2015-03-15 22:27:43 更新

概要

海未と、その歳の離れた姉のお話。(海未ちゃん誕生日ということで、おまけを追加します)


前書き

何だかんだ悩みましたが、やっぱり、ラブライブ!でまずはもう一つ書かせてもらいます。
今回は海未ちゃんと、存在が未だに謎な姉のお話を勝手に書かせていただきます。
あと、アニメとSIDの設定が混ざってる場合もあります……。

とりあえず、オリキャラが苦手という方はすみません……。


プロローグ



???「……本当に、出て行かれるのですか?」


???「お母様も、わかっているはずです。……私よりも、海未の方がずっと才能があるということを」


海未母「……」


???「私は、私でやりたいこと見つけました。一人暮らしでも大丈夫です。……とは言っても、大学に行っている間は、お母様達のすねをかじることにはなりますが……」


海未母「……わかりました。頑張ってくださいね。大空(そら)さん。ちゃんと定期的に連絡を入れてくださいね」


大空「はいっ。それでは、失礼します」


大空「あ、あともう一つ、海未にはこう伝えておいてください。『――――――』」


海未母「……あなたがそう望むのであれば」








海未(幼)「あれ? そらお姉さま、どこへいかれるのですか?」


大空「海未、私はね……長い、ながーい旅行に行ってくるよ」


海未(幼)「旅行ですか? いつに帰ってくるんですか?」


大空「うーん、どうかな。わかんない! でも、またいつか戻ってくるよ。ちゃんと、お土産も買ってくるから、楽しみに待っててね。これはお姉さんとの約束。いいね?」


海未(幼)「はい! ちゃんと、待ってます!!」


大空「よろしい! ………それじゃあ、またいつか。海未」



姉という存在


最近、ある人のことを思い出すことがある。


それは、幼い頃の私の面倒をよく見てくれていた、園田大空という歳の離れた姉のこと。


思い出すのはいつも、穂乃果やにこ、絵里といった『姉』である存在の人が『妹』について、話したりしている時だ。


大空お姉様は私に、「長い旅行に行ってくる」と言って、家を出た後、一度も帰ってきたことはない。


母に何度か尋ねたことはあるが、答えはいつも「あの人は親不孝者だから」とのこと。


いつしか、私は大空お姉様は家を嫌いになって出て行ってしまったのではないかと思うようになっていた。


そう考えると、母の「親不孝者」という言葉には納得がいってしまう。


でも、叶うのであれば、一度でいいから会ってみたい。そんな思いが強くなってきていた、そんなある日のこと。



凛「凛ね、最近行きつけのラーメン店で海未ちゃんと似てる人を見かけるんだ~」


穂乃果「ほんと?!」


花陽「え?」


凛「すっごく綺麗な人でね! 本当に海未ちゃんに似てるの!」


海未「…………」


自然とあの人の顔が頭に浮かんだ。まさかそんなはずはない。あの人は……遠いところに行ってしまっているんだから。


真姫「ただの見間違いじゃないでしょうね?」


凛「そんなことないにゃ! だったら、一回みんなで見に行ってみるにゃ!」


希「やっほー。みんな何の話してたん?」


凛「あ、希ちゃん! 聞いてほしいにゃ! 最近ラーメン店で―――



希「なるほどなぁ。その人、もしかしたら未来から海未ちゃんかもしれんなぁ」


穂乃果「ええーっ?!」


ことり「さすがに、それは……」


にこ「何それ、非科学的ね……」


絵里「でも、私も少し興味があるわね……、海未、あなたはどうかしら?」


海未「え? あ……興味ありません! さぁ、こんなところでグズグズしていないで早く練習に行きますよ!!」




いつものように、皆でラブライブに向けての練習を始める。


部室では、多少ふざけていても練習中は皆、真面目になる。とは言っても、やはり、長時間の練習では集中力はそう長続きしないものだが……。


海未「花陽! 少し遅れていますよ!」


花陽「は、はいぃ……ごめんなさい……」


穂乃果「う、海未ちゃん……そろそろ休憩しようよ……」


絵里「海未、私も一度休憩をはさんだほうがいいと思うわ」


海未「そう……ですか。では、一度休憩にしましょう」



凛「本当に似てるんだけどな~」


海未「凛、まだその話をしているのですか?」


真姫「あら、海未もちょっと気になっちゃったの?」


海未「なっ……ち、違います! そのような練習の集中力を乱しかねないような会話をするというのはそもそも――――




練習を終えると、部室へとみんなで戻り、この後どうするのかを少し話したりしてから下校をする。


凛と花陽はどうやら、またラーメン店に寄って、私と似ている人を探すつもりのようだ。


凛「嘘じゃないってことを証明してあげるにゃー!!」


花陽「り、凛ちゃん待って~!!」


真姫「はぁ、忙しいわね。あの子たち」


海未「そうですね……」


穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、一緒に帰ろ!!」


ことり「うんっ」


海未「はい」




次の日、私はいつものように穂乃果が来るのをことりと待っていた。


それからしばらくすると、穂乃果が走ってくるのが見えた……何度も見た、同じ光景。


海未「穂乃果、また遅刻ですか? いい加減何度―――「いたんだよ!!」


ことり「……?」


海未「え?」


穂乃果「昨日、雪穂から聞いたんだけどね、海未ちゃんに似ている人を見かけたって!」


海未「ま、またその話ですか? 大体、世の中には自分と顔がそっくりな人は三人くらいいると聞きます。ですから、いてもおかしくはないでしょう」


穂乃果「え~。穂乃果、気になるなぁ……」


ことり「実は……私も……」


海未「なっ……。くだらないです! ほら、早く学校に行きますよ」


……だけど、私も少しばかり気になっていた。


もしかしたら……。





再会




私と似た人がいるという噂はどうやら色んなところで話されていたようだ。


何度か、穂乃果やことり以外のクラスメイトにも

尋ねられ、今日は散々だった。


練習を終え、穂乃果やことりと一緒に帰宅を始める。


いつものとおりの帰り道、特に変わったことはない―――はずだった。




外国人「◯?☆♪?」


穂乃果「あれって……」


ことり「……外国の人?」


海未「そのようですね」



知らない外国人が道行く先々の人々に何かを伝えようとしているが、伝わらず困っていた。


おそらく道に迷ったのではないかと思うが、聞く限りではどうやら英語圏の人ではなさそうだった。


英語もままならない高校生の私達ではおそらく、助けてあげることはできないだろう。



海未「穂乃果、ことり、あの人には申し訳ないですが、ここは知らないフリをしていったほうが……」


ことり「そ、そう……だね」


穂乃果「……うん」


???「□※◯?〒?」


私達がその人の側を通りすぎようとした、そのすぐ近くで、声がした。



外国人「@;::。、¥;!!」


???「()!+・。¥@:」


穂乃果「……海未ちゃん、あれ……」


ことり「海未ちゃんにそっくり……」


海未「えっ……」


その外国人に喋りかけていたのは……。


大空「☆×{~=02~」


海未「大空……お姉様……?」



間違いない。私の姉・園田大空だった……。



穂乃果「え? お姉ちゃん?!」


ことり「本当に?」


大空お姉様は外国人の人に道案内を終えると、穂乃果の声に反応してこちらを振り返る。



大空「ん? ……あれ、もしかして、海未?」


海未「は、はいっ……園田海未です……って!?」



大空お姉様は私とわかった途端、いきなり抱きついてきた。


その力は強くなかなか離してくれそうにもない。



大空「おおっ……我が愛しの妹よっ……久しぶりだね~」


海未「お、お姉様!? ここは道中ですし、その……友達がいますし」


大空「あ、ごめんごめん。にしても大きくなったわね」



ことり「穂乃果ちゃん?」


穂乃果「うん、私すっかり忘れてたよ。海未ちゃんにお姉さんがいたってこと……」


大空「え~と、もしかして穂乃果ちゃんとことりちゃんかな? 何度か家に泊まりに来たことあるよね?」


穂乃果「は、はい!」


ことり「は、はい」


大空「とは言っても私のことは覚えてないよね? 改めて紹介すると、私は園田海未の姉の園田大空よ。よろしくね」


穂乃果「はい! よろしくお願いします」


ことり「よろしくお願いします」


大空「元気があってよろしい! よしっ! このままみんなで何か食べにでも行く?」


穂乃果「え!? い、いいのかな?」


ことり「え~と……」


海未「大空お姉様、二人とも困ってるじゃないですか……」


大空「そっか~。じゃあ、今日は止めておこう。というわけで、みんなバイバイ!」


海未「お待ちください!! ……大空お姉様の帰る家は……その……そっちじゃないと思いますが……」


大空「……」


ことり「海未ちゃん……」


穂乃果「……」


大空「ああ~。つまり海未はあれだ。私にあの家に顔を出せって言いたいわけでしょ? ……ま、いいかな? 私もお母様と久しぶりに会ってみたいと思ってたし……みんなで帰りましょう」



