2018-06-17 00:05:36 更新

概要

眠りから覚めた提督は・・・。


前書き

前作「謎の提督とブラック鎮守府 第一部」の続きです。
もしお読みいただけるのであれば、前作からお読みください。

※一部二部とありますが、話を分けてるだけなので、大きな話の分割地点ではありません。


第二部




五話 その提督、困惑




提督(ん・・・?)



提督は数分間眠りについていたが、執務室に向かってくる六人の気配で目を覚ました。提督は不思議に思う。部屋から出て行ったのは赤城と加賀の二人だけなのに、何故戻りは六人なのかと。

提督は気を操作する事が出来るので、常日頃から周辺の気を探っている。建物の構造と全艦娘の把握もこの力と暗記力のおかげだ。しかし、睡眠時にも探っている為か眠りが浅い。まあそれも、修行であまり眠らなくても動ける体にしたのだが・・・今はどうでもいい話か。

数分後、執務室に六人が入ってくる。



提督(赤城と加賀に・・・瑞鶴・翔鶴・蒼龍・飛龍か・・・)



起きてはいたが、様子を見ようと思ったので目を開けずに寝ているふりをする。ちなみに提督は机に肩肘をつき、そこに頭の体重をあずけるような形でいる。



赤城「寝ていますね・・・」



加賀「提督にとって、今日は色々ありましたから・・・」



瑞鶴「そんな事関係ないわ!鳳翔さんを泣かせたのだから、今すぐ起こすべきよ!」



翔鶴「落ち着きなさい瑞鶴。提督が食堂に来ない理由は聞いたでしょう」



提督(大体は分かったが・・・何故鳳翔は泣いたんだ?俺が原因か?)



提督は起きる事にする。



提督「その話詳しく」トウトツ



飛龍「うわっ!ビックリした・・・」



翔鶴「うるさくして申し訳ございません提督」ペコリ



提督「謝らなくていいよ、始めから起きていたし、話も聞いてた」



瑞鶴「聞いてたなら分かるでしょ。今すぐ鳳翔さんに謝って」



提督「謝るのはいいけど・・・鳳翔さんが泣いた理由が分からない。原因は俺か?」



赤城「提督、鳳翔さんは提督に料理を食べて欲しかったそうなんです」



加賀「間宮さんと鳳翔さんの二人にさっき提督が言った事を伝えたら、間宮さんは落ち込んでしまって、鳳翔さんはその場で泣きくずれてしまいました。それを見た間宮さんも涙目になって・・・提督、今すぐに食堂へ来てください」



提督「分かった・・・けど、あの理由のどこに泣く要素があったのか分からない。理由が分からないまま会っても・・・二人に何も言えない」



蒼龍「鳳翔さん・・・言ってたよ・・・。きっと提督が来てくれないのは・・・こんな汚れた私の作るものを食べるのが嫌なんだって・・・」



赤城「前の提督は外食か出来合い物を買ってくるばかりで、鳳翔さんと間宮さんの作る料理は汚いからと言って食べなかったんです。それこそ、性処理だけしてろとも言っていました。多分、その時の事を思い出したのかと・・・」



飛龍「提督も、私達にそう思ったりするの・・・?」



提督「絶対思わない。それに、君達のどこが汚いんだ?むしろやばいくらい綺麗だろ」



全員の顔が赤く染まっていく。所謂赤面だ。



瑞鶴「よくそんな嘘平然と言えるわね!」///



提督「嘘じゃない。俺は事実を言ったまでだ」



そう言うと提督は立ち上がり、執務室を出ようとする。



瑞鶴「ちょっと!どこ行くのよ!」



提督「どこって、食堂に決まってるだろ?二人と話してくる」



提督はそう言うと、執務室を出ていく。数秒の沈黙が流れ、赤城が言う。



赤城「私達・・・放置されました?」ハッ



赤城以外「!!」ハッ




場面変わり、調理場




提督は気配を消してから調理場に向かったので誰からも反応されなかった。騒ぎにならずにすんだので提督はホッとする。

ほとんどの艦娘達が食べ終わって時間が空いたのか、二人は洗い物と片付けをしている。涙目で。突然現れると食器を落とす可能性があるので、提督はタイミングを見計らって現れる。



