2018-11-18 12:31:46 更新

概要

以前投稿していたものをユーザー設定にして再投稿です。以前の作品にコメント・評価・オススメ・応援を下さっていた皆さん、本当に申し訳ございません。これからもどうぞ宜しくお願い致します。


前書き

レ級がレ厨な話。なお、鎮守府側は大概シリ♀Assな模様。


プロローグ




レ級は思考した。

どうすればこの海の守護者を名乗るあの忌々しい艦むす共に打ち勝つことが出来るのかと熟慮した。


レ級には人間の言葉が分からぬ。

「撃て」「飛ばせ」「壊せ」などの基本的かつ端的な指示は辛うじて理解できるものの、それ以外のものとなればとんと分からぬ。




それ故に、彼女の上に立つ姫や鬼と呼ばれる深海棲艦達は、そんな彼女に必要最低限の指示しか与えなかった。

それ以上の言葉は無用な上に無意味であったし、そもそもこのレ級にそれら全てを理解出来るとは思っていなかったからだ。


だからこそレ級は思考した。

「もしも自分が十全に人間の言葉を理解できるようになれば、あの憎っき艦むす達……引いては人間達に打ち勝つことが出来るのではないか」と。




そう結論付けた後の彼女の行動は迅速であった。

手当たり次第に人間の言葉を解する同胞……先に述べた姫や鬼達の元に師事し、僅かな時間で会話を成立させるまでの語録力・思考力を手に入れるに至った。


また、彼女に師事された者達も、武力に勝るレ級が自分達に対してここまで媚びへつらうことに一種の優越感のようなものを感じていた。


そのため、非戦闘時以外では口も聞かなかったような彼女達の間にも、極めて歪ながら確かな絆が生まれ始めていたのだ。




しかし、当のレ級は非常に貪欲かつ勤勉であった。

所謂『人並み』な会話力を培うことだけでは飽きたらず、ひたむきに更なる『力』を求めたのだ。


そうしてレ級は、次にネットという自分が住まう深海よりも深くかつ混沌とした情報の海に新たな知識を求めた。

彼女はその何も入っていないスポンジのような脳細胞の隅々に、この世に溢れるありとあらゆる種類の言葉や知識を吸収していったのだ。




そんな研鑽の日々が続く内に、レ級は遂にある答えを得るに至った。

彼女が長い間探し求めていた艦むすや人間達に打ち勝つことが出来る答えそのものを、自身の体で体現できる境地へと至ったのだ。


そう、その答えこそが……




レ級「強くなりたい……♀」




ガチムチ♀パンツレスリングだったのである。




深海棲艦A「いい目してんね、サボテンね〜♀」


深海棲艦B「歪みねぇな……♀」


深海棲艦C「あぁん……♀(憧憬)」




そしてそれは、彼女の周りにいる他の深海棲艦達も例外ではなかったのだ。




第1話 レ級「おっほっほっほ〜元気だ( ^ω^)」




CHAPTER1




ー○○鎮守府 執務室ー




提督「……異様な行動をとる深海棲艦がいるだと?」


大淀「はい」


提督「ふむ……。だが、それだけでは通常の奴らとどう違うのかがいまいち分からんな。大淀、具体的にその深海棲艦の何が異様なのかを教えてくれ」


大淀「分かりました」




大本営直属にしてこの鎮守府の任務艦でもある大淀からもたらされたその情報は、歴戦の雄である〇〇提督(以下、提督表記)にとっても俄かには信じがたいものばかりであった。




曰く、その深海棲艦の見た目は戦艦レ級である。しかし、その個体は姫級・鬼級と遜色ないほど流暢に人間の言葉を口にしている。


曰く、そのレ級は通常の個体が着用しているようなパーカー状の衣服及び攻撃に用いる艤装の類の一切を身に纏っていない。


曰く、そのレ級の攻撃方法は極めて特殊であり、タックルや関節技などのサブミッション……人間でいうところのレスリングのそれに近い多彩な技を駆使している。


曰く、そのレ級が口にする言葉は明らかにこちら側への挑発的じみたものばかりであり、それに反応して攻撃してくる艦むすのほとんどを先にのべたレスリングの技で倒している。


曰く、そのレ級と遭遇して無事にすむ者はいないが、少なくとも命までを取るようなことはせず、最初から戦意のない者、途中で撤退したものは必ず見逃している。


曰く、そのレ級はえらく喧しいらしい。




大淀「……以上が現在判明している戦艦レ級:特殊個体の情報です」


提督「それはいいんだが……この、なんだ?最後の『えらく喧しい』とは一体どういう意味なんだ?」


大淀「詳細は不明ですが、何でもこのレ級はひっきりなしに大声で何事かを口にしているそうです。先ほどの報告にもあった挑発的な言葉やそれ以外の意味のない言葉を矢継ぎ早に繰り出しては、出会った艦むすという艦むす達を挑発しているそうで……」


提督「……まぁ、非武装の件はともかく、こちらに敵意があるのは間違いない……ということか」


大淀「そう判断しても差し支えないかと」


提督「しかし解せないな。それほどまでに敵意を剥き出しにしているのにも関わらず、何故このレ級は交戦した艦むす達をわざわざ見逃しているんだ?言い方は悪いが、奴に我々を生かしておく理由など全くないだろうに……」


大淀「それについては昨日このレ級と思われる深海棲艦と交戦した△△鎮守府の加賀さんの証言があります」


提督「あいつのところのか。聞かせてくれ」


大淀「はい。彼女が件の海域から撤退する間際、レ級:特殊個体が加賀さんに向かってこんな言葉を呟いていたそうです」




大淀「『あぁん?最近だらしねぇな?』、と……」


提督「……」


大淀「この言葉、提督はどのように思われますか?」


提督「分からん……。加賀が聞いたというその言葉に一体どんな意味があるのか……。仮に意味があったとして、それが何故艦むすを見逃すことに繋がるのか……。諸々を判断するには情報が足りなすぎるな」


大淀「全くです。……しかし、このレ級が最後に確認された△△鎮守府はここのすぐ隣。それを考えますと……」


提督「間違いなく我々の元にも現れる、か……何とも厄介だな」


大淀「皆さんにも通達しますか?」


提督「無論だ。現状でこそこのレ級と交戦して轟沈した艦むすはいないとはいえ、それも奴の気まぐれに過ぎないかもしれん。ここはリスクを冒さず、奴と遭遇した場合は即撤退を心がけるように皆に伝えよう。大淀、頼めるか?」


大淀「お任せください。そのための私です」


提督「任せた」


提督(しかし……このレ級が発する挑発的な言葉とやらはやけに耳に残る。暗号かなにかの類なのだろうか?だが、それにしてもあまりに意味不明すぎる。まぁ暗号とは本来そのようなものなのかもしれないが、この言葉の響きを考えると寧ろそう……)




提督(『空耳』のような……)




CHAPTER2




『戦艦レ級:特殊個体と遭遇した場合は即撤退せよ』。




○○鎮守府の長たる提督から放たれたこの命令を聞いた艦むす達は、各々が持つその美しく整った顔に様々な表情を浮かべた。


ある者はただ静かに命令に従い、ある者は明らかに恐れおののき、またある者は不満げに顔をしかめさせた。

そのように多様な反応を見せる彼女達であったが、その心のうちにあるものは一つであった。




『あの提督が交戦を禁ずるほどにまで、そのレ級とやらは強敵だというのか?』という疑問である。




提督の言葉を疑うわけではないが、彼女達とて数々の戦線を潜り抜けてきた精鋭中の精鋭である。

そんな自分達の力をもってしても敵わないほどそのレ級は強いのか?恐ろしいのか?


提督の命令に不満はない。

だが、自分達の力を信じてくれない提督の態度には不満がある。




そんな負けん気と怒りと不満とが幾重にも重なりあった複雑な感情を覚えた一人である木曾は、同士であり親友でもある天龍と共にとある作戦を実行に移そうとしていた……。




ー○○鎮守府周辺海域ー




木曾「……悪いな天龍。俺の我がままにお前を巻き込むようなことになってしまって」


天龍「へっ……水臭いこと言うんじゃねぇよ木曾。俺はお前が行くところなら、それこそ地獄にだって付き合ってやるぜ?」


木曾「……その気持ちは素直に嬉しいが、龍田のことは本当によかったのか?お前が話せば、あいつだってきっと俺達と一緒に来てくれただろうに……」


天龍「はっ!俺達はあの堅物な提督に黙ってここまで出撃してるんだぜ?そんな危なっかしい真似に大事な妹を巻き込めるかよ。……それに、それを言うならお前だってそうだろ?」


木曾「ふっ……違いない」


天龍「なぁに、心配するな。俺とお前が組めばどんな奴が相手でも敵じゃねぇ。そのレ級:特殊個体とかいうのも、俺達の手にかかればものの数秒で海の藻屑だろうさ」


木曾「……油断はするなよ?」


天龍「油断?違うね……これは余裕というものさ!」


木曾「はっはっはっ!そいつは頼もしいな。……では、頼りさせて貰うぞ?親友」


天龍「応っ!任せとけ、親友!」




そう言って不敵な笑みを浮かべながら互いの拳をぶつけ合う木曾と天龍。

彼女達が立てた作戦はこうだ。




『真っ直ぐ言ってぶっ飛ばす。雷撃一撃ぶっ飛ばす』




これである。

これだけである。


最早作戦の形をなしていない脳筋の極みのような直情的な行動であるが、今の彼女達にはそれで充分であった。

小難しい言葉や数字を並べて何時間も会議室で頭を突き合わせているよりも、シンプルに敵にカチコミをかける方が自分達の性にあっていたからだ。




恐れはない。

自分の隣には長年苦楽を共にしてきた親友がいるのだから。

 

後悔もない。

もしも自分達がレ級に倒されたとしても、鎮守府には他にも頼りになる仲間がたくさんいるのだから。


だからこそ、自分達がすべきはただ愚直に前へ前へと進んでいくことだけである。

 

無論、負けるつもりなど微塵もないが。




そんな他愛もない会話を続けている内に……。




木曾「……あれか」


天龍「……みたいだな」




レ級「……あぁん?お客さん?」




遂に彼女達は、この紺碧の洋上という広い戦場で、初めて互いに会いまみえることになったのだった。


後書き

申レNは死語だってはっきりワカンダね(ブラパン並みの感想)


このSSへの評価

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クサガメさんから
2018-11-05 16:13:16

MPLさんから
2018-11-05 11:09:36

このSSへの応援

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クサガメさんから
2018-11-05 16:13:19

MPLさんから
2018-11-05 11:09:38

このSSへのコメント

3件コメントされています

1: MPL 2018-11-05 11:13:24 ID: S:lSA5K_

つい最近は、岩に隠れとったんか? (復活)なったお、そうなったお!!♂ 復活歪みねぇな♂

2: クサガメ 2018-11-05 16:13:23 ID: S:IedkSc

(突然消えてて)生きる意味を・・・失う → (復活)ええぞ!ええぞ!

3: のわっち 2018-11-05 21:20:24 ID: S:14NU2p

MPLさん

アップリケ!(気さくな挨拶)
これからも、ヘイ、お願いします♀

クサガメさん

せや、いくで〜♀
(消えたのは)許してや城之内……♀


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1: クサガメ 2018-11-05 16:13:26 ID: S:IYuHyO

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