途中で、穂乃果とことりと別れ、家の前に立つ。


大空お姉様は、一度立ち止まり、入るのを躊躇っているように思えた。


海未「大空お姉様? ここはあなたの家ですよ。入るのに遠慮はしないでください」


大空「海未、それじゃ駄目だよ。ちゃんと、お母様に話をしてから入れてもらわないと。私はここで、待ってるから」


海未「そう……ですか」


離れている間にこんなにも空いてしまった、私と、お姉様の心の距離。


家族なのに、他人のように感じられた。



海未母「大空さんが? ……いいでしょう。入れてあげなさい」


海未「はい」



海未「大空お姉様、母から了解を得てきました。お入りください」


大空「よろしい! ……え~と、おじゃまします……かな」


海未「…………」


どうして「ただいま」と言ってくれないのだろう……それが私には辛かった。


大空「とりあえず、私はお母様と久しぶりにお話をしてくるから。海未は部屋にでも戻ってたら?」


海未「え、ええ……はい。それでは」




~海未母と大空の会話~


海未母「……おかえりなさいませ。大空さん」


大空「お母様……ご無沙汰しています」


海未母「足を崩してくださって、結構ですよ」


大空「いえ。大丈夫です。この家でのしつけは守ります」


海未母「ふふっ……変わりないようで安心しました。しばらくあなたからの連絡が来なくて寂しかったところです」


大空「その件については、大変申し訳ありません……仕事が忙しかったもので……」


海未母「そうですか。それは仕方がありませんね。家から出て行ったにせよ、海未さんと同様、あなたは私の自慢の娘ですから」


大空「……ありがとうございます。あと、お母様も私から海未への伝言は……」


海未母「ええ。覚えておりますよ。ちゃんと海未さんに『大空さんは親不孝者だから』と伝えておきました」


大空「ありがとうございます」


海未母「あなたは、不器用ですね……どうして、あのようなことを言ったのかはわかりませんが……」


大空「いえ、もし万が一再会した時は私のことを拒絶してくれるかな……と。そう思っていたのですが、まさかこのような形になるとは」


海未母「ふふっ。やはり、姉妹の絆はなくならないということですよ。さぁ、大空さん。せっかく久しぶりに帰ってきたのですから、海未さんと話したいこともあるでしょう。今日はゆっくりしていってください」


大空「はい。そうさせてもらえて嬉しい限りです」


姉と私


海未「あの……大空お姉様?」


大空「ん? どうしたの?」


海未「……その、何と言いますか……お風呂、一緒に入りませんか?」


大空「えっ!? ……あー、うん。別にいいけど」


今更ながら自分でどうして、こんなお願いをしたのかがわからない。


でも、姉のことを色々聞くにはこうした場が一番ではないかと考えた結果がこうなってしまったわけだ。


大空「うぅ~ん! やっぱり、家のお風呂ってのもいいわね~」


海未「そうですね……ところで、大空お姉様はどうして、あの外国人と会話ができたのですか?」


大空「ん~、あ、そっか。まだ海未には私の仕事言ってなかったね。私、通訳の仕事やってるの。海外から日本に旅行しに来た人とかに対して。もっと、たくさんの外国の人に日本のいいところを知ってほしいからって理由でやってみようかと思ったんだけどね」


海未「それは……すごいです」


大空「そうかな? 日舞の練習ずっと続けてる海未もすごいと思うよ~」


海未「いえ、私なんて、大空お姉様と比べてまだまだです。頭もお姉様ほどはよくありませんし……」


大空「それは、海未が私より年下だから。海未は昔から頭のいい子だったから、きっといい大学に行けるよ? もっと自信もって!」


海未「……はい」


大空「よろしい! それにしても久しぶりだね。二人でお風呂に入るの」


海未「そうですね」


大空「……ということで、久しぶりに背中を洗ってあげよう!」


海未「あっ……えっと……お願いします」



お姉様と私は、正反対とは言わないまでも性格はかなり違っていた。


お姉様はどちらかと言えば、穂乃果や凛と似たような性格で明るく、大らかな人で、誰に対してでも好意的な付き合いをしていたのに対し、私は引っ込み思案で、穂乃果やことりに声をかけてもらうまではなかなか友達ができなかった。


通訳と観光案内の仕事をやっているのも納得だ。大空お姉様ならどんな人とでも仲良くなれる。




大空「海未の背中って綺麗ね~。ちゃんと、洗ってる証拠ね」


海未「ありがとうございます」


大空「ねぇ、海未。学校楽しい?」


海未「え、はい。とっても楽しいです」


大空「うんうん。どんなことがあっても学生の時はそれが一番だよ。自信をもって、学校が楽しいって言えなきゃ、それは損しちゃってるね。……でもよかった」


海未「何がですか?」


大空「ほら、海未って昔から引っ込み思案だったじゃない。だから、もし高校とかで穂乃果ちゃんやことりちゃんと離れてしまってたら……って思うと心配でね~。でも、その様子だと、ちゃんと学生生活をエンジョイしてくれてるみたいで安心した」


海未「そうですか……お姉様は学生生活、楽しかったですか?」


大空「あったりまえじゃない。弓道もやってて、楽しかったしね~。海未も弓道やってるのよね?」


海未「はい、まぁ……」


ここで、大空お姉様に『スクールアイドル』をやっていることを言っていいものなのだろうか。


でも、言えた方がいいのには違いない……。



大空「はい。洗い終わったよ~」


海未「え? あ、で、では次は私がお姉様のお背中を……」


大空「ん、じゃあお願いしようかな」



思わず見とれてしまうほど、大空お姉様の背中はとても綺麗だった。


でも、心の距離が少し離れているように感じる今、お姉様のその背中の奥に背負っているものが見えてしまうような気がして、怖かった。


大空「う~ん、海未も背中洗うの上手になったねぇ。力加減もいい感じ」


海未「そうですか?」


大空「うん。とっても、気持ちいいよ。はぁ、骨身にしみる~……」


海未「ふふっ、何ですかそれ。まるでお年寄りみたいですよ」


大空「海未と比べたらもう十分、年いってるわよ。はぁ~。若いっていいわね」


海未「……ところで、どうして急に戻ってこられたのですか?」


大空「ああ~。一応、休暇なんだよね。通訳の仕事って案外フリーランスだからさ。たまたま仕事が入らなかったの」


海未「そうなのですか……で、ではいつごろまでこちらに?」


大空「そうだねぇ……あと3日、4日くらいかな。明日は、私なりの思い出の場所へ行ってくるよ」


海未「そうですか」



結局、そのまま『スクールアイドル』として活動していることは言えず、お風呂から出て、大空お姉様は空いている部屋へと戻ってしまった。


私はまだ、作詞のほうが進んでいなかったので、作詞のほうを進めた。



~翌日・放課後頃・音ノ木坂学院校門前~(大空視点)


大空(久しぶりの母校……かな。入っていいのか迷うわね)


大空(……悩んでいてもしょうがないわ。理事長に挨拶して、見学させてもらおう)


大空(やっぱりって、言っていいくらいに視線を感じるわ)



―――しばらくして


大空「あの~。練習中お邪魔してごめんなさい。弓道部ってここだよね?」


弓道部員A「あ、はい……え? 園田さん?」


大空「ん? 一応、園田だけど、海未じゃないよ」


弓道部員B「もしかして、園田さんのお姉さん!?」


大空「うん、一応、弓道部のOGとして挨拶しとこうかと思ったんだけど……海未はここにいないの?」


弓道部員A「え? お姉さん、ご存知じゃないんですか? 園田さんは今『スクールアイドル』の活動に……」


大空「え? 何それ……初耳! もっと詳しく!」




~屋上~(海未視点)



今日もいつものように、ラブライブに向けての練習をしていた。


みんなの動きもだんだんとよくなってきているのが見ていてわかる。


絵里もダンスを見ながら、何度か頷く動作をしているところから、成長をしていることを心から感じる。


絵里「はい。それじゃ、いったん休憩にしましょうか」


希「そうやね~」


穂乃果「海未ちゃ~ん、昨日どうだったの?」


ことり「お姉さんと、仲良くしてた?」


海未「え?! あ、まぁ……」


凛「え? お姉ちゃん?」


花陽「海未ちゃんに?」


海未「あ、ああ、いや、なんでもないんです!」


真姫「でも、今ことりがお姉さんって言ってたわよ?」


海未「ち、違うんです!」


そんな問答を繰り返している内に、屋上の扉が勢いよく開かれる音が聞こえた。思わず、全員その音に反応して、その音のした方を見る。



にこ「え!? 海未……?」


大空「海未……」



大空お姉様は昨日とは違う、すごい剣幕の顔でこちらへとスタスタ歩いてきた。


海未「あ、ああ……」


大空「海未……」






























大空「なんでそういうのを昨日の内に言ってくれないのよぉ~!! 教えてくれたっていいじゃない! もうっ! この恥ずかしがり屋の可愛い妹めぇ!!」


抱きつかれた。



海未「お、お姉様!? ちょ、ちょっと……苦しいです……」


凛「え、今『お姉様』って……」


真姫「まさか……」


希「意外やな……」


絵里「穂乃果たち、知ってたの?」


穂乃果「うん、あの人は、海未ちゃんのお姉ちゃんだよ?」


穂乃果、ことり、海未以外「ええええええええええ?!」






大空「というわけで、海未の姉の園田大空よ。『大空(おおぞら)』って書いて『そら』。みんな、よろしくね」


凛「この人、見たことあると思ったら、最近ラーメン店で見た海未ちゃんそっくりの人にゃー!」


大空「ん? あっ! 私も見たことあるわ! ラーメン好きの女の子よね? こんなところで会うなんて奇遇ね~」


凛「嬉しいですにゃ!」


大空「にしてもあの海未が……あ、『アイドル』ねぇ……ふふっ」


海未「うぅ……」


にこ「というより、海未のお姉さんって、何て言うか……もっと堅い人かと」


真姫「うん……穂乃果や凛に似てるわ」


大空「まぁ、私も堅苦しいのは嫌だからね。……もしかして、海未って、後輩にも丁寧語で喋ってたりする?」


花陽「は、はい。でも、それが海未ちゃんらしくていいかなって」


大空「……というより、みんな同学年? 先輩に対して『ちゃん』付けっていいんだ?」


絵里「はい。私が提案したんです。『先輩禁止』っていう風に、もっとメンバーの親密度を上げるといいますか……」


大空「うんうん! なかなか画期的なアイデアと思うよ! それなのに、海未は丁寧語かぁ……変わってないなぁ。……って、なんか練習の邪魔しちゃったかな……ごめんね!」


穂乃果「いえいえ、お構いなく!!」


真姫「とか言って、穂乃果、もうちょっと休憩したいだけでしょ?」


穂乃果「うっ!……」


ことり「あはは……」


凛「でも、凛、大空お姉さんだけが知ってる海未ちゃんの小さい頃の話、気になるにゃー!」


海未「り、凛!?」


絵里「あら、私も興味があるわ」


希「ウチも」


にこ「私も」


真姫「私も」


花陽「わ、私も……」


海未「ちょ、ちょっと待ってください! そんなの聞いても何の得にもならないです!」


穂乃果「……海未ちゃん、時には諦めることも肝心だよ!」


ことり「そうだよそうだよ!」


海未「穂乃果やことりにまでも裏切られるなんて……!」


大空「よしよし、気になるのはわかるけど。ちゃんと練習してからね。今から話したらみんな集中できなくなるし、何しろ、海未のメンタルがねぇ。というわけで、ひとまずお預け! 今はちゃんとみんなで練習すること! いいね?」


