2018-01-22 19:19:19 更新

概要

流行りものに乗っかってみた。感想のような妄想その4

注意事項

適当なタイトル
誤字脱字、二次創作にありがちな色々と
いつにもまして適当な文章


前書き

5章まで終わった感想の様な妄想




ソロモンの狼



月光を照り返す赤い髪。その手には綾波から掻っ払った大剣(ブレード)と、そこから引き抜いた刀を握りしめている

柄と柄が合わさって、一対から一振りへ、もはや武器としての利便性を度外視したそれを掲げて少女は叫ぶ


「天空◯剣極意っ、運命両断剣(ツインブレード)!」


「んなバカなっ!?」冗談きついと、私、青葉はそう叫ぶしかありませんでした


「成敗っ!!」


ー完全 S 勝利ー


「はっ!?」


死んだ。とか思ったがどうやら生きてたらしい、よもや夢オチを期待したが…

見回した辺りは知らない部屋で、病室…あるいは隔離部屋と言った風体だった


悪夢だ。思い返したくもないが、頭からこびり付いて離れない

あの日の夜戦、ジリジリと押し込まれていくのに焦ってはいたが、打開策もなく、撤退をも考えた頃

PTボート1つで前線に突っ込んできた敵の指揮官

そんなもので何をと嘲笑したが、その笑みはすぐに乾くことになる

ボートが作る航跡の続く先々で爆発が起こる。たかだか量産型の艦にそこまで期待することもないが

賑やかしにもならないのは想定外だ。しかし、同時にチャンスでもあった

指揮官さえ潰せばどうとでもなる、罠の可能性をも考えたが、やっこさん達も浮足立って見えるのを考えれば

お馬鹿さんがしびれを切らして突っ込んできたと言った所なのだろう


逆転の一手、結果は青葉がお馬鹿さんだったわけだ

「成敗っ!!」耳に残る少女の声。同時にそれは勝鬨にもなっていた

途切れる意識の片隅で、付け加えるような綾波の一言は何処か諦めをも含んで聞こえていた


「覚えとくと良いです。その女がぶっちぎりでヤバイんですよ」


もう少し早く言って欲しかった




「おはよ、青葉」

「うおっ、でたっ!?」


降ってわいた声に顔を上げてみれば、あの時の悪夢がそこに居た


「なによ、人をバケモノみたいに~、ぶーぶー」

「ぶーぶーって…」


それを口に出すやつを青葉は始めてみたよ


「で、調子はどう?」


尖らせていた唇は何処へやらと、一転して笑顔を向けられる


「捕まってる身だよ?良いわけ無いじゃん?」

「あはははっ、そりゃそうだ」


皮肉を言ったつもりなのに、それを笑い飛ばされると中々対応に困るものがあった


「あんた、指揮官…なのよね?」

「だよー。霧里 あかね ちゃん5歳ですっ(はーと)」


お手々を目一杯広げ、そう宣言された

5歳…サバを読むにしても無理があるだろう…十の位が1つほど足りてない気しかしない


「…で、青葉をどうするつもりで?」

「どうもしないわよ?あわよくば手篭めにしようとは考えてるけど?」

「そういうのは口にだすものじゃないかなーって…」


なにげに貞操の危機だったか。いやさ、薄い本のド定番ではあるんだけど


「言いたい事は言うべきよっ」

「…でしょうけど…」


そう胸を張って言われると、否定するのもばからしくなってきた


「ちなみに、私の座右の銘は やりたい こ とはやるべき、よっ」

「聞いてないけど…欲望の塊だな…あんたは」

「褒め言葉ねっ」


ほんのすこし、耳を撫でる程度の違和感だった

「やりたいことはやるべき」言葉自体は珍しくもないけども、それがズレて聞こえていた

ニュアンス?アクセント?そのズレを青葉が理解するのは少し後になってから…いや、一週間もいらなかったけど




「それで、綾波達に話とは?」


あの後、指揮官と何でもない言葉を重ねたが、その人となりはよく分からず仕舞いだった

いや分かりはした、欲望の塊だとか、気分屋だとか、刹那主義者のようにも見えたかもしれない

けど、あんまりにも残念すぎて、演技でやってるのか本気で言ってるのか判断が付かなかった

終いには「敷地から出なければ好きにしていいわよ」そう言って、部屋の鍵も掛けずに出ていくのだからもう分からない

そうなると、調べずには居られなかった。この艦隊のこと、何よりあの人、霧里 あかねの素性とかとかを


綾波とインディアナポリス、おそらく一番指揮官に近い二人

この娘達に聞けば、少なくとも 彼女(あかね)の発言の真偽は探れるんじゃないかと踏んでいた


「いや、指揮官の事でね?」

「…あかねの?」


1拍遅れて首をかしげるインディアナポリス


「いやー、皆さんに聞くと お二人が一番詳しいっていうからさ」

「そんなの、本人に聞けばいいじゃないですか?」

「聞いたんだけど、からかわれてるような気しかしなくてね」

「…あかねの言ってることは大体本気。たとえ冗談でも、半分は本気、だから…」

「…マジでか」

「マジですよ。アレが何を言ってたか想像は付きますが、聞き流したら最後、後で何をされるか…」


二人の目を何度見直してもそこに虚実の気配はなかった

真面目にうなずき返してくるし、それはいっそもう達観の領域にみえた


「一体何なんですか…あの人は…」


深まる疑惑が口から溢れていた


「…何って?「爆心地で笑う女」かな。アレはそういう人…」

「ですね」


インディアナポリスの答えに静かに同意を示す綾波


「しかも、大体あかね のせいなのが最悪です」

「…酷いマッチポンプだよね」

「…」


散々な答えだったが、何故かそれが容易に想像できてしまった

爆発オチの後、煙も散ったその中心で「死ぬかと思ったわねっ」とか言って楽しそうに笑ってる その女の笑顔が


「ちなみになんですけど。お二人は…指揮官の事どう思ってらっしゃるので?」


自分達の指揮官を「爆心地で笑う女」と評したり「アレ」呼ばわりして

もしかしなくても嫌いだったりするのかと勘ぐらずには居られなかった


「あげないよ?」

「いや入りません」


早いな。ゆっくりした娘だと、その印象は間違って無いはずなのに

この一点に関して、即座に答えを返してくる。それだけでお腹がいっぱいなる程の答えだった


「綾波はどうかな?」

「さぁ、良くは分かりませんが…」


対して綾波は急に歯切れが悪くなっていた

さっきまで淡々と答えていたのが、一転して言葉を探してるような印象を受ける


「ちょっと…カッコいいかなって…」


染まる頬にその答えは、やっぱり お腹がいっぱいなるものだった




Zの正義



「答えろ あかねっ!!流派っ、重桜不敗はっ」

「王者の風よっ!」

「全新っ!」

「系烈っ!」

「「天破侠乱っ!!見よっ重桜は赤く燃えているぅぅっ!!!」


突如として現れたのは、黒い軍服を纏った女性

いきなり始まった言葉の応酬の後、最後には あかねと二人、真正面から拳を打ち合っていた


「…綾波、あれは、なに?」


突然の出来事に首を傾げるインディアナポリス

指揮官(あかね)の奇行には馴れたものだが、同類がもう一人いるとは思わなかった


「師匠(マスター)ですよ、あかねの」

「…それって人間なの?」


たださえ滅茶苦茶やってるのに、それのマスターと言われれば、もはや人知の領域を超えてそうだった


「安心していいです。私達と同じですので…」

「…あぁ、良かった」


それは とっても安心できる言葉だった

正直に あかね(あんなの)が二人も三人もいたら堪ったものではないと思う


「うむ、変わりないようだな あかねよっ」

「いいえ、結構変わりましたわ」

「ほう?」

「あの日より綺麗なったと思いません?」

「どうかな?記憶まま変わらないよ、お前は。いつまでも私の可愛い弟子さ」

「師匠(せんせい)…」


その言葉に感極まったのか、目尻に涙を浮かべて その女性に抱きつく あかね


「はっはっはっ、そうと見せかけて人の胸を触りたがるのも変わらないな」

「ふひひひっ、美少女には許される特権ですわ」

「自分で言うでないわ、はっはっはっ」


それは確かに仲睦まじい光景であった。インディアナポリスが少しばっかり やきもきする程度には


「…綾波、もしかしてアレも あかねと同類?」

「師匠(マスター)ですので、多少は…」

「…ふーん」


なんか面倒くさくなりそうな予感がした




「紹介するわね、インディ。この方が戦艦・三笠、私の師匠(せんせい)よ」

「…どうも」


小さく畏まるインディアナポリス


「そう畏まるものでもないさ。すでにロートル、戦場の華はお前たちなのだから」

「お久しぶりです、三笠様…」

「うむ、綾波も息災のようで何より。あかねの面倒を見るのは大変だっただろう?」

「大変…で、すみませんよ」

「はっはっはっ。あかねよ、余り綾波に苦労をかけるでないぞ」

「うんっ、無理っ♪」


それは、人に苦労をかけるのが何より大好きな人の笑顔だった


「言うと思ったわ」「さっすが師匠」そうして、二人でまた笑い合っていた




「三笠 師匠(せんせい)ったら凄いのよ…」

「…ふーん」


如何に三笠が凄いのかを力説し始める あかね

それをただ、聞くに聞き流していたインディアナポリス

他の娘に目移りしてるのが面白くなかった、まあそれもあるが。何より、内容が突拍子もなさすぎた


「三笠様には7つの秘密が合ってね…」


この時点ではまだ、三笠も「言ったれ言ったれ」と堂々としたものだったが


1つ、自己再生 (←応急修理装置でいけるか…って顔してる

1つ、吸収   (←す、好き嫌いは無いしな、何でも食べるぞ

1つ、強化   (←46cm砲でも何でも持ってくるがいい…

1つ、高次元予測(←な、長年の勘で…

1つ、変態   (←へ…

1つ、因果律兵器(←まてまてまてまて…


「そして最後はー」

「まてまてまてまって、お願いだから…」


得意げに話し続ける あかねの口を塞ぐ三笠様。焦りのせいか口調から威厳が逃げていた


「なによ三笠様?」

「変態ってなに?。それよりも、いんがりつ?何それっ私しらないっ」

「絶対に当たる御神籤みたいなものですよ?」

「すごい運が良いって話…?」

「いえ、見えている御神籤です。大吉も大凶も好きなときに好きなものを引けるんで」

「せっこい…もはやクジですら無いじゃない…」


応えてはやりたい。弟子の期待に答えてはやりたいが…幾らなんでも限度があった

それはそれとして、気になることが あと一つ


「ていうか、最後何を言おうと…」

「ああ、最後はね…」


そんなの出来る訳が無かった




「あかねが 適当言って申し訳なく…」


結局、平謝りするしかない三笠だった


「いえ、別に…」


綾波からしたら何時も事ではあったし


「…うん、どうでも」


インディアナポリスから見れば、突拍子もなさすぎて流石に冗談…というか、からかって遊んでるだけだと思っていた


「もう、三笠ったらすぐに見栄を張ろうとするんだから」

「誰のせいよっ、誰のっ。いっつも人のこと持ち上げるからっ」

「あははははっ、でも案外なんとかなったでしょ?」

「なんど死にかけたとっ!」


あかねの襟首を掴んで 揺さぶりをかける三笠の姿は…どこにでもいる少女のようであったとさ


「…綾波。あの娘、ほんとに師匠(マスター)なの?」

「インディの思ってるとおりですよ」

「…あぁ、やっぱり」


元来、見栄っ張りだったんだろう。戦艦・三笠、その立場がそうさせたのかもしれないが

その後は簡単だ、あかねに師匠(マスター)って言われて、その様に振る舞って

あかね の方は面白がるし、三笠は引くに引けなくなるし…

きっと多分「師匠なら出来るって」とかなんとか煽てられて危ない橋を渡った事も少なくないんだろうと


ーおしまいー




後書き

「さぁっ、次から6章よっ。地獄の夕立狩りが始まるわっ」


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