2018-07-23 23:48:13 更新

概要

弁当作ってたら書きたくなりました。




早朝

雪乃「…盛り付けよし、味も完璧、彩りもいい、栄養バランスも大丈夫、量も高校生男子が満足できるくらいはある、完璧なお弁当だわ」


雪乃 (いつも以上に力を入れたお弁当を凝視しながら問題のあるところはないか確認する。今日は比企谷君のお弁当を作ることになっている。何故比企谷君のお弁当を作っているかというと…)




——昨日の昼休み、ベストプレイスにて


八幡 (毎日毎日菓子パンも飽きてくるな…。"ベストプレイスで戸塚が自主練を頑張ってる姿を見ながら"と言ってもいくらなんでも毎日菓子パンは飽きる…。小町の手作り弁当が食いてぇ…。だが小町も受験生だ。朝飯と晩飯を毎日作ってもらってる上に弁当まで頼むのはさすがに大変だろう。やはり諦めるしかねーか…)


八幡「はぁ…」


雪乃「腐った目でため息つかないでくれるかしら?こっちの気分まで落ちるわ」


八幡「うおおっ!…なんだ雪ノ下か。いきなり後ろから話しかけるんじゃねーよ。びっくりするだろ」


雪乃「悪かったわね。…横、いいかしら?」


八幡「お、おお。え?何しにきたの?」


雪乃「由比ヶ浜さんとのじゃんけんに負けてジュースを買ってくることになったのよ…。次は負けないわ」


八幡「相変わらずの負けず嫌いさんだな」


雪乃「勝負となったらなんだろうと負けるわけにはいかないわ。ところであなた毎日そんなもの食べてるの?」


八幡「ん?あぁさすがに小町も受験生だし弁当頼めねーんだよ。小町が総武高入学するまでの我慢だ」


雪乃「毎日毎日菓子パンなんて飽きるでしょう…。それにクリームパンにメロンパン、甘いものばかりじゃない。その上マックスコーヒー…。いつか生活習慣病や糖尿病になるわよ。栄養バランスのいい食事をしなさい」


八幡「いいんだよ甘いもの多くて。その分しっかり頭働かせて糖分消化してっから」


雪乃「そうね。あなたは銅像になれるくらい考えてるものね。ろくでもないことを」


八幡「そうそうちょー考えてる。戸塚がかわいいとか戸塚との結婚生活とかな」


雪乃「戸塚くんのこと好き過ぎでしょう…。…お弁当作ってきましょうか?」


八幡「え?俺に?どしたの急に。てか悪いしいいって」


雪乃「1人分作るのも2人分作るのもそんなに変わらないから大丈夫よ。それに私のお弁当じゃ不服かしら?」


八幡「い、いやきっと美味いだろうから全然不服ではないけど…。(むしろ嬉しい) 本当にいいのか?あとで莫大な金とか請求されても小金の錬金術師である俺でも用意できないよ?」


雪乃「そんなことするわけないでしょう…。なら明日から作ってくるわね。明日またここに渡しにくるわ」


八幡「わ、わかった。すまんな」


雪乃「何かリクエストあるかしら?」


八幡「ステーキ」


雪乃「トマトの詰め合わせね。わかったわ」


八幡「ごめんなさいやめてください本当すみませんでした。てかなんで俺がトマト嫌いなことしってんだよ…」


雪乃「まったく…。花嫁修行の時に小町さんが教えてくれたのよ」


八幡「小町め…。そうだな、なら唐揚げがいいな」


雪乃「唐揚げね、わかったわ。ならまた明日」


八幡「おう」


——回想終了



雪乃(ということがあり、今こうしてお弁当を作っている。よ、喜んでくれるかしら…。緊張してきたわ…)ドキドキ



ベストプレイス


八幡(何故か雪ノ下から弁当を作ってもらえることになって今日は手ぶらでベストプレイスに来ている。…き、緊張してきたな。女子の手作り弁当を食べられるっていうのはこんなに緊張するものなのか…)ソワソワ


雪乃「待たせてしまってごめんなさい」


八幡「いや、そんな待ってないから気にすんな」


雪乃「そう。そ、それじゃあこれ…」


八幡「お、おおおう。なら開けていいか?」


雪乃「えぇ」


八幡「…おぉ。結構ボリュームあるな」


雪乃「私が食べてる量じゃ足りないでしょ?多めに作ったのだけれど問題ないかしら?」


八幡「おう大丈夫だ。よし、いただきます」


雪乃「どうぞ」


モグモグ…

八幡(…さすが雪ノ下、だな。まじうまい。唐揚げは冷めてるのにしっかり肉汁が出ててうまい。これ出来立てだったら小町の唐揚げよりうまいかもしれねぇな)


雪乃「ど、どうかしら…?」モジモジチラッチラッ


モグモグ…

八幡(アスパラのベーコン巻きか。野菜があまり好きじゃない俺にはすごく嬉しい一品だ。アスパラ自体はそんな好きじゃないけどベーコンに巻くだけでどうしてこんなにもうまいのだろうか)


雪乃「比企谷君?」


モグモグ…

八幡(あ、この卵焼き俺の好きな甘い卵焼きだ。だが甘いだけでなく、卵焼き本来のうまさもある。しっとりとしてて舌触りもいい)


雪乃「比企谷君!」


八幡「うお!?す、すまんどうした?」


雪乃「ど、どうなのかしら?感想を言いなさい」


八幡「めっちゃ美味い。冷めてるのにこんなにうまい弁当は初めてかもしれない」


雪乃「そ、そう。作った甲斐があったわ」



—10分後


八幡「あーうまかった。サンキュー雪ノ下。ご馳走さま」


雪乃「お粗末様。もう少しゆっくり食べなさい…。はいお茶」


八幡「美味くって箸が止まらなかった。お茶まで用意してくれたのか」


雪乃「毎日糖分の塊みたいなもの飲んでるとせっかくお弁当食べてるのに意味ないでしょう…」


ゴクゴク

八幡「…ふぅ腹一杯だ。すげーうまかったぞ」


雪乃「そ、そうよかったわ。えっと…ま、また食べたい?」


八幡「え?…また食いたい、けど」


雪乃「そ、そう。なら明日もまた作ってくるわ」


八幡「い、いいのか?」


雪乃「えぇ。その…う、嬉しかったから…」


八幡「そ、そうか。お、俺も嬉しかっt」


由比ヶ浜「あーっ!!」


八幡&雪乃「!!?」ビクッ


由比ヶ浜「こんなとこいた!ゆきのんとヒッキー2人でお昼食べてずるい!私も誘ってよー!うわーん!!」ダキッ


雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん…。わ、わかったから離してちょうだい…」


由比ヶ浜「んもう!次は誘ってね?…あれ?ヒッキーのお弁当ゆきのんが作ったの?」


八幡「あ、あぁ。毎日菓子パンだと体に悪いからって言われてな」


由比ヶ浜「ふーん。…じゃ、じゃあ明日は私が作ってあげよっか…?」


八幡「いやいい。やめてください。まだ死にたくない」


雪乃「ダメよ由比ヶ浜さん。いくら比企谷君が取るに足らない存在だと言えどそれだけはダメよ」


由比ヶ浜「2人ともひどすぎっ!?」


八幡(なんなら雪ノ下は俺に対しても酷い…)


八幡「由比ヶ浜は食べられる物作れるようになってからな?」


由比ヶ浜「その優しい目むかつくっ!むー…。そ、その時はちゃんと食べてくれる…?」


八幡「お、おう、まぁ…その時はな」


由比ヶ浜「そ、そっか。えへへ」


雪乃「……」ジト-


雪乃「そう。比企谷君は由比ヶ浜さんのお弁当がいいのね。なら明日から"毎日"由比ヶ浜さんに作ってもらいなさい。私は今後一切お弁当作ってあげないから」


八幡「いやほんと勘弁してください雪ノ下さん!また雪ノ下の弁当食べたいって!」


雪乃「ふんっ」




——翌日、本当に由比ヶ浜が弁当を作ってきた。

死ぬ気で食べきった八幡は、


「雪ノ下の弁当が食べたい…雪ノ下の弁当が…」


と呻きながら保健室に運ばれ、3日寝込んだ。





後書き

女子から弁当を作ってもらえるってもうリア充としか言いようがない。
だけどそれでも由比ヶ浜からの弁当は無理。


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2018-09-05 11:57:24

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2018-08-30 12:48:17

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