2018-09-03 15:05:19 更新

概要

ある日、大本営より回ってきていた五億年ボタンがなくなっていた。
必死に探す提督らだが、提督と不知火は間違ってそのボタンを押してしまう
その五億年ボタンは、すこし普通の五億年ボタンと仕様が異なっていて、同時に二人が押した場合、二人同時に
五億年過ごすための世界へ転送されてしまうのだ。同じ世界で五億年。どう過ごしていくのか


前書き

リアル鬼ごっこ、本当に書き終わらないです。それでもできる限り投稿はしていきたいので、かなり昔に執筆したSSを小出しで投稿していこうと思います。リアル鬼ごっこのほうは、半分も出来上がってない感じなので、まだ時間がかかると思います。リアル鬼ごっこのほうが書き終わるまで、私の数年前に書いたSSを見ていただいて待ってもらえればうれしいです。ちなみに少し鬱展開というか、胸糞ではあるかもしれません。ご了承ください。では、どうぞ


ドンガラガシャーン


提督「!?」

提督弟(以下弟)「あ、やべ」

提督「またお前かよ.....」

弟「すまんすまん」

提督「ハァ.....で、今度はなんで?」

弟「艦娘が言うこと聞かなくってさあ......」

提督「は?」

弟「いや、ね?ちょっとイラついて壁殴っちゃったんだけど....どーやらそれがガラスだったみたいでさあ」

提督「なるほどなあ.....で、なんでお前はガラスを殴ったというのに怪我どころか傷一つついてないの?」

弟「あ....やべ」

提督「え?なんだって?」

弟「あー....えっとー」

提督「ほんとは誰がやったの?」

弟「.....夕立」

提督「あ い つ か」

弟「いや、ただ転んで手をついたらガラスだったみたいでさ」

提督「それなら隠す必要ないだろう」

弟「それが事情聴いたとき夕立の目がキョドってたから」

提督「あぁ....なるほどな、どうやらあいつもこの俺の目はごまかせないと認めたか」

弟「それで罪をかぶった感じ」

提督「あのなあ....お前はお人よしっていうかさあ....」

弟「いいじゃないか!」

提督「まあ別にいいんだけどね」

提督「んじゃまあこの件は事故ってことで報告しておくよ」

弟「よろしく、お前さんに変な報告されちゃ敵わないからな」

提督「だな」

弟「ところでさ」

提督「ん?」

弟「五億年ボタンって知ってる?」

提督「ああ、知ってるぞ、あのボタンを押すと何もない空間で五億年過ごすってやつだろ」

弟「そそ、それがさ、大本営から回ってきてたよ」

提督「え?」

弟「あれ?知らなったの?....じゃあ....」

提督「まずい.....もし艦娘の誰かがいじったりしたら.....!」

弟「?」

提督「いや....艦娘と人間って少し体内構造っていうか、違う部分があるんだよ、記憶の部分とか」

弟「....まさか!」

提督「そう、艦娘がもし押してしまってその娘が五億年過ごし終わった場合、記憶が残ったままこっちの世界に帰ってくる」

弟「!」

提督「しかも二人以上で同時に押した場合、その二人が同時にバーチャル世界で過ごすことになる。それはレズ的な意味でいろいろマズい」

弟「いやそれはどうでもいいだろ!とにかく探さなきゃ」

提督「とりあえず鎮守府内で放送をかけてみる、お前は外を見てきてくれ」

弟「了解!」タッタッタ

提督「(もしだれかが押した場合....その娘の精神的ダメージは大きいだろう....)」

提督「そのためにも誰かが押す前に......」

提督『えーこちら提督、変なクイズ番組みたいなボタンを所持している艦娘は至急執務室まで、もし持っている艦娘がいたら、絶対にボタン部分には触れるな。これは命令だ』

提督「これで見つかればいいが.....」


カツカツカツ


提督「ん?」


コンコン


「失礼します」

提督「ああ」

不知火「不知火です、先ほどの放送を聞いて来ました」

提督「ということは、お前が持っていたのか?ボタンを」

不知火「ええ、床に置いてあったので机に置こうとしたらちょうど後ろから金剛さんに声を掛けられまして、とっさにポケットに入れてしまいました」

提督「そうか....押してはいないな?」

不知火「はい、押してはいません、しかし、申し訳ありませんでした」

提督「いや、無事だったのならそれに越したことはない」

不知火「ありがとうございます。ではこちら、お返ししまs....」グラグラ

提督「!?」

不知火「!?」スルッ

提督「!!」

不知火&提督「」ポチッ

提督「.....あ.....」ビリビリ

提督「(なんだ?この感覚は)」

提督「(なんだか.....まるで温かいものに包まれているような......)」

提督「(不思議な感覚だ....)」スッ



一日目

提督「あー、えっと.....不知火?」

不知火「はい、なんでしょう司令」

提督「今何が起こってるか理解できてる?」

不知火「はい、できています」

提督「ずいぶん冷静だな....」

不知火「起こってしまったことです、仕方ありません」

提督「まあ....それならいいんだけど」

不知火「ところで、司令こそ理解しているんですか?」

提督「何を?」

不知火「艦娘である私と一緒にいるとあなたも記憶を残したまま戻ることになります」

提督「なるほど.....って....は!?」

不知火「もしかしたらお互い、心に深い傷を負うかもしれません、ですが、これから五億年、がんばって乗り切るほかないと思います」

提督「...だな」

不知火「さて、では五億年過ごすにあたって、どうしましょう」

提督「?どうする?とは」

不知火「暇です、五億年もこんな場所でただ過ごすだけなんて」

提督「うーむ......そうだ、床がはがせないか?」

不知火「不知火がいくら艦娘でもそれはでき....」ベリ

提督「あ」

不知火「あ」

不知火「不知火.....そこまで筋肉質じゃないですよ?」

提督「まだ何も言ってないって!!」

不知火「えっと......ところでこれどうしましょう...」ボロボロ

提督「あー....ちょっと貸してくれ」

不知火「はい」

提督「タイル自体は木の表面を削ったような材質だな、モノを作るには向かない材質だ」

不知火「......あ」

提督「どうした?」

不知火「いえ、司令はスマホとか持ってますか?なにか身に着けていたもので使えるものとか」

提督「あ!そうだ!一度持ち物を整理してみよう」

不知火「それがよさそうです」

提督「(あれから二人で持ち物を確認したが、持っていたのは不知火は艤装、スマホ、予備手袋だけだった。)」

提督「で、俺はというと....」

不知火「携帯ゲーム機、スマホ二台、シャーペン、メモ帳」

提督「俺がゲーム大好きだってバレちゃう////」

不知火「安心してください、みんな知ってますよ」

提督「マジかよ.....」

不知火「さて、五億年をこの持ち物でしのぐのですか?」

提督「さあな、充電が減るかどうかで変わってくる」

不知火「たぶん大丈夫でしょう、さあ、ゲームしましょう」

提督「そうだな....するか」

不知火「なにします?」

提督「オンゲーできないよ」

不知火「圏外ですしね」

提督「絵でもかくか」

不知火「絵?」

提督「お互いの似顔絵とかさ、アプリが入ってるはずだから」

不知火「わかりました。では、始めましょう」

提督「よーし!」

不知火「」カキカキ

提督「」カキカキ


そんなこんなで、数週間がたった


提督「暇だ」

不知火「暇です」

提督「不知火」

不知火「なんでしょう」

提督「俺....ちょっとプライベートほしいわ....」

不知火「そうですね、では数時間後にここで待ち合わせましょう、アラームを設定して、散りましょう」

提督「俺耳悪いんだけど」

不知火「不知火は艦娘です。音は数十キロ先まで聴けます」

提督「そうか、じゃあ俺はスマホのある場所で待機でもいいか?」

不知火「はい、不知火が遠くへ行きます、これでいいですか?」

提督「ああ、悪いね」

不知火「いえいえ」

提督「ではまた、アラームが鳴ったら」

不知火「了解です」テクテク

提督「ふぅ.....これでやっと性欲処理ができる」

提督「あいつ可愛すぎなんだよ!ゲームの時だって負けた時「あぅ...」とか言い出したりさ!!!」

提督「さあ、今まで溜まってた分やるぞおおおおおおお」

不知火「少し.....恥ずかしいですね」キキミミ


数時間後

不知火「そろそろですか.....」

不知火「ふむ、少し音が聴こえます。これは.....アラームの音で間違いないでしょう」

不知火「いきますか」テクテク


提督「ふぅ.....あ、やべ、アラーム鳴った、不知火来るかな?」

不知火「司令、来ましたよ。アラームが鳴っていたので」

提督「そうか、それにしても、本当に聴こえるとはな」

不知火「不知火は耳がいいですから」

提督「そーだったな」


一年後


不知火「その.....司令?」

提督「?なんだ?」

不知火「なにをしているのですか?」

提督「ああ、ゲームの準備だ」

不知火「ゲーム....ですか」

提督「ああ、ゲームなんてずっとやってないだろ?」

不知火「...そうですね....久々にやってみましょう」

提督「よしきた!」

不知火「では、どんなゲームをしますか?」

提督「そうだなあ......」


数十年後

提督「......」

不知火「......」

提督「......」

不知火「......」

提督「......」

不知火「......」

提督「(ああ、もうやることもねえ)」

不知火「(何年くらいこうやっているんでしょうか、司令とこう隣り合って寝そべって....)」

提督「(ま、これも悪くないかもなぁ.....静かで)」

不知火「(司令、喋ってくれません)」

不知火「......ふう」

提督「!?」

不知火「こうして喋るのは何年ぶりでしょうか」

提督「ぁ....ぁ....ぉ」

不知火「?」

提督「そ....だ....ぁ」

不知火「そうだな?もしかして司令.....」

不知火「喋り方を忘れてしまったのですか?」

提督「!!ぁぁ」コクコク

不知火「それはしょうがないです。時間をかけて思い出してください」

提督「ぁーぁー....ったぉ」

不知火「そうじゃないと暇なので」

提督「ぁ...わ....った」

不知火「これは相当時間がかかりそうですね....」


100年後

不知火「(.....もう、何年過ごしたでしょうか....)」

提督「(もう1000年くらいたったか?)」

不知火「はぁ.....」

提督「なんだ不知火、ため息なんかついて」

不知火「あ、司令、今回は喋れたのですね」

提督「まあな、忘れて、思いだしてを繰り返しているとどうも忘れられなくなってくるらしい」

不知火「そうなのですか.....ん?」

不知火「(...これは)」チラリ


@mv@、¥@,h2p4@h,r2@


不知火「(なんでしょう、これ、床に文字が書いてあります)」

不知火「(今までこんなものがあったなんて気づきませんでした)」

不知火「.....!」

不知火「そうです!歩き回ってみればなにか床になにか書いてあるかもしれません!」

提督「うわ...ビビった....」

不知火「司令、この文字を見てください」

提督「これは.....なんて書いてあるんだ」

不知火「きっと、前にここにきた誰かが残していったものでしょう」

提督「....!?」

不知火「その証拠に、少し日本語の面影があります」

提督「言われてみれば.......」

不知火「きっと、この世界に来て、日本語を忘れてしまった誰かが書いたのでしょう。日本語を思い出そうとして」

提督「なるほど......ということは、ほかにもだれかいるかもしれないのか....」

不知火「ということは、ほかにもなにかあるかもしれないです」

提督「...どうせすることもない、探してみるか」

不知火「そうしましょう」


数時間後


提督「あ、なんかみっけ」

不知火「なんでしょう?」

提督「ほらこれ、文章みたいだが」


さて、ここにきてもう何億年も時が経過した。

くるしい。あと何年待つのか見当もつかない

せめてあと何年かわかればいいのだが.....

んー.....こういう日記みたいの書くの初めてでよくわからないけど

はやく抜け出したい、それだけだ。

中途半端な考えで来たことを後悔しているということが一番に伝えたいことだが...

止めておけ、絶対に押してはならない、そのボタンを....

だが、お前はそのボタンをもう一度押すことになるだろう....私も二週目だから....わかる


提督「」ゾクリ

不知火「...これは....どういう意味でしょう」

提督「さあな、それより、気味が悪いぞこれ......なんだよ二週目って....」

不知火「誰に宛てたものかも検討がつかないですが、きっと次に来る誰かのためでしょう」

提督「いや....どうなんだろう.....この文章気味悪いが少し違和感を感じる....なにかあるかもしれない」

不知火「...........!司令!」

提督「なんだ」

不知火「この文章を縦読みしてみてください!」

提督「さくせんは中止だ....?」

不知火「偶然でしょうか」

提督「いや.....これは間違いない...意図的なものだろう」

不知火「とすると、この文章に意味が込められているとは思えません」

提督「どういうことだ?」

不知火「つまり、この文章は、この縦読みを伝えるためだけに書かれた可能性があります」

提督「なるほど.....だが、だれに伝えるために?」

不知火「それは.....」

提督「とにかく、これを俺たちが理解するのは現状難しそうだ」

不知火「そうですね......」

提督「........!!」

提督「そうだ......この違和感....不知火、その文字が書いてある部分のタイルをはがせるか?」

不知火「....?」

提督「よく見てみろ、その文字が書いてある部分だけ微妙にほかのタイルと隙間の間隔がずれてる」

不知火「言われてみれば.....」

提督「もしかしたらなにかあるかもしれない」

不知火「わかりました。では...」ベリッ

提督「.....どうだ?」

不知火「パッと見た感じ......あ、裏になにか書いてあります」

提督「なんて書いてある?」

不知火「いびつな地図.....?のようなものが書いてあります」

提督「地図...?」

不知火「はい、地図です.....なんでしょう、これは」

提督「貸してくれ」

不知火「はい、どう.....あ」ボロッ

提督「あぁ!!」

不知火「....砕けちゃいました......」

提督「くそ....なんてこった、せっかく手掛かりになったかもしれないというのに....」

不知火「申し訳ありません...司令」

提督「いや、いい.....と言える状況なのか?ただでさえ情報が少ない今、唯一の手掛かりの可能性だってあり得たわけで....」

提督「ああ!クソ!頭が混乱してる....すまん不知火、少し頭を冷やしてくる。ここから動くなよ」

不知火「了解です、司令」

提督「んじゃまあ、少ししたらもどってくると思う」スタスタ

不知火「はい」


提督「(なんなんだ一体......あの文章といい、不知火が言っていた地図みたいなものといい....)

提督「(いや、まて、それ以前に不知火....あいつは何か隠している気がする.....)」

提督「(だってあいつは.....さっきもそうだが、何か確信しているような物言いで推測をしていた。)」

提督「(まるで最初からあの文章も仕組まれていたかのように.....)」

提督「(だがまて、そんなことする理由がどこにある?)」

提督「(そもそもここに来る前、あんな地震があったからで.....地震....?)」

提督「(そういえば....イスに座っていたのに初期微動とかいうやつ、感じなかった.....)」

提督「(急に、何かで殴られたような衝撃が....あれは本当に地震だったのか.....?)」

提督「(いや.....ただの考えすぎか....?)」

提督「(だが.....不知火の確信しているような発言....今まで一度も見つけられなかった文章の急な発見...しかも二個も)」

提督「(....だが、理由がない、俺をこんな場所に閉じ込める理由が.....一個も....)」

提督「あ.....ここどこだ?そろそろ戻らなきゃ....迷子になっちまう」

提督「ま、こんなただ広いだけの世界、迷子もクソもないが」

提督「...?ここだよな?さっきの場所.....?」

提督「不知火が....いない?」

提督「おーい!不知火!!不知火!!」


シーン


提督「.......」

提督「......!!!!!」

提督「すべて.....わかった.....」

提督「黒幕は......あいつだよ.......」

提督「はは、ずいぶん巧妙じゃないか」

提督「......クソが!!」

提督「もうなんとでもなれ.....」


提督「(それからの時間はとてつもなく長かった。一人で過ごすのはとてつもなく苦しく、暇つぶしでするにも一人でできる遊びが主流だ)」

提督「(俺は、あれからとてつもなく長い時間を過ごした末、ある考察をしてみることにした)」

提督「(俺の読んだ漫画では、五億年ボタンを押した主人公は、五億年ボタンの中の世界で宇宙の真理を理解していた)」

提督「幸い『腐るほど時間がある』からな......」ボソリ

提督「(やるか....)」

提督「(そこからは、哲学の世界だった気がする。わけのわからないことを考えては、タイルに刻んで文章にしていく)」

提督「(気がする、というのも、俺自身よく覚えていないからだ)」

提督「(気づいたら、ここに来る前の誰の声も思い出せないほどに時間が経過していた)」

提督「(俺はただひたすらに考えた、世界に、宇宙について)」

提督「(独自の数式、文字を作り、何度も何度も計算した)」

提督「(タイルには、持ってきたシャーペンで文字を書いていたが、芯が全く減らないのだ。それもそうか)」

提督「そして.....いまに至るわけだ.....今は、何年目だ?」


1億5000万年後


提督「...........」カキカキ

提督「本当に.....面白れぇな、この世界は。謎だらけだ」

提督「俺が一生かかっても理解しきれなくて当然だな、当たり前だが....」

提督「あと....何年だろ」


3億5000万年後


提督「.......」

提督「.......」

提督「宇宙を理解するにはまだ足りないんだ......!」

提督「まだ、足りない!足りないんだ!!」

提督「クッソ.....クッソ....なんなんだ!一体なんなんだよこの宇宙ってやつは!!」


五億年後。地球帰還まであと30秒


提督「あああああああクソ!!!!」

提督「やっと理解したよ!!宇宙をな!!理解してやったよ!!!!」

提督「この世界は......嘘ばっかだよな....ほんと」スゥ

提督「(これは.....帰る...のか....やっと....か)」

提督「(今では名前も忘れちまったけどな、みんな.....帰るぜ)」

提督「(帰るってどこへ....?俺はどこへいけばいい.....)」

提督「(俺はどっから来たっけ.....忘れちまったよ)」



不知火「あ、司令、お帰りなさい」

提督「ここ......は?」

不知火「思い出せませんか?鎮守府です」

提督「鎮守....府?」

不知火「そうですよ、司令。司令にとっては五億年ぶりの着任となりますね」

提督「そう.....なのか.....きみ.....は?えっと確か.....」

不知火「不知火ですよ」

提督「しらぬい.....シラヌイ.....不知火......あ.....不知火...」

不知火「司令。この五億年ボタンはですね」

不知火「あっちの記憶を持って帰ってこれてしまう欠陥品なんです」

提督「...?」

不知火「現代の我々の技術力では、五億年という期間の膨大な記憶、情報をすべて削除するというのは不可能なんです」

不知火「そこで、このボタンを使用した人間は抹殺されるというのが、上層部からの命令です」

提督「.....そっか.....不知火」

不知火「はい、何でしょう」

提督「きみが.....殺してくれよ」

不知火「....わかりました」

提督「ああ、頼んだ....」


数時間後、執務室から、一人の男の遺体が運び出された


さかのぼること五億年ボタンを押してより数百年目

提督「(あいつらは....俺をだましていた)」

提督「(まず不知火、あいつは俺を...自分で言うのもあれだが、結構好いている)」

提督「(だからあいつに俺をだます動機はない...あいつには)」

提督「(あの鎮守府の技術では人を間接的にでも操る装置を作るなどわけなかった)」

提督「(不知火は俺に絶対の信頼を寄せている。俺もまたあいつに絶対の信頼を寄せている)」

提督「(あいつは、ここを狙った、信頼しあう者同士でこの世界に送り届ければ、少なくとも俺をだましやすくはなる)」

提督「(そして黒幕だが....間違いなく........『弟』だ)」

提督「(あいつは俺のいる提督の座を狙っていた)」

提督「(しかもあいつは開発担当の明石や夕張と仲がいい)」

提督「(とすれば、行動を操作する道具、人工的地震を発生させる道具を完成させるのなんてなんのことでもない)」

提督「(不知火が操作されていたということに関しては....)」

提督「(あいつは床に落ちていたから拾ったと言っていた。だが、おかしい)」

提督「(まず床には置かないのだ、常識的に考えて、そんなものを)」

提督「(それを拾うところまで計算だったのかはわからない、だが)」

提督「(不知火はこの世界に来た時から、五億年ボタンの効果を理解していた)」


ー回想ー


提督「あー、えっと.....不知火?」

不知火「はい、なんでしょう司令」

提督「今何が起こってるか理解できてる?」

不知火「はい、できています」

提督「ずいぶん冷静だな....」

不知火「起こってしまったことです、仕方ありません」


ー回想終わりー


提督「(ではなぜ、床で拾ったそんな危険物をとっさにしまった?なぜ机の上にでも置くか、もしくは引き出しに隠さなかった?)」

提督「(ではそれが、すべて仕組まれていたことだとたら?)」

提督「(そう、そんなことする動機があるのはあの鎮守府でたった一人しかいないのだ)」

提督「(ったく、めんどくせえよなあ、つか、不知火が違和感ある発言したこと何度もあったのにな....)」

提督「(んで、不知火がいなくなった理由だが、あいつはリタイアしたのだ)」

提督「(あの時のタイルに書かれていた文章、裏の地図と言っていたもの)」

提督「(それらを思い浮かべたり、口に発するとこの世界を脱出できる仕組みだったんじゃないかと思う)」

提督「(いわば、コマンドだ、不知火は操られてそのタイルを破壊した。俺が脱出できないように)」

提督「(文章に関しては思い出せるにしても、見てすらいない地図なんて思い浮かべようもないからな)」

提督「(さて、ここまで勝手に考察してみたが、弟...あいつはなにかを隠してる気がする)」

提督「(あのタイミングでの初期微動が一切ない大地震)」

提督「(絶対.....あいつだ)」



執務室

新提督「やあ諸君、私がこの鎮守府の新しい提督だ」

新提督「よろしく」ニヤリ

新提督「(まったく、兄貴を精神的に崩壊させる作戦......もう少しで完ぺきだったのになあ)」

新提督「(まあ、結果として俺がこの座にいるならなんでもいい)」

新提督「(だって、兄貴はただの踏み台なんだからね)」


後書き

はい、このSSはかなり昔(中一くらい)に書いたもので、当時私はやべー奴(今も)だったので、
基本小説は鬱モノしか書いていませんでした。その中でもわりと緩めのSSがこれでしたw
これの続編がたしかあったはずなのですが、フォルダの山に埋もれているため、発掘するのはとても困難です。
ですが一応これはこれで完結ではあるので、続きは出す予定は今のところないです。そして、最後に、ここまで見てくださった方、コメント、意見等くださった方、本当にありがとうございます!これからもできるときに投稿していきたいと思いますので、温かい目で見守ってくださるとうれしいです。ではまた!


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください