2018-09-24 09:16:10 更新

概要

迫り来る決戦
提督と艦娘達の最後の戦いが
今、幕を開けようとしていた


前書き

この作品は
提督「必ず皆を守ってみせる!!」の続きになります
まだ前作を読んでいらっしゃらない方は
前前作から読んでいただければ嬉しいです♪

またまた皆様のコメントや応援のお陰さまで
三作目を執筆させていただきますが
文才はありませんのでご容赦ください(´・ω・`)


10000pv達成ありがとうございます♪
皆様に楽しんでいただけるように
頑張りますね( ^ω^ )


追記
最近体調が優れず寝込み勝ちになってしまい
更新できずにいましたが
なんとか復活いたしました!
頻度は減りますが
ゆっくり更新していきますので
よろしくお願い致します♪





~広場~




ショタ提「あー楽しかった!なにしようかなー…んん?」ミアゲ



零戦{ブロロロロロッ



ショタ提「カッコいい…そうだ!紙飛行機作ろう!」タッタッタッ




~とある部屋~



?「あぁ…やっと下書き終わったぁ。ちょっと寝よ…」zzz



ガチャッ ソローリ



ショタ提「んー…紙、紙…あった!」ガサッ


ショタ提「なんだろ…いっぱい裸の男の人が描いてある…まぁいっか!」折り紙中




秋雲「んー?誰かいるのー?」ムクリ



ショタ提「それーっ!あ!秋雲お姉ちゃん!」外に紙飛行機投げ


秋雲「提督?おぉ紙飛行機かぁ…ふぁぁ…秋雲さんもやろうかねぇ」つ紙飛行機


ショタ提「やろーやろー!」ピュンッ


秋雲「やるねぇ!秋雲も…それっ!」ピュンッ


ショタ提「わー!すごーい!!」キャッキャッ


秋雲「でしょー?って…この紙」つ紙 ペラ


ショタ提「なんかね、男の人が裸で立ってる絵がいっぱいあったから、それ使ったんだー!」ピュンッ


秋雲「ーーーっ!?」声にならない叫び



ダダダダダッ バンッ



武蔵「秋雲ー!!」


秋雲「ひぇぇ!?提督!逃げるよ!」抱え


提督「ふぇ?」


武蔵「くっ!提督が人質とは!」タジッ


秋雲「武蔵さんゴメーン!後で説明するからー!」ダッシュ


提督「はやーい!!」キャッキャッ


武蔵「はぁ…まったく」つ紙



紙{提督のヌード



武蔵「…」スッ 


大和「武蔵?」ヒョコッ


武蔵「!?」ビクッ



~資材倉庫~



秋雲「ここまでくれば安心だね…」ハァハァ


ショタ提「楽しかった!」キラキラ


秋雲「あのねぇ…」ハァ


秋雲(ちょっと待てよ?今ここには提督と秋雲しかいない…そして提督はショタ化している…つまり)


秋雲「おねショタが描ける!」クワッ


ショタ提「おねショタ?僕おねしょしないもん!」プンスカ


秋雲「あーいや、おねしょじゃなくてね。えーっと…!お姉ちゃん達と提督が仲良しする絵を描きたいんだぁ…そんでね、さっきの紙飛行機に使った紙。あれ大切なやつだったんだよねぇ…」チラッ


ショタ提「そうだったの!?ごめんなさい…」シュン


秋雲「いやいや!いいんだけどさ…お願いがあって…」


ショタ提「お願い?」キョトン


秋雲「そうそう!ちょっとだけ提督の絵、描かせてくれない?」


ショタ提「僕の?いいよ!」ニパー


秋雲(うっ…ざ、罪悪感が…しかし!ここで折れる秋雲さんではなぁい!)


秋雲「じゃぁ…」ワキワキ


ショタ提「ふぇぇ?」ビクビク




~準備完了~



ショタ提「あの…秋雲お姉ちゃん…恥ずかしいよ…」モジモジ


秋雲「動いちゃダメだよー。はい!そのままー…」カキカキ


秋雲(あー♡可愛いぃ…おちんちんも大人の提督と違ってちっちゃいし…♡)ハァハァ


ショタ提「秋雲お姉ちゃん?」オドオド


秋雲「うへへぇ…はっ!?」タラー


ショタ提「お姉ちゃん!鼻血!」


秋雲「ああ…気にしないで…」ツメツメ


秋雲(危ない危ない…思わず捗ってしまった…)


ショタ提「そ、そう…」モジモジ


秋雲「ここをこう…よし!できた!」


ショタ提「本当?もぅ服着ていい?」上目遣い


秋雲(くっ…破壊力が半端じゃない…けど!)


秋雲「まだダメっ♪」サワッ


ショタ提「ひぅっ!?」ビクッ


秋雲「少しだけだから…♡」チロチロ


ショタ提「そこ…汚いよぉ…」ウルウル


秋雲(かぁわいぃ…♡)チュパチュパ


ショタ提「あ…ああ…」ガクガク


秋雲「んっ♡んっ♡」グッグッ


ショタ提「おしっこ出ちゃうっ!」ブルッ


秋雲「んーっ!」コプッ


秋雲(あはっ♡これが精液かぁ…でも幼稚園くらいなのに…そっか!元々提督は大人だし出るものは出るんだ!)ゴクンッ


ショタ提「はぁ…はぁ…もう…やめて…」ポロポロ


秋雲(涙!?ま、まっずい!今誰か来たら…)


秋雲「ご、ごめん!つい可愛くて!」アセアセ



ガララッ! 



秋雲「!?」ビクッ


ショタ提「うぅ…ぐすっ…」



大和「秋雲ちゃん…少しお話しましょうか…答えは聞いていません」ニッコリ



秋雲「」白目


ショタ提「大和お姉ちゃーん!!」ウワーン



大和「よしよし♡もう大丈夫ですよ♡提君は大和が守りますから♡」ナデナデ



秋雲(し、しめた!この隙に……やべっ!?)コッソリ



ドーンッ!



大和「次は…当てます」ニコッ


秋雲「あい…」プルプル




~執務室~




武蔵「なるほどな…」カキカキ


大和「可愛いのはわかるけど…さすがに性行為はダメ!」


武蔵「秋雲はどうした?」ペラ


大和「大和がお話しておいたわ」チラッ


ショタ提「ブーン…魚雷投下ー!ドーンッ!」キャッキャッ


武蔵「まぁ本人はあまり気にしていないようだな…ふぅ」カチャ


大和「えぇ、そうね…武蔵は休憩?」


武蔵「ああ。執務も粗方片付いたんでな…」グイッ

ゴクゴクッ



コンコンッ



大和「どうぞ?」


卯月「失礼しますぴょん!あぁ!司令官!こんなところにいたぴょん!」ガチャッ


武蔵「提督の世話を任せたはずだが?」


卯月「そうだぴょん!でも放送で艤装の点検で呼び出されて…」


武蔵「なに?そんな予定は無かったはずだが…」


卯月「北上さんに嵌められたぴょん…」


武蔵「はぁ…あいつもか…」アタマカカエ


ショタ提「でも北上お姉ちゃん達は一緒にゲームして遊んでくれたんだー♪その後、足柄お姉ちゃんにカツカレーを作ってもらって、お母さんに弓を習ったんだよー♪」ニコニコ


大和「楽しかったですか?」ニコッ


ショタ提「うんっ♪」


武蔵「ならよかったじゃないか」フフッ


卯月「うーちゃんだって、ちゃんとお世話してたぴょん!」プンスカ


ショタ提「卯月お姉ちゃん!またポッキー食べたい!口に咥えて食べるんだよねー?」キラキラ


卯月「え?あ…あはは…」メソラシ


大和「ちょっと説明してもらいましょうか」ガシッ


卯月「ぴっ!?ご、誤解だぴょん!うーちゃんは親がするような感じでしただけぴょん!」アセアセ


武蔵「おいおい大和よ…さすがに卯月は下心なんて無いだろうに…」


卯月(さーせんっ!!下心満載してたぴょん!!)


大和「むぅ…確かにそうかもしれませんね…」


卯月「わかってくれてよかったぴょん…」ハァ



コンコンッ



武蔵「今度は誰だ?どうぞ!」


長門「失礼する!」ガチャッ


武蔵・大和・卯月「あっ…」


長門「ん?なんだ揃いも揃って呆けた顔をして…この子は?」


武蔵「こ、この子は…」


ショタ提「提督です!」挙手


武蔵・大和・卯月(まずい!!)


長門「そうか…噂には聞いていたが、記憶がないのだったな…私は戦艦長門だ。よろしく頼むぞ?敵戦艦との殴り合いは任せておけ」フフッ


大和「あ、あれ?」


卯月「ながもんじゃ…」


武蔵「ないだと!?」


ショタ提「すごーい!ビッグセブンだぁー!」キラキラ


長門「ふふふ♪君も私の様に強くなるのだぞ?」ナデナデ


ショタ提「はーい!」キャッキャッ


長門「武蔵よ…改装の報告書だ。」つ書類


武蔵「あ、あぁ…」受け取り


長門(改二)「では失礼する!鍛練があるのでな!」ガチャッ バタンッ



武蔵・大和・卯月(改二になってながもんが消えた!?)



ショタ提「カッコよかったね♪」ニコニコ





~工廠~




明石「ふぅ…これでよし!」カチャ


武蔵「これで元に戻るのか?」


明石「ええ!大丈夫です!」


大和「寂しいですね…」シュン


卯月「うーちゃんまだお世話したりないぴょん…」シュン


武蔵「まぁ少し寂しくはあるが…仕方ない」キュポン


ショタ提「これ飲むの?」


武蔵「あぁ…強くなれるジュースだ」


ショタ提「本当!?飲むー!」ゴクゴクッ


大和「あぁ…提君…」オヨヨ


卯月「司令かぁん…」ウルウル


武蔵「…」


ショタ提「うぅっ!?」ドサッ


四人「提督!!」


ショタ提「あああああああっ!!」バタバタ


武蔵「おい明石!どういう事だ!」グイッ


明石「ちゃんと調合しましたよ!!間違いありません!」


大和「提君!!提君!!」


卯月「死んじゃダメぴょん!!」


ショタ提「うわぁっ!!」ピカッ!



どかぁぁぁぁんっ!!



武蔵「提督よ!!」バッ


大和「提君!」バッ


卯月「司令官!」バッ


明石「大丈夫ですか!?」



提督「んあ?…ここはいったい」モクモク



明石「せ、成功です!」ホッ


大和「提君!」ダキッ


提督「わっ!て、提君?」


卯月「司令かぁん…」ギュッ


提督「卯月まで…みんなどうしたんだ!?」アセアセ


武蔵「相棒…おかえり」フッ


提督「お、おう…んん?」キョトン





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





夏祭り…そして新たなブラック鎮守府



提督が元の姿に戻ってしばらく経ったある日

夏の陽射しが強まり

茹だるような暑さのなか

執務室には提督と武蔵が黙々と執務を

行っていた




提督「……」カキカキ


武蔵「…なぁ相棒」カキカキ


提督「どうした…」カキカキ


武蔵「なぜだ…?」カキカキ


提督「なにが…」カキカキ


武蔵「なぜクーラーが無いんだ!」バンッ


提督「こっちだって不思議だわッ!なんで執務室だけクーラーが無いんだちくしょぉ!!」バンッ



暑さに堪えかねた武蔵が提督に抗議するが

当の提督でさえ執務室にクーラーがない事の

理由を知らなかった



提督「あー!やめだ!やめ!こんなとこで執務なんてしてられるか!」ガタッ


武蔵「本来なら注意するところだが今回に関しては賛成だ…」ガタッ


提督「間宮さんのところでかき氷でも食いに行こうぜ」ガチャ


武蔵「おぉ!ありがたい!さぁ行くぞ相棒よ!」バタンッ


提督「なんで廊下には空調が効いてて執務室にクーラーがないんだよ…」スタスタ


武蔵「明石に言って取り付けてもらうか?」スタスタ


提督「だなぁ…ん?」スタスタ



提督達が廊下を歩いてしばらくすると

なにやら外が騒がしい事に気づいた提督

そこには艦娘達が集まって

じゃんけん大会の様な事をしていた



武蔵「じゃんけん?」


提督「なんでまたこんなくそ暑い中、表でやるんだよ…しかも俺ら以外の全員いるぞ…あれは」ハァ


武蔵「覗いてみるか?」


提督「だな…熱中症の注意も兼ねて見に行くか…間宮も参加してるんじゃかき氷も食えないし」スタスタ


武蔵「むっ…それは困るな」スタスタ




鎮守府   広場



ワイワイ あー!負けたー! ラッキー!



