2018-10-27 22:12:38 更新

兄「総会の案内きたけど、賛成すべきか迷うな…欠席するのもなんだし」


コンコン。


兄「やば、パソコンのモニター電源消して…なに?」


ガチャ。


妹「またパソコンしてたでしょ?」


兄「別に関係ないだろ?俺は俺のしたいことをしてるだけないんだし迷惑だ」


妹「部屋でゴロゴロしてないでお母さんの手伝いとか料理すればいいのに」


兄「したところで俺の手料理は死ぬほどまずいって言ってただろ?」


妹「食べたことないけど…バイトすればいいじゃん!ほら料理関係とかさ」


兄「なんで料理縛りなの?」


妹「え?…んーっと、下手だったら私が教えたいから?」


兄「なんだそれ?ブラコンか?」


妹「死ね!」バタン


兄「料理ね…あいつたまに俺が料理作ってるとか知らないのか?」



ーーーーリビング。


母「あらあら、ダメだったみたいね」


妹「もー最悪!なんであんなこと言うかなぁ!」


母「ふふ、そんなに怒らないの。せっかくの可愛い顔が台無しよ?」ニコニコ


妹「お母さん、変なこと言わないでよ」ムスッ


母「…」カチャ、カチャカチャ


妹「今日のごはんってなにー?」


母「ふふ、今日は新作よー」


妹「え!本当!?先生、新しい料理教えてくれたの?」


母「うん、こんな簡単に料理を覚えられるなんて先生のおかげね」


妹「ねぇお母さん、私も先生のところで習いたいー」


母「ごめんね、先生ちょっと気難しいところがあって一人しか教えてくれないのよ」


妹「えーケチな先生」


母「無料で教えてもらえる条件として内緒だから…ごめんね」ニコッ


妹「はぁ無料で教えてくれるなら私にでもいいと思うんだけどなぁ…」


母「ふふ」


妹「ケチって言ったけど、今時に無料で教えてくれるっていい人だね。あのダメ兄にも教えてあげたい」


母「あらあら(その先生がお兄ちゃんなんだけどね)」アセアセ



「ただいまー、帰ったぞー」



妹「お父さんだ!」タ、タ、タ


母「ふふ」


ーーーー玄関。


妹「おかえりお父さん」


父「ん、ただいま」


妹「ちょっと聞いてよお父さんーー」


父「兄は居るか?」


妹「え?あ、うん。いつもいるけど?」


父「そうか、少し話があるからって(母)言っておいてくれ」


妹「えーそんなの自分で言えば良いのに、直ぐそこなんだし」


父「ちょっと急いでるんだごめんな」タ、タ、タ


妹「もーなんなの?」


ーーーー兄の部屋。


コンコン。


兄「今度はなんだ?開いてるよ」


父「少しいいか?」


兄「ああ、父さんかどうしたの?」


父「実は提携しようとしてる鐘内×商事なんだが、変な噂があってな」


兄「ああ、あの金無いとか突っ込まれてる会社ね。そのまんまで笑うよね」


父「正直、提携してもダメだとは思うんだが自分の力がないから否定ができないんだ。かと言ってこのまま提携してしまったらと思うと」


兄「なら答え出てるじゃん」


父「しかしな…」


兄「法律知ってるでしょ?この件は僕は何もできないよ」


父「そうか…」


兄「分かったよ。だからそんな顔しないでよ。母さんに愚痴られるの僕なんだから」


父「本当か?」


兄「その代わりに方法は聞かないで」


父「ああ、いつもすまんな」


兄「そう思うのなら母さんを旅行にでも連れてってあげてよ。世界一周ぐらいのお金なら渡すからさ」


父「そんなに休めないし、息子からお金を貰うほど落ちぶれてはないつもりだ」


兄「なら安心したよ。これ使って」


父「ん?これは?」


兄「優待券でもらった宿泊無料優待券。無料って珍しいでしょ?しかもハイシーズン問わないで上にさらに優遇してくれるんだとさ内容は知らないけど」


父「本当か!でもいいのか?彼女とかと行けば楽しいだろうに」


兄「彼女なんて幻想だよ。モテたことないのに」


父「そうか?親バカと差し引いてもお前は充分モテると思うがな」


兄「はいはい、どうも。有給いつ取るか考えときなよ」


父「ああ、わかった」バタン


兄「今日の動きでも見るかな…」カチッ、カタカタ


ーーーーリビング。


妹「…」ムスッ


父「ただいま」


母「おかえりなさい、あなた」


父「うん、あのな」


母「?…どうしたの?考え込んで…もしかして会社で苛められたの?」


父「いや、なんでだ。いつもと変わらないよ」ニコッ


母「あらそう、ふふ、おかえりなさい」


父「う、うん。ただいま(昔から変わらないな)」


母「昔も今もあなたを好きよ」


父「あ、ああ(読まれた?)」


母「考えが読みやすくてそこが好きになったんだから」


父「今まで教えてくれなかった好きになった理由をこの瞬間で聞くことになるとは思わなかったよ」


母「あらそうかしら?」


妹「もー!イチャつくならここじゃなくてどっかでやってよ!」


母「ふふ、あとでね」


父「あ、ああ」


妹「…」ムッスー



ーーーー次の日、学校、妹の教室。



妹友「それで朝から不機嫌なんだ」


妹「もー!もー!」


妹友「牛?」


妹「なんなのなんなのなんなのー!?私がせっかく兄の人生を心配してるのに!」


妹友「それは迷惑なんじゃないのかな?」アセ


妹「修正してやる!道を外す前に!」フンス



ーーーー兄の教室。



兄「携帯じゃスピードが遅いよな…そもそも携帯でやるのが怖いのなんのって」


友「なにブツブツ言ってんだ?」


兄「ああ、ちょっとな」


友「ってそれ昨日販売されたばかりの…機能と通信のでもハイスペック、値段もハイスペックの!!」


兄「うるさい」グニッ


友「ふひふぉふふぁむのふぁふぇろ」


兄「何言ってるのかわからん」


バシッ!


友「口を掴むのはやめろって言ってんだよ!」


兄「ああ、そう」


友「いつも思うがクールだねぇ」


兄「クールとかないわーないわー」


友「うるせぇよ!クールって使っちゃいけないのかよ!?」


兄「はいはい、クールクール」


友「ぐぬぬ」


兄「冗談は置いといて次ってなんだっけ?」


友「あ?移動だよ。周囲見てみろよ、もう誰もいねぇぞ?」


兄「…いるじゃん」


友「あ?」


無口「…」ペコッ


友「うわっ!びっくりした…」


無口「…移動」


兄「うん、分かった。教えてくれてありがとう」


無口「…ん」ペコッ、タ、タ、タ、


友「変な奴だよな」


兄「お前よりは好感が持てるよ」


友「それどういう意味!ねぇ!それどういう意味!泣くぞ!」


兄「…泣けよ」ニヤッ


友「お前ドSだろ!」


兄「ど親切だ。行くぞ」タ、タ、タ


友「ちくしょー!!!」


ーーーー昼、中庭。


兄「…パン買ってきたか?」


友「…」ゼーハーゼーハー


兄「おいおい、陸上部がそれぐらいでへばるなよ」ニヤニヤ


友「…」ゼーハーゼーハー、プルプル


兄「そのレベルだから万年最下位なんだよ」ニヤッ


友「お前は何なんだよ!泣かしたいのか!つかよ!ここから3キロ離れてるコンビニに全力で走って数分で戻ってきたことを褒めろよ!」


兄「タクシー使えばいいのに」チュー


友「なんでパン買うためにタクシー使うんだよ…てかそれ俺のいちごミルクティー!!」


兄「…ホレッ」ヒュ


友「おっと」パシッ


バカが治る魔法のお茶


友「なにこれ?こんなの買ってないけど」


兄「飲めよ、チャンスだぞ」ニタァ


友「お前は…」プルプル、チュー


兄「…(怒る前に飲むのか、ただのお茶なのに)」


無口「…」ジー


兄「…ん?」チラッ


無口「…!」オロオロ


兄「…」タ、タ、タ


友「おい、どこ行くんだよそっちは(無口が座ってるベンチに向かって何しようってんだ?)」


兄「…となり失礼」スタッ


無口「…」プルプルプル


友「…(あーあ、あんなに震えちゃって。流石に同情する)」


無口「…ア、アノ」


兄「なに?迷惑?」ニコッ


無口「…」ブンブン


兄「あいつが君の隣に座れって命令した。酷い奴だよな」ニタァ


友「おいてめぇ!俺がいつそんなことを言ったよ!馬鹿かお前!」


兄「うるさいバカ、バカが治る魔法のお茶を飲んでる奴に言われたくない」


友「ハッ…(まさかこの伏線!!なんてやつだ末恐ろしい)」ブルブル


兄「って思ってる顔だよねあれ」


無口「…フフ」


兄「っと」スッ


無口「…?」


兄「食べ終わったし、行くよ。話が気になるなら遠くから見てないでいつでも来なよ。歓迎するよ」


無口「…」オロオロ


兄「大丈夫、いじるのはあれだけだから」ニコッ


友「おい!今絶対酷いこと言ったろ!」


無口「…」


ーーーー兄の教室。


兄「昼ご飯も終わったし、健全な男子高校生は寝るか」


友「寝るなよ!今日、昼のサッカー手伝ってくれるんだろ!?」


兄「なんで?」


友「約束しただろ!今日出てくれなきゃ困るんだよ!」


兄「どうせ、クラスの誰かに頼まれたんだろ?」


友「うっ…(女子に頼まれたとは言えない、ここは一つ、サッカー部のやつらが兄の実力を見たいとか言われたと言えば…)」


兄「…(女子に頼まれたな…しかも、何か特別な条件がもらえるから必死なんだろう)」


友「…(カラオケ一緒に行ってくれる約束をここで散らせるわけにはいかない!)」


兄「…(カラオケだな、狙ってる女子が誘えるから必死なんだろう)」


友「…(しかしどうする、どうやって兄をサッカーに連れて行く?強制?そんなことしたら)」ガタガタ


兄「…(分かってるじゃないか、お前の恥ずかしい情報を新聞部に渡してあげよう)」ニヤッ


友「…」ゴクリッ


兄「…」ニタァ


友「…(無理だぁ!この魔王を倒すにはフル装備で全回復アイテムカンスト、レベルもカンストじゃなきゃ無理だ)」ガクッ


兄「…(膝が折れた、諦めたな)」


友「…(まだだ、まだ終わらんよ!)」ガシッ


兄「…(まだ頑張るか)」


クラス男子「あの二人何やってんだ?」アセ


クラス男子2「すごい攻防してるのはわかるけど喋ってないからわからん」ゴクリッ


ガラガラ。


クラス女子「友君ごめーん、私呼ばれちゃって約束また今度」


友「…(もうやめて、私のライフはゼロよ)」スッ


クラス男子「友が…倒れる…」


ガシッ。


クラス男子2「兄が支えた、これが友情か…」


兄「…」


友「…兄」


兄「サッカー行こうぜ」キラキラ


クラス男子「兄が今まで見たことがないほどの笑顔だ」


友「…鬼ぃちゃーん」


クラス男子「お兄ちゃん?」


クラス男子2「察しろよ」


ーーーーグランウド。


兄「しねぇええええ!」ドンッ


友「グベラッ」ドガッ!


味方「友君ぶっ飛んだー!!」


味方2「友君に当たって軌道が変わったボールはそのままーゴール」


兄「よし四点目」


敵「悪魔だ」


敵2「ゴールするたびに奴の顔が潰れていく」


敵3「見ろよあれ」


友「…」ピク、ピクピク


兄「友、ナイスアシスト。目的の子がいないけどきっと女子も見てくれてるぞ」


女子1「キャー兄くん」


女子2「なかなかやるわね」


女子3「もうちょっと威力があれば」


兄「さぁ立て、あともう一点位はいけるだろ?」ニタァ


友「お、おおお」ブルブル


敵「見なかったことにしよう」


敵2「なるべく点を入れやすいようにゴール空けとこう」


敵3「そうだな…」


敵、敵2、敵3(死人が出る前に!!!)



ーーーー授業開始前。


友「…」


兄「どうした、いつもうるさいのに静かだな」


友「もがもがもが」


兄「そうか…大変だな」


友「…」


ガラガラ。


女性教師「みんなー授業始めるから座ってヒィイイ!と、友君どうしたのその顔」ガタガタ


友「モガモガモガ」


兄「バク転に失敗して地面でブレイクダンスした結果だそうです」


友「…」


女性教師「そ、そうなの?(怖いよぉ)」ガタガタ


ーーーー放課後。



兄「さて帰るか」


友「ちょっと待て」


兄「なんだ復活したのか」


友「お前…今日という今日は絶対、ぜーったい」


兄「駅前のラーメン行こうぜー奢るから」


友「おう!俺とんこつな」


兄「店で言おうぜ」


友「トッピングもいいよな」


兄「ああ、別にかまわないよ」


友「しゃー!」


クラス男子「仲良いんだ悪いんだか」


クラス男子2「あの二人は謎だよなぁ、勢いで生きてる感じで女子は近づけないみたいだし」


クラス男子「え?あれわざとやって女子を遠ざけてるんだろ?」


クラス男子2「そうなのか?」


兄「いくぞー」


友「ちょ、ちょっと待って他にも誘おうぜ」


ーーーーラーメン屋。


友「おっちゃん!とんこつでトッピング味玉とチャーシュー」


おっちゃん「いや、何度も言ってるけど食券買えよ」


兄「はずっ他人のふりしようぜ」


女「いや、なんで私ここにいるの?呼ばれる理由思いつかないんだけど」


兄「頭数合わせ?」


女「ひど、てかあんたらとあんまり関わってないのになんで呼ばれたのが本当に不思議で」


兄「食いたいものあるなら奢るよ。半ば強制的に呼んだのは悪かったと思いたい」


女「思いたいって…アンタねぇ…まぁいいわ、最近ラーメン食べてなかったからご馳走になるわよ」


兄「そのサッパリ感は買いたいね」


女「売るほどあるわよ」


兄「そか、ところで無口さんは何食べる?」


無口「…」オロオロ


女「無口さん呼んだの?」


兄「下駄箱で靴履き替えてる時に背負ってたカバンを掴んで連れてきた」


女「鬼か」


兄「兄です」


女「知らんわ、大変だったわね無口さん」


無口「…」ペコペコ


女「怒ってないのに…」


兄「小型犬はよく吠えるけど負けを認めたときお腹を見せるあれだね」


女「その例えかなり微妙だと思う」


兄「だよね」


友「なぁ席どこがいい?」


兄「お前と離れた席」


友「やだよ!ぼっちになるだろ」


兄「別にいつもぼっちじゃん」


友「いや、友達居るから、少なからず居るから」


兄「…」ニヤッ


友「友達だよね?俺たち友達だよね??」


友「ちょーうめぇ!」ズルズル


兄「…」モグモグ


無口「…」モグ…モグ・・・


女「・・・会話ないわねー」


兄「美味しいものは黙って食うものだよ」


おっちゃん「嬉しいこと言ってくれるねぇほれ味玉サービスだ」


友「うぉおおおおおきたぁあああああ」


ドガッ!


友「」


兄「ありがとうございます」


女「ありがとう、おじさん」


無口「・・・」ペコッ


女「さっきの話しぶりからここには結構通ってるの?」


兄「三日に一度位かな」


女「お得意様じゃない」


兄「友のせいでグレーリストの客だけどね」


女「なにかやらかしてるの?」


兄「そこで死んでるのが騒ぐから客がね・・・でも外にいる客が繁盛してるって勘違いしてくるから半々なんだよね」


女「迷惑な客ね」


兄「一緒にしないでくれよ?」


女「強引に女の子を連れてくるあたりで迷惑を考えないわけ?」


兄「・・・」


女「・・・」


兄「やるな」


女「いや、仲間じゃないし、認めないでよ」


兄「まぁいつもこんな感じだよ」


女「なに急に?」


兄「女子が噂してるみたいだしね。ここいらで潔白を払拭しておかないと一部の女の子のテンションが止まらない」


女「そんなのごく一部じゃない」


兄「興味アリと」


女「うるさい」


兄「腐ってやがる・・・遅すぎたんだ」


女「腐で悪いか、脳内であんたらの絡み考えてあげようか?」


兄「噂の原因女さんかよ」


女「しまった」


兄「まぁいいけど」


女「ふ、ふふふ」


兄「こえぇ・・・無口さん行こうかこいつらといるとダメになる気がする」


無口「・・・」カァ


兄「あー興味あるのね」


ーーーーラーメン屋、外。


兄「味が変わらないことが大切だ」


女「なに急にって言いたいところだけどそれは言えてる」


無口「…ゴチソ」


女「ごちそうさま、奢りならまた付き合う」


兄「高くつきそうだ」


女「投資って思えばいいじゃん」


兄「はは、いいねそれ。燃えるよ」


女「?意味わかんないけど、またね」タ、タ、タ


兄「たしかに売るほどあるさっぱり感だ」


無口「…ア、アノ」


友「いやー美味かった次は土曜日に行こう」


兄「明日じゃん、部活の後に行くのか?」


友「そうだった、明日は土曜日だから朝から死ぬほど動くんだった」


兄「…」プルルル


友「おい、どこに電話してんだ!」


兄「あ、明日友が部活なんてやってらんねぇーからラーメン屋行くとか言ってました」


「なぁにー!あのバカそんなこと言ってたの?!分かった教えてくれてありがとうね!ところで君誰?なんで私の番ーー」


兄「…」ピッ


友「てめぇなにしてくれんだ!!」


兄「明日は地獄だな」ニヤニヤ


友「あぁあああ先輩に電話して誤解を…いや、電話番号…副部長のしか知らないし…あぁあああ」


兄「副部長に電話すればいいじゃん」


友「部長に言ったらすぐに副部長に伝わるんだよ!」


兄「へーそうなのかー」ニタァ


友「わざとやりやがったな!」


兄「さっさと家に帰って誤解を解く方法考えるといいよ」


友「チックショー!」ダッダッダッ


兄「ふっ、相変わらず楽しいやつだ」


無口「…ア、アノ」


兄「どういたしまして、帰り近くまでなら送ってくよ」


無口「…」コクンッ


ーーーー帰り道。


兄「意外と家が近いんだな、知らなかったよ」


無口「…」コクンッ


兄「あー友?あいつはいつもあんな扱いだよ」


無口「…」


兄「いじめられるのが好きなんだよ、ドMだから」


無口「…」アセアセ


兄「いじめるのダメか…今度、無口さんがいじめてみれば?意外といい反応すると思うよ」


無口「…」アセ


兄「なんで喋ってないのにわかるって?」


無口「…」コクコク


兄「…勘、かな?」


無口「!」


兄「そんな驚くことでもないよ。昔からこうしたらこうなるって結果が見えててね」


無口「…?」


兄「いや、超能力とは違うんじゃないのかな?」


無口「…」


兄「あー鋭いね、たしかに悪意も感じられるよ」


無口「…」


兄「へー、優しいね」


無口「…」アセアセ


兄「いや気にしなくていいよ。それにしてもそこまで気づかれたのも初めてだったからさ」


無口「…」シュン


兄「踏み込んだこと聞いたところで、別にいいんじゃない?友達なんだし」


無口「…」ビクッ


兄「いじらないって言ったけどいじってみた」ニヤニヤ


無口「…」ペコッ


兄「…調子狂うな、まぁよろしく」


無口「…」ペコッ


兄「ん?ここでいいの?」


無口「…」コクッ


兄「あいよ、またなー」


無口「…」オロオロ


兄「…?いやそれはわかんない、どうした?」


無口「…」ニ、ニヤ


兄「お、おう」


無口「…」ズンッ


兄「気持ちはわかるけど無理すんな」


無口「…」シュン、トボトボ


兄「ぷ、あぶね本気で笑いそうだった。変な奴だけど今まであった奴で一番いいやつだ」タ、タ、タ


ーーーー自宅。


兄「ただいまー」


妹「遅い!何してたの?」


兄「デート」


妹「…」


兄「おー固まった、やはりブラコンか」


妹「…」プルプル


兄「よし、逃げるか」タ、タ、タ


妹「詳しく聞かせろおらぁああああ」ダッ


兄「…」ダッ!


ガチャッ、バタン、カチャリ。


兄「ふぅ…」


「開けろぉおおお、誰だ相手はー教えなさいぃぃいいいい」


兄「ストーカーかよ、顔は良いのに性格がダメなんだよなー、多分彼氏どころか結婚も危ういぞあれ」プルル


「はーい、誰ですか?」


兄「あーうちの妹が暴走してるから慰めてやって」


「え?あ、は、はい…妹ちゃん?ってお兄さん?」


兄「んだ」


「え?どうやって電話番号?え?えぇ?」


兄「実は君のストーカーだったんだ、はぁはぁ」


「あ、はい…よろしくお願いします」


兄「済まなかった、混乱させたようだ」


「一応、この番号登録しといてもいいんですか?」


兄「ああ、着拒否で登録するといいよ」


「しませんよぉ、妹ちゃんに電話しますねー」


兄「サンキュー」ピッ


「誰と電話してんだぁああああ!彼女かぁああああ、うわぁあああん」


「妹ちゃん、電話なってるわよー?」


「うあぁあああん」


タ、タ、タ。


兄「魔王は去ったか、モニターの電源入れてっと…流石に八台もモニターあるとPC予備で買っておいたほうが良さそうだな」カチャカチャ


ピピピ。


兄「電話?ってこいつか…」ピッ


ピピピ。


兄「…」ピッ


ピピピ。


兄「…」ピッ、ピッピッピ


『着信拒否設定しました』


兄「…この銘柄売れてるな、でもパターンから1円抜きしてもこれは負けるだろうな」


「兄ちゃん、電話よー」


兄「いつになったらちゃん付けやめるんだよ…はいはい!」



ーーーー受話器前。


兄「…はぁ、ただいま電話に出ることができません。御用のある方は今すぐ死ね」


「なんでだよ!死ねってなんでだよ!!」


兄「なんか用?友(笑)」ピ、ロクオンカイシシマシタ


「なんか気になるが…まぁ、あのな!今日女さん来ただろ」


兄「ああ、来たな。強引に誘ったからな」


「今更だけど、すっげー可愛いよな!」


兄「目当ての女の子どうした?」


「あ、いや、それはそれこれはこれ」


「お兄ちゃんがひどいんだよおおおおおおおおうわああああん」


「なんぞ?」


兄「気にすんなそれで?」


「あ、いや、今度はカラオケに誘わないか?」


兄「段階いろいろ吹っ飛ばしすぎだろ」


「ここは強引に行くべきだろ?常識的に考えたらそうだと言っている」


兄「(誰がだよ)…まぁ誘えばいいんじゃない?」


「そこなんですよ!ここは兄さんがなんとかしてくれると思うんですよ」


兄「わかりやすいパターンで笑いそうだった。断る。」


「いや、なんでだよ」


兄「こっちがなんでだよ」


「チッチッチッ、分かってねぇですよ旦那。いいか?女はいつでも誘われたいと思ってるんだよ」


兄「お前って気持ち悪いね」


「いや、気持ち悪ことはないだろ!俺だってモテたいんだよ」


兄「お互いモテないんだから仕方ないだろ」


「は?」


兄「は?」


「いや、本気で言ってるのか?」


兄「どうでもいいけど、これ以上、下らない話するなら」


「待ってくれ、切らないでくれ!」


兄「…なんだよ」


「月曜日、土下座するから一緒に誘ってください」


兄「部活大丈夫なのか?」


「なんでだ?」


兄「その口ぶりだと明日の件、なんとかなったんだろ」


「…おう」


兄「(忘れてたな)まぁいいよ、誘うだけ誘ってみるからとりあえず切らせろ。暇じゃないんだよ」


「なんだよつれねぇーなー」


兄「明日、買い物に行く予定が出来たからな」


「よし、付き合おう。何買うんだ」


兄「部活あるんだろ!」


「おいおい、耳元で大きな声出さなくても聞こえてるって。文明はそこまで退化してないぜ」


兄「…」


「なぁ頼むよ、明日の部活死ぬって分かってるんだからサボらせてくれ」


兄「考えとくよ」


「頼むぞ!それからな」


ガチャッ。


兄「だめだこいつ」


ーーーー土曜日、とある店前。


友「なぁ兄、ここで買い物するのか?」


兄「他にどこがあるんだよ」


友「だってなぁ…」


兄「とりあえず入るぞ」


友「ダンヘルって変な名前だよな」


兄「なんで地獄なんだよお前の頭の中どうなってるんだよ」


友「なんか違うのか?」


兄「訂正する必要なからいいけど」


友「ふーん」


ーーーー店内。


男性店員「いらっしゃいませ」スッ


友「うわっなんかすげぇ丁寧だな」ボソッ


男性店員「どのようなものをお探しですか?」


兄「オーダーメイドのスーツをお願いしたいんですが」


男性店員「畏まりました。只今ご案内いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか?」


兄「はい」


男性店員「ありがとうございます。それでは失礼致します」スッ


兄「…」


友「なぁ、俺って場違いなんじゃ?」


兄「別にいいんじゃない?強引に来といてそれはないだろ」


友「そりゃそうだけどよ、まさかこんな高級そうなところに来るとは思わなかった」


兄「どこに行くと思ってたんだよ…」


友「そもそもなんでスーツなんて必要なんだ?」


兄「ちょっと顔出さないとってところがあってな」


友「スーツが必要なのか?」


兄「いや全然、常識的な普段着でいいんだけどね」


友「なんだか面接みたいだな」


兄「違いないかもな」


ーーーー外、店前。


友「あ、ありえねぇ…スーツが12万…」


兄「なにブツブツ言ってんだよ?行くぞ」


友「お前いくら持ってるんだよ?」


兄「別にスーツ代ぐらいしか持ってきてないけど?」


友「信じらんねぇ…あ、親の金だよな?」


兄「お前が何を言いたいのかわからないから置いてくよ」タ、タ、タ、


友「…二着何に使うんだよ」




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2018-10-23 14:43:02

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2018-11-12 22:41:48

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1: SS好きの名無しさん 2018-10-19 20:54:33 ID: ISNsYorR

やったぁ!
続き楽しみにしてます!


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