2018-06-30 23:31:59 更新

概要

白露のイチバン化計画の行く末は…………


前書き

前のSSのデータが、書き足してたらいきなりぶっ飛んだので、心機一転、新しく書き直しました。


〜とある海域〜


白露「いっくぞー!今日はあたしがMVPを獲るんだ!」


時雨「あっ!待って姉さん!そっちは!」


イ級「イー!イー!イー!」


白露「やばそう………でも、あたしは1番にならなきゃ、提督の役に立たなきゃ」


ザーッ………


時雨「姉さん!」


あたしは提督の役に立ちたいという焦りにかられ、仲間から孤立し、多数の深海棲艦に囲まれる。


イ級「ゲヘヘ、できりゃ時雨とかいう黒髪が良かったが、こいつでいいか!」


白露「へー、低級の深海棲艦にも喋れるヤツがいるんだね」


イ級「さて、それだけかなぁ………」


ガシ!


白露「なっ!」


白露「離せ!」


イ級「お前の身体、戴くぜ!」


ニュルニュル


白露「アガッ………あっあっあっ………」


イ級「ほぉれ!耳から侵入!」


白露「………………うっ」


イ級「次は脳!」


白露「あうあー………………」涎ダラー


イ級「脳を弄りまくって俺好みに改造!」


白露「あっあっ………あっ!」


白露「」カクン




白露「………………」ピク


白露「………………」ぱちっ


白露「………………」ニヤニヤ


白露「ふひひ、戴いたぜ、姉さん………………………うぐっ………なんだ………これ」


白露(一番、提督、一番、提督、一番、提督、一番、提督!)


白露「どうなってやがる………俺の意識が………白露に、飲まれ………グワァァァァァァ!」


白露(一番、提督、一番、提督、一番、提督、一番、提督!)




白露「………………」プラーン


白露「………………」ピクッ



白露「………………提督、ダイスキ、提督、一番、アタシ、一番!」ハイライトオフ


周りのイ級A「ヤベェぞ!あいつ、しくじりやがった!」


周りのイ級B「しくじったならあいつごと白露をぶっ殺せ!」


イ級軍団「ガァァァァァァァ!」


白露「ククク………アタシ、深海艦娘。アタシ、一番………深海棲艦、邪魔………艦娘も、邪魔………提督様、正義。提督様、一番!」


バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン





イ級「」


イ級「」


イ級「」


イ級「」




白露「ククク………」ハイライトオフ


時雨「姉さん………どうしたの………これ………」


白露「………………」


時雨「………姉さん?」


白露「なーに?時雨?………あー、これ?お姉ちゃんが全部倒したんだよ」


時雨「姉さんが、全部………」


白露「お姉ちゃんがシンジラレナイ?」


白露「シンジラレナイノ?」



時雨「あ、ああ、僕、信じてるよ!」


白露「ありがとう………」


白露「お姉ちゃんをシンジテクレテ………」耳元で囁き


時雨「⁉︎」


白露「辺りの奴らは全部始末したし、帰投しようか………」


時雨「………………」








白露(白露ノデータ、80%回収………不足、アリ。マダ、アタシ、白露、チガウ………白露、モットアカルイ………データ修正………88%回収。次、白露、饒舌………99%回収………最後、白露………一番ガ、好キ………100%回収完了)


白露「回収完了っと!」


時雨「ん?どうしたんだい。独り言なんか言ってさ」


白露「あ、えっと、気にしないで!」


時雨「………姉さん、怖くなくなったね。さっきは凄く怖かった。蛇に睨まれた蛙の気分を味わったよ」


白露「あははは!ごめんごめん、考え事してたからつい」


時雨「………………そうなんだ」



白露(ククク………艦娘、騙しやすい。ちょっと白露を真似しただけでコロッと騙される。馬鹿みたい。待っていて、提督様、アタシがこいつらから貴方を救い出してあげますからね)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ーとある鎮守府ー


〜執務室〜


ヒトロクマルマル


白露「帰投したよ!」


提督「お帰り、よく戻った」



白露「提督ー」ギュー 抱き付き


提督「ハハハ!どうした、白露。何時もはこんなことする程甘えん坊じゃないのに」


白露「提督、褒めて褒めてぇ」


提督「夕立みたいなこと言いやがって。お前にはやったことないけど、頭撫でてやるよ」


わしゃわしゃ………


提督「今日はありがとうな。今回の戦い、文句なしのMVPだよ。おめでとう白露!」


白露「………んっ………」ビクンビクン


白露(提督様ぁ………お褒めにあずかり光栄にございます。これからもアタシを他の奴ら以上に使っていただけると嬉しいです。期待してますよ)


白露「気持ち、いい………」ピクピク


提督「白露?」


スッ


白露「あっ」


白露「………終わっちゃった」


提督「白露の様子、なんかおかしいからさ。俺が撫でてた時、震えてたから」


白露「⁉︎」


白露「えっ?あたし、何時も通りだよ!何言ってんの?提督!あたし、何処もおかしくない!見て、あたし、普段と変わらないでしょ?」


提督「あ、ああ………わかったわかった」


白露「えへへ…………よかったぁ」ハイライトオフ


提督「よし、本題に戻すぞ。お前にご褒美をやる。どんなのがいい?」


白露「提督様の子宝」ボソッ


提督「えっ?」


白露「あっ!いやいや!うーんとね、提督の秘書艦に1日なりたいな」


提督「おう、と言っても、来週まで秘書艦の予定ギッチギチだから、再来週まで待ってもらってもいいか?」


白露「うん!」


提督「さて、話すこと話したし、今日はゆっくり身体を休めろよ」


白露「はーい」


白露「じゃ、失礼しました!」敬礼










〜白露型の部屋〜


白露「ククク………この身体、最高!アタシの崇拝する提督様に頭を撫でて貰えた!やったよ!アタシ、今日、提督様の1番になれた!」


白露「………でも」



ギィィィ………



鹿島「今日の演習も大変でした。みんな、中々言うこと聞いてくれないから………どうしたらいいかな。提督さんに相談してみよう」


白露「………………」ハイライトオフ


白露「他の奴らがいる。直ぐにアタシ、1番ジャナクナル………始末シナケレバ………提督様にはあたしだけがいればいいから。提督様とツートップになるのはあたしだ!」



バタン………



白露「………………」


白露「………………」


白露「⁉︎」


ヒラヒラ「」


白露「………………」ガサゴソ


赤いスカーフ「」


白露「提督様があたしにくれたスカーフ。白露が貰ったはいいけど、そのまま机に仕舞い込んで忘れ去った物………白露自身が忘れてたから、あたしも今まで気づかなかったのか!こいつも!この身体も!提督様を愚弄するか!」


白露「ユルサナイ………」


シュルシュル


あたしはスカーフを首に巻く。


白露「あったかい………提督様の温もりを感じるよ」スリスリ


白露「………………」


そしてあたしは自分の姿を大きな鏡の前に映した。


白露「ああ………美しい………美しいよ提督様!あたしという不完全な要素に、提督様という完全無欠が組み合わさって、あたしを完成させてくれる。えへへ、嬉しい、嬉しい」




白露「もう決めた………艦娘、全員殺す。提督様を否定した白露も許さない。この身体、あたしが使って、使って、使い潰してやる」


白露「………………」


白露「でも、あたし単騎じゃ、この鎮守府を支配するにも、他の鎮守府に乗り込むにも、足りない。戦力が足りない」


白露「………………」


白露「ソウダ………あいつを使えばいい………」







〜香取型の部屋〜


コンコン


鹿島「はい?どちら様ですか?」


ギィ…………


白露「やっほーい、白露だよ〜」


鹿島「白露ちゃんですか?提督さんや時雨ちゃんから今日の武勇は聞いてますよ」


白露「鹿島さんにも褒めてもらえるなんて嬉しいな〜」


鹿島「折角来てくれたし、お茶でも飲んで行ってください」


白露「いえいえ、用なんて大それたものはないからいらないよ」


鹿島「…………?」


白露「君、使えそうだから、あたしのコレクションにしてもいいかなぁ………」





白露「………………オェェェ」


ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ


シュルシュル


グツグツ


異形ちゃん「ウギギギギ………」


鹿島「白露………ちゃん………?え?え?」


白露「ククク………いっただきまーす」


鹿島「誰か!助け………」





異形ちゃん「シャアアアア!」


ズルズル


鹿島「ウグゥ………」


ズルズル


鹿島「アガッ………くぅ!やめっ!私に、入って、来る………あぁ!」


鹿島「イ!ひぐぅ!あ………あ………」


鹿島「………………」





鹿島「………………」ハイライトオフ


白露「ククク、さぁて、出来映えはどうかなあ?」


白露「………………」ちょんちょん


鹿島「………………」


白露「………………」ちょんちょん


鹿島「………………あぁ………うぅ………ウギギギギ」


白露「チッ………駄目だ………まだあたしのスキルレベルが足りてない。これじゃ只の木偶人形だ」


白露「取り敢えず保存しとこうかな。異形ちゃん!」


異形ちゃん「シャアアアア!」


鹿島「………………」


シュルシュル


黒いカプセル「」コロンコロン


白露「ククク、現時点で鹿島が駒にならなかったのは計算外だけど、粗方計画通り上手くいってる」


白露「よし、本筋といこうかな」





〜工廠〜


ヒトハチマルマル


明石「ヒヒヒ、提督提督提督提督」


周りには提督写真集がズラーと並んでいた。


妖精「明石、相変わらず狂ってるな」


明石「うるさいですよ!見なきゃやってらんないから見てるんですよ!」


明石「あー、この提督カッコいい。身体も締まってるし………それにムキムキ………あー、舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたい舐めたいです」ハイライトオフ


明石「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ」


明石「ウヒャヒャヒャヒャヒャ」


妖精「どうやらこいつはもう駄目みたいだな」


白露「明石さーん、いるー?」


明石「………はーい、いますよー。白露ちゃんですか!何か御用ですか?」


妖精「外面だけは一丁前だな」



白露「………………」


明石「どうかしましたか?黙られてはわかりませんよ」


白露「あたしの前で猫被らなくていいよ」


明石「…………はい?」


白露「あたし、本当の明石さんと話したいな」


明石「………………」ハイライトオフ


明石「えへへ、バレちゃったバレちゃったバレちゃったぁ♡わたし、提督のこと大好きなんです!こうなるまでの背徳感も、堪らなくなる程に」


明石「気持ちを隠して隠して隠して隠して隠して、耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて、愛を高めてきたのです!」


白露「君は時雨や鹿島と違って面白そうだね。いい感じにトんでるもん」


明石「そういう白露ちゃんも、隠してることがありますね〜」


白露「………どうやら君に隠し事は無理だね」


白露「素直に話すよ」


白露「あたし、深海棲艦を取り込んだの」


明石「それは、面白そうな話ですね」


白露「取り込んだ拍子に、元の性格も完全崩壊しちゃって、深海と艦娘が入り混じった別のナニカになっちゃったんだけどね」


明石「ふむふむ」


白露「こうしてできたのが、深海艦娘………白露………提督様を護る為、腐った世界を変革する為にやってきた使者。それがあたし」


白露「証拠もあるよ」


ポイッ


カプセル「」


ズズズズ


鹿島「ギギギギギ………」ハイライトオフ


明石「これが鹿島さん………貴女に嘘偽りはない様ですね。最も私は貴女を100%信じてますけど」


白露「こいつを調整することはできる?あたしの正体を明かしたんだから、できないなんて言わせないけど」




明石「ククク………」




明石「あははは!これだけ面白いモノを見せてもらったのですから、私もそれなりの代価は支払いますよ。この私を見くびってもらっては困ります」



明石「こんな楽しいものを弄らせてもらえるなんて、工作艦冥利に尽きますねぇ」


鹿島「ギギギギギ………」


明石「鹿島さんは私に任せておいてください。貴女は何処かで適当に時間でも潰していていいですよ」


白露「んじゃ、任せるね。あたしは夕飯でも食べてくるよ」


明石「あ、じゃあ私のご飯、後で持って来てください」



白露「はいはい、そっちは任せといて」






〜食堂〜


ヒトキュウマルマル


白露(それにしてもこの身体、腹減るなぁ。イ級の頃はそんなの意に介さない程度だったのに)


白露(この身体は嫌いだけど、動かす為にはエネルギーが必要だから、食事は摂らないとね)


ガヤガヤ


白露(ここには沢山の艦娘がいるな。艦種も沢山いる。上手く取り込めば戦力には困らなそうだ)


トントン


白露「ふぇ!?」


時雨「姉さんも来てたのかい?」


白露「なーに?あたしが来ちゃ悪いってわけ?」


時雨「それは飛躍し過ぎじゃないかい?そんな嫌味、姉さんに言うわけないじゃないか」


白露「まあ、それもそうか」


白露「夕飯、一緒に食べよう?時雨」


時雨「ああ」


白露(こんな間抜けな妹をもつなんて、白露も大変だね。実の姉が、敵になっているにも気付かない。可笑しくって片腹痛い)



白露「いやー、今日も疲れた疲れた」


時雨「姉さん、なんかおじさんみたい」ニヤニヤ


白露「疲れたから、その感情をぶちまけたいんだよ。悪い?」


時雨「いや、寧ろ溜め込まれるより何倍もいいよ」


時雨「困ったら、僕には遠慮なく全部話してくれて構わないからね。姉妹の悩みに応えるのも、姉妹艦としての責務さ」


白露「………………」ハイライトオフ


白露「感動した。感動したよ時雨!お姉ちゃん感動した!」


白露「こんないい妹をもって、お姉ちゃん幸せだよ〜」


時雨「はは!姉さん、今日の出撃から大分変わったね」


白露「⁉︎」ポタポタ


時雨「姉さんってさ、一人でなんでもかんでも溜め込む癖があったから。さっきみたいにこんなに感情を吐露してくれているのは、妹として嬉しい限りだよ」


白露「………ハハ、ハハハ」


時雨「姉さん?顔色悪いよ?大丈夫?」


白露「いやー、ちょっとお腹空きすぎて苦しいんだよね。鳳翔さん、まだかな」


時雨「もう、姉さんったら!心配させないでよ!」



鳳翔「白露ちゃん、特製大盛り炒飯ですよ?時雨ちゃんはシーフードカレーですよね?」


白露「グッドタイミング!鳳翔さん!」


時雨「ありがとうございます。鳳翔さん」




白露「いただきます」


モグモグモグモグ


白露「うんめ、うんめ」


時雨「がっつき過ぎだよ姉さん。もうちょっと節度というものを弁えなよ」


白露「ごめんごめん」


時雨「ところでさ、姉さんが首に巻いてるの、提督から戴いたスカーフだよね」


白露「そうだけど?」


時雨「姉さんそれ暑苦しいからって着けようとしなかったのに、どういう風の吹き回しなんだい?」


白露「急に着けたくなったんだよ。文句ある?」


時雨「まあ、姉さんの気まぐれは今に始まったことじゃないからもうこれ以上は言わないよ」


白露「………………」


時雨「提督のスカーフ、大事にしなよ」


白露「言われなくても」






白露「ごちそうさまでした」


白露(あ、やべ、忘れるとこだった。明石さんに弁当届けないと)



〜工廠〜


フタヒトマルマル


白露「やっほーい、戻ったよん」


鹿島「お帰りなさいませ。深海艦娘様」ペコリ ハイライトオフ


白露「おっ、鹿島完成してんじゃん。流石明石さん、仕事が早い」


白露「かーしま、これから宜しくね」


鹿島「あ、ああ!私如きが深海艦娘様にお声を掛けていただけるなど、恐縮です」


白露「うん………あのさ」


鹿島「はい、何でしょう。御命令とあらば何でもお引き受け致しますが!」


白露「もうちょっと鹿島らしくできないの?ここまでオーバーだと周りに怪しまれるからさ」


鹿島「そうですか!わかりました!」


鹿島「………白露ちゃん、これからお供させていただきますね♪」


◆◇◆◇◆


鹿島「鹿島は〜早く艦娘なんてぶっ潰して〜鹿島と白露ちゃんと提督様だけの世界を作りたいのです〜」スリスリ


白露「鹿島のおっぱいさいこ〜」もみもみ


鹿島「あん♡白露ちゃんエッチです〜」


明石「モグモグ………私も鹿島さんの言っていた輪には入れてくれないのですか?」


鹿島「別にお前は要らないと思います。鹿島と白露ちゃんで鎮守府は完璧に回せますから」


明石「そこまで邪険にしますか!貴女の創造主は私でもあるんですよ!」


鹿島「そんなの知りません。鹿島の創造主は白露ちゃんだけです!」


明石「これはひどい………」


鹿島「チッ………ネチネチ煩いですねぇ。なら、なんです?どうしても入りたいのなら、鹿島と同じになりますか?」


明石「ふぇ………流石に自分が自分でなくなるのはちょっと………」


鹿島「この臆病者が………」ハイライトオフ


明石「………………」


鹿島「白露ちゃんに、ただの艦娘なんて要りません。そうですよね!」


白露「いんや、そうとも言い切れないかもしれない」


鹿島「あれ?もしかして、回答を間違えました?ご主人様である白露ちゃんの意に沿えなかった………あ、ああああああ!」


明石「ちょ………声が反響しますので大声を張り上げるのは勘弁してください!」


白露「鹿島、静まれ………」


鹿島「………はい♡ご主人様」


白露「私のまだ不完全な能力で明石さんを作り変えたりしたら、明石さん特有の技術的な能力に綻びが出るかもしれないじゃないか」


鹿島「鹿島はやっと理解しました。そうですよね。ご主人様の考えを汲み取れない鹿島が浅はかでした」


明石「切り替えの早さが尋常じゃありませんね………」


白露「さてと、これからどうしようかな。練習巡洋艦1隻程度じゃ、戦力的にあまり足しになんないからなぁ」


明石「それについては、私に任せてもらえませんか?」


鹿島「ふん、出来損ないのただの艦娘如きがどこまで知恵を働かせることができるのやら」


白露「ククク、じゃあここは任せてみようかな。彼女が計画を練る間、あたしたちはゆっくりと、艦娘に溶け込んでいくとしよう」


鹿島「はーい、鹿島頑張ります!」


◆◇◆◇◆


鹿島「記憶から検索すると、鹿島は駆逐艦たちに出撃における戦術や、人間と共存する為に必要な一般教養を指南する役目がある様ですね」


白露「ああ、そういえばそうだったね。使えそうじゃん」


鹿島「ククク、鹿島、早速白露ちゃんの役に立てそうです」


白露「でも、今日はもう夜遅いし、眠ろうかな。時間はたっぷりあるんだ。ゆるりとやろう」


鹿島「時を急く必要はまだありませんか。戦力不足の現状、慎重に事を進める方が賢い選択だということですね」


白露「まあそういうことだね。鹿島もやればできるじゃんか。一々自分を卑下する必要なんてないんじゃないの?」


鹿島「ふふ、鹿島が自責をするのは、白露ちゃんと鹿島の上下関係をはっきりとさせたいからですよ。無論、鹿島が下で、白露ちゃんが上………鹿島の神様です!」


白露「そこまで持ち上げられると、照れるな。鹿島は胡麻擂りの天才だ」


鹿島「ああ、褒められる度に身体が熱く火照ってきますよ〜」


白露「さてと、寝る前に提督様の様子を見に行こうっと。きっと、提督様はあたしを求めている」


◆◇◆◇◆


ニーサンマルマル


〜司令室〜


提督「北上、大分練度が上がってきたな。そろそろ改修しても問題なさそうだな」


北上「へぇ、わたしもうそこまで強くなっちゃってんの?提督の下に着いてからあっという間だったし、あんまり自覚なかったよ」


提督「実に北上らしい言い方だな。事実は事実だから、ありのままを伝えようと思って、ここに呼んだんだよ。折角だ、大いに喜んでおけよ。改修の瞬間なんて何回も味わえるものじゃないんだからな」


北上「わたしは提督がそんな風に喜んでくれるだけで嬉しいよ。この北上様はこれからももっと強くなるからさ、改修後も応援、ヨロシクね」


提督「しっかり励めよ」


北上「ふふふ、失礼したね」


バタン


提督「北上が強くなれば、いや、誰かが強くなってくれれば、皆の負担が減る。そのためには、艦娘たちの個々の鍛錬は欠かせない。俺も全力で彼女たちをサポートしなければな」





白露「………………」ハイライトオフ


ギィィィィィ………


◆◇◆◇◆


白露「提督様、気づいて。そいつらには何ら生産性はないんだ。戦争を悪戯に長引かせている元凶そのものなんだよ。そんな奴らが提督様の周囲を這い回るだけであたしは………」


白露「でも、それ以上に許せないのは、北上のやつだ。少し強くなっただけであたしの提督様に取り入ろうとしている雌。あいつには然るべき罰を与えないといけないね」


白露「提督様、頑張ってもう少し待っていて。もうすぐ、貴方を苦しませる悪魔共が世界から消え失せることになるからね」シンカイノヒトミ


◆◇◆◇◆


ゼロゼロマルマル


〜艦娘寮の廊下〜


北上(提督には啖呵切ったけど、やっぱり不安ではあるなぁ。改装なんてしたこともないし。でも、他でもない提督からの頼みだ。わたしだって強くなりたい。提督の役に立ちたい。これが今のわたしの本心なら………ここで立ち止まる訳にはいかないかな)


大井「あら?北上さん、こんな暗いところでどうしましたか?」


北上「あ、大井っち。いやー、考え事を煮詰めていたら、いつの間にやらこんな辺鄙なところに」


大井「そうですか………もう夜も更けました。考え事は明日にでも回して、疲れた身体を癒しましょう」


北上「そうだねー。こんを詰め過ぎてもオーバーワークを助長するだけだし、寝ちゃうとしますか」


大井「ふふふ………北上さん、さあ、私と行きましょう」


北上「うん」


スタスタ


大井「………」ニタァ







大井「白露様、この手柄、私が頂きます」っナイフ


ブン










パシッ


北上「大井っち………どういうこと?」


大井「あはっ♪どういうも何もありません。私はただ、白露様にこうやることが私にとっての幸せだと説かれたから、やっているだけです」ハイライトオフ


北上「話にならないよ。大井っち」


バンッ


大井「いっ!………痛いです♪北上さん!まさか親友である私をいきなり蹴り飛ばすなんて。私が貴女に何か酷い事をしましたか?」ジャキン


北上(艤装まで引っ張り出すとは、本気だ………ここは仲間を呼ぶのが手っ取り早いな。わたしのガラではないけど。事が事だから、悠長には構えられない)




北上「誰か!大井っちが大変なんだ!直ぐに来て!」


大井「えへへぇ………北上さん、殺さないと、シアワセ、ナレナイ」


北上「一体誰が大井っちを………」


『白露様』


北上(わたしは何を考えているんだろう。仲間を疑っている?そんなまさか。きっと新手の深海棲艦の仕業だ。そうに決まってる)


大井「ひひひ、早く死んでください。北上さん♪」ハイライトオフ


北上「あんまり考えてる暇はなさそうだね」


バン、バン、バン


◆◇◆◇◆


数分後………


タッタッタ………


暁「大井さんがどうかしたの!えっ………何これ」


不知火「これは………」


北上「はぁ………はぁ………漸くかぁ」


大井「北上さん、あまり抵抗しないでくださいな。出来れば首だけを綺麗に刈り取ってお仕舞いにしたいので」


北上(大井っちって、こんなに強かったの?手加減しても、ここまではそう簡単にコントロールできる訳………)


暁「助けが必要みたいね」


不知火「その様です」









北上「わたしの話は伝わっていたみたいで良かった グサッ ……… え?」


暁「仕方ないから助けてあげるわ、大井さん♪白露様からの命令ダカラ」ハイライトオフ っナイフ


不知火「白露様のお力添えで生まれ変わった不知火に落ち度など、もうありません」ハイライトオフ ジャキン


暁「これぞ、一人前のレディってやつよ。ああ、提督様、白露様双方が求める、理想のわたしが今ここにいるわ」





白露「おーおー、盛り上がってるね、暁、不知火、そして………大井さん」


北上「あ………あ………」はぁ………はぁ


暁「ふふ、態々様子見までしてくれるなんて、光栄の至りね。白露」ハイライトオフ


不知火「これで提督様と白露の創造する、新たなセカイに向けて、また一歩踏み出せましたね」ハイライトオフ


大井「あぁ………あぁ………神が、私たちの神が降臨なされました」ハイライトオフ 跪き


白露「それにしても、偉いねぇ。あたしがいる時はちゃんと様付けしないでくれるとは。あたしってほら、あんまり堅苦しいの好きじゃないからさ」


暁「主の要望に応えるのが、劣等種である艦娘から生まれ変わった深海艦娘として、そして、その上に座する白露につくものとしての使命だから当たり前でしょ?」


不知火「暁の意見に不知火も賛同します。不知火は不知火らしく、不知火という人格を完全再現して、白露に尽くす所存です」


大井「私も同じ意見です。それと………不躾なお願いなのですが、私のことをその………大井っちと読んでくださりませんでしょうか」


白露「はは、あたしの手足の分際で、と言いたいところだけど、いいよ………大井っち♪」


大井「あはっ♪白露様の生声で呼んでもらえて幸せですぅ」クネクネ


北上「今の………うちに」


暁「はぁ?何逃げようとしているの?」ハイライトオフ


ガンッ


北上「がはっ!」


白露「よくやったね、暁」


暁「ありがとう………北上さぁん、わたしたちの主である白露の御前から逃げ出そうなんて、その考え自体が甘いのよ」


北上「てい………とく」


暁「ッ………!白露様のフィアンセであらせられる至高の司令官様を、その死に損ないの口で軽々しく呼ぶな!」


ガン、ガン!


北上「うぐっ………」ズリズリ


暁「性懲りもなく!」


不知火「暁が単純思考なのは記憶複製前と変わらないわね。白露、さっきから面白そうに暁の怒る様を笑って見てるけど、止めなくていいの?」


大井「嗜虐な白露ちゃんも素敵です」


白露「ふふーん、別にいいんじゃない。部下のストレスを適度に散らすのを助けると思えばそれで」


不知火「その様な物の見方が………この不知火、浅はかでした」


白露「でもまあ、このままだとマジで北上を殺しそうだし、そろそろ収めどきかな」


白露「あたしは寛大だから、例え嘗てあたしに逆らったやつだろうと、使えるなら手元に置いてあげているんだ。ね?すっかり牙を抜かれた大井っち♪」


大井「失礼ですが、少し違うのではありませんか?ちゃんと白露ちゃんのお陰で、新たな牙を得ましたよ。それも、提督様と白露ちゃんに楯突く異分子を噛み千切る、狂犬の牙です」


白露「違いない………ん!コポコポ………」


グシャァ ドロドロ


異形ちゃん「キシャァァァァァ!」


北上「白露の中から………中から、小型の深海棲艦が………⁉︎」


暁「ククク………いつか雷、電、響も白露が一番だってわかるわ。この方以外、この腐った世界を平定出来る救世主なんて現れる筈ないもの」ハイライトオフ


不知火「不知火は見届けますよ。貴女の目指す世界を。深海棲艦も艦娘も、司令官様以外の人間も滅ぼした、真の安寧を」ハイライトオフ


大井「さあ、北上さん。私と、白露ちゃんと共に………」ハイライトオフ





北上「やだ………助けて………いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ぐちゃぁ………


北上「んん!ゴポッ!んがぁ!んっ!んっ!ぁぁぁぁぁ!」


白露「ふんふんふーん、暁、喉乾いたからお茶持ってきて」


暁「かしこまったわ」


ザッザッザ


暁「はい、どうぞ。熱いから気をつけて」


白露「はいはい」


不知火「ふふ、白露はマイペースです」


白露「ふぃーー、やっぱりお茶は一番熱いときに飲むのが美味い!」


北上「あっあっ………がぁ………うぁぁ………タス………ケテ………」


白露「アンサーは勿論、ノーだよ。北上さん………バイバイ。そして………」




北上「んん………白露………様」


白露「初めましてだね」


パチリ


北上「あはっ、君が今日からのわたしのマスターだね」ハイライトオフ


白露「そうだよ。北上さん。よろしくぅ」


北上「北………上?ああ、この身体ね………はい、北上だよ〜。わたしのことは自由に使ってね。何でもしちゃうからさ。白露、わたしのご主人様♪」ニコニコ


白露「記憶をもう複製したんだ。面白いやつだね」


北上「面白いのはわたしじゃなくて北上じゃないかな。ここまで気楽に考えられる身体は始めてだね。ふわふわと思考が頭に出し入れ出来て何だか独特だ。ふひひ、これは妄想が捗るよ」


大井「北上さん、ようこそ、深淵へ」


北上「大井っちが一足先に白露の下に着いていたのは驚きだったよ」


大井「中途半端に白露ちゃんに歯向かったら、哀れに思った白露ちゃんが生まれ変わらせてくれました。前の馬鹿な私に感謝しなければなりませんね」


北上「ひひ、わたしも似た様なもんだね」ハイライトオフ





感謝するよ………馬鹿なわたし………


◆◇◆◇◆

次の早朝


白露「よく寝たー!早速明石さんに会いに行こー!」


鹿島「今日は朝から何かするんですか?」


不知火「艦娘という劣等種に頼る意味はわかりませんが、不知火もそれだけは気になります」


白露「それは明石さんに聞けばわかるんでない?」


〜工廠〜


白露「明石さーん、元気にやってる?」


明石「はいはい!白露ちゃんですか?それに、鹿島さんと不知火ちゃ………不知火ちゃん⁉︎まさか、白露ちゃんのことが艦娘たちに………」


不知火「ふふふ、これだから劣等種は。滑稽過ぎて欠伸が出ますよ。深海艦娘となった不知火が白露の敵となる筈がありません。わかりましたか?」ジャキン


明石「あわあわあわ!不知火ちゃん。こんなところで単装砲は止めてください!油とかに引火したら、ここら一帯が吹っ飛びます!」


白露「ははは!………………あたしを殺す気かな?不知火?」ニタァ


不知火「あ………あ………御無礼をお許し下さい。白露様」シュン


白露「いやいや、そんな畏まらなくてもいいよいいよ。あたしそんなおっかなかった?」


鹿島「白露ちゃんが恐いなんてとんでもないですよ。不知火ちゃんもほらほら、立って、ね?」


不知火「今回は不知火の落ち度でした。以後、気を付けます」


白露「ほいほい、偉い偉い。それでこそ、この生物界で提督様と並び、一番たるこのあたしの手足に相応しいよ。礼儀を弁え、人事を尽くす。それがあたしが求めるお前たちのモットーだからね」


不知火「はっ」


鹿島「はっ」


明石「あれ?あれ?私も、ですか?」


白露「………」コクリ


明石「はぁ………ははっ」








明石「では、他に北上さん、大井さん、暁ちゃんも白露ちゃんの傘下に加えているのですね。仕事が早いなんてものじゃありませんよ」


不知火「当然よ。白露は私と違って、落ち度の欠片もないのだから」


鹿島「今後重要なのは、味方に成りすましての潜入と、仲間をどう増やすかですかね」


明石「個人的には、戦艦や空母辺りをそろそろ手中に収めておくことを推奨します。何せあの方々は力量と勘に関して、何れも類稀なる才の持ち主です。油断していると足元を掬われかねませんよ」


不知火「そんなやつら、白露が手を汚すまでもない。不知火が一人残らず消してやる!」


白露「ふーむ、じゃあ、金剛さんたちを狙ってみようかな。あたしたち白露型は結構関係深いみたいだし」


不知火「不知火もお供します………」


明石「貴女も変わり身、早いですね」


鹿島「ふふふ」


白露「いやいや、他に適任がいるから不知火は休んでて」パチン


バゴーン


明石「あー!屋根が!」


スタッ


??「村雨をお呼びですかー?」


??「仕方ねーな、手伝ってやンよ」


不知火「あははは!………貴女は、司令官様以外にも、出来損ないの愚妹たちのことすらこうやって救っていたのですね!………不知火にしてはキャラが少しブレましたね………」


村雨「ひひひ………金剛さんたちを嵌めるの、楽しみだなぁ〜〜。お姉ちゃんもそう思うでしょ?」ハイライトオフ


江風「嵌めるだ?そンな生温い手は無しで行きたいもンだ。やるからには真っ向勝負一本だぜ。なァ、白露の姉貴よォ」ハイライトオフ


不知火「ああ……なんという完成された姉妹愛………二人共幸せになれて良かったですね」


明石(遂に姉妹にまで手にかけるとは。明日は我が身ということもありそうです………)


ギギー


明石「⁉︎」


海風「神の御前ですよ。神聖なる場に合図もなしに押し掛けるとは、何事ですか」ハイライトオフ


白露「海風もきたかぁ。いいよ、別に堅苦しいの好きじゃないし。ほら、海風も肩の荷を降ろしてフランクになろ?」


海風「いいえ!神に向かってその様な無礼なこと、恐れ多くて出来ません!」


白露「ちぇ、付き合い悪いなー。じゃあさ、お土産頂戴!後ろに転がってるやつ!」


海風「ははっ!畏まりました。神への供物に御座います」忠誠のポーズ


ドサッ


Prinz「かはっ………しら………つゆ………ちゃ………あか………し………さん」ぼろぼろ


明石「なんと………駆逐艦単艦で戦艦を仕留めたというのですか………」


海風「ふん………特別に教えてあげます。プリンツの弱点など、私に掛かれば簡単に看破出来ますよ。私にはこいつは鈍すぎて、脆すぎる………正直弱過ぎて話になりませんでした。この程度で提督様を護ると宣ってましたね、お前。恥を知れよ………装備だけの見掛け倒し」ギロッ


Prinz「…………」


海風「気絶してますね。ふふふ、まあいいです。貴女自体には用はありませんから」


白露「海風はあたしのお気に入りなんだよ。あたしより頭いいし、きっちり仕事してくれるし。不知火たちを堕としてくれたのも、海風のお陰さ」


明石「はぁ………やけに侵食が速い訳ですね」


江風「あはっ!早く戦わせてくれ………だれでもいいからよ………深海の血が疼くンだ。提督様、こンなアタシでも、愛してくれよ」


村雨「ひひひ!江風サイコな子になっちゃった!お姉ちゃんに提督様!こんなのより、村雨を重用してよね!」


明石(もう、今の私では彼女たちに呑まれる⁉︎)


ずり、ずり


白露「明石さーん、逃げちゃダーメよ。別に取って食おうだなんて下衆な真似はしないよ。手下共にも迂闊な行動は取らせないしね。提督様を思う者同士、あたしたちは同志じゃん」


明石「ひゃい!」ピン


海風「神はその様な者にも寛大なのですね。私からすればいても虫唾がはしるだけの劣等種にしか見えません………」ハイライトオフ


白露「うみかぜー………さっきから明石さんを悪く言っちゃダメだよ」


海風「………善処します、神」


白露「他の子たちも、明石さんを傷付けたら、このあたしが直々にお仕置きをするから、カクゴキメテネ♪」


江風「………ああ、アタシたちは白露の姉貴と提督様の操り人形だ。命令は遵守する」ハイライトオフ


村雨「はい、畏まりました。改めて宜しく、明石さん」ハイライトオフ ペコリ


不知火「私は元より、明石に手を出す気は無いから心配しないで」


鹿島「鹿島もですぅ」くねくね


白露「鹿島エロ〜い」揉み揉み


鹿島「ひゃ〜ん。鹿島がエッチなのは白露ちゃんが求めるからですぅ」


白露「明石さん、次は手伝ってもらってもいい?」


明石「は、はい!私に任せてください」


白露「海風、江風、村雨、こーい」


海風「はい」


江風「ひひひ、やるか!」


村雨「村雨を御指名?キャハ!」


白露「よーし、やっちゃうぞ!」


◆◇◆◇◆


〜金剛型の部屋〜


コンコン


榛名「はい」


ガチャ


白露「ウィ〜〜〜、おはよう榛名さん。霧島さんもいるね。おはよう」


海風「失礼します」ハイライトオフ


榛名「今日は金剛お姉様と比叡お姉様は遠征に行っていていませんよ」


白露「あたし、今日は榛名さんに会いたかったんだ〜」スリスリ


榛名「そうですか。榛名嬉しいです!」


霧島「………今日は休みとはいえ、朝から他の部屋に上り込むのは感心しませんね」


榛名「霧島は頭が固いですよ。良いじゃないですか。榛名たちを頼ってくれているのだから、素直に応えてあげても」


霧島「…………そうは言っても、常識は………」


ハルナハカミノ………シラツユサマノテキダ………


霧島「⁉︎私に誰か話し掛けて………⁉︎」


榛名「?霧島、そんなに取り乱して、貴女らしくありませんね。具合でも悪くしましたか?」


テキダ………シラツユサマガオマエノカチヲ………スグソバデミサダメテイルゾ………


霧島「……………いえ、なんでも………」


海風「………」ハイライトオフ


榛名「大丈夫なら、良かったです。白露ちゃん、海風ちゃん、折角ですから、お茶でも飲んでいってください」


コンコン


榛名「お客ですね。霧島、榛名は今手を離せません。お願い出来ますか」


霧島「はい………わかりました」


白露「そうか、そういうこと………お手並み拝見」


ガチャ


江風「白露の姉貴ここにいねえか?さっきから探してんだけど見つからねえンだ。重要な書類を提督さ………提督に姉貴に渡す様に言われてよ」


村雨「村雨は江風の付き添いです!」


霧島「えっと、白露は奥の方に………」


江風「ねえ、霧島………」


霧島「はい?」





オカエリ………




霧島「⁉︎あっ!」


霧島「が!ああああああ!頭が、割れる!何かが、食い込んでくる!痛い!頭が痛い!」


江風「明石!」


明石『サウンド・キャンセラー!』


ブーン


明石『霧島さんの周りに防音機構を施しておきました。もう大丈夫です』


江風「ククク………使えンじゃねえの」





霧島「ハァ………ハァ………」ハイライトオフ


村雨「どう?提督様と白露様を思い出した気分は」


霧島「最………………高♡こんなに気持ちいいなんて思いませんでしたよ。あの苦しみから解き放たれる感覚の余韻が、まだ残っています」


江風「これからやること、わかってるよな」


霧島「はい………榛名お姉様を白露様の所有物に書き換えるのでしょう?さっきまで偽の意識の裏で聞き届けていだので知っています」


江風「物分かりが良くて助かるよ」


霧島「ククク………」


村雨「あははは!海風は凄いよね!ここに隠し球を忍ばせておくなんて、村雨知らなかった!」


江風「海風の姉貴の行動は白露の姉貴にいかに喜んでもらえるかに賭けているからな。あいつの考え、アタシにはわかっていたよ。あいつとの付き合いは、アタシが一番長いから」


◆◇◆◇◆


榛名「はい、紅茶です」


白露「ありがとう、榛名さん」





白露「………………」


白露「あ?何これ?」


バリン


榛名「………………⁉︎」


海風「お姉様、どうかされましたか?」


白露「あたしを小手先の手で嵌めようなんて、艦娘は姑息だねぇ」


海風「………神」ハイライトオフ


白露「あたしに毒を盛ろうとしていたことなんて、お茶を見れば一目でわかるんだよ」


榛名「白露ちゃんの身体を傷付けない様にと、穏便に済ませようと思っていましたが、そうも言ってはいられませんね」


海風「神!罰当たりな輩は、私が天誅を下します!」ハイライトオフ


榛名「やっぱり、海風ちゃんも様子が変と思っていましたが、彼女も貴女に何かされているのですね。貴女、一体何物ですか」


白露「あたしは愛しき提督様に仕える、白露型一番艦の白露だよ。それ以上でも、それ以下でもない」


榛名「貴女は断じて白露ちゃんじゃありません!白露ちゃんはそんな影を落とした様な暗い瞳はしていません!白露ちゃんは思惑を侍らせた歪んだ笑みをしません!」


白露「海風、茶。あったかいの一杯。お茶淹れて来るまで何があっても来ないでね」


海風「畏まりました、神」


コツコツ


海風「邪魔だ………木偶の坊」ハイライトオフ


ガスッ


榛名「海風ちゃん………」


榛名「………こうなったら、実力行使しかない様ですね。化け物」


白露「ピーヒョロヒョロピーピー♪」


榛名「この!」


ブン


チョン


白露「ピーヒョロヒョロピー♪」


榛名「右手人差し指一本で、榛名の拳を!」


白露「戦艦と雖も、劣等種じゃこんなもんだね」


ピン


榛名「きゃあ!」


ガシャン!


榛名「う………ぐぅ」


白露「戦艦なら、もっと根性見せなよ」指くい


榛名「くっ!榛名を………舐めるな!」


白露「耳障りだね………その声。明石さん、サウンド・キャンセラーは順調?」


榛名「明石さん!」ギリッ


明石『はい!北上さんの時に十分試運転させることが出来ました。その時のデータの推移を集めて完成させた白露ちゃん隠密行動用防音兵器………サウンド・キャンセラー!これがあれば、外に音が漏れることはありません。白露ちゃんは心置きなく戦いを愉しんでください!』


榛名「お前、明石さんまで操って!」


白露「榛名さん、そこは早とちりだね」


榛名「何を………言っている」


白露「明石さんはあたしに協力的だから、特別に手を下してはいないよ。私はそこんところ、寛大なんだよね」


榛名「………⁉︎」


明石『白露ちゃんの言う通りです。私は貴女たちの綺麗事に綺麗事を重ねた夢物語よりも、強大な力を持った白露ちゃんの抱く現実を買ったのです!』


榛名「明石さん!提督を裏切る気!」


明石『ふふふ、裏切る………ですか。私は提督を裏切ってなんていませんよ。寧ろ………』


バン バン バン ガン


北上「裏切ってるのは君たち艦娘なんだよね〜♪」


榛名「北上さん………」


白露「北上さん!」






白露「助けて〜〜榛名さんがあたしに突然暴力を!怖いよ〜〜〜」グリグリ


北上「ククク、この北上様が来たからには大丈夫だよ………それに、君を守る心強い僕はわたしを含めて沢山いるんだからね〜」


霧島「あははは!初めまして………少し眠っていましたが、只今目覚め、こうして貴女様の元に馳せ参じました」ハイライトオフ


榛名「霧島!どうして!」


江風「賑やかな場だな。しっかし狭っ苦しくて仕方ねーや」


村雨「面白いことになって来たね〜」





白露「はい!皆に聞くよ?」





白露「この中で………」









白露「悪いヤツはだ〜れ〜だ〜?」


北上「ふふん、わかったこと聞いちゃって。そんなの、決まってるじゃん」


霧島「白露様の質問にお答えします」


江風「ひひ、簡単過ぎやしねーか?」


村雨「村雨元気に言っちゃうよー!」


白露「皆、息を合わせてぇ。はい!」





一同「「「「いっせーの!」」」」















一同「「「「榛名」」」」ハイライトオフ


榛名「ッ………⁉︎」






白露「悪い子榛名には?」


霧島「お仕置き………ですね」艤装展開


バリン


榛名「霧島ッ………⁉︎やめて!キャァァ!」


ドサッ


白露「あらら、部屋から飛び出したね」


明石『心配要りません。サウンド・キャンセラーは榛名の周囲に展開済みです。榛名がピンチなんて、誰も気が付きませんよ』


白露「そーなの?んじゃ、見物会しよっかな。戦艦の深海艦娘のお手並み、拝見させてもらうよ」


海風「神、お茶がはいりました。どうぞ」


白露「ありがとうね、海風」


海風「有り難きお言葉に御座います」


タッタッタ


江風「白露の姉貴!アタシもあの戦いに割り込ンでもいいか!さっきから戦いたくて仕方ないンだよ!」


白露「やる気あるみたいだし、別にいいよ。手下がやりたいことを無理に止めるのは主人失格だからね。でも、あんまりでしゃばり過ぎて霧島の活躍の場を減らすのはナンセンスだよ。そこら辺留意しといてね」


江風「よっしゃ!お許しが出た!遂に提督様の真の手駒になったアタシが白露様の次に強いってところ、白露様と提督様にはっきりと見せられる!」艤装展開


バリン


海風「態々窓を破る必要はないのでは?」


◆◇◆◇◆


〜鎮守府近海〜


霧島「神の命令に従って、艦娘榛名をここから抹消します」


明石『深海艦娘霧島………その実力は如何程か!期待が高まりますねぇ!』


江風「アタシは気まぐれでやらせてもらうとするか」


榛名「まさか、味方と本気でやりあう日が来るなんて、思いもしませんでしたよ………明石さん」


明石『榛名さん、話している暇があるなら、構えていた方がいいですよ』


霧島「削除開始………」


バッ


榛名(セオリー無視の高速かつ大胆な移動。今までの論理性を重んじる霧島の身のこなしでないことは確か………霧島の動きにこれ程までに磨きをかけるなんて、あの化け物の力、只者じゃない)


ガンッ


霧島「主砲発射、狙い撃つ………榛名を沈めます」


バンッ


ドゴー


榛名「中距離からローモーションであの威力を撃ちますか」


榛名(まともに食らえば幾ら戦艦の装甲でも大破は避けられない威力ですね。これでは霧島に近づくことすら………)


榛名「加えて………」


江風「ひひひ、海はいいなぁ。良い感じで核が喜ンでくれてるぜ」ザザー


榛名(霧島にばかり目を取られると、江風に虚を突かれかねない)


明石『どうしましたか?圧倒的戦力差に臆しましたか?とっとと降参すれば、霧島さんたちみたいに楽になれますが。早々に白露ちゃんに投降することをお勧めします』


榛名「明石さん、あの化け物に言っておいてください」


明石『?』


榛名「榛名たち艦娘を………あんまり舐めない方がいいですよ………と」


江風「はあ?力無いお前らに何が出来るってンだよ!口先だけの法螺吹きはとっととくたばりやがれ!」


ガキン


江風「あ?」


榛名「………………」


江風「アタシの高速の一撃を防ぎやがった!………いい速度だァ、やりがいがあるじゃねぇか。不知火や暁よりは骨があるか?」


キン!


江風「おっと、突然の乱暴は抜きに、しようや!」


ばしゅん


榛名「………………」


江風「江風様特製の強力魚雷だぜ!一度見抜いたくらいでイキってるやつにはいい薬だ!」


榛名「………………」


バン


江風「自分の主砲で魚雷を撃ちながら、爆風で跳躍………だと?」


バシャ


榛名「………」小破 プス〜


榛名「もう手加減は抜きです。深海棲艦にも劣る下郎共。乗っ取られてしまった皆さんには悪いですが、今の白露と貴女たちをこの世に生かしておいたら、白露ちゃんたちだけじゃない………全世界がお前たちに侵食されて、朽ち果てる。榛名が引導を渡してやります。覚悟しなさい!」


江風「面白いじゃねぇか、やってみろよ!」


霧島「………………」ハイライトオフ ジャキン


白露「こらこら〜挑発に乗って安易に向かっちゃダメだぞ。油断大敵、これ大事だから」


榛名「化け物が………白露ちゃんの真似をやめろ。白露ちゃんの名誉を穢す輩は、榛名が許しません」


白露「およ?あー、ごめんね。こいつらあたしが制止しないと直ぐに驕っちゃうのが玉に瑕でさ。つい制約を破って飛び出してきちゃった」


榛名「だから………やめなさいと言った筈です」


白露「チッ………、あたしに偉そうな口を叩くね、榛名。気分悪くなるじゃん。そういう説教をネチネチと言われたらさ!」


白露「お前はあたしの気分を害した。許せないな〜………無論殺されるのを覚悟して、無謀に走ってるんだよね」


榛名「お前に弄ばれた白露ちゃんの為にも、白露、お前を倒して、白露ちゃんの墓前にお前の首を晒します」


白露「勝手に言ってろ、と言いたいところだけどさ………」


カッ………!






白露改「あたしに刃向かう輩を甘受出来るほど、あたしは大人にはなれてないよ」


このSSへの評価

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2018-06-20 00:04:45

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2018-06-14 00:09:04

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2018-03-21 23:50:07

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2018-06-20 00:04:54

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2018-03-22 18:50:17

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-06-04 23:50:36 ID: K0mrhHpH

侵食型か~[洗脳]白露は、今まで無かった面白かったです。・・・ヤンデレかな続き楽しみにしてます♪頑張って下さい

2: SS好きの名無しさん 2018-06-09 03:37:27 ID: KvvxbmUG

何だかんだで育ちの良い白露が口から(自主規制)したり
腹黒い姿なのを見てると無垢な少女か闇堕ちした背徳感を感じてしまう。
お手紙とかお話とか可愛い感じで喋る子だけに

3: SS好きの名無しさん 2018-06-20 00:05:16 ID: RpoA89kn

こういうの好き

4: SS好きの名無しさん 2018-07-01 11:07:56 ID: yvAs6V5F

そういえば噂じゃそろそろ白露ちゃん改二ですってよ。
このssの深海白露も反映されるかな?


このSSへのオススメ

4件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2018-03-21 00:33:10 ID: yjFCbKAD

白露…((((;゜Д゜)))

2: SS好きの名無しさん 2018-04-19 18:30:27 ID: q-jNSp0N

展開楽しみ

3: SS好きの名無しさん 2018-05-01 05:21:54 ID: hGOzJPtJ

白露の魅力を語るssはマジで増えて欲しいけどこれは白露なの、か?

4: SS好きの名無しさん 2018-05-27 20:33:01 ID: 5wWPGF5L

鹿島にとって白露=神様だったら提督はどんか存在なんでしょうか?


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