提督「あっつい…」ジリジリ


武蔵「ふう…なぜあんなに元気なんだ…」ジリジリ



提督達が広場に出てみると

夏の熱気がアスファルトに跳ねかえされた

下からの熱と太陽の熱で

じっとりと汗が滲む

そんななか広場に集まった艦娘達は

その熱気に負けないほどに

じゃんけんに熱中していた



提督「おーい!熱中症には気をつけるんだぞー!」フリフリ


武蔵「間宮ー!かき氷を作ってくれー!!全員分だぞー!!」フリフリ


提督「ダァニィ!!?」クワッ



提督だー! 捕まえろー! 夏祭り行きましょうしれぇー!



提督の声に気がついた艦娘達は一斉に提督の方へと振り向き

我先にと全力疾走してくる

皆、艤装は装備していないので

スピードは艦種に関わらず

一様に速い



提督「な、なんだ!?何故走ってくる!!?」ビクッ


武蔵「おっ!間宮が店に戻ったか。では先に行っているぞ相棒よ!」スタスタ


提督「お!お前!!見捨てるのかァあああ!?」


武蔵「ふふっ♪かき氷かき氷♡」ルンルン


提督「どう"してだよ"ぉ"お"お"お"お"!!」ガクッ



武蔵が提督を残し足早に間宮の店へと向かうと

走ってきた艦娘達に包囲された提督

すると雪風が近づいてきて

こう言った



雪風「しれぇ!夏祭り一緒に行って下さい!」


提督「な、夏祭りぃ!?」ポカーン



雪風が説明するには

今週末に神社で行われる夏祭りに

誰が提督と一緒に行くかを決める為の

じゃんけん大会だったそうだ



提督「なるほどな…で?誰が一緒なんだ?」フム


雪風「雪風が一番になりました!」エッヘン


大和「私が二番ですっ♪」ウフフ


古鷹「あ、あのぅ…私、三番です///」モジモジ


加賀「やりました」ピース


北上「まっ♪当然よねぇ~」グッ


大井(見えないように小さくガッツポーズしてる北上さん…素敵♡)ハァハァ


提督「他の娘達はどうするんだ?」


大和「提督と一緒にはまわれませんが皆行きますよ♪」


提督「そっか!…って」


提督「それじゃんけんする必要あった?」


加賀「頭にきました」バチンッ


提督「へぶぅっ!!」ズザァッ


加賀「提督と一緒にまわることに意味があるのよ」フンス


古鷹「め、迷惑でしょうか?」オドオド


提督「大丈夫だ。問題ない」シュタッ


北上「まぁなんてーの?楽しもうね♪てーとくっ」ニシシ


提督「まぁせっかくだしな!皆!今週末は夏祭りだ!よって当日は休暇とする!各員しっかりと楽しむように!」



わーい! さすが提督ネー! 決めるの速ーい!



こうして夏祭りに参加することになった提督は

雪風、加賀、古鷹、大和、北上と一緒にまわることになったのであった





武蔵「待たせたな!」ガラガラ


提督「ん?…んん!?」ビクッ


間宮「皆さーん!提督からかき氷のプレゼントですよー!」ガラガラ



えー!!やったー!! 提督愛してるー!!



提督「ちょ!?えっ!?」アセアセ


間宮「お支払はこちらです♡」スッ


提督「あ、はい…」受け取り


提督「ファッ!?」(⊃ Д)⊃≡゚ ゚ 


間宮「うふふ♪」ニコニコ



冷たくておいしー♪ はらしょー♪ なのです♪



提督「どう"してだよ"ぉ"お"お"お"お"!!」(二回目)




~夏祭り当日~




日も傾き空が夕焼けに染まる頃

鎮守府近くの神社では

活気に満ち溢れていた



提督「おぉ!賑やかでいいな」浴衣


雪風「しれぇ!雪風はくじ引きがしたいです!」浴衣


北上「んー。アタシは林檎飴食べたいなぁ」浴衣


大和「あ!提督!射的しましょう?」浴衣


古鷹「わ、私は金魚すくいを…」浴衣


加賀「とりあえず片っ端から食べたいです」浴衣


提督「まぁまぁ…慌てなくても屋台は逃げないぞ?まずは雪風にくじ引きをさせてやらないとな」ナデナデ


雪風「えへへ」ニパー



提督は一緒にいるメンバーのしたい事を聞いて

まず雪風のしたがっているくじ引き屋へと

足を運んだ



おっちゃん「いらっしゃい!一回五百円だよー!一等はなんと国産A5ランクの牛肉10キロー!外れても飴ちゃんがもらえまーす」


雪風「ここがいいです!」スタスタ


加賀「国産…A5ランク……雪風?」


雪風「なんでしょう?」キョトン


加賀「貴女を信じてるわ」ギュッ


提督「目がマジだ…」つ500円


おっちゃん「まいど!!ささっ!好きなの一枚引いて」


大和「A5ランクだけでも凄いですが…」


古鷹「10キロって…」


雪風「うーん…これにします!」ツカミ


北上「迷いなくいったねぇ」アハハ


提督「さて…結果は…」ピラッ


雪風「当たりますように!」ニコニコ


艦娘達「……」ゴクリ



雪風が選んだくじを

提督が皆に見えるように開封する

そこには数字の88が書かれており

皆一様に一等の数字が書いてある板に

注目した



雪風「88です!末広がりです!」キャッキャッ


提督「一等は?」チラッ


板{88やで!おめっとさん!!


古鷹「い、一等…」ボーゼン


大和「流石としか言いようがないですね…」ニガワライ


北上「だよねぇ…でも見事だわぁ」ポリポリ


提督「言葉が出ねぇよ…」


雪風「当たりました!しれぇ!雪風やりましt…むぐっ」グイッ


加賀「よくやりました雪風。貴女を信じて間違いはなかったわ。さぁ店主さん今すぐA5ランクを寄越しなさい」ジュルリ


おっちゃん「お姉さん、お、落ち着いて…」アセアセ


提督「こら加賀。すみませんね」アハハ


おっちゃん「いえいえ…しかし見事ですなぁ。88はこのくじ山の中に一枚しか入れてないんですよ」ゴソゴソ


大和「全部で何枚あるんですか?」


おっちゃん「仕入れは300枚でその中から88を二枚抜くから…」


提督「1/298…」ゴクリ


古鷹「幸運というよりは…」


北上「豪運だね…」


おっちゃん「とりあえず…ほい!おめでとう!」ピラッ


雪風「?」キョトン


加賀「頭にきました…」ゴゴゴ


提督「馬鹿…こんな暑いところに10キロの肉をもってくるわけないだろ?これは引換券だよ。まったく」ハァ


おっちゃん「あ、あはは…」ニガワライ


雪風「ありがとうございました!また来ますね!」ニコッ


おっちゃん「またどうぞ!」(じ、冗談じゃない!まだ店あけて一時間だってのに…トホホ…)



こうして提督達は

雪風の豪運とも呼べる運のおかげで

最高級の牛肉を手に入れて

次の目的地へと向かう

すると…



提督「ん?あれは天龍と駆逐艦達、それに海防艦達も…あいつらもくじ引きか」スタスタ


雪風「なんだか苦戦してますね…」


古鷹「大丈夫でしょうか?」


大和「う~ん…失礼ですが…」


北上「なんだか胡散臭いね」


加賀「…」(お肉お肉お肉お肉お肉)




天龍「だぁぁあ!またハズレだぁ!」ガクッ


睦月「天ちゃん!頑張って!」


占守「次で最後の一枚っしゅ!」


天龍「だな!よし!おっちゃん!もう一枚だ!」


男「ふふふ…毎度ありぃ」ニヤニヤ


天龍「これで!終わりだ!」ピラッ



天龍がくじを勢いよくあけた

そこには大きくハズレの文字が書かれていた

それを見た天龍は目を見開き

屋台の店主に詰め寄る



天龍「ど、どういうことだ!!全部ハズレなんておかしいじゃねぇかよ!!」バンッ


男「はて?全部?いやいや…まだありますとも」バラバラ


天龍達「!?」


男「ワシら無くなったら足すだけやから」ニヤニヤ


天龍「ち、ちくしょお…」ガクッ


如月「天ちゃん…」



店主は悔しがる天龍を後目に

裏から新たなくじを取り出し

くじ山を作る

そしてまた天龍を煽った



男「さぁお嬢ちゃん!新しいくじ山だから当たりも多いよー!今度こそ当たるぞー!」ニヤニヤ


天龍「でも…」グッ


男「いっぱいしてもらってるから次から一回300円にしとくよー!」


天龍「さ、300円…」フラッ


男(馬鹿な女だ…このくじ山に当たりもクソもねぇんだよーだ!ぶぅわっはっはっはっはー!)


提督「ちょっと失礼」スッ


天龍「提督!?」



天龍が巻き上げられるのを見かねた提督は

早足で天龍のところへ行き

店主の前に立った



男「へいらっしゃい!一回五百円だよ!」


提督「いや…その前に確認したい。あとくじ袋はなん袋ありますか?」


男「へ?…えーっと二袋ありますが…」


提督「その中に当たりはあるんですよね?」


男「も、もちろんですよ!いやだなぁお客さん!冷やかしならb…」


提督「では全て買いましょう」


艦娘達「!?」


男「え!?」ギクッ


提督「いやぁ…この娘がどうしても欲しいらしくてね…一等の高級牛缶一年分」ハハハ


天龍「正気か!?」


男「そ、そうですよ!もったいないですって!」アセアセ


提督「客がしたいって言ってるんだ。何か問題でも?」


男「それは…」


提督「まさかとは思うが…このくじ山やくじ袋に当たりが一つも入ってないなんて…そんな馬鹿な話はないよな?」ジッ


天龍「それは本当か!?」ガタッ


男「ひっ!?」


加賀「正直に言いなさい。今なら牛缶二年分で許します」


大和「加賀さん…」ハァ


天龍「皆まで…どうなんだよ!おっさん!」ギロッ



提督の質問に圧され

顔を青くする店主

ふと周りを見渡すと

屋台の周りには人だかりができ

皆怪しんだ目を店主に向けていた



男「は、入ってません…」ボソッ


天龍「!?…んだとコラァッ!」グッ


男「ひぃぃっ!!入っていません!申し訳ありませんでしたぁ!!」


提督「これは歴とした詐欺です。天龍や他の客から取ったお金を返還し自首してください。抵抗するならば実力行使させてもらいます」ピンッ



遂にいかさまを認めた店主

天龍が怒り狂うなか

提督は店主に警告の意味を込めて

屋台のテーブルを指で弾いた

するとテーブルは真ん中からへし折れ

見るも無惨な形へと変わってしまう



男「」真っ青


提督「どうする?」ニッコリ


男「じ、自首してきますから!殺さないでぇぇ!!!」ガクブル


天龍「チッ!提督に感謝するんだな!俺一人だったら…こうだ!!」グッ


天龍「二重の極みッ!!」ゴァッ


男「あぁぁぁぁぁ!!…ぁ?」ビクッ


天龍「寸止めだよ…俺が怖いか?」フフ怖


男「ゆ、許してくださいぃ!お金はこちらですー!!」つ9000円


天龍「さっさと店畳んで警察いきやがれ!」


男「は、はぃぃ!!」スタコラ



こうして無事に悪徳屋台を撃沈させた

提督はなぜかはしらないが

顔を真っ赤にした天龍に

「礼はしなくちゃな…ありがと」と言われ

抱きつかれた

それを皮切りに周りに潜んでいた

他の艦娘達にも日々のお礼と称して抱きつかれ

もみくちゃにされるのであった



~しばらくして~




提督「あーちくしょお…」ゼェゼェ


雪風「しれぇ!楽しかったです!」キラキラ


北上「だねぇ♪」キラキラ


古鷹「///」キラキラ


大和「また抱きつかせてくださいね♪」キラキラ


加賀「やりました」キラキラ


提督「お前らなぁ…」ハァ



もみくちゃにされたあと

提督達はフラフラと屋台を見てまわり

加賀の要望であった

屋台料理制覇をしつつ歩を進めていた

するとどこからか甘い香りと共に

フルーツの甘酸っぱい匂いが漂ってくる



北上「おぉ!遂にきた!林檎飴一つ!」タタタッ


雪風「しれぇ!雪風はいちごがいいです!」キャッキャッ


提督「はいはい。お前らはどうする?」クルッ


古鷹「じゃぁ…あんず飴を」ニコッ


大和「大和は葡萄がいいです♪」


提督「わかった!加賀は?」チラッ


加賀「全種類」


提督「さっきからもそうだが屋台で全種類って言うやつ初めて見たわ」つお金


加賀「当然です。一航戦ですから」フンス


提督「だからってベビーカステラのサイズまで制覇しなくても…屋台の人も『え?普通にLサイズ5つとかでよくない?馬鹿なの?』みたいな顔しながら詰めてたんだぞ?」ハァ


加賀「ちょっと用事を思い出したので失礼します」ガシッ


提督「待てぃ!!失礼しなくてよろしい!」グイッ


加賀「あら…強引なのね。悪くないわ」ポッ


提督「ぽっ///…じゃねぇよ!」ウガー


大和「提督!大和も強引な方がいいですよ!」グイッ


提督「だぁぁ!!加わってくるんじゃぁない!!ほらさっさと食べろ!射的行くんだr…」ドカァァーン



うわっ!なんだ!? 射的の屋台が!? 爆発か!?



