2018-02-18 03:27:15 更新

概要

契約直後のカトレアとのお話です、あとロザリーも


ゴシックは魔法乙女32



第77話 カトレアお試し



セレニウム上空~


真少年「と言うわけで、初出撃なんだけど」


カトレア「はい」


真少年「僕と契約を交わしたところで、カトレアの魔力って無尽蔵なんだから、意味なくない?」


カトレア「いえ、そんなことありませんマスター」


真少年「そうなの?」


カトレア「確かに私の魔力は無尽蔵ですが、使える幅に限界があるようです・・・」


真少年「カトレアの体が持たないってこと?」


カトレア「ええ、もう体が持ちませんわマスター、壊れちゃいます、堪忍して下さい」


真少年「・・・」


カトレア「・・・」


真少年「ちょいちょい、攻めてくる人?」


カトレア「お嫌いですか?」


真少年「嫌いではない」


カトレア「ありがとうございます」


真少年「んで」


カトレア「はい、マスターと契約を交わしたところ、使える魔力の幅が大きく広がりました」


真少年「ほう」


カトレア「例えば・・・あちらの海に向かって、魔力の弾を飛ばしてみますと・・・」


真少年「うん」


カトレア「んっ!」キンッ



瞬間、伸ばされたカトレアの右手から、輝く空色の魔法の塊が収縮され、大音量を伴い弾け飛ぶ!


放たれた魔力は大気を震わせ、切り裂き、豪風を幾重にも纏って海面めがけて着弾!


天高く吹き上がる水柱!蒸発する海水が吹き上がる霧を生み、魔力の塊は海底まで海水を穿ち土砂までを吹き上げる!


四方に巻き起こる津波が大きな波紋を海面に作り、大音量の波しぶきを撒き散らす・・・



真少年「えーーっ!」


カトレア「今ので軽くです」


真少年「えーーーっっ!!」


カトレア「あら、衝撃で私の右腕が肩から吹き飛びました」


真少年「えーーーーっっっ!!!」


カトレア「まだ、左手があります、噛みつく歯もあります!」


真少年「いやいやいやいや、治して、お願い治して、分け与えられたセイラザードの知識と経験があるでしょ!?」


カトレア「・・・あの神様もどきの力を使うのは気にいりません」


真少年「なんで?!いやいや、お願い、見ていて痛々しいよ!」


カトレア「腕なんて飾りです、偉い人には分からないのですよ」


真少年「腕は大切だよ!」


カトレア「まぁ、マスターがそう言われるのでしたら・・・うーん、でも・・・」


真少年「うんうん、治そう治そう、ほら、手を繋いだり出来なくなるよ?」


カトレア「・・・抱っこ?」


真少年「・・・うんうん、抱っこも出来ないよ」


カトレア「・・・お医者さんごっこ?」


真少年「・・・うん、お医者さんごっこ、出来ないよね」


カトレア「・・・手コ」


真少年「さっさと治さんかい!」


カトレア「はい」






カトレア「とまあ、魔力を使うと体への負担が大きすぎます」


真少年「まぁ、1発撃つ毎に腕を吹き飛ばしてもな」


カトレア「恐らく、全力ならば私は消し飛びます」


真少年「だろうね」


カトレア「通常、どんなに魔力を抑えても、私の体へのダメージは避けられないでしょう」


真少年「うん」


カトレア「ところが、マスターと契約を交わしたところ、押さえた魔力ならば、体に損傷を負うことなく撃てるようになりました」


真少年「そう考えると、僕との契約も意味があるのか」


カトレア「はい」


真少年「・・・」


カトレア「何か?」


真少年「・・・うん、じゃあ、ちょっと手を出して」


カトレア「?」


真少年「契約の追加条項を加えたい」


カトレア「はい」


真少年「・・・握り」


カトレア「握られ」


真少年「カトレアに命ず、以後、カトレアの魔力の負担損傷は僕が負う」


カトレア「!!」


真少年「カトレアに命ず、以後、僕の生命を越える魔力は出せない」


カトレア「いけません!マスター!」


真少年「以上」


カトレア「マスター!」


真少年「ま、これでカトレアにはリミッターが掛かるわけ」


カトレア「・・・」


真少年「命預けたからね」


カトレア「・・・マスター」


真少年「これからよろしくね」


カトレア「・・・」


真少年「カトレア」

 

カトレア「・・・はい、お命預かりました」


真少年「うん、・・・さて、そろそろ敵魔物が来るかな」


カトレア「はい」


真少年「初陣だし、様子を見ながら戦おう」


カトレア「これで、力加減を誤って、いきなりマスターが消し飛べばウケるでしょうか・・・?」


真少年「それはやめて」







第78話 ナムココラボ



市街地~


ロザリー「ねぇ、あんた」


真少年「なーに?」


ロザリー「なんかコラボイベントが始まってるわよ」


真少年「あー、ナムコのね」


ロザリー「あれ、乗り気じゃないの?」


真少年「うーん、懐かしいけど、それほど思い入れがある訳じゃないし・・・」


ロザリー「そうなの?」


真少年「うん、ま、聖霊石を回収して良しかな」


ロザリー「ふーん、ほら、チラシがあるわよ」


真少年「へー、フムフム、パックマンに、マッピー、ワルキューレねぇ」


ロザリー「みんな、可愛い魔法乙女化してるわね」


真少年「うーん、いっそのこと、そのままのキャラで出してくれれば楽しいのにね」


ロザリー「黄色の丸い物質と契約したい?」


真少年「・・・やっぱりヤダ」


ロザリー「でしょ」


真少年「そう考えると、魔法乙女化もやむなしか」


ロザリー「そりゃそうよ、私も仲間にネズミとかいたら、扱いに困るわ」


真少年「だろうね」


ロザリー「世界観ぶち壊しよ」


真少年「確かに・・・ん、このパックマン・・・」


ロザリー「どしたの」


真少年「お胸に2つのパックマンがブルンブルンしてる!凄い!大きいよロザリー!」


ロザリー「ちょっと歯を食いしばってみて、マスター」


真少年「冗談だよ、マスターをグーで殴ろうとしないで」


ロザリー「・・・ふん」


真少年「ごめんごめん、ちょっと下品だったね」


ロザリー「・・・分かればいいのよ」


真少年「また、ロザリーを号泣させてしまうところだった」


ロザリー「なっ!?」


真少年「フムフム、ワルキューレがメイン報酬みたいだな」


ロザリー「・・・みたいね」


真少年「ワルキューレのデザインは当時のままか」


ロザリー「女性キャラだし、わざわざ変える必要がなかったのね」


真少年「ん?なにこれ、限界突破が9体だって」


ロザリー「普通は4体よね」


真少年「うん、それを9体って、どんだけ手間暇なんだよ」


ロザリー「結構大変ね」


真少年「きついと思うよー、僕はそれほど思い入れもないから、今回はパスだ・・・な・・・」ジーッ


ロザリー「ん?」


真少年「・・・」


ロザリー「どうしたの?」


真少年「・・・」


ロザリー「おーい」


真少年「ロザリーッ!!!」


ロザリー「な、何よ」


真少年「ワルキューレの声が井上喜久子だっ!!」


ロザリー「へ?な、何?」


真少年「いーのーうーえーきーくーこーだっ!!」


ロザリー「へ?へ?」


真少年「ちくしょう!やりやがったな!!いくぞロザリー出撃だ!!!」


ロザリー「どうしたのよ、急に」


真少年「9体集めるぞ」


ロザリー「えー」


真少年「ついにベルダンディと出撃できる時が来たか・・・」


ロザリー「いや、ワルキューレよ?」


真少年「構わない、関係ない、勝手に脳内補完する」


ロザリー「おい」


真少年「ほら、行くよ」


ロザリー「・・・なんか複雑だわ、そんなに好きなの?」


真少年「いや、好きとか、そんな気持ちじゃなくて、ファンなだけ」


ロザリー「それ、好きってことだよね?」


真少年「違う違う、えーっと、僕がロザリーとイチャイチャしてチュッチュッしたいと思うのは、好き、ラブじゃん」


ロザリー「ぬっ!」ポッ


真少年「それとは違う、食べたい好物だったり、見たい映画だったりの好きに近い、ライクかな?」


ロザリー「うーん、分かるような、分からないような」


真少年「だからロザリーが嫉妬することはないんだよ?」


ロザリー「べ、別に嫉妬なんかしてないし」


真少年「まーまー、ね、行こ」


ロザリー「まあ、そこまで思い入れがあるなら協力してあげるけどさ、9体も集める必用無くない?」


真少年「え?だって井上喜久子キャラだから、最高の状態でお迎えしないと失礼じゃん、不敬じゃん」


ロザリー「崇拝だ!?」







後書き

ちょっと周回してきます、10日間ほど・・・


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