海未以外「はい!!!」


大空「よろしい!」


海未「大空お姉様……」



大空お姉様は昔からそうだった。


少しおどけたように見せつつも、ちゃんとケジメをつけるときはつける。


いわゆる、オンとオフの切り替えがちゃんとできる人だった。



~回想・海未幼少期~


大空「ん? 海未、どうしたの?」


海未「あの……日舞のお稽古でお母様におこられて……わたし、どうすればいいか……」


大空「……よしよし。じゃあ、お姉さんが練習に付き合ってあげる」


海未「ほんとうですか!?」


大空「うん。その代わり厳しくいくよ?」


海未「はいっ!」





大空「……ダメダメ! もう一回! そのままだとさっきと変わらないよ!」


海未「ふぇっ……」


大空「全然出来てないわ。ほら、諦めずにもう一回!!」


海未「うう……でも、どうすればいいか……」


大空「……海未、確かにアドバイスも出したいけど、こういうのはあなたの表現力が大切なの」


海未「ひょうげんりょく……?」


大空「そう。例えば、海未は嬉しいとき、どうなる?」


海未「えっと……笑顔になります」


大空「そうだね。じゃあ、悲しい時は?」


海未「えっと……涙を流して……泣きます」


大空「うん。そう。でも、日舞は表情は見せてはいけないっていうのはお母様から聞いてるよね?」


海未「はい……」


大空「じゃあ、日舞でお客様たちに一番自分の考えていることを伝えることのできる最大の武器が何かわかってるでしょ?」


海未「身体の……動き……」


大空「そう。海未は、確かに、他の小さい子達と比べると才能はあるわ。でも、まだ、言われた動きをなぞってるだけ。……そうだね、海未がこの歌を聴いて感じることを考えてみて」


海未「歌を……」


大空「うん。ここから後は私が言うことじゃないわ。どうすればいいのか自分で考える。……芸能ってそういうものだと私は思うんだけど。他人からアドバイスなんて、いくらでももらえる。でも、舞台にたったら後は自分がやるしかないの。というわけで、もう一回、頑張ってみよ?」


海未「はいっ!」


大空「よろしい!」


その後も何度も怒られるのが常だったが、練習が終わった後、私に「ごめんね。よく頑張ったね」と言ってから、よく、何かしらのお菓子をご褒美として渡してくれた。


~回想終了~


大空「じゃあ、海未、私は弓道部にちゃんともう一回挨拶してくるから。またこっちに戻ってくるわ。その時に、色々海未にまつわるエピソードをみんなに話しちゃおっかな~?」


海未「そ、それはやめてください!!」


大空「あはは。それじゃ、みんな、練習頑張って!!」



その後、大空お姉様は練習が終わった頃に手に大量のお菓子を持ってやってきた。


大空「みんなおつかれ~。というわけで、これは私からの差し入れだよ! 適当にとっていって!」


絵里「希! チョコレートがあるわ!」


希「えりち……」


海未「お姉様……このようなことは……」


大空「さてと、まあいいとして……どう? みんな、海未の色んなエピソード聞きたい?」


海未「お、お姉様!? やめてください!」


大空「……そうだねぇ。私は妹を公開処刑するような、ひどい姉ではないから、じゃあ、一年生組! 今日は私とご飯でも食べに行く? ちょっと、色々聞きたいこととかもあるからさ! あ、明日は三年生組ね! で、その次は二年生組! わかった?」


凛「凛、ラーメンがいいにゃー!!」


花陽「え? あ、……じゃあ、お願いします」


真姫「……海未のエピソードも気になるし、ついていくわ」


海未「さ、三人とも……」


大空「それじゃ、海未、家で待っててね。あ、あとお母様から伝言、『2日ほど家を空けます』らしいから」


海未「え? は、はい」


その後、凛、花陽、真姫の三人はお姉様に連れられてどこかへと行ってしまった。


~お店内~


凛「やっぱり、練習後のラーメンは最高にゃー!」


大空「はは、本当に凛ちゃんはラーメンが好きだねぇ」


花陽「ほ、本当におごってもらってよかったんですか?」


大空「いいのいいの。お金なんてたくさん持ってるだけじゃ意味ないしね。使う時は使わなきゃ」


真姫「……美味しい」


大空「さてと、海未のかわいいエピソードを話す前にちょっと、三人に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


真姫「はい、私達に答えられる範囲でなら」


大空「え~と、みんな『スクールアイドル』として、活動してるんだよね? で、今はラブライブに出るために頑張っている……と」


花陽「はい」


大空「なるほどなるほど……。で、今どこのグループが人気なの? そのラブライブに出そうなグループで」


凛「え~と……」


花陽「い、一応ここらへんでは今のところはA-RISEが人気です。優勝候補ですし……」


大空「へぇ~。その人たちのグッズとかもあるわけ?」


真姫「はい。秋葉原のアイドルショップに行けば、見つかると思いますけど……ところで、どうしていきなりそんなことを?」


大空「いや~。海外から来た観光客に、アイドル好きの人もいるからさ。もし、万が一話をふられた時に答えられるようにはしておこうかなって……私、そういうのはあまり詳しくないからね。あ、もちろん、μ’sのみんなのことも応援してるよ! なんてったってかわいい妹がいるから!」


凛「もしかして、海未ちゃんのお姉ちゃんって、シスコン?」


大空「ん~。そうだね、結構そういうところあるよ」


花陽「ひ、否定しないんですか?」


大空「姉妹の仲がいいのはいいことだよ?」


真姫「でも、結構珍しいですよ。あそこまで仲が良いの」


大空「そうかな? 海未は私のこと好きかどうかなんて知らないけど、私は海未のことは好きよ。あ、もちろん姉妹としてだけど」


花陽「妹思いなんですね……。こういうお姉ちゃんほしかったなぁ……」


凛「かよちんには凛と真姫ちゃんがいるにゃ!」


真姫「ちょ、ちょっと凛!?」


大空「あはは。三人ともとっても仲良しなんだね」


凛「でも、μ’sはみんな仲良しにゃ!」


大空「そうだね、今日見ただけでも仲良しってわかるよ……」


真姫「……」


大空「あ、そうだ。みんなから見て、海未ってどういう感じ?」


凛「海未ちゃんは、確かに厳しいところもあるけど、とってもいい人にゃ!」


真姫「私も最初は、お堅い人なのかと思ったんですけど、話してみると意外とそうでもなかったりで……」


花陽「とっても、優しくていい先輩ですっ」


大空「そっかそっか。よかった~。……あのさ」


真姫「?」


大空「……海未がさ。暴走しちゃいそうになった時は、あなた達が止めてあげて。あの子、小さい頃から、たまに頑張り過ぎちゃうことがあるからさ……。そういった時、案外止めれるのは、同級生や先輩じゃなく、後輩ってことも結構あるもんだよ? だから、お願い」


花陽「は、はいっ!」


凛「ちゃんと守ります!」


真姫「……」


大空「と、まあ真面目な話はここで終わりにして、海未の何の話がいい?」



~海未自宅~


海未「えぇと、お姉様は今日もいるんですよね……」


海未「……早く、帰って来てほしいです」


~店の外~


大空「なんか付きあわせちゃってごめんね~」


花陽「いえいえ、おごってもらってありがとうございます……」


凛「とっても美味しかったにゃー!」


真姫「ありがとうございます」


大空「じゃあ、私は急いで、家に帰るね! たぶん今頃、海未が『早く帰ってきてほしいです』みたいなこと呟いているだろうし、みんなも気をつけて!」


花陽「さようなら~!」


凛「いや~。大空お姉さんはいい人にゃー!」


花陽「とっても、妹思いのいい人だよね」


真姫「そうかしら……?」


花陽「え?」


真姫「……私には何か隠しているようにも、うぅん、考えすぎかしらね」






~海未・自宅~


海未「……帰ってくるのが遅いです!」


大空「え? あー、ごめん」


海未「……」


大空「心配した?」


海未「し、してませんっ! 私はお風呂に入ってきます!」


大空「また、一緒に入る?」


海未「結構です!」


大空「……う~ん、怒っちゃったか~」





海未「まったく……あの人は……」


こんなことを言いながらも、思わず微笑んでしまう。


少しだけだが、会話が昔のように戻って来た気がするせいか、大空お姉様との心の距離が近づいたような気分になる


海未「……そういえば、大空お姉様はあの約束を覚えていらっしゃるのでしょうか」


約束というのは大空お姉様が家から出て行く前に言った『お土産も買って来る』というものだ。


確かに、今更ねだるのはおかしいかもしれない。でも……何となくねだりたい気分になる。


海未「でも、さすがに私のキャラと言いますか……性格にはあいませんね……」


頭の中で、少し考えてみる。


~妄想~


海未「大空お姉ちゃ~ん。お土産ちょうだ~い!」


大空「もうっ、しょうがないな~。海未は~」


海未「えへへー! ありがとう!」


~現実~


海未「ハッ……! ……やっぱり、ダメですよね」


海未「……そろそろあがりましょうか」


私がお風呂から出て、髪をかわかし、大空お姉様にお風呂が空いたことを知らせようとし、少し部屋を覗く。


海未「……大空お姉様?」


大空「……」


海未「寝ているのですか?」


大空お姉様は、どういうわけか、畳で寝てしまっていた。


私は、今起こすのは悪いと思い、そっとしておこうと思ったが、机のところに、何やらノートみたいなものがおいてある。


海未「これは……」


開いてみると、それは、大空お姉様の日記だった。



~大空の日記~


◯月☓日


今日は、学生時代の思い出がつまったところに行ってきた。


色々見て回ったが、やはり母校に勝る場所はない。


弓道部にも顔を出してきた。だが、一つ驚いたことがある。


妹の海未が『スクールアイドル』として、活動をしているということだ。


まさか、あの恥ずかしがり屋だった海未が人前に出るようなことをするなんて、昔のことを思い出すと、嬉しくも、少し寂しいような気もする。


でも、おそらく海未のことだから、自分が心からやってみたいと思ったことをするのはこれが初めてなのではないかと思う。本当に嬉しい。


海未の後輩たちと、ご飯を食べに行って色々海未について聞いてきた。


どうやら、海未は現在、生徒会の副会長、弓道部、アイドル活動、さらに作詞もしている


という。


それでいて、成績を保ちつつ、日舞の稽古までしているなんて、海未はすごい子だ。



……どうやら、お母様は気を利かせて、家を空けてくれたようだ。


それなのに、海未にはまだ本当に言いたいことは言えていない。何としてもこの期間中に言えたらいいのだが、私にはその勇気を持てるのだろうか。



~日記終了~


海未「……大空お姉様……」


日記の内容の最後の行の『本当に言いたいこと』とは何なのだろうか。


それだけが、頭に残ったが、勝手に見たことを知ったら大空お姉様は怒ってしまうに違いない。


今はそっとしておくのがいいと思い、私は、大空お姉様の部屋を後にした。




二日目


~放課後・海未~


放課後になって、メンバー全員で、校門をくぐり、帰ろうとすると、すでに大空お姉様がそこに待機していた。


今日は、昨日も言った通り、三年生を連れて食事に行くらしい。


海未「……」


穂乃果「海未ちゃん、寂しそうですな~」


ことり「だねっ!」


海未「ぜ、ぜんぜん寂しくなんてありませんよ?!」


真姫「あら、そうなの?」


凛「そういえば、昨日大空お姉さんから、海未ちゃんのかわいいエピソードを聞いてきたにゃー!」


花陽「まさか、海未ちゃんにあんな過去があるなんて、知らなかったよ」


海未「えっ……な、何を話したんですか! 詳しく!」


凛「え、え~と、海未ちゃんが炭酸を嫌いな理由……とか」


穂乃果「あ、それ穂乃果も前から気になってたんだよね~、教えてよ、海未ちゃん!」


海未「嫌です! というより、私もよく覚えていません!」


真姫「大空お姉さん曰く――――


~海未(幼い頃)・海未自宅~


大空「海未も小学生になったか~。これで、また一つ、成長したね」


海未「はいっ!」


大空「うんうん、だんだん立派な、レディーになってきてるよ」


海未「れでぃー?」


大空「魅力的な女の人ってことかな?」


海未「そうなのですか? じゃあ、わたしもお姉様がたまに飲んでいるしゅわしゅわのじゅーすも飲めますか?」


大空「ん? 炭酸ジュースのこと? ……飲んでみる?」


海未「はいっ!」



海未「…………」


大空「はい、海未、サイダー」


海未「あ、ありがとうございます」


大空「もしかして、緊張してるの?」


海未「し、していません! 海未はれでぃーになってきてますからだいじょうぶです!」


大空「そっかそっか。がんばれー」


海未「……」ゴクッ


大空「……」


海未「ひいっ!? の、のどがっ……」


大空「あー、大丈夫?」


~現在~


真姫「らしいわよ」


海未「へ……へ……?」


穂乃果「う、海未ちゃんにもそんな時代が……ふふっ……」


ことり「ふふっ……かわいい……」


海未「や、やめてください! そんな目で私を見ないでください!!!」


大空「いや~、三年生組は何というか、落ち着いてるね」


絵里「そうですか?」


大空「うん、一年生組はどことなく遠慮してる感じがしてたけど、まあ、それもいいんだけどね~。えぇと、確か、あなたが、絵里ちゃんで、こっちが希ちゃん、そして、にこちゃん?」


希「はいっ」


にこ「はい」


大空「よしよし、メンバーの顔はちゃんと、覚えた。受験生なのに、『スクールアイドル』なんて偉いね。勉強とも両立させてるんだ?」


希「いや~、それなんですけど、にこっちが……」


にこ「の、希!!」


大空「ん~、にこちゃん勉強できないの?」


にこ「が、がんばれば人並みには……」


絵里「その頑張るがいつもテスト前なだけでしょ……。小テストとかじゃ、悪い点数じゃない」


大空「あはは。勉強は難しいね~。私も数学とか、嫌いだったよ~。その代わり、英語は大得意だったけどね」


希「そうなんですか? 海未ちゃんのお姉さんやから、てっきり、古典とかが好きかと」


大空「海未はやっぱりそういうタイプか~。何て言うか、そのまんまだね。大和撫子っぷりにますます磨きかかかってる気がするよ」


絵里「でも、大空お姉さんも昔は海未みたいな喋り方を?」


大空「ん~、使ってたのはお母様とか、大人の前とかだけだったかな。でも、不思議と身体にしみこんじゃってるのよね。『雀百まで踊りを忘れず』って感じ?」


希「試しにやってみてくれたりは……?」


大空「え? いいけど……オホン……にこ! スクールアイドルの活動にうつつを抜かし、勉強を疎かにするなんてダメですよ! ちゃんと勉強しないとこの先、社会で生きていくのに苦労をしますよ! ……みたいな?」


絵里「……似てるわね」


希「さすが姉妹……」


にこ「っていうか、勉強でいじらないでください!!」


大空「あはは。……さてと、ちょっとここから真面目な話になるんだけど……」


絵里「はい」


大空「あー、そこまで堅くならなくていいよ。私なりの考えだから。今後も、色々あると思うんだ。あなた達が卒業しても、海未や穂乃果ちゃん達はたぶん、スクールアイドルを続けると思う。でも、海未も来年は最高学年だからさ。プライドというか……そういうのが邪魔しちゃって、悩み抱え込んじゃうかもしれない。そういう時は、あなた達から手を差し伸べてあげてほしいの」


希「大空お姉さん……」


にこ「だ、大丈夫です。私達が、ちゃんと面倒を見ます。だって、卒業しても私達は、海未の先輩であることには変わりはないですし……」


絵里「あら、にこが珍しくいいことを言ってるわね?」


にこ「失礼な! いつも言ってますー!」


大空「うんうん、大丈夫そうだね! じゃあ、海未の小さい頃の話なんだけど―――



~海未・自宅~



家に帰ってきてからというもの、大空お姉様の言いたいことが何なのかずっと気になっていた。


いっそ、自分の口から聞いたほうがいいのか、それとも、言ってくれるのを待つほうがいいのか……。



海未「誰かに相談したほうがいいのでしょうか……」


こういう時、頼りになるのは……穂乃果? ことり?


海未「ですが、迷惑ではないでしょうか……」


一人で、そんなことをつぶやきながら、悩む。


確かに、穂乃果もことりも真剣に話せば頼りになってくれるはずだというのはわかる。


でも、どういうわけか、気が進まない。


海未「どうすればいいのでしょうか……」


海未「姉に言いたいことを言えない……こういう時、妹というのはなかなか不便ですね……」


海未「妹……? 雪穂や、亜里沙なら何かこの気持をわかってくれるかもしれません……」



~店外~


大空「ん~! 今日も結構食べたねぇ~!」


にこ「おごってもらってありがとうございます」


希「めっちゃ美味しかったです!」


絵里「本当に、何からなにまで……」


大空「いいのよ! そのかわり、海未のこと、これからもよろしくね」


三人「はいっ!」


~海未・自宅~


雪穂『海未さんから私に電話なんて、珍しいですね……』


海未「急な連絡で申し訳ありません……」


雪穂『いいんですよ。ところで、どうしたんですか? もしかして、お姉ちゃんが何か?』


海未「その、姉との付き合い方というのはどうすればいいんでしょうか……」


雪穂『え?』


海未「あ、いえ、先日、私の姉が帰ってきたのですが……そのことで、ご相談が」


雪穂『あ~。その話ならお姉ちゃんから聞きましたよ。で、相談って言うのは?』


海未「はい。実は、姉が私に何か言いたいようなんですが……どこか遠慮しているといいますか、ためらっているといいますか。そういう時、穂乃果の妹である雪穂は穂乃果に対して、どう接してあげているのかな……と」


