2018-04-20 21:58:21 更新

概要

ばかみたいな事やってたらいつの間にか追い出されてた。


追い出された男



ある晴れた日に、とある場所の鎮守府の門前に、真新しい紺色の提督服(軍服)を着た男が門の前に立っていた。


男「フハハ、嘘を吐きまくったらまさか追い出されるとは、冗談ぐらい笑って許せんのかね」


懐中時計を取り出すと時刻を確認する。予定よりも少しだけ早く着いたようで、まだ誰も迎えは居なかった。

数分後、門の中に入らずに律儀に門の前で待っていると、長身の女性が歩いてくる。あれは知っている艦だ。と、男は笑顔で歩いてくる女性と目を合わせた。


?「失礼だが提督か?」


男「ああ、今日から前任者の提督と交代する榊(さかき)だ。と言っても名前で呼ばれないだろうから忘れて構わないぞ」


?「・・・」


眼の前の女性は少しだけ怪訝そうな顔をした後に、そのままの顔で続けた。


長門「戦艦長門だ。提督、前任者である木更(きさら)中将の事はどこまで聞いている?」


提督「何も聞いていない」


長門「は?聞き間違いでなければ聞いていないとはどういうなのか?」


提督「俺も追い出された方だから此処の鎮守府はつなぎじゃないかな」


長門「私は適当な男は好かない。真面目に話してくれているのか?」


提督「俺はいつでも大真面目さ。元帥の言葉は信用ならないか?」


長門「!?ばかな!元帥がこの鎮守府に来るわけがないだろう」


提督「居るだろ眼の前に」キリッ


長門「・・・(どういう事だ?大淀から聞いた話だと、新米中佐だったはずだが)」


提督「嘘だけどな」


長門「は?」


提督「なわけ無いじゃん、此処で起きた事件に元帥が出向くはずもないよな」


長門「歯を食いしばれ!」ヒュン


提督「うん?ぐぁああああああああ」ドゴッ!ドサッ


長門「提督、私は嘘を付く奴は嫌いだ。ましてや階級を馬鹿にするような奴も最低だと思うぞ」ギリッ


提督「悪かった、和ませようとしたんだがな」


長門「お前のようなちやらちやら?だったか、したやつが此処に来るとは思わなかった。ましてや事件について少しは真面目に気にしてくれると、思っていたのだがな!」


提督「チャラチャラな、何があったんだ?正直に言うと追い出されてからしばらく謹慎してたんだよ」


長門「最悪だな。クズ以下の奴が来るとは」


提督「えへへ」


長門「・・・」ギリッ


提督「それで、こんなところで立ち話も何だし案内をしてくれるの?」


長門「貴様は―――・・・ついてこい、だが、くれぐれも他の者達に、そんな態度を取らないでほしいものだな」


提督「保障はできないな」ニヤニヤ


長門「・・・貴様」



ーーーー鎮守府、二階廊下。



提督「へぇー俺が居たところより広いな」キョロキョロ


長門「少しは落ち着けないのか?」


提督「俺は止まると死んでしまうんだ」


長門「なんでこんな奴が」


提督「聞こえてるぞー泣くぞー超泣くぞー」


長門「・・・」


提督「おっ!時雨だ」


長門「なっ!待つんだ!」


提督「おーい、シグシグ」


時雨「・・・誰だい?僕を呼ぶのは」ハイライトオフ


提督「どうした?辛いことでもあったのか?」


時雨「あったよ、とても、とても辛いことが」オフ


長門「おい、行くぞ。今の時雨には構うな」


提督「そっか、これは何に見える?」スッ


右手の人差し指を時雨の眼の前に出す提督。


時雨「人差し指かい?それとも数字の1かな」オフ


提督「フハハ、違うな、間違っているぞ時雨」


時雨「じゃあ何かな?僕には分からないよ」オフ


提督「俺にも分からんが答えだ」


時雨「・・・」オフ


提督「フフフ」


長門「・・・(何を考えているんだ、下手をしたら前の提督のように殺されかけるだけだぞ)」


時雨「・・・ふふ、変な人だね」ハイライトオン


