2018-10-03 23:48:53 更新

概要

オカリンが提督になる話。ダイバージェンスこわれる


岡部「深海棲艦?」

鈴羽「そう。簡単に言うと、得体の知れない化け物って塩梅。」

岡部「そんな物が、この世界線には…」

鈴羽「民間船舶も襲うからね。海運も漁業もみーんな壊滅。酷いもんだよ。軍艦も何隻沈められたことやら。」

岡部「やはり、というべきか人間も襲うのだな…」

鈴羽「それが奴らの行動ロジックだからね。人が密集してる所に寄り付く。」

岡部「言葉通りの化け物、か…」


ドヴェーwwwドヴェーwwwドヴェーwww


岡部「何だ!?…サイレン?」

鈴羽「ッ…不味いなあ。もう時間が無い。」

岡部「ど…どういう事だ!?」

鈴羽「空襲、だよ。奴らの航空機が来る。」

岡部「空襲…」

鈴羽「時間が無い!乗って!」

岡部「ま、待て!行くって、どこに行く!こんな海沿いに…」

鈴羽「あと少しで着くんだ…あと少しで…!」


~横須賀鎮守府~

明石「不味いですね…」

初月「どうしたんだ?」

明石「愛しのブイくんが攻撃機の編隊を捉えたと。数は…12。」

初月「…僕の『燃料』は?」

明石「まだ持ちますとも。もっとも、『燃料』より弾薬が不味いんですがね。まあ…私達の方が先にくたばる、というのも時間の問題でしょうが。」

初月「どうして僕達の電源機関をもっと活用しないんだ?有り余っているはずだろう?」

明石「…お偉いさんも、メンツにかけてそういう所だけは考えてやってるんでしょう。私達が、どんな目で見られているか。」

明石「火薬に電気に鉄にジュラルミンを食い潰す。沈めば海を盛大に汚染する。そんな兵器としてはナンセンスな私達。コストに見合う戦果を挙げるかと思いきや、大量投入した所で、大した戦果も上がらない。」

初月「…提督はそれでも、上手くやっていたと思うよ。」

明石「一体どこへ行ったんでしょうかね、『微笑み熊さん』」

初月「…僕達がそれを知る必要はない。さ、出撃だ。」

明石「筑波の飛行場に紫電が残ってたような気もするんですけどね、いつの間に落とされたんでしょうか。」

初月「…弾も燃料も無い。残ったのは気まぐれな猫。」

明石「…腹が減ってはエンジン動かぬ戦は出来ぬ。いやあ辛いもんですね。そうだ、今日の晩御飯は何でしょうか。箸の立つ雑炊だと良いのですが。」


横鎮近辺


岡部「なあ、あの黒いの…」

鈴羽「…多いな。12…いや14はいる。」

岡部「爆撃…されるのか…?」

鈴羽「そう。沢山死ぬ。必死に必死にこしらえた農地もやられてしまう。」

岡部「そんなこと…!」

鈴羽「そんなことが嫌だからおじさんをこうして運んでる。オカリンおじさん、君はね、父さんに託されたんだ。」

岡部「…また救世主にでもなれと言うつもりか。」

鈴羽「分かってる。身勝手だ。でもね…」

岡部「ッ…」

鈴羽「岡部倫太郎。君に…艦隊を託したいんだ。」

岡部「艦隊…だと?」

鈴羽「そう。日本の、最後の希望。最後の艦隊を。」













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