2018-09-05 01:09:01 更新

概要

あの伝説の鬱ゲー「さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜」を某大物Youtuberでリメイクしてみた。


ほならねを教えて~comment te dire honarane~


※このSSはあの伝説の鬱ゲー「さよならを教えて」パロディです。


【注意事項】

・ネカマと本当の女性の区別がつかない

・ひきこもるといわれるのが辛い

・就職をする予定がない

・親にすがりたい

・鏡を見ると興奮する癖がある

・本名が浜崎順平だ


などに当てはまる場合はこのSSを読むことをご遠慮願います。



夢の中


無垢(むあか)な長い髪を振り乱し、何か知らんけど叫び声を上げている女子。

長い……しっぽなんかな?何か振り回して、おたけび?をあげている怪物。

妙やわ……妙やな。何か妙やなぁと思うわ。


女子は美しく、美しいからこそに見る者は十分ニチィパワーをもらえますよ。

それでも女子と出会うため、オフ会を開いたら……誰も来んかったわ。


全身を舐めるように這い回る、ケツ顎みたいな怪物。

怪物にその身を拘束され、(ピッピー)への侵入を拒めない女子。

ぬるりとうごく生理的嫌悪の権化が、女子を(ピッピー)している。

怪物の体(からだ)液が女子の体を汚し、染み込んでいく。


浸食(じゅんしょく)……


同化(おなじか)……


それは同化と呼ぶにふさわしいんかな?いや確信がないわ。

その怪物の姿は何かに似ていた。何か、何やろな?何やろ。

何かに似ているんですけどねー。何かですね。何かに似てる。


怪物の下方の……赤い……毛みたいな感じの触手がざわざわとうごめいている。

怪物が俺に向かって口を大きく広げた。

何かドロドロしてキモチワリイジャアアン……。



未来の家


ここは大阪府内で活動するNPO「おおさか若者自立ネット」が運営する、ひきこもりの若者たちを支援する施設「未来の家」。

昨年春に府や貝塚市の補助を受け、市内の廃校を改造して、運営をスタートしている。

今日からは新年度、この施設として二度目の春を迎えようとしていた。


~チャイムの音~

焼肉「ちゃんと挨拶せえ!この業人が!」

順平「ア……アノ……オデ……オデラ……ワタクシ……ワガヤ……」

焼肉「お前は35にもなってなんで挨拶一つでけへんのや!……ほんまにすいません」

名越「いえいえ、順平さんも緊張してはるんですよ。私はここで自立支援員をやってます。名越(なごせ)えいみです。浜崎さん、これから一緒に頑張りましょうね」

焼肉「よろしくお願いいたします。順平、しっかりせえよ!」


焼肉が順平の背中をバシッと叩いて退出しようとしたその時、後ろから別の足音が聞こえる。


……バタバタバタ

??「順平!順平おらんのか~?」

順平「オ……オカサン」

カスゴリ「すみません、うちの子がご迷惑をおかけします。この子はまだ35歳で、社会のことを何にもわからんもんで!」

名越「よ、よろしくお願いいたします」

カスゴリ「順平、お母さんも一緒に居たろか?順平ちゃんお母さんおらんと何もでけへんもんね?」

名越「あのお母さん、基本的に施設内では順平さんお一人で活動していただくきまりなんで……」

焼肉「カスゴリ!お前もええ加減にせえ!順平をここに行かせる言いだしたんはお前やぞ。」

カスゴリ「いやでもこの子は私がおらんとまた変なこと始めてまうし……」

焼肉「どうせ三日で音を上げるけぇそれまで待っとけ!帰るぞ!……どいつもこいつも頭時間なっとるで」


順平の両親が帰って、施設にはまた静寂が訪れた。


名越「……ご両親、心配してはるんやなぁ?」

順平「オヤニ……メイワクカケテ……」

名越「申し訳ないっていう感じ?」

順平「ソソソソ……ソレデ……ヒキコモリシエンカツドウ……ハジメテ……『シゴト』ニシタイトオモッテルンデ……」

名越「この活動が、仕事?……え?ああそういうことね。じゃあ『お仕事』一緒にがんばろな!」

順平「ハイ……(敬語使うべきジャアアン……)」


……ガラガラガラ

??「失礼します」

名越「あら?石才さん……初日から遅刻て、ええ度胸しとんなぁ!」

石才「本当に申しわけありません。前日緊張して全く眠れなくて……」

名越「石才さん、東京からきて、慣れん土地で不安なんはようわかっとる。でもあんたは新米とはいえ自立支援員やで?無理せんでもええけど、もっとしっかりしてな!あ、そうそう。こちら、今日からこの施設に来た浜崎順平さんや」

順平「(おほ^~若くて……OLっぽい可愛い女子やんけぇ!)ヨロシクオネガイイタシマスゥゥゥ」

石才「あ、はい。私は石才三香(いしざいみか)……」バタッ


疲れからか、三香の体は不幸にも順平の方向へと倒れ込む。順平と、順平の腕の中で驚きの表情を浮かべている三香の視線が

交錯したような気がするのは、順平の錯覚だ。


順平(女、女子に触れただで……でもこれでオ○ニーはしたらダメだで……)

名越「石才さん、今日は初日やしええけど、体調管理も仕事のうちやで!」

順平「ソ……ミカチャン……ミカチャンヤッタッケ?ミカチャンモ……カラダニキヲツケナアキマセンヨ」

名越「その調子やったら予定しとったあいさつ回りは午後に回すわ。それまでゆっくり休んどきや」

石才「はい……」

順平「ミカチャン……シッカリセナアキマセンヨ……マッタク……マッタク……」


休憩室へおぼつかない足取りで向かった三香に対して、順平はすっかり先輩気取りだ。確かに順平はこの春で35歳、三香はこの春大学を卒業したばかりの22歳である。年齢上は確かに先輩なのだが……。


名越「浜崎さん、あんたもここ初めてやし、本当は私か石才さんが案内せなあかんえんけど、ちょっと今事務で手ぇ離せへんし、しばらく施設の中を見て回ってみたら?」

順平「……ソレジャ!タンケン!イッテミヨウ!」

名越(急に元気になってんけど……何なんこの人)




∴さて……どこへ行けばいいんでしょうねー?

事務室

[研修室]   ←

屋上



研修室


ドアが無数に並ぶ廊下を歩きながら、順平は「研修室」を目指していた。

そう……研修室だ。順平はこれから自分が活動することになる研修室へ向かって歩いていた。

階段を上がると、長い廊下にずらりとドアが並んでいる。

白っぽい廊下は、陽の光の影響で風景曲がってますよ。


順平の元来強かった『現実遊離感』がますます強まっていく……。


……ガラガラガラ

順平が戸を開けると、休んでいるはずの三香の姿が目に入った。

順平(あれ?三香ちゃんやんけ!何してるんやろ?それにしても三香ちゃんはいいですね~。

最近まゆうはちょっと劣化?劣化っていうかな?何か知らんけど劣化してきてますからねぇ~。

まゆうよりもかわいいかもしれませんねぇ~?ほんまに見ているだけでももう吸い込まれそうですねぇ)


順平の圧倒的な「邪」の気配に気づいた三香が振り向いた。その様子は、完全に怯えているようだった。

そう、石才三香は順平の姿を見て怯えている。


順平(なんで怯えているんですかねぇ~不思議ですね~……)

三香「さ、さっきは、ありがとうございました」

順平「ミカチャン……ミカチャンヤッタッケ?ミカチャン」

三香「ハ、ハイ……」

順平「ネテナインヤッタラ……ネテタホウガ……」

三香「ハイ……そうします」


三香とすこし会話しただけで順平の(ピッピー)は明らかに大きくなっていた。おそらく三香の目にも分かるぐらい。

それを悟られまいとして、順平は訳の分からないことを口走る。


順平「ア……イヤ……コレハ……ズボンノシワヤカラ……」

順平は狼狽した。自分の考えを、膨らんだ(ピッピー)を、三香に知られたような気がした。もちろん、そんなはずはない。

そんなはずはないのだ。


三香「浜崎さんも……一応、男の人......ですもんね……」


……完全に悟られていた。三香のまなざしにはますます怯えが濃くなっていた。

三香「もう、戻ります。さよなら」


順平は一人、研修室に取り残された。



∴さて……どこへ行けばいいんでしょうねー?

事務室

[屋上] ←



屋上


三香を見て火照った体を風にでも当てて冷やそう……。そう思った順平は、屋上へと向かった。

階段に敷き詰められたリノリウムと、元は白かったであろうコンクリートの壁。

この日のためにカスゴリが新調したズボンの布ずれに刺激され、順平の(ピッピー)は収まるどころかさらに盛り上がっていく。


順平(これどうすればええんや……)


屋上へと続くドアが見えてきた。


……ギギーッ

順平(やっと外に出れただで……。外に出ると、解放感があって超爽快!俺復活ぅ~!あと、屋上から眺める景色は最高!

ん?誰か……おるんか?)


屋上からさらに1段高く、ハシゴを上ったその先、給水塔の基部に……少女は、いた。

日に照らされて、少女はじっと遠くを見つめている。

順平はわざと大きな足音を立てながら、給水塔のそばに歩み寄った。……反応はない。

順平は一瞬躊躇したが、思いきって声をかけてみた。


順平「ア…アノ……」

返事はない。もちろん聞こえているはずがない。順平の声は、小さいのだ。


順平は少女に近づけず、一人佇んでいた……おそらくは、自らの思春期当時のことを思い出しているのだろう。


――誰も俺のことなんかわかってくれないだで!

――友達なんかいらんわ。俺は俺でやっていきますんで!でも彼女は欲しいでスゥゥ

――お願いだから誰かオフ会に来てくれだで!


トラウマスイッチの発動ですっかり股間の盛り上がりも落ち着いてしまった順平とは全くかかわりなく、

凛として、下界を望む少女。

運命に手を加えることなく、ただただ高みから黙ってみているだけ。


屋上へやってきた目的は既に果たされてしまったので、そのまま順平はそのまま帰ろうとした。


順平「……!?」


いつの間に降りてきたのだろう、ふと見ると、下界を見下ろしていた少女は順平の斜め後ろに立っていた。


順平(髪は短めか?ちょっと大きめのピンでなんかピチッとした髪の毛。ルーズに結んだ胸元のリボン。

細くて……それでいてなんか鋭い……鳥?鳥なんかな?ようわからんけど、鳥っぽいな。

鳥やな、鳥。鳥みたいな女子でスゥゥ。なんていうんかな、何か怖そうな感じやな。)


その少女は、探るような眼つきで順平のことをじっと見ていた。

警戒しつつ、順平への侮蔑を隠そうとはしていない。


その立ち姿には、下手に声をかけると「順平が」瞬時に逃げ出してしまいそうな危うさがあった。

そう、ちょうどシバターに家凸された時みたいに。


∴どうすればええんだで?

『声をかける』

『無視する』

『屋上から出る』 ←


順平は急いで屋上から逃げ出そうとした。


??「おい!」

順平は少女に声を掛けられ、瞬時に固まった。逃げ出すことすら、順平にはできないのであった。

??「おい!ひきこもり!聞いてんのか!」

順平「キューレー……」

順平はすっかり狼狽してしまい、意味不明な言葉を口走る。また順平のトラウマスイッチが発動してしまった。

順平「ミーンミンミンミン……」


順平がやっとの思いで振り向くと、声をかけた先にいるはずの少女は、いつの間にか消えていた。

まるで、順平が家ではいつも「いないもの」として扱われていた時のように、きれいに掻き消えていた。


∴さて……どこへ行けばいいんでしょうねー?

[事務室] ←


事務室


特に行くあてもなくなり、事務室へと戻った順平だが、戸口を開けるのを躊躇していた。


順平(あのなごえ……なごしやったっけ?あの人、何というかなんかこう……何か違うな)


新人の三香よりは先輩だが、名越(なごせ)もまだ三十歳前後といったところで、順平から見れば年下の女性である。

にもかかわらず彼に対して敬語を使わず、あくまでフランクに接してくる名越は、順平にとって苦手なタイプだった。


順平(三香ちゃんがいてくれればええんやけど……)


事務室の前でもじもじしている順平の視界がぱっと開ける。


……ガラガラガラ

名越「あら?浜崎さんもう戻ったん?この施設、気にいった?」

順平「(なんでよりによってコイツやねん)アノ……オクジョウ……ケンシュウシツ……」


順平は施設についての感想を言おうとしたが、ただ行った場所を羅列しただけになってしまった。


名越「あ、そう?屋上……行ってんや?あっこ誰もおれへんやろ?」

順平「アノ……トリミタイナ……ジョシガ……」

名越「ああ、鳥?カラスとかあのへん巣作ってんねん……突っつかれへんよう気ぃ付けてや?」

微妙にかみ合わない会話。さすがに間が持たなくなってきたのか、名越が話題を変えた。


名越「お菓子、食べる?」

順平「イタダキマス……」

机の上には長崎対馬の浜御塩チップスと、Deepoのロックソルト味がおかれていた。

ポテトチップスは順平の好物の一つ。順平の意識は完全にポテトチップスに占められてしまった。


名越「昨日ミスって二つとも塩味のん買ってもうてさぁ……普通二種類買うとき味変えるやん?『のりしおとコンソメ』とかな。ほんま『アホなこと』してもうたわー」

順平「……」

順平の頭の中に、「警告:0点」という文字と、仮面ライダーの変身待機音みたいな妙なエコーの効いたSEが響く。


名越は油で汚れた指を少し舐めた。順平はその指先をじっとみつめる。

名越「……どしたん?」

順平「イヤ……ツカウヒトタヴェンナヤ……」

名越「あ、ごめんごめん。ちょっと行儀悪かった?ウチの悪い癖なんよ」

そういうと名越は舐めた指先を拭きもせず、次のポテチに手を伸ばそうとした。しかしその手が順平に当たってしまう。

順平(あ……手……柔らかい……)


順平は何年振りかもわからない女子との手の接触に、完全に固まってしまった。

名越「何してんの?ポテチ食べへんの?」

順平「イエ……ソノ……」

ぽってりとした赤い唇。女らしい仕草に、印象的なハスキーボイス。ひきこもり支援施設の自立支援員っぽくない女子である。


順平(この子……多分非処女なんやろなぁ……非処女は80点ですね80点。あと敬語使わへんし、肌の感じからして多分アラサーなので50点とさせていただきまスゥゥ……でも手の感触は100点ですね100点。究極のお菓子(?)ですよ究極の……)


順平は置いてあったお茶をすすって息を整えた。

名越「あ、それ私の」

順平「ア……(間接キスジャアアン)」


手が触れ、間接キスをしただけでパニックになる35歳の中年無職、それが浜崎順平である。


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