雪穂『なるほど……。う~ん、でも、お姉ちゃん、割と何でも言いたいことは遠慮せずズバズバ言う事の方が多いですからね……」


海未「……」


雪穂『でも、本当に何か言いたそうで、隠しているなら、私なら……そうですね。一回くらいは、思い切って聞いてみます。それで、誤魔化されたら、あとは普通通りにいる…って感じですかね』


海未「そうですか……ありがとうございます」


雪穂『いえいえ。いいんですよ。お姉ちゃんがいつもお世話になってますし』


海未「はい。それでは、夜分遅くに失礼しました」


雪穂『はーい』


海未「さてと……次は、亜里沙ですね」




亜里沙『お姉ちゃんと私なら……、私は思い切って聞いちゃうかもしれません』


海未「亜里沙もですか……?」


亜里沙『え?』


海未「あ、いえ。先ほど、雪穂にも聞いてみたのですが……やはり、こういう時は思い切って聞くほうがいいのでしょうか」


亜里沙『う~ん、でも、今思うと私とお姉ちゃんの年が近いって言うのが大きいのかもしれないですね……』


海未「年齢ですか……」


亜里沙『たぶん、海未さんのお姉さんは話を聞く限りでは大人だからそういうの、隠すのは結構上手な気がします……」


海未「はい。私もあの人の本当の気持ちというものはまだ……」


亜里沙『あ、でも、私、日本に来てからそういう人に対するハラショーな方法を知ってます!』


海未「え?」


亜里沙『確か……お酒の力を借りるとか』


海未「お酒ですか。なるほど、酔わせて本音を吐かせると言うことですね? 確かにいいかもしれません。亜里沙、ありがとうございます」


亜里沙『いえいえ。海未さんのお力になれるのであれば、亜里沙、とっても嬉しいです!』


海未「はい。では、失礼します、おやすみなさい。亜里沙」


亜里沙『海未さんも、おやすみなさい』



海未「お酒……ですか。そういえば、大空お姉様はお酒、お飲みになるんでしょうか……?」


三日目



次の日、私は部室にメンバー全員が来た時に、大空お姉様のことについて相談した。


そして、亜里沙から聞いた『お酒の力を借りる』という提案も説明して、この二日間の食事の間に、お酒を飲んでいたかを聞いた。


真姫「確か、お酒は飲んでなかったと思うわ。苦手かどうかも言ってなかったし……」


絵里「そうね……。私達と一緒の時も飲んでなかったし、遠慮しているのかしら……?」


にこ「っていうか、あんたはそれを聞いてどうなるのよ、海未」


海未「あ、いえ……その、私はお姉様の本当の気持ちを……知りたいといいますか」


穂乃果「大丈夫だよ! 海未ちゃんが、素直に聞けば大空お姉ちゃんは答えてくれるよ!」


凛「そうにゃ! 絶対に、妹を裏切ったりはしない人だと思う!」


花陽「花陽も、そっちに賛成かな……?」


絵里「私もそっちにかけるわ」


にこ「……そうかしら?」


希「どうやら、にこっちは違うみたいやね」


にこ「私は、妹達とそれなりに歳が離れてるからね。結構辛い時に素直に尋ねられるとキツイものがあるわよ? まあ、そういう時は、誤魔


化しちゃうんだけどね」


ことり「にこちゃん……」


にこ「でも、海未。あんたらしいやり方で聞くのが一番なんじゃないかしら?」


海未「私……らしく、ですか?」


ことり「うん、海未ちゃんらしいやり方で聞くのが一番だよ!」



そこまで器用じゃない私にとっては、普通に腹を割って話す……くらいにしか考えられない。


でも、亜里沙の提案してくれた『お酒の力を借りる』というのも、頭の中には入っている。


真姫「でも、海未……私は姉妹とかいないからわかんないけど……それを聞く覚悟は必要だと思うわよ」


絵里「そうね……」


海未「覚悟……ですか」




~放課後~


大空「みんな、練習お疲れ様。じゃあ、今日は二年生組だね!」


穂乃果「はい!」


ことり「よろしくお願いします!」


海未「……」


にこ「海未、頑張んなさいよ」


海未「あ、は、はい……」


大空「じゃあ、いこっか!」


~店内~


穂乃果「美味い!」


ことり「美味しい~!」


海未「……」


大空「あれ……海未は嫌いだった?」


海未「あ、いえ、そういうことじゃないんです……美味しいですよ。ところで、お、お姉様?」


大空「ん?」


海未「そ、その……お酒はお飲みにならないのですか? 私達に遠慮なさらなくてもいいんですよ?」


大空「お酒? あ~、別に飲めないってわけじゃないんだけどね……やっぱり、みんながいる前で酔いつぶれたりしたら迷惑かけちゃうじゃん……だからあんまり飲まないようにはしてるんだけど……」


穂乃果「だ、大丈夫ですよ! 万が一のことがあったら、海未ちゃんが何とかしてくれます!」


ことり「そうですよ! 海未ちゃんはしっかり者だから、大丈夫です!」


大空「ん~……じゃあ、飲もうかな……すいませーん!」


海未「穂乃果、ことり、後押しありがとうございます」ヒソヒソ


穂乃果「ううん、いいんだよ」ヒソヒソ


ことり「普段からお世話になってるからこういう時くらい協力させて?」ヒソヒソ


海未「はい」ヒソヒソ


大空「ん? 三人でこそこそ話?」


海未「あ、いえ。何でもありません」


大空「そう。でも、この二日間、一年生組と三年生組と話してみたけど、海未ってみんなから信頼厚くて、よかった~」


穂乃果「そうなんですよ~。海未ちゃんはとっても頼りになりますし」


ことり「かっこいいて言うか、凛々しい感じがあるから下級生にもファンがいっぱいいるんですよ?」


海未「ほ、穂乃果……ことり、恥ずかしいです……」


大空「うんうん、やっぱり、自慢の妹だよ。……でも、やっぱり、穂乃果ちゃん達には感謝しないとね……二人とも、ずっと海未と一緒にいてくれてありがとう」


穂乃果「いえいえ。とんでもないですよ」


ことり「海未ちゃんと私達はこれからも大事な親友です!」


海未「うう……」


大空「ふふ、これからもよろしくね」


二人「はい!」


海未「お、お姉様? 今はそれより食事を楽しみましょう!」


大空「お、海未が自分からそういうなんて珍しいね……じゃあ、そうしよっか」





~にこ・自宅~


絵里『海未、大丈夫かしら……」


にこ「なんで、私に電話かけてきたのかわからないけど……大丈夫よ」


絵里『だって、あんなにアドバイスしてたし』


にこ「ま、まあそうだけど……妹に心配されて嫌な姉なんて、よっぽど仲が悪い限りは大丈夫よ。それはあんたもわかってるでしょ?」


絵里『ふふっ……そうね』


~店内~


大空「でさ、この時の海未がかわいいったらありゃしない!」


海未「うぅ……お姉様、そんな話初めて聞きました……!」


大空「あ、ごめん。ちょっとお手洗行ってくるね」




穂乃果「大空お姉ちゃん、酔う気配ないよ……?」


ことり「手強すぎるよ……」


海未「忘れていました……母もお酒強いんです。もしかしたら遺伝かもしれません……」


穂乃果「お酒作戦は諦めるしかないね」


海未「そうですね……」







~しばらくして~


ことり「大空お姉さん、今日はありがとうございました!」


穂乃果「とっても美味しかったです!」


大空「よかったよかった。あ、そうだ……私、明日の夕方には仕事で、東京出て京都まで行かないといけないんだよね。悪いんだけど、他の子達にも一応伝えておいてくれる?」


ことり「え!? あ、は、はい」


穂乃果「ま、任せて下さい!」


海未「……」


つまり、私とお姉様が一緒にいることができるのは、限られている。


その間に何としてでも、聞き出さなければならない……。というよりは、聞いてあげなければ……。


穂乃果とことりが去って、帰り道を二人で歩く。



海未「……」


大空「どした? 何か悩みごとでもあるの?」


海未「あ、いえ……」


大空「……。あ、海未、連絡先まだ交換してなかったね」


海未「そうですね……では」


大空「うん、いつでもメールしてくれていいからね。できる限り返信はするし、電話でもいいよ」


海未「はい……」


大空「もしかして、私がいなくなると寂しい?」


海未「あ……はい」


大空「そう言ってくれると、嬉しいかな……」


海未「お姉様……」


大空「……あの……海未、もうその呼び方、やめて。これからは『お姉ちゃん』か『お姉さん』でいいじゃん」


海未「で、ですが……」


大空「ん~。じゃあ一回だけでいいから、海未の呼びたい呼び方で」


海未「……そ、大空お姉ちゃん……」


大空「ふふっ……これ、私の憧れだったんだ。実は」


海未「憧れ?」


大空「うん、他の人からすれば小さいかもしれないけど、私にとっては、すごく大きな憧れだった。『お姉様』って何か、堅苦しくて、海未のことを束縛してるみたいに感じちゃってね。高校の頃の友達の妹が友達のことを『お姉ちゃん』って呼んでるのが、羨ましかったんだ」


海未「……」


大空「もちろん、他の子達にもそう言われて嬉しかったりするけどさ。やっぱり、妹にそう呼ばれるのが一番かな……」


海未「大空……お姉ちゃん」


大空「うん、ありがと。さ、家ついたよ」


海未「あ、そうですね……」



~海未・自宅~


大空「……」


もう残された時間は少ない。私は勝負をかけることにした。


海未「……大空お姉ちゃん、少しだけ……お話しませんか?」


大空「え? あ、うん……いいけど」



ここまで来たからには後にはひくことはできない。


私はにこに言われた通り、『自分らしいやり方』で聞き出すことにした。



海未「……」


大空「……」


海未「えっと……その、せっかく最後の日なんですから、今日は腹を割ってお話でもしようかと」


大空「そう」


海未「……お姉ちゃんは……私に何か言いたいことはありませんか?」


大空「え? あ、うーん……ないかな」


やはり、誤魔化してきた……。


大空「じゃあ、逆にさ。海未は、何かある?」


海未「私ですか? その……私は……『お姉ちゃんの本当の気持ちが知りたい』です」


大空「…………」


海未「…………」



二人の間で沈黙が続く。だんだんとこの場の空気が重くなっていっているのがわかる。



大空「…………」


海未「お姉ちゃん……勇気を出して言ってください……」


大空「…………」


海未「…………」


大空「なるほど、どうりでお酒をすすめて来たわけだ」


海未「……」


大空「……海未ってさ」


海未「…………」

























大空「私のこと、恨んでたりしない?」



海未「…………え?」


大空「…………」


海未「どういうことですか……私は、お姉ちゃんのことを恨んだりは……」


大空「……ずっと、ずっと……気がかりだったの。この家を出て行ったのが」


海未「……」


大空「私さ。……結局、自分から逃げただけなんだよね」


海未「……」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「本当、今思えば、バカバカしいわ……」


「本当は、私もこの家を継ぐつもりだったよ……ううん、継ぐのが夢だった。でもある日、海未の日舞の才能が開花してきたのを見た時、気づいちゃったんだよね。『海未の方が才能があるし、この先、成長の伸びしろも大きい』って……」


「それは、私だけじゃない。お母様も気づいていた。……だから私は逃げてしまった」


「幼い海未を一人にした。それと同時に、家督を継がせる重責を与えてしまった……本当に姉として恥ずかしかった」


「だから……自分がみっともなくなってしまうから、海未には出来るだけ会いたくなかった。そのために、お母様に頼んでまで海未にとって『親不孝者』であるようにもした。もし会っても拒絶できるように……ね」


「本当は東京に帰ってくるつもりはなかった……たまたま仕事が入った帰りに海未と出会っちゃったの」


「拒絶してくれるかと思っていた……でも、海未は私を受け入れようとした」


「その優しさが……逆に私を苦しめた」


「本当に、私は自分勝手だよ……」


「ずっと、謝りたかった。でも……海未の前では、いい姉でいなきゃって、プライドが邪魔して……できなかった」


「本当に私は姉として失格だよ……」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


海未「お姉ちゃん……」


大空「……」


海未「私は……お姉ちゃんのこと、本当に尊敬しているんですよ……」


大空「いいのよ。気を遣ってくれなくて……」


海未「…………」


大空「……迷惑だよね。ごめん、今すぐこの家出て行くわ……」


海未「ま、待ってください!!!」


大空「いいってば……やめてよ……どうして……優しくするのよ……!」


海未「……」


大空「いっそ、突き放してよ! もう私は海未に合わせる顔がない……だからっ……!」


海未「わかりました……少しだけひどい言葉をぶつけるかもしれませんが、許してください……」


大空「……」


海未「私は、お姉ちゃんが帰ってくるのをずっと待ってました……帰ってきたらお姉ちゃんに成長した私の姿を見せたい、そう思いながら……」


大空「……」


海未「私にも幼いながらも夢はあったんですよ? ずっと、お姉ちゃんには内緒にはしてましたが……日舞で、いつしかお姉ちゃんと同じ舞台に立ってみたいという夢が」


大空「……私が、壊しちゃったんだ……」


海未「ですが、小さい頃、色々なことをお姉ちゃんから教わりました。友達との接し方、日舞、礼儀、……数えきれません」


大空「……」


海未「それに、お姉ちゃんは……私の目標でもありました。いつしか、お姉ちゃんのように、素敵な女性になることが、私の目標でした」


大空「……」


海未「私の幼い頃の日舞で同じ舞台に立つという夢は確かに、破れてしまったかもしれません。ですが、その程度で、私はお姉ちゃんを嫌いになったり、恨んだりはしません、お姉ちゃんは誰にでも堂々と紹介できる、私の『自慢の姉』です……」


大空「ごめん……海未、ごめんね………」


海未「お姉ちゃん、だからそんなに自分を卑下しないで……」


大空「う、海未……私っ……私……!」


その後、大空お姉様がどれくらい泣いたのかは覚えていない。


でも、泣き止んだ後は、「たまってたものが全部なくなってスッキリした」と言って、笑顔に戻った。


で、私達二人は言うと……





大空「海未も身体が大きくなって、ちょっとせまいね……」


海未「……」


大空「でも、何か懐かしいわ。二人で、一緒に寝るなんて……。海未から提案してくるなんて、びっくりだけど」


海未「うぅ……」


大空「今日は、ありがとね。海未が素直に聞いてくれたおかげで、私、ちゃんと言いたいことを言えた……うん」


海未「はい」


大空「あのさ……海未、もう一回聞くけど、私がいなくなると、寂しい?」


海未「当たり前です……寂しいに決まってます」


大空「でもさ……あー、なんか恥ずかしいけど、言っていいかな?」


海未「はい」


大空「海と空ってあるでしょ」


海未「え?」


大空「あ、いや、私達のことじゃなくて、普通の海と空」


海未「はい」


大空「あの二つってさ、大きな隔たりがあって互いに交わることはないけど……海があるところには必ず、空がある。まあ、陸のことはどうでもいいとして……」


海未「……」


大空「そんな感じで、大空(おおぞら)が海の見えるところにあるように、海未が寂しくなっても、私は、大空(おおぞら)のようにあなたのことを見守ってる……なんて、言ってて恥ずかしいね」


海未「……いえ、素敵な例えだと思います。ですが、一つだけ間違ってます」


大空「え?」


海未「確かに、空と海は交わりません。ですが、私達はこうやって……互いに、心を通わせることはできます」


大空「ふふ……、そうだね。そういえば、お父様が言ってたんだけど、もし男の子が生まれてたら、『陸久(りく)』にしたいって……」


海未「なるほど、陸・海・空で制覇するつもりだったんですね……」


大空「そうだね、弟がいれば、私達三人で、制覇できてたね。『陸久』がいれば、実際にある、陸・海・空みたいに……みんな繋がってる……ふあ~」


海未「ふふ、大きなあくびですね」


大空「うん、もう寝よっか……」


海未「はい……」


また会えますか



海未「……ん」


大空「おはよー。海未、朝ごはん作ったから」


海未「早いですね……出るのは夕方では?」


大空「そだよ~。早めに起きたほうが少しでも長い間ここにいれるじゃん」


海未「なるほど……お姉ちゃんらしいですね」


大空「うん」




~放課後~


昼休み頃、急遽、絵里の提案により練習が中止になったことがわかった。


私はいつものように、穂乃果達と帰ろうとし、穂乃果とことりのもとへと行く。


穂乃果「海未ちゃん! 今日の練習は休みなんだよ!」


海未「は、はい、知ってますよ」


ことり「……海未ちゃんは急いで帰らないと!」


海未「で、ですが……」


穂乃果「お姉ちゃんに何か言わなくていいの?」


海未「……すいません。今日は先に帰らせてもらいます」


ことり「海未ちゃん、頑張って!」


海未「はい!」



私は出来る限り、急いで帰った。


途中何度か転びそうになったが、大勢を立て直し、家へと向かう。


海未「はぁっ……はぁっ……!」


私が家の前へと辿り着きそうなあたりで、大空お姉ちゃんが家から出てくるのが見えた。


海未「はぁっ……はぁっ……!」


大空「海未? 今日は練習なかったの?」


海未「は、はいっ……そのっ……」


大空「よしよし、いったん深呼吸深呼吸」


深呼吸で呼吸を整え、もう一度お姉ちゃんの顔を見る。


大空「……」


海未「大空お姉ちゃん……やっぱり、私、寂しいです」


大空「うん、私も……寂しいかな。久しぶりに会えたのにね」


海未「……はい」


大空「え~っと、あ、そうだ。まだ海未とした約束を守ってなかったね……」


海未「約束……?」


大空「うん、これ」



大空お姉ちゃんは、カバンから何かを取り出し、私の首元に何かをつけてくれた。


見ると、ネックレスのようなものが首にかかっている。


大空「それね。友達に通訳を頼まれて、フランスに行った時に買ったメダイユっていうお守りみたいなもん。つけてるといいことあるんだって……い、一応他人からもらわないと効果がない……らしいし」


