2019-02-12 01:03:25 更新

概要

平和な世界、スプリングガーデンを滅ぼそうとする『害虫』。
その脅威に対抗できる『花騎士』を率いて、
千年にも渡る戦いの中、新たな騎士団長が誕生するーー。


前書き

DMMGAMESより、フラワーナイトガールの二次創作です。
拙い文章ですが生暖かい目で見てあげてください。



プロローグ



「ついにここまで来れましたね……」


暗く、もやがかかった世界で彼女はそう言ってきた。


「思えばここまで来るのに、色々な事がありましたね」


「でも大丈夫!団長様と私たちの力ならば!」


「必ず、この世界を救えるはずです!」


「さあ、害虫討伐に参りましょう!団長様!」





始まりの場所



ーーー……さま、だ…ちょう…さま。


ーーー起きてください、団長様!


団長「う、うぅ……ん……?」


「ああ、やっと起きてくださいましたね!」


団長「だ、誰?」


「へっ?……もう!騎士団長になったばかりなんですから、しっかりしてください!」


「私は団長様の補佐を任されているナズナです!」


団長「ナズナ?あぁ、そんなこと言われていたような、言われなかったような……」


団長(というかパンツ見えてるし)


ナズナ「それより団長様、就任早々、『害虫討伐』の指令が出ています」


ナズナ「戦う前に戦力を整えるのは団長の大切なお仕事です!」


ナズナ「害虫討伐へ行く前に準備をしましょう!」


団長「討伐って……、俺とナズナだけでか?」


ナズナ「いえいえ!私には戦う力はありませんので、代わりに花騎士を数人招集させてもらいました」


ナズナ「みなさん、入ってきてください!」


ガチャッ


ナズナ「ではまず、自己紹介からお願いします」


カタバミ「カタバミだ!団長、これからよろしくー!仲良くやろうな!」


団長「ああ、これからよろしくな」


団長(花騎士って男もいるんだ……)


シクラメン「あ、あの……シクラメン、です」


シクラメン「色々と至らないところもありますが、その……よろしくお願いしますぅ!」


団長「まあ、そう卑屈になるな。これからよろしくな、シクラメン」


団長「君が最後かな、名前は?」


イヌタデ「ご主人、僕の名前はイヌタデだよ!妹共々、二匹まとめて……ってあれぇ?」


イヌタデ「あ、隠れちゃってる……こら!出てきなさい!お姉ちゃん恥ずかしいでしょ!」


団長「妹って、あの白い犬がか?」


イヌタデ「うん?そうだよ!すっごく役に立つんだ!あ、でもボクの方が役に立つけどね!」フンス


団長「そ、そうか……。まあなんにせよ、これからよろしくな」


イヌタデ「うん!よろしくね、ご主人!」



初陣


【フォス丘陵地】


カタバミ「うおーっし!暴れるぞー!」


シクラメン「はわわ……始まるんですね……!」


イヌタデ「ご主人に褒めてもらえるように頑張るよ!」


イヌタデの妹「ワンッ!」


ナズナ「……いました!害虫です!ここの害虫は他と比べて弱いですが、油断しないでくださいね!」


ナズナ「団長様、指揮をお願いします!」


団長「よし!カタバミ、イヌタデは前方の虫どもを蹴散らせ!シクラメンは後方から援護だ!」


『了解!』


カタバミ「たぁーーっ!」


「ギシャアアアァァァ……!!」


カタバミの拳が害虫を舞いあげ、


イヌタデ「うりゃりゃあっ!」


「グオオォォォ……」


イヌタデが敵を切り裂き、


シクラメン「ど、どっか行ってください!」


シクラメンの魔弾で敵を粉砕する。


団長「つ、強い……、これが花騎士……!」


カタバミ「団長ーー!!こっち終わったよーー!」


団長「ああ、分かった!皆、先へ進むぞ!」


イヌタデ「どう!?ボク、強いでしょ!」


妹「ワン!」


団長「ああ、よくやったな。偉いぞ」


イヌタデ「えへへ〜!くすぐったいよぉ〜〜」


妹「クゥゥン……」


団長「シクラメンも、よくやったな」


シクラメン「え、あぁ、はい。ありがとうございます……!」


すると、木々をなぎ倒し、我が物顔で進む害虫をイヌタデが見つけた。


カタバミ「お、今度はアレが相手か!?よーっし、燃えてきたぞーー!」


「マッキーーーーーリッッ!!!」


十メートルはあるだろう巨大なカマキリ型害虫。ここで必ず仕留めなくては、甚大な被害が出てしまう。


カタバミ「気合十分っ!はぁっ!」


勇猛果敢に突っ込むカタバミだが、今度の害虫はそうはいかなかった。


カタバミ「ーーっ!?あいたたた……、硬ったいなあ!」


「ギシャアァァァ!!」ヒュッ


カタバミ「おおっとと!へへっ、なかなかやるな!」


イヌタデ「ううぅ、早く倒さないとご主人に叱られちゃうよぉ……」


ナズナ「団長様!今こそ陽極解放(ソーラードライブ)を使用する時です!」


団長「陽極解放?なんだそれは!?」


ナズナ「まずは両手を太陽にかざしてください!コツは手のひらに意識を集中することですよ!」


団長「手のひらに、集中……!!」


ナズナ「それにはまず、シャインクリスタルというものが必要で……」


団長「うわっ!なんか出たぁ!?」ポワァ


ナズナ「えっ」


団長「ナズナ、出来たぞ!あとはこれをどうすればいいんだ!?」


ナズナ「え、えっと…、とりあえず害虫に投げつけてください!」


団長「よし!せいやあああッ!!」ブンッ


「マッ!?ギエエエエァァァッ!!」


団長の陽極解放が害虫の片目を潰した。好機だ。


カタバミ「団長!」


団長「今だ!イヌタデ、奴の節の付け根を狙え!そこがカマキリの弱点だ!』


イヌタデ「いっくぞお!パワー全開!」


足の節を切り裂かれた害虫はなすすべなく地面に倒れこむ。


団長「トドメだ!カタバミ!」


カタバミ「うおおおぉぉぉ!!」


ーーーと、その時だった。


団長「ーーっ!なんだ!?」


突然、周囲に突風が巻き起こり、カタバミと害虫が巻き上げられる。


カタバミ「うわああああぁぁ!」


団長「カタバミ!……おおっと!」ガシッ


カタバミ「えへへ、団長、ナイスキャッチ!」


そして、突風の中から現れたのはーーー


団長「こ、こいつは……!!」


その巨体は太陽を隠し、羽搏きによって起った突風は木々を簡単に吹きとばす。


「グルルェェァァァ!!!」


さっきまで戦っていたカマキリ型害虫を提げた、巨大なカブトムシ害虫だった。


ナズナ「あれは……『春庭の脅威』!害虫の中でもとりわけ強力な難敵です!」


「ギギギギ……」


持ち上げられたカマキリ害虫はなんとか力一杯もがくが、圧倒的な力の前には無力だった。


「ッッルルァァァ!!」


「ェェェ…………」


挟まれたカマキリは完全にへし折られ、事切れた。が、それだけではない。


団長「全員、身を躱せ!!こっちに突っ込んでくるぞぉ!!」


「ッッシャアアアァァ!!」


風を切り裂き、串刺しにせんとばかりに突っ込んでくる。


カタバミ「おわっっ!!」


イヌタデ「キャンッ!」


シクラメン「あわわわ……」ガタガタ


団長「シクラメン!!」ダッ


ナズナ「団長様!何を!?」


団長「おおおおお!!」


間に合え!間に合え!ただ一心でシクラメンの元へ駆け寄る。


シクラメン「きゃっ……!」


間一髪でシクラメンを救出したが、ギリギリのところで角にかすった。


かなりの速さで突撃していたためか、出血こそあまりなかったがかなり痛い。


団長「おわっくっ……!」


ナズナ「団長様!!」


団長「心配するな、ただのかすり傷だ……!」


春庭の脅威……、とんでもないパワーを持った奴だ。


団長「その他は俺に構わず、戦闘に集中しろ!敵は目の前だ!」


イヌタデ「よくもご主人をやったなー!!」


イヌタデやカタバミは金クラスの花騎士だ。だがいくら練度が低いとはいえ、そんな彼女たちの攻撃も全く寄せ付けない。


この強靭さはまさに、春庭の脅威といえるだろう。


だが、いくら甲殻が固くてもその裏は脆いはずだ。そこを狙えば勝機はある。


カタバミ「はぁ……はぁ……、まだまだーー!!」


団長「カタバミ!イヌタデ!攻撃を分散させるな!一箇所を集中して攻撃するんだ!」


団長「そいつの甲殻にヒビを入れるんだ!」


カタバミ「団長、わかった!」


イヌタデ「ご主人のためにボク、頑張る!」


『うおおおおぉぉ!!』


団長「シクラメンは入れたヒビに最大級の魔弾を打ち込んでくれ!」


シクラメン「わ、私ですか……!?私なんかがそんな……」


団長「大丈夫だ、きっと上手くいく!俺はお前を信じてる!」


団長「だって、お前は花騎士、シクラメンだからな!!」


シクラメン「でも、もし私が失敗したら……!」


団長「そんなこと考えるな!お前はお前なりの全力を尽くせばいいんだ!」


団長「それじゃ、頼んだぜ!」ポン



「ググググ……」


カタバミ「うおおおぉぉっ!!」


カタバミのスピードラッシュ、イヌタデの斬撃。


それが功を制したのか、害虫の甲殻にひびが入り始めた。


シクラメン「すぅー…、はぁー……」


シクラメン「全部、絞り出します!!」


ピシッ……


「ッシャアアアアァァァ!!!」


団長「シクラメン!今だーーッ!!」


(そうだ、私は……私は……!!)


(花騎士、シクラメンなんですから!!)


シクラメン「お願い、当たってくださいいい!!」


ボウッと放たれた光の弾。一直線に害虫に向かっていった。


最大魔力で発された魔弾は見事、甲殻に直撃し、砕け散る。


「グギャアアアァァ……!!!」


彼女の一撃が致命傷となり、春庭の脅威は崩れ落ち、光となって消えていった。


瞬間、草原に静寂が走る。


シクラメン「はぁ……はぁ……、ふぇ……?」


団長「やった……のか?」


カタバミ「は、ははは……!!」


イヌタデ「ぃぃいいやったーー!!!」


戦場に歓喜の声が響き渡る。


団長「やったな、シクラメン!!」


シクラメン「わ、私、やったんですね……!はううぁぁ……!!」


イヌタデ「ご主人、ご主人ーーー!!ボク、やったよぉーー!!」


妹「ワンッ!ワンッ!!」


団長「おわっ!よーしよしお前ら、よくやったなっ!!』


イヌタデ「えへへ〜〜!!くすぐったいよおぉぉ〜〜!」


妹「ヘッヘッヘッヘッ!」ブンブン


カタバミ「団長!やったな!私たちの勝ちだ!」グッ


団長「ああ、俺たちの勝ちだ!!」グッ


ズキッ


団長「あ゛あ゛ーーっ!!痛っでえ!!」


今になって傷が開いた。戦いに夢中で気にも留めなかったが、かなり痛い。


ナズナ「団長様っ!」


団長「心配するな、大丈夫だ。さあ、騎士団へ帰ろう!」




疲れた夜は


団長「いでで…まだ少しばかり痛むな……」


ナズナ「団長様、大丈夫ですか?軽い処置でよければ私に任せてください」


団長「ああ、ありがとう。お願いするよ」


ナズナ「少し痛むかもしれませんけど、我慢しててくださいね」




シクラメン(団長さん、大丈夫でしょうか……)


シクラメン(私をかばったばっかりに怪我までさせてしまって…)


シクラメン(やっぱり謝らないと気が済みません……)


シクラメン「団長様、いまお話……」




ナズナ「すぐ終わりますから、じっとしててくださいよ」


団長「ああっ!もっと優しくやってくれよナズナ…!」(※治療中です)


団長「あっ、やだっ…そこっ……ダメッ、ダメッ…!」(※治療中ry)


団長「そこっ、触られると…感じすぎすぎちゃうぅっ!」(※治ry)


団長「もうっダメ!あぁっ!ダメ〜〜〜ッ!!」(※ry)



シクラメン(はわわわ……、これって団長さんとナズナさんが…!!)


カタバミ「んん?シクラメン、どうしたの?顔赤いよ?」


シクラメン「ふぇっ!?あぁっ、私つ、疲れてるのかもしれません、ごめんなさい」


カタバミ「そう?それと、団長知らない?向こうにいるでしょ?」


シクラメン(カ、カタバミさんにこのことを知られるわけにはっ…!)


シクラメン「え、えぇっと団長さんはいま大事なお話をしてるので、また後にしたほうが……」


カタバミ「そっかぁ……なら仕方ないなぁ。ありがとね、シクラメン」


シクラメン「い、いえ!どういたしまして……」


シクラメン(ど、どうしよう…凄いの見ちゃったぁ……!)



ーーーーーーー


ーー執務室ーー


団長「つ、疲れたぁ……」ボフッ


団長「……なんだか眠くなってきたな」


団長「明日から忙しくなるし、寝るか……」



アサダヨォ!



団長「もう朝か…陽の光がまぶしいな」


ぐっと伸びようとしても、なぜか伸びれない。何かが腕に絡みついている。


イヌタデ「すぅ……すぅ……」


団長「うわぁっ!?イ、イヌタデ!」


イヌタデ「んぅ…、ごしゅじん、おはよう?」


団長「おはようじゃないだろう、どうしてイヌタデが俺の布団の中にいるんだ?」


イヌタデ「んーとね?早く起きたちゃったからご主人とお散歩しようと思ったんだけどご主人寝てて……」


イヌタデ「お布団の中に入ったらあったかくて、いい匂いだったから、ついボクも寝ちゃったの」


団長「なるほど、そうだったのか。…今からでもお散歩行くか?」


イヌタデ「え!いいの!?行く行く!」


こちらの発言を聞いた瞬間、千切れんばかりに尻尾(?)をブンブンさせてはしゃぐイヌタデ。まるで子犬みたいだ。


イヌタデ「ご主人〜!はやくはやくぅ〜」


団長「はいはい、今いくよ」



イヌタデ「ご主人とお散歩〜、ご主人とお散歩〜!」


妹「ワン!」


早朝特有のひんやりとした風が心地よい。たまにはこういうのもありかもしれない。


イヌタデも散歩を楽しんでいるようで何よりだ。


イヌタデ「ねえねえ、ご主人!今日って、新しい花騎士さんが来るんだよね!」


そうだっただろうか。昨日は眠くてあまり書類に目を通せていなかったので、そう書いてあったような無かったような……。


イヌタデ「でも……」


でも、なんだろうか。


イヌタデ「新しいお友達にご主人が取られたりしないかボク、心配だよぉ……」シュン


うるうるとした瞳で切なそうな声を上げるイヌタデ。何もしていないのに罪悪感に見舞われてしまう。


団長「誰かを贔屓したりすることはしないつもりだから、心配するな」


イヌタデ「ほんとぉ?えへへ〜よかったぁ!」


こちらの発言次第で一喜一憂するところが何とも犬らしく可愛らしい。





後書き

か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛イ゛ヌ゛タ゛デ゛ち゛ゃん゛


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