2018-09-14 22:24:53 更新

前書き

いつも一緒にいた時雨。

しかし、出張から帰ってくると時雨の態度がガラリと変わっていた……


提督「お、おい時雨……」



時雨「……」スッ



提督「……」


















提督「今回は簡単な作戦だが、注意は常時するように!」



艦娘「「「はい!!!!」」」















時雨「今日もお疲れ様」チュッ



提督「おいおい、まだ昼前だぞ?」



時雨「でも、今日は……ね?」



提督「あぁ、分かっているよ」ギュッ



時雨「……」///
















提督「いてて、腰が……」



時雨「……」ツヤツヤ



提督「あ、そう言えば明後日は時雨の誕生日だね」



時雨「……忘れてたのかい?」



提督「ち、違うぜよ。この頃忙しくて色んな事やってたから」



時雨「それを忘れたと言わず、なんて言うのかな?」



提督「うっ……すみません」



時雨「……はぁ、いいよ。それならプレゼント楽しみにしてるからね」



提督「はい、全身全霊をかけて時雨の欲しそうな物を選んで参ります!!」



時雨「うん、頑張って」










別日





提督「……ん、あぁ。もう夜か」



ガチャ



赤城「あの……提督」



提督「どうしたんだ、こんな夜中に?」



赤城「提督の事、好きなんです。お願いします。2番目でもいいので私をそばに置いてください……」



提督「……前も言ったでしょ、時雨はそういう事認めないし、俺も一筋でいたいんだ」



赤城「……なんで」



提督「……?」



赤城「なんで、私じゃ無かったんですか!?!!?!」



提督「……」



赤城「初期艦の次に出会ったのは私じゃないですか!!!?貴方も私の好意には気づいていたんですよね!?」



提督「……」



赤城「なのに……なのになんで、貴方は私じゃなく、あの子を選んだんですか!?」



提督「アイツは……時雨は、最初は泣き虫だったんだ」



赤城「……知っています」



提督「俺もその時はまだまだ小さな鎮守府の提督、経験が浅くて毎日無我夢中で頑張ってていた」



赤城「……そんなの分かっています」



提督「そんな俺は同族嫌悪ってやつなのか、いつの日か時雨に当たってしまった」



赤城「……」



提督「俺は本当に最低だと思った、嫌いな自分にトドメを刺したようにポキって何が自分の中で俺た気がしたんだ」



提督「でも時雨は、俺を抱きしめてくれた。提督が頑張ってるのは知っているよ、僕は提督の事認めてあげるからって」



提督「俺はその時気づいたんだ、認めて欲しかったんだって。そんなことを気付かされてくれた。癒された。惚れちゃったんだ」



赤城「……私だって認めてましたよ」



提督「……嬉しいけど、それを最初に気付かさせてくれた時雨がいいんだ」



赤城「……」



提督「……」



赤城「もういいです、分かりました。キッパリ諦めます」



提督「……ごめんな」



赤城「謝らないでください、では私はこれで」



パタン



赤城「ん、聞いてたんですか」



時雨「……あ、あの」



赤城「ちょっと、1人にさせて……ね?」



タッタッタッ!!



時雨「……」















提督「はぁ……ダメだな」



時雨(……?)



提督「やっぱり、艦娘と恋愛なんてしてはいけないのかな……」



時雨「……提督?」



提督「し、時雨!?いつからそこに……?」



時雨「なんで、そんな事言うんだい?」



提督「……ごめん、ちょっと色々あってな」



時雨「赤城さんの事?」



提督「……聞いてたのか」



時雨「うん」



提督「……ごめんな、弱いところ見せちゃった」



時雨「ううん、違うよ。僕が疑問に思っているのは恋愛をしてはいけないって言ったこと」



提督「……知ってる、逸らそうと思ったんだけどね。ははは……」



時雨「……」



提督「時雨が好きでいる事が、みんなを壊しちゃってるのかなって」



時雨「……なんだよそれ」



提督「……時雨?」



時雨「意味が分からないよ、提督。なんで好きでいちゃいけないんだい?」



時雨「好きでいる事がみんなを壊すなんて、お前の勝手な妄想だ。自己中心的な考えもいい加減にしろ」



時雨「僕は提督が好きで、君も僕が好きで何が悪いんだい?提督は他の人の事を考えすぎて僕の事を全然考えていない。だから……」



時雨「そんな悲しくなる事、もう絶対言わないでよ」ポロポロ



提督「時雨、ごめん。そうだよな、そんなんで壊れるわけないよな」ギュッ



時雨「……」ギュゥ













???「…………」



















明石「…………誰?」



???「あら、バレてたっぽい」



明石「夕立ちゃん、どうしたの?」



夕立「ちょっと作って欲しいものがあるっぽい」



明石「なに?今少し手が離せないの。提督から重要な装備の整備を頼まれてるから」



夕立「―――を作って欲しいっぽい」



明石「……そんなもの、嫌に決まって」



夕立「あたし分かってる、明石が提督に好意を抱いてること」



明石「…………だから何?」



夕立「なら利害は一致しているはずっぽい」



明石「でもそんなこと出来ないわ」



夕立「……いや、やるんだよ」パサッ



明石「……!!?」



夕立「この異常な量の提督が写ってる写真をばらされたく無かったら、やれ」ハイライトオフ



明石「……分かったわ、但し今その写真を返しなさい」



夕立「分かったっぽい、ただコピーはあるから捨てても無駄っぽい」



明石「提督の写真を捨てるなんて出来るはずないじゃない……」



夕立「……はぁ、やれやれ。ま、あとは頼んだっぽい〜」



ガチャン











明石「……やっと行った、ごめんね提督、うるさかったよね」



明石「……はぁ、今日も提督はたくましく凛々しいお姿で」ペロッ



明石「はぁ……お腹の下ら辺がうずうずしてる」



明石「…………ん///」クチュ





















提督「ふぁぁぁ………」



時雨「……おはよう、提督」チュッ



提督「ん、おはよう」ギュッ



時雨「ちょっ、くすぐったいよ///」



提督「今日も可愛いな」



時雨「……知ってるよ」



提督「じゃ、他の男に取られないように今日も頑張んないとな」



時雨「うん、頑張って」



提督「……あれ、パンツが無くなってる」



時雨「どこで脱いだの?」



提督「え、寝る前に脱いで適当に放り投げたんだけど」



時雨「後で掃除するから、その時出てくるかもね」



提督「あぁ、ありがとう」ギュッ



時雨「……///」



提督「めっちゃアホ毛動いてる、可愛い」



時雨「も、もういいって。遅れちゃうよ。今日、大本営に向かうんでしょ?」



提督「うん、1週間くらい会えないから今のうちに時雨成分を溜めておこうと思って」



時雨「……あと何時間で行くんだっけ」



提督「えっと、3時間後とかだった気がする」



時雨「なら、もうちょっと……しよ?」グイッ



提督「……可愛すぎかよ」



時雨「…………ね?」



提督「うん、もうちょっと、しようか」




















提督「いてて、腰が……前もこんなことあったな」



中佐「どんだけラブラブなんだよ、俺なんて1ヶ月もセックスレスだぞ」



提督「うわ、とうとう離婚か?」



中佐「なんかよ、前までは結構積極的に誘って来てたのに最近は俺から誘っても調子が悪いって断られちまうんだよ」



提督「お前の嫁って大和だっけ、巨乳で有名な」



中佐「おい、ロリコンよりはマシだ」



提督「ろ、ロリコンじゃねぇーし!」



中佐「ま、ロリコンでも唯一の同期だしな。大事にしてやるよ」



提督「いつの間にか出世しちまうんだからな、俺の同期様は」チラッ



中佐「ま、才能が違うからな」



提督「うるせ」



中佐「ま、そんなこんな話してるうちに着いたぞ……くれぐれも大佐に失礼の無いようにな」



提督「……内容による」



中佐「そんなんだから出世出来ねぇんだよ」



提督「自分を曲げてまで出世したくねぇよ」



中佐「……そうか、じゃ、頑張れよ」



提督「あぁ」



コンコン



大佐「……入れ」



提督「失礼します、大佐。今回はどのようなご要件でございますでしょうか」



大佐「ん、そんなにかしこまらなくていい。いつものようにしろ」



提督「はい、では大佐。今回はどんな面倒事を押し付けようとしてんだ」



大佐「面倒事とは失礼、任務と言ってくれ。今回はお前の鎮守府に外国艦のビスマルクの世話をして欲しい」



提督「ん、別に今回は軽い任務なんだな」



大佐「あぁ、お前よりも使える駒が出来たからな」



提督「……そうかよ、またそうやるから新人が消えてくんだよ」



大佐「なに、新人なんて湧くように出てくるんだ、いなくなれば補充すればいい」



提督「…………クソジジイが」



大佐「今回はそれだけだ、さ、帰っていいぞ」



















時雨「今頃どうしてるのかな」



望月「大丈夫っしょ、提督なら」



時雨「僕の友達は望月しかいないから……今日来てくれてありがとう」



望月「いや、暇だったから別にいいし。てか〜夕立に頼めばよかったんじゃ?」



時雨「夕立は……昔から何考えてるかわからないから」



望月「んぁ、あたしが単純だって言いたいんすか〜?」



時雨「……」



望月「おい、も〜時雨なんて知らないかんね」



時雨「ごめんごめん、提督の次に可愛くて」



望月「あたし的には提督より可愛いと思ってんだけどな〜」



時雨「誰にも負けないくらい可愛いよ、容姿は」



望月「容姿は、ってなにさ。馬鹿にしてるでしょ?」



時雨「……?」



望月「急に黙っちゃって、どうしたの?」



コンコン



夕立「お邪魔するっぽい」



時雨「夕立、今日の作戦はどうしたんだい?」



夕立「速攻で終わらせてきたっぽい、それよりお腹がすいたっぽい。時雨、何か冷蔵庫にない?」



時雨「あぁ、作り置きのカレーはあるけど」



夕立「じゃあそれを頂くっぽい」

















夕立「うん、美味しかったっぽい」



時雨「それはよかった」



望月「あたしにはなんもないのかよ〜」



時雨「カップラーメンでいい?」



望月「お粗末とは言わないけど、扱いがひどいぜぃ」



時雨「でも、夕立が部屋に戻るなんて久しぶりだね」



夕立「いや、今日は時雨に折り入って相談があって……長い話になるからお茶持ってくるっぽい」



望月「ん、それじゃああたしは帰っかな」



時雨「なんかごめんね」



望月「いんや、今度なんか奢ってくれんならいいよ〜」



時雨「うん、ありがと」












夕立「…………」ニヤッ














時雨「で、話ってなんだい」



夕立「提督と別れて欲しいっぽい」



時雨「…………無理」



夕立「なんで?別に提督の事そんなに好きじゃないんでしょ?」



時雨「それは最初の頃で、僕は提督の事よく知らなかったからで、今は大好きだよ」



夕立「いや、あたしの方が好き。好きで好きで殺したくなる程よ」



時雨「そんな事言われたって、あげることは出来ないよ。だって私のものだから」



夕立「……」



時雨「……」ズズッ



夕立「……」ニヤッ



時雨「……」 (あれ、なんか大事な事忘れてる気がする)



