2018-04-22 15:03:11 更新

概要

ラブライブ!×ドラえもん「独裁スイッチ」のコラボSSです。のび太をそのまま穂乃果と置き換えて書いたものです。



ある日、音ノ木坂女学院生徒会室



海未「穂乃果! 貴女はまた生徒会の仕事をほったらかしにして!」


穂乃果「だって今疲れてるんだもん!」


海未「授業中ずっと寝ていたくせに、何を言っているのですか!?」


穂乃果「だって・・・」


海未「言い訳は結構です。とにかく貴女には、溜まりまくった仕事を全て今日中に片付けてもらいます!」


穂乃果「そんなぁ・・・」


海未「もし、一瞬でもだらける様子が見られたら、この竹刀で穂乃果に喝を入れますよ!」


穂乃果「もう! 海未ちゃんの鬼! 悪魔!!」


海未「かぁつ!」バシン


穂乃果「痛ったーい! そんなもので叩かないでよ!!」


海未「さぁ、口より手を動かす!」


穂乃果「もう、ヤダ!!」ダダダダッ


海未「あっ、こら穂乃果!!」


バタン


__________


穂乃果「はぁ、はぁ、はぁ・・・。海未ちゃんったら酷いんだから」


真姫「あら、穂乃果じゃないの。こんなところでどうしたの? 息きらしちゃって」


穂乃果「あぁ、真姫ちゃん。実はさ、海未ちゃんが酷いんだ。だって・・・」


カクカクシカジカ


真姫「なるほどねぇ」


穂乃果「海未ちゃんがいなかったら、ここまでしんどい思いしなくて済むのに」


真姫「ふぅん。そういう風に考えるのね」


穂乃果「真姫ちゃん?」


真姫「本当に海未がいなかったら、楽になれると思う?」


穂乃果「うん。だって今の海未ちゃん、本当に鬼なんだもん!」


真姫「じゃあ、これ使ってみる?」


穂乃果「何コレ??」


真姫「独裁スイッチよ。私が暇つぶしに作ったの」


穂乃果「独裁スイッチ? それでどうするの??」


真姫「そうね。例えば・・・、今目の前を飛んでいるハエ。」


真姫「あのハエ消えちゃえ!」カチッ


穂乃果「えっ、ハエが消えた!!?」


真姫「そう! そういう道具なの」


真姫「はい」つ独裁スイッチ


穂乃果「ほぇーー」


真姫「邪魔者を消してしまって、住み心地のいい世界にすればいいじゃない!」


真姫「まぁ、使うかどうかは穂乃果次第だから、よく考えることね」スタスタ


__________


穂乃果「こんなもんもらってもなぁ。いくら海未ちゃんが鬼でも、幼馴染の友達だし、消しちゃうのはいくらなんでもねぇ」


穂乃果「きっと穂乃果は使わないよ!」


海未「あっ! 見つけましたよ穂乃果!!」


穂乃果「げっ、海未ちゃん!」アセアセ


海未「覚悟はいいですね」ニッコリ


穂乃果「うわーーー!!!」ダダダダッ


海未「逃がすものですか!!」ダダダダッ


穂乃果「ひぇええ!」ダダダダッ


穂乃果「もう、海未ちゃんなんか消えちゃえ!!」カチッ


スッ



カタタン(竹刀が廊下に倒れる音)


穂乃果「えっ、うそ!?」


穂乃果「海未ちゃん?? おーい、海未ちゃん!!」


穂乃果「ねぇ、いるなら返事してよ!」


穂乃果「まさか・・・、本当に消えちゃったの??」


穂乃果「あぁ、取り返しのつかないことをしてしまった・・・」


ことり「あっ、ホノカチャン! 何してるの?」


穂乃果「ことりちゃん! ねぇ、海未ちゃん知らない?」


ことり「うみちゃん? って誰??」(・8・)?


穂乃果「園田海未だよ! 私たちの幼馴染の女の子!」


ことり「幼馴染にそんな子いたかなぁ?」


穂乃果「ええっ! なんで、なんで海未ちゃんを知らないの!? おかしいよ!」


ことり「そんなこと言われても・・・。知らないものは知らないよぉ」


凛「あっ、穂乃果ちゃんとことりちゃんだ」


花陽「こんにちは」


穂乃果「凛ちゃん、花陽ちゃん!」


凛「ここで何してたのかにゃ?」


穂乃果「ねぇ!! 海未ちゃん知らない? 園田海未。μ’sのメンバーの一人だよ!」


凛「そのだうみ? 知らないにゃ。かよちん知ってる?」


花陽「私も、知らないよ。ていうか、μ'sにそんな子いたかなぁ」


穂乃果「そんなぁ・・・。あっ、μ’sって何人のグループだっけ?」


凛「何人って、凛とかよちんと真姫ちゃん、穂乃果ちゃんとことりちゃん、それににこちゃん、絵里ちゃん、希ちゃんの8人だにゃ!」


穂乃果「うそ! 9人じゃないの?」


ことり「何言ってるのホノカチャン! 私たちμ’sは8人で一つのグループでしょ!」


凛「そうだにゃ!」


花陽「うん」


穂乃果「ええー!?」


ことり「ホノカチャン、きっと疲れてるんだよ。今日は早く家に帰って、ゆっくり休んだ方がいいと思うよ♪」(^8^)


穂乃果「・・・・・・」


__________


穂乃果「消えたというより、最初からいなかったことになるみたいだね」


穂乃果「もう! こんな恐ろしいもの二度と使わないよ!!」


絵里「穂乃果! 見つけたわよ!!」


穂乃果「ぅ絵里ちゃん!?」


絵里「貴女、生徒会の仕事サボってるそうね!」


穂乃果「いや、別にサボってるつもりはn」


絵里「問答無用! 前生徒会長として、貴女のその曲がった根性、叩き直してやるわ!」つ竹刀


穂乃果「ひぇえええ! なんで絵里ちゃんが竹刀を!?」ダダダダッ


絵里「コラ穂乃果! 逃がさないわよ!!」ダダダダッ


穂乃果「海未ちゃんのいない世界では、絵里ちゃんが厳しいんだ! もともと厳しいけど」ダダダダッ


絵里「コラー、穂乃果ァ! お待ちぃーー!!」ダダダダッ


穂乃果「ああ、もう! 絵里ちゃんも消えちゃえ!!」カチッ


スッ


カタタン(竹刀が廊下に倒れる音)


穂乃果「あっ・・・」


穂乃果「絵里ちゃん・・・、絵里ちゃん!!?」


穂乃果「どうしよう!? またやってしまった!!」


穂乃果「もう使わないって、決めてたのに・・・」


穂乃果「・・・・・・」


穂乃果「そうだ、真姫ちゃんに聞いてみよう! 消した人を元に戻す方法があるかもしれない!!」


穂乃果「真姫ちゃんなら・・・、きっと今日も音楽室にいるよね!」


音楽室



真姫(アイシテル バンザーイ♪)ジャンジャン


ガララララ


穂乃果「真姫ちゃ~ん!」


真姫「ヴェエ! 穂乃果! 何か用なの?」


穂乃果「実はね・・・」


カクカクシカジカ


真姫「ヴェエッ! 消した2人を元に戻す方法ですって??」


穂乃果「お願い真姫ちゃん! 何とかならないかな!?」


真姫「無理! そんな方法ないわよ。まぁ、忘れるのね」


穂乃果「そんなぁ・・・・・・」


その夜、穂むら

穂乃果の部屋



穂乃果「どうしたんだろ。いつもの穂乃果らしくない」


穂乃果「過ぎたことでいつまでもクヨクヨしててもしょうがないよ」


穂乃果「物は考えようだもん。うるさくする海未ちゃんや絵里ちゃんがいないんだから、のびのびしていられるね!」


穂乃果「ふぅー」ベッドヘダイブ


穂乃果「ことりちゃんが言った通り、今日は早く休もうかな」


穂乃果「・・・・・・」


穂乃果「すぅ・・・、すぅ・・・」Zzz…


__________


海未(穂乃果、まったく貴女って人は!)


絵里(これくらいの仕事にいつまで時間かけてるの??)


穂乃果(あれ? 海未ちゃん、絵里ちゃん!!?)


海未・絵里((貴女にはお仕置きです!!))


穂乃果(やめて、やめてよぉ!)


真姫(ホント、穂乃果ってダメねぇ)


凛(その通りだにゃ!)


花陽(先輩として、尊敬できないかもです)


穂乃果(やだ! やめてよ!! 穂乃果はもう、スイッチを押したくないんだ)


にこ(穂乃果ってやる気あんのかしら?)


希(ないんとちゃう!? わしわしMAXでもお見舞いせなあかんなぁ)ワシワシ


穂乃果(うっ、うぅ~)


穂乃果(あっ、ことりちゃん!)


ことり(ホノカチャン、もう見損なったよ! じゃあね)


穂乃果(待って、ことりちゃん!)


ことり(ついてこないで!)プイ


アハハハハ


ワシワシスルデ


キャハハハハハ


ホントダメナヒト


アッハハハハハ・・・、キャハハハハハハ・・・


海未・絵里((お仕置きです!))


穂乃果(ああもう、みんなで寄ってたかって穂乃果のことをバカにして!)


穂乃果(だれもかれも、消えちゃえ!!!!!」カチッ


__________


翌朝 (・8・)ちゅんちゅん♪


穂乃果「ふぁああ~、もう朝か?」


穂乃果「昨日はあのまますぐに寝ちゃったんだったね」


穂乃果「それにしても、嫌な夢見ちゃったなぁ」


穂乃果「ってぇ、もうこんな時間!? 急いで支度して学校行かなきゃ!!」


音ノ木坂女学院

2年生教室前



穂乃果「変だなぁ、朝家に誰もいなかったし、ここに来るまでにも誰とも会わなかった」


ガララララ


穂乃果「そして教室にも誰もいない・・・」


穂乃果「他の教室はどうだろう?」


__________


穂乃果「ダメだ。1年生から3年生の教室にも、職員室にも、体育館にも、音楽室にも、いつもの部室にも、誰ひとりいない」


穂乃果「そういえば、窓から外を見ても車1台走ってないよね??」


穂乃果「まさか!? あの時・・・」



『だれもかれも、消えちゃえ!!!!!』カチッ



穂乃果「あああああああ!」


穂乃果「嘘だ嘘だ嘘だ!」


穂乃果「世界中の人間を消してしまったああああああ!!!!!!」


穂乃果「どうしたらいいの? うぅ・・・、ひっく、えっぐ」ポロポロ


夕方、音ノ木坂女学院屋上



穂乃果「ずっと泣いてたら、もうこんな時間かぁ」


穂乃果「いつもなら、ここでみんなとダンスの練習してるんだよね」


穂乃果「あぁ、誰か!! 誰か出てきてよ!!! 海未ちゃんだけでもいいから出てきてよ!!!!」ジワァ


穂乃果「一人でなんか、生きていけないよぉ!!!!!」ポロポロ


??「これでわかったでしょ?」


穂乃果「ほぇ?」


??「気に食わないからって人を消していってたら、きりがなくなるのよ」


穂乃果「その声・・・、真姫ちゃん?!」


真姫「そうよ」


穂乃果「どうして? 独裁スイッチで消えなかったの??」


真姫「私は独裁スイッチを作った本人だからね。私だけは消えないように、初めから出来てるのよ」


穂乃果「そうだったんだね! 良かった! 良かったよぉ~~~!! 真姫ちゃんだけでも出てきてくれて」ダギッ


真姫「ヴェエ!! 穂乃果、独裁スイッチ持ってるなら、渡してくれる?」


穂乃果「えっ、持ってるけど」つ独裁スイッチ


真姫「これはね、もともと独裁者を懲らしめるために作ったものだったのよ」


真姫「さぁ、みんなを元に戻すわよ」カチッ


穂乃果「うわぁ~~! やった~~~~~!!」キラキラ


穂乃果「校庭を人が歩いてる!!! 通りを車が走ってる!!!!」


海未「さぁ、練習を始めますよ」


穂乃果「海未ちゃん、それにみんなも!」


穂乃果「元に戻ったんだ~~~~~!!!!!」


__________


後日、音ノ木坂女学院屋上



海未「ワン・ツー・スリー・フォー」パンパン


海未「穂乃果! 今のステップ、遅れていましたよ!!」


穂乃果「えっ! そうかなぁ? えへへっ」


にこ「まったく、穂乃果は。足引っ張るんじゃないわよ!」


希「わしわしが必要なんちゃう??」


海未「さぁ、休んでいる暇などありません。続けますよ!!」



みんなと過ごしていると、ちょっとうるさく感じることもあるんだよね。


でもそれは、みんなに慕われていて、大事に思ってもらえてるからこそなんだよね。


周りがうるさいって、素晴らしいことだね!!


よーし! 今日も練習、ファイトだよ!!


おわり


後書き

初めて書いたSSだったので、表現の怪しいところがあったかもしれませんが、お付き合いいただきありがとうございました。


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