2018-08-19 13:49:26 更新

概要

大本営に裏切られたある提督の物語。深海棲艦とともに世界征服を目指す。


前書き

はじめまして、カエデです。
初投稿です。よろしくお願いします。


提督について・・・本名は山口薫。大本営と考え方が逆なので、対立して消された。仲がよかった提督たちの鎮守府は大体ホワイト。所属艦娘は初春、子日、若葉、初霜、白露、時雨、夕立、春雨、阿賀野、能代、矢矧、酒匂、古鷹、加古、千歳、千代田、翔鶴、瑞鶴、伊勢、日向、明石の計21人

その他の艦娘も登場します。


 深海棲艦が発見されて約10年たった後の話。


深海棲艦の侵攻は進み、海路・空路は断たれ、多くの国が崩壊した。


その影響は、艦娘保有国においても大きいものとなっていた。


貧富の差の拡大、犯罪の急激な増加など、その影響は計り知れない。


大本営も、退廃し、私欲の渦巻く場所となっていた。ブラック鎮守府も蔓延し、状況は悪化するばかりだったが...









全ての始まり
















 俺はついさっきまで鎮守府にいた。普通に今日の仕事を終わらせ、寝たはずだ。


 だが目が覚めたときには、全く見たことの無い場所にいた。






提督「...!ここは?」 キョロキョロ


提督(病院...か?いや、何かが違う。ここは病院っていう雰囲気じゃない。一体寝ている間に何が?)



ガチャ



??「オット、モウ目ガ覚メタカ。」


提督「!?な、なぜここに...ぐっ、...戦艦棲姫が?」


戦艦棲姫「驚イタカ?マアイイ、トリアエズソノママ動クナ、傷口ガ開クゾ。」


提督「......何なんだ、一体。お前らは何をしたい、なぜ俺を捕らえた!」


提督「俺に何がしたい!なにかの実験にでも使うのか!」


戦艦棲姫「落チ着ケ。」


提督「俺に...落ち着け?こんな場所で落ち着けるわけ」


戦艦棲姫「黙レ!!」


提督「!?」 ビクッ


戦艦棲姫「...ヨウヤク静カニナッタカ。ソレデ、『ナゼ捕ラエタか』ダナ。」



戦艦棲姫「捕ラエタ...カ。我々ハタダ死ニカケタ人間ト艦娘ラヲ保護シタダケダ。」


 嘘っぽくないな、本当なのか?しかし思った以上に話が通じるな。って...


提督「...そうかい。...ん?艦娘?」


 艦娘ら...まさか...!


提督「ちょ、ちょっと待て、艦娘たちって..何人...」


戦艦棲姫「21人ダ」


提督「!?そ、それって...」


 まさか、鎮守府の艦娘達...


戦艦棲姫「ドウヤラ心当タリガアルヨウダナ。」


戦艦棲姫「貴様ラハ2日前、海ヲ漂流シテイタ所ヲ見ツケラレタノダ。」


戦艦棲姫「ソノトキハ酷イ状態ダッタラシイ。聞イタ話ダト、艦娘タチハ今マデ見コトノナイヨウナ損傷ヲ受ケテイタ。」


戦艦棲姫「何人カハ治ッタラシイガ、残リハ酷イ状態ノママダ。」



提督「...なあ、今から彼女たちに会うことはできるか?」


戦艦棲姫「デキルガ...止メタ方ガイイ」


戦艦棲姫「ダガ、モウ治ッタ奴ラナラ大丈夫ダロウ。」


提督「そうか。じゃあ治った奴らの所へ行きたい、大丈夫か?」


戦艦棲姫「問題無イ。ダガソノ体デハマトモニ動ケナイダロウ?車椅子ヲ持ッテクルカラ、少シ待ッテイロ。」



ガチャ




 ...まさか深海棲艦に助けられた?とはな。しかし意外だな、コミュニケーションがとれるとは思わなかった。


 今まで報告されていたような、凶暴な深海棲艦とは違う...のか?それらとは違って明らかに意志疎通できるし...。






 そういえば、何でこんな厚待遇なんだ?一応俺深海棲艦の敵だぞ。何であいつらすぐに殺さないんだ?


















鎮守府が消えた日
















提督「なぁ、どこに向かってるんだ?」


 俺の車椅子を押してくれているル級に聞いた。


ル級「艦娘ノトコロデス。...トイウカ、自分カラ言イ出シタノダロウ。」


提督「まあそうだけど...結構移動しているから、ちょっと気になって。」


ル級「ソウ、...着キマシタ。」


提督「そうか、助かったよ。」


ガチャ



翔鶴「誰...!?て、提督!」


古鷹「提督!?大丈夫ですか!?」


提督「ああ、大丈夫...ではないけど生きてはいるぞ。悪いな、心配させて。」


夕立「提督ぅ、あいたかったよぉ...」ギュ


提督「おお、そうかそうか...本当にごめんよ。」


提督「あれ、どうした初霜?」


初霜「...ごめんなさい、提督...ごめんなさい。」


提督「...?何で謝ってるんだ?」


初霜「ごめんなさい...ごめんなさい」ブツブツ


提督「おい!しっかりしろ。」


初霜「え...提督?え...」


初霜「ぅ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」ギュ


提督「おぉ、大丈夫、だったか?」


初霜「うぅ...」ポロポロ


提督「ああ、そうかそうか。」ナデナデ


 無事だったのはこの4人か。でも夕立と初霜あたりは結構精神的に参ってるっぽいな...。あと忘れる前に...


提督「あ、そういえば、2日?前何が起きたんだ?気づいたらここにいて...」


翔鶴「えっ...それは......」


提督「まぁとりあえず言ってみろ。」


翔鶴「...はい。」

















━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━















 2日前、それは突然起こった。12時を過ぎた頃だったはず。...鎮守府が襲撃された。




翔鶴「襲撃!?こんな時に!?は、早く提督に知らせないと!」


初霜「待ってください!翔鶴さんも戦闘に参加してください!敵が強すぎます!」


翔鶴「...え?この辺りの海域は制圧したのに...それに、出現したとしてもそこまで...」


初霜「違います!深海棲艦じゃないんです!とにかく早く...」


ガチャ


若葉「初霜、何をしている!早くこっちに来て手伝ってくれ!敵がすぐそこまで来ているんだ!」


初霜「わ、わかりました!翔鶴さんも早く!」


翔鶴「え!?は、はい!」




そこで見たものは...



 深海棲艦の襲撃とかじゃなかった。...艦娘が、40人ぐらいで鎮守府にきた。最初はなんとも思わなかった、普通の艦娘だと思っていたから。だけど本当は違った。



 皆、正気じゃなかった、明らかに目が違った。そして彼女らは、私達を、提督を殺そうと、鎮守府を消そうとした。



 もちろん私達も抵抗した。だけど...




千歳「翔鶴さん!ほぼ全ての艦載機が落とされました!」


瑞鶴「こっちも!翔鶴姉は大丈夫!?」


翔鶴「一応は大丈夫よ。...それにしても、何でこんなことが...」


能代「翔鶴さん!無線機が鳴ってます!」


翔鶴「え?わ、わかったわ...はい、こちら翔鶴です。」


夕立「...夕立です。第三艦隊壊滅しました...」


翔鶴「え!?ぶ、無事な人は!?」


夕立「私と後から来た初霜ならある程度は大丈夫だけど...阿賀野さんと初春さんが...」


翔鶴「わ、わかったわ!とりあえず今は逃げて!とにかく生き残ることだけを考えて!」 プツッ


翔鶴「ふぅ...ってまた!?」


古鷹「古鷹です!第一艦隊が壊滅しました!」


翔鶴「...酷い損傷を受けているのは誰!?」


古鷹「...日向さんがかなり酷いです。他の方はまだ動くことができそうなのですが...」


翔鶴「わかりました。とにかく早く避難を、できるだけ安全な場所へ逃げてください。」


古鷹「...わかりました。」 プツッ


翔鶴「..こっちは...どんな感じ?」


千代田「翔鶴さん!もう限界です、これ以上持ちこたえられません!」


翔鶴「...こっちも逃げるわよ!みんな先に出来るだけこの場から離れて!」


瑞鶴「翔鶴姉は?どこに行くつもり?」


翔鶴「...提督を探しに行ってくるわ、みんなは先に逃げて!」




強すぎた、見たこのがない兵器を使って、私達を攻撃してきた。ただ破壊するためだけに作られたような兵器で。



 幸い私達4人は軽傷だったけど...酷い子は入渠しても治らないような傷を負った。妖精さんたちも助からないって。



 私達は提督の安否を確認しようとした。だけど、いくら鎮守府内を探しても、提督は見つからなかった。だから、ここにいた艦娘全員を連れて海へ逃げた。



 そして気づいたら深海棲艦に捕まって、ここにいた。















━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━














提督「・・・・・・」


提督「そ れ は...本 当 か ?」


翔鶴「はい...」


提督「そうか...それと、他のやつがどうなってるか知ってるか?」


古鷹「...結構酷いですよ。特に白露さん、初春さん、阿賀野さん、日向さん、...あと加古も。」


提督「大丈夫...なのか?死んだりしないよな」ソワソワ


古鷹「えっと...そういうのは大丈夫らしい...です。意識が戻るかは分からない...らしいですが。」


提督「・・・・・・」





ガチャ


戦艦棲姫「話ハ終ワリカ?」


提督「...!なんだ急に...」


戦艦棲姫「貴様ラニ良イ知ラセガアル。」


提督「なんだ?その『良い知らせ』とは。」


戦艦棲姫「艦娘ガ4人程目ヲ覚マシタ。」


夕立「ほ、本当!?」


初霜「本当ですか!?」


戦艦棲姫「モチロンダ。」


提督「本当か!?ならそこへ...」


戦艦棲姫「待テ、ソコノ人間トハ話ガアル。」


提督「話...とは?」


戦艦棲姫「マアチョットシタ交渉ダ。」


戦艦棲姫「アト、他ノ奴ハ行ッテイイゾ。」


翔鶴「あの、ここに残ってもいいですか?」


戦艦棲姫「ナゼ?」


翔鶴「提督が心配なので。」


古鷹「私も!」


夕立「私達も!」


初霜「残る!」


戦艦棲姫「ベ、別ニ構ワナイゾ。」


提督「...で、始めるのか?その交渉とやらを。」


戦艦棲姫「アア、始メルトシヨウ。」


戦艦棲姫「面倒ダカラ簡単言ワセテモラオウ。」




      我々の提督になってほしい















交渉















提督「...は?」


戦艦棲姫「ダカラ、我々ノ提督ニナッテホシイ。」


提督「いや、言ってることは分かる、理解もしてる。だけどさ...」


提督「急に言われても...それに、お前らも分かってるだろ?俺はお前ら深海棲艦の敵だった。それを分かってて言っているのか?」


戦艦棲姫「モチロンダ。」


提督「...決めるには情報が足りない。お前に色々と質問したいのだが?」


戦艦棲姫「...確カニソウダナ。答エラレル限リノ質問ハ答エヨウ。ソレデ質問ハナンダ?」


 意外だ、まさか質問に答えてくれるとは。ただ...嘘をついてくるかもしれない。まぁ、質問することは決まってる。まずは...







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







提督「ふむ...」


 深海棲艦について色々と知れた、どれも結構重要っぽい。とりあえず、考えはまとまった。


 だが、まさかこんなことになってるとは思いもよらなかった。これは...


戦艦棲姫「どうだ?考えはまとまったか?」


提督「皆、どう思う?」


夕立「嘘じゃないっぽい!」


古鷹「確かに...この話が本当なら全て辻褄が会う...私もそう思います。」


翔鶴・初霜「私も同じです。」


提督「やっぱりそうだよな...戦艦棲姫だったっけ?」


提督「俺はお前らの提督になっても良いと思った。ただ...」


提督「もう少し時間をくれ。」


戦艦棲姫「なぜ?」


提督「これは俺一人で決めていいことではない。そうだな...全員目が覚めるまでだ、それまで待ってくれ。」


戦艦棲姫「全員?確か5人ほど治りそうにないやつがいるぞ。」


提督「...本当は?実は治せる方法があるのでは?」


戦艦棲姫「...一応はある。ダガ...」


提督「だが?死ぬかもしれないってか?」


戦艦棲姫「いや、違う。...深海棲艦化する。」


提督「そうか、じゃあ...」


戦艦棲姫「待て、とりあえず最後まで聞け。それで深海棲艦化すると言っても、イ級みたいな異形になるわけではない、少し肌が白っぽくなるだけだ。」


提督「...他には?」


戦艦棲姫「後は再生能力が上がるくらいか?まぁ、致命的な副作用はない。」


戦艦棲姫「詳しい事が知りたいなら、集積地棲姫の所へ行くといい」


提督「...そうか、これも他のやつ、特に姉妹艦たちと要相談だな」


戦艦棲姫「そうか、なら、しばらくここにいてもらうぞ。ある程度の生活は保証しよう」


提督「そうか、それは助かる。...これで終わりか?」


戦艦棲姫「ああ。後は自由にしていい。」


ガチャ


提督「...どう思う?」


翔鶴「いいんじゃないですか?私は提督がどんな答えを出してもついていきますよ。」


古鷹「私もついていきます!」


夕立「私も!」


初霜「私もいきます!」


提督「そうか...そうか。」ポロポロ


古鷹「て、提督!?」


提督「ああ...こんないい...仲間を...持てて...俺は嬉しいよ...」


提督「後、他の奴が...目を覚ましたんだろう?行ってきな。」


夕立「提督は行かないの?」


提督「ああ、個人的に行きたいとこがあってね。」


提督「それじゃあ。」


ガチャ



翔鶴「私達も行きましょう。」


3人「はい!」













工廠にて












 俺はある人物に会いに、工廠に向かっている。


 しっかし広いなここ、俺の鎮守府の2倍はあるんじゃね?


