2018-11-10 23:47:55 更新

烈風「じゃけん帰りましょうね~」


木曽「・・・」


烈風「・・・?どうかしたか?」


木曽「良いのかよ。」


烈風「何が?」


木曽「そんな簡単に信じて・・・」


烈風「信じきってる訳じゃない。けど実際君がやった気がしなくてね。」


木曽「・・・私は魔女だから、適当な理由をつけられて懲罰房に入れられたんだ。」


烈風「魔女?いまいち信じられない話だな・・・」


木曽「本当だ。」


彼女はとても真面目そうにそう言った。


烈風「・・・」


木曽「もしかしたらあいつは今ここを見ているかもな・・・」


烈風「何だそりゃ・・・と、着いたな」


木曽「んじゃ適当に俺は見て回るから。」


烈風「・・・あぁ。」


寝みぃ!寝る!


       ~執務室?~


烈風「ウィィィィィッス!どうも~!烈風でーす!・・・ん?」


なーんか違和感があるな・・・


烈風「とりあえず外に出よ・・・ん?うおおおおお!?」


突然扉が崩れて石のような足場が浮いてる光景が目に入った。


烈風「何だこりゃ・・・」


???『はじめまして。未来の見えぬものよ。』


烈風「んぁ?」


どこからか声が聞こえる・・・


飛燕『俺は飛燕と言うものだ。この虚無の世界の住人だ。』


烈風「・・・虚無の世界?」


飛燕『昔、突然生まれた世界だ。俺はここに一人の住人として住み、様々な人間の未来を見続けている。』


突然目の前に男が現れる。海軍提督の軍服を着た男性だった。


飛燕『俺が昔いた鎮守府に新たに提督が着任したと聞いて、会いに来たんだ。』


烈風「俺にか?」


飛燕『あぁ。そして記念にこれをやろう。』


そう言うと左手から何か焼けつくような感覚を感じる。


飛燕『魔術印だ。その魔術印がどう育つか楽しみだな。』


烈風「・・・どう育つてのはどう言うことだ?」


飛燕『こればかりは俺にもどう育つか分からん。どう育つかはお前次第だ。それじゃ』


       ~執務室~


木曽「いつまで寝てんだ・・・」


烈風「・・・今何時ぐらい?」


木曽「1時。」


烈風「午前の?」


木曽「午後の。」


烈風「・・・」


木曽「・・・」


烈風「マジ?」


木曽「マジ」


烈風「・・・」


木曽「・・・」


烈風「誰か来た?」


木曽「大本営から大淀とか言うのが来てたな。何でも三笠少将の部下とか。」


烈風「」


木曽「出撃命令だってさ。」


烈風「」


木曽「?どうした?」


烈風「」


木曽「おーい?生きてるか~?」


烈風「死んだわ」


木曽「返答できる時点で生きてるから大丈夫だ。ほら出撃だ」


烈風「えっ」


木曽「お前あいつから魔術印貰ったんだろ?なら大丈夫だ」ガシッ!


烈風「嫌嫌嫌嫌!待って待っててば!」ズルズル


木曽「うるさい。早く行くぞ」


烈風「装備ねえよ!」


木曽「ほれ。」


烈風「?これただの軍刀じゃね?」


木曽「飛燕の刀だ。これでどうにかなる。」


烈風「死ぬわ!」


木曽「じゃぁ拳銃・・・」


烈風「せめてもうちょっと実用的なものください!(切実)」


木曽「・・・」つ46cm3連装砲


烈風「死ぬわ!反動で消し飛ぶわ!」


木曽「えぇ・・・」


烈風「えぇじゃねえよ!死ぬよ!本当に死ぬよ!」


木曽「じゃぁ銃と刀で」


烈風「・・・」


死ぬ未来しか見えんわ・・・


       ~鎮守府近海~


木曽「・・・」


烈風「・・・周囲に敵影無し。」 


木曽「・・・」


烈風「さっきから黙ってるけど・・・どうかしたのか?」


木曽「・・・ん?あぁ。何でもない。」


烈風「そうか。」


木曽「・・・」


烈風「・・・」


ki☆ma☆zu☆i


木曽「・・・本当に居ないな・・・深海棲艦・・・」


烈風「居んのここに?地図反対とかにして無い?」


木曽「するわけねえだろ馬鹿!」


烈風「おう上官に馬鹿ってなんだ馬鹿って」


木曽「馬鹿なんだから仕方ないだろ馬鹿」


烈風「・・・(´・ω・`)」


木曽「・・・敵襲!」


烈風「えっ」


木曽「ほら早く迎撃するぞ!」


烈風「えぇ!?」


ととととととりあえず刀を・・・


???『・・・?』


烈風「」


取り出したら何か目の前に美少女出てきました。


???『あっ新しいマスターですか。』


烈風「マスター?何の話だ?」


???『あれ?違うんですか?』


烈風「何の話か全くわからんのだが・・・」


???『・・・え~と何で刀取り出したの?』


烈風「渡されて迎撃するよう言われて・・・あっ!やべ!深海棲艦がいるんだった!」


???『あぁ。それなら・・・私が時を止めたので』


烈風「さらっと時止めないでください。」


???『で、深海棲艦を迎撃するために私を使ったと?』


烈風「えぇ・・・うん・・・まぁ・・・」


???『じゃぁ貴方がマスターですね!』


烈風「何でそうなった!」


???『次に私を使う人がマスターて決めてたので!』


烈風「えぇ・・・」


マナ『私はマナ。飛燕さんの昔の部下です。』


烈風「・・・飛燕・・・どんな人だったんだ?」


マナ『・・・あの方は・・・まぁすごい人でしたよ。』


烈風「・・・良く分かんねえ・・・」


マナ『とりあえずまぁ・・・深海棲艦倒しましょ時止め解除。』


木曽「あっぶねぇ!」


ドォォォン!


ル級「・・・」


烈風「・・・\(^o^)/」


マナ『何だ。この程度ですか。マスター、刀貸してください』


烈風「えっ?うん。はい」


木曽「・・・なぁ提督・・・そいつだ・・・


ズバァ!チュドォン!


マナ『余所見は危ないですよ木曽さん』


木曽「・・・」


烈風「俺も分からん。ただ・・・」


マナ『・・・』ズバァ!


ル 級「」


イ 級「」


烈風「めちゃめちゃ強くて俺等の仲間ってことは確かだ。」


マナ『・・・これだけですか・・・』


烈風「・・・いや・・・まだ何か・・・」


ドォォォン!


マナ『マスター!」


烈風「え・・・」


木曽「バッカ!お前!」


バァァン!


烈風「・・・」


木曽「・・・全く・・・何やってんだかな・・・」


烈風「木曽!大丈夫か!」


木曽「何とかな・・・」ボロ・・・


烈風「・・・マナ。」


マナ『はい。』


烈風「・・・木曽担いで走れ。」


マナ『・・・それじゃぁマスターが・・・』


烈風「良い。指揮官の代わりなんかいくらでも効く。」シャッ


マナ『・・・分かりました・・・』ダッ!


戦艦棲姫「・・・」ガチャ


・・・戦艦棲姫か・・・教科書でしか見たことがないが実際に見ると違うもんだな・・・どうすれば・・・


烈風「・・・!」


魔術印・・・


烈風「一か八か!」


ドォォォン!


烈風「・・・」


・・・どうなった・・・?


そっと目を開けると目の前には


戦艦棲姫「・・・貴様・・・!何ヲシタ・・・!」


自分の砲撃を受けたと思われる戦艦棲姫が居た。


烈風「・・・」


一応攻撃を防げたが・・・あまりダメージは受けてないみたいだ・・・


戦艦棲姫「ウォォォォォォ!」


バリィン!




烈風「・・・空気が・・・割れた・・・!?」


戦艦棲姫「消シ飛ブガ良イ!」ガチャ!


ドォォォン!


???「やかましい奴だな。」


戦艦棲姫「・・・クッ・・・!今回は撤退ダナ・・・」


烈風「・・・」


???「大丈夫か?」


烈風「誰だ?」


天龍「俺は天龍。飛燕の知り合いだろ?その魔術印」


烈風「・・・いきなり呼び出されて魔術印着けられた・・・」


天龍「久々に面白い玩具でも見つかったとでも思ってるんだろうな・・・」


烈風「」


泣きそう・・・今めっちゃ泣きそう


烈風「玩具呼ばわりって・・・」


天龍「そんな奴だからな。あいつ私にはその刀を鎮守府に置いてけって言ってたり・・・自分で置けっての。」


烈風「・・・」


あの人割とフリーダムだなぁ・・・


        ~鎮守府?~


木曽「・・・全く・・・何のようだ?飛燕」


飛燕「久しぶりだな。最後に会ったのはお前が・・・」


提督を殺した時だっけか?


木曽「・・・」


飛燕「・・・正確にはお前じゃなかった・・・か」


木曽「・・・」


飛燕「俺が来た理由は分かるんじゃないか?」


木曽「・・・あぁ。魔術印のことだろ?」


飛燕「そうだ。魔術印は君の心の中を暴く。そんな魔術印が『もう一人のお前』への憎しみからまた違うものに変化してきているんだ。それが少し不思議でね。」


木曽「・・・私に聞かれても知らん。」


飛燕「そりゃ残念だな。」


木曽「そっちこそ何でか分からないのか?」


飛燕「分かってたらここに来てない。」


木曽「・・・」


天龍「・・・おうおう。懐かしい奴が居るな。」


飛燕「あぁ。天龍!久しぶりだな。」


烈風「飛燕さんこっちの世界にも来れるんですね。」


飛燕「まぁね。あまりこの世界に干渉したくないから来てないだけだね。」


烈風「・・・」


だからと言って人が寝てるときに拉致られても困るんだよなぁ・・・


飛燕「・・・」


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