2018-07-28 01:34:52 更新

概要

今回はソビエトが大嫌いな提督とタシュケントのお話です


前書き

初めましての方は初めまして! クソ文才たくちゃんでございます!
艦娘のキャラ崩壊注意です!


・・・昔、祖母が戦争の話をしてくれたことがあった




もう何年も前のことで、正直、おぼろげにしか覚えてはいない




でも、これだけは覚えていた




『ソ連という国は卑怯で悪い国だ』と




その時祖母は『占領』だの『満州』だのと言っていて、俺にはあまりわからなかった




そうして俺が戦争の歴史なんか教わる前に、祖母は亡くなった




・・・何年かして、授業で戦争のことについて教わった




戦争はいけませんよ、とか悪いことなんですよ、とかいう当たり前のことをはいはいと聞き流していた




そうしてぺらぺらと教科書をめくっていると、ある文字が目に入った




『八月八日  ソビエト連邦が日本に宣戦布告』





あぁ、祖母が言っていたのはこれか、と思った




でも最初は何も悪いこととは思わなかった




日本は戦争をした、それを止めるために参戦するのことの何が悪いのか、と




それを後で先生に聞いたんだ、そうしたら・・・




『確かにそうよね、でもね』




『その裏で、多くの無害な一般の人々が殺されて、拉致されて、乱暴されたの』




『それも大勢の人がね』




それってアメリカの人たちだって…日本の人ですらやってたんでしょ?って




そうしたら先生、ちょっと困った顔して言ったんだ




『そうね、確かにそう  でも本当は絶対にしちゃいけないことなの』




『…たぶん、君のおばあちゃんが卑怯だって言ったのはね、ソビエトが参戦した日にあると思うの』




『あなたはもう見てると思うけど、終戦が8月15日なのよ、それでソビエト参戦がちょっと前の8日』




『アメリカやイギリスの人たちは何年も必死になって戦ったのに、ソビエトは大した犠牲も出さずに戦勝国になったのよ』




『そのどさくさに紛れて、今も北方領土を強引に占領しているのもあると思うわ』




『私もその当時を知っているわけじゃないから、本当に気になるなら本を読むといいわ』




『色々と参考になるでしょう』




それから俺は狂ったように本を読んだ




ソビエトの歴史から社会主義とは何たるかまで




当時小学生だった俺には難しすぎたが、辞書を引っ張り、人に尋ね、あの手この手で読み進めた




結局よくわからなかった




けど、当時のソビエトへの恐怖感ともいうべき人々のソビエト批判と




祖母の夫…つまり俺の祖父がシベリアで抑留されたという事実を聞いたことは




元々あったソビエトが悪だという認識を




ソビエト、そしてその後であるロシア…ひいては社会主義という考え方を嫌悪する理由には十分すぎた




ソビエト、ロシア、ロシア語etc・・・ 関係するものすべてを嫌悪した




すべてを汚物のように考えた




滅ぼすべきものに思えてきた




そこから戦争を知るうち、国を守る仕事に興味を持ち




紆余曲折を経て




俺は国を、海を守る提督になっていた











提督「それじゃあ、行ってくるよ」




提督「きちんと留守番していてくれよ」




暁「お留守番くらい簡単よ!」




響「そういってこの前不用心にお湯に触ってやけどしたのはだれだったかな」




暁「あ、ちょ、響!?」




雷「暁は本当におっちょこちょいなんだから!」




電「なのです!」




暁「な、なによぉ…!」




提督「ははは、泣くな暁、お土産にキャンディーを買ってやるから」




暁「本当!? …って子供扱いしないでよ!」




提督「ま、とりあえず行ってくるよ」




第六駆逐隊「「「「行ってらっしゃーい!」」」」




提督「おう、行ってきます」




ギィ・・・  バタン!









・・・本営




提督「…は、い…?」




中将「まぁ、驚くのも無理はないか」




中将「明日より、君の鎮守府にロシア艦…嚮導駆逐艦タシュケントが着任することとなった」




提督「…どうしてですか!?」




中将「…どうして、とは?」




提督「中将もご存じでしょう、俺は…!」




中将「あぁ、承知の上だ」




提督「だったらなぜ!!」




中将「お前は駆逐艦と軽巡クラスの運用に長ける…まぁようは面倒見がいいんだ」




中将「不満が出ないような遠征、出撃、哨戒のローテ組み、信頼度等々…」




中将「駆逐艦を配属させるとなるとお前が一番なんだ」




提督「別に面倒見のいいのは俺の他にもいるでしょう!?」




中将「…これは元帥たっての希望なんだ」




提督「げ、元帥が…?」




中将「あぁ、元帥は君を大変大事に思っているらしくてな」




中将「だから君を信頼して優先的に配属させたんだ、わかってくれ」




提督「………わかりました」




中将「そうこの世の終わりみたいな顔をするな、用件がない時は喋らないようにするとかあるだろ」




提督「………はい」




中将「はぁ……」




提督「………では失礼しますね」




中将「あ、おい待て  間違っても解体なんかするんじゃないぞ!」




提督「………はーい…」




ギィ・・・ バタン!




