2019-11-18 22:26:21 更新

概要

報告【駆逐棲姫と軽巡棲鬼のeliteですが、実際にはしません 本気型なら存在しますが本作品は一部の深海棲艦を除く深海棲艦が特殊帯という設定になっていますので改めてご了承ください】
この作品は九十七式様から受け継いだ作品です
基本的亀投稿なので更新速度は遅めです ご了承ください


前書き

提督


女性と話すことが苦手な男提督
女性と話すのは苦手だが戦績より命を大事にする優しい方




初期秘書艦
真面目で少しおっちょこちょいな艦娘
提督が女性と接するのが苦手なのを克服させようとしている




クールで常に冷静、表情をあまり変えない艦娘
電の姉であり、妹思いのある優しい子
仲間を生かすためなら自分をも犠牲にしようとする少し仲間思いの度が過ぎる一面あり


祥鳳

お姉さん的存在で大人びた艦娘…だが、お酒を飲むとお姉さんから子供に戻る(愚痴などを吐くだけ)
自分で小柄と言うが他の軽空母(龍○や瑞○)と比べたら小柄ではないような気が…(格納庫の話では…?)


加賀

口数が少ないクールな艦娘
表情もあまり変えず、何を考えているか分からない…だが、ご飯の時になると目を輝かせる


女性とは無縁の環境に暮らしていた提督は海軍に入隊すれば女性と関わる機会も減るはず!


という安易な考えから海軍に入隊するもたまたま受けた提督適性試験に合格し 提督になった


上から指示された鎮守府に向かい執務室の扉を開いた



電 「電です!どうか よろしくお願いいたします!」



段ボールが山積みの執務室には茶色い髪の少女が立っていた



提督 「(はぁ…女性と話すのが苦手だったから女性とはあまり関わらないような海軍に入隊したのに…)」


提督 「(なんで私の目の前には小さな女の子がいるんだ!?)」


女性と話すことに慣れていなかった提督は少女を目の前にして頭の中を空っぽにしてしまったがなんとか不愛想な挨拶を返す


提督「あぁ よろしく」


電 「(はわわわ!ここの司令官さんは怖そうなのです…!)」


提督 「とりあえず建造して仲間を集めよう」



女性と話すのが苦手な提督だが最低限度の会話くらいはできる


そう”最低限度”の会話なら



提督 「ということで工廠に行ってくる」


電 「電もご一緒するのです!」


提督 「いや…荷物がまだ届くかもしれないから執務室にいてくれ」


電 「わかったのです!」


提督「じゃあ行ってくる」


電 「いってらっしゃいなのです!」



工廠までの廊下で電と何を話せばいいのかわからず 会話に詰まることを恐れた提督は電を執務室に残し工廠へと向かった













工房



工廠に入って初めて目に飛び込んできたのは桃色の髪をした電よりも大きな女性だった



その女性はこちらに気づき、新しく配属された提督に挨拶をした



明石 「初めまして提督!私は明石ですよろしくお願いしますね!」


提督 「あ…ああ、よろしく」


明石 「ここでは開発や建造そして装備の改修ができます!」


明石 「開発では装備 建造では艦娘を作ることができます!」



桃色ヘアーの明石は楽しそうに工廠の説明をするが提督は電のような少女とは違う大人の女性に緊張して話を聞くどころではなかった…



明石 「装備の改修は…って提督聞いてます?」



工廠の入り口で微動だにしない提督を不審に思い提督を呼んだ。



提督 「えっ…あぁ……」


明石 「聞いてなかったんですか?仕方ないですね もう一度話しますね」


提督 「あっ、いや…大丈夫だ ちゃんと聞いていた」


明石 「そうですか!で、今回は何が目的で来たんですか?開発ですか?建造ですか?」


提督 「あぁ…実は鎮守府正面海域を攻略するために建造をしようと思って…」


明石 「そうですか!なら資材を投入してください!」


明石 「ちなみに建造される艦娘は建造されるまで誰だかわかりませんが投入する資材によって出やすい艦娘は変わります!」


明石 「何か建造したい艦種はありますか?」


提督 「あ…うん な、なら水雷戦隊を組みたいから軽巡洋艦か駆逐艦を建造したいかな…」


明石「なら燃料、鋼材を少し投入してください 最初は適当でいいですよー」


提督「こ...こうか?」カチャカチャ



250/130/200/30



明石「そんな感じです!あとは建造ボタンを押してください!」


ポチっ



00:20:00



明石「建造されたら執務室に行くように伝えますね♪」


提督「あぁ…ありがとう……」


提督に向けて手を振っている明石を後に提督は電がいる執務室に戻った













提督室



電 「司令官さん!おかえりなさいなのです!」


提督「ただいま」


電 「司令官さん 司令官さんは電の事が嫌いなのですか?」


提督「…えっ?」


電 「司令官さんは電と話すとき、違うところを見ているのです…だからもしかしたらと思ったのですが……」



提督 「(初対面に近いのに嫌ってるとか思われてたのか…何とかして誤解を解きたいな…)」


電 「わたし、なにかし…」


提督 「すまない…」


電 「えっ?」



電の誤解を解くために提督は電の話を遮った



提督 「実は、生まれてから女性とあまり接したことが無くてな…必要最低限の会話しかできないんだ…」


提督 「女性との話し方がわからなくてあんな態度をとってしまった…すまない」


電 「…よ、よかったのです!」


提督 「…っえ よかった?」


電 「はいなのです!」


電 「電は、司令官さんが電の事を嫌いだと思っていたのです」


電 「嫌いじゃない事が分かっただけでも電はうれしいのです!」


提督 「こんな私でいいのか?」


電 「提督が女性が苦手なのはわかったのです」


電 「それに司令官さんも女性と会話すれば克服できると思うのです!」


電 「頑張って一緒に克服しましょうなのです!」



「女性が苦手だ」ということを告白した提督に「一緒に克服しよう」と提案した電


場の空気が良くなりつつあるところでプルルルルと電話が鳴った



プルルルル…プルルルル…プルルルル


ガチャ


提督 「はい、こちら執務室」


明石「提督!明石です 建造が終了したので建造された艦娘を執務室に行くように言っておきました!」


提督 「あぁ…ありがとう」


ガチャ


電 「誰からなのです?」


提督 「明石からだ どうやら建造が終了したらしい」


電 「誰が建造されたのです?」


提督 「あっ…聞き忘れた」


電 「司令官さんはおっちょこちょいなのです」フフフ


提督「その通りだな」アハハハハ



告白をしてから電との接し方が少しわかったような気がする提督の耳にコンコンと乾いた音がする



コンコンッ


シツレイスル



提督「お、噂をすれば来たみたいだな…」



執務室のドアが開き、白銀の髪を持ち 電と同じくらいの背丈だが、


電よりもクールな少女が現れた



響 「司令官響だよ よろしく」


提督 「あ…あぁ よろしく」


電 「響ちゃん!よろしくなのです!」


響 「電…会えてうれしいよ」


提督 「知り合いなのか?」ヒソヒソ



電の様子から響は電の知り合いだと感じた提督は電に小さい声でたずねてみた



電 「はいなのです!電と同じ暁型なのです!」ヒソヒソ


提督 「そうだったのか…」ヒソヒソ


響 「…? なんだい?」


提督 「いや…電に響との関係を聞いてただけさ」


響 「ふーん」



響は何かを察し追及するのをやめて話題を変えた



響 「ところで司令官 出撃命令は?」


提督 「あぁ すまない…忘れてた」


提督 「電旗艦で電と響の二隻編成で行こう」


提督 「場所は鎮守府正面海域だ」


電&響 「了解(なのです)」













鎮守府正面海域



響 「そういえば司令官はなぜ電としか会話しなかったんだい?」


電 「司令官さんは女性が苦手らしいのです でもやっと電とは少し話せるようになったのです!」


電 「だから悪い人だと勘違いしてあげないないでほしいのです...」


響 「そうだったのか それは気づかなかった」


響 「でも、何故司令官は女性と話すのが苦手なんだろうか?」


電 「女性とあまり接したことが無かったかららしいのです」


響 「本当にそれだけの理由なのかな」


電 「どういうことなのです?」


響 「つまり、司令官が女性と話すのが苦手なのは他にも理由があるのでは?ということさ」


電 「そうなのですか?」


響 「わからない…でも、もしかしたら」



響が何かを言おうとしたとき


ドンッ!


という乾いた音が響いた!



響 「ッ!?」



なんとか直前で回避できたが至近弾で響は小破してしまう…



響 「電!これは軽巡や駆逐艦の砲撃じゃない!」



この威力はこの近辺ではありえないものだった…



電 「あっ…あれは、ル級なのです!」


響 「なんで鎮守府海域に戦艦がいるんだい!」


ル級 「…」ニタァ



怯えている電たちを見て笑ったのか 不敵な笑みを浮かべていた



電 「敵の編成は戦艦1隻、重巡2、軽巡1隻、駆逐艦2隻なのです!」


響 「電 とりあえず司令官に報告 そして司令官の指示に従おう」


電 「わかったのです!」



電は無線機を手に持ち、提督がいる鎮守府に連絡を取った













執務室



提督 「(あいつらは無事だろうか…?)」



提督が電たちの帰還を待っていると執務室にある無線機から声が聞こえてきた。


提督は無線機をとり耳に当てた



提督「こちら鎮守府 なにかあったか?」


電 『大変なのです!鎮守府正面海域にル級がいるのです!』


提督 「まて…無線機の調子が悪いみたいだ 何級だ…?」


電 『ル級なのです!』



提督は耳を疑った こんな鎮守府に近い海域にル級がいるなんてありえない


きっと自分の耳がおかしいんだ…



提督 「もう一度頼む…何級だ?」


電 『ル級なのです!』


提督「…」



自分の耳がおかしくないことは分かったがこんな鎮守府に近い海域にル級がいるという状態は何も変わらない…



提督 「(どうするべきか…)」



提督はこの状況を打開する方法を考えたが駆逐艦二隻では敵艦隊を撃破するどころか、損害を与えることすらできないだろう


提督の頭の中には必然的に「撤退」の二文字が浮かんだ



提督 「撤退だ!全速力で撤退しろ!」


電 『で、でも…この海域で撤退したら鎮守府が襲撃されてしまうかもしれないのです!』


提督 「何もない鎮守府だ…襲撃されても問題ない」


提督 「だから撤退しろ...提督命令だ」


提督 「君たちの命を最優先する」



電 『…わかったのです 響ちゃん撤退しましょう』


プツッ



無線が切れた













鎮守府正面海域



電 「…わかったのです 響ちゃん撤退しましょう」



電は無線機を切りながら響に言った



響 「どうやら二人で撤退は不可能みたいだな」


響 「ここで二人が撤退したら敵艦隊が鎮守府に到達してしまう 時間を稼ぐから司令官と明石さんと一緒に鎮守府から避難して欲しい」


響「だからはや…」


ペチンッ


響 「痛い...何をするんだい?」



電に頬をビンタされたことに驚きながらも、いつもの態度で電に理由を問う



電 「だめなのです!」


電 「提督命令なのです!それに…響ちゃんが沈んだら…!」


電 「電は悲しいのです!それに司令官さんも絶対悲しむのです!」


電 「だから…一緒に撤退するのです!」













執務室



電からの無線が切れたことを確認した提督は電たちが最後に無線をした場所から鎮守府までの距離を測り 到着予想時刻を計算した



提督 「鎮守府到着まで約8時間か...」(鎮守府まで約560kmと考えています)


提督 「近隣の鎮守府に連絡をして迎撃してもらいたいが…」



提督 「最寄りの鎮守府の提督は女性らしい…」



提督は女性が苦手だが、仲間を守るために女提督が所属する鎮守府に電話を掛ける



提督 「○○鎮守府の提督中佐です 女提督中将殿はいらっしゃいますか?」


? 『中将はただいま席を外してます ご用件ならば私が伝えておきます』



提督 「そうでしたか…実は鎮守府正面海域に戦艦ル級を含む敵艦隊が現れたと哨戒任務にあたっていた艦娘から連絡があり 撤退をさせているのですが…」


提督 「撤退の援護と敵艦隊の撃退をしていただきたいので最寄りの鎮守府に連絡をした次第です」


提督 「と女提督さんが戻りましたらお伝えください…」


? 『わかりました 提督が戻ったら伝えます」


提督 「有難う御座います」



ガチャ


提督は電話を切った瞬間崩れ落ちた…女提督が鎮守府に戻らなかった場合、この鎮守府や周辺にある町は火の海になるかもしれないのだ…


今の提督にできるのは、近隣住民に避難勧告をすることと、女提督が鎮守府に戻り 電たちの援護をしてくれることを神に祈ることだけだった…













敵艦隊到着まであと七時間半…



近隣住民に避難勧告をした提督は明石にも逃げるように電話しようとした時、資材が残っていたことを思い出し


提督は資材リストを確認した


〈燃料〉〈弾薬〉〈鋼材〉〈ボーキ〉

〈1550〉〈1670〉〈1600〉〈1770〉


これだけあれば空母か戦艦が建造できるのではと思い、受話器に触れていた手を引っ込め 工廠へ急いだ













工房



工廠の扉を勢いよく開けると明石が驚いた顔をしていたが提督が理由を話すとにこやかな顔で建造の準備をしてくれた



明石 「敵艦隊の情報はル級がいること以外はわかってないのですか?」


提督 「ああ…聞こうとしたが無線が切れてしまって」


明石 「なら空母を建造しましょう」


明石 「敵に空母がいた場合を考えると空母を建造するべきです」


提督 「ああ…これでいいか?」



350/30/400/350



明石 「はい!大丈夫です」



提督は建造ボタンを押し、表示された時間を見た。


02:40:00



提督 「建造が終了したら、資源を全部艦載機開発にまわしてくれ」


明石 「了解です!」


提督 「開発が終了したら呼んでくれ…」


提督 「私はそれまでにやるべきことを終わらせておく…」













敵艦隊到着まであと五時間半…



祥鳳 「軽空母祥鳳です ちょっと小柄ですけど、ぜひ提督の機動部隊に加えてくださいね!」


祥鳳 「あら 提督はいらっしゃらないのですか?」


明石 「実はかくかくしかじかで...」


祥鳳 「なるほど…では私は艦載機の開発をしますね!」


明石 「はい!お願いします」













敵艦隊到着まであと四時間二十分…



祥鳳 「軽空母祥鳳です ちょっと小柄ですけど、ぜひ提督の機動部隊に加えてくださいね!」


提督 「ああ...よろしく頼む」



提督 「実は先ほど、女提督中将の鎮守府から「迎撃艦隊を出した」という連絡がきた」


提督 「早速で悪いが君には電たちが撤退できるように敵艦隊の足止めを頼みたい」



提督 「女提督中将の艦隊が来るまで艦載機で足止めしてくれ…頼めるか?」



祥鳳「私だって航空母艦です やります!」



提督「ありがとう…電たちのために頼む」













敵艦隊到着まであと四時間…



祥鳳 「艦隊、出撃しますね!」



祥鳳は流星を18機、天山を9機、零銭52型を3機積み 電たちの援護に向かった













敵艦隊到着まであと一時間半…



祥鳳は鎮守府から100㎞地点で電たちと敵艦隊を発見し、第一次攻撃隊を発艦した



祥鳳 「敵艦隊発見!攻撃隊 発艦始めてください!」



祥鳳から繰り出された第一次攻撃隊(流星10機、天山3機、零戦52型2機)は敵駆逐艦一隻、重巡一隻を撃沈するも敵の対空砲や機銃で流星を4機、天山を3機失う。


熟練パイロットならともかく、少しの訓練しか積んでいない新兵の集まりだったため、損害が大きかった...



祥鳳 「第2次攻撃隊 編成できる?じゃあ、随時発進してください!」



祥鳳は第一次攻撃隊が着艦する前に第二次攻撃隊(流星8機、天山6機、零戦52型1機)を随時発艦させた


第二次攻撃隊は流星2機、天山3機が撃墜されるが敵駆逐艦一隻を撃沈、重巡一隻を中破、戦艦を小破にした


着艦作業に手間取っているとドンッという砲撃音がした…



祥鳳「ッ!?」バァンッ!!中破



ル級の砲撃が当たり やっと祥鳳は自分がル級の射程圏内に入っている事に気づいたのであった


祥鳳はル級の砲撃が当たり中破してしまい、艦載機の発着艦が困難になってしまった



祥鳳「駄目…かな皆…ごめんね…」



と思わず口に出したその時、ドン ドドンという音が祥鳳の耳に入る…


その砲撃は自分に向けられたものだと思った祥鳳はそっと目を閉じた……


















しかし一向に自分に砲弾が当たらないことに疑問を感じた祥鳳は目を開き、ル級たちがいた方向を見た


そこには変わり果てた姿のル級とその随伴艦が沈みかけていた…



祥鳳「…一体、何があったの…?」













四時間前… 女提督鎮守府



女提督 「たっだいまー!大淀ちゃーん」



大淀 「提督 実は先ほど...」



大淀説明中…



女提督 「ふーん、そんなことがあったの…」


大淀 「鎮守府正面海域にル級が出ること自体がありえない話ですが…」


大淀 「話を聞いていて嘘をついているような気はしませんでした」


女提督 「なら急いで支援艦隊を編成しましょう!」


大淀 「はい!」



女提督と大淀は早速艦隊の編成に取り掛かった



編集結果



旗艦 伊勢改 (主、主、電、瑞雲)


日向改 (瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲)


三隈改 (主、主、電、瑞雲)


Z3 zwei (主、主、電)


最上 (主、主、電)


Z1 (主、主、魚雷)



女提督は伊勢、日向、三隈、マックスを敵艦隊迎撃に向かわせ 最上、Z1を電たちの護衛に向かわせるよう指示した













鎮守府正面海域から撤退



敵艦隊を迎撃した伊勢達は補給のため女提督のもとに戻った



提督 「無事でよかった...」


提督 「全員入渠してこい」


電&響&祥鳳 「「了解(なのです)!」」


タッタッタッ…



提督 「ところで君たちは…?」


最上 「ボクが最上さ」


Z1 「僕の名前はレーベレヒト・マース レーベでいいよ」


提督 「(艦娘には男もいたのか知らなかった…でも男なら艦娘とは言わない気が…)」


提督 「君たちも艦娘なのか?」


最上「うん そうだよ」


提督 「(そうなのか…まてよ男なら艦息じゃないか!)」



提督 「(そうなると最上たちは男…やったぜ!)」


提督 「君たちは艦息なんだな?」


最上「だから、そうだって!」


提督 「(男の子が来てくれてよかった…これで少し楽になる)」



最上とレーベを艦息と勘違いした事により、提督の緊張感は無くなった



提督 「そうか!それはよかった!」


提督 「以後よろしくな」


z1&最上 「はい!よろしくお願いします」


提督 「そうだ!君たちも疲れただろ?」


提督 「一緒に風呂に入りに行かないか?」


z1&最上 「えっ…?」



固まってしまった最上とレーベを尻目に提督は大事なことを思い出した



提督 「(そうだ 女提督のところに連絡をしなければ…)」



忘れていた人も多いだろうがここの提督は女性と会話するのが苦手である



提督 「○○鎮守府の提督です」


女提督 『あっどーも、女提督でーす♪』


提督「」


女提督 『あっれー?どーしたのかなぁ?』


提督「」



堅苦しい会話なら提督でも、できただろう


しかし女提督は堅苦しい会話を嫌っていた…今の提督には女提督と意思疎通が不可能である



提督 「あっ……どうも…」


提督 「さ、先ほどは……ありがとうございました…」


女提督 「私との個人的な会話だから堅くならなくてもてもダイジョーブだよー」


提督 「ですが…」



なんとか堅苦しい会話に持ち込もうとする提督と堅苦しい会話にならないようにしようとしている女提督の攻防戦


勝敗は、火を見るよりも明らかだった…提督は女提督に負け、女提督のペースに引きずり込まれたのであった……



女提督 『あっそうそう!さっき護衛に送ったレーベちゃんと最上ちゃん』


女提督 『当分そっちに置いてあげてくれないかな?』


提督 「えっ?」


女提督 『うん、彼女たちを置いてあげて♪』


提督 「…か、彼女……?」


女提督 『ええ、彼女たち』


提督 「男なのでは…?」


女提督 『艦娘は全員女の子よ』


提督 「」



最上達を女の子だという事実を知り、風呂に誘ったことを後悔した



女提督 『で、彼女たちを置いてあげてくれない?♪』


提督 「なっ…何故ですか…?」


女提督 『鎮守府防衛のためよ』


女提督 『駆逐艦二隻と軽空母一隻、これでは戦艦クラスが攻めてきたとき鎮守府防衛は不可能よ』


提督 「確かにそうですが…」


女提督 『なら決まりね!じゃあまたね~♪』



ガチャ


電話を終え、初対面の女性を風呂に誘ってしまった事に対し どう責任をとればいいのかを必死に考えていると、先ほどまで固まっていたレーベが口を開く



レーベ 「良いね」ニコ


提督 「えっ?」



良いねとはなんだ…?


どう責任をとるべきか考えていた提督には言葉の意味が分からなかった…



レーベ 「僕は大丈夫だよ!」


提督 「」


提督 「(落ち着いて考えよう...相手はまだ子供だ)」


提督 「(多分、「父親が子供に風呂を誘うような感覚」で言ったと思われてるのだろう…)」


提督 「(とりあえず本当のことを言おう…)」



提督 「実は…」


レーベ 「さあ、はやく行こう!」


提督 「えっ…あっ……はい…」


提督 「(まあ入渠施設にいるのは駆逐艦だけだし…端の方でじっとしていれば大丈夫だろう)



提督は忘れていた…祥鳳の存在を……



レーベ 「~♪」


提督 「」


何を話していいのかわからず、無言で入渠施設までやってきた提督は男湯の方向を確認し レーベに一言いう事を決心した



提督 「じゃあ俺は右側だから…またあとで…」


レーベ 「えっ…一緒じゃないの?」


提督 「さすがに…ね?」


レーベ 「なら、僕もそっちに行くよ」


提督 「」



脱衣所に入った提督は極力相手を見ないようにするためにコンタクトレンズをとり、見せないようにするためにタオルを巻き 脱衣所から浴場への扉を開けた



提督 「(何も見えん…)」



提督の視力はコンタクトレンズをとるとわずか0.01しかない…


そのためレーベに手を引いてもらい、なんとかかけ湯をした…


かけ湯を終え、湯船に入ろうとすると聞き覚えのある声が聞こえたような気がした…



祥鳳 「えっ...提督?」


提督 「えっ……な、なんでいるんだ…」


祥鳳「ここは女湯ですが…」


提督「…すみませんでした」



祥鳳や電たちを見て、自分が入ったのは女湯である


と思った提督はレーベのことなど忘れ 一目散に脱衣所に向かい20秒で着替え 脱衣所の外に出る



提督 「あれ…?」



脱衣所には男湯の暖簾がかかっていた



提督 「(きっと祥鳳たちが間違えたのだろう)」



そう思った提督は逃げるように執務室に向かう


後にわかることだが、この鎮守府の風呂は男女共用であり 脱衣所のみ別である













一日後…



電 「遠征終わったのです!」


響 「司令官 資源はどこに置けばいい?」


提督 「遠征お疲れ様 資源は倉庫に頼む」


電&響 「「了解(なのです)!」」


提督 「これで建造ができるな…」



最初に貰っていた資源は祥鳳と艦載機に消えて行ってしまったため 電と響、レーベを遠征に出してなんとか建造できるほどの資源をためることに成功した



提督 「明石のところに行くか…」













工房



提督 「失礼する」


明石 「あ、提督!」


明石 「建造ですか?それとも開発ですか?」


ル級のおかげで資源がほとんどなくなってしまい 明石は丸一日何もできずに、ただ暇を持て余していた


そこに提督がやってきたため、明石は嬉しそうに提督に尋ねる



提督 「あ、ああ…駆逐艦を建造したい...」


明石 「この前のレシピでいいですよね?」


提督 「頼む…」


明石「了解です♪」













執務室



補給を終えた電を秘書艦にし いつものように書類仕事をしていると明石から電話がかかってきた



提督 「建造が終わったのか?」


明石 「はい!終わったのでそちらに行くよう伝えました!」


提督 「わかった」


ガチャ


電 「誰からなのです?」


提督 「明石からだ 補給している間に建造したのだが…」


提督 「また艦名を聞き忘れてしまった…」



コンコン


シツレイシマース


提督 「お…噂をしていたら」


提督 「入っていいぞ」



ガチャッ


島風 「駆逐艦島風です スピードなら誰にも負けません!速きこと、島風の如しです!」


提督 「」



目の前にいる艦娘に言葉を失った


背丈は電より頭一つ大きい程度の女の子が露出多めの服を着ているのだ


現在進行形で言葉を失っている提督を見た電は…



電 「(司令官が女性と会話できるようにするためには慣れさせればいいのです!)」



と提督には不吉なことを考えていた



提督 「あ、ああ…て、って、提督だ」


提督 「…よろしく」


電 「島風ちゃんよろしくなのです!」


電 「(島風ちゃんを秘書艦にすれば、司令官さんもきっと女性と話せるようになるのです!)」



女性と話すのが苦手な人ならわかるだろうがいきなり島風のような個性豊かな少女と仕事をしろ!


などと言われたら、何を話せばいいのかわからなくなってしまい かえって逆効果である



電 「司令官さん!」


提督 「ん なんだ?」


電 「私たちは常に学ばなければいけないのです!」


提督 「ま、まぁそうだな」


電 「なので、皆で秘書艦を交代でやるべきなのです!」


電 「それに司令官さんも女性と話すのが上手になるのです!」


提督 「確かにそうだな…ならそうしよう」


提督 「で、最初は誰がいいと思う?」


電 「島風ちゃんなのです!」


提督 「そうか島か…えっ?」


電 「島風ちゃんが適任なのです!」













秘書艦変更ー次の日の朝



提督 「(あれから色々あって、今日から島風が1週間ほど秘書艦をすることになった)」


ガチャ



島風 「てーとく おはようございまーっす!」


提督 「ああ…お、おはよう」


提督 「(どうしよう会話が続くか不安だ…)」













昼 執務室



なんとか、午前中に仕事を終わらせることができた提督


昼食をどうするべきか考えていたところ、島風が”一緒に”食堂に行こうと言い出した



提督 「(そうだな…ん?食堂…?)」



実は昨日から補給艦間宮が着任している


三日前に上から情報を聞いていたのだが、この提督 今日島風に「一緒に食堂に行こう」といわれるまで忘れていたのである



提督 「(そういえばまだ挨拶してないな)」


提督 「(食堂に行って昼食を食べるついでに、挨拶をしておこう)」













食堂



提督 「俺の鎮守府に所属している艦娘だけではとても広く感じるなぁ…」



思わず口に出してしまうほど広く感じる食堂


その中の一つのテーブルに所属している艦娘が固まって、談笑をしながら昼食を食べている



提督 「(さて…どこで昼食をもらえばいいのだろうか…?)」



あたりを見回すと銀色のレーンが見えた(某うどんチェーン店「はな〇うどん」や、某ドーナツの「ミ〇ド」などにあるレーンをイメージしてください。)


きっとそこにいるのだろう そう思った提督は早速、島風と銀色のレーンに向かった



提督 「挨拶が遅れてすまない…ここの鎮守府の提督だ」


提督 「よろしく頼む」















色々あったが、補給艦間宮との挨拶を終え、昼食を食べた提督


午前中に執務をすべて終わらせていたため、必然的に午後にやるべきことが無くなっていた



提督 「(会話をする相手もいないしなぁ…建造でもしようかな)」


提督「(そういえばボーキサイトが余ってたな それなら空母でも建造するか…)













工房



提督 「空母を建造したいのだが、できるか」


明石 「出来るとは断言できませんね…妖精さんたちの気分次第です」


提督 「そうか…まあ一回建造してみるか」


明石 「了解です!」










明石 「建造終了まで4時間20分ですね!」


提督 「終わったらいつも通り執務室に来るよう伝えてくれ」


明石 「わかりました!」













執務室



執務室に呼んでくれと言ったものの、執務を終えているため建造が終わるまで工廠で待っていてもよかったのではないだろうか…


と考えていた提督だったが、工廠に四時間も居ては明石に迷惑をかけてしまうことに気付いた



提督 「しかし、この前あんな事件があったにもかかわらず鎮守府内は平和だなぁ…」


提督 「(頑張って女性に慣れなければいけないのはわかっているんだが…女性を前にするとなぜか頭が真っ白になってしまう………)


提督「少し眠くなってきたな…少しだけ仮眠をとろう…」



提督は席を立ち、来客用のソファーに横になった











提督の過去



いくら女性と無縁だったといっても、人間は生きていく上では必ず女性と関わる


提督も例外ではない


女性が苦手であっても接しなければいけないことは度々ある


意外なことに提督は小学生の頃は女性と話すことができた


…そう、小学校までは……


…思い出したくない、思い出したくない 思い出したくない思い出したくない!


あれは昔のことなんだ 今思い出す必要なんてない!思い出したところでなんの意味がある!


再び、女に対して憎悪を湧かせるのか?憎しみを抱くのか?関係ないやつに当たるのか?


あいつらは関係ない 悪いのはあの時の奴らだ!あいつらさえいなければ、俺は…おれはっー!











…トク テイトク オキテクダサイテイトク


提督 「…っん」スゥ…


島風 「あっ起きた おはようございます提督 建造した艦娘がこちらに来たのであいさつをお願いします」


提督 「…」ボー…


島風 「…提督?寝ぼけているんですか 目を覚ましてください」


提督 「…あぁ、すまない だいじょうぶだ…今行く」ヨット


提督 「(…なんか、憎悪が湧くような夢を見ていたような…)」


提督 「(…だめだ 思い出せん…まぁいいか どうせ思い出したところでたかが知れてる それに思い出したらなにか嫌な感じがするし これ以上は深入りしない方がいいだろう)」


島風 「それでは新しい艦娘にあいさつおねがいします」


提督 「わかった」













提督室



加賀 「正規空母加賀です よろしくお願いします」


提督 「」


加賀 「…? あの、聞いていますか?正規空母加賀です よろしくお願いします」


提督 「」


島風 「…提督 しっかりして!」ドンッ


提督 「っは!あっあぁ、よろしく」


提督 「でっでは、早速だが君の部屋を決めたいと思うから艦娘寮へ行ってもらう 島風案内を頼む」


島風 「了解!それじゃ加賀さん 案内するので着いてきてください!」ビューン!!


加賀 「そんなに早く行かないでもらえるかしら 私そんなに早くないからついていけないわ」タッタッタッ…


パタンッ…


提督 「…はぁ 思わず固まってしまった…島風に叩いてもらわなければずっと固まっていたかもしれない」


提督 「しかしなんだ またずいぶんと真面目でクールそうな娘ができたな 女性全般的に苦手なんだがあぁいう感じの人はもっと苦手だ…」


提督 「…はぁ まだまだ慣れるまで時間かかりそうだな とくにあの娘には…」


提督 「…暇だし開発でもするか みんなの装備を充実させないと戦場に出た時命取りだからな いい装備を作らないとな」


提督 「…いい装備ができればいいが……」













艦娘寮



島風 「加賀さん部屋はどこがいいですか?部屋はまだまだ空いてるので好きなところ取れますよ」


加賀 「…そうね できればすぐに食堂に行ける場所がいいわね」


島風 「すぐに食堂へ行ける場所がいいなら一階がいいかもしれませんね 一階ならすぐに行くことが出来ます!」


加賀 「それじゃ一階にするわ すぐ食堂に行ける出入口近くでおねがい」


島風 「わかりました!ではさっそく!」


加賀 「向かいながら聞きたいのだけど、ここの提督は人と話すことが苦手なのかしら?さっきわたしと話した時に言葉をつまらせていたけど」


島風 「話しが苦手ではなく女性と接するのが苦手みたいです なんでも提督は女性と接すると頭が真っ白になってなにも考えられなくなると電が言ってました」


加賀 「…なるほど そういうことですか」


加賀 「でもそれだと艦隊の指揮に影響が出るんじゃないかしら 提督が女性と接するのが苦手だとろくに指揮を出すことができないんじゃ」


島風 「電が言うにはその問題はないみたいです 提督は電だけには話せるみたいなので作戦指揮などは電に伝達されます」


加賀 「なぜ電だけには話せるのかしら?」


島風 「んー…なんででしょうか?」


加賀 「いや、私に返されても困るのだけど 聞いてるのは私なんだから…」


島風 「…もしかして、電は男の娘だったりして!」


加賀 「いやそれはないと思うわ 艦娘は女しかいないはずよ」


島風 「例外もありますよ!もしかしたらということが!」


加賀 「ないわよ」キッパリ


島風 「あっはい わかりました」













電 「はくしょん!」クシュン


響 「なんだい電 風邪かい?」ただいま遠征中


レーベ 「無理はしない方がいいよ もしキツいならこれが終わったら休んだ方がいいよ?」


電 「いえ、風邪ではないと思います なんか…変なことを言われていた気が……」


響 「…変なこと?」


電 「あっいえ、なんでもないのです 気にしないでほしいのです」


響&レーベ 「「?」」













工房



提督 「…これでよしっと」


提督 「(とりあえずはこれぐらい作っておけばいいだろう 最低限だが今のところはこの装備でも充分だろう)」



十連開発結果(最低資材投入)



一回目 ペンギン

二回目 12.7cm連装砲

三回目 12.7cm連装砲

四回目 ペンギン

五回目 61cm三連装魚雷

六回目 12cm単装砲

七回目 ペンギン

八回目 61cm三連装魚雷

九回目 7.7機銃

十回目 九七式艦爆



提督 「(雷装装備は島風に付けるとして主砲は電たちにつけよう 機銃は今のところはいいな 近海の敵は例外を除けばさほど強力な敵はいないから制空権は祥鳳だけでも取れるはず)」


提督 「(…例外を除けば……)」


明石 「おー!かなり作りましたね このくらい装備が整っていれば近海辺りはなんとかなりそうですね」


提督 「そうだな 今のところはこれで平気かな…っあ」


明石 「? どうしましたか」


提督 「…そういえば加賀の装備を忘れていた 新しく入ってきたばかりだから抜けていた」


提督 「今の開発で出来た艦載機は九七式艦爆だけだからあと最低でも三機は必要だな もう少し開発して作った方がいいな」


提督 「(だがこれ以上の資材消費はあまりさせたくないな なにかあった時にすぐ手を出せるよう多めに保存しておきたい)」


提督 「(しかしそうすれば加賀が出撃できなくなってしまう 作って必ず艦載機が出るとは限らないから何度か回すことになることも考えられる なるべく低コストで作りたいが上手くいくか…?)」ウーン


明石 「…提督 あと三機必要なら作る必要はないかと思いますよ?加賀さんは初期装備で艦載機が三機搭載されているのでもしそれで良ければ今のところは平気です」


提督 「っえ そうなのか?なら装備は揃ってるのか それを聞いた安心した」


提督 「それなら明日あたり電たちと一緒に近海辺りを偵察に行かせよう 正規空母がいればかなり安心できる」


提督 「よし そうと決まれば、今から明日近海辺りを偵察する艦娘たちの編集をしないとな ここら辺には強い深海棲艦はいないはずだが、前みたいに戦艦がいたりしたら危険だから警戒して少し大袈裟ぐらいの編集にしよう」


提督 「明石 すまないが新しく出来た装備の点検を頼む 点検して大丈夫そうなら武器庫に移しといてくれ」


明石 「わかりました!」タッタッタッ…


提督 「…そろそろ島風も加賀の案内終わっているだろう 島風を呼んで編成を…いや、一人で考えるか 女性と一緒にいると頭が真っ白になるからいない方がいいか」


提督 「…一人の方が気が楽でいいな よし一人で考えよう」


タッタッタッ…













執務室



提督 「…」カリカリ…


提督 「(明日の編成は秘書官の島風を基地に残して出撃をしてもらおう 陣形は輪陣形で加賀と祥鳳の力を発揮できるよう編集しておこう)」


提督 「(護衛に電、響、最上、レーベを付けて加賀と祥鳳の二人の力で辺り一帯を調べてもらう これでなにごともなければそこらの偵察は終わりにして帰還する…これでいいだろう)」カタッ


提督 「…よし これで明日の偵察任務の作戦はいいだろう 例外さえなければ作戦通りに終わるはずだ」


提督 「やはり一人で考えた方が気が楽でいいな 女性と一緒に考えるとぜったいに頭が真っ白になるからな」


提督 「…はぁ しかし、海軍に入れば女性と接することが少なくなると思ってたがまさかこんなにも接することになるとは…予想外だ」


提督 「(しかもまさか戦艦や駆逐艦などが女性になってるとはもっと思わなかった…国家試験を受けてる時に教官が艦娘などレベルだのとかって言ってたからこいつなに言ってるんだ…?と思ってたが着任してようやくわかったよ)」


提督 「(…しかし、なんで軍艦を人間化したんだ?しかもよりによってなんで女性にしたんだ べつに女性にする必要なんてなかっただろ!)」


提督 「(それ以前になんで男にしなかった!女性より男の方が絶対強いだろ!男なら多少無理させても男だからまぁいいか…という考えにもなるのに!)」←『男だらけの艦隊…ウホッ!気持ちわる!(作者の偏見です)』


提督 「…あっでも女性にしないと人気出るわけないか 男だからけの艦隊で中破した姿やお色気シーンなんて見ても吐き気がするだけだもんな」『男の中破姿…ウホッ!おろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!!!!!!(作者の偏見です)』


提督 「…なんかメタイ発言になってきたな この話はやめよう…おれも気分悪くなってきた」


提督「はぁ…お国はなに考えてるかわからないな なんで女性にしたんだか…」



固定電話 「ジリリリリリ!…ジリリリリリ!…」


提督 「…電話か いったい誰だ?」ガチャッ


提督 「はいもしもし ○○鎮守府の提督中佐です」


女提督 『はろはろー!横須賀鎮守府の女提督だよー!』


提督 「」


女提督 『およー?返事が返ってこないね それじゃもう一回!』


女提督 『はろはろー!横須賀鎮守府の女提督だよー!○○鎮守府提督くん聞こえてるー?』


提督 「…っは!?」


提督 「…あっはい 聞こえてます…えと、どうしましたか…?」


女提督 『だから敬語じゃなくてもいいってばー?私と話すときは普通に話してもいいわよ!』


提督 「えっいや、そういうわけには…こういった仕事上 敬語を使わないわけには…それにあなたはじっ自分より階級が上なのでなおさら……」


女提督 『私のときは階級なんて気にしなくていいわよ!逆に敬語で話しかけられると堅苦しくていやなのよ だから普通に話して?』


提督 「いやしかし、そういうわけには…」


女提督 『それでこの前の騒動からどう?今のところは安定してるかしら 一応最上ちゃんたちから連絡はもらってるけど、今のところは騒動起きてないみたいだけど』


提督 「っえ あっはい、今のところはなにも…(っえ スルー?俺の話スルーする?)」


女提督 『そう それなら問題はなさそうね?もしなにかあったらすぐに連絡してね すぐに助けるからね!』


提督 「あっありがとうございます ですが、できる限りはこちらでなんとかしますのでもし本当に困った時はお願いします」


女提督 『無理はしないようにしなさいよ ムリして艦娘を沈めたりなんかしたらわたしが許さないわよ!』


提督 「それはわかっています 艦娘を沈めるようなことだけはしません それだけは絶対にさせません」


女提督 『それならいいわ それで最上ちゃんたちなんだけど?』


提督 「あっそろそろ帰還させますか?」


女提督 『いや まだそっちに付かせておいて?今の状態で最上ちゃんたちを返してもらったらまだ危ないわ せめて一週間ぐらいはそっちにおいてちょうだい』


女提督 『鎮守府近海辺りを警戒して もしいつも通りの敵しか出て来なくなったらそのときに二人を帰還させてくれればいいわ それが完了するまで二人を貸しておくわ』


提督 「わっわかりました では、その時まで最上とレーベをお借りします ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」


女提督 『べつに迷惑なんてかかってないから安心して!それじゃぁねー!』


ブツンッ


提督 「…」ガチャンッ


提督 「(…はぁ やっぱりダメだ…あの人は苦手だ あの女提督と話すとどうしても主導権を握られる…押されてなにも言えなくなる……)」


提督 「(というかいきなり女提督から電話が来るとは思わなかった…まぁ事前に話があるから後で電話すると言われてもこまるが…)」


提督 「(このままだといつまで経っても慣れないな せっかく電が一緒に治してくれると言ってくれたのに…)」


提督 「(【…あんなことさえなければ、俺はこんなふうには…!】)」ギリッ


提督 「…っは!いかんいかん 昔のことなんかもうどうでもいいんだ 思い出していいことなんてなにもない」


提督 「…はぁ なんか気分が優れないな なんか甘いものでも食べに行くか」


提督 「それが終わったら適当になにかしてよう 明日は忙しくなるからみんなも早めに休ませないとな」カタッ


タッタッタッ…













次の日ー朝 司令室



提督 「…えぇ 以上を持って今回の作戦内容の説明をおわる なにか質問は?」


加賀 「とくにありません 作戦内容もそれで完璧かと」


最上 「うん 僕もそれでいいと思うな」


提督 「異論はないようだな それじゃみんなが無事に帰ってくることを願う」


全員 「「はい!」」


島風 「それじゃみなさんお願いしまーす!」


電 「島風さんも秘書をお願いしますなのです」


島風 「おまかせくださーい!執務の方は任せて!」


電 「司令官さん なるべく島風さんとお話をして少しでも慣れるよう頑張ってくださいね」


提督 「あっあぁ なるべくがんばるよ…」


響 「電 早く行くよ」


電 「はいなのです それでは行ってくるのです!」


提督 「無理はするなよ」


電 「わかっているのです!失礼します」タッタッタッ


パタンッ…


提督 「…」


島風 「それでは提督 みんなも頑張っているので今日の執務がんばりましょう!」


提督 「あっあぁ そうだな…がんばらないとな」


島風 「それじゃまずは今日の書類を片付けちゃいましょう!早く片付けて次のお仕事に移りましょう!」


提督 「あっあぁ…(だめだ どうしてもこの子は苦手だ…このハイテンションに着いていけない……)」


提督 「(今日の執務 ちゃんとできるだろうか 心配だな…)」














鎮守府正面海域



ザー…


最上 「…こちら最上 三時の方向は異常なし そっちは?」


レーベ 「こちらレーベ 九時の方向異常なし 中衛部隊の偵察はどうかな?」


加賀 「異常ありません 近くに敵艦隊がいる気配なし 祥鳳さんの方はどうですか?」


祥鳳 「こちらもありません 引き続き敵艦の捜索を続きます」


レーベ 「了解 十二時と六時を担当してる響と電の方はどうかな?」


電 「こちら十二時を担当してる電 今のところ異常はありません」


響 「六時を担当する響 こっちも異常なし」


最上 「了解!それじゃこのまま進んでいくよ」


全員 「「はい!」」


ザー…













司令室



提督 「…」カリカリ… 今日の分の書類をまとめている


島風 「提督!こっちの書類はどこにしまいますか?」


提督 「あっ…それはそこの棚に頼む」


島風 「わかりました!それではこの書類はどこに?」


提督 「…えっと、その書類は向こうの棚にたのむ」


島風 「わかりましたー!」タッタッタッ!!…


提督 「…はっ走らないで 危ないから…」


島風 「だいじょうぶでーす!」スッ タッタッタッ!!…


ガッ!!


島風 「おぅっ!」バッターン!! 思いっきり躓いて派手に転ぶ


提督 「しっ島風!?」


島風 「おぅぅ…思いっきり躓きました……」キュゥゥ…


提督 「だっだいじょうぶか?ケガとかしてないか?」カタッ タッタッタッ…


島風 「痛いです!」ドンッ!!


提督 「っえ あっそ、そうだよな 痛いよな どこかケガしてないか?」


島風 「膝が痛いです!」


提督 「あっそ、そうか それじゃちょっと見させてもらうぞ?」スッ 姿勢を低くして島風の膝を見る


島風 「…」


提督 「…少し擦りむいてるな でもこのくらいならすぐ治るだろ?ちょっと待ってろ 今絆創膏貼るよ」ゴソゴソ…スッ 懐からポケット型応急処置セットを取り出す


島風 「お願いします!」


提督 「…」プシュッ チョンチョンッ… 消毒を付けてティッシュで軽く拭き取る


提督 「…これでよしっと」ピー…ペタッ 傷口に絆創膏を貼って治療を完了する


島風 「ありがとうございます提督!これでまた走れます!」


提督 「いや走らないで また転ぶから…」


島風 「だいじょうぶです!それにしても提督は応急処置セットを常に持ち歩いてるんですか?懐から取り出しましたが」


提督 「あぁ 常に持ち歩いてるよ 昔よくケガしてたからそれでいつも持ってるんだ」


島風 「よくケガしてた…?提督は子どもの頃はやんちゃだったんですか?」


提督 「いや、やんちゃではない どちらかと言うと…」


島風 「…と言うと?」


提督 「…いや、なんでもない 昔のことなんでどうでもいい まして俺の事となるとよけいにな」


島風 「…っえ?」


提督 「それよりも次はケガしないようにしてくれ そう何度も転んでケガしては痛い思いをしたくないだろ?」


島風 「したくありません!次は気をつけまーす!」


提督 「ならいい それじゃ仕事を再開しよう」


島風 「はーい!」













夜ー執務室



提督 「…」カリカリ… 書類をまとめ中


提督 「…よし これでだいたい終わりだな 今日の分はこれくらいだろ」パサッ


提督 「んんーっ!…ふぅ ずっと同じ体制は身体にくるな?体の節々が痛くなる…」ハァ…



島風 「すぅ…すぅ…」ソファに寝っ転がって薄い掛け布団をかけながら寝てる


提督 「(島風も頑張ってくれたから早く終わったな 途中でウトウトしてたから休んでいいと言ったらすぐに寝て…疲れてたんだな)」


提督 「(風邪ひかないか心配だったから薄い掛け布団をかけてやったが寒くはないよな?今の時期、そこまで寒くなる時期じゃないから平気だと思うが 現に俺はそこまで寒くないし)」


提督 「…まっだいじょうぶだろう さてと、あとは偵察に行った電たちが帰ってくるのを待つだけだ さっき無線で異常はないから帰還すると言ってたしそろそろ帰還するだろ」


提督 「…報告書、だれが持ってくるんだろう 電ならまだ平気だが加賀とかだったらちょっとな…」



ザー… 外から海上を走る音が執務室まで聞こえてくる


提督 「っん 帰ってきたか?」カタッ 立ち上がって窓から外の様子を伺う






電 「やっとついたのです!もう真っ暗なのです」ザー…


響 「ほんとだね でも無事に着てよかった」


祥鳳 「そうね みんな無事でよかったわね!」


加賀 「今回はとくに異常はありませんでしたね 戦艦もいなければ駆逐艦も見ませんでしたが」


最上 「そうだね 深海棲艦誰一人見当たらなかったよね」


レーベ 「それはそれでおかしいよね 戦艦がいないのは分かるけど、駆逐艦や軽巡洋艦もいないなんて」


最上 「うーん…たしかにおかしいよね 普通は駆逐艦とかはいるはずなのになんでいなかったんだろ?」


電 「でもいなかったことに関してはいいことなのです 無駄な殺生はしなくて済んだのです」


祥鳳 「そうね それは言えてるわね!」


響 「同意」


加賀 「…お腹空きました」ググゥ~…


レーベ 「…」


最上 「…なんかおかしいね この辺の海域」ヒソヒソ


レーベ 「そうだね ほんとに鎮守府の近くならまだわかるけど、あそこまで離れた場所で深海棲艦を見かけないのは変だよね」ヒソヒソ


レーベ 「僕たちの鎮守府付近でも駆逐艦や軽巡洋艦はいたのにまったくいないのは不自然だよ」


最上 「…少し調べた方が良さそうだね」


レーベ 「そうだね」













提督室



電 「艦隊がお戻りになりました ただいまなのです」


提督 「おかえり みんな無事そうでなによりだ それじゃ報告を頼めるかな(よかった 報告が電で…)」


電 「はいなのです 鎮守府正面海域を偵察した結果、敵艦隊の姿は見えなかったのです」


提督 「…っえ なにも?」


電 「はいなのです」


提督 「駆逐艦や軽巡洋艦もか?」


電 「はい 駆逐艦や軽巡洋艦の姿も捉えられなかったのです」


提督 「(…どういうことだ?鎮守府正面海域には駆逐艦や軽巡洋艦が必ずいるはず…なのにいない?)」


提督 「(戦艦がいたのもおかしいが駆逐艦や軽巡洋艦がいないのもおかしい 最低でも駆逐艦はいるはずなのに…)」


提督 「(…たまたまいなかっただけか?前回の戦艦がいたときもたまたまこの近くの海域に入ってきただけで偶然が重なったのか…?)」


提督 「(…なんかこの辺の海域変だな もう少し調べてみる必要がありそうだな)」


提督 「わかった 報告ご苦労さま 今日はもう上がっていいよ 明日は資材調達をしてもらうから早めに休んでくれ」


電 「はいなのです …それと、島風ちゃんなんですが…」チラッ



島風 「すぅ…すぅ…」スヤスヤ ソファに寝そべって寝ている


提督 「島風は執務に疲れて寝てるんだ まだ秘書を初めて間もないからいろいろと疲れたんだろ」


提督 「仕事中にウトウトしてたから休ませたんだ 俺もそこまで忙しいわけじゃなかったから平気だろうと思ってな」


電 「そうですか それならいいのです」


電 「でも司令官さん あまり甘やかしちゃダメですよ?仕事はしごとなんですから疲れたからって寝かせては島風ちゃんたるんでしまいますよ」


提督 「なるべくさせないようにはするよ こう何度も同じようなことが起きては俺も困るからな」


電 「おねがいします。なのです」


コンコンッ


ショウホウデス!ナカニハイッテモイイデショウカ


提督 「っえ あっあぁ、どうぞ」


ガチャッ


祥鳳 「失礼します!」


提督 「どっどうした?報告は電が来たから平気だぞ?」


祥鳳 「提督 この後時間ありますか?」


提督 「っえ こ、この後か?まぁ…あっあるが」


祥鳳 「一緒にお酒飲みませんか?仕事終わりに一杯!」


提督 「…っえ 酒…?」


祥鳳 「はい!今からわたしと加賀さん 最上と一緒に一杯やろうって話をしてたんです」


祥鳳 「それで提督も誘ってみてはと話が出たので誘いに来たんです!よかったらご一緒しませんか?」


提督 「」硬直


祥鳳 「…あれ?提督 聞いてますか?」


提督 「」フリーズ


電 「(司令官さん固まってるのです 女性からお酒の飲み会に誘われて思考回路を止めたのです)」


電 「(しかも司令官さんが苦手な加賀さんもいるのでよけいに考えるのをやめてます そしてこの後、思考回路を回したら必ずどうやって断ろうか考えるはずなのです)」


提督 「…ーっは!?そっそうだな 酒か…ふむ」フゥ…


提督 「(おちつけ 落ち着けおれ…慌てるな 焦ってたらどうやって断ろうか考えられなくなる 落ち着くんだ…)」ハァ…


提督 「(…さて、どうしたものか まさか祥鳳から酒の誘いが来るとは思わなかった もちろんこの誘いは断る!)」


提督 「(だがどうやって断ろう 適当なことを言うと相手を不快にさせるかもしれないからむやみやたらには言えないな)」


提督 「(かといって別に酒が飲めないわけじゃない 強いわけじゃないが人並み程度には飲める 飲めるのに飲めないと嘘をつくのも気が引ける)」


提督 「(それに女と酒飲むとなにが起きるかわからない もし万が一、酒に酔った勢いで女に手を出したら…)」


電 「…参加するみたいなのです祥鳳さん」


提督 「…っえ?」


祥鳳 「ほんとですか!?それじゃ私の部屋で準備してますのですぐに来てくださいね!お願いします」


提督 「ちょっ!?まっまて!俺は行くなんて…」


祥鳳 「それでは失礼します!」ガチャッ…



パタンッ…


提督 「…」


電 「…行っちゃったのです」


提督 「アァアァァァアァァァァッッッ!!!!!!マジかよォおォォォっっ!!!!!」( ^o^)<うわぁぁぁぁぁあ!!


提督 「電お前はなんてことをしてくれるんだ!!しかもよりによって加賀がいる中で酒飲みなんて!!!!」


電 「慣れるためなのです がんばるのです」


提督 「いや初っ端からハードル高すぎだろ!!まして男の俺が女性と酒飲みなんていろいろとまずいだろ!!」


電 「司令官さんはお酒苦手なんですか?」


提督 「っえ あっいや、人並み程度には飲めるが…」


電 「なら大丈夫なのです 人並み程度に飲めれば十分なのです 飲み過ぎなければ変なことは起きないのです」


提督 「その変なことってなに!?その変なことが起きたくないから断ろうとしたのに!」


電 「女性恐怖症を克服するためなのです 一歩前進するために踏みとどまってはいけないのです」


提督 「いやそれはそうかもしれないが…」


電 「…なら、わたしもご一緒しますか?」


提督 「…っえ?」


電 「さすがにお酒は飲みませんが一緒に中に入ってお話などはできるのです もしそれで良ければご一緒しますがどうしますか?」


提督 「ぜひお願いします!てか来てくれないとおれ酒も飲めなければ会話もできない!」


電 「わかったのです」













祥鳳の部屋



全員 「「かんぱーい!」」ガチャンッ


祥鳳 「ーっ…んん〜!やっぱりお酒はおいしいわ!」プハァ


最上 「そうだねーっ…ふぅ!」


加賀 「でも飲み過ぎには気をつけなさい 明日に支障をもたらさないようしなさいよ」ゴクッ


祥鳳 「わかってますよ!ちゃんと考えてるので安心してください!」


加賀 「ほんとに考えているのかしら?」


電 「たしかになのです」


提督 「ーっ…」ダラダラ… 場の空気に飲み込めず酒に手を出していなければ口を開けることも出来ていない


祥鳳 「提督固くなりすぎですよ!お酒飲む時ぐらいもっとゆるくしてくださいよ!」


提督 「ーっあ、あぁ…そぅだな もっと、ゆるくしないとな?」アハハ…


最上 「緊張しすぎだよ いくら新人提督だからってそんなに硬くなる必要はないよ 上司なんだからもっと偉そうにしないと!」


提督 「はっはは…そ、そうだな?もっと偉そうに…(できたらやってるわ!)」ギクシャク


加賀 「…提督 もっとシャキッとしたらどうですか?いくら部下との交流を深めるために来たとはいえ、そんなだらしなくしていたら威厳なんて持てませんよ」ジッ…


提督 「うっ…(あのジト目…やっぱり苦手だ 加賀だけはどうしても直視できない…)」フイッ 加賀から目線を逸らす


電 「司令官さんがんばるのです!」ヒソヒソ


提督 「そっそんなこと言われても…」


祥鳳 「…それにしても提督 提督はなぜそこまで女性が苦手なんですか?なにか理由があるんですか?」


提督 「っえ りっ理由…?」


加賀 「たしかに気になるわね 何故そこまで女性と接するのが苦手なのか…ただ単に恥ずかしいからと言うわけではないようですが」


提督 「えっえと、それはだな…」


最上 「それは?」


提督 「…」スゥ… 目が虚ろになり、先ほどとは一変してオドオドした態度から真顔になる


電 「…司令官さん?」


提督 「…あいつらのせいで、おれは女を嫌いになったんだ…」


祥鳳 「…っえ?」


提督 「あいつらのせいで…あいつらのせいで!おれはこんな目に!!」ギリッ!!


バキンッ!! 提督の手に持っていたおちょこが握り壊される


全員 「「っ!!!?」」ビクッ!!


提督 「…っあ!?」ハッ


提督 「…わるい 少し頭に血が上りすぎた 今の言葉は忘れてくれ」


祥鳳 「っえ?あっはい…わかりました すみません 気分を悪くさせて」


提督 「あぁいや!別にお前たちが謝ることはない お前たちはなにも悪くないんだ 悪いのは…」


加賀 「…それ以上は言わない方が良さそうね 私たちも無理には聞こうとしないからまたさっきみたいにならないでもらえると助かるわ」


提督 「…わかった」


電 「…っあ!司令官さん 手の方は大丈夫でしょうか?おちょこを握りつぶした時にケガなどは…」


提督 「平気だよ ちょっと手のひらを切っただけで別に気にする程じゃない」


電 「ダメなのです!ケガしてるなら治療しないといけないのです!傷口からバイ菌が入ったら大変なのです!」


提督 「そんなに心配することないと思うが…」


電 「ダメなのです!今救急箱を持ってくるので待っててください!」スクッ


提督 「っあ!電 救急箱なら今おれ持ってるから持ってこなくて平気だ」


電 「っえ?持ってるのですか?」


提督 「あぁ 応急処置用だがいつも持ち歩いてる医療用具がある それで治療するから平気だよ」


電 「それならその医療用具を貸してほしいのです 電が手当するので任せてください!なのです」


提督 「…っえ?あっいや おれ自分でやるからいいよ このくらいなら一人で出来るし…」


電 「一人だと手当しにくいのです まして司令官さんの利き手がケガしたんですから尚のことやりづらいはずなのです」


提督 「それはまぁ たしかにそうだが…」



祥鳳 「…」 ダカラワタシガヤルノデス!ナノデチリョウヨウグヲカシテホシイノデス


加賀 「…かなりの過去持ちのようね 次からはあまり聞かない方がいいわね」ヒソヒソ …ソッソコマデイウナラ、ソレジャオネガイシヨウカナ


最上 「そうだね あと他のみんなにも提督の過去を聞かないように言わないとね」ヒソヒソ マカセルノデス!


最上 「(しかし さっきここの提督が見せた表情…あれは完全に殺意に満ちてる目だったね そこまで女性に対する敵対心を抱いてるなんて…一体何があったんだろ)」


最上 「(…あまり気は進まないけど、調べてみる必要がありそうだね なにをそこまで女性に対する敵対心を持ってるのかも知りたいけど、なによりこの先艦娘たちを見ていくことになるんだから敵対心を持ってたらぜったいに支障が出る)」


最上 「(あとで提督に電話して調べてもらおう)」ゴクッ…













数日後 お昼ー執務室



提督 「…」カリカリ…


島風 「…」カリカリ… 一緒に執務の仕事をこなしている


提督 「うーん…」ポリポリ


島風 「えーっと…」ペラペラ…



コンコンッ


イナズマナノデス ナカニハイッテモヨロシイデショウカ


提督 「いいぞ入って」カリカリ…


ガチャッ


電 「しつれいします なのです」


提督 「どうした 今日は非番のはずだが?」


電 「わかってるのです ちょっと島風ちゃんの様子を見にきたのです」


島風 「おうっ!わたし?」


電 「はい この前みたいに疲れたからお昼寝をしてないかをたしかめに来ました」


島風 「だいじょうぶです!今回はまだ眠たくないので寝ません!」


電 「いや寝ませんではなく寝ないでくださいね 寝るなら秘書の仕事を終わらせてから寝てください」


電 「司令官さんも寝かせないでくださいね いくら眠たくなったからと言って寝かせてたら仕事も進みませんし覚えられません」


電 「なにより司令官さんのためにもならないのです 女性と話さないとわかったらぜったい心の中で安心して仕事が捗ると思うのです」ジッ


提督 「うっ…」ドキッ


電 「用はそれだけなのです あっあとそろそろお昼なのでごはんにしてはどうですか?」


提督 「そっそうだな そろそろ昼にするか 島風休憩にしよう」


島風 「はーい!」













食堂



ガヤガヤ…


祥鳳 「っえ?それじゃあのルートって安全なの?」


響 「そうだよ あそこからいけば安全にいけるよ」モグモグ



加賀 「ーっ…おかわりください」スッ


間宮 「はーい!」スッ タッタッタッ…


レーベ 「かっ加賀さん もう七杯目だけど…まだ食べるの?」


加賀 「全然足りません もっと食べたいです」モグモグ…


最上 「…あまり食べ過ぎない方がいいんじゃないかな まだこの鎮守府は資材とか安定してないから…」


加賀 「だいじょうぶよ 提督からお腹いっぱい食べていいと許可もらってるわ」


レーベ 「っえ そうなの?」


加賀 「えぇ 最初は躊躇っていたけど二度三度追求したら焦りを見せながら許可もらったわ」


最上 「…それ、ここの提督が女性苦手なことを利用してむりやり許可をもらってるような…」


加賀 「戦略と言ってほしいわね 人の弱みを使ったみたいな言い方はやめてもらえるかしら」


最上&レーベ 「「(いやぜったい弱みを使ったでしょ…)」」



電 「今日のご飯はなににしましょう?」タッタッタッ…


島風 「わたしはおにぎりがいいです!」


電 「あっおにぎりもいいですね!具材は鮭や昆布がとくにいいのです!」


提督 「ーっ…(話題に入れない…)」


電 「司令官さんはなにを食べるんですか?」


提督 「っえ あっえと…」


提督 「…かっカレー…」


電 「またカレーなのですか?昨日もカレーでしたよね」


島風 「昨日だけではなく一昨日もカレーでしたよ!しかも三食全部!」


電 「カレーばかりではなく別のものを食べた方がいいのではないでしょうか?」


提督 「っあ そっそうだな それじゃ、えと…」



間宮 「…あら?提督 それにお二人も!昼食を食べにこられたんですか?」


電 「はいなのです!」


島風 「間宮さん わたし鮭おにぎりを3つおねがいします!」スリーピース


電 「わたしも鮭と昆布のおにぎりを1つずつお願いするのです」


間宮 「はい!わかりました 提督は何をお食べになりますか?」


提督 「っえ あっそ、そうだな…それじゃ…」


提督 「(…こっここは俺も乗った方がいいのか?二人は鮭を頼んでるからおれも鮭に関する料理にした方がいいのだろうか…?)」


提督 「(いやべつに合わせる必要はないか 俺は俺で好きなものを頼めば…)」



? 『んだよぉ お前だけ違うものかよ そこは空気読んで同じものだろうがよ』脳裏に横切る記憶



提督 「」ピクッ


電 「…? 司令官さん?」


島風 「どうかしましたか提督?早く決めないんですか?」


提督 「…そうだな なら俺は鮭の定食をたのもうかな」


提督 「あまり好きじゃないが…」ボソッ


電 「…っえ?」


提督 「俺は鮭定食でたのむ みそ汁は豚汁でおねがいできるか?」


間宮 「はい!では席に座って待っててください 出来上がり次第お持ちしますので」


提督 「わかった それじゃ座るか」


島風 「はーい!」タッタッタッ…


電 「…」


電 「(いま…司令官 鮭定食は好きじゃないと言っていたような…?)」


電 「(…気のせいでしょうか もし好きじゃないなら頼むわけないですし…)」


提督 「…電?こっちにこないのか」


電 「…いえ、今行くのです(気のせいですね)」タッタッタッ…













夜ー提督室



提督 「…」カリカリ…


提督 「…ふぅ これで今日の仕事は終わりだな 今日はみんな頑張ってくれたから資材がそれなりに溜まったな」カタッ


提督 「開発資材もそこそこあるし 明日にでも新しい艦娘を作るか もっと増やさないとこれから数々の海域を攻略しないといけないから今のうちに増やしてレベリングや実戦などを積ませなくては」


提督 「…あんまり増やしたくないが……」


提督 「…はぁ なんでこうなっちまったんだか 女性から縁のないよう海軍に入ったのに…」


提督 「今から辞職願いを出す手もあるが…」



電 『頑張って一緒に克服しましょうなのです!』



提督 「…せっかく電が克服してくれようとしてるのにそれを踏みにじるのもな あんなにも小さい子が本気で俺の悩みを解決してくれようとしてるんだからやめるなんて逃げてるのと一緒だ」


提督 「最低でも克服するまでは絶対にやめない ぜったいに…!」


プルルルル…プルルルル…


提督 「っん 電話か…こんな時間にだれだ?」ガチャッ


提督 「もしもし 〇〇鎮守府の中佐です」


元帥 『本部の元帥じゃ このような時間に電話かけてしまってすまないが少々時間をいいかな』


提督 「こっ!これは元帥殿 わざわざ元帥殿直々にお電話なされるとは…一体どうなされましたか?」


元帥 『ふむ 実はな、お主の鎮守府近海に戦艦ル級が発見されたことなんじゃが…』


提督 「…もしかして、わたしが嘘をついてるとでも?」


元帥 『いやそうではない たしかに鎮守府近海に戦艦ル級がいるなんて今まで聞いたことがないから疑われると思っても仕方ない』


元帥 『それに〇〇鎮守府の女提督中将殿からも話は聞いているからお主が嘘をついてるなんて思っとらんから安心せい』


提督 「…そうですか ならいいのですが」


元帥 『…それと、君のところに電話をしたことだが』


提督 「…はぁ なぜそれをわたしに…?」


提督 「…はっ?元帥殿 それはなにかのご冗談で?」


提督 「…ーっふざけないでください!なんでわたしがそのようなことをしなくてはいけないんですか!こっちは散々な目にあってるというのに!!」


提督 「そんなのそちらが思っていることでしょう!わるいですが自分はなにもしてません!!」


提督 「すみませんがもう切らせてもらいます!そちらの件はそっちでどうにかしてください!!では!」


提督 「…なんですか まだなにかあるんですか?」


提督 「…? なにがありえないんですか?」


提督 「…っえ」













最上&レーベの部屋



最上 「…」カリカリ…


最上 「んー…」ポリポリ


ガチャッ


レーベ 「お風呂上がったよー」タッタッタッ…


最上 「あいよー」カリカリ…


レーベ 「? なに書いてるの?」


最上 「今日の作業したことを記録してるの 僕たちの提督のやり方とはどう違うのかを確認して改善案を出してあげようと思ってね」


レーベ 「あーなるほどね たしかにまだここの提督は不慣れなところがあるからそれはいいかもしれないね」


最上 「…ただ、やっぱり気になるんだよね ここら辺の海域…」


最上 「ふつうはこんな鎮守府近くの海域に戦艦ル級がいるわけないのに…たまたまこっちの方に来たのかな?」


レーベ 「…たしかに不思議だよね なんでだろう」



プルルルル…プルルルル…


最上 「っん 電話か だれだろ?」スッ


携帯 『着信 提督』


最上 「提督からだ どうしたんだろ?」ピッ


最上 「はいもしもし 最上だけど」


女提督 『はろはろー!夜だけど関係なしのはろはろーよ!』


最上 「テンション高いね提督 もしかしてお酒飲んでる?」


女提督 『バッチのロンだよ!ちょーっと飲んじゃってるわー』


最上 「いやバッチのロンってなに?聞いたことないよ」


女提督 『ーっ…プハァ!あぁ〜…やっぱり酎ハイ美味いわァ もうさいっこうよ!』


女提督 『ねぇねぇもがみーん 久々に会いたいわよォ?少しでもいいからそっち行っていい?』


最上 「いやだめでしょ… 提督がこっち来たら鎮守府見る人いなくなっちゃうよ」


女提督 『ぶー…けちぃ』


最上 「いやケチって…それで、なんの用があって電話してきたの?ただ愚痴を吐くために電話してきたんじゃないよね」


女提督 『そうよー あなたにそっちの提督が女性を苦手としてる理由を知りたいから調べて欲しいって言ってたでしょ?』


最上 「もう調べ終わったの?」


女提督 『一通りね 一応学歴と学校生活のことに関する情報は手に入れたわ …でも』


最上 「…でも、なんだい?」


女提督 『…正直、かなりひどいわよ 学歴はかなり頭のいい学校を卒業してるわ これなら海軍になれてもおかしくないわ』


最上 「…なにがあったの?ここの提督の過去」


女提督 『…手に入れた情報だけだと、彼…誤認謹慎処分や誤った始末書を書かされているわ しかもそれが一回二回じゃない…普通じゃありえない 五十回もよ』


最上 「っえ!?五十回も誤った謹慎処分や始末書を書かされてるの!?」


レーベ 「っえ!!!?」


女提督 『それだけじゃないわ 女性に対する暴行や痴漢、強姦や犯罪に関することも記録されてるわ もちろん全部相手のでっち上げのものだと書いてあるわ』


女提督 『しかも、それが小学校のときから始まってるわ 小学校のときの記録を見ると性的犯罪の記録があるわ しかも女性教師のでっち上げでと…』


最上 「…ひどい そんな小さい時からここの提督は女性にそんなことを……」


女提督 『一番ひどいのは大学のときね とある女子生徒が彼に強姦されたと生徒や教師がいる教室で叫んで、誤認逮捕までされてるわ その女子生徒の身体検査したところ、そういう行為をされたと思う外傷がなくて無罪が証明されたと書かれてるわ』


女提督 『しかもタチ悪いことに、それが一人で行われていたことじゃなく 複数人の女性に、計画的に行われた計画犯罪だって』


女提督 『…女性を苦手とする理由としては、完璧な理由ね ここまで女性に酷いことされてるのだから苦手どころか、敵対心を持ってもおかしくないわ』


女提督 『それでも、関係ない女性に対して手を出さないところに関しては偉いところね あくまでもその連中らだけに留めてるから…』


最上 「…」


女提督 『ーっ…ふぅ 正直、この話をするのも、あなた達に話していいのか悩んだわ 部下のあなた達にこのことを話して、変にそっちの提督に気を使わせるのもおかしな話だからね』


女提督 『そっちの提督には何もされてないでしょ?毎日報告してくれてるけど』


最上 「とくになにもされてないよ ただ、まだ話しをするときはおぼつかないけどね」


女提督 『そればかりは仕方ないわ 過去にこんないじめを受けてるんだから大目に見てあげて』


最上 「まぁそれぐらいなら気にしないけど…」


女提督 『ーっぷはぁ!近々そっちに行くからよろしくねー?それじゃ!』


最上 「…っえ ちょまっ!?」


ブツッ


携帯 『プー…プー…プー…』


最上 「切られた…」


レーベ 「提督は最後になんて言ったの?」


最上 「近々こっちに来るだって まったくいきなり過ぎるよ…」ハァ…


最上 「しかも近々って何時のこと?ちゃんと時間指定欲しいんだけど…」


レーベ 「あはは…提督お酒飲むと適当になるからね 仕方ないよ」


最上 「しかもお酒飲むと記憶があやふやになるから言ったことも忘れてる可能性があるんだよね ほんとに来るかどうかわからないよ…」ハァ…


レーベ 「たしかに…」


最上 「…一応ここの提督に報告しておいた方がいいかな?提督が来るかもしれないって」


レーベ 「うーん…言わなくていいんじゃないかな?覚えてるかわからないんだし、逆にいつ来るかわからない恐怖を抱かせなくても…」


最上 「たしかに…」











数日後…



提督室



提督 「…」カリカリ…


島風 「…」カリカリ…


提督 「…」カリッ…


提督 「(…ここ最近、鎮守府付近海域で深海棲艦が出没しないな 以前見たル級も姿を見せないが…)」


提督 「(いや現れないことに関してはいい事だ 誰も傷つくことがないんだから現れない方がいい)」


島風 「うーん…」ポリポリ…


提督 「…」カリカリ…


提督 「(…なんでだろうな なんでこの鎮守府近くの海域だけル級が出た?そしてなぜ今は駆逐艦すら出てこない?)」


提督 「(他の鎮守府近くの海域には駆逐艦や軽巡洋艦は頻繁に出没してるのに、ここだけ出ないのはおかしい)」


提督 「(特別なにかしてるわけじゃない 鎮守府自体の建物も他と変わらない作りだし、海だって荒れてない)」


提督 「(ここずっと海が荒れているなら納得はできるが波は至って穏やか…だからそれは考えにくい)」


提督 「(今までのできごとを記録してる全鎮守府のデータも見たが過去にこのような事が起きた記録は一切ない 初めて起きたことだった)」


提督 「(…もしかして、元帥が言ってたことはほんとだったのか?もしほんとなら、納得がいくが…)」


提督 「(…もしそれが、ほんとなら…ーっ!!)」ギリッ!!


バキィッ!!


島風 「おぅっ!!!?なっなんの音ですか!?」ビクッ!!


提督 「あっ…すっすまない ペンが折れた 力を入れすぎたみたいだ」


島風 「そこまで力入れてたんですか…?ペンを持つだけに」


提督 「あっあぁ ちょっと考え事をしてたら つい…」


島風 「考えごとをしてただけで力が入るなんて…恐ろしいです!」ゾクッ


提督 「おっ恐ろしいのか…?」



コンコンッ


イナズマナノデス ナカニハイッテモヨロシイデショウカ



提督 「いいぞ入って」


がチャッ


電 「失礼するのです」


提督 「どうした なにかようか」


電 「お客さんがお見えになられてるのです」


提督 「っえ だれだろ?今日は誰かが来るなんて聞いてないが…」


電 「横須賀鎮守府の女提督さんなのです」


提督 「」ポロッ…カタンッカラカラ…… 持っていた折れたペンを机の上に落として放心状態に陥る


島風 「あっ凍りついた」


電 「…だいじょうぶですか?司令官さん」


提督 「…いま、なんと……?」


電 「横須賀鎮守府の女提督さんが来られたのです」


提督 「」


島風 「また凍りついた…」


電 「…あの、司令官さん 起きて欲しいのです」


提督 「…なぜ、女提督がここに…?しかも前触れもなく……」ダラダラ…


電 「そこまではわかりませんが…とにかく来られたのでお願いします」


提督 「……いっ電おねがい、します 女提督の相手を……」ブルブル…


電 「なぜ部下のわたしが他鎮守府の司令官さんのお相手をするんですか おかしいのです」


提督 「うっ…たったしかに……」


電 「気持ちはわかりますが鎮守府の代表が来てるんですから、こちらも鎮守府の代表が出ないといけないのです 補助としてわたしも一緒に行きますから…」


提督 「ぜひともお願いします!いやむしろ俺のそばから離れないでくださいお願いします!!」(゚Д゚)クワッ!


電 「必死になりすぎなのです…わかったのです それじゃ島風ちゃん 司令官さんのお部屋にお茶の用意をおねがいするのです」


島風 「了解です!」( •̀ •́ゞ)ビシッ!!


提督 「っえ 俺の部屋に招くのか…?」


電 「そうなのです」


提督 「」


島風 「あっまた凍った…」


電 「司令官さん戻ってきてください!いちいち固まらないで欲しいのです!」


提督 「…なっなんで、俺の部屋…?俺の部屋じゃなくても…他に別の場所でも……」ダラダラ…


電 「司令官さんのお部屋じゃなくてどこで招こうとしてるのですか?」


提督 「………しょ、食堂で………」


電 「バカなのですか いい加減な事言ってると怒りますよ」


提督 「そっそれなら電の部屋で……」


電 「怒りますよ」


提督 「…なっなんで俺の部屋なんだ!男の部屋なんて汗臭いし男臭するし、女にとっていい事なんてなにもないだろ!」


電 「いやいいことがあるかどうかはわかりませが…とにかく!司令官さんのお部屋に招くのでいいですね?」


提督 「」


電 「っ…司令官さん いい加減にしないと一人で女司令官さんとお話させ…」イラッ


提督 「いっ今すぐ迎えに行く!」ガタッ


電 「それでいいのです それでは行きましょう」













鎮守府ー出入口前



女提督 「…おそいわね 結構時間かかってるけど」


伊勢 「そうだな 電が呼びに行ってから10分ぐらい経つが…」


女提督 「…もしかして、私と会うの嫌がってるのかしら 女性か苦手って聞いたし」


伊勢 「いやいや さすがにそれはないだろう まして鎮守府の長が来たというのに、もしそれをやったら鎮守府を仕切る者としてどうかしてる」


女提督 「それはそうだけど…」



タッタッタッ!!…


ガチャッ


提督 「おぉぉお待たせししまっしまかぜ!」


女提督 「…。」


伊勢 「…。」


提督 「(あぁぁぁぁ!!!!やっちまったぁぁぁ!!!!!!焦りすぎてしまかぜって行っちまったァァァ!!!!!!)」


提督 「(てかなんだよしましたをしまかぜって!意味がわかんねぇよ!なんでしまかぜって言ったんだ俺!バカじゃねぇのか!!)」


提督 「(しかも横須賀鎮守府の中将殿相手に…どっどうしよう!!!?)」ダラダラ…



女提督 「…合格!」d('∀'*)グッ


提督 「…っへ?」


女提督 「そのくらいはっちゃけてくれないとやっぱりおもしろくないわ!おそらく偶然にも焦って『しました』を『しまかぜ!』って言ったと思うけど、なかなかおもしろいわ!」


提督 「(っえ おもしろいの?『しました』を『しまかぜっ!』て言うのおもしろいのか?)」


提督 「(おれ完全にミスったと思ったんだが合ってたのか?いや合ってるわけないよな まして階級上の相手にこんな変なこと言ったんだから合ってるなんておかしいだろ!)」


提督 「(もっもしかして…俺をからかってる?それとも油断させてこの後、階級上の権限を使ってなにか仕置きでも…!!!!)」ガタガタ…


女提督 「…あれ?」


伊勢 「…提督 なんか震えてるぞ 顔を険しいが…なんか怖がってないか?」


女提督 「…なっなんで?わたし面白いって言ったのに…?」


提督 「すっすみません!あぁ焦ってしまかぜなんて言ってしまって!!しかも、遅くなってしまって!」


提督 「なな中に案内するのでははっ入って!!」ガタガタ



電 「司令官さん落ち着くのです 焦りすぎなのです」タッタッタッ 出入口前で待機していたが提督が無理そうだと判断して出てくる


提督 「いっ電!」


電 「えーっと…こほん 女司令官さん、伊勢さん 大変失礼しました 見ての通り司令官さんはこのような状況なので、代わりに私が中へ案内しますのでどうぞお入りください」


女提督 「あっうん…わかったわ」


伊勢 「済まないがお願いする」


電 「どうぞなのです」グイッ


提督 「…っへ?」電に服を掴まれて引っ張られる


電 「司令官さんも一緒に来るのです!このまま司令官さんの部屋まで案内するので私の隣についてきてください!」ヒソヒソ


提督 「わ、わかった!」ボソッ


タッタッタッ…













提督の部屋



島風 「どうぞ!お茶です!」カチャッカチャッ


女提督 「ありがとう」


伊勢 「すまない いただくよ」


島風 「提督 となり失礼します!」ポスッ 提督のとなりに座り込む


提督 「あっあぁ…」ダラダラ…


電 「…」ソファに座らず、島風とは反対側に立っている


女提督 「ーっふぅ 結構なお手前で!」


島風 「おぅ!?えっえと…普通に入れたんですが……」


伊勢 「提督よ それは茶道の時に使う言葉だろ…」


女提督 「いいのよ!おいしかったんだから使っても!」


伊勢 「相手が混乱するからやめてくれ…」


女提督 「はいはい わかったわ」



提督 「ーっ…」ダラダラ…


提督 「(ーっ…どっどうしよう 一体、なにを話せばいいんだ…?)」


提督 「(なんか女提督のほうはふざけて……いるのか?まぁどちらにしてもなにを話せばいいんだ…!)」プルプル…



電 「司令官さん落ち着くのです!とりあえず先日の援護要請と最上さんたちを一時貸してもらっている礼を言うのです」ヒソヒソ


提督 「っ! わ、わかった!」


提督 「えっえー、その説はどうもありがとうございました おっおかげでうちの鎮守府は助かっております!」ギクシャク


女提督 「別にいいのよ 困った時はお互い様だもの それよりも、あの時以来から鎮守府近海付近で深海棲艦を見ていないようだけど…」


提督 「っ! どうしてそれを?」


女提督 「最上ちゃんに聞いたのよ 今日来ることも伝えといたんだけど…もしかして、聞いてない?」


提督 「はい まったく…」キッパリ


女提督 「…あれ おかしいわね…なんで伝えなかったのかしら最上ちゃん あの子が仕事放棄するとは思えないし」


提督 「(…もっもしかして、俺を痛みつけるためにあの子はなにも言わなかったのか!?それなら俺に伝えなかった理由も納得できる!)」


伊勢 「…提督 もしかしてだが…伝えた時って、酒飲んでたりしてたか?」


提督 「…っえ」


女提督 「っえ?えっと…どっどうだったかなぁ?飲んでたような飲んでないような……」ポリポリ


伊勢 「記憶が曖昧のようだな あまり覚えていないだろ」


女提督 「…うん でも伝えたのはたしかよ それだけは覚えてるわ」


伊勢 「提督は酒飲むと覚えてるかわからないからな たぶん知らせたはいいが、最上は提督が酔ってたからほんとに来るのかわからなかったから知らせなかったんじゃないか?」


伊勢 「…例の性格もあるしな」ヒソヒソ


女提督 「…それはありえるわね たしかにそう言われると…」



提督 「(っえ この人酒飲むの?マジで言ってる?)」


提督 「(上の人が酒飲むということは…俺は部下だから、もしこの人に酒飲みに誘われたら行かないといけないのか…!?)」


提督 「(しかも酒飲むと記憶が曖昧になるって一番最悪じゃないか!!もし誘われて、酒飲みに言ってなにも記憶がありませんなんてなったら…俺、変な誤解を産むことになるぞ!)」タラー…


提督 「(もし酒飲みに誘われたら断らなくては…!でも、相手の方が階級上で俺は下……これ、断ったらまずいよな……?)」ダラダラ…


提督 「(もし新人風情が階級上の者の酒飲みを断ったら、何かこじつけられる!もしそうなったら俺の立場が…!!)」ガタガタ…



女提督 「…おーい もしもーし?」


提督 「っは!?はっはい!なんでしょうか!!」ドキッ


女提督 「えっと…だいじょうぶ?なんか震えてるけど」


提督 「っえ!?あっそ、そんなことありませんよ!なにも震えてなんか…!!」アハハ…


電&島風 「「思いっきり震えてた(のです)…」」


提督 「…そっそれで、今日はどういった用でここに……?」プルプル…


女提督 「特にないわよ 用なんて」


提督 「……っえ」


女提督 「あっでも強いていえば、あなたたちの様子を見に来たと言った方がいいかしら」


提督 「かっ監視ですか!?」ビクッ


電 「司令官さん言い方!」バシッ


提督 「あだっ!」


女提督 「かっ監視…まぁ、言い方悪いけどそんな感じかしら ちゃんとうまくやってるかを確かめに来たのはホントのことだし」


女提督 「あなたはまだなりたての指揮官だからいろいろ分からないことはあるでしょ?私も最初の頃は何もわからないでやってきたからわかるのよ」


女提督 「だから少しでも早く、この仕事を覚えてもらえるようできる限りのサポートをしようと思って今日はお邪魔したの」


提督 「あっ…そっそうですか それは…すみませんでした 言い方悪く言ってしまって……(やばい…消される!階級上の者に口悪く言ってしまった!!)」ガタガタ…


提督 「(いや消されるだけならまだいい 消される前に痛みつけられてから消される!気が済むまで殴りや蹴り、水責めや爪剥ぎをされてから…!!)」ガタガタ!!…


女提督 「…なんか、ものすごく失礼なことを思われてるように見えるんだけど…気のせい?」


提督 「いっいえ!そそ、そんなことっ1ミリたりとも考えてなんて!?」ビクゥッ!!


女提督 「にしてはかなり驚いてるように見えるけど…まぁいいわ」


女提督 「それと一応念の為、戦歴報告書とかの書類を見てみたいのだけど 見せてもらってもいいかしら?」


提督 「…っえ せっ戦歴、ですか…?」


女提督 「えぇ 話を聞いただけじゃわかりにくいから少し調べて見たいの ここの鎮守府近海で戦艦ル級が出たなんて、今までにない異例中の異例」


女提督 「しかもその日以降から駆逐艦はおろか、深海棲艦自体現れていないのでしょ?だからよけいに気になるのよ」


女提督 「もちろんいやなら無理して見せろなんて言わないわ 私もそこまで偉いわけじゃないし、この鎮守府の情報のことだから強制はするつもりないわ」


提督 「強制は…しない、ですか」


提督 「(たしかに女提督の言うことには一理ある まだ俺は新米もいい所だから、手慣れてる人に補助してもらうのは一つの手だ)」


提督 「(現状 過去にない異例なことが起きてるから、尚のこと 俺一人では今後どうすればいいかわからない 過去の情報を頼りにできたなら一人でもできたんだが…)」


提督 「(…だが、相手は女…女性に手伝ってもらうのはちょっとな まともに話もできない相手にサポートしてもらうのもな…)」


提督 「(…それに、過去に女に手伝ってもらった時…あのクソ女は!!)」ギリッ!!


女提督 「…なにやら殺意を感じるのだけど、気のせいかしら?」ジッ…


提督 「…っは!?すっすみません…ちょっと、昔のことを思い出してしまいまして……」


女提督 「気をつけなさい …それで、返答は?」


提督 「…そうですね」


提督 「(正直、手伝ってもらいたくはないが…でも、このままだと皆に迷惑をかけるかもしれない)」


提督 「(万が一のことが起きてからじゃ遅い もし誰かが沈んだりしたら…それこそ、責任重大だ!)」


提督 「(…仕方ない あまり手伝ってもらいたくはないがやむ得まい 手伝ってもらおう)」


提督 「…わかりました それでは今から戦歴の報告をまとめた書類をお持ちします 少々お待ちください」カタッ


女提督 「ありがとう お願いするわ」


タッタッタッ…パタンッ


女提督 「…」


伊勢 「…殺意が出てきてから雰囲気が変わったな さっきまでビクついてたのに、今は鋭い眼光で見てたな」


女提督 「そうね 一気に変わったわね」


女提督 「(やっぱり女性に対することになると変わるわね 見た感じ、普通にしてるときはまともだわ)」


女提督 「(ル級が現れた時も女であるわたしに電話をかけて応援要請をしてきた 女が苦手なのに、それをガマンしてしてきたんだから まだ善意な心は持ってるわね)」


女提督 「(…だけど、女を敵対する気持ちが出てくると一変するわね 今回は私だったからよかったけど、これが艦娘たちに出してたらどうなってる?)」


女提督 「(もし万が一、手なんて出したら 指揮官として失格だし、部下からの信頼もなくなるわ)」


女提督 「(良い心は持ってるんだけど…難しいわね このままだと後先のことが心配ね どうにかしてあげたいけど……)」


電 「…すみません女司令官さん 司令官がご迷惑をおかけして…」


女提督 「っえ?あぁ気にしないで!別に怒ってなんかないわ」


女提督 「それにここの提督のことは事前に聞いてるから安心して 過去にひどい目に会ってたんでしょ?」


島風 「…っえ そうなんですか?」


女提督 「…っえ」


電 「…お調べになったんですか?たしかになにか過去にあったようですが、詳しい内容までは知らないのですが」


女提督 「……あれ そうなの…?」


女提督 「(あれ もしかしてこれ…話したらまずかった?)」


女提督 「(みんなに話してないってことは信用してないってことよね てか、よくよく考えたら女性に警戒心を抱いてるんだから話すわけないわね…)」


女提督 「(それにここの提督の過去話しをしたら、部下の艦娘たちからの信頼が落ちるわね 私は女性が嫌いですなんて言ったら絶対まずいわ)」


女提督 「(しくじったわ…もう少し考えてから話すべきたった これで過去に何があったかをここの提督に聞いたりなんてしたら、部下に睨みつけて評判が下がっちゃう……聞かないよう口止めしとかないとまずいわね)」


電 「…女司令官さん?」


女提督 「…ごめんなさい さっきの言葉は聞かなかったことにしてもらえるかしら」


島風 「…っえ」


女提督 「それと、このことはあの人には話さないようにしてもらえるかしら あの人にとってもいい思いしないし、なにより私たちにもいいことがないわ」


女提督 「もし聞いたら…取り返しのつかないことになるから絶対に聞かないで いいわね?」


電 「…それほど、聞いてはいけないのですか?」


伊勢 「あぁ わたしも教えてもらったが酷いにも程がある 逆によく今まで耐えきれたと思う」


伊勢 「わたしなら我慢できずに手を…」


女提督 「伊勢 話すのやめなさい」


伊勢 「っ! …すまない 聞かなかったことにしてくれ」


電 「…わかりました よほどの事だと判断致しますが島風さんも司令官さんに聞かないよう気をつけてくださいね?」


島風 「了解です」ビシッ


ガチャッ


提督 「お待たせしました 今までの戦果をまとめた記録帳をお持ちしました」


提督 「書き初めてまだ間もないのでうまくまとめられているか分かりませんが、一応短縮に細かくまとめているつもりです どうぞ拝見してみてください」スッ


女提督 「ありがとう 見させてもらうわ」スッ…ペラッ


女提督 「…ふむふむ なるほどね」ジッ…


伊勢 「…どうだ提督 なにかわかったか?」


女提督 「…うん まったくわからないわ!」ドンッ!!


全員 「「」」ガクンッ


女提督 「いやぁ…まさかここまで情報がないとはね?ほんとに異例中の異例ね」


女提督 「他鎮守府の過去データを全部見てきたけど…ほんとにわからないわ なんでここだけ他の鎮守府と違うのかしら…」ウーン…


提督 「…やはりここだけですよね 鎮守府近海にル級が現れたのは」


女提督 「そうね 他の鎮守府では駆逐艦や軽巡洋艦しか出てないからね 今までで戦艦が出てきたという情報はここ以外なし…」


女提督 「しかもそれから近海には深海棲艦が現れてない…ほんとにわからないわね なんでル級が現れてからなにもいないのかしら 普通は駆逐艦や軽巡洋艦がいるはずなのに……」


提督 「…」


女提督 「……もう少し調べてみる必要があるわね ここの近海付近なにかおかしいわ」


女提督 「今後は私の方からもちょくちょくこっちの近海付近に艦娘たちを連れてきて警戒させるわ 毎日はムリだけどなるべく多く行かせるようするわ」


提督 「ありがとうございます すみませんがお願いします」


女提督 「さてと!話がまとまったところで堅苦しい話は終わりにしてっと!」


女提督 「ねぇ あなた携帯持ってる?」


提督 「っえ あっありますが…」


女提督 「連絡先交換しない?携帯の方がすぐ連絡取りあえるでしょ?」


提督 「」


島風 「っあ また固まった…」


電 「…司令官さん 女司令官さんの前で固まらないでください!」ヒソヒソ


提督 「ーっは!?」


伊勢 「…」ジロッ


提督 「っあ すっすみません そうですね お互い連絡先を持っておいた方がすぐ電話できますね」ゴソゴソ…スッ ポケットから携帯を取り出す


女提督 「それとLIN〇やってる?やってるならLIN〇も交換したいわ」スッ


提督 「っえ あっい、一応やってます…ほとんど使ってませんが」


女提督 「それじゃ交換しときましょ!」ポチポチポチッ


提督 「あっはい…」ポチポチ…


電 「あっ司令官さん わたしももらっていいですか?何かあったようにほしいのです」スッ


提督 「あっうん いいよ」


島風 「わたしもお願いしまーす!」スッ


提督 「あっうん」


女提督 「…あなた 自分の艦娘たちの連絡先ももらってなかったの?」


提督 「っえ あっはい…女性の連絡先をもらうことにどうしても抵抗がありまして……」


伊勢 「自分の部下の連絡先は最低限取っておくのは普通じゃないのか?いくら女性が苦手とはいえ」


女提督 「ちょっ伊勢ちゃん!」


提督 「…やはり、自分が女性苦手なことを知っていましたか」


女提督 「…っえ」


伊勢 「気づいてたみたいだな やはりここの鎮守府に私たちの艦娘が着任してるから大体予想ついてたか」


提督 「…はい 内通してるだろうとは思いました こちらの状況はどうかを知らせて、自分がちゃんとやってるかを確かめていた…そうですよね」


伊勢 「正解だ さすがいい学校言ってただけあるな 頭の回転が早いじゃないか」


女提督 「伊勢ちゃん!!」


提督 「…過去も調べ済みですか プライバシーの侵害に値しますが」


伊勢 「知っただけで誰にも知らせてはない 知るだけなら個人情報侵害にならない」


提督 「場合によっては引っかかりますがね」


伊勢 「悪用すればな」


女提督 「えっえと、調べたことに関しては謝るわ 最上ちゃんたちにあなたが女性を苦手とすると聞いたからどういった苦手なのかをちょっと…ね」アタフタ


提督 「別に構いませんよ 自分の情報を知られたところでたかが知れてますし、悪用さえしなければ何も言いません」


提督 「ただし、うちの艦娘たちには話さないでもらえると助かります 変に悪い噂を流されて指揮に影響を及ぼしたくないのでそれだけはおねがいします」


女提督 「それはわかってるわ そのことに関しては私も理解してるから安心して」


提督 「ありがとうございます」


伊勢 「…わたし的には話した方がいいと思うがな」


提督 「…なに?」ピクッ


女提督 「伊勢 いい加減にしなさい 相手に失礼よ」


伊勢 「だが考えてみろ 事情を事前に知ってもらっていた方が艦娘たちも男提督が気にしていることを触れなくすることができるんだ だとしたら知っててもらった方がいいのではないか?」


提督 「事情を知って俺との対応が変わっても困る いちいちそんなことされたら俺の精神が持たない」


提督 「普通に接してくれても構わない 気にするような事を言われても相手が違ければ当たるようなことはしない」


伊勢 「絶対だな?」


提督 「あぁ 態度では出すかもしれないが手出しはしない それだけは約束する」


伊勢 「態度で出すのもまずいと思うが…まぁいい 当たらないならいいだろう」


女提督 「伊勢ちゃん そろそろ話かわってもらってもいいかしら?」


伊勢 「構わない わたしは話し終わったからいいぞ」


女提督 「あなた部下なのにえらそうね …まぁいいわ」


女提督 「男提督 先程の伊勢の無礼はごめんなさい 伊勢の上司である私から謝るわ」


提督 「構いませんよ 女提督の部下、伊勢の言葉は確かなことなので自分でも納得しています」


提督 「これが完全に逆効果となる言葉だったら話は別でしたが伊勢は伊勢の解決策方を提供してくれました それに関しては感謝しています」


女提督 「そっそう?それならよかったけど…」


伊勢 「ほう?自分でもわかっているのか 話した方が気にしてることを言わないでもらえると助かることを」


女提督 「ちょっ伊勢ちゃん さっきから言葉遣いが…」


提督 「理解はしてる 事実、気にしてることを言われなければ俺だって機嫌が悪くなることはない 誰にも機嫌悪くなった俺を見られる心配がなくなる」


提督 「…正直、俺が機嫌悪くなったところなんて誰にも見て欲しくないからな ほんと、誰にも……」


伊勢 「…」


提督 「…この話しは終わりにしましょう いつまでもこの話を続けられてはキリがありません」


提督 「それにこれ以上話されては自分もイラつくだけなので終わりにしてもらえると助かります …いいでしょうか?」


女提督 「わかったわ この話はもう終わりにしましょう 伊勢ちゃんもいいわね?」


伊勢 「…まぁ これ以上話してイラつかれてはこちらも困るからそうしよう」


提督 「ありがとうございます」


電 「…あっ!お、お茶のおかわりはいかがですか?」


女提督 「…そうね もらおうかしら」


伊勢 「私ももらっていいか?」


電 「はいなのです!司令官さんはどうしますか?」


提督 「…俺ももらおうかな すまないが頼む」


電 「はいなのです!」


女提督 「あっ書類もお返しするわ 拝見させてくれてありがとう」スッ


提督 「構いません 島風すまないが片付けてもらってもいいかな?」スッ


島風 「了解です!」パシッ


提督 「…ふぅ」ハァ…


女提督 「…ねぇ 今あなたの艦娘たちってなにしてるの?」


提督 「っえ あっえと…今は祥鳳を敵役として艦載機を撃ち落とす練習をさせています」


女提督 「対空訓練ね 少し覗いてもいいかしら?」


提督 「……っえ」













演習場



祥鳳 「流星 そのまま撃ち込んでください!そして彗星は挟むように撃ってください!」


流星&彗星 「「了解!!」」



響 「これは挟み撃ちだね 早く倒さないと蜂の巣にされるね」ザー…


加賀 「なら撃ち落とせばいいだけね」ギリリ…


加賀 「烈風 撃ち落として」バシュンッ


烈風 「了解!」シュボッブーン…



祥鳳 「ならこちらも…烈風 発艦!」バシュンッ


烈風 「了解!」シュボッブーン…



最上 「向こうも出してきたね レーベ撃ち落とすよ!」スチャッ


レーベ 「うん!」スチャッ



祥鳳 「(二人が烈風をうち落とそうとしてる…なら!)」スゥ…ギリリ!!


祥鳳 「残りの艦載機発艦!二人に発砲して!倒さなくてもいいから!」バシュンッ


彗星 「了解!」シュボッブーン!!…




女提督 「…残りの艦載機で最上ちゃんたちの砲撃をさせまいとする…良い判断ね 使い分けがちゃんとできてるわ」観戦場から祥鳳たちの演習を見て観察している


女提督 「少ない艦載機で的確な数を飛ばして対抗する…しかも、ちゃんと何かあったとき用に数機残しておく辺り あの子なかなかやるわね」


提督 「最上とレーベを貸していただいたおかげです あの二人にどういう状況時にどういった艦載機を飛ばせばいいのかをよく教えて貰っていました」


提督 「むやみやたらに艦載機を全部出すのではなく、状況に応じて数分の艦載機を発艦させて 相手を油断させる戦法…そのように言ってました」


女提督 「さすが最上ちゃんとレーベちゃんね あの二人には対空演習みっちり仕込んでおいたから完璧ね」


伊勢 「だが、まだまだ練習不足だな 振り分けなどは様になってるが動きがおぼつかない 完全になるまではまだ先だな」


提督 「…」ジッ…


電 「…っ」スッ…ドスッ


提督 「あいたっ!なっなんだ…?」


電 「目つきが変わってるのです 言われても仕方ないのですから抑えてください」ヒソヒソ


提督 「あっ…すっすまない 気をつける」スゥ…


電 「おねがいなのです」



女提督 「(…電とは普通に話せるみたいね?伊勢ちゃんはなんとなくわかるけど、私や島風に対してもおぼつかない…なんでかしら?)」


女提督 「(喋り方?いや、しゃべり方じゃないわね 性格…は多少関係してると思うけど、私や島風は伊勢ちゃんみたいな性格じゃないからたぶん違うわね)」


女提督 「(だとしたらなんで電だけ……?)」


伊勢 「…提督 目線が男提督の方に向いてるぞ?何か考えてることバレてるぞ」


女提督 「あっ…」ハッ


提督 「……えと、なっなにか気になることでも…?」


女提督 「……ひとつ、聞いてもいいかしら?」


提督 「はっはい!答えられる範囲でしたら…」


女提督 「あなた 電には普通に接してるみたいね?見た限りだとそう思うのだけど」


提督 「っえ そっそうですか…?特にそのようなことをしてるつもりは……」


女提督 「ねぇ電 あなたは他の艦娘たちと比べたら、あなた達の提督と話すときどう思う?」


電 「っえ?えっえと…すみません 特に気にしてなかったのです」


女提督 「それじゃ島風 あなたはどう思う?電と男提督が話してる時って他のみんなと違うと思わない?」


島風 「うーん…そうですね 言われてみれば、確かにそうかもしれません」


島風 「私や響、祥鳳さんと話す時はどことなくもどかしくて、加賀さん相手だと ほとんど話しませんね」


提督 「っえ そっそうか…?おれ、加賀相手だと そんなにひどい……か?」


電 「かなりひどいのです 私たちとは違って口数が異常に少ないのです」


提督 「……」


女提督 「…まぁ なんとなくわかるけどね?他の鎮守府に着任してる加賀もあまり笑うことないみたいだし、口数もそこまで多くないから戸惑うのはわかるわ」


女提督 「でも、いつまでもそんなだと いつか指揮に影響するわよ?加賀だけ仲間はずれみたいにさせてると加賀自信、いい思いをしないわ」


提督 「あっいや、別に仲間はずれなんて…」


女提督 「あなたがしてなくても向こうはそう思ってるかもしれないということよ」


女提督 「相手の気持ちまではわからないでしょ?聞いたりしない限り わかることじゃないわ」


女提督 「あなたの過去もわかってるから あまり強くは言いたくないけど、もう少し話してあげなさい?いいわね」


提督 「…わかりました」




最上 「…あれ 提督が来てる?」


レーベ 「っえ?…あっほんとだ ほんとに来たんだ」


最上 「ここの提督となにか話してるね 行ってみる?」


レーベ 「そうだね」


最上 「みんな!演習は一旦中断してくれるかな?今僕たちの提督が来てるから挨拶してほしいんだけど」


加賀 「わかりました 全艦載機戻ってきてください」


響 「横須賀の司令官が来てるのか それなら挨拶をしなくちゃね」


祥鳳 「…よっと!艦載機全部着艦終わりっと」スッ…




女提督 「あら?演習やめて みんなこっちにきたわ」


伊勢 「提督が来てるのに気づいたのだろう 他の鎮守府の提督が来てたら挨拶するのは当たり前だからな」


女提督 「演習しててよかったのに…もっと見たかった」(・ε・` )ブー



最上 「提督 来てたんだね」ザー…スタッ


レーベ 「今日来るなら来るって言ってよ?いきなり来るからびっくりしたよ」


女提督 「一応あなたたちに知らせてあったよね?」


最上 「酔ってたから覚えてるかわからなかったから…」


レーベ 「うんうん」


女提督 「………」



加賀 「おはようございます横須賀鎮守府提督 来ているとは知らず、挨拶が遅れました」スッ


響 「ダー」スッ


祥鳳 「おはようございます横須賀提督 救援要請を派遣してくれたときはありがとうございます!」スッ


女提督 「もういいわよ!あの時のことなんて それより敬礼なんて私にはしなくていいわよ?」


加賀 「っえ …しかし あなたは別の指揮官なので敬礼するのは当たり前かと…」


女提督 「そんな堅苦しくしなくていいわよ 逆に堅苦しくされるとわたしが嫌になるわ?」


女提督 「私以外の上司にはしないといけないと思うけど、私には気軽に話しかけてくれればいいわよ!」


祥鳳 「でっですが…」


響 「хорошо それじゃ決まりだね?私も堅苦しいのは好きじゃないから少し緩くさせてもらうよ」


提督 「ちょっ!?ひっ響……さすがにそれは」


女提督 「ぜんぜんいいわ!むしろそうして!その代わり私も羽目外させてもらうわ?」


響 「イェーイ Спасибо」スッ


女提督 「キャッホーイ!!」パシンッ!!


電 「すっすごいのです あの響ちゃんが女司令官さんともう仲良くなってるのです」


島風 「しかもハイターッチまでしてます!仲良くなるのはっやーい!」


女提督 「島風ちゃんも!」スッ


島風 「おぉう!ハイターッチ!」パシンッ


女提督 「電ちゃんもはい!」スッ


電 「ふぇっ!?えっえぇと…はい!」パシンッ


女提督 「ほらほら!加賀ちゃんも祥鳳ちゃんも!」スッ


加賀 「っえ えぇと…はい」パシンッ


祥鳳 「…はっはい!」パシンッ


女提督 「さいごに!」スッ


提督 「……っえ」


女提督 「他のみんなにはしてあなただけにしないなんておかしいでしょ?ほら はやくはやく!」カモンカモン


提督 「あっいや…自分は……」タジ…


女提督 「なら上司命令よ!ハイタッチしなさい!」


提督 「そんなことで使いますか!?いっいなずま どどっどうすれば……」アタフタ


電 「上司命令では仕方ありません 聞くしかないのです」


提督 「えっえぇ…」


女提督 「はやくはやく!!」

(((o(*゚▽゚*)o)))


提督 「……じっ自分 今手汚いかもしれないので、そんな手で触っては……」


女提督 「アルコールティッシュあるけど使う?」スッ 懐からアルコールティッシュを取り出して渡す


提督 「あぁいや!!その…じ、上司からなにかを頂くなんてことは……」


女提督 「べつにアルコールティッシュぐらいでなにかを得ようとなんてしないわ もし気になるなら拭いてもらえるかしら?」


提督 「ーっ…」チラッ 電を見て助けを求めるが…


電 「(行けなのです!)」ドンッ


提督 「…そっそれじゃ 一枚ほど、いただきます……」スッ…


女提督 「(ナイス!電ちゃん)」グッ!!


提督 「っ………」フキフキ…


提督 「(どっどうしよう…マジでどうしよう!今この状況をどう打開すればいい!!)」


提督 「(女性に触れるなんてぜったいにムリだ!ましてこの人の性格は特にムリだ!!近くにいるだけでも10メートルぐらい距離を開けたいぐらいなのに!!)」


提督 「(誰かになすり付けようにも俺以外はみんなしたから振りようがない…かといって、ムリに拒否すれば相手を不快な思いをさせるかもしれないし……なにか、なにかないか!!)」タラー…


女提督 「…ねぇ いつまで拭いてるの?さすがにもう平気だと思うんだけど」


提督 「っえ あっそ、そうですね そろそろ…大丈夫そうですね はい…」スッ… ゴミをポケットに入れて片付ける


女提督 「それじゃ準備も整ったことだし はい!」スッ…


提督 「ーっ…」スゥ… 手を挙げて女提督とハイタッチを嫌々ながらしようと…


提督 「(ーったのむ なんでもいいから、なにか起きてくれ!)」ググッ…


女提督 「それじゃハイターッチ……」




ザッバァァァァン!!!!!!




全員 「「っ!!」」




戦艦ル級 「…」ポタポタ… 演習場から水中から勢いよく飛び出して水面に上がってくる




祥鳳 「ーっな!!しっ深海棲艦!?なんでここに!?」


電 「しかもあの時のル級なのです!倒したはずじゃ…!?」


提督 「ーっか、加賀!祥鳳!艦載機を発艦させてル級に狙いを定めろ!」


加賀&祥鳳 「「了解!!」」スチャ…バシュンッ!!


提督 「電、響、島風!酸素魚雷の発射準備 いつでも射出できるよう準備を!」


電&響&島風 「「了解(なのです)!」」スチャッ


女提督 「伊勢、最上、レーベ!伊勢を先頭にして先陣を切って!加賀たちの補助を受けながらル級に砲撃チャンスを与えないで!」


伊勢&最上&レーベ 「「了解!!」」ザバンッ!!ザー…




ル級 「…」スチャッ 46cm連装砲を提督たちに向けて構える



伊勢 「させないよ オラァ!!」ボゥンッ!!


ル級 「…」シュン…ボゥンッ!! 伊勢の放った砲弾を避けて提督たちに向けて放つ



最上 「させないよ やぁっ!!」ドゥン!!



ガキィンッ…バァァンッ!!!! ル級の放った砲弾と最上が放った砲弾がぶつかり合い爆発する



レーベ 「よし!その隙をついて…はぁ!!」ボーン!!


ル級 「…」スゥ…



ボガァンッ!!!!…


レーベ 「砲弾命中!やった!?」


伊勢 「……いや まだだ!」




ル級 「…」シュゥゥ… 装甲を盾にしてほとんどダメージなし



最上 「装甲を盾にしたみたいだね ダメージもほとんどないみたいだね」


伊勢 「みたいだな なら私の主砲を当てないとな」




電 「こちら電 お姉ちゃんと一緒にル級から見て三時の方向に回ったのです!」ザー…


島風 「こちら島風 電たちとは反対の九時方向に回りました!」ザー…



提督 「よし!加賀、祥鳳 三人の酸素魚雷を当てるために艦載機でル級の視線を妨害してくれ!」


加賀&祥鳳 「「了解!」」


女提督 「伊勢 あなたも加賀たちが艦載機で敵の視線を切らしたらそのスキをついて主砲を放って!」


女提督 「最上は万一のことを考えて島風のところへ レーベも同じで電たちのところに配置について!」


伊勢&最上&レーベ 「「了解!」」ザー…




ル級 「…」スゥ…ジャキッ 隠しておいた46cm連装砲を提督たちに見せつけて二つの主砲を提督たちに向ける