2018-09-09 22:43:55 更新

概要

※本作には触手、陵辱、百合表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。

赤城と加賀までもが触手服の餌食となり、二人の救出へ動く蒼龍と瑞鶴。
囚われた者たちの命運は…


前書き

※誤字・脱字等ありましたらお知らせいただけると助かります。



↑こちらの話の続きです。



↑第一話はこちら


□□□□□□□□□□


Side:蒼龍



加賀さんに蹴られた背中がまだズキズキと痛む。

背中に強い衝撃を受け、私は気づいた時には浸食嚢の外に弾き出されていた。


床に叩きつけられ、肺から勢いよく空気が押し出される。

その痛みに涙が滲んだ。

しかし、涙が溢れたのは別の理由だった。


痛みが多少はマシになり、やっと体が動くようになった頃。

気づけば、浸食嚢はその裂け目を貝のようにガッチリと閉じていた。


そして、外に加賀さんはいない。

私は何が起こったか気づき、浸食嚢の外殻を叩いていた。


外殻を叩きながら呼びかけ続ける。

しかし、中からの返答はない。


私は外殻を引き裂こうと何か道具を探すが、加賀さんの手斧は見つからない。中に置き去りになっているのだと諦めた。

他に何かないかと辺りを見渡すと、床に置かれたショットガンが目についた。


これで浸食嚢を破壊できると興奮しながらショットガンを構え、引き金を引く。

しかし、弾は出なかった。


ハンドルを操作しても動かず、薬莢が吐き出される場所は開いたままの状態で固まっていた。


弾切れだった。


蒼龍「なんで……なんでよぉっ!!」


ショットガンを投げ捨て、何か他にないかと辺りを探し回った。

しかし、見つけた道具は文房具や手術用の細々とした道具くらいで、それらを片っ端から使っても外殻にはまるで歯が立たない。


壊れた道具の残骸を踏み散らしながら、私は椅子や箒で浸食嚢を殴り付ける。それでも外殻はびくともしなかった。


どうにか加賀さんを助けようと、手当たり次第に色々試した。

しかし、そのどれもが徒労に終わってしまう。


蒼龍「ぅぅっ、くぅっ───」


三日も浸食嚢の中で犯されていたせいで私の体は疲労困憊。それを無理矢理動かしていた為、ついに限界がきて足が崩れた。

床にへたりこみ、体はビクビクと震える。


涙が溢れてきて止まらなくなる。

なんで、私はこうもツいていないのか。運に見放された自分が憎かった。



このままでは加賀さんまで飛龍や瑞鶴と同じになってしまうと、焦燥感に胸が締め付けられる。

もう、大切な仲間が壊されるのは二度と御免だ。

しかし、私の体からは動く気力がなくなっている。何もできない自分の無力さを呪うしかできなかった。


そんな私の気持ちを弄ぶかのように浸食衣は体を覆い続ける。

皮が肌を締めつけ、ネバネバになった粘液や肉の感触が敏感な箇所を擦り、オマンコには淫杭が刺さったまま昂った私を焦らしていた。


蒼龍「こんなもの……こんなものッ───ぐっ、く……なんで、脱げないのよ……脱げろこのぉっ────」


半ば自棄になり、自分の身体から浸食衣を引き剥がそうと引っ張った。

しかし、浸食衣は伸びるばかりで破れず、私の身体を覆い続ける。

それがまるで私を嘲笑っているように思え、更に暴れたことで力尽きた私は悔しさから泣き崩れた。


蒼龍「うわぁぁぁぁ、っく、ひくっ───なんでよ゛、なんでわたしばっかりこんなぁ゛」


私はひたすら慟哭し続けた。

そうして時間ばかりが無下に過ぎた頃、浸食嚢の中からくぐもった喘ぎ声が聞こえ始めたのだ。


私はハッとして、ふらつく身体を引きずるように浸食嚢へと近寄った。

そしてその外殻を強く叩き叫んだ。


蒼龍「加賀さん!加賀さん!!どうして──」


───どうして、私を助けてくれたあなたがその中にいるんですか。


そう思いながら、拳を握り締める。

悔しくて、申し訳なくて仕方がなかった。


加賀『はぁ、はあっ──私は大丈夫…あとあなた胸大きいわね!それより、赤城さんと早く合流しなさい!私を助けるのはそれからでいい!』


中から加賀さんの返答があった。

そして、私は赤城さんもここに来ていると知った。

しかし知ったところで、加賀さんを放っていく訳にはいかない。


蒼龍「でも!」


私は抗議の声をあげた。

しかし、加賀さんはそれを聞き入れない。


加賀『ッ────むしろ楽しんでるくらいだから心配いらない!こんな色狂いに構ってないで、早く行きなさい!!』



加賀さんの強がりだ。

声色からすでに加賀さんが弱ってきているのがわかる。


加賀さんは自分が窮地に立たされると、すぐに強がりを言って無理をする癖があった。

それがわかっているから、私は尚更離れられない。


しかし、この状況をどうにもできないのも事実だった。

このまま押し問答を続けても加賀さんが悪戯に疲弊していくだけ。


私は苦虫を噛み潰すような思いでそこから離れる事にした。


蒼龍『っ────すみません』



部屋を出て、ここに来ているという赤城さんを探す。

すると、目の前から誰かが歩いてくるのが見えた。

瑞鶴だった。

私は一気に脱力する。



瑞鶴は壁に手を添え、体を引き摺るように廊下を歩いていた。

しなやかな瑞鶴の肢体は浸食衣に包まれている。股間には貞操帯型の淫具も見える。

つまり、瑞鶴の身体にも淫杭が埋まっているという事。


内腿を擦り合わせているのを見ると、どうもその刺激によって走りたくとも走れないようだった。


陵辱されていたのか、顔はやつれきっている。

けど、ちゃんと意思がある。

まだ、壊れていない───


蒼龍「あっ、ああっ…ぁぁぁぁっ」


よかった。

本当によかった。

壊されずに済んだ。


私の大切な仲間が。




瑞鶴「あっ…蒼龍さん───」


瑞鶴が私に声をかけてきた時には、既に私は瑞鶴を抱き締めていた。

走ったせいで肉棒が暴れる。浸食衣越しに抱き締めた為、肉がグネグネと波打ち粘液が泡立つ。

けど、そんなこと気にもならなかった。


蒼龍「瑞鶴───ごめんなさいっ、ごめんなさい゛」


もう、コレのせいで大切な仲間を失うのは嫌だった。

私は戸惑う瑞鶴を抱き締めながら謝り、泣きじゃくった。


瑞鶴「蒼龍さん………私は大丈夫だよ。だから、謝んないでよ」


瑞鶴は私をあやすように優しく抱き締め、そう耳元で呟いた。

私はひとしきり泣くと、嗚咽を漏らしながら瑞鶴の話を聞いた。


瑞鶴「蒼龍さん、赤城さんがアレに捕まった。加賀さんを見なかった?」


蒼龍「えっ…!?か、加賀さんも捕まって、それで私、赤城さんを呼びに───」


瑞鶴・蒼龍「……………」


お互いの目的が明らかになり、そして事態は非常にまずいことになっていると理解する。


瑞鶴「と…とにかく、二人を助けよう。でも……」


どちらを優先すべきかで瑞鶴は悩んでいた。

私は単純にここから近いからと、加賀さんを先に助けるように言う。


蒼龍「すぐそこだから、まずは加賀さんを助けよう!でも、道具が……」


加賀さんを助けようと私は一頻りのことは試した。しかし、有効打になるような手段はなかったのだ。

それで私は思い悩むが、ふと瑞鶴が背負っているものに気づく。

これだと感じた。


蒼龍「そのライフル、弾は?貸してっ──」


瑞鶴「わかった」


瑞鶴からライフルを受け取り、弾倉を外して残弾を確かめる。

引き抜いた弾倉はずっしりとしていて、十分な数の弾が残っていた。


蒼龍「いける…!これで行こう!!」


私は弾倉をライフルに挿し込み直すと、ハンドルを引いて薬室をチェックした。

排莢口から薬莢の底部が見え、真鍮がキラリと輝く。


瑞鶴は首を傾げているが、私はそんな瑞鶴を引き連れて来た道を舞い戻った。



実験室に舞い戻ると、浸食嚢からくぐもった叫び声が響いていた。


加賀『もう゛無理ぃぃぃいっ、いやぁぁあぁあッッッ』


あの加賀さんが悲鳴をあげていた。

私と瑞鶴は度肝を抜かれるが、すぐ気を取り直した。

改めて私達を包んでいる浸食衣の恐ろしさを痛感する。


瑞鶴「蒼龍!あの中に加賀さんが!?」


蒼龍「うんっ!今、どうにかするから!」


瑞鶴に素早く指示を出すと、私はライフルを構えて安全装置を弾いた。

実験室の天井、そこを這うパイプの束。

パイプの端は浸食嚢の頂部へと続いていた。

私はそこに照準を合わせると引き金を引き絞る。


狭い室内に銃声が轟き、反動が肩を揺らした。

銃口から放たれた弾丸は、その強烈なエネルギーでパイプを引き裂き破裂させる。

最初に蹴り出された薬莢が床に落ちるまでに、三~四発の弾丸がパイプへと飛び込んでいた。


破断したパイプから赤い液体が滝のようにこぼれ落ち、床に血だまりを作っていく。


そこを通り抜け、私は浸食嚢へと取り付いた。

裂け目のあった場所にハサミを突き立てる。

ハサミはここにあった手術用のものだ。


先程はまるで歯が立たなかったが、今度はいとも容易く閉じた裂け目を貫いた。

裂け目に沿ってハサミで肉を切り、ゆっくりと入り口を大きくしていく。


蒼龍「よし、切れた!」


瑞鶴「拡げよう!このっ」


裂け目に瑞鶴が両手を突っ込み、押し拡げるように裂け目を開いた。

グチャアと音がして、浸食嚢の外殻が開かれる。



加賀「はぁっ、はぁっ──ずい、かく…?」


息も絶え絶えとなり、髪を振り乱した加賀さんがこちらを見上げていた。

涙を迸らせ、弱々しく顔を歪ませている。


瑞鶴「加賀さんっ!?今、助けるから!!」


そう言うと瑞鶴が真っ先に中へと飛び込んでいった。

二人で加賀さんの両脇を抱え、足を踏ん張る。


蒼龍・瑞鶴「せっーの!!」


息を合わせると、肉壁に埋まっている加賀さんを二人で一気に引きずり出した。


ズブズブ、ズボッ


肉から加賀さんの四肢と胸が引き抜かれる。

私達は加賀さんの両脇を抱えたまま、浸食嚢の外へと向かった。


加賀「あはぁっっ゛」


突然加賀さんが嬌声を上げ身体を震わせた。

何だと思って見ると、加賀さんのお尻から白い液体がこぼれ落ち、その先には芋虫型触手が転がっていた。


蒼龍・瑞鶴「………」


今はそれどころではないと思いつつも、あの頼もしい加賀さんが嬌声をあげて悶えるなど見たことのない私達は戸惑いを隠せない。

兎に角加賀さんを外へ連れ出し、床に座らせて休ませた。



瑞鶴「まさかあの加賀さんがもう無理ぃーって……なんというか」


加賀「うっく………五月蝿いわよ、五航戦の喘ぎ声が五月蝿い方。」


加賀さんが落ち着いてきた頃、瑞鶴がボソッと呟いた。

この状況で加賀さんをイジリにかかる瑞鶴はなかな図太いと思う。

それに反応する加賀さんも加賀さんだが。疲れている筈なのに立ち上がり瑞鶴に突っ掛かっていく。


瑞鶴「何をーっ、加賀さんの喘ぎ声だって外に声漏れてたわよ!私のよりずっと五月蝿いわ!」


加賀「頭にきました。まだ"ナカに入って”るようだし、私が啼かせてあげるわ。それで証明してあげます。」


瑞鶴「加賀さんだってまだ入ってるじゃない、返り討ちにしてやるわ!」


何か妙なことになってきた。

瑞鶴は手を加賀さんの股間に突っ込み、貞操帯をぐいっと押し上げた。

加賀さんは身体をビクつかせ、顔を紅潮させる。


瑞鶴「ほらほら、どうだこの!」


瑞鶴は加賀さんの貞操帯をグリグリと手で撫で動かし、ついでに加賀さんの胸を空いた手で鷲掴みにして揉みしだく。


加賀「うぅっあ゛、ず、ずいかくっ、やめ──あぁっんっ」


加賀さんは内股になって身悶え、腰をヒクつかせて瑞鶴にしなだれかかる。

瑞鶴に貞操帯を撫で動かされたせいで、中に生えた肉棒がうねり加賀さんのオマンコを捏ね回したのだろう。

加賀さんの大きなオッパイを包む黒い皮も、内側には乳首を刺激するための肉唇や絨毛がビッシリ生えている。

それを上から揉みしだかれたりすれば、乳首がコリコリ擦られて堪らない刺激になる。


ただでさえ浸食衣に先程まで犯され、加賀さんの体は敏感になっている筈。ちょっとした刺激でも大きな快感になる状態だ。

それを表すかのように、先程まで強気な発言をしていたのが嘘のように加賀さんは悶えていた。

予想外の効き目に瑞鶴は驚いているようで、やりすぎかと戸惑っているのが目に見えてわかった。


しかし、その隙を見逃さないのが加賀さんだ。

息を荒げながらも、その瞳は獲物を見定めた鷹のようになっていた。


加賀「はぁ、はぁ───やってくれたわね瑞鶴。お礼…してあげる」


そう言うと加賀さんは瑞鶴を抱き寄せ、なんと唇を奪った。

しかも、舌を差し込んで瑞鶴さんの舌を絡めとるディープキスである。


瑞鶴「んん゛っ!?んむ、んちゅ……んん」


加賀「うむぅっ、んっ、はふっ、んっ」


二人の舌が絡み合うクチュクチュという音が響く。

何故か瑞鶴は満更でもない様子で、加賀さんの舌を幸せそうに受け入れていた。


加賀さんは自分の胸を瑞鶴の胸に押し当て、グリグリと擦り合わせている。

それが気持ちいいのか、瑞鶴の背筋がビクビクと震えた。

浸食衣に胸を覆われているのは瑞鶴も同じであり、グリグリと肉厚の皮越しに乳首を擦られているのだろう。


加賀さんの右手が瑞鶴の股間にするりと伸びる。そして貞操帯を押し込むように掴むと、それを小刻みにグリグリと震わせた。


瑞鶴「んふぁぁあっ、かがさんすごいっ、んむうっ、ふぁあ」


くぐもった喘ぎが瑞鶴から漏れる。

肉棒が中で震え、ずっと入ったまま圧迫されて焦らされた分敏感になっていたのだ。

ぐちゅぐちゅと水音がもれ、瑞鶴は腰をくねらせた。


加賀「んふぅ、んっ、私が上手のようね──はむっ、んんっ、むちゅ」


瑞鶴「んふぁ、わたひらって──」


瑞鶴が反撃を開始し、加賀さんの股間へと手を伸ばす。

そして、先程したようにグリグリと貞操帯を揺り動かし、加賀さんのナカを肉棒で掻き回した。


加賀「んふぁあぁ、ぁああんっ!あ、はぁ!やるわ、ねっ───ん、あぁ、この、可愛い鶴ごときにっ、んはぁあっ」


瑞鶴「あぁっん、加賀さんの胸きもちいいっ、あぁっん!なかも、ぶるぶるしてぇ、あはっぁ!加賀さん、わたしやばいぃっ」


加賀「はぁぁっ、あぁっん、うふふ──わたしも、ヤバいわっ…ぁん、ずいかくっ──はむっ」


二人はお互いに絡み合うように抱き合い、貞操帯越しに相手のオマンコを刺激し合う。



瑞鶴「んふぁ、あふっ、ん──かがしゃん、んふぅんん………んっ、ん、んふぅっ゛」


加賀「────んんっ゛」


どうやら二人とも同時に達したらしく、二人仲良く身体を跳ねさせていた。

それから、絶頂の余韻に浸るよう緩やかにお互いの口をねぶり合い、幸せを確かめるように抱きしめ合っている。


だが、ここは鍵つきの個室ではない。


蒼龍「………あ、あの………」


瑞鶴・加賀「「───!?」」


どうやら、二人は完全に自分達の世界に入っていたようだ。

私の存在を思い出して赤面すると羞恥に悶えた。


二人の絡みを蚊帳の外で見せつけられる私の身にもなってほしい。

私達の体は浸食衣に身体を締め付けられているせいで常に昂っており、しかもオマンコに肉棒をくわえさせられた状態でずっと焦らされている。

歩く度に捩じ込まれた肉棒が膣壁をコネるので、とにかくもどかしい。

そこにきてのあの絡みは私を生殺しにするのに十分すぎる。

二人の情事を見た私のアソコは、今や大洪水状態になっていた。


□□□□□□


加賀さんを座らせ、先程のハサミで浸食衣が切れないか試す。

しかし、まるで頑丈な革製品でも切ってるかのようにビクともしなかった。


加賀「どう、切れそう?」


加賀さんが後ろを向いたまま聞いてくる。

瑞鶴の浸食衣でも試してみたが、首の皮を引っ張って刃を入れてもまるで切れない。


蒼龍「だめそうですね。ハサミがダメになっちゃってる。」


切ろうとすると逆にハサミの刃が鈍るほどの強度に、私達は驚愕し溜め息をついた。

仕方なく、浸食衣をそのまま着続ける事になる。


瑞鶴「次は赤城さんだね。」


蒼龍「うん。早く──」


加賀「えっ、赤城さんが捕まってるの!?早く助けなければ──」


瑞鶴「あっ、加賀さん!」


加賀さんが跳ね起きると、血相を変えて部屋を飛び出した。瑞鶴が慌ててそれに着いていく。

先程まで我を忘れて瑞鶴とイチャついていたのに何をと思う。

私もそれに続こうとしたが、ふとある記憶が頭に浮かんで止まった。


飛龍さん、実験に使わせて貰いますので───


蒼龍「ッ!!」


そうだ、まだ飛龍が捕まっている。

あの研究員と話してからもう三日経っているのだ。

もしかしたら、すでに───


私は居ても立ってもいられず、近くにあった白衣を羽織ると飛龍がいるはずの隔離病棟へと向かった。


□□□□□□□□□□


蒼龍「はぁっ、はぁっ……!」


私は工廠裏で股間を抑えて踞っていた。

浸食衣が身体を締め付け、粘液に含まれる催淫成分が身体を昂らせる。

肩で息をしながら、ビクビクと体を震わせた。


飛龍の安否が気になり、私はここまで全力で走ってきたのだ。

しかし、浸食衣を着た状態で全力で走ったりすれば体がどうなるかよくわかった。

体と肉が激しく擦れ、それが乳首やクリトリスといった突起を刺激し続ける。

更には、動く筋肉や浸食衣の伸縮によって淫杭がナカで暴れまわるのだ。

私のオマンコはそのせいで大変な事になっていた。

腰が震え、股間を押さえつけているのはその為だ。


しかし快感に打ち震えている身体に対して、頭は焦燥感に駆られている。

絶頂した身体を引き摺るように、私は隔離病棟へと向かった。



蒼龍「飛龍はどこ!」


近くにいた看護士に怒鳴り付けるように問う。

突然の事に看護士は戸惑いを隠せないが、悠長にしている暇はなかった。


私は片手に持っていたライフルを構え、その看護士に銃口を突きつけた。


看護士「ひいっ」


蒼龍「飛龍は!?答えないと撃ちますよ!!」


看護士「飛龍さんは、三日前にここから別の場所へ移されました!」


両手を挙げた看護士は、怯えるようにそう答えた。

それを聞き、私は怒りに顔を歪める。


蒼龍「あの男…!」


あの研究員によって、とっくの昔に飛龍はここから運び出されていた。

看護士にどこへ運ばれたかと問うも、突然の移送で自分達も知らないと答える。

しかし、工廠の方へと運ばれるのを見たと看護士が言った。

それを聞いた私は、飛龍が地下施設に移送されたと見て踵を返した。


□□□□□□□□



捜索を始め、30分ほど経った頃だろうか。


地下施設内の一角にある実験室を見つけた。

広めの独房のような実験室で、その壁の一面がガラス張りになっている。そこから実験室の中を見れるようになっていた。

そして、そこには飛龍がいたのである。


飛龍は拘束ベルトでベッドに磔にされ、しかもその体は浸食衣に覆われていた。


飛龍は苦しそうに悶えていた。

苦悶の表情が浮かび、目から涙を流している。

前まではまるで魂の脱け殻だった飛龍に、まるで魂が戻ってきたかのように叫んでいた。


蒼龍「飛龍っ!!飛龍ッッッ!!」


私はガラスを叩きながら叫ぶ。しかし、中にはまるで聞こえていないようだった。

飛龍が苦しそうにしているのを、私は傍らから見ることしかできない。

それが悔しくて私は拳を握りしめた。


ガラスをどうにかして飛龍を助けなければと思い、辺りを見回す。

残念ながら入り口の類いは見当たらない。


私は奥の手を使うことにした。

加賀さんの持ってきたバッグからデトコードを取り出すと、ペタペタとガラスに貼り付けていく。


蒼龍「これで、飛龍には破片が当たらない筈………」


私はガラスから離れると点火装置を押した。

爆発音が轟き、ガラスが分断されるように割れる。

中と外に破片が散らばるが、ガラスには人一人通れるくらいの穴が穿たれていた。




□□□□□□□□


Side:飛龍



真っ暗。

ひたすら真っ暗な世界に私はいた。


音もなく、光もない。

時間も感覚も曖昧な世界に一人、私は揺らめく。


この真っ暗な世界に来て、どのくらい経つだろう。

そもそも、なんで私はここにいるのか。


そんな事を考えていると、ふと思い出す。


あの、粘液の感触を。



……そうだ。

私は負けたんだった。

あの肉の陵辱に耐えきれなくなり、心が砕けたんだ。


それからは、ずっとこの世界にいる。

暗く、冷たく、ひたすら寂しい。

そんな世界。


この感覚、私は少し覚えている気がする。

そうだ、海の底だ。


戦いに破れ、海底に沈んでいた時の記憶。

静かで穏やかな感情を懐きながら眠り続ける。

その時の感覚と、今の感覚はよく似ていた。



そしてまた思い出す。

水底で眠っていたある日の事だ。

なぜか怒り、苦しみ、悲しみが湧いてきて、私はその感情に呑み込まれた。


感覚のなかった筈の私に、肉がまとわりつく。

その体に、さらにタールのような黒い粘液がまとわりついてきて、私はもがいた。


黒い粘液が身体を締め付け、肌が焼けるように熱くなり、その刺激に心が歪む。

そして私の中に何かが突き刺さり、私は悶えた。


体の感触を意識できるようになり、股間の中に潜り込んだ何か……白い蛸の脚のようなものがかき回し、突き上げてくるのを感じる。

突き上げられる度、私の感覚はどんどん鋭敏になり、そして快楽へと変わった。


気持ちいい。

そう思うと、もっとして欲しくなった。

その思いに応えるように、白い触手が私を犯した。

股間が蕩けるように熱くなり、突かれる度に電撃が脳へと流れていく。

快感が、放出された。

私の中に何かが流れ込んできて、私を中から染め上げていく。



そして私は、海の上に立っていた。

窮屈な黒い皮でできた服を纏い、死人のような白い肌と髪を潮風に靡かせる。


久々の、陽の光と波の青。

しかし、私の心はそれに相反するようにどす黒く汚れ、そして憎しみと怒りが私を支配していた。


生ある者を襲い、命を奪う。

その事に無償に悦びを覚え、その快楽を貪るように殺した。

気持ちよかった。

思い出した。

私は深海棲艦だったんだ。


深海棲艦として過ごした日々は、まるで餓鬼道にでも堕ちたかのような毎日だった。ひたすら渇きに喘ぎ、一時の悦びを求めてひたすら殺戮を繰り返す。


しかしどんなに殺しても、満たされない渇き。

苦しくて、ひもじくて、辛い。

なんでこんな目に遇わなければならないのかと、自分の境遇を呪ってひたすら他者を傷つける。

そんな感情を、窮屈に体を締め付ける服が更に助長させた。

今思えば、あの黒い皮の服は拘束衣だったのかもしれない。

私の魂を捕らえ、苦痛に縛り付ける。

そうやって感情を狂わせ、他者を傷つけさせる為の。



そうやって暴れていた私に、遂に裁きが下った。


砲弾が体を貫く。

赤い血が体から迸り、それと共に心を染めていた黒いものが流れ出していく。

体が力なく崩れ、波間に揺られるように海面を漂った。

身体を締め付けるように覆っていた黒い皮はいつしか剥がれ落ちていた。


海の上で漂っていると、自分が死にたくないと思っている事に気づく。

あの真っ暗で冷たい世界に戻りたくないと思えば思うほど、私はひたすら生にしがみついた。

白い肌に色が戻っていく。


そうして、私は艦娘になった。

飛龍の名を貰い受け、私は生を謳歌した。

戦いの日々ではあったが、友人ができ、笑い合い、苦楽を分かち合う。

そうやって楽しんでいたんだ。

それがまた、この暗い世界に逆戻り。



ここから出たい。

ひたすら寂しく、あの日々が恋しい。

あの子、元気かなと思った。

心配かけたんだ。あの子のことだから相当寂しがってるに違いない。

あの子に、また会いたい。

ここから出られるなら、また深海棲艦になってもいいとすら思った。

そうすれば、またあの子に会えるかもしれないから。


すると突然、あの粘液の感触を思い出す。

身体を覆う、締め付けの強い肉の感触を。

胸を乱暴に揉みしだかれ、イボイボが突起を擦り、穴を突き上げられる快感。


それがひたすら続く、地獄を。


「ぅ……ぁ……」


全身が犯される感じ。

感度が極端に高まり、そこを強烈な刺激が襲う。

それがそのまま快感の衝撃波となり、脳を揺さぶるのだ。

神経がショートし、体が電気ショックを受けたように震え、勝手に喉から喘ぎ声が吐き出される。


「うわぁ…ぁあぁぁ、あっ、あっ……」


グチュグチュと腸壁が擦られ、尻が犯される。

乳首をしゃぶり尽くされる。

クリトリスが喰われる。

熱い肉棒が私のオマンコをもみくちゃにして、開発されてしまった子宮の入り口を突きまくっている。


飛龍「あっあはあぁぁぁぁあぁ、んうっんんっ、あぐっ、うっっ、ぁああああっ゛」


───私、またあの肉の服に犯されてる!


飛龍「あふぅっっ゛────」


強い絶頂が快感を感じる神経を駆け上がり、脳へと伝わった。

体が大きく跳ね上がり、腰がビクビクと痙攣した。


飛龍「なん…で……あたし……」


自分の体が黒い皮に覆われているのを見て、私は戸惑った。

そして、手足がベルトで縛られて、ベッドに磔になっていることも。


──────私、出られたんだ。


そう思っている矢先、じゅくじゅくと疼くオマンコの中を再び熱い肉棒が動き始めた。

グチュグチュと下品な音が股間を締め付けている皮の下から響き、再び込み上げてくる快感に腰をくねらせる。


飛龍「うぐぁっ゛、こんのぉ──あぐっ」


子宮口をガンガン突き上げられ、その度に快感信号が脳へと突き刺さった。


胸を鷲掴みにされ、乳首をジュルジュルと吸われる。

クリトリスが乱暴にしごかれ、その刺激が肉棒のピストンと合わさって強烈な刺激へと増強されていく。

尻に潜り込んだ触手が腸壁越しに子宮口を突き上げ、オマンコの肉棒と共にエンジンのようにドカドカと間断なく子宮口を突き上げた。


その殺人的な刺激が、私を再度絶頂へと駆り立てた。


飛龍「あぁぁっあぁぁぁあぁぁッッッ!!!」


潮が股間から吹き出し、体が引き絞られた弓のように反り上がり、浮き上がりそうになった手足がベッドに引き止められる。


そうだ。

私はこうやって何度も強烈な絶頂を喰らって心が砕け、あの真っ暗な世界へ落とされたんだ。


じゃあ、心が砕ければまたあの世界に逆戻り?


飛龍「いや…だぁ……はあっ、はあっ……そんなの、いやだ…っ……」


拘束ベルトを引きちぎろうと四肢を引っ張るが、外れる気配がない。

私の体はこの黒い皮の責めにそう何度も耐えられない事がわかっていた。

さっさと脱出してこの皮を脱ぎ捨てないと、本当に逆戻りになる。


飛龍「外れろ、このっ……」


拘束ベルトに繋がれた手足が軋むが、外れない。


グチュグチュグチュグチュ

ドカドカドカッ

ズブズブズブ───


飛龍「ぎっひぃぃぃ、っ、ぅうぅ!!」


再び始まる強烈な高速ピストン。

背筋がひきつり、腹の中で何かが暴れているんじゃないかというような振動が神経を揺らした。


飛龍「ぎゃぅくっううぅ、がぁあがっ、 

あぁぁあぁっ゛」


再び全身を貫く快感が走る。

また絶頂させられた。

この短時間で。


本当にヤバい。

このままじゃ本当に壊される。

もうあんな場所に戻るのは嫌だ。

あんな場所にいたら、もうあの子と会えないんだから。


いつもにこやかに笑いながら私の隣にいる、あの子と。


飛龍「たすけ、てぇ……そうりゅう……」


黒い皮に陵辱されながら、私は叫んだ。

そして、その叫び声が突然の爆発音によって掻き消される。 


ガラスの破片が飛んできて、頬に掠めて赤い筋が入った。

鮮血が迸るのを感じる。


飛龍「っ────」


何が起こったのかと、爆発のした方向を見る。

そして、視線が交差した。


蒼龍「っ────飛龍っっっ!!」


黒い皮に身を包んだ何かが、私に飛び付いてくる。

私は一瞬、その顔を認識できなかった。




涙で、視界が霞んでたから。



飛龍「────待ちくたびれたよ……ばか蒼龍」


蒼龍「うるさい、あほ飛龍!!私がどれだけ寂しかったと思ってるのよ………どれだけつらかったと、おもってるのよっ゛────」



気づけば、身体を襲っていた責めは止んでいた。破片で臍の緒のようなチューブが切られていたのだ。

私を抱き締めながら、蒼龍はひたすら泣いた。

私も蒼龍の腕の中で、ひたすら泣いた。




□□□□□□□□□□


Side:赤城 




真っ暗な暗闇の中、私は誰かが私の名を呼ぶのを感じた。

何度も何度も私に呼び掛け、私の身体を揺さぶっている。


途切れていた感覚が、段々鮮明になって私の身体に戻ってきた。


加賀「赤城さん!!赤城さん!!」


赤城「────ぅ……わたし、は……」


加賀さんの泣き腫らした顔が見え、私は意識を取り戻した。

目を開けた私を見て、加賀さんは私をきつく抱き締めてくる。


加賀「赤城さん!あぁ…よかった……あなたまで失うなんて、耐えられないわ……」


赤城「……ごめんなさい、加賀さん…心配かけました」


涙声で囁く加賀さんを見て、私はそっと呟いた。

しかし、意識がハッキリとしてきた私は、今の状況を思い出し私は慌てたように言う。


赤城「………っ、加賀さん、早くここから出て…!」


加賀「大丈夫です、赤城さん。浸食嚢は機能を停止させています。それに……私もこの有り様です……」


それを聞いて私は一気に脱力した。

加賀さんの体は、何故か私と同じように浸食衣に包まれていた。


私の身体も相変わらず浸食衣に包まれ、ずっしりとした肉の重みと締め付けるような着心地に包まれている。

けれど、浸食衣はまるで死んだように動かなくなっていた。


分泌が止まったせいか粘液はネバネバとした感触になり、糊のように内壁を私の肌に貼りつけている。



赤城「そう…みたいですね……加賀さんは、翔鶴さんを下ろしてあげてください。あのままでは……可哀想です。私は自分でやりますので………」


私がそう言うと、加賀さんは辛そうに頷いた。

あれだけ加賀さんが叫んでいたのに、翔鶴さんが起きた雰囲気はない。


もう手遅れだと、肉壁に吊るされた翔鶴さんの無惨な姿が物語っていた。


その悔しさが胸に込み上げてくるが、それをぐっと押しこらえた。

それは加賀さんも同じらしく、俯いたままの翔鶴さんの頭を優しく撫で、小さくごめんなさいと呟いていた。



私は両腕を強く引っ張る。

すると、触手の束に呑まれていた腕はゆっくりと引き抜かれた。

足も同様に触手の束から引き抜き、首にかけられた触手も引き剥がす。


四肢が自由になり、私は局部を戒めている貞操帯型の淫具に手をかけるが、それは残念ながら引いたくらいでは外れなかった。


浸食衣も強化されているのか、引っ張ったくらいでは破ける気配がない。

淫毒の影響かまだ身体が疼き、浸食衣の内壁が肌や突起を擦ると甘い快感が走る。


こんな扇情的な格好のままでいるのは嫌だったが、脱げない以上はそのままでいる他無かった。



邪魔でしかなかったので、私は天井と繋がった臍の緒を引き千切り、肛門に捩じ込まれた触手も一思いにぐっと引き抜いた。


赤城「っ──────」


なんとも言えない感触が下腹部に走り、触手が抜け落ちた。

その刺激で声が漏れそうになるが、私はなんとか踏みとどまる。


丁度同じ頃、目の前では翔鶴さんが拘束から解き放たれ、加賀さんに抱き抱えられていた。

私はぐったりとした翔鶴さんに近寄り、その下腹部に目をやる。


翔鶴さんの浸食衣には貞操帯型淫具がついておらず、膣には触手が捩じ込まれ、私と同様に肛門には芋虫型触手が潜り込んでいた。


機能が停止したというのに、翔鶴さんを苦しめていたであろう触手は未だに奥深く彼女の中へと刺さっている。

私はできるだけ優しく、その二本の触手を引き抜いた。

翔鶴さんは僅かに痙攣したが、起きあがる様子はない。


臍の緒代わりのチューブも引き抜くと、翔鶴さんの顔を戒めている猿轡と目隠しを剥がした。


赤城「うっ─────」


戒めが外され露になった翔鶴さんの顔を見て、私は涙が溢れだしてしまった。


凄惨な陵辱によって壊された彼女の表情はまるで生気がなく、瞳は閉じていた。


やつれているなんてレベルではない。まるで死人だった。

微かに息はしており、それによって彼女がまだ生きていると示しているが、それだけだ。

そんな翔鶴さんの姿を見て、私は死ぬよりも残酷な状態にされたのではと感じた。


赤城「ッ──出して、あげましょう。早く、体も綺麗にしてあげないと……」


加賀「はい゛……」


涙声で、加賀さんが頷いた。

私は加賀さんと共に翔鶴さんを抱え、ゆっくりと浸食嚢の外へ出た。




瑞鶴「───────」


私と加賀さんに抱き抱えられた翔鶴さんの姿を見て、瑞鶴さんは茫然となっていた。


翔鶴さんを前に置かれた手術台に安置すると、瑞鶴さんはフラフラと傍らに寄り添う。


そして、震える声を絞り出した。


瑞鶴「赤城さん──翔鶴姉は……生きてるの……?」


その問いかけに、私は答えられなかった。

微かに呼吸しているが、それがなければ死んでいるようにしか見えない。

私は答えに窮してしまった。


赤城「………」


加賀「息は、しているわ……」


加賀さんが代わりに答えるが、加賀さんもそう言うのが精一杯というような感じだった。


瑞鶴「じゃあ…なんで動かないの……息してるんでしょ?……どうして、翔鶴姉は目を閉じてるの……私を、見てくれないの…?」


加賀「っ……」


赤城「ぅうっ─────」


もう、私たちは堪えきれなかった。

瑞鶴さんも、それは同じだった。


瑞鶴「───こんな──こんな、あんまりよッ………翔鶴姉、ねぇ…起きてよ…起きて、瑞鶴って呼んでよ!……ねぇ、何か言ってよ…翔鶴姉……」


瑞鶴さんは、翔鶴さんを揺さぶりながら声をかけ続けていた。

その悲痛な声が、傍らで見ている私達の胸も揺さぶってくる。


赤城「ッ………私が、もっと早く気づいていれば!こんなことには……」


加賀「赤城さんのせいでは───私達の、慢心です。翔鶴のSOSに気づかなかった、私達の…」


加賀さんの言葉を聞いて、瑞鶴さんは翔鶴さんを揺さぶるのを止めた。



瑞鶴「ごめんね翔鶴姉……ずっと、助けて欲しかったんだよね……あの中で、ずっと待ってたんだよね……それがどんなに苦しいか、わかったよ……許してなんて、虫がいいのはわかってる──ッ─だけど、戻ってきてよ────」


瑞鶴さんは翔鶴さんの身体を抱き締めながら、顔を彼女の胸に埋めて泣きじゃくった。






そして─────






抱きしめている瑞鶴さんの頭を、翔鶴さんが撫でた。




赤城「瑞鶴さん!翔鶴さんが!」


瑞鶴「えっ────あ、あぁ……」


気づいていない瑞鶴さんに声をかけ、瑞鶴さんが翔鶴さんの顔を見た。

翔鶴さんの瞳に光が戻り、瑞鶴さんの視線と交差する。

弱々しくも、優しい笑みを翔鶴さんは浮かべていた。


翔鶴「……もう………ずいかくったら…」


瑞鶴「翔鶴姉─────しょうかくねぇっ゛」


瑞鶴さんは再び翔鶴さんの胸に抱きつき泣きじゃくる。 

私達も、彼女がまだ壊れていなかった事に衝撃を受けると共に、彼女が正気を保っていたことに安堵した。


加賀「っ────心配、かけすぎですっ゛…しばらく五航戦の打たれ強い方と呼ぶので覚悟しなさいっ」


加賀さんも目を真っ赤にして、翔鶴さんの無事を喜ぶ。


赤城「翔鶴さん────よく、頑張りましたね…!」


もちろん、私もだ。

翔鶴さんはそれに頷くと、私達の問いかけに答えた。


翔鶴「光栄です…加賀さん、赤城さん。私……何度も何度も、心が折れかけました。けど、皆と会いたいと思ったら不思議と耐えられて……ここにいます。瑞鶴、ちょっといい?」


瑞鶴「っ───うん」


瑞鶴さんが退くと、翔鶴さんはゆっくりと上半身を起こし、辺りを見た。

そして、何故か落胆の表情を浮かべた。


翔鶴「皆、同じ格好なんて……皆を巻き込まないようにと思っていたのに、結局巻き込んでしまったんですね、私は……」


翔鶴さんは、自分の身体を覆った浸食衣を見ながらそう言った。

悲しそうに、悔しそうに拳を握りしめていた。

そんな彼女の言葉に、私は首を振った。


赤城「翔鶴さん、気にしないでください。あなたのせいでこうなったのではありません。あなたの献身的な心を悪用した不届き者達から、あなたを助けた。それだけのことです。」


私達は皆、艶々とした黒い皮に全身を覆われている。


この重厚な肉でできた、全身を覆う蠢く皮。


その肉厚の皮の下には、女の身体を快感で悶えさせる赤い絨毛や触手、蛭のような吸盤が仕込まれている。

私と加賀さん、瑞鶴さんの浸食衣には股間部分に貞操帯型の淫具が固定されており、膣内には肉棒が捩じ込まれたままになっていた。

二人がもじもじと内腿を擦り合わせているのはそのせいだろう。

私も少しもどかしい。


そんな、私達の身体を責めあげて狂わせる事に特化した深海棲艦の拷問具。

その陵辱の凄まじさは、この浸食衣に寄生された事のある者にしかわからない。

だからこそ、その苦痛と快楽に長期間耐え続けた翔鶴さんの不屈の精神と強さを理解していた。


そして、仲間を浸食衣の脅威から救うため、恐怖を押し殺して自分から生け贄となった彼女の勇気の凄まじさも。


翔鶴「ですが……そのせいで皆さんは……」


赤城「戦いに損耗は付き物です。あなたが受けた被害に比べれば、私達の損耗など取るに足りませんよ。」


加賀「誰もあなたを責めていませんし、あなたもそんな自分を卑下した言い方はやめなさい、五航戦の打たれ強い方。」


瑞鶴「そうだよ、翔鶴姉。それより、さ……その、おかえり。やっと、会えたね」


翔鶴「────────、えぇ。ただいま。」






↓次話















後書き

あとちょっと続きます、次回明日21時投稿予定です。


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