村雨「へー」

夕立「なにその薄いリアクション」

村雨「だって夕立ってば普段話してる時そんなぽいぽい言ってないじゃない」

　　「テンション上がったときは言ってるけどいつも高いわけでもないし」

　　「だからあんまり変わらないというかわざわざ私に言わなくてもって」

夕立「そういうことも考えたんだけど一応言っておこうかなって、ね」

村雨「別にいいけど、なんでかはちょっと知りたいわね」

夕立「うーん、新規着任艦へのイメージを改善するため、かしら」

村雨「うん？」

夕立「今は着任したての娘と顔を合わせることって滅多にないでしょ？」

　　「でも人伝で話を聞くことはよくあることで」

　　「だからやたらと『ぽいの人』って覚えられてるみたいでそれが嫌っていうか」

村雨「覚えやすくて私はいいと思うけど、『ぽいの人』」

夕立「問題なのは『ぽいの人』じゃなくてそれに附随してくるイメージなの」

　　「つまり『アホの子』よ」

村雨「あー、それは確かに、嫌よねえ」

　　「全然知らない娘からアホって思われるのは避けたいわよねえ」

夕立「アホでもなんでもないのに…」

村雨（ちょっと抜けているとこはあるけどね）

夕立「とりあえずそういうことで『ぽい』って言わないようにするから！」

　　ｺﾝｺﾝ

村雨「はいはーい」

　　ｶﾞﾗﾘ

春雨「村雨姉さん、と夕立姉さんもいたんですね、丁度よかったです」

　　「白露姉さんたちがおやつにするから村雨姉さんたちを呼んでくるようって」

村雨「ふふっ私たちも甘いものが欲しくなってきたところだったのよ」

春雨「今日のおやつは新作のプリンですよ、フルーツがたくさん載っていて美味しそうでした」

夕立「やったっぽい！早く食べたいっぽい！」