・・・




提督「フゥー・・・」




友提「絶望感がひしひしと伝わってくるな」




提督「…おう、友じゃねぇか、おひさ」




友提「おう、久しぶり …で?やっぱりソ連艦の件か?」




提督「それ以外ねぇだろ、ったく…」




友提「そうキレるなよ、せめて隠す努力をしろ」




提督「はっ、無理無理 ソ連?ロシア?マジ無理」




友提「…ほんっと変わんねぇなおい」




友提「そんな無理か?ロシア」




友提「美人さん多いぞ? 寒いけど観光地も多いぞ?」




提督「どうでもいいわ、そんなん」




友提「…まー、いくら嫌いだからって問題は起こすなよ」




提督「それはない、俺の優等生っぷりを舐めるな」




友提「知ってる」




友提「…そういえばどうだ? 俺この後暇なんだけど…飲みに行かないか?」




提督「そうだな…俺も結構かかると思って遅く帰ると伝えちまったからな」




提督「そうだな、行くか」




友提「よし来た! 呼べる奴がいたら誘うか!」




提督「久々だなぁ、こういうの!」




友提「だよな、楽しもうぜ!」




・・・











ピンポーン




雷「…司令官かしら!」




電「ダメなのです! 狼さんなのかもです!」




暁「あはは!あんなのふぃくしょんってやつよ! 恐れることなんてないわ!」




天龍「おい、そうやってお前みたいに油断するのが狼に食われるんだぞ」コツッ




龍田「そうよ~、気をつけなさい?  …それで、この子はどなたなのかしら?」




雷「私たちと同じくらいかちょっと大きく見えるわね…艦娘かしら?」




天龍「あン?この俺ですら知らない艦娘なんているかよ」




電「でもこんな時間にここに女の子が来るのは変なのです!」




天龍「あー…確かにな」




響「何の騒ぎだい?」




天龍「おう、どこ行ってたんだ?」




響「少しお花をつみにね …それで?」




天龍「あぁ、このインタホンの子なんだけどな…」




響「っ!! タシュケント、タシュケントじゃないか!」




龍田「あら?知り合いなのかしら?」




響「あぁ、元ソビエトの艦だよ 直接の面識はないけど、彼女のことはよく耳にしたからね」




天龍「そうだったのか、なら事情はともかく、一度入れてみるか」




電「なのです!」




・・・



タシュケント「まずは自己紹介から 私の名前はタシュケント、空色の巡洋艦と呼ばれてもいたよ」




タシュケント「こんな時間にすまないね、艦隊諸君」




天龍「まったくだ、必要以上に警戒しちまった」




龍田「それで~? どうしてこんな時間にここに来たのかしら~?」




タシュケント「うん、実は私は明日からここに着任することになったんだ」




艦娘s「「「マジ!?!?」」」ズイッ




タシュケント「う、うん、本当だよ…」




タシュケント「どうしてそんなに驚くんだい…?」




雷「ここ最近ここにはあまり着任してくる子がいなかったからね、軽巡クラスは」




電「なのです! 空色の巡洋艦さんは頼りになりそうなのです!」




タシュケント「あ…すまない、空色の巡洋艦というのはただの異名でね…」




タシュケント「実際は君たち駆逐艦とあまり変わらないんだ」




天龍「…にしてはでけぇな」




タシュケント「嚮導駆逐艦、いうなれば駆逐艦と軽巡の間のようなものだからね」




天龍「ほーん」




天龍「まぁなんにせよ戦力が加わるのは大歓迎だ、よろしくな、タシュケント」




タシュケント「あぁ、よろしく頼むよ…えーーっと…」




天龍「俺の名前は天龍だ」




タシュケント「テンリューね、覚えたよ …その眼帯、かっこいいね!」




天龍「お、話の分かるやつが来たなぁー!!」




暁「やばい、天龍さんが調子に乗るわ…!」




龍田「あら~これは面倒ね~」




雷「…あら? そういえば響は?」




電「ほんとなのです、いざとなったら恥ずかしくなったのですかね?」





・・・




響「…どうしてだい」




提督『…何のことだ』




響「とぼけるな、あなたはソビエトが大嫌いなはずだ」




響「だからこそ私を『ベールヌイ』と表記しないようにしてるんだろ」




響「あなたの勝手なエゴを押し付けたんだろ」




響「…なのにどうしてタシュケントなんて武勲艦なんか…!!!」




提督『…そうか、もう奴が来たのか』




提督『…落ち着け、いや落ち着いてくれ、響』




提督『俺だって不本意なんだ…大本営の奴らに押し付けられた』




提督『しかも元帥からの推薦だ…断り切れなかったんだ…わかってくれ…』




響「…司令官はそれでいいのかい?」




提督『…組織に属する以上、上の言うことは絶対だ…』




提督『…それが元帥の言葉となれば…なおさら』




響「そうかい」




響「…付き合い方はよく考えておくんだね」




提督『…わかってる』











・・・翌日





提督「…というわけで、本日付けで着任したタシュケントだ、仲良くしてやってくれ」




タシュケント「ご紹介にあずかったタシュケントだよ、よろしくね!」




パチパチパチパチ!!!




提督「名前からなんとなくわかるだろうがソビエトの艦だ」




提督「そうだな…せっかくだから響、面倒を見てやってくれ、案内とかな」




タシュケント「案内ならもうすんでるよ! 昨日みんなが親切に案内してくれたからね!」




提督「…そうか」




提督「それでは解さ…「ちょっと待って司令官!」




提督「ん?どうした雷」




雷「タシュケントさんの歓迎会とか、しないのかしら?」




提督「…」




雷「ほら、いつも新しい子が来たらやるじゃない!」




提督「あぁ…すまないんだが、少しバタバタしていてな…」




提督「お金は渡すから、俺抜きでやっていてくれ」




卯月「えー! 司令官の余興楽しみだったぴょーん!」




水無月「うーちゃんはおちょくるネタが欲しいだけだろう?」




卯月「な、なぜバレたっぴょん…!?」




弥生「バレバレ…」




提督「ごめんって」




如月「ちょっと悲しいわねぇ~」




電「でも、司令官さんに無理は言えないのです」




提督「ありがとな、電」ナデナデ




電「えへへ」




提督「それじゃあ俺は執務を始めるよ、じゃあな」







・・・執務室




提督「…」カリカリカリカリ・・・




タシュケント「♪~」




提督「…」




タシュケント「♪~」




提督「…おい、どうしてここにいるんだ?」




タシュケント「昨日大方説明されたからね、暇なんだ」




提督「そうか」




タシュケント「もうちょっと反応したらどうだい?」ツンツン




提督「…見てわからないか、執務中だ」




提督「お前が入ったことで新しい訓練やローテを組む必要があるからな」




提督「せっかくだ、こんなところじゃなくてアイツらと遊んでこい」




タシュケント「お心遣いはありがたいけど、私は同志と一緒にいたいんだ」




提督(…は?)




タシュケント「書類だけじゃ君がどういう人間なのかわからないからね」




提督「あまり執務を邪魔されたくないんだ、頼むから出ていってくれ」




タシュケント「…むぅ、しょうがないなぁ」




提督「すまないな」




ギィ・・・ バタン!




提督「…」




提督「……目的は何だ…盗聴器でも仕掛けたのか…」





提督「なんにせよアイツとはあまり…」




タシュケント「…ごめんね同志!言い忘れていたことが…」バァン!




提督「っ!? …な、なんだ急に…ノックくらいしてくれ…」




タシュケント「あぁ、ごめんね」




提督「…それで?何の用だ」




タシュケント「えっと…天龍から秘書艦をやれって言われたんだけど、どうすればいいかな?」




提督「…はぁ!?」




タシュケント「い、いや…かな…?」




提督(…ここで断ったら、アイツらにも流石に怪しまれるか)




提督「…いいだろう、だが引継ぎはそっちでやってくれ」




タシュケント「うん! わかったよ同志提督!」




提督「…それから、その『同志』っていうのはやめてくれないか」




タシュケント「? どうしてだい?深海棲艦を倒す同志じゃないか」




提督「…とりあえずやめてくれ、頼む」




タシュケント「う、うん、わかったけど…」





















・・・一週間後







タシュケント「ふぅー疲れたね! さ、報告しに行こうか!」




電「すごいのです!あんなに倒しちゃうなんて!」




暁「わ、私だって本気出せばこれくらいできるわよ!」




天龍「いや驚いたな、まさかここまで強いとはな」




タシュケント「いやいや、みんなのおかげさ! 今日だって上手く当たっただけさ」




雷「謙遜しないでいいのよ! ほんとにすごかったわ!」




タシュケント「そういってもらえると嬉しいな! …提督、入るよ?」コンコン




ガチャ・・・




提督「…おう、お疲れ」




天龍「ほい、戦果はこんなもんだ、まぁいつも通りだが…」




天龍「タシュケントのおかげでかなり順調に…」




提督「そうか、それはよかった」




提督「今日のMVPは天龍、お前だ」




天龍「…は?」




天龍「おいおい、ちょっと待てよ、そんなわけないじゃねぇか」




天龍「ここにいる全員、タシュケントがMVPだと思っていると思うが」




提督「天龍は指揮を執って、味方に被害を出さず、その上ターゲットを取りつつダメージも取っている」




電「確かにそうですけど…」




提督「戦果に目が眩むだろうが、総合的に見れば天龍だと俺は判断したが」




天龍「確かにそうかもしれないけどよ…」




天龍「一応、着任してすぐだぜ…?ちょっとくらい優遇してやってもいいじゃんか」ヒソヒソ




提督「…」




提督「…ま、みんなが言うならしょうがないさ」




提督「MVPはタシュケントに変更だ、ほら、特別に間宮券をやろう」




タシュケント「おぉ!これが噂のマミヤだね!? やったぁ!!」




提督「よし、解散!」




艦娘s「「「了解!」」」




・・・




電「今日はタシュケントちゃんのおかげで早く終わったのです!」




暁「そうね! 今日はちょっとだけ遊ぶ時間が増えたわ!」




雷「…響、どうしたの? さっきから喋らないけど…」




響「…ん?」 




暁「具合でも悪いの?」




響「いや、特に何でもないよ、大丈夫さ」




雷「そう?ならいいんだけど」




暁「そういえば、なんか司令官、ちょっとレディに冷たくないかしら」




電「…それ、電も思ったのです、最近怖いというか…」




雷「私、心当たりがあるわ!」




電「ほんとなのです!?」




雷「競馬とかパチンコで負けたのよ!! なによもぉ、司令官ったら言ってくれればお金ならあげるのに~」




暁「うわでた雷のヒモ養いたい欲求…!」




電「絶対司令官さんにそんな時間無いと思うのです…」




雷「…確かにそうね」




雷「まぁ、司令官には司令官の事情があるんでしょう、あまり詮索しないほうがいいわよ」




暁&電「「そうね!(なのです!)」」




響「…」





・・・執務室




タシュケント「ただいま、提督!」




提督「…おかえり、そのまま帰っても良かったんだぞ」




タシュケント「お気遣いありがとう、でも私も執務しないとね! 秘書艦だし!」




提督「そうか、勤勉なことだ」




提督「…」カリカリカリカリ・・・




タシュケント「…」カリカリカリカリ




提督「…」カリカリカリカリ・・・




タシュケント「………いつもの執務も、こんなに淡々とやっているのかい?」




提督「…どうしてそう思う」カリカリカリカリ・・・




タシュケント「だって…静かすぎないかい?」




提督「…話す必要があることがあるのか?」カリカリカリカリ・・・




タシュケント「あ…そうだよね  ごめん…」シュン・・・




提督「…」














・・・タシュケントの部屋




タシュケント「…そうそう、そんな感じさ」




タシュケント「うん、そっちも二ホンには慣れたかい?」




タシュケント「ガングート」




ガングート『ぼちぼちといったところだな』




ガングート『皆いい奴らだ、提督のスキンシップがいささか過ぎるがな』ハハハ




タシュケント「…そっか、よかったね」




ガングート『あぁ  …っと、少し呼ばれた、切るぞ じゃあな同志タシュケント』




タシュケント「うん、じゃあね」




ツー… ツー・・・ ツー・・・




タシュケント「…はぁ……」ボスッ




タシュケント「ガングートは……いいなぁ」








・・・数週間後  訓練所





タシュケント「…もう一回、お願い!」  龍田「いいわよぉ~、何回やっても同じだろうけど」




ドォン・・・  ドガァァン・・・




提督「…」




天龍「珍しいな、お前が訓練所に来るなんてな」




提督「天龍か  執務が一通り終わったから見に来たんだ」




提督「…まぁ、みんな上がった後だったみたいだが」




天龍「タシュケントはやってるだろ」




提督「…まぁそうだな」




天龍「アイツ、根性あるよ」




天龍「龍田の訓練、ただでさえキツいのに、居残って回避訓練だぜ?」




天龍「俺でもそこまでやる気ねえよ」




提督「そうか」




天龍「アイツは絶対に強くなる、俺はそう思う」




天龍「それに、アイツが来てからみんなの士気も上がったみたいなんだ」




提督「…」




天龍「タシュケントがあんだけやってるんだからって」




天龍「おかげでこっちは教官役大変だよ、まぁ嬉しい悲鳴だけどな」




提督「そうか」




天龍「…提督…? どうしたんだよ」




提督「帰ろうと思ってな、いい休憩になった」




提督「じゃあな、天りゅ…」ガシッ




天龍「…なぁ、どうしちまったんだよ、提督」




提督「…?」




天龍「アイツが来てからなんか変だぜ提督」




天龍「冷たくなったよ…」




提督「…そうか?」




天龍「というかよ…あのタシュケントにだけ、相当冷たく当たってないか?」




天龍「提督、アイツのことになると急に目が怖くなんだよ」




天龍「えこひいきがよくないとか、そういうことじゃなくてよ…」




天龍「一応駆逐共をまとめる役として、あんまりよくねぇんじゃねぇかって思うんだ」




天龍「文月とか、その辺は時々提督が怖いとまで言っていた…」




天龍「提督として、そういう態度、どうなんだよ」




提督「…そうか、そうだったな」




提督「こいつらは知らないんだったな」ボソッ




天龍「あん?」




提督「…いや、確かにその通りだな」




提督「俺も色々とあって接し方がきつかったかもな」




天龍「そっか、提督にもあんのか色々と」




提督「あぁ だがありがとう、天龍」




天龍「おうよ、俺らだけじゃなくて自分のメンタルケアもしっかりな」




天龍「疲れたらキチンと休めよ!」




提督「あぁ」




・・・




提督「…ハァ」




タシュケント「…どうしたんだい提督、ため息なんかついて?」




提督「うぉ!? け、気配を出せ気配を…」




タシュケント「あぁ、ごめんね」




タシュケント「そんなことより聞いてよ、提督!」




提督「あぁ…? なんだよ」




タシュケント「さっき龍田との演習で練度が70になったんだ!」




提督「そうか、よかったな」




提督(二ヶ月ほど前に練度1でここに来たと思うと相当頑張ってはいるんだな)




提督「おめでとう、いい戦力になりそうだよ」




タシュケント「うん……ありが、とう…」




提督「…」




タシュケント「…ねぇ、提督って」




提督「……そろそろ行かないと」




提督「じゃあn「待って」ガシッ




提督「…あ? 離せよ」ブン




タシュケント「…ご、ごめん…」




タシュケント「…ねぇ、提督は私のこと、嫌いなのかい…」




提督「…はぁ?」




タシュケント「ずっと避けられている気がするんだ…私にだけ冷たいし…」




提督「…そうか?」




タシュケント「…ごまかさないでくれ!! わざとだろう!!」




提督「…」




タシュケント「ねぇ、答えてくれよ、提督!」




提督「…いいから離せって…!」




タシュケント「答えてよ!!」




提督「…あぁ、そうだよ!!」




提督「お前のことが嫌いだよ、大嫌いだ!」




提督「俺はお前を歓迎など一度もしていなかった!」




提督「なんで俺の所にソビエト艦が来るんだ…!!あれほど嫌いと言っていたのに…!!」




タシュケント「…私がソビエト出身だから嫌っているのかい…!?」




提督「あぁそうさ、お前がどんな人間だろうと関係ない」




提督「お前がソビエト出身だというだけで、お前を嫌う理由には十分だ!!」




タシュケント「そんなのひどいよ…! 私は…!」




提督「お前がどうかじゃねぇんだよ!! 俺は大嫌いなんだよ!!」




タシュケント「提とっ…!」




提督「近づくな、気色悪い…!!!」ドン!




タシュケント「…うわっ…!?」ドサァ・・




提督「いいか、これからは顔を見せるな! 俺につきまとうな…!」




提督「…チッ」スタスタ




タシュケント「そんな…提督…!」




タシュケント「…なんで、そんなことで…!」




タシュケント「ただ、生まれた国がそうだっただけで…そんなに嫌うんだ…」




タシュケント「私は… 提督のために…!」




タシュケント「今まで…頑張ってきたのに…!!」












・・・翌日




提督「…以上か」




電「タシュケントちゃんは調子が悪いのでお休みなのです…」




提督「…連日の疲れが溜まっていたんだろ、安静にするよう言っとけ」




電「は、はい…」




提督「それでは遠征よろしくな!」




第六駆逐隊「「「「…了解です!」」」」





・・・洋上




電「…タシュケントさん、心配なのです」




雷「そうね、でも司令官の言う通り頑張り過ぎだったと思うわ」




天龍「そういえばアイツ、昨日の訓練でとうとう練度70になったぜ」




電「マジなのです!? すごいのです!!」




天龍「…まー、そのせいで体壊しちまったのかもしれないけどなー」




暁「それだけ頑張ってると、やっぱり司令官からご褒美とかもらえたりするのかしら?」




天龍「…」




暁「…天龍さん…?」




天龍「…いや、何ももらっていなかったはずだ」




暁「そ、そうなの…? ちょっと可哀想かも…」




電「…前からずっと思っていたのですけど…司令官ってやけにタシュケントちゃんに冷たくないですか?」




天龍「…」




電「司令官にも色々とあるのでしょうけど…流石に可哀想というか…」




天龍「…実はな、俺もそう思って昨日提督に言ったんだよ」




雷「そうだったのね…それでどうだったんですか?」




天龍「…一応、わかったとは言っていたから、大丈夫だと思うが……」




天龍「…それにしてもマジでどうしたんだろうな、提督は…「…ちょっといいかい」




天龍「どうした、響」




響「…正面…あれって深海棲艦じゃないかい…?」




天龍「っ…! マジじゃねぇか、戦闘準っ!?」




ドガァァン!!




・・・執務室





提督「…なんだと!?」




提督「…状況は   …了解した、遠征は直ちに中止、即刻帰投せよ」




提督「こちらからも迎撃部隊を向かわせる、それまで全速力で後退し続けてくれ!」




ガチャン




提督「まさかあの遠征ルートにも深海棲艦が出るようになったとは…」




提督「…今はほとんどが遠征に出払っている…ここにいるのは龍田、菊月、三日月、望月…」




提督「…それ以外は練度的に不足しているし…」




提督「かといって四隻では不安がある……」




提督「………」




提督「…仕方ない、か」




・・・




コンコン




提督「…タシュケント、いるか」




「………」




提督「…まぁいい、一つ頼み事がある」




提督「現在、天龍達が深海棲艦の攻撃を受けている」




提督「…天龍が中破、電も中破手前という状況だ」




提督「…頼む、迎撃に出てはくれないか」




「………」




提督「……体調が悪くて無理だというなら構わない、龍田たち四隻で出てもらう」




提督「…すまない、邪魔したn「…いいよ」ガチャ・・・




提督「本当か!?」




提督「だが体調は大丈夫なのか?」




タシュケント「…ありがとう  でも、大丈夫だよ」




タシュケント「龍田たちは、どこに?」




提督「もう出撃準備をして埠頭にいるはずだ」




タシュケント「わかった、すぐに行くよ」




提督「…ありがとな」




タシュケント「…うん! どういたしまして!」




・・・








天龍「クッソー、俺としたことが油断しちまった…」




提督「敵がいることなんて予想外だ、そう気を落とすな  それより入渠して早く傷をいやせ、な?」




天龍「あぁ、サンキュー 行ってくるぜ」




提督「電も行ってこい、暁は…」




暁「レディはこのくらい平気よ…!」小破




提督「…ありがとな、暁」ナデナデ




暁「ん!」




提督「迎撃に出た五人もありがとう! おかげでほとんど被害を出さずにすんだ!」




提督「ついてはとりあえず…間宮券でいいか?」




龍田「いつも間宮券でマンネリね~」




提督「すまん、こんくらいしかなくてな…」




三日月「私は嬉しいですよ! ね、もっちー!」




望月「ん、まあそうね、すごく嬉しい」




菊月「…お前本当にそう思っているのか…?」




提督「あはは…」




提督「…それじゃ解散! 今日はあとオフ!」




艦娘s「「「はーい!」」」




ガチャ・・・ ゾロゾロ・・・ バタン




提督「…何やってるんだ?」




タシュケント「あ、執務、するね?」




提督「帰っていいぞ」




タシュケント「…」




提督「それほど仕事も残っていない、お前も疲れているだろう 帰って休め」




タシュケント「…うん」




タシュケント「…ねぇ、提督、無駄話くらい…」




提督「帰れ」




タシュケント「…っ…!  くっ…」ダッ!




バン!




提督「…開けたら閉めろや  ったく」




響「…いいかい、司令官」




提督「…あぁ、響か  どうした」




響「そろそろやめたらどうだい、その態度」




提督「…」




響「艦隊のみんなも司令官を訝しんできた」




響「それにタシュケントは大事な戦力じゃないか」




響「司令官の好き嫌い云々関係なく、彼女が欠けるのは…」




提督「…ソビエトのよしみか?」




響「…っ」




提督「お前はこっちだと思っていたんだが、残念だよ」




響「…そういう問題じゃない! 万一このままタシュケントを冷遇して…」




響「それで君が報告されたらどうするんだい!?」




提督「…アイツが? ないない」




響「決してゼロじゃない…!! 司令官、お願いだから「黙れよ、ベールヌイ」




響「…」




提督「…忘れるなよ? 俺はお前をアイツと違ってなんの遠慮もなく解体できるんだぞ」




響「…そんなことをしてみろ、暁たちが黙っちゃいない…!」




提督「…確かにそれもそうか、アイツらの悲しむ顔は見たくないな」




提督「…ま、やらないなんて保証はないがな」




響「…司令官…」




提督「安心しろ、お前が響である限り、お前を冷遇はしない」




提督「さ、はやく帰れ」




響「…わかったよ」




響「…司令官」




提督「なんだ?」




響「…後悔だけはするなよ、собака」




提督「…」




ガチャ・・・ バタン










・・・タシュケントの部屋




タシュケント「ハァ・・・ハァ・・・ どうしてだい、提督…!」




タシュケント「どうして私にそんな態度をとるんだい…」




タシュケント「私は、君のために頑張ってきたってのに!!」




提督人形「ボロボロ・・・」




タシュケント「пиздапиздапиздапиздапизда!!!」ドスッドスッドスッ




タシュケント「ハァ…  ハァ……」




提督人形「グチャグチャ・・・」




タシュケント「Я хочу быть с тобой всегда…」




タシュケント「…もういいよ」




タシュケント「君のことが大好きだ」




タシュケント「…でも、それ以上に君が憎い」




タシュケント「君が欲しい、でも君を壊したい」




タシュケント「…あれ…? もしかして…」




タシュケント「…あぁ、いいことを思いついた」




タシュケント「…そうだよ! 最初からこうすればよかったんだ!」




タシュケント「ははっ!  あっはっはっはっは!!!」




タシュケント「その顔、絶対に絶望で歪めてあげるからね! 提督!!」








・・・一ヶ月後




提督(あれから一ヶ月、特に目立ったこともなく過ぎた)




提督(タシュケントもあまり話しかけてくることもないし、それでいて戦果は挙げている)




提督「上々だな」




提督「響の奴は後悔するな、なんて言っていたけど、何もないじゃないか」




提督「まったくもって杞憂…ん?」




提督「あれは…龍田か」




龍田「はぁ~疲れたわ~」




提督「お疲れ様、缶コーヒーだ」スッ




龍田「あらいいの?」




提督「俺のは後で買い直せばいい」




龍田「ありがと」




提督「…大変そうだな」




龍田「そうなのよ~、タシュケントちゃん、やる気あり過ぎよー…」




龍田「流石の私でも疲れてきちゃったわ」




提督「断ればいいじゃないか」




龍田「あんなにキラキラしてる目をされたらねぇ~」




龍田「『提督のためー』ってすごく頑張ってるのよ、あの子」




提督「…そうか」




龍田「…あら、もうこんな時間  私はそろそろ行くわ 天龍ちゃんとお食事のお約束があるの」




提督「そういえば外出届が出ていたな、楽しんで来い」




龍田「えぇ、でも何かあったらすぐ言ってちょうだい」




龍田「天龍ちゃん共々、飛んで帰ってくるから」




提督「あぁ、頼もしいぜ」






・・・




提督「遠征や哨戒でみんな出払っちまったし…」




提督「…完全に暇になっちまったな」テクテク




提督「ゾワッ」




提督「…誰だ!?」




タシュケント「やぁ提督! こんな時間にどうしたんだい?」




提督「タシュケントか、びっくりさせるなよ…」




提督(…こいつかよ… じゃあ今の殺気は一体…)




提督「ただの散歩だ お前こそこんな時間に何をしている」




タシュケント「提督と一緒さ! なんとなく夜風に当たりたくてね」




提督「そうか もう少し離れてくれないか?」




タシュケント「どうしてだい?」




提督「散々言っているだろ、俺はお前が嫌いだと」




タシュケント「…やっぱりそれが君の態度なんだね、提督」




提督「ハァ…」




タシュケント「…じゃあ、もういいよ」スッ




提督「はっ…?」




タシュケント「いつか態度を変えてくれるかとも思っていたけど、どうやらそれは無理なようだし」




提督「…お、おい…そりゃなんだよ…?」




タシュケント「見ればわかるだろう? 銃だよ」




提督「…ひっひぃ!?」ダッ




タシュケント「逃げられると思うなよ」パァン




提督「あっがぁ!!?!? あ、足がぁ!!」




提督「…てめぇ!! ただで済むと思うなよ!!」




タシュケント「済むさ、この銃声を一体誰が聞いているというんだい?」




タシュケント「今鎮守府にはほとんど人がいない しかもここは施設からかなり離れた場所だ」




タシュケント「サイレンサー付きのこの銃の音が、一体誰に聞こえるんだい?」クスクス




提督「…ぐっ…!! だが俺を殺せばどうなるか…!!」




タシュケント「うん、だから殺しはしない」




タシュケント「少しだけ弄らせてもらうだけさ」




タシュケント「…頭の方をね」




提督(…腕は動く……隙を見て腰の拳銃さえ握れれば…!)




提督「…どういうことだ、タシュケント」




タシュケント「君に説明する義務はない…けどサービスで話してあげるよ」




タシュケント「ようは君が私を嫌うのはソビエトだからだよね」




タシュケント「けれど残念ながら生まれ故郷を変えることはできないんだ」




タシュケント「どうしたら君に好きになってもらえるかなーって思ったんだけどさ」




タシュケント「…君の方に変わってもらえばいいのさ」




提督「…バカかお前 どうしようと俺は…」




タシュケント「実は私、ちょっとした医学を学んでいてね」




タシュケント「記憶消去、記憶改竄、洗脳」




タシュケント「向こうではそんなことばかりやっていたものさ」




タシュケント「向こうに行ったら器具もある じっくりと提督の記憶を書き換えるさ!」




タシュケント「成功したら私たちは晴れて同士だ!」




タシュケント「あはっ! 最高じゃないか!」




提督「…ははっ、そうだな」




タシュケント「ふふっ、そうだろう? キミもそう思…」




提督「…最高に狂ってんな!!」チャキッ




タシュケント「っ!?」




バァン!




ドサ















提督「…ククク あっはっはっはっは!!!」




提督「ザマァ見ろ!! これでも早撃ちは得意なんだよ!!」




提督「やった、やったぞ!!」




提督「これで面倒なのが消せた!!」




提督「しかも襲われてからの反撃という正当な理由で!!」




提督「あぁマジ最ッ高の気分だ!!」




提督「これでようやく前と同じ、みんなと一緒に楽しい日々を送れる…」




提督「しばらくは沈んだ雰囲気だろうが…致し方ない」




提督「さて、憲兵を呼ばないとな! できるだけ大変そうに!」ピッピッピッ




提督「…け、憲兵さんですか!? 提督です、今すぐ岬の所に来てください…!」




提督「た、タシュケントが…タシュケントに…! と、とにかく今すぐ来てください!!」




ピッ




提督「…Ok ようやくだ」




提督「ようやくこの鎮守府に平和が戻った…!」






・・・





天龍「…おかえり」




提督「あぁ、ただいま…」




天龍「…残念、だったな」




天龍「アイツは、こういうことをするやつだと思わなかったんだが…」




提督「あぁ…」




龍田「でもよかったわ、提督が無事で」




提督「…いや、結果的に俺は自分の艦娘の命を奪ってしまった…それは変わらない…!」




雷「元気出して司令官!」




電「なのです! 司令官が落ち込んでもどうしようもないのです!」




暁「そうよ! 残念だけど…くよくよしててもしょうがないと思うわ!」




睦月「そうにゃしい!」 皐月「しょうがないことだったのさ!」  如月「うふふ、慰めてあげようかしら」




提督「お、お前ら…!」




天龍「さて…出頭で疲れてるだろうから、俺らはお暇するぜ」




龍田「よーく休むのよ?」




暁「ほら、響 帰るわよ」




響「…私は少し話がしたいから残ってもいいかい?」




電「で、でも司令官さん疲れてるのです…」




提督「いや、いいよ」




電「い、いいのです?」




提督「あぁ、少しくらい構わないさ」




響「ありがとう」




暁「じゃあ、私たちは行きましょうか」




雷「えぇ」 電「なのです」





ガチャ・・・  バタン




提督「響…」




響「少し話がしたくてね  …タシュケントの件で」




提督「…」




響「私は君に言ったね、後悔するなって」




提督「あぁ」




響「…だが」




響「こんなことになるとは思わなかった」




響「すまない、タシュケントがここまでの危険分子だと予想できなかった」




響「汚い言葉を吐いてしまってすまない…許してくれないか…?」




提督「何言ってるんだ」




提督「お前はおれの大切な艦娘だ、許すに決まってるじゃないか」




響「司令官…! ありがとう…!」









・・・半年後




提督(…あぁ、いい湯だ)




提督(あいつが消えてから半年、いいこと尽くしだ)




提督(戦果が優れているとか、大活躍とかではないが…)




提督(皆と一緒に変わらないまま日々を過ごして…)




提督(こうやって平和に毎日を送れる…なんて幸せなこと…)




提督「…さて、そろそろ出るか」




ザパァ・・・




・・・




提督「ふー、いい風呂だった!」




暁「司令官ー!」




提督「ん? どうしたお前ら」




雷「司令官もそろそろ寝るのよね?」




提督「まぁそうだな、髪乾かして、テレビでも見て…」




電「じ、実はですね さっき怖いテレビを見てしまって…」




提督「…ははぁ…怖くて眠れないとかか~?」




暁「れ、レディの私は怖くなかったわよ!? 皆が怖いって言うから…」




響「一番強く私に捕まってきたのによく言うね…」




暁「ちょ、響!?」




電「お、お願いなのです! 一緒に寝てください…なのです!」




提督「しょうがねぇなぁ! わーったよ、寝てやろう」




第六駆逐隊「「「「やったぁ!!」」」」




提督「…でも夜更かしはなしだぞ? 明日もいつも通りだからな!」




第六駆逐隊「「「「はーい!!」」」」




・・・




雷「司令官遅ーい!」




提督「悪い悪い、テレビを見ていたらこんな時間になってた…」




電「司令官さんはここに寝るのです!」ポンポン




提督「へいへい… というか流石に5人は厳しくないか?」




暁「詰めれば大丈夫よ!」




提督「朝起きて床に転がってても知らんぞ~」




提督「…さて、寝るか」




ボスッ



提督「…明日はー…いつも通りの時間にタイマーセットしておくか」カチカチ




響「ねぇ、司令官」




提督「ん?どうした」




響「変なことを聞くけれど… 司令官はいい夢を見れたかい?」




提督「夢?」




響「あぁいや、夢を見れるほど、幸せかいって」




提督「なんだそういうことか …もちろんだ」




提督「お前らと一緒に、いつも通りの生活を送って」ナデナデ




電「えへへ」




提督「そんなに給料は高くないけど、幸せさ」




響「そうか うん、変なことを聞いて悪かった」




提督「ふふっ、急にどうしたのかと思ったよ」




提督「…さて、電気消すぞー」




提督「じゃあな、おやすみ」




第六駆逐隊「「「「おやすみなさい(なのです)」」」」


















・・・












チュンチュン・・・





提督(小鳥のさえずりが聞こえる)




提督(もう、朝か…)




提督(…眠いけど…)




提督(目を開ければ、いつも通りのアイツらがいるから)




提督(いつも通りの…日常が……)




提督(幸せな……)




タシュケント「やぁ、おはよう 同志」




提督「………………………………………え?」




タシュケント「同志」




タシュケント「いい夢は見れたかい?」








提督「………え?タシュ…ケント………?」




提督「………手錠………?」ジャラ・・・




提督「………どこだ………?」




提督「……アイツらは………」




提督「一緒に寝ていたはずの…」




提督「今日も一緒に過ごすはずの…」




提督「アイツらは………どこに…」




タシュケント「全部、夢だよ」







提督「…違う…違う違う違う!! これは夢だ、ははっ、なんて趣味の悪い夢だ…!」




提督「いっ今更タシュケントの夢なんて…! ははっ、俺にもアイツを殺した罪悪感があったのか…?」




提督「わ、わかったよ、いいからこんな夢は早く覚めてくれ…!」




提督「アイツらの所に…  幸せな、あの鎮守府に…!!」




タシュケント「…残念、それは、夢だ」




タシュケント「さぞ心地のいい夢だったろうね」




タシュケント「私が消えて、皆と楽しく送る毎日…」




タシュケント「君の理想そのものの世界だったろう」




タシュケント「…けれど残念でした」




タシュケント「ここはロシア、君の鎮守府から遠く遠く離れた場所だ」




タシュケント「君が見ていたのは夢」




タシュケント「言ったろう、私は頭の方をいじるのが得意だって」




タシュケント「あの時君は私に撃たれて気絶して…連れてこられたんだ」




タシュケント「そうしてここで少し頭の方をいじらせてもらったのさ」




提督「そんなわけはない…! 俺は確かにお前を…!」




提督「お前を………」




タシュケント「ふふっ、段々思い出してきたかい? どこまでが現実でどこからが夢か」




タシュケント「…君は確かに私に撃たれた、足と……胸をね」




提督「ち、違う…俺は…確かにお前を…  ガッ!?」




タシュケント「ほら、体は正直みたいだ  少し叩いただけで胸に激痛が走るだろう」




提督「かはっ…  な、なら…俺は本当に…」ガクッ




タシュケント「あはっ! ようやく理解したかい?」




タシュケント「君はただ夢の中で幸せになっていただけ」




タシュケント「現実はこうさ! 私に誘拐され、ここに閉じ込められている」




タシュケント「…ねぇ、どんな気持ちだい?」




提督「…」ボーゼン




タシュケント「ようやく、君を手に入れることができたんだ…  あはっ」




タシュケント「二人で一緒に楽しく暮らそう なに安心してくれ、生活には困らせないさ」




提督「…いや、そんなことはない…!」




提督「俺が…提督が一人消えれば軍部は黙っちゃいないはずだ!」




タシュケント「まぁそうだね、日本は必死になって君を探しているらしいし」




提督「ははっ、なら時間の問題だ…! 軍は必ず俺を見つけ出してくれる…!」




タシュケント「そうかもね」




タシュケント「…でも、君に戻る場所なんてあるのかな?」




提督「…は…?」




タシュケント「君の艦娘なら、新しい提督と楽しくやっているようだよ」




タシュケント「君と同じように、平和にね」




提督「………え?」




タシュケント「むしろ君の時よりもよろしくやってるんじゃないかな!!」




タシュケント「彼女たちにとって私が着任してからの君はそれはもう怖かったろうからね!!」




提督「違う…あれは…!!」




タシュケント「そうだね、私に向けた態度だ  けどそんなの誰も知りやしない」




タシュケント「精々ベールヌイくらいだろうね!」




提督「………」




タシュケント「執務室に置いた隠しカメラがまだバレてないから映像があるけど」




タシュケント「見るかい?」ニヤニヤ




提督「………俺は」




提督「アイツらにとってはその程度だったのか…?」




提督「所詮………俺は………」




タシュケント「ふふっ」




タシュケント「ねぇ、提督  今どんな気持ち?」




提督「………っ!!」




タシュケント「ねぇねぇ、どんな気持ちだい!?」




提督「ぐっ………あぁあああああ!!!」ジャラジャラ




タシュケント「あはっ! それだよ!!その顔だよ!!!」




タシュケント「悔しいかい?悔しいだろう!!」




タシュケント「その顔!もっとよく見せてよ!!! あははっ!!!」




提督「お前さえ…」




タシュケント「え?」




提督「お前さえいなければぁ!!!」グググ・・・




タシュケント「ぷっ、あはははははっ!!!」




タシュケント「同志、顔が真っ赤だよ!! あはははっ!!!」




提督「嗤うなクソがぁあ!!!」




タシュケント「そうだ、そうだよね!! 私さえいなければ君は幸せだったかもね!!」




タシュケント「君の大嫌いなロシア生まれの私が来てから、全ての歯車が狂ったんだもの…!!」




タシュケント「…でも、それは私も同じさ」




タシュケント「君の下に着任したせいで…」




タシュケント「君を好きになってしまったせいで…」




タシュケント「私はこんなにも歪んでしまった」




タシュケント「…この責任は、取ってくれるよね?」




提督「…誰がそんなこと…!」




タシュケント「…まぁいいさ、君が嫌がろうと、拒否しようと、何しようと…」




タシュケント「その嫌がる顔を見るのも楽しいんだから!」




タシュケント「…私は君からの試練を耐えたよ」




タシュケント「次は君の番だ」スッ・・・




提督「触るなっ…! やめっ…」




タシュケント「君の脳を犯してあげるよ」




タシュケント「少しずつ…」




タシュケント「ほんの少しずつ」




タシュケント「何度も何度も繰り返して…」




タシュケント「気付いた時には、手遅れになっていて…」




タシュケント「君はもう、私から離れて生きていけないようになってる」




タシュケント「そう気づいたとき、君はどんな顔をするのかな?」 




提督「…や、やめっ………!!」




タシュケント「さぁ、おやすみ、同志提督」




タシュケント「…もう一度、君のあの顔を見せてね」




タシュケント「…あはっ!!」




ドサッ








≪番外編① その後の鎮守府≫



・・・鎮守府




新提督「お疲れ様~」




雷「ただいま!」




新提督「きょーうーのMVPは~」




新提督「電ちゃんで~す!」




新提督「今回大活躍だったね~ほれほっぺうにうに~」グニグニ




電「ひえいはんさん、うへひひけほやめてほひいほへす」グニグニ




新提督「…なんて?」




響「…嬉しいけどやめて、だってさ」




新提督「おっ、これは失礼~」




暁「…」




新提督「あも~、暁ちゃん拗ねないの~」




暁「す、拗ねてなんかないわ! むぐっ」




新提督「かあいいなぁ~! 実家にいたわんこ様を思い出すよ~」グニグニ




暁「~~~!!」




雷「ちょっと嬉しそうね」ヒソヒソ 電「なのです!」ヒソヒソ




暁「そこ!聞こえてるわよ!!」




新提督「あはは~やっぱ君たちは面白いな~」




新提督「さ、疲れたでしょ、帰って帰って~」




第六駆逐隊「「「は~い」」」




ガチャ  …バタン




新提督「響ちゃんもいいよ? お仕事そろそろ終わるし」




響「いや、そばに付き添うのも秘書艦の仕事さ」




新提督「そう? 嬉しいねぇ~」




響「…そういえば司令官はどうして提督になったんだい?」




新提督「ん~? 唐突だね、まぁいいけど」




新提督「私、可愛い女の子が好きなの!!」




響「えっ……」ヒキッ




新提督「あぁ待って!引かないで! ペット的な、そう小動物的な意味だから!?」




新提督「…そ、それでね、艦娘を一目でも見れたらなーと思って試験とか受けてね」




新提督「ほんとに、ほんとに偶然受かっちゃったんだよね」




新提督「…でも訓練学校に入ってからは散々 体力も学力も、全然ついていけなかった」




新提督「なんとか卒業はできたんだけど、そんなド底辺、しかも女の私に声なんてかからない…」




新提督「そう思った矢先、ここの転属が決まったの」




新提督「…君たちの元提督だから、あんまり悪くは言いたくないんだけど…」




新提督「正直、居なくなったことにちょっと感謝してるかな…」




新提督「あ!い、今の外で言わないでね!?クビになっちゃうから!?」




響「はは、わかってるよ」




新提督「ホントにわかってる!? 響ちゃん飄々としてて時々不安になるんだけど!?」




響「…わかっているさ(微笑)」




新提督「それどっちの意味!?」




ピリピリピリ・・・




響「あ、すまない、携帯が………」




新提督「? どうしたの? 出てもいいよ?」




響「…すまない」




響「…司令官」




新提督「?」




響「…ソビエトについて、どう思う?」




新提督「ソビエト?  うーん………」




新提督「正直私頭悪いからわかんないや!」




新提督「でも別にいいも悪いもあるんじゃない?人によって」




響「そうかい」




響「…それじゃ、一旦失礼するよ」




ガチャ バタン!




新提督「響ちゃんは不思議ちゃんだなぁ~」





・・・廊下




タシュケント『遅いよ~、留守かと思った』




響「…何の用だい」




タシュケント『いや~感謝をするのを忘れていてね』




タシュケント『 あ の 時 は 助けてくれてありがとう!』




タシュケント『君のおかげで同志を簡単に連れていくことができたよ~!』




響「…そうかい、それはよかった」




タシュケント『…でもどうして君は手伝ってくれたんだい?彼は一応君の大切な司令官だったろう?』




響「確かに、そうだったね  …でもこの鎮守府の幸せを壊しそうだったから」




響「私はこの鎮守府が好きなんだ 暁、雷、電、それ以外の人たち…」




響「特に変化もない日常が」




響「…この幸せを壊すのなら、司令官だろうと切り捨てるさ」




響「…もちろん、君もね」




タシュケント『なるほど! 私の計画を手伝えば』




タシュケント『和を乱す私と同志、同時に鎮守府から消せるもんね!』




タシュケント『これは一本取られたね、あっはっは!』




タシュケント『…ねぇ、ヴェールヌイ』




タシュケント『君は今、幸せかい?』




響「当然」




タシュケント『そうかそうか! よかった!』




タシュケント『私も同志と一緒にいれて、幸せさ!』




響「…そうかい、そりゃ」




響「よかったな」




ピッ


後書き

(本編)終わり!閉廷!以上!  みんな解散!ソ連くんももう崩壊していいよ(肩ポン
後日談的なのだけもうちっと更新するんじゃ
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