提督「鳳翔さん、間宮さん」



間宮「きゃっ!提督?!」



鳳翔「提督・・・。何か・・・ご用ですか・・・?」ウツムキ



提督「赤城さん達から二人の事を聞いてね。すまない・・・。俺は二人の料理を食べたくないから食堂に行かない訳じゃないんですよ」



鳳翔「嘘です・・・。こんな汚い私なんか・・・」



提督「嘘じゃない。それに、鳳翔さんも間宮さんも汚くなんかない。むしろ綺麗です。それに、自分が汚いなんて言わないでください」



間宮さんは涙目だったが、何も言わなかった。だが、鳳翔さんが泣き出してしまった。



鳳翔「・・・ウッ・・・グスッ・・・」



鳳翔が泣き始めた時、調理場にさっきの六人が入ってくる。瑞鶴辺りがまた怒ってくるかとも思ったが、何かを察したのか、誰も何も言わない。



提督「それにさっき言ってくれたじゃないですか・・・俺を信用していると。まあ言ったのは加賀さんですが・・・気持ちは充分伝わりましたよ。・・・今の俺の言葉は信用出来ないですか?」



鳳翔「・・・グスッ・・・でしたら・・・証明してください」



提督「何を?」



鳳翔「私達が・・・汚くないという証明です」



正直、それはとても難しい事だ。この場にいる提督を除く全員はそう思う。当の言った本人である鳳翔も、酷い事を言ったと心の中で後悔した。だが鳳翔も含めこの場にいる全員は、提督がとったある行動に驚くのであった。



提督「・・・」スタスタ ギュッ



提督は無言で鳳翔を抱き締めた。鳳翔の体を両手で優しく包み込み、顔を自分の胸に当てさせ、頭を撫でている。



鳳翔「え・・・?」ナデラレ



提督「すまない鳳翔さん・・・男に抱擁されるのは嫌だと思うけど、こんな事しか思いつかなかったんだ・・・。これじゃ・・・駄目かな・・・?」ナデナデ



鳳翔「い、いえ・・・、提督、あの・・・」///ナデラレ



提督「どうしました?」ナデナデ



鳳翔「その・・・恥ずかしい・・・です・・・」///ナデラレ



鳳翔(それに、あったかい・・・。そっか・・・私は何を泣いていたんだろう・・・目の前のこの人は、前の人と違う・・・。この人はこんなにも私達の事を心配してくれる・・・とても温かい人なんだ)



提督「鳳翔さん?」



鳳翔「提督、ありがとうございます。もう、大丈夫です」ニコッ



提督は鳳翔の笑顔を見ると、抱擁を止めた。その笑顔が、とてもいい笑顔だと・・・もう大丈夫だと感じたからだ。



鳳翔「改めて言わせてください提督。私は、この先どんな事があろうと、提督を信じ共に進む事を誓います」



提督「ありがとう鳳翔さん。改めて、これから宜しくお願いします」ニコッ



鳳翔「はい。宜しくお願いします」ニコッ



提督と鳳翔が笑みを浮かべあっていると、間宮が言う。



間宮「あの・・・提督・・・私もその・・・さっきの、

いいですか・・・?」



提督「さっきの・・・?あぁ、そういう事」



提督は間宮さんに近づき、優しく抱擁する。鳳翔の時と同じように、頭を撫でる。



間宮(気持ちいい・・・それに、あったかい・・・。提督のぬくもりって、こんなに気持ちいいものだったんだ・・・。鳳翔さんの気持ち、少し分かったかも・・・)



間宮さんは心の中で満足すると、提督から離れる。



間宮「提督、ありがとうございます。私の事も 、これから宜しくお願いします」ニコッ



提督「うん、宜しく」ニコッ



提督「あ、そういえば・・・晩ご飯、ある?」



鳳翔・間宮「あ・・・・・・ない・・・」シュン



提督「なければ明日でいいですよ。今日中には食料が届くと思いますので、明日の朝ご飯楽しみにしてますね」ニコッ



二人「はい!」パアァァァ



提督「あと、食料は元帥の艦娘さんが届けられるそうなんで安心してください。じゃ、俺はそろそろ戻りますね」



提督は執務室に戻る為に、後ろを向く。そういえば忘れていた。赤城達六人の事を。各々何か言いたげな顔をしてこちらを見ていたので、提督は気配を消してこの場を去る。



六人「あ!」




六話 その提督、入渠




六人から逃げた提督は、一度執務室へ戻った後、入渠ドックへ見学兼入浴する為に向かう。男性用の風呂場は前任の自室にあるのだが、今は使わないでおく。部屋から異様な気を感じるからだ。




入渠ドック前




提督は中に誰もいないか気を探る。タイミングが良かったのか、中には誰もいないようだ。提督は提督入浴中と書かれた看板を入渠ドックの前に立てて置く。

提督は脱衣所に入り、着衣している物を脱ぎ、適当なカゴに入れる。ちなみに軍帽は執務室に置いてある。何故建物の中でずっと帽子を着用していたのか、自分でも不思議でならない。



提督は入渠ドックの中に入る。

中はかなりの広さになっていて、長時間使える一人専用の湯船が十数個あり、あとは大きな湯船と体を洗う所があり、石鹸・ボディーソープからシャンプー・コンディショナーまで、豊富にある。

一見、艦娘想いの入渠ドックだと思いそうになるが、実態は違うと提督は思う。



提督(なるほど・・・この広さなら乱交し放題という訳か・・・。多少の暴行も、あとで風呂にぶちこめば痕は残らない・・・。ビューティーケア用品がここまで豊富なのも、事後の臭い消しにプレイとしての使用・・・ぐらいか・・・)



提督は今まで疑念にいだいていた事がある。

逮捕されたのが前任者一人だけだった事だ。元帥からも、前任者一人の犯行だと聞いていた。多分、嘘ではないだろう。この提督に嘘を言えばどんな目にあわされるか元帥は知っているからだ。

だがこの入渠ドックもそうだが、講堂のいたるところに付いているシミの後が、前任者一人の犯行だと思わせないのだ。確証はない。だが提督はずっと思っていた。艦娘達を性奴隷として扱っていたのは前任者だけではないという事を。



提督「はぁ・・・厄介な事になった・・・まだ可能性の域を出ないが他にもいるのか・・・。全員、始末出来ればいいんだが・・・今の立場でしてもいいのか・・・。始末した後の問題も多すぎる・・・。色々調べないとな・・・」



提督は少しの間考えていたが、何はともあれ、提督はさっさと入浴を済ます事にする。頭と体を洗い、数分だけ湯船に浸かった後、脱衣所に戻る。頭と体を拭き身なりを整え、入渠ドックを出て看板を撤去する。そして執務室へ向かう。



提督「あ・・・今の俺の状況って非常にまずいんじゃ・・・」



今頃、監視から逃げたかたちになっている事に気付く。



提督「ま、いっか」テキトウ



提督「そういやあれも堅苦しいし止めるか・・・」




七話 その提督、推測




数分後、提督は執務室前まで戻ってきた。一応中の様子を気で確認する。



提督「あれ、誰もいない?」



提督は執務室に入る。

確かに誰もいないし、どこにも変わった様子はなかった。



提督「赤城さん達どこ行ったんだろ?」



少し疑問に思ったが、扉の前に貼り紙をした後、執務を再開する。執務と言っても、今日の分は終わらせてあるので、明日以降の分で出来るものを終わらせている。



数分後、突然扉が開き、赤城と加賀が入室する。



赤城「提督、表のあの貼り紙は何ですか?」



加賀「一応は守ったけど・・・いいのですか?」



提督「いいよいいよ。俺堅苦しいの苦手だし」



先程、提督は執務室の扉に貼り紙をした。

入室時は、ノックと堅苦しい挨拶をしなくていいという内容だ。



赤城「提督がいいのでしたら・・・。あ、それと提督、鳳翔さんと間宮さんが呼び捨てにして欲しいと言っていましたよ」



加賀「親しみを込める意味でも、全員呼び捨てでいいと思います」



提督「じゃあ・・・そうしよっかな・・・。あ、そういえば、二人はお風呂まだ?まだだったら入ってきなよ」



赤城「はい。では加賀さん行きましょうか」



加賀「そうですね。ですが、監視はどうします・・・?」



提督「お風呂の時くらいいいと思いますよ。それに、さっきからほとんど監視になっていないですし、今更気にしても仕方ないですよ」



加賀「・・・それもそうですね。では、行ってきます」



提督「うん、行ってら~」



赤城と加賀は執務室を後にする。



提督「さてと、周りには誰もいないし」



提督は元帥に電話をかける。

元帥が出たようだ。



元帥『月兎か、どうした?食料ならもう届いてると思うぞ』



提督「いえ、食料の件ではないのですが、二つ聞きたい事があります。一つ目はこの鎮守府の事なのですが、艦娘達に酷い事をしたのは本当に前任者一人だけだったのですか?」



元帥『一応、前任者はそう供述しておる。だが、儂も君と一緒の考えだ。前任者以外にもいると思う。しかし、あくまで推測の域を出ない事でな。調べようにも調べられないのだ』



提督「どうしてですか?」



元帥『君もよく知ってる、憲兵隊長からの話なのだがな。前任者を逮捕した翌日、捜査の為に何人か憲兵達を連れて鎮守府に入ったそうなのだが。艦娘達が憲兵を見るなり、吐いたり逃げ出したり怯えたりで捜査も話も出来る状態じゃなかったそうだ。しかも、その状態の艦娘達を見た妖精さん達が怒って、憲兵達を攻撃しよってな。中もろくに調べられないまま、捜査は打ち切りになったそうだ』



憲兵隊長は、元帥の同期で幼馴染みである。

いやそんな事より、提督は今の話に違和感を感じた。



提督「なあ、その時、憲兵隊長は妖精さんから攻撃されてたか?」



元帥『そういえば憲兵隊長の奴、儂だけ攻撃をされなかったと言っていたな。まあ現場では指揮しかとってなかったから、あまり妖精さんの怒りをかわなかったからだろうとも言っていたが、それがどうした?』



提督「元帥、まだ確証が掴めた訳ではありませんが、憲兵隊長を除く全憲兵達何人か・・・それと、その現場にいた憲兵達は多分黒でしょう」



元帥『何?!な、何故だ・・・?!』



提督「俺と憲兵隊長が妖精さんから攻撃されてないからです。妖精さんからすれば、二人共艦娘に酷い事をする男だという事にかわりありません。ましてや憲兵隊長は現場に、俺は提督としていたのにです。なのに憲兵達だけ攻撃された。つまり憲兵達は別の理由で妖精さん達から攻撃されたという事です。だとしたら、もう理由は一つしかないでしょう。それに、そもそも鎮守府には一人か二人は憲兵が配属しているものなのに、気付かなかったのですか?」



元帥『確か・・・黒鎮守府にはエリートの憲兵二人が配属しておったが、二人共、前任者が逮捕される時は縄で拘束されて身動きがとれない状態だったらしい・・・。それと、あとから聞いた話なのだが・・・食事とトイレ、それ以外の時間もずっと縛られてたという話らしい・・・』



提督「全部嘘と演技でしょうね。いくら拘束されようが、縄ぐらいでしたら妖精さん達が切りますよ。それに、ずっと縄で縛られてたなら体に痕が残るはずですが、ありましたか?」



元帥『そういえば・・・・・・ない、なかった!』



提督「ほぼ決まりですね。多分、他の憲兵達はその二人に唆されたのでしょう。大方、普段は彼女達の誰かを人質にとる事で妖精さん達が攻撃しづらい状況を作ったんでしょう。だが、捜査の時はそういう状況ではなかった。だから攻撃した。もう二度と彼女達に触れさせない為に」



元帥『なるほど・・・分かった。あとで憲兵隊長に連絡を入れて、一度憲兵達全員を調べるように伝えよう。・・・なあ月兎よ、憲兵隊長も黒だと思うか・・・?』



提督「それはないでしょう。憲兵隊長は妖精さんから攻撃されなかったし、あの人は元帥と一緒で、そういう事を平気で出来る人ではないです。それに、そういう事をすれば俺にどんな事をされるか、元帥と一緒で分かっていると思いますよ」



元帥『それもそうだな。何せ、若かかりし頃の儂らを地獄のような特訓で鍛えてくれたのは、君だからな』



提督「まあ、そうでしたね・・・」



元帥『まだ彼女達には君のある秘密は伝えてないのか?』



提督「今はまだ伝えてませんね・・・。それより・・・聞きたい事の二つ目です。もし、彼女達に酷い事をしたゴミが他にもいた場合、処分してもいいんですよね?」



元帥『・・・・・・今の君の立場だと、少し面倒な事にはなるかもしれん・・・。一応、今の君は鎮守府の責任者である提督だ。少しの事で叩かれかねない・・・』



提督「ですが、そいつらがまたここに来たらどうします?対処するなと?」



元帥『まあ待て・・・。一応決まり後では、提督自身又はそこの鎮守府と艦娘に危害が加えられた場合は、提督自らがそれを防衛、反撃してもよいとなっていてな・・・場合によっては処分もやむなしとなっておる』



提督「なるほど・・・場合によって・・・ね・・・」



元帥『あぁ・・・君の気持ちも分かるが・・・、儂らも調べなければならないのでな。なるべくは殺さないでいてくれ』



提督「死ななければいいって事ですね。分かりました」



元帥『・・・嫌な予感がするのじゃが・・・』



提督「大丈夫ですよ。それより、そういう提督のルールとかそれ関連の諸々の書類、あとで送って下さい」



元帥『分かった。そういやろくに説明してなかったな・・・あとで君のパソコンにメールで送っておこう。聞きたい事はもうないか?』



提督「今の所はもうないですね。ありがとうございます。この先、何があるか分からないので、お気をつけて」



元帥『あぁ、君もな』



提督は電話を切る。

提督は一度目を瞑り椅子にもたれ、今までの電話の内容と推測した事を頭で整理する。




八話 その提督、倒伏




数分後、赤城と加賀が戻ってくる。



赤城「提督、戻りま・・・寝てられますね」



提督「あぁ・・・いやすまん、起きてる・・・」



時刻は二一三◯である。



提督「そういえば、二人は今日の監視役だけど・・・どこで寝るんだい?」



二人「?」キョトン



二人は小首を傾げている。



提督(いやその仕草は可愛いけど、何故だ?)



赤城「提督はどこでおやすみになられるのですか?」



提督「前任者の使ってた部屋行きたくないし・・・ここかな」



提督は次に聞こえてきた言葉に耳を疑う。



加賀「では、私達もここで寝ます」



提督「え?!いやいやそれはまずいでしょ?!いくら提督と艦娘の関係といえど男と一緒の部屋は・・・」



赤城「提督は寝ている私達を襲いますか?」



提督「襲わないけど・・・不安にならないのかい?」



加賀「貴方だから、不安にはならないわ」



赤城「信用していますよ、提督」



提督「あぁ・・・うん、ありがとう」



そこまで信用される事をしたかなと思い、複雑な気持ちになる。



提督「ただ寝る場所がソファーしかないな・・・」



赤城「ソファーでもいいですよ」



提督「そう?」



加賀「では、提督の上・・・もっと言えば抱き着いて寝るのはどうでしょう?」



提督「それは完全に駄目でしょ!・・・ってかさらっと何言ってるんですか?!」



加賀「駄目ですか・・・」



提督「駄目だよ・・・。赤城、加賀ってこんな感じなの・・・?」



赤城「提督の前だからだと思いますよ」



加賀「ちょっと赤城さん・・・」///



赤城「ふふっ」ニコニコ



提督(まあ・・・慣れてくれたって事かな・・・?)



提督「じゃあ、一先ずソファーで決まりだね。

二人は寝る時、寝間着に着替えるの?」



二人の表情が暗くなる。



赤城「寝間着ですか・・・」



加賀「私達には寝間着がないわ・・・。防具ははずすけど、いつもこのままよ・・・」



提督「そうか・・・もしかしてだけど、私服とか・・・下着・・・とかもない・・・?」



赤城「私服もありません。下着は・・・あるにはあるのですが、必要最低限の分程もありません」



提督「ふむ・・・じゃあ」パチン



提督が指を鳴らすと、執務机の上に、女性用の服や下着が載せてある分厚いカタログが現れる。



赤城「て、提督・・・これは・・・?」チョットヒキ



何か、あらぬ誤解を生んでいそうと提督は思う。



提督「一言言っておくが俺の趣味とかじゃないからね。これは元帥がくれたんだ。艦娘達の服とか下着とか、これを見れば注文が楽らしい」



赤城「それをどうされるのですか?」


提督「今日は夜も遅いし明日になるけど、皆の服と下着を注文しようかと思う」



加賀「服もそうだけど・・・下着とかはどうするの?サイズとか聞いても答えてもらえないと思うけど・・・」



提督「それについては一人、適任と思う娘がいるのでその娘に任せようかと。鎮守府がお休み中だから申し訳ないと思うんだけどね・・・」



赤城「そうですか・・・。提督、ありがとうございます」



加賀「私からもお礼を言うわ。ありがとう」



提督「別にいいよ。服はないと困るもんだし~」ノビー、カラノイスクルクル



提督は椅子を回転させて回っている。この時、提督は何かを考えていた。

提督は突然、椅子の回転を止める。



提督「そういえば、二人は俺の事信用してくれてるんだよね?」



赤城・加賀「・・・?!はい」



二人は急に提督から言われたので驚いた。



提督「・・・・・・嘘・・・いや違うな・・・信用はしてるけど近付けない・・・だよね・・・?何かおかしいとは思ったんだ・・・。二人共・・・今日一日ずっと、俺と一定の距離をとっているよね?」



加賀「それは・・・提督が上司なので・・・」



提督「失礼だって?でも二人共、鳳翔さんと間宮さんに俺がした事、見てたよね?俺がそんな事気にすると思う?」



二人は俯いたまま黙ってしまう。



提督「じゃあ加賀さん。さっき俺の上で寝るって言いましたよね?いいですよ、許可します。さあ、きてください」



加賀「」ビクッ



提督「どうしました?これますよね?」



加賀「・・・っ」フルフル



加賀は震えていた。赤城はそんな加賀を見ていたが、何も言えないでいた。ただ二人共、目には共通して涙を浮かべている。



提督(やっぱりか・・・。力を説明してた時は、一瞬の事だったから反応はしなかった・・・だけど、それ以外の時は体が拒否するのか・・・仲良くなりたいけど・・・体が受け付けない・・・か・・・)



提督は立ち上がり、ゆっくりと二人に近付いていく。



二人「」ビクッ、フルフル



二人は、提督が近付く度に一歩、また一歩と後ろへ下がる。



提督「二人共止まって」



二人「・・・グスッ・・・」ビクッ



提督自身、きつい口調で言った訳ではないのだが、二人は恐怖のあまり、泣き出してしまう。



提督「」スタスタ、ピタッ



提督は二人の前で止まり、無言で見つめる。

二人は何かされると思い、震えながら目を閉じた。



提督「二人共怖がらせてすまない」アタマポンポン、ナデナデ



赤城・加賀「ふぇっ・・・?」ナデラレ



提督「さっき言った事は全部嘘だよ。加賀は・・・確認したかったんだよね・・・俺がそういう人じゃないか。だから、俺の上で寝る何て言った・・・違う?」ナデナデ



加賀「そ・・・うです・・・。ごめんなさい・・・」ナデラレ



提督「いえ、謝らないでください。・・・今日はもう自室で休んでください。無理に・・・ここにいる必要はありませんから」ナデナデ



そう言うと提督は、撫でるのを止めて執務机に戻ろうとする。

だが、止められる。



赤城・加賀「」テイトクノソデギュッ



提督「?」クルッ



赤城・加賀(どうして・・・ずっと怖かったんだろう・・・。この人はずっと・・・私達に優しくしてくれた・・・。何も・・・怖い事なんてなかった・・・。この人になら・・・)



赤城と加賀はお互いを見合うと、互いに頷き、提督の方を向く。



提督「ん・・・?」



提督は二人の方に体を向けた。

その瞬間、提督の背中に衝撃が走り、視界には執務室の天井が広がっている。



提督「あの・・・え・・・?」



提督は仰向けの状態で倒れていた。二人が提督に勢いよく抱きついたからだ。二人は提督を抱き締めながら、お腹の辺りに顔を埋めている。



赤城「提督・・・突然こんな事して申し訳ございません・・・」



加賀「けど・・・こうする事で思いました・・・。貴方はとても温かい・・・私達を預けてもいい人だと・・・」



赤城「・・・私達はずっと・・・一航戦だから皆より働けと言われ、何回も何回も犯されました・・・」



加賀「ご飯を沢山食べるという理由だけで・・・男の人のあれを・・・食事だと言われよく飲まされました・・・。直接口に挿れられて無理矢理飲まされ・・・犬用の器に入れられたもの・・・犯された後、ゴムの中に入ったものも飲まされました・・・」



赤城「酷い時は・・・唯一の食事だったおにぎりや・・・わざわざ持ってきた食べ物にあれをかけられて・・・皆の前で食べさせられました・・・」



提督は二人の話を黙って聞いていた。

二人共、話す度に涙を流しながら、提督を強く抱き締めていた。



加賀「けど・・・私達は一航戦だから・・・ずっと・・・ずっと・・・」



提督「・・・・・・もう・・・我慢しなくていい。一航戦だからとか、そういうのは関係ないんだよ・・・泣きたい時は、素直に泣いたっていいんですよ」ポンポンナデナデ



赤城・加賀「提督・・・」



二人は提督を抱き締めたまま、泣いた。泣き続けた。

提督は何も言わず、そんな二人に体を預けた。



数時間後、時刻は◯三◯◯である。



赤城・加賀「」スゥ・・・スゥ・・・



二人は泣き疲れたのか、目元を赤くして眠っていた。



提督(泣き疲れて寝てしまったか・・・。他の娘達も二人のような・・・いや、それ以上の娘もいるかもしれないのか・・・。俺が・・・どうにか出来ればいいが・・・)



提督は二人を見ながらそう思った。



提督(にしても、どうしよう?床はカーペットだからまだいいけど・・・この状態はな~)



提督に抱き付いて寝ている二人の綺麗な女性、この鎮守府の事情をプラスしなくても、非常にまずい絵面である。



提督(うーん、抜け出せない・・・凄い力で抱き締められてる・・・。しかも色々当たってるしいい匂いが・・・・・・・・・ちょっ、赤城?!足を絡めないで!って、加賀も?!俺は抱き枕じゃないから!)



提督は二人を起こすのが申し訳ないので、ヤバい事になっていても抵抗が出来ないでいる。

とりあえず、気で指の形を作り、執務室の電気を消す。そして大きめのタオルケットを出現させ、気で持ち上げて二人の上にかける。



提督(とりあえずはこのくらいかな・・・今日はこのままで寝るか・・・)



これからどんな事があろうと彼女達を守り続けると誓い、提督はまた浅い眠りにつくのであった。

こうして、提督の長い一日が終わった。




第三部に続く


後書き

遅くなりました・・・。
提督の世界ではまだ一日が終わったばかりです。これから提督と彼女達がどうなっていくのか・・・作者も分かりません。

ほぼ毎日少しずつ書いていきますので、更新は遅めですが、もし読んでいただけるのでしたら、宜しくお願いします。
第三部は長門と陸奥が出てきます。
ではまた次回で。


このSSへの評価

11件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-09-01 22:53:21

SS好きの名無しさんから
2018-09-15 11:01:12

SS好きの名無しさんから
2018-07-17 13:53:21

SS好きの名無しさんから
2018-07-16 14:53:23

SS好きの名無しさんから
2018-07-12 12:16:30

SS好きの名無しさんから
2018-07-11 16:29:29

SS好きの名無しさんから
2018-06-28 17:01:22

SS好きの名無しさんから
2018-06-21 21:07:36

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 10:22:44

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 08:35:49

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 00:35:40

このSSへの応援

12件応援されています


SS好きの名無しさんから
2018-09-01 22:53:21

SS好きの名無しさんから
2018-08-19 22:22:19

SS好きの名無しさんから
2018-07-22 18:12:48

SS好きの名無しさんから
2018-07-17 13:53:33

SS好きの名無しさんから
2018-07-12 12:16:36

SS好きの名無しさんから
2018-07-11 16:29:40

SS好きの名無しさんから
2018-07-10 22:23:29

SS好きの名無しさんから
2018-06-28 17:01:29

SS好きの名無しさんから
2018-06-21 21:07:39

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 10:22:47

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 08:35:52

SS好きの名無しさんから
2018-06-17 00:35:44

このSSへのコメント

8件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-06-17 02:32:21 ID: eda10_TY

10です
二部お疲れ様です。面白かったです。この先どうなって行くのか楽しみです。続きも焦らずです。頑張って下さい♪応援します。それと10、改め今は、サバゲーマンわと名乗っています。よろしくお願いします。

2: SS好きの名無しさん 2018-06-17 07:22:22 ID: X6ry8LBp

三部あくあく
スッゲー見てて面白い

3: SS好きの名無しさん 2018-06-17 10:23:40 ID: QrFYHYHG

更新、乙です!
三部楽しみです

4: 謎提督 2018-06-17 17:29:46 ID: 2lmx6-K9

作者です。
沢山のコメントありがとうございます。
まさかここまで楽しんでいただけるとは思いませんでした。
嬉しいです。

5: SS好きの名無しさん 2018-06-21 21:08:39 ID: pNzrHTCi

とても面白いです!第三部期待してますね!

6: SS好きの名無しさん 2018-06-30 19:30:26 ID: iKqgl6AE

筆者はもしかして中学生?

7: 謎提督 2018-07-01 02:31:57 ID: 4o1lAlGG

6さん
違いますよ。

8: Oscar 2018-08-10 22:47:40 ID: hHVSGfyS

第一部から何度も読み返しています!
とても面白く今後がどうなっていくのか楽しみなので頑張ってください!


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください