2018-10-25 19:49:00 更新

概要

元気が取り柄の白露だが、肝心の戦果は良くなく提督から叱られる日々が続き・・・


前書き

※このSSには暴力・暴言が表現されています。


キャラ紹介、

提督:〇〇鎮守府の提督、指揮力は悪くないが白露のせいで作戦失敗を何度も繰り返し、
   その度に叱る。艦娘との折り合いが悪く、理由は提督の過去にあるようだが・・・

白露:明るく元気いっぱいの女の子・・・なのだが、戦果は伸びずいつも提督から叱られる毎日。
   それでも、笑顔は絶やさない。無理にでも笑顔で振る舞っているように見えるが・・・


   


「あたしは白露、提督よろしくね~♪」


彼女が最初に言った一言、それは今でも忘れられない・・・




「またお前か白露!」


執務室に呼び出し、白露を叱る提督。


「ごめんなさい。」


「これで何度目だ? 今日だけでも3回連続大破撤退、全部お前のせいで!」


「いやぁ~、ちゃんと回避しているつもりなんだけどね~、何でこんなに当たるんだろう? てへっ♪」


白露は舌を出し、笑って見せるが、


「お前は反省もしていないのか!!」


結果提督を更に怒らせる結果に・・・


結局この日、10回連続大破撤退を繰り返す、しかも全てが”旗艦の白露が大破したから”だ。



当の白露は「気を付ける」と言いつつも、翌日も明後日も懲りずに大破(何故か白露だけ)を繰り返すが、


何故か仲間たちからの評判はいい。



「遠征行って来たよ、提督。」


出撃から外して遠征に行かせるも、


「お前、ドラム缶持って行き忘れなかったか?」


「あ~バレた? 数が足りなくってさぁ~。」


いつもと同じく、舌を出してごまかす白露に、


「いい加減にしろ白露! 今度またやらかしたら処罰を覚悟しておけ!!」


「・・・はぁ~い。肝に銘じます~。」


そう言って、執務室から去るも翌日から懲りずに何かしらのヘマをする白露。


・・・・・・


ある日の事、


「異動? あたしだけ?」


執務室に呼ばれ、提督から異動書類を渡された白露。


「ああ、本日付けでお前・・・白露は別の鎮守府へと異動とする!」


「何で? あたし何か悪い事した?」


白露は全く自覚がない様子、


「・・・大破ばかりして撤退を繰り返す毎日、デイリー・ウイークリー任務は余裕で未達成。


 本営からは叱られてるのにそれでも自覚が無いと?」


「えへへ~、自覚はしてるんだけど現実はそんなに上手く行かないもんでしょう?」


全く反省をしていない白露に提督は遂に、


「お、お前はクビ! 今すぐクビだ! さっさと荷物をまとめて出ていけ!!」


提督の怒声が執務室に響き渡る。


「・・・分かったよ。」


白露はしゅんとする。


クビ(解雇)と聞けば普通なら艦娘は泣き叫んだり、謝ったりする光景をよく見られるが、


「じゃあね、あたしがいなくても頑張ってね。」


白露は泣くことも謝ることも無く、荷物をまとめて静かに鎮守府から去る。




白露がいなくなったことで、提督は旗艦を変更、再編成して難海域に挑む、


「白露はいないし、これで達成できるだろう」、と提督は思っていた。


しかし、艦娘たちの被弾率が異常に高くなった。