 っと、着いた着いた。


提督「さてと、ここが工廠か?」


コン コン コン


??「誰だ?」ガチャ


提督「やあ、君が集積地棲姫か?」


集積地棲姫「...ほう、あの艦娘らの提督か?戦艦棲姫からは聞いてる。とりあえず入れ。」


提督「わかった。」



 ここが深海の工廠か。思ったより普通だな。もっと恐ろしい物を置いてるものだと思ってた。


 ...ん?あれは...


提督「あれ?妖精さん?」


ア,テイトクサンダ テイトクサンダイジョウブデスカ? テイトクサン!


提督「おお、元気そうで何よりだ。」


集積地棲姫「...そのちっこいの、見えるの?」


提督「ああ、というか提督ならほとんどの奴が見れるぞ。まぁ、提督ってのはクズばっかりなんだがな。何でそんな奴を提督にさせるのか...」 ハァ


集積地棲姫「へぇー、そうなんだ。...それで?何か聞きに来たんでしょ?」


提督「ああ、艦娘たちを治す方法をね。」


集積地棲姫「ああ、もしかしてあの5人かな?」


集積地棲姫「別に量を守れば副作用はでないよ。使いすぎると...完全な深海棲艦になるけど。」


提督「ふぅん、とりあえずは安全ってことか。...あっそうだ、その薬ってどうやって作ったの?」


集積地棲姫「この領域に入ってきた艦娘らを捕らえて、実験にしてる。そのおかげで、適正量とかがわかったし、副作用も極限まで抑えれたんだけどね。」


 うわぁ、ひでぇな。なんかこいつが実験している姿が頭に浮かんでくる...。


 でも、副作用は特に問題ない...かな?


提督「ひでぇな、まぁ、人間が言えたことじゃないけど」


集積地棲姫「へぇ、どうして?」


提督「聞いた話だと、大本営が深海棲艦を利用して実験しているとか。まぁ、噂でしかないが」


集積地棲姫「そうなんだー」


提督「さてと、用は済んだし戻ろうかな。」


集積地棲姫「ちょっと待て、帰る前にちっこいのたちにお礼をしとけ。」


提督「え?えっと、妖精さんに?」


集積地棲姫「ああ、今お前が生きているのはこいつらのおかげと言ってもいいほどだ。」


提督「そうだったのか。ありがとな、...おやつは持ってないが許してくれ。」


ドウイタシマシテー ダイジョブダヨー コンドチョウダイー


集積地棲姫「ふふ、ずいぶんと仲がいいのだな。」


提督「まあな、中には子供の時から一緒にいるのもいるからな。」


提督「じゃあ、そろそろ戻ろうかな。」


ガチャ



集積地棲姫「...本当に面白い奴だ、戦艦棲姫よ。」


戦艦棲姫「そうだろう、...私はあいつに期待している。」


集積地棲姫「期待?交渉が上手くいったのか?」


戦艦棲姫「まぁある程度はな。多分このまま行けばあいつは我々の提督になるだろう。それより...」


戦艦棲姫「交渉の時に見たんだ、あいつの目を。何と言えばいいかな...野望に満ちた目、とでも言えばいいか?」


戦艦棲姫「とにかく、あいつは私達の予想を遥かに越えた事をするだろう。」


集積地棲姫「...あなたがそう言うなんて相当ね。」


戦艦棲姫「そうかな?さてと、私もそろそろ行こうかな」


ガチャ



集積地棲姫「ふふ、期待してるわよ、『提督』」











深海の提督











 例の交渉から1週間たった。


 大体の艦娘が目を覚まし、俺も妖精さんと深海の技術ですべての怪我が治った。


皆大分ここでの生活にも慣れたらしい。


 残りは白露、初春、阿賀野、加古、日向だけだ。全員、彼女らの治療には賛成していた。なんでも、姿、記憶に変化がないと聞くまでは反対していたらしいが。


 さて、いつ目を覚ますかな?






ヲ級「人間、残りの5人の目が覚めた」


提督「何!?本当か!」


ヲ級「はい、こちらです」


 やっとだ...やっと皆揃うんだ...。どれだけこの時を待ったことか。




ヲ級「こちらです」


提督「わかった。ありがとな。」


ガチャ



提督「皆、おはよう。」


白露「え...え!?提督!?」


加古「て、提督!」


初春「提督、だ、大丈夫だったか?」


提督「あぁ、もう大丈夫だ...ところで、そこで阿賀野が固まっているんだが?」


阿賀野「......て」


提督「て?」


阿賀野「提督ー!!」 ダキツキ


提督「おおぅ、そうかそうか...」


日向「...提督。」


提督「おーヨシヨシ...ん?どうした日向?」


日向「ああ、何と言えばいいか、体に何か違和感が...何かが違う気がしるのだが...」


提督「やっぱり言わないといけないよな...あまりこれについては触れたくないんだが...」


提督「まあ端的に言うと、君達に深海棲艦の血を入れた。」


白露「え!?ほ、本当?」


提督「ああ、本当にすまない。こうするしか助ける方法がなかったんだ。本当に...ごめん」


阿賀野「え?なんで謝ってるの?」


提督「え?だって、みんなを...」


阿賀野「でもそれは私達を助けるためだったんでしょ?なら大丈夫だよ。」


阿賀野「...ありがとう、提督。」


提督「阿賀野以外も、怒ってたりは...」


初春「わらわは怒っておらぬぞ。」


白露「私も怒ってないよ!」


加古「わたしもわたしも!」


日向「...助けてもらったんだ、怒るはずがないだろう?」


提督「みんな...ありがとう。」


 本当に...本当にいい仲間を...深海棲艦化しても、させられてもこんなにしてくれるなんて...本当に嬉しいよ


提督「だけど、もし体に異常とかがあったらすぐに知らせてね。」


5人「はい!」


提督「さてと、他にも色々と話したい事があってだな...何から話そうか...」


提督「とりあえずここがどこか分かるか?」


加古「え、普通に医務室かどこかじゃないの?」


提督「いや、違うんだなそれが、正確には半分間違ってる」


日向「まさか、深海...」


提督「ああ、深海棲艦の拠点らしい」


日向「...何となくした予想が本当に当たるとは...」


白露「えっと、それって大丈夫なの?」


提督「まぁ、今のところは...さてと、少し移動しようか。」


日向「どこへ行くのだ?」


提督「会議室。そこでこれからの事を決める。具体的には俺が深海棲艦の提督になるかならないか。」


初春「なっ!?そんなこと...」


提督「まあまあ、それについては会議室に着いてからだ、とりあえず行くぞ。」





《会議室》





提督「さてと、始めますか。」


提督「それで...俺が深海棲艦の提督になるかならないかの話だ。まずは話を聞いて欲しい。」











──────────────────────────────










 ちょうど1週間前ぐらいに、戦艦棲姫がこの話をもちかけてきたんだ。最初はふざけてるんじゃないかと思ったし、なる気もなかった。



 俺は交渉の時、深海棲艦について色々と質問した。あいつはすべて答えてくれたよ。そして深海棲艦について色々と知ってくうちに、考えが変わったんだ。



 で、具体的に何を知ったかっていうと...



提督「まず最初は...ずっと気になってたんだ、深海棲艦とはなんだ?それと内部事情とかも教えて欲しい。」


戦艦棲姫「...なぜその質問をした?」


提督「...なんかいつも攻撃してくるような奴とは違う気がするんだよ。もしお前らがそうなら、俺らはとっくに殺されてるし。それが単純に疑問に思っただけ。」


戦艦棲姫「ああ、そういうことか。...まず深海棲艦には、穏健派と急進派がある。昔はなかったんだがな...」




まず1つ目、深海棲艦について。今現在では、どうやら穏健派と急進派があるらしい。ちなみにここのやつらは穏健派らしいし、俺もそう思っている。


穏健派ってのは、戦闘などは最低限に抑え、人類との戦争を終わらせたい...と考えてるらしい。どうやら、普段戦ってるやつとは違って、自我をもった深海棲艦の集まりらしい。


そして急進派は、まぁ穏健派の逆とでも考えておけばいい。俺たちが今まで見てきた深海棲艦はほぼ急進派のやつらしい。ちなみにこいつらは、自我を持たず、ただ暴れるだけの化物ってここの深海棲艦には言われているらしい。


で、穏健派は全体の約1割ぐらいしかいない...らしい。これは本当か分からないが。



戦艦棲姫「...どうだ?」


提督「...うん、ありがとう。それじゃあ2つ目、なぜ深海棲艦は生まれたんだ?」



2つ目は、なぜ深海棲艦が生まれたか。これについては、あいつはよく分からないと言ってたが...後の話を聞けば、何となく予想はつく。いくつか仮説を立てて見た。


1、艦娘が生れたたから・・・これは違う。これだと、艦娘を倒すために生まれたと考えられる。だけど、深海棲艦らは人間を攻撃している。だからこれは違う。


2、沈んだ人間の霊が深海棲艦になった・・・これは全く根拠がない...だけどもしかしたら理由のひとつかもしれない。これはまだ保留だな。


3、海の怒りが深海棲艦を生み出した・・・俺はこれだと思っている。これが正しいと、すべての辻褄が合う。俺の知ったことがすべて繋がる。


さて、3つ目の話はこれらをふまえて考えて欲しい。



提督「3つ目、なぜ深海棲艦は艦娘だけでなく、人間も攻撃するんだ?まだ艦娘なら分かる、だが人間を襲う理由は全く無いように見える。」


戦艦棲姫「これも詳しくは分からんな、だが...」


提督「だが?」


戦艦棲姫「何となくなら、ある程度は想像がつく。」



3つ目、なぜ人間を、艦娘を攻撃するか。これ自体の答えは教えてもらえなかったが、面白い事がわかった。


どうやら深海棲艦には、海の声が聞こえるらしい。具体的にどういうのかっていうと...『自然を守れ』『海を汚すな』とか、そんな感じだった。『だった』...そう、これは結構昔の話らしい。今では...『人類ヲ滅ボセ』『殺セ!殺セ!』そんな感じに聞こえるらしい。



どうだ?これを聞くと、さっきの仮説も本当だと思うだろう?これらが全て本当であれば、すべて辻褄が合う。そしてここのやつらが望んでいることは終戦だ。一応俺の目的とは一致している。



 だから俺は深海棲艦の提督になろうかな...って思ったんだ。








━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━








提督「みんなはどう思う?」


時雨「駆逐艦のみんなは大丈夫だったよ。」


矢矧「全員賛成だったわ。」


翔鶴「私達も同じです。」


提督「そうか...さて、と。君達は?」


提督「賛成?反対?」


日向「...私は賛成だ。こんなことは言いたくないが、多分私達は大本営に消されたんだと思う。そんなとこに戻る来など無い。」


初春「わらわも同じじゃ。それに、わらわはもう艦娘ではない。だから迷うことなどもうない。」


提督「そうかそうか。...さてと、阿賀野、加古、白露?別に今すぐ答えを出さなくても...」


加古「私は大丈夫。提督について行くよー。」


白露「わ、私もついて行くわ!」


阿賀野「えっ?えっ!?えっと、私は...」


提督「阿賀野、今すぐ答えを出さなくてもいいんだぞ?ゆっくり考えて行けばいい。」


阿賀野「私は...」


阿賀野「...やっぱり、怖い...です。急に深海の提督になるって言っても...そんなの...でも...」


提督「でも?」


阿賀野「やっぱりみんなと一緒にいたい...。それに...みんなが提督を信じてるのに私だけできてないなんて...」


阿賀野「私も、ついていきます...!」


提督「...本当に?」


阿賀野「本当...本当!私も提督について行く!」


提督「...よし分かった!もうやることはないし、解散!」







提督「ふぅ、疲れた...」


ガチャ


戦艦棲姫「どうだ?決まったか?」


提督「ああ...俺は深海の提督になる。」


戦艦棲姫「...本当にいいのだな?」


提督「もちろん、皆で決めたんだ。もう後戻りはしない。」


戦艦棲姫「そうか。...では改めて。」


戦艦棲姫「人間...いや、提督、これからよろしく頼むぞ。」


提督「ああ、こちらこそ、よろしく。」


 ついに深海の提督になったか。こんなことになるなんて夢にも思わなかった。


 さてと、明日からどうすればいいことやら。とりあえず、急進派の深海棲艦を倒す方法と生み出さないようにする方法でも考えるか。














世界征服案











 先日、深海棲艦の提督になった。仕事は楽、めちゃくちゃ楽。基本出撃とかはないし。


そんなことはどうでもいいんだ、重要な事じゃない。今はとにかく...


提督「う~ん...どうすれば...」


 作戦が思いつかん。深海棲艦を深海棲艦を全て倒すなんて言ったけど、本当にできるのか?深海棲艦は無限に湧くし、それを抑える方法はある程度予想できるとはいえ...


どれも現実的じゃないんだよなぁ。何をしようが結局バレて終わりって感じになる未来しか...


重巡棲姫「おっはー!」ドアバーン


提督「!!?!??」


重巡棲姫「あれ?面白い顔になってるwww」


提督「い や 、そ れ お 前 の せ い だ か ら

ってか朝からうるせーよ少しは声のボリューム下げろ奇声あげるな」 ハァ


重巡棲姫「ん、なにこれ?えっと...」


 おい、話聞けよ。あとそれ見るんじゃねぇ...いや、別にいいか特に何も思いついてないし。


重巡棲姫「ふぅん、アイデアがでてないわけね。」


提督「え、あ、あぁそうなんだよ、いや、アイデアは思いつくんだよ。でも全て明らかに不可能なんだよ」


重巡棲姫「で?そのアイデアって何があるの?」


提督「え、えっと...自然破壊行為、例えば熱帯雨林の伐採をさせないようにしたり、あとは全世界で大規模な軍縮を行ったり...」


重巡棲姫「え?できるじゃんそれ。」


提督「え?いやいや無理でしょ。そもそもどうやって条約、法律とかを作れるレベルの権力を...」


重巡棲姫「世界征服すればできるじゃん。」


提督「...は?え?」


 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、何?マジでできると思ってんの?そんなことできるはずが...


重巡棲姫「いやいや、できるからできるから。」


提督「おい、ちゃっかり心読むんじゃねぇよ。」


重巡棲姫「ごめんごめん、凄い分かりやすくて。あとそんなに出来ないと思うなら工廠行ってみ、とりあえず凄いから。」


重巡棲姫「じゃあ、私は地上行っておやつ買って来るから。それじゃ。」


提督「え、うん、あぁわかった。」


 はぁ、何で朝からこんな疲れないといけないんだよ...。ってか待って!あいつ地上に行くって行ってたよな!?...いや、別にいいか、どうせ戻って来るでしょ。


 そんなことより工廠行こ、あいつ何か言ってたし。ああ、もう疲れた...。







《工廠》






提督「あい、みんなおはよー。」


明石「あっ提督、おはようございます!それで、何の用ですか?」


提督「ああ、重巡棲姫が何か面白い物があると聞いて。」


明石「え?別にそんなの無いですよ。」


提督「...えっそうなの?」


 ...あいつ、適当なこと言いやがって。許さん、後で絶対しばく...!


明石「ああ、騙されたんですね...」


提督「はぁ、本当にあいつは...何でこんな目に合わないといけないんだよ...。あっ、話は変わるけど、最近の調子はどうだ、明石?」


明石「最近?...そうでした!提督、凄いんですよ、ここの技術力!!」


提督「おっ、マジか!どんな感じなんだ?」


明石「随分と興味津々ね。提督ってそんなにこういうの好きだったの?」


提督「もちろん!俺が大学生だったころは、機械とかそういうのを専門に勉強してたんだ。いや~本当にこういうのにはロマンがあるよね~。」


明石「そうですよねそうですよね!やっぱりこういうのは面白いですよね!それで...」


ガチャ


集積地棲姫「あら、話し声が聞こえたと思ったら...」


明石「あっ、集積地さん!提督が深海の技術を見たいらしいです!」


集積地棲姫「へぇ、そうなの、提督?」


提督「ああ、しっかし...こんな短い時間なのに、よくこんなに仲良くなったな。」


明石「はい!機械の話が分かる人に悪い人はいません。いや、この場合は人間じゃないか。でも、それでもやっぱり凄いんですよ!」


提督「おおそうか。それで、見せてくれるか?」


集積地棲姫「もちろん大丈夫よ、ちょっと待ってて。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ナンダコレ...ナンダコレ...。凄すぎる...!現代の技術では不可能なことまでできるなんて!完全なステルス・透明化、電気で自由に変形できる謎物質、簡単にあらゆる物を破壊できるような小型兵器の数々...!


 ついでに妖精さんたちの技術を見た。あいつらのは深海の技術とは違うベクトルで凄かった。主に電気に関する技術に長けている。妖精さんたちが言うには、地上のあらゆる電気機器を自由にコントロールできるとか...。ハッキングとかも自由自在らしい。



提督「凄すぎる...!こんな技術力があったなんて。こんなのがあったら、人類なんて簡単に、...あれ?」


提督「...ははは...ハッハッハッハッハッ!」


集積地棲姫「提督?気でも狂った?」


提督「ハッハッハッ...いや、これにはちょっと訳があってね。ちょっと前に重巡のキチガイにあることを提案されてね。不可能なことだと思ったんだけど...もしかしたらできるかもってね。」


明石「それで、その『あること』って?」


提督「それはまだ教えない。...それより、あれだ」


提督「まず妖精さんたちに。さっきの技術を使って、電気機器を自由にハッキングとかができるスマホを作って欲しい。...できるか?」


妖精さん「ダイジョウブデスヨー ガンバリマス」


提督「そうか。...それじゃ、集積地棲姫に。なんだ?ステルス装備だったり小型兵器を妖精さんたちが作るスマホで操縦できるようにしておいて欲しい。」


集積地棲姫「御安い御用だ。何を考えてるかは分からないけど、手伝ってあげる。」


提督「そうか、助かるよ。...じゃあ僕はこの辺で、じゃあね~。」


ガチャ




提督「...ふぅ、戻ったら早速考えないとな。」


???「あら、何を考えるのかしら?」


提督「おっと、海月姫か。さっき来たのか?」


深海海月姫「そうよ。...それで、何を考えるのかしら?」


提督「それはまだ教えられないね。集積地棲姫と妖精さんたちに頼んだ物ができてないし。知りたいなら、手伝って来たらどう?」


深海海月姫「ふふふ、どうやら面白そうなことを考えてるようね。それじゃあ、集積地たちを手伝ってくるわね。」


提督「そうか、じゃあ俺も執務室に戻る、それじゃ。」 タッタッタ




《執務室》



 ...まさか、世界征服案が現実味を帯びてくるとは。アイツの案を採用するのは少し癪だが、考えないとな。こりゃあ面白いことになるな。


提督「そういえば世界征服ってどうすればいいんだ?深海棲艦と共闘するとなると、先ずは日本を、特に海軍を潰さないとな。艦娘が一番多い国だし、ブラックだし。艦娘を轟沈させる訳にはいかない。戦艦棲姫から聞いた話だと、艦娘が轟沈すればするほど深海棲艦が増えるとか。」 ボソボソ


提督「ただでさえ敵が多いんだ。これ以上面倒なやつを増やされては困る。...そうだ、これが最大の問題だ、どうやって急進派の深海棲艦を抑えるか。全く予想ができない訳ではないが...ちょっとオカルト的な予想になるんだよなぁ。根拠が全くないし、なにより現状どうしようもない。」 ボソボソ


提督「まず1つ、自然破壊を止める。...でも、現状ではほぼ不可能だな。世界を動かす程の力は持ってないし。そして2つ、艦娘たちを轟沈させないようにする。でもこれも...効果はあまりないだろうな。減るかもしれないが...ゼロになることはないだろう。考えるならこの2つ、まあ両方することになるだろうが...結構後のことになりそうだ。現状は無視で...いいかな?」 ボソボソ


提督「まぁ、今は工廠組に期待するかな。」







地上へ





 工廠組に色々頼んでから3日経った。こっちは作戦の構想がある程度整ってきた。まぁ、時間はたっぷりある。しっかりと準備しないとな...


明石「提督、出来ました!例のスマホです!」 ドアバーン


提督「お...ってか早くない!?」


 まてまてまて、速過ぎない!?流石に予想外なんだけど。別に速い分にはいいけど、何をしたんだよアイツらは...。


明石「これが妖精さんたちの技術力です。」 ドャァ


提督「お前がドヤるなよ。...まぁそれは置いといて、これ大丈夫か?」


明石「いや、まだできたばっかりなので...そうだ!これのテストをしてくれませんか?」


提督「テスト?...でもここじゃ出来ないんじゃ...」


明石「それは地上へ行けばいいだけです。そこなら色々と出来ますよ!ワ級も手配しているので、いきましょう!」


提督「お、おう。じゃあ行ってくる。」



ガチャ



提督「あぁ、面倒だなぁ。...いや、あっちで少しやっときたいことがあったな。ま、適当にふらつこうかな?」


 世界征服には色々と知識も必要だからな。図書館辺りから本をごっそり持ってこうかね?どうせ上では死んだことになってるだろうし、別に問題...だけど問題ないな!よしさっさと行こう。あーあと一人で行くのもちょっとなぁ...。誰か誘おうかな?


あ、あいつは...


瑞鶴「あっ提督、おはよう。」


提督「ああ、おはよう。...ところで今から何か用事はあるのか?」


瑞鶴「いや、ないけど...どうしたの急に?」


提督「ああ、ちょっと地上へ行く用事があってね、俺一人で行くのもアレだから、誰か誘いたいと思ってたんだ。どうだ、瑞鶴?」


瑞鶴「えっ、いいの!?じゃあ行く!」


提督「おっそうか。じゃあ準備しといて、俺も準備するから。」





《地上》





 久しぶりに太陽を見た。確か2週間くらい深海にいたんだっけ?なんかすごい眩しい。


 というか何気に危なかったぞあれ、もう少しで深海棲艦といるところを見られるところだった...。次からは気をつけないとな。


提督「...眩しいな、久しぶりに戻ってきたからか?」


瑞鶴「そう?私にはよく分からないや。」


提督「ふーん。それで、どっか行きたいところとかある?」


瑞鶴「うーん、急に誘われたからまだちょっと...それにそういう所に行ったことないし。」


提督「そういえばそうだな。俺たちの鎮守府の近くには都会って言える場所がなかったからな。ま、適当にふらつこうか?」


瑞鶴「じゃあそうしようかな?」


 そうか、じゃあその辺に行こうかな。一応都心部に近い所に出たから時間はかからないはず。





瑞鶴「わぁ...凄い。こんなところ初めて来た!」


提督「そうだな、久しぶりにこんな人混みにきたよ、気をつけろよ。最近は物騒だからな。」


 本当に最近は物騒だからな。艦娘がいるといっても、不況だしな。海路も空路も断たれて、貧富の差は増えるし、犯罪は増えるし、大本営は腐り果ててるし。


瑞鶴「あ、ここ見ていい?」


提督「ああ、好きなだけ見るといい。あと何か欲しい物があったら言ってね。」


提督(妖精さんたちが金を大量に複製してくれたから、金の心配はないし。) ボソッ


 さてと、瑞鶴が色々見てる間に、テストでもしましょうかね。まずは...


ここの電気設備でも落としてみようかな。えっと...こうすればいいか?


カチッ


瑞鶴「うわっ!?急に真っ暗に!...提督?」


提督「...!あ、ああ、ここにいるぞ。」


 マジかよ、本当に出来るなんて。あいつらなにやってんの?まぁ、指示出したの俺だけど。...っと、早く戻さないと、暗闇は色々と危ない。


カチッ


提督「おっ、ついた。...ていうかどうなってんのこれ(スマホが)?」


瑞鶴「本当どうなってるのやら(この店が)。あ、提督、こういうのってどう?」


提督「これ?うーん...いいと思うよ、最近こういうの流行りらしいし、色とかも合ってるし。」


瑞鶴「そう?じゃあこれと、あとこれ合うかな?」


提督「うーん...流石にわかんないや、試着してきたら?」


瑞鶴「じゃあそうするわ。」


提督「・・・・・・」


 よし、瑞鶴が試着している間にもう少し遊んでみるか。そういえばこれ、電気系ならほぼ全て操れるんだっけ?じゃあ、防犯カメラでもハッキングしよう。


...おお、やっぱり見れる!あと、情報の改竄とかも出来るっぽいな。帰ったらやっとこ。


瑞鶴「提督、どう?」


提督「お、いいじゃん。もう買っちゃえば?」


瑞鶴「え、いいの?じゃあお願い。」


提督「ん、分かった。払っとくから外で待ってて。」


瑞鶴「うん、分かった。」






~瑞鶴サイド~





瑞鶴「まさか本当に買ってくれるなんて...!」 ウキウキ


mob1「よお嬢ちゃん。」


瑞鶴「え、なんですか急に。」


mob2「なぁ、せっかくだし俺たちと遊ばない?」


 え、なに急に?ナンパ?ナンパか何かなの?本当うっとうしい。


瑞鶴「いや、そういうのは別にいいんで。」


mob3「いやいや、そんなこと言わずにさぁ、別にいいでしょ。」


瑞鶴「いいって言ってるでしょ!さっさとどっか行って!」


mob2「へぇ、随分と強気だねぇ。ま、そういう子も嫌いじゃないよ。」


瑞鶴「はぁ、本当うっとうしい!」





~提督サイド~




 うし、服も買ったし、さっさと瑞鶴のところへ...ってあれ?結構面倒事に巻き込まれてんなぁ。...よし、せっかくだし、こいつ使ってやろう。


えっとまず顔認証、そして個人情報を抜き出す。この間5秒!そしてアナウンスを制御して、音量上げて...



提督(アナウンス)「おい、mob1、mob2、mob3、さっさとナンパやめろ、ぶっ殺しに行くぞ。俺はお前らの個人情報を全て知っている。mob1の実家の住所は、千葉県船橋市前原東...」


mob1「ヒィ!なんだこのアナウンス!?」


mob3「おい、さっさと逃げるぞ!」 タッタッタッタッ


瑞鶴「え!?...え?なに...これ...?何が起こったの?」


 ハッハッハッ、素晴らしいなこれは。個人情報まで抜き取れるなんて。なんて物作ってるんだよあいつら。マジで世界征服出来るかもな。


提督「瑞鶴、待たせたね。...ところで、なんだったんだ今の?」


瑞鶴「え?アナウンスのこと?私にもなにがなんだか...。なんかここ怖くない?一旦外出よう。」


提督「おお、そうだな。」


 ...悪いことをしてしまった。



~13:00頃~




瑞鶴「あ、そういえば、提督なんか用事あるって言ってなかった?」


提督「え?あっ、そうだった!」


 やべぇ、忘れるところだった。時間ももうあまり無いし、少し急がないとな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



提督「よし、着いた。」


瑞鶴「えっと...図書館?なんでこんなところに?」


提督「ちょっと本を借りたくて。これから必要になってくるし。」


瑞鶴「へえ、それで、何をするのに必要なの?」


提督「それはまだ教えられないね、まぁその内教える。」


瑞鶴「ふーん。ま、別にいっか。せっかくだし、私も何か借りてこ。」


 というわけで、俺は法律とかに関する本を、瑞鶴は適当に色々パク...借りていった。


 まぁ俺はどうせ死んでることになってるだろうし、防犯カメラの記録改竄なんて余裕だし、気にする必要はない。


 そして図書館を出る頃にはちょうどいい時間だったので帰ることにした。


提督「どうだ瑞鶴、楽しかったか?」


瑞鶴「うん!面白かったね(なんか不思議な事がたんさん起こったし)!」


提督「そうかそうか、それは良かった。」 ホッ


 ...どうやら俺がしたことには気づいてないし、怒ってもいないっぽいな。よかったよかった。バレたらどうしようかと...



??「・・・・・・」





《執務室》





提督「ただいまー」


明石「おかえりなさーい!」


提督「...お前なんで勝手に入ってるんだよ、別にいいけど。」


明石「それで、どうでしたか!?テストは?」


提督「ああ、凄かったよ、...っていうか、こんなとんでもない物とは思わなかったよ。本当に何でも出来るんだな。」


明石「ウンウン、そうでしょそうでしょ!それで、こんなの作って何をするつもりなんですか?」


提督「...誰にも言うなよ、まだ機密事項だからな。」 ヒソヒソ


明石「えっ...はい。で、何をするつもりで?」 ヒソヒソ


提督「...世界征服。」


明石「はぁ!?...ハッ!...そんなこと、出来るんですか?」 ヒソヒソ


提督「現状ではまだ...でも多分出来るでしょ、一応作戦は考えてるし。それに、今回のでそれがかなり現実的になってきたし。」 ヒソヒソ


明石「...はぁ、そうですか。まあ頑張ってください。それじゃ」 ヒソヒソ


ガチャ


提督「ふふふ、恐ろしいなこいつは。これぞまさに、現代の魔法道具...あらゆる人工物を自由に操れるなんてな。」





Fスマホ・・・妖精さんの技術によって作られたスマートフォン。現代の技術では再現不可能な機能をたくさん持っている。PC、監視カメラ、他のスマートフォンのハッキングなどををワンクリックでできたり、顔認証だけで個人情報特定を特定できたりと、とりあえず、機械や、それが関わっている情報全てを好きなようにできる。ちなみに名前は妖精(fairy)スマートフォンからきている。











《?????》





??「提督、ちょっといいですか?」


提督(??)「どうしたんだ?」


??「提督、山口提督って覚えてますか?」


提督(??)「ああ、あいつか。...そういえばあいつの鎮守府、深海棲艦に襲撃されて壊滅したんだっけ?あいつも、そこにいた艦娘たちも死んだって...それで、どうかしたのか?」


??「...実はそうじゃなさそうなんです。今日、外出先で偶然見たんです。」


提督(??)「何!?それは本当か!?」


??「はい、それと確か...瑞鶴さんが一緒にいました。」


提督(??)「そうか...気になるな。...よし!それで、どこら辺で見つけたんだ?」


??「確かここから...ここへ行って...」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督(??)「...そうか。妖精さん、いる?」


ハイナンデスカー  ドウシマシタカテイトク  ナニナニー


提督(??)「よし、ちょっと調べて欲しい事がある。山口薫って知ってるよな。あいつがこの辺りを通ったらしいからこの辺りの監視カメラを調べてくれ。」


ワカリマシター  ヨッシャイクゾー


提督(??)「よし、これで大丈夫だ。」


??「見つかるんでしょうか...」


提督(??)「まあ大丈夫だろ、あいつはなんだかんだ上手くやるような奴だ。見つかるだろ。ありがとな、榛名。」


榛名「大丈夫ですよ。じゃあ、私はそろそろ眠くなってきたので...」


提督「ああ、おやすみ。」


榛名「おやすみなさい。」 ガチャ


提督(??)「あいつ、一体何をしていたんだ?」








ただのドッキリ





 閑話休題...どうやら頼んだのは遅くなりそうだ。まぁ何もリクエストしてないし、ゼロから作るってなると難しいし、仕方ないね。なので...


遊ぼう、できれば派手に。...てことで艦娘たちにドッキリをしよう!え、深海棲艦?やらないよ殺されそうだし。


提督「ということで妖精さんご協力ありがとうございます。」


妖精「大丈夫ですよ。それで、どうやってドッキリをするんですか?」


提督「死ぬ。」


妖精「うん。うん?は?」


提督「俺が死んだ...ように見せかける。本気で死ぬはずないじゃん。」


妖精「や、やっぱりそうですよね。それで、誰にやりますか?」


提督「執務室に来たやつ。」


妖精「あっそうですか。それじゃ始めますか?」


提督「じゃあ始めよう。さて最初は誰が来るか...」


 1人目の犠牲者は時雨!こういうのには強そうだが、どうなるか?


提督「よし妖精さん!俺の体の複製を...吊るしといて。」


妖精「わかりましたー。」


提督「さぁ、どんな顔をするか?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 そういえば最近、提督が外に出てるとこを見ないなぁ。ずっと執務室にいるのかな?


時雨「提督、入っていい?」 コンコンコン


時雨「...あれ?」コンコンコン


時雨(なんか、凄い嫌な予感がする) ガチャ


提督「」 プラーン



時雨「...!?て、提督...そ、そんな...嘘でしょ!?」


時雨「え...あ...ああ...そんな...」


時雨「うわああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


ポンポン


時雨「あ、ああ...え、妖精さん?何...?え、こっちに...来てって?」


妖精「はい、こちらへ。」


 妖精さん...もう、僕には関わらないでよ...提督が...もう、生きる...意味も...


妖精「こちらへどうぞ。」


時雨「...え?う、うん...」 ガチャ


提督「やあ時雨、おはよう。」


時雨「え...提督?う...うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 ダキツキ


提督「おお、そうかそうか...怖かったな。」


時雨「うん...うん...!提督が生きてて良かった!...ところで」


提督「ん?どうした?」


時雨「こんなことをしたのは、誰かな?妖精さん?他の艦娘のいたずら?」 ハイライトオフ


提督「...!い、いや、違う。そんなことやってない。」


時雨「じゃあ誰がやったの?......ま さ か 提 督 じ ゃ な い よ ね ?」


提督「いやちが...」


提督「本当?」 ハイライトオフ


提督「...嘘ですごめんなさい許してください何でもしませんから。」


時雨「ん?...いや、なにか違うね?それじゃあ...」



時雨「覚 悟 は で き て る よ ね ?」 ハイライトオフ


提督「ヒッ...!」



イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「...申し訳ありませんでした。」


時雨「本当に驚いたんだよもう...それで、なんでもするって...」


提督「言ってない、言ってないから!俺はごめんなさい許してください何でも『しません』からって言ったから!」


時雨「...もう一回されたいの?」 ハイライトオフ


提督「やめてください死んでしまいます。」


時雨「ていうより、なんでこんな面白いことを僕に教えてくれないのさ。」


提督「え、何?ドッキリ仕掛けたいの?」


時雨「うん。」


提督「じゃ、次から手伝って、あとドッキリのアイデアを出して。」


時雨「わかったよ。」




ピピピピッ  ピピピピッ


妖精「あっ、千歳さんが執務室に近づいてますよ。」


提督「おっ、二人目か。さてと、どうやってやるか...時雨、なんかアイデアある?」


時雨「うーん...そうだ!提督が病気ってことにしたら?」


提督「...いいかもね、それ。妖精さん、血糊とかない?」


妖精「はいこれ、こんなこともあろうかと、準備しといた。」


提督「ありがと、それじゃ血を吐いてくるわ。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



コンコンコン  ガチャ


千歳「提督、おはようございます。」


提督「千歳か、おはよう。何の用だい?」


千歳「あ、あの、今度一緒に、外に...」


提督「外?...ああ、地上のことか。」


千歳「はい、昨日瑞鶴さんに提督と一緒に外に買い物に行ったって聞いたので!」


提督「ああ、羨ましいわけね。まぁ、時間なら(ついでに金も)いくらでもあるし、千歳がよければ...ヴッ」


千歳「提督?どうしましたか?」


提督「うっ......ぐるし...げほっげほっ」 チハキダシ


千歳「提督!?しっかりしてください!」


提督「ち...千歳...ごめん...」 バタッ


千歳「提督...そんな...そんな...ううっ」 涙目


ガチャ


時雨「千歳さん、どうし...提督!?大丈夫ですか!?」


千歳「時雨さん...提督が...提督が...」


時雨「提督...なんで...なんでこんなに演技上手なんですか...」


千歳「...え?時雨さん、今なんと?」


時雨「提督...こんなに血『糊』を吐き出す演技を...なんで...」


千歳「...提督」


提督「ん?どうした?あっそうか。時雨...」


提督・時雨「「ドッキリ大成功!!」」


千歳「」 ボウゼン


提督「あれ?千歳?」


千歳「よ...よかったぁー」 ホッ


提督「お、おお、そうか。...ごめんよ、こんなことして...」


千歳「別に大丈夫よ...あっ、でも買い物には付き合って欲しいです。」


提督「ああ、悪いことしたしな、好きなだけ付き合ってやるよ。」


千歳「ありがとうございます!それでは。」 ガチャ


提督「ふぅ...なんか疲れたな。」


時雨「...提督、瑞鶴さんと買い物行ってたって、本当?」


提督「...本当だ。」


時雨「じゃあ僕にも付き合ってくれるよね?」


提督「うん、別にいいよ。」


 ってことで、2人と買い物に行くことが決まった。別に俺へのダメージ(金銭的な意味)はないし、問題ないな!金なら妖精さんが複製してくれるし。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「そういえばもう昼か、早いな。」


時雨「そうだね、僕も少しお腹が空いちゃった。」


ピピピピッ  ピピピピッ


妖精「おっと...これは春雨さんですね。昼食...ですかね。それを持ってきたっぽいです。」


提督「おっ、3人目の犠牲者か。」


妖精「でも料理っぽいの持ってますよ。」


提督「じゃあそれでアレルギーが起きたってことでいいんじゃね?」


提督「ってことで行ってくる。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


コンコンコン  ガチャ


春雨「提督、昼食をお持ちしました。」


提督「お、美味そうだな。ありがとう。」


提督「じゃあ、いただきます。」


春雨「提督...どうですか?」


提督「うん、美味いじゃん。いいよいいよ。」


春雨「そうですか?」


提督「美味い美味い。前より上手くなったな。」


春雨「ありがとうございます!」


提督「・・・・・・(息を止めてる)」


春雨「提督?どうしましたか?」


提督「ハァ...ハァ...ハァ...」 カオマッカ


春雨「提督?え、提督?」


提督「...うっ」 ドサッ


春雨「提督!?しっかりしてください!」


提督「ぁ...ぁ...ぁ...」 ピクピクピク


春雨「提督...そんな...提督...」


ガチャ


時雨「春雨!どうしたの!?」


春雨「時雨ぇ、提督が...提督が...」


時雨「...ふんっ」 バンッ


提督「グハッ...ゲホッゲホッ...ハァ...ハァ...」


春雨「え...提督...うっ...」


春雨「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ダキツキ


提督「うおっ!?春雨、俺は大丈夫だぞ。」


春雨「提督...提督のばかぁ」 ポロポロ


提督「...本当にごめん...悪かったよ..」


提督「ここまで心配させたんだ。出来る限りのことなら何でもしてやるよ。」


春雨「...いいんですか?それじゃあ...また、こうやってしても...いいですか?」


提督(なにこのめっちゃかわいい生き物)


提督「ああ、そのくらいなら。」


春雨「いいんですか?それじゃあ...」 ギュ


 あ^~めっちゃかわええ。それになんか色々当たってる!だめだ...これ以上やられると...色々な意味でマズい...!