夕立「提督はあたしが貰う、分かったっぽい?」



時雨「提督は私のだっ……」



夕立「…………ふふ」



時雨「提督…………なんだっけ」



夕立「まぁ思い出せないんだから大事なことじゃないっぽい」



時雨「そうだよね、なんかお腹すいたな。朝から何も食べてなかったよ……何でかな?」



夕立「忘れてたんじゃないの?それより、一緒に食べるっぽい」



時雨「うん……」




















夕立「ありがと、明石」



明石「もう……こんなこと頼まないでちょうだい」



夕立「うん、あと今回の報酬」ポイッ



明石「……!?」



夕立「提督のパンツ、約束だったっぽい。それじゃバイバイ」



バタン



明石「……はぁ♡♡提督♡♡♡」



















夕立「ふふっ……明石ってばバカっぽい。提督の嫁になれば貰い放題なのに」



夕立「ま、いいや。あとは……」チラッ



夕立「提督にも、この薬を飲ませれば……アハッ」



夕立「……そもそも提督目当てでここに来たんだし、うっぜぇゴミ達と話すのもそろそろ面倒だし」



夕立「ようやく一緒にいられるっぽい」




















男「今日もありがとね、夕立ちゃん」



夕立「うん、楽しかったっぽい」ギュッ



男「またお金が無くなったらいってね」



夕立「オジサン優しいし、また呼びたくなっちゃうっぽい」



男「こんなに小さいのに、タトゥーとか今から入れて大丈夫なの?」



夕立「……こんな身体どうでもいいし」ボソッ



男「ん?」



夕立「みんなの要望に応えたんだから、喜んで欲しいっぽい」



男「うん、可愛かったよ。じゃあね」



夕立「ばいばーい!」
















夕立「お……おぁぇ!!」ビチャ



夕立「……クソ豚どもが、最悪」





















夕立「嫌なこと思い出しちゃったっぽい」



提督「嫌な事って……何かあったの?」



夕立「提督!?いつからそこにいたっぽい!」ポコポコ



提督「いで……そう言えば時雨どこか知ってる?」



夕立「知らないっぽい、それより一緒にご飯」



提督「じゃ見つけたら執務室で待っててって言っておいて、俺探してくるから」



夕立「あ、ちょっ……待って!」



提督「ごめんな!用事があるんだ!!」



夕立「…………っ!」ガッ!!



壁<ギャアアアアアアア!!!



夕立「…………まあいいや、もう王手なんだから」

























提督「時雨〜!どこだ〜!!」



望月「どうしたの?そんな血相変えて」



提督「あれ、そんなに怖い顔だった?」



望月「んいや?ただ、冗談いって気を紛らわしてあげようかな〜なんて」



提督「ありがと、時雨どこにいるか知らない?」



望月「さっき食堂から部屋に戻って行ったような気がするんだけど」



提督「それじゃあ入れ違いになっちゃったかもね、ありがと、それじゃ」



望月「おう、じゃ〜ねぇ〜」



望月「……ラブラブだね、時雨」



























夕立「赤城さん、どうしたの」



赤城「貴方がしていることは知ってるわ」



夕立「なんの事?」



赤城「貴方が時雨に薬を飲ませた事よ、明石から聞いたわ」



夕立「あれ?他言無用って言ったはずっぽい。……後で殺すか」



赤城「……今すぐ辞めなさい、提督にもその薬を使おうとしているのでしょ?」



夕立「……赤城さんも提督の事好きなんでしょ?なら、一緒に組むっぽい」



赤城「組む?……あなたと私が?」



夕立「そう。この薬を執務室の蛇口に塗ってきて欲しいっぽい」



赤城「…………」



夕立「これは渡しておくっぽい、成功したら2人目のお嫁さんとして受け入れてあげるっぽい。それじゃバイバイ」



赤城「あ、ちょっ、待ちなさい!!」



赤城「…………これ、どうしよ」チラッ


















提督「時雨、久しぶり」ギュッ



時雨「きゃっ……て、提督。おかえりなさい」



提督「なんだ、なんか最初の頃に戻ったみたいになって。ドッキリか?」



時雨「ドッキリ?そんなことするはずないじゃないか」



提督「知ってるよ……冗談だよ」



時雨「僕、もう行っていいかな」



提督「え、うん。嬉しくて抱きついてくれると思ってたんだけど」



時雨「え、なにそれ。なんか気持ち悪いよ、提督」



提督「……冗談、だよ」



時雨「提督は冗談が好きなんだね、僕嘘はあんまり好きじゃないんだ……そろそろ部屋に戻っていいかな」



提督「…………あぁ」


















夕立「おかえり、提督」



提督「あ、あぁ。ていうかどうやってここ入ったの?」



夕立「ちょっとピッキングして入ったっぽい」



提督「どこでそんな技術を学んだんだよ」



夕立「えぇ?生まれつき?」



提督「どんな環境で生まれたんだ、夕立は」



夕立「そんな事より、少し話ししようよ」



提督「え、いいけど……何を?」



夕立「あたしと初めてあった時の事」



提督「あぁ、あの時は驚いたよ」


















提督「…………初めて東京来たんだけど、何処に大本営の仮事務所があるんだよ」



提督「手描きの地図じゃどこにあるかわかんないよ」



提督「とりあえず、探してみるか……」

















提督「いや、見つからんし」



提督「ふざけんなよ、1時間も探してわからない場所を手書きにしやがって。あの大佐、ぶっ殺す」



提督「……ん、あれは夕立?」



男「夕立ちゃん、じゃあね」



夕立「バイバイ」



提督「……ん?なんか顔色が悪そうだ。……ついて行くか、聞いてみれば仮事務所の場所も分かるかもしれないし」














夕立「……はぁ、はぁ」



提督「どこいったんだ……!?お、おい、大丈夫か?」



夕立「……誰?」



提督「夕立、であってるか?大丈夫?」



夕立「大丈夫っぽい、ありがと。貴方は……」



提督「あぁ、今ここら辺に仮事務所があるって言われたから」



夕立「……!?!?」



提督「お、おい……顔色がもっと悪くなったぞ、本当に大丈夫か?」



夕立「……っせえな」



提督「ご、ごめん……」



夕立「……こっち、ついてきて」
















強面の男「おう、夕立遅かったじゃねぇか」



夕立「……はい、お金」



強面の男「毎度毎度ご苦労さん…………きっちり今月の30万は受け取ったぞ。またよろしくな」



夕立「……あの、あと客人の人が」



強面の男「ぁ?……あぁ、この前連絡があったやつか……よぉ、提督」



提督「……なんだ、この荒れ放題の部屋は。本当にここであってるのか」



夕立「うん、大佐って人が黙認してるっぽい、あたしは表向きは任務って事で働かされてるっぽい」



提督「そんな……くっ!あのクソ野郎」



夕立「いいの、耐えれるレベルの仕事だから。それにあと一週間でここともお別れだから」



提督「……それなら、」



強面の男「何ボソボソ話してんだよ兄ちゃん、こっち来いよ」



提督「…………?」



強面の男「オラッ!!」ボコッ



提督「うぐっ……!?」ドサッ



夕立「……っ」



提督「急……に、なにを?」



強面の男「っせえよ……!!」ボコン!!



提督「っがは!!!!」



強面の男「あーあ、手から血が出てきたわ〜どーしてくれんだよ!!」ボコッ!!



提督「ふぐっ……」



強面の男「っ……もうおしまいか?夕立ならよ10分は耐えれるってのによ。まぁ、兵器だからあたりめーか」ハハハ



強面の男「おい夕立、こいつ片付けておけ」



夕立「分かった」グイッ



提督「…………」



夕立「情けない……」























提督「ん……どこだここ?」



夕立「…………」



提督「おい、タバコなんてす」



夕立「黙っとけよ、どう、提督も吸う?」



提督「…………貰う」



夕立「…………ふぅ」



提督「禁煙してたのに、ん、やっぱり上手いな」



夕立「禁煙なんてしちゃダメっぽい。あたしには考えられないけど」



提督「まぁ、お前の言い分もわかるよ。でもな、うちの鎮守府は敷地内禁煙してるんだ」



夕立「え、自分で決めたっぽい?」



提督「いいや、赤城って奴がいてな。そいつはタバコが嫌いだって言ってたからそういうルールにしたんだ」



夕立「信じらんないっぽい、あたし絶対提督の鎮守府行きたくない」



提督「まぁ、そんなに大きくない鎮守府だから。金銭的な意味でお前を鎮守府に呼ぶことは無いよ」



夕立「何真面目に答えてるっぽい?別にそんなマジレスして欲しかったわけじゃないし」




提督「う、生意気なガキだな……。そういやここってお前の部屋か?」



夕立「そうだけど、ちょっと汚くてごめんっぽい」



提督「ちょっとどころじゃないけどね、ここまで運んできてくれたお礼に片付けようか?」



夕立「ううん、あたしには全部捨てられないから」



提督「……そうか」



夕立「で、あたしには提督を養えるほどお金はないっぽい。提督はどうするの?」



提督「…………金か、思い出したんだけど、お前と一緒歩いてたおじさんは誰なんだ?」



夕立「提督には関係無いっぽい。あと話を逸らさないで欲しいっぽい」



提督「まあ、あのクソ大将は俺をボコボコにされる事が望みだったって事だった。つまりもう俺の用事は済んだ」



夕立「うん」



提督「だから、その腹いせに夕立を自由にする」



夕立「……は?」



提督「お前を自由にして、一矢報いてやるんだ」



夕立「いやいや、待つっぽい!提督じゃ、また怪我するだけっぽい」



提督「んいや?俺結構強いよ?提督だよ?訓練してるよ?」



夕立「ちょっと言い方がウザいっぽい。でも、それならなんでさっきはやられっぱなしっぽい?」



提督「え、女の子の前で殴り合いってダサくない?」



夕立「殴られ続けられるのもダサいっぽい。……本当にそんな理由?」



提督「いや、嘘だ。最初の攻撃が顎に入って脳震盪を起こしたんだよ」



夕立「1発KOかよ、ダッセ」



提督「う、うるせぇよ!……いや、1発くらい喰らってやろうとか舐めてたらあいつ顎に入れてきやがって……」



夕立「……ん、まぁ。頑張ってよ。あたしを自由にしてくれたらラーメン奢ってあげる」



提督「マジで?俺めっちゃラーメン好きなんだよ。これは頑張るしかねぇな」



夕立「いや、そんなに喜ぶとは思わなくて少し引いたわ。提督たまにキモイっぽい」



提督「うっぜ、このガキ」



夕立「逆ギレとかヤバいっぽい」



提督「……早く帰って、癒されたいわ」



夕立「……はいはい、あたしと早く離れたいならアイツらを倒してくるっぽい」



提督「うっし、それじゃあ頑張るか!」



夕立「…………んだよ、ウザいわ。コイツ」ボソッ



















提督「………」ガチャ



強面の男「んぁ?……また来るとは思ってなかったぜ、提督さん」



提督「あぁ、この前のお返しにお前を倒しに来た」



強面の男「おいおい止めてくれよ、俺はただ上から依頼されただけなんだぜ?」



提督「お前は上の命令でしか動けないのか?」



夕立「…………!?」



強面の男「んだと、随分と喧嘩腰じゃねぇか」



提督「上の命令を聞くのは生きていく上で必要だが、お前みたいな奴は最初から上の尻拭いを命令されている。ただ利用されているだけだし、あいつはそういう奴だ」



強面の男「あぁ?この前みたいにやられてえのかドM野郎」



提督「んいや、今のはお前ら2人に言ったんだぞ?夕立」



夕立「…………っ!こんな時まで説教かよ!!なんなんだよお前!!!!」



夕立「今日の今日まで頑張って頑張って耐えてきて、ふらっと立ち寄った知らない奴にどうしてここまでしようと思った!?」



夕立「ラーメンじゃねぇよな!?何を求めてんだ!?体か?恩か?迷惑なんだよ!!」



提督「迷惑なんて思ってないだろ?嬉しって言え。嬉しいって言ってくれるだけだ、簡単だろ?」



夕立「嬉しくなんてない、迷惑だ!!やろうと思えば艦娘として生まれたあたしならここを更地にすることだって出来るんだよ!」



強面の男「うっせぇよ!黙れ!!」



提督「お前が黙れ!!!」ゴッ!!



強面の男「っ…………」バタ



提督「夕立が、心を開いて俺に言ってるんだ。邪魔すんな」



夕立「……めっちゃ強いやん」



提督「いや、強いって言ったじゃん」



夕立「……あれ、何話そうとしてたんだっけ?」



提督「んいや?知らない」



夕立「…………はぁ、なんかもういいや。これで自由になれた気がするし」



提督「まぁ、そうだな。……こいつどうしよう」



強面の男「…………」シロメ



提督「完全に気絶してんな、じゃあ今までのお返しじゃないが。高そうな服きてるから剥いで売っちゃうか」



夕立「あ、そこのクローゼットにも服入ってるっぽい」



提督「マジで?え、めっちゃブランド物ばっかりなんだけど。これだけあれば札束2つは貰えるぞ」



夕立「じゃあ1割あげるよ」



提督「いやいや、全部やるって。これからやりたい事いっぱいあるだろ?」



夕立「…………そうだね」



提督「じゃ、質屋に行くか」
















提督「うっわ、札束2個どころか3個貰えたんだけど」



夕立「こんな大金初めて見たっぽい……」



提督「俺もだ………」



提督「あ、1万円だけ借りていいか?」



夕立「ん?なんで?」



提督「あぁ、鎮守府に帰る金もあいつに取られてたから帰れなくてな。ここから結構遠いから1万くらいするかなって思って」



夕立「かな?わかんないっぽい?」



提督「うん、軍の車で来たから分かんないんだ」



夕立「じゃあ、5万くらいあげるよ」



提督「5万……うん、借りるよ」



夕立「いいよあげる、返さなくていいっぽい」



提督「いや、お前とさ。また会える気がするじゃん。借りておけば」



夕立「……めっちゃキザじゃん、まあいいや、またどっかで会えれば」



夕立「ううん、必ず会うっぽい」





















夕立「あの時はウザイ兄ちゃんだとも思ってたっぽい」



提督「……懐かしいな」



夕立「うん、でも今は……ううん、あの時から好きになっちゃったっぽい」



提督「そうか、でも……」



夕立「知ってる、時雨がいいんでしょ」



提督「あぁ、ごめん。そこだけはハッキリさせておきたい」



夕立「月日が経つにつれて、段々好きな感情が増していって」



夕立「……今では、食べちゃいたいくらい好きっぽい!!」



タッタッタッ!!



提督「夕立どうし……むぐぅ!?」



夕立「ん…………っぷはぁ♡♡」トロン



提督「おま……なにして!?」



夕立「時雨は毎日こんなにキュンキュンする事を……本当にずるいっぽい」




提督(口を濯ごう、時雨は鼻が敏感だからな)



提督「……」



ジャー



夕立「あーあ、気づつくっぽい。まぁ、いいや」



提督「………ま、やらないがな。赤城から忠告を受けたし」



夕立「あ……赤城?」



提督「…………そうだ、お前がやろとしてたことも。やっていた事も赤城から聞いたぞ」



夕立「…………え」



提督「………どうして、そんなことしたんだ」



夕立「はぁ……」



提督「……?」



夕立「想定の範囲内っぽい、提督。……この写真、分かるっぽい?」



提督「……っ、それは俺の実家の写真だ。どうして夕立が持っている?」



夕立「提督が言ったじゃん、やりたいことやれって。だからそのお金で提督の家を特定したっぽい」



提督「で、でもそれは国家機密レベルで守られているはず……」



夕立「提督、知ってる?あたし、あそこにいた時、いろんな人と知り合ったっぽい。 もちろん大きな権力を持った人も」



提督「……」



夕立「多分この日の為にあたしは色々なものを捨ててきたっぽい。提督の為に」



提督「嬉しくねぇな…………それで?俺の実家を特定して脅そうっていうことか?」



夕立「そうっぽい」



提督「…………そんなことしても、時雨を好きな気持ちは変わらない。むしろ嫌いになるぞ」



夕立「そりゃそうっぽい。だから提督に選択を迫るっぽい」



提督「………?」



夕立「時雨か家族か、選ぶっぽい」



提督「……そう来るよな、うん」



夕立「提督、あと10秒で決めるっぽい」



提督「そりゃ、時雨だ。記憶が消えても好きなままだ。それに俺の家族は一人しかいないしそれにそいつは俺のクソ上司だ。死んだって構わない」



夕立「いいえ、もう一人、妹がいるでしょ?」



提督「……!?」



夕立「しかも提督に近い所にいる、でしょ?提督」ニヤッ



提督「…………」



夕立「提督の妹、それは明石」



提督「…………………分かったよ、お前の言うことに従う。それだけは、明石に手を出すのは止めてくれ」



夕立「分かったっぽい!じゃあまずこれを飲んで?」



提督「…………あぁ」



夕立「……どう?」



提督「……………………………夕立か?」



夕立「そうっぽい」



提督「どこに言ってたんだよ、探したんだぞ?」



夕立「ごめんっぽい、てーとくっ!」チュッ



提督「なんか今日は積極的だな、何か嬉しい事でもあったの?」



夕立「提督と離れてたから寂しかったっぽい」



提督「……ごめんな、今日から半年間外に出向くことは無いから安心してくれ」



夕立「うん、ずっと一緒っぽい」



提督「あぁ、ずっと一緒だ……夕立」ギュッ





















Part2に続く


後書き

この作品を最後まで読んでいただきありがとうございます。

昔、このサイトで書いていたんですがまた戻って1から書いてみました。

夕立ファンの人には申し訳ない、悪役というか可哀想な役を努めさせてしまい申し訳ございません。許してください何でもしますから!(なんでもするとは言ってない)


好評であれば続きを書こうかと思います。


話が360度変わりますが、誤字脱字の報告よろしくお願い致します。

はい、皆さんの一周まわってんじゃねぇかというツッコミが聞こえてきます。ありがとうございます。

皆さんの暇を潰せて頂けるような作品であったなら本望でございます。


最後にですが、私は小説家ではないので基本が分かりませんので改善点を挙げていただければ嬉しいです。


では、Part2かその他の作品でまた会えることを楽しみにしています。


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