海未「……」


大空「小さい頃、ちゃんと言ったでしょ。『お土産も買ってくる』って」


海未「はい……綺麗ですね。ありがとうございます」


大空「うん、気に入ってくれてよかった!」


海未「お姉ちゃん……また、会えますか?」


大空「あったりまえじゃん! 『海未あるところに大空(そら)あり』、だからね!」


海未「ふふっ……」


大空「次に戻って来るのは……そうだね、海未にとって大切な日……とかかな」


海未「はい……楽しみにしています」


大空「うん。じゃあ、海未、体には気をつけて、ラブライブに向けて頑張ってね。応援してるからさ」


海未「はい!」


大空「よろしい! じゃあ、私、行くね!」


海未「……はい」



大空お姉ちゃんは少し、足早に去って行った。


なぜ足早に去って行ったかはわかる気がする。




~海未が見えなくなったあたりの道~


大空「……海未……ありがとう……」


大空「ああ……よかった……泣き顔見られずに済んだ……けどっ……。海未はわかってるんだろなぁ……っ……」




~海未・自宅~


海未母「海未さん、今日は練習はなかったのですね」


海未「はい……」


海未母「……大空さんがいなくなって寂しいと思いますが、いつまでも引きずるのはダメですよ……」


海未「はい、わかってます……ですが、お母様」


海未母「何でしょうか?」




















海未「今日だけは……泣かせていただいてもよろしいでしょうか……」


エピローグ


~後日~


穂乃果「海未ちゃん、大空お姉ちゃんがいなくなって寂しい?」


海未「確かに寂しいですね。……ですが、今はそんなことを気にしている場合じゃありません」


にこ「あら、やせ我慢ならいいのよ」


海未「いえ、やせ我慢なんかじゃありません。もう、寂しさによる涙はかれてしまいましたから」


絵里「つまり、あの海未が大泣きしたってことね」


海未「あ、いえっ……違います!! い、今のは喩えでして!」


ことり「海未ちゃんかわい~!」


凛「こんな海未ちゃんが見れるなんて、大空お姉ちゃんは偉大にゃー!」


希「でもまぁ……また会えるんやろ?」


花陽「私もまた会ってみたいかな……海未ちゃん何か聞いてる?」


海未「次に帰って来るのは『海未にとって大切な日』と言っていましたが……いつかはわかりませんね。皆目見当がつきません」


穂乃果「……大切な日?」










真姫「誕生日じゃないの?」





一同「…………」






ことり「う、海未ちゃん……?」











海未「……気づきませんでした」




~終わり~



大切な日


三月に入ると、三年生は基本的に自由登校が続いていた。


一方、穂乃果とことり、そして私を含めた生徒会役員は卒業式や来年度の生徒会に向け、仕事に追われる日々だった。



穂乃果「あ~、仕事疲れたぁ~!」


海未「穂乃果! まだ全部終わってませんよ!」


穂乃果「でもでも~! もうかなり長い時間仕事してるよ~!」


海未「まだ三十分じゃないですか!」


ことり「う~ん、でも海未ちゃん、ことりもかなりキツイかな……ここのところ仕事続きだったし……」


海未「こ、ことりまでそのようなことを……大体、生徒会長の穂乃果がしっかりしなくてどうするのですか!」


穂乃果「はうっ……」


海未「まったく……生徒会長は全校生徒、いや、この学校の顔とも呼べる存在なのですよ! ましてや、あなたはμ’sのリーダー! ちゃんとしないといけません!」


穂乃果「う、海未ちゃんの鬼ー!!」ダッ!


海未「なっ!? 穂乃果! どこに行くのですか!?」


ことり「あはは……」


海未「ことりも笑ってる場合じゃありません! 追いかけますよ!」


ことり「う~ん、もうちょっとだけ待とうよ」


海未「な、何を悠長な……」


ことり「海未ちゃん、落ち着いて落ち着いて……」


海未「まったく、穂乃果はいつもいつも……」


ことり「じゃあ、海未ちゃん、穂乃果ちゃんが隠れてそうな場所に行こ!」


海未「え、ええ……」



~アイドル研究部・部室前~


海未「やはり、候補としてはここですよね」


ことり「うんっ!」


海未「では、入りますよ……一応、ノックをしておきましょう」コンコン


海未「穂乃果! いるのはわかってますよ! 開けますよ!」ガチャ




パーン!!パーン!!!



海未以外「「「ハッピーバースディ!!!! 海未(ちゃん)!!!!」」」


海未「……え?」


ことり「海未ちゃん、本当に忙しくて、自分の誕生日忘れてたんだね……」


希「まぁまぁ、そういうところも海未ちゃんらしくてええんとちゃう?」


凛「そうにゃそうにゃ!」


海未「わ、私、誕生日ですか? ……あっ……」


穂乃果「さ! 海未ちゃんは今日の主役だよ! ほら、座って座って!」



絵里「海未、17歳になった感想は?」


海未「えっ……その、実感というか……また一つ成長できたと思うと、感無量です」


にこ「かったいわね~、こういう時は素直に『嬉しい』でいいのよ、ねー、真姫ちゃん?」


真姫「ヴェェ?! どうして、私に聞くのよ!」


花陽「海未ちゃん、はい、みんなで作った特製ケーキ」


海未「あ、ありがとうございます……。うぅ、何だか恥ずかしいですね……」


にこ「っていうか、本当に気付かなかったの?」


海未「いえ、今日はどういうわけか、お母様が朝早くから出かけてしまっていて……会話をかわしていなかったもので」


絵里「ふぅん……もしかしたら海未のお母さんも何かしら準備してたりしてね……」


希「ええやん、めっちゃ幸せな誕生日やん!」


~しばらくして~


穂乃果「それではお待ちかね!! プレゼントの時間だよ!」


海未「ええっ!? ここで、渡されても持ち帰れるかなんて分かりませんよ!?」


花陽「ロッカーもあるし、分けて持って帰ればいいんじゃないかな……」


穂乃果「はいっ! というわけで、ことりちゃん!」


ことり「ことりの海未ちゃんへのプレゼントは~、これでーす♪」


海未「これは、服ですか……?」


ことり「今日のために頑張って作ったんだ~。海未ちゃんが着てくれると嬉しいなぁ~♪」


海未「あ、ありがとうございます……嬉しいですっ。ことり、本当にありがとうございます」


希「ほうほう……」


にこ「希、わかってるわよ……私も気になるわ」


海未「……?」


にこ「海未、今からそれ着てみたら?」


海未「えっ?! ちょ、ちょっと待ってください、それだとみんなを待たせることに……」


真姫「はい、更衣室へどうぞー」


海未「真姫が、ノリノリになっているなんて……」



~数分後~


海未「……こ、こんな感じです」


海未以外「「かわいいー!!」」


穂乃果「海未ちゃん、最高っ!!」


海未「し、しかし、この服……スカートの丈が短いです……」






穂乃果「さてさてー、次は誰が渡すのかなー?」


海未「スルーですか!?」


真姫「私が渡すわ。はい、海未」


海未「あ、真姫。ありがとうございます……これは?」


真姫「ちょ、ちょっと海未らしいものって、考えたら、万年筆とかどうかな……って」


海未「う、嬉しいですっ! 自分の万年筆欲しかったんです!」


真姫「ただの万年筆じゃないわよ? よく見なさい」


海未「これは……私の名前が……」


真姫「そう。その万年筆は完全に海未のものよ」


海未「真姫……ありがとうございます!!」




希「じゃあ、次はウチやね……海未ちゃん、はい、どーぞ!」


海未「希……これは?」


希「とってもご利益のある、狐のお守り像なんよ。あんまり大きいのやと置き場所に困るかなと思って、小さめのんにしたんやけど、どうかな?」


海未「いえ、希、とっても嬉しいです。ありがとうございます! ところで、この像のご利益は?」


希「えーと、無病息災、学業成就、家内安全、身体健全……その他色々や!」


海未「身体……身体ですか」ビミョーン


希「うん」バイーン 




凛「じゃあ、次は凛とかよちんからだね!」


花陽「海未ちゃん、これどうぞ!」


凛「凛はこっちにゃ!」


海未「二人ともありがとうございます……えぇと、これは?」


花陽「私は、三月の誕生石『アクアマリン』のネックレス! 海未ちゃんに似合うと思うよ」


海未「綺麗ですね……ありがたく、いただきます。えぇと、凛のこれは……布のブックカバー? と何でしょうか、詩集ですか?」


凛「う、うんっ! 凛、結構考えたんだよ! 特に詩集は、海未ちゃんの今後の人生の糧にしてほしいにゃ!」


海未「まさか、凛にそのようなことを言われるなんて……でも、とても嬉しいですよ。ありがとうございます」


にこ「布の刺繍と詩集でかけてるのかしら」ボソッ


希「にこっち、そういうのは言うたらあかん」ヒソヒソ




にこ「じゃあ、次はスーパーアイドル・にこにーのプレゼントね。このプレゼントはファンのみんなが、涎を垂らしてまで欲しがるような代物よっ。海未、ありがたく思いなさいよね!」


真姫「早く渡せば?」


にこ「渡すわよ!! はい、海未」


海未「これは……まさか!?」


にこ「……あんた、山登り結構好きだったわよね。それ関連のやつよ」


海未「に、にこっ……! 感動しました! 今度一緒に行きましょう!」


にこ「え、遠慮しておくわ……」




絵里「さて、次は私ね。穂乃果はどうしても最後がいいって言うから……。海未、はい。これが私からのプレゼントよ」


海未「絵里、これは……お箸……ですか?


絵里「ええ、真姫とちょっとテイストが被っちゃったけど、やっぱり、海未にはこういうシンプルなプレゼントのほうがいいかもしれないって思ってね」


海未「絵里……お気遣い、ありがとうございます」


絵里「いいのよ。それと、これからも穂乃果の面倒を見てあげてね」


海未「え、ええ……」





穂乃果「よしっ! じゃあ最後は穂乃果だよ! みんな、準備するから待っててね!」


にこ「プレゼントにそんな準備がいるの?」


~しばらくして~


穂乃果「んぎぎ……重い……」


絵里「ほ、穂乃果……何その大きい箱」


真姫「台車使わないといけないほど重いの?」


希「まさか、穂乃果ちゃん……前に言ってた『ほむまん一年分』をほんまに作ったとか……?!」


花陽「そ、そんなに作ったの!?」


凛「すっごいにゃー!」


ことり「ま、まだ決まったわけじゃないよ……?」


海未「……穂乃果、そんなに大きなプレゼントを用意してくれるなんて……」


にこ「あ、穂乃果のあの顔、絶対悪いこと考えてる」ボソッ


穂乃果「さあ、海未ちゃん開けて!! これが穂乃果からのプレゼントだよ!!」



海未「では、いきますっ!!」








大空「どーん!!!!!!!!」


海未「ひぇあああああああああ?!?!?」


大空「ひっかかったわね海未!!」


海未「そ、大空お姉ちゃん?! いつ戻ってきたんですか?!」


大空「うーん……一週間前くらい?」


海未「ええっ!? じゃあ、どうして私に会いに来てくれなかったんですか?!


大空「全ては今日のためだよ……ということで、元気にしてたか、我が妹よー!」


海未「あ、頭を撫でないでくださいっ! 恥ずかしいです!」


穂乃果「あはは、海未ちゃんごめんねー」


海未「ま、まったく……」


大空「いや~、それにしても、みんな、見ないうちに顔つきが凛々しくなったというか、かわいくなったね~」


凛「大空お姉ちゃんはぜんぜん変わってないにゃ!}


大空「お! 凛ちゃん嬉しいこと言ってくれるね~。でも大ニュースがあるのだよ……」


希「どういうことですか?」


大空「えぇと……あの……その……」


海未「お姉ちゃん、どうかしたんですか?」


大空「実は……その、母から『女としての幸せ』を手に入れてみないかって……」


ことり「つまり?」






大空「園田大空、お見合いをすることになりました……」






全員「「「「ええええええええええええええ!??!?」」」」





にこ「って、海未より目立っちゃってどうするんですか!!」


大空「あはは~、ごめんごめん! でもまあ、海未にはちゃんとプレゼント用意してるからね! それは家で渡すとして……」


絵里「……?」


大空「三年生のみんな! ちょっと早いけど卒業おめでとう! これは、お姉さんからのプレゼントだよ!」


希「おおっ! こ、これは……九州にあるとあるパワースポットのお守り……」


絵里「ほ、本当にいいんですか?」


にこ「珍しいお菓子がいっぱい……持って帰ってちび達に食べさせてあげよう……」


大空「まあ、そういう感じ。では、後はみんなで楽しんで! 私は先に家に帰るからね! 海未ー、楽しんで帰ってきなー!」


海未「は、はい……」


ことり「やっぱり、大空お姉ちゃんっていいお姉ちゃんだね」


花陽「そうだねぇ……」


真姫「ところで、海未、いつの間に『お姉ちゃん』って呼ぶようになったのかしら?」ニヤニヤ


海未「あっ……」


海未以外「……」ニヤニヤ



海未「や、やめてください!! その顔はやめてください!! ほ、穂乃果! 私への誕生日プレゼントは!?」


穂乃果「ふっふっふ……ちゃんと用意してるよ! はい!」


海未「……あの、これは?」


穂乃果「ほむまん一年分のチケット!!」



にこ「結局それかい!!!!」




~その後・海未自宅~


海未「はぁ……今日は色々と疲れましたね……」


大空「お、海未おかえりー。どうだった?」


海未「ええ、とても楽しかったですよ」


大空「うんうん。私もサプライズの準備したかいがあったよ」


海未「お姉ちゃん、本当にお見合いするんですか?」


大空「あ、うん……どうすればいいのかな……。まだもう少し先の話なのに今の段階からめちゃくちゃ緊張してるんだよねー」


海未「全然そのようには見えませんが……」


大空「き、緊張してるの! まったく……あ、そうだ。海未へのプレゼントがまだだったね」


海未「あ、そうですね……」


大空「ええっと、はいこれ! 確か……某有名メーカーの財布」


海未「こ、こんな高級なものはっ……いただけません……」


大空「今は使わなくていいじゃん。海未が大人になった時のために、とっておいたらいいのよ」


海未「で、ですが……」


大空「遠慮しない遠慮しない。私達、姉妹でしょ?」


海未「お、お姉ちゃん……そうですね。では、大事に持っておきます」


大空「よろしい!」


海未「ふふっ……お姉ちゃん、お見合い、頑張ってくださいね」


大空「あ、あったりまえじゃん! ……海未ぃ……めちゃくちゃ緊張する……」


海未「ひ、引っ付かないでくださいっ……これじゃ、どちらが姉かわからないじゃないですか……」


大空「あーん、もう、甘えさせてー! 本当に緊張してるんだからー!!」


海未「わ、わかりましたから、離してください! わかりましたから!!!」



その後の大空お姉ちゃんのお見合いの結果はというと……。


これは秘密にしておいたほうがよさそうですね。



~終わり~


幼き日の記憶


海未(幼)「……お、おねしょしてしまいました……どうしましょう。小学生にもなっておねしょしなんて……うぅ」


大空「海未~? もう朝だよー。そろそろ起きなさいよね!」


海未(幼)「あ、あと5分だけ……お願いします」


大空「そっか~。まあ、寝たい気持ちはわかるけど、じゃああと5分だけね。ちゃんと計っとくから」


海未(幼)「は、はい」


海未(幼)(ど、どうしましょう……なんとしても隠蔽しないと……何かいい、言い訳は……)


海未(幼)(い、いや、ここは無理に言い訳などをせず正直に言ってしまったほうが……)


~妄想~


海未(幼)「お、お姉様、ごめんなさい……おねしょしてしまいました……」


大空「え? ホント? そっか~、海未もまだまだ子どもだね~」


海未(幼)「うぅ……」



~現実~


海未(幼)「む、無理です……! 言えません……」


海未(幼)「はっ……そう言えばあの時……」


~ちょっと前~


海未母「大空さん、大丈夫ですか?」


大空「あ、いや、どうも最近寝汗がひどいみたいで……」


海未母「そうですか。無理をなさらないでくださいね」


大空「わかってます」


海未(幼)「……」


~現実~


海未(幼)「そうです……寝汗と言えば……」


大空「う~み~? そろそろ起きなよ~! お母様怒っちゃうよ?」


海未(幼)「は、はい!」


大空「入るよ~?」ガラッ


大空「……」


海未(幼)「……」


大空「海未、まさか……」


海未(幼)「お、お姉様……その」


大空「ん? どうしたの?」


海未(幼)「これは、寝汗……です」


大空「……」


海未(幼)「……」















大空「そっか。寝汗か。すっごい寝汗だねぇ~。海未も気をつけなきゃダメだよ?」


海未(幼)「はい!」


大空「じゃ、ご飯食べに行ってきな」


海未(幼)「はい!」タッタッタッ







大空「はぁ……盛大に世界地図を広げたねぇ……」



~本当の現在~


大空「っていうのがあってさぁ」


凛「意外にゃ~」


花陽「う、うん……海未ちゃんがそんな嘘つくなんて」


真姫「そこで合わせてあげる大空さんも大空さんだと思いますけど」


大空「まぁね~。あの時の海未って、本当は自信なかったのに、結構プライドっていうの? そういう意識は妙に高くてね。まぁ、私のせいなんだけど。炭酸が飲めなくなったあの事件がきっかけだろうね」


凛「炭酸?」


大空「うん、これはねーーーー」


~本編へと続くw~


後書き

これにて完結……。
今回も自分で書いてて楽しかったです。(自己満って言われたらそれでおしまいですが……)

次回は、コメディ一本にしてみようかと考えていたり……
あとは別ジャンルのものを書いてみようかと色々悩んでます。

あ、あとメダイユは実在します。

おまけも完結しました! この作品はたぶん以上です……。


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このSSへのコメント

10件コメントされています

1: ライン 2015-03-03 10:54:45 ID: 1A_I72Ea

海未のお姉さんの設定があまり明かされてないからこそできるSSですな。

応援してます!頑張ってください!

2: SS好きの名無しさん 2015-03-03 18:46:06 ID: TWHYnGBF

おお…

やはり海未の姉となるとこういう性格になるよな!

期待です

3: ギョタン 2015-03-04 10:35:07 ID: 3qYGKBeY

ラインさん
ありがとうございます!
海未ちゃんのお姉さんの設定がめちゃくちゃ気になります。

名無しさん
本当は海未よりももっと丁寧なキャラでもよかったんですが、
やはり、性格は反対の方が面白そうだと思いましたw

4: SS好きの名無しさん 2015-03-06 20:16:14 ID: -fUVLMpk

本当にスレ主さんが書くSSは面白いです。次回も楽しみです。

5: ギョタン 2015-03-06 22:43:46 ID: yky8PGkD

名無しさん
ありがとうございます!
えーと、多分次回はこんな作品じゃないです……たぶんw

6: xxxv 2015-03-06 22:53:38 ID: YA3zKnJp

海未のお姉さんのキャラにまったく違和感がなく、すんなりと物語の世界に入れました。ナチュラルな表現の巧さ、羨ましいです。

本編の完結、お疲れ様です。

7: SS好きの名無しさん 2015-03-07 00:38:00 ID: vgnOSh9F

最初から一気に読みました
姉妹愛は素晴らしいですね( ´ ▽ ` )ノ
出来たら他のメンバーのきょうだい話も作って欲しいです

お疲れ様でした!

8: ギョタン 2015-03-07 09:49:22 ID: DzGIV3lL

xxxvさん
読んでくれてありがとうございます!
う、巧いですかね……

これからも頑張ります。

名無しさん
読んでくれてありがとうございます!
他のメンバーのきょうだい話ですか……

考えてはいるのですが……うーん……

頑張ります!

9: SS好きの名無しさん 2015-03-08 02:21:50 ID: CFGXQ3jE

お姉ちゃん呼びの海未ちゃんかわいい!面白いSSでした!お疲れさまです!
次も期待してますよ~

10: ギョタン 2015-03-08 11:40:50 ID: oqr80gmD

名無しさん
ありがとうございます!
本当は呼び方の件は悩みまくってました……

頑張ります!


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