提督が言い終わる前に少し離れたところにある

射的の屋台が突然轟音と共に吹き飛んだ

それを見ていた提督は遠い目をして

そそくさと立ち去ろうとするが




提督「さて!帰るk…いでででで!!」ギリギリギリ


大和「なにを見てみぬふりしてるんですか…」ハァ


古鷹「あそこにいるのは…」モグモグ


北上「戦艦だね」ペロペロ


加賀「ふぁふふぁいふぁふぇ(危ないわね)…」モガモガ


提督「口から飴出して喋れよ…ってあれは…」



射的を吹き飛ばした張本人は

意気揚々と高らかに笑って楽しんでいた



ガングート「ハラショー!このシャ・テーキとやらはいいな!」



射的屋「屋…屋台が…」オロオロ


ガングート「なんだ?商品が消えてしまったが…まぁいい!次のシャ・テーk…あだっ!?」ガスッ


提督「このお馬鹿!どこの世界に射的の屋台ごと吹き飛ばす奴がいるんだよ!」


ガングート「しかしだな…店主が5発の弾で欲しい景品を撃って倒せばくれると言ったんだ。だが私は5発も使わずとも1発で景品を倒したんだぞ!」フンス



すぐに提督が駆けつけて

ガングートを叱り飛ばすが

ガングートは何がいけなかったのかわからない様子であり

それを見た提督はガングートに質問をする事にした



提督「質問だ」


ガングート「ん?なんだ?」


提督「ルールは知ってるか?」


ガングート「景品を吹き飛ばす」


提督「なにで撃った?」


ガングート「主砲」


提督「射的用のライフルとコルク弾は?」


ガングート「捨てた」


提督「何か言うこと…あるか?」


ガングート「景品はどこだ?」


提督「あるわきゃねぇだろぉぉ!!」ウガー!


ガングート「うぉ?!そんなに怒鳴ることはないだろう!」


大和「ガングートさん…射的は備え付けのライフルにコルクの弾を詰めて一つ一つ倒すのがルールなんですよ…」ハァ


ガングート「なに!?そうだったのか!?」


北上「まぁ普通は主砲撃たないよねぇ…」モグモグ


ガングート「そんな馬鹿な…貴様!なぜ言わなかった!」


射的屋「あんたが説明する前に吹き飛ばしたんじゃないか!」


ガングート「む……すまん…」シュン



やっと本来のルールを理解したガングートは

自分に非があることを認め

肩を竦めた



雪風「見事に屋台がなくなってます…」ハワワァ


提督「店主さん申し訳ない事をした!すぐに直すから待っていてくれ!」


射的屋「直すと言っても…これじゃぁ」


屋台{更地になってますよ!お師匠!!


提督「大丈夫ですから!妖精さん!」



提督が声をあげると

どこからかぽつぽつと妖精達が現れて

提督の周りに集まる

そして提督はポケットから

ドングリ飴の入った袋とベビーカステラを妖精達に渡し

屋台を直すようにお願いした

しかし一般人から見えている光景は

提督がぶつぶつと呟く姿と

手にあったはずの飴とカステラが

消えたという事だけである


射的屋「あ、あのぉ…」


提督「あ!すみません!すぐに直しますから!妖精さんよろしくな!」


妖精達{あいあいさー!! ビシッ



するとみるみるうちに屋台が元の姿に戻り

景品やライフル、コルク弾も補填されていた

これには周りにいた人達も驚き

後に神の宿る男として

一部住民の間で奉られることになるが

それはまた別のお話



提督「店主さん…本当に申し訳なかった!」ペコッ


ガングート「知らぬ事とはいえ…すまない」ペコッ


射的屋「いえいえ…屋台も直りましたし次からはちゃんと説明を聞いてくださいね」


ガングート「任せておけ!」グッ



こうして提督は雪風達と再び夏祭りを楽しむ為

歩き始めた

大和は射的ができず残念そうではあったが

見えてきた金魚すくいにすでに意識が向いているのか

古鷹と共に足早に歩いてゆく



古鷹「ありましたね!」


大和「提督!さっそくやりましょう♪」


提督「おう!おばちゃん!5人分ね!」つお金


おばちゃん「あいよ。頑張ってね~」ニコッ



料金を支払い

金魚の泳ぐ水槽にポイを浸し

狙いを定める



北上「うりゃ!」スッ


雪風「北上さん凄いです!」キラキラ


北上「まぁスーパー北上様だからねっと!」スッ


大井「さすが北上さぁん♡」バッ


北上「大井っち!?」ビリッ


雪風「あっ!」


北上「うへぇ…たったの二匹で終わっちゃった…」


大井「す、すみません北上さん!脅かすつもりは…」シュン


北上「いいよ~。それより大井っちは一人?」


大井「そうですよ?」


北上「なら大井っちも一緒に金魚すくいやる?」


大井「はい!是非!」


提督「よっ!大井もやるんだろ?おばちゃん二人分おくれ」


おばちゃん「はいな。次は頑張るんだよー?」


北上「ありがとね♪」


大井「あ、ありがとうございます//」


古鷹「提督はしないんですか?」ヒョイ


大和「楽しいですよ♪」ヒョイ


提督「ん?まぁ俺は見てる方が楽しいからな。それにこういう光景はやっぱり癒されるんだ」


古鷹「癒される?」


提督「あぁ。皆が深海との戦争を忘れて無邪気な笑顔を見せる…それを守る為に俺がいるんだ。だから今、俺が見ている全ては俺が…いや、俺達が守った物なんだなって…そう思うと癒されるんだよ」フッ


大和「提督…」


雪風「しれぇ…」


古鷹「そうですね…」



提督の言葉に

大和達は手を止めて

提督の顔を見上げる

その表情は笑ってはいるが

どこか物悲しさを思わせるのは

気のせいなのだろうかと思案する



北上「まっ!そういうことなら…えい!」ギュッ


提督「うぉ!!いきなり抱きつくなよ」アセ


大井「…あの…私も」ギュッ


提督「!?」


北上「提督はアタシ達を守ってくれてる…だから提督が辛いときはアタシ達がいるからね?」


大井「私も…提督の御側にいますから…」


提督「お前達…」


大和「ふふっ♪恐らくは…いえ、ここにいる艦娘全員同じ思いですよ♪」ニコッ


古鷹「私も同じです♪」ニコッ


雪風「雪風はしれぇの幸運の女神になりますっ!」ニパ


提督「ありがとう…」


加賀「そうね。私は感情表現が苦手だけれど提督の事を愛しているわ」ヒョイ パクッ


提督「うん…そのセリフ金魚をすくってそのまま口に運びながら言うセリフじゃないよね。てか食べるな!!」


加賀「食べてないわ。胃に入れているだけよ」ヒョイ パクッ


提督「それを食べるというんd…なんだ!?」ドーン!パラパラ


雪風「わぁ!花火ですよしれぇ!」見上げ



賑やかな祭りの夜空に

鮮やかな花が咲く

提督は自分の守っている世界の世空を見上げ

そして夏の薫り漂う世風を感じるのであった




おばちゃん「お暑いねぇ♪」


北上・大井「///」バッ


提督「うわっ」ズデッ


加賀「あら?私の股ぐらに倒れてどうしたのかしら?」


提督(は、穿いてない…だと!?)


提督「いや…フラついてな…」ムクッ


加賀「今夜…いかがかしら?」ボソッ


提督「!?…っと着信だ。すまんが少し外すぞ」ピリリリリ


提督「はい…もしもし」ピッ


提督の携帯が鳴り響き

電話に応答する提督

すると提督の顔がみるみるうちに

強ばり、歯を食い縛り始めた



大和(なにかあったのでしょうか…)


古鷹(まさか!深海棲艦!?)


北上(嫌な予感がするねぇ…)


大井(誰であろうと北上さんと提督の邪魔はさせないわ!)


雪風(絶対…大丈夫!雪風がお守りするのです!)


加賀(守るわ…なにがあっても…必ず)



通話が終わり

皆のもとへ戻り重い口を開いた



提督「ブラックと思われる鎮守府が見つかった」


艦娘達「!?」


提督「そこの鎮守府には吹雪型駆逐艦を始め軽空母四人がいるそうだ…すまないがすぐ準備に取りかかりたい……」ペコッ


大和「助けましょう!武蔵にも連絡します!」ピッ


加賀「異論ありません。赤城さんと共に出ます」


古鷹「あ!もしもし!加古?出撃準備だよ!」通話中


北上「アタシ達も行きましょうかね!ね♪大井っち♪」


大井「はい!」


雪風「皆さんをお守りしますね!」


提督「皆…ありがとう!総員!鎮守府に帰還するぞ!」



おー! 必ず助けます! やるぞー! クマー!




こうして提督と艦娘達は

一時の祭りを堪能し苦しんでいる仲間を救うため

勇み足で鎮守府へと帰路につくのであった





ブラック鎮守府




夏祭りから戻り

急遽開かれた作戦会議

新しく増設された会議用ホールで

戻ってきた艦娘が

慌ただしく整列していく



武蔵「提督よ。全員揃ったぞ」


提督「ありがとう。総員傾聴!」



ビシィッ



提督「すでに知っている者もいるだろうが大本営から新たなブラック鎮守府が発見されたと報告があった!場所は柱島だ」マイク



ざわざわざわ!



提督のブラック鎮守府発見の報告に

すでに知っている者も

ざわつき、ぎゅっと握り拳を握る者や

わなわなと震える者もいた

なかでも顕著なのが叢雲だ

彼女はブラック鎮守府に所属している吹雪の姉妹艦であり

いてもたってもいられない様子が

ひしひしと伝わってくる



提督「そこで俺達の任務はその鎮守府にいる艦娘を保護及びブラック鎮守府の提督を確保する事だ」


叢雲「…ッ」ギリィッ


提督「落ち着け叢雲…ブラック鎮守府に所属している艦娘は現段階で確認の取れている吹雪型及び祥鳳型、千歳型だ」


鳳翔「祥鳳ちゃん…瑞鳳ちゃん…」グッ


龍壤「鳳翔さん。落ち着きや?絶対助けたるからな!」


提督「まずは偵察として川内、神通、青葉。この3名でブラック鎮守府の警備状況を掌握。そのあと先鋒に足の速い水雷戦隊をぶつける。メンバーは旗艦矢矧、随伴として島風、天津風、叢雲、時雨、夕立だ」


武蔵「本隊はどうする?」


提督「うむ。本隊は旗艦に武蔵。随伴に赤城、加賀、古鷹、加古、北上、大井の7名だ。支援艦隊は旗艦に大和。随伴は龍壤、瑞鶴、翔鶴、秋月、雪風で行く。呼ばれていない者もいつでも出撃できるようにスタンバっておくように!いいな!」



