2018-11-07 16:39:26 更新

概要

コマタナを仲間にして数日が経過したある日、アーシェは自分のポケモン達のレベル上げを試みる。近場に生息する野生のポケモンよりも効率良く経験値を稼ぐ方法……そのとき、とある場所のことを思い出し、そちらへ赴くことを決意する。


前書き

       アーケオス……貴方は、バトルで待機中の、彼の落ち着きの無さを見たことはあるだろうか?

ピジョット、オニドリル、ヨルノズク、オオスバメ、ムクホーク、ケンホロウ……過去にいろいろと鳥ポケモンの育成を試みたのですが、未だこれといった準伝ではない鳥ポケモンに出会えてないです。

バシャーモも軍鶏という立派な鳥ポケモンですが……大空を自由に舞えるポケモンとの出会いは、かなり先になりそうです。

さてさて!御無沙汰してます、柔時雨です。

何とか無事、続けさせていただいてます。今回で3話目になります!
( 艦これの方には、敢えて〇〇話って付けてなかったけど、やっぱりあった方がいいなぁ )

今回の話はバトル回になります。

俺自身、作っている段階で上手く纏められず、無駄に長くなってしまいましたが……また、チラッと覘きに来た。

興味を持って覘きに来てくださった皆さん。どうぞ、ごゆっくりなさっていってください。


カントー地方・ハナダシティ北に位置する、ポケモンマニアが住むという岬の小屋と呼ばれる場所へ行くために通る橋……『 ゴールデンボールブリッジ 』。

通称 『 金玉橋 』。5人のトレーナー+αと戦って、勝利すると橋の名前の由来ともなっている『 金の玉 』が貰えるという。


まぁ……それが直接どうこうって訳じゃねぇんだけどな。似たような橋が、このフィリア地方にも存在していたりする。


ちょうど私が世話になってる森の教会から東に向かい、『 セローナ 』と呼ばれる町へ行く道中に通らなければいけない橋。通称『 変人橋 』。

正式名称は 『 プロスパシア ・ ブリッジ 』 というのだが、癖の強いポケモントレーナが3人、橋の3ヶ所に陣取ってしまっているため、いつしかそう呼ばれるようになった。


しかも、こいつ等に勝っても何にも貰えない……が、良い腕試しにはなるため、多くのポケモントレーナーがこの橋を訪れる。


かく言う私も、アチャモとコマタナのレベルアップのために、この橋を訪れていた。



アーシェ 「さてと……トレーニングのために外出許可をくださった、ヴァン神父のためにも……ちゃんと成果を上げて戻らねぇとな。」



そう呟きながら、私は自分のポケモン達が入っているモンスターボールに視線を向ける。


【 アーシェ : 手持ちポケモン 】


〇 アチャモ ・ ♂ ・ 加速

火の粉 / つつく / ひっかく / 鳴き声


〇 コマタナ ・ ♂ ・ 負けん気

ひっかく / 騙し討ち / サイコカッター / 不意打ち



アーシェ 「よしっ!大丈夫だろう……たぶん。」


「ん?おぉ!挑戦者か?」


アーシェ 「!」



ボールに視線を向けていたところ、橋の手前に居た海パン野郎が声を掛けて来た。どうやら彼が西から東へ向かう道中だった場合の1番手らしい。


それにしても……もうすぐ冬が訪れる、最近涼しくなってきているこの季節に……屋外で海パン1丁だと!?


確かにすぐ傍には川が流れていて、夏場は 『 ちょっと良いなぁ 』 と思うことはあっても、流石に今はそうは思えない。


っていうか、嬉々とした表情を浮かべながら迫って来るな!お前と同類と思われたくねぇんだよ!



アーシェ 「あぁ、うん……挑戦者なんだけどさ……お前、寒くねぇのか?」


海パン野郎 「ふふん!君にはこの俺が寒そうに見えるのか!?」


アーシェ 「いや……この時期なら、私以外にも……」


海パン野郎 「水泳や筋トレで完璧なボディを手に入れたこの俺が寒そうだと?ふっ……はははっ!大当たりだ。」


アーシェ 「だろうな。」


海パン野郎 「だが!!これは俺の勝負服!!こんな北風の冷たさなど、周囲の視線の冷やかさに比べれば、どうということはない!!」


アーシェ 「気付いてたのか、周囲の視線に……そりゃそうか。」



何年か前に、そのスタイルで登場したお笑い芸人が居たような気がするが……それはあくまでもネタの上での話。

リアルでこんな姿をしている奴が居たら……それはもう、おまわりさんの出番だろう。



アーシェ 「よく今まで警察に捕まらなかったな。」


海パン野郎 「ん?まぁ、俺の尊敬する警察の中には、海パン1丁で凶悪事件に立ち向かう刑事もいるくらいだし……」


アーシェ 「何ていうか、もう……お前等の存在そのものが事件だよな。まぁいい……とりあえず、バトルを始めよう。そのために私は此処に来たんだから。」


海パン野郎 「ん?そうだな。正々堂々勝負しよう!!」



そりゃお前は不正のやり様が無いよな……海パン一丁だもん。



アーシェ 「それじゃあ、いくぜ……出番だ、アチャモ!」



私が投げたボールが開き、アチャモが元気よく姿を現した。


海パン野郎っつうくらいだ……何かしらの水タイプのポケモンを使ってくるだろう……とりあえず、アチャモで様子を見よう。それでマズいと思ったら、コマタナに交代しよう。



海パン野郎 「アチャモか……ふっふっふ。海パン野郎相手に炎タイプで挑むことが、いかに愚かな事か!実際に味わうがいい!!」



そう言いながら海パン野郎がどこからともなく取り出したモンスターボールを投げ、コイキングを呼び出した。



【 コイキング 】


さかなポケモン / 高さ : 0.9m / 重さ : 10.0kg / 水タイプ


力もスピードも殆どダメ。世界で一番弱くて、情けないポケモン。

とにかく跳ねる。意味も無く跳ねる。跳ねているときに、飛んできたピジョンなどに捕まってしまう。

無闇に跳ねてすぐ襲われるが、コイキングのおかげで多くのポケモンが生き延びられると いう。

遥か大昔は、それなりに強かったが、時が経つにつれて、どんどんどんどん弱くなっていったらしい。

力は弱く頼りないのに、繁殖力だけは物凄い。世界中の水辺で飽きるほど見かけることができる。

♂は髭が黄色く、♀は白いため、そこで見分けることができる。




私とアチャモの目の前の地面の上で、呼び出された相手のコイキングがビチビチと跳ねまわっている。それはもう、ビチビチと……


静かなバトルフィールドに川のせせらぎの音と、コイキングの跳ねる音だけが耳に入り込んでくる。



アーシェ ・ アチャモ 「「………… (゚ Д ゚ ) 」」


海パン野郎 「ではいくぞ!コイキング、跳ねる!」



海パン野郎は高々と技名を叫んだが……そんなこと、お前に言われるまでも無く、コイキングは私達の目の前で跳ねている。


当然、何も起こらない。



アーシェ 「はぁ……アチャモ、つつく。それから、追撃でひっかく。」


アチャモ 「 ∑(゚ Д ゚ ;) 」



私の攻撃指示を受けたアチャモが、戸惑いの表情を……『 え?本当にこのまま攻撃して良いの? 』 と言いたげな表情で私の顔を見ている。


うん……無抵抗の相手に攻撃するのは私も気が引けるけど、これもポケモンバトルだから……仕方ないことなんだよ。


私も少し困った表情をしていたと思う……けど、とりあえず無言のまま頷き、その動作を確認したアチャモがトテトテとコイキングに歩み寄り、言われた通り 『 つつく 』 と 『 ひっかく 』 で、相手のコイキングを戦闘不能にした。


登場したコイキングが戦場に降り立ち、そして戦闘不能になるまで……5分もかからなかった。



アーシェ 「お前……私のこと、おちょくってんのか!?」


海パン野郎 「いや、すまん!!悪かった!今のは俺の育成が終わって無かっただけで、他意はないんだ!!大丈夫、残りの1匹は育成も終わってるから!!」


アーシェ 「本当だな?信じるぞ、その言葉。」


海パン野郎 「おう!頼むぞ、俺の相棒!」



そう言いながら海パン野郎が投げた2個目のボールが開き、マーイーカが姿を現した。



【 マーイーカ 】


かいてんポケモン / 高さ : 0.4m / 重さ : 3.5kg / 悪 ・ エスパータイプ


発光体の点滅を見つめた相手は目が眩み、 戦意を無くしてしまう。

光を点滅させて獲物をおびきよせると、長い触手で絡め取り、動きを封じる。

仲間と情報交換をするとき、身体の発光体を複雑なリズムで光らせる。




アーシェ 「(まぁ、確かに海に居そうな見た目をしてるけど……水タイプじゃないんだよな……)アチャモ、引き続きお願いできるか?」



私の呼びかけに対し、アチャモが力強く頷く。



アーシェ 「よし、それじゃあ……アチャモ、火の粉!」


海パン野郎 「マーイーカ、サイコウェーブ!」



指示を出したのはほぼ同じタイミング。


その場で踏ん張って放たれたアチャモの火の粉と、相手のマーイーカの放ったサイコウェーブが双方の間でぶつかり合う。



アーシェ 「ちっ……相殺されちまったか。それにしても、サイコウェーブか……」



サイコウェーブの威力は、発射したポケモンのレベルに0.5~1.5の数値をかけ算した数値がランダムで決まる。


相手のポケモンのLv が 50 だった場合、最高威力は75、Lv100 なら最大150なのだそうだが、技を放つポケモンのレベルが影響するうえ、『 ナイトヘッド 』 や 『 地球投げ 』 のような固定ダメージを与えられるわけでもなく

技が当たるまで、ダメージ量の予想が全くできない。 ( 相手のポケモンのLv が 50 だった場合、最低威力は 25 になるらしい )


あのマーイーカのレベル次第では、1発……ギリギリ2発耐えられるかもしれないが、回復用の薬や木の実だって有限だ。


この後に控えている2人のトレーナーとのバトルのためにも、ここで余計なダメージを受けるのは控えたいところ。



アーシェ 「……よし。仕切り直しだ!アチャモ、つつく攻撃!」


海パン野郎 「マーイーカ!!イカサマで攻撃!!」


アーシェ 「お前…………それはひょっとして、ギャグで言ってんのか?だとしたら、猛烈に寒いぜ。今年は寒波の到来が早いな、おい。」


海パン野郎 「ちっ……ちち、違うわい!」/////



まぁ、私が深読みしすぎてるだけなんだろうけどな……。

このポケモンと技の組み合わせを見た時、私と同じ事を思ったトレーナーは世界にどれだけ居るんだろうか……?


海パン野郎の指示を受けて攻撃態勢に入るマーイーカの目の前に、既に加速で素早さが上昇しているアチャモが接近し、つつくを繰り出してマーイーカにダメージを与えた。


身体に嘴が刺さったことにより、苦悶の表情を浮かべたマーイーカだったが、すぐに体勢を立て直し、物理攻撃の姿勢を取ってアチャモへ接近してくる。



アーシェ 「このまま黙ってダメージを受けてやるつもりはない!アチャモ、火の粉で迎え撃て!」



つつくの後、マーイーカから距離を取っていたアチャモが口を開き、迫ってくるマーイーカに向かって火の粉を吹きかけた。


おそらく独断だろう、攻撃を中断しようと一瞬だけ留まったマーイーカに放たれた火の粉が直撃し、そのままマーイーカを戦闘不能へと追い込んだ。



海パン野郎 「だぁぁぁぁぁ!!負けちまったかぁ!」


アーシェ 「ふふっ、悪いな。1発くらいならダメージを受けてやってもいいかなぁ……とか思ったけど、御情けが入っちまってバトルで勝っても、嬉しくないだろ?」


海パン野郎 「そりゃそうだ。ふっふっふ……久しぶりに楽しい勝負だった。また今度、君がこの橋を訪れる事があったら、勝負してくれ。」


アーシェ 「あぁ。その時までには、コイキングをギャラドスに進化させておいてくれ。」



✝✝✝



海パン野郎とのバトルを終え、橋の中腹まで差し掛かった時、私の眼に1人の少女の姿が映った。


白いフリルの付いた黒主体の服……ゴスロリ服とかいうのか?何かそんな感じの服を着て、膝を立てて橋の上に座っており、手に持っている藁人形を弄繰り回しながら、何か小声で呟いている。



アーシェ 「彼女が次の対戦相手なんだろうけど…………おい、大丈夫か?その……コンディション的に……」


オカルトマニア 「————————————…………い」


アーシェ 「え?」


オカルトマニア 「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い私からあの方を奪い取ったあの性悪女が憎い憎い憎い今頃本当なら私があの方と一緒にライモンシティの遊園地でデートしていたはずなのに———————………」



大丈夫じゃなかった。物凄く大丈夫じゃなかった。


対話できるほどの距離に立って初めて気付いた彼女の口から延々と続く呪詛の言葉。


怖い……怖すぎる……。


長く垂れた前髪の隙間から見えた彼女の赤い瞳……それはもう、その眼差しだけで人を殺めてしまえそうな程、冷やかだった。


そして……様々な負の感情が入り乱れた言葉が止み、急に立ち上がった少女は—————



オカルトマニア 「本当にもう……この世に存在する私以外の全ての女全員死ねばいいのに」



とんでもなく自己中心的で物騒な言葉を吐き捨てた。



アーシェ 「あのなぁ……あんまりそういう事ばっかり言ってると、いつか自分に災いみてぇなのが返ってくるぞ?ほら、よく言うだろ?『人を呪わば穴2つ』って。」


オカルトマニア 「何よあなた関係無い他人のくせに御節介なのよまあいいわ話しかけてきた以上あなたにはつきあってもらうわよ私の憂さ晴らしに」



そう……句読点で区切らず、会話のどこで息継ぎをしているか解らない呟きを続けながら、オカルトマニアの少女がモンスターボールを構える。



オカルトマニア 「さぁいらっしゃい貴方が最初の生贄よ」


アーシェ 「上等だ。やってみろよ?返り討ちにしてやるぜ!」


オカルトマニア 「チッ——————…………生意気」



舌打ち……たった一瞬のその行為にさえ全力の怨念を込め、負のオーラを発しながら少女が投げたボールが開き、ボクレーが姿を現した。



【 ボクレー 】


きりかぶポケモン / 高さ : 0.4m / 重さ : 7.0kg / ゴースト ・ 草タイプ


森で彷徨い、死んだ子どもの魂が切り株に宿り、ポケモンになったと言われている。悲鳴のような不気味な声で鳴く。

人の寄りつかない森に住み、自分の仲間にするために、子どもの声を真似て、人を森の奥深くへ迷いこませる。

緑の葉っぱを摘み取って、煎じて飲めば、万病に効くと いう言い伝えが ある。




アーシェ 「ボクレーか……アチャモなら余裕をもってバトルできるだろうけど……ちょっと休ませてあげたいし、ここは……頼むぞ、コマタナ!」



私が投げたモンスターボールが開き、コマタナが元気よく姿を現した。


鋼と悪タイプを併せ持つこの子だ。ボクレーに対して、有利に立ち回れるはず。



オカルトマニア 「あら……ずいぶんと相性のいいポケモンをもっているようねこちらの攻撃が殆ど通らないわ」


アーシェ 「たまたま運が良かったんだよ。それじゃあ、いくぜ!コマタナ、騙し討ち!」


コマタナ 「( `・ ∀ ・)ゞ 」



私の指示を受けたコマタナは素早くボクレーに駆け寄り、鋭い爪で攻撃……すること無く、寸止め。


ダメージを受けることを覚悟し、怯んだように目を閉じていたボクレーが、恐る恐るゆっくりと目を開いたところで……アッパーのように下から突き上げる感じにコマタナの攻撃が炸裂した。



オカルトマニア 「やってくれたわね……ボクレー宿り木の種」



オカルトマニアの指示を受けたボクレーが小さな種をコマタナに向かって飛ばすが、種はコマタナの金属の身体に当たってそのまま地面へ。


しかし、地面に落ちた種からとんだ急成長を遂げた植物の弦がコマタナの身体に巻き付き、養分を奪い始めた。



アーシェ 「くっ……面倒な技を……コマタナは全身刃物みてぇなモンだから、ちょっと動けば斬れそうなんだが……コマタナ、さっさとあのボクレーを倒しちまおう!不意打ち!」


オカルトマニア 「うふふ……少しずつ苦しむといいわだけどさっきの騙し討ちのダメージは思いの外響いたわね……ここは自主退場して後続に繋ぎましょうボクレー呪い」


コマタナ 「!?」


アーシェ 「攻撃技じゃない!?くそっ……不意打ちが不発に終わっちまったか。すまん、コマタナ!読み違えた。」


コマタナ 「 (´ ・ ω ・)ノ 」ドンマイ!



彼女の指示を受けたボクレーの背後に突如現れた五寸を遥かに凌駕するほどにデカい釘が、ボクレーの体を貫き……そして、そのままコマタナの体にも突き刺さった。


突き刺さった釘はコマタナの体内に溶け込むように徐々に消えていく。



オカルトマニア 「これでボクレーは自主退場お疲れ様しっかり仕事をしてくれてありがとう」



オカルトマニアがボクレーをボールに戻すその前で、コマタナが呪いのダメージを受けて苦しんでいる。


宿り木の種は対象となる相手ポケモンが居ないと、効果が発動されないのが救いか……



アーシェ 「大丈夫か!?コマタナ!!」


オカルトマニア 「いいわよその表情……でもまだ駄目よ私の憂さ晴らしはまだ終わってないわむしろボクレーを自主退場にまで追い込まれた事であなたに対する憎しみは増したくらいよ」



そう呟きながら、オカルト少女が投げた2個目の……最後のボールが開き、ゴースが姿を現した。



【 ゴース 】


ガスじょうポケモン / 高さ : 1.3m / 重さ : 0.1kg / ゴースト ・ 毒タイプ


体の95パーセントが薄いガス状の生命体。残りの5パーセントは毒ガスで死んだ者の魂だといわれる。

墓場で発生する ガスに怨念が宿るうちに、やがてポケモンになったといわれている。

体の95パーセントの毒ガスに包まれると、インド象も2秒で倒れる。

強風を受けると、ガス状の体はみるみる吹き飛ばされ、小さくなってしまう。風を避けたゴース達は、軒下に集まる。

廃墟になった建物に怪しい光が灯っていたら、そこに ゴースが潜んでいる。

その姿は殆ど見えないが、ゴースが近くに現れると、微かに甘い臭いがするらしい。




アーシェ 「ゴースか……普段なら、このまま対峙して倒してやるんだが、今のコマタナのコンディションが悪すぎる。ここは1度ボールに戻して、呪いと宿り木の解除を……」


オカルトマニア 「それを私が知らないとでも対処していないとでも思っていたのかしら御目出たい人ねゴース黒い眼差し」


アーシェ 「しまった!!」


コマタナ 「!?∑(゚ Д ゚ ;) 」



ゴースの不気味で冷たい視線がコマタナを捉えた。これでもう、コマタナはあのゴースを倒すまでボールに戻す事ができない。



オカルトマニア 「さぁ苦しみ悶えながら果てなさいそして次のポケモンを出しなさい更なる苦しみを体験してもらうから」


アーシェ 「冗談じゃねぇ!コマタナ、こうなりゃ短期決戦だ!!できるだけ早くゴースを倒すぞ!!」


コマタナ 「 (。`・ ω ・) ” 」


オカルトマニア 「無駄よゴース舌で舐める」


アーシェ 「!コマタナ、不意打ち!」



私の指示を受けたコマタナが、真っ赤な舌を出したゴースの眉間に鋭い爪を叩きつけた。


コマタナの攻撃を受け、怯んだのか?いや、不意打ちにそんな効果は無いんだけど……ゴースは攻撃を中断し、オカルト少女の傍まで戻る。



アーシェ 「ちっ……!今の不意打ちで倒し切れなかったのは、やっぱりレベル差かな。まぁ、いいや、次の……ん?」


オカルトマニア 「うふふ……かかったわね」


アーシェ 「え……?」


オカルトマニア 「舌で舐めるは囮だったのよ……あなたのコマタナの不意打ちを成功させるためにこれで成功させられるわゴース恨み」


アーシェ 「恨み……しまった!!」



オカルトマニアの指示を受けたゴースの放つ負のオーラが、コマタナの身体を委縮させる。


今の恨みでどれだけ技のPPが削られたのかは判らない。ただ、1回ずつ成功と失敗をしている……既に2発、繰り出しているので、今の恨みで不意打ちのPPを3削られていたら

このバトルでもう、不意打ちを使うことができない。



オカルトマニア 「あと怖いのは騙し討ちくらいかしらまぁそれくらいなら金縛りで封じてあげれば……」



あのゴース、金縛りも使えるのか!?じゃあ、残りの4つ目の技は……何だ?


ここで、シャドーボールやナイトヘッドを使われると、おそらくコマタナがやられちまうだろう。けど……ゴースト技が舌で舐めるワンウェポンで、残りがヘドロ爆弾みたいな毒技だった場合は……?


このマニアのことだ……あのゴースに毒々を覚えさせていても、おかしくない。毒が通用する相手には毒々、通用しない相手には舌で舐めるで麻痺狙いってとこか?


まぁ、実際のところ何が正解かは分からない……けど、呪いや宿り木でコマタナの体力が徐々に削られている以上、この技に賭けるしかない!



オカルトマニア 「いきなさいゴース舌で舐める」


アーシェ 「(よしっ!あの技のダメージならギリギリ耐えられる!)コマタナ、サイコカッターで反撃だ!」


オカルトマニア 「!?エスパー技も持っていたの?」



接近してきたゴースの舌で舐めるを耐え抜き、返しで繰り出したコマタナの……唾液で汚された怒りを込めた念力の刃が、目の前に居たゴースを斬り裂いた。



オカルトマニア 「憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いまさかゴースに通用する技をもう1つ隠し持っていたとはいくら戦術とはいえこのやるせない思いはどうしたものかしらまぁいいわこれでまた怨念ノートに書き込む内容が増えたんですもの」


アーシェ 「何だよ、その怪しいネーミングのノート……いや、まぁ……実際は、対格闘タイプ用なんだろうけど……何にせよ、お疲れ様、コマタナ。よく頑張ってくれた!」



傍に居たコマタナにねぎらいの言葉をかけながら、頭を……刃物の部分に触れないように撫でてやる。



オカルトマニア 「さぁ選びなさい私にあなたの名前を教えるか髪の毛を差し出すか」


アーシェ 「何、その2択!?嫌だよ!!名前を教えたら永遠に恨まれそうし、髪の毛の使用方法なんてお前の場合、1つしかねぇだろうしな!!」



その藁人形の中に入れる気満々じゃねぇか!!悪いが、私に丑の刻参りの対象になってやる優しさは持ち合わせていない。



オカルトマニア 「残念まぁいいわその気になればいつだって手に入れられる物だし」


アーシェ 「お前……私に一体、何をする気だ!?」


オカルトマニア 「それは内緒……今知っては面白くないわ」



口角が僅かにつり上がっている……おそらくこれがこいつの笑顔なんだろうけど……何で笑顔を見て怖いと思わなければいけないのか?


同時に 『 笑顔とは本来、威圧がどうとか 』 って、言葉が一瞬だが脳裏を過った。


まぁ、とりあえず……物騒な事は実行に移さないで、そのまま墓場まで持って行ってくれたらいいなぁ。



✝✝✝



オカルトマニアとのバトルで思いの外消耗してしまったコマタナの体力を回復した後、橋を渡り切り、いよいよ3人目と御対面することになった。


牛乳瓶の底を繰り抜いたような眼鏡をかけ、背中には大きなリュックサックを背負い……手にしているモンスターボールを布でピッカピカに拭いている。




ポケモンコレクター 「ふふふ……お待ちしておりましたぞ。中々の手慣れのようですな。」


アーシェ 「そうでもねぇよ。まぁ、此処にはポケモン達のレベルアップを目的として来てるからな……それなりには勝たせてもらってるよ。」


ポケモンコレクター 「ふっふっふ……いいですね。では、御喋りもそこそこにバトルを始めましょうか。あぁ、そうそう……ボクとのバトルでは、ちょっと特別なルールでやることになるけど、大丈夫かい?」


アーシェ 「特別なルール?」



まぁ、言ってもダブルバトルやトリプルバトル、ローテーションバトルか?あぁ、でも今はもう全部ひっくるめてマルチバトルって言うんだっけ?


それでも、ダブルバトルくらいなら何とかなるだろう。トリプルは手持ちの数的に無理だけど……



ポケモンコレクター 「えぇ。ここではアンティルールでバトルしてもらいます。」


アーシェ 「アンティ……ルール?」


ポケモンコレクター 「はい。ポケモントレーナーは勝負の前に、互いに手持ちポケモンから1匹を選択します。そして!!勝負が終わった時、勝者は敗者から賭けの商品として選択されたポケモンを譲り受けると言う訳であります!!」


アーシェ 「おまっ!?それって、違法じゃねぇのか?人のポケモンが欲しいなら、双方同意のもとでポケモン交換という手段が——————……」


ポケモンコレクター 「その『 双方同意 』というものが、このアンティルールでも成立するのですよ。ボクに話しかけてくるような連中は皆、『 こんな奴に絶対負けるわけがない 』という自信を持って話しかけて来るからね。」



腹が立つニヤけた顔をそのままに、コレクターは言葉を続ける。



ポケモンコレクター 「そんな油断している奴等に他のトレーナーから『 譲ってもらった 』強いポケモンを使って勝利する!!そして、ボクは楽して負けた相手の強いポケモンや珍しいポケモンを手に入れる事ができるのです!!これだからポケモンコレクターは止められませんねぇ!!」


アーシェ 「————————……よ」


ポケモンコレクター 「はい?」


アーシェ 「楽しいかよ?人とポケモンの絆を無理やり引き裂いてまで、コレクトしていく行為が!?楽しいのかって訊いてるんだ!!」


ポケモンコレクター 「えぇ。勝つのはボクですから。わざわざ自分の足で森や洞窟を彷徨わなくても、この方法なら簡単にポケモンを集められますからね!」


アーシェ 「ふざけやがって……いいぜ。そのルールに乗ってやるよ!!私はアンティのルールとして、アチャモを指定する!」


ポケモンコレクター 「あぁ、あのアチャモですか。海パンヤロウさんとのバトルを、この対岸から見ていましたよ。なるほど、あのアチャモなら充分価値がありますね。何より、丁度まだ持っていないポケモンなので嬉しいですよ。是非ともボクのコレクションに……」


アーシェ 「気が早いことで……御託はいいから、お前もアンティに出すポケモンを教えろよ。」


ポケモンコレクター 「せっかちな方ですね……まぁ良いでしょう。もしもボクが負けた場合、その時はポリゴンを差し上げますよ。」


アーシェ 「ポリゴン……」



確か、人工的に作られたポケモンだっけ?そもそも、そのポリゴンは本当にお前が『 自力 』でゲットしたポケモンなのか?


それに、人工的に作られたポケモンには感情が無いとでも思っているのだろうか?もし、そうだとしたら……後で1発、ブン殴ってやる。



アーシェ 「あぁ、うん……いいぜ、その条件で。」



とりあえず、今はこのバトルに集中しないと……


普段の勝負で負けたなら、『 良い勉強をさせてもらった 』と、自分の技量の未熟さを知って次に活かしたりできるが、今回は違う。


今から始まる勝負に負けてしまったら悔しいだけじゃなく、大切な仲間まで失ってしまう事になる。


自分から承諾したとはいえ、負ける事は許されない!!



ポケモンコレクター 「それでは———……いきますよ!!」



そう言いながらコレクターが投げたボールが開き、ハブネークが姿を現した。



【 ハブネーク 】


キバへびポケモン / 高さ : 2.7m / 重さ : 52.5kg / 毒タイプ


先祖代々ザングースと戦ってきた。身体の傷は、激しい戦いの印。

刀のような尻尾は、敵を斬り裂くのと同時に、染み出した猛毒を浴びせる。

尻尾の刃を岩で研ぎ、戦いに備える。



アーシェ 「ハブネークか……ここでアチャモを出さなくても……うん。頼んだぞ、コマタナ!」



私の投げたボールが開き、体力を回復したコマタナが姿を現す。



ポケモンコレクター 「コマタナ……そういえば先程、オカルトマニアさんとのバトルで苦戦を強いられていましたね。」


アーシェ 「余計な事は言わなくていいんだよ。それじゃあ、いくぜ……コマタナ、サイコカッター!」



私の指示を受けたコマタナの爪が、怪しい紫色のオーラに包まれる。



ポケモンコレクター 「させませんよ!ハブネーク、蛇睨みです!」


アーシェ 「……ッ!補助技で攻めてきやがったか。」




ハブネークの獲物を狙う鋭い眼光が、コマタナをしっかりと捕らえた。


同時に筋肉が委縮したのか、純粋に怯んだか……コマタナは麻痺状態に陥ってしまう。




アーシェ 「宿り木撒かれたり、呪われたり、恨まれたり、麻痺状態になったり……今日は散々だな、コマタナ。」


コマタナ 「 ( ´ ・ ω ・) 」


ポケモンコレクター 「ふむ……しかし、麻痺状態にはしましたが、ハブネークのメインウェポンである毒技が通用しないのも事実……なので、ここはサブウェポンで攻めましょう。ハブネーク、地獄突き!」



物騒な技名が聞こえたと同時に、ハブネークがコマタナへと接近し、尻尾の刃の先端を上手く使ってコマタナの喉元を突いてきた。


コマタナの身体と、ハブネークの尻尾の刃がぶつかり合った時、ガキンッ!という鈍く乾いた金属音が周囲に響き渡る。



アーシェ 「大丈夫か!?コマタナ!」


コマタナ 「 (。`・ ω ・) ” 」



とりあえず、頷いてくれてはいるけれど、今の攻撃でしばらく声は出せないようだ。


それでも、意思疎通ができているなら問題無い。



アーシェ 「反撃開始だ!コマタナ、騙し討ち!」



指示を聞いたコマタナが、痺れに耐えながら可能な限り素早くハブネークに接近し、強烈な1撃を叩き込んだ。



ポケモンコレクター 「くっ!痺れて動けないことを期待したのですが、そう上手くいきませんね……まぁ、いいでしょう。ハブネーク!もう1度、地獄突きでコマタナを倒してしまいなさい!」


アーシェ 「させるか!コマタナ、サイコカッター!」



痺れる体を酷使することなく、楽な姿勢で身構えるコマタナに、ハブネークが正面から迫ってくる。


そして———……ハブネークが尻尾の先端の刃を繰り出そうと身を捩った瞬間、コマタナは爪の先端に溜めていた念力を刃の形にして解き放った。


念力の刃はハブネークを尻尾から盛大に弾き飛ばし、そのまま戦闘不能まで追い込んだ。




ポケモンコレクター 「ぬおっ!?くっ……あと1歩、追い込めませんでしたか。」


アーシェ 「よく頑張ってくれたな、コマタナ。ふふっ……てめぇのポケモンはあと1匹か?これで私の勝利が近づいたな。」


ポケモンコレクター 「いいえ……いいえ、まだです!まだボクの切り札が残っていますからね!本当の勝利の高笑いをするのであれば、この子を倒してからにしてください!」



そう言ってコレクターが投げた2個目のボールが開き、ポリゴンZ が姿を現した。



【 ポリゴンZ 】


バーチャルポケモン / 高さ : 0.9m / 重さ : 34.0kg / ノーマルタイプ


追加したプログラムがまずかった。

異次元空間を自由に移動出来るようにプログラムを修正したが、ミスしたらしい。

より優れたポケモンにするため、プログラムを追加したが、なぜかおかしな行動 ・ 不安定な挙動が目立つようになった。

プログラムをアップデートした技術者の腕のせいらしい。

実験失敗なのかもしれない。



アーシェ 「ポリゴン……Zだと!?」



バトル開始前、あいつはアンティルールにポリゴンを出すとは言っていた。


そう『 ポリゴン 』を出すのだ……それが初期状態なのか、2なのか、Zなのかは言っていなかった……


こいつがそのアンティの対象かは知らないけど……くそっ!!言葉巧みに騙された気がしてならねぇ。



ポケモンコレクター 「ふっふっふ……麻痺状態な上に、既にダメージを受けているコマタナの相手など造作もないこと……いきますよ。ポリゴンZ、10万ボルト!」


アーシェ 「くっ……ダメ元でも、諦めねぇぞ!コマタナ、不意打ち!」



ポケモンコレクターの指示を受け、放電体勢に入るポリゴンZに、コマタナの不意打ちが決まった。


しかし、それで倒すことができず……返しで放たれた10万ボルトにより、コマタナは戦闘不能となった。



アーシェ 「お疲れ様、コマタナ。後は任せて、ゆっくり休んでいてくれ。」


ポケモンコレクター 「まさか……不意打ちがまだ残っていたとは……オカルトマニアの彼女のゴースの恨みによって、全て削られたと思っていたのですが……」


アーシェ 「私もそう思ってたんだけど、どうやら 『 1 』 残ってたみてぇだ。ふふっ……ダメ元でも、指示を出してみるモンだな。さてと……」



私はモンスターボールに視線を落とし、前方へ向き直ると同時にボールを投げた。


ボールが開き、私の最初のパートナーであるアチャモが姿を現す。



ポケモンマニア 「うおぉぉぉぉ!!ついに出ましたね、色違いアチャモ!ふっふっふ……もうすぐ、もうすぐその子がボクのポケモンになるのです!!」


アーシェ 「させるか!私は信じるアチャモと共に、そのポリゴンZ を倒して勝利して見せる!アチャモ……私はこれからもお前とコマタナと一緒に過ごしたい。その願いを維持するために……私に力を貸してくれ!」


アチャモ 「 (。`・ ω ・) ” 」


ポケモンコレクター 「それが貴方とアチャモが交わした最後の言葉となるのです!ポリゴンZ、テクスチャー!」


アーシェ 「!?」



ポケモンコレクターの指示に従い、ポリゴンZの体が……変化したのか?


見た目では変わった所が解らないけど……とにかく、攻撃技じゃなかったのはこっちにとっては有り難いこと。



アーシェ 「この機を逃すな!アチャモ、火の粉!」



状態変化を遂げ、無防備になっていたポリゴンZに、アチャモが放った火の粉が襲い掛かる。


ノーマルタイプのポリゴンZ には等倍……あと1撃叩きこまなければと思っていた私の目の前で、ポリゴンZ がどう表現したら良いのか解らない機械音のような奇声を上げて、地面の上を転がりだした。



ポリゴンZ 『〇∀◆✝@くぁwせdrftgyふじこlp!!』


ポケモンコレクター 「あぁっ!?ポリゴンZ!!」


アチャモ 「?……?? (゚ Д ゚ ;) 」


アーシェ 「あの様子……明らかに効果抜群の技を受けたって感じだよな……考えろ……考えろ、私…………」



確か、テクスチャーって技は2つあって、さっきコレクターが使った基本的な 『 テクスチャー 』 は、そのポケモンが覚えている技の1番上にある技のタイプと同じタイプになるもの。


もう1つの 『 テクスチャー2 』 は、相手が最後に使った技に抵抗できるよう、自分のタイプを変化させる技。


先程の指示がテクスチャー2だった場合、最後に使った技……コマタナの不意打ちが悪タイプの技なので、それに強くなる格闘タイプか、フェアリータイプにでもなっていたのだろうが

彼が宣言したのは普通のテクスチャー。つまり、まだ見ていないポリゴンZ の2つの技のうち、変化対象となった技が……炎タイプが効果抜群……



アーシェ 「ポリゴンZ が覚える技で炎タイプが効果抜群…………ちょっと、技範囲が広くて絞れねぇけど、何にせよ好機ってことに変わりはない!アチャモ、このまま攻めていくぞ!」


アチャモ 「(。`・ ω ・) ” 」


ポケモンコレクター 「あぁぁぁぁ……迂闊だった!こんなことなら冷凍ビームの代わりに、シャドーボールでも覚えさせておくべきだったか!?くっ……仕方ない。タイプは変わってしまったから、特性の適応力も発揮されないが……これがポリゴンZ の最高打点!ポリゴンZ、破壊光線!!」


アーシェ 「とんでもねぇ技が来るぞ!アチャモ、お前の判断に任せる……避けろ!!」



ポリゴンZが禍々しい光線を一直線に発射し始めたタイミングを見計らい、アチャモは地面を蹴って右側へ跳び、破壊光線を回避した。


そして、そのまま反動で動けずに居たポリゴンZ に向かって火の粉を吹きかけ、そのまま戦闘不能へと追い込んだ。



ポケモンコレクター 「ぐぬぬぬぬ……己の采配ミスとはいえ、確実だった勝利をみすみす逃してしまうとは……」


アーシェ 「よく頑張ったな!アチャモ、コマタナ!この勝利はお前達が頑張ってくれたおかげだ。ありがとう!」


アチャモ ・ コマタナ 「「( ≧ ▽ ≦ ) 」」



私は戦闘を終えたアチャモと、戦闘不能から薬で気力を取り戻したコマタナを めいいっぱい労う。



ポケモンコレクター 「…………貴方は本当に、その子達を大切にしているのですね。」


アーシェ 「ん?あぁ。この子達は私の大切なパートナーで、友達だ。仲良くするのは当たり前のことだろ?」


ポケモンコレクター 「友達……ですか。」


アーシェ 「別に私は、ポケモンをコレクトすること自体は良いんじゃないかとは思う。てめぇの今のやり方が気に入らねぇってだけでな。……とりあえず、ちょっと時間を掛けて、自分のポケモンと真面目に向き合ってみな?」


ポケモンコレクター 「そう……ですね。えぇ、そうするとしましょう。」


アーシェ 「それじゃ、私はこれで。」


ポケモンコレクター 「あっ!待ってください!」


アーシェ 「何だ?私はアンティなんてするつもりは最初から無かったからな。てめぇのポリゴンZ を貰うつもりはないぞ?」


ポケモンコレクター 「えぇ。重々承知しています。ただ……ここに、ボクが此処に居座る前に入手した技マシンがあります。戦利品として、こちらを貴方に差し上げましょう。」


アーシェ 「え?いや、そういうつもりも無かったんだけど……いいのか?」


ポケモンコレクター 「はい。ボクはポケモンを集めるのが好きであって、技マシンやアイテムにはそこまで……それに、その技マシンに入っている技は控えのポケモン達で覚える子には覚えさせましたし、今の手持ちの2匹は覚えませんでしたので。ボクの中では、その技マシンはもう充分に役目を果たしてくれたのです。」


アーシェ 「そっか。そういうことなら、ありがたく頂戴するよ。今度は私がコイツを有効活用させてもらうぜ。」



アーシェは 『 瓦割り 』 の技マシンを 手に入れた ▼



ポケモンコレクター 「貴方の言う通り、ボクは今の自分のポケモン達との親睦を深め、このアンティを廃業して、また自分の足でポケモン集めをしようと思いま……いえ、します。しばらくは此処を不在にするかもしれませんが。」


アーシェ 「うん。そうした方が良いよ。ふふ……いつか、私もこの子達も強くなって、てめぇも強くなってこの橋に戻って来た時……その時にまた、バトルしようぜ。」


ポケモンコレクター 「ふっふっふ……えぇ、いいですとも。次はボク達が勝たせていただきますからね。」



コレクターと握手を交わし、何とか3人抜きを達成した私は、満足感に浸りながら教会のある森へと踵を返した。


うん。今回の件で2匹とも強くなった……はず。技マシンも貰ったし、戻ったら早速試してみよう。


後書き

柔 「あんなトコいいな、行けたらいいな♪ 」 老 「ここにライド用のリザードンが居るじゃろ。」
      柔 「違う。いや、違わないけど……俺が言いたいのは、そうじゃない。」

ピジョットやプテラのような掴む力の強い飛行タイプの足に捕まって、大空を舞うのって、ちょっとロマン感じちゃうんじゃね?と思う今日この頃。

それ考えると……昔、空を飛ぶの移動を頑張ってくれていたクロバットには、悪いことしたなぁ……とも思います。
                    クロバットは、どこを掴むのが正解なんでしょうね?

さて、此処までお付き合いくださり、ありがとうございます!

今回は前掻きでも書かせていただいた、バトル回でした。

俺は情景描写を綴るのが下手で、語彙力も無いので、無駄に長く単調な展開になってしまいました。

けどまぁ、アーシェのワンサイドゲームに関しては

〇 橋にはポケモンのレベルアップで訪れた
   ↓

〇 戦闘不能になったら、経験値はもらえない

   ↓

〇 勝つしかない!このバトルに

という長れ故の行動だったので、納得していただければ幸いです。

無理に3連戦にしなくても……とも思いましたが、1つの場所での連戦……
『 その程度なら、1つの話で纏めて済ませても大丈夫だな。 』 と思い、今回の形になりました。

もう少しだけで良いので、バトル描写の書き方を上手くしたいとは思っています。


さて、この3話までは書き溜めしていたのですが、次からは1からまた作るので、少し時間は掛かりますが、気長に待っていただければ幸いです。
( 艦これの方はもう少しだけ待っていてくださいませ )


では!ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
また、次話で御会いしましょうです。


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2018-11-03 21:16:54

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2018-11-03 16:57:02

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1: のわっち 2018-11-03 16:56:57 ID: S:7U5JZd

どうも、のわっちです。
最新話、拝見させていただきました。

アンティバトルはいかんですなぁ、いかんいかん。
でもリアルな世界観でポケモン作品を書くならいくらでもあり得る話なんですよね、アンティ。
というか賞金で勝敗のやり取りしているからそれも今さらか。

かわらわりは私も好きな技ですね。
懸命にリフレクなり壁なりを張った相手にぶちこんでやると……うん、いい。

ではでは、次回もお待ちしております!

2: 柔時雨 2018-11-03 19:32:28 ID: S:Gu7LGb

のわっちさん

いつもコメント、ありがとうございます。

この変人橋でコレクターを出すとき
『橋に居付いてるコイツが、どうやってポケモンをコレクトするんだ?』と、最初に思い当たり
『……そういや、遊戯王の漫画でアンティルールってのが昔出てたよな……そっか!賭け事か!』
といった感じで、あんな感じになりました。

『人のポケモンを取るのは、泥棒!』
幼少期、グレンのポケモン屋敷で出て来たガーディにモンスターボールを投げた際、持ち主である火事場泥棒さんから言われた言葉です。

瓦割り!いいですよねぇ。ウチはキリキザンやハッサムみたいな、2足歩行ができる鋼タイプのポケモン達が 『 チェストォォ! 』する役割を担ってくれています。
だいたい壁を張ってくるエスパータイプや、アローラキュウコンに強気で出していけるので。

ありがとうございます!ボチボチですが、また投稿させていただきますね。

3: SS好きの名無しさん 2018-11-03 21:18:07 ID: S:MZqGOC

怒涛の3連ちゃん!キャンタマ橋の激闘が繰り広げられる!

ぶっちゃけオカルトが勝負終わったはずなのに始まりにしか見えない不思議
『私のそばに近寄るなぁあああ!』

4: 柔時雨 2018-11-04 08:54:50 ID: S:UopyRR

えっと、これ……たぶん、ミヤビさんだよな?間違ってたら、本来書いてくださった方に失礼なので
とりあえず、SS好きの名無しさん

コメントありがとうございます!

此処はゴールデンボール橋に比べて3人ほど戦わなくて良いので、比較的楽ではあります。
その代わり、バトルもやたら面倒なことをしてくる変態が多いですが。

オカルトマニアのあの喋り方はワザとです。来る~きっと、来る~♪
いや、まぁこの橋だけの登場なんですけどね。強烈なインパクトを叩きこめたのなら満足です。


このSSへのオススメ

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1: のわっち 2018-11-03 16:57:23 ID: S:k9eCF_

これからも頑張って!

2: SS好きの名無しさん 2018-11-03 21:18:25 ID: S:jkajed

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