2018-02-10 11:04:56 更新

カシャンッ


楽の星匣 「剣の札(ツルギノフダ)」


楽 「おりゃーー!」


ザンッ


ニョキニョキニョキ


楽が剣の札で切ったツタは、みるみる再生してしまった


楽 「くそっ、星札でもダメなのかよ?」


鶫 「完全な再生能力を持つ様だな………」


小野寺 「あうう……まさかここにも出るなんて………」


集 「ちょっ!?これは一体どうなってんの?」


宮本 「あの緑に光った蔓は何かしらね。

敵対組織の生物兵器とか?」


千棘 「えっ!?るりちゃんと舞子君もアレが見えるの?」


集 「え?どーいう事?確かにこの家の人もさっき、「星獣が見えない若い衆は下がれ」とか言ってたけど………」


鶫 「!……………」


鶫 (そうか、だから宮本様と舞子集はあんなに落ち着いて………まさかあの2人までもが………)


楽 「おいつぐみ!そっち行ったぞ!」


つぐみ 「む!?」


ツタがつぐみの方に襲い掛かってきた


ドンッ ブチッ


メキメキメキ


鶫が撃ったツタはやはり見る見る再生した


鶫 「くっ、これでは奴を倒す以前に星神以外が危険過ぎる………」


カシャンッ


鶫の星匣 「盾の札(タテノフダ)」


ズッ ズッ ズーン


会場内に三体の狼を模したバリケードが生えた


鶫 「皆さんは私の盾の札の後ろに隠れて下さい!植物型星獣は意思がないから、盾に弾かれたらそれ以上は攻撃しない筈です!」


一同 「わ…分かった!」


鶫 「しかし、この蔓の数は確かに厄介だな。よし、ここは………」


カシャンッ


鶫の星匣 「終の札(ツイノフダ)」


鶫が終の札を星匣に入れると、鶫の全身に黄色い銃やバズーカや弾丸が無数に装備された。


メガオン 「木星属性か、こりゃ厄介だな。誠士朗、ツタをフッとせばいいんだな?」


最後にメガオン自身が巨大な銃になり、

鶫の胸に取り付いた


カシャンッ


メガオン 「発射!」


ドン ドン ドン ドン ドン ドガァァンッ



……………………………………


ニョキニョキニョキ


鶫が終の札で吹き飛ばした筈のツタは全て、どんどん再生して来た


鶫 「くっ、ここまで全体を焼いてもまだ再生できるのか?」


楽 「こんな奴、一体どうすれば?」


蒼也 「仕方ない」


カシャンッ


蒼也の星匣 「幻の札(マボロシノフダ)」


サァーーー


パーティー会場内は紫の霧におおわれた


蒼也 「これで時間稼ぎを……」


ドシュッ


蒼也 「ぐわっ!?」


鶫 「蒼也!」


蒼也 「な……何で?」


鶫 「奴は意思を持たない植物型星獣だ!無闇にツタを振り回すだけだが、逆に言えば視力も無いから霧などあっても無くても同じなんだ!」


蒼也 「くそっ、仕方ない………解!」


スーー


霧は晴れて行った


蒼也 「どうすんだ誠士朗?俺の属性ともお前の属性とも相性が悪すぎる上に、俺は今土星バイソンに受けた肩の傷のせいでククリ刀や弓の札(ユミノフダ)がマトモに使えないぞ?」


鶫 「これは本当にマズイな………」


楽 「どうすれば………」


クロード 「…………………」



小野寺 「どうしよう……一条君たち負けちゃうよ。」


橘 「これは本気でマズイですね。

私のレムは攻撃には向かない能力ですし。」


千棘 「……………………………」


千棘 (このままじゃあ、楽と鶫と蒼也君が負けちゃうし、ウチのアジトだって滅茶苦茶になっちゃう………でも、ママから貰ったアレを私が使えばもしかしたら………)


千棘 (でも………アレを使っちゃたたら私ももう後戻りは………私はファッションデザイナーの道に進むって決めたのに………)


楽 「ぐあっ!」


千棘 「あっ!楽!?」


楽 「いてて………」


千棘 (…………………………)


千棘 (違うわよ!楽は私を見たこともない世界に私と2人なら行けそうだから小咲ちゃんより私を選んでくれた!

なのに、楽がこんな時に私が守られてばっかでどうするの?)


ダッ


小野寺 「あっ、千棘ちゃん!?」


千棘は鶫が貼ったバリケードの後ろを出て楽たち3人の元に向かった


第40話 完



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