2018-11-12 17:29:21 更新

概要

提督と艦娘たちがひたすらにのんびりほのぼのする物語
展開薄めなのでのんびりしたいときに呼んでください


前書き

ここはかつて艦娘達が取り返した海域にある鎮守府。

しかしここはもう出撃をする事はない。

演習の会場となることがたまにある程度だ。

その為に鎮守府は出来た当時の莫大な面積の殆どを売り払ってしまった。

そんな小さな鎮守府に、心に傷を負った人達が集まった。

鎮守府ではゆっくりと、のんびりと時は流れる。

まるでお互いに心癒やし合うように...


「あいことばは?」


「愛子とバー、なのです」


「よし、入って」


「ただいまなのです!!」


元気の良い声と共に電が帰ってきた。


狭い鎮守府の外れの方にある小さな戸建てがいつも皆がいる場所だった。


提督「おかえり、電。買い出しは大丈夫だった?」


いつもは皆と一緒に出掛けるのだが、今日はどうも仕事が滞ってしまい、自分は鎮守府に居残りとなっていた。


電「ばっちりなのです。司令官」


そういって両手に持っているエコバッグを床に置いた。


電「司令官さんこそ、仕事は終わりましたか?」


提督「まーなんとかね、あと、もう俺は司令官じゃないよ」


電「電にとっては今は違くてもあなたは司令官さんなのです」


いつもの事だ。


初期艦だからなのか、電は俺の事を司令官さんと呼ぶのをやめない。


提督「じゃあ仕方ないか、おっ豚バラ肉が100g65円だったのか」


電「いつもは100g89円ですけど、今日はいつもより安かったのです」


提督「それは良かった、今日はカレーだな」


そう言うと電の目がキラキラしはじめた。


電「司令官さんのカレー、楽しみなのです!!」


提督「本当に好きだな、カレー」


電「はいなのです!!」


電「でも...司令官さんはもっと...///」ボソッ


そこは聞き逃さないのが俺流


提督「それは嬉しい発言だなぁ」


すると、彼女の顔が一気に真っ赤に染まった。


電「!!///」カァァァァァァ


電「司令官さん!!今のは聞いちゃ駄目なのです〜早く忘れるのです〜!!」ポカポカ


提督「あはは、ごめんってば」


腕をぐるぐるさせながら怒る様子はさながら歳の離れたいとこ同士のような関係を連想させる物があった。



◇◇◇



提督「ほら、麦茶。今日は暑いし疲れたでしょ」


縁側に座っていた電に麦茶を渡し隣に座る。


この家の縁側は海の上に作られていて、青々と広がる海を一望出来た。


電「ありがとなのです」


電が麦茶を手に取ると、目の前を何人かの艦娘が通りすぎた。


電「今日は演習なのですか?」


提督「どこも予定が混んでるらしくて、ここが演習場になったそうだ。おーい!!」


そう言って海の向こうにいる艦娘達に手を振ると、あちらも手を振りかえした。


電「今日は司令官さんの作った物は出てくるのですか?」


提督「多分出ないかなぁ」


電「それは残念なのです」


提督「そうだね」


電「...」


提督「...」


暫くの間沈黙が流れる。


電「...ふふっ///」ぴとっ


電が俺の隣に体をぴったりとくっつける。


提督「...」ナデナデ


電「えへへ///」


彼女は奥手な方なのでこうしてデレるのは珍しくとてつもなく可愛い。


電「ふふ、司令官さんってすごく暖かくて気持ちいいのです///」


電はこっちを向くとふふっと幸せそうな笑顔を見せた。


やばい。隣に電がいなければとてつもない叫びをあげていただろう。


提督「電の体もぽかぽかしてて気持ちがいいよ」


時雨「それは良かったね提督」ハイライトオフ


提督「うわっびっくりした」


後ろを見ると時雨がジト目でこちらを見ていた。


提督「というより合言葉言わないと入っちゃダメだぞ〜」


時雨「提督も合言葉好きだね」


提督「何だろう...秘密基地感?」


時雨「まぁちょっとわかるけど...ねっ」ムギュ


電は俺の左側にくっついていたので、時雨は俺の右側にぴったりくっついて右腕を抱きしめた。


時雨「♪♪♪」


彼女はやたらと後を付けてきたり、すぐに妬くのでヤンデレというやつなのかもしれない。


提督「そういえば榛名達は?」


彼女達には少し大きい荷物とかを頼んでいたので、帰りが遅くなってしまう。


時雨「どうして僕がいるのに他の女の名前を出すの?...」ムスッ


提督「...電」


電「そろそろ帰ってくるはずなのです」


提督「ありがとな」ナデナデ


電「えへへ///」


時雨「ぅう...」ショボン


提督「身から出た錆だよ、時雨」


時雨「うん...」


提督「...」チラチラ


提督「...」ナデナデ


時雨「ふぇぇ...えへへ...///」ウットリ


提督「次からはちゃんと言ってね、時雨。」


時雨「うん!!気をつけるよ!!」ニコニコ


時雨って可愛いよね。


彼女がヤンデレなのも俺が甘やかしすぎてるからかなぁ


榛名「榛名、ただいま帰りました!!」


北上「ただいまー」


響「帰ったよ」


提督「おーみんなおかえり」


提督「そういや何でかお隣さんからスイカもらったんだ、皆で食べようか」


電「スイカですか」


時雨「それはいいね、僕も手伝うよ」


提督「それはありがたい」ナデナデ


時雨「えヘヘヘヘへ」デレデレ


北上「撫でられたいだけなんじゃ」


榛名「榛名、全力でいただきます!!」


響「ハラショー」


そうやって、この鎮守府の時間は過ぎていく。


ただ、ひたすらと。


提督と榛名


提督「今日も今日とて三徹目だぁ」


提督「これ以上徹夜したら死ぬかもなぁ」


「じーーーーー」


提督「さて、仕事仕事」カキカキ


「じーーーーー」


提督「...」カキカキ


「じーーーーー」


提督「で、榛名は何をしているのかな...?」


榛名「じーーーーーー」


榛名「提督の事を見張ってるんです」じーーー


提督「見張り?」


榛名「提督のお命に何かあってはまずいので」じーーー


提督「あはは、そっかぁ」


提督「でもずっとしゃがんでるのもアレだし、隣に座りなよ」


作業椅子はソファーで、三人程度なら座ることができた。


榛名「では、失礼しますね」ヨイショ


榛名「じーーーーーー」


提督「何でじーーって言ってるの?」


榛名「いや、何となくです...迷惑ならやめますが」


提督「別にいいよ。可愛いし」


榛名「でも、榛名にはこれくらいしかできないので...」


提督「これくらいしかできない...か」


榛名「はい...」


提督「榛名は偉いね」


提督「やれる事が残ってるにも関わらず、何もしない人だっていっぱいいるというのに」


提督「そんな中、榛名はひたすらにやれる事を考え続けたんだ。これってすごく偉い事だと思うんだ」


榛名「...」


榛名「提督…優しくしてくれても、榛名、十分なお返しできません…」


榛名「それにもっと色々できるようになって...もっと提督の役に立ちたいんです!」


提督「じゃあ頑張ればいい。俺も何かあったら手伝うし」


提督「楽しみに待ってるよ」


榛名「!!」


榛名「ありがとうございます...//」


◇◇◇


榛名「じーーーーーー」


提督「...んん」


榛名「どうしました?」


提督「いや、榛名にすごい至近距離でかれこれ一時間弱見つめられてたんだなって」


提督「なんか、ドキドキしちゃって...//」


榛名「そうですか?」


提督「榛名は可愛いからなぁ」ナデナデ


榛名「...//」


提督「でも、今さっきまで気づかなかったなんて何かもったいない感じだな」


榛名「榛名はそれほどのものじゃ...//」


提督「ないわけない、大事な存在だよ」


榛名「////」カァァァァ


提督「...」


提督「うーむ、今日は寝ようかな。寝たほうが調子がよくなりそうだ」


榛名「そうですね」


榛名「提督に亡くなられては悲しいですし」


提督「そっか」


提督「よし寝よう寝よう!!」


榛名「はい!」


◇◇◇


二人で寝室に移動した。


うちの寝室は一つの部屋にみんなで各々布団を敷いて一緒に寝ていた。


布団を押入れから出そうと思ったが、なぜか敷いてあった。時雨の仕業かな?


榛名「あの...//」


提督「ん?」


榛名「もし宜しければ...ご一緒してもよろしいでしょうか...?//」


提督「いいよ」


榛名「えへへ...ありがとうございます」


榛名を先に布団に入れて、その後自分も布団に入る。


榛名「ふぇぇ...暖かい...///」


提督「そうだな」


添い寝は大分やってるのでこちらとしては幾分か余裕があった。


大体は時雨とだけどね


提督「うーん」


榛名「どうしました?」


提督「今日の朝食はフレンチトーストかなぁ」


榛名「はぁ」


提督「今日は榛名にお世話になったし、何かイギリス風の朝食をって思ってね」


榛名「...」


榛名「...榛名もフレンチトーストもあまりイギリスと関係がないのですけれど」←純国産


提督「ありゃ、そうか」


提督「うーんじゃあどうしようか」


榛名「榛名は提督が好きなものなら何でもいいですよ?」


提督「そっか」


提督「榛名はいいお嫁さんになるなきっと」


榛名「そんな事...」


提督「俺がお嫁に欲しいぐらいだし」


榛名「!!」


時雨「!!」


榛名「へ...ふぇっ...提督...//」


提督「いやまぁワガママだけどここにいる皆んなお嫁に欲しいんだけどね」


榛名「皆いい人ばっかりですものね」


時雨「ホッ」


提督「でもいずれにせよ」


提督「リハビリ中の身だから」


榛名「...」


提督「きっと、大分後になっちゃうだろうな」


榛名「そうですか...」


榛名「...私は、提督は提督のペースでやるのが一番だと思います」


提督「そのつもりだし、ここにいるメンバーは俺のペースに合ってる人ばかりだよ」


榛名「それは良かったです...」


榛名「...提督」


提督「うん?」


榛名「私、いつまでも待ってますから...//」


提督「...うん」


提督「...」


提督「さて、と」


提督「もう時間も時間だし、寝ちゃおうか榛名」


榛名「...ていとくぅ」zzz


提督「ありゃ、寝付きのいい事で」


提督「...」


提督「いつか...か」


提督「でも、一緒にいたら気がついたらその時は来るかもな」


提督「そうは思わないか?時雨」


時雨「あ、起きてるのバレてた?」


提督「まぁね」


時雨「まぁ...僕はその時が早く来て欲しいと願うばかりかな」


提督「そっか」


時雨「...」


時雨「じーーーーー」


提督「...あ」


提督「入るか...布団?」


時雨「うん!!」シュバッ


提督「なんか...榛名ごめんな」ナデナデ


榛名「ていとくぅ...」zzz


朝起きたら布団に全員入っててぎゅうぎゅうだったのはまた別の話


そして朝食はなんだかんだ言ってフレンチトーストになりました。


きのこたけのこ


「愛言葉は?」


「月が綺麗ですね」


「よし入れ」


吹雪が長い出張から帰ってきた日の事だった。


吹雪「ほらーみてください!!」ジャジャーン


一同「おー」


吹雪が手に持ってたのはテレビだった。


吹雪「たまたまリサイクルショップにいったら安く売ってて」


北上「そういえばうちにテレビなんてなかったもんね〜」


言った通りで、ここにはメディア媒体はラジオしかなかった。


電「さっそくつけるのです」


提督「でもこれ大丈夫か?安く売ってたなら所謂ジャンク品ってやつじゃ」


電「ジャンク品?」


北上「ちゃんと動作するかわからなかったり、パーツが欠けてたり...要は訳あり価格って事」


電「じゃあつかないかもなのですか?」


北上「そうだね〜ついたとしてもB-CASカード入ってないだろうし」


提督「あー再発行かーたしか一枚2000円弱だっけ?」


電「???」


電は話についていけず困惑してしまった。


北上「いっそ黒いのでも買っちゃう?」


提督「出たそれ、でも地上波見れれば十分でしょ」


◇◇◇


そうしてテレビの配線変えたり色々発注したりでテレビが見えるようになったのは二週間後の事だった。


そんなある日


提督「テレビできのこたけのこの対決の話?」


電「はいなのです」


所謂きのこたけのこ戦争ってやつだろう。


戦時中なのにやっていいのかこれ


電「皆さんはどっち派ですか?」


今俺たちは畳の部屋でモノポリーをやってたので、ほぼ全員がこの話を聞いていた。


一同「うーん...」


提督「すぎのこ」


時雨「すぎのこ」


榛名「すぎのこ」


北上「すぎのこ」


響「すぎのこ」


電「すぎのこ」


・・・


北上「ジジババじゃん」


一同「AHAHA!!」


北上「いやでも、皆すぎのこ食べた事ないでしょ」


笑いながら北上が言う


一同「いやそれが...」







一同「ない」


・・・


一同「AHAHAHAHA!!」


吹雪「めちゃくちゃじゃないですか」


電「なのです」


響「ハラショー」


榛名「でもどっちか好きと言われましても」


時雨「正直わからないよね、」


提督「よし、じゃあどっちの方をよく買うかで決めよう。いいか、よく買うチョコをイメージするんだ」



一同「うーん」



提督「霧の浮舟」


時雨「神戸ショコラ」


榛名「紗々」


北上「ブラックサンダー」


響「アルフォート」


電「チョココ」


一同「あ、それ美味しいよね」



一同「...」



一同「AHAHA!!」


電「司令官さん、チョコ買いに行くのです」


提督「ウィッス」




提督と響



響「司令官、響だよ」


提督「響か、どうしたの?」


いつものように縁側に座ってると響が隣に座った。


響「話し相手になって欲しいんだ」


提督「喜んで。で、何の話?」


響「...」


提督「話のネタはなしか」


響「...ごめん」


提督「大丈夫だよ、暇つぶししたいんだろうなってことはわかってたし」


響「そっか」


微妙な距離感の二人


響がなんとなくそわそわしてるのがわかった。


提督「どうしたの?響」


響「その...私って...影が薄いよね」


提督「そうかな」


響「そうだよ...だって」


響が泣きそうな目でこちらを見る。


なぐさめたいのだがどうすればいいかわからない


提督「大丈夫...?」ナデナデ


そうして響の頭を撫でると、ついに響は泣き出してまった


響「........やっと」


提督「やっと?」


響「やっと...頭撫でてくれた...」


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2018-09-14 00:14:22

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