艦娘達「了解!!」ビシッ



提督「出撃はマルゴーマルマルだ!解散!」



作戦の編成を伝え解散するよう指示を出す提督

それに納得のいかない叢雲が席を立ち

提督のもとに駆け寄った



叢雲「ち、ちょっと待ちなさい!!」ガタッ


提督「どうした?」


叢雲「なんで今すぐ行かないのよ!こうしている今だって吹雪や祥鳳さん達が苦しんでるのよ!?わかってるの!?」


武蔵「叢雲よ。相棒は考えもなく出撃時間を決めたりしないさ」


叢雲「でも!でもぉ!」ウルウル



食って掛かる叢雲を武蔵が優しく諭す

そして提督がなぜ早朝なのかを説明した



提督「気持ちは痛いほどわかる…だがな?今すぐ出撃しても航空機は飛ばせず目も利かない…敵はブラック鎮守府だけではなく深海棲艦もいるんだ。なるべく不利になる状態は避けたいんだよ。どうかわかってくれ」ペコッ


叢雲「…して」ボソッ


提督「ん?」カオアゲ


叢雲「約束しなさい!必ず吹雪達を助けるって!」ツー


提督「もちろんだ」ニコッ


叢雲「うぅ…うぁあああああ!」ポロポロ


提督「よしよし…」ナデナデ


武蔵「提督よ。私は明日に備えて眠るよ…叢雲は任せたぜ?」スタスタ


提督「あぁ」



そう言うと武蔵はホールを後にし

自分の部屋へと帰って行った

残されたのは

いまだに涙を流す叢雲と

頭を撫で続ける提督だけであった



叢雲「ひっぐっ…ぐすっ…」ポロポロ


提督「さっ!叢雲も明日一緒に助けに行くんだ。早く寝て英気を養え。な?」ナデナデ


叢雲「一人じゃ…いや」グシグシ


提督「え?」


叢雲「一緒に寝なさい…」スクッ


提督「俺はいいけど…叢雲は…」


叢雲「あんた以外は嫌なの…早く来なさいったら!」グイッ


提督「ちょっ!待てってば!」ズルズル



半ば強引に手を引かれ

叢雲の部屋へと押し込まれた提督は

綺麗に整ったベッドへと座る



叢雲「早く服脱いで」バタン


提督「あの…どこまで脱げば…」


叢雲「なっ///軍服では寝にくいだろうから上着脱いでって言ってんの!!」カァァ


提督「さいですか…」ヌギヌギ


叢雲「ねぇ司令官…」ヌギヌギ


提督「んー?」パサッ


叢雲「一緒にいてくれて…ありがと」シュル


提督「いいって。俺が傍にいて少しでも安心するなら安いもんだ」フフッ


叢雲「そう…もうこっち向いていいわ」パサッ


提督「着替えたか?なら……んん!?」ギクッ



提督が着替え終わったであろう

叢雲を見たとき提督は我が目を疑った

叢雲は身に着けるものを全て脱ぎ捨て

目の前に立っていたのだ



提督「お、おま、お前!服はどうした!?」アセアセ


叢雲「そんなジロジロ見ないでよ!仕方ないじゃない!私寝るときは裸派なんだから」モジモジ


提督「なん…だと…?」


叢雲「ほら!早く布団に入りなさいな!」ゲシッ


提督「あてっ!わかったわかった!」モゾモゾ


叢雲「もぅ…」モゾモゾ



始めこそ肌が触れる度に

ビクッとして叢雲に動くなと言われていた提督だが

しばらくすると

叢雲が提督を抱き枕にし始め

動きたくても身動きが取れない状況になっていた



提督(へ、蛇の生殺しとはこのことか!?ふ、太ももに足を絡めるんじゃない!あぁ!手がいけないところに!あぁ!…あぁ!……ああああああ!)悶々


叢雲「まっ……て…て…」zzz


提督(ん?寝言か?)聞き耳


叢雲「絶対…私が…守って…みせ…るわ…」zzz


提督「…」スッ



叢雲の寝言は

紛れもなく提督の言葉であり

それを聞いた提督は

叢雲の頭を自由の利く手で撫でた後

そっと目を閉じた



提督(叢雲…お前が吹雪達を守るなら、俺はお前達全員を守ってみせるからな)




~フタヨンマルマル~





提督「ん…」パチッ


叢雲「すぅ…すぅ…」zzz


提督「叢雲…起きろ」ユサユサ


叢雲「ぅぅん…時間?」クシクシ


提督「あぁ…いよいよだ」ムクッ


叢雲「準備するから先に行ってて」パッ


提督「わかった」スタスタ


叢雲「昨日は…ありがと」ボソッ


提督「…おぅ」ガチャ バタン


    


まだ日が昇り始める少し前

にわかに空が白み始めた頃

提督が寝ている叢雲を起こし

叢雲が支度を始める

提督は叢雲の部屋を後にし

一度執務室に戻っていった




叢雲「待ってなさい…すぐに助けに行くわ」キッ




~マルヨンサンマル~ 



出撃ドッグ




執務室に寄り

身支度を終えた提督は

一足先に出撃ドッグへと向かい

昇りつつある朝日を見ながら

煙草をふかしていた



提督「ふぅ…」スパー


提督(まだ…ブラック鎮守府が残っていたなんてな…)



煙草を二、三口吸ったところで

後ろから声がかかる

振り向けば艤装を装備し

出撃準備をし終えた叢雲が

こちらに向かってきていた



叢雲「ここは禁煙よ?」スタスタ


提督「!…すまん」ジュッ


叢雲「不安なの?」

 

提督「いや…人間ってのは汚いなって。そんな事を考えていた」


叢雲「あんたは違うじゃない」


提督「…そうか。叢雲が言うなら、きっとそうなんだろうな」


叢雲「ええ。私が保証してあげるわ。だから…」ギュッ


提督「!」


叢雲「お願い…ずっと私達の傍にいなさい」ギュゥゥッ


提督「…ッ」グッ


叢雲「死んじゃうとか許さないから!」バッ


提督「叢雲…俺h」



叢雲が提督に抱きつき少しの会話の後

より一層強く抱きしめられる

そしてすぐに回していた手を離し

提督に背を向けた

その背中に言葉を掛けようとするも

出撃メンバー達がドッグ内に入ってきた為

遮られる




加賀「あら。二人とも早いのね」スタスタ


叢雲「おはよう。今日はよろしく頼むわ」


赤城「提督は今回どうされるのですか?」スタスタ


提督「俺は先にブラック鎮守府に視察という名目で乗り込む予定だ」


武蔵「川内達は?」


提督「俺がブラック鎮守府に入ると同時に潜入してもらう。警備状態がわかり次第、水雷戦隊に連絡。その後は武蔵の本隊と大和の支援艦隊で包囲する算段だ」


叢雲「出撃まであと10分よ」ガチャ


提督「わかった。総員傾注!」



艦娘達「!」ビシッ



提督「ただいまよりブラック鎮守府制圧作戦を敢行する!先ずは俺と川内、神通、青葉で潜り込む!」


川内「偵察はまっかせてー!」ドロンッ


神通「皆さんには逐次ご報告致します」シュッ


青葉「伊達にパパラッチしてませんよー!青葉取材してきまーす!」バッ



提督「そして偵察隊から得た情報をもとに水雷戦隊が警備を無力化し本隊及び支援艦隊と合流後、抵抗がある場合のみ無力化。その後は周囲警戒を頼む」



艦娘達「了解!」ビシッ



提督「よし!では出撃だ!俺は先に行くぞ!」シュンッ



提督が作戦概要を伝え

ブラック鎮守府へ向けて瞬間移動した後

艦娘達も次々と出撃していく

水雷戦隊が単横陣で前を行き

次いで本隊が警戒陣で続く

少し離れた後、支援艦隊も複縦陣で後を追った




~柱島泊地~







黒提督「なに?視察だと?」ギィッ


吹雪「は、はい…大本営からの通達です」ボロッ


黒提督「チッ!面倒なことを!」ガシャァンッ


吹雪「ひっ!?」ビクッ


黒提督「おい!ゴミ供を入渠させろ!その後は装備を整えとけ!」


吹雪「え?」


黒提督「さっさといけ!!このゴミ女!」バシィッ


吹雪「あぅっ!!」ドサッ


黒提督「くそが」カチッ スパー


吹雪「…失礼…しました……」ガチャ バタン



黒提督が吹雪の報告を受け

机にあったものを乱暴に床に落とす

彼の秘書艦である吹雪は体中にアザがあり

服もドロドロでお世辞にも女の子の香りとは

程遠いツンとした刺激臭を漂わせていた

吹雪は黒提督に張り倒されると

そのまま這って執務室を後にし

姉妹達や軽空母達がいる地下室へと向かった



綾波「吹雪ちゃん…遅いね」


初雪「うん…」


磯波「また暴力を受けて…」


敷波「あの司令官…今にみてろ…」


瑞鳳「皆、静かに!」



地下室では柱島泊地に所属している艦娘達が

声を潜め吹雪の心配をしていた

すると軽空母である瑞鳳が何かを引き摺る音を聞き

皆を黙らせる



千歳「な、なにかしら?」


千代田「わ、わかんない…」



ズルッ ズルッ ドサァッ



綾波「ふ、吹雪ちゃん!!」バッ


吹雪「え、えへへ…皆、入渠…できる…よ…」ボロッ



引き摺る音の正体は吹雪であることに気がつき

駆け寄る綾波

しかし吹雪は満身創痍になっており

入渠の件を伝えると意識を失ってしまう



綾波「吹雪ちゃん!しっかり!」ユサユサ


吹雪「…ぅ…ぅぅ…」グタッ


深雪「あんにゃろー!もう我慢できねぇ!」バッ


瑞鳳「待って深雪ちゃん!今なにかすると入渠もさせてもらえなくなるかもしれないよ!」グッ


深雪「くぅっ!!」ダンッ


千歳「とにかく提督の気が変わる前に入渠を済ませましょう!」


千代田「千歳お姉!指示して!」


千歳「まずは大破している吹雪ちゃんと祥鳳を。その後は駆逐艦の子達を優先して!私達は最後よ?」


千代田「わかった!」バッ



千歳が地下室にいる艦娘達に指示を出し

速やかに入渠室へと向かう

千歳や千代田も中破している体を圧して

動けない祥鳳や駆逐艦達に肩を貸す




~柱島泊地~ 


入渠室



千歳「着いた!さぁ早く吹雪ちゃんと祥鳳を!」ガチャ


千代田「うん!」


綾波「わかりました!」



入渠室につくと浴槽に淡い緑の湯が張られており

湯気が立ち上っていた

しかし舞鶴の入渠場とは違い

入れるのはせいぜい二人

分かりやすく例えるならば

家庭用湯船が2つと想像してほしい

そこに吹雪と祥鳳を入れて

回復を待つ千歳や綾波達

するとスピーカーから黒提督が吠える



黒提督『貴様らぁ!なにのんびりしてやがる!高速修復材を使え!視察の奴がくるだろうがぁ!!』


艦娘達「ひっ」ビクッ



要件を言った黒提督はマイクを乱暴に叩きつけ

回線を切る

入渠室にいる艦娘達は

いそいそと修復材の入ったバケツを湯船に入れていった



吹雪「ん…?ここは?」パチリ


綾波「吹雪ちゃん!」ギュッ


吹雪「綾波ちゃん?」


綾波「何があったの?」パッ


吹雪「実は…」



修復材を入れて数秒後

吹雪が目を覚まし次いで祥鳳も回復した

綾波は服を着たまま吹雪に抱きつくと

無事を喜び、そして何があったかを

吹雪に尋ねた

視察の事を聞いた艦娘達は

これが最後のチャンスかもしれない

どうすれば助けてもらえるかを思案した

その間にも入渠は進み

全員入渠が完了する



吹雪「匂いは…う~…」クンクン


綾波「怪我だけでも治ってよかったよ」アハハ


敷波「だね…さて」


深雪「どうやって助けを求めるか…だよね」ムゥ


初雪「装備も今回だけ完璧…突っ込まれるとすれば…」



艦娘「食事!!」



瑞鳳「そう!食事!これを見ればきっと…」


吹雪「どうでしょうか…」シュン


千歳「確かに…私達を入渠させて装備まで完璧にしたんです。きっと食事も今日だけ立派な物にするはず…」


瑞鳳「そんなぁ」ガクッ


深雪「打つ手無しかよ…」グッ


綾波「祈りましょう。きっと神様は綾波達を助けてくれます!」


敷波「そうだね。信じよう…」



神頼みになった事を実感し

僅かな望みをかける吹雪達

そして遂にその時がやってきた

再びスピーカーから黒提督の怒鳴り声が響く



黒提督『ゴミ供!なにやってんだ!さっさと視察の奴を出迎えろ!!早く行け!』



深雪「どっちがゴミだよ!ちくしょう!!」


吹雪「と、とりあえず出迎えましょう!」


綾波「はい!」



こうして柱島泊地の艦娘達は

提督を出迎えるべく

泊地の門まで駆け足で向かうのであった




因果応報




舞鶴を出発し瞬間移動により柱島泊地へと足をつけた提督

その門にはすでに艦娘達が出迎えており

皆一様に笑顔を見せ敬礼をしている



提督「出迎えご苦労さま。楽にしていいぞ」答礼


吹雪「はっ!ようこそ柱島泊地へ!」ニコッ


艦娘「…」ニコニコ


提督「…さぁ。案内してくれるか?」


吹雪「はい!こちらです!」テキパキ


提督「皆は下がっていい。"ありがとう"」ニコッ


艦娘達「!?」


提督(この反応…黒確定だな)


吹雪「…!こ、こちらです!」スタスタ


提督「わかった」スタスタ



敷波「ねぇ…」


深雪「うん…」


綾波「ありがとうなんて…人間の口から久しぶりに聞きましたね」ウツムキ


初雪「まだ…希望はあった」グッ



吹雪に連れられ提督が去ったあと

門の前では残った艦娘達で

望みがまだあることを喜んだ

少しの可能性でも彼女達には

充分であったのだ




~廊下~




吹雪に連れられ歩いている道中で

提督は吹雪に会話を投げ掛けていた



提督「なぁ吹雪」スタスタ


吹雪「はい?」スタスタ


提督「叢雲…心配してたぞ」スタスタ


吹雪「叢雲…ちゃん?」ピタッ


提督「そうだ」ピタッ


吹雪「叢雲ちゃんは!叢雲ちゃんは元気なんですか!?」グイッ


提督「落ち着け…」


吹雪「し、失礼しました!」パッ


提督「もちろん元気だ。今も近くまで来てるぞ?」


吹雪「近く?まさか!」パッ


提督「そうだ。ここの状況は把握している」


吹雪「つまり…」ウルッ


提督「あぁ。助けに来た!」ニカッ


吹雪「ぁ…ぁぁ…」ポロポロ


提督「辛かったろ?もう大丈夫だからな」ギュッ


吹雪「…はぃ!」ポロポロ



提督から視察の真相を聞き

涙を流す吹雪

その頭を提督はそっと抱え慰めた



提督「さぁ早く執務室へ終わらせよう」


吹雪「ですが…」


提督「大丈夫だ。殺害許可は降りてる。万が一何かあっても心配はいらんぞ」フフッ


吹雪「そ、そうですか…」



~執務室~



遂に柱島泊地の提督がいる執務室の前へと着いた

提督と吹雪

吹雪が扉をノックすると

中から「どうぞ」と入室を許可する言葉が聞こえた

吹雪はゆっくりと扉を開きビシッと敬礼をして

こう言った



吹雪「司令官!視察の方をお連れしました」ビシッ


黒提督「ご苦労。ゆっくりしておいで」ニコッ


吹雪「ッ!」ゾクッ


黒提督「どうかしたかい?」ニコニコ


吹雪「い、いえ…失礼しました」バタン


黒提督「さて…本日はよくお越しくださいました!柱島泊地の提督でございます」ニコッ



不気味なほどに笑顔を振り撒く黒提督

吹雪を退出させると

提督に近づき握手を求める

しかし提督は応じずに本題に入った


提督「俺は舞鶴の提督だ。さっそくだが視察させてもらっても?」


黒提督「チッ…ええ!もちろんです!」


提督「では失礼して…」スタスタ


黒提督「え!?…ちょ!?そこは勝手に触られては困ります!」



提督は視察の許可を得ると

いきなり黒提督の机をあさりだした

慌てて提督を止めに行くが提督はお構い無しに

あさっていく



提督「おや…これはこの泊地の運営費ですかな?」ピラッ


黒提督「いくら視察でもそこまでする権利は…!?」


提督「この書類に書いてあるだろう?なにか不満があるのか?」ジロッ


黒提督「っ!…失礼しました」スッ


黒提督(くそっ!こうなれば…)カチャ


提督「おかしい…運営費に各艦娘の給与や食料が入ってないな。どういうことか説明してもらおうかな?」


黒提督「黙れっ!」ガチャ


提督「…なんの真似だ?」ジロッ



黒提督は泊地の資金資料を

報告される前に口封じの為

腰から拳銃を取り出し提督へと向ける



黒提督「お前も馬鹿だよなぁ!張り切りすぎなきゃ無事に帰れたのによぉ!」カチリ


提督「やはり人間は汚いな…川内やれ」


黒提督「はぁ!?人間は汚いだぁ!お前だって人間d…ぶギぃッ!」ゴスッ


川内「私達の提督とお前を一緒にするな…」スゥ…



狂ったように叫びながら撃鉄を引き起こす黒提督

しかし提督が川内の名前を呼ぶと

黒提督は引き金を引くこともできずに

影から現れた川内により意識を刈り取られた



提督「ありがとう川内」


川内「お安いご用!神通も黒に加担してた憲兵隊を始末してたよ!」


提督「あれ?青葉は?」


青葉「どもぉ!恐縮です!呼ばれたので来ました青葉ですぅ!!」バッ


提督「うぉ!?…びっくりさせるなよ!で?首尾は?」


青葉「いやぁ素晴らしいくらいに黒ですねぇ…青葉も見ていて気分が悪かったです」パサッ


川内「なにこれ…この食事って…うぇ…」


提督「このクズ…自分だけ人の食い物で艦娘達にはゴミを食わせてやがったのか…」ギリッ


青葉「さらにお風呂は月一回。入渠は大破になってから…それも稀ですけどね」ハァ



青葉が収集した資料に目を通す提督と川内

そこには黒提督が食い残した残飯や腐った果物

そして虫を食している艦娘の姿が写真に捉えられていた



提督「いいこと考えたぞ…」


川内「なになに?八つ裂き?」


提督「いいや違う。まぁ、これが終わったら教えてやるよ」


青葉「青葉気になります!」



提督はまぁまぁといいながら黒提督をクローゼットに押し込み

厳重にテープを貼って出れないように加工した

するとそこへ偵察及び警備の排除をしていた神通が合流し

水雷戦隊へと無線連絡をする


神通「では手筈通り海域の警備施設の無力化お願い致します…」ピッ


提督「なぁ神通…」


神通「はい?」クルッ


提督「神通の服って真っ赤だっけ?」


神通「いえ…あっ!」血塗れ


川内「うん!怖い!」ドンビキ


青葉「ま、まぁ壮絶な戦いがあったんですよ!きっと…」アハハ


神通「?一方的ですけど…」キョトン



提督・川内・青葉(さすが鬼の神通!!)ガクブル




一方、海上では




矢矧「目的地を視認!各艦戦闘配備!」


叢雲「わかったわ!」ザァァッ


島風「おっそーい!」ザァァッ


天津風「島風!前に出過ぎ!」ザァァッ


時雨「夕立…行くよ!」ザァァッ


夕立「頑張るっぽーい!」ザァァッ



矢矧率いる水雷戦隊が柱島泊地周辺海域に到着し

予定通りに行動を開始した

当初の目論みとは違い海域に哨戒はいなかったが

代わりにブイに見立てた感応式爆弾があちらこちらに

散りばめられていた



矢矧「神通から連絡があったわ!総員、あのブイを片っ端から破壊して!撃ち方はじめっ!」ドドン


叢雲「このっ!」ドドドン


島風「むー!つまんなーい!」ドドン


天津風「我が儘言わない!ほら行くわよ!」ドドン


時雨「夕立。僕達は向こうを破壊しよう!」ザァァッ


夕立「了解っぽーい!」ザァァッ




しばらくすると

後方より武蔵率いる主力艦隊と

大和率いる支援艦隊が到着し

着々と爆弾を破壊していった

すると当然爆発の音を聞いた柱島の艦娘達が

慌てて駆けつけてくる



吹雪「あなた達はどこの鎮守府の艦娘ですか!」カチャンッ


武蔵「落ち着け。私達は敵ではない」


吹雪「では目的はなんですか!」


加賀「あなた達の救出に来たのだけれど?」


瑞鳳「救出?」



吹雪が主砲を武蔵に向け

所属や目的を聞いていると

加賀が事情を説明した

すると彼女達の目的を理解した

柱島の艦娘達はその場に座り込み

安堵の涙を流す



綾波「本当ですか?本当に…ぅ…ぅぅ」ポロポロ


瑞鳳「辛かった…辛かったよぅ…」ポロポロ


武蔵「安心しろ…お前達の提督は既に確保されている。もうお前達に手出しはできんさ」


加賀「とりあえず陸地へ上がりましょう。話はそれからです」ザァァ


吹雪「加賀さん…」ツー


夕立「あれ!?吹雪っぽい!」ダキツキ


時雨「吹雪、大丈夫かい?」ザァァ


吹雪「夕立ちゃん!それに時雨ちゃんも!」


島風「もう泣く必要ないよー!それより陸地まで競争しよー!」バビューン


天津風「待ちなさい!島風ー!…はぁ。まぁ無事でよかったわ。行きましょ?」ザァァ


吹雪「…うん!」ゴシゴシ



夕立達に励まされ

吹雪や柱島の艦娘達は

ゆっくりと陸地に向かい航行を始めるのであった




~執務室~



提督「さて…このクズをどうするか」ムゥ


川内「やっぱり八つ裂k…」


青葉「いやいや殺す価値もないですよ」



執務室にいる三人は

黒提督をどうすべきかを思案する

一応大本営からは好きにしてもよいと

通達があったので

彼の運命(いのち)は提督の手の中にあった



提督「殺さずに苦しめる……閃いたッ!」ペカー


青葉「うぉ!まぶしっ!」


川内「で!何にするの?八つ裂き?」キラキラ


提督「この忍者怖い…まぁ見てろ」ガチャ



提督が黒提督を閉じ込めたクローゼットを

おもむろに開ける

そして気絶している黒提督を椅子に縛りつけてから

頬を張った



提督「おら起きろ!」パシンッ


黒提督「ぅ…ハッ!き、貴様!!」ガタッ


提督「喜べ…お前に相応しい罰を用意した」ギラッ


黒提督「罰だと?ふん…ゴミをゴミと言って何が悪い!」


川内「このッ…離して!」ガシッ


提督「落ち着け!」グググッ


青葉「…」ギリィッ



頬を張られた黒提督は目を覚まし

目の前にいる提督にくってかかるが

椅子に固定されている為に動けない

しかし口の猿轡を外した途端に出るのは

謝罪ではなく艦娘達への暴言

川内がそれを聞き殴りかかろうとするのを

提督が止め青葉は奥歯を噛み締めた



黒提督「所詮貴様ら艦娘は俺らの便利な道具でしかないんだよ!わかったかマヌケェ!ハハハッ!アハハハハハッ!」ゲラゲラゲラ


川内「提督!お願いだから殺させてよ!」グググッ


青葉「司令官……ッ!?」ゾク



青葉が目にしたものは

怒りにうち震え、目は眼球の黒目にあたる部分が

真っ赤に染まり隣で高笑いしている男を

今にも殺しかねない提督の姿だった



黒提督「貴様らのような…くくっ。仲良しごっこの連中は…くははっ!幻想の中に酔っているだけのゴミクズなんだよぉ!!」


川内「殺してやるっ!」


提督「川内…退いてろ」ボソッ


川内「ッッ!?…わ、わかった」ゾクゥッ


川内(目が…本気だった…でも、提督の目…赤い瞳だったような…)


黒提督「お?なんだ腰抜けのバカ提督君!殺すのか?アハハハハハッ!」


提督「本来ならお前をシベリアにあるガチムチ収容所送りにするだけで済ませてやろうと思った…が」ズンズン


黒提督「はぁ?そうじゃなきゃどうするってんだよ!ぺっ!」プッ


提督「…」ペチャ


川内「提督!」


青葉「司令官!このぉ!いい加減に!」


提督「川内、青葉落ち着け…おい、お前」ガッ


黒提督「ぐぇっ!?」ググッ



覇気を放ちながら近寄る提督に

川内は足がすくむ

そして黒提督の前まで近づいた時

唾を吐きかけられるが

お構い無しに胸ぐらを掴み顔を近づけた



提督「本当の幻想を…みせてやろう」グイッ


黒提督「ヒッ!?な、なんだその眼は!?やめろ!俺を見るなぁ!!!」ガタガタガタ


提督「失墜の荒野を永遠にさ迷うがいい…万華鏡写輪眼!」ピキーンッ


黒提督「う、うわぁぁぁぁあああああ!!」ガクッ



提督が眼見開いた次の瞬間

眼の赤い部分に描かれた模様がくるくると回転し

その後に黒提督が悲鳴をあげて項垂れる



川内「ど、どうなったの?」オソルオソル


青葉「う、動かなくなりましたね…」


提督「今頃は幻想の中で永遠に苦しんでいるだろうな」




~幻想~



黒提督「こ、ここは!?」バッ


提督「目が覚めたか?」スタスタ


黒提督「貴様!」ダッ



黒提督が目覚めた場所は草一本無い渇いた大地と

暗雲の覆い尽くした空

そんな薄暗い荒野にいた

周りを見渡せばそこに提督の姿が見え

黒提督は提督に殴りかかる

しかし…



黒提督「うらぁッ!」ブンッ


提督「おやおや…」スカッ


黒提督「なにっ!?」クルッ


提督「ほら。ここだぞ?」クイクイ


黒提督「こ、虚仮にしやがって!!」ブンッ


提督「どこ見てるんだ?俺はここだ」スカッ


黒提督「な、なぜ当たらない!それ以前になぜ体を通り抜ける!!」ハァハァ



黒提督の拳は提督の体をすり抜け

触れることすらできない

そこで黒提督は提督の言葉を思い出す



黒提督「!…くくく」ニヤッ


提督「?」


黒提督「わかったぞ!幻覚!そうだ!これは幻覚だろ!?あの後俺を気絶させ、その隙に幻覚剤の類いを俺に注入した!だから触れない!それは貴様も同じはず!そうとわかれば怖くもなんともないわ!ハハハハッ!」ニヤニヤ


提督「半分正解だ」スタスタ


黒提督「半分だと?どういう…プギャッ!?」ベキィッ


提督「こういうことだ」フンッ



黒提督は真相を突き止めたと言わんばかりに

高笑いをするが

提督は黒提督に近づくと

拳を振り下ろした

その拳は黒提督の左頬にめり込み

吹き飛ばす



黒提督「い、痛い!?なぜ!?幻覚のはずなのに痛みだと!?」ヒリヒリ


提督「この空間はな…時間も質量も痛みさえ、全ては俺が支配する空間だ。幻覚だと高を括らないほうがいい」スタスタ


黒提督「ヒッ!?く、くるな!!」ズリズリ



ゆっくりと近づく提督から逃げる為

這って距離を取ろうとする黒提督だが

地中から十字架の形をした

杭が飛び出し貼り付けにされてしまう



黒提督「う…動けない!?」ギュッ


提督「言っただろ?ここは俺の世界だってな…」スチャ


黒提督「ひっ!?」サー



貼り付けにされた黒提督の目の前まで来た提督は

腰から短刀を取り出し

青ざめた黒提督に見せる



提督「今から168時間…つまり一週間。俺はこの短刀でお前を刺し続ける。だが安心しろ…死にはしない」グサッ


黒提督「おぶっ!!?」ビチャビチャ


提督「先ずは腎臓。本来なら急所だがこの世界では苦痛のみを味わわせる。次は逆側」グサッ


黒提督「いぎゃぁあああああ!!!」カクカクカク


提督「自分の犯した罪…この痛みで償うまで俺はお前の体を何度でも刺し続ける」グサッ


黒提督「ああああっ!!!も、もう許し…てくれぇ」ジョロロロ


提督「許してと言ってきた艦娘を…お前は許したのか?」グサッ


黒提督「カハッ!!…も、もうしない!頼む!解放してくれ!」ハァハァ


提督「断る…」グサッ グリィ


黒提督「ぎゃぁぁぁああああああああ!!!」


提督「あと167時間…」グサッ ザクッ




グシュッ ビチャッ ザシュッ ドスッ 




一刺し…また一刺しと

提督は淡々とした声で黒提督に刃を捩じ込む

血泡を吹いても意識はハッキリとしていて

死ぬことはなく

気絶すら許されない

虚構の空間には、ただ黒提督の悲鳴だけが

響き渡るのだった





~現実~




黒提督「やめ…も…ぃゃ…だ…」ダラー


川内「うわっ…涎が…」ヒキッ


青葉「司令官…どんな幻覚を見せたんですか?」ヒキッ


提督「ん?まぁ一週間刃物で刺され続けるって幻覚だけど?」シレッ



川内・青葉(絶対受けたくないやつだ!!)ドンビキ



現実世界では

黒提督が涎をだらしなく垂らし

眼は光を失い虚空を見続ける廃人と化していた

川内や青葉は幻術の内容にドン引きしつつも

提督に続きその部屋を後にするのであった




提督「…」チラッ


黒提督「ぅへ…ぅへへへへぇ…痛いよぉ…ぅへへへへぇ」ダラー 


提督「お似合いの最後だな…屑野郎…」バタンッ




~柱島・港~



黒提督を断罪した提督と川内、青葉は

武蔵や叢雲達がいる港へと向かった

すでに皆は帰港しており

柱島の艦娘達の姿もそこにはあった



武蔵「む?おお!相棒よ。無事だったか」スタスタ


提督「当たり前だろ?」フフッ


武蔵「違いない」フッ


川内「叢雲ー!大丈夫だったー?」ダキッ


叢雲「ちょ!?離れなさいよー!」ムググッ


青葉「おー♪いいですねぇ~」パシャパシャ


叢雲「撮るなー!!」ジタバタ


吹雪「叢雲ちゃん…」アハハ…


綾波「楽しそうですねぇ」ニコニコ



提督の艦娘や柱島の艦娘が和気あいあいと

していると

瑞鳳が提督に近づいて

話かける



瑞鳳「あ、あの…」オドオド


提督「ん?どうした?」クルッ


瑞鳳「わ、私達はこれからどうすれば…」


提督「瑞鳳はどうしたい?」ジッ


瑞鳳「私は…」チラッ



いい加減離しなさい! ぐぇっ!? 川内さーん!?



瑞鳳「連れていって欲しい…です」


提督「ふむ…」


瑞鳳「ダメ…ですよね」シュン


提督「わかった!」


瑞鳳「!」


提督「これより柱島所属の艦娘各員は舞鶴鎮守府に転属とする!辞令はこちらで済ませておく!」


柱島艦娘「!」パァァアア


武蔵「やれやれ」フフッ


加賀「いい判断だと思うわ」


叢雲「当然でしょ!これで置いて帰るなんて言ったら承知しないわ!!」フンッ


瑞鳳「あ、ありがとうございます!!」ペコッ


提督「よし!皆俺に掴まれ!帰るぞ!」


艦娘達「了解!!」ギュッ



柱島の艦娘達を引き入れると言った提督は

体に掴まるように指示をするが

掴まったのは提督の艦娘達のみで

柱島の艦娘達は首を傾げ様子を見ていた



吹雪「む、叢雲ちゃん。どうして掴まってるの?」


叢雲「帰るにはこれが楽なのよ。いいから掴まりなさい」スッ


吹雪「う、うん…」ギュッ



吹雪が叢雲の手を取ったのを皮切りに

続々と提督や他の艦娘に掴まる柱島の艦娘達

全員が掴まったことを確認すると

提督は指を二本額につけてこう言った



提督「んじゃ…帰るとするか!……我が家に!」スッ


武蔵「鎮守府が我が家か…ふふ♪悪くないな」


提督「瞬間移動開始!」シュバッ


提督「着いた!」パッ



一瞬にして柱島の港から消え

次の瞬間には舞鶴鎮守府に到着した提督達

柱島の艦娘達はなにが起こったのか

理解できておらず

皆キョロキョロと辺りを見渡し呆然としている



吹雪「え?え!?」キョロキョロ



柱島艦娘達「えぇぇぇぇぇ!!?」



武蔵「何度見ても…」クスッ


叢雲「初めて経験した人の反応は…」プッ


川内「面白いよねぇ」アハハッ


青葉「いい写真になりそうです!」パシャパシャ



提督(あぁ…皆がこうして笑い会える為の力になる…それだけで俺は満足だ)フッ



こうしてブラック鎮守府をまた一つ壊滅させ

ブラック鎮守府にいた艦娘を無事に保護した

提督は空を見上げフッと笑みをこぼすのであった







~大本営~



元帥「(゚д゚)」ポカーン


黒提督「ぐへへw……そこ…痛い…ぐへww」ダラー


元帥(なにがあってこうなった!?!?)


憲兵「どうされますか?」アセアセ


元帥「むぅ…ガチムチ収容所に伝えろ。穴が増えた…とな」ハァ


憲兵「は、はぁ…」チラッ


黒提督「えぐらないでぇwwあががががww」ダラー


元帥(;´_ゝ`)(うん!やっぱり提督様には逆らえないね!ワシ一番偉いのにね!やったね!キラッ☆)遠い目



 



小ネタ 天龍改二!!?




提督「おい!遂に来たぞ!!」ガタッ


天龍「来たって…まさか!?」ガタッ


提督・天龍「改二!!」ババーン


提督「早速改修だ!行ってこい!」つ書類


天龍「おう!行ってくるぜ!!」ダダダッ



ガチャ! バタンッ!




提督「…フッ」ニヤッ




~工廠~



天龍「おーい!明石ー!改修してくれー!」ダダダッ


明石「あ!天龍さん!お待ちしてましたよ!さぁこちらに」ガチャ


天龍「へへっ♪待ちに待った改二…楽しみだなぁおい」ニコニコ


明石「閉めますね!」ギィィ ガコン


天龍「♪」ワクワク


明石「…フッ」ニヤッ



~天龍 改修終了~




明石「お疲れ様でしたー♪ぶふぅっ」ガコンッ


天龍「…」モァァァァ


提督「おう!終わったk…くふぅっ」プルプル


天龍「?」体見つめ



天龍(プロレスラー)「ヴァッ!?」ガーン



明石「お、おめでと…うござ…くふぅっ!くくく」プルプル


提督「か、カッコいい…ぶふぅっ!」プルプル



天龍「◎△$♪×¥●&%#?!」ウガー!



提督「な、なにいってるのか…ククッ…わからんわ!がははは!」ゲラゲラ


明石「改二強そう…あはははは!もぅダメぇ!!」ゲラゲラ



天龍「…お"前ら"ぁ"!!フンッ!」ブォンッ



提督「がははは…ん?らりぃっっ!!!!」ベキィッ


明石「あははは…え?あっとぉぉ!!!」バキィッ



ドサァッ×2



天龍「◎△$♪×¥●&%#!ふんっ!」スタスタ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




天龍「うわぁ!!!」ガバァッ


龍田「んぅ?天龍ちゃん?どうしたのぉ?」ムクッ


天龍「はぁはぁ…ゆ、夢か…」ハァ


龍田「悪い夢でも見たのねぇ♪大丈夫よぉ♪」ウフフ


天龍「わりぃ龍田…さて、もう一眠りs…ん?」ピンポンパンポーン



提督『軽巡洋艦天龍。至急執務室まで出頭するように。繰り返す。軽巡洋艦天龍。至急執務室まで出頭』スピーカー



天龍「んだよ…ったく、しゃぁねぇなぁ」スタスタ


龍田「行ってらっしゃぁい♪」フリフリ




~執務室~



天龍「来たぜー」ガチャ


提督「遂に来たぞ!!」ガタッ


天龍「ま、まさか…」サー


提督「改二実装d…」


天龍「嫌だぁああああああああ!!!」ブンッ


提督「メンッ!!」メキィッ


天龍「うわぁぁああああああん!!」ダダダッ!



提督「な…なにが……あったん…だ…」ガクッ





小ネタ 七夕




提督「ん?笹?おお!そういえば今日は七夕かぁ」スタスタ


鳳翔「提督も書いてみませんか?」ヒョコ


提督「鳳翔さん。そうだな!一つ書いてみるか♪」カキカキ


鳳翔「何をお願いされたのですか?」ニコニコ


提督「そりゃぁ皆がずっと幸せでいられるように。だ♪」キュッ


鳳翔「提督らしくて素敵ですね♪」ウフフ


提督「鳳翔さんは何を書いたんだ?」


鳳翔「ひ・み・つ…です♪」ウフッ


提督「そ…そうか」ドキッ


提督(いかんいかん!思わずときめいてしまった!)


鳳翔「では私は夕食の準備がありますので♪」ペコッ


提督「おう!いつもありがとうな♪」


鳳翔「改めて言われると…照れくさいですね///では後程♪」フリフリ


提督「可愛い」(可愛い)



提督「さて…見るなと言われれば見たくなるのが人間の性よ…」ピラッ



時雨『全裸に首輪をつけて提督とお散歩したい』



提督「」白目


提督「つ、次は…夕立!」ピラッ



夕立『提督さんと全裸でお散歩したいっぽい!』



提督「oh…」白目


提督「き、気を取り直して…大和!」ピラッ



大和『提督にかまってもらいたい』



提督「すまんかった…」


提督「えー…次は叢雲かぁ」ピラッ



叢雲『司令官に褒められますように』



提督「決めた。明日は叢雲褒め殺し作戦を決行する」グッ


提督「さて…ん?」ピラッ



武蔵『相棒の願いがかないますように』



提督「武蔵…お前ってやつは」ウルッ


提督「案外まともな短冊もあるじゃない…か…」ピラッ



羽黒『司令官さんと交わりたい』


青葉『司令官の秘蔵写真が高く売れますように』


伊19『次は中に出してもらうのね!』


球磨『絞り尽くしてやるクマ』


加賀『朝の一番絞りをいただいているのがバレませんように』


赤城『加賀さんの願いが叶いますように♪』



提督「え?加賀…そうだったのか…って」


提督「まともな願いが少なくない!?…なんだこれ」ピラッ



雪風『皆さんの願いが叶いますように!』



提督「あ…詰んだわ」白目



司令官さーん! 今夜はイクと寝るのー! クマー!



提督「やべぇ!!?」ダッシュ



待ってー! 捕まえろなのー! 逃がさないクマー!



ピラッ




鳳翔『皆さんが毎日無事に帰って来られますように』





~調理場~



鳳翔「ん♪美味しい♪」味見


間宮「鳳翔さん嬉しそうですね♪」


鳳翔「ふぇ!?い、いえ///」アセアセ


伊良湖「提督さんですか?」ニコ


鳳翔「はい///あっ//やだ…私ったら」カァァァ



間宮・伊良湖「可愛い」(可愛い)



鳳翔「や、やめてくださいぃ///」パタパタ




~その頃、提督は~




提督「てめぇらぁ!追いかけてくるなぁぁぁあ!」ダダダッ!


羽黒「抱いてくださーい!!」ダダダッ!


提督「羽黒ー!女の子がそんな事言っちゃ行けませーん!!」ダダダッ!


イク「今度こそイクのおまんこに中出ししてもらうのねー!」ダダダッ


提督「だからお前は泳ぐ18禁って言われんだよー!!!」ダダダッ!


球磨「提督ー!球磨達とまた姉妹丼するクマー!」ダダダッ!


提督「それだけはマジで勘弁してくれぇ!!ッ!?うわっ!」ズテェン!


提督「?」ムクッ


多摩「捕まえたにゃ♡」ニコッ


提督「オワタ!」/(^o^)\



後日、干物の様になった提督が

浜辺に打ち上げられているのを

占守達海防艦が発見し

一騒動起きるのだが

それはまた別のお話






~おまけ~




漣「!」キュピーン


曙「どうしたのよ」チラッ


漣「いやぁなにやら漣のアイデンティティーが…」ソワソワ


曙「なに訳わかんない事言ってんのよバカなみ…」ハァ


漣「ば、バカですとぉ!?」ガタッ


曙「バカにバカって言って何が悪いのよ!」フンッ


潮「お、落ち着いて…」アワアワ


朧「あっ…提督だ」ボソッ


曙「!?」ドキッ


朧「嘘だけど…」シレッ


曙「////」カァァァ


漣「おんやぁ?さっきまでの威勢はどうしたのかね?曙くぅん」ニマニマ


曙「…」プルプル


潮「あ、あの…」アセアセ


漣「ねぇねぇw今どんな気持ちぃ?ww」ニマニマ


曙「…れ」プルプル


漣「んー?」ニマニマ


朧「私知ーらない」


曙「くたばれ!」バコォッ


漣「ナンッ!」ズサァッ




第七駆逐隊は今日も仲良しです






小ネタ 天龍幼稚園! 




提督「よう天龍!」スタスタ


天龍「ん?提督じゃねぇか。どうかしたのか?」クルッ


提督「いや実はな…」チョイチョイ


天龍「?」チラッ



睦月(アズレン)「しゅ、しゅきかん…この人だぁれ?」ヒョコ


如月(アズレン)「しきかん…あ、あの…」モジモジ



天龍「お前…ついにやったのか…」


提督「ち、違う!何やら手違いでこちらの世界に来てしまったみたいなんだ…そこでだが、この睦月と如月を1日頼みたい。俺は明石とこの子達をもとの世界に戻す装置を作ってくる」スタスタ


天龍「お、おい!…行っちまった」ハァ


アズレン睦月「お姉ちゃん。よろしくね♪飴しゃん食べる?」ニコッ


アズレン如月「あの…よろしくお願いします…」モジモジ


天龍「ま、まぁしゃぁねぇな…俺は天龍。フフフ怖いか?」ニコッ


天龍(うちの睦月達より幼いし、性格も違うな…いや睦月はあまり変わらん気もするが…)チラッ


アズレン如月「ひ、ひぅ!?」ビクッ


アズレン睦月「もー!如月ちゃんいじめちゃダメー!飴しゃんあげないよー?」ムー


天龍「わ、わりぃ!いじめてなんかないぞ!」アセアセ



天龍(如月の性格が圧倒的に違う!!)



アズレン如月「あの…」オドオド


天龍「ん?どうした?」


アズレン如月「酸素コーラ…ほしいです」モジモジ


アズレン睦月「睦月もー!喉かわいたよー」


天龍「さ、酸素コーラぁ?」



~甘味処 間宮~



天龍(酸素コーラ…確か炭酸は二酸化炭素だよな…間宮さんなら作れるとか…まさかなぁ)アハハ


間宮「あら天龍さん♪それに…」


アズレン睦月「睦月でしゅ!」カミッ


アズレン如月「き、如月…ですぅ」モジモジ


間宮「え!?」


天龍「実はな…カクカクシカジカ」


間宮「なるほど…それでこちらに」フム


天龍「頼めねぇかなぁ…チビ共が飲みたいってうるさくてよ」


アズレン睦月「むー!睦月うるさくないもんねー!」


アズレン如月「ごめんなさい…」シュン


間宮「あらあら♪聞いたことのない飲み物ですが頑張ってみますね♪」


天龍「わりぃな間宮さん」


間宮「うふふ♪なんだか天龍さんが幼稚園の園長先生みたいに見えますね♪」パタパタ


天龍「なっ///ま、まぁ…その…仕方ないからな…」テレッ


アズレン睦月「しぇんしぇー!」キャッキャッ


天龍「なんだ?…って俺は先生じゃねぇよ!」


アズレン如月「せんせい…」ウルウル


天龍「あぁっ…大丈夫だぞー?俺は先生だからなぁ」ナデナデ


アズレン如月「…ぅん!」ニコッ


アズレン睦月「ずるいー!睦月も撫でてー!」ギュッ


天龍「し、しょうがねぇなぁ!まぁ俺は世界水準を軽く超えた先生だからな!」ナデナデナデナデ


アズレン睦月「えへへぇ」ニコッ


アズレン如月「え…えへへ//」



間宮「はぁい!お待たせしましたー♪」コトッ


天龍「おぉ…マジで出てきた…」


アズレン睦月「わーい!ありがとー♪」クピクピ


アズレン如月「いただきます…」クピクピ



天龍・間宮(ど、どうなんだろう?)



アズレン睦月「おいしー♪」ニパー


アズレン如月「おいしいね♪」ニパー



天龍・間宮「ほっ…」



アズレン睦月「ごちそうさまぁ!」コトッ


アズレン如月「ごちそうさまでした」コトッ



間宮「気にいったかしら?」ウフフ



アズレン睦月「うん!ママありがと♪」


アズレン如月「ママ///」



間宮「あ、あら///そんなママだなんて…」テレッ


天龍「間宮さん…満更でもなさそうだぜ?」


間宮「!もぅ天龍さんまで///」モジモジ


間宮(提督との間の子供…欲しくなってしまいました///)


アズレン睦月「ねーしぇんしぇー!」挙手


天龍「ん?どうかしたか?」


アズレン如月「しきかんは…どこ?」


間宮「提督?天龍さん知ってますか?」


天龍「提督は工廠にいると思うけど…」


アズレン睦月「しゅきかんに会いたいー!」


アズレン如月「如月も…」


天龍「わかったわかった!じゃぁ間宮さんサンキューな!」ガララッ


間宮「お役に立ててよかったです♪」


アズレン睦月「…」タタタッ


アズレン如月「…」タタタッ


間宮「?」


アズレン睦月「ママまたね♪」ギュッ


アズレン如月「また…来ますね」ギュッ



天龍・間宮(か、可愛い…)



間宮「うふふ♪待ってますね?」ナデナデ


アズレン睦月「飴しゃんあげりゅね!」つ飴


アズレン如月「如月も…」つ飴


間宮「あらあら//大事に食べますね♪二人共ありがと♪」受け取り


アズレン睦月「またねー!」フリフリ


アズレン如月「ばいばい♪」ペコッ


間宮「うふふ♪」フリフリ




~工廠~



アズレン睦月「しゅきかーん!」


アズレン如月「しきかん?」


天龍「邪魔するぜー」



提督「ん?おお天龍に睦月と如月。どうかしたのか?」


明石「わぁ…本当に天龍幼稚園みたいですね!睦月ちゃんと如月ちゃんの制服が幼稚園の服みたいで」クスクス



天龍「てめぇ…」プルプル


アズレン睦月「しゅきかんお仕事ー?」


アズレン如月「あ、あの…お手伝いする?」



提督「ありがとうな。でももう完成したから大丈夫だ」ナデナデ


明石「このスイッチを押せばもとの世界に戻れますよ♪」


天龍「…」


アズレン睦月「しぇんしぇー?」ミアゲ


アズレン如月「せんせい…」


天龍「んでもねぇよ…向こうでも元気でな?」ナデナデ


アズレン睦月「うん!」ニコッ


アズレン如月「はい」ニコッ


天龍「っ…じゃあな!短い時間だったけどよ…お前らの世話できて楽しかったぜ!」ウルッ


アズレン睦月「睦月も楽しかったよー!はい飴しゃん♪」つ飴


アズレン如月「お世話になりました…私のもあげます」つ飴


天龍「お、お前らぁ…」ウルウル


アズレン睦月「じゃぁねー!しゅきかん!次はしゅきかんと遊びたいなぁ♪」


提督「おう!鬼ごっこしような!」フリフリ


アズレン如月「私も遊びたい。しきかんまたね?」フリフリ


提督「おう!また来いよ!」フリフリ



アズレン睦月・如月「ばいばーい♪」パァァァァ



天龍「行っちまったか…なんだか寂しいぜ…」グシグシ



提督「先生…また会えるよ」ポンッ


明石「先生…この装置はまた来れるように設定していますので大丈夫ですよ?」ポンッ


天龍「てめぇらは先生って呼ぶなー!!…ってかそれは本当か!?」


明石「はい!使い方h…」パァァァァ!


三人「!?」ビクッ



アズレン睦月型「しぇんしぇー!(先生ー!)」ゾロゾロ



三人「来るの早っ!?しかも増えた!?」



アズレン睦月「しぇんしぇー!しゅきかーん!鬼ごっこしよー!」


アズレン如月「人数は…じゅうぶんです」



三人「マジか…」ハハハ…




このあと鎮守府総出で鬼ごっこをして

遊びましたとさ

めでたしめでたし




睦月「およ?睦月が二人いるにゃしぃ…」


アズレン睦月「にゃしぃ?…睦月にゃしぃ!」


睦月「可愛い…」


如月「そうねぇ…二人共可愛いわぁ♪」ウフフ


アズレン如月「如月お姉ちゃん…」ヒョコ


如月「あらあらぁ///」



天龍「よし!チビ共!おやつの時間だぞー!」


睦月型「わーい!!」ワイワイ



提督「うん!完全に幼稚園だな!」


明石「ですね…」


龍田「天龍ちゃん輝いてるわぁ♪」ウフフ




天龍「こらぁ!ちゃんと手ぇ洗えー!あぁ!三日月が転けてる!大丈夫かー!?」バタバタ



提督「ま!いっか!」ニコッ





柔時雨艦隊救出!




黒提督事件から数日たったある日

提督のもとに一本の緊急電が鳴り響いた



提督「こちら舞鶴第一鎮守府だが」ガチャ


柔時雨提督『繋がった!提督!手を貸してくれ!』


提督「なにがあった?」


柔時雨提督『実はうちの鎮守府が正体不明の深海棲艦に襲われていて上陸を許してしまっているんだ!頼む!』


提督「なに!?わかったすぐに向かう!」


柔時雨提督『すまん!こちらも出来る限りの抵抗はしてみるが大破が続出している…長くは持ちそうにない!だかr…』


提督「無事か!!」シュン!


柔時雨提督「早く来て…え?」キョトン



柔時雨提督の緊急電を受けた提督は

受話器を起きすぐに柔時雨提督のいる鎮守府へと

瞬間移動してみせた

目の前に現れた提督に柔時雨提督は目を丸くして

ゆっくり受話器をおろす



柔時雨提督「あんたは本当に凄いな…」


提督「それは後だ。状況は?」


柔時雨提督「あぁ!今は近海で那智や扶桑が応戦しているが押されている…それに入渠ドックが半壊していて治療もままならん状況だ」


提督「わかった!敵の数と編成を教えてくれ」


柔時雨提督「全部で100はいるな…戦艦30、空母30、重巡20、軽巡10、駆逐10だ」


提督「よし…艦隊を連れてくるから待ってろ!」ピシュン


柔時雨提督「お、おい!…消えた…」


提督「戻ったぞ!」ピシュン


柔時雨提督「うおっ!?」ビクッ


武蔵「久しぶりだな柔時雨よ。武蔵推参した!」


柔時雨提督「お、おう…」


加賀「出撃します…赤城さん?」


赤城「もぐもぐ…ふぁい?」ムシャムシャ


提督「赤城すまんかった…」


赤城「ごくん…ふう。一航戦!赤城!出撃します!」キリッ


柔時雨提督(あっ…お食事中だったのか…)


青葉「どもー!青葉ですぅ!助けにきましたよー!」


柔時雨提督「すまん!助かる…」ペコッ


川内「川内参上!磯風は無事?」シュタッ


柔時雨提督「今はなんとか耐えている。頼んだぞ!」


雪風「皆をお守りしにきました!」ヒョコ


柔時雨提督「はじめましてだな!その幸運をあてにしてるぞ」


清霜「どーん!戦艦清霜参上ー!」E:大和艤装


柔時雨提督「それ…重くない?」


提督「とりあえずはこれだけ連れて来たが他の娘達も急いで出撃準備させている。武蔵!」バッ


武蔵「おう!」クルッ


提督「遠慮はいらん!蹴散らしてこい!」ニカッ


武蔵「フフッ!承知した!艦隊!武蔵に続け!」ダッ


提督艦隊「おー!!」ダッ



一瞬にして艦隊を柔時雨鎮守府に連れてきた提督は

武蔵に海域掃討を指示し

自らも陸上に上がった深海棲艦を排除すべく

準備に取りかかる



柔時雨提督「ん?武器?あんたが?」


提督「まぁな…お前さんとの闘いの反省を生かして俺も訓練してたんだよ」チャキッ


柔時雨提督「ながっ!?」



提督がどこからか取り出したのは

日本刀ではあるが

刀身が三メートルはあるであろう

太刀であった



提督「ふふふ…これぞ村政だ」


柔時雨提督「あぁ…やぎまし…もといセフィロスの…とにかく陸上の敵を排除しにいこう!背中は任せてくれ!」ダッ


提督「おう!」ダッ



こうして提督と柔時雨提督は

各々の得物を手に取り

港へと向かうのであった




~柔時雨鎮守府 近海~




那智「くっ!敵もなかなか手練れじゃないか!」ドドンッ


扶桑「ですが何かおかしいですね…」ドォンッ


磯風「なにやら覇気が奴等にまとわりついて我々の砲雷撃ではかすり傷しかついていない…」ドドドッ


祥鳳「敵機も食い止めてはいますが…そろそろ限界です…」パシュンッ



一方、海上では敵艦と柔時雨艦隊が

激闘を繰り広げていた

善戦してはいるものの正体不明の力により

那智達の砲雷撃はあまり効果がなく

拮抗していた戦況も徐々に押されつつあった



山城「ひ、被弾!誘爆を防いで!」ドカァッ


扶桑「山城!大丈夫!?きゃっ!!」ドカンッ


那智「扶桑!山城!おのれ!!」ドドドンッ


磯風「二人は後退を!ここは任せろ!」ババババッ


祥鳳「艦載機の皆さん!扶桑さん達の直掩を!」


那智「厳しいな…うっ!」ズガン!


磯風「那智さん!」


那智「うぐ……な、なぁに…大丈夫d…」ピカッ



ゴァァアアアアアアッ!!



那智「くっ…今の光は…なん…だ?」ヨロッ




敵からの攻撃が苛烈になり

四面楚歌の状況に陥ってしまった柔時雨艦隊

すると那智達の後ろに回り込んでいた敵艦隊が

光と共に消滅した

驚く柔時雨艦隊が目にしたのは

武蔵率いる提督艦隊であり

押されていた戦況を瞬く間に有利な状況へと

持っていったのであった



武蔵「待たせたな!」ザァッ


那智「武蔵…か…救援感謝…する」グラッ


武蔵「おっと…損傷が酷いな…清霜!」ガシッ


清霜「はい!」つ小型修復材


那智「それ…は?」


武蔵「提督が開発した小型の修復材だ。他に損傷している艦は使用してくれ!」


那智「ぷはっ……ッ!凄い…燃料や弾薬まで」キラキラ


川内「やっほー!無事でよかったよ!」つ修復材


磯風「む…すまないな…」ピチャピチャ


加賀「扶桑さん…これを」


赤城「はい♪山城さん♪」


扶桑「ありがとう加賀さん」


山城「あ、ありがとうございます」



敵艦が混乱している隙に

小型修復材を柔時雨艦隊に使用し

態勢を整える提督柔時雨連合艦隊は

次に打ってでた



武蔵「さて…我が友軍を随分可愛がってくれたそうじゃないか…この武蔵、本気で行かせてもらうぞ」


那智「気を付けろよ…奴等はおかしな能力を持っている」グッ


武蔵「おかしな能力?」




~柔時雨鎮守府 港~



提督「おかしな能力か…」スッ


柔時雨提督「あぁ…奴ら、覇気みたいな物を纏っていてな…こちらの攻撃を無力化しながらつっこんで来やがったんだ」チャキッ


提督「覇気…まさか!」


柔時雨提督「恐らくはあんたが言ってた深海の王とやらの手下だろうな…」


提督「くそっ!」グッ


柔時雨提督「とにかく上陸した奴らを殲滅しよう!」ダッ


提督「おう!」ダッ


柔時雨提督(その刀の威力。見せてもらおうか…てかなんでそんな軽々と片手でもててんの?)



鎮守府の港では

提督と柔時雨提督が上陸した敵艦の

掃討を開始した

提督は村政を片手で持ち一振り横に凪ぎ払う



提督「邪魔だ!そらぁっ!」ピッ


タ級闇「ッ!?」ブシッ


柔時雨提督(は、早い…太刀筋が全く見えなかった…)


提督「柔時雨!左だ!」


柔時雨提督「うおっ!?…このっ!」ブンッ


チ級「グゴッ!」ドシャァ



提督の剣速を目で追えずたじろぐ柔時雨提督

しかし彼も剣の達人であり

左から来た敵を見事な太刀筋で両断する

その剣筋は美しい半月を描き

しなる刃は頑強な装甲すら意図も容易く切断した

次第に上陸した敵の半数以上を排除した提督と柔時雨提督

柔時雨提督は息を切らしながらも

1人ずつ確実に排除していく



柔時雨提督「はぁはぁ…くっ!」ブンッ


提督「大丈夫か?」サッ


柔時雨提督「あぁ…てかあんたなんでそんな物干し竿みたいな刀振り回しといて息を切らさないんだよ…はぁはぁ」ゼーゼー


提督「提督と書いてなんて読むか…知ってるか?」フフッ


柔時雨提督「はぁ?…えー…強いとか?」


提督「死刑!!」クワワッ


柔時雨提督「なんでだよ!!って!おい!前!」


イ級陸上型闇「ぐぉぉ!!」グバァッ


提督「いいか?提督と書いてだな…」クドクド


柔時雨提督「だから!前見ろよ!!」



シュバババババッ!!



柔時雨提督「え?」アゼン


イ級陸上型闇「ギ、ギギャアアアアア!!」バラバラバラ



提督「なんでもできる…と読むんだぜ?」ヒュンッ 


柔時雨提督「…もぅ好きにしてくれ…」ハァ



提督が柔時雨提督に質問しているところに

その隙をついたイ級が突進を仕掛けてくるが

提督は村政をノーモーションで振り抜き

イ級を肉塊へと変えた

そして提督はあるものを柔時雨提督に渡す



提督「これを飲むといい」つ瓶


柔時雨提督「これは?」受け取り


提督「提督汁だ!」ババーン


柔時雨提督「汚ぇ!!」ポイッ


提督「おわっ!?…投げるなよ!俺が開発したってだけで中身は体力回復剤みたいなもんだ」


柔時雨提督「もっといい名前あっただろ!……まぁそれなら飲んでみるけど」キュポンッ


提督「提督濃度が濃いからすぐ楽になるはずだ」


柔時雨提督「提督濃度とか言うなよ…んぐ、んぐ」ゴクゴク



提督汁を一度は投げ捨てた柔時雨提督だが

意を決して提督曰く回復剤と言われる飲み物を

口に入れ飲み干した



柔時雨提督(案外飲みやすいな…味も柑橘系か?それに炭酸の喉越しで……悔しいが美味い!)



提督「どうだ?俺特製の提督汁の味は」


柔時雨提督「ぷはっ!まぁ美味かったよ…名前さえまともなら常にストックしたいくらいだ…ん?体が……」ビリッ


提督「回復が始まったか!」wktk


柔時雨提督「ぱぅわぁあああああああ!!!」キラキラキラキラ



柔時雨提督が提督汁を飲み干して数秒後

柔時雨提督の体に電流が走り

他から見ても疲労感が抜けきっているのが

見てとれた



提督「どうだ?」


柔時雨提督「す、凄い…疲労感がまるでない」ググッ


提督「だろ?あとこれもやるよ」つベルト


柔時雨提督「ベルト?まさか!」ハッ


提督「新作だ。変身するぞ!」バッ


柔時雨提督「ついに俺も…よぉし!」カチャッ


提督「まぁ焦るな…」スッ


柔時雨提督「?」ミアゲ



早速変身しようとする柔時雨提督を制止し

ゆっくりと手をあげる提督

すると空から一つの物体が空間の狭間から飛び出し

提督の手のひらに飛び込んだ



提督「よっ!」パシッ


カブトゼクター{ヒア アイ アム!


柔時雨提督「な!?それは一体…」ビクッ


提督「これはゼクターといってな。昆虫型の変身デバイスだ。見てろ」スッ


柔時雨提督(ごくり…)



提督は手に持ったカブトゼクターを

腰に巻いたベルト中央にゆっくりと近づけ

ベルトにスライド装着する



提督「変身!」カチャッ!



カブトゼクター{ウィーン!…ヘンシン…バシュゥゥン!!



カブト「ふぅ…」マスクドフォーム


柔時雨提督「これが…仮面ライダー…」ゴクリ



変身した提督は全身をシルバーの装甲に覆われ

静かに柔時雨提督へと向く



カブト「さぁお前も呼ぶんだ…自分のゼクターをな」


柔時雨提督「俺のゼクター…よし!来い!」バッ



提督に促され空に手をかざす柔時雨提督

するとカブトゼクターと同じように

時空の狭間から青色のゼクターが飛び出し

柔時雨提督の手にとまった

手にとったゼクターはクワガタの形を模しており

柔時雨提督は見よう見まねで

変身する



柔時雨提督「変身!」カチャッ


ガタックゼクター{ピロッ! キュイィィィン! ヘンシン! ガコォンッ


カブト「ほぅ…ガタックか…」


ガタック「変身できたのか?」キョロキョロ


カブト「あぁそいつは仮面ライダーガタックだ。さて残りを片付けるとするか!」グッ