィィィィィ!あんた達のせいなのにぃぃぃぃぃぃ!!!」


絵里「にこ?!落ち着いて!」


にこ「落ち着けるわけあるかぁぁぁ!」ダッ


にこ「そんな節穴な目なら!無くても変わらないだろ!」


グチャ。


突然私の目の前か真っ暗になる。

左目、右目。



私の世界から光が消えた。



絵里「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


にこ「ハァ…ハァ…。」



園田 海未、東条 希


海未「うぅ…。」


希「海未ちゃん?!もう、体は大丈夫なん…?」


海未「ぇぇ…。疲れていただけですから。」


希「そうなんやなぁ…。」


海未「…。」


希「…。」


海未「穂乃果は…。」


希「あかん!海未ちゃん…。」


海未「ハハハ…。」


希「海未ちゃん…。」


希「なにがあったん?」


海未「にこが…にこが…穂乃果を…。」


希「海未ちゃん…。薄々気づいてきてると違うんか?」


海未「…。」


希「ウチはな。忘れたことなんて一度もなかったんや。けどな、人間都合の悪いことは忘れてしまうもんや。だから…。」



希「けど、許せなかったんかもな。」


海未「狂っています。」


希「え…?」


海未「狂っています。なにもかも。希も。この狂気に気づくべきなのです。」


希「な、なにを!」


??「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


希「…?!えりち!」


海未「…。」


希「変な気を起こしたらあかんよ!戻るから待っててなぁ!」


ウチは、走った。懸命に。気づいてた。感づいていた。えりちに、危険な事が及ぶかもしれないことに。


希「えりち!」バタン


扉の先には、目を抑えたえりちと、




その姿を薄ら笑いを浮かべて見ているにこっちがいた。


希「えりち!」


絵里「あぁ!あぁ!希!希どこ!暗いの!真っ暗でなにもみえないの!」


えりちの目からは、大量の血が吹き出ていた。

凶器はおそらく、にこっちがもっているフォーク…。


にこ「ハハハ…やったわ。ついに!果たしたのよ!」


希「にこー!」


ウチは、感情にまかせてにこっちにケリを食らわせた。

にこっちは、苦しそうに顔をゆがませながら窓際まで吹っ飛ばされた。

カラン…、と音がするとにこのポケットから拳銃か落ちた。


にこ「ゲホ…、ゴホゴホ…。」


にこ「なにするのよ。希…。」


にこっちは、薄ら笑いを浮かべながらフラフラと歩いてくる。


ー許さない!もう!ウチの知っているにこっちは!いない!


ウチは、もう一度にこっちにケリを食らわせた。

ベキッと骨が折れる感触が足に伝わってくる。


にこ「痛い…。痛い痛い! 」


希「にこっち。もう。ウチは前みたいににこっちを見れんよ…。」


にこ「殺しなさいよ…。」


希「…。」チャキ


にこ「でもね。希。」


希「…?」


にこ「あんただけは、私達の行動の意味も!理由も!わかってくれているとおもっていたのに!!」


ーあかん…。にこっちは、ずるいなぁ。そんな事を泣きながら言われた…ウチは…ためらってしまうで…。


にこ「…。」


にこ「さようなら…。」


希「…!だめ!また逃げるの!にこっち!」


にこ「私は!もう!逃げるしかないの…!」


にこっちは、泣きながらも笑うと窓から暗闇の海へ飛び降りた。


園田 海未


ー穂乃果は死んでしまい、ことりは未だにみかけない…。


海未「…。」


海未「にこ…。」


私は、近くにあった弓と希たちからナイフを拝借すると足音をたてぬようデパートから出ていきました。


海未「すみません希。しかし、私にはやらねばいけないことがあるのです。」


ーー

穂乃果「海未ちゃーん!」


穂乃果「今日もパンがうまい!」


穂乃果「ファイトだよ!」


穂乃果「やるったらやる!」


穂乃果「うぅ!海未ちゃんの鬼ぃぃぃ!」


穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん大好き!」


ーー


海未「…。」ジワ


海未「…。」ゴシゴシ


海未「穂乃果。私は、あなたのことになると冷静な判断ができなくなります。穂乃果…。絵里…。あなた達の過ちがもし、今回のようなことを引き起こしたというのなら、私は自らのエゴで終止符をうってみせます。」


ーこれは、復讐じゃありません。


南 ことり


ことり「ふぇ?!また銃声?!」


凛「動かないで欲しいにゃ!ことりちゃん!」


ことり「凛ちゃん?!」


凛「うごくなっていってるにゃ !」


凛ちゃんは私が振り向くとナイフを首筋にあててきた。

ヒヤリとした感触が全身に伝わる。


ことり「り、凛ちゃん…。」


凛「凛は、この日をずっとまってたにゃ。」


ことり「うぅ…。海未ちゃん…穂乃果ちゃん…」ジョジョジョ


凛「あーあー、これがいわゆる失禁ってやつかにゃ?」


ことり「死にたくないよ…。」


凛「…。」ニヤリ


凛…「いいことおしえてあげるにゃ。穂乃果ちゃんは










希ちゃんに殺されたにゃ。」



ことり「う、うそ…!穂乃果ちゃん!」


凛「ことりちゃん!穂乃果ちゃんの敵をとるんだよ!無念をはらすんだよ!」


ことり「無念を晴らす…?」


凛「生きたい、生きたい、生きたい生きたい!穂乃果ちゃんは最後までことりちゃんの名前も呼んでたにゃ…。それなのに…希ちゃんは…。」


ことり「ことりの名前を…?」


凛「そうにゃ!さあ!敵をとるんだよ!」


ことり「穂乃果ちゃんの敵…!ことりがとる!」


凛「…。」ニヤリ


私は、デパートまで走りだしました。


綾瀬 えり、東条 のぞみ


絵里「のじょみー!のじょみー!痛い!くらい!」


希「だ、大丈夫やからえりち!しっりしてやぁ!」


絵里「あ…あぅ…。希!おいていかないで!」


希「ウチはここにいるで!いいから!」


絵里「な!なに?!注射?!やめて!怖い!怖い!」


希「安心してや!鎮痛剤や!少し、落ち着いてえりち!」


絵里「いや…いやぁ!!」



プス。


矢澤 にこ


にこ「…。」


ザザ-ン。


にこ「死ねなかったのね。」


ザザ-ン。


凛「にーこちゃん!」


にこ「凛?!あなたが助けたの!?」


ガチャ…。


にこ「え…?」


にこ「な、なによ!これ!なんで手錠なんか!」 ガチャガチャ


凛「にこちゃん。」


私の首にヒヤリとしたものが突きつけられる。


にこ「…。」


凛「…。」ニッコリ


にこ「どういうことよぉぉぉぉぉ!私は、ちゃんと仕事をしたわ!それなのに!!なんで!!!!」


凛「…。」


にこ「いやだぁぁぁぁ!死にたくない!!!」


凛「もう。うるさいにゃ。」


グサリ


にこ「いやぁぁぁぁ!」


私は、首から生暖かい物が出てくるのを感じた。

急所をはずしたのか、わずかながら意識は、ハッキリしていた。


にこ「いや…いや…。」


凛「もう、遅いにゃ。だから、また皆で!9人で入れる場所へ凛が逃がしてあげるにゃ。」


にこ「いや…。ここあ…こころ…虎太郎…ママ…。」


凛「…。」


にこ「私は…笑顔を届ける…。そのために…アイドルになったのに…。どうして!どうし…!」


刃は無常にも私の心臓を貫いた。



綾瀬 絵里、東条 希


絵里「zzz…。」


希「疲れてたんやなぁ…。」


希「えりち…。ごめんな…。」


ウチはそっと。えりちの瞼をさわった。


ーウチは、予想していたのに…えりちを…。ウチの責任や…。


希「ごめんな…えりち…。」


ガン。


ウチの意識は薄れていったんや。



ーーー


希「い、いた…。」


ことり「やっと、目が覚めたチュン?」


希「ことりちゃんか?ウチは…一体…?」


ガチャガチャ …。


希「…。そういうことか。」


ことり「もの分かりが良くてことりは。うれしいよ!」



希「なんでや…なんでや!ことりちゃん!」


希「ことりちゃんは!穂乃果ちゃんの!」


ことり「うるさい…。」


ウチはことりちゃんの中の何かが壊れた音が聞こえた気がした。


南 ことり


ことり「ルンルン…。」


希「なぁ…ことりちゃん…。」


ことり「…。」ギロ


希「なんでや?ことりちゃんは、穂乃果ちゃ…。」


ことり「気安く穂乃果ちゃんの名前を呼ぶなぁァァァ!!」


希「い、いたぁぁぁぁ!!」


私は、とっさにハサミで希ちゃんの腕をさした。


ーいけないいけない。簡単には殺さないよ?希ちゃん。穂乃果ちゃんの何倍もの苦しみをあたえるんだから!


希「ど、どうして…。」


ーその目!その恐怖におびえた目!たまらないなぁ…。


ことり「どうして?そんなの決まってるよ?希ちゃんが、穂乃果ちゃんを殺したことは知ってるんだから!!」


希「な!」


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ペンチで1枚爪をはがす。意外と爪ってとれないんだなぁ。 呑気にそんなことを考えながら2枚の爪にペンチをあてた。


ことり「懺悔の言葉はあるかな?」


希「ウチは…殺してない…。」


ペリ…。


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ーどうして嘘をつくかなぁ。もう、頑固だなぁ。


ことり「どうして…どうして?穂乃果ちゃんがなにかしたの?」


希「…。」


希「ウチは、本当に殺してない。もしかして、凛ちゃんから聞いたやないか?ウチが殺したって。」


ことり「そうだよ?凛ちゃんやさしいなぁ♪」


希「凛ちゃんが穂乃果ちゃんを、ころしたんや。」


ことり「嘘…。」


ペリ。



希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


希「嘘やない…。」カヒュカヒュ…


ことり「え…?嘘だよね?」


ー私はなにをしているんだろう。


ペリ


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ー悲鳴のアンサンブル…。心地いい…。


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


希「や、やめ…。」


ー私にする命乞い。


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


希「も、もう!いやや!!」


ーそうか…


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ー私はもう、コワレテイタンダ。


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ことり「ふふふ…。手の爪は、ぜーんぶ!はがし終わったね。」


希「こ、こと…りちゃん…も、もう…やめ…。」


グサ


希「いぎゃぁぁぁぁぁ!」


ハサミで刺す!刺す!刺す!刺す!


ことり「ふふふ…ごめんね…もう、これはね復讐じゃないの…穂乃果ちゃんが言っている…みんなを天国へ連れてきてと…。」


希「ことりちゃん…。穂乃果ちゃんがそんなこというとわけないやん…。そんなの…。」


ことり「うるさい!」


グチャ。


ーあぁ!やってしまった!希ちゃんの!首にさしてしまった!


私は、ハサミをグリグリと首にめりこませていく。


希「あが…。」


ボコボコといいながら血は溢れてきた。


ーたのしい!たのしい!もっと!もっと!



ガツン。


ことり「え…?」


私は、なにかで殴られた衝撃で倒れると仰向けされな。

私の目には、目を包帯でおおった金髪の女性がナイフを振りかざしているのが見えていた。


ーやだ…お化け…?


グサ。グサ。グサ。グサ


ナイフが私の腹を、胸を、手をメッタ刺しにしていく。


ことり「い、いやぁ!や、やめて!」


最後に見えたのは、金髪の女性が笑いながら私の顔面にナイフをおろしたところだった。



綾瀬 絵里


絵里「はぁはぁ…。」


目の見えない状態でさし続けていた。

反抗されないところから推測すると死んだのかもしれない。


絵里「希…どこ?希…?」


フラフラと、あるきだす。親友のために暗闇をこわがってどうする。それに、私は手当のお礼すらいっていない。


絵里「どこ、どこなの?隠れてないででてきなさいよ…。」


ドンと生暖かいものにあたる。

恐る恐るさわると、十字架に何かが貼り付けにされているようだ。


特徴的な髪型に胸、体のライン。


絵里「なんだ、希こんなところにいたのね?助けに来たわ。帰りましょう?」


希「…。」


絵里「全く。ここまで来るの大変だったのよ?」


希「…。」


絵里「それに、お礼もまだいってないし。 」


希「…。」


絵里「もう!なにかいいなさいよ!」


希の体をゆする。ゴトリとなにかがおちた。


絵里「希…?」


私は。再び恐る恐る希の体をさわっていく、そこにはあるべきはずの首から上か消えていた。


絵里「うそよ…。うそよ…。そんな…。」


ーーああ、これは夢なのね。もう、夢よ。まったく、たちが悪いわね。


絵里「早く目を覚まさなきゃ。なんていったって、今日は、久しぶりにµ’sで会うんですもの。」


私は、首筋に刃を当てると思い切り引いた。


Day2 end


高坂 穂乃果→ 死亡


園田 海未→ 単独行動中


南 ことり→ 死亡


矢澤 にこ→ 死亡


綾瀬 絵里→ 死亡


東条 希→ 死亡


星空 凛→生き残りを殺すため探索中


西木野 真姫→ 死亡


小泉 花陽→ 不明


Day3



思い出とは、はなかないものでお互いが共有して初めて意味の成すものだ。

真実を変えることはできないが、事実を変えることは簡単である。


星空 凛


ーーー


凛「かよちーん!ご飯一緒に食べよ!」


花陽「うん!真姫ちゃんも一緒に!」


真姫「ヴェェェ?!私はいいわよ…別に…。」カミノケクルクル


凛「あー、真姫ちゃん恥ずかしがって顔が真っ赤にゃ!」


真姫「そ、そんなわけないじゃない!さ!一緒に食べるわよ!」


花陽「も、もう。凛ちゃん!」パカ


凛「凛は、カップラーメンだにゃ!」


真姫「カップラーメンって、お湯はどうするのよ。」


凛「もちろんあるにゃ!」


花陽「魔法瓶にいれてきたんだね!」


凛「そうにゃ!凛は、頭がいいにゃ!」


真姫「頭がいいというか…穂乃果に似てるわね…。」


花陽「んー!ん!」パクパク


真姫「食べながら話しちゃだめよ。花陽」ハァ…


凛「そんな、かよちんも大好きにゃ!」


花陽「んんちゃん?!」





花陽「はぁ…。今日もお米がおいしかったぁ…。」


真姫「花陽は、本当おいしそうに食べるわよね。」


花陽「うん!」


凛「ところで、橋渡りゲームってしってるかにゃ?」


真姫「なによそれ。」


凛「なんか、最近ネットで評判らしいんだけど」


凛「屋上のはしとかー、吊り橋の上とかでわざと転んだりして危ないようにしてその時友達がどういう反応をするかで友情を確認するゲームらしいにゃ!」


花陽「シンジャウノ?!」


真姫「結構危ないわね。」


凛「けど、けど!それが成功するともっと仲良くなれるらしいにゃ!」


凛「凛はもちろん、かよちんも真姫ちゃんも助けるにゃ!」


花陽「うん!花陽も凛ちゃんと真姫ちゃんと助けるよ

!」


真姫「はぁ、2人とも暑いわね。」


凛「真姫ちゃんは、凛たちがそうなったらどうするにゃ? 」


花陽「うんうん!」



真姫「私は…別に…」カミノケクルクル


凛「それとも、にこちゃんがそうなった時ッて言ったほうがいいかにゃ?」ニヤニヤ


真姫「な、なによそれ!」


真姫「2人とも助けるに決まってるでしょ!と…」


花陽「…。」ワクワク


凛「…。」ワクワク


真姫「ともだたなんだから!」


花陽「真姫ちゃーん!」ダキ


凛「真姫ちゃーん!」ダキ


真姫「も、もう!離れなさいよ!」テレテレ



ーーー


凛「…。」パチ


ザザ-ン


凛「久しぶりに夢を見たにゃ。」


ザザ-ン


凛「かよちん…。」



凛「○○〇〇。」


園田 海未


ザザ-ン


ー私は、怒っているのでしょうか。それとも、絶望しているのでしょうか。


ザッザッザッ




ピタ。



海未「ようやくきましたか。凛。」


凛「凛をまっててくれたかにゃ?」


凛「うれしいにゃー!」チャキ


海未「そんな、物騒なものを私に突きつけてどうするのですか?」


凛「決まってるにゃ!ここで殺すだけにゃ。」


海未「少し話をしましょう。」


海未「あなたが、今回このような事を起こしたのは花陽のためですか?」


凛「…。」ピク


凛「何のことだか、よくわからないにゃ。」


海未「そうですか。なかなか洒落ていると思ったのですがね…。」


海未「私たちが卒業して7年目の今日この日にµ’sで集まろうなどと凛が言ったときは驚きました。」


海未「しかし、私達は重大なことを忘れていたのです。今日が…








花陽が死んだちょうど7年前だということを。」


ザザーン


凛「海未ちゃんは、穂乃果ちゃんの味方だと思ってたにゃ。」


海未「私は、穂乃果の親友です。私は、穂乃果の味方です。ですが、µ’sの味方でもあります。」


凛「都合がいいにゃ…。」ボソ


海未「あの日、事故とはいえ穂乃果は、花陽を殺めてしまった。」


海未「彼女が少年院で何を考えていたかはわかりません。」


海未「凛。あなたが許せなかったのは、穂乃果が殺してしまったことよりも






みんなか花陽を忘れたコトですよね?」


凛「…。」


海未「人は、ショックが大き過ぎたとき起こってしまった真実を無視して、都合の良い事実を受け入れる。」


海未「許せなかったのですよね?花陽が死んでしまった真実を穂乃果が殺してしまった真実を忘れたことを。」


凛「…。」


凛「最初は、ことりちゃんだったにゃ。いきなり凛に言ってきたにゃ。」


凛「花陽ちゃんお引越しだってね。」


嫌でも思い出すあの記憶。

あの日。µ’sの太陽は、人を殺めてしまった。


ーーー


海未「さぁ、練習を始めますよ。」


穂乃果「えぇー。あと5分ー。」


ダダダ。


バタン。


にこ「静かに入ってきなさいよ。」


希「どうした?凛ちゃん顔色が悪いやん。」


凛「かよちんが!早く屋上にきて!」





バタン



穂乃果「花陽ちゃん!」


海未「花陽!」


ことり「花陽ちゃん!」


にこ「花陽!」


絵里「花陽!」


希「花陽ちゃん!」


凛「かよちん!」


真姫「花陽!」


穂乃果「そんなところ危ないよ!早く戻ってきて!」


花陽「…。」


花陽「花陽はµ’sには必要ないんです!」


絵里「なにいってるのよ!」


花陽「そうなんです!アイドルなんかやっぱり無理だったんです…。」


穂乃果「そんなことない!」


穂乃果「花陽ちゃんは、アイドルに詳しいしにこちゃんみたいにちゃんとアイドルの心をもってるよ !」


穂乃果「みんな違って、それでもみんな一緒じゃなきゃダメで…。」


穂乃果「だから!花陽ちゃんがいないとダメなの!µ’sじゃないの!だから!わたし達ともっと!もーと!一緒にいようよ!」


花陽「穂乃果ちゃん…。」


レンシュウシヨ?モドッテキナサイ!モウ!シンパイヨ!ハナヨガイナキャツマラナイワ!

ハナヨ!ハナヨチャン!


花陽「…。」


凛「かよちん…。」


花陽「…!!」


花陽「ごめんね。みんな、迷惑かけて。今戻るね。」


全員「気をつけて戻りなさいよ。」


花陽「うぅ…フェンス高いよ。」


にこ「まったく、どうやって登ったのよ。大先輩のニコが…。」


真姫「にこちゃんが小さくて無理じゃない。」


穂乃果「私が助けるよ!」タッ


海未「穂乃果!まったく、転ばないでくださいよ!」


穂乃果「うん!」



コケッ


穂乃果「うわっと!」



ドン


花陽「え?」


穂乃果「え?」


グチャ。




キャ-!


ヒトガオチテキタゾ!


キュウキュウシャ!


ダイジョウブカ!


穂乃果「え…?嘘…嘘!」


にこ「花陽!」


凛「かよちん!」


希「花陽ちゃん!」


真姫「花陽!」


バタン…。


海未「穂乃果…。」


絵里「穂乃果…。」


ことり「穂乃果ちゃん…。」


穂乃果「…。」


穂乃果「どうしてこんなことになっちゃったの!」



穂乃果「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」



ーー


悪夢のような記憶。

私達は…かけがえのない友人を忘れていたのですね…


凛「もう、全部おそいにゃ。」


星空 凛


海未「そんなことありません!生きている人を集めて改めて花陽のところ…。」


凛「うるさいにゃ!!!」


あの日…どうしてあんなゲームの話をしてしまっだろう。


あの日…どうしてちゃんと相談に乗ってあげなかったのだろう…。


ーーー


凛「あれ?かよちん?部室はいらなにゃ?」


花陽「…。」


凛「かよちん?」


花陽「花陽は、µ’sにとっていらない存在なのかな…。」


凛「な、なにをいって!みんなに聞けばわかるにゃ!さあ、はいろう?」


花陽「いや!」


花陽「今は嫌なの…。」


凛「かよちん…。」


ーこの声は、絵里ちゃんと穂乃果ちゃんかな?何を話しているんだろう…。


凛「そうにゃ!こういう時こそ!あのゲームにゃ!」


花陽「橋わたりゲーム…?」


凛「そうにゃ!そうときまれば、すぐやるにゃー!」



ーーー


わかってるにゃ、本当は凛がかよちんを殺したってことは…。けど、そんなの認めたくない!認められない!


凛「本当にもう遅いにゃ。」


凛「何もかも。あの時に終わって、あの時に始まったにゃ…。」


海未「…。」


海未「にこと真姫は、協力者ですか?」


凛「そういうことだにゃ。だけど、真姫ちゃんは突然こんなことはやめようといい出すし、にこちゃんは何もできない腰抜けだにゃ。」


海未「あなたは!人の命を何だと思っているのですか!」


凛「それなら!かよちんのことを皆どうおもってたの…?」ポロポロ


凛「凛…もうわからないよ…。」


凛「忘れて、忘れ去られて。かよちんは、2回ころされたんだよ!」


海未「…。」


凛「もう、たくさんだよ…。だから!みんなでかよちんのところへ行くにゃ!」スチャ



パン


園田 海未


海未「…くっ!」


私は咄嗟に横とんだ。


すぐ近くに弾丸は着弾する。


私は、岩陰にかくしてあった弓をかまえた。


不思議と一瞬で照準をさだめられた。


狙いは、凛の拳銃。


矢は、凛の右手にささると拳銃が、落ちていった。


凛は、咄嗟にナイフをもって走り出す。


ー来ないでください!それ以上来てしまったら!あなたは!


声にならない叫びをあげる。


ズシャ。


そして、私の狙い通り希からもらったピアノ線トラップは凛の両足から膝から下をうばいさった。



海未「凛!」ダッ


凛「…。」


海未「凛!凛!」



星空 凛


??「凛!凛!」


凛「もう…かよちん…うるさいにゃ…。」


??「凛…。ダメです!死んではダメです!」


凛「なにいってるにゃ…。凛はもういい子じゃないにゃ…。」ポロポロ


凛「だけど、凛はこうしてかよちんに会えれば満足だにゃ…。」


凛「ごめんね…グス…かよちん…グス…ずっと謝りたかったにゃ…グス…人のせいにばかりしていたけど…本当は凛がわるかったんだにゃ…。」



凛「かよちん…。凛はもう疲れたにゃ…。」


凛「みんな、許してくれるかな…。」


凛「また…皆でライブしたいね…。」


私は、ゆっくりと目を閉じた。


園田 海未


ザサ-ン


この3日間…私は多くのものを失いました…。


海未「穂乃果…私をゆるしてくれますよね?」


だれもしらないような絶海の孤島。


µ’sの死体は死んだことすら知らされずここで朽ち果てていくのでしょうか。


海未「少し寂しいですね。」


海未「どうやら、私はじっとしていることは出来なさそうです。」


ゆっくりと海に入っていく。


海未「ですが、皆さん。何年。何十年。何百年かかったとしても必ず帰ってきますからね。」


私は海の底までひたすら歩き続けた。


??


ーー


絵里「穂乃果。最近わたし思うのよね。」


穂乃果「え?なにを?」


絵里「µ’sってやっぱりインパクトがたりないのよ。」


穂乃果「えー、いらないよー!」ジタバタ


絵里「いいえ!やはり、キャラ作りよ。」


穂乃果「ハラショ-。」ボソ


絵里「ほーのーかー!」


穂乃果「えへへ。そうだ!絵をかこう!」


絵里「絵?」


穂乃果「うん!みんなの特徴を使って!」


絵里「おもしろそうじゃない。」




穂乃果「できたー!」


絵里「私もできたわよ 。」


穂乃果「えー?これ穂乃果ー?体が、おまんじゅう?」


絵里「そうよ。なかなかうまくできたわよね?」


穂乃果「穂乃果お饅頭嫌いだもーん!」


絵里「そういう穂乃果も、ハラショーって吹き出しついてるだけじゃない。」


穂乃果「えへへ。次々。」




絵里「できたわ。」


穂乃果「あ、海未ちゃん!」


絵里「よくわかったわね。」


穂乃果「だって、ラブアローシュートって。」




絵里「やっぱり知ってるわよね。」


穂乃果「海未ちゃんには黙っておこう。」


絵里「これは…?」


穂乃果「花陽ちゃんだよ!」


絵里「体がコメ俵って穂乃果センスが…」プツ


穂乃果「えー?だって、実際そっくりじゃーん。」


絵里「プッ…。そうかもしれないけど。」


穂乃果「ほらー!」


バタン


絵里「あら?誰かいたのかしら?」


穂乃果「風だよ風!次書こう!」





花陽「え?」


穂乃果「ごめんね…。」ニヤリ


ーーー



穂乃果「ふふ。最後まで穂乃果がわざとやったって誰も気づかなかったんだね。」


穂乃果「だれでもよかったんだよねぇ。」


穂乃果「凛ちゃんに橋わたりゲームを教えたのも穂乃果だし。」


穂乃果「それにしても、防弾チョッキってべんりだなぁ。」


穂乃果「ふふ。」






穂乃果「みんな








だーいすきだよ?」ニヤリ







後書き

人間は便利なもので都合のいいことは忘れたり変えたりしますね。

そこにある真実からめをそむけて。

ちなみに、ぬしはにこ推しです。


このSSへの評価

11件評価されています


SS好きの名無しさんから
2021-12-31 12:28:34

SS好きの名無しさんから
2018-11-04 21:34:45

SS好きの名無しさんから
2017-01-29 14:28:35

SS好きの名無しさんから
2015-11-17 18:48:53

SS好きの名無しさんから
2015-11-05 02:02:11

SS好きの名無しさんから
2015-06-23 02:53:15

SS好きの名無しさんから
2015-05-18 06:42:25

ギョタンさんから
2015-02-19 21:08:49

のんメルさんから
2015-02-18 19:12:49

ラインさんから
2015-02-16 16:22:34

テルマックさんから
2015-02-15 23:44:50

このSSへの応援

8件応援されています


SS好きの名無しさんから
2021-12-31 12:28:19

SS好きの名無しさんから
2017-01-29 14:28:45

SS好きの名無しさんから
2015-04-02 12:15:46

ギョタンさんから
2015-02-19 21:08:53

のんメルさんから
2015-02-18 19:13:01

xxxvさんから
2015-02-17 20:40:24

ラインさんから
2015-02-16 16:22:30

テルマックさんから
2015-02-15 23:44:47

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: テルマック 2015-02-15 23:46:41 ID: Xb5IBjI-

面白そうですね!!
続き楽しみです!

2: カヤック 2015-02-16 11:57:49 ID: ceqsIkGr

誤字脱字、あったら指摘おねがいします。
キャラ崩壊もうしわけありません。

関西弁むずかしいな!おい!

3: ライン 2015-02-16 16:22:23 ID: rzrQnPxv

一応大阪住みなので関西弁についてアドバイスすると希の関西弁は結構エセっぽいので...

とりあえず「〜なんよ」とか「〜やなぁ」みたいなソフトな関西弁ですね。語尾に「〜やで」は希は使わない印象です。

今のところは崩れてないので大丈夫と思いますよ!(逆に大阪住みの僕が書くと素でリアル関西弁に...)

続き気になるので頑張ってください

4: のんメル 2015-02-18 19:17:05 ID: IoBAcx9q

おもしろい!
続き気になる!ファイトだよ!笑

ウチもμ’sの裏切りテーマにしたss書いとるから
よかったら見に来てな~(*˙︶˙*)☆*°

5: SS好きの名無しさん 2015-03-03 06:54:40 ID: oS97Sn56

大穂乃果夫か

-: - 2015-06-14 15:07:12 ID: -

このコメントは削除されました


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください