2018-03-19 22:33:12 更新

千歌「みんな!しっかり!しっかりして!」


???「あははwざまーないわねwあなた達人間は群れれば強いと勘違いしてるの。いい?弱い人間が何人集まろうが弱いものは弱いのよ!」


???「『魔法王:こいつら全員焼き尽くせ!』」


千歌「やめて......やめてぇぇぇぇぇえええ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


千歌「一、異能者教育機関『浦の星女学院高校』。幼稚園から小学生にかけて発現する異能能力を持つ者だけが入ることを許された特別教育学校である」


千歌「二、発現条件はわかっていないが、異能は保持者か小さな頃に『心からこうありたい』と思ったことに準ずる」


千歌「三、能力は一人につき一つしか発現されていない。また、脳が能力にあった身体を作ろうとするので2つは不可能である」


千歌「以上を踏まえて、、、って!知ってるよ!幼稚園でも小学校でも中学生でも言われ続けてきたよ!」


曜「あはは......確かに、もう何も見なくても言えるくらいに覚えちゃったよね」


梨子「だからって寝たら駄目でしょう?」


千歌「あぁー、梨子ちゃん、そんなこと言うんだ〜。私見たよ〜。梨子ちゃんが欠伸を噛み締めてるの」ニヤニヤ


梨子「え、いや〜、それはその......そんなことより!歌詞はどうなってるの!??」


千歌「そんな誤魔化し方ある!?......歌詞は……その……」


しいたけ「わん!」


梨子「ひぃぃぃぃぃいいい、『絶対防壁』!!!」


千歌「梨子ちゃん......『異能』なんて使わなくても、しいたけは梨子ちゃんを襲ったりしないよ」


曜「それにしても、梨子ちゃんの異能って珍しいよね。防壁型なんて初めてみたよ!」


梨子「えええええそそそそそそうね。私も、め、珍しいとおおおもうわ」


梨子(いつでもどこでも壁ドンされたいなって思っていた時、は!私が壁を作れるようにすればいいじゃない!って結論に至っただけなんて言えないわね)


梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんは『身体強化』だっけ?お揃いも珍しいね」


曜「えへへ〜、恥ずかしながら、高飛び込みを凄く褒めてくれた千歌ちゃんにもっといいところ見せたい!って思ったことがきっかけなんだよね」


千歌「私もそんな曜ちゃんを見て、私も曜ちゃんみたいに!!って思ったから......///」


曜「千歌ちゃん......///」


梨子「はいはい、惚気話はそこまでよ」


ようちか「惚気じゃない!」


梨子(こいつら、早くくっ付けよ)


梨子「じゃあ、歌詞見せてもらうね」


千歌「え、あっ、ちょっとまってーーーー!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


キーンコーンカーンコーン


先生「最近『異能』持ちの不審者が辺りに出回ってるようだ。人を魔法で襲ってかなりの怪我をさせている。できるだけ一人で帰らないように。では解散」


ルビィ「今日、練習休みになったけど、どうする〜??」


花丸「そうなんずら?」


ルビィ「うゆ。今日千歌ちゃんと目があったときに、『ごめん!歌詞ができてなくて、今日は梨子ちゃんとやらないといけないんだ......やばい!梨子ちゃん!じゃあまたね!』って」


善子「あぁー、ルビィの『異能』は『意思疎通』だもんね」


ルビィ「うゆ。といっても私が相手を見てないと使えないんだけどね」


善子「いいじゃない。私なんて、使うと自分の性格が丸裸になるんだから使えたもんじゃないわ」


花丸「まるは〜善子ちゃんの〜ヨハネ様が見てみたいずら〜」ニヤニヤ


善子「だからヨハネ!ううっ......見てなさい!今度こそ!『分身召喚』」


しかし何も起こらなかった


花丸「善子ちゃん」ニヤニヤ


善子「ヨハネよ!」


花丸「説得力ないずら。召喚できてないってことは善子ちゃんの中にヨハネちゃんはいないってことずら」ニヤニヤ


花丸「なんやかんや、善い子の善子ちゃんずら」ニヤニヤ


善子「くぅぅぅぅぅ、ずらまるの『超直感』が羨ましいわ」


ルビィ「なんとなく、どうすればいいかわかるんだっけ?」


花丸「そうずら。ただ、使うたびに目が悪くなるから、全然使ってないずら。善子ちゃんのはただわかりやすいだけ」


善子「なによ!ずらまるのくせに!」


善子「こうなったら、、、ルビィ!ずらまる!ストレス発散しに行くわよ!」


ルビィ「えぇ......(困惑)善子ちゃんはむしろストレス溜まるんじゃ」


善子「とにかく行きましょ!ほら、let's go♪」


花丸「鞠莉ちゃんの真似ずら?似てないずら」


善子「うるさい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


鞠莉「へくちっ」


だいかな(可愛いくしゃみ)


ダイヤ「ま、鞠莉さん?風邪ですの?気をつけてくださいね」


鞠莉「うーん、そんなことないはずなんだけど......あっ!あの店よ!」


果南「へぇー、いい雰囲気のお店だねー、、、ん?あれって......」


善子「・・・」


ダイヤ「善子さん?何やってるんでしょう?」


鞠莉「ダイヤの『読心』で読んで見たら?」


ダイヤ「いえ、相手の許可なく読むのは気が引けますし、あれを使うと私の心も読まれるので……」


果南「まあ、明日聞いてみればいいんじゃない?」


鞠莉「そうね。口を割らずに心配させるようだったら、私に『服従』されるでーす!」


果南「私も手伝うよ」


ダイヤ「物騒なことはやめてください!果南さんにいたっては『零度』ですわよね!善子さんが怪我したらどうするんですの!?」


果南「大丈夫だって。私の『異能』はデメリットこそないけど、単純で避けやすいから」


ダイヤ「そういう問題ではありません!全く、、、あら?善子さんがいなくなってますわ」


鞠莉「本当ね。善子にも色々あるんでしょ。明日また問い詰めるとして、cafeに入りましょー!」


ダイヤ「鞠莉さん!だからそれは駄目だと!鞠莉さん!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


千歌「練習だーーーー!!!」


果南「気合い入ってるね。私も負けないようにしないと!」


善子「ストレス発散してやるわ!」


花丸「諦めるずら。昨日もボウリング行ったのに、ガーターの柵に引っかかり、途中でボールが止まり、散々だったよね」


鞠莉「what?善子は昨日cafeにいたでしょう?」


ルビィ「え?昨日は私たちと遊んでたけど」


善子「見間違えたんじゃない?」


ダイヤ「いえ、あれは確実に善子さんでしたわ。真っ黒な目立つ服装を間違えるとは思えませんし」


梨子「ダイヤさんの『読心』は〜、使うわけないか」


千歌「ん?どうして?」


曜「千歌ちゃんは知らない?ダイヤさんって相手の心は読めるけど、自分の心も相手に読まれちゃうから、使わないんだってー」


千歌「へぇー、そうなんだ!……よく考えたら、私全然みんなの『異能』知らないよ!」


ダイヤ「そうなんですの?」


花丸「確かに、あんまり知らなさそうずら」


千歌「みんなはお互いの知ってるの?」


梨子「詳しくは知らないけど、名前と内容くらいなら知ってるよ」


鞠莉「これを機にみんなの『異能』大公開Timeでーす!」


8人「えぇぇぇえー!!」


鞠莉「これもAqoursの親睦を深めるためってね♪」


鞠莉「私の『異能』は『服従』。命令を出すと、相手はそれに従うしかありませーーん!ただし、相手に触れている状態じゃないと効果がない。さらに、命令が実現不可能であればあるほど、身体を密着させる必要があるわ」


鞠莉「例えば、こうやって善子に触れて、『服従:昨日はcafeに行った?』」


善子「言っていません。私は昨日は友達の花丸とルビィの3人で遊びに行っていました」


7人「おぉぉーー!」


善子「って!私を実験台にするな!」


鞠莉「服従された相手は言った記憶はあるから、無理にするとこんな風に怒られまーす!」


鞠莉「じゃあ次は果南ね」


果南「私かー。私は『零度』。氷系の攻撃魔法だよ。デメリットはないけど、氷で相手に見えるぶん避けられやすいから、これがデメリットかなぁ」


ダイヤ「では、次は私が。私は『読心』。相手の心を読むことができます」


千歌(!?ダイヤさんの昨日の記憶?へぇー、cafe楽しそうだなー)


ダイヤ「私は今千歌さんの心を読みました。ちなみに、『読心かー。読心......ダイヤさんって独身歴長そう』と思っておりました」


7人「ふはっw」


千歌「あぁー、いや、あははは......」


ダイヤ「」ニコニコ


千歌「つつつつ、次は私行きます!私は『身体強化』曜ちゃんと一緒だよ!」


曜「ヨーソロー!一緒であります!」


千歌「まあ、デメリットは違うんだけどね。私は使えるタイミングがバラバラで、使えないことがあるってことかな」


梨子「そうなの?体育の授業はいつも使ってるけど」


千歌「うん。体育の時は使えるんだけど、しいたけの散歩の時とか、買い物の時とかは使えないことが多いかな。絶対ってわけじゃないんだけど」


花丸「自分の意思で使えないって、まるで自分の能力じゃないみたいずら」


千歌「そうなんだよー。不便ったらないよ!で、曜ちゃんはなんだけど」


曜「私のデメリットは『異能』使うときに多くの人に見られてないと使えないことと使用時間が数分なんだよね。クールタイムはないから、見られてる限りは実質ずっと使えるんだけどね」


梨子「へぇー、そうだったんだ。じゃあ次は私。私は『絶対防壁』で、見える範囲内で指定場所に壁を作れるの。解除すれば壁は消えるかな。デメリットは壁を殴られたりしたら、私にその痛みが来ること」


千歌「えぇ!?結構すごいデメリットだね。攻撃魔法は防げないんだ」


梨子「正確には、防げるんだけど痛みがくるから、服を守ってる感じになっちゃうかな。そんなところです」


善子「私行くわ。私の『異能』は『分身』。分身を作ることができるの。デメリットは私の性格の中にある分身しかできないこと」


鞠莉「じゃあ、可愛い善子って思って分身したら、可愛い善子が出てくるのね」


善子「んー、まあそんなとこね」


果南「じゃあ、昨日見た分身は善子の分身なんじゃない?」


善子「いや、ないわね。私は中学生や高校生では分身してないし、分身体にとっては私の体の中が一番幸せらしくて、勝手に戻るから」


花丸「なんか、千歌ちゃんと同じで任意に戻せないって不便ずら」


善子「しょうがないでしょ!」


花丸「次はまるが。まるの『異能』は『超直感』なんとなく、知りたいことの答えがわかるの。デメリットは使う度に目が悪くなること。使いすぎて視力落ちたずら」


ルビィ「小学生のときはよく物を無くして使ってたもんね」


ルビィ「最後はルビィだね。ルビィの『異能』は『意思疎通』。相手と脳内で会話ができるよ!ただ、私は相手を見続ける必要があるんだ〜」



千歌「みんな個性豊かだね!」


鞠莉「じゃあ、このまま街に乗り出しましょー!」


ダイヤ「練習ですわ!昨日も無かったでしょう!?」


鞠莉「Non Non.練習する雰囲気じゃないし、たまにはこういう日もいいでしょう?」


ルビィ「おねぇちゃん......」


ダイヤ「うっ、わ、わかりましたわ。たまにはよしとしましょう」


鞠莉「じゃあ、硬度10の許可も取れたことだし、レッツゴー!」


ダイヤ「待ちなさい!!誰が硬度10ですかー!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ワイワイガヤガヤ


善子「どうしたのかしら?」


「あっ!あいつ!」

「おい、あいつじゃないか?」

「あの人!あの人よ!」


警官「君達、ちょっといいかい?」


千歌「え?なんですか?」


警官「最近、この辺に不審者が出てるんだ。それも『異能』持ち。君達は浦の星の生徒さんだろ?ちょっと事情聴取したいんだけど」


ダイヤ「なっ、私達は何も知りません!確かに不審者が出ていることは存じておりますが、会ったことなんてありませんわ!」


警官「うん。普通ならそうだよね。でも……君は犯人の特徴にそっくりなんだ」


善子「私が?」


曜「その特徴ってなんですか?」


警官「黒い服を着た女子高生くらいの女の子で、髪は長く、『髪の上で団子を作ってる異能持ち』」


9人「!?」


警官「そういうわけだから、事情聴取させてもらうね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


警官「なるほど。わかったよ。これで事情聴取は終わりだ。悪かったね。お気をつけて」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善子「・・・」


鞠莉「おそらく、私達が見た善子ね。そうとしか考えられないわ」


ダイヤ「えぇ。しかし、なぜ?どういうことなんでしょう。全く同じ姿の人が2人なんて」


9人「・・・」


果南「もう遅いし、今日はみんな帰ろうか。明日また部室に集合。そこで話し合おう」


善子「そうね……」


鞠莉「曜、頼んだわよ」ボソッ


曜「任せて」ボソッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ダイヤ「善子さんは今日は休みですか」


ルビィ「無理もないよ。自分自身と同じ姿の人がいて、何かしようとしてるなんて……ルビィだったら耐えられない」


鞠莉「そのことなんだけど、昨日色々防犯カメラの映像を見させてもらってね。これが犯人の写真よ」


7人「!?」


千歌「こ、これって……」


曜「善子ちゃん……」


花丸「善子ちゃんなわけない!そんなことないずら!絶対似てるだけずら!」


ルビィ「花丸ちゃん……」


鞠莉「of course.もちろんよ。この写真の日付と時間、善子は私達と練習してたわ。これだけじゃない。他にもいくつもアリバイを証明する写真があるわ」


果南「じゃあやっぱり別人なの?」


鞠莉「ふっふっふっ、やっぱりそこはこの犯人さんに聞くしかないと思わない?」


ダイヤ「聞くって、場所は?」


鞠莉「防犯カメラが映してる街の映像の中で、同じ時間、同じ場所の方向に歩いて行ってるの。だからきっと、その方向に歩いていけばいるはずよ」


梨子「なるほど。だったらさっそく行かないとですね」


鞠莉「そうね。可愛い可愛い後輩の悩みを解決するのは先輩の役目でーす!」


ルビィ「ルビィも頑張ルビィするよ!」


花丸「おらも頑張ルビィするずらー!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善子「はぁ……」


善子「どうしてこんなことになっちゃったのよ。不運にもほどがあるでしょう!」


善子「Aqoursのみんなは大丈夫かな。これでみんなまで何かされたりしたら……」


善子「・・・」


善子「よし!変装して、私が犯人を見つけるわ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善子「と言ったものの、昨日被害にあった場所くらいしか行くところないのよね」


善子「どこにいるのよ……」


善子「ん?うわっ、あの人達チャラいわね。しかもナンパしてるし」


チャラ男A「ねぇねぇ、いいでしょ?こっちこいよ」


ナンパされてる子「いや、その、ごめんなさい。急いでるので」


チャラ男B「そんなこと言わずにさー」


善子(うわー、今時こんなナンパの仕方あるのね。おまわりさんを呼びま......!?あれって)


善子??「ねぇ君達」


チャラ男B「ん?おぉ!君可愛いねー。なに?逆ナン?俺たち大歓迎!気持ちいいことしてあげるよ」ニヤニヤ


善子?「『魔法王:こいつらの顔を焼け』」


チャラ男A「はぁ?なに言って……ぐわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあああ」


チャラ男B「ぐぅ、う」


善子?「あなた達みたいなゴミは地獄に落ちてください♪」


善子?「『魔法王:こいつらをしまt......』ちっもう少しだったのに!」


善子「あいつ!どこに行く気よ!待ちなさい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善子「ここは……見るからに廃ビルね。こんな場所があるなんて」


千歌「え?善子ちゃん?」


善子「!?みんな!?なにやってるの!?」


梨子「それはこっちのセリフよ。犯人が男達の顔を魔法で攻撃した後、走ってどこかへ行こうとしたから、私達は追いかけてきたの」


善子「私もそうよ。まさか、同じことをしてるなんてね」


千歌「ここに犯人がいるんだね」


善子「えぇ。行きましょう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ルビィ「く、暗いね」


花丸「灯りもないずら」


曜「みんな足元気をつけてね」


果南「みんな、前」


ダイヤ「トビラですわね。これはもう」


鞠莉「えぇ、この先にいるんでしょうね」


千歌「行こう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


善子?「うふふ。街で見かけたから、きっと来ると思ってたわ。想定よりかーーーなり遅かったけど♪」


ダイヤ「いきなり挑発なんて、結構なご挨拶ですね」


善子?「そうね。こんにちは。私はヨハネ。堕天使のヨハネよ♪」


善子「どうゆうこと……もしかして、私がヨハネの分身を作れなかったのって」


ヨハネ「正解♪もう存在するから。私は幼稚園の時にあなたに作ってもらった存在。まあ、あなたは何もわからずにどこかへ行ってしまったようだけど」


善子「私の元に戻るはずじゃ……」


ヨハネ「戻りたいと思ったらね。けど残念。私は戻りたくないの。だって、、、人間は私を不幸にするんですもの」


花丸(『超直感』に反応!?どれだけやばいことを......)


ヨハネ「『魔法王:オリジナルを射貫け』」


花丸「善子ちゃん!……うっ、がっ」


ルビィ「花丸ちゃん!しっかり!血が……」


ヨハネ「へぇ、よくわかったわね。じゃあ次は『魔法王:オリジナルを吹き飛ばせ!』」


鞠莉「そうくると思ったわよ!『服従:魔法を取り消しなさい!』」


ヨハネ「へぇ、だったら、『魔法王:金髪を吹き飛ばせ!』」


鞠莉「ぐっ、あ、う、これはやばい、、、かも、、、」


ダイヤ「鞠莉さん!『読心』発動!」


ダイヤ「なっ!?そんな嫉妬で人々に怪我をおわせたのですか!!」


ヨハネ「あ?黙れよ『魔法王:黒髪のやつの重力10倍』」


ダイヤ「っ……う、うごけな……」


ルビィ「おねぇちゃん!」


ヨハネ「へぇ……『魔法王:ピンクのやつにも重力10倍』だ」


ルビィ「なにこれ……体が……」


曜「ルビィちゃん!」


曜「『身体強化』!」


ヨハネ「へぇ、身体強化持ちなのね。羨ましいわ。私はオリジナルの想像のせいか攻撃魔法しか使えないから」


曜「もらったぁぁぁぁ」


ヨハネ「残念『魔法王:私の周りを爆発させろ』」


梨子「させない!『絶対防壁』曜ちゃんを守って!」


梨子「うっ、おぇぇぇぇえ」


ヨハネ「あはははw私の魔法を食らってまともにいれるはずがないじゃないw体が拒否反応を起こしてるのよ」


果南「じゃあ私のもそういうことだね『零度』」


ヨハネ「ぐっ、『魔法王:火を私に』」


ヨハネ「今のは焦ったわ。さすが同じ攻撃魔法持ちね」


ヨハネ「『魔法王:ポニテに絶対零度』」


果南「『零度』!!な、防げな……うぐっ」


ヨハネ「当たり前でしょう?格が違うのよ格が」


ヨハネ「じゃあ、ショートヘアの身体強化君もさよなら。『魔法王:氷の矢で射貫け』」


善子「曜さん!」


曜「これならかわせる!なっ、うっ、かはっ、な、なんで……」


ヨハネ「身体強化持ちならかわせることくらいわかってるわよ。氷はかわしやすいからね。だからトラップとして別の氷の矢を設置したの。まさか引っかかるなんてね」


善子「そ、そんな……」


千歌「みんな!しっかり!しっかりして!」


ヨハネ「あははwざまーないわねwあなた達人間は群れれば強いと勘違いしてるの。いい?弱い人間が何人集まろうが弱いものは弱いのよ!」


ヨハネ「さて、とどめよ」


千歌「やめて......やめてぇぇぇぇぇえええ」


ヨハネ「触らないでよ!鬱陶しい!」


ヨハネ「『魔法王:こいつら全員焼き尽くせ!』」


ヨハネ「え?『魔法王:こいつら全員焼き尽くせ!』」


ヨハネ「どうして!どうしてなにも起きないの!」


ヨハネ「まさか、お前か!触ってきたのは『服従』させるつもりだったんだな!ちっ、離せ!」


千歌(確かにこれは服従の効果。じゃないと発動できない理由がない。でも、私の異能は身体強化のはず、、、どういう、、、)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ロリ曜「やったーー!!また優勝だー!千歌ちゃん!やったよー!」


ロリ千歌「わぁー、ようちゃー、おめでとー!さすがようちゃー!」


ロリ千歌(羨ましいな。私も曜ちゃんみたいになりたい)


ロリ千歌「私大きくなったら曜ちゃんみたいになるー!」


曜ママ「あらあら。でもね千歌ちゃん。世の中にはきっともっとすごい人達がいるのよ。まあ、それでも私の曜がいーーーーーちばん凄いんだけどね」


千歌ママ「ふふふ、そうね。千歌ちゃんもなりたいものを見つけるのよ」


ロリ千歌「うん!じゃあいっぱい凄い人見つけて、ぜーーんぶ吸収して、千歌も凄い人になって、曜ちゃんと一緒でいたい!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


千歌(そうか。きっとそういうことなんだね)


ヨハネ「ちっ、手間をかけさせやがって」


ヨハネ「お前も倒してやる!『魔法王:あいつを火の矢で射貫け!』」


千歌「『魔法王:水の矢で火の矢を打ち消せ』」


ヨハネ「なっ!?なぜお前が魔法王を!?」


千歌「『身体強化』『 読心』」


千歌「……そっか。ヨハネちゃん、ヨハネちゃんは私と一緒だよ」


ヨハネ「黙れ!知った風な口を聞くな!『魔法王:絶対零度!』」


千歌「氷魔法?ヨハネちゃんが言ったよね?かわしやすいって。それに、私は今身体強化もしてる。当然……よっと」


ヨハネ「ちっ、くっそぉぉぉぉ『魔法王:あいt……」


千歌「『魔法王:ヨハネちゃんの重力10倍』」


ヨハネ「っ……ぐあっ……」


ヨハネ「なぜ、なぜそんなに魔法が使える!」


千歌「言ったよね。私もヨハネちゃんと一緒だって。才能に嫉妬して、その人をただ下から見ていた一人の人間」


千歌「でもね。私はその人を追い越そうとはしなかった。一緒にいようって思ったの!肩を並べて仲良くしたい!って」


千歌「だから私の本当の『異能』は身体強化じゃない」


千歌「私の本当の『異能』はね











『能力コピー』だよ」






ヨハネ「そんなの、、、そんなのって、、、」


千歌「ねぇ、ヨハネちゃん。君は善子ちゃんに、表に出ることができてるオリジナルに嫉妬した。だから、善子ちゃんの姿で人を傷つけた。オリジナルの評価を下げて、自分と対等な存在にしようとした」


ヨハネ「黙れ!黙れ黙れ!」


千歌「ヨハネちゃんも誰かと普通に仲良く話したかった。普通でいたかったんだよね。対等な仲のいい友達がほしかった」


ヨハネ「黙れって言ってるでしょ!」


千歌「ううん。黙らない。私もさ、曜ちゃんとずっと一緒にいて、才能に差を感じて、曜ちゃんが普通だったらなー、私に才能があったらなーって嫉妬ばかりしてた。周りの子たちみたいに対等な立場で普通に話したかった」


ヨハネ「うるさいうるさいうるさい!だから何!それがどうかしたの!」


千歌「だからさ、ヨハネちゃん。私と友達になってよ!対等に普通に、一緒に遊んだりしよう!」


ヨハネ「何言ってるのよ。私はあなたの仲間を友達を傷つけた。どうして仲良くできるの!」


千歌「友達だから!」


ヨハネ「な、何言って......」


千歌「友達って助け合うもんじゃん!私も一緒に謝るよ!みんなにも曜ちゃんにも!ごめんなさいって!」


ヨハネ「許してくれるわけ……」


千歌「許してくれるまで謝るの!だれがなんと言おうと私達は友達で、Aqoursのみんなとケンカをした。だから謝るの!」


ヨハネ「私じゃなくて、オリジナルに…」


善子「はぁ?これはあなたの問題でしょ?ていうか、私達全員空気をよんで息を潜めてるのに、こっちに話を振るのやめなさい!」


だいまりるび「うんうん」


ようかなりこまる「」(気絶中)


ヨハネ「あなたの問題って……あなたは私の本体で……」


善子「だーかーらー、あなたはあなたでしょう?私じゃないの。あなたは堕天使ヨハネ。自分の人生でしょう?自分で決めなさい!」


ヨハネ「!?!?いや、だってそれは」


千歌「ヨハネちゃん!そういうことだよ!あなたはもう自由なの!善子ちゃんは関係ない!ヨハネちゃんはヨハネちゃん!」


ヨハネ「ありが…とう……」ポロポロ


善子「全く、世話がやけるわね。さあ、ここから出ましょ……え、嘘......」


千歌「建物が揺れてる」


千歌「このままじゃ潰れちゃうよ!」


ヨハネ「私がなんとかするわ。あなた達は気絶してる4人を連れて逃げなさい」


千歌「やだ。置いていけない!」


ヨハネ「大丈夫。魔法王の力で建物の崩落を一時的にとどめるだけ。そしたら私も逃げるわ」


千歌「じゃあ、私も……」


ヨハネ「駄目だって言ってるでしょう!絶対助かるから、助かってあなた達に会いに行くから。だから信じて」


千歌「……絶対一緒に謝るんだよ。約束だからね」


ヨハネ「えぇ、約束よ」


善子「千歌、ダイヤ、鞠莉、みんなを担いで行くわよ!ルビィは前を走ってトビラを開けて!」


ヨハネ「千歌」


千歌「なに?ヨハネちゃん」


ヨハネ「今度会えたら、遊びに行こうね」


千歌「それも約束。また会おうね!」


ダイヤ「建物が持ちそうにありません!急ぎますよ!」


鞠莉「ヨハネ、謝罪待ってるよ」


ルビィ「私ともお友達になってね!」


ヨハネ「えぇ!もちろん!」


千歌「行こう!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヨハネ「行っちゃったか。あんなに良い人間がいるなんて、嫉妬がまた増えるわね」


ヨハネ「でも幸せな気分だわ。嫉妬も悪くないかも♪」


ヨハネ「ふぅ〜〜『魔法王:火、氷、風、光の力で建物の中心部を支えろ!』」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


千歌「ふぁぁぁ、疲れたぁ」


曜「お疲れ!千歌ちゃん!」


梨子「また歌詞先延ばしにして。期限守ってよね!」


千歌「いやー、ヨハネちゃんとのことを歌詞にしたいって思ったんだけど、なかなか難しくてね」


梨子「あれから1週間近くたったよね」


曜「あの廃ビルはもう跡形もなく崩れてて、今は撤去作業中らしいね」


千歌「そうなんだよねぇー」


ダイヤ「失礼します。おや、どうやら歌詞は完成したみたいですわね」


ルビィ「いよいよ千歌さんの部屋じゃなくて、部室でさせられだしたことに驚きだよ」


鞠莉「どれどれー、歌詞はーっと」


果南「これは、、、またストレートな歌詞だね」


千歌「うん。ヨハネちゃんとの思い出だよ!」


花丸「いつか謝りにくるずら。まる達は待つだけずら。ね、善子ちゃん」


善子「ヨハネ!って言うのもおかしい??うーんでも……」


千歌「あはは、さあ練習しよっかなー!」


コンコン


千歌「ん?部室に人が来るなんて珍しいね。はーーい」


??「すみません。こちらはAqoursさんの部室であってますか?私はーーーーーー」


千歌「ふふふ。待ってたよ。ヨハネちゃん!」



〜〜〜〜〜〜〜〜fin〜〜〜〜〜〜〜〜




補足設定


千歌

能力コピー

本人は曜ちゃんと同じ身体強化だと思っている。私も曜ちゃんのようになりたい!と思ったことがきっかけ。

デメリットはコピーした能力者との距離で能力に差が出ること。



身体強化

高飛び込みを凄くキラキラした目で褒めてくれた千歌ちゃんにもっと褒められたい!と思ったことがきっかけ。

デメリットは多数の人に見られてないと発動できず、発動後の使用時間は数分。ただし、クールタイムはない。


梨子

絶対防壁

いつでもどこでも壁ドンされたいなって思っていた時、は!私が壁を作れるようにすればいいじゃない!と思ったことがきっかけ。

デメリットは壁が受けた痛みが自分に返って来ること。


花丸

超直感

小さい頃に好きだった本を無くして見つからなかったため、思い出したいと思ったことがきっかけ。

デメリットは視力が低下する。


よしこ

分身召喚

堕天使ヨハネになりたいとつねに思っていたが、そうなれないとも心の中どこかで思っていたため、自分自身が作り出そうと思ったことがきっかけ。

デメリットは自分の中にある性格でしか分身を作れない。


ルビィ

意思疎通

幼稚園の年中の時にダイヤがいなくなったことで、寂しくなり、いつでも話したいと思ったことがきっかけ。

デメリットは相手を見ていないと発動できない。


かなん

零度

Aqours唯一の攻撃魔法

一度大きな波に襲われて浜辺に打ち上げられたとき、やり返したいと思ったことがきっかけ。

デメリットはないが、避けられやすい。


ダイヤ

読心

独身ではない。読心である。ダイヤにつきまとうしつこい男性がいたため、悩んでいたら、お母さんに相手の心はわからないものね。と言われたことがきっかけ。

デメリットは相手の心を読むと自分の心も読まれること。


まり

服従

まりのお父さんの人を従わせる姿をすごいことだと教えられたまりが私もそうならなくちゃ!と思ったことがきっかけ

デメリットは対象者に触れてないと発動できない。触る面積が大きいほど相手の服従度があがる。



ヨハネ(分身)

魔法王

よしこが作り出した分身。魔法に憧れていたためこの能力に。

デメリットは声に出さないと発動できない。


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-03-27 03:32:43

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください