2015-07-05 20:50:31 更新

概要

海未ちゃんが重い病気にかかります。

ほのうみメインです。


どれだけ過酷な短い人生でも、私は最期まで自分の力で生き抜く。


ーーーーーーー

練習後


海未「それでは、今日の練習はこれでおしまいです。」


凛「今日も、海未ちゃんの指導は厳しいにゃー」ヘロヘロ


海未「当たり前ですよ、大会も近いんですから!」


穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん一緒に帰ろ‼︎」


海未「わかりました、準備をするので少し待っていてください」


ん?なんだか目がしょぼつきますね

大会が近いのに…


海未「それでは、帰りましょうか」


自宅


今日も、練習に励むことができました

あっ!真姫からもらった次の大会用の曲を聞かなければ…


カチッ


海未「あれ…?」


ボリュームは、最大なのに…故障でしょうか?


なんだか妙に静かな夜ですね…


あれ?穂乃果?


海未「どうしたんですか?」


穂乃果「……」ショボーン


海未「また家出ですか…どうせ雪穂と喧嘩でもしたんでしょう」


穂乃果「……」


海未「なんで口パクなんかしているんですか?」


穂乃果「……?…!」


海未「ハァ…」

またきたのか…




穂乃果「…!」


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どうやら穂乃果は、メモ用紙で筆談することを思いついたようだった


海未ちゃんほんとに聞こえないの?


そう見たいですね


明日、病院行かなきゃ…っていうかなんでそんなに冷静なの⁉︎


2年くらいまえからこんなことがあって…目はしょぼつくし耳は聞こえにくくなるしで大変でした


とにかく、明日は病院に行こう!


わかりました。


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次の日


ナース「園田さーんどうぞー」


海未「失礼します」


お医者さんの顔を見ると案の定よくはなさそうだった


医者「園田さん…あなたは、ALSの新型です」


海未「ALSとは…?」


医者「ALSとは、だんだん運動の指令を出す神経が障害を受けて筋肉に指令が届かなくなり、筋肉が弱り最期には呼吸筋が麻痺して死んでしまいます…ですが園田さんは新型を発症してしまいました」


海未「…新型?」


医者「本来は、運動の指令を出す神経が障害を受けるのですが園田さんの場合は、感覚神経つまり感覚器官が徐々に使えなくなります」


海未「…つまり、寿命は減らないが将来聞こえなくなったり見えなくなったりすると…」


医者「そうです。そしてこの病気には残念ながら治療法がありません…」


海未「…冗談ですよね?」

どうやら冗談ではないようだ


海未「それで、どのくらいで使えなくなりますか?」


医者「…良くて、半年です…」


海未「ホッ…分かりました…」


大会までは、どうにか使えそうだ。


ーーーーーーー

皆を心配させるわけにはいきません!


海未「穂乃果!昨日のことですが」


穂乃果「どうだったの⁉︎」


海未「どうやら、疲れていたみたいなんです」アハハ


穂乃果「なーんだ!穂乃果すっごい心配しちゃったよ〜!」


海未「ご心配おかけしました。さぁ、大会が近づいてきているのでラストスパートをかけますよ‼︎」


穂乃果「うん!」


生きよう、このわずかな時間を…もってくださいよ、私の体。



ーーーーーーー


その後は、そこまで症状が悪化することはなかった。


本番前


穂乃果「ミューズ!ラストライブ!悔いのないようにしよう‼︎」


これで、最後。皆とライブをするのも、はっきり皆を見れるのも…この歓声を

聞けるのも…


穂乃果「海未ちゃん…私達の精一杯の

ライブを皆に見てもらおう‼︎」


海未「えぇ!」


ーーーーーーー


にこ「優勝よーーーー!!」


花陽「もう、サイコーです‼︎」


絵里「ハラショー‼︎」


海未「ふぅ…これで一安心です」


穂乃果「やったね、海未ちゃん!」


海未「…え?なんですか?すみません、もう一度お願いします」


穂乃果「もう大丈夫?疲れてたら、しっかり休まないと」


海未「そうですね…」



あぁ、耳が聞こえなくなってきている…!



ーーーーーーー


授業中


コロッ


海未「あっまた鉛筆が…」

やっぱり、最近おかしいですね…


指先に力が入らなくなってきた


ここは、念のため病院へ…


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病院


ナース「園田さんどうぞ」


海未「失礼します」


医者「単刀直入に言います…あなたは、ALSの本来の症状が出ています」


海未「併発ですか?…と言うことは、余命が残り…」


医者「半年がいいところです」


海未「私、死ぬのですか?」


医者「…最善は尽くしますがそれは、あくまで症状の進行を遅らせるだけであって、園田さんは今後体力が落ちてくるので延命はあまりお勧めできません」


海未「…わかりました。それでは次来るまでに決めておきます…」


ーーーーーーー

布団


余命、半年…



本当に死ぬんでしょうか?



そもそも、死んだ後ってどうなるのでしょうか?


そんなことを考えて3時間



「死」というのは、いつくるかは誰にもわからないもので…それでいて、死んだ後に自分という存在がどうなるのか分からない。暗闇の中をさまようのだろうか、それとも何も感じず、意識というものがないのか、そんなことを考えていると「死」が怖くなっていた。自分にはもっと後にくるものだと思っていたのに…こんなにはやくやってくるなんて…

穂乃果たちと、卒業もできずに旅立つなんて最悪です。あぁ眠れない…死にたくない。



ーーーーーーー


次の日


穂乃果「どうしたの海未ちゃんその目のクマは‼︎」


海未「寝不足です…」


ことり「珍しいね、海未ちゃんが寝不足なんて…」


どうしようか、このことを正直に話すべきか…



穂乃果「悩んでることがあったら、

いつでも言ってね!」


海未「…ありがとうございます。」

胸が苦しい

このことを打ち明けられたらどんなに楽か…



ーーーーーーー

余命一ヶ月なので日記を書こうと思う


2月16日


ちょうど、卒業式まで残り一か月。その時には、絵里たちの顔がはっきりと見えるだろうか…とても心配だ。それと、だんだんと私の身体を病魔が蝕んで行っている。

的が定まらなくなってきた。延命をするのはやめた。私は最期の最期まで自分の力で生き抜く


ーーーーーーー


海未「真姫…曲を作って欲しいのですが…もう作詞はできています」


真姫「いいけど…だってだって噫無情?」


海未「はい!それではお願いしますね!」


真姫「なんで、そんな慌ててるのよ…」


海未「私にはもう、休む時間なんてありませんから…」


ーーーーーーー

練習後


穂乃果「疲れたー!」



海未「あの…皆さん、少し聞いてください」


8人「?」


海未「実は、私は残り一か月しか生きれないんです…」かくかくしかじか…


穂乃果「やっぱりあれって…海未ちゃんの嘘つき‼︎なんで穂乃果に、相談しなかったの⁉︎私たちは、親友なんじゃないの⁉︎」


海未「親友…親友だからこそ、言えなかったんですよ‼︎この関係が崩れてしまいそうで…だから、穂乃果たちにはいつもどうりに接してほしかった…」


穂乃果「海未ちゃんのバカ!」


海未「…グスッ…すみません…ごめんなさい穂乃果!」ダッ


ガクッ

足に力が入らない


絵里「大丈夫⁉︎海未⁉︎」


海未「くっ…」

ーーーーーーー

3月2日


ついに、穂乃果たちに打ち明けた。

心は軽くなったが、穂乃果とすれ違いになってしまった。もしこの日記を穂乃果が読んでいるのなら、ごめんなさい。私に穂乃果ほどの勇気がありませんでした


ーーーーーーー

♬〜


穂乃果からの着信だった


海未「もしもし…」


穂乃果「海未ちゃん!ごめんなさい!私そんなつらい病気と戦っていたなんて知らなくて…」


海未「いいんですよ…ギリギリまで、伝えなかった私が悪いんです。

…私もそれにしても、この世界は無情ですね…どこもかしこもあり悲しみに満ちています。私は、残り少ない時間を急かすように生きています。そして、あなたと今喋っている間にも別れの時は近づいて…」


穂乃果「海未ちゃん!私、最期までそばにいるから!笑顔でいるから!海未ちゃんだったら、そんな病気なんてすぐ治っちゃうよ!ファイトだよ!…グスッ…本当に死んじゃうの?穂乃果まだ海未ちゃんと一緒にいたいよ!」


海未「私もそう思っています。でも…この話はここでおしまいにしましょう。私がまだ普通に過ごせているので。穂乃果、一つ質問いいですか?」


穂乃果「何?」


海未「…ごめんなさい。これもやっぱり後で、あっ!もうこんな時間です。お休みなさい。また明日」ピッ


今日は満月なんですかね…



ーーーーーーーー




3月16日


穂乃果とも、仲直りができて、今日は、最高の卒業式になった。でも、もう私は車椅子で喋ることが難しくなっていた。あの時にレコーディングしておいてよかった。それと、昔の写真を見ていると涙が止まらなかった。まだ死にたくない。私には、まだやることがある


ーーーーーーー

一週間前

海未「できました‼︎皆ありがとうございます!」


絵里「いいのよ、海未…あなたの残り少ない人生を応援するわ!」


真姫「だってだって噫無情か…」



ーーーーーーー


3月20日


もうすぐ桜の木が咲き誇るのだろうか…もう私は、目が見えなくなっている。じきに、耳や、鼻、手も使えなくなる。あれを書かないと…



ーーーーーーー


病院


穂乃果「…ちゃん!…ちゃん‼︎」



私がもう見えなくなった目を開けると穂乃果たちの声がかすかに聞こえた。


穂乃果「海未ちゃん来たよ…聞こえなかったら嫌だから、大きい声で言うね!


私…海未ちゃんと一緒にスクールアイドルできて本当によかった‼︎一緒に笑ったり、泣いたり、辛いことも頑張って乗り越えて来れて本当によかった!ここにいる7人も同じ気持ちだよ!本当にありがとう!」


穂乃果…


海未「穂乃果!!私も同じ気持ちです!私も…カハァ」ピーピー


息が続かない。あぁ最期くらいはカッコよく締めたかったのに…


私は、穂乃果にメモを渡した。


手を握っていてください。私の最期まで

…最期には、私にも甘えさせてください



穂乃果「海未ちゃん…」ギュ


穂乃果の手は、どんなものより暖かみのある手だった。こんな、姿になってしまった私の手を穂乃果は力強く握りしめてくれた


だんだんと意識が遠くなる…なんだ、死ぬって痛くも苦しくもないじゃないですか。まるで、眠りに入るみたい






皆、おやすみなさい。皆もこっちに来たらその時にはしっかり起こしてくださいね、先に行ってます。



ーーーーーーーー


1年後


穂乃果「海未ちゃん来たよ!…あっちでも元気にしてる?こっちは、順調だよ!でも、海未ちゃんもなかなか考えたねぇ1年後の穂乃果に手紙を書くなんて…、驚きだよ。…じゃあ、読むね…」

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拝啓


大好きな親友、高坂 穂乃果様へ


これを読むということは、私はもうあっちにいますね…、そこであの時しようと思っていた質問をします。


私、園田 海未は、あなたにとってなんでも話せる親友でしたか?答えは、早く答えに来ないでゆっくりのんびり考えておいてくださいね。いつも、説教ばかりしてすみませんでした。


穂乃果は死ぬことが怖いですか?もし、残り一週間の命だとしましょう。あなたは、最後に悔いのない人生だったと胸を張って言えますか?人というのは不思議なものでギリギリになると、なんでも平気なんですよ!だから心配しないでください、悩むのだったらまだはやいですよ。


最後に、今を精一杯生きてください。

この先嫌なことがあなたの前に次々と立ちはだかります。そんな時は、ミューズを思い出してください。きっと、私が説教をしに来ますから…いつも通り生きていてください。それが私の望みです。

あなたと出会えただけでも、幸せなのに親友になれて私は感謝してもしきれません。楽しい思い出をありがとう


あなたの「親友」園田 海未より


敬具


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穂乃果「海未ちゃんのバカ…グスッ」



end












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