2020-07-02 10:08:51 更新

概要

この作品は【反乱軍提督3】の続きです
なお、この作品は合同作品が存在します
作品名【単独行動隊提督】
もしよろしければそちらもお読みになっていただけると嬉しいです


前書き

提督(反乱軍)

【敵艦隊を指揮を取る反乱軍の提督】
【元横須賀の提督だったが秘書だった艦娘が同僚に殺されて同僚に刃を向けて怪我させた事で提督を辞退させられ島流しされた】
【まだ使った所は見せていないが【睨みつけ】が使えると言う】
【武術の達人でもある】


ヲ級

【提督の秘書的な存在の敵艦隊】
【提督のサポートなどをしているクール&ツンデレ】
【敵艦隊の中でもトップレベルの戦闘力を持つ最強空母】
【他の空母とは全く異なり、戦艦装備だろうがなんだろうが全て扱える】
【艦載機の搭載数はMAX300→400(改装) 改造飛行甲板を何個も装備している】
【過去に何かあったらしく、ある艦娘のことを思い出すと殺意を全開に放つ※】
【※上部に関連する追記 とある艦娘の姉妹艦だと言うが誰の姉妹艦かはわかっていない…だが、その姉妹艦を殺そうとしている】


ヲーちゃん(ヲ級)

【提督の第二秘書(サブ)】
【このヲ級も同じく提督のサポートをしている…が毎回提督の近くに居るわけではない】
【ヲ級がいない時にサブ秘書として提督の横に付く】
【他のヲ級とは違い(なの)と言う小尾を付ける】
【過去 艦娘だった頃の記憶があるみたいだが皆には内緒にしている※】
【※上部の文に関連する追記 元大湊警備府提督(現在南我原提督)のことを味方している
元々は大湊警備府…?の艦娘だったと思われていたが元大湊警備府秘書官 伊19と判明された】


レ級

【肉&提督と遊ぶのが大好きな戦艦】
【基本的めんどくさがり屋で戦闘以外はほとんど遊んでる】
【提督の事は好き】
【過去の記憶が曖昧だがあるらしく、誰かを殺そうと決意している※】
【※追記 過去の記憶は思い出していないが本人は上官(大尉)の嫁艦 曙だと判明した】


タ級

【少しクールが入った深海棲艦】
【登場はなかなかないが反乱軍基地に所属する深海棲艦の中では上位に立つもの】
【提督が好きである】


敵艦隊の喋り方は読みやすいように平仮名や漢字で書きます



ヲーちゃん 「…邪魔したのね」ガチャッ


パタン…


提督 「…」


提督 「かはぁ!はぁ…はぁ……マジで怖かった…ヲーちゃん本気で言ってやがった……!!」ハァ…ハァ…


提督 「南提督のためなら裏切るってためらいもなく…いつものヲーちゃんならありえない あのみんなから信頼されてるヲーちゃんが……!!」ギリッ


提督 「今暴れられなくて本気で助かった もし暴れたら俺は一瞬にして殺されてたな…深海棲艦と人間が戦ったら話にならない」


提督 「…にしても、めんどうなことになったな これ以上南我原提督の捕獲作戦を考えるのはまずいな もしヲ級と作戦を立ててるのがバレたら容赦なく攻撃が来る ヲーちゃん神出鬼没だからな…」


提督 「(いつどこで聞いてるかわからないからな 立てるとなると俺一人で立てないとまずいな それもバレたらまずいが…)」


提督 「とりあえずヲーちゃんを警戒しておこう ヲ級たちに話すといろいろと面倒なことになりそうだから話さないでおくか?ヲーちゃんも今まで海軍本部の方に情報を漏らしてないと言ってたからこっちが気をつければそこまで警戒することもないだろ」


提督 「…はぁ やれることが制限されちまったな?ちょっとめんどくせぇな…」ハァ…


提督 「…」



ヲーちゃん 『提督 瑞鳳は生きてるのね 死んでなんかいないのね』



提督 「(瑞鳳が死んでない…そんなわけがない 瑞鳳はあの時、たしかに俺の目の前で殺されたんだ 血が吹きでるところだって見たんだ!あの量からして生きてることなんてまずありえない!)」


提督 「(…でも、なんでそれをヲーちゃんが知ってる?たしかに俺の元嫁艦 瑞鳳が同僚たちの手によって殺されたから裏切ったことは話した でも、なんで生きてるなんて言えるんだ?)」


提督 「(嘘をつくにしてもさすがに無理がある 海軍の方から情報が来るわけないんだからそんな嘘をついたところですぐにバレるのが目に見えてる)」


提督 「(でもヲーちゃんはすぐ嘘だってバレる嘘を言ってきた…あの頭がキレるヲーちゃんがそんな単調な嘘をつくとは思えない それならなぜそんな嘘を…?)」


提督 「…まさかな まさかヲーちゃんが言ってることは全部本当のことなのか…?いやでも、瑞鳳は俺の目の前で殺されたはず だから生きてるなんてことは…」



ヲーちゃん 『生存確認はしなかったのね?』



提督 「…たしかにしてない あの時は瑞鳳よりあのバカ二人組を殺すことで頭いっぱいだったから瑞鳳のことは放っておいてた もう死んでたと思ってたから…」


提督 「…ほんとに、生きてるのか…?あの時、瑞鳳はすぐに起きなかったが本当は生きてたのか?だとしたらなぜすぐに起き上がってきてくれなかった そうすれば俺はこんなことにはならなかったのに…なぜ?」


提督 「…わからない ぜんぜんわからねぇ…!結局、瑞鳳は生きてるのか?それとも死んでるのか?もし生きてたら俺はなんのためにみんなを裏切った?意味がないじゃないか!」ギリッ


提督 「…確認してみよう こんな時間だがすぐにでも聞かないと落ち着けねぇ」スッ 懐から携帯を取り出して手に取る


提督 「たのむから出てくれ 長門!」ピッピッピッ…


プルルルル…プルルルル…


提督 「…」プルルルル…プルルルル…


プルルルル…プルルルル…


…ガチャッ


長門 『…もしもし わたしだ』


提督 「長門か?元横須賀鎮守府の提督だ こんな時間に電話してすまないがちょっと聞きたいことがある」


長門 『元提督か すまないがまだ元大湊警備府提督の情報は取り寄せられてない ちょっと最近忙しくてな』


提督 「いや 元大湊警備府提督の情報じゃなくてだな」


長門 『ちがうのか?』


提督 「あぁ 少し瑞鳳のことで聞きたいことが…」


長門 『…元提督 瑞鳳はもう死んでるのになにを聞きたいと言うんだ?瑞鳳のことで話せることなんて私には何もないぞ』


提督 「…やっぱり死んでるよな 生きてるわけないよな?そうだよな 瑞鳳が生きてるわけが…」


提督 「…なぁ長門 ほんとに瑞鳳は死んでるのか?ほんとは生きてるなんてことはないか?」


長門 『…』


長門 『…さっきからなに言ってるか理解できんが何度も言うが瑞鳳はもう死んでる 生きてなんかいない』


長門 『それに元提督は瑞鳳が殺されるのを目の前で見たのだろう?私たちよりそれを知ってるのにそれを聞きたいと言われても困る』


提督 「…たしかにそうだな 他のみんなより俺が知ってるんだからお前に聞くのはおかしいな」


提督 「すまない変なことで電話して ましてこんな時間に」


長門 『気にすることはない それより南提督の情報なんだがもう少し待ってくれないか?暇ができたらすぐにでも調べるつもりだからその時まで待ってて欲しい』


提督 「わかった 無理はしないでくれよ?それじゃ」


長門 『…あぁ それじゃ』


ブツッ…


提督 「…」スッ… 懐に携帯をしまう


提督 「…やっぱり生きてないか そうだよな?瑞鳳が生きてるわけないよな 俺の目の前で死んだんだから生きてるはずがない」


提督 「…でも、だとしたらなんでヲーちゃんは嘘をついた?それが未だにわからない あのヲーちゃんがすぐバレるような嘘を言わないはず」


提督 「それに長門のやつもちょっとおかしかったな 普段あいだを開けて話さない長門が口をごもらせて間を空けた…なんであいだを開けた?」


提督 「…だめだ よけいに気になってきた ヲーちゃんのことだけじゃなく、長門のことも気になってきた なんであいだを開けたんだよ長門…」ハァ…


提督 「…くそ!だめだ今日はもう考えるのをやめにしよう 夜遅いし、なにより寝てるところを途中で起こされたから十分な睡眠がとれてないからよけいに考えごとができない 今日はもう休むか」カタッ


提督 「ヲ級にも入渠が終わったら休むよう言ってあるし平気だろ 悪いが今日はもう休もう」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ













昼近くー提督の部屋



提督 「すぅ…すぅ…」


提督 「うーん…」


提督 「…すぅ…すぅ……」


…コンコンッ


テイトク オキテイマスカ?アサデスガ…


提督 「すぅー…すぅー…」


…ネテルヨウデスネ ハイリマスヨ?


ガチャッ


駆逐棲姫 「…これはまたぐっすりと寝ていますね?まぁ昨日夜遅くまで起きていましたからね ほかの皆さんもぐっすりでしたし」タッタッタッ


駆逐棲姫 「提督起きてください もうお昼近くですよ?」ユサユサ


提督 「すぅ…すぅ…」


駆逐棲姫 「これ以上寝ていたら体に悪いですよ もう起きてください」ユサユサ


提督 「すぅ…すぅ…」


駆逐棲姫 「てーいーとーくー!起きてくださーい!!起きないと私でも怒りますよー!!」キーンッ!!


提督 「すやすや…」


駆逐棲姫 「ぜんぜん起きない…それなら!」スゥ… 提督の顔の近くに自分の顔を近づける


駆逐棲姫 「…てっ提督 早く起きないと…きっキス、しますよ…?」///ドキドキ


提督 「すぅ…すぅ…」


駆逐棲姫 「…けっ警告 しましたからね?」///ドキドキ


駆逐棲姫 「(普段は提督と接することなんて食堂で注文を聞くぐらいしかありませんが私だって提督のこと好きなんですよ?)」///


駆逐棲姫 「(それにほかの皆さんも提督のことが好きなのでなかなかお話する機会もありませんし なにより常に近くにはヲ級さんがいるので話すことができません…)」///


駆逐棲姫 「(…でも、今なら提督と普段絶対にできないことができる!寝てるところを襲うようなことはしたくないけど、でも起きてたら絶対にできない!!)」///


駆逐棲姫 「…てっていとく し…しちゃい、ますね…?」///ドキドキ…スッ 提督の顔に自分の顔を近づけていく


提督 「すぅ…すぅ…」


駆逐棲姫 「(ーって、ていとく…!!!!)」///カァァ


提督 「…っん?」スゥ…


駆逐棲姫 「~っ…!!!!!!」///プルプル… 恥ずかしくて目をつぶったまま提督の目の前で止まっている


提督 「…駆逐棲姫…?なにやってんだ…ふぁっ」ファァ…


駆逐棲姫 「ふぇっ!!!?あって、提督!!!?起きたんですか!!!?」///シュバッ!! 提督が起きたとわかるとすぐさま顔を離らかせてその場で立ち尽くす


提督 「いま起きた…ねむい」グシグシ


提督 「それでどうしたんだ?起きた瞬間 お前の顔があったんだが…なにしようとしてたんだ?」


駆逐棲姫 「ふぇっ!!!?そっそれは…」///カァァ…


提督 「…もしかして、寝込みを襲おうとしてたか…?」


駆逐棲姫 「っ!!!!!?」ドキッ!!!!!


提督 「いや、そんなことないか 駆逐棲姫が寝込みを襲うなんて考えられないな?変な疑いをかけてすまない」


駆逐棲姫 「っえ?あっいえ、大丈夫ですよ わかってくれれば…(もろ襲おうとしちゃいました!すみません提督!!)」///


提督 「…てか今何時だ?」チラッ


時計 「もうすぐで12時だよ!お昼ご飯の時間ですよ!」


提督 「…お昼か てことは起こしに来てくれたのか?ありがとな 駆逐棲姫」ポンポンッ 駆逐棲姫の頭を軽く叩いて撫でる


駆逐棲姫 「いっいえ…(ほんとはヲ級さんたちがまだ寝てることをいいことにキスだけでもと思ってきたんですが…)」///カァァ


提督 「よっと!よし それじゃ食堂に行くか!歯とか磨いたら行くから先に行っててくれ」


駆逐棲姫 「はっはい!それでは失礼しま…」タッタッタッ


ガッ!


駆逐棲姫 「っあ」グラッ 足元をつまづく(うちの駆逐棲姫足ありますから!)


提督 「駆逐棲姫!?」バッ!!


ガバッ!


駆逐棲姫 「っ!!!!!?」///カァァ!! 提督に抱きつかれて受け止められる


提督 「だっだいじょうぶか?思いっきりつまづいたが 足ひねったりしてないか?」


駆逐棲姫 「っえ!?あ、はっはい…だいじょうぶです 提督が受け止めてくれたので、その……」///カァァ…


提督 「そうか なら良かった?すぐに支えることができてよかったよ あのまま転んでたらケガしてたかもしれないからな」


提督 「それと急に抱きついちゃってわるいな 緊急時とはいえ、抱きつかれるのは嫌だったよな?」


駆逐棲姫 「いっいえ!そんなことありません!むしろ提督に抱きつかれてよか…っ!!!!!!」///ボッ!!


提督 「…? 抱きつかれて…なんだ?」


駆逐棲姫 「ーっな」///


駆逐棲姫 「なんでもありませーん!!!!!!」///ダッ!!


バタンッ!!タッタッタッ…


提督 「あっおい!駆逐棲姫!」


提督 「…行っちゃったよ 一体どうしたんだ?俺に抱きつかれてなんとかって言ってたが」


提督 「…恥ずかしかったのかな?まぁ緊急時とはいえ、抱きついちまったことには違いないからな 駆逐棲姫だって女だし…」


提督 「…後でもう一回謝っとくか 早く準備して行こう」













食堂



シーン… まだ誰も起きていなくて、食堂内は静か



駆逐棲姫 「…」///ジュゥゥ… 朝食もとい、昼食の準備をしてる


駆逐棲姫 「(うぅ…さっきは思わず逃げてきちゃった 勢いで抱きつかれてよかったなんて口に出しそうになったから……!)」///カァァ…


駆逐棲姫 「(提督の前で抱きつかれてよかったなんて口が裂けても言えないよ…言いそうになっちゃったけど……)」///


駆逐棲姫 「(…聞かれてなかったかな 途中まで言っちゃったから私が抱きつかれてよかったって言おうとしてたって知られてないかな?)」///


駆逐棲姫 「(もしわかってたらしばらくは顔合わせられないよぉ!はっ恥ずかしくて私逃げちゃう!)」///カァァ!!


駆逐棲姫 「(おねがいだからわかってないで!お願いします!!)」///ジュゥゥ…



提督 「…なんか、ものすごく焦げ臭いんだが?」タッタッタッ…


駆逐棲姫 「ひゃあァァァっ!!!!!?てっ提督!?いつからそこに!!!?」///ドキィッ!!!!


提督 「今来たところだが…てかそんなに驚くことないだろ?おれ普通に来たんだが」


提督 「それよりめちゃくちゃ焦げ臭いんだが…それ焦げてないか?」


駆逐棲姫 「…っえ?」


料理 「アジャパーッ!!コゲテルデェェェ!!!!!!」ジュゥゥ… 肉らしきものはもう丸焦げでもはや食えるところがない


駆逐棲姫 「あわわわわ!!!?や、やっちゃいましたー!!!!」ガチャガチャッ


料理 「モウクエヘンデ…タベタラガンニナルデェ-」モクモク… おびただしい黒い煙がフライパンからモクモクと天井へと上がっていく


駆逐棲姫 「あぁー…お肉が……」(/´△`\)


提督 「…もったいないから食べるよ それ俺の飯にしてくれ」


駆逐棲姫 「っえ!!!?こっこれ食べるんですか!?丸焦げですよ!!!?」


提督 「食べれなくはないだろ 腹の足しにできればそれでいいからそれ俺にくれ」


駆逐棲姫 「だっだめです!これは私が焦がしてしまったんですから私が責任もって食べます!」


提督 「いいよ俺が食べるから 駆逐棲姫は新しいのを作ってそれを食べてくれ」


提督 「そんな焦げ焦げの料理食べて体壊したら大変だろ?お前が不調になったらいろいろと困る(主に料理作る人が…)」


駆逐棲姫 「でっですが、それを言ったら提督も体を壊したら艦隊の指揮などに影響が出てくるんじゃ…」


提督 「だいじょうぶだよ 俺の胃袋はなかなか強い方だから!」


提督 「たぶん!!」ドンッ!!


駆逐棲姫 「…ものすごく心配なんですが」


提督 「まぁとにかくだ!それは俺がもらうから駆逐棲姫は新しいのを作って食べろ 新しいのを作ったら俺にも少し分けてくれれば責任もってそれを食べるから!」


駆逐棲姫 「…いいんですか?別に食べなくても捨てるという選択肢もありますが…」


提督 「捨てるのはもったいないだろ?食べれなくはないんだから俺が食べるよ」


駆逐棲姫 「提督…」


駆逐棲姫 「…わかりました それなら半分こにして食べませんか?私にも責任があるので半分にさせてください!」


提督 「…半分こねぇ」ウーン


提督 「(やっぱり駆逐棲姫は真面目だな 俺が全部食うって言ってるのに責任があるから私も食べるなんて)」


提督 「(…正直、あまり食べさせたくないんだよな 女にこんな焦げ焦げなものを食べさせるのは気が引けるんだよな…)」


提督 「(…どうするか)」ウーン…


駆逐棲姫 「…」


提督 「…あー その、なんだ?別に責任感じなくてもいいよ 全部俺が食べるから駆逐棲姫は気にしなくて平気だぞ?」


駆逐棲姫 「提督が気にしなくても私は気にするんです!なのでわたしも食べます!」


提督 「いや、お前がこんな焦げ焦げなものを食べたら体壊しちまうだろ?お前が体壊したら飯作る人が…」


駆逐棲姫 「ヲ級さんやヲーさんができます!万が一 私が体調崩したとしてもお二人にお願いするので平気です!」


提督 「いやそうだとしても…それにヲ級はあまり厨房に入れない方が…」


駆逐棲姫 「ならヲーさんに任せればいいだけです!ヲーさんも私と同じくらい料理ができますからお一人でも平気なはずです!」


提督 「たったしかにそうかもしれないが…」


提督 「…はぁ わかったよ?ならしかたない」


提督 「【提督命令だ 俺が食べるからお前は食べなくていい いいな?】」


駆逐棲姫 「却下します!」キッパリ


提督 「…即答?てか提督命令なのに拒否…?」(´・ω・`)ショボーン


駆逐棲姫 「はい即答です!だいたい提督が言うことはわかっていました どうせ自分の立場を利用してそのような命令をしてくると思っていました」


駆逐棲姫 「なのでその命令は拒否します 私も食べますからね?」


提督 「…はい わかりました(だめだ…まじめな駆逐棲姫にこれ以上言っても反論されるだけだ あきらめよう…)」


駆逐棲姫 「それじゃ席に座って待っててください すぐに新しいものを作りますので」カチャカチャ…


提督 「…無理に食べることはないからな?ムリそうなら俺によこせよ?」


駆逐棲姫 「だいじょうぶです 心配は無用です!」トントントントン…


提督 「あっはい わかりました…」













…数十分後……



駆逐棲姫 「…うぷっ」プルプル…


提督 「…だっだいじょうぶか?駆逐棲姫 顔ひきつってるが…うぇっ」バリッボリボリ… 焦げた肉を食べている


駆逐棲姫 「ーっだ、だいじょうぶです…こんなの、朝飯前です…うぅっ!」ピクピク… 口元を震えさせて焦げた肉を口の中で転がしたまま飲み込めない…


提督 「いやぜんぜんだいじょうぶそうには見えないが…」


駆逐棲姫 「だいじょうぶです 気にしないでくださ…にがっ」ボソッ


提督 「…」


駆逐棲姫 「(うぅ…これは予想以上ににがいです 今まで食べてきたことのない不味さの味…こんなの食べれるわけないです!)」プルプル…


駆逐棲姫 「(でも食べないと提督が食べると言うし、捨てると言うと提督がもったいないから食べると言うし…こんな不味いものを提督に食べさせたくないから私が食べてますが…こんなの食べれたものじゃありません!)」


駆逐棲姫 「(今すぐにでも捨てたい 今すぐにでも吐き出したい!そして口直しに作った料理を今すぐ口の中に入れて美味しいものを食べたいです!でも全部食べないと提督に迷惑を…!!)」ピクピク…


提督 「(…駆逐棲姫めっちゃ涙目になってるがやっぱりこれ俺が食べた方がいいよな 今にも吐き出しそうな顔して…)」


提督 「(でも俺が食べると言ったところで駆逐棲姫がはい分かりましたなんて答えるとは思えないし…どうすればいいかな)」


駆逐棲姫 「ーっ…」プルプル…


提督 「…駆逐棲姫(仕方ない もったいないが駆逐棲姫に食べさせないためだ)」


駆逐棲姫 「なんですか…この料理ならあげませんよーっうぷ!」ピクピク


提督 「もったいないが捨てるぞ その料理」


駆逐棲姫 「…っえ?」


提督 「そんな無理して食うことないんだからその料理捨てて新しく作った飯を食べるぞ」


駆逐棲姫 「…捨てて、いいんですか?」


提督 「あぁ どうせ俺が食べると言ってもお前は焦がしたから責任もって食べるとか言いそうだからな?そんな顔してまで食べ続けられたら新しく作った飯までまずくなる」


駆逐棲姫 「…わっわかりました それじゃもったいないですが捨てさせてもらいます」カタッ


提督 「あっついでだから俺のも頼んでいいか?俺もさすがに全部は食えない…」ウプッ


駆逐棲姫 「はい わかりました」カタッ 焦げた肉が乗った提督の皿を手に取る


タッタッタッ…


駆逐棲姫 「(よかった〜!全部食べなくて済んだー!こんなの全部食べたらガンになっちゃうよ!)」タッタッタッ…


駆逐棲姫 「(提督も私のこと気遣って捨てていいと言ってくれてほんとによかった!提督が捨てるのもったいないから食べるなんて言わなければ私も食べることなかったのに…それに関してはちょっと怒ってますけど)」ムスッ



提督 「…」 カチャカチャ…パタンッ


提督 「(…駆逐棲姫やっぱりちょっと怒ってるな そりゃそうだよな 俺がもったいないなんて言わなければあんなまずいもの食べなくて済んだんだからな)」


提督 「(…ちょっと慰めるか 今誰もいないからここでも平気だよな?)」キョロキョロ


駆逐棲姫 「破棄してきました それでは

引き続き新しい方を食べましょう」タッタッタッ…カタッ 席に戻って椅子に座ろうと…


提督 「まて駆逐棲姫 ちょっといいか?」


駆逐棲姫 「はい?なんでしょうか」


提督 「少しこっちに来てもらえないか?」


駆逐棲姫 「? なんでですか?」


提督 「いいからいいから!少しでいいから!」


駆逐棲姫 「?」タッタッタッ…


提督 「よいしょっと よし!こっちに来たな!」カタッ 椅子から立ち上がり駆逐棲姫の前に立つ


駆逐棲姫 「こっちに来たからなんですか?」


提督 「駆逐棲姫 もし嫌だったらすぐ俺を押し退けてくれ?」スッ… 手を広げて構えをとる


駆逐棲姫 「…っえ?」


提督 「よいしょっと!」


ギュッ…


駆逐棲姫 「ーっ!!!!!?」///ボッ!! 提督に抱きつかれる


提督 「やっぱり駆逐棲姫は小柄だからすっぽり収まるな ちょうど良くて抱き心地がいいよ!」


駆逐棲姫 「はっはわわわわ!!!?いぃいきなりどうしたんですか提督!急に抱きついて!?」///


提督 「いやー なんか急に抱きつきたくなってな?理由はそれだけだ」ナデナデ


駆逐棲姫 「〜っ…あっ頭撫でないでください!子供扱いしないでください!」///


提督 「別に子供扱いはしてないよ それに頭撫でてもらうと気持ちいいだろ?まんざらでもない顔してるけど」ナデナデ


駆逐棲姫 「ーった、たしかに気持ちいいですが…」///カァァ…


提督 「ならいいじゃないか!まったく駆逐棲姫は素直じゃないんだから?」


駆逐棲姫 「うっうるさいです…」///ギュッ… 提督の背中側に手を回して抱きつき返す


提督 「(かわいいなぁ駆逐棲姫のやつ!恥ずかしがりながら抱きついてきてほんとかわいすぎる!MKSK!!(マジ駆逐棲姫かわいい!!))」リゼロ風


提督 「(普段は真面目ちゃんだからこんなふうに甘えて来ないけど、甘えてきた駆逐棲姫はほんとかわいいなぁ!)」ナデナデ


駆逐棲姫 「〜っ♡」///ゴロゴロ


駆逐棲姫 「(はぅぅ…提督の手 大きくて気持ちいい…恥ずかしいけど、私たち以外のほかはまだ誰も来てないから多少は恥ずかしいのが軽減される…♡)」///


駆逐棲姫 「(このままずっと撫でて欲しいなぁ 抱きしめられながら撫でてもらうのほんとに気持ちよすぎです!!)」///


駆逐棲姫 「ふみぃ〜…!!」///ゴロゴロ…


提督 「〜♪」ナデナデ



…アレェ?コレハマタズイブントミナイコウケイダネ


駆逐棲姫 「っ!!!!!?」///ドキッ!!


レ級 「いいなー駆逐棲姫だけ 私にもしてほしいなぁ?」ニヤニヤ


駆逐棲姫 「れっレ級さん!?」///


提督 「レ級 起きたのか?」


レ級 「あぁ!今起きた それより提督!なに駆逐棲姫に抱きついてんのさ?わたしも抱いてほしいな!」


提督 「あぁいいよ おいで?」スッ 片手を広げる


レ級 「やっほーい!」タッタッタッ!!…ガバッ


提督 「うぉっと!レ級 そんな走ってこなくてもいいだろ?あぶないだろ」


レ級 「えっへへー!早く抱きしめて欲しかったからしかたなーい!」///ギューッ


提督 「仕方ないのか…?」


駆逐棲姫 「ーっ…」(//`・н・´//)プクー


駆逐棲姫 「(レ級さんの方に目がいってる…最初に甘えたのは私なのに)」///ムスッ


駆逐棲姫 「(あとから来たレ級さんより私を見てほしい!もっとわたしを甘えさせてください!)」///グリグリ 顔を提督の胸元に擦り付けてアピールする


提督 「ちょっ!どっどうした駆逐棲姫 いきなり顔を擦り付けて?」


駆逐棲姫 「…別になんでもないです」///ムスッ


提督 「(いやその顔でなんでもないわけないと思うが…)」


レ級 「おらおらおらおらァ!!もっと強く抱きつけー!」///グリグリ


提督 「わかったわかった もう少し強く抱いてやるから顔を擦りつけるな」ギュッ


レ級 「えっへへー!」///


駆逐棲姫 「…」(//`・н・´//)プクー


提督 「(また駆逐棲姫の顔が…なんで機嫌悪そうな顔してるんだ?俺なんかしたか?)」


提督 「(二人とも抱いてるのになんで駆逐棲姫は機嫌悪そうなんだ?今レ級は強く抱きしてるけど…あっ)」


駆逐棲姫 「ーっ…」(。Ծˇ_ˇԾ 。)ムスッ


提督 「(…もしかして)」ギュッ… 駆逐棲姫の抱きしめを強くする


駆逐棲姫 「っ! 〜っ…!!」(//◜ᴗ◝//)ニッコリ


駆逐棲姫 「(やっと気づいてもらえたー!!提督抱きしめる力を強くしてくれた!)」///


駆逐棲姫 「(はぁぁ…幸せぇー 提督に密着してるとすごく落ちつく!!)」///


駆逐棲姫 「〜♡」///ゴロゴロ…


提督 「(…合ってたみたいだな めちゃくちゃ喜んでる顔して猫みたいだな かわいいなぁ!)」(*´∀`*)


レ級 「おーおー!駆逐棲姫顔めっちゃいい顔してるな 顔がとろけてるぞ!」


駆逐棲姫 「ふみぃ〜…♡」///(*´▽*)


提督 「…てか、俺はいつまで抱きついてればいいんだ?そろそろご飯食べたいんだが」


レ級 「もうすこし!!」///ギュー


駆逐棲姫 「わっ私ももう少し…」///ギュッ…


提督 「…早くご飯食べたい…」ハァ…



タ級 「おはよー…」(。σω-。).◦*タッタッタッ…


提督 「おうタ級おはよ お前も起きたか」


レ級 「おはようタ級!随分と眠そうだな?目が半開きだぞ」


タ級 「…まだ寝足りない……でもそろそろ起きないと朝だしーっフワァ…!」(´Q)。oO


駆逐棲姫 「いやもうお昼なんですが…」


タ級 「ねむ…」(´-ω-`)))コックリコックリ あまりに眠たすぎてレ級たちの方を見ていない


レ級 「…っ! そうだ!」(・∀・)ニヤ


レ級 「ねぇタ級 ちょっとこっち来てくれないか?」


タ級 「んん〜…?なんでだ?」グシグシ…


レ級 「いいからいいから!ほら早く!」


タ級 「うー…眠いのに……」フラ…フラ…


レ級 「駆逐棲姫 ちょっと私たちは離れるぞ!」


駆逐棲姫 「っえ なんでですか?」


レ級 「いいから!ほら早く!」スッ… 提督から離れる


駆逐棲姫 「はっはい」スッ… 同じく提督から離れる


提督 「…? レ級一体何をやろうとしてんだ?」


レ級 「んー?それはねぇ…」スッ…


ガシッ!!