提督「よく言われるぜ、長門、行こうか」キリッ


長門「・・・馬鹿な、あの時雨が」


提督「長門、行くぞ」テクテクテク


長門「ま、まて」タッタッタ


時雨「・・・」ジッ-ハイライトオフ















――――鎮守府、三階廊下。





提督「予想以上に深刻だな此処は」


長門「・・・人が悪いな提督、分かっていて試したのか?」


提督「いや、その辺りは全然、知らないよ?」


長門「貴様とは絶対に親しくはなれそうにないな」


提督「エヘヘ」


――――執務室前。


長門「先に入れ、何をするか信用ならない」


提督「ひどくね?まぁ入るけど」ガチャ


?「提督、鎮守府にようこそ。艦隊指揮、運営はどうぞお任せください。」


提督「大淀君、キミにすべてを任せるよ。それじゃあお疲れ」マワレウシロッ


大淀「え?」


長門「・・・」ジロッ


提督「嘘だよ長門、怖い顔しないでくれ」モドレウシロッ


大淀「うふふっ、面白い提督ですね」


提督「よく言われるよ主に大淀にね」


大淀「前の鎮守府にも居たのですか?」


提督「凄いラブラブしてたぜ」


大淀「ら・・・ラブラブ」マッカッ


提督「すまん嘘だ」


大淀「・・・」ハイライトオフ


長門「疲れるやつだ」


提督「ところで書類は?提督が不在になったまま三ヶ月も放置だったはずだけど」


大淀「あ、ああ、それでしたら私が代理として大本営から拝命(はいめい)を受けて私が処理していました」


提督「なるほど、資材は?」


大淀「そ、それが・・・」スッ


提督「・・・ボーキ無くね?」


資材 燃料 2150 弾薬 1700 鋼材 15002 ボーキサイト 0


提督「うそやん・・・ゼロってどうしたら出来るのか逆に聞きたい。大本営から一定量まで支給されるはずだけど?」


大淀「そ、それが・・・事件があってから・・・」


長門「反逆した艦娘たちにやる資材は無いってことだ」ギリッ


提督「それはないだろ」


長門「・・・」


パラパラパラ。


提督「どんな艦娘だって代わりはないさ」シリョウ、ゼンヨミ


長門「資料もちゃんと読まないでよく言える。読んでるふりでは無いのか?そんなに早く」


提督「まずは電話する。大淀、ボーキサイト補充できてない赤城と龍驤にすぐに手配できるようにしてくれ」


大淀「え?あ、」


提督「タイム・イズ・マネー。復唱は?」


大淀「は、はい!赤城さんと龍驤さんにボーキサイトを手配することを確認しました」


提督「確認しました。すぐに頼むよ」敬礼


大淀「はい」敬礼


長門「・・・(本当にさっきの奴なのか?人が変わったようだ)」


提督「連合艦隊旗艦も努めたこともある長門さん」


長門「棘のある言い方だな」


提督「言う事聞いてくれそうな子は何人居る?」


長門「潜水艦の奴らなら少しは聞いてくれるだろう、だが駆逐艦をはじめ、戦艦、正規空母、軽空母、重巡、軽巡などを全部をあわせても二十数人程度だぞ」


提督「150居るのに20程度か、相当だな」アッハッハ


長門「笑い事ではない」バァン


提督「・・・熱くなるなって、すまないが、電話するぞ」


長門「・・・好きにするといい」


提督「うわ、黒電話かよ。久々に見たな」ジリリリ、ジリリリリ、ジリリ、ジリリリ


・・・。


?「ーーー・ーーー・・・」


提督「あー聞こえる?俺だよ俺」


?「ー!!ーーー!?」


提督「怒るなって、追い出しといて戻ってこいとか無くね?」


?「・・・」


提督「悪い悪い、それよりちょっとお願いがあってさ、今の提督のやつに変わってくれる?」


?「ー、ーーー。」


提督「それ提督の前で言ってるなら泣くと思うぞ」アハハ


?「ーーー。ーーーーーー。」


提督「おう、昇進したんだって?すげぇな」


?「ーーー。」


提督「あー、そうだな。まぁそれより資材を分けてくれないか?こっちは想像以上でさボーキなんて0だぜ」


?「ーーー。」


提督「ゼロ戦だけにってか?やかましいわ!悪いが頼むぞ」


?「ーー。」


ガチャッ。


提督「大淀、無線連絡は?」


大淀「復唱ありました。すぐに補給したいと言っています」


提督「分かった。頼むよ(赤城と龍驤は話が通じそうだな)」



ーーーー食堂。


提督「ん?龍驤だけか?」


龍驤「うちがおったら悪いの?」


提督「いや、というより間宮っち居なくね?」


龍驤「知らへん、元よりどちらさん?」


提督「君の恋人」


龍驤「アホか!キミとウチはもう夫婦やでって、そんなわけあるかーい!キミが新しい司令官だってぐらいウチにも分かるわー!つまらん嘘はやめ」


提督「んー事件についてはあまり関わってないのか?」


龍驤「なんや!急に真面目か!・・・うちは比較的に新参者やしなぁ~ブラ鎮だった被害はあんま受けてへん」


提督「なるほどな、練度も低いからそうだとは思ったが、そのままか」


龍驤「だからなぁ、他は分からへんけど、司令官の命令は聞くでぇー」


提督「おう、ありがとな。まずは飯食っとけ、ずっと放置されてて大変だったろ?」


龍驤「ウチのこと、大切に思ってくれてるん?」


提督「もちろんだ」キリッ


龍驤「・・・やめーや、なんか気恥ずかしいなぁ。赤城なら部屋に居ると思うからはよ行き~」アタフタ


提督「あいお」タ、タ、タ、


龍驤「・・・ええ人っぽいな」ボソッ


提督「おう、ありがとな!」フリフリ


龍驤「き、聞こえてるんかい!どんな地獄耳や!」


提督「ハッハッハ」タ、タ、タ…


龍驤「・・・ほんま頼むで」




ーーーー赤城、加賀の部屋前。



提督「・・・(人の気配はするけどなんか入ってくるなオーラを感じるぜ)入るけどな!」ガチャ


赤城「・・・」


提督「メシ、タベロ」


赤城「それは命令ですか?」


提督「いや、別に」


赤城「・・・」


提督「・・・」


赤城「・・・」


・・・。


・・・・・・・・・。



ーーーー数十分後。



赤城「分かりました。艦載機の補充も一緒にしてきます」


提督「おうよ」


赤城「ところで貴方は?」ハイライトオフ


提督「今日からこの鎮守府に着任する提督だ。(大淀からの通信で)分かってるはずだけど?」


赤城「いま、加賀さんが居なくて良かったですね」オフ


提督「あの事件に加賀は関わっていたんだよな」


赤城「・・・はい」オフ


提督「まぁ、殺さないだけマシだろ」


赤城「・・・」ピクッ、オフ

       ・・

提督「前の提督がな」


赤城「提督、加賀さんに対してもしも――」ギロッ


提督「話の途中で悪いがそれはないよ。何に対してとか今は言う必要が無いと思うし」ニヤッ


赤城「あの時、加賀さんは私を止めましたが、何かあった時は私は私を止められないですよ?」ハイライトウズマキ


提督「ああ、そん時は全力で頼むぜ」キリッ


赤城「提督、掴めない人ですね」ハイライトオン


提督「眼の前より、大切なのは隣りにいる人だ。俺なんかに殺意を向けてないで、ちゃんと加賀を頼むぞ」チラッ、ベツホウコウノ、ドアヲミテ。


赤城「・・・はい、言われなくても」


提督「なら、安心だ」ニカッ、ガチャ、バタン


赤城「本当に掴めない人、加賀さん、提督は気づいていたみたいですよ」


赤城が提督が出ていった部屋とは別のドア、隣の部屋と繋がっているドアを見ると、ドアノブが回転してーー、


ガチャ・・・スッ。


加賀「・・・赤城さん、油断してはダメよ」ハイライトオフ


赤城「慢心してはダメね」ハイライトオフ


加賀「…気づかれない内に仲間を集めておきましょ」





ーーーー廊下。





提督「なんつーか、どこもかしこも殺意に溢れてるな」


提督(赤城は思った以上に加賀と一緒で難しそうだな)


提督「長門は用事があるってどっかに行っちまったし、このまま鎮守府を見ていきますかね」タ、タ、タ


?「・・・」ジー、ハイライトオフ



ーーーー工廠。


提督「おーここの鎮守府も妖精さんたち頑張ってるなぁー」


妖精達「・・・」敬礼


提督「ご苦労さま、今日から着任した。よろしくな」答礼


妖精達「・・・」ペコ


提督「・・・フム」


妖精達「・・・?」クビカシゲ


提督「・・・右手には何もありません」右掌を見せて


妖精達「・・・」コクコク


提督「そのまま握ります」グググ


妖精達「・・・」キョウミシンシン


提督「・・・はい!」手の平に金平糖の山


妖精達「・・・!」


提督「前の鎮守府の妖精さん達は金平糖好きだったけどこっちも同じかい?」


妖精達「・・・」ガヤガヤ


提督「そっか、どうぞ」


妖精達「・・・」パタパタ、整列


提督「ちゃんと並んで一個ずつ持っていく、妖精さん達は特に問題なさそうだな」イヤサレ


?「・・・」ジー、オフ


妖精「・・・」クイクイ


提督「ん?どうした?」


金平糖を受け取った妖精の一人が提督の右手の袖を引っ張る。何かを警告するように左指でとある方向を必死に指差した。


提督「大丈夫、ちゃんと気づいてるよ」ナデナデ


妖精「キュー」


提督「妖精ってそんな声なの!?」


妖精達「・・・」ビクッ


提督「ああ、ごめんごめん。前の鎮守府では聞かなかったから思わず突っ込んだ」


妖精達「ミュー、キュー、ミュミュ、シズメ」


提督「ヌイヌイの妖精が居ますね・・・間違いないですよ」キリッ


?「・・・」ジー、オフ



ーーーー出撃ドック。


提督「・・・しっかし、広いなぁ。鎮守府で差があるって聞いてねぇぞ、知り合いのところも同じぐらいだったのに」スパー


提督「タバコうめぇー」


?「・・・」スッ


影から見ていた者は音を出さぬように隠していた刃物を取り出す。やっと見せた隙をチャンスと思い。静かに近づく。


提督「ん?」ウエヲミテ


火気厳禁


提督「oh...やばっ!火災報知機とか鳴らしたらまた大淀に怒られ・・・って前の鎮守府だなHAHAHA」アタフタ


?「・・・」ダッ!


提督が慌ててタバコを消す隙を見逃さず、ゆっくりと近づいた距離は確実に刺せる距離、一瞬よりも早く提督の背中からわき腹の間、肝臓を狙い済まして、持っていた獲物を突き刺す。


提督「グッ・・・アッ・・・」


肝臓は人体の急所であり提督との身長差を考えれば、一番狙いやすく、刺された者はあまりの激痛に声も出なくなるメリットもある。

こんなことをするために練度を重ねたわけじゃないが、奴を確実に殺せるのならばと、特に考えることも無かった。


提督「・・・」ドサッ


どさりと力なくその場に倒れこんだ提督はその身体から大量の血を流していく。肝臓が急所である理由は刺されれば、大量出血ですぐに処置をしたところで助かる確率は非常に低い。


?「やっと」ポロポロ


右手に付着した血を見て、提督を刺した少女の目には涙が流れていく、刺したことの罪悪感はなく、目的を達成したことの安堵感と彼女のために消えていった者たちへの救いになると・・・。


提督「・・・ハンカチいる?」スッ


?「なっ」バッ、


提督「まさか朝ちゃんに刺されるとは思わなかった」


朝潮「・・・どう・・・して」アトズサリ


提督「まぁ刺さってないんだけどね」スッ、刃先


朝潮が提督が倒れていた場所を見ると血溜まりとナイフの柄、ナイフハンドルの部分だけが落ちていて、提督は刃先を朝潮に見せた。


提督「悪い子だなぁ」ニヤッ


口元を歪ませ、朝潮に不敵な笑みを浮かべる。刺さってないと言うのに脇腹からなおも流れ続ける血の姿は、とても不気味で、恐ろしく不可解で、朝潮の精神に影響するのは仕方がなく、たとえ狂ってしまった精神だとしても、容易に感情を思い出させた。


朝潮「・・・ヒッ」ビクッ

             ・

提督「肝臓を確実に狙うとか誰がどんな教育したんだ?おいちゃんに教えてくれるかな」ペチャ、ペチャ、指先ウネウネ


革靴に付着した血が、提督が歩く度に耳障りな粘りのある音を出している。朝潮にはそれが何故か前提督と重なり、身体が硬直する。

同時に恐怖が襲いかかってきて、身体が震えだした。


朝潮「あ・・・あぁ‥」ガタガタ


提督「・・・飴ちゃんくぅかああああ」ペチャペチャ、棒キャンディ、ペロペロ


朝潮「も、申し訳ございせん・・・私は・・・・・・・私は、ただ・・・皆のために」ガタガタ


提督「あめはうめぇえぞぞぞぞぞぞぞ」ウヒヒヒ、ペロペロペロ


提督が飴を舐めたまま、わざと朝潮の眼の前まで顔を近づける。


朝潮「ヒッ!・・・」パタン


提督「HAHAHA、やりすぎた・・・会話が一切出来ないまま、気絶しちゃったよ」テヘッ


提督「しかし、なんで艦娘の朝ちゃんが軍隊の対人急所なんて知ってるんだ?」ジー、ペロペロ


朝潮「・・・」


提督「フッ・・・白か、PERFECTだ。前の鎮守府でも」ペロペロ


大淀「何を見てるんですか?」ピクピク


提督「大淀は青のパンツが好きだったみたいだよ」ペロペロ


大淀「・・・私はピンクです!・・・じゃなくて、気が気じゃなかったですよ!無茶をしすぎです!て、言いますか・・・飴を舐めるのを止めて下さい」


提督「作戦通りになったろ?」アメナメル?


大淀「お聞きしたいのですが、倒れてた状態から立ち上がってから朝潮さんの後に立つ瞬間が全然、見えませんでしたがどうやったのですか?」アセッ、ナメテタヤツナンテ,イリマセン


提督「企業秘密」ニヤッ


大淀「私に変なことをしないでくださいね」



ーーーー健康管理室(入渠判断科)。



朝潮を抱きかかえて連れてきた提督と大淀は健康管理室、企業で言えばこの名前、学校で言えば保健室の前で立ち止まった。



提督「ここがあの女のハウスね」


大淀「言っている意味が分かりません」


提督「ノリが悪いな~よどよどはー」


大淀「大淀です!ちゃんと呼んで下さいね」


ガチャ。


?「管理室の前では静かにして下さい」


提督「おうぃえい、すまんな明石」


明石「・・・朝潮ちゃん・・・なにかしたんですか?」ハイライトオフ


提督「驚かしたら気絶しちゃった」


明石「・・・」ジロッ


提督「見てくれない?」ジー


明石と提督の目線が交差する。その時、提督の片目が青く光った気がした。


明石「・・・ウッ」ビクッ


提督「どうした?」


明石「中へどうぞ、ベットに寝かせてあげて下さい・・・提督」メセンソラシ、スッ


提督「ありがとな」タ、タ、タ


大淀「明石?どうかしました?」


明石「大淀、あの人って人間なの?」チラッ


大淀「え?資料は人間の男性ってちゃんと書いてありますよ?手品みたいなことをするので変だなーとは思いますが」クビカシゲ


明石「・・・」ハイライトオフ


大淀「明石、大丈夫ですか?」


明石「・・・」スッ


大淀「それは・・・注射器?何に使うの?」


明石「・・・」タ、タ、タ


大淀「いや、あのー、だからね」


ーーーーベット前。


朝潮「・・・」スー、スー


提督「HAHAHA、見ろ~朝潮が天使のようだ~」リョウテヲヒロゲテ


タ、タ、タ。


提督「ん?明石、ちゃんと寝かせ――」


明石「静かにして下さい」プスッ


提督「ユニバァァァス!!」パタン、ビクンビクン


大淀「え、えぇ・・・大丈夫なんですか?」ドンビキ


明石「・・・凄いよこの薬、さすが私が作った薬」ニマァ


提督「はい、注射器返すよ」


明石「ありがとうございます」


大淀「・・・あの、もう説明してもらっていいですか?」イラッ





ーーーー説明中。




大淀「え?明石は提督の居た鎮守府の明石と知り合い?」


提督「んだ」


明石「うん、言ってなかったっけ。にひっ!」


大淀「聞いてないわよ、そう言う大切なことは伝えてくれないと、今ここの鎮守府の状況を考えれば・・・ね?」メガネクイ


明石「だって仕方ないじゃん!前の提督があれだったし、私は少しでも多くを助けたかったから」


大淀「・・・ごめんなさい、明石の事を考えてなかった」


明石「ねぇ大淀、高速修復材が足りなかったのに――」


提督「おっとそこまでだ」


明石「提督?いいんですか?」


提督「大淀はまだ知らなくていいさ」


大淀「なんですか?私だけ仲間はずれなんですか?」ムッ


提督「よどよどは怒っても可愛いなぁ」


明石「あ、それ分かります」


大淀「何なんですか貴方達は・・・明石も最近は向こう側の子達になっちゃったって心配だったのよ?」


明石「入渠するかどうかの判断ってさシビアなんだよねー、簡単に入渠させちゃったら怒られるし、その辺のストレスは分かって欲しいかな」ハイライトオフ


大淀「うっ」アトズサリ


提督「こらこら、大淀を虐めるでない」


明石「はーい、ところで提督。どうやってここの鎮守府に来たんですか?」


提督「気合で来た」


明石「大淀、教えて」


大淀「それが、資料にも極秘って書いてあるの」


提督「秘密が多い男ってかっこよくね?」


明石&大淀「全然、思いません」


提督「HAHAHA、厳しいな」


「ん、んー」


提督「感じる、感じるぞ・・・天使の目覚めだ」ギラッ


明石「分かってると思い――」


提督「うぉおおおおお」ダッ


明石「あ、こら!ダメですって!」


大淀「・・・」アセッ、メガネクイ


朝潮「う・・・ん」


提督「やぁ、お目覚めかい」サワヤカナエガオ


朝潮「・・・ヒッ」ビクッ


提督「怯えなくていいんだよ、傷は何処にもないんだから」ニコッ


朝潮「あ、あの・・・は、裸」


提督「ふっ、傷口が無いだろ?見てごらん」スッ、ジョウハンシンハダカ


朝潮「ち、近いです」ビクビクッ


提督「もっと近くで見ないとわかーー」


スパーン!


提督「ぐおおおおおお、明石ぃぃいいいいい」


明石「変態ですか?それとも修理が必要ですか?」ムチソウビ


提督「ムチはシャレにならんぞ」グオオ


明石「幼気な少女に上半身裸で近づくからです。怯えちゃってるじゃないですか」


提督「誰だって鍛え抜かれた身体を見せたいって思うだろ?」


明石「鍛え抜かれたというより・・・古傷ですか?ところどころ直した後がありますけど」


提督「おっと、失念していた。失礼」スルスル、バサッ


大淀「それほどの大きな傷跡、どうしたのですか?」


提督「ふふ、秘密だ」キリッ


大淀「はぁ・・・秘密が多すぎるのも、困りものです」


朝潮「あの、てい、とく・・・」オロオロ


提督「おう、提督だぞ」


朝潮「私、その・・・提督にっ!」


提督「おう、気にするな」


朝潮「そ、そういう訳にはいきません!」


提督「相変わらず真面目だなぁ、凄くいい子だ」


朝潮「え?」


大淀「前の鎮守府の話ですか?」


提督「おうよ、朝潮は主力艦隊にも参加してたからな」ニッ


明石「そんな子に刺されるなんて本望ですね」


提督「だろ?って、刺さってないがな」


明石「・・・(本当に人間なのかなぁー)」


朝潮「・・・私はそれでも」ブルブル


提督「朝潮」キリッ


朝潮「は、はい」ビクッ


提督「もう一度だけ言うぞ、気にするな」


朝潮「・・・う、うぅ」


提督「俺が知ってる天使なら、素直になってくれるだけでいいんだ」


朝潮「私は、天使ではありません。天使と言うのでしたら提督をこの手を・・・」プルプル


大淀「・・・」タ、タ、タ、ギュッ


朝潮「・・・!お、大淀さん?」


明石「あ、ずるい。私も」ギュッ


朝潮「あ、明石さん!」


提督「あ、俺も」


大淀&明石「ダメです」


提督「え、ひどくない?流れ的にOKじゃない?」


朝潮「・・・私は」


大淀「提督が良いと言うなら、気にするだけ無駄だと思います」ナデナデ


明石「そうですよ~、気にするだけ無駄です」ニコッ


朝潮「・・・ありがとう、ございます」ポロポロ


提督「・・・ふむ(しかし、何も知らなすぎても後手に回りそうだな。朝潮がここまで追い込まれてるとは、何かしら考えておかないとな)」


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1: 四季 2018-04-06 20:22:29 ID: 1tsr3wHy

これ自分で応援するとか押せるんですねwびっくりしたw


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