「何をしているんだ? 何でエリートの駆逐艦の一撃で空母のお前が大破するんだ?」


「も、申し訳ありません。」


提督は白露に対して厳しい態度であった(元々白露に原因があるが)が他の艦娘たちにもかなり厳しい。


「お前らを修復するのにどれだけの資材と時間が掛かっているのか分かってるのか?」


何度も謝る艦娘たちに提督は容赦なく罵声を浴びせる。


元々提督は艦娘との交流をしていないが、白露がいなくなってからは更に関係が悪化することに、


その状態が提督にとって思わぬ事態を引き起こす。 



難海域のボス手前の戦闘時の事だ、


「何? 重巡の1人が大破した?」


1人が大破、2人が中破とこの先の海域突破が困難とされる中、


「構わん、そのまま進軍! 海域を制圧せよ!」


提督は戦闘続行を指示、旗艦の言い分も聞かず無線を切る提督。


・・・・・・


帰還した艦娘は5人、明らかに1人足りない? それはつまり・・・


「お前ら何で仲間を見捨てた!?」


帰還した艦娘たちに響く提督の怒声、


「戦闘時、あいつと他2人が共にいたんだろ? だったら何で敵の攻撃を代わりに受けなかった?


 あの状態で轟沈するのは分かるだろうが!!」


大破進軍の結果、重巡の1人は轟沈・・・本来なら提督が自身の判断を悔やむところだがこの提督は違った。


「お前らのせいでオレのキャリアに傷が付いた! どうしてくれるんだ!!」


提督は戦果しか求めない人間、艦娘たちの言い分などお構いなしである。


「申し訳ありません。」「ごめんなさい。」と怖くて何度も謝る艦娘もいる程だ。


・・・・・・


「艦娘に暴力とは本当かね?」


本営の使いの者が提督の鎮守府にやってくる。


艦娘の匿名の報告だろうか、提督の鎮守府に監査が入る。


元々艦娘たちとの関係が悪かった提督は誰もフォローしてくれず、すぐに事情聴取を受ける事に。


艦娘1人の轟沈、そして自己保身な態度により、提督は出世コースから外される・・・


もちろん提督は納得せず今度は本営に猛抗議、本営との大激論の末、提督は出世どころか


今の鎮守府の提督の資格すら剥奪されてしまった。




「何だよ、オレの一体何が悪いって言うんだ?」


提督が持っている2枚の書類、それは「辞任書」と「鎮守府着任許可書」の書類だ。


「・・・・・・」


提督としての業務はそんなに長くない、辞任しても雀の涙ほどの退職金しか出ない。


かと言って、新たな鎮守府着任場所は・・・地図を見れば端に位置する”最果て鎮守府”だった。


期限は1か月、提督は1人執務室で頭を抱える。


・・・・・・

・・・



提督は今までの提督生活を振り返る、



何でオレは提督になったんだっけ?


士官学校での成績はいつも下でギリギリ合格ライン。


周囲から馬鹿にされ、話し相手もいない。


辛うじて士官学校を卒業、新米提督となり鎮守府に赴くが、


誰1人として秘書艦を任命してくれる艦娘はいなかった。


「貴方は全く頼り無い、そんな提督の下についても未来は無いです。」


「本当に提督ですか? 成績は最下位の無能と聞いていますが?」


学校の人間に留まらず、艦娘にさえ馬鹿にされる日々。


一向に秘書艦が決まらず、鎮守府着任を辞退しようかと思っていた最中、



”あれぇ~、こんな所で何してるの~?”



1人の艦娘が話しかけてきた。


「いっつも1人で座っているよね~? 暇なの? 鎮守府はどこなの?」


好奇心旺盛なのかやたら話しかけて来るので、


「・・・まだ決まっていない。 秘書艦が決まらない以上は着任できないんだ。」


「ふ~ん、じゃあ提督は”落ちこぼれ”ってやつかな?」


「・・・・・・」


同じ人間や他の艦娘に馬鹿にされていた提督にとって、目の前にいる艦娘に悪口を言われても今更何も感じなかったが、


「あたしと同じだね~、あたしも1人だけになっちゃって・・・売れ残りってやつかなぁ~。」


そう言って、笑いだす・・・決していい話では無いのだが、


「じゃあ提督とあたし、同じ”落ちこぼれ”って事わけだね? おっそろ~い♪」


その子は勝手にはしゃぎ始める。


「・・・・・・」


当の提督は怒りを通り越し呆れ、話すのもアホらしくなってくる・・・そんな中、彼女から、


「じゃあさ、あたしが秘書艦になってあげる。 それでどう?」


何と「秘書艦になる」と言って来た。


「? 君が?」


「うん、だっていくら待っても秘書艦が決まらないんでしょう? あたしもいくら待っても誰も選んでくれないし・・・


 だったら同じ”落ちこぼれ同士”で頑張って見ない? 結構面白いかもよ!」


彼女の言葉には何故か説得力がある。


「・・・オレみたいに成績最下位で、周からは馬鹿にされ、無能な人間でもいいのか?」


「・・・うん、あたしみたいに性能が一般でそんなに人気の無い艦娘でもいいかな?」


お互いの欠点を言い合い、


「はっ! お互い欠点ばかり言って・・・何か長所とか言えよ!」


「あははは! だって長所と言う長所が無いんだもん!!」


終いには2人で笑い出す、


「分かったよ、オレもどこまでやれるか分からないけどやって見る、だからオレの秘書艦になってくれないか?」


「うん、いいよ。あたしも選んでくれた以上は一番目指して頑張るよ!!」


意気投合し、2人で頑張ることになる。


「そう言えば、君の名前は?」


「あたし? あたしは白露! 提督、今日からよろしくね~!」


そう言って、お互いの手を握り合う。




そうだ、あの時だ。 白露と初めて会ったのは・・・


そして、今の鎮守府にオレと白露の2人だけの生活がスタートした。


最初は大変だった、白露は駆逐艦で出撃してもすぐに被弾して中々新海域に行けなくて。


それでも、その時は「大丈夫か? すぐに入渠するんだ!」と白露を気遣っていたし、


白露も「平気、平気。 次はちゃんと勝つからね!」と意気込んでいたっけ。


そして、初めて新海域に行けた時は2人で喜んでいたな。


「やったぞ白露! 次の海域へ行く許可を得られたぞ!」


「やったね提督! あたしももっと活躍しちゃうからね!!」


周りから必要とされていない2人が初めて「自分たちの存在価値」を知らしめるきっかけとなった。



それから、新たな海域が出現し、順調に昇進していく。


その度に白露も「おめでとう! もっと上を目指すよぉ!!」と一緒に張り切っていたなぁ。


昇進したことでたくさんの艦娘たちが着任した。


「よろしくお願いします、提督。」


「・・・初対面ですね? 私は加賀、よろしくお願いします。」


その中には秘書艦選出の際に提督の要望を拒否した艦娘が何人かいた。



”そうか、やっぱりそうなんだな・・・”



提督の中にある感情が芽生える。



「やっぱり人間も艦娘も、肩書きしか見ていないんだな・・・オレが新米の落ちこぼれだった時は誰1人見向きも


 近づこうともしなかったのに、昇進した瞬間のこのこ着任してきやがって、オレはお前ら艦娘を


 絶対に許さない!!」



その時からだ、提督が艦娘に対して異常に厳しくなったのは。


帰還後、疲労状態でも容赦のない出撃と遠征、失敗するようなら執務室で終わりのない説教と怒声。


艦娘の言い分と願いは簡単に取り下げ、提督は「艦娘をただの兵器」としか思わなかった。


それでも、白露だけは提督に文句も言わなければ命令に背く事は無かった。


しかし、度重なる無理な出撃と遠征に白露も疲労が溜まり、被弾するようになる。


一緒に頑張って来た白露に対しても容赦なく叱るようになった提督、


しかし、白露は全く反論しようとも泣こうともしない、ただ舌を出して「ごめんね~w」と


ごまかす程度でいつも笑っていたのだ。



その態度に提督は”白露は責任感の無いただの役立たず”と認識してしまったのだろう・・・


・・・・・・


後になって白露の行動が明らかとなる。


白露は被弾したのではなく、”仲間の身代わりになっていた”事を知る。


白露がいなくなってから艦娘たちの被弾が多くなったのはそのためだろう。


更に、鎮守府を去ろうとしていた艦娘たちに白露は、


「提督も昔は皆に酷いこと言われてたんだよ!」


「提督もいつかきっと心を開いてくれるから、皆頑張って!」


と、提督の過去を話して艦娘たちも責任を感じて、鎮守府に留まっていたらしい。


そうとも知らない提督は白露を解雇、更なる強制労働を行わせた結果、提督の資格をはく奪されたのだ。


・・・・・・


「白露・・・」


提督には後悔だけが残る。


「そうだった、オレは白露と一緒に「頑張ろう!」と決めて、それで提督として着任したんだ。」


そして初めての海域攻略、昇進したことで新たな海域出撃許可と艦娘の着任が決まって、


「白露も喜んでくれて「これでまた上を目指せるね!」って誰よりも喜んでいたっけ?」


提督が前に秘書艦を拒否した艦娘がいたことを愚痴れば、


「大丈夫提督、あたしがいるじゃん! だから不満があったら全部あたしに言ってよ!」


と、ずっと提督の事を見守っていた白露・・・


艦娘に対して人ならぬ指示を繰り返していた時でも、


「提督、最近命令が傲慢だよ。少し皆に気遣ってよ。」


白露は必死に願うが提督は聞かず、その以降も度重なる過度な命令をしていた。


「提督、昔と比べて変わっちゃったよね?」


白露が去る時に放った最後だろう一言、それにも提督は・・・耳を傾けなかった。



「オレは白露に何て酷いことをしてしまったんだ。」


後悔するが既に遅い、今は「辞任」か「最果て鎮守府に行くか」の選択を迫られている落ちこぼれ提督。


「・・・・・・」


提督は艦娘がいない、静かな鎮守府でただ1人佇んでいた。



提督が選んだ道は、


「最果て鎮守府に行きます。」


もう一度、最初から頑張って見ようと決意した提督、だが当然ながら提督ついて行く艦娘はいない。


「昔のオレと同じか・・・今のオレにはお似合いだな。」


昔、誰からも相手にされなかった時の自分、それがまた来るなど思いもよらなかったが・・・


「おっと、もうすぐ船の出航時間だな、そろそろ行こう。」


提督はもう一度振り向き、鎮守府に向かって一礼をしてその場を後にする。


・・・・・・


乗る予定の船に意外な人間がいた。


「白露・・・」


まさかここで再会することになるとは、


「提督、どこへ行くの?」


手には何故かバッグを添えている、今日は休日なのか彼女はどこか旅行へ行くのだろうか?


「ああ、”最果て鎮守府”へ行く。」


「そっか、あそこは荒れているし誰も寄り付かない場所だよ。」


「知ってる、でも今のオレにはお似合いの場所だよ。」


「・・・・・・」


白露は無言のままだ、それに対して提督は急に姿勢をかがめ、


「白露、今まで悪かった。 ずっとお前だけがオレの理解者だったのに。」


提督は深く頭を下げて、


「昇進して新海域に行けたのはオレと白露たちの努力の成果だったのに、それを昔の仕返しと出世欲から


 白露どころか他の皆まで道具のように扱い、傷つけてしまって・・・本当に悪かった!」


「・・・・・・」


「悪かった、本当にごめん!」


何度も何度も謝る提督に、


「本当だよ。」


白露は口を開き、


「ほんと提督はバカだね、せっかく昇進して戦力も整ったのにこんなことになっちゃって・・・


 また”落ちこぼれ”に戻っちゃったね。」


「・・・・・・」


「でも、昔の提督に戻ってくれてよかったぁ~、だからあたし、提督と一緒に行くよ!」


「!? えっ?」


「いいでしょ提督! 同じ”落ちこぼれ同士”でまた頑張ろう! 今度こそ絶対”いっちばーん”を目指そう、ね!」


「白露・・・」


白露の明るく元気な声に、


「ああ、また最初に戻ったけどもう一度頑張ろうか、ああ頑張ろう!!」


提督は改めて最果て鎮守府で頑張る決心をした。


・・・・・・

・・・



その後、最果て鎮守府に着いた提督と白露、


改めて初心へと戻り、白露と一緒に一からのスタートを始める。


新海域を達成ごとに新たな艦娘が着任するがこの鎮守府は”最果て鎮守府”、優秀な空母や戦艦は来なく、


性能的に”普通”や”普通未満”に分類される”落ちこぼれ”や”不必要”な艦娘ばかりがやって来る。


でも、提督はむしろその方が良かった。


同じ境遇だからか、すぐに打ち解け”落ちこぼれ”の烙印を押された艦娘たちも提督と白露の


言葉に希望を持ち、戦果を取ってくれる頼もしい戦力になりつつある。



「オレたちは”落ちこぼれでも役立たず”でもない、オレたちの存在を世界に知らしめるぞ!!」



提督が着任した艦娘たちに放った言葉、その言葉に自信を取り戻した艦娘も多くいたはずだ。


・・・・・・


最果て鎮守府に着任してから早十数年のある日の事、


この最果て鎮守府に稀であるが、朗報が届く。


何と提督は最高位である”元帥”に昇格したのだ、この朗報に白露や他の艦娘たちも盛大に喜ぶ。


最果て鎮守府で”元帥”となった提督は初めてで、瞬く間に他の鎮守府に広がり、提督が艦娘たちに言った


”自分たちの存在”を世界に知らしめたのだ。




「駆逐艦白露。」


白露は1人で本営に赴いていた、目の前に司令官だろうか書類を持って白露に向かって口を開く。


「よくやった、お前の活躍は”見事”と言わざるを得ない。よって前から検討されていた”解体”の件は


 取り下げとする、これからもあの提督と頑張って行け。」


「はい、ありがとうございます!」


白露は敬礼をした。


・・・・・・


駆逐艦白露、


明るく元気で「いっちばーん」の口癖を持つ白露型駆逐艦の長女。


その元気で明るい笑顔は周りを元気にさせ、艦娘たちからの”癒しの存在”として慕われていた。


しかしながら、戦果は一般かそれ以下。それでも必死に頑張るも成果は出ず鎮守府からは追い出される日々。


それでも必死に奮闘するも、次第に艦娘達も離れて行き、最後にいた鎮守府で提督に命令された任務は、



”新米提督をお前が一人前になるまで育成せよ、それが出来なければお前は解体処分とする!”

 


それ以降、新米提督の秘書艦選出エリアに白露が待機するようになったのだ。


どんな時も笑顔の白露、しかし、内心は”解体と言う処分”が目に見えている状況で無理に感情を押さえていたように見える。


実際に、無事に提督を元帥まで育て上げ、解体を取り下げられ、本営から出た白露は直後に、



「良かったぁ・・・解体されずに済んだぁ、良かったよぉ~ぐすぅぅん!!」


鎮守府外で押さえていた感情が一気に溢れ出し、彼女は泣き叫んだ。


「・・・・・・」


しかし、白露はすぐに泣き止み、


「今日からあたしは何の縛りも無い生活が送れる、そしてあたしにはまだ、提督を側で見守る役目がある。


 頑張らないと!!」


白露は解放されたと同時に、これからの生活を胸に抱いて提督がいる鎮守府へと戻って行った。


・・・・・・


「提督ぅ、白露呼んだぁ~?」


提督に呼ばれ、白露が執務室に入ってくる。


「おめでとう白露! 今日を持って練度MAXだ。」


「・・・ああ、そうだったね~。 あんまり自覚が無いけど本当だね♪」


いつものようにペロッと舌を出す。


「えへへ~、提督ありがとね~♪」


恥ずかしいのか白露は顔を赤くする。


「後、これを・・・」


そう言って、提督が白露に小さな箱を渡す。


「? 何これ?」


受け取った白露は箱を開けてみると、


「・・・これって、指輪?」


そこで白露ははっと気づく。


「白露、オレの事をずっと見守ってくれていたね。 オレにはこんな事しか出来ないけど、これからもオレを


 支えて欲しい・・・オレの嫁さんになって貰えないかな?」


「・・・・・・」


「これだけは「いっちばーん」最初に渡したかったんだ。 元帥に昇進したけど、オレ以外にもたくさんいるし、


 戦果も中間辺り、戦力もまだまだ未熟。 だからせめて、オレの”一番最初の妻”に、なってくれないか?」


提督の言葉に、


「うん、いいよ! あたし提督のためにもっと頑張って上を目指すから! だから白露をこれからもずっと応援してね!」


白露は受け入れる。


・・・・・・


世間から”落ちこぼれ”扱いされていた提督と”役立たず”の烙印を押され鎮守府を転々としていた白露。


2人の出会いは偶然なのか運命だったのか、2人は意気投合。


しかし、一度は離れてしまうが、失った事で「本当に大切な存在」とは何か気づく提督。


過去の過ちを正し、再び彼女と再会できたのは運が良かったのか、やはり運命だったのか?


初心に戻り2人はもう一度やり直した結果、提督は”落ちこぼれ”から”元帥”に昇格。


白露は”役立たず”から”必要な艦娘”に評価され、世界に自分たちの存在を知らしめた。


その後2人は結婚し、提督と白露は仲間の艦娘たちと共に、鎮守府を支えて行く。


後に最果て鎮守府が改名され、”希望の鎮守府”となったのはそれから1か月後の事だった。











「提督と白露」 終











このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-10-29 21:37:41

クリンスマンさんから
2018-10-24 10:12:33

SS好きの名無しさんから
2018-10-23 21:38:03

このSSへの応援

2件応援されています


クリンスマンさんから
2018-10-24 10:12:34

SS好きの名無しさんから
2018-10-23 21:38:04

このSSへのコメント

5件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2018-10-23 15:43:30 ID: S:ldFKJ7

失ってみてから
気付く事もあるか…。
何時もお疲れ様です!
今回も良き話しでした。

2: SS好きの名無しさん 2018-10-23 15:52:09 ID: S:9jOVPP

失ってみてから
気付く事もあるか…。
何時もお疲れ様です!
今回も良き話しでした。

3: SS好きの名無しさん 2018-10-23 19:53:48 ID: S:gX45wN

連投すみませんでした

4: SS好きの名無しさん 2018-10-23 22:28:23 ID: S:y0VIyr

肩書きしか見ない連中に怒る提督の感情だけは間違って無いだけに何とも。
白露も改二になる前は馬鹿にしてた癖に今じゃ呆れた掌返しだし

5: SS好きの名無しさん 2018-10-24 20:15:06 ID: S:BFlftE

🍎平成30年『防衛白書』86頁🍏

💀韓.国.🇰🇷💀

🍎19年連続で『軍拡』実施🍏

🍎特に『ミサイル・海軍・空軍』の『軍拡』が顕著である。🍏

💀極めて危険な『兆候』💀

かが『🍎流石に気分が高揚します。🍏』


このSSへのオススメ

1件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2018-10-24 20:15:59 ID: S:zPDCQL

🍎平成30年『防衛白書』86頁🍏

💀韓.国.🇰🇷💀

🍎19年連続で『軍拡』実施🍏

🍎特に『ミサイル・海軍・空軍』の『軍拡』が顕著である。🍏

💀極めて危険な『兆候』💀

かが『🍎流石に気分が高揚します。🍏』


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