タ級 「…っえ?」レ級に手を掴まれる


レ級 「そぉれ!提督パス!!」ブンッ!! タ級を提督に向けて遠心力で吹き飛ばす


提督 「っえ おぉっと!!!?」ガバッ!! 吹っ飛んでくるタ級を受け止める


タ級 「っ!!!!!?」///ボッ!! 提督に抱きしめられて顔を真っ赤にさせる


提督 「レ級危ないだろ!まして寝起きのタ級を吹っ飛ばして!!」


レ級 「いやぁそこにタ級がいたからつい!」ニヤニヤ


提督 「ついじゃない!だいじょうぶかタ級 ケガはしてないか?」


タ級 「あっあぁ…だいじょうぶだ すまない助かったよ」///ドキドキ


提督 「そうか ならよかった」ホッ


タ級 「(わっわたし 提督に抱きつかれてる!?今提督の胸元に顔を寄せてる!!!?)」///ドキドキ


タ級 「(こっこれは一体どういう状況だ!?なんで私抱きつかれてる!?なんで提督がこんな近いところにいるんだ!?なんで身体中が暑くなってくるんだ!!!?)」(///´๐ □ ๐`///)パニック


駆逐棲姫 「(タ級さんものすごく顔真っ赤にさせてますね しかもいきなりなうえ、寝起きの状態で抱きしめられたから状況を把握できなくて焦ってますね)」


レ級 「おーおー?タ級顔真っ赤だな!提督に抱きつかれて興奮してるのか?」(・∀・)ニヤニヤ


タ級 「はっはぁ!!!?ちっちがうに決まってるだろ!!いきなり抱きつかれて驚いてんだ!!興奮なんてしてない!!」///


レ級 「そうかなぁ?ならなんで提督から離れないのかなぁ?」(・∀・)ニヤニヤ


タ級 「きっ気が動転してたんだ!それに提督が私の後ろに手を回してるんだから離れようにも離れられないだろ!!」///


提督 「あっわるい 俺も突然だったから話すの忘れてた 今離すよ」スッ… タ級から手を離して離れる


タ級 「あっ…」シュン…


駆逐棲姫 「(あっタ級さん提督が離れたら悲しそうな顔を…やっぱり離れたくなかったんですね)」


レ級 「…」クイクイッ 提督たちに見えないよう駆逐棲姫に手招きをする


駆逐棲姫 「?」ピクッ


レ級 「…」ユビサシッテノヒラオシ 提督に指差して手のひらで押せと合図を送る


駆逐棲姫 「(っえ 提督を押せ?なんでまた押すんですか?)」


レ級 「…」ユビサシユビサシッ!! 早くやれと合図を送る


駆逐棲姫 「(わっわかりましたよ!なんで私が押さないと…)」スススッ… 提督に気づかれないように背後にまわる


提督 「それじゃそろそろ飯にするか はらへったから早く食べよっと」スッ… 昼食が置いてあるテーブルに向かって歩こうと…


駆逐棲姫 「ーっえい!」ドンッ!!


提督 「…っえ?っと!」ヨロッ


ムニュッ!!


タ級 「ひゃあァァァっっ!!!!!?」///提督の顔が胸に押し付けられる


レ級&駆逐棲姫 「「っ!!!!!?」」///


提督 「っあ!?わっわるいタ級!今のはわざとじゃなくてだな!?」///バッ!!


タ級 「〜っ…てっ提督の変態!!」///ダッ!!


提督 「ちょっ!?誤解だタ級!!今のは俺のせいじゃなくて!!!?」


タッタッタッ!!…


提督 「…」


駆逐棲姫 「…い、行っちゃいましたね ものすごい勢いで走って…」


レ級 「すっげぇ顔真っ赤にさせてたな?あんなタ級初めて見た!」(笑)


提督 「…駆逐棲姫 なんで俺のことを押した?お前がそんなことするなんて思ってもなかったんだが」ギロッ


駆逐棲姫 「ひぃっ!!!?ごっごめんなさい!!レ級さんがやれと合図を送ってきたのでそれで!!」


レ級 「えー?私そんなの知らないなー 誰もそんなこと言ってないよー?」棒読み


提督 「…おいレ級 ほんとなのか?お前がやれって合図送ったのか?」ジロッ


レ級 「えー?どうだったかなぁ 私そんなことしたかなぁ?」すっとぼけ


提督 「」ガシッ


レ級 「っ!!!?」ビクッ!! 提督に胸ぐらを掴まれる


駆逐棲姫 「てっ提督!?」


提督 「…正直に言え ほんとはやれって言ったんだろ?おい」


レ級 「ーっ…はっはい 言いました…」サー…


提督 「何か言うことは?」


レ級 「ごめんなさい…」


提督 「駆逐棲姫にもあやまれ」


レ級 「ごめん駆逐棲姫 やるよう言って…」


駆逐棲姫 「っえ?あっはい」


提督 「次はこんなことするなよ 多少のイタズラ程度なら許すが今回みたいな人に傷つけるようなことすんじゃねぇぞ いいな?」


レ級 「はっはい 肝に銘じておきます…だから下ろしてください ものすごく怖い…」ビクビク


提督 「まったく…」スッ…トサッ


レ級 「はぁ…はぁ……めっちゃ怖かった!提督に胸ぐら掴まれるとは思わなかったからマジで怖かった!!」ドキドキ…


提督 「俺だって胸ぐら掴むぐらいやるよ さすがに手までは出さないけどな」


レ級 「(よかった…提督が暴力を振る人じゃなくて 提督は武術の達人だからもし殴られてたらシャレにならなかった…!!)」ドキドキ…


駆逐棲姫 「…提督 あまり相手の胸ぐらを掴むことはしないでくださいね?まして女性相手に胸ぐら掴むなんて男性として最低ですよ」


提督 「すまない 次はないようする」


提督 「…さてと、それじゃ飯に…と言いたいが、先にタ級のもとに行かないとな わざとじゃないとはいえ胸触っちまったからな」ハァ…


レ級 「柔らかかった?」(・∀・)ニヤニヤ


提督 「…まぁ 柔らかかったけど…って!なに言わせんだこのバカタレ!」バシッ!!


レ級 「岩山両斬波!!!?」グェッ!! 提督にチョップを入れられる


駆逐棲姫 「いやただのチョップかと…」


レ級 「はぅっはぅっ…ウッポオォォッ!!!!」( ゚∀゚):∵グハッ!!


提督 「んなわけねぇだろ!今ので頭かち割れるか!てかそこまで俺は力ねぇよ!」


レ級 「えぇー そうなの?提督ならチョップしたら衝撃波が出て海を真っ二つにすることぐらいできると思ったのに」


提督 「んな化け物じみたことできるか!てか、できたら俺も一緒にお前らと戦ってるわ!」


レ級 「たしかに!」(σ゚∀゚)σそれなッッ!!!


提督 「駆逐棲姫 わるいが俺の飯しまっといてくれ もしかしたら長くなるかもしれないから」


駆逐棲姫 「…っえ?(長くなる…?)」


レ級 「なんだ?長くなるってタ級となんかエッチぃことでもしてくるのか?」(・∀・)ニヤニヤ


提督 「するかっ!慰めるのに時間かかるかもしれないってことだわ!変なこと言うな!!」


レ級 「なーんだ ちがうのか?ざんねん」


駆逐棲姫 「(よかった…そっちの長くなるでしたか もしエッチな意味で長くなるなんて言ったら…っ!!!!!!)」///ボッ!!


提督 「ざんねんじゃねぇよまったく それじゃ行ってくるからあんまり騒ぎを起こすなよ?レ級」タッタッタッ…


レ級 「はーい!」


レ級 「…行ったかな?よし!」(´^∀^`)ウヒヒ


駆逐棲姫 「はっはぅぅ…」///シュゥゥ…


レ級 「なぁなぁ駆逐棲姫 お前なんでそんなに顔真っ赤にさせてんだ?」(・∀・)


駆逐棲姫 「ふぇっ!!!?べっべつになんでもありませんよ!気にしないでください!」///アワワワ


レ級 「ほんとかなぁ?なんかいやらしいことでも考えてたんじゃないか?」(・∀・)ニヤニヤ


駆逐棲姫 「そっそんなこと考えてません!レ級さんと一緒にしないでください!」///


レ級 「じゃあなんで顔赤くしてんの?さっき提督が長くなるかもしれないって言った辺りから顔赤くしてるけど?」


駆逐棲姫 「そっそれは…」///カァァ…


レ級 「まぁた顔が赤くなったよ やっぱりいやらしいこと考えてたんだ?エッチぃねぇ」


駆逐棲姫 「ーっだ、だから!わたしはそんなこと…」///


レ級 「それじゃもし提督に押し倒されたらどうする?もしくはベッドに連れ込まれたら?」


駆逐棲姫 「…っえ?提督に?」


レ級 「そう もし壁ドンとか顎クイされたら、駆逐棲姫はどうする?受け入れるの?」


駆逐棲姫 「っえ えっと…それはー…」///カァァ…


レ級 「またまた顔が赤くなったよ?やっぱり駆逐棲姫はエロいねぇ そんな大人しい性格の割にエッチなことには興味津々だなんて」


駆逐棲姫 「そっそんなことありません!わたしはエッチなことに興味なんて…」///



ヲ級 「…なにがエッチなことなんだ?」タッタッタッ


レ級 「ヲっヲ級!?起きたのか!」


ヲ級 「あぁ今起きた それよりさっきからエッチエッチと騒がしかったが一体なんの話をしてたんだ?」


駆逐棲姫 「っえ!?あっいや、それは…」


レ級 「駆逐棲姫が提督に押し倒されたり ベッドに連れていかれたらどうするかを聞いてたんだ!」


駆逐棲姫 「ちょっレ級さん!?」


ヲ級 「…なに?」ギロッ


駆逐棲姫 「ひぃっ!!!!!?」ビクッ!! ヲ級に睨みつけられて背筋に寒気が走る


ヲ級 「…それで、駆逐棲姫はなんて答えたんだ?」


レ級 「受け入れるって!」(笑)


駆逐棲姫 「言ってません言ってません!!受け入れるなんて一言も言ってません!!」((((;゚Д゚)))))))


ヲ級 「それじゃ受け入れないんだな?」


駆逐棲姫 「…っえ?あっそれは…」


ヲ級 「…」ギロッ


駆逐棲姫 「…うっ受け入れないといえば嘘になります」メソラシ


レ級 「そこは正直に言うのか!?」


駆逐棲姫 「だ、だって…こういうことで嘘は言いたくありませんから いくらヲ級さん相手でもこれだけは…」


ヲ級 「…ほぉ?そうか 受け入れるか」コキコキッ


レ級 「おぉヲ級!?落ち着け!いくら正直に答えたからってなにも殺ることは!!」ドオドオ


駆逐棲姫 「やっやるなら相手しますよ!負けるとわかっていてもやられるくらいなら反撃します!」キッ!!


レ級 「ちょっ!?駆逐棲姫お前まで!」


ヲ級 「…」ギロッ


駆逐棲姫 「ーっ…」プルプル…


レ級 「((((;゚Д゚)))))))」ガクガクブルブル


ヲ級 「…じょうだんだ 本気にするな?」ハァ


駆逐棲姫 「…っえ?」


ヲ級 「提督のことを好きなやつなんてお前以外にもいるんだ いちいちそんなこと気にしてたらキリがないだろ」


ヲ級 「それに提督は私のものじゃない わたしと提督が結婚してるなら話は別だが、みんなと同じで私もただの片思だ」


ヲ級 「ただの片思いのやつが提督を独占するのはおかしいだろ だから他の奴らが提督を狙っても私に文句を言う権利はない」


駆逐棲姫&レ級 「「(じゃあなんで今まで提督に愛情表現を見せた人に睨みを入れてきた(んですか)んだ!!」」


ヲ級 「まっそれはさておき ここに提督はいないのか?部屋に行ったらもう起きたあとだったが」


駆逐棲姫 「っあ そっそれは…」タラー…


ヲ級 「…? どうした?表情が固くなったが」


駆逐棲姫 「あぁいや!その…いま提督は……」


レ級 「タ級の部屋に行ったよ!」(笑)


駆逐棲姫 「ちょっ!?」


ヲ級 「なに?タ級の部屋に…?」ピクッ


レ級 「あぁ!しかも長くなるのも言ってたぞ!」(・∀・)


ヲ級 「ーっ…ちょっとタ級の部屋に行ってくる」タッタッタッ…


レ級 「いってらー!」(笑)


レ級 「…すげぇ殺意出してたなヲ級のやつ これはまた基地半壊かな」


駆逐棲姫 「半壊で済めばいいですよ!下手すればタ級さんが殺されますよ!!」


レ級 「だいじょうぶだいじょうぶ!ヲ級もさすがにそこまではしないだろ!」


レ級 「たぶん」


駆逐棲姫 「なんで最後にたぶんって付けるんですか!てかなんで話したんですか!話せば必ずタ級さんの部屋に行くとわかっていましたよね!」


レ級 「あったりまえじゃん!わかってたから言ったんだよ おもしろくなりそうだったから!」(笑)


駆逐棲姫 「おもしろくなりませんよ!逆に断末魔が響き渡りますよ!!」


レ級 「タ級の断末魔か わたしたち五本の指に入る強さを持つ者の断末魔なんて想像もできない!」(笑)


駆逐棲姫 「いや一度ヲ級さんがブチ切れた時にみなさん死に物狂いで叫びながら逃げてましたよね!」


レ級 「あっそういえばそうだな それじゃ今回で二回目か!」


駆逐棲姫 「…もういいです わたしは港湾棲姫さんのもとにいってきます」


レ級 「なんで?」


駆逐棲姫 「すぐにけが人を治療してもらえるよう頼んできます 死人がでなければいいですが…」タッタッタッ…


レ級 「たしかに」













タ級の部屋



タ級 「ーっ…」///プシュー…


タ級 「(てっ提督に胸触られた…しかも顔で押し付けられた……!!)」///


タ級 「(さらには寝ぼけ半分で抱きしめられたし…眠気が一気に覚めて恥ずかしかった)」///


タ級 「(ーっ…はっ恥ずかしい もう提督と顔合わせられない もし顔合わせたら恥ずかしくて逃げてしまう…)」///


タ級 「…こっこれからどうやって提督に接していこう このまま顔を合わせないで接するなんてムリだ 一体どうすれば…」///



…コンコンッ


タキュウイルカ?オレダガ


タ級 「ふぁっ!!!?てっ提督!?」///ドキッ


ソウダ ナカニハイッテモイイカナ?


タ級 「ふぇっ!!!?いっいまか!?」///


アァ ハイルゾ?


タ級 「ちょっ!?まだいいなんて言って…」///


ガチャッ


提督 「じゃまするぞ」


タ級 「わたしの話聞いてたか!?まだ入っていいなんて…」///


提督 「ならいつ入っていいんだ?今の様子からするとずっと入れてもらえないと思うんだが」


タ級 「そっそれは…」///


提督 「…タ級さっきは悪かったな 駆逐棲姫がレ級に俺を押せと指示したらしく 押されてバランスを崩しちまった時にお前の胸に飛び込んじまったんだ」


提督 「レ級にはキツめに叱っといたから安心してくれ もう二度とやるなと言っておいたから」


タ級 「そっそうか それならいいんだが…」///


提督 「それでお詫びと言っちゃなんだがなにかしてほしいこととかってないか?できることならなんでもしてやるが」


タ級 「…っえ なっなんでも!?」///


提督 「あぁ 俺もわざとじゃないとはいえ、タ級のその…む、胸を触っちまったからな その代償と言うかなんというか…まぁ俺ができることならなんでもしてやる!だからそれで許してくれないか?」


タ級 「…ほっほんとになんでもいいのか?」///


提督 「あぁ!俺にできることならなんでもいいよ」


タ級 「…そっそれじゃ その…はっはしたないと思わないでほしい」///


提督 「? はしたない?」


タ級 「…ーって」ボソッ


提督 「…っん?」


タ級 「…抱いて、ほしい……」///カァァ…


提督 「…っえ?」


タ級 「…だめ、か?」///ウルッ


提督 「…えっと 抱くって…さっきみたいにか?」


タ級 「ーっ…」コクンッ


提督 「…抱いてほしいのか?一応言っとくが俺は男だぞ?」


タ級 「そっそんなの見ればわかる 誰がどう見ても…」///


提督 「…本気で言ってるのか?」


タ級 「ーっ…」///コクンッ


提督 「…」


タ級 「…だっダメか?それとも、こんなはしたない女を抱きたくないか…?」///シュン…


提督 「…いや、別にそういうわけじゃないが…」


タ級 「なら抱いてくれ 少しでいいから…な?」///ウルウル


提督 「…」


提督 「(なっなんでタ級のやつ 抱きしめるのをお願いしてきたんだ?俺なんかに抱きつかれてもなんもないだろうに)」


提督 「(…まぁいいか タ級がそうお願いしてきたんだから抱きしめてやるか 俺も男だからあまりしたくないんだが…)」スゥ…


タ級 「あっ…」///


ギュッ…


タ級 「ーっ!!!!!!」///カァァ!!


提督 「…これでいいのか?」


タ級 「あっあぁ これでいい…そっその、このまま少し抱いててくれないか?」///


提督 「それはかまわないけど…」


タ級 「〜っ…!!!!!!」///ギュゥゥ 提督の背中に手を回して抱きしめる


タ級 「(んん〜!!提督の温もりがまじかで感じられてすごくしあわせぇ…!!)」ヌクヌク


タ級 「(ふだんこんなおねがいできないから思いきって言ってよかった ヲ級に見られる心配もないから安心して…)」///



バッターン!!!!


提督&タ級 「「っ!!!!!?」」ビクッ!!


ヲ級 「…おい なにやってんだ?っあ?」ギロッ!!


提督 「をっヲ級…?どうしたんだ そんなに目をギラつかせて?」


タ級 「あぁぁあぁぁぁっっ!!!!!?をっヲ級!!こっこれは、そのー…」ガクガクッ!!!!


ヲ級 「…」ゴキゴキッ 指の骨を鳴らしてタ級に睨みを効かせる


タ級 「あわわわわわっ!!!!!!」ガクガクッ!!!!!!


提督 「をっヲ級落ち着け!一体どうしたんだ 何をそんなに怒ってる?」


提督 「なにか俺やったか?もしくはタ級がなにかやったのか?」


ヲ級 「お前には関係ないから安心しろ 用があるのはタ級だけだ!」ギロッ!!


タ級 「ひいぃっ!!!!!!」ビクゥッ!!


ヲ級 「タ級 おまえ自分でなにやってるのかわかってるよな?わかってないわけないよな」


ヲ級 「お前いい加減にしろよ 強さは五本の指に入るからって調子乗ってんじゃねぇぞ?」


タ級 「調子のってない調子のってない!!断じてそんなことはない!!」


ヲ級 「ならなんで提督に抱きしめてもらってる?提督から抱きしめるなんてまずありえない おまえがお願いしたんだろ?」


タ級 「そっそれは…」


ヲ級 「…おい提督 さっさとタ級から離れろ さもなくばタ級を大破させる!」ギロッ


提督 「なんで!?てか、おれがタ級に抱きついててもいいじゃないか!なにがそんなに気に食わないんだよ?」


ヲ級 「抱いてるのが気に食わない それだけだ」


提督 「…それだけ?」


ヲ級 「それだけだ だからはやく離れろ」


提督 「(理由になってないんだが…)」


タ級 「ーって 提督!もういいから、早く私を離してくれ!早くしないと殺される!」


提督 「…いいのか?」


タ級 「あぁ!構わないからはやく!」((((;゚Д゚)))))))


提督 「…わかった」スゥ… タ級から離れて抱きつくのをやめる


ヲ級 「ふん!それでいいんだ まったく私がいない間に変なことすんじゃない」


提督 「べつに変なことはしてないだろ ただ抱きついてただけだろ」


ヲ級 「それが変なことだと言ってるんだ!なんで抱いてるんだ 抱いてる意味がわからん!」


提督 「そんなの俺の勝手だろ?俺が誰かを抱いててもお前に文句言われるのはおかしいと思うんだが」


提督 「お前が俺の嫁とか彼女なら言われてもしかたないと思うが嫁でも彼女でもないのになんでお前に言われなくちゃいけないんだ おかしいと思わないか?」


ヲ級 「ーっ…」ギリッ…


タ級 「てっ提督!?それ以上言ったら…!!」((((;゚Д゚)))))))


提督 「…はぁ ほらよ?」スッ 両手を広げて来いと言わんばかりに見せつける


ヲ級 「…っえ?」


提督 「抱いて欲しいんだろ?俺がタ級に抱きついてたのを怒ったのはお前自身も抱いて欲しいからだろ?」


ヲ級 「はっはぁ!?ちっちがうわ!!なにバカなことを言ってるんだ!!」///


提督 「っえ ちがうのか?それじゃなんで怒ってんだよ」


ヲ級 「うぅうるさい!!別に怒ってなんかない!!」///


提督 「いやめちゃくちゃ声荒らげてるのにそれで怒ってないというのはおかしいと思うが…」


ヲ級 「だまれっ!とっとにかくむやみやたら抱きつくのはやめろ!いいな!」///


提督 「…わかった 次からは気をつけるよ」


ヲ級 「タ級もだからな!お前も提督に頼むんじゃないぞ!いいな!」///


タ級 「きっ肝に銘じておく…」


ヲ級 「まったく…」///タッタッタッ…


ヲ級 「(アァアァァッッ!!!!提督に抱きしめてもらえるチャンスだったのにィィィ!!!!ムダニシテシマッタアァァァッッッ!!!!!!)」///


ヲ級 「(タ級がいなければ抱きしめてもらってたのに…こんちくしょおォォォ!!!!!!)」ググッ!!…


バッキャアァァァン!!!!!!


提督&タ級 「「っっ!!!!!?」」ビクゥッ!!!!


ヲ級 「…っあ」


扉 『アジャパー!!』ヲ級の拳でバラバラに壊れる


ヲ級 「(やっやば…)」


タ級 「ーっ…」サー…


提督 「…あっあの、ヲ級?ドアを無残に壊して…まだ怒ってるのか?」


ヲ級 「あっ!いっいや、もう怒ってないぞ?あぁいや 完全に怒ってないといえばうそになるが…」


タ級 「(こっ殺される…!!)」ガタガタ…


提督 「…えと、何か聞いて欲しいこととかあるか?これ以上物に当たられてまた基地半壊みたいなことになっても困るんだが…」


ヲ級 「いやそこまでする気はない!さすがに基地半壊までは…」


提督 「…半壊までは?てことは今回は三分の一ぐらいにするのか…?」(¯―¯٥)


ヲ級 「いやそうじゃない!そういう意味で言ったわけじゃない!てかこのドアもわざとやったわけじゃ…」


提督 「拳を作ってぶん殴ってたのにそれをわざとじゃないと言われても…」


ヲ級 「うっ…」ギクッ


タ級 「をっヲ級 おねがいだから命までは…!!」ガクガク…


ヲ級 「やらないから安心しろ!さすがの私でもそこまではやらないから!」


提督 「レ級のときはマジな顔して殺りそうだったんだが…」


ヲ級 「うっ…」ギクッ


ヲ級 「(だっダメだ さっきから反論できないことばかり…事実ばかり言われてなにも言い返せない)」


ヲ級 「(どっどうすれば…)」タラー…


提督 「…ヲ級 今日の夜、俺の部屋に来てくれないか?」


タ級 「…っえ」


ヲ級 「今日の夜 提督の部屋にか?」


提督 「あぁ 久々にやらないか?それで機嫌を治して欲しいんだが」クイッ お酒を飲む合図を送る


タ級 「っえ!?ヤるっ!?」///ボッ!!


ヲ級 「…ふむ そうだな?ここ最近南提督を捕まえる作戦などで忙しかったから久々に飲むか」


タ級 「飲むっ!!!?(なにをっ!?)」///


提督 「よし!決まりだな それじゃ機嫌を治して今日も一日たのむぞ?」


ヲ級 「わかった 楽しみにしてるぞ?」ニコッ


提督 「あぁ!」


ヲ級 「(なんかよくわからないがラッキーだ!ここ最近提督と飲めてなかったから久々に一緒に飲める!)」(^^♪


ヲ級 「(たまには物に当たってみるのもいいもんだな 今日の夜が楽しみだ!)」タッタッタッ…



提督 「…」


タ級 「…てっ提督 きっ今日の夜、ヲ級となにするんだ…?」///


提督 「っん それはだな、夜のお楽しみだよ!」ドンッ!!


タ級 「おっお楽しみ!!!?(や、やっぱりse…!!)」///カァァッ


提督 「あぁ!ここ最近は忙しかったからな 主に南提督の捕獲作戦を考えてたから暇ができなくてな」


提督 「まぁ今回はヲ級の機嫌取りと言うこともあるが俺自身、ヲ級と久々にしたいなと思ってたからさ」


提督 「お互いWin-Winってことになるな!」ニカッ


タ級 「ーっ!!!!!!」///マッカッカ


タ級 「(おっお互いWin-Winて…てってか!提督 いつからヲ級とそういう関係だったんだ!?初耳だぞ!)」///


タ級 「(ヲ級もけっこう恥ずかしがり屋で奥手だからそう簡単にはそういうことはしないだろいと思ってたのに…というか!そういう話をわたしの前で堂々と恥じらいなく話すんじゃない!)」///


タ級 「(…わっわたしもしたい 提督と、その…)」///プシュー…


提督 「…? どうした?タ級 さっきから顔真っ赤にして?」


タ級 「…いっいや なんでもない…気にしないでくれ」///プシュー…


提督 「?」


タ級 「…そっそれより、早く今日の仕事をした方がいいんじゃないか?もうお昼だから早くやらないと終わらなくなるぞ」


提督 「っん そうだな 今日はそこまでないんだがやることはあるから早く執務に励むか」


提督 「それじゃタ級 お前も早く食堂にこいよ?今日はみんな休みにしてるからゆっくりしてていいからな」


タ級 「あっあぁ わかった」


提督 「(今日は今の空母に付けてる格納庫よりもっと艦載機を詰めるよう拡張した格納庫を作らないとな)」


提督 「(今ヲ級が付けてる格納庫と改造飛行甲板で搭載数300だからもっと搭載できる格納庫を作ってどんな敵にも対処できるようにしないとな)」タッタッタッ…



タ級 「…」///


タ級 「てっ提督とヲ級との性交…どんなのか気になるな 実際にそういうの見たことないから見ておきたい…」///カァァ


タ級 「…よっよる、提督の部屋に行って覗いてみようかな あまり覗きとかしたくないがどういうことをしてるのか見るにはそうするしかないよな」///


タ級 「…よっよし!今日の夜 バレないよう見に行っていよう!」///グッ


タ級 「ヲ級にバレないよう見ないと…」///













昼間ー工房



提督 「…」カチャカチャッ…


提督 「ーっ…」ギー…ギー…


ヲ級の帽子 「キェェッ!!!!」


提督 「っあ 痛かった?」


ヲ級の帽子 「キェェッ…」フルフル


提督 「痛くないなら変な声出さないでくれよ 勘違いするだろ?」


ヲ級の帽子 「キシャー…」プルプル…


提督 「…っあ くすぐったいのか?」


ヲ級の帽子 「キェェッ!!!!」コクコク


提督 「うーん…ガマンしてくれ」


ヲ級の帽子 「キシャーッ!?」(゚ロ゚)


提督 「くすぐったいのはちょっとどうにもならない 頼む」カチャカチャ…


ヲ級の帽子 「キシャー…」(´・ω・)


ヲ級 「…なんでそいつの言ってることわかるんだ?キシャーとかしか言わないのに」


提督 「なんとなくだよ 整備してると今どんな気持ちなのか大体わかるんだ ましてヲ級の帽子ならなおのことわかり易い」カチャカチャ…


ヲ級 「…そうか(わたしの気持ちはわかってもらえないのに…)」


提督 「…よし あとはこれを付ければっと!」カチャッ


ヲ級の帽子 「キシャシャシャッシャッシャッシャー!!」Lvup!


提督 「…なんでドラ〇エ?しかもレベルアップの効果音…」


ヲ級 「っあ わかったのか さすがの私でもそれはわかった」


提督 「これで搭載数が400機になった あとは艦載機の改造強化してどんな状況でも対応できる艦載機を作れれば…」カチャカチャ…


ヲ級 「あいかわらず格納庫拡張ができるなんてすごいな 普通は不可能なのに」


提督 「まぁな 艦娘や深海棲艦の格納庫は内部に取り付けられてるからやろうと思ってもできないからな 解剖すればできなくはないと思うがさすがにそこまではしたくない」ギー…ギー…


提督 「だから外部に取り外し可能な艦娘&深海棲艦専用取り付け型格納庫を付けるんだ それを付ければひとつの格納庫につき100機増幅される」カチッ


提督 「まぁつければ付けるほど燃費は悪くなるし なによりそれを積んで運用すると発艦させるのが遅くなる」


提督 「いくらコンパクトサイズに作ってるとはいえ、重さもそれなりにあるから体力がないとすぐバテる 艦載機の乗員に指揮を送るのも数が多いからいき遅れる可能性だってある」


提督 「だから今のところはヲ級とヲーちゃんにしか付けてない この基地で強いのはお前たちだからな」


提督 「その時の状況を的確な指揮と判断を出せる艦はおまえ達ぐらいだ もちろんレ級やタ級もそれなりに頭は持ってるがお前達と比べたら劣る」


提督 「…まぁ それ以前にあの二人に拡張格納庫を付けたところであいつらは戦艦だから使うことないと思うがな 偵察機なら使うかもしれないがあの二人が使ったところ見たことないから使わないだろうが」


ヲ級 「たしかに」


ヲ級 「しかし、こんなキャリーバッグみたいなもので艦載機が100機搭載できるんだもんな ほんとすごいよ」


提督 「研究を重ねてたからな なるべく小さくて多くの艦載機を積めるよう作ったからな!」


提督 「よし これで完了っと!」カチンッ


ヲ級の帽子 「キシャー♪」


提督 「これで艦載機の搭載数が400機になったから今まで以上に戦うことができるな!あとは謎の敵艦隊 小鬼群に対抗するための艦載機を作らないとな」


提督 「命中率が良くなるように精度を良くしないといけないからちょっと大変だな 機銃のブレをなるべく抑えるようにして威力を変えないで改装するとなると…」ブツブツ


ヲ級 「…私になにかできそうか?手伝えるなら手伝うが」


提督 「いや ここからは俺がやらないとわからないことだから平気だ ちょっと精密すぎて素人じゃムリだ」


ヲ級 「…そうか」


提督 「機銃のブレを抑えるならやっぱり威力を弱めないといけないよな でも弱めたら相手にダメージ与える量が少なくなるからな…どうしても……」ブツブツ


ヲ級 「…」スゥ…カポッ


ヲ級の帽子 「キシャー♪」


ヲ級 「…やっぱり重くなったな 若干だが」


ヲ級の帽子 「キシャー!?」Σ(゚д゚lll)


提督 「まぁそれは仕方ない 拡張の装備を付け加えたから多少重量はな いくら軽量型とはいえ…」ンー…


ヲ級 「…まぁ気にするほどじゃないからいいか 発艦に支障が出るほどじゃなさそうだし」


提督 「それならよかった なんか不備があったら言ってくれ すぐに治すから」


ヲ級 「わかった」



ガチャッ


ヲーちゃん 「邪魔するのね」


提督 「っ!」


ヲ級 「ヲーちゃん どうした?なんか用か?」


ヲーちゃん 「うん!なにやらヲ級に新しい装備をつけるみたいな話を聞いたから様子を見に来たのね!」


ヲ級 「新しい装備といってもお前にも付けてる拡張格納庫を取り付けただけだがな」


ヲーちゃん 「いいないいなー!わたしも増やして欲しいのね!」


提督 「…っえ」


ヲ級 「ヲーちゃんもか?まぁヲーちゃんなら増やしても平気だと思うが」


ヲーちゃん 「ねぇ提督 わたしも400機に増やして欲しいのね!いいのね?」


提督 「…」


ヲ級 「…提督?」


ヲーちゃん 「…」


提督 「(…これは、どうすればいい?今ヲーちゃんは裏切る可能性があるのに、ここで艦載機の搭載数を増やしたら強くなるから正直…付けさせたくない)」


提督 「(だが今ここで拒否ればヲ級が疑問を抱く ヲ級は今のところ、そこまでヲーちゃんのことを疑ってないから断ったら理由を聞かされる)」


提督 「(ヲーちゃんが南我原提督の味方をしてるなんて言ったら確実にヲ級は殺す気でヲーちゃんに襲いかかる…だが、ヲーちゃんはこの基地に所属する深海棲艦の中でもヲ級と同じトップクラス そんな二人がぶつかりあったら洒落にならない)」


提督 「(仕方ない みんなの安全が最優先だ ここはおとなしく従おう)」


提督 「わかった すぐに新しいのを作るよ 少し待っててくれ」


ヲーちゃん 「ありがとうなのね!(やっぱり提督は優しいのね 被害を出さないためにみんなのことを優先して私の強化を許したのね)」


ヲーちゃん 「(わたしも提督たちが何もしてこなければやる気はなかったけど…まぁ結果オーライだからいいのね)」


ヲ級 「…?」


ヲ級 「(なんだ この空気…ヲーちゃんにも拡張格納庫をつけて欲しいと言われたら提督が黙ったが)」


ヲ級 「(…もしかして、付けたくなかったのか?たしかに 今はヲーちゃんが南我原提督を守っているかもしれないという疑惑が浮上してるが…)」


ヲ級 「(でも、それはまだ決まったわけじゃないし なによりヲーちゃんはみんなのことを考えて危ないかもしれないと言ってるかもしれないから裏切り説に関してはまだ断定としては…)」


ヲーちゃん 「…そういえばヲ級 さっきレ級が探してたのね なんか話があるみたい」


ヲ級 「レ級が?わかった 行ってくる」


ヲ級 「提督 わたしはレ級のところに行ってくるから強化した艦載機ができたら試し打ちさせてくれ」


提督 「わかった」


ヲーちゃん 「いってらなのねー!」



タッタッタッ…


パタンっ…


ヲーちゃん 「…」


提督 「…それで、何の用だ?ヲーちゃん なにか俺に用があるから、ヲ級をここから出して二人っきりにさせたみたいだが」


ヲーちゃん 「…やっぱり気づいたのね?さすがなのね」


ヲーちゃん 「今のところはヲ級や他のみんなに私の裏切りのことを話してないみたいだけど…やっぱり、わたしが暴れるのがこわいのね?」ニヤッ


提督 「…」


ヲーちゃん 「…まぁいいのね そうしてもらった方がわたしも都合がいいのね それに提督も言わなければ、余計な被害はでないからWin-Winなのね」


提督 「…用件を言え(一体何が目的だ?装備の強化だけじゃないのはたしかだ もしかしたら俺に脅しを…!)」キッ


ヲーちゃん 「別にないのね」


提督 「…っえ ないの…?」


ヲーちゃん 「うん ないのね」キッパリ


提督 「…それじゃ、ここには何しに来たんだ?」


ヲーちゃん 「ただの偵察なのね 提督が一番身近にいるヲ級に話してないかをたしかめに来ただけなのね」


ヲーちゃん 「あっでも、装備の強化はしてもらおうとは思ってたのね あの忌々しい大鬼群たちをぶっ殺すためにもっと強い武器を開発してほしいのね」


提督 「…」


提督 「(…嘘は、ついてなさそうだな ヲーちゃんはまっすぐな目をした時は本気で言ってるから俺に脅しを入れに来たわけじゃないみたいだな)」


提督 「(はぁ…よかった 脅しにきたわけじゃなくて ヲーちゃんに脅されたら洒落にならん この鎮守府でヲ級と並ぶ最強の深海棲艦だから、そんな奴に脅されたら一溜りもない)」


提督 「(…まぁ、裏切る可能性がある時点で脅されてるのと変わらないんだけどな もし南我原鎮守府提督を捕獲する作戦を立てようとしたら裏切るって言ってるからな)」


提督 「(現状、気は抜けないな…)」


ヲーちゃん 「…よかったね 脅されなくて?」


提督 「っ!」ドキッ


ヲーちゃん 「提督顔に出すぎなのね ヲ級が出てってから睨みつけてたのに、わたしが何も用がないとわかったらほっとした顔を見せて…感情が表に出てるのね」


提督 「…出てたか 無意識に出してたよ」


ヲーちゃん 「わたしも提督が元私の提督に手を出すか、総本部に総攻撃をかけない限りは裏切らないから安心するのね」


提督 「それができないから怖いんだけどな …まぁ、今はあいつらより新型深海棲艦の対処の方を優先しないといけないから今のところは平気だがな」


ヲーちゃん 「ならよかったのね」


提督 「(しかし、ほんとに困ったな ヲーちゃんのことはまだいいとして、新型深海棲艦の対処をするにしてもあまりにも情報が足りない ヲーちゃんから聞いた話だけじゃまだ足りない…)」


提督 「(大鬼群はありとあらゆる状況でも対処できる装備を持って、さらに装甲も分厚いうえに修復機能もついてるからもっと火力の高い装備を作らなければ…でも、今以上に強い装備を作るとなると時間がかかるし、資源がもかなり使う)」


提督 「(昨日の遠征もみんなの命を最優先にしたから資源は調達できてない まだ余裕はあるが戦艦たちにつける分の主砲を作るだけでもかなり使うから、あまりムリしては…)」ンー…


ヲーちゃん 「…明日、遠征に出るのね?」


提督 「…っえ」


ヲーちゃん 「駆逐艦たちを遠征に行かせるならわたしもついて行くのね 私とヲ級が一緒に行けば安心できるでしょ?」


提督 「…なんでわかったんだ?もしかして、また顔に出てたか…?」


ヲーちゃん 「思いっきり出てたのね 最初はわたしの裏切りを警戒しないといけないみたいな顔してたけど、今は新型深海棲艦のことを考えてるような顔してたのね」


ヲーちゃん 「新しい装備を作るにしても大量の資材を使うことになるから、どうしようかと思ってたでしょ?まだ資材には余裕があるけど」


提督 「…ほんとに、ヲーちゃんは鋭いね 相手の表情で全部読み取るなんて…」


提督 「元々艦娘だった頃に身についたのか?その鋭い直感能力は」


ヲーちゃん 「…」


提督 「…まぁいい それと、ヲーちゃんとヲ級が護衛についてくれれば安心だな 明日にでも遠征に行ってもらおうかな」


ヲーちゃん 「了解なのね 資源はできる限り多く取ってくるから私の装備もお願いするのね」


ヲーちゃん 「【…できれば、51cm連装砲を作って欲しいのね】」


提督 「なにっ!?試製51cm連装砲をか!?本気で言ってんのか!?」


提督 「今まで戦艦たちさえも46cm三連装砲しか積ませてなかったのにそれ以上の主砲を積もうとしてるのか!?」


ヲーちゃん 「…だめなのね?」


提督 「ダメに決まってるだろ!お前51cm連装砲は超弩級戦艦 大和級の装備なんだぞ!それを付けるなんてむちゃくちゃだ!!」


提督 「ただでさえお前たちには無理やり積んでるのに…これがヲ級の願いでもムリだ!」


ヲーちゃん 「上手く使いこなしてみせるのね!おねがいなのね!」


提督 「使いこなすって…本来なら空母につける装備じゃないんだぞ?46cm三連装砲は試しに付けてみたら付けられたが…」


ヲーちゃん 「でも新型深海棲艦を倒すためには火力を上げないといけないのね 46cm三連装砲じゃまったく歯が立たなかったのね」


ヲーちゃん 「この基地で強いのは私とヲ級なのね 最強である私たちがやらないでどうするのね」


提督 「それは、そうだが…」


ヲーちゃん 「安心するのね あいつらを倒すために51cm連装砲を使うのね 裏切るときには使わないのね」


提督 「…その言葉は、信じていいのか?」


ヲーちゃん 「信じる信じないは提督次第なのね 私が決めることじゃないのね」


提督 「…」


提督 「(裏切るときには使わない…か 普通のやつなら信じるわけないよな 裏切る可能性がある奴が強い装備を使わないなんて普通ありえない)」


提督 「(…でも、ヲーちゃんなら信用できるな 今のヲーちゃんから嘘をついてる感じがまったくしない)」


提督 「…わかった 信じよう」


ヲーちゃん 「…信じるのね?」


提督 「あぁ 俺もあの新型深海棲艦を倒さないといけないと思ってるからやむを得まい 裏切る可能性があってもヲーちゃんには手伝ってもらわないといけない」


提督 「至急ヲ級とヲーちゃんの分を用意する 一週間ぐらいかかると思うからそれまで待っててくれ」


ヲーちゃん 「わかったのね それじゃお願いするのね」


提督 「ヲーちゃんもたのむぞ お前のこと信用してるからな」


ヲーちゃん 「約束は守るのね それじゃ」タッタッタッ…


提督 「…」



タッタッタッ


ヲーちゃん 「…それと提督 もうひとつ言っておくのね」


提督 「なんだ?」


ヲーちゃん 「…素直に受け入れてくれてよかったね もし受け入れてくれなければ…」


ヲーちゃん 「【レ級が上官の嫁艦だということをみんなにばらすって脅していたのね】」


提督 「っ!!!?」ドキッ!!


ヲーちゃん 「…まっ言う気なんてサラサラないけどね このことがヲ級の耳に入ったら、レ級殺されるのね」


提督 「ーっ…その情報、一体どこで……?(なんで…おれ、誰にも言ってないはず!!なんでそのことを!!!?)」


ヲーちゃん 「聞いたのね とある人から…ね」


提督 「とある人から…?てことは、他にもいるのか!!!?」


ヲーちゃん 「いるけど安心するのね みんなには言わないように言っておいてあるのね」


ヲーちゃん 「最初はわたしにレ級が上官の元艦娘だということを知って、相談しに来てくれたからすぐに対処できたのね」


ヲーちゃん 「…本人もだれかに相談するのをためらっていたみたいだけどね まっ普通に考えたらそうなのね そんなことをだれかに相談するなんて、下手したらレ級を殺すことになるのね ためらう気持ちもわかるのね」


提督 「…誰かを聞いてもいいかな」


ヲーちゃん 「聞いてどうするのね?もしかして…口止めになにかするのね…?」スゥ…ゴキゴキッ 片手の指の骨を鳴らして睨みつける


ヲーちゃん 「口止めなら私が言っておいたから平気なのね だから提督がやる必要ないのね」


提督 「…そうか?俺がやらなくても、ほんとにへいきか…?」


ヲーちゃん 「安心なのね 本人もわたし以外には話したくないって言ってたからよけいに心配することないのね」


ヲーちゃん 「また不安になったらわたしに話すよう言ってあるし 私たちがばらさない以上、誰かに聞かれる心配もないと思うのね」


提督 「…そうか ならいいんだが」


ヲーちゃん 「それじゃ装備よろしくなのね じゃましたのね」ガチャッ


パタンッ…


提督 「…」


提督 「一体、どこで知ったんだ…?誰にも話してないのに……」


提督 「…まぁいいか ヲーちゃんもだれかに話さないと言ってたし、もう一人の方も話さないと言ってるみたいだから、とりあえずは平気かな」


提督 「いつまでも気にしてたらキリがない 早く試製51cm連装砲を作るか」


提督 「っと その前に設計図を建てないとな なくても作れなくはないが、あった方がやりやすい」


提督 「しかし一人で作るのも大変だな もう一人いれば楽なんだが……」


提督 「…よし!あいつを呼ぼう」スッ 懐から携帯電話を取り出す


提督 「えーっと…多分あいつ部屋で寝てるだろうから電話して起こそう 勝手に部屋入ると怒るし」ピッピッ…


提督 「でるかな…?」プルルルル…プルルルル……



…ガチャッ


ネ級 『…なに どうしたの?』


提督 「あぁネ級か?わるいな電話して 寝てたか?」


ネ級 『いや、起きてた それよりなに?今忙しいんだが』


提督 「あ、忙しいか?それじゃ無理におねがいはしないが…」


ネ級 『…なにか作るのか?』


提督 「あぁ ちょっと試製51cm連装砲を作ろうと思ってな 工作班のネ級にも手伝ってもらえないかなと」


ネ級 『試製51cm連装砲を?作るのはかまわないけど、誰に付けるの?』


提督 「…ヲ級とヲーちゃんに」


ネ級 『却下 それじゃ』


提督 「あぁ待って!おねがい切らないで!それじゃ戦艦たちに付けたいから作りたい!それなら手伝ってくれるか?」


ネ級 『そう言ってわたしが作った46cm連装砲もヲ級たちに付けたよね 戦艦用に作ったものを提督が改造して』


提督 「うっ…」ギクッ


ネ級 『わるいけど私は自分で作ったものを勝手に改造されるのが嫌いなの 提督から工作技術を学んだことに関してはありがたいとは思ってる』


ネ級 『だけどそれとこれとは話は別だからね 本当に戦艦だけに使うなら作るのを手伝ってあげるけど、それ以外の者に使わせるなら協力しないよ』


提督 「…そうか わかった」


提督 「それじゃいいや わるいな機嫌悪くさせて 俺一人で作るからゆっくり休んでてくれ それじゃ!」


提督 「(やっぱりムリか 無理に手伝ってもらっても機嫌悪くさせるだけだし、一人で作るか)」スゥ… 電話を耳から離して切ろうと…


ネ級 『っえ あ…まっまて!』


提督 「っん どうした?」


ネ級 『あっいや…その、ほっほんとに手伝わなくていいのか?』


提督 「あぁ 作ったらヲ級とヲーちゃんに装備できるように改造しちゃうからな それだとネ級いやだろ?」


ネ級 『…まっまぁ たしかにいやだが……』


提督 「だからいいよ ムリに手伝ってもらうのも悪いし、なにより人が嫌がることをするのは嫌いだからな 自分で作った装備だけ改造するから安心してくれ」


提督 「それじゃ 俺は今から忙しくなるから なにかあったら言ってくれ」スゥ…

再び電話を耳から離して切ろうと…


ネ級 『ーっま まて!』


提督 「? なんだ?」


ネ級 『…ほっほんとに一人で作るのか?』


提督 「? あぁ一人で作るが」


ネ級 『……てっ手伝わなくていいのか?』


提督 「いやだから 手伝ってもらったら改造しちゃうから…」


ネ級 『…どっどのくらい改造するんだ?』


提督 「っえ どのくらいって…まぁ46cm連装砲の時みたいにスプリングを付けて空母でも耐えきれるぐらいの反動を抑えるものを付けたり…」


ネ級 『……そっそれくらいなら、いいかな』


提督 「…っえ?」


ネ級 『それくらいなら…ガマンするけど それ以上はさすがに怒るけど……』


提督 「…いいのか?前回だってネ級かなり怒ってたのに」


ネ級 『あっあれはその……』


ネ級 『……言い過ぎた ごめん』


提督 「あっいや、お前が謝ることは……」


ネ級 『…でも、今回は怒らないから安心して 二人分ぐらいなら許すから…その……』


提督 「……えっと、一緒に手伝ってもらってもいいかな?ネ級」


ネ級 『っ! しっ仕方ないな 今回だけだぞ?まったく 世話が焼けるな』///


ネ級 『それじゃ今から工房に行くから待ってろ 一人で作ろうとするなよ』


提督 「あっあぁ…?わかった 待ってるよ」


ネ級 『うむ』


ブツッ


提督 「……なんだったんだろう 最初は断ったのになんか結局は手伝ってくれるって言ったが…?」


提督 「…まぁいいか 手伝ってくれることに関しては嬉しいことだし、なにより仕事が捗る」


提督 「さてと、すぐに作業に取り掛れるように準備しておくか」


提督 「まずは机と紙を用意して…」ブツブツ…













夕方ー牢屋



レ級 「んー…一枚交換だ」パサッ


ヲーちゃん 「はいなのね」シュッ


レ級 「…うげっ!マジかよ……」トホホ


鳳翔 「お目当てのカードが引けなかったようですね」


レ級 「うぅうるさい!まだ勝負はわからないぞ!」


清霜 「…あっあの、あたしは二枚で…」パサッ


ヲーちゃん 「はいなのね!」シュシュッ


清霜 「…っあ(揃った…これなら勝てる)」


ヲーちゃん 「鳳翔はどうするのね?」


鳳翔 「んー…そうですね それじゃ私はこのままで」


レ級 「なにっ!!!?交換なしだと!!」


ヲーちゃん 「わかったのね それじゃオープンなのね!」


清霜 「っふ フラッシュ」パサッ


鳳翔 「フルハウスです」パサッ


レ級 「……のっノーペア………」パサッ


ヲーちゃん 「鳳翔の勝ちなのね!」


清霜 「交換なしでフルハウス揃えるなんて…強運ですね」


レ級 「くそぉ…運が悪かった……」


ヲーちゃん 「それじゃ次行くのね」シュッシュッ…


レ級 「次こそは…!」スッ…


鳳翔 「…」ペラッ


清霜 「(…どうしよう このカードなら…)」ウーン


ヲーちゃん 「交換するのね?」


レ級 「…二枚頼む」パサッ


ヲーちゃん 「二枚ね はいなのね!」シュッシュッ


レ級 「…oh……」(´・ω・)


鳳翔 「わたしはこのままで」


レ級 「What!?」


清霜 「まっまたですか!?二度も交換なしでいいなんてすごいです!」


ヲーちゃん 「清霜はどうするのね?」


清霜 「っえ!?あっそれじゃ…一枚で」パサッ


ヲーちゃん 「一枚ね はいなのね!」シュッ


清霜 「(…っあ 揃った…けど、勝てるかな……?)」


ヲーちゃん 「それじゃオープンなのね!」


清霜 「すっストレート」パサッ


レ級 「ブタ(ノーペア)……」


鳳翔 「ストレートフラッシュです」パサッ


レ級 「はぁっ!!!?ストレートフラッシュ!!!?ウソだろおい!!」


清霜 「しかもまた交換なしで…運良すぎですよ」


ヲーちゃん 「鳳翔パナイのね…」


鳳翔 「…ふむ 少々運が良すぎましたね これだと私が大人気ないみたいに見えますね」


鳳翔 「ヲーさん私とディーラー変わりませんか?さすがに私一人勝ちばかりしてるのもあれなので…」


ヲーちゃん 「それは構わないけど…二人もいいのね?」


清霜 「わっわたしは構いませんが…」


レ級 「だめだ!勝ち逃げはさせないぞ!私が勝つまでヲーちゃんがディーラーやれ!」


鳳翔 「…へぇ 私に勝つまで…ですか」ユラァ…


レ級 「っ!!!!!?」ゾクゥ!!!!


レ級 「(なっなんだこの気迫!?こいつの笑顔が…ものすごく不気味に!!)」


清霜 「ーっ!!!!!!」ガクカブルブル…



ヲーちゃん 「鳳翔 【揺らめき】が出てるのね 抑えるのね」


鳳翔 「あら?ごめんなさい 出すつもりはなかったのだけど…」


ヲーちゃん 「鳳翔の揺らめきは洒落にならないのね 気をつけて欲しいのね」


鳳翔 「気をつけます」


レ級 「…ヲーちゃん こいつの揺らめきって…?」


ヲーちゃん 「鳳翔の特殊能力なのね 前にレ級が戦った南我原提督の睨みつけを覚えてる?」


レ級 「…あの目が合っただけで気絶させるやつだよな」


ヲーちゃん 「そうなのね 鳳翔は相手を睨むことによって数秒間相手の動きを封じるのね」


ヲーちゃん 「範囲はだいたい半径50m 相手の強さにもよるけど、鳳翔より弱ければ弱いほど硬直時間が長いのね」


ヲーちゃん 「ちなみにレ級が硬直した時間は約1秒…なかなかなのね たった1秒なら鳳翔と互角にやり会えるのね」


レ級 「互角!?ウソだろ!?軽空母のこいつと戦艦の私が互角だと!?」


レ級 「そんなわけがないだろ!わたしは対空装備を積んでるんだからこいつの艦載機なんて一瞬にして倒せるぞ!あとは艦載機が飛ばせなくなったこいつに主砲を撃てば…!」


ヲーちゃん 「ムリなのね 鳳翔の艦載機を破壊しようなんて、絶対にムリなのね」


ヲーちゃん 「それに鳳翔は艦載機がなくても…」


鳳翔 「ヲーさんそれは他言無用でお願いします そのことは…」


ヲーちゃん 「っ! わかったのね」


レ級 「…なにがあるんだ?こいつには」


ヲーちゃん 「なんでもないのね 気にしないで欲しいのね」


レ級 「いやいま何かありげに…」


ヲーちゃん 「ちなみに清霜は睨みつけられて5秒間硬直してたのね まだまだなのね 鳳翔の強さの5分の1しかないのね」


清霜 「っえ!?秒数の意味ってそういう意味だったんですか!?てかわたし5秒も硬直してたんですか!?」


レ級 「おいヲーちゃん話をそら…」


ヲーちゃん 「正確には5.72秒なのね 鳳翔の揺らめきは硬直してた時間だけ自分が鳳翔より何倍弱いかを示すのね」


ヲーちゃん 「でもそれは鳳翔から見た基準値だから、ほかの艦娘と比べたらまた全然違う計算になるのね」


清霜 「でもわたしは鳳翔さんより5倍以上も弱いってことですよね!?というかヲーさん秒数細かい!」


レ級 「おいヲーちゃん!私の話しを…」


ヲーちゃん 「」ガンッ!! 鳳翔を入れてる鉄檻を拳で殴って変形させる


レ級 「っ!!!!!?」ビクッ!!


ヲーちゃん 「…黙るのねレ級 それ以上追求してきたら……」ガシッ…



バキィッ!!!!!! 折れ曲がった鉄檻を引っ張って取り外す


レ級 「っ!!!!!?」(゜д゜)


ヲーちゃん 「…こうなるのね」カランッカラカラ…


清霜 「あわわわわ…!!!!!!」ガクガク!!


鳳翔 「あら?ヲーさんすごいですね 鉄檻を片手で壊すなんて」


レ級 「(っえ ちょっウソだろ!!!?この檻を壊した!!!?)」


レ級 「(ここの檻は提督が特殊な素材を使って作った超硬質な檻だぞ!戦艦であるこの私でも壊せなかった檻を片手で…!!!!!?)」


レ級 「(てか、この艦娘もなんでこんな冷静なんだ!目の前で檻が壊されたのに顔色ひとつ変えない!)」


レ級 「(他の奴らは目を丸くして驚いてるのになんでこいつだけ普通なんだ!おかしいだろ!)」


レ級 「(どっどうしよう この艦娘になにかあるみたいだが、それを知ろうとするとヲーちゃんに殺られそう…てか、なんでヲーちゃんはこの艦娘に対して守ろうとするんだ?それがわからない)」


レ級 「(この前も檻から出しても逃げないから安心しろとも言ってたし…なんでこの艦娘をそこまで信用できるんだ?敵同士なのに……)」


ヲーちゃん 「…レ級 知らなくていい事は無理に知る必要はないのね よけいな情報を知ろうとすんじゃないのね」


ヲーちゃん 「これ以上はなにも聞かないで欲しいのね いいのね…?」ギロッ


レ級 「…わかった 聞かないでおこう 聞いたら自分の命がなくなりそうだから、これ以上の追求はしないでおくよ」


ヲーちゃん 「賢明な判断なのね そうしてくれるとありがたいのね」


ヲーちゃん 「それじゃポーカーを再開するのね ディーラーは私のままでやるのね」パララララ…


鳳翔 「ヲーさん その前にこの檻をどうにかしないと…」


ヲーちゃん 「っあ そうだったのね ちょっと治すから待ってて欲しいのね」


レ級 「…っえ 治す…?」


ヲーちゃん 「まずは折れた部分に合わせるように棒を持ってきて、そして折れ曲がった棒の上部分を左手で掴んで、下部分を足で抑えて、そして曲がった真ん中部分に右手を掴んで引っ張れば……」グッ…


ヲーちゃん 「おぅりゃあっっ!!」


鉄の棒 「」グワンッ!! 折れ曲がった棒は折れた部分に合わさってピンっと真っ直ぐに治る


レ級 「」(°д°)


清霜 「」(´°Д°`)


ヲーちゃん 「ふぅ…治ったのね!」


鳳翔 「…ヲーさん これ…見た目は治ってるように見えますが、根元は折れてるのでまずいのでは…?」


ヲーちゃん 「だいじょうぶなのね 鳳翔がこれを利用して出なければ平気なのね!」(・ω・)bグッ!


鳳翔 「いやそういう問題ではないかと…」


レ級 「…ヲっヲーちゃん……お前、なんでそんなに力あるんだ…?空母なのに……」唖然


ヲーちゃん 「いつの間にか身についたのね 自分でもわからないのね」


レ級 「なにそれ羨ましい わたしもそれだけの力欲しいんだけど」


ヲーちゃん 「自主練すれば多分つくのね!」


レ級 「(そこまでつくかな…?)」



…ガチャッ


ヲ級 「…おい なんかものすごい音がしたが、なにしてんだ?」



レ級 「ヲ級!?」ドキッ!!


ヲーちゃん 「別になんでもないのね ただレ級が勝負に負けて床に手をぶつけて悔しがってただけなのね」


レ級 「っえ!?」



ヲ級 「…そうか それならいいんだが、あまり牢屋で騒ぐなよ?」


ヲーちゃん 「わかってるのね!」


レ級 「(ヲっヲーちゃんひどい…私なにもしてないのに……)」



ヲ級 「…それでレ級 なんか私に用があるみたいだが、用はなんだ?」


レ級 「っえ 私ヲ級に用なんて…」


ヲーちゃん 「ヲ級も一緒にポーカーやらないかと思って誘ってたみたいなの!」


レ級 「っえ 私そんなこと言ってな……」


ヲーちゃん 「合せるのね!合わせなかったら…どうなるかわかってるよね?」ギロッ


レ級 「ひぃっ!そっそうだ!一緒にポーカーやらないか!?(なんでさっきから私脅されてるんだ!?ヲーちゃんめちゃくちゃこわい!!)」



ヲ級 「ポーカーか?まぁべつに構わないが…わざわざそのために私を呼んだのか?」


レ級 「っえ!?えっえぇと…そのぉ……」タラー…


ヲーちゃん 「そうみたいなのね レ級がどうしてもヲ級とやりたいって駄々を捏ねてたのね!」


レ級 「っえ!?わたし駄々なんて…」


ヲーちゃん 「レ級?」(^▽^)ニッコリ


レ級 「そっそうだ!駄々を捏ねてまでお前とやりたかったんだ!!(ヲーちゃんこわぃぃい!!てか、私のイメージがぁぁ……!!)」



ヲ級 「そっそうなのか?そこまで私としたかったのか…?」



レ級 「いやまぁ、うんその……」チラッ


ヲーちゃん 「…」ギロッ


レ級 「……はい そうです」



ヲ級 「そっそうか まぁそこまでやりたかったんならしかたない 一緒にやろう」


レ級 「あっありがとうございます…(なんでこんなことに…)」


清霜 「(をっヲーさんめちゃくちゃこわい…なんか無理やりレ級さんに押し付けてるように見えたけど……)」


鳳翔 「(…なにかにレ級さんの名前を使ったんでしょうか そうじゃなければレ級さんに脅しをいれる理由がありません)」


ヲーちゃん 「それじゃみんなでポーカーするのね!ディーラーは私がやるのね!」


ヲ級 「っん そうか?ならお願いしようかな」


ヲ級 「それじゃ配るのね!」シュッシュッ…


レ級 「…」


レ級 「(…なんか、すごく遊びたくなくなった…ヲーちゃんこわい 部屋に戻りたい……)」ズーン…



ヲーちゃん 「…」スッ…ストン レ級の近くによって密着する


レ級 「っえ なっなに…?」ビクッ


ヲーちゃん 「別になんでもないのね ほら早くカードめくるのね!」


レ級 「っえ あっうん…」スッ…ペラッ


ヲーちゃん 「鳳翔から交換を始めるのね 鳳翔どうするのね?」


鳳翔 「んー…そうですね」ウーン



ヲーちゃん 「…さっきは脅して悪かったのね そんなに怯えなくてもなにもしないから安心するのね」ヒソヒソ


レ級 「…っえ」



鳳翔 「…では、私は二枚交換でお願いします」スッ


ヲーちゃん 「二枚なのね?了解なのね!」シュッシュッ


ヲーちゃん 「清霜はどうするのね?」


清霜 「えっえと、そうですね…」ウーン



ヲーちゃん 「合わせてくれたお礼と言ってはなんだけど、あとでひじきハンバーグ作ってあげるのね」ヒソヒソ


レ級 「っ!!!! まっマジで!!!?」ヒソヒソ


ヲーちゃん 「マジなのね!だから機嫌治してほしいのね」


レ級 「うぉっしゃー!やる気出てきたー!!」ウーっฅ(๑•̀ω•́๑)ฅーぉぉ


ヲ級 「っ!? どっどうした?レ級 いきなり大声上げて」


レ級 「なんでもない!それより早くやるぞ!私は三枚交換だ!」パサッ


清霜 「あっ私まだ…」


ヲーちゃん 「早い者勝ちなのね!はい三枚」シュシュシュッ


レ級 「…oh……Fantastic」

(´・ω・) ⤵⤵


ヲ級 「いやぜんぜんそんな顔してないが…」


ヲーちゃん 「早く二人もカードを選ぶのね!それとも交換しない?」


ヲ級 「いや 交換する 私は二枚」スッ


清霜 「わっわたしは一枚で…」スッ


ヲーちゃん 「はいなのね!それじゃ…」



ヴヴー…ヴヴー……


ヲーちゃん 「? 電話…?誰からだろ ちょっと待って欲しいのね」ゴソゴソ


ヲ級 「わかった」


ヲーちゃん 「(私に電話なんて珍しいのね いつもな皆探して私のところに来るのに)」スッ



着信︰川内


ヲーちゃん 「っ!」


ヲ級 「? どうした?ヲーちゃん そんな驚いたような顔して」


ヲーちゃん 「…なっなんでもないのね それとヲ級、悪いけどディーラー変わってもらってもいい?」


ヲ級 「っえ?…まぁ、別に構わないが」


ヲーちゃん 「ごめんなのね ちょっと抜けさせてもらうのね」スクッ


タッタッタッ…



レ級 「…どうしたんだ?ヲーちゃん 携帯見た瞬間顔つき変わったけど」


鳳翔 「…?」













ヲーちゃんの部屋



ガチャッ


ヲーちゃん 「…」パタンッカチャッ


ヲーちゃん 「…よし これで平気なのね」


ヲーちゃん 「(一体なんの用で電話してきたのね?まさか急襲作戦が実行されようとしてるのね!?)」ピッ


ヲーちゃん 「…もしもし」



小鬼群(川内) 『おそい!』キーン


ヲーちゃん 「あぅっ!!」キーン


小鬼群(川内) 『電話かかってきたらすぐに出てよ!出るまでに一分かかってたよ!』


小鬼群(川内) 『もし出れなかったら切って後で電話かけることをしてって言ったよね?私たちが艦娘だった頃に!』


ヲーちゃん 「はい…聞いたのね ゴメンなのね」オォォ…


小鬼群(川内) 『まったく…もし万が一、敵の近くにいた時に携帯の音が鳴ってたらバレるでしょ?次は気をつけてね』


ヲーちゃん 「はい…(やっぱり川内は電話や通信器具に関しては厳しいのね…)」


ヲーちゃん 「それでなんの用で電話したのね?まさか…急襲作戦が決行されるのね?」


小鬼群(川内) 『いや?ただ電話しただけ』バッサリ


ヲーちゃん 「」カクンッ 理由を聞いた途端身体の力が一気に抜ける


小鬼群(川内) 『さすがに何かあった時だけに電話するのも変だから、こまめに電話をしようと思ってしたんだ 多少の世間話も大事でしょ?』


ヲーちゃん 「いやまぁ、うん…それは大事なのね」


小鬼群(川内) 「それでそっちの様子はどう?こっちは今のところ何もないけど」


ヲーちゃん 「こっちもこれといったことはないのね あるとすれば、あのデカい深海棲艦を倒すために試製51cm連装砲

を作ってることぐらいなのね」


小鬼群(川内) 『試製51cm連装砲でも倒せるかわからないよ 現に46cmでも与えられて破損程度だし、修復されるから地道に破壊していくことはできないし…』


ヲーちゃん 「でも今できる最大主砲はそれくらいしかないのね これで倒せなかったらもうどうしようもできないのね…」


ヲーちゃん 「あのデカブツ相手一体に大してこっちは全艦隊で集中放火すればいけなくはないと思うけど、そっちだってあの小さい奴らが邪魔して来るはずなのね」


ヲーちゃん 「しかもあいつら回避がすごく上手くて全然当たらないのね…かといって無視してたら酸素魚雷で攻撃されるから放っておくこともできないし……もうお手上げなのね」


小鬼群(川内) 『…』


ヲーちゃん 「何かいい方法はあるのね?川内」


小鬼群(川内) 『…ねぇ伊19 反乱軍の提督って改造屋って言われてるんだよね?艦娘の装備を作ったり、強化したりしてるって言ってたけど』


ヲーちゃん 「そうなのね 今の提督はいろんな深海棲艦の装備を作ってるのね」


小鬼群(川内) 『…そう なら、あの装備作れるかな……』ウーン


ヲーちゃん 「あの装備…?」


小鬼群(川内) 『こっちで独自に開発してる装備なんだけど、設計図はもうできてその武器もできてるんだけど…』


小鬼群(川内) 『その装備はあまりにもデカすぎて誰も装備できないの 大鬼群でも、その装備を付けたら他の装備を外さないと反動で他の装備を壊す恐れがあるから…』


ヲーちゃん 「…そんなに、やばい装備なのね…?」


小鬼群(川内) 『うん 今は使えないからゴミ当然だけど、もし使えたら どんな艦種でも一撃で倒すことができる 大和型でも一撃でね!』


小鬼群(川内) 『今まで誰も作ったことがない主砲 超弩級戦艦の大和型でも装備できない…装備して使ったら反動で装備はおろか、自分の身体をも壊しちゃうほどの威力を持つ武器』


小鬼群(川内) 『【200cm単装砲!】』


ヲーちゃん 「にっ200cm!?51cm砲の約4倍!?」


小鬼群(川内) 『うん 2mの砲弾を放つ主砲だよ 大和型に51cm連装砲をガン積みしてるような武器だよ!』


小鬼群(川内) 『当初は海軍の基地を一撃で粉砕するために作られた主砲 弾が重いから射程距離はそこまでない代わりに威力は絶大 着弾点から約300m範囲に影響を及ぼすほどの威力をもつ悪魔の主砲だよ!』


小鬼群(川内) 『まっ今は誰も使ってないけどね 今後、大鬼群に装備させる予定もないし 私たちにも装備させることはないからね』


ヲーちゃん 「…その装備を使えば 大鬼群は倒せるのね?」


小鬼群(川内) 『一発じゃ無理だけど、大きなダメージを与えられるのはたしかだね』


小鬼群(川内) 『修復するにしても、さすがに200cmある砲弾を食らったらすぐには治せないからね その破損した部分を一気に叩き込めば!』


ヲーちゃん 「大鬼群を倒せるのね!」


小鬼群(川内) 『ただ、その武器を作ったとしても 誰がどう扱うかだよね 戦艦級の人でもまず持てないから、海上に持ち込むとしても二人がかりで運ばないと持っていけない』


小鬼群(川内) 『もしそうなると その二人はその主砲でしか攻撃ができなくなるから逃げることも防御することもできなくなる…完全に的だね』


小鬼群(川内) 『動きが遅い的はどうぞ当ててくださいと言ってるようなものだから もし片方がやられたら200cm単装砲は海に沈んでいくからそこも考えないと無理だね』


ヲーちゃん 「わかってるのね そこはこっちでなんとかしてみるのね」


ヲーちゃん 「川内 その設計図を教えて欲しいのね すぐにでも提督に作ってもらうのね!」


小鬼群(川内) 『了解!それじゃ今から言うことを設計図にまとめてね?細かく説明するからあんまり聞き逃さないでよ?二度、三度と説明するのもめんどうだから』


ヲーちゃん 「わかったのね」













深夜ー工房



ゴォォォォオッッ!!!!!!


提督 「」バチバチバチバチ!!!!!!… 主砲作りを専念して溶接している


提督 「…」カチャカチャ…スッ 左手に溶接器具を持って、右手にハンマーを手に取る


提督 「」カンカンカンカン… 溶接したところをハンマーで叩いて形を変えていく


提督 「(…よし 筒はできてきたな やっぱりひとつ作るだけでも大変だな…これをあと何十個も作らないといけないとなると相当時間かかるな)」


提督 「(ちゃんとした器具があればぱぱっと終わるんだが、この基地にはそこまでの高性能な設備は整えてないからな…仕方ない)」


提督 「(ネ級はもう夜遅いから上がらせたはいいが…一人になると話し相手がいないから黙々とやるのも寂しいもんだな)」


提督 「(…誰か来ないかな?…来るわけないか こんな夜遅くに、まして工房に来るなんてありえない)」


提督 「(てかはらへったなぁ…誰か来るついでに夜食も持ってきてくれないかな)」ググゥ~…


提督 「(…うん 無理だな 欲を張りすぎだな 仕方ないから一人で黙々とやるか…)」ハァ…



…ガチャッ


提督 「っ!」


ヲーちゃん 「…提督 まだやってるのね?」


提督 「ヲーちゃん?なんでおまえがこんな時間にここへ?」


ヲーちゃん 「まだ作業してるのかと思って来たのね あっあと夜食作ってきたのね!」スッ


提督 「っお!おにぎりか ちょうど腹減ったから嬉しいぜ!ありがとう」スッ


ヲーちゃん 「ちなみにおにぎりの中身はひじきなのね!甘めに作ったからおいしいのね!」


提督 「っえ おにぎりの具にひじき…?」


ヲーちゃん 「そうなのね!一見合わないように見えるでしょ?騙されたと思って食べてみるのね!」


提督 「そっそうか?なら食べてみるか いただきます」スゥ…


パクっ


提督 「…」モグモグ…


ヲーちゃん 「…どうなのね?おいしいのね?」


提督 「…うまい ひじきおにぎりって結構合うんだな?てか、ひじきっておかずになる事態驚きだ」


ヲーちゃん 「ひじきはおかずなのね!よく口直しに食べる人が多いけど、ひじきは立派なおかずなのね!」ドンッ!!


提督 「…ヲーちゃんってここに来てからずっとひじき好きだったよな やっぱり過去の記憶が残ってるときから好きだったからか?」


ヲーちゃん 「…」


提督 「…すまん 野暮なことを聞いたな 忘れてくれ」


ヲーちゃん 「…そうするのね」


提督 「…それとヲーちゃん ここには何しに来たんだ?何か用があってきたんじゃないか?」


ヲーちゃん 「…っえ?」


提督 「俺の考えすぎかもしれないが…ヲーちゃんが夜食作って俺のところに来たのって今回が初めてだからな」


提督 「夜食は作らないで話し相手に来てくれることは何度かあるが…違うかな?」


ヲーちゃん 「……さすが、提督なのね 勘が鋭いのね」


ヲーちゃん 「…提督に作って欲しい装備があるのね」


提督 「装備?艦載機か?今のより強力な艦載機ならいくつか作ってあるが…」


ヲーちゃん 「ちがうのね 作って欲しいのは艦載機じゃないのね」


提督 「艦載機じゃない?それじゃなにを作って欲しいんだ?」


ヲーちゃん 「…200cm単装砲を作って欲しいのね」


提督 「…。っえ?」


ヲーちゃん 「…お願いできるのね?」


提督 「…ちょっと待て 今…なんて言った?俺の聞き間違いじゃなければ…200cm単装砲を作ってくれって聞こえたんだが…?」


ヲーちゃん 「そうなのね 200cm単装砲を作って欲しいのね」


提督 「…マジで言ってるのか?」


ヲーちゃん 「…マジなのね」


提督 「………なにがあった おまえがそんなふざけたことを言うなんて考えられない」


提督 「そんな誰も持てない装備を作ったところで役に立たないだろ なんでそんな装備の作成を頼む?」


ヲーちゃん 「……」


提督 「…理由を、聞かせてくれないか?」


ヲーちゃん 「…理由は教えるのね でも…疑わないで欲しいのね」


提督 「疑う…?」


提督 「(ヲーちゃんはなに言ってるんだ?疑わないで欲しいって…別にヲーちゃんが過去の記憶が残って 南提督を匿ってることは知ってるが別に疑ってはない)」


提督 「(それに南提督を匿ってるのはヲーちゃん自身が話してきたことだし…なのに疑わないで欲しいって一体…?)」


ヲーちゃん 「…これを見て欲しいのね」バサッ 格納庫から設計図を取り出して広げる


提督 「…設計図?なんの設計図…っ!」


提督 「(200cm単装砲の設計図!?しかも作成方法も細かく書いてある ここまで設計を建てるの…素人じゃ無理だぞ!?)」


提督 「…ヲーちゃん この設計図、どこで手に入れたんだ?まさかヲーちゃんが考えたわけじゃ…ないよな?」


ヲーちゃん 「…設計図を書いたのはわたしなのね …でも、この設計図を考えたのは別の人なのね」


提督 「だれが考えたんだ?この図面を見る限り 素人が考えたような図面じゃない かなりの設計技術を持ってるぞ!」


ヲーちゃん 「…それは……」


提督 「…ヲーちゃん この設計図を見て思うことがあるんだ」


提督 「この200cm単装砲はあの大和型でも一撃で粉砕できるほどの威力を持ってる 大型級を倒すための装備と見受ける」


提督 「こんなでかい装備で大型級を倒すための装備で、今の現状を把握して考えたら…おまえが話してくれた大鬼群対策の装備じゃないかと思うんだが 違うかな?」


ヲーちゃん 「………」


提督 「…図星のようだな 反論しないということは」


提督 「……誰に聞いたかは聞かないとして この装備を作るのはいいが、これを作ったところで誰も装備できないぞ?どうやって扱うつもりだ」


ヲーちゃん 「そこは考えてあるのね 戦艦二人で担いで扱ってもらうのね」


提督 「戦艦級二人で…たしかに二人なら持てるな 二人で持てば、遅からず持ち運びは可能だな」


提督 「だが、かなり遅い速度で走らないといけなくなるぞ?二人の息を合わせないといけないし、なによりそれを持ってる二人はほとんど身動きが取れない状況だから的にされる」


ヲーちゃん 「そこは守りながらやるしかないのね あの新型深海棲艦を潰すにはその装備しかないのね!」


ヲーちゃん 「46cm連装砲だと全くと言っていいほど歯が立たないのね それはヲ級も知ってるのね」


ヲーちゃん 「だからお願いなのね!やつを倒すために作って欲しいのね!」


提督 「…」 チッチッチッ…


ヲーちゃん 「…」 チッチッチッ…



カチッ


時計 「ボーン…」


提督 「……わかった 作ってみよう」


ヲーちゃん 「っ!」


提督 「だが、その前に試製51cm連装砲を作ってからでいいか?少しでも戦力を強くしたいからまずはそっちが最初だ」


提督 「もちろん急ぎで作るから早めには作る 大鬼群に対抗するための装備も早めに作っておきたいから安心してくれ」


提督 「…だけど、俺も200cm単装砲なんて作ったことないからちょっと手間取るかもしれない それは許してくれ」


ヲーちゃん 「かまわないのね なるべく早めに作ってくれれば問題ないのね」


ヲーちゃん 「…ありがとうなのね 許可してくれて」


提督 「別に礼を言われることじゃない 俺もそいつらの対策のことは考えてたらちょうど良かったよ」


提督 「46cm連装砲でもダメージがないんじゃ試製51cm連装砲でも効果は薄い その大鬼群に大ダメージを与えられる装備があるならそれを作るまでだ」


提督 「この装備のことは俺とヲーちゃんだけの秘密にしておく できてみんなに見せた時は俺のオリジナルだとか適当なことを言っとくよ」


ヲーちゃん 「そうしてくれるとありがたいのね それじゃわたしは戻るのね」スクッ


提督 「おう!夜食ありがとな おやすみ」


ヲーちゃん 「おやすみなのね!」ガチャッ


タッタッタッ…パタンッ


提督 「…」


提督 「…この設計図 ほんとにだれが書いたのか気になるな ここまで計算して作るなんて…素人じゃ無理だぞ?」


提督 「…まぁいいか とりあえずこの装備は早めに作らないとな もし万が一、この基地に攻めてこられたら一瞬にしてやられる…この基地は周りの木々で上手く隠されてるが見つかったときの対策が甘いからな」


提督 「ほんとなら防衛武器も作りたいんだが、深海棲艦の装備の方で一杯いっぱいだからな…俺とネ級以外にも装備作れる人がいればいいんだが……」


提督 「…いないから無理なんだよな はぁ……」


提督 「……てか、そろそろ酒回ってきたかな さっきヲ級と軽く飲んでたから頭がふらついてきたな …まぁ ずっと開発してたから疲れも出てるだろうな」


提督 「…そろそろ寝るか ヲーちゃんの持ってきてくれた夜食で腹も足されたことだし、風呂入って寝よう」


提督 「どうせ明日もやるから工具はそのままでいいか 早く寝よう」スクッ


タッタッタッ…パタンッ













昼間ー演習場



ヲ級 「全艦載機 撃てー!」


全艦載機 「「撃てー!!」」バババババッ!!!!!!



レ級 「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!」ザァー!!!!


タ級 「死にたくなぁァァい!!!!」ザァー!!!!


ヲ級 「狙いを定めろ!的確に撃て!」


全艦載機 「「了解!!」」スチャッ


レ級 「タ級!対空砲は積んでるか!?このままだとやられるぞ!」


タ級 「積んでるわけないだろ!私たちは最前線で敵を一掃するために46cm連装砲しか積んでないだろ!対空砲使うのは後衛部隊や援護部隊の役目なんだから!」


レ級 「たしかに!」


ヲ級 「撃てー!!」


全艦載機 「「命中率100%!!撃てー!!」」バババババッ!!!!!!


レ級&タ級 「「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」



ブーン…


全艦載機(港湾) 「「撃てー!!」」バババババッ!!!!!!



ガガガガガガッッ!!!!!! 港湾棲姫の艦載機が放った弾がレ級たちの後方にカーテンのように降り注ぎ、ヲ級の艦載機の放った弾がぶつかり合い防がれる



港湾棲姫 「全艦載機 撤退してください」


全艦載機(港湾) 「「了解」」ブーン…


港湾棲姫 「…ヲ級さん もう少し加減してあげないとかわいそうですよ いくら演習とはいえやりすぎです」


ヲ級 「やりすぎもなにもないだろ これがもし戦場だったらふたりは死んでたぞ」


ヲ級 「まして今は新型深海棲艦を倒さないといけないんだからなおのこと強くならないといけない 手を抜いてなんかいられない」


港湾棲姫 「だとしてもやりすぎですよ 対空砲を装備してないふたりに艦載機で一気に滅多打ちなんて絶望でしかありません」


港湾棲姫 「しかも相手ふたりに対して400機全機発艦させて演習するなんて絶望でしかありません どうやってヲ級さんに攻撃するんですか」


ヲ級 「艦載機の攻撃を避けて近づけばいいだけだ」


港湾棲姫 「いやムリですから…どうやって400機の攻撃を避けてヲ級さんに近づくんですか?近づいた瞬間蜂の巣ですよ」


ヲ級 「為せば成る もしくは換装を盾にして近づけばいい」


港湾棲姫 「換装一瞬にして壊れますよ…」


港湾棲姫 「…ならせめて、レ級さんたちに対空砲を装備させてあげてください それならいくらか変わるはずです」


ヲ級 「…扱えるか?今まで46cm連装砲しか積んでなかったのに」


レ級 「いや扱えるから!今まで装備してなかっただけで扱えなくはないから!」


タ級 「私たち自身で練習してたときに何度も触ってるから使えるよ ただし、対空砲積むと当たり前だけど威力は落ちるけどな」


ヲ級 「っん そうか なら次は対空砲装備してするか」


レ級 「うへぇ…まだやるの?もう疲れたよ……」ハァ…


タ級 「わたしも疲れた…朝からやってるからもう休みたい……」グッタリ…


ヲ級 「なにいってるんだ これが戦場だったら疲れたなんて言ってられないぞ」


レ級 「その言葉何度も聞いた…耳にタコができるぐらい」


タ級 「…てか、なんで私たちだけなんだ?なんで他の連中は演習させないんだ?」


ヲ級 「他のみんなは明日やる みんな一辺に演習したら疲れるからな」


レ級&タ級 「「(この前全員を相手してたじゃないか…しかもほぼほぼ無双状態で)」」


ヲ級 「それで港湾棲姫に審判を頼んだんだが…ただ見てるだけでよかったのに」


港湾棲姫 「やりすぎだと判断したので止めたまでです 審判なんですから止める権利はありますよね?」


ヲ級 「…たしかにあるが」


港湾棲姫 「それなら審判を任されている私から言いたいことがあります 今日の演習は終了しましょう」


港湾棲姫 「長い時間演習したところで疲れた状態で演習を行っても身につかない上にまともに判断ができません」


港湾棲姫 「今日のところはここまでにしてお二人を休ませてあげましょう いいですね?」


ヲ級 「…わかったよ 今日のところはここまでにしておく ふたりとも今日は終わりにしよう」


レ級 「そうしてくれるとありがたい もう疲れて喜ぶ体力も残ってないよ…」ハァ…


タ級 「たしかに…やっと終われてよかったと思うけど疲れすぎて喜べない……」


ヲ級 「情けない…これくらいでなにへばついてるんだ この基地で五本の指の中に入る強者として情けないぞ!」


レ級 「いやそんなこと言われても…(ヲ級がずば抜け過ぎてんだよ…)」


タ級 「体力の限界があるからな…(なんで空母なのに戦艦である私たちより強いんだ…)」


港湾棲姫 「まぁまぁヲ級さん そんなに怒らなくてもいいじゃありませんか そんなに険しい顔ばかりしているとかわいい顔が台無しですよ?」


ヲ級 「別にかわいくなんてない てか、お前に言われてもなんも嬉しくない」


港湾棲姫 「提督なら嬉しいですか?」


ヲ級 「…っえ あっいや、べ べつに……」///


港湾棲姫 「提督ならヲ級さんのことかわいいと言ってくれますよ 鈍感ですが皆さんことを大切に思い、その中でもヲ級さんは提督が着任してからずっと秘書なんですから気に入られているんですね」


ヲ級 「……いや、それはない」


港湾棲姫 「…っえ」


ヲ級 「提督は私のことなんて見てない あいつは昔の艦娘しか見てないんだ 死んだと思ってる艦娘のことしかな」


ヲ級 「いくら私たちが提督に思いをぶつけたとしても提督は受け取らない あいつはそいつ以外を愛さないからな」


ヲ級 「なんで今でもあいつを思い続けてるんだ…あいつがあんなことしなければ、こんなことには!」ギリッ!!


港湾棲姫 「…ヲ級、さん?」


ヲ級 「…っ! すっすまん ちょっと感情が高ぶってた 今のは気にしないでくれ」


港湾棲姫 「…そうですか?」


ヲ級 「あぁ それじゃわたしは先に基地に戻ってる 次演習するとき対空砲持ってくるの忘れるなよ?いいな」


レ級 「あっあぁ…わかった」


ヲ級 「…」


ザー…



タ級 「…なんか、急に変なったな?ヲ級のやつ」


港湾棲姫 「えぇ…提督が私たちの気持ちは受け取らないと断定して言ってましたが…?」


レ級 「…なんだったんだろうな?」













基地内部ー通路



ヲ級 「…」タッタッタッ…


ヲ級 「(…なにやってんだ私のばか あいつらにあのバカの事を話してもわかるわけないのに)」


ヲ級 「(それどころか私が過去の記憶が残ってることも知られるわけにいかないのに 自分からばらす真似をしてどうする)」


ヲ級 「(…次は気をつけないとな バレたらいろいろとめんどうだからな)」



…アレ ヲキュウサン?


ヲ級 「…っん?」


駆逐棲姫 「どうしたんですか?今はレ級さんたちと演習していたのでは…?」


ヲ級 「あいつらが疲れたと言ってたからやめたんだ ほんとはもっとやろうとしたんだが港湾棲姫がかわいそうだからと言って止めてから仕方なくやめてやったんだ」


ヲ級 「これが戦場だったら疲れたなんて言ってられないのに港湾棲姫のやつは演習だからいいじゃないかと言って……」ハァ…


駆逐棲姫 「あはは…そうでしたか」苦笑い


ヲ級 「それじゃ私は部屋に戻るからなにかあったら呼んでくれ」タッタッタッ…


駆逐棲姫 「あれ ドック(お風呂)には入らないんですか?もう洗い終わってますが…」


ヲ級 「っん そうか?ならドックの方で入るか 清掃が終わってなければ部屋のシャワーを浴びようかと思ったが」


駆逐棲姫 「すぐに入れますよ 今なら誰も入ってないので落ち着いて入れます ゆっくり入ってきてはどうでしょうか?」


ヲ級 「そうさせてもらう 着替えを持ってきたら入るから湯の準備だけお願いしてもいいか?」


駆逐棲姫 「わかりました 準備しておきますね」タッタッタッ…



ヲ級 「…さてと、着替え着替えっと」


タッタッタッ…













南方海域ー基地近く



ザー…


ヲーちゃん 「みんなー もうすぐで着くのね!あと少しがんばって!」ザー…


イ級 「やっと基地近くまで帰って来れた…やっぱり遠征に出ると遠出しないといけないから疲れるな……」ハァ…


ワ級 「まったくだ…でも俺たちもそうだが、みんな燃料とかないとなにも出来ないからな 誰かが取りに行かないといけないから仕方ない」


イ級 「たしかにそうだな」


ヲーちゃん 「こちらヲーちゃん 偵察機のほうはどうなのね?」


艦載機 『こちら偵察機 今のところは異常ありません』


艦載機 『こちらも異常なしです 近くに艦娘はいません』


ヲーちゃん 「了解なのね!それじゃそのままこの辺りを警戒して…」


艦載機 『…いや、ちょっと待ってくれ なにか来てる』


ヲーちゃん 「っ!」


艦載機 『二時の方向からなにかくる あれは…艦娘、じゃないな 換装を着た男だ』


ヲーちゃん 「っ!」


ヲーちゃん 「(換装を着た男…まさか!)」


艦載機 『どうする 援護を送ってくれるなら追い払うぞ』


ヲーちゃん 「待つのね 今から私自身が行くからなにもしないで欲しいのね!」


艦載機 『っえ!?ヲーさん自身がくる!?』


ヲーちゃん 「みんな 大急ぎで帰還して欲しいのね!今南我原提督がこの近くに来てるのね!」


イ級 「なにっ!?あの化け物の提督が!?」


ワ級 「やばいぞ!早く逃げるぞ!」


ヲーちゃん 「焦らずに帰還するのね!わたしが時間を稼ぐからみんなは先に行くのね!」


イ級 「わっわかりました!」


ワ級 「ヲーさんおねがいします!」


ヲーちゃん 「任せるのね!」


ザーッ…
















提督(南) 「…」ザー…


提督(南) 「(…反応からしてここら辺か?何かいる気配はするが…)」キョロキョロ


提督(南) 「(気配的に空母…艦載機もいくつか飛んでるのが見えたからほぼ間違いないだろ)」


提督(南) 「(…だが、気配的に一人だけか?まだ他にもいた感じはするが今は一人って感じだな…他のやつは逃げたのか?)」


提督(南) 「(…やっぱり この辺に元横須賀鎮守府提督の拠点があるのか?上官が言ってた通り)」



ヲーちゃん 「…やっぱり元提督なのね 思った通りなのね」コソッ そこらにむき出しになってる岩陰に隠れながら偵察をしている


ヲーちゃん 「(でもなんでまたここに?なにか任務でも受けたのね…?)」


ヲーちゃん 「(…もしかして 提督をやっつけに来たのね…?だとしたら本気でまずいことになるのね)」


ヲーちゃん 「(もし提督をやっつけたりなんてしたら反乱軍基地に所属する深海棲艦が一気に総攻撃を仕掛けるのね!そうなったら大戦争なのね!!)」


ヲーちゃん 「(それだけは阻止しないといけないのね!)」スッ…


ヲーちゃん 「全艦載機発艦なのね!」バシュンッ!!



全艦載機 「「了解!」」ブゥゥゥン!!!!


ヲーちゃん 「(今偵察で50機出してるからここに出てる艦載機は250機 この数なら十分に足止めができるのね!)」


艦載機 「ヲーさん 指示を!」


ヲーちゃん 「今この近くに南我原提督が来てるのね!基地に近づかせないように壁を張るのね!」


全艦載機 「「了解!!」」






提督(南) 「…っ」ピクッ


提督(南) 「(…なんだ?この感じ なんかものすごい数の敵の気配が…)」



…ブーン


各種類の艦載機 「「」」ブゥゥゥン!!!!!!… 無数の艦載機が南提督の前に現れて行く道を阻まれる


提督(南) 「っな!?」ザーッ!!


提督(南) 「(かっ艦載機!?めっちゃおお!パッと見だけでも300はいるぞ!)」


提督(南) 「(てかこの量の艦載機を出すやつって…まさかあの時のヲ級か!)」スー…スチャッ!! サーベルを構えて戦闘態勢に入る



艦載機 「ヲーさん!目標の位置に着きました 指示を!」


ヲーちゃん 「全艦載機 銃口を下げて敵意を向けるなのね!」


全艦載機 「「…っえ」」


ヲーちゃん 「その人は敵意さえ向けなければ手出しはしてこないのね!だから敵視するな!」


艦載機 「…りょっりょうかい」


艦載機 「わかりました…」スゥ…ジャキッ 機銃を下に向けて待機体制に移行する



提督(南) 「…っえ(機銃を下に向けた…?なぜ?)」


提督(南) 「(…一機二機だけじゃないな 全部の艦載機が銃口を下げてるな これは敵意を向けてないということか?)」


提督(南) 「…」スゥ… 目を細め気を張り詰めらせて辺りを見渡す



艦載機 「現在、南提督は目を細めて警戒してるもよう どうしますか?」


ヲーちゃん 「待機したまま敵意を向けるなのね 向こうも銃口下げたから警戒してるのね そのまま続行なのね」


全艦載機 「「了解!」」



提督(南) 「…」ジッ…


提督(南) 「(…あの岩陰のところになにかいるな 感じ的に空母だな)」


提督(南) 「(かくれて俺の様子を伺ってるのか?でも だとしたらなぜ艦載機の銃口を下げた?)」


提督(南) 「(艦載機を出してなぜ銃口を下げるのかがわからない 出したならそのまま撃つのが普通…もしくは、敵意を向けたくないなら艦載機を出さなくて良かったはず なのになぜ出した?)」


提督(南) 「(さっきまで多くの深海棲艦の気配がしたからそいつらを逃がすために艦載機で壁を作ったのか?でも敵として見られたくないから銃口を下げた…これならまとまるけど)」



ヲーちゃん 「…なに考えてるかだいたいわかるのね 南我原提督」スッ…


提督(南) 「っ!」スチャッ


ヲーちゃん 「おっと!待って欲しいのね 艦載機の銃口は下げてあるからそっちもサーベルを構えないでほしいのね」ザーッ


提督(南) 「…おまえは、南西諸島海域で資材調達をしてたときの」


ヲーちゃん 「そうなのね 久しぶりなのね」


ヲーちゃん 「また会えてよかったのね あなたとはもっと話がしたいと思ってたから…」


提督(南) 「…おれと?」


ヲーちゃん 「そうなのね それよりもここには何しに来たのね?用がないなら帰ってほしいのね」


提督(南) 「用がなければこんなところには来ねぇよ 任務でここに来たんだ」


ヲーちゃん 「任務…」ピクッ


提督(南) 「(…こいつなら話しが通じるか?このヲ級 さっきから俺を警戒してる様子が見えない)」


提督(南) 「(今だって艦載機を待機させたまま動かしてない…完全に敵意を向けてきてないな)」


提督(南) 「(…もう少し様子見て 平気そうなら少し話をしてみよう)」


提督(南) 「なぁヲ級 少し聞きたいことがあるんだがいいかな?」


ヲーちゃん 「あなたの話より私の話を聞いて欲しいのね」


提督(南) 「っえ あっあぁ…わかった なんだ?」


ヲーちゃん 「…ここにはなんの任務できたのね?」


提督(南) 「…っえ」


ヲーちゃん 「……もしかして 元横須賀鎮守府提督の排除のために来たの…?」


提督(南) 「っ!」


ヲーちゃん 「…どうなのね?(もしそうだったら…どうしよう)」


ヲーちゃん 「(元提督を止めるなんて不可能なのね…それ以前に元提督と戦いたくなんてないのね)」


提督(南) 「…」


提督(南) 「(…まさか向こうから元横須賀鎮守府提督の話をふっかけてくるとは思わなかったな てことはこの近くに反乱軍の基地があるのか!)」


提督(南) 「(このヲ級…わざと居場所がバレるように言ったな だがこのヲ級がバカだとは思えない)」


提督(南) 「(遠征にきてた時も争いごとをしたくないから俺と鉢合わせしたとき 手を出さずに話をしてきた)」


提督(南) 「(普通の深海棲艦なら俺を見つけた瞬間 殺しにくるはずなのにそれをしなかった…)」


提督(南) 「(戦いたくなかった理由までは把握できないが戦闘をしたくなかったのは確実 …向こうが話をふっかけてきたなら俺も素直に話すか 隠す必要もないだろ)」


提督(南) 「…排除じゃない ここの近くに反乱軍基地があるかもしれないと上のやつに聞いて調べに来たんだ」


ヲーちゃん 「あったらどうするのね 上に知らせるのね?」


提督(南) 「一応知らせるが元横須賀鎮守府提督の排除が目的じゃない 上のやつも別の目的があるから俺に偵察を命じてきたんだ」


ヲーちゃん 「…そう 排除じゃないのね それなら良かったのね」ホッ…


ヲーちゃん 「(よかったのね 排除じゃなくて…もし排除だったらどうしようかと思ったのね)」


ヲーちゃん 「(たぶん上のやつは上官のことなのね 上官に元横須賀鎮守府提督のことを頼まれて来たと思うのね 上官なら信用できるのね)」


提督(南) 「…なぁ 俺からも聞いてもいいか?」


ヲーちゃん 「なに?」


提督(南) 「おまえは前に会った時もそうだが、敵意を向けてないということは戦う気はないということだよな?」


ヲーちゃん 「ないのね 基本わたしは艦娘たちと戦うことはしないのね」


提督(南) 「深海棲艦なのにか?」


ヲーちゃん 「全部の深海棲艦が艦娘たちと戦うなんて思わないでほしいのね あなただって深海棲艦と仲良くしてる人たちがいるでしょ?」


提督(南) 「っ! なんで知ってる?おれお前に教えたことないよな」


ヲーちゃん 「私の提督から聞いたというのもあるけど わたしはあなたの情報をよく調べてるからある程度は筒抜けなのね(ほんとは元提督の艦娘だから知ってるんだけどね…)」


提督(南) 「なるほど やっぱり俺は目をつけられてるか まぁだいたい予想はしてたがな」


提督(南) 「…そっちは俺の始末をしようとしてるのか?前にお前らの提督と話した時は捕獲するとか言ってたんだが」


ヲーちゃん 「そういう話しはあがってないのね あなたの捕獲より先に新型深海棲艦の対処を優先してるからあなたは後回しにされてるのね」


提督(南) 「そっちの方も新型深海棲艦の対策を立ててるのか?」


ヲーちゃん 「うん この前そいつらのせいでこっちにも被害が出たのね 奴らのせいで仲間が殺されそうになった…!」ググッ


提督(南) 「奴らはお前らと一緒で深海棲艦だよな なのに仲間じゃないのか?」


ヲーちゃん 「冗談じゃないのね!あんな奴ら仲間じゃないのね!」


ヲーちゃん 「【わたしはあいつらのせいで沈んだのね!あいつらさえいなければ!!】」


提督 「……っえ 沈んだ…?」


ヲーちゃん 「っ!(やばっ!つい口が!!)」ハッ


提督 「……お前 艦娘だった頃の記憶があるのか…?(まてよ こいつ…いやでも そんなはずがないよな……?)」


ヲーちゃん 「なっないのね!今のは…その……」オロオロ


提督 「……な なぁ?ちょっと…聞いてもいいか……?(でっでも こいつの語尾…いやまさか、そんなはずは!!)」


ヲーちゃん 「ーっぜっ!全艦載機 撃てー!!」


全艦載機 「「了解!!」」スチャッ 銃口を南提督に向ける


提督(南) 「まっまて!お前 昔どこの艦娘だった!?それだけでもいいから教え…」


全艦載機 「「撃てーっ!!!!」」ババババババッッッ!!!!!!


提督 「うぉっと!!」ザーッ!! ブースターを一気に吹かせてすかさず後ろに下がって避ける


ヲーちゃん 「って 撤退するのね!時間稼ぎを頼むのね!」


全艦載機 「「了解!!」」ババババババッッッ!!!!!!


提督(南) 「ーっち!てめぇら…ジャマだ!!」スチャッ


提督(南) 「【壱ノ太刀 一騎当千!】」バシュンッ!! 水上にブースターを一気に噴出させて空を舞う


ヲーちゃん 「(まずいっ!!)」


ヲーちゃん 「全艦載機 バラバラに散らばるのね!」


全艦載機 「「っ!」」グイッ


提督(南) 「うぉおおらあぁっっ!!!!」シュンッ!!



ザァンッ!!!!


艦載機 「「」」ババババババァンッッッ!!!!!! 多くの艦載機がたった一振で撃墜される



艦載機 「なっ!?嘘だろ!?一気に150機大破されたぞ!!」


艦載機 「じょうだんだろ!?たった一振で!?」


艦載機 「だが俺たちだけでも残れたぞ!このままあの提督に撃ち込むぞ!」


全艦載機 「「了解!!」」ブーン…



提督(南) 「…」艦載機の間をすり抜けて後ろ側を着く


提督(南) 「(…いま、あのヲ級 艦載機に散らばれって言ったよな?)」


提督(南) 「(この技はまとまってる敵を一掃できる技 散らばったらまとめて倒すことが出来なくなるのが弱点…)」


提督(南) 「(しかもこの技はまだこいつには見せてない ほかのやつに見せてるとしたらこいつとは別のヲ級に一度見せただけ)」


提督(南) 「(そのヲ級が他のやつに知らせたとしてもそれ以来、俺は一騎当千を使ってない!たった一度しか使われてない技をこんな完璧によけれるわけがない!)」


提督(南) 「(このヲ級 俺の技を知ってるんだ!だとしたら このヲ級は…!!)」


ヲーちゃん 「ーっち!(仕方ないのね!)」スチャッ 格納庫からしまっておいた武器を取り出す


提督(南) 「まっまて!少しでもいいから俺の話しを!!」


ヲーちゃん 「ダメなのね!!あなたとは話しできないのね!!」スゥ…


提督(南) 「っな!?(あれは…甲標的!やっぱりあいつは!!)」


ヲーちゃん 「くらえなのね!!」ブンッ!! 南提督に目掛けて一直線に投げつける


提督(南) 「くらうかよ!!剣技 弾返し!!」ガキィンッ!! 甲標的をサーベルにぶつけてはじき返す


ヲーちゃん 「全員低空飛行するのね!!」


全艦載機 「「はいっ!」」ブーン…


提督(南) 「…っえ(低空飛行…?)」



甲標的 「」ヒュルヒュル… 上空に打ち上げられた甲標的がクルクル回って徐々に落ちて…



…ピンッ



ボガアァアァァァンッッ!!!!!! 上空で甲標的の威力とは思えないほどの大爆発が起こる



提督(南) 「っな!?」ザァァァァッ!!!!… 爆発に巻き込まれなかったが爆風でヲーちゃんとの距離がかなり遠ざかる


提督(南) 「(なっなんだあの甲標的!?爆発しないように飛ばしたのに…それにこの威力 甲標的の威力じゃない!!)」



ヲーちゃん 「全艦載機 私の守りをお願いなのね」


全艦載機 「「了解っ!」」ブーン…


ヲーちゃん 「…あの甲標的は一般のものとは違うのね 火薬の量は一般のものより2倍、さらに強い衝撃を与えたら数秒後に爆発する構造なのね」


ヲーちゃん 「魚雷としての性能は完全に捨てて 投げて使う小型爆弾と化した私オリジナルの武器なのね」


ヲーちゃん 「軍のデータにはない武器だから情報は何もないの 調べようとしても無駄なのね」


提督(南) 「ーっ…」ギリッ…


提督(南) 「(くそっ!せっかくあのヲ級に近づけたのに さっきの爆発で距離が離れちまった!)」


提督(南) 「(あのヲ級にはまだ山ほど聞きたいことがあるのに…なんとかして話がしたい!)」



艦載機 「ヲーさん 次の指示を!」


ヲーちゃん 「待機なのね 攻撃は絶対しちゃダメなのね」


艦載機 「…っえ りょっ了解……」


提督(南) 「…まだ、話し合いをしてくれるのか?」


ヲーちゃん 「話し合いなんてする気ないのね 特にあなたとは…話はできないのね」


提督(南) 「なぜだ!お前は今艦載機たちに待機命令を出したじゃねぇか!それは=戦いたくないという意味じゃないのか!」


ヲーちゃん 「戦いたくはないのね だけど話し合いもする気ないのね」


提督(南) 「少しでいい!たのむ!」


ヲーちゃん 「………」


提督(南) 「……たのむ 少しでいいから………」


ヲーちゃん 「(…そんな顔、しないでよ元提督 必死そうな顔されると……断りにくいのね)」


ヲーちゃん 「(…でも、まだ話すわけにはいかないのね 今話したら…わたしは、私じゃいられなくなるのね)」


ヲーちゃん 「(元提督は提督を助けるために動いてる…だから、まだ私もこっちを裏切るわけにはいかないのね 今ここで私だと明かしたら…裏切っちゃうのね)」


ヲーちゃん 「(今ここで裏切ったら提督を救えない 基地に所属する深海棲艦も救えない…だから、まだ……)」


提督(南) 「っ…」ググッ…


ヲーちゃん 「【…まだ、ダメなのね あなたとは話できないのね】」


提督(南) 「っ!」


ヲーちゃん 「…まだ時間がかかるのね もし私たちの提督を救いたいなら…その時がくるまで、待ってほしいのね」


提督(南) 「……その時が、くるまで…」


ヲーちゃん 「…ひとつだけ助言しとくのね」


ヲーちゃん 「私たちの提督が海軍を裏切ったのは瑞鳳が殺されたのが原因なのね …でも、あなたの鎮守府にいる瑞鳳は元横須賀鎮守府に所属してた秘書官 瑞鳳だよね?」


提督(南) 「…あぁそうだ 前に会った時に生きてることを伝えたんだが、頑として信じようとしなかったんだ」


ヲーちゃん 「説得するのはすごく難しいのね …でも、あなたならなんとかできるよね?元大湊警備府提督…もとい、最高指揮官!」


提督(南) 「ーっあぁ!もちろん なんとしてでも助けてやる!反乱軍に所属するやつ全員な!」


ヲーちゃん 「その言葉 信じるのね!」スッ…


ヲーちゃん 「南提督 これを!」ポイッ


提督(南) 「っと!…これは?」


ヲーちゃん 「私たちの提督の携帯に直接 電話できる携帯なのね」


提督(南) 「っ!」


ヲーちゃん 「その携帯は私たちの提督が作った 独自の電波を使った携帯だから私たちの提督とは話ができるのね」


ヲーちゃん 「もし私たちの提督を救う作戦が決まった時は…その時は、その携帯で提督を説得してほしいのね!」


提督(南) 「…ーっ」ググッ


提督(南) 「…わかった!お前のことも、絶対に助けるからな!」


提督(南) 「もしお前たちを助けることができたら…その時は、お前と話がしたい!」


ヲーちゃん 「……いいのね その時は…真実を話すのね」


提督(南) 「約束だからな!」


ヲーちゃん 「信じる信じないはあなた次第なのね!…約束、なのね」


提督(南) 「…じゃあな ヲ級…いや、」


提督(南) 「……なんでもない」ツツー…


ヲーちゃん 「…うん またねなの」



ザー…


提督(南) 「…」ザー…


提督(南) 「(…ぜったい 助けてやるからな!伊19!!)」ポタッポタッ…





ヲーちゃん 「…」


艦載機 「…ヲーさん 今の話は一体…?」


ヲーちゃん 「…なんでもないのね あなた達は聞かなかったことにするのね いい?」


艦載機 「…わかりました」


ヲーちゃん 「それじゃ帰還するのね 全艦載機着陸」スッ…ガシャガシャッ 腰にかけていた特性折りたたみ式飛行甲板を取り出す


全艦載機 「「了解!」」ブーン…キキィッ


ヲーちゃん 「(…元提督 がんばってなのね!)」






? 「…」反乱軍基地からヲーちゃんたちの様子を伺っている


? 「…ヲーちゃん 完全に裏切ったな やっぱりお前も記憶が残ってたか」


? 「しかもよりによってあの最高指揮官と呼ばれているやつの艦娘か…なかなか厄介だな」


? 「…まぁいい 早めに対処しておかないとな みんなに被害が行く前に…そして、【元提督が寝返させないために!】」













反乱軍基地ー監視塔



提督 「…」ジー… 監視塔から双眼鏡を使ってヲーちゃんたちの様子を伺っている


提督 「……帰ったか なにかヲーちゃんが話して、なにか渡してたがさすがにそこまでは見えなかったな」スゥ…


提督 「(一体何を話してたんだ まさかこの基地の情報か?)」


提督 「(もしこの基地の情報を漏らされたとしたらまずいな この基地に所属する深海棲艦や武器なんかの情報を海軍たちに知られたら対策を立てられちまう!)」


提督 「(さすがの俺だって艦種や所有武器がバレてる状態で相手するのはムリだ 先読みしても所有武器が分かられてるんじゃ次の行動まで読み取られちまう!)」


提督 「(今新しく作ってる装備のことだって話されたかもしれない…もし話されたとしたら、新型深海棲艦を相手してる場合じゃなくなる!先に海軍の方の対策をしなくちゃいけない!!)」


提督 「(それに何を渡してた?なんか小さいものに見えたが……)」


提督 「(武器や資材の類じゃない ヲーちゃんに持たせたものであんな小さいものと言ったら……)」


提督 「………携帯、か?あの小ささから考えたら携帯の可能性が高いと思うが……」ウーン…


提督 「…とりあえず、ヲーちゃんに聞いてみるか 素直に話すかわからないけど、聞かないことには何も始まらない」


提督 「……頼むから 今この状況で裏切らないでくれよ?今裏切られたら洒落にならない…」


タッタッタッ…













提督室



提督 「…」椅子に座ってじっとしている



…コンコンッ


ヲーチャンナノネ ハイッテイイノネ?


提督 「…いいぞ 入って(来たか…)」


ガチャッ


ヲーちゃん 「…失礼するのね」


提督 「…おかえり と、言いたいけど 俺がなに言いたいかわかってるか?」


ヲーちゃん 「…」


提督 「…監視塔から見ていたが、南我原提督となに話してた?しかもなにか投げ渡してたようにも見えたが」


ヲーちゃん 「……」


提督 「…ヲーちゃん 聞きたいことがある」


ヲーちゃん 「…なんなのね?」


提督 「……今この状況で裏切られるのは、未だかつてないほどの戦力が落ちることになる そして仲間との間の信頼が全て壊されることになる」


提督 「もしそれでも、お前は裏切ると言うなら…こちらとしても、それなりの対応をさせてもらう」


提督 「今ここでお前を倒すことはほぼ不可能…だが、今この基地に所属する深海棲艦 全員と戦うことになれば、お前もタダでは済まない」


提督 「正直に答えて欲しい …お前は、裏切るのか?」ギロッ


ヲーちゃん 「………」


提督 「(もしここで裏切ると言えば…冗談抜きで、この基地は未だかつてない状況に陥る!!)」


提督 「(ヲーちゃんが裏切っただけでも被害が甚大なのに、さらにここで暴れられたらもっと被害が大きくなる!!)」


提督 「(甚大な被害を負ったまま海軍や新型深海棲艦なんかに攻め込まれたりなんてされたら…この基地は確実に終わる!!)」


提督 「(それだけは絶対避けたい!なんとしてでもヲーちゃんの裏切りを止めたい…!!)」ググッ…


ヲーちゃん 「…提督 私からも一つ、聞いていいのね?」


提督 「なんだ」


ヲーちゃん 「…提督は、もし海軍に戻れるなら 戻りたいと言ってたよね?それは今でも同じ気持ちなのね?」


提督 「…またその話しか 何度も言うが瑞鳳は死んでるんだ 生きてたら戻りたいとは思っていたが、死んでるんじゃ戻りようが……」


ヲーちゃん 「瑞鳳は生きてるのね 南我原鎮守府にいる瑞鳳があなたの元秘書艦、軽空母 瑞鳳なのね」


提督 「そんなわけがない 俺は目の前で見たんだぞ?瑞鳳が殺されるのを」


ヲーちゃん 「でも生存確認はしてないんでしょ?だとしたら死んだなんてわからないのね」


提督 「いいや死んでる この前、長門に瑞鳳が生きてるかを聞いたが、死んでると言ってた」


提督 「長門が嘘をつくとは思えない だから生きてるということはない!」


ヲーちゃん 「長門の話なんて信用できないのね 私たちは深海棲艦側で向こうは海軍なのね」


ヲーちゃん 「まして今は提督から離れて、別の鎮守府で活動してる身なのね そんなやつの話しなんて信用できないのね」


提督 「あいにくだが、長門は俺のことをよく思ってる艦娘だ 裏切った俺に対しても協力的だった」


提督 「俺たちの代わりに南提督を倒そうともしてくれた そんな者が俺に嘘をつくなんてありえない」


ヲーちゃん 「なら、どうすれば提督は瑞鳳が生きていることを信じてくれるのね?それが聞きたいのね」


提督 「なにされても信じられんな あいつはもう死んでる…艦娘なんていくらでも製造できるから偽物だって作り放題」


提督 「俺の瑞鳳の亡骸から記憶を吸い取って、新しく作った瑞鳳の頭の中に吸い取った記憶を入れれば偽物ができる」


提督 「…今の技術なら、そんなの容易いことだ だからなにされても信用できない」


ヲーちゃん 「ーっ…」ギリッ…


提督 「話しはもう終わりか?次はこっちの質問に答えてもらう」


提督 「お前は裏切るのか?それともまだ裏切らないか?聞かせてくれ」


ヲーちゃん 「………」


提督 「…もし、まだ裏切らないでくれるなら 裏切る前に新型深海棲艦の対処をしてもらいたい」


提督 「新型深海棲艦の対処だけはしないといけない 奴らはこの基地で最強であるヲ級が大破させられてやられたほどだ」


提督 「実際に二番手のヲーちゃんも戦ったんだから実力はわかってるはずだ そうだよな?」


ヲーちゃん 「…」


提督 「お前も自分の元提督である南提督を失いたくないはずだ 俺も今ここにいるみんなだけでも、誰一人失いたくない」


提督 「今お前に裏切られたら…この基地は終わる お前が裏切って、新型深海棲艦が攻め込んできたら確実に崩壊する」


提督 「…だから今は裏切らないでくれ お願いできないか?」


ヲーちゃん 「………」


提督 「………」


ヲーちゃん 「…なら、条件があるのね」


提督 「条件?」


ヲーちゃん 「わたしが元提督に渡したものは携帯なのね 提督と直接、電話ができるようにしたのね」


ヲーちゃん 「…元提督は本気であなたを助けようとしてるのね もし、元提督から電話が来たら…」


ヲーちゃん 「【元提督の言葉を信じてあげてほしいのね】」


提督 「…」


ヲーちゃん 「それが条件なのね もしその条件を受けてくれるなら、下手なことをしない限り裏切らないのね」


ヲーちゃん 「もちろん元提督も提督が下手なことをしない限りはなにもしないのね それは断言するのね」


提督 「……絶対か?」


ヲーちゃん 「絶対なのね」


提督 「……」 チッチッチッチッ… 部屋に取り付けられている時計の針音が鳴りひびく


ヲーちゃん 「…」チッチッチッチッ…


提督 「……わかった その条件に乗ろう」


ヲーちゃん 「っ!」


提督 「だが!向こうが変なことばかり言ってきた場合には話は別だ その時は信じないからな!」


ヲーちゃん 「もちろんなのね 元提督が変な事言ってきた場合には信じなくていいのね」


ヲーちゃん 「ただし、正論を言われた場合にはちゃんと信じるのね それは約束するのね!」


提督 「わかった 約束しよう」


ヲーちゃん 「…話は終わりなのね?終わりなら部屋に戻って休むのね」


提督 「あぁ 今日はもう休んでくれ 資材などの調達報告は後でいい」


ヲーちゃん 「そうさせてもらうのね それじゃ失礼するのね」タッタッタッ…



ガチャッ


ヲーちゃん 「…提督 一つ言っておくのね」


提督 「なんだ?」


ヲーちゃん 「裏切り者だとわかってる私が言うのも変な話だけど…ヲ級のことも要警戒した方がいいのね」


提督 「…っは?ヲ級を?なんで?」


ヲーちゃん 「絶対じゃないけど…おそらく ヲ級も私と同じで」


ヲーちゃん 「【記憶が残ってるのね】」


提督 「…っえ」


ヲーちゃん 「それだけなのね それじゃ」ギィィ…


提督 「ーっちょ ちょっとまて!どういうことだ!?ヲ級も記憶が残ってるって!」


ヲーちゃん 「そのまんまの意味なのね わたしも聞いた話だから確証はないけど、信用できる人から聞いたからおそらくほんとなのね」


ヲーちゃん 「ヲ級にも裏切られたくないならよけいな散策はしないことを進めるのね じゃあねなの」ギィィ…



パタンッ…


提督 「………」


提督 「……どっどういうことだ?ヲ級も記憶が残ってるって」


提督 「ヲ級は昔の記憶は残ってないはず 残ってたら前の指揮官を守ろうとするはず…その指揮官のことをよく思っていたらだが」


提督 「(ヲ級から特定の指揮官に恨みを持ってるなんて聞いたことがない 海を侵略するのが深海棲艦の役目だとは聞いたが…)」


提督 「(……となると、一体だれを守ってるんだ?今まで見た限りだと全ての艦娘に対して敵対を見せていたが…)」ウーン…


提督 「(………まてよ そういえば、ヲ級は俺が瑞鳳のことを口にした時になぜか毎回のように知ってるかのような口振りで返してきてたな)」


提督 「(俺が酔ってるときに口を滑らせて喋ったかもしれないという可能性はあるが それにしても知りすぎてる気がする)」


提督 「(…でも、俺の元艦隊で沈んだ艦娘は誰一人いない 瑞鳳があのバカ連中に殺された以外にいなくなった艦娘はいないから俺の艦娘じゃない事はたしかだ)」


提督 「(…だとしたら、一体誰の艦娘で 誰を守ってるんだ…?)」


提督 「………」



…コンコンっ


提督 「…だれだ?」


ヲキュウダ イマイイカ?


提督 「…いいぞ 入って」


ガチャッ


ヲ級 「邪魔するぞ」


提督 「どうした 俺になにか用か?」


ヲ級 「ヲーちゃんが裏切った 今後の対策を考えるぞ」


提督 「…っえ」


ヲ級 「遠征帰宅中にあの南我原提督と話しをしてた 話の内容も全部聞いた」


ヲ級 「あいつらはお前を騙して捕まえようとしてる お前を助けるなんてありえるわけが無い」


ヲ級 「お前もさっきヲーちゃんがここにいたんだから話聞いてるだろ?さっそくだが、みんなに知られる前に対策を練るぞ 事が大きくなる前に」


提督 「ーっちょ!ちょっと待て 一旦落ち着け!」


ヲ級 「落ち着いているが?」


提督 「あぁそうか…ならいい」


提督 「…たしかにヲーちゃんは裏切った だが、まだ裏切ってない」


ヲ級 「裏切ってない…?どういうことだ」


提督 「ヲーちゃんは俺たちが海軍に下手な攻撃をしなければ裏切らないと言ってた こっちも海軍より先に新型深海棲艦を倒さないといけないから海軍に攻撃することはない」


提督 「それに向こうの奴らも新型深海棲艦の対策を取ってるだろうから今は警戒する必要はないと思う」


ヲ級 「そんな悠長なことを言ってる場合じゃない その油断してるスキをつかれて攻められる可能性だってある」


ヲ級 「それにこっちでの活動は全てヲーちゃんの手によって伝わるからいつでも攻めるタイミングを図ることができる だから今からでもヲーちゃんを牢屋にでも入れておかないとまずい」


提督 「ヲーちゃんは情報を送ってないと言ってたから平気だろう 嘘をついてるように見えなかったし、なにより今ヲーちゃんを戦力要員から外したらかなり危険な状態になる」


提督 「今この状況で戦力を落とすことはしたくない 下手なことをしない限り裏切らないなら裏切させないようにして戦力として加える方が俺的にはいいと思うんだが?」


ヲ級 「戦力なら私ひとりで十分だ 裏切り者を使う方がどうかしてる」


ヲ級 「仮にヲーちゃんが嘘をついてなかったとしよう 新型深海棲艦の対処が終わった瞬間に裏切られでもしてみろ それこそ本末転倒だ」


ヲ級 「裏切り者だとわかっているならさっさと対処して被害を抑えた方が効率がいい 提督だってこの基地にいる深海棲艦を誰ひとりとして失いたくはないだろ?」


提督 「それはそうだが…」


ヲ級 「なら今すぐにでも対策を考えるべきだ 早速考えるぞ」


提督 「………」


提督 「…いいや 今はヲーちゃんより新型深海棲艦の方を優先するべきだ ヲーちゃんは後回しでいい」


ヲ級 「ならどっちの対策も今考えればいい ヲーちゃんは野放しにできないから先にヲーちゃんの捕獲になるけどな」


提督 「ヲーちゃんは無視して平気だ 今は新型深海棲艦だけの対策を考えるべきだ!」


ヲ級 「仲間を殺したいのか?今ヲーちゃんをどうにかしないとこの基地にいる深海棲艦らは全員死ぬぞ!」


提督 「ヲーちゃんは仲間意識が強いのはお前も知ってるだろ?ヲーちゃんがこっちに刃を向けてきたとしても殺すとは思えない やったとしても大破までだと思う」


ヲ級 「大破された深海棲艦らは攻撃は愚か、動くことすらままならない状態になるんだぞ!そんな状況で海軍の奴らに攻め込まれてみろ!」


ヲ級 「ヲーちゃんが殺さなくても海軍の奴らが私らを殺しにくる!ましてお前は海軍の裏切り者なんだからそれに関係してるヤツらは全員皆殺しにしないわけがない!!」


提督 「ヲーちゃんがそんなひどいことをするとは思えない ヲーちゃんの性格からしてまずそれはありえない」


提督 「しかもヲーちゃんは正々堂々とした戦いを望むから卑劣な真似をするなんて なおのこと考えられない」


ヲ級 「ーっ…」ギリッ…


提督 「お前の言いたいことは凄くわかる みんなの心配をしてくれてる気持ちはすごく伝わってる」


提督 「でも今は無駄なことを考えてる暇はない ヲーちゃんや海軍のことより新型深海棲艦の対処を考えないと、この基地に襲撃されたら終わる」


提督 「それに俺も試製51cm連装砲の作成に忙しいからヲーちゃんたちのことなんか考えてる暇もないがな」


ヲ級 「…なら私が考えてやろうか?私ひとりでもヲーちゃんの対策と海軍の対策を考えることはできるぞ」


提督 「いいや そんなことよりヲ級にはみんなの戦術強化を優先してもらいたい」


提督 「今のままだとやられるのが目に見えてるから今以上に訓練をしないといけない 対策を考えるよりそっちの方が優先的だろ?」


ヲ級 「………」


提督 「…いやか?嫌なら強制はしないが……できればやって欲しい」


提督 「俺も誰かを犠牲にしたくはない 俺が戦えたらよかったんだが、お生憎様おれは深海棲艦や艦娘みたいに戦うことはできない」


提督 「機銃ぐらいなら打つことは出来るかもしれないが倒せる敵は数知れてる 駆逐艦は愚か、補給艦すら倒すことはできない」


提督 「だから俺の分もみんなに戦ってほしいんだ 俺もみんなを生かすために作戦を考える!」


提督 「ヲーちゃんのことも少なからず考えるからみんなを頼めないか?もし万が一、ヲーちゃんが約束を破って裏切った場合にはその時の対策もすぐ取れるようにしておくから頼む!」


ヲ級 「………」 チッチッチッ…


提督 「………」 チッチッチッ…


ヲ級 「……わかった 新型深海棲艦に対抗できるぐらいにまでみんなを育てあげる ヲーちゃんのことは後回しにしよう」


提督 「っ!」


ヲ級 「ただし、条件がある」


提督 「条件…?」


ヲ級 「絶対私たちを裏切るな ヲーちゃんに説得されたとしても聞くな!それが私の条件だ」


提督 「それなら安心しろ お前たちを裏切る気はないし、ヲーちゃんに説得されたとしても俺は信じる気はない」


提督 「俺の元秘書官が生きてるとヲーちゃんが言ってるんだがそんなのありえない 俺は目の前で殺されるのを見たんだ」


提督 「生きてるわけがないのにそれを信じろと言われても信じられるわけがない だからお前たちを裏切ることはない」


ヲ級 「…生きてたらどうすんだ」


提督 「だから生きてるわけがないだろ?俺は目の前で殺されたのを見たんだ 俺の元秘書官が元横須賀鎮守府憲兵と舞鶴鎮守府提督に殺されたのを!」


ヲ級 「それでもし生きてたらどうするんだ 裏切るのか?」


提督 「だからありえないって言ってるだろ!あいつはもう死んでるんだ 殺されたんだから生きてるわけが…」


ヲ級 「いいから答えろ!生きてたらどうすんだ!!」クワッ!!


提督 「っ!?」ビクッ!!


ヲ級 「生きてる生きてないはどうでもいい 今は生きてたらという前提で話をしてんだ!」


ヲ級 「…答えろ 生きてたら…裏切るのか?」


提督 「…」 チッチッチッ…


ヲ級 「…」 チッチッチッ…



カチッ


時計 「ボーン…ボーン…ボーン……」


提督 「………」


ヲ級 「………」


提督 「…裏切りはしない 裏切るより、共存を求めたい」


ヲ級 「共存だと…?」


提督 「あぁ もし仮にだ?瑞鳳が生きてたとしよう 生きてて俺が海軍に戻れたら、艦娘と深海棲艦が一緒に暮らしていける世界にしたいと思ってる」


提督 「この基地にいる深海棲艦だけでもいい 願わくば、全深海棲艦を入れたいが…それは欲が深すぎる」


提督 「だからもし裏切ったとしても裏切りじゃない みんなと共存するために裏切るんだ」


提督 「お前たちを見捨てるマネはしないから安心してくれ それは約束する!」


ヲ級 「……それが、叶うと思ってるのか?」


提督 「叶う叶わないじゃない 叶えさせるんだ!もしそれが現実にできる可能性が出てきたら俺はそれを叶えさせるためになんだってやってやる!」


提督 「たとえこの命が失ったとしても 現実にできる見込みがあるなら俺はそれに賭ける!争いのない世界にしたい!」


ヲ級 「儚い夢だ そんな願い叶うわけないだろ!」


ヲ級 「現実を見てみろ おまえは海軍を裏切った大罪人なんだぞ?そんなやつをまた海軍に戻すと思うか?」


ヲ級 「もし戻れたとしても利用されて殺されるのが落ちだ 良いように深海棲艦を集めさせられて集団虐殺…目に見えてる未来だ!」


ヲ級 「お前ならそんなことくらい予測できてるだろ!わからないはずないよな!」


提督 「っ…それは……」


ヲ級 「くだらない願望を抱くな!次バカな事言ったら深海棲艦の力でぶん殴るからな!」


ヲ級 「これ以上失望させるな!お前は自分の願いのため、私たちの野望を叶えるために動いてるんだ よけいなことを考えるな!」


ヲ級 「…気が変わった 私はこれから今後のヲーちゃんの対策を考える 今のお前なんかと一緒に考えてたらロクな案が出てくるはずないから一人で考える!」


ヲ級 「それとヲーちゃんとはもう一切話すな!今後、話してるところを見つけたら、直ちにヲーちゃんを牢屋に入れる!」


提督 「ーっな!?ヲ級!それはダメだ そんなことしたら他のみんなに心配をかける!」


提督 「みんなに心配かけたら今後の作戦に影響する!ましてお前がヲーちゃんを牢屋に入れたりなんてしたら、それこそ戦力の低下になる!」


提督 「今ヲーちゃんがいなくなったら海軍どころか、新型深海棲艦にも対抗できなくなる!お前こそみんなを殺したいのか!」


ヲ級 「私一人でなんとかすると何度も言ってるだろ ヲーちゃんの力を借りなくてもなんとかなる」


提督 「一度やられてるのにか?」


ヲ級 「…」


提督 「…ヲ級 お前がヲーちゃんを警戒するのはわかるが今の現状を見てくれ?」


提督 「少しでも戦力が欲しい今、この基地のトップ争いをするヲーちゃんを抜いたら どれほど戦力低下に繋がるかお前もわかるだろ?」


提督 「たとえ裏切るかもしれないが、今は裏切らないと言ってくれてるいま、…少しでも利用する手はないだろ?」


ヲ級 「…」


提督 「なにかあれば、俺がなんとかする だから…今だけは、ヲーちゃんのことは目をつぶっててくれ」


ヲ級 「………」


提督 「……だめか?」


ヲ級 「…っち!わかったよ これ以上話してても延々と続くだけだ 嫌々ながらも了承する」


ヲ級 「だけど、ヲーちゃんが裏切ったときの対処方は今からでも考えさせてもらう ヲーちゃんが裏切ったとわかったらすぐに牢屋にぶち込むからな!」


提督 「…わかった そのときは許可しよう」


ヲ級 「っち!」



バタンッ!!タッタッタッ…



提督 「…ドアぐらい閉めていけよ はぁ……」フゥ…


提督 「……あそこまでヲ級を怒らせたのは久々かもしれないな?たしか基地を半壊させたときもあんな感じで怒ってたっけ」


提督 「(たしかにヲ級の心配することはわかる ヲーちゃんがいつ裏切ってもおかしくない状況だから警戒するのは俺自身も同じだからわかる)」


提督 「(…でも、今ヲーちゃんがいなくなったら非常にきつい この状況でヲーちゃんを失ったら……)」


提督 「はぁ……」



あのー…


提督 「っん?」


駆逐棲姫 「…だいじょうぶですか?先ほど、ものすごく不機嫌そうなヲ級さんが出てくるのを見かけたんですが…」ヒョコッ


提督 「あぁ気にしないでくれ 別に大したことじゃない」


駆逐棲姫 「とてもそのようには見えませんでしたが…」


提督 「…まぁ そういうことにしといてくれ 今のところは」


駆逐棲姫 「あまりことを大きくしないでくださいね?」


提督 「なるべくはしないようにするよ」


駆逐棲姫 「おねがいします それでは」キィ…



パタンっ…


提督 「…ことを大きくしないでくれ、か……俺もなるべくはしたくないな?」


提督 「(とりあえずはヲ級は動かないだろうし ヲーちゃんも下手なことをしない限りは裏切ったりしないだろ)」


提督 「(200cm単装砲のこともヲ級には話してないから極秘で作って、出来てから俺のオリジナルで作ったと言えば納得するだろ?大鬼群対策だといえば確実だな)」


提督 「…はぁ いろいろと大変なことになってきたな?ストレスで胃に穴が開かなければいいが……」ハァー…













ヲ級の部屋



ヲ級 「くそっ!」ガンッ!!


机 「」バキィッ!!バラバラ… 机が真っ二つに折れてバラバラになる


ヲ級 「ーっ…なんでだよ なんで提督は未だ海軍に戻ろうとする?なぜ裏切り者のヲーちゃんを庇う!」ググ…


ヲ級 「あいつは元大湊警備府提督の艦娘なんだぞ!しかも私と一緒で記憶が残ってるのになぜ自由にさせる!ふつう牢屋に入れて監禁させておくだろ!」


ヲ級 「下手なことをしなければ裏切らないと言ってたがどこにそんな保証がある!さっさと牢屋にぶち込んでおけばいいものを!!」ギリッ


ヲ級 「このままだとまずい…もし提督が海軍なんかに戻ったら、【わたしの計画が…!!】」


ヲ級 「わたしは計画のために深海棲艦になったのに…あのクソどもを殺すために裏切ったのに!!」ギリッ…ギリッ…


ヲ級 「裏切る前に殺さないと…裏切ったとしても、あいつだけは…【瑞鳳】だけは殺さなくては!!」


ヲ級 「あいつだけはぜったい許さない どんなに謝ろうと…どんなに罪を償おうとあいつだけはぜったい殺す!!」


ヲ級 「提督を海軍から追い出した張本人だけはぜったい殺す!そしてその侮辱を【姉であるわたし】にも降りかぶらせたことをぜったい許さない!!」


ヲ級 「あいつのせいでわたしは周りから冷たい目で見られるようになったんだぞ!あのバカの姉だぞみたいな目で見つめやがって…!!」ググ…


ヲ級 「毎日、毎日まいにちまいにち!!私は関係ないのに…ただあいつの姉だけで、わたしは屈辱を味わってきたんだぞ!?」


ヲ級 「なんで私まで味わなくてはいけない なんであいつの不始末が私にまで影響を及ぼさなくてはいけない!」


ヲ級 「あいつらのせいでわたしは艦娘を捨てたんだ…あいつらのせいで、わたしは艦娘を捨てないといけなくなったんだ!」


ヲ級 「ぜったい許さない…あいつらだけは、あの艦娘どもだけはぜってぇ許さネェ!!」ボォ…


ヲ級(elite) 「必ず殺してやる!!」ギンッ!!













海軍本部ー上官室



上官 「…やはりあったか また厄介なところに建てたのう」


上官 「しかも伊19も深海棲艦となって所属してるとは…運がよかったのか悪かったのか……」


上官 「…わかっておる とりあえずお主らは今まで通り救助作戦を考えてくれ こっちはこっちでまた別の救助作戦を考える」


上官 「…わかった それじゃのう」スゥ…


ガチャン…


上官 「…ふぅ ようやく足取りを掴んだな?これで少しは被害は抑えられるな」キィ…


上官 「…だが、まだ他の者には伝えられんな 今伝えたら、確実に攻めようとするバカが出てくるからな?今の指揮官共はバカばかりだから下手なこと言えん」


上官 「はぁ…なんで今の最高指揮官共はバカばかりなんだ?まともなのは準々最高指揮官しかいないぞ」


上官 「自分の地位を一番として艦娘をひどくこき使いおって…やっぱりあ奴らも単独行動隊に入れた方がいいかのう?」


上官 「…いや さすがにムリか 今の状況で戦力を低下させたら、それこそ反乱軍の思うツボだ」


上官 「とりあえずは生かしといてやるか…よほどの馬鹿なことしない限りはな?」


上官 「…」




曙 『この、クソ提督!』




上官 「…沈んだ艦娘が、深海棲艦となって記憶がある……か」


上官 「(もしかしたら…曙も深海棲艦になってるのかのう?)」


上官 「(もしなってるなら…一度、会いたいな 記憶がなくとも、もし曙だという証拠があれば……わしはそれでも構わない)」


上官 「(会ったらまず…沈めてしまったことに対して謝りたい 何がなんでも謝りたい!)」


上官 「(許してもらわなくても構わない 許してもらおうなんて考えてない…ただ一言、謝りたい………)」


上官 「(曙だけじゃない 他に失った者にも全員謝りたい もしそれが叶うなら…私の老い先短い命 失っても構わない)」


上官 「(もし助けれるなら全力で助けたい!どんなことをしてでも…必ず ぜったいに助け出してみせる!)」


上官 「…たのむから、生きててくれ みんな……」













夜ー工房



提督 「…」バチバチバチバチ…バチバチバチバチ…… 鉄を溶かして溶接をしている


ネ級 「…」バチバチバチバチ…


提督 「…」ジュゥゥ…カチャカチャッ


ネ級 「…」チラッ


提督 「…」バチバチ…


ネ級 「…ねぇ提督」


提督 「っん?なんだ」バチバチ…


ネ級 「…なにかあった?なんかいつもと様子が変だけど」


提督 「…っえ」バチッ…


ネ級 「素人が見たら作業に集中してるように見えるけど、私にはそう見えない」


ネ級 「いつもならもっと細かく調整するのに今日はちょっと荒い…なにがあったの?」カタッ


提督 「…」


ネ級 「…ヲ級のこと?」


提督 「…まぁ ちょっとな?少しもめただけだ」


ネ級 「もめた…?めずらしいな ヲ級ともめるなんて、なんでもめたんだ?」


提督 「作戦の互い違いだ 俺がいいと思ったことをヲ級は反対、逆にヲ級がいいと思ったことを俺が反対…そんな感じだ」


提督 「今南我原提督を捕まえるのを後回しにして新型深海棲艦の対処を優先することはお前も知ってるよな?」


提督 「あのヲ級が倒されたほどの兵力を持ってる集団…未だかつてない敵が現れて、おそらく海軍の方も新型深海棲艦の対処を優先してると思う」


提督 「なら俺たちも海軍を後回しにして新型深海棲艦の対処を優先することをヲ級に言ったんだが、あいつは頑としてそれを否定した」


提督 「…先に南我原提督を対処してから新型深海棲艦の対処の方がいいと言ったんだが、それだと新型深海棲艦がその間に攻めてきたらどうしようもできないと何度も言ったんだが納得してくれなかったんだ」ヲーちゃんの裏切りを対処することは言えず、代わりに南我原提督の対処と言い換えた


ネ級 「…たしかにそれは難しいな どっちを優先したらいいのかと言われたらわたしも迷うな?」ウーン


ネ級 「新型深海棲艦も対策したいが海軍の方も対策しないといけない…どちらかを取ると置いた方が一気に攻めてきたらまずいしな」


提督 「だが海軍のほうも俺たちのことより、新型深海棲艦の対策をしてると思うんだ?向こうの奴らも新型深海棲艦が現れたことぐらいは出回ってるはずだ」


提督 「俺たちの相手もしないといけないのはこっちも一緒だが、なんも情報がない新型深海棲艦の相手をしないといけないのも一緒」


提督 「となると、向こうの奴らもまず情報を集めないといけないから俺たちのことは一旦置いとくと思うんだ?一般的な深海棲艦は一通り、情報はあるからな」


ネ級 「…なるほど たしかにそう言われるとその可能性はあるな?」


ネ級 「新型の情報はすぐにでも集めないと襲撃を受けたときに対処できないからな それを聞いたらわたしも提督に賛成だな」


提督 「だけどヲ級はそれを反対したんだ どんなに説明しても首を縦に振ってくれなくてな…」ハァ…


ネ級 「ヲ級の言い分もわからないわけじゃない 海軍も対策しないといけないのはわかる」


ネ級 「…これはまた難しいな わたしは秘書とかやったことないから、私が判断することはできないな?」ウーン…


提督 「いや秘書とかやってても選べないよ だから秘書をやってるヲ級と互い違いになってんだから」


ネ級 「…てか、今思ったがヲーちゃんにも相談してみればいいじゃないか?副秘書艦なんだから」


提督 「ヲーちゃんも新型深海棲艦の対策を優先した方がいいと言ってたよ でもヲ級は納得しなかった」


提督 「今回の作戦に関しては多数決よりも全員賛成一致するようにしないといけない 賛否両論じゃ優先順位がみんなバラバラになっちまう」


提督 「おそらくだが、みんなにもこのことを伝えれば海軍よりも新型深海棲艦を優先したほうがいいと言う人の方が多いと思うが、それでも中には反対するやつも出てくるだろ」


提督 「ヲ級も反対派のひとりだからみんなに話すに話せなくてな?秘書が反対して俺は賛成してるから、この基地を代表する俺と俺の補助を行う秘書が対立してたらおかしいだろ?」


ネ級 「たしかにそうだな それはわかる」


ネ級 「…逆に思ったんだが、半々じゃダメなのか?」


提督 「半々?」


ネ級 「海軍の対策を優先するやつは海軍の対策に回って 新型深海棲艦の対策を優先したいやつは新型深海棲艦の対策をすればいいんじゃないか?」


ネ級 「そうすれば賛成反対で分かれても分けられるから一石二鳥だし それじゃダメなのか?」


提督 「分けられるほど ここの基地には深海棲艦がいないからそれはちょっとムリだな?少ない数で分けたら戦力が足りなくてやられちまうよ」


ネ級 「…言われてみればそうだな だとしたらどうしたものか……」ウーン


提督 「まぁこの話は後にして 早く装備を作るぞ?新型深海棲艦に対抗するための主砲を作って いつ攻められても平気なように準備しないと?」


ネ級 「…そうだな 相談に乗れなくてすまないな?役に立てなくて」


提督 「そんなことはない 話を聞いてもらえただけでも気持ちがすぅっとしたよ?ありがとな」


提督 「おかげで作業に集中できそうだ それじゃ作業再開しよう!」


ネ級 「了解!」


提督 「…」バチバチバチバチ…


ネ級 「…」バチバチバチバチ…


提督 「(…とは言ったけど、ほんとにどうするか……このままだとよくないんだよな)」


提督 「(どうにかしてヲ級を説得しないといけないんだが あのヲ級を説得するとなると相当骨が折れるんだよな…)」


提督 「(しかも今回のことに関しては誰かに相談するということもできない ネ級には俺が悩んでるのをバレたから話したが、まぁネ級が誰かに言いふらすとは思えない)」


提督 「(裏切り者のヲーちゃんに海軍を優先するヲ級…そして俺は新型深海棲艦を優先する)」


提督 「(海軍を優先すればヲーちゃんが裏切る。新型深海棲艦を優先すればヲ級が作戦に参加しない可能性がある。)」


提督 「(どっちもこの基地の最高戦力艦だから片方が抜けるようなことはしたくない なんとかしてヲ級を新型深海棲艦の対策を優先することを納得させたいけど……)」


提督 「(…どうすればいいんだか……)」バチバチバチバチ…



ネ級 「…」


ネ級 「(…また作り方が荒い やっぱりまだ考えてるのか?)」


ネ級 「(そりゃそうだよな 今回に関してはホントに難しいもんな)」


ネ級 「(私も協力してやれればよかったんだが…あいにく 私はそういうのに頭を使うのは苦手だからな)」


ネ級 「(愚痴とかなら聞いてやれるんだが 愚痴を聞いたところで解決するようなことじゃないからな?)」


ネ級 「(まったく…こういう時は自分が情けないと思うよ?私の好きな人が悩んでるのに、その悩みを一緒に考えることができないんだから…)」ハァ…


ネ級 「(……っは!?わっわたし なに考えてるんだ!今平然と好きな人と思って!!)」///


ネ級 「(わたしは別に提督のことなんて好きじゃない!仲間としては好きだが恋愛感情では好きじゃない!!)」///


ネ級 「(時々、わたしが部屋に篭ってるときに顔出してきてくれて 話し相手になってくれることが嬉しかったり 新しい装備が出来たときに真っ先に喜んでくれるのが提督で褒めてくれるのが嬉しかったりはしたが、断じてわたしは提督のことが好きなわけじゃない!!)」///


ネ級 「(わたしは提督のことなんて好きじゃない!!わたしは提督のことなんて好きじゃない!!)」///バチバチバチバチッッ!!!!!!



提督 「…? ネ級 なんかものすごい音が出てるんだが…っ!?」ギョッ!!


ネ級 「ーっ!!!!」///バチバチバチバチッッ!!!!!! 同じところをずっと溶接しまくって鉄が溶けて筒の形がなくなっている


提督 「ちょっ!?ネ級ストップ!!原型がなくなってる!!」


ネ級 「(私は断じて好きじゃない!!わたしは断じて好きじゃない!!)」///バチバチバチバチッッ!!!!!!


提督 「おいーっ!!ネ級やめろ!!マジでやめてくれ!?手を止めろーっ!!!!」ギャー!!


ネ級 「………っえ?」バチンッ…


ボロ…ガゴォンッ!!!!筒が溶けて部分的にネ級の足下に崩れ落ちる


ネ級 「あっ………」


提督 「あっあぶねー…足に落ちなくてよかった……」ホッ


提督 「てか、いきなりどうした?めっちゃ険しい顔して同じところ溶接してたが」


ネ級 「っえ!?えっえと…それは……」


提督 「それに顔も赤いし…もしかして 風邪ひいたか?どこか具合でもわるいのか?」


ネ級 「いぃいや!どこも悪くない 痛くもないし顔も赤くなってない!?(まっまずい!このパターンは!?)」アワワワ


提督 「なんでそんなに慌ててる…?まぁいい ちょっとごめんよ?」スッ…


ネ級 「あっ…」



コツンっ


ネ級 「ーっ!!!!!!」///おでこに提督のおでこを付けられる


提督 「んー…ちょっと熱くなってるな?風邪の引きはじめかな」


提督 「引いたばかりだからまだ気づいてなかったのかな?すぐ身体休めた方がいいな」


提督 「今日は無理しないであがってくれ あとは俺がやっとくから?」スッ…


ネ級 「ーっ…いっいや わたしはへいき……」///プシュー…


提督 「どこが平気なんだ?さっきより顔赤くして 熱が上がったんじゃないか?」


ネ級 「ちっちが!これは…(お前のせいだよバカっ!!)」///


提督 「違くないだろ?ほら はやく部屋にもどってやすめ それとも俺がおぶって連れていくか?」


ネ級 「…………っへ?」


提督 「まだ平気だのやるだのって言うなら俺が無理やりお前を部屋まで連れていくぞ?どうする 自分で行くか?」


ネ級 「……え、えと おぶって て……まさか お姫様抱っこか!?」///


提督 「っん?まぁお姫様抱っこでもいいが…運ばれることを望むんだな?」


ネ級 「っえ!?あっいや、ちが!!」///アワワワ


提督 「それじゃ連れていくよ じっとしてろよ?」スゥ…



ヒョイッ


ネ級 「きゃあっ!?」///


提督 「ゆっくり歩くけど振動とか痛かったらすぐ言ってくれ 持ち方変えるから?」


ネ級 「ーっちょ!?ま、まて!!ひとりでいく!!歩いていくから下ろせぇ!!」///


提督 「もう運んじまってるからこのまま行くよ あと騒がないでくれ?耳に響くから」


ネ級 「やめろォォォ…!!!!」///


タッタッタッ…













ネ級の部屋に続く通路



ヲ級 「…」タッタッタッ…


ヲ級 「(…あれからヲーちゃんと提督 話をしてないな?まぁ提督には話すなと言ってあるから当然か これで話してたらまた怒らなくちゃいけない…)」


ヲ級 「(ヲーちゃんのほうも今日は特にこれといった動きはなし…海軍のほうに情報を送った形跡もない 今日は動かないか…)」


ヲ級 「(…まぁ 動くとしても、そんな早くは動かないか?あいつはかなり頭が回るやつだからな やるにしても下手なことはしないはず)」


ヲ級 「(…要警戒しないとな)」



ーっ…!!


ヲ級 「…っん?なにやら騒がしい声が……」




ネ級 「だから下ろせと言ってるだろ!こんな姿 誰かに見られたら…!!」///


提督 「べつに見られてもいいだろ?風邪の引き始めだからと言えば納得してもらえるよ」


ネ級 「だからって…お姫様抱っこじゃなくても!!」///



ヲ級 「」ピキッ


提督 「…っん?あっ…ヲ級」


ネ級 「えっ!?」ビクッ!!


ヲ級 「…おまえら、なにしてんだ?こんな時間に しかもネ級は姫様抱っこされて?」ピクピクッ


ネ級 「いぃぃやいやいやいや!!!!べべ、べつになにしてるわけじゃーっ!!」アワワワ!!!!


提督 「…ネ級が風邪の引き始めなんだ だから部屋まで運んでやってるだけだ?」


ヲ級 「ならべつに姫様抱っこじゃなくてもいいだろ?なぜ姫様抱っこで運んでる」


提督 「別にいいだろ 俺がどんな運び方しようと?俺はこのやり方が一番運びやすいんだ」


提督 「それともなんだ おれの運び方にケチつけるのか?わるいが運び方が気に食わないだけであーだこーだ言わないでほしいんだが」


提督 「人が運びやすいやり方でやってんのに それを止めさせるのはおかしいよな?よくない運び方ならしかたないけど そんなことないよな?」


ヲ級 「………」


ネ級 「えっえ?てっていとく…?なんでそんな怒って……」


提督 「イラついて人に当たるのはやめろ 当たるなら演習場で的当てでもしてこい」


提督 「多少ながらストレス発散になるんじゃないか?気分転換にでもやっとくんだな じゃあな!」


タッタッタッ…



ヲ級 「………」


ヲ級 「…人に当たってるのはお互い様だろうが くそっ!」ガンッ!!


ヲ級 「(なんも私のことわかってないやつが叱りつけてくんじゃない!人の気持ちも知らないで…!!)」ギリッ


ヲ級 「(…けど、このままだとよくないな 今の状況が続くと提督はヲーちゃんの方についてしまう!)」


ヲ級 「(イラついてるとはいえ 提督が裏切る可能性が高くなるのはまずい…敵に回すことはぜったいに避けたい!)」


ヲ級 「(……まぁ 一番の理由はわたしを嫌いになって欲しくないという理由だが………)」///


ヲ級 「…っは!?なっなに考えてるんだ 今はそんなことを考えてる場合じゃない!」ブンブン


ヲ級 「とりあえず提督が裏切らないように明日にでもあやまらないとな ずっと機嫌を悪くさせるわけにはいかないからな…」


ヲ級 「(提督はやさしいからあやまればすぐ許してくれるのが唯一の救いだな あやまる時の言葉が単調でも態度で示せばわかってくれるからほんとに楽だ)」


ヲ級 「(…まぁ 楽できても手は抜かないけどな?現に今提督に当たったのは私が嫉妬したせいだからな…ヲーちゃんのこととはまた別だからしかたない)」


ヲ級 「…てか、ほんとにネ級のやつはイラつくな!あいつ提督に姫様抱っこしてもらって…!!」ギリギリッ!!


ヲ級 「いつも部屋でこもってるくせに 今回新しい装備を作るのに提督から直々に手伝って欲しいと声をかけられたからってなまいきじゃないか?」


ヲ級 「しかもここ最近出番も多いし クール&ツンデレ枠のわたしが影薄くなってるじゃないか!!」←それ自分で言う?てか、出番もまだ出たばかりだし…


ヲ級 「わたしの存在が薄くなってきている…なんとしてでも取り戻さなくては!!」


ヲ級 「………はぁ 部屋にもどろ」


タッタッタッ…













ネ級の部屋



ガチャッ


提督 「入るぞー?…」



グチャァ…… 至る所に工具や鋼材、破片などが飛び散って歩く場所が限られているほど散らかってる



提督 「……おっおぉ これはまた散らかってるな?歩く場所がほぼほぼない…」


提督 「ネ級 少しは片付けたらどうだ?さすがにこれはひどすぎるぞ 寝る場所以外まともに歩けないぞ」


ネ級 「寝る場所以外は散らかっててもいい どうせまた散らかるから片付けてもすぐ工具とかで散らかる」


ネ級 「しかもヒマな時間が出来ればなにか作ってるからな?散らかってた方がすぐ工具を使えるから むしろ片付けない方がいい」


提督 「いやでもよ?これ誰か来たときに困るだろ まともに歩けないうえに来たとしても座れないから…」


ネ級 「私のところに来るやつなんてほぼほぼいない 提督以外めったに来ない」


ネ級 「来たとしても話だけ聞いて終わるから部屋に上がらせる必要も無いからな?だから片付けなくても平気だ」


提督 「じゃあ俺が来たときに困るから片付けてくれよ…」


ネ級 「いやだ 提督だけなら必要ない 他のやつも来るって言うなら話は別だけど?」


提督 「………」


ネ級 「…てか 早く中に入れてよ?いつまでも姫様抱っこされてると恥ずかしいんだけど」


提督 「いやだから 足の踏み場がないんだって…」


ネ級 「適当にあるっていいよ ものを壊さなければな?」


提督 「うん この部屋の状況からしてキツいこと言うな?適当にあるっていいと言われたのに歩けない」


提督 「いろんなものが散乱してるから壊すか俺の足がケガする未来しか見えない…」


ネ級 「へいきだ お前の足なら釘踏んでもケガしないだろ?」


提督 「うん 俺はどこぞの化け物だ?んなわけないだろ」


提督 「…まぁいい なら踏み込まないで足を引きずるように進めば……」


ネ級 「っあ 鉄粉とか飛び散ってるからあぶないよ?靴履いてても至るところにカッターの刃やワイヤーが落ちてるから穴あくかもしれない」


提督 「んなもん床に散らばすなばかやろう!!危ないったらありゃしねぇ!!」


提督 「だとしたらどうやって歩くんだよ!てかお前はどうやって歩いてるんだ?」


ネ級 「わたし?わたしは普通に安全靴履いて行くけど」


提督 「………もう一足ある?」


ネ級 「予備のが出入口のところにある下駄箱の中に入ってるけど…サイズ合うか?」


提督 「合う合わない以前に俺の足が死んじまうよ 無理やりでも履く」


ネ級 「…水虫とかじゃないよな?」


提督 「安心しろ ちゃんと清潔にして洗ってるからなってない ちょっと首元に手を回してくれないか?靴が取れない」


ネ級 「わかった」スッ…ツカミッ


提督 「…っと これか?」カタッ…ズシッ!!


提督 「……ずいぶん厚底だな?しかもかなり重量あるなこれ 中にけっこう分厚い鉄板入れてんのか?」


ネ級 「あぁ わたしが作った自作品だ 中に10cmの鉄板を入れてあるから釘踏んでも全然問題ないぞ?」


ネ級 「重量はだいたい約10kgぐらいかな 私たちなら問題なく履けるが提督はいけるか?」


提督 「いけなくはないが…まぁ数歩歩くだけだからへいきだろ?」ヨイショット


ズシィッ!!


提督 「ーっ…おもっ!今まで履いてきた安全靴の中で一番重い!!」ググッ…


提督 「てかこれ10kg以上あるだろ!20kgぐらいあるだろ!重すぎる!!」ドスンッ!!


ネ級 「…っあ そういえばこの前ボロボロになりすぎて鉄板が取れたから ついでに鉄板増やしたんだった?」


提督 「なんで増やしたんだよ…増やす必要あったのか?」


ネ級 「その時はたしか 鉄板を貫く程の鋭さを持つ改造釘を踏んで…」


提督 「おいちょっと待て 今なんつった?」


ネ級 「っえ?だから鉄板を貫く程の鋭さを持つ改造した釘を…」


提督 「それ今ないよな?今ここに落ちてないよな?」


ネ級 「………」


ネ級 「うん ないと思うよ?」


提督 「ほんとか!?ほんとにないよな!今あいだ開けてたが!?」


ネ級 「…どうだったかなぁ?たしかなかったと思う うん多分ない」


提督 「その多分がこわいんだが!?」


ネ級 「へいきだよ 踏んでも痛いだけだから?」


提督 「それが嫌だって言ってんだよ!わかって踏む奴がいるか!!」


提督 「…てか、そんときお前踏んだのか?改良した釘」


ネ級 「うん ギリギリ足には刺さらなかったけどね?親指かすったぐらい」


提督 「それならよかった もし刺さってたら痛い思いしてたからな?刺さってなくてよかったよ」


ネ級 「いやべつに踏んでもすぐ治せるからな?高速修復材使えばケガなんて一瞬だ」


ネ級 「もしくは風呂に入れば治る 足に釘が刺さったぐらいなら10分もかからないだろ」


提督 「だとしても痛いのは痛いだろ いくら傷はすぐ治ると言っても痛みはあるだろ?」


提督 「傷が残らなくてよかったというのもあるが 痛い思いをしなくてよかったというのもある ほんとによかったよ?」ホッ


ネ級 「っ……」///フイッ


ネ級 「(そっそんな安心したような顔するのやめろよ 私のことを心配してくれた顔だってわかるから顔がにやける……)」///カァァ


提督 「さてと、足を上げて歩くことはムリじゃないがする必要もなさそうだから引きずって歩くか?」


提督 「ムリに持ち上げて疲れんのもいやだし、なにより踏み込んだ先に改良した釘があったらもろ突き刺さる」


提督 「もし安全靴が壊れたら自分で直してくれ おれは自分の安全のために使ってんだからな?」ズズ…ズズ…


ネ級 「人のものを壊しといて直さないなんて最低だな」


提督 「その状況を作ったのはだれだ?紛れもなくお前だろ てか重いこの靴……」ズズズ…ズズズ…


ネ級 「でも壊したのはお前だろ?提督」


提督 「壊れるようにしたのはお前だろ?壊されたくないなら掃除しろ ーっくぅ!!」ズズ…ズズ…


ネ級 「いやだ めんどい」キッパリ


提督 「ほんとにわがままだな…よっと!」ポスンッ


ネ級 「っん ありがとう」お姫様抱っこから下ろされてベッドに寝かしてもらう


提督 「どういたしまして それじゃゆっくり休むんだぞ?」ズズ…ズズ…


ネ級 「あぁ わかった」


ホッホントニオモイナコレ モウハキタクナイナ…


ガチャッ…パタンッ


ネ級 「………」


ネ級 「ーっ…!!」///カァァ…!!


ネ級 「(ーっは 恥ずかしかったぁぁぁ!!!!ていとくの顔があぁあんなにも近くにぃぃぃぃ!!!!)」バタバタッ!!!!


ネ級 「(提督はなんも感じなかったのか!?私の顔があんなにも近くにあったというのに、なんも感じなかったのか!!)」///


ネ級 「(私はこんなにも恥ずかしかったというのに…提督は鈍感すぎるぞ!!)」///


ネ級 「(…もっもしかして わたし、女として見られてないのか?だから提督は平然としていられるのか?)」


ネ級 「(…いや、それはないな 提督は何度もわたしに指とかケガした時に女なんだから気をつけろって言ってくれてたな)」


ネ級 「(せっかくキレイな指してんだから大事にしろよとも言ってた…それで男扱いしてるとは思えないな 無駄な心配だった)」


ネ級 「…はぁ ほんとに提督は鈍感なんだからな?みんな好意を持ってるというのに 誰の好意も気づかないなんて……」ハァァ…


ネ級 「……やっぱり 過去のことがあるのかな?元秘書官のこと」


ネ級 「まぁそうだよな 元自分の嫁艦が目の前で殺されたんだもんな?いやな終わり方で、いやな別れ方だもんな 未練も残るよな…」


ネ級 「(でもそれで私たちの好意に気づかないのはひどいよな いくら興味がないとはいえ、誰か一人ぐらいわな…?)」


ネ級 「(…そのひとりが私だったらうれしいが……)」///カァァ…


ネ級 「…もう寝よ 起きてたらずっと独り言が続きそうだ 明日はちゃんと手伝わないと」


ネ級 「おやすみ…」パサッ…













朝ー提督の部屋



提督 「すー…すー…」


提督 「んー…くぅー…くぅー…」ゴロンッ



コンコンッ ハイルゾ


ガチャッ


ヲ級 「…やっぱり寝てるか まったく夜遅くまで起きてるんだから?」タッタッタッ


ヲ級 「おい起きろ 朝だぞ?」


提督 「んー…あと一時間……」ゴロン…


ヲ級 「いや一時間は長い せめて5分にしろ」


提督 「5分じゃぜったい足りない…」


ヲ級 「だろうな?いいから起きろ!」


提督 「んー……」ムク…


ヲ級 「早く顔とか洗って食堂にこい 二度寝するなよ?」


提督 「それはわかってるけど…なんでヲ級起こしに来たんだ?別に構わないんだけど」ンー…


ヲ級 「なんだ 私が起こしにきちゃ悪いか?」


提督 「いや悪いとは言ってない ただ…昨日の件のこともあるし」


ヲ級 「それについてはすまない わたしが自己中心的だった」


提督 「……っえ」


ヲ級 「ヲーちゃんが裏切り者ということや新型深海棲艦のこと、さらに南我原提督のこともあっていろいろとこんがらがっていた」


ヲ級 「冷静な判断ができなくて当たったことは悪い事をしたと思ってる ほんとにごめん…」


提督 「………。」


ヲ級 「…なんだ その腑抜けた顔は?」


提督 「……いや ヲ級が素直に謝ってくるとは思ってなかったからさ?正直、おどろいた」


ヲ級 「わたしだって正直に答える時ぐらいある まして、今はケンカしてる場合じゃないからな」


ヲ級 「だけど警戒はさせてもらうからな?話すなとは言わないが ヲーちゃんと話をしてたらなにを話していたかぐらいは聞かせてもらうからな?」


提督 「それは構わないけど…」


ヲ級 「…とりあえず こういう話は朝食取ってから話そう まだお前に話したいことがある」


提督 「わかった それじゃすぐ準備するから先行っててくれ」


ヲ級 「わかった」タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


提督 「…昨日とはえらい違いだな?ヲーちゃんのことでかなりイラついてたのに」


提督 「(まぁヲ級も今の状況を判断して納得してくれたんだろう そうじゃなきゃあのヲ級が納得するとは思えない)」


提督 「ふぁぁ…!早く飯食いに行こ?」スクッ













食堂



ガヤガヤ…


レ級 「にくー!にくにくー!!」ガツガツ…


タ級 「おい もう少し落ち着いて食え?」


イ級 「…あの、レ級さん 食べかすがぼくの頭に……」ボロボロ… レ級の隣に座って食べている


レ級 「食べていいよー?」モグモグ


イ級 「いや食べませんよ!!」



港湾棲姫 「今日のご飯はカレーうどん♪」チュルチュル…


戦艦棲姫 「器用に食べるわねあなた そんな白い服着てるのに、まったく汚さないで食べるなんて?」


港湾棲姫 「慣れれば跳ねないように食べれますよ?吸うときに力加減を考えれば跳ねないで食べれます!」チュルチュル…


戦艦棲姫 「いや慣れても絶対跳ねるから…」



ル級 「駆逐棲姫 ひじき定食を頼めるか?」


駆逐棲姫 「っえ ひじき定食ですか?構いませんが…」


ホ級 「なんですかそれ そのひじき定食って?」


ル級 「ヲーちゃんがいつも頼んでる定食だ いつも美味しそうに食べてるから私も食べてみたくなってな?」


ホ級 「おいしいのそれ…?」


ル級 「食べたことないからわからん 頼めるか?」


駆逐棲姫 「わかりました ホ級さんは何にしますか?」


ホ級 「んー…なら私もひじき定食たのむ おいしいのか気になってきた」


駆逐棲姫 「わかりました では今から作りますので少々お待ちを!」



ヲーちゃん 「わたしもひじき定食なのー!」(✪▽✪)ガバッ


ル級 「うぉっと!ヲ、ヲーちゃん いきなり飛びついてくるな?おどろくだろ」


ヲーちゃん 「ごめんなのね!それとみんなおはようなのね!」


ホ級 「おはようヲーちゃん 今日も元気だね?」


駆逐棲姫 「おはようございますヲーさん 今日は何にしますか?」


ヲーちゃん 「いつも通りのひじき定食お願いするのね!!」(`✧∀✧´)キラーン!


駆逐棲姫 「はい!わかりました」




ヲ級 「…」タッタッタッ…


ル級 「…っん?ヲ級か おはよう」


ホ級 「おはようございます!」


ヲ級 「あぁ おはよう」


ヲーちゃん 「…」


ヲ級 「…」


駆逐棲姫 「…えっと ヲ級さん?ヲーさん…?」


ル級 「どっどうした?お前たち お互い無言で睨み合って……?」


ホ級 「ーっ…」ビクビク…


ヲ級&ヲーちゃん 「「………」」


ヲーちゃん 「…おはようなのね」


ヲ級 「あぁ おはよう」


ヲ級 「駆逐棲姫 いつもの頼む」タッタッタッ…


駆逐棲姫 「っえ あっえと…はい わかりました」


ヲーちゃん 「…駆逐棲姫 できたら持ってきて欲しいのね」タッタッタッ…


駆逐棲姫 「っえ?あっはい…」


ル級 「…なんだ?あのふたり もしかしてケンカでもしたのか?」


ホ級 「わっわかりませんが すごく怖かった……!!」ガクガクブルブル…


駆逐棲姫 「…ヲ級さんが機嫌悪くするのはよくありますが、ヲーさんが機嫌悪くするなんて珍しいですね?」


ル級 「たしかにめずらしいな?普段機嫌わるくしても 誰かにそういう態度見せたりしないのに」


ホ級 「ふたりが暴れたらまた基地が…!!」アワワワ…!!


ル級 「やめろ 変なこと言うな」


駆逐棲姫 「…基地、半壊じゃすまなくなりそうですね?」


ル級 「だから言うなっ!!マジでそうなりそうだから!!」



ヲーちゃん 「………」椅子に座ってご飯ができるのを待ってる


ヲーちゃん 「(…ヲ級 完全に私が裏切り者だって気づいてるのね 昨日と態度がまったく違うのね)」


ヲーちゃん 「(裏切り者を排除するような目でわたしを見て…しかも、殺意まで出てるのね)」


ヲーちゃん 「(他のみんなはケンカでもしたのか?と思ってるみたいで殺意までは気づいてないみたいなのね)」


ヲーちゃん 「(…まぁ 気づいてないようでよかったのね 逆に気づいてたらめんどうだったから無駄な手間が省けたのね)」


ヲーちゃん 「(…それにしても、これからどうするか悩むのね?おそらく提督と話しすると目をつけられて邪魔されるのが目に見えてるのね)」


ヲーちゃん 「(一応、提督にはヲ級は艦娘だった頃の記憶が残ってると伝えてあるけど どこまで警戒するかな?)」


ヲーちゃん 「(ヲ級が過去の記憶が残ってるとしたら、元横須賀鎮守府の艦娘 祥鳳に間違いないのね)」


ヲーちゃん 「(鳳翔のおかげでヲ級に記憶があるのと 海軍基地から出てったことがわかったからほんと助かったのね)」


ヲーちゃん 「(そうなるとヲ級は元横須賀鎮守府提督を寝返りさせないために動くはず そのうえ、元提督のもとに着いてる瑞鳳を殺すことを目標としてるはずなのね)」


ヲーちゃん 「(わたしが提督を海軍に戻そうとしてることがバレてるかはわからないけど まぁバレてても警戒されることは絶対だから気にしなくていいのね)」


ヲーちゃん 「(…ただ、元横須賀鎮守府の艦娘 長門のことがイマイチ分からないのね)」


ヲーちゃん 「(提督が瑞鳳の生存を確かめたときに死んでるって答えたみたいだけど…なんで海軍側である長門がそんな嘘をついたの?)」


ヲーちゃん 「(むしろ戻ってきて欲しいなら生きてると伝えたはず…なのになんで 嘘をついたのかがわからないのね)」


ヲーちゃん 「(…可能性としたらふたつ ひとつは元横須賀鎮守府提督のことはもう始末する対象として見てる)」


ヲーちゃん 「(死んでると言えば、元横須賀鎮守府提督は戻ろうとはしない このまま反乱軍で続けていくから万が一、殺したとしても罪に問われない)」


ヲーちゃん 「(もうひとつは、元横須賀鎮守府提督を味方をしてる つまり、【海軍側の裏切り!】)」


ヲーちゃん 「(元横須賀鎮守府提督を追い出したことをいつまでも恨みを持ち 海軍なんかもうどうでもよく、むしろ崩壊させることを望んでる)」


ヲーちゃん 「(崩壊させると同時に、元横須賀鎮守府提督を海軍から追い出した元凶犯 瑞鳳を始末しようとしてる…十分可能性はあるのね)」


ヲーちゃん 「(もしそうだとしたらかなり危ないのね まさか海軍に裏切り者がいるなんて思わないはず…しかも元提督はだれかを怪しむことはしないからよけいに危ない!)」


ヲーちゃん 「(長門以外にも元横須賀鎮守府の艦娘はいるはずだから、その艦娘たちも警戒しないといけないのね 長門と一緒で裏切る可能性はゼロじゃない)」


ヲーちゃん 「(やっかいなのね…とてもじゃないけど、海軍側の裏切りは私にはどうにもならないのね)」


ヲーちゃん 「(元提督に知らせれば一発だけど、そういうわけにはいかないのね 今のわたしは深海棲艦…いくら元提督が私のことを気づいてるとはいえ、みんなを裏切るわけにはいかないのね)」


ヲーちゃん 「(元提督に知らせた瞬間、わたしはこの基地に居られなくなる…いくらこの基地の情報じゃなくても 提督はともかく、ヲ級は黙ってないのね)」


ヲーちゃん 「(私を追い出すか もしくは轟沈させる気でかかってくるはずだから下手なことはできない…警戒が強い今、情報を送るのは自殺行為なのね)」


ヲーちゃん 「(元提督が自ら気づくしかないのね…あのお人好しの人が気づくとは思えないけど……)」


ヲーちゃん 「…」チラッ



ヲ級 「…」


ヲ級 「(…ヲーちゃんのやつ、ぜったい南我原提督のことを考えてるな?情報をどう送ろうか…提督をどうやって海軍に戻そうか、その辺も考えてるだろう)」


ヲ級 「(提督だけはぜったいに海軍なんかに戻らせないぞ!あんなクズどものところなんかに…!!)」ギリッ


ヲ級 「(もし瑞鳳が生きてることを証明されたら、提督は絶対にもどる!私たちを裏切らないにしても 海軍に戻ることは確実だ!)」


ヲ級 「(海軍が提督をどう思ってるかなんて少し考えればわかる 奴らは提督を海軍に戻した瞬間 死刑にする!!)」


ヲ級 「(あの南我原鎮守府のやつはどう考えてるかは知らないが あいつは例外としたとしても!他のやつはぜったい提督を殺そうとしてるはずだ!!)」


ヲ級 「(普通裏切り者をまた海軍に戻そうとするか?裏切り者を戻すなんてありえない!始末するのが普通だ!!)」


ヲ級 「(しかもだ!あいつら以外にも あのクソ艦娘共だって向こうについてんだぞ!あの長門とという大バカ野郎が!!)」


ヲ級 「(過去にこの私を侮辱を与えたうえに屈辱を背負わせた…!!あんなやつの話など信用できるか!!)」ビキッ


ヲ級 「(海軍に属する奴らは誰ひとり信用できない!だから提督を絶対に海軍なんかに戻させるわけにはいかない!)」


ヲ級 「(必ずヲーちゃんを仕留める 裏切り者は必ず排除する!どんなことをしてでも、あいつをぶっころす!!)」ググッ…


テーブル 「イヤヤー!!ヤメテー!!!!」ミシミシミシミシ…!!!! ヲ級の拳がテーブルに押し付けられてへし折れそうに…


駆逐棲姫 「ーっちょ!?ヲ級さん!!テーブルが壊れます!!」


ヲ級 「ーっ…」メキメキメキメキッ!!!!!!


レ級 「おぉおおいっ!!やめろヲ級!なにかにイラついてるのはわかるが落ち着け!!」ガシッ ヲ級の腕を掴んで止める


タ級 「ヲ級!!冷静になれっ!!」ググッ… もう片方の腕を掴んで離させようとするが…


ヲ級 「…あぁっ?」ギロッ まったく歯が立たず、止められない


レ級&タ級 「「ひぃっ!!」」ビクッ!!




提督 「おーっす おはよー?」タッタッタッ…


イ級 「ーっあ!てっ提督 ちょうどいいところに!」


ホ級 「大変です!ヲ級さんが今にも暴れそうで…!!」


提督 「…っえ?」



ヲ級 「…おいお前ら この手…なんだ?」ギロッ


ヲ級 「まさかお前らごときで私を止めようと…?」ピキッ


レ級 「おぉぉ思ってない!思ってないから!!」ブンブンブンブン!!!!


タ級 「ヲ級おちつけ!別にケンカ売ってるわけじゃ…!!」

((((;゚Д゚)))))))アワワワ


ヲ級 「ケンカ売られたと判断する おまえら覚悟しろよ?」カタッ


レ級&タ級 「「ヒィィッ!!!!」」ビクゥ!!!!



提督 「ーっお おいヲ級!なにやってんだ!!」タッタッタッ


ヲ級 「っ! てっ提督…」スゥ… 提督に声かけられて我に返る


提督 「食堂に来たらいきなり不機嫌MAXで基地壊しそうにしてたが…どうしたんだ?」


ヲ級 「いっいや その…」タラー…


提督 「…ふたりとも あとは俺がやるから下がってくれ」


レ級 「うっうん…わかった」


タ級 「悪いがたのむ」


タッタッタッ…



提督 「…とりあえず ここだとあれだから場所移すか?」


ヲ級 「…あぁ わかった」


提督 「駆逐棲姫 玉子焼き定食たのむ 戻ってきたら食べる」


駆逐棲姫 「はっはい わかりました」


提督 「それじゃいくぞ?」


タッタッタッ…



ヲーちゃん 「…」













提督室



ガチャッ


提督 「適当なところに座ってくれ 今お茶入れるから」


ヲ級 「あぁ わかった」タッタッタッ…ポスッ


提督 「…」カチャカチャ…トポポ…


提督 「…なにかあったのか?起きて早々 暴れそうになってたが」コポポ…カチャカチャ


ヲ級 「………」


提督 「…俺のことか?」コトッ


ヲ級 「……まぁ 半分は」


提督 「…半分は?もう半分はなんだ?」


ヲ級 「…ヲーちゃんのことだ やっぱり提督が裏切らないか心配で……」


提督 「だからそれはありえないって言っただろ?心配する気持ちはわかるが俺は裏切らないって…」


提督「…いや また揉め合いになるからこの話はやめよう 昨日みたいになったらめんどうだ」


提督 「俺の裏切りは一旦置いておく ヲーちゃんの裏切りもおそらく平気だと思うと何度も説明しただろ?」


提督 「こっちがなにもしなければなにもしないとヲーちゃんは言ってたんだ 嘘をついてる様子もなかったから安心していい」


ヲ級 「そんなのわからないだろ?ヲーちゃんは艦娘だった時の記憶が残ってるんだ 私たちを裏切る可能性は十分にある」


提督 「たしかにゼロじゃないけどよ…それを言ってたらキリがないだろ?」


提督 「…それで朝機嫌悪かったのか?」


ヲ級 「…あぁ ヲーちゃんの顔見たらイラつきが……」


提督 「…警戒するなとは言わないが 普通に接するときはいつも通りに接してくれ」


提督 「変に警戒して暴れられても困るからな あまりヲーちゃんを刺激与えないようにしてくれ?」


ヲ級 「…わかった」


提督 「少しここで心を落ち着かせろ 落ち着くまで付き合うから?」


ヲ級 「いや もう大丈夫だ 提督に愚痴聞いてもらったから落ち着いた 朝食も注文したままだし、そろそろ行こう」


提督 「へいきなのか?無理してるようならもう少しここにいた方が…」


ヲ級 「朝食が冷めたら不味くなる だから行くぞ」カタッ


提督 「…わかった」













食堂



ガヤガヤ…


ヲーちゃん 「………」食べ終わってテーブルについてお茶を飲んでる


ヲーちゃん 「(…やっぱりたしかめに行った方が良かったかな?なに話してるか聞いといた方がよかったかも)」


ヲーちゃん 「(今の状況でわたしに攻撃してくるとは思えない 私が下手なことしない限りはやってこないはず)」


ヲーちゃん 「(だとしたらなにを話してる?提督はヲ級を落ち着かせるために話をするとして、ヲ級は絶対私のことを話してるはずなのね)」


ヲーちゃん 「(変に提督を説得されてもこまるけど 提督はわたしを必要としてくれてるから今のところは何もしてこないはず)」


ヲーちゃん 「(ヲ級も単独でわたしを倒そうとしてくるとは思えないからとりあえずは平気かな …どのくらい監視されるはわからないけど)」


駆逐棲姫 「…あの、ヲーさん 目が険しいですが…なにか考え事ですか?」タッタッタッ


ヲーちゃん 「…まぁ 少し考えてるのね でも気にしないでほしいのね」


駆逐棲姫 「気にしないでと言われましても…先ほど、ヲ級さんと睨み合っていましたが 何かあったんですか?」


ヲーちゃん 「なんもないのね ただ睨み合っただけなのね」


駆逐棲姫 「いやそれはおかしいかと…」


駆逐棲姫 「…ケンカでもしたんですか?」


ヲーちゃん 「駆逐棲姫そろそろ黙るのね 私がなにもないと言ったらなにもない、いいのね?」


駆逐棲姫 「…」



レ級 「おっおい…ヲーちゃんめっちゃ不機嫌だぞ なんかさっきヲ級と睨み合ってたけど」ヒソヒソ


タ級 「やっぱりケンカでもしたのか?あのふたりがケンカしたら基地壊れるぞ」


港湾棲姫 「やめてください シャレになりません…」



駆逐棲姫 「…ヲーさん 何かあったようなら話してくれませんか?相談に乗りますので」


ヲーちゃん 「だからいいって言ってるのね 聞こえなかったのね?私が何もないと言ったら…」


駆逐棲姫 「ありますよね?なかったらヲーさん そんな態度とりません」


ヲーちゃん 「ーっしつこいのね!ないと言ったらないのね!いい加減にしないと怒るよ!」


駆逐棲姫 「いい加減にするのはあなたですよ!ヲーさん!!」クワッ!!


ヲーちゃん 「っ!?」ビクッ


全員 「「ーっ!?」」ビクッ!!


駆逐棲姫 「ヲーさんが機嫌わるいとみんなに迷惑をかけるんですよ!いつも明るいのになんで今日は暗いのか なぜ怒ってるのか みんな考えるんですよ!」


駆逐棲姫 「そんな無駄なことを考えさせて何が楽しいんですか!?何がおもしろいんですか!」


駆逐棲姫 「ヲ級さんもヲ級さんですがあなた達ふたりは秘書とサブじゃないですか!この基地の中でもトップ争いをしてるふたりがケンカしたらシャレにならないんですよ!!」


駆逐棲姫 「いいから何考えてるか話してください!!話せないなら別室で話しをしましょう!!」


ヲーちゃん 「………」唖然


駆逐棲姫 「…すみません 少し頭に血が上りました」


駆逐棲姫 「なにがあったか話してくれませんか?機嫌悪いままでは皆さんに迷惑をかけます」


駆逐棲姫 「少しでもいいので話してください お願いします」


ヲーちゃん 「………」


駆逐棲姫 「…だめですか?」


ヲーちゃん 「…ありがとうなのね でも、今回に関してはちょっと話せないのね」


ヲーちゃん 「もし他の人に話したら…」


ヲーちゃん 「【全面戦争になるのね!】」


全員 「「ーっ!!」」ゾクッ!!


駆逐棲姫 「ーっ…そっそれは、どういうことで……」


ヲーちゃん 「聞くな」ジロッ


駆逐棲姫 「ーっ!?」ビクッ!!!!


駆逐棲姫 「(をっヲーさんから殺意が…!!今まで仲間に殺意なんて出したことないヲーさんが……!!)」ゾクッ


ヲーちゃん 「…ごめんなのね 仲間に殺意出すなんて本当はしたくないのね」


ヲーちゃん 「でも今回のことはどうしても話せないのね おねがいだから聞かないでほしいのね」


駆逐棲姫 「……ただの一言でも、ですか?」


ヲーちゃん 「ただの一言でもなのね 一言でも聞いたら戦争なのね」


駆逐棲姫 「…わかりました それでは聞かないでおきます」


駆逐棲姫 「もしなにかあったら遠慮せずに相談に乗ってください わたしはいつでも待っていますので…」


ヲーちゃん 「ありがとうなのね その時はお願いするのね」


駆逐棲姫 「はい…(いったい何を考えてるんだろう?聞いたら戦争になるなんて…)」


ヲーちゃん 「…演習場に行ってくるのね 何かあったら呼んでほしいのね?」カタッ タッタッタッ…


駆逐棲姫 「はい わかりました」


駆逐棲姫 「…」



レ級 「…ヲーちゃん マジでどうしたんだ?なにか不機嫌で理由を聞けば戦争になるなんて」


タ級 「たしかに…いつものヲーちゃんらしくなかったな 普段ならあそこまで顔に出さないのに」


港湾棲姫 「そうですね ヲーちゃんはヲ級と違って元気で機嫌悪くても誰かに当たるようなことをしなかったはずですからね」


ル級 「にしても、今日の駆逐棲姫はすごいな?あのヲーちゃん相手に怒鳴り散らすなんて」


ホ級 「たしかに…普段大人しいほど怒ると怖いとは聞くけど、まさにその通りだな」



提督 「おいーっす わるいな?駆逐棲姫 待たせたな」タッタッタッ…


ヲ級 「まだ朝食は冷めてないか?」


駆逐棲姫 「っあ 提督、ヲ級さん えっと…ちょっと待ってくださいね 今温めなおしてきます」タッタッタッ…


提督 「…? なんだ?みんな静かだけど どうした?」


レ級 「っえ あっえと…」


タ級 「…なぁ さっきのこと…話したほうがいいか?」ヒソヒソ


レ級 「…話した方がいいような気がするけど、話していい事なのかな?」ヒソヒソ


港湾棲姫 「んー…そうですね 話がややこしくなりそうな気がしますのでわたし的にはやめたほうが…」ヒソヒソ


タ級 「だけどヲーちゃんが機嫌わるいことを無視するわけにはいかないだろ?副秘書官が荒れてるのに話さないわけには…」


提督 「…? おまえら?なにを話して…」


全員 「「………」」


レ級 「…いっいや!別になんもないぞ!ただ静かになったときに提督たちが入ってきただけで……」


ヲ級 「…ヲーちゃんのことか?」


全員 「「っ!!」」ビクッ


ヲ級 「あってるみたいだな なにがあった 話してみろ?」


レ級 「えっえぇと…」タラー…


タ級 「それは……」


港湾棲姫 「………」


駆逐棲姫 「…ヲーさんとケンカしてるんですか?」


レ級&タ級 「「駆逐棲姫!?」」


ヲ級 「ヲーちゃんと?別にしてないが」


駆逐棲姫 「…ほんとですか?」ジッ


ヲ級 「あぁ」


駆逐棲姫 「………」


提督 「…駆逐棲姫 ヲーちゃんはなにか言ってたのか?機嫌悪いみたいだが」


駆逐棲姫 「その前になぜ怒っているのかを聞きたいです どういう理由でケンカしてるんですか?」


ヲ級 「だからケンカしてないと言ってるだろ 聞いてなかったか?」


駆逐棲姫 「嘘をつかないでください してますよね?でなければ朝ごはんを頼んだときににらみあったりなんてしません」


駆逐棲姫 「本当のことを話してもらえませんか?こちらとしても、いつまでも機嫌わるいままでは困ります おふたりがケンカしてると必ずどこかで支障が出ます」


駆逐棲姫 「支障が出なかったとしても話しかけずらくなるのは確実です そうなってはこちらも困るので解決できそうであれば話してもらえませんか?相談に乗ります」


ヲ級 「………」


提督 「…えっとだな?駆逐棲姫 そのことなら俺が相談を受けてるからへいきだ だから心配しなくていいぞ?」


駆逐棲姫 「っ! そうなんですか?」


提督 「あぁ ちょっと口外しにくいことだから聞かないでもらえると助かる ふたりを仲直りさせるのは俺がやっておくから!」


駆逐棲姫 「……わかりました それじゃお願いします」


駆逐棲姫 「ヲ級さんもちゃんと仲直りするんですよ?ケンカしててもいいことなんてありませんからね」


ヲ級 「………」フイッ


駆逐棲姫 「…いいですね?」ジロッ


ヲ級 「………」


提督 「…ヲ級 いやでも返事してくれ 駆逐棲姫は納得しないと引き下がらないぞ?」ヒソヒソ


ヲ級 「……わかったわかった できる限りはする できる限りな?」


駆逐棲姫 「できる限りではなくちゃんと仲直りしてくださいね?」


ヲ級 「………」


提督 「…駆逐棲姫 ごはんまだかな?」


駆逐棲姫 「あっはい 今持っていきますね」カチャカチャ…タッタッタッ


駆逐棲姫 「どうぞ 注文の玉子焼き定食と卵かけご飯です」コトッ


ヲ級 「おい わたしいつもこんなもの頼んでたか?ぶっとばすぞ」


駆逐棲姫 「じょうだんです これは私のご飯です ヲ級さんはひじき定食です」コトッ


ヲ級 「…おい いつもわたしはひじき定食頼んでたか?滅多に頼んだことないと思うんだが」


駆逐棲姫 「だってヲ級さんいつも注文バラバラじゃないですか…肉料理のときや魚料理、野菜料理の時もありますし」


ヲ級 「だからってなんでひじき定食なんだ もっと別のものがあっただろ?」


駆逐棲姫 「なら私の卵かけご飯と交換しますか?それでいいなら交換しますが」イラッ


ヲ級 「いやいい ひじき定食食べる」


駆逐棲姫 「なら文句言わずに食べてください 次からはちゃんと【商品名を!!】言ってくださいね!」カタッストン


ヲ級 「…」イラッ


提督 「…ヲ級 今回はおまえが悪いからな?駆逐棲姫は正論しか言ってないぞ」


ヲ級 「……いただきます」


提督&駆逐棲姫 「「いただきます」」



レ級 「………」 …ウン キョウノタマゴヤキモオイシイナ!


タ級 「…すごいな 駆逐棲姫のやつ、あのヲ級に文句言ったぞ」 ミソシルモオイシクテアサカラゲンギガデルヨ!


港湾棲姫 「駆逐棲姫は真面目ですからね ちょっと気が弱いところはありますが言いたいことがある時は言いますからね」 アリガトウゴザイマス


レ級 「でも少しは限度を考えて欲しいよな 他のみんなにも被害が及ぶ可能性があるから…」


タ級 「…うん それは思う」


港湾棲姫 「でも誰かが言わなければヲんの場合はわかりませんからね 言ってくれるだけありがたいです」


レ級 「それは…まぁ そうだけど」



ヲ級 「…」モグモグ…


駆逐棲姫 「…」カチャカチャ…スゥッ 卵かけご飯をかき混ぜ終えて醤油を手に取る


ダバーッ!! 卵かけご飯の上から醤油を入れすぎと言わんばかりに入れまくる


提督 「………。」ポロッ…カラカラ 駆逐棲姫の卵かけご飯を見て驚き箸を落とす


ヲ級 「……っ!?」ギョッ


駆逐棲姫 「…」コトッ…ゴリゴリッ!! 醤油を置いて次に塩をすり潰して卵かけご飯の上にかける


提督 「」○□○


ヲ級 「……おっおい駆逐棲姫 おまえ…なにやってんだ?」


駆逐棲姫 「なにって…見てわかりませんか?卵かけご飯を作ってるんですよ」


ヲ級 「いやそんなの見ればわかる!なんだその量は!!」


駆逐棲姫 「量?…一人前ですが?」


提督 「いやそっちの量じゃなくてだな 醤油と塩の量のことだ」


駆逐棲姫 「あぁ!そっちですか 気にしないでください いつものことです」


ヲ級 「いっいつものこと…?」


駆逐棲姫 「はい わたししょっぱいもの大好きなんです いつも醤油や塩を使うんです」カチャカチャ…


駆逐棲姫 「とくに私は焼き鳥が好きなんですが、焼き鳥に関しては肉が見えないぐらいに塩をつけて食べるのが最高です」


提督 「みっ見えないぐらいにつけるって…」


ヲ級 「…それ、肉の味するのか?」


駆逐棲姫 「いいえ まったくしません むしろ塩だけ食べてるようなものです」キッパリ


駆逐棲姫 「お肉は感覚で感じ取ります この塩の塊の中にはお肉がある、お肉と一緒だと自己暗示します」


提督 「自己暗示!?メシ食うのにそんなことしてるのか!?」


駆逐棲姫 「はい わたしけっこう偏食なので…いただきます」スゥ…


パクッ…


駆逐棲姫 「…うん しょっぱいです」モグモグ…


提督 「だろうな!?そう思うならやめろよ!そんなもの食うの!!」


駆逐棲姫 「でもおいしいです やはりこのくらいしょっぱくなくては」パクッモグモグ…


ヲ級 「……おまえ、体に悪いからやめろ?いくら深海棲艦の体とはいえ、体調は崩れるからな?」


駆逐棲姫 「だいじょうぶですよ ここ最近は胃がキリキリするだけで済んでますから?前までは頭とか痛くなったりしてましたが今は平気です」モグモグ…


提督 「それは平気じゃない!!痛みがあるなら今すぐやめろ!!」


提督 「深海棲艦だから食生活で早死にするかはわからないが今すぐ食べるのやめろ!いいな!!」


駆逐棲姫 「いやです これが私の楽しみなんですから 最近ストレス溜め気味だったので、これがないとやっていけません」パクッモグモグ…


駆逐棲姫 「痛いのはいやですがしょっぱいもの好きな私にとってこれがストレス発散方なんです なので食べるのをやめません」


提督 「むしろそれの方がストレス溜めないか?頭とか痛くなったら痛みによるストレスが…」


駆逐棲姫 「日頃のストレスよりかはマシです おいしいものを食べてストレス抱える方がマシです」モグモグ…


駆逐棲姫 「私のことよりも提督はヲ級さん達のことを見てあげてください おふたりがケンカしてたら今後、作戦に影響が出ます」


駆逐棲姫 「おふたりを解決したら私に言ってください いいですね?」モグモグ…


ヲ級 「…」


提督 「……わかった なんて、言えるわけないだろ?」


提督 「そこまで強いストレスを抱え込んでるならすぐにでも解決しないといけないよ 体調を崩す前にストレスを発散しないと」


提督 「なにか俺にできる範囲でならやってやるからストレス発散方法はないか?できる範囲でならなんでもいいから」


駆逐棲姫 「っえ(なんでも…?)」ピクッ


ヲ級 「」ピクッ


駆逐棲姫 「…できる範囲でなら、なんでもいいんですか?」


提督 「あぁ!なんでも言ってくれ できる限りは叶えてやる!それで体に悪い飯を食べるのをやめてくれるならな」


駆逐棲姫 「………」チラッ


ヲ級 「…」ジー


駆逐棲姫 「(ものすっごい睨みつけられてる…でも、ここで引いたらせっかくのチャンスを逃してしまう!)」


駆逐棲姫 「(なんでもと言われましたけど 限度を考えれば提督も受け入れてくれるはず…なら!)」


駆逐棲姫 「…なら、わたしがストレスを抱えたときに頭を撫でてもらえませんか?」


提督 「…っえ?あたまを撫でる?」


駆逐棲姫 「はい」


提督 「……そんなんでいいのか?てかそんなことでストレス発散できるのか?」


駆逐棲姫 「できるかと思います 今日はもうご飯食べてるのでいいですが、今後ストレスが溜まったらお願いします」


提督 「……まぁ それでストレス発散できるならいいけど」


駆逐棲姫 「決まりですね ごちそうさまです」


駆逐棲姫 「ではわたしはお皿などを洗ってきますので提督たちも食べ終わったら持ってきてください」カタッ タッタッタッ…


提督 「あっあぁ わかった」


提督 「…ほんとに頭撫でるだけで治るのかな?俺ならムリなんだが」


ヲ級 「(…くそ 文句言う前にそそくさと逃げやがった あいつ言うだけ言って逃げやがって!)」ググッ…!!


ヲ級 「(しかも提督にストレス溜まったら頭を撫でてもらうお願いするなんて…くそ!羨ましすぎる!!)」ドンッ!!


ヲ級 「(わたしだってイラついたら提督に撫でてもらいたい!!ギュッと抱きしめられながら撫でられたい!!)」


ヲ級 「(だがそんなこと死んでも言えるか!!いくら提督と仲直りしたとはいえ そんな自分の性格を崩壊させるようなことを言えるわけがない!!)」


ヲ級 「ーっくそ!!」ガンッ!!


提督 「ーっ!? どっどうした?ヲ級 なにか怒ってるのか?」ビクッ


ヲ級 「っあ!?いっいや、なんでもない ちょっと…思い出し怒りを……」


提督 「おっ思い出し怒り……?」



駆逐棲姫 「…」ジャー…カチャカチャ 流しに立って皿を洗っている


駆逐棲姫 「(ヲ級さんあまりにもイラついて感情を表にしましたね わたしが言うだけ言って、挙句の果てにはイラついたときに頭を撫でてもらうようお願いしたからよけいですね)」カチャカチャ…


駆逐棲姫 「(でもヲ級さんが悪いんですからね?わたしだってストレス溜めるのにヲ級さんばっかり提督に慰められて…わたしだって提督に慰めてもらいたいんですからね!)」


駆逐棲姫 「(まぁ目の前で口にしたときはものすごく怖かったですが…ヲ級さん ものすごく睨みつけてたし)」ゾクッ…


駆逐棲姫 「(…まぁ 提督が横にいたからなにかしてくるとは思ってませんでしたがね?いなかったら確実に表に出されてましたから)」


駆逐棲姫 「(戦略的勝利ですね!)」グッ!! ガッツポーズ!!



レ級 「…すげぇ ヲ級に勝ったよ駆逐棲姫のやつ」


タ級 「戦略的勝利だな あれは完全に駆逐棲姫の勝利だ」


港湾棲姫 「すごいですね 今までヲ級さんに勝つことができた方なんてヲーさんぐらいしかいなかったのに」


レ級 「たしかに てことは次の秘書艦は駆逐棲姫かな?戦艦を出し抜いて秘書艦になるとかやばいだろ」


タ級 「今の秘書艦になる方法は強い順だからな あのヲ級に戦略的とはいえ勝ったんだ」


タ級 「私たちもあのヲ級に勝てれば秘書艦になることができるが…勝てる自信あるか?」


レ級 「うん ない」キッパリ


港湾棲姫 「わたしはあります それじゃ今度、秘書艦の座をかけて勝負でもしてみましょうかね」


レ級&タ級 「「ぜったいやめろ!!」」



ヲ級 「ーっ…ごちそうさま!おい駆逐棲姫 洗い物やっとけよ!!わたしは演習場に行ってくる!」カタッ


駆逐棲姫 「はーい」


提督 「おっおい やってもらうんだったらせめて持っていけよ?」


ヲ級 「知らん!!」タッタッタッ…


提督 「………」


駆逐棲姫 「…気にしなくていいですよ提督 あとで持っていきますので」カチャカチャ…


提督 「いやしかし…」


提督 「…食べ終わったら持っていくよ さすがにわるいから」


駆逐棲姫 「そうですか?ではすみませんがおねがいします」キュッ


提督 「…」モグモグ…


提督 「(…なんでヲ級のやつ 怒ってたんだ?さっきはヲーちゃんのことで怒ってたけど、今度はなにで怒ったのかわからない)」


提督 「(知らないうちに俺、なんかやったかな とくにやってないと思うんだが…)」


提督 「…」チラッ


レ級 「?」ピクッ 提督と目が合う


提督 「なぁレ級 俺なんかしてたか?ヲ級に対して」


レ級 「…っえ」


提督 「他のみんなもわかってるやつがいたら教えてくれ 俺がなにをしたのか?」


提督 「俺はなにもしてないと思うんだが…でもなにもしてないのにヲ級が怒るのはおかしいしな なにかしたんだとは思う」


提督 「わるいが教えてくれないか?わかってる人やついたら」


レ級 「え、えっと…それは……」タラー…


タ級 「…レ級 言ってやれよ もろしてたって?」ヒソヒソ


レ級 「言えるか!!おまえ本気で言ってるのか!?」ヒソヒソ


レ級 「ヲ級はヤキモチ妬いてイラついてたなんて言えるわけないだろ!!言ったことがバレたら殺されるぞ!!」


タ級 「大丈夫だ 骨は拾っておく!」d('∀'*)


レ級 「ふざけんな!!」


港湾棲姫 「…おそらく ヲ級さんも頭をむぐっ」


タ級 「やめろ港湾棲姫!!おまえとヲ級がケンカしたらシャレにならん!!」港湾棲姫の口を塞いで喋らせないようする


提督 「? 頭を…なんだ?」


タ級 「なんでもない!!気にするな!」


提督 「(…あたま?頭を一体どうすんだ?ヲ級はなにかを望んでるのか?)」


提督 「(あたま あたま…頭……)」


提督 「……っえ まさかな?まさかヲ級も駆逐棲姫と一緒で頭を撫でて欲しいのか……?」


レ級 「(ノオォォォッ!!!!わかっちゃったァァァ!!!!これやばいやつだァァァ!!!!)」

( ^o^)<うわぁぁあ!


レ級 「(ヲ級に殺されるーっ!!誰構わず殺しにかかってくるー!!!!)」

└(└ ^o^)┘


タ級 「おちつけレ級!まだだ まだ提督は完全にはわかってない!」ヒソヒソ


タ級 「あのヲ級が頭を撫でて欲しいなんて言うと思うか?そう考えたら提督もそんなわけないと判断するはずだ!!」


レ級 「あっ…」ハッ


提督 「…いやまさかな ヲ級がそんなことを望んでるわけないよな?うん ありえない」


提督 「でもそれ以外に頭で関連することと言ったらなんだ?頭を撫でるわけじゃないなら…」ウーン


提督 「………頭撫でる以外思いつかないな やっぱり頭なでなでなのか?」


提督 「あとで聞いてみるか 頭を撫でて欲しいのか」


タ級 「(ノオォォォ!!!!最終結果が頭撫でて欲しいになってしまったァァァ!!!!)」

( ^o^)<うわぁぁあ!


タ級 「(なんでこういう時だけハズレの答えを見つけてくれないんだ!!このままでは私たちにまで被害がァァァ!!!!)」

└(└ ^o^)


レ級 「たっタ級!!まずいぞ!!提督のやつ ヲ級に頭撫でて欲しいのか聞きに行くみたいだぞ!!」アワワワ


レ級 「このままだと私たち死んじまうぞ!!どっどうする!?」


タ級 「えっえぇと えっと!!」ウーンウーン…


港湾棲姫 「…その時は私が止めますよ ヲ級さんを」


レ級&タ級 「「提督の方じゃないのかい!!」」



タッタッタッ…


離島棲鬼 「…あらぁ?提督 まだご飯食べてらしたの?ずいぶんと遅いこと」クスッ


提督 「離島棲鬼 そういうお前だって今からメシだろ?俺より遅いじゃないか


離島棲鬼 「わたしはみんなと一緒に食べるのが好きじゃないの だからいつもたのんだら部屋で食べてるのよ」


離島棲鬼 「でーも 今回は寝坊しちゃったからこの時間なのよ?わたしは別に遅くなっても平気なの」


離島棲鬼 「だってわたしは二軍戦闘艦だもの 滅多なことがない限り、一軍と共に戦闘なんてしないでしょ?」クスッ


提督 「いやしたくてもお前らが嫌がるからできないんだが…」


離島棲鬼 「あらぁ?そうだったかしら 記憶にないわね」


離島棲鬼 「駆逐棲姫 いつもの用意してもらえるかしら?わたしの大好物を!」


駆逐棲姫 「はーい マヨネーズ丼ですね?承りました」


提督 「マヨネーズ丼って…お前いつもそんなの頼んでたのか?体に悪いぞ」


離島棲鬼 「ご心配なく 食べたあとは脂肪燃焼させていますので太ることはありませんよ」


離島棲鬼 「ご覧になります?わたしの引き締まったか、ら、だ♡」///チラッ 服をまくってお腹をあらわにさせる


提督 「いやべつに 太ってるとは思ってなかったが体に悪いから心配してただけだ 見せなくていいよ」キッパリ


離島棲鬼 「っえ あっそう……」



レ級 「(…なんでそこは鈍感なんだ?あれは明らかに誘惑してたのに)」


タ級 「(提督は変なところで鈍感だな いや昔から鈍感なのは知ってたが…)」


港湾棲姫 「(離島棲鬼さん 少し痩せすぎなような…無理なダイエットしてるんですかね?健康診断のとき確かめましょう)」



離島棲鬼 「…えっと、提督 なにか思うことはないかしら?」


提督 「? 思うこととは?」


離島棲鬼 「っえ …その、わたしの…今お腹を見て」チラッ


提督 「痩せてるな 無理なダイエットとかしてないよな?もししてるようなら港湾棲姫に相談しろよ 無理なダイエットは体に毒だからな」


離島棲鬼 「あっはい…(なっなんでわたしの引き締まったボディを見て真顔なの?もしかして わたし魅力ない?)」ガーン


離島棲鬼 「(体重とか気にして いつも昼と晩抜いて自主練(主にダイエットの運動)してるのに…まだスマート差が足りないの?)」


離島棲鬼 「(いやそんなことはないはず!これ以上痩せたらガリガリになっちゃうから さすがにガリガリなのは喜ばないはず!!)」


離島棲鬼 「(ならなにが足りないの?ゴスロリの衣装が似合わないのかしら 他の衣装といったら……)」


離島棲鬼 「(……すっスク水………とか?)」///カァァ…



駆逐棲姫 「離島棲鬼さーん マヨネーズ丼できあがりましたよ」カタッ


離島棲鬼 「ーっえ!?あっうん 今取りに行くわ」///タッタッタッ…


駆逐棲姫 「? どうかしましたか?なんか顔真っ赤ですよ?」


離島棲鬼 「なっなんでもないわ!気にしないでちょうだい!」///カタッ


駆逐棲姫 「…っ! ふーん?なるほど」ニヤリッ


駆逐棲姫 「提督 ちょっとよろしいでしょうか?」


提督 「っん なんだ?」モグモグ…


駆逐棲姫 「少しイラついたので抱いてください!」ドンッ!!


提督 「」ブーッ!!


離島棲鬼 「ーっな!!抱くっ!?」///


駆逐棲姫 「はい 先程イラついたら私のことを抱いてくれると言ってくれたので!」


離島棲鬼 「っ…そっそうなの!?提督!!」///


提督 「……あの、おれ 頭を撫でると約束したんだが……」ダバー…


駆逐棲姫 「予定変更です おねがいします!」


提督 「いやさすがに抱くのは……」


離島棲鬼 「そっそうだ!抱くのはハレンチだ!!こんなみんながいるところで抱くなんて!!」///


駆逐棲姫 「おや なら誰もいない場所ならいいんですか?」


離島棲鬼 「いいわけないだろ!!誰もいないところでなんて よけいにダメだ!!」///


離島棲鬼 「二人っきりになったところで抱き合ったらなにするかわかったもんじゃない!!もしかしたら変なことをする可能性も!!」///


駆逐棲姫 「その変なことってなんですか?わたし気になります!」ニヤッ


離島棲鬼 「っえ そっそれは……」///カァァ…


駆逐棲姫 「聞きたいですねー 一体なにをご想像したんですか?二人っきりになったら…変なことをするって?」ズイッ


離島棲鬼 「うぅ…それは……!!」///プルプル…


提督 「…駆逐棲姫 離島棲鬼で遊ぶな!そこまでにしろ」


駆逐棲姫 「はーい♪」


提督 「離島棲鬼 俺は誰かとそういうことをする気はないから安心しろ みんなの関係を乱すことはしない」


全員 「「(いや思いっきり乱してるから!!)」」


提督 「…離島棲鬼 早くご飯食べろ 冷めるぞ?」


離島棲鬼 「っえ あっうん…食べるわ」



駆逐棲姫 「〜♪」キュッキュッ…


駆逐棲姫 「(やはりみなさんで遊ぶのは楽しいですね♪提督のことでからかうとムキになって言ってくるとこ!)」


駆逐棲姫 「(普段わたしがおとなしくしてるからって甘く見ないでくださいね?私だって提督が好きなんですから 大胆になるときぐらいあります!)」ドンッ!!


駆逐棲姫 「(…まぁ さすがに相手がヲ級さんになると話しは別ですが、あの人は冗談が通じる方じゃないから…)」



レ級 「…収まったな 騒ぎが」


タ級 「あぁ ヲーちゃんといいヲ級といい、離島棲鬼まで騒ぎに参加したからな」


港湾棲姫 「騒ぎが収まってほっとしました」


タ級 「となると、あと残ってる問題は…」


レ級 「提督がヲ級のところに行って頭撫でて欲しいのかと聞かれないようにすることだよ!!」アァァーッ!!


タ級 「話したら私たち殺されるー!!」ギャァァー!!


港湾棲姫 「大丈夫ですよ ヲ級さんが暴れたら私がとめますから」


レ級&タ級 「「なんの解決にもなってない!!」」













演習場



バァンッ!!バババババ…!!ブゥーン…


ヲーちゃん 「…全艦載機 撃てーっ!!」


艦載機 「「撃てーっ!!」」バババババッ!!!!!!


的 「」バキバキバキバキッ!!!! 無数の艦載機の集中砲火を食らいあと形もなくなる



ヲーちゃん 「…」スチャッ…ボゥン!! 46cm連装砲を自分の艦載機に目掛けて放つ


艦載機 「「撃てーっ!!」」バババババッ!!!!!!


砲弾 「」ガキキキキキィン!!!!



ボガァァァンッ!!!!


ヲーちゃん 「急旋回!そのまま上空に飛んで急降下!!」


艦載機 「「了解!!」」ブゥーン!!…ブゥゥン!! 旋回して上空に飛び急降下させる


ヲーちゃん 「狙え…撃てーっ!!」ボゥンッ!!


艦載機 「「撃てーっ!!」」バババババッ!!!!!!



ボガァァァンッ!!!!


ヲーちゃん 「戻るのね」


艦載機 「「了解っ!」」ブゥゥン…


ヲーちゃん 「…ふぅ」


ヲーちゃん 「(艦載機の銃弾すべて命中 的もあと形もなく粉砕…これならいつヲ級が攻撃してきても対処できるのね)」




続きは【反乱軍提督5】になります。

よろしくお願いいたします。


後書き

反乱軍基地に存在する深海棲艦


ヲ級(秘書艦)
ヲーちゃん(副秘書艦&偵察班)
タ級(戦闘班)
戦艦棲姫(戦闘班)
レ級(戦闘班)
ル級(戦闘班)
ホ級(戦闘班)
南方棲戦鬼(戦闘班)
南方凄戦姫(戦闘班)
イ級(遠征&壁役班)
ワ級(遠征班)
駆逐棲姫(調理班)
港湾棲姫(医務班)
重巡ネ級(工作班)


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