春雨「・・・・・・」 パッ


春雨「ありがとうございます、また来ます。」 ガチャ


 ふぅ...やっと帰ったか。さてと...


時雨「」 ハイライトオフ


この状況をどうしようか...




 そういうわけで、その後、春雨が甘えてくるようになったり、それに便乗して時雨も来たりするようになった。いや~男には辛いぜ!









危険過ぎる兵器








 例のドッキリ事件から大体1週間ぐらい経った。ついに深海棲艦たちが兵器を作り上げたようだ。


...速くね!?いくらなんでも速いと思うの。いや速い方がいいんだけど...まだ何も作戦が決まってないんだよ。まず海軍を落とす事が一番の最難関なんだよ...。



ガチャ


提督「おっす、誰かいるー?」


深海海月姫「私ならいるわ。例の兵器を取りに来たのね。」


提督「ああ、それで、どんなのがある?」


深海海月姫「うん、ちょっと待ってて。」


 そういうと、海月姫は色々取り出した。ボール状のもの、グローブ、小型ロボット・・・色々取り出した。


深海海月姫「まず最初に、これをつけて。」


提督「えっと...コンタクトレンズ?」


深海海月姫「そう、これらの中にはスマホでは扱いにくいものがあるから、作った。」


提督「えっと、どれどれ...!!なにこれ!?」


深海海月姫「どう?スマホの画面がみえる?」


提督「見える見える、まさかこれ...動いた!?」


深海海月姫「はいはい、とりあえず静かに。次はこれらをスマホと連動させるわよ。」


 ということで、それぞれに付いてるマークを読み取って、スマホでコントロールできるようにした。


提督「よし、これで全部だな。ところで、これ全部お前らが作ったの?」


深海海月姫「いや、そこのロボットは明石が作ってた。そういえば...はいこれ。」


提督「ん?なにこいつ、付け替えパーツか何か?」


深海海月姫「そうらしい、麻酔銃、空気砲、メタルアームとかがあるらしい。私は詳しいこと分からないから、明石に聞いて。」


提督「大丈夫、名前でなんとなく分かる。それじゃあ、スマホのテストも兼ねて、外行ってくる。念のためこれも持ってくね。」 ガチャ







《地上》







 約1週間ぶりの地上、相変わらず太陽がまぶしい。さてと、とりあえず図書館へ...



??「・・・・・・」




【図書館】





 よし、前と同じように法律とか、英語とかの勉強でもするか!


提督「・・・・・・。」


 勉強して数分経った頃だ。あるメッセージが送られてきた。


提督(え、なになに...危険人物が接近中?...とりあえずボールカメラだ。急いで起動して確認するんだ。)


 ...ふむ、どうやら女性のようだ。しかし、どこかで見たような...とりあえず外に出るか。







 とりあえず外に出てきた。それで、歩いてる途中で何人か合流したっぽい。


提督(こりゃ、下手に動くとかえって危ないな。今は普通の行動をしとくべきか?あるいは色々使って倒すか?でも倒すとなると...)


提督(そうだ顔認証だ!こいつがあれば...あれ?結果がでない?うーん、全員どこかで...あっ!あいつら艦娘だ。じゃあどこだ?分からないよな、ならば...)


提督(倒すまでだ!)


 そういうことで、俺は誰もいない袋小路になった路地裏に向かった。


??「・・・・・・」







提督「...やあ、3人とも、出てきたらどうだ?」


??1「あら、よく分かったわね。」


??2「確かあなたは...山口薫っていうらしいね。」


提督「ほう、よく調べたな。で、何の用だ?」


提督(俺の名前がバレたか...ということは前回こっちに来たときか...カメラからデータは消した、なのにバレたということは、直接見られていたってことか。)


??3「あなたを連れてこいと、私たちの提督から命令されたので。」


提督「断る。」


??3「...ならば無理矢理連れていくまで...!」


 よしきた、近づけ...近づけ...5m...4m...3m...来た...!ボムボール起動、小型ロボット起動!ボムボール発射、狙いは『??1』!


ドン  ドン  ドン  ドン


??1(中破)「なっ!?」


提督「じゃあおやすみ。」


 麻酔銃発射!さぁ眠れ。


??1「うう...」 バタッ


??2「何!?何をした!」


提督「うっさい。」


ドン  ドン  ドン  ドン  プスッ


??2(大破)「なに...が...」 バタッ


提督「さてと、残り1人だな。」


??3「ヒッ!」


提督「おっと、逃げさせはしないぞ、そうされるとこっちも色々面倒なんだよ。」


??3「う...うわぁぁぁぁぁ!!」


 殴りにきたか、普通の人間なら当たったらアウトだ。だが、俺は行動を予知できる。当たらなければ意味はない。


提督(えっとまず右に避けて次に左、左、右で、その後前へっと、了解。)


スッ  スッ  スッ  スッ


提督「...ではこちらもやらせてもらおう。」


 ジェットグローブ起動、もう1つのグローブも起動。まずはジェットだ!顔に向かって...


ブン!


??3「グッ!...何...なんなのアンタは!」


 よし、殴りにきた!これで...


ブン!



提督「...どうだい、腕を切り落とされた気分は?」


 形状変化グローブ...流石だ、まさかここまでの強度を持ち合わせていたとは...!


??3「ッ!!う、嘘...でしょ...」


提督「じゃあおやすみ」 プスッ


??3「あ...」 バタッ



提督「さてと、さっさと逃げるか。」







《深海》






提督「ただいまー!」


集積地棲姫「お、今回は早いのね。それで、テストはどうだった?」


提督「凄かったよ。まぁ全て使ったわけじゃないけど...」


明石「あ、提督!私たちが作ったの、どうでしたか?」


提督「...ああ、あのロボットか。中々よかったぞ。あと麻酔弾を用意しといて、後々使うことになると思うから。それともう1つ...」


明石「なんですか?」


提督「こいつの名前は?」


明石「名前!?いや、決めてないですが...やっぱりあった方がいいですか?」


提督「うん、残念ながら俺にはネーミングセンスが無いから明石が決めていいよ。」


明石「うーん...そうですねぇ...」


 2、3分後、明石は大きい声をあげた。


明石「あっ!提督、『イプシロン』ってのはどうですか?」


提督「...いいんじゃない?とりあえず名前はそれにしとくよ。」


集積地棲姫「やっと話が終わったか。それで、もう1つ話が...」


提督「ああ...ステルス装備の話か?」


集積地棲姫「そう、実はそれを作るのがすごい難しくて...もう少し時間がかかりそうです。」


提督「そういうことね、難しいなら仕方ない。」


提督「それで、別の話なんだが...これらのテスト中、艦娘に襲われた。」


集積地棲姫「何!?それは本当か?」


提督「ああ、一応こいつらのおかげで逃げれたけど、危なかったね、あれは。」


集積地棲姫「...やっぱり、急いだ方がいい?」


提督「うん、急いで。厄介なことになる前に、完成させて欲しい。」


集積地棲姫「一応、50%ぐらいは完成してるから...そんなに時間はかからないはず。」


提督「そうか。それじゃあ俺は執務室に戻る、じゃあな。」


ガチャ






《執務室》







提督「...しばらくは、外に出ない方がいいな。それじゃあ、暇だし説明書でも読んでおこうかな。」


ボムボール・・・ボール形の兵器。中から液体を発射し、着弾点で爆発する。人間なら一発で体の一部を吹っ飛ばし、場所によっては一撃で死に至る。艦娘や、深海棲艦には、軽巡洋艦レベルの砲撃として扱われる。


レーザーボール・・・ボール形の兵器。こちらは2つで1つとなっている。片方から約4000℃の熱線をもう片方まで5秒間発射する。しかし、放熱が必要なため、3分に1回しか使えない。


ジェットグローブ・・・絶対に攻撃を外さないグローブ。小型ジェットで、普通では不可能な威力とスピードを実現した。当たれば人間なら一撃で気絶、艦娘等でも、数メートル吹っ飛ぶ。


形状変化グローブ・・・どんな形にでも変形可能なグローブ。ここには、電気で変形する特殊な金属が使われている。これによる攻撃は、艦娘や、深海棲艦にもダメージを与えることが可能。


イプシロン・・・明石が作った小型ロボット。妖精さんの技術で1回充電すれば、電池が劣化しない限り、ずっと使い続けられる。付け替えパーツに、麻酔弾、幻覚弾、空気砲、メタルアームなどがある。








《?????》





コンコンコン  ガチャ


??「失礼します。」


??「...どうやら、何かやられたようだな。具体的に何が起きたんだ?」


??「はい...急に爆発が起きました。...あと、殴られたけど、速くて強い...明らかに人間が出せる威力じゃなかったと思います。」


??「ふむ...どういうことだ?」


??「あ、そういえば、その山口薫っていう人ってどんな人なんですか、提督?」


提督(??)「ああ、あいつの話か。...あいつは、俺の友人で提督だった。だが深海棲艦に鎮守府を襲撃されて亡くなったらしい。だが、大本営のことだ。多分あいつらが殺したんだろう、あいつは大本営に嫌われてたからな。」


??「...そうですか。どうなったのでしょうか...」


提督(??)「さぁ、それは分からない。だが、生きていて、それがあいつなら、何か大本営に仕返しするだろうね。あいつはそういうやつだ。」


提督(??)「あと、今回で調査は中止だ。多分、警戒して出てくるってことはなくなる。」


??「分かりました。それでは、失礼します。」


ガチャ


提督(??)「どうやら、何か企んでるようだな。まぁ、多分俺らに対して敵対はしないだろう。もし俺の鎮守府の艦娘と分かったら、あいつは攻撃しないはず。」








世界征服開始








 あれから2週間後、ステルス装備も完成、量産が開始。来るべき戦いに備えている、だが...


肝心の攻略方法が思いつかない。日本を攻略できれば、その後はかなり楽になるんだが...


提督「なぁ...妖精さん、なんかアイデアない?」


妖精「...別に一人でやる必要はないんですよ?誰かと協力すればいいじゃないですか。」


提督「うん、そうすればいい、でも出来ないんだよ!協力できるような仲間が...」


妖精「霧島提督(友提督)は?結構いいんじゃない?」


提督「...あー、あいつね。確かにあいつなら...少し連絡とってみるか。」



プルルルルル  プルルルルル  プルルルルル  カチッ



提督「...よぉ、久しぶりだな。」


霧島提督「お前...お前と、あと俺の名前を言え。」


提督「俺は山口薫、お前は...霧島将人だよな?」


霧島提督➡友提督「...本当に、山口らしいな。やっぱり生きてたか、良かった...」


提督「そうかい...とりあえずこっちは連絡したかっただけだ。」


友提督「あっそう、それで、こっちは色々聞きたい事があるんだ。」


提督「なんだ?答えれる限り答えるが...」


友提督「ああ、まず...2週間ぐらい前に図書館に行ったか?」


提督(なぜ知ってる?...まさか、あの時襲ってきた艦娘ってこいつの...ちょっと悪いことしたな...)


提督「ああ...それと、3人くらいの艦娘と会ったな。どうやら俺を探してたらしいが。」


友提督「やっぱりお前か、じゃあどうやって艦娘をあそこまで...」


提督「...それは教えられない。それに関して知りたいなら、実際に会って話そう。こっちも話したい事がたくさんある、どれも重要なことだ。」


友提督「そうか。それじゃあ何時がいい?俺は時間が空いてるから何時でも大丈夫誰だが...」


提督「...じゃあ、明日の午後8時くらいに、そっちの鎮守府近くの海辺に行くよ。」


友提督「もう少し早く出来ないか?」


提督「無理、こっちにも事情があって...あまり...いや、絶対に他人に見られたくない。だが...」


提督「だが、艦娘を一人連れてきてくれ。他の海軍関係者は絶対にダメだ、奴等は信用出来ない。今信用できるのは、お前と、お前の鎮守府の艦娘だけだ。」


友提督「...分かった、じゃあその時に改めて会おう。」


ブチッ



提督「よし、協力者ができたかもしれない、これなら作戦がうまく立てれる...!」


妖精「それは良かったですね。」


提督「よし、作戦は...」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 よし、ここまで考えれば今は大丈夫だろう。これで皆に話せるくらいのレベルにまとまった。さてと、報告しにいこうか。









提督「よし、皆集まったか?」


翔鶴「はい、集まりました。」


戦艦棲姫「こっちも集まったぞ。」



提督「...じゃあ、これからのことを話そうか。」


重巡棲姫「世界征服でしょ?」


提督「は?なんでお前が言うんだよ。」


重巡棲姫「いや、私が発案者だからね!?」


提督「...うん、そういうわけで、世界征服、します。よろしくお願いします。」


全員「「「「「...はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」


提督「うん、出来るから、作戦ならある程度立ててるから、大丈夫大丈夫。」


 ...なんか結構前にもこんな感じのやり取りしたような気が...前とは立場が違うけど。


集積地棲姫「まさか例のアレもそのために作ったの?」


提督「ああ、まだ使わないが...後々使うことは予想できる。特にステルス装備はな。」


戦艦棲姫「それで、作戦ってのはどんなものなんだ?」


提督「まず、日本海軍を落とす。そして俺の友人を元帥にする。まずは海軍の改革からだ。」


空母棲姫「...それ、意味あるの?また海軍建て直しても意味ないんじゃない?」


提督「ヒント、深海棲艦との和解、深海棲艦に関する知識を広げる、急進派深海棲艦の増加原因と考えられる艦娘の轟沈を減らす。」


空母棲姫「ああ...そういうことか。確かにそれはした方がいいな。」


提督「ただ、まだその時じゃない。あいつを元帥にするには、しっかり時期を見極めて大本営を攻め落とさないと。」


戦艦棲姫「...どうやら結構決まってるらしいな。」


提督「まだ序盤の方だけだけどね。そうだ、戦艦棲姫さん、これ終わったらちょっと残ってください。話したい事が...」


提督「というわけで、何か質問ある人いる?」



提督「...いないな、じゃあ解散!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



戦艦棲姫「それで、話とは?」


提督「明日、俺の友人に会いに行く。事情を説明するために、ついてきてほしい。」


戦艦棲姫「なんだ、それだけか。勿論大丈夫だ。」


提督「分かった、じゃあ今度こそ解散!」








深海棲艦と艦娘







 午後8時、真っ暗な空に浮かぶ星を見ている。久しぶりに綺麗な夜空を見た気がする。早くあいつ来ないかな?


あぁ眠い...   アレ?足音が...


友提督「よお、久しぶりだな。」


提督「...やあ、こっちこっち。」


 そうして、友提督が俺の隣に、その秘書官の榛名が友提督の隣に座った。


榛名「山口提督、お久しぶりです。」


提督「久しぶりだな、そっちの艦娘は元気にしてるか?」


榛名「はい。...それで、何を話にきたのですか?重要なことらしいですが...」


提督「ああ、先に言っとくが、今からとんでもないものを見ることになる。そして榛名はそいつを攻撃しようとするだろう。だが、攻撃はまだするな、まずは話を聞いてからだ。」


提督「...それじゃあ、出てこい。」


 そう言ってすぐ、大きな水飛沫が俺たちの体を襲った。そして、2人が驚いたとき、戦艦棲姫は現れた。


友提督「!?深海棲艦!?お前、何を!」


榛名「動かないでください!」


提督「待て、落ち着け、まずは話を聞いてくれ。お願いだから!」


友提督「...何を考えてる...まあいい、それで、なんだその話は?」


提督「ああ、それはな...」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「...と、いうことだ。」


榛名「...今の話は本当ですか?」


提督「ああ、別に俺らはもう人間や艦娘と敵対はしないだろう。支配海域に入ったら話は別だが。」


提督「だがほぼ全ての深海棲艦は敵対的だからな、気を付けろ。」


友提督「...まさかこれだけを話しに来たわけじゃないよな?」


提督「ああ、なんだ、交渉だよ。」


友提督「交渉?とりあえず話してみて、それから考える。」


提督「ああ...大本営を潰す。その後にお前に元帥になってもらいたい。」


友提督「...は?どういうこと?」


提督「そのままの意味だが?だがそれだけでは意味がない、まずはブラック鎮守府が潰す、そして軍学校も改革する。とにかく、深海棲艦が増える原因だと考えられる艦娘の轟沈を減らす。」


友提督「...深海棲艦の提督なのに深海棲艦を倒そうとしているなんてなんか不思議だな。」


提督「...俺らの目的は終戦だ、戦争を止めることが目的だ。」


榛名「提督...どうしますか?」


友提督「...まぁ、昔からの友人の頼みだ、手伝ってやるよ。ただ、まだ信用したわけじゃないからな。」


提督「まぁ...そうだよね。とりあえず、何かあったら電話する。」


友提督「あぁ分かった。」


提督「それじゃあ、そろそろ帰るね。...もしかしたら、そっちに遊びに来るかも。」


 ってことで、俺らは海に飛び込んだ。交渉は成功したかな?一応は協力してくれそうだし。




榛名「提督...信用してもいいんでしょうか?」


友提督「...正直、まだ信用しきれない。あいつだから一応協力するって言ったが...これからのあいつの行動に警戒しておかないとな。」


榛名「そうですね、それじゃあ私たちも帰りましょう。」


友提督「そうだな。」









なにも無い日








 なぜか今日は不気味なほど静かだ。俺も外に行く予定も無いし、なんか動きたくない。何か暇潰しになることはないだろうか?



...一瞬またドッキリしようとしたけど、やっぱり面倒、それに、嫌な予感が...


うん、現状をまとめてみるか。




まずうちの深海棲艦、やっぱりまだ信用出来ないな。色々作ってくれたりしてくれたわけだから、完全な敵ではないはず。そういえばあいつら何であんな強い兵器作らなかったんだ?...そう考えると、やっぱりうちの深海棲艦は完全な味方ってことでいい...のか?


次は霧島提督(友提督)について、明らかに警戒していたな。まぁこれは仕方ないかな?とりあえず、一度あっちに行って出方を窺ってみるかな。あいつのことだ、急に攻撃してくることはないだろう。まずはあいつの鎮守府と友好関係を築くことが目標になりそうだ。


急進派の深海棲艦も考えないといけない。あいつらがいるせいで日本攻略後が難しくなる。あいつら海ならどこでも湧いて出てくるから、支配領域を増やせば増やすほど面倒になるんだよなぁ。うーん...支配が先か、殲滅が先か、どっちがいい?


大本営とかブラック鎮守府とかは、正直適当にやっても潰すことはできる。潰す『だけ』なら簡単だ。普通に潰していいかな?...いや、それをやると一般人が騒いで面倒だな。やっぱりあいつと協力しないと難しいな...



...なんかすごい眠くなってきた。...昼寝しよ








鎮守府訪問








 友提督との交渉?のとき、どう見ても警戒されてたから、早速あいつの鎮守府に遊びに行こうと思った。まぁ多分だめだろうけど...



...できたわ。



と、いうことで今翔鶴と鎮守府に来ました。


友提督「...こんなにすぐ来るとは思わなかったよ。」


提督「うん、警戒されてるから、それを解こうと思って。」


翔鶴「あの、うちの提督がすいません。」


友提督「いやいや、大丈夫ですよ。こっちも色々話したかったので。」


提督(...嘘発見アプリでは、嘘の確率は6%か。特に問題はないな。)


提督「あ、そういえば、お前俺のことここの艦娘に話した?」 ヒソヒソ


友提督「...お前と会ったことだけ。」 ヒソヒソ


提督(嘘の確率2%、大丈夫だな。)


提督「そうか。それなら大丈夫だ。とりあえず鎮守府を案内してほしい。」


友提督「あい分かった。」


 ということで、鎮守府を案内してもらってます。...まぁ、ここに来る前にステルスカメラを飛ばしたから、何処に何があるかは知ってるんだけど。


...あ、翔鶴がなんか不思議そうな顔してる。


提督「翔鶴、どうした?」 ヒソヒソ


翔鶴「...結構仲良いですね、てっきりすごい警戒しているのかと思いました。」 ヒソヒソ


提督「ああ、それ俺も思った。意外と大丈夫だったりしたのかな?」 ヒソヒソ


友提督「ん?何を話してるんだ?」


提督「ああ、警戒されてると思ったらあまりされてなかったっていう話。」


翔鶴「え?言ってもいいんですか?」


提督「別にいいでしょ、死ぬわけじゃあるまいし。」


友提督「へぇ...もっと警戒してほしいと。」


提督「いや、そういうわけじゃないから!」


友提督「知ってる...はい、応接室に着きましたよ。」


提督「ほいほい、ありがとさん。」


ガチャ


 そうして、俺らは応接室に入った。どうやら特に怪しい物や隠しカメラとかもないらしい。


そして、俺らが椅子に座って数秒の後、友提督が話し始めた。


友提督「なぁ、お前深海棲艦のこと、本気で信用してるの?」


提督「うん、結構信用してる。」


友提督「何故?俺には敵だった奴を信用はできない。どうして信用出来たんだ?」


提督「そうだな...色々理由はあるけど、一番大きいのは、姫級・鬼級が多いから...かな?」


翔鶴・友提督「...え?」


提督「あ、驚いた?ってか翔鶴も!?とりあえず、順を追って話すから。」


提督「まず姫級・鬼級と、他の普通の深海棲艦の違いはなんだ?」


友提督「え?知能の有無じゃない?」


翔鶴「人型かそうじゃないか...とか?」


提督「うん、確かにそれもある。だけど俺はそれより重要だと思ってる事がある。」


翔鶴「それは何ですか?」


提督「姫級・鬼級って、基本的にほんの一部の海域にしか出現しないよね?」


友提督「...あっ、確かに言われてみれば。」


提督「じゃあそれは何故?」


友提督「...攻撃する気がないから?」


提督「そうだと思う。もしあいつらが人間を滅ぼしたいなら、もっと攻めこんでこればいい。そうした方が簡単に、大量に殺せる。なのに、あいつらはそれを行わない。」


友提督「...そこまで言われると、確かに敵対はしてなさそうだな。だけど、だからこそお前が心配なんだ。...ここまでだと、裏切られないかって思うんだ。」


提督「...そうだね。確かに最初はそういうことを考えたよ。だけど今は全く心配してない。」


友提督「...なんで?」


提督「俺は心が読める。いや、正確には妖精さんが作ってくれたある機械のおかげなんだけど。」


翔鶴「それ、大丈夫ですか?たしか妖精さんと深海棲艦って結構仲が良かったきがするけど...」


提督「絶対に大丈夫、だってうちの妖精さんが作ったんじゃないし。そこら辺で集めた妖精さんたちに作ってもらったから。」


翔鶴「あ、それなら大丈夫ですね。」


提督「まぁ、そういうわけだから、多分大丈夫、心配しないで。」


友提督「そうか。それなら...あと、うちの艦娘たちにそれは報告するのか?」


提督「出来ればしたい。だけど難しいだろうね...」


友提督「大丈夫、俺も協力するから。」


提督「ありがとう、恩に着るよ。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 よし、まず1つの目的は達成できた。もう1つは...どうしよう。ここにいる艦娘全員にこれを伝えるのは...


提督「・・・・・・」


翔鶴「...提督、かなり悩んでいるようですね。」


提督「それゃぁ...ここの艦娘に俺のことを全て伝えるんだぜ?最悪殺される。」


 ま、一応切り札は持ってきたから囲まれてもどうにかなるだろ。


提督「さてと、俺は適当にふらついてこようかな?」


友提督「ああ、行ってら。放送でお前が来たことは伝えておくから。」


提督「ありがと...あ、もう一度聞くけど、俺って死んだことになってるんだよな?」


友提督「そうだな、前俺と来た榛名以外は全員死んだと思ってるだろうな。」


提督「ふぅん、じゃあ行ってくる。」 ガチャ


 さてと、少し警戒しておいた方がいいかな?榛名が俺のこと広めた可能性がなくはないからな。...おっと、これは...


友提督(放送)「お~い!山口提督が生きてたぞ!今は応接室の近くにいるはずだ!」


 ...あいつ何してるの?相変わらず軍学校時代から変わってないな。


提督(...ん?左側に回避しろ?なんだ急に...?)


バーニングゥゥゥゥゥウ


あっ...(察し)避けないと。


金剛「ラァァァァア″...」 ゴツン


 ...結構派手にぶつかったな。気づけて良かった、こいつの突進いたいんだよなぁ


金剛「ちょっと、なんでよけるんデース!?」


榛名「あ、山口提督、お久しぶりです。」


提督「いや、お前の突進痛いんだよ。もうくらいたくないよ...あ、榛名も久しぶり。」


 半年前のことは絶対に許さん!...あと榛名も平然と嘘を言ってやがる、そっちの方が都合いいけど。


金剛「ひどいデース!私達、心配したのですヨ!?」


提督「それとこれとは話しは別だ。」


提督「...でも、悪かったな、心配させちゃったみたいだし。」


金剛「本当ですヨ~?あ、どうですか、runchでもどうデスカ~?」


提督「よし!せっかく誘ってくれたわけだし、昼食には行くよ。」


金剛「Really? Thank youネ~♪」


 そういって、鼻歌を歌いながら金剛そのまま去った。...久しぶりに金剛と会話するとなんか疲れるなぁ。


提督「本当に元気なやつだ。」


榛名「そうですよね、山口提督。」


提督「ああ、榛名もいたな。それで、やっぱり例の件について聞きたい?」


榛名「はい。それで、どうなったのですか?」


提督「交渉は無事に成功したな。あとは...ここの艦娘たちに話すだけだ...」


榛名「そうですか...それは大変ですね。」


提督「本当にね...あと、榛名はどう考えてるの?」


榛名「私ですか?私は山口提督に協力しようと思います。あの時は少し疑ってたけど、改めて考えてみると、信用してもいいかなって...」


提督「(嘘の確率は2%か、いいな)そうか。それはこっちとしても嬉しいよ。あと、これはこっちで話すから、広めないようにしてほしい。」


榛名「わかりました。」


提督「ありがとう、助かるよ。それじゃあ、俺は色々回ってくるから、じゃあね。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ...やっぱり、悪いことした気分だな。みんなに心配されるなんて。ここ最近、心配されてばっかじゃねーかよ...


ゴン


提督「いてっ...あ!お前...」


??「あっ、あんたはこの前の...!何をしに来た!?」


提督「別に、ただここに来ただけだ。霧島提督とは昔からの友人なんでね。」


??「はぁ!?そんなの信じれるわけないでしょ!」


 そんな感じで言い争った。...誰か来ないかなぁ、さっさとこれを止めにしたい。


 そんなこと考えてると、本当に誰か来たようだ。


神通「ちょっと川内、山口提督、なに喧嘩してるのよ。」


提督「あ、神通、こいつ止めてくれよ...さっきから色々うるさいんだよ。」


神通「川内、何があったの?」


川内「この前の調査の時、こいつに攻撃されたのよ!」


提督「そりゃあ、急に攻撃されたらこっちもやり返すよ。腕も切り落とすし、大破もさせるよ。」


神通「え、えぇ...」


提督「そういうわけだ。川内、だったか?あの時は悪かったな。」


神通「ほら、川内も謝りなさい。」


川内「ご、ごめんなさい...」


提督「うん、いいよ。...それで、それは誰に指示されたんだ?」


川内「え?提督に『どんな手段を使ってでも、連れてこい』って言われました。」


提督「そう...ちょっと行ってくる」 バッ


 あいつ...ぶっ殺してやろうか?艦娘たちに何てことを指示してるんだよ。そのせいで、俺は殺されそうになったんだぞ...






 こんな感じに、他の艦娘たちとも色々話したり、心配されたり、殴られたりした。まぁ、みんな元気そうで良かった。


 ...この後、色々話さないといけないんだよなぁ。あいつら協力してくれるかな?




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



《多目的ホール》





 14時頃、ここの艦娘たちを多目的ホールに集めた。...もう覚悟は決めた、正直に話そう。


友提督「さて、山口提督から話があるらしい。というわけで、山口、よろしく。」


提督「はいはい。それで、話がある...いや、今回の場合は頼みごとかな。」


天龍「なんだ、その頼みごとってのは?」


提督「大本営を潰す、だから手伝ってほしい。」


艦娘「...え?」


提督「だーかーらー、大本営を潰すって、だから手伝ってほしいって言ってるの!」


艦娘「「「...はぁァァァァァァァァァァァ!?」」」


ワイワイ   ガヤガヤ   ザワザワ


友提督「おい、静かに!まだ話しは続いているぞ。」


シーン


提督「...まぁ、大本営を潰すってだけ言っても、そうなるわな。もちろん、理由があるわけだ。」


赤城「その理由とはなんですか?」


提督「...俺は、俺の鎮守府の艦娘たちは、大本営の艦娘に殺されかけた。表では、深海棲艦の襲撃だと言われてるらしいが。」


赤城「そ、それは本当ですか!?」


提督「もちろんだ。俺たちは、ある場所に流れ着き、妖精さんや、その他大勢の親切なやつに助けてもらったんだ。...そして、ここからが重要な話。」


提督「ここで質問だ、俺たちはどこに流れ着いたと思う?」


 そう言うと、辺りは少し騒がしくなった。


そして、しばらくして...


加賀「...山口提督、流れ着いた場所は全員同じですか?」


提督「そうだね。全員同じ場所に流れ着いた。」


加賀「...それはおかしいですね、普通なら漂流したら別々の場所に流れ着くはずです。みんなまとめてっていうのは、現実的に考えてあり得ません。」


加賀「...艦娘に助けられたのですか?」


提督「...いや、違う。...もう、ここまで言えば、答えが予想できたやつもいるんじゃない?」


 ここまで言えば...確定は出来なくても、予想ぐらいならできるだろう。おっと...


ブンッ


龍田「...一体何を考えてるのかしらねぇ?」


提督「答えが出ているようだな。そんなことより...そんなもの構えられると、こっちも話しにくいんだが?」


龍田「それは出来ないわねぇ。敵かもしれない人に、そんなこと言われても...ねぇ?」


提督「...あっそう。まぁ、お前が構えているそれはもう使い物にならないね。」


龍田「へ?...!?なんで刃の部分が!?」


提督「...まぁまぁ、とりあえず答えを言ってみれば?多分合ってるよ。後、別に言っても何もしないから。」


龍田「...山口提督が流れ着いた場所は深海、そして...深海棲艦に助けられた。そうでしょ?」


提督「そうだね、正解だ。」


艦娘「...!?」 ガチャン


提督「おっと...まぁいい。とりあえず、そのままでいいから話を聞いてくれ。」


提督「それともう1つ、翔鶴を人質にしたら殺す。絶対に...だ。」


艦娘「・・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。



・・・・・・。



提督「...と、そういうわけだ。」


榛名「...それは本当ですか?嘘じゃないですよね?」


提督「本当だ。...でもアレだな、俺の言うことだし、嘘かもって思うよな。」


提督「おーい!妖精さーん!」


ア,ヒサシブリデス  ナンデスカー?  


提督「はいこれ、嘘発見機の設計図。とりあえず、これ作ってきて。ただ、俺のことについて調べると、嘘の確率が絶対に0%になるようにしてあるから、うまく解除してね。」


ワカリマシター  オヤスイゴヨウデス  ヨッシャイクゾー


提督「じゃあ、完成するまで待とうか。」


 こうなるのは完全に予想通り。嘘発見機あれば信用してくれるでしょ。






~20分後~



妖精「出来ましたよー」


 速っ!設計図あげたとはいえ、速すぎない?


友提督「なぁ、なんでこれ設計図で持ってきたの?それにわざわざ嘘をついてもバレないようにする機能もついつるって...」


提督「ああ、それね。俺が持ってきたやつより、ここで作ったやつの方が信用できるだろ?そういうことだよ。」


友提督「あっそう。」


提督「じゃあ、好きなこと聞いていいぞ。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「...これで終わりか?」


 よし、現状は嘘はついていないってことになってるな。ここまですれば信用してくれるでしょ?


榛名「はい、これで終了です。」


提督「それで、どうするんだ?協力してくれるか?」


榛名「はい!」


提督「本当だな?後悔しても知らんぞ。」


榛名「大丈夫です、全員で決めたことなので。」


提督「そうですか。では改めて、これからよろしくお願いします。」


 やったぜ、完全勝利!これで大本営攻略は成功したも同然だ。あとは、来るべき日を待つだけだ。







《深海》






提督「やぁ、ただいま。」


戦艦棲姫「お、帰ってきたか。それで、結果はどうだった?」


提督「完璧、もうこれで準備はできた。」


戦艦棲姫「そうか。...まさか、ここまでやるとは、我々も驚かされるばかりだ。」


提督「そう言ってくれると嬉しいね。」


戦艦棲姫「あ、それともう1つ。また集積地やら明石やらに物を作るように頼んだらしいな。」


提督「ああ、結構キツイって言ってたね。でも『アレ』は今後必要になってくる。」


戦艦棲姫「何に使うつもりだ?」


提督「...日本にはないけど、世界にはね、核兵器っていう処理が面倒な兵器があってだな。」


戦艦棲姫「ああ、そういうことか。」


提督「まぁ、結構後の話なんだけどね。それじゃあ、進展があったらまた話す。」







新たな協力者








プルルルル  プルルルル


提督「もしもし、急にどうした?」


友提督「もしもし、ちょっと紹介したい人がいてね。」


提督「そういうことか。それで、協力してくれるのか?」


友提督「多分な。あいつらは大本営を嫌ってるからな。」


提督「それじゃあ、どんなやつなんだ?」


友提督「南雲提督と平賀提督だ。山口も会ったことあるだろ?」


提督「...すまん、覚えてない。」


 南雲提督に平賀提督か...どの鎮守府の提督だ?あいつが紹介してるんだ、ブラック鎮守府の提督ではないはず。


友提督「...まぁ、そうだと思ったよ。昔から人付き合いよくなかったもんな。」


提督「おいおい、俺はただ面倒な付き合いが嫌いなだけだ。友人は2、3人いればいい。」


 あ、見つけた。...これなら本当に信用してよさそうだな。


友提督「おっそうだな。それでだ、その2人と話して見たいとは思わないか?」


提督「ああ、まさかもう予定とってたりする?」


友提督「もちろんだ。」


提督「それはいつだ?」


友提督「今日」


提督「...え?」


友提督「今日の夜7時くらいに・・・・・・」


提督「はァァァァァァァァあ?」


提督「うん、行くけど、行くけどさぁ、なんでいつも急に予定入れるよなぁ!?」


友提督「スマンスマン、ってことでよろしく。」


プツッ


 ...あいつぶっ殺してやろうか!?







《??????》




 1週間ぶりに地上に出た。やっぱり太陽の光に弱くなってる気がする。


 というわけで、俺はアイツに指定された場所に来た。何となく嫌な予感がしたので先にステルスカメラで調査したが...


何もない!警戒して損した!


友提督「お、山口。」


提督「...やあ。...俺は今、本気で怒っている!」


友提督「ご、ごめんなさい許してくださいなんで...」


提督「ん?」


友提督「言わせねーよ!」


提督・友提督「・・・・・・」


友提督「...うん、行こうか。2人が待ってる。」


提督「お、おう。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


友提督「おーい!連れてきたぞー!」


平賀「あ、山口提督、お久しぶりっす。」


提督「...あ!平賀提督と南雲提督って...」


友提督「おっ、思い出したか。」


提督「ああ、後輩に凄い優秀なやつがいたな!」


南雲「お久しぶりです、山口提督。」


提督「おう...もしかしてお前ら、俺の秘密を知ってたりする?」


平賀「もちろん!...なんでも深海棲艦の提督をしているらしいな。」 ヒソヒソ


提督「へぇー、それを知った上で協力するのか?」


南雲「もちろん。霧島先輩から色々聞いてるから、大丈夫よ。」


提督 (2人とも嘘はついていないらしいな)


提督「それはありがたい、協力者は多い方がやりやすいからな。色々な意味で。」


友提督「あ、色々説明とかしなくていいの?」


提督「そうだな、念のため色々話しておくか。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「...どう?」


平賀「聞いた通りだな。」


南雲「そうですね。」


提督「...話した意味がなかった。あとで霧島ぶっ殺す!」


友提督「はぁ!?なんでそうなるんだよ!」


提督「お前今までに俺にしてきたこと、覚えてないとは言わせねぇよ!?」


友提督「...すいません」


 そんな感じに、久しぶりのメンバーと、食事を楽しんだ。なんか久しぶりに肉料理を食べたような気がする。







《深海》







提督「ふぅ、疲れた。」


重巡棲姫「何があったの?」


提督「...なんでお前が執務室にいるの?」


重巡棲姫「え、別にいいじゃんそれくらい~」


提督「...うん、まぁ色々あってね。ただ、協力者は増えた。」


重巡棲姫「ふーん、良かったじゃん。」


提督「うん、とりあえず、さっさと部屋から出てって欲しいんだが?こっちは死ぬほど疲れてる。」


重巡棲姫「ほいほ~い。」 ガチャ




提督「・・・・・・ふぅ。」


 これで作戦の準備は終わった、作戦後の復興のビジョンも見えてきた。あとは待つだけだ。


...半年とか待つことにならなければいいが







作戦準備







 色々な交渉とかがあってから大体1ヵ月たったころだ。準備...といっても、物は準備できている、あとは人選だ。


コン コン コン


提督「入っていいよ。」


深海海月姫「提督、ついにできたわよ、『瞬間移動装置』が。」


提督「何!?それは本当か!?」


深海海月姫「もちろんよ。それと今回は、テストプレイとかはこちらでやっておいたから、安心して使えるわよ。」


提督「そうか。...そうだ、明石とか集積地棲姫とかはどうしたんだ?」


深海海月姫「これの製作に疲れて寝ていたわ。」


提督「そっか。確かにあいつらにはずっと働かせてたような気がするな...後で何か甘いものでも持っていくか。」


深海海月姫「なら私も手伝うわよ。ただ、その前に...もう1つ重大な報告があるのよ。」


提督「...なんだ?...まさか!」


深海海月姫「そのまさかよ。作戦が実行できる環境がようやく整ったの。1週間後よ。」


提督「ついに...ついにか...!」


 ...まさかこんなにも早く環境が整うとは夢にも思わなかった!


提督「海月姫、報告ありがとう。」


深海海月姫「そうですか、それでは。」 ガチャ


提督「・・・・・・」


 ついに...ついにこの時がやって来た!作戦概要を連絡しなければ...



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


提督「みんな集まったな?それじゃあ、作戦の概要を説明しよう。」


提督「まずこの作戦では、2つの目標がある。1つは、日本全土のブラック鎮守府の提督を殺すこと。そしてもう1つは、大本営を潰すこと。この作戦では2つの班に分かれてもらう。」


提督「まず、大本営攻略の方だ。こちらはできる限り早く終わらせないといけない。だから、駆逐艦の子たちにはこっちの作戦に参加してもらう。」


提督「やることは簡単、大本営に爆弾を設置しまくって、それを爆発させる。もちろん、ステルス装備は身につけておくんだ。そして誤爆には気をつけろ。」


提督「そして、もう1つのブラック鎮守府殲滅の方だ。こっちでは、他の艦娘は全員出てもらう。とりあえずこの地図を見てくれ。」


提督「⚪がうってある所に鎮守府がある。その中にある黒いやつ、それがブラック鎮守府だ。そして、そこにいる提督を殺す。ブラック鎮守府の数は28、だから俺も参加したら調度1人で2人を殺せばいい計算になる。」


提督「さてと、ここまでで質問ある?」


子日「はーい!提督は何をするんですかー?」


提督「え、俺?まずブラック鎮守府の提督を2人殺すだろ。そしてその後、大本営に行ってある人の誘導をする。それだけ。」


提督「他には質問ある?...ないな、じゃあ次に行くぞ。」


提督「深海棲艦には、大本営と、軍学校を襲撃してもらいます。そして...」



・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・。



友提督「俺らのところでは、山口提督のところの深海棲艦と戦ってもらう。ただ、大本営と軍学校を襲撃するらしいが、大本営襲撃組を迎え撃つ、軍学校は無視だ。」


友提督「どうやら山口は、俺を元帥にさせようとしているらしい。そのために、大本営を潰すとかなんとか...」


友提督「あと個人的な恨みもあるとか...まぁ、これは大本営の自業自得かな?」


友提督「とにかく、あちらは姫級・鬼級を大量に送り込んでくるらしい。間違っても、轟沈しないように、させないように!」



・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・。



提督「くれぐれも、相手の艦娘を轟沈させないように。そして自分自身も沈まないように気をつけること、わかった?」


 よし、これで作戦はいつでも始められる。あとは...道具とかの整備でもしておこうか。








大本営攻略前編








 ついにこの時がやって来た!大本営攻略、開始だ!最初はブラック鎮守府の提督を殺す。


提督「...ステルス装備よし、ボムボールよし、最終点検は問題なし!」


明石「あ、提督はそっちを持っていくんですか?」


提督「ん?ああ、基本的にステルス装備つけとけば問題ないが...もし不備が出たら俺の場合色々大変なんだよ。」


明石「確かに、顔がバレたら危ないですからね。」


 そういうわけで、マスク被って、ベスト着て、グローブとかつけて、準備完了!


提督「よし、みんな準備できたか?...それじゃあ、大本営攻略作戦開始!」


艦娘「「「「おおーーーー!!!!」」」」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






伊勢「ここが例の鎮守府ね。とりあえず、提督を探さないと...」


 ...私たちがいた鎮守府とは全然違うわね。


まず汚い。掃除が行き届いてない気がする。あまりいい気分にはならないわね...。外観も悪かったし。


それに、艦娘に活気がない。数人とかじゃない。ほとんど全員だ。...よくこんな状況で鎮守府を運営できるわね。私だったら絶対に出来ない。


伊勢(あ、あれが提督かしら。周りに他の艦娘は...いない。それじゃあ、さっさと殺って次の場所に行こうかな。)


ボンッ


 ほんの小さい音だった。私たちが普段戦っていた時よりもずっと小さかった。


だけど、一瞬で人の頭を消し飛ばし、辺りに血を撒き散らした。そして、残った死体は、血溜まりをつくっている。


伊勢「これは...こんな簡単に...人を...」


伊勢「...もうやりたくないな。」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






提督「ここが2つ目か。」


 とりあえず、1人目は死体を残さないように処理した。そんなもの見たくないし、残ると色々大変だからね。


提督「さて、探そうか。」


 前の所と違って、意外とこっちは綺麗なんだな。...でも艦娘は見かけないのは同じだな。


提督(ここが執務室か。...ん?何か聞こえるな)


 オイ   ンナコト   イノカ!


提督(これは...瞬間移動) ヒュン


 ...うわっ、これは...完全なブラックだな。ただ、もう少し話を聞いて見るか。


悪提督「貴様らは資源すらまともに取ってこれんのかぁ!?」


 そう言って、艦娘に暴力をふるった...


提督「...胸クソ悪りぃ」 ボソッ


悪提督「!?...誰だ!今胸クソ悪いって言った奴は!」


??「え...いや、言ってません...それに、さっきの声は...」


悪提督「ァア“!?艦娘が口答えするな!!」 ブンッ


??「ーッ!」


 ...よし、殺そう。


提督「正真正銘のクズ野郎だな。死ね。」


悪提督「だ、誰だ!今言っ...」


 これ以上、悪提督は話さなくなった。体が吹っ飛んだらそりゃぁ声も出せないよな。


??「誰だ!...そこにいるんだろ、分かってる!」


 随分と頑張っているな。...まぁ、マスク被ってるし、少しぐらい姿出してもいいかな?


提督「...どうも、はじめまして。」


??「...!?どこから...出てきた?」


 ...こっちもさっさと別の仕事に移りたいから、さっさと終わらせるか。...あっ、ボイスチェンジャー忘れた。まぁ、大丈夫か。


提督「入渠はしないのか」


??「...へ?」


提督「入渠はしないのか?」


??「...いいえ、私たちは...戦艦や空母じゃないから...」


提督「あっそう、それじゃあドックまで案内して。」


??「え、...はい。」


提督「それじゃあみんなついてこい。」


 みんな、肉体的にも精神的にも限界が来ているな...。こんなの、放っておけない。




??「...はい、ここです。」


提督「そうか、それで?何かロックでもかかってるのか?」


??「...はい」


提督「了解、妖精さん、頼む。」


ハーイ   ヤルゾー   


提督「これでしばらくすれば、使えるようになるはずだ。俺は別の用事があるから、そろそろ行かせてもらうよ。」


??「はい...ありがとう...ございました。」


提督「...別にお礼は大丈夫だよ。そういうわけだ、これからは無理をしないように。」 ヒュン


 ふぅ、やっと終わった。しかし色々とミスがあったな、それに時間も使ってしまった...。大本営攻略に支障がでなければいいが...









大本営攻略後編








提督「すまん、遅れた!」


 ブラック鎮守府の提督を殺して帰ってくるつもりが、そこの艦娘を助けることになってしまった!別に反省はしていない。


若葉「いや、大丈夫だ。」


子日「うんうん、まだ時間はたっぷりあるよ!」


 うん、1時間計画を早めといて本当に良かった。


ただ、ここからが問題なんだよなぁ、いや、正確に言うと、大本営を潰してからが本番。どうしても運が関わってくるからな。


霧島・南雲・平賀が襲撃してくる深海棲艦を撃退したとなれば、多分うまくいくが...今の日本海軍の昇進制度は旧日本軍とほとんど同じだし。


ただ、失敗する可能性もある。もし俺の存在が知られたら、それで終わり。


ステルス装備が壊れなければ...いや、死亡フラグをたてるのは止めとこう。


提督「さて、じゃあ大本営を爆発させに行こうか。」







《大本営》







 久しぶりだな、ここに来るのは。さぁ、この腐りきった大本営を████本社の如く爆発させてやろうか!


提督「じゃあ、手持ちの爆弾を全部設置したら外に出てきて。俺は次の仕事の準備をしておくから。」


提督「あ、そうそう。こいつを渡しておくのを忘れてた。」


白露「...なにこれ?」


提督「小型のステルス装備。そいつを爆弾に被せて設置してね、それで見えなくなるはずだから。」


白露「うん、わかった。」


提督「こんなものかな...じゃあ解散!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



 私たちの任務は簡単っぽい!誰かと戦うわけじゃない、ただ爆弾を置いてくるだけ。


時雨「夕立、確かに簡単だけど、油断したらだめだよ。」


夕立「うん、絶対に成功させるっぽい!」


時雨「じゃあ、始めようか。僕が言った所に爆弾を置いてね。」


 そういうわけで、私たちは大本営、特に研究所エリアに爆弾を設置していった。


ちなみに、白露と春雨は大本営の1階と2階、初春と子日は3階と4階、若葉と初霜はその他の全域に設置しているはず。



・・・・・・・。



夕立(これで...最後っ!)


時雨(よし、これで全て設置したね。早く戻ろう。) ヒソヒソ


夕立(うん!戻るっぽい!) ヒュン




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



時雨「提督、戻ったよ。」


夕立「戻ったっぽい!」


提督「...よし、全員戻ってきたな。それじゃあ戦闘の合図を...」


若葉「もう準備はできてるぞ。」


提督「おお、助かる。これを全員に送信っと。」


提督「よし、じゃあ俺は次の仕事に移る。合図があったら爆発してくれ。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



戦艦棲姫「...来た、提督から戦闘準備をしろと指示がきた。」


戦艦棲姫「これがこの大本営攻略の最大の山場だ!さぁ、気合いをいれるぞ!」


深海棲艦「「「「オオォォォォォォ!!!」」」」




・・・・・・・・・・・。




友提督「おっと、山口から連絡が来たぞ。作戦開始だ。」


友提督「くれぐれも、轟沈しないように気をつけろ。」


艦娘「「「「はい!!!!」」」」









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



《少し前、大本営前》











提督「...どうやら、あっちも準備を始めたようだな。こっちも急ごう。」


 さぁ、ここからは時間との勝負だ!まず大本営に侵入、そして、重要人物に麻酔銃をうつ。そしてその後、あいつを外へ誘導する。


一応、麻酔は出来なくても別の手段を用意しているが...やっぱり証拠は残したくないな。


提督「よし、まだ深海棲艦には気付いていないな。」


 早速発見、あいつは小将か?鎮守府にいないと思ったらここにいたのか...。とりあえず、眠ってもらおう。


プスッ


少将「ぁ...」 バタン


よし、さっさと隠して...



ジリリリリリリリリリリリリリリリリ


アナウンス「深海棲艦が接近中!全員ただちに避難を開始してください!艦娘は、迎撃に向かってください!繰り返します!深海棲艦が接近中!全員ただちに避難を開始してください!艦娘は、迎撃に向かってください!」


提督「...聞いたな?戦闘開始だ。」 ボソッ


 さぁ、本格的に危険になってきた、気を付けないとな!失敗したら全てが水の泡になるかもしれない。


...あっちはあっちで上手くやってくれることを祈ろう。まずはこっちだ。


提督「まずは青葉だ、あいつがいなくなっては困る。」


あいつの居場所は分かっている。あとは移動先を読んで先回りするだけだ。


提督「よし、応接室から出た。そして左に行ったな。ここからじゃ遠い、瞬間移動。」 ヒュン


...ここにいれば、青葉は通ってくれるはず。


タッ  タッ  タッ  タッ  タッ


よし、来た!今だ!


ゴンッ


青葉「うっ...すいませ...え!?山口提督!?」


提督「青葉?なんでここに!?」


青葉「それは私が聞きたいですよ!死んだんじゃなかったのですか!?」


提督「待て!とりあえずその話はここから脱出した後だ!いくぞ!」


青葉「は、はい!」


 よし、まずは青葉と合流できた。あとは重要人物だが...麻酔は走りながらでも打てる。遠隔コントロール用のコンタクトレンズがすばらしいくらい役立っているな。



提督「よし、ここが出口...!?」


青葉「な、なんですかこれ!?」


 そこには無数の死体が転がっていた。


そういえば、俺と艦娘以外を無差別に殺すように設定してたな...


提督「そんなの気にしている暇はない!早くにげるぞ!」


青葉「えっ、はい!」


 そういうわけで、上手く脱出できた。もちろん、重要人物は全員中で眠っているし、その他は外に出ようとして死ぬ。


今更だけど、ボムボールの設定ミスったな。


提督「...ふぅ、大本営に呼ばれた日にこれかよ...」


青葉「それは大変でしたね。...後、どうやって生き残ったのですか?」


提督「ああ、簡単に言うと、妖精さんに助けられた。それだけ。」


青葉「そうですか。...心配したんですよぉ」


提督「そうかい、悪かったな。」


 ...また心配された。ここ最近、俺を知ってる人に会うと絶対に心配されてる気がする。


提督「しかし...ひどいなこれは。」