2018-10-25 19:58:42 更新

概要

提督とサラトガとの久々の再会、サラトガが提督に何か頼みたいことがあって・・・


ここは喫茶店、1人の艦娘が誰かを待っている。


「・・・・・・」


手には絵本を持っており、題名は「サンタクロースがやって来た。」である。


「! 提督、お久しぶりです!」


彼女は立ち上がると、提督に敬礼をする。


彼女は海外空母のサラトガ、提督の元部下であり、彼が提督を辞め店を開いた後も従業員として働いていた。


現在サラトガは鎮守府に戻り、今まで通り艦娘として出撃任務を行っている。


「久しぶり、サラトガ。」


軽い挨拶を済ませ、


「店の営業もあるのに忙しい所、申し訳ありません。」


「いいよ、今日は久々の休日だから。」


提督は椅子に座り、


「それで、相談したいことは何かな?」


どうやらサラトガに何かの相談を受けた提督、


「はい、実は・・・」


そう言って、サラトガは持っていた絵本を出す、


「絵本? サンタクロース・・・そうか、後数日でクリスマスだな。」


絵本を見てクリスマスに気づく提督。


「はい、そのクリスマスに提督に是非ともお願いしたいことがありまして・・・」


サラトガは事情を詳しく説明する。


・・・・・・

・・・



数日前、


ここはサラトガが着任している鎮守府、


「サラトガさん、「サンタクロース」って本当にいるんですか?」


イタリア艦のリベッチオが質問をする。


「いますよ~♪ 去年もこの鎮守府に来てくれましたよね?」


「はい・・・でも、去年はサラトガさんがサンタクロースをしていましたよね?」


「・・・・・・」



この鎮守府では、クリスマスに戦艦・空母の艦娘が順にサンタクロースを演じて駆逐艦たちにプレゼントを渡している。



「いえ、サラトガさんが「サンタクロース」で構わないんです、ただ本当に絵本に書いてある


 「サンタクロース」っているのかなぁって。」


「・・・・・・」



この時、サラトガは、


「サンタクロースは絵本の中にしか登場しないんですよ。」


「いい子にしていればきっと会えますよ♪」


のどちらかを言おうとしていたが・・・子供の夢を壊すのはどうかと思い結論としては、後者を言った。


「それはローマ姉さんもビスマルクさんも言っていました。」


リベッチオは言葉を続けて、


「つまり私たちがいい子にしていないからサラトガさんたちが私たちのために「サンタクロース」を


 演じてくれているってことですか?」


「・・・・・・」


何も答えられないサラトガ、


「あっ、ここにいたリベッチオ!」


イタリア艦のローマが2人の前に現れる、


「あっ、ローマ姉さん!」


「どうしたの、私から離れないでって言ったでしょう?」


「ごめんなさい、でもサラトガさんに聞きたいことがあって。」


「? 聞きたいこと?」


「「サンタクロース」って本当にいるんですか? って。」


「・・・それ、私にも聞いていなかった?」


「うん、でもローマ姉さんもビスマルクさんも「いい子にしていれば会える」って言うから、


 サラトガさんなら違う事を言うかも、って思ったの!」


「・・・・・・」


