2018-02-05 01:51:35 更新

琵琶湖沿岸公園


楽 「え!?じゃあ、偶然出て来た鶫の星獣が小野寺にも見えたって事?」


鶫 「ああ…私も驚いたが、小野寺様にはメガオンがハッキリと見えていた。

どうやら素養があるようだ。」


千棘 「ビックリだわぁ〜〜、小咲ちゃんは全然そんな感じの子じゃ無いと思ってたのに!」


小野寺 「うん………私も驚いたよ。

私なんかがそんなすごい力の素質があったなんて………」


鶫 「あ、ではお嬢。そろそろ宿に戻る時間ですし、宮本様達を呼んで来ます。」


小野寺 「あ、私も行くよ〜」


千棘 「お願いね、2人とも。」


スタスタ


そういうと鶫と小野寺はたんぽぽ旅館の方に歩いて行った


千棘 「………………………」


楽 「さーてとっ、今日はだいぶ疲れたし早く寝てーぜ。やっぱり星の光を使うとまだ大分眠くなる………」


フワァーーァ


千棘 「ねぇ楽」


楽 「あ?」


千棘 「ありがとう。」


楽 「え?何だよ急に?」


千棘 「私を助けてくれて」


楽 「そんなん当たり前だろ?お前はもう俺のホントの彼女なんだから………」


千棘 「うん。そーだよね、あんたは私が嫌いだった時ですら溺れたあたしを助けてくれた。

あんたはそういう奴だって………分かってた。」


楽 「あったよなぁ、そんな事も。」


ギュッ


楽 「え?」


千棘は楽を優しく抱きしめた


千棘 「あんたと再会したあの日に行った、「私をその力で守ってくれたら惚れ直しちゃう。」こんなに早く叶っちゃった……」


楽 「お…おう。まあ、今回は運が良かったしな。」


千棘 「これはその、感謝の気持ち」


楽 「え?」


スッ


チュッ


楽 「………………………!」


千棘 「ーーんんっ…」


千棘 「ーーっはぁあ…」


千棘は楽にキスをした。唇同士では初めての。


楽 「ーーーーっ、ちょお前、そんないきなり………」


千棘 「何、嫌だったの?」


楽 「そうじゃねーけど………お前はいいのかよ?こんなに早く?」


千棘 「ううん。これでも遅過ぎたくらい!」


スッ


千棘は自分の唇に手を当て、顔を赤らめた満面の笑顔で言った


千棘 「ありがとう楽、カッコよかった!」


第27話 完




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