2018-10-14 07:01:00 更新

概要

実家に帰ろうとする提督たちでしたが…


前書き

これはフィクションです。


帰れない!?


 ―〇五〇〇、セットしていたアラームで目が覚める。


提督「んー、時間か。」ムニャムニャ

  

 ―俺は、眠たい目を擦りながら自室のカーテンを開いた。


提督「...さて、準備しますか。そういえば今日の集合時間言ってなかった。」アッ、ヤベェ


 ―桂島から本土に行くにはフェリーを利用するのだが、運航回数が少ない。始発は〇七〇〇だが、泊地とフェリーが停泊する漁港まで車で

 10分として計算すると、ここを遅くても〇六四〇に出たら余裕だろう。


提督「さて…どうするか…ん?あれは…」

 

 ―ふと窓の外を見ると、一人の少女が海辺を走っていた。吹雪だ。


提督「おーい、吹雪ー。」(・ω・)ノ


吹雪「あっ、おはようございます司令官ー。」(・ω・)ノ


提督「〇六三〇に出発するからそれまでに中央棟玄関に集合ね。夕張にも伝えといて!」


吹雪「わかりましたぁー。」(・ω・)ノ


 ―吹雪はそう言ってまた走り出した。なんて頑張り屋なんだろうと感心する。


提督「...じゃ、間宮さんから弁当を貰いに行ってから玄関であいつらを待つか。」


 ―自室を出ようとした時電話が鳴った。

 

 ―ジリリリリリリリリ、ジリリリリリリリリ「監視棟」


提督「はい。提督です。」


門番A「提督さん大変です!!すぐに監視棟に来てください!!!」


提督「分かりました!」タッタッタッ


 ―門番の声からかなり大変なことが起きているのだと思い、ダッシュで監視棟に向かった。


 ―監視棟―


提督「どうしました!?」ガチャ


門番B「提督さん…これを見てください…」


 ―監視棟内には、門番の他に昨日会った自治会長と島民の漁師がいた。門番が指差した方向を見ると、ソファーに女の子が倒れていた。傍

 にあるテーブルの上にはボロボロのリュックサックと魚雷発射管が置いてあった。


島民A「さっきまで漁に出ていたんだが、沖でこの子が浮かんでたんだ。」


自治会長「それで、すぐにこいつがわしの所に連れて来たのじゃが、あの子が持っていたのは魚雷発射管じゃろ。もしかしたら艦娘なのでは

    ないかと思ってここに運んできたのじゃ。」


提督「そういうことでしたか。ありがとうございます。」


 ―その女の子は吹雪と同じぐらいの長さで茶髪。オレンジ色の襟のセーラー服の下に水着を着ているが衣服はボロボロだった。間違いなく

 艦娘だが…俺が知っている艦娘でこの格好をしているのはあいつしかいない…


提督「...しおい。」ボソッ


自治会長「なんじゃ提督さん、知っておるのか?」


提督「えぇ、私が以前トラック泊地にいた時に一緒だった艦娘です。」


自治会長「なんと!?トラック泊地じゃと!?かなり遠いではないか!!」


 ―トラック泊地から日本までは直線距離で約3,500㎞ある。海を潜航してきたのだろうが大破している。恐らくは途中で何らかの攻撃を受

 けたのだろう。


提督「かなり危険な状態です。すぐに入渠させてきます。自治会長さん、漁師さん。ここまで運んできてくれてありがとございました。」


自治会長「構わんよ。お互い助け合いじゃからの。」


提督「大変助かります。」ヨイショ


 ―俺は、しおいを背に負ぶってから監視棟を出て入渠施設へと向かった。その際、夕張が東棟に向かっているのが見えた。


提督「夕張ー!」タッタッタッ


夕張「おはようございます提督!集合時間までまだ早いですが…」


提督「帰省どころじゃない。こいつを入渠させるのを手伝ってくれ…」


夕張「え?提督さんの背中に…って、かなり大破してるじゃないですか!!すぐに入渠施設させましょう。私が運びますから、提督さんは軍

  令部に連絡を!」


提督「分かった。頼む。」


 ―俺はしおいを夕張に預けた。夕張がしおいを入渠施設に運ぶのを確認してから中央棟に向かった。玄関には吹雪が待っていた。


吹雪「司令官?どうかしましたか?」


提督「今、沖で大破して漂流していた艦娘を保護した。今、夕張と会って入渠施設に運んだから吹雪も夕張の手伝いに行ってくれ。今日の帰

  省は中止にするから。」


吹雪「!? わかりました!!」タッタッタッ


提督「頼む。」ピッ


 ―プルプルプル、プルプルプル、ガチャ


軍人A「はい、軍令部当直室です。」


提督「桂島泊地の提督です。」


軍人A「いかがいたしましたか?」


提督「昨日から行方不明であった伊401については桂島沖にて島の漁師が大破しているのを発見。現在こちらで保護しています。」


軍人A「ほんとうですか!?容態はいかがですか?」


提督「今、軽巡洋艦「夕張」が入渠施設に運んで様子を見ていますが、轟沈寸前だったと思われます。意識がありません。」


軍人A「わかりました。すぐに調査員と工作艦「明石」をそちらに向かわせます。泊地にヘリポートはありますか?」


提督「ヘリポートでしたら、中央棟の屋上にあります。」


軍人A「でしたら、ヘリコプターで向かわせます。おそらく到着に4時間ぐらいかかると思います。また何かありましたら連絡ください。」


提督「分かりました。」ガチャ


 ―俺は開発室で2人を待つことにした。それから30分後。吹雪が入渠施設から降りてきた。


提督「どう?様子は…」


吹雪「はい。今、夕張さんが治療をしています。命に別状はないそうですが、轟沈寸前だったということもあってかなり危険な状態には変わ

  りないそうです。」


提督「分かった。今、軍令部から調査員と明石がこっちに向かっているから、着いたら夕張の所に案内してやってくれ。」


吹雪「分かりました。では夕張さんの所に戻ります。」タッタッタッ


 ―そういえば、このことはトラック泊地の提督は知っているんだろうか…


 ―ピッ、プルプルプル、プルプルプル、ガチャ


提督(ト)「...しおいはどういう状態だ…」


提督「命に別状はないみたいですが、かなり危険な状態です。今ウチの艦娘が治療にあたってます。」


提督(ト)「そうか…すまないな。」


提督「あなたが謝ることじゃありませんよ。軍と私らに迷惑をかけたあいつが悪いんですから。あいつが目を覚ましたら説教しておきま

  す。」


提督(ト)「しおいは私よりお前に言われた方が心に響くだろうからね…しおいが落ち込まない程度に説教しておいてくれ。」


提督「あなたは優しすぎですよ。」


提督(ト)「それで良いんだよ。いいか?程々にだぞ。それと頼みがあるんだが…ウチから転属する艦娘と一緒にしおいもそっちに転属させ

     ようと思う。」


提督「よろしいのでしょうか?ってか、しおいは転属届を出さなかったのですか?」


提督(ト)「転属申請をしようとはしたらしいのだが、断られると思ったらしく、このような形をとったらしいのだ。」


提督「なぜわかるんですか?」


提督(ト)「今な、しおいの泊地脱走に加担したとして、潜水艦全員が自首してきてな、今取調べ中なんだよ。しおいのことはゴーヤから聞

     いた。」


提督「共犯でしたか…」


提督(ト)「潜水艦たちは駆逐艦や軽巡洋艦と一緒に泊地周辺の夜間警備や哨戒をしていたからな。警備が手薄になる時間も熟知している逃

     走経路も割り出すのも容易いだろう。」


提督「それはそうですね。」


提督(ト)「ちょっと待っててくれ…」


?「...榊さんでち?」


提督「ゴーヤか。」


ゴーヤ「ゴーヤでち。ごめんなさいでち。提督にも、榊さんにも迷惑をかけてしまったでち。」


提督「気にするな。で、どうしてしおいが出ていくのを手伝ったんだ?」


ゴーヤ「昨日の通達後に泊地周辺の哨戒任務があって潜水艦のみで遂行してたでち。そしたらしおいが榊さんのところに行きたいけど、転属

   をお願いしても断られると思うから黙って出ていくと言い出したんでち。そんなことしてはいけないとわかってたんだけど、そしたら

   任務中に行方不明になったことにすればとイムヤが言い出したんでち。それにウチらも乗っかってしおいもその案に賛成して実行した

   でち。その後ウチらはしおいが行方不明の振りをして帰還してしおいがいなくなった演技をしたでち。それでこんな大騒ぎになって、

   しかもしおいが大破で見つかったと聞いて我慢できなくなったでち。他のみんなも同じだったみたいで、こうして提督のところに自首

   して取調べ受けてるでち。」


提督「そうか…今回の件は許されたことじゃないから反省するようにね。」


ゴーヤ「ごめんなさいでち。提督に変わるでち。」


提督(ト)「...と言うことだそうだ。全く、やってくれたよ…」


提督「そうですね…今後、潜水艦たちは何らかの処分を受けるでしょうね。」


提督(ト)「だろうな…そこでだ、こいつらの為に私らも一芝居しようではないか?」


提督「一芝居ですか?」


提督(ト)「あぁ、それでな…」ゴニョゴニョ


提督「...本気ですか!?」


提督(ト)「どうだね?やってくれるかい?」


提督「...私は反対です。そんなことではあなたに処分が下ります。」


提督(ト)「部下を守るのが上司だろう。違わないか?」


提督「そうですが、その案は納得いきません。私がなんとかしますから、トラック提督さんは気にしないでください。とりあえず、ヘリコプ

  ターでゴーヤ…いや、はっちゃんと一緒にこっちに来てもらえますか?」


提督(ト)「分かった。どうする気かね?」


提督「一芝居については私も賛成です。しかし、やり方は反対です。確かトラック泊地にはジェット機がありましたよね。泊地の近くに空港

  がありますので、そこに来てください。空港には私の方から伝えておきます。ジェット機でしたら3~4時間あればこっちに着きますよ

  ね。空港を出て近くの港からフェリーに乗ってこっちに来てください。港には私が迎えに行きますので。」


提督(ト)「分かった。」


提督「そちらが来ると同時に軍の調査員が来ますのでそこで何らかの一手を打とうと思います。そのためにはお2人が必要なので…」


提督(ト)「...案でもあるのかい?」


提督「一か八かですが…」ゴニョゴニョ


提督(ト)「...分かった。君の案に乗ろう。それで、なんでゴーヤじゃダメなんだ?」


提督「場の空気を読めるのと、頭の回転・適応力を考慮してはっちゃんにお願いします。ゴーヤはちょっと…」


提督(ト)「確かに、それならはっちゃんの方が良さそうだな。では、いまからそっちに向かうから。」


提督「おねがいします。」ガチャ


提督「...さて、いっちょやりますか。」


 ―四時間後


 ―バラバラバラ…軍のヘリコプターが到着した。迎えには吹雪を向かわせた。


調査員「軍令部の者です。伊401はどこですか?」


吹雪「こちらです。只今、提督は席を外しておりますので秘書艦の私が案内いたします。」


調査員「提督はどこへ行ったんだね。」


吹雪「詳しい事は分かりません。ただ、出てくると言って泊地を出ていきました。」


調査員「そうか…提督とはまた後で話すとして、案内頼む。明石、行くぞ。」


明石「了解。」


吹雪「ではこちらへ。」

 

 ―医務室―

 

 ―吹雪は調査員たちを医務室に案内した。しおいは既に入渠を終えて医務室のベッドに横になっていた。


調査員「明石、容態を診てくれ。」


明石「わかりました。うーん、入渠と応急処置は夕張ちゃんが?」


夕張「はい。提督の指示で…まだ眠っていますが…」


明石「そうなのね。うん。もう大丈夫そうね。後はゆっくり休ませておきましょう。時期に目が覚めると思うわ。」


夕張「良かったぁー」ホッ


 ―その頃の俺は、桂島の港に来ていた。そこへフェリーがやってきて、フェリーからトラック提督とはっちゃんが下りてきた。


提督(ト)「...お待たせ。」


はっちゃん「榊さん…本当にごめんなさい…」


提督「もう過ぎたことだよ。気にしない、気にしない。じゃ、車に乗ってください。」


提督(ト)「分かった。」


 ―俺は2人を乗せて泊地に戻った。吹雪に電話したら、既に調査員が来ていて今は医務室にいると聞き、俺たちは医務室に向かった。


 ―医務室―


提督「遅くなりました。」


調査員「桂島泊地の提督さんでよろしいでしょうか。」


提督「はい、話はまた後でいいですか。今はしおいが心配なので…」


調査員「構いませんよ。」


提督(ト)「しおい…無事でよかった…」


 ―ベッドで寝ているしおいを見て、トラック提督とはっちゃんは安堵した様子だった。その時…


しおい「んっ、ん…ここは…」ムクッ


明石「あ、しおいちゃん目が覚めたのね。まだ起きちゃだめよ。また体調が回復していないんだから。」


しおい「はい…」


提督(ト)「しおい…」


はっちゃん「しおいちゃん…」


しおい「提督?それにはっちゃんも…あぁ、私、トラック泊地に戻ったのか…」


提督(ト)「いや、ここはトラック泊地じゃない。日本の桂島泊地だよ。」


しおい「えっ…日本?…桂島?...ってことは…」


提督「あぁ、俺もいるぞ。」


しおい「榊さん…じゃあ、本当に桂島泊地に着けたんだ。」


提督「お前が大破して海を漂流していたところを漁師が助けたんだ。全く何してくれてんだか...」


しおい「...ごめんなさい…」


提督(ト)「大破していたと聞いたが、何かあったのかい?」


しおい「沖縄近海で深海棲艦の潜艦カ級elite2隻を含む潜水艦5隻と遭遇して、大破しました。何とか逃げ切ったんですけど…力尽きて...気

   づいたらここにいました...」


提督(ト)「そうか。今はゆっくり休んでくれ。説教は元気になってからにしよう。」


しおい「うぅ、ごめんなさい…」


明石「では、私は夕張ちゃんと一緒にしおいちゃんの看病をします。」


吹雪「私もお手伝いします。」


提督「では3人でお願いします。トラック提督さんと、調査員の方は私の執務室に行きましょう。」タッタッタッ


提督(ト)・調査員「分かりました。」タッタッタッ


提督「(さて…上手くいくと良いが…)」 





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仮面さんさんから
2018-10-14 18:56:45

SS好きの名無しさんから
2018-10-14 07:03:55

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仮面さんさんから
2018-10-14 18:56:42

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2018-10-14 07:03:55

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-10-14 07:08:26 ID: 5WD6DEIH

💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵

対日本🇯🇵🎌🗾非難で歩調を合わせている。

💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵は『日本🇯🇵🎌🗾』を『共通の敵』として『秘密協定(軍事協定含む。)』を結んでいる可能性が高い。💀

💀韓.国.🇰🇷💀と北.朝.鮮🇰🇵が『日本🇯🇵🎌🗾』の『敵』である場合、日本🇯🇵🎌🗾は『安全保障・防衛』を根本的に見直す必要性が生じてくる。

かが『流石に気分が高揚します。』

2: SS好きの名無しさん 2018-10-14 08:44:59 ID: 3Py5heWL

サバゲーマンです
更新ご苦労様です。面白かったですしおりが無事に見つかってよかった。提督も色々在るみたいけど?・・・次回の更新楽しみにしています。頑張ってくださいね。

3: tamayan 2018-10-14 08:55:57 ID: zFoagXHV

〉〉2
コメントありがとうございます。
面白いと言って頂けて嬉しいです。
頑張ります。


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1: SS好きの名無しさん 2018-10-14 07:05:26 ID: 5WD6DEIH

平成30年『防衛白書』86頁

💀韓.国.🇰🇷💀

19年連続で『軍拡』実施

特に『海軍・空軍』の『軍拡』が顕著

極めて危険な『兆候』

かが『流石に気分が高揚します。』


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