リベッチオの言葉に何も答えられないローマ。


「でも、サラトガさんも同じことを言ってたよ、じゃあいい子にしていればきっと会えるんだね?」


「そうね、きっと・・・ううん、絶対会えるわ。」


「本当? うん、私いい子にしてるから!」


そう言って、ローマと一緒に部屋に戻るリベッチオ。


・・・・・・

・・・



「・・・つまり?」


提督は状況を把握して、


「オレが「サンタクロース」を演じて欲しいって事?」


「はい、そうです。」


「別にオレじゃなくても鎮守府の提督に頼めばいいんじゃないの?」


「いえ、重要なのは絵本に書いてある「サンタクロース」なんです。」


「・・・・・・」


「絵本にはこう書いてあります・・・「複数のトナカイとそりに乗ったサンタクロース」と。」


「・・・・・・」


「私たちはサンタクロースの格好は出来ても、「トナカイとそり」まで用意することが出来ません。」


「成程、でも何故オレに?」


「提督のいつもの”予測不能な行動”に私はとても期待を寄せているのです。」


「・・・・・・」


「提督を辞めた人間にこんなことを頼むのは申し訳ありません、ですが駆逐艦の皆の夢を叶えるため、


 どうか私の頼みを聞いて貰えないでしょうか?」


サラトガは深く礼をする。


・・・・・・


「それで、提督はいいと言ったのですか?」


「うん、「出来る範囲でやって見る」と言った。」


「はぁぁ~、また無理難題な要求を受けちゃって~。」


村雨は呆れつつも、


「でも、そこが提督のいい所ですからね~♪」


と、いつもの会話に戻る。


「どうするんです? まさか本当にトナカイを連れてくるつもりですか?」


「う~ん、まだ考え中。 そりの作成は問題ないのだが・・・」


難題はトナカイ、提督はどう用意するのか、


「まぁ、提督の事ですから何でも出来てしまうんですけど・・・」


「そんな事ないぞ、オレだってたまには切羽詰まることだってある。」


「でも、今は別に焦ってもいませんよね?」


「ああ、今回は問題なく出来そうだから。」


提督は自信を持って答える。


・・・・・・


クリスマスまで後数日、


サラトガがいる鎮守府では、クリスマスに向けて装飾を飾ったりケーキや料理を作ったりで大忙しだ。


「アイオワ! これを頼むわ!」


「はいはい、ビスマルクはこっちの飾りつけをお願い!」


クリスマスの装飾は主に戦艦たちの仕事だ。


「今年はショートケーキとチーズケーキに、後はチョコレートケーキも作りましょうか!」


料理とケーキは空母担当、サラトガ達が腕によりをかけて調理していく。



「もうすぐクリスマスだね!」


最近着任したジャービスが心を躍らせる、


「私、今年が初めてのクリスマス! とっても楽しみぃ~!!」


ジャービスは他の海外駆逐艦と比べてテンションが高い。


「今年のサンタクロース・・・順番から行くと・・・」


Z1が何故かサンタ順番カードを持っていて、


「・・・今年のサンタ役は、「ガングート」。」


側にいたZ3ががっかりする、


「ガングート・・・きっと「はっはっは! 同志たちよ! 今年はこの私がサンタだ、ありがたく思え!


 ほらプレゼントだ、受け取れ!」って言いそうだね。」


ジャービスを除いたZ1たちが同紙に首を縦に振る。


「今年はサンタクロースは来なくていいかも。」


Z3がぼそっと呟く、


「でも、ジャービスがあれだけ楽しみにしているんだから、ガングートもそれなりにきちんと演じて貰わないと・・・」


海外駆逐艦たちはガングートの演技に僅かながらの希望を抱いた。


・・・・・・


クリスマス当日の朝、


そのころ、村雨の店では・・・


「そりは何とか作成完了・・・後はトナカイ、と。」


そう言って、裏口に向かう提督。


「ふむぅ、ここはこうして・・・う~ん、微妙にずれてる、これでは行けない。 もう一度セッティング・・・」


何度も何かを設定しては外すの繰り返し、


「よぉし、これでいいだろ! 後は・・・」


今度は自部屋に戻って何かの準備をする。



「村雨、買い物から戻りましたぁ~♪」


と、扉を開けて一番最初に見た光景は、


「・・・て、提督ですか!?」


変装している提督を見て思わず叫ぶ。


「おお、そうか。 オレと気づかない位に変装が出来てるのか~!」


提督は自らの変装を褒め称える。


「提督・・・本当に何でもやってしまうんですね。」


村雨は凄いと思っているようだが、少し呆れ顔。


「よし、サラトガに連絡を入れるか!」


そう言って、提督はサラトガに連絡を入れる。


「・・・出ない、忙しいのか?」


今日はクリスマス、依頼して来たサラトガと一緒に準備をしたいのだが、


「止むを得ん、オレが直接行ってやる!」


そう言って、荷物とその他一式を持って店から出て行く。


・・・・・・


サラトガがいる鎮守府では、


「今日の出撃と遠征は無事に完了! 皆さんお疲れ様です! 今日はクリスマスです! 皆で盛大に楽しみましょう!!」


秘書艦の号令後、クラッカーが一斉に鳴り響き今年も無事にクリスマスが開催された。


「はむはむ、おいしぃ~! このチーズケーキ!」


ジャービスがケーキを頬張って喜ぶ。


「このチョコレートケーキ食べたら・・・何か頭がぼぅ~っとしてきた?」


Z3がふらふらになる。


「あら、ごめんなさい。 少しブランデーを入れすぎたかしら・・・」


ビスマルクが瓶1本を眺めながら「おかしいわね~」と呟く。


「うんうん、今年のクリスマスも大成功ね・・・後は。」


サラトガは会場から出て行く。


・・・・・・


「はっはっは! 今年のサンタはこのガングートだ! 同志たちよ、この私からプレゼントを貰える事を光栄に思え!」


ガングートは袋を持って笑い叫ぶ。


「はぁ~。」


頭を抱えるサラトガ、


「大丈夫でしょうか、駆逐艦の皆が毎年楽しみにしているのに・・・これではすぐに分かってしまいます。」


「せめて会場内に入った時は真面目にやって欲しい」と願うサラトガ。


「提督からの連絡が来ません、とてもお忙しいのでしょう・・・」


サラトガに何度も連絡を入れているはずの提督だが、


「サラトガさん、あなたに会いたいと言う方がお見えです。」


秘書艦に呼ばれ、


「? はい、分かりました。」


そう言って、鎮守府外に出るサラトガ。



「ああっ、提督!」


外で待っていたのはもちろん提督、


「ずっと連絡が来ないもので・・・てっきり忙しいのかと。」


サラトガの言葉に提督は首を傾げ、


「・・・今日5回位連絡したはずだけど?」


「!? あら、おかしいですね・・・」


サラトガが改めて自身のスマホを確認すると、


「すいません、クリスマスの準備で忙しくて電源を切っていました・・・」


「うん、そうか。」


軽い挨拶を済ませ、提督とサラトガは準備を始める。


・・・・・・


鎮守府内でクリスマスが盛り上がる最中、


「皆さん注目~! サンタさんが来てくれましたよぉ~!」


サラトガの言葉に皆が注目する、


「ガングー・・・いやいや、ほらジャービス。 サンタクロースが来たよ!」


Z1がジャービスに知らせる、


「えっ、どこどこぉ~?」


待ちわびていたようで、辺りを見回す。


「せめて今日くらいはきちんと演じて欲しいかな・・・普段の偉そうな言動は慎んで(ブツブツ)」


Z1が呟いていると、


「何だ、私では不満か?」


後ろにガングートがケーキを頬張っていた。


「!!? ガ、ガングート!? どうしてここに!?」


Z1は驚きを隠せない、


「ふん、今日は「本物のサンタ」を連れて来たから私は来年でいい」と言われたのだ。」


「? 本物のサンタ?」


ガングートに言われ、Z1たちは扉を見つめる・・・そして、


「フォッ フォッ メリークリスマス!」


そこに現れたのは、


全身赤い衣装で手には白い大袋、顔には白髭を生やし、お腹が出ている絵本に登場するサンタクロースそのものだった、


「わぁ~! サンタだ、絵本に書いてあったサンタクロースだぁ~!!」


ジャービスは興奮してサンタの前に出る、


「おおっ、元気いっぱいじゃのう。 どれ、まずはお主にプレゼントを渡そう。」


そう言って、サンタはジャービスにプレゼントを差し出す。


「センキュ~!! 私、サンタさんに会えてとても感激ですぅ~!!」


プレゼントを受け取ったジャービスは喜んで部屋に戻る。


「フォッ フォッ さぁ、プレゼントを配ろうかのぉ、さぁ並んだ並んだ。」


サンタの言葉に、駆逐艦たちが周りを囲む、


「ほらぁ、大切にするんじゃよ。」


近くにいる順にプレゼントを渡していくサンタ。


「あ、ありがとう!」


リベッチオは大喜びだ、


「・・・・・・」


ブランデー入りチョコケーキを食べて酔ったZ3はサンタに近づく、


「おお? お主にもプレゼントをと・・・」


サンタが袋からプレゼントを出そうとした直後、


「!? いたたた!! な、何をするんじゃ!!」


何を思ったか、白髭を思いきり引っ張った挙句、腹に蹴りを入れるZ3.


場にいた皆は一瞬沈黙した。


「・・・・・・」


少し経ち、酔いが覚めて来たのか申し訳なさそうな顔をして、


「ごめんなさい! どうせ提督が変装していると思って確認したかったの・・・」


Z3の言葉に、


「そうかそうか、構わんよ。 これはわしの自慢の髭じゃし、この腹もワシの象徴じゃぁ!」


サンタは笑いながら答えた。


Z3の行動に皆が驚きつつも、それによって「本物だ」と知って、テンションが上がる皆。


「ほれ、プレゼントじゃ!」


「あ、ありがとう!」


今年はガングートかと思っていたZ1にとって、本物のサンタが来てくれたことでとても喜んでいる。 


「ほれ、お主にもプレゼント!」


「ええっ? わ、私は子供じゃないですよ!?」


プレゼントを差し出されてサラトガは戸惑う、


「わしにとっては皆「女の子」じゃよ!」


そう言って、空母・戦艦にもプレゼントを渡していく。


「ふん、子ども扱いは好かん! 私はプレゼントなどいらん!」


ただ1人ガングートがプレゼントを拒否する。


「ふむ、そうかの。じゃあこのプレゼントは他の子に渡そうとするかのぉ~。」


サンタはガングートのプレゼントを袋にしまおうとする、


「なっ!? 私のプレゼントを他の誰かにやるだと!?」


先程まで拒否をしていたガングートが反論して、


「プレゼントと言うのは、子供が毎年楽しみにしている宝物なんじゃ。 お主みたいに、


 難癖をつける悪い子供に与える資格は無いんじゃよ。」


「ううっ・・・」


何も答えられないガングート、


「・・・・・・」


「何かな? そんなに見つめて来てもお主の気持ちは伝わらんぞ?」


サンタの言葉に、


「わ、私も・・・プレゼントが、欲しい。」


そう言って、恥ずかしながら手を出す。


「うむ、それでいいんじゃよ。 クリスマスは楽しむもの、こんな時でも威張っても楽しくなかろう!」


サンタからの軽い説教を受けた後、プレゼントを受け取ったガングート。


「おおっ! プレゼントだ、私のプレゼントだぁ~!!」


まるで子供のように喜びはしゃいだガングート。


その後も、艦娘たちに配って行き、


「皆さん、プレゼントは無事貰い終えましたね? それでは、サンタさんが帰ります。


 皆さんの拍手で温かく送りましょう!」


サラトガの言葉に一同拍手で送る、


「フォッ フォッ この鎮守府は賑やかでいいのぉ。 来年もまた立ち寄ろうかのぉ~。」


そう言ってサンタクロースは鎮守府を後にした。


・・・・・・


「今日は本当にありがとうございました!」


鎮守府外で礼をするサラトガ、


「いや、構わんよ。 オレもそれなりに楽しめたし。」


提督も笑いながら答える、


「それにしても、見事な変装です! 髭もお腹も・・・本物に成り切っていますね!」


改めて白髭とお腹に触れるサラトガ、


「まぁね、”お湯で剥がれる接着剤で付けた白髭”に、”ゴム風船を膨らませてサンタ服でカバーした腹”、


 中々の名演技だろう?」


提督は「どうだ!」とポーズをとって見せる、


「それじゃあオレは嫁が待っているから帰るね。」


そう言って、自家製のそりに座りトナカイの顔にあるスイッチを押してトナカイが動き始める。


「トナカイ型のロボットですか?」


起動時はロボットだが、見た目はトナカイで皮も掛けられており本格的だ。


「結構苦労したぞ、トナカイに合う毛皮を探して切っては貼っていくの繰り返しで・・・


 ああ、トナカイは明石と協力して作成したよ。」


「・・・本当に何でもやってしまうんですね~。」


サラトガは提督の行いに頭が上がらない。


「それじゃあ、また会おう!」


トナカイが動き、そりが引かれていき、


「駆逐艦の皆さん! サンタクロースが帰りますよ! 見送ってあげましょう!」


タイミングよくサラトガが叫び、駆逐艦の皆が外に出る。


「わぁ~本当にトナカイがそりを引っ張ってる・・・絵本に書いてあった通りだぁ!」


リベッチオが興奮して叫ぶ、


「じゃあ今年は皆いい子にしていたんだね~!」


「いい子にしていれば絶対に会える」、リベッチオはそれが叶ってとても満足げである。


「バイバイ~! サンタさ~ん!!」


ジャービスも手を振って見送る、


今年のクリスマスは駆逐艦たちにとって最高のイベントとなった。


・・・・・・


「村雨聞こえる? 今から帰るから。」


提督は村雨に連絡を入れて帰る旨を伝える。


「はいはい~♪ ちなみに提督はまだ変装したままですか?」


「? うん、店に戻ったら脱ぐつもり。」


「でしたらそのままで店に入って下さい!」


「? そのまま店に? 着替えもせずに?」


「はい~♪」


「・・・・・・」


何かあるのだろうか、そう思い提督は店へと戻る。



「ただいま~。」


店の扉を開けた瞬間、


「うわぁ~! 本物だぁ~! 本物のサンタだぁ~!!」


白露型の全員が揃っていて、サンタの周りを囲む。


「でも分からないよ、提督がただ変装しているだけかもしれないし・・・」


そう言って、時雨が白い髭を思いきり引っ張る、


「いだだだだ! な、何をするんじゃ!!」


提督は怒り出す、


「・・・取れない? まさか本当のサンタクロース!!?」


時雨が驚く中、


「いや、まだ本物か分からねぇじゃん! このデカい腹も何か仕込んでいるんじゃねぇの?」


そう言って、遠慮も無しに蹴りあげる江風。


「いだっ、痛いっ! ななな、何をするんじゃこの無礼者!!」


流石の提督も切れ気味、


「・・・ええ~!? 本当に本物!? やっべぇ!」


江風は謝ろうとするが、


「お主たちのような無礼で悪ガキにはプレゼントは無しじゃ!!」


サンタが遂に怒り叫んだ。


・・・・・・


「災難でしたねぇ~提督。」


白露たちが帰った後、夫婦だけのクリスマスを始める2人。


「ああ、あの江風の奴、今度会ったら説教だな。」


衣装を片付けながら愚痴をこぼす、


「江風も「そんなぁ~、ごめんなさい!」って謝っていましたよ?」


「ふん、あんな行儀の悪い子にはプレゼントは絶対に上げないよ!」


そう言って、提督はそっぽを向く。


「じゃあ~、提督♡ そろそろ出してくれていいですよ~♡」


村雨が何故かわくわくしながら待ち侘びている。


「? ど、どうした村雨?」


「もうっ、決まってるじゃないですかぁ~♪」


「・・・・・・」


「村雨の~プ・レ・ゼ・ン・ト♡」


「何だ、欲しかったのか? 実は用意してないんだよねぇ~。」


先程の白露たちの行為に混じっていた村雨にも不満があったのか「プレゼントは無い!」と言い放った。


「えっ!? 村雨のプレゼントは無いんですか!?」


かなり驚いた様子で提督に尋ねる、


「あんな事する姉妹艦に混じった村雨にも当然プレゼントはありませ~ん!」


提督がそっぽを向く。


「そ、そんなぁ~・・・ずっと楽しみにしていたのに・・・」


村雨はうるる目で提督を見つめる。


「・・・・・・」


提督は顔をそらす、


「提督~(泣)」


余程ショックだったのか遂には泣きだす村雨。


「・・・・・・」


しばしの2人の見つめ合い・・・そして、


「分かった分かった! ちょっと待ってろ!」


村雨のうるうる凝視に提督が負けを認め、部屋に戻って少し物色した後、


「ほら、メリークリスマス! プレゼントはきちんと用意してあるよ!」


村雨にプレゼントを差し出す。


「わぁ~い! 提督ありがとう!!」


すぐに泣き止みプレゼントを受け取って喜んだ村雨。


・・・・・・


翌日、


「皆ぁ~! 昨日のサンタさんからあたしたちにプレゼントが届いてるよ!!」


白露の部屋の前に9人分のプレゼントと「メリークリスマス」と書かれた手紙が置かれていた。


「本当かい? 昨日酷い事しちゃったからてっきり貰えないと思っていたよ。」


それでも、「時雨」と書かれたプレゼントを貰って喜ぶ時雨。


「あ、あたしにもあるの!? やったぜぇ!!」


江風もプレゼントを受け取り上機嫌だ。


「わ、私にも頂けるんですか? ありがとうございます!」


海風もプレゼントを貰って喜ぶ。


「提督も残念だったね、せっかく村雨の店に本物のサンタクロースが来てくれたのに・・・」


時雨が呟くと、


「ほんとほんと、でも今度江風さんが提督に「本物のサンタに会えた!」って自慢してやるぜぇ!」


江風は「きひひっ!」っと笑いながら叫んだ。



後日、江風たちが店に赴き、提督にサンタに会った話を持ち出した。


「そうかそうか、それは良かったな。」


「それが本物でさぁ、時雨の姉貴が髭を引っ張っても取れなかったし、あたしが腹を蹴飛ばしても


 痛がって・・・あれは間違いなく本物だね!」


挙句に自分たちのした悪行まで話し出す始末。


「そうかそうか(怒)。」


提督は半ば怒りつつも江風たちと会話をしていた。



結局、提督は「もうサンタクロースはやらない!」と決めて衣装を封印する。


しかし、翌年に別の艦娘から「是非お願いします!!」と依頼されたのは言うまでもない。











「サンタクロースっているの?」 終











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SS好きの名無しさんから
2018-10-11 19:50:47

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2018-10-11 19:50:47

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1: SS好きの名無しさん 2018-10-11 19:53:13 ID: dJ7cGf4M

💀韓◆国◆🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵💀

対日本🇯🇵🎌🗾非難で歩調を合わせている。

💀韓◆国◆🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵は『日本🇯🇵🎌🗾』を『共通の敵』として『秘密協定(軍事協定含む。)』を結んでいる可能性がある。

💀韓◆国◆🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵が『日本🇯🇵🎌🗾』の『敵』である場合、日本🇯🇵🎌🗾は『安全保障・防衛』を根本的に見直す必要が生じてくる。

かが『流石に気分が高揚します。』

2: SS好きの名無しさん 2018-10-14 17:35:46 ID: w6iaMoIa

いつも楽しく読んでいます。
次は正月編ですか?

3: SS好きの名無しさん 2018-10-14 18:49:19 ID: wsCEgZMc

たまたま読んだのですけど幸せな気分になれました、過去作も読みますね、素敵な作品をありがとございます!

4: キリンちゃん 2018-10-14 19:34:07 ID: fWGFUz9b

2さん、
コメントありがとうございます。
いいですね、正月編!
おせちを食べて、お年玉を貰って、初詣に行って・・・
うん、ネタが思いつきました!

5: キリンちゃん 2018-10-14 19:36:40 ID: fWGFUz9b

3さん、
コメントありがとうございます。
主にほのぼのか感動系を書いております~。
たまにエロか暴力系も書いてますw

6: SS好きの名無しさん 2018-10-15 14:54:07 ID: izYoVUOi

2ですが
再び提督が艦娘(主に駆逐艦ズ)に
振り回されるのですね…。
御愁傷様です(>_<)

7: ㈱提督製造所 2018-10-16 19:29:47 ID: gQ1UKUkx

雑学:
サンタクロースは実在する。
「グリーンランド国際サンタクロース協会」に、「職業:サンタクロース」の人達がいる。日本にも支部がある(因みに、日本のサンタクロースはパラダイス山本氏)。
・・・まあ、海路と空路がヤベェこの世界にいるかどうかは知らないけどw


このSSへのオススメ

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1: SS好きの名無しさん 2018-10-11 19:51:43 ID: dJ7cGf4M

平成30年『防衛白書』86頁

💀韓◆国◆🇰🇷💀

19年連続で『軍拡』実施

特に『海軍・空軍』の『軍拡』が顕著である。

極めて危険な『兆候』

かが『流石に気分が高揚します。』


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