2018-04-17 15:19:02 更新

概要

夕立たちと一緒に生活していた提督が急遽、海外へ長期間出張する事になる。 夕立たちに見送られながら
次なる鎮守府へと異動・・・そこで海外艦たちの日常が始まる。



前書き

前の「夕立が道端に捨てられていた・・・」が保存エラーにより1万字近く飛んだため(文字数多いから?)、
なるべく書かずに放っておき、最後に海外へ出張へ行くという形にし、次作としてまた書いております。


参考までにキャラ(主要艦娘)紹介、

ビスマルク:執務室に初めて着任する金髪の女性、勝ち気で偉そうだが、メンタルは弱い。

銀髪プリンツ:艦これの世界に迷い込んだアズレンのプリンツ、元の世界に戻るまでこの世界での
         生活を決意する。 ビスマルクとは仲が悪くよく喧嘩をするが、プリンツとは
         馬が合うためか意外に仲がいい。



「ここが新しい鎮守府か。」


ビスマルクの案内で海外の鎮守府に着任する提督。


「・・・と言うか、寒すぎないか? しかも猛吹雪なんて聞いてないぞ!」


提督はビスマルクに文句を言う、


「仕方がないでしょ! 私だってここに来たのは初めてなんだから!!」


ビスマルクによると、本営から簡易な地図を貰った程度で詳細は聞かされていなかったらしい。


「はぁ~・・・この先が思いやられるなぁ。」


提督は鎮守府へと入って行く。


・・・・・・


幸いにも、鎮守府内は暖房設備が整っていてすぐに暖炉を焚いて体を温められた。


「・・・で? この鎮守府の艦娘達はどうなっている?」


提督の質問に、


「何言ってるのよ、私がいるでしょ?」


ビスマルクが何故か自分に指を指した。


「はぁ、一体どういう事?」


提督は訳が分からず、


「だから・・・最初の秘書艦と最初の着任艦娘は私だって言いたいの!」


「・・・・・・」


提督は納得するが、


「それは分かった・・・それで? 他の艦娘はどこに?」


「知らない、本営によると以前勤めていた提督と艦娘の折り合いが悪くて、全員この鎮守府から去ったらしいから・・・


 あなたが何とか説得して連れて来て欲しいとの電文があったわ。」


「・・・ははは(呆れ)」


着任早々、艦娘の確保から始める事になった提督だった。


・・・・・・


「鎮守府内に誰もいないってことは・・・」


提督は食堂の貯蔵庫を確認する、


「やっぱり・・・何もない。」


貯蔵庫が綺麗で、腐敗した物も無い・・・本当に空っぽだ。


「仕方がない、近くの売店で食料を買ってくるか。」


幸いにも、当面の生活費として大金を所持していた提督、執務室に戻って近場の地図を確認して最寄りの売店へ向かった。


・・・・・・


「これでよし、約1週間分の食料を買ってと。」


提督は1人複数の買い物袋を持って鎮守府へと戻る、


ビスマルクは「私に買い物に行かせる気? 普通は男が行くもんでしょ!」とついてこず、


「あいつには絶対に夕飯は出さん!」と思いながら、戻って行った。



「ちょっとあなた!」


「あなた」と呼ばれた提督は足を止める・・・目の前には銀髪の女性がいて、


「この鎮守府の指揮官?」


馴れ馴れしく話しかけてきて、


「うん、そうだけど?」


「そう・・・ここの指揮官はいなくなったと聞いたけど、また戻ってきたわけね。」


その銀髪の女性は安心したのか、


「プリンツ・オイゲンよ! 新しい指揮官、よろしく!」


プリンツは敬礼をした。


「プリンツ・・・」


提督は、はっとした。


「そうだ、確かビスマルクが「近いうちに私の妹分のプリンツが着任するわ。」なんて言ってたっけ?」


そのプリンツが目の前にいて、


「ああ、今日からよろしく!」


と、軽い挨拶を済ませた。


・・・・・・


「お~い、ビスマルク、 プリンツが来たぞ~!」


提督がビスマルクを呼び、駆け付けて来るが・・・


「・・・あなた誰?」


ビスマルクはプリンツに向けて質問をした、


「はぁ? 私はプリンツ・・・プリンツ・オイゲンだけど?」


「嘘言わないで! あなたがプリンツのわけが無いわ!」


何故かビスマルクはプリンツを貶し、


「おい、どうしたんだよ? お前の妹分だろ? なぜそんなに嫌う?」


提督はこの状況が全く分かっておらず、


「私の知ってるプリンツは、私と同じ金髪で元気が良くて気前がいいの! それで、あなたは一体何者なわけ?」


「しつこいわね、私はプリンツって言ってるでしょ!」


「・・・・・・」


提督は全く分かっていない中、


「グーテンモルゲン! ビスマルク姉さま! プリンツ・オイゲン着任しましたぁ~!」


扉からもう1人のプリンツと名乗る艦娘が現れ、更に混乱することに。


・・・・・・


「え~っと、つまり?」


提督が整理して、


「ビスマルクと君がプリンツだったよね?」


「ええ、この子で間違いないわ。」


「はい! 私が正真正銘のプリンツですよ!」


同じ金髪の2人はそう答える。


「・・・で、君は・・・どこの世界のプリンツなんだ?」


「・・・・・・」



建造やドロップで同じ艦娘が出ることはあるが、姿形が違うのに名前が一緒という事は・・・


もしかしたら別世界のプリンツかもしれないと提督は判断した。



「う~ん、確かにここに来る前に変な歪みの中に入った気がしたわ。」


銀髪プリンツによると、目の前に黒い渦のような歪みが現れ、興味本位で触れた結果、この世界に来てしまったと言う。


「・・・・・・」


「そんな事ってあるんだな。」    ←ありませんw


「とにかく、私も正真正銘プリンツ・オイゲンよ! 指揮官、住む世界は違うけれど元の世界へ戻るまではしばらく


 厄介になるから・・・よろしくね♪」


そう言って、銀髪プリンツは執務室から出て行った。



※艦これのプリンツは普通に「プリンツ」、アズレンのプリンツは「銀髪プリンツ」と以降呼称します。


・・・・・・


流石にプリンツが2人いるとなると混乱するので、プリンツを給仕担当にし、銀髪プリンツを編成に入れたものの、


出撃前から大喧嘩が勃発した。


前述のとおり、ビスマルクと銀髪プリンツはとにかく仲が悪い。


出撃前の艤装装着の時点で喧嘩が始まる。


「何よ、その艤装・・・尻尾? しかも先端が砲身て・・・あなたはレ級なの!?」


「はぁ!? レ級って何? あんた頭おかしいんじゃない!!」


艤装(武器)の事ですぐに喧嘩になり、


「しかも、あなたスカート履いてないわけ!? 黒パン丸出しではしたないったらありゃしない!」


「うっさい! そう言うあんたこそ、いい年こいてミニスカって、いっその事私みたいに履いてない方が魅力的になるんじゃない?」


今度は服装に関しての言い合いが始まる、


「・・・・・・」


「こいつら何とかして欲しいものだ。」と、小声で呟く提督。


結局この日も出撃を中止する事態となった。


・・・・・・


「お前らなぁ・・・出撃する前から一体何やってんの?」


提督が叱責する、


「仕方がないじゃない、合わない物は合わないのよ!」


開き直るビスマルク、


「ふん、合わないのはあんたの性格が原因じゃないの?」


銀髪プリンツの荒い言動ににビスマルクも、


「何ですって! あなたこそその言動何とかしなさいよ!」


と、また喧嘩が始まる手前、


「ビスマルク姉さま、そしてプリンツさん落ち着いて!」


もう1人のプリンツは2人の仲裁をした。


・・・・・・


「う~ん、どうしたものか・・・」


提督が悩んで、


「ビスマルクと銀髪プリンツは編成に入れるとまずいか・・・だからって同名鑑を入れるのもなぁ~。」


ふとプリンツと銀髪プリンツを一緒に出撃させるかの案が出たが、


「そうなると、ビスマルクが給仕・・・あいつって料理できたっけ?」



ビスマルクの普段の生活は食堂で食べるか、後から着任したプリンツに食事を作ってもらうかの光景しか見たことがない。



「・・・・・・」


「それに、「はぁ!? 私に料理を作れですって!?」なんて反論するだろうし・・・」


提督は考えた末に、


「ダメ元で頼んでみるか。」


提督は3人を招集した。


・・・・・・


集まった3人に説明すると、


「別にいいわよ、この女と一緒じゃなければ!」


「私も構いません、それにビスマルク姉さまの料理が食べてみたいですし!」


意外にも意見があっさりと通った、


「じゃあ、給仕はビスマルク。 編成はプリンツと銀髪プリンツで・・・それでいいかな?」


「はい! アドミラル!」


「ふん、まぁいいけど。」


銀髪プリンツも渋々納得した。


・・・・・・


早速提督の指示で近海の様子を調査することになったプリンツと銀髪プリンツ。


「ほぇ~・・・」


プリンツは何故か銀髪プリンツを凝視する。


「? 何だその目は?」


不思議に思っていると、


「まるで動物みたいな姿です・・・私たちとは違うんですね~。」


プリンツにとって銀髪プリンツの武器は珍しく思えたが、


「ふん、私だってお前たちの装備を見た時は「私とは違う」と思っていたがな。」


ビスマルクと違い、好奇心旺盛なプリンツに対して嫌悪に取らえず素直に答える銀髪プリンツ。


「まぁ、住む世界は違えど「勝利を刻む」は一緒ですからね!」


プリンツにしては珍しく真面目な一言を発し、それを聞いた銀髪プリンツは驚き、


「ふ~ん、あなたはあの金髪バカとは違うのね~、気に入ったわ。」


意外にこの組み合わせはベストのようで、


「じゃあさっさと近海の調査を終わらせるわよ! 私に続きなさい。」


「は~い、ついていきます~♪」


そう言って、2人は近海調査を始めた。


・・・・・・


「提督、今日のお昼はこれでいいかしら?」


ビスマルクが昼食に出したもの、それは・・・



解凍したドリア

解凍したピザ

解凍したフライドポテト



「・・・え~と、これって「冷凍食品」だよな?」


「そうよ、レンジで温めて置いたわ、ありがたく思いなさい!」


「・・・つまりビスマルク、料理って?」


「はぁ、出来るわけないでしょ! 何を今更言ってるのよ!!」


「・・・・・・」


「こいつ殴ったろか!」と思いつつ、


「はぁ~、仕方がない・・・オレが調理しよう。」


提督は深いため息をつき、1人厨房へと入って行った。


・・・・・・


「プリンツプリンツ! 無事帰還しました!」


2人が帰還、執務室に入るなり提督に同時に敬礼をした。


「ほぉ~、2人は仲がいいんだな。」


関心する提督、


「聞いてくださいよ~アドミラル! プリンツさんて意外とおっちょこちょいで面白いですよ!!」


少女っぽい性格ゆえに「キャッ♪ キャッ♪」っと喜びながら会話するプリンツ、


「ちょっ、恥ずかしいから言わないでよもうっ。」


自分の事を言われて照れる銀髪プリンツ、


「ふむ・・・どうやら2人は馬が合うようだ。 次回も出撃を頼むぞ!」


「了解!」


「ええ、了解よ。」


その後も2人は会話をしながら食堂へと向かった。


・・・・・・


「わぁ~♪ これビスマルク姉さまが作った物ですかぁ~♪」


目の前に出された食事を見て目を輝かせるプリンツ。


「いや、オレが作ったんだが・・・」


横から提督が口を挟む。


「え~、ビスマルク姉さまの料理が食べたかったなぁ~。」


プリンツががっかりして、


「食べたければ、食べれば? そこに置いてある冷凍食品を温めたやつが「ビスマルクが調理した」物らしいから。」


提督が指を指して冷凍食品を指す、


「うるさいわね、私に作らせること自体が間違っているわよ!」


開き直るビスマルクに、


「ふ~ん、あなたって出撃どころか鎮守府内でも役立たずなわけね。」


銀髪プリンツが辛口発言をして、


「何、文句あるの? ならあなたなら出来るわけ?」


ビスマルクが睨み、


「ふん、出来るに決まってるでしょ。 何なら指揮官に私たちの料理の腕前を見てもらうのはどうかしら?」


銀髪プリンツの挑発に、


「い、いいわよ! やってやろうじゃないの!!」


料理が出来ないビスマルクに勝機は無いはずなのだが・・・


「あ~、また面倒な事が始まるな。」と思う提督である。


・・・・・・


翌日、


懲りずに2人の喧嘩が始まり、執務室内は2人の叫び声が轟く中、


「今日から新しい海外艦が着任するから、挨拶はきちんとしてくれよ。」


提督は一応伝えるが、


「あ、そう。 次来る艦娘はこの金髪バカよりまともなのかしら?」


相変わらず、ビスマルクに対して口が悪い銀髪プリンツ。


「この・・・もし演習だったら遠慮なく捻り潰してやるのに!」


ビスマルクは戦艦、銀髪プリンツは重巡・・・勝負したら勝つのは目に見えてるが・・・


「あら、私と勝負したいの? ふ~ん、今までの仕返ししたいの、ねぇ?」


挑発を繰り返す銀髪プリンツに、ビスマルクは「むむむ・・・」と苛立ちを隠せないでいた。


「はぁ~・・・」


提督が深くため息をついていると、


「アドミラル! 新しい方がお見えになりましたよ~♪」


プリンツが執務室に案内をして、


「初めまして! 航空母艦のサラトガです! よろしくお願いします!」


「Meが私のアドミラル? 気に入ったわ! 私はアイオワ、よろしく!」


アメリカ艦のサラトガとアイオワが着任した。


「これで少しは賑やかになるはずかな・・・」


しきりに提督はビスマルクと銀髪プリンツを見る・・・案の定まだ喧嘩をしていた。


「アイオワ、早速で悪いけどあの2人を止めてくれないか?」


「OK! meに任せて!」


そう言って、アイオワは両方の手でビスマルクと銀髪プリンツを簡単に持ち上げた。


「ちょっ!? 何すんのよ!」


掴み上げられた2人は睨みつけるが、


「アメリカ艦のアイオワよ、よろしく! 喧嘩してないでmeたちに挨拶位したらどう?(ジロッ)」


「・・・・・・」


アイオワの威圧とも言える言動に恐れを成したか、素直に従う2人。


「ドイツの戦艦ビスマルクよ・・・よろしく。」


「同じくドイツの重巡プリンツ、これからよろしく頼むわね。」


「あら~♪ 素直でいいじゃない♪ 生意気だったらブチのめすつもりだったわ(にやにや)。」


「・・・(怖)」


アイオワの着任のおかげで2人の喧嘩は無事治まった。


・・・・・・


「提督、サラ特製の朝食サンドイッチ出来上がりましたぁ~♪」


サラトガが着任したことで給仕をサラに変更、その提案に誰も異議を唱えなかった。


最も、料理対決を考えていた2人の勝負は自然消滅し、今はお互い不満を持ちつつも素直に


出撃して戦果を挙げていった。


「失礼します! アドミラル宛てに大きな荷物が届いていますよ!」


プリンツが執務室にわざわざ運んできてくれた。


「ふむ・・・確かに、大きいな。」


一際大きい箱・・・提督はふと思い出す。


「昔、こんな大きな箱の中に夕立や時雨が入っていたっけなぁ~。」


今考えると、箱に艦娘などおかしな話なのだが・・・


「え~っと、なになに・・・おおっ、大鳳から「提督に差し入れです。」って、律儀でいい子だな。」


どうやら送り主は前鎮守府所属の大鳳からのようだ。


「どれどれ。」


提督はすかさず箱を開けてみた。


「・・・・・・」


すぐにふたを閉める、


「気のせいかな? 中に犬っぽいのがいたような・・・」


もう一度確認、すると・・・


「提督さん! 夕立来ちゃったっぽい~!」


何と箱の中に入っていたのは夕立!? ・・・と、食料と資金がそこそこ。


「・・・・・・」


「確か生き物って郵送不可のはずでは?」の言葉をそっと心の奥にしまっておく提督であった。


・・・・・・


「・・・で、何でここに来たのかな、夕立?」


「提督さんに褒めてもらいたいからっぽい~♪」


「・・・・・・」


凄く返答に困る。


「そうか、でも当分は日本へ帰れないけどそれは分かってるのかな?」


「分かってるっぽい~♪」


「・・・・・・」


「分かってないな。」と思う提督。


「大丈夫っぽい~! 他の皆も後から箱で送られてくるっぽい~♪」


「・・・・・・」


「へぇ~そうなんだ」と思いつつ、


「何で? どう言う事!?」


当然提督は驚き、


「大鳳さんが「提督に荷物を送る」って言ったから、提督さんに会いたい皆がこっそり箱に入っているっぽい~♪」


「・・・・・・」


「確か・・・10人位はいるっぽい~!」


「・・・はぁ~。」


提督は深いため息をついた。



後日、軽巡2人と駆逐9人がこの鎮守府に郵送された。


提督が後に大鳳へ皆の安否の連絡をしたのは言うまでもない・・・



・・・・・・


夕立たちが勝手にやって来た行為は提督には迷惑にしか感じなかったと思いきや、


「むしろ来てくれて助かったよ。」


提督は何故か喜んでいた・・・それは、


「夕立たちが来てくれたことで遠征が出来るようになった。」


考えてみれば当然なのだが、


夕立たちを除くと、この場に入る海外艦は<戦艦・空母・重巡>しかいない。


遠征では基本駆逐艦・軽巡が主流なため、ある意味運が良かったと言える。


当然ながら、遠征で資源を稼いでくれる夕立たちにはビスマルクたちも文句を言えず、


多少悪戯されても、我慢してくれた。













このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-04-15 09:37:00

SS好きの名無しさんから
2018-04-11 13:11:23

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このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-04-11 00:20:00 ID: mIBOWgcE

プリンツ同士で組ませたら案外上手くいくかも?

2: キリンちゃん 2018-04-15 11:44:21 ID: yv9jjPRd

その予定でしたので書きました。
